JP7464477B2 - 建築板 - Google Patents

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Description

本発明は、家屋等の建築物の外壁として用いられるサイディング等の建築板に関するものである。
建築物の外壁として用いられるサイディング等の建築板には、複数のブロック部が表面に突出するように設けられたものがある。ブロック部は、横方向に沿う2つの横縁と、縦方向に沿う2つの縦縁とを備えた長方形状を成すものであり、目地部を介して縦横に配置されている。一般的な建築板のブロック部は、縦縁が同一の長さとなるように形成され、横縁が同一の直線上となるように設けられている。この種の建築板では、単調な印象とならないように、ブロック部の表面に曲率の異なる曲面を連続して設けるようにしたものが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-105056号公報
ところで、建築板には、特許文献1に記載された窯業サイディングの他に、表面を金属製の薄板によって成形したものがある。この種の建築板においては、大きな奥行き寸法の曲面を構成することが難しい。このため、従来のように曲率の異なる曲面を連続して設けたとしても、その境界部分が不明確となるおそれがあり、単純な曲面が設けられている他の建築板との差を認識することも困難となる。
本発明は、上記実情に鑑みて、金属板等のように十分な板厚を確保することができない場合にも起伏に富んだ印象を与えることで差別化し、販売の促進を図ることのできる建築板を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建築板は、複数のブロック部が表面に突出するように設けられ、これら複数のブロック部が縦横に配置された建築板であって、前記複数のブロック部の少なくとも一部は、それぞれ横方向に沿う2つの横縁を有した四角形状を成し、前記横縁の一方に近接する第1化粧部領域と、前記横縁の他方に近接するとともに、前記第1化粧部領域に隣接する第2化粧部領域とを有し、これらの第1化粧部領域及び第2化粧部領域が、前記横縁に沿った軸を中心とする筒状曲面を成し、かついずれか一方が凸曲面で、他方が凹曲面となるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、凹凸が逆となる第1化粧部領域と第2化粧部領域とが互いに隣接するようにブロック部が構成されるため、それぞれを奥行き寸法の大きな曲面に構成することなく光を照射した場合に明部と暗部との境界が明確に現れることになる。このため、金属板等のように十分な板厚を確保することができない場合にも起伏に富んだ印象を与えることが可能となり、従来の建築板との差別化から販売の促進に寄与することができる。
本発明の実施の形態である建築板を表面側から見た図である。 図1に示した建築板の一部を示すもので、(a)は図において右側から光を照射した場合の図、(b)は図において左側から光を照射した場合の図である。 図1に示した表面材の拡大縦断面図である。 図1に示した建築板に含まれるブロック部を模式的に示すもので、(a)は凹曲面となる化粧部領域が上方に配置されたブロック部の側面図、(b)は凸曲面となる化粧部領域が上方に配置されたブロック部の側面図である。 図4(a)に示したブロック部の具体例を示すもので、(a)は表面側から見た図、(b)は(a)に対して横縁、縦縁及び化粧部領域の境界に対応する部分に仮想線を追記した図である。 図4(b)に示したブロック部の具体例を示すもので、(a)は表面側から見た図、(b)は(a)に対して横縁、縦縁及び化粧部領域の境界に対応する部分に仮想線を追記した図である。 図1に示した建築板に含まれるブロック部を模式的に示すもので、曲率の異なる凸曲面の化粧部領域が上下に隣接したブロック部の側面図である。 図7に示したブロック部の具体例を示すもので、(a)は表面側から見た図、(b)は(a)に対して横縁、縦縁及び化粧部領域の境界に対応する部分に仮想線を追記した図である。 図1に示した建築板に含まれるブロック部の対を模式的に示すもので、(a)は横縁の相互間に隙間を確保してブロック部の対を配置した状態の側面図、(b)は横縁が相互に接触する状態でブロック部の対を配置した状態の側面図である。 図9に示したブロック部の具体例を示すもので、(a)は表面側から見た図、(b)は(a)に対して横縁、縦縁及び化粧部領域の境界に対応する部分に仮想線を追記した図である。 図1に示した建築板に含まれるブロック部を模式的に示すもので、(a)は平面状を成す化粧部領域が1つ設けられたブロック部の側面図、(b)は平面状を成す2つの化粧部領域が互いに段差をもって設けられたブロック部の側面図である。 図11(a)に示したブロック部の具体例を示すもので、(a)は表面側から見た図、(b)は(a)に対して横縁、縦縁及び化粧部領域の境界に対応する部分に仮想線を追記した図である。 図11(b)に示したブロック部の具体例を示すもので、(a)は表面側から見た図、(b)は(a)に対して横縁、縦縁及び化粧部領域の境界に対応する部分に仮想線を追記した図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建築板の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態である建築板を示したものである。ここで例示する建築板は、家屋等の建築物の外壁として用いられる金属サイディングボードと称されるものである。図3に示すように、本実施の形態の建築板は、金属製の薄板から成る表面材1と、アルミ箔等の金属製の箔から成る裏面材2との間に、ウレタン等の断熱性を有した樹脂材3を充填することによって構成し、表面材1が外部に露出する状態で建築物の外表面を覆うように設けるものである。建築板の上下両縁部には、互いにはめ合うことのできる係合部4,5が設けてある。係合部4,5は、表面材1の縁部を折り曲げ成形することによって表面材1と一体に構成したものである。
表面材1は、係合部4,5の相互間となる部分に表面部6を有している。表面部6は、図1及び図2に示すように、建築物に対して水平方向に配置される横辺6aと、鉛直方向に配置される縦辺6bとを有した横に長い長方形状の外形を有したもので、その表面6cに複数のブロック部10を有している。ブロック部10は、横辺6aに沿って略平行となるように延在した2つの横縁11と、横縁11の端部間を結び、かつ縦辺6bに沿って略平行となるように延在した2つの縦縁12とによって囲まれる長方形状を成すもので、それぞれ表面部6の表面6cから突出するように構成してある。ブロック部10の横縁11及び縦縁12は、それぞれ表面部6の表面6c上に位置している。図示の例では、縦縁12が互いにほぼ同じ寸法となる一方、横縁11が種々の長さとなる複数のブロック部10が表面部6に縦横に配列してある。ブロック部10の配列は、基本的には、表面部6の横辺6aが互いに略一致するようにしてある。隣接するブロック部10においては、横縁11の相互間及び縦縁12の相互間が目地部となるように、わずかに隙間が確保してある。但し、後述するように、一部のブロック部10については縦方向に沿って平行移動し、隣接するブロック部10の横縁11に不一致となるように配置してある。ブロック部10の突出形態は様々であり、かつそれぞれの表面状態も様々である。後述するように、一部のブロック部10は、表面が滑らかとなるように構成し、また一部のブロック部10には、表面に石肌を模した凹凸状の不規則な模様が施してある。これにより、表面部6には、互いに横方向の寸法や突出形態が異なる複数種類のブロック部10が設けられていることになる。図には明示していないが、表面材1は、外周面に凹凸が形成された2つの成形ロールの間に平板を通過させることで、それぞれのブロック部10をエンボス状に成形したものである。成形ロールの表面に凹凸を形成する方法としては、ブロック部10の複雑な形状に対応するため、CNC(Computerized Numerical Control)切削加工を適用している。
以下、表面部6に設けたブロック部10の具体的な構成について詳述し、併せて本願発明の特徴部分について説明する。なお、以下においては便宜上、建築物の外壁として用いられる場合の姿勢を基準として上下の位置を特定することとする。図2に示すように、表面部6には、互いに突出形態の異なる第1種ブロック部10A、第2種ブロック部10B、第3種ブロック部10C及び第4種ブロック部10Dが設けてある。
第1種ブロック部10Aは、図4~図6に示すように、表面に第1化粧部領域13a及び第2化粧部領域13bを設けたものである。第1化粧部領域13a及び第2化粧部領域13bは、横縁11に沿う稜線状部14を介して互いに縦方向に隣接し、それぞれが横縁11に沿った軸を中心とした略円筒状の曲面となるように構成してある。図示の例では、第1化粧部領域13aが凸曲面となるように構成してある一方、第2化粧部領域13bが凹曲面となるように構成してある。図4に示すように、第1種ブロック部10Aには、第1化粧部領域13aが上方に配置されるものと、第2化粧部領域13bが上方に配置されるものとがある。但し、第1化粧部領域13a及び第2化粧部領域13bの縦に沿った寸法については、いずれも上方に配置される化粧部領域が下方に配置される化粧部領域のほぼ1/2となっている。換言すれば、第1種ブロック部10Aの稜線状部14は、第1化粧部領域13a及び第2化粧部領域13bの上下に関わらず、縦に沿った寸法の1/2よりも上方となるように設けてある。第1化粧部領域13a及び第2化粧部領域13bのそれぞれの表面は、大きな凹凸が無く、滑らかとなるように形成してある。このため、第1種ブロック部10Aに光を照射した場合には、第1化粧部領域13a及び第2化粧部領域13bにおいてそれぞれの明暗部分が段階的に変化するように現れることになる。第1化粧部領域13aと横縁11との間及び第2化粧部領域13bと横縁11との間には、それぞれ補助化粧部領域15が設けてある。補助化粧部領域15は、表面が滑らかな平面状を成すもので、横縁11から突出するに従って互いに漸次近接するように傾斜している。これら第1化粧部領域13a、第2化粧部領域13b及び補助化粧部領域15と縦縁12との間には、それぞれ端部領域16が設けてある。端部領域16は、補助化粧部領域15と同様、表面が滑らかな平面状を成すもので、縦縁12から突出するに従って互いに漸次近接するように傾斜している。
第2種ブロック部10Bは、図7及び図8に示すように、表面に第3化粧部領域13c及び第4化粧部領域13dを設けたものである。第3化粧部領域13c及び第4化粧部領域13dは、互いに縦方向に隣接し、それぞれが横縁11に沿った軸を中心とした略円筒状の曲面となるように構成してある。図示の例では、第3化粧部領域13c及び第4化粧部領域13dのそれぞれが互いに正接する凸曲面となり、大きな凹凸が無く滑らかな表面となるように形成してある。図示の例では、第3化粧部領域13cの曲率が第4化粧部領域13dの曲率よりも大きく設定してあり、かつ曲率の大きな第3化粧部領域13cが上方に配置されるように表面部6に第2種ブロック部10Bが設けてある。このため、第2種ブロック部10Bに光を照射した場合には、第3化粧部領域13cにおいて光を反射する部分の幅が狭く密になるためハイライトのようになり、他の部分との差が明確となる結果、視覚的に立体感が強調されることになる。第3化粧部領域13cと第4化粧部領域13dとの正接部14aは、第1種ブロック部10Aと同様、縦に沿った寸法の1/2よりも上方となるように設けてある。第3化粧部領域13c及び第4化粧部領域13dには、それぞれの横縁11との間に補助化粧部領域15が設けてある。補助化粧部領域15は、表面が滑らかな平面状を成すものである。第3化粧部領域13cに連続する補助化粧部領域15は、横縁11から突出するに従って漸次もう一方の横縁11に近接するように傾斜している。第4化粧部領域13dに連続する補助化粧部領域15は、横縁11から表面部6の表面6cに対してほぼ直角となる方向に突出している。これら第3化粧部領域13c、第4化粧部領域13d及び補助化粧部領域15と縦縁12との間には、それぞれ端部領域16が設けてある。端部領域16は、補助化粧部領域15と同様、表面が滑らかな平面状を成すもので、縦縁12から突出するに従って互いに漸次近接するように傾斜している。
第3種ブロック部10Cは、図9及び図10に示すように、表面に複数の傾斜化粧部領域13eを縦方向に隣接して設けたものである。傾斜化粧部領域13eは、個々の表面に石肌に模した凹凸状の不規則な模様を施したもので、それぞれが表面部6の表面6cに対して傾斜するように延在した近似平面状を成している。ここで、表面に凹凸状の不規則な模様を施した傾斜化粧部領域13eについては、単純な平面状を成すものとはいえないが、本実施の形態では便宜上、模様の凹凸を均して単純化した場合に1つの平面として見なすことのできる領域をそれぞれ平面状の傾斜化粧部領域13eとして取り扱うこととする。図示の例では、4つの傾斜化粧部領域13e1,13e2,13e3,13e4を有した第3種ブロック部10C1と、3つの傾斜化粧部領域13e5,13e6,13e7を有した第3種ブロック部10C2が例示してある。図からも明らかなように、4つの傾斜化粧部領域13e1,13e2,13e3,13e4を有した第3種ブロック部10C1においては、横縁11に連続する傾斜化粧部領域(第5化粧部領域)13e1,13e4のいずれもが表面部6の表面6cに対して45°以上の立ち上がり角度αをもって傾斜している。一方、3つの傾斜化粧部領域13e5,13e6,13e7を有した第3種ブロック部10C2においては、一方の横縁11に連続する傾斜化粧部領域(第5化粧部領域)13e7が45°以上の立ち上がり角度αをもって傾斜しているものの、他方の横縁11に連続する傾斜化粧部領域(第5化粧部領域)13e5の立ち上がり角度αが45°未満となっている。この立ち上がり角度αが45°未満となる傾斜化粧部領域13e5に対しては、例えば図9(a)に示すように、隙間を確保して第3種ブロック部10C1を配置した場合、表面部6の表面6cと傾斜化粧部領域13e5に連続する横縁11との境界に明暗の差が生じにくく、第3種ブロック部10C2の輪郭がぼやけた状態となり、単調でのっぺりした印象を与える懸念がある。
このため、立ち上がり角度αが緩やかな傾斜化粧部領域13e5に連続する横縁11に対しては、隙間を設けることなく第3種ブロック部10C1を配置し、当該傾斜化粧部領域13e5に対して隣接する傾斜化粧部領域13eを連続させるようにしている。特に、図9(b)に示す例では、45°以上の立ち上がり角度αをもった傾斜化粧部領域13e4を連続させることによって明暗の差をより顕著とし、第3種ブロック部10C2の輪郭を明確化するようにしている。すなわち、図9(b)に示す例では、互いの横縁11がほぼ接触する状態で立ち上がり角度αが45°未満となる傾斜化粧部領域13e5の上方に立ち上がり角度αが45°以上となる傾斜化粧部領域13e4を配設することにより、立ち上がり角度αが45°以上となる傾斜化粧部領域13e4により濃い影を形成することで下方の傾斜化粧部領域13e5の輪郭を明確化している。図には示していないが、傾斜化粧部領域13e4,13e5の上下が逆でも同様である。すなわち、立ち上がり角度αが45°未満となる傾斜化粧部領域13e5の下方に立ち上がり角度αが45°以上となる傾斜化粧部領域13e4を配設した場合には、立ち上がり角度αが45°以上となる傾斜化粧部領域13e4において光がより強く反射されることで、上方の傾斜化粧部領域13e5の輪郭となる横縁11を明確化することが可能である。ここで、傾斜化粧部領域13e4の立ち上がり角度αは、45°以上であれば傾斜化粧部領域13e5の輪郭をより顕著に明確化することができるが、傾斜化粧部領域13e5の立ち上がり角度αよりも大きければ、必ずしも45°以上である必要はない。例えば傾斜化粧部領域13e4の立ち上がり角度αは、30~70°の範囲であっても良く、45~60°であることがより好ましい。なお、第3種ブロック部10Cにおいても、傾斜化粧部領域13eと縦縁12との間には、それぞれ端部領域16が設けてある。端部領域16は、表面が滑らかな平面状を成すもので、縦縁12から突出するに従って互いに漸次近接するように傾斜している。
第4種ブロック部10Dは、図11~図13に示すように、表面に平面状を成す第6化粧部領域13fを設けたものである。第6化粧部領域13fは、それぞれが表面部6の表面6cに対して略平行となるように延在している。図示の例では、1つの第6化粧部領域13fを有する第4種ブロック部10D1と、互いに突出高さの異なる2つの段差をもった第6化粧部領域13fを有する第4種ブロック部10D2とが例示してある。第6化粧部領域13fを1つ有した第4種ブロック部10D1には、第6化粧部領域13fの表面に石肌に模した凹凸状の不規則な模様が施してあるとともに(近似平面状)、第6化粧部領域13fと2つの横縁11との間にそれぞれ補助化粧部領域15が設けてある。補助化粧部領域15は、表面が滑らかな平面状を成すもので、横縁11から突出するに従って互いに漸次近接するように傾斜している。2つの第6化粧部領域13fを有した第4種ブロック部10D2では、2つの第6化粧部領域13fがそれぞれ凹凸無く滑らかな表面となるように形成してある。第6化粧部領域13fとそれぞれの横縁11との間には、それぞれ補助化粧部領域15が設けてあり、第6化粧部領域13fの相互間には、段差化粧部領域17が設けてある。補助化粧部領域15及び段差化粧部領域17は、それぞれ表面が滑らかな平面状を成すものである。補助化粧部領域15については、上記と同様に、横縁11から突出するに従って互いに漸次近接するように傾斜している。段差化粧部領域17は、突出するに従って補助化粧部領域15との間隔が漸次減少するように傾斜している。なお、第4種ブロック部10Dにおいても、第6化粧部領域13fと縦縁12との間には、それぞれ端部領域16が設けてある。端部領域16は、表面が滑らかな平面状を成すもので、縦縁12から突出するに従って互いに漸次近接するように傾斜している。
図1及び図2に示すように、建築板の表面部6には、上述した第1種ブロック部10A、第2種ブロック部10B、第3種ブロック部10C及び第4種ブロック部10Dがランダムに配置してある。縦方向及び横方向に隣接するブロック部10としては、特に、突出形態や表面模様の有無が互いに相違するものであることが好ましい。こうした突出形態や表面模様の有無が互いに相違するブロック部10を隣接させることで、互いの相違がより顕著となって現れることになる。従って、実際には、金属の薄板という限られた奥行き寸法の中で大きな凹凸を設けることができないものの、隣接するブロック部10の突出形態や傾斜角度が大きく変化することで凹凸の状態を強調することができ、単調な印象を与えるおそれがない。
しかも、第1種ブロック部10Aにおいては、略円筒状の滑らかな凸曲面となる第1化粧部領域13aと、略円筒状の滑らかな凹曲面となる第2化粧部領域13bとが互いに隣接するように構成してある。このため、第1種ブロック部10Aに光が照射された場合には、第1化粧部領域13a及び第2化粧部領域13bのそれぞれにおいては明暗部分が段階的に変化することになるものの、互いの境界部分においては明部と暗部との差が大きく現れることになり、十分な板厚を確保することができない金属板によって表面材1を構成した場合にも起伏に富んだ印象を与えることが可能となる。これにより、単に凹曲面の曲率を途中で変化させるようにした従来の建築板との間に明確な差別化を図ることができ、販売の促進に寄与することができるようになる。
さらに、表面部6には、第1種ブロック部10Aの他に、凸曲面となる第3化粧部領域13c及び第4化粧部領域13dを有した第2種ブロック部10Bと、表面部6の表面6cに対して傾斜する平面状の傾斜化粧部領域13eを有した第3種ブロック部10Cと、表面部6の表面6cに対して略平行となる平面状の第6化粧部領域13fを有した第4種ブロック部10Dとがランダムに設けてある。これらのブロック部10に設けた化粧部領域13c,13d,13e,13fは、上述したように第1種ブロック部10Aに設けた化粧部領域13a,13bとは突出形態や表面模様が互いに異なるものである。従って、光が照射された場合にそれぞれのブロック部10からの反射状態や影のできる状態が互いに相違することになり、第1種ブロック部10Aのみが設けられたものに比べて第1種ブロック部10Aの起伏がより強調され、一層の販売促進を図ることが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、表面部6の横辺6aに沿って横縁11が延在し、縦辺6bに対して縦縁12が傾斜するようにブロック部10を配列しているが、ブロック部10の姿勢は必ずしも表面部6に整合している必要はない。また、表面部6に4種類のブロック部10を配列しているが、少なくとも第1種ブロック部10Aが設けられていれば十分である。逆に、上述した4種類以外の他の突出形態を有するブロック部10が含まれるように表面部6を構成しても構わない。
また、上述した実施の形態では、第1種ブロック部10Aとして、上方に配置される化粧部領域が下方に配置される化粧部領域のほぼ1/2の寸法となるように構成しているが、本発明はこれに限定されず、例えば上方に配置される化粧部領域が下方に配置される化粧部領域よりも大きな寸法を有するように第1種ブロック部10Aを構成することも可能である。なお、これらの化粧部領域と横縁11との間に平面状を成す補助化粧部領域15を設けるようにしているが、補助化粧部領域15は必ずしも設ける必要はない。
以上のように、本発明に係る建築板は、複数のブロック部が表面に突出するように設けられ、これら複数のブロック部が縦横に配置された建築板であって、前記複数のブロック部の少なくとも一部は、それぞれ横方向に沿う2つの横縁を有した四角形状を成し、前記横縁の一方に近接する第1化粧部領域と、前記横縁の他方に近接するとともに、前記第1化粧部領域に隣接する第2化粧部領域とを有し、これらの第1化粧部領域及び第2化粧部領域が、前記横縁に沿った軸を中心とする筒状曲面を成し、かついずれか一方が凸曲面で、他方が凹曲面となるように構成されていることを特徴としている。
この発明によれば、凹凸が逆となる第1化粧部領域と第2化粧部領域とが互いに隣接するようにブロック部が構成されるため、それぞれを奥行き寸法の大きな曲面に構成することなく光を照射した場合に明部と暗部との境界が明確に現れることになる。このため、金属板等のように十分な板厚を確保することができない場合にも起伏に富んだ印象を与えることが可能となり、従来の建築板との差別化から販売の促進に寄与することができる。
また本発明は、上述した建築板において、前記複数のブロック部の少なくとも一部は、それぞれ横方向に沿う2つの横縁を有した四角形状を成し、前記横縁の一方に近接する第3化粧部領域と、前記横縁の他方に近接するとともに、前記第3化粧部領域に隣接する第4化粧部領域とを有し、これらの第3化粧部領域及び第4化粧部領域が、前記横縁に沿った軸を中心とする筒状曲面を成し、かつ互いに異なる曲率の凸曲面となるように構成されていることを特徴としている。
この発明によれば、それぞれ凸曲面となる第3化粧部領域及び第4化粧部領域を有したブロック部を備えることで、第1化粧部領域及び第2化粧部領域を有したブロック部の起伏がより強調されることになる。
また本発明は、上述した建築板において、それぞれが前記横縁に連続する平面状の第5化粧部領域を有し、前記横縁からの立ち上がり角度が互いに相違する第5化粧部領域が相互に隣接して配置されたブロック部の対を備えることを特徴としている。
この発明によれば、2つのブロック部において互いに傾斜角度が異なる第5化粧部領域が相互に隣接して配置されるため、光を照射した場合に明部と暗部との境界が明確に現れることになる。
また本発明は、上述した建築板において、前記複数のブロック部は、前記2つの横縁の間にこれら2つの横縁を含む基準平面に沿って延在した平面状の第6化粧部領域が設けられたものを備えることを特徴としている。
この発明によれば、第1化粧部領域及び第2化粧部領域を有したブロック部とは光の反射状態が異なる第6化粧部領域を有したブロック部が追加されることになるため、第1化粧部領域及び第2化粧部領域の起伏が相対的に強調されることになる。
また本発明は、上述した建築板において、前記ブロック部は、前記第6化粧部領域が1つ設けられたものと、前記第6化粧部領域が互いに段差をもって複数設けられたものとを備えることを特徴とすることを特徴としている。
この発明によれば、光の反射状態が異なるブロック部がさらに増えるため、第1化粧部領域及び第2化粧部領域の起伏が一層強調されることになる。
1 表面材、6 表面部、6c 表面、10(10A,10B,10C(10C1,10C2),10D(10D1,10D2) ブロック部、11 横縁、12 縦縁、13a 第1化粧部領域、13b 第2化粧部領域、13c 第3化粧部領域、13d 第4化粧部領域、13e1,13e4,13e5,13e7 傾斜化粧部領域、13f 第6化粧部領域、α 立ち上がり角度

Claims (5)

  1. 複数のブロック部が表面に突出するように設けられ、これら複数のブロック部が縦横に配置された建築板であって、
    前記複数のブロック部の少なくとも一部は、それぞれ横方向に沿う2つの横縁を有した四角形状を成し、前記横縁の一方に近接する第1化粧部領域と、前記横縁の他方に近接するとともに、前記第1化粧部領域に隣接する第2化粧部領域とを有し、これらの第1化粧部領域及び第2化粧部領域が、前記横縁に沿った軸を中心とする筒状曲面を成し、かついずれか一方が凸曲面で、他方が凹曲面となるように構成されていることを特徴とする建築板。
  2. 前記複数のブロック部の少なくとも一部は、それぞれ横方向に沿う2つの横縁を有した四角形状を成し、前記横縁の一方に近接する第3化粧部領域と、前記横縁の他方に近接するとともに、前記第3化粧部領域に隣接する第4化粧部領域とを有し、これらの第3化粧部領域及び第4化粧部領域が、前記横縁に沿った軸を中心とする筒状曲面を成し、かつ互いに異なる曲率の凸曲面となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建築板。
  3. それぞれが前記横縁に連続する平面状の第5化粧部領域を有し、前記横縁からの立ち上がり角度が互いに相違する第5化粧部領域が相互に隣接して配置されたブロック部の対を備えることを特徴とする請求項1に記載の建築板。
  4. 前記複数のブロック部は、前記2つの横縁の間にこれら2つの横縁を含む基準平面に沿って延在した平面状の第6化粧部領域が設けられたものを備えることを特徴とする請求項1に記載の建築板。
  5. 前記ブロック部は、前記第6化粧部領域が1つ設けられたものと、前記第6化粧部領域が互いに段差をもって複数設けられたものとを備えることを特徴とする請求項4に記載の建築板。
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