JP2016057346A - 再帰性反射体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造を比較的容易になし得る再帰性反射体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】直角に交わる第1、第2の光反射面12、13を有し、両端部には、第1、第2の光反射面12、13に直交する第3、第4の光反射面14、15を備え、断面が直角二等辺三角形状となった反射体セット16を、透明材料又は不透明材料からなる母材11の表面側に多数並べて配置し、母材11の表面側から光の入射及び出射を行う。
【選択図】図1
【解決手段】直角に交わる第1、第2の光反射面12、13を有し、両端部には、第1、第2の光反射面12、13に直交する第3、第4の光反射面14、15を備え、断面が直角二等辺三角形状となった反射体セット16を、透明材料又は不透明材料からなる母材11の表面側に多数並べて配置し、母材11の表面側から光の入射及び出射を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は入射光と反射光が略同一の経路を通過する再帰性反射体及びその製造方法に関する。
透明球体や3面コーナーキューブを用いた再帰性反射体は、入射光と反射光の方向が略一致するので、交通標識や画像投影装置(特許文献1参照)等に応用されている。そして、透明球体を用いる場合より、3面コーナーキューブを用いた再帰性反射体の方がより強い反射光を得ることが知られている。
しかしながら、3面コーナーキューブは立方体の角を切り出した形状をしているので、微小の3面コーナーキューブを軸心を平行にして多数均一に並べて再帰性反射体を形成することは難しいという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、製造を比較的容易になし得る再帰性反射体及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る再帰性反射体は、直角に交わる第1、第2の光反射面を有し、両端部には、前記第1、第2の光反射面に直交する第3、第4の光反射面を備え、断面が直角二等辺三角形状となった反射体セットを、透明材料又は不透明材料からなる母材の表面側に多数並べて配置し、前記母材の表面側から光の入射及び出射を行う。
第1の発明に係る再帰性反射体において、前記反射体セットは短溝状となって、前記母材の表面側に、縦横にかつ格子状に規則的に並べて配置されていることが好ましい。
また、第1の発明に係る再帰性反射体において、前記母材は板状となっているのが好ましい。
また、第1の発明に係る再帰性反射体において、前記母材は板状となっているのが好ましい。
そして、第1の発明に係る再帰性反射体において、前記反射体セットの長さLは該反射体セットの高さHの1〜3倍の範囲にあるのが好ましい。
第2の発明に係る再帰性反射体は、断面直角二等辺三角形の横溝の斜面に形成される第1、第2の光反射面と、横方向に隣り合う前記横溝の間に該横溝の高さを超えて形成される縦溝の垂直壁面に形成される第3、第4の光反射面を備えた反射体セットを透明板材からなる母材の裏面側に多数並べて配置し、前記透明板材の表面側から、光の入射及び出射を行う。
第2の発明に係る再帰性反射体において、前記横溝の長さL2は該横溝の高さH2の1〜3倍の範囲にあるのが好ましい。
第2の発明に係る再帰性反射体において、前記横溝の長さL2は該横溝の高さH2の1〜3倍の範囲にあるのが好ましい。
第3の発明に係る再帰性反射体の製造方法は、1)直交する第1、第2の傾斜面を有し、両端部には、前記第1、第2の傾斜面に直交する第1、第2の垂直面を有する、断面が直角二等辺三角形の突出部を、ローラ又は平型板からなる型材の表面に多数形成し、2)該型材を透明板材又は不透明板材からなる母材に押し当てて、前記突出部の形状を前記母材の表面に転写し、3)転写面に鏡面処理を行うことによって、前記母材の表面側に、直角に交わる第1、第2の光反射面を有し、両端部には、前記第1、第2の光反射面に直交する第3、第4の光反射面を備え、断面が直角二等辺三角形状となった反射体セットを形成する。
第3の発明に係る再帰性反射体の製造方法において、前記母材の表面で、前記反射体セットが形成されている領域以外に形成された不要な鏡面は除去又は塗り潰し処理を行うのが好ましい。
第4の発明に係る再帰性反射体の製造方法は、1)直交する第1、第2の傾斜面を有し断面が直角二等辺三角形の突出部と、長手方向に隣り合う前記突出部の間に仕切りが設けられ、両側に平行壁を有し、前記突出部の高さより高い凸条とを、ローラ又は平型板からなる型材の表面に多数形成し、2)該型材を透明板材からなる母材に押し当てて、前記突出部及び前記凸条の形状を前記母材の裏面に転写し、3)転写面に鏡面処理を行うことによって、前記母材の裏面側に、直角に交わる第1、第2の光反射面を有し、その両端部には、前記第1、第2の光反射面より上側になって、前記第1、第2の光反射面に直交する第3、第4の光反射面を備える反射体セットを形成する。
以上の発明において、表面と裏面を逆にしてもよい。
以上の発明において、表面と裏面を逆にしてもよい。
第1、第2の発明に係る再帰性反射体、及び第3、第4の発明に係る再帰性反射体の製造方法によって製造された再帰性反射体は、従来のように立方体の一部から構成されるキュービックコーナーを必要とせず、構造がシンプルな断面直角二等辺三角形の谷又は山によって形成される第1、第2の光反射面と、その両側に形成される第3、第4の光反射面を用いているので、製造が容易となり、安価に製造できる。
続いて、添付した図面を参照しながら、本発明を具体化した実施の形態について説明する。
図1(A)〜(C)、図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る再帰性反射体10は板状の母材11の表面側に、第1〜第4の光反射面12〜15を有する短溝状の反射体セット16を多数並べて配置させている。これらの反射体セット16は図1(A)に示すように、一端部が直角に交わる第1、第2の光反射面12、13によって形成される谷部17と山部18を横方向に直線状に並べ、更に表面に鏡面処理がされた溝端面19、20(第3、第4の光反射面14、15)は縦方向に直線状に並べて配置するのが製作上好ましい。即ち、反射体セット16は母材11の表面側に縦横にかつ格子状に規則的に並べて配置されている。しかしながら、反射体セット16の規則配置は必須の要件ではなく、隣り合う反射体セット16をずらしたり、方向を変えたり、場合によっては大きさを変える場合であっても本発明は適用される。
図1(A)〜(C)、図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る再帰性反射体10は板状の母材11の表面側に、第1〜第4の光反射面12〜15を有する短溝状の反射体セット16を多数並べて配置させている。これらの反射体セット16は図1(A)に示すように、一端部が直角に交わる第1、第2の光反射面12、13によって形成される谷部17と山部18を横方向に直線状に並べ、更に表面に鏡面処理がされた溝端面19、20(第3、第4の光反射面14、15)は縦方向に直線状に並べて配置するのが製作上好ましい。即ち、反射体セット16は母材11の表面側に縦横にかつ格子状に規則的に並べて配置されている。しかしながら、反射体セット16の規則配置は必須の要件ではなく、隣り合う反射体セット16をずらしたり、方向を変えたり、場合によっては大きさを変える場合であっても本発明は適用される。
なお、この実施の形態においては、直線状に並んだ反射体セット16は長さSの仕切り(非溝部)22を有している。また、母材11の原料としては、透明材料の一例である透明プラスチック、ガラス、不透明材料の一例である不透明プラスチック(着色プラスチックを含む)等がある。
反射体セット16は断面が直角二等辺三角形となって、両傾斜面12a、13aに金属蒸着を行って第1、第2の光反射面12、13が形成され、反射体セット16の両端部には、短溝状となった窪み16aの両溝端面19、20に金属蒸着を行って、第3、第4の光反射面14、15が形成されている。第1、第2の光反射面12、13と第3、第4の光反射面14、15は直交して、それぞれ第1、第2の光反射面12、13と第3の光反射面14で、一つのキュービックコーナーを形成し、第1、第2の光反射面12、13と、第4の光反射面15で別のキュービックコーナーを形成している。
なお、金属蒸着を行うことは、表面を鏡面処理して反射面を形成することであり、蒸着を行う金属としては、銀、アルミニウム、チタン、クロム等の白色系の金属を使用する。
なお、金属蒸着を行うことは、表面を鏡面処理して反射面を形成することであり、蒸着を行う金属としては、銀、アルミニウム、チタン、クロム等の白色系の金属を使用する。
図2に示すように、第1、第2の光反射面12、13のそれぞれの幅Wは、例えば0.1〜2mm程度(以下の実施の形態においても同じ)で、第1、第2の光反射面12、13(反射体セット16)の長さLは、反射体セット16の高さである谷部17から山部18の高さHの例えば1〜5倍(より好ましくは、1〜3倍)程度である。隣り合う反射体セット16の仕切り22の長さSはできるだけ小さいのが好ましいが、薄くすると強度上問題があるので、例えば、反射体セット16の長さLの0.1〜0.3倍程度とするのが好ましい。板状の母材11の厚みtは、谷部17を基準とした山部18の高さHより大きく(例えば、1.2〜2倍)となっている。
この再帰性反射体10の動作について説明すると、第1、第2の光反射面12、13と第3の光反射面14(又は第4の光反射面15)でキュービックコーナーを形成しているので、図2に示すように、例えば、母材11の表面側から第2の光反射面13に入射した光線23は入射点aで反射し、第1、第3の光反射面12、14の入射点b、cを介して、母材11の表面側で光線23と同一方向に反射する。この場合、第1、第2、第3の光反射面12、13、14又は、第1、第2、第4の光反射面12、13、15を通らない光は存在するが、散乱光となり、再帰性反射体10の性能に大きな影響は与えない。
図1、図2で示す再帰性反射体10においては、再帰性反射体10の製造過程において、仕切り22の表面にも金属蒸着が行われるので、そのままでは光反射面を形成し、不要な光線を発生させるもととなるので、金属蒸着が行われた仕切り22の表面に、非反射塗料(例えば、黒色塗料)を塗布するのが好ましい。
また、図3に示すように、仕切り22の上に突出部22aを設け、母材11の表側面の金属蒸着を行った後、突出部22aを切除することによって、仕切り22の上位置に形成された金属蒸着面(鏡面)を除去できる。
この場合、母材11の原料として、不透明(例えば、黒、紺色)のプラスチックを用いると、仕切り22の部分も不透明となる。母材11に透明の材料を使用する場合であっても、光線が仕切り22を貫通するので、例えば、この再帰性反射体10を後述する立体像表示装置の一部に使用する場合であっても、特に支障は生じない。
この場合、母材11の原料として、不透明(例えば、黒、紺色)のプラスチックを用いると、仕切り22の部分も不透明となる。母材11に透明の材料を使用する場合であっても、光線が仕切り22を貫通するので、例えば、この再帰性反射体10を後述する立体像表示装置の一部に使用する場合であっても、特に支障は生じない。
続いて、図4(A)〜(C)、図5、図6(A)、(B)を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係る再帰性反射体25について説明する。
この再帰性反射体25においては、透明な板状の母材26を用い、裏面側に窪み27と、長手方向に隣り合う窪み27の間に設けられた仕切り28aの中央に設けられたスリット状の縦溝28を形成する。窪み27は、図5、図6(A)、(B)に示すように、断面直角二等辺三角形の三角溝(横溝)状となって、第1、第2の傾斜面29、30を有し、両側には第1、第2の傾斜面29、30に直交する溝端面31、32を有している。縦溝28の両側に形成される垂直壁面34、35は傾斜面29、30の高さ(横溝の高さ)H2の2〜4倍の高さを有し、かつ傾斜面29、30と直交している。36、37は窪みの谷部と山部を示す。
この再帰性反射体25においては、透明な板状の母材26を用い、裏面側に窪み27と、長手方向に隣り合う窪み27の間に設けられた仕切り28aの中央に設けられたスリット状の縦溝28を形成する。窪み27は、図5、図6(A)、(B)に示すように、断面直角二等辺三角形の三角溝(横溝)状となって、第1、第2の傾斜面29、30を有し、両側には第1、第2の傾斜面29、30に直交する溝端面31、32を有している。縦溝28の両側に形成される垂直壁面34、35は傾斜面29、30の高さ(横溝の高さ)H2の2〜4倍の高さを有し、かつ傾斜面29、30と直交している。36、37は窪みの谷部と山部を示す。
母材26に使用する透明な材料としては、例えば、ガラスや、ポリカーボネイト、イソシアネート等の熱可塑性樹脂がある(再帰性反射体10においても同様)。
窪み27と縦溝28は母材26の裏面側から金属蒸着されて、傾斜面29、30上に第1、第2の光反射面39、40を、第1、第2の光反射面39、40を中央にして向かい合う縦溝28の垂直壁面34、35上に、第1、第2の光反射面39、40に直交する第3、第4の光反射面41、42を形成している。なお、第1〜第4の光反射面39、40、41、42によって反射体セット43を形成している。反射体セット43は母材26の裏面側に多数並べて配置されるが、光の入射及び出射は母材26の表面側から行っている。
窪み27と縦溝28は母材26の裏面側から金属蒸着されて、傾斜面29、30上に第1、第2の光反射面39、40を、第1、第2の光反射面39、40を中央にして向かい合う縦溝28の垂直壁面34、35上に、第1、第2の光反射面39、40に直交する第3、第4の光反射面41、42を形成している。なお、第1〜第4の光反射面39、40、41、42によって反射体セット43を形成している。反射体セット43は母材26の裏面側に多数並べて配置されるが、光の入射及び出射は母材26の表面側から行っている。
なお、窪み27(横溝)の長さL2は、傾斜面29、30の高さH2の1〜5倍(より好ましくは、1〜3倍)の長さを有し、傾斜面29、30のそれぞれの幅は例えば、0.1〜2mm程度となっている。隣り合う窪み27の間隔、即ち仕切り28aの長さSは、(0.1〜0.5)×L2となって、中央に設けられている縦溝28の幅は、仕切り28aの長さSの例えば、0.3〜0.7倍程度となっている。
従って、この再帰性反射体25においては、図5に示すように、入射した光線44は、第1の光反射面39、第2の光反射面40、及び第3の光反射面41によって構成されるキュービックコーナー、又は第1の光反射面39、第2の光反射面40、及び第4の光反射面42によって構成されるキュービックコーナーを通過して、光線44と平行な光路に反射される。
この実施の形態においては、裏面側の窪み27は使用されていないので、透明又は不透明の樹脂を充填して底部平面状とすることができる。
この実施の形態においては、裏面側の窪み27は使用されていないので、透明又は不透明の樹脂を充填して底部平面状とすることができる。
続いて、再帰性反射体10の製造方法の一例について、図7(A)、(B)を参照しながら説明する。
図7(A)に示すように、断面が直角二等辺三角形となった突出部46を表面に所定ピッチで多数有する型ローラ47と平ローラ48(それぞれローラからなる型材の一例)を設け、この突出部46を透明板材47a(又は不透明板材)からなる母材に押し当てて突出部46の形状を母材の表面に転写する。なお、この突出部46は、一端部となる外側端部が直交する第1、第2の傾斜面48、49を有し、両端部には、第1、第2の傾斜面48、49に直交する第1、第2の垂直面50、51を有する。
図7(A)に示すように、断面が直角二等辺三角形となった突出部46を表面に所定ピッチで多数有する型ローラ47と平ローラ48(それぞれローラからなる型材の一例)を設け、この突出部46を透明板材47a(又は不透明板材)からなる母材に押し当てて突出部46の形状を母材の表面に転写する。なお、この突出部46は、一端部となる外側端部が直交する第1、第2の傾斜面48、49を有し、両端部には、第1、第2の傾斜面48、49に直交する第1、第2の垂直面50、51を有する。
図7(A)に記載の再帰性反射体の製造方法においては、突出部46の長手方向が、型ローラ47の円周方向を向いているが、図7(B)においては、突出部53の向きが型ローラ54の軸心に平行に設けられている点が相違するのみで、他の要素は同一である。
この後、転写された窪み16a、仕切り22(即ち、転写面)に金属蒸着(鏡面処理)を行い、母材の表面側に反射体セット16を形成して、図1(A)、(B)、(C)に示す再帰性反射体10を作る。なお、仕切り22の表面に鏡面が形成されていると、この部分で光が反射し、この反射光は有効反射光ではないので、仕切り22の表面に形成された不要な鏡面を除去又は塗り潰し処理を行う。
この後、転写された窪み16a、仕切り22(即ち、転写面)に金属蒸着(鏡面処理)を行い、母材の表面側に反射体セット16を形成して、図1(A)、(B)、(C)に示す再帰性反射体10を作る。なお、仕切り22の表面に鏡面が形成されていると、この部分で光が反射し、この反射光は有効反射光ではないので、仕切り22の表面に形成された不要な鏡面を除去又は塗り潰し処理を行う。
図7(A)、(B)では、第1の実施の形態に係る再帰性反射体10を製造する方法について説明したが、第2の実施の形態に係る再帰性反射体25についても、第1、第2の光反射面39,40を最終的に形成する断面が直角二等辺三角形の突出部と、第3、第4の光反射面41、42を最終的に形成する凸条を表面に多数有する型ローラを用いて、透明材料からなる母材の裏面側に所定形状の窪み27と縦溝28を形成できる。そして、転写面に鏡面処理を行って、第1〜第4の光反射面39〜42を備える反射体セット43を形成できる。
凸条は長手方向に隣り合う突出部の間に形成され、両側に平行壁を有し、突出部の高さより高くなっている。なお、透明の母材は透明度の高い熱可塑性プラスチックを使用するのが好ましいが、所定温度に加熱して軟化させたガラス板を使用することも可能である。
凸条は長手方向に隣り合う突出部の間に形成され、両側に平行壁を有し、突出部の高さより高くなっている。なお、透明の母材は透明度の高い熱可塑性プラスチックを使用するのが好ましいが、所定温度に加熱して軟化させたガラス板を使用することも可能である。
図8には、これらの再帰性反射体10、25を用いた立体像表示装置55を示すが、水平に配置された再帰性反射体10(又は25)と垂直に配置されたハーフミラー56を有する。光源Dから照射された光線58、59(一部を示す)はハーフミラー56を通過して、再帰性反射体10(又は25)に投光され、ハーフミラー56に返って正反射し、D’の位置に結像する。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲でその構成を変更することもできる。例えば、上記実施の形態においては、数字を限定して説明したが、数字は再帰性反射体の大きさ、一つの反射体セット(写真のドットに相当する)の数によって異なるので、実施の形態に記載の数字によって本発明が限定されるものではない。
前記実施の形態に係る再帰性反射体の製造方法においては、型材としてロールを用いたが、平型板を使用する場合や、金型を使用する場合も本発明は適用される。
前記実施の形態に係る再帰性反射体の製造方法においては、型材としてロールを用いたが、平型板を使用する場合や、金型を使用する場合も本発明は適用される。
10:再帰性反射体、11:母材、12〜15:第1〜第4の光反射面、12a、13a:傾斜面、16:反射体セット、16a:窪み、17:谷部、18:山部、19、20:溝端面、22:仕切り、22a:突出部、23:光線、25:再帰性反射体、26:母材、27:窪み、28:縦溝、28a:仕切り、29、30:傾斜面、31、32:溝端面、34、35:垂直壁面、36:谷部、37:山部、39:第1の光反射面、40:第2の光反射面、41:第3の光反射面、42:第4の光反射面、43:反射体セット、44:光線、46:突出部、47:型ローラ、47a:透明板材、48:平ローラ、48:第1の傾斜面、49:第2の傾斜面、50:第1の垂直面、52:第2の垂直面、53:突出部、54:型ローラ、55:立体像表示装置、56:ハーフミラー、58、59:光線
Claims (9)
- 直角に交わる第1、第2の光反射面を有し、両端部には、前記第1、第2の光反射面に直交する第3、第4の光反射面を備え、断面が直角二等辺三角形状となった反射体セットを、透明材料又は不透明材料からなる母材の表面側に多数並べて配置し、前記母材の表面側から光の入射及び出射を行うことを特徴とする再帰性反射体。
- 請求項1記載の再帰性反射体において、前記反射体セットは短溝状となって、前記母材の表面側に、縦横にかつ格子状に規則的に並べて配置されていることを特徴とする再帰性反射体。
- 請求項1又は2記載の再帰性反射体において、前記母材は板状となっていることを特徴とする再帰性反射体。
- 請求項1〜3のいずれか1記載の再帰性反射体において、前記反射体セットの長さLは該反射体セットの高さHの1〜3倍の範囲にあることを特徴とする再帰性反射体。
- 断面直角二等辺三角形の横溝の斜面に形成される第1、第2の光反射面と、横方向に隣り合う前記横溝の間に該横溝の高さを超えて形成される縦溝の垂直壁面に形成される第3、第4の光反射面を備えた反射体セットを透明板材からなる母材の裏面側に多数並べて配置し、前記透明板材の表面側から、光の入射及び出射を行うことを特徴とする再帰性反射体。
- 請求項5記載の再帰性反射体において、前記横溝の長さL2は該横溝の高さH2の1〜3倍の範囲にあることを特徴とする再帰性反射体。
- 1)直交する第1、第2の傾斜面を有し、両端部には、前記第1、第2の傾斜面に直交する第1、第2の垂直面を有する、断面が直角二等辺三角形の突出部を、ローラ又は平型板からなる型材の表面に多数形成し、2)該型材を透明板材又は不透明板材からなる母材に押し当てて、前記突出部の形状を前記母材の表面に転写し、3)転写面に鏡面処理を行うことによって、前記母材の表面側に、直角に交わる第1、第2の光反射面を有し、両端部には、前記第1、第2の光反射面に直交する第3、第4の光反射面を備え、断面が直角二等辺三角形状となった反射体セットを形成することを特徴とする再帰性反射体の製造方法。
- 請求項7記載の再帰性反射体の製造方法において、前記母材の表面で、前記反射体セットが形成されている領域以外に形成された不要な鏡面は除去又は塗り潰し処理を行うことを特徴とする再帰性反射体の製造方法。
- 1)直交する第1、第2の傾斜面を有し断面が直角二等辺三角形の突出部と、長手方向に隣り合う前記突出部の間に仕切りが設けられ、両側に平行壁を有し、前記突出部の高さより高い凸条とを、ローラ又は平型板からなる型材の表面に多数形成し、2)該型材を透明板材からなる母材に押し当てて、前記突出部及び前記凸条の形状を前記母材の裏面に転写し、3)転写面に鏡面処理を行うことによって、前記母材の裏面側に、直角に交わる第1、第2の光反射面を有し、その両端部には、前記第1、第2の光反射面より上側になって、前記第1、第2の光反射面に直交する第3、第4の光反射面を備える反射体セットを形成することを特徴とする再帰性反射体の製造方法。
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Cited By (3)
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