JP6246704B2 - 再帰性反射体の製造型の製造方法 - Google Patents

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本発明は入射光と反射光が略同一の経路を通過する再帰性反射体の製造型の製造方法に関する。
透明球体や3面コーナーキューブ(特許文献1参照)を用いた再帰性反射体は、入射光と反射光の方向が略一致するので、交通標識や画像投影装置等に応用されている。そして、透明球体を用いる場合より、3面コーナーキューブを用いた再帰性反射体の方がより強い反射光を得ることが知られている。
また、特許文献2には、略90度の2面角で接するコーナー反射面と、このコーナー反射面に垂直な反射面とを有する再帰性反射体が提案されている。
特開2005−186730号公報 特表2011−511303号公報
しかしながら、特許文献1に記載の3面コーナーキューブは立方体の角を切り出した形状をしているので、微小の3面コーナーキューブを多数均一に並べて再帰性反射体を形成するには、複雑な形状を有する金型を使用する必要があり、製造が難しいという問題があった。特許文献2においては、実質的に3面コーナーキューブを用いた再帰性反射体が記載されているが、その製造方法については開示されていない。
また、再帰性反射体を大量に製造する場合は、製造型を用いて製造するのが効率的と考えられるが、特許文献1、2には簡単に再帰性反射体を製造可能な方法については開示されていない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、精度が高い再帰性反射体を、比較的簡単な方法で製造できる再帰性反射体の製造型の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る再帰性反射体の製造型の製造方法は、直交する第1の鏡面と第2の鏡面をそれぞれ備えた断面直角三角形の第1のコーナー部が平行に配置され、かつ前記第1のコーナー部の少なくとも片側に前記第1の鏡面及び前記第2の鏡面に直交して設けられた第3の鏡面を有する再帰性反射体の製造型の製造方法であって、
複数枚の第1の平板を仮固定して前記各第1の平板の一端面を研磨する第1工程と、
研磨した前記一端面を同一方向に向けて、前記第1の平板を厚み分だけずらして接着固定し、直交する第1の平面及び第2の平面を有する第2のコーナー部が隣り合って平行に形成された原型材を形成する第2工程と、
前記原型材を前記第2のコーナー部に対して直交する方向に切断して、複数の原型材ユニットを形成する第3工程と、
前記原型材ユニットの間に前記第1、第2の平面に直交する第3の平面を形成する第2の平板を配置し、全体を固定する第4工程とを有する。
また、前記目的に沿う第2の発明に係る再帰性反射体の製造型の製造方法は、直交する第1の鏡面と第2の鏡面をそれぞれ備えた断面直角三角形の第1のコーナー部が平行に設けられ、かつ前記第1のコーナー部の少なくとも片側に前記第1の鏡面及び前記第2の鏡面に直交する第3の鏡面を備えた再帰性反射体の製造型の製造方法であって、
複数枚の平板を仮固定して前記各平板の一端面を研磨する第1工程と、
研磨した前記一端面を同一方向に向けて、前記平板を厚み分だけずらして接着固定し、直交する第1の平面及び第2の平面を有する第2のコーナー部が隣り合って平行に形成された原型材を形成する第2工程と、
前記原型材に、前記第1の平面及び前記第2の平面に直交する側面を有する溝を複数形成する第3工程を有する。
そして、前記目的に沿う第3の発明に係る再帰性反射体の製造型の製造方法は、直交する第1の鏡面と第2の鏡面をそれぞれ備えた断面直角三角形の第1のコーナー部が平行に設けられ、かつ前記第1のコーナー部の少なくとも片側に前記第1の鏡面及び前記第2の鏡面に直交する第3の鏡面を備えた再帰性反射体の製造型の製造方法であって、
複数枚の第1の平板を仮固定して前記各第1の平板の一端面を研磨する第1工程と、
研磨した前記一端面を同一方向に向けて、前記第1の平板を厚み分だけずらして接着固定し、直交する第1の平面及び第2の平面を有する第2のコーナー部が隣り合って平行に形成された原型材を形成する第2工程と、
前記原型材に、前記第1の平面及び前記第2の平面に側面が直交する矩形溝を形成する第3工程と、
前記矩形溝に前記第1の平面及び前記第2の平面に直交する第3の平面を形成する第2の平板を固定配置する第4工程とを有する。
なお、第1〜第3の発明においては、第1の鏡面〜第3の鏡面が、第1の平面〜第3の平面に対応するが、製品(再帰性反射体)と製造型(原型材、原型材ユニット)とは凹凸が逆転している。そして、この製造型で製造された原型の片側面は金属コーティング(金属蒸着、めっき等)がなされて、第1の鏡面〜第3の鏡面が形成される。鏡面を形成する製造型の第1の平面〜第3の平面は、光が正反射するように、粗度が例えば1〜200nm程度の仕上げ面となっている。
第1、第3の発明に係る再帰性反射体の製造型の製造方法において、前記第1、第2の平板は、ガラス、透明セラミック、又は硬質透明プラスチックからなるのが好ましい。
また、第2の発明に係る再帰性反射体の製造型の製造方法において、前記平板は、ガラス、透明セラミック、又は硬質透明プラスチックからなるのが好ましい。
また、以上の発明に係る再帰性反射体の製造型の製造方法によって製造された製造型を用いて、更に別の製造型を製造することもできる。
第1〜第3の発明に係る再帰性反射体の製造型の製造方法においては、複数枚の第1の平板を仮固定して各第1の平板の一端面を研磨しているので、精度の高い平面の製造ができ、最終的には反射率の高い第1の鏡面を形成できる。
また、第1〜第3の発明においては、研磨した一端面を同一方向に向けて、第1の平板を厚み分だけずらして固定し、直交する第1の平面及び第2の平面を有する第2のコーナー部(谷部)が隣り合って平行に形成された原型材を形成するので、平行配置された角部断面が直角の第2のコーナー部を容易に形成できる。
また、第1〜第3の発明においては、原型材を、第2のコーナー部に直交して切断する又は溝を形成しているので、第3の平面又は側面を精度よく形成できる。
特に、第1、第3の発明においては第1の平板、第2の平板を、第2の発明においては平板を、ガラス、セラミック、硬質プラスチック等の透明材によって形成しているので、紫外線等の光線を通過させることができ、感光性樹脂を用いての再帰性反射体の製造が容易となる。
また、以上の発明に係る再帰性反射体の製造型の製造方法によって製造された製造型を用いて、更に別の製造型を製造することもでき、安価な製造型を大量に製造できる。
(A)、(B)は本発明の第1の実施の形態に係る再帰性反射体の製造型の製造方法の説明図である。 (A)〜(C)は同製造方法の説明図である。 (A)、(B)は同製造方法の説明図である。 同製造方法によって製造された製造型の斜視図である。 (A)、(B)は同製造方法で製造された製造型の使用方法の説明図である。 (A)〜(C)は同製造方法で製造された製造型を用いて再帰性反射体を形成する説明図である。 (A)、(B)は同再帰性反射体の動作説明図である。 (A)〜(D)は本発明の第2の実施の形態に係る再帰性反射体の製造型の製造方法の説明図である。 (A)、(B)は同製造方法で製造した製造型の使用方法の説明図である。 同製造方法によって製造された製造型を用いて形成された再帰性反射体の動作説明図である。 (A)、(B)は本発明の第3の実施の形態に係る再帰性反射体の製造型の製造方法の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しながら、本発明を具体化した実施の形態について説明する。なお、光が空気中より透明体に入射する場合、透明体から他の透明体に入射する場合、及びその逆の場合は、屈折が生じるが、僅少であるので、屈折については無視して説明する。
本発明の第1の実施の形態に係る再帰性反射体の製造型の製造方法は、図7(A)、(B)に示すような再帰性反射体10を安価にかつ大量に製造するものである。この再帰性反射体10は、ガラス、プラスチック、又はセラミック等の透明材料からなって、直交する第1の鏡面11と第2の鏡面12をそれぞれ備えた断面直角三角形の一例である断面直角2等辺三角形の第1のコーナー部13が平行に配置され、かつ第1のコーナー部13の少なくとも片側に第1の鏡面11及び第2の鏡面12に直交して設けられた第3の鏡面14を有する。なお、第1〜第3の鏡面11、12、14は金属蒸着面によって形成され、入射した光を正反射する。
再帰性反射体の製造型16(図4参照)の製造方法は、図1(A)に示すように、複数枚の第1の平板17をそれぞれの端面を揃えた状態で、図示しないクランプ又は剥離容易性の接着剤で仮固定し、仮固定した第1の平板17の一端面を同時研磨する第1工程を有している。
次に、図1(B)に示すように、研磨した一端面を同一方向に向けて、第1の平板17を厚み分tだけずらして、各第1の平板17を透明の接着剤等で固定し、直交する第1の平面19及び第2の平面20を有する第2のコーナー部21を形成する。この第2のコーナー部21は隣り合って平行に形成され、側端部及び底部は適当(例えば、直線状)に切断して原型材22を形成する(第2工程)。hは第2のコーナー部21の高さ(深さ)を示し、第1の平板17の厚みtの1/√2となる。なお、第1の平板17の厚みt及び枚数は任意ではあるが、例えば0.2〜5mmとなって、その枚数は100〜1000枚程度としている。
ここで、第1の平面19は各第1の平板17の研磨端面から、第2の平面20は各第1の平板17の表面によって形成されているので、各第1の平板17の表面粗度が悪い場合には、第1の平板17の表面を研磨処理して面粗度を向上する(例えば、表面粗度1〜200nm)。
この後、図2(A)、(B)に示すように、原型材22を第2のコーナー部21に対して直交する方向に切断して、複数の原型材ユニット23を形成する(第3工程)。なお、原型材ユニット23の切断端面の表面粗度が悪い場合は、切断端面を研磨処理して面粗度を向上することもできる。24は切断部である。そして、図3(A)、(B)、図4に示すように、原型材ユニット23の間に表面が均一平面で滑らかに形成された第2の平板25を挟んで全体を透明接着剤等で固定する(第4工程)。これによって、第2の平板25の両面に、第1、第2の平面19、20に直交する第3の平面26が形成され、第1〜第3の平面19、20、26を有する再帰性反射体の製造型16が製造される(第5工程)。原型材ユニット23の長さw1は、第2のコーナー部21の高さhの0.8〜3倍程度(より好ましくは、1.2〜2倍)となっている。また、第2の平板25の厚みw2は原型材ユニット23の長さw1の0.05〜0.5倍程度(より好ましくは0.1〜0.2倍)とする。
第2の平板25は、図4に示すように、第2のコーナー部21の山部27と同一高さであってもよいし、山部27から突出していてもよい。山部27からの突出高さkは、第2のコーナー部21の高さhの0〜1.5倍とするのがよい。第2の平板25の突出高さkが大きくなると、最終的には、第3の平面26が広くなるが、突出高さkが高くなりすぎると、有効光の範囲が狭くなる。なお、第1の平板17及び第2の平板25は、ガラス、透明セラミック、又は硬質透明プラスチックからなっている。
この再帰性反射体の製造型16を用いて、再帰性反射体10を製造する方法について、図5(A)、(B)及び図6(A)〜(C)を参照しながら説明する。
底面29が、例えば粗度1〜100nmの平面となった角形容器30に、紫外線硬化樹脂31を所定量入れる。紫外線硬化樹脂31の深さは、第2のコーナー部21の高さhの1〜2.5倍程度が好ましい。なお、紫外線硬化樹脂31は硬化状態で透明性の高い樹脂を使用する。
そして、製造型16を図示しないロボットハンド等で第2のコーナー部21側を下にして水平に保持し、水平配置された角形容器30内に浸漬する。この場合、製造型16の浸漬深さは、第2のコーナー部21が完全に漬かる深さとし、第2のコーナー部21(第2の平板25の下端)と底面29との隙間は、第2のコーナー部21の高さhの0.4〜2.5倍とするのが好ましい。この状態で、透明材質からなる製造型16の上部から紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂31を硬化させ、完全に硬化した状態で、製造型16を引き抜く。この場合、製造型16の周囲には抜き勾配を形成するのが好ましい。角形容器30の周囲にも抜き勾配が形成されて、硬化した紫外線硬化樹脂31からなる原型31aを容易に角形容器30から取り出せる(以下の実施の形態でも同じ)。
これによって、図6(A)〜(C)、図7(A)、(B)に示すような再帰性反射体の原型31aが形成される。製造型16の底面に形成されている凹凸は、再帰性反射体の原型31aにおいては逆転し、第2の平板25の部分は溝32となる。
この後、再帰性反射体の原型31aの上面にアルミニウム、銀等の金属蒸着を行い、反射皮膜34を形成する。これによって、図7にその一部を示すような再帰性反射体10が形成される。なお、溝32の底部は黒色で着色する等、吸光処理をするのが好ましいが、必須の要件ではない(以下の実施の形態においても同じ)。
この再帰性反射体10においては、第1の鏡面11、第2の鏡面12、第3の鏡面14がコーナーキューブを形成し、入射した光線Lは第1の鏡面11のp、第2の鏡面12のq、第3の鏡面14のrで反射して、再帰性反射を行う。
続いて、本発明の第2の実施の形態に係る再帰性反射体の製造型の製造方法を、図8(A)〜(D)、図9(A)、(B)、図10を参照しながら説明する。なお、第1の実施の形態に係る再帰性反射体の製造型の製造方法と同一の構成要素については、同一の番号を使用し、その詳しい説明を省略する。
第2の実施の形態に係る再帰性反射体の製造型の製造方法は、複数枚の平板17(第1の実施の形態の第1の平板と同じ)を仮固定して平板17の一端面を研磨する第1工程と、研磨した平板17の一端面を同一方向に向けて、平板17を厚み分tだけずらして固定し、直交する第1の平面19及び第2の平面20を有する第2のコーナー部21が隣り合って平行に形成された原型材22を形成する第2工程と、原型材22に、第1の平面19及び第2の平面20に直交する側面を有する溝36(図8(C)参照)を所定間隔で複数形成する第3工程を有する。溝36の側面はできる限り面粗度を小さくするのが好ましく、溝36の加工後、化学研磨をしてもよい。
溝36の幅wは、平板17の板厚tの0.5〜2倍程度であるのが好ましいが、溝36内に金属蒸着ができる幅であれば小さくてもよい。幅wが広くなると、再帰性反射体の効率が下がる。溝36の深さdは、第2のコーナー部21の高さhより大きくてもよいが、大きすぎると、斜め入射光を遮光する度合いが増えるので、(1〜1.5)hの範囲とするのがよい。溝36のピッチは、第2のコーナー部21の高さhの例えば、0.4〜2.5倍程度とするのがよい。図8(A)〜(D)において、37は山部を、38は谷部を示す。
以上の方法によって、製造型40が製造されるが、使用にあっては、図9(A)に示すように、平底の容器41を用意し、内部に紫外線硬化樹脂42を入れて、製造型40を水平状態に保ちながら第1のコーナー部21側を下にして浸漬する。そして、透明な製造型40の上から紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂42を硬化させる。そして、製造型40を引き抜き、硬化した紫外線硬化樹脂42からなる原型43を取り出す。
製造型40の溝36を深くすると、図9(B)に示すように、上方に突出した仕切り壁44が形成される。この原型43の上面にアルミや銀等の金属蒸着を行うと、再帰性反射体45が形成される。仕切り壁44が高いとより広い第3の鏡面48が形成される。
この再帰性反射体45は、第1〜第3の鏡面46〜48の表側で光の入射及び反射を行うが、第1の実施の形態に係る再帰性反射体10においては、反射皮膜34の裏側を使用する。なお、原型43の表側の凹凸は透明樹脂で埋めることもできる。
図10に再帰性反射体45の働きを示すが、斜めから第3の鏡面48に入射した光は、第1、第2の鏡面46、47で反射し、再帰性反射を行う。
次に、図11に示す本発明の第3の実施の形態に係る再帰性反射体の製造型の製造方法について説明する。
この製造型によって製造される再帰性反射体10は、以上の第1の実施の形態と同様、直交する第1の鏡面11と第2の鏡面12をそれぞれ備えた断面直角三角形の第1のコーナー部13が平行に設けられ、かつ第1のコーナー部13の両側(即ち、少なくとも片側)に第1の鏡面11及び第2の鏡面12に直交する第3の鏡面14を備える(図7参照)。
この再帰性反射体10の製造型の製造方法は、図8(A)〜(C)に示すように、複数枚の第1の平板17を仮固定して各第1の平板17の一端面を研磨する第1工程と、研磨した一端面を同一方向に向けて、第1の平板17を厚み分tだけずらして固定し、直交する第1の平面19及び第2の平面20を有する第2のコーナー部21が隣り合って平行に形成された原型材49を形成する第2工程と、原型材49に、第1の平面19及び第2の平面20に側面が直交する矩形溝50を形成する第3工程と、矩形溝50に第1の平面19及び第2の平面20に直交する第3の平面26aを形成する第2の平板51を固定配置する第4工程とを有する。
矩形溝50の深さは第2のコーナー部21の高さより大きいことが望ましい。また、第2の平板51は山部37から突出してもよいし、同一高さであってもよい。
これによって、図11(A)、(B)に示すような製造型52が形成される。この製造型52によって、再帰性反射体10を製造する方法は、図8(A)〜(D)に示す第2の実施の形態に係る再帰性反射体の製造型の製造方法と同じである。この実施の形態では、小型の再帰性反射体を製造する場合、第2の平板の厚みが薄くなり製造困難となるが、大型の再帰性反射体を製造する場合は矩形溝50の幅が広くなるので大型に適している。
前記実施の形態においては、再帰性反射体の素材として紫外線硬化樹脂を用いたが、熱可塑性の硬質樹脂であってもよい。この場合、熱可塑性樹脂を加熱して溶解した状態で製造型を入れて冷却する。この場合、製造型は透明である必要はなく、金属、セラミック、プラスチック、ガラスのいずれの材料であってもよい。
また、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態の一部を組み合わせて構成する場合も適用される。
また、以上の実施の形態に係る再帰性反射体の製造型の製造方法によって製造された製造型を、他の材料(例えば、ガラス、硬質プラスチック等)に転写して、第2の製造型を製造することもできる。
更に、以上の実施の形態に係る再帰性反射体の製造型の製造方法によって製造型の片側面(凹凸面)に金属反射皮膜(鏡面)を蒸着又はスパッターリング等によって形成して再帰性反射体とすることもできる。
10:再帰性反射体、11:第1の鏡面、12:第2の鏡面、13:第1のコーナー部、14:第3の鏡面、16:再帰性反射体の製造型、17:第1の平板(平板)、19:第1の平面、20:第2の平面、21:第2のコーナー部、22:原型材、23:原型材ユニット、24:切断部、25:第2の平板、26、26a:第3の平面、27:山部、29:底面、30:角形容器、31:紫外線硬化樹脂、31a:原型、32:溝、34:反射皮膜、36:溝、37:山部、38:谷部、40:製造型、41:容器、42:紫外線硬化樹脂、43:原型、44:仕切り壁、45:再帰性反射体、46:第1の鏡面、47:第2の鏡面、48:第3の鏡面、49:原型材、50:矩形溝、51:第2の平板、52:製造型

Claims (6)

  1. 直交する第1の鏡面と第2の鏡面をそれぞれ備えた断面直角三角形の第1のコーナー部が平行に配置され、かつ前記第1のコーナー部の少なくとも片側に前記第1の鏡面及び前記第2の鏡面に直交して設けられた第3の鏡面を有する再帰性反射体の製造型の製造方法であって、
    複数枚の第1の平板を仮固定して前記各第1の平板の一端面を研磨する第1工程と、
    研磨した前記一端面を同一方向に向けて、前記第1の平板を厚み分だけずらして接着固定し、直交する第1の平面及び第2の平面を有する第2のコーナー部が隣り合って平行に形成された原型材を形成する第2工程と、
    前記原型材を前記第2のコーナー部に対して直交する方向に切断して、複数の原型材ユニットを形成する第3工程と、
    前記原型材ユニットの間に前記第1、第2の平面に直交する第3の平面を形成する第2の平板を配置し、全体を固定する第4工程とを有することを特徴とする再帰性反射体の製造型の製造方法。
  2. 直交する第1の鏡面と第2の鏡面をそれぞれ備えた断面直角三角形の第1のコーナー部が平行に設けられ、かつ前記第1のコーナー部の少なくとも片側に前記第1の鏡面及び前記第2の鏡面に直交する第3の鏡面を備えた再帰性反射体の製造型の製造方法であって、
    複数枚の平板を仮固定して前記各平板の一端面を研磨する第1工程と、
    研磨した前記一端面を同一方向に向けて、前記平板を厚み分だけずらして接着固定し、直交する第1の平面及び第2の平面を有する第2のコーナー部が隣り合って平行に形成された原型材を形成する第2工程と、
    前記原型材に、前記第1の平面及び前記第2の平面に直交する側面を有する溝を複数形成する第3工程を有することを特徴とする再帰性反射体の製造型の製造方法。
  3. 直交する第1の鏡面と第2の鏡面をそれぞれ備えた断面直角三角形の第1のコーナー部が平行に設けられ、かつ前記第1のコーナー部の少なくとも片側に前記第1の鏡面及び前記第2の鏡面に直交する第3の鏡面を備えた再帰性反射体の製造型の製造方法であって、
    複数枚の第1の平板を仮固定して前記各第1の平板の一端面を研磨する第1工程と、
    研磨した前記一端面を同一方向に向けて、前記第1の平板を厚み分だけずらして接着固定し、直交する第1の平面及び第2の平面を有する第2のコーナー部が隣り合って平行に形成された原型材を形成する第2工程と、
    前記原型材に、前記第1の平面及び前記第2の平面に側面が直交する矩形溝を形成する第3工程と、
    前記矩形溝に前記第1の平面及び前記第2の平面に直交する第3の平面を形成する第2の平板を固定配置する第4工程とを有することを特徴とする再帰性反射体の製造型の製造方法。
  4. 請求項1又は3記載の再帰性反射体の製造型の製造方法において、前記第1、第2の平板は、ガラス、透明セラミック、又は硬質透明プラスチックからなることを特徴とする再帰性反射体の製造型の製造方法。
  5. 請求項2記載の再帰性反射体の製造型の製造方法において、前記平板は、ガラス、透明セラミック、又は硬質透明プラスチックからなることを特徴とする再帰性反射体の製造型の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1記載の再帰性反射体の製造型の製造方法によって製造された製造型を用いて、更に別の製造型を製造する再帰性反射体の製造型の製造方法。
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