JP7462844B2 - 燃料タンク - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクに関する。
自動車の燃料タンク等のブロー成形品にバルブ等の構成部品を内蔵部品として取り付ける方法が知られている。例えば特許文献1には、頭部、首部および肩部を備えた内蔵部品を内蔵した燃料タンクの製造方法が記載されている。この燃料タンクの製造方法では、タンク本体成形時にパリソンの外側から空気を送り込むことによってパリソンを首部に沿って賦形させ、内蔵部品をタンク本体に固定している。
国際公開第2018/225413号公報
燃料タンク内の圧力が増大してタンク本体が正圧変形したとき、首部付近のタンク本体の壁部が破断するおそれがある。
そこで本発明は、タンク本体の壁部の破損を防ぐことができる燃料タンクを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明は、頭部、首部及び肩部を有する内蔵部品を有し、タンク本体成形時にパリソンを前記頭部、前記首部及び前記肩部に賦形することで前記内蔵部品をタンク本体に固定させた燃料タンクであって、前記頭部及び前記首部の少なくとも一方において、前記頭部と前記首部との境界部付近で破断させるためのヒューズ形状部を有し、前記頭部は、底部と、前記底部から立ち上がる側壁と、前記頭部の端面側に開口する複数の肉抜き部と、を備え、前記ヒューズ形状部は、前記頭部の前記底部において肉抜き部に面して形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、頭部、首部及び肩部を有する内蔵部品を有し、タンク本体成形時にパリソンを前記頭部、前記首部及び前記肩部に賦形することで前記内蔵部品をタンク本体に固定させた燃料タンクであって、前記頭部及び前記首部の少なくとも一方において、前記頭部と前記首部との境界部付近で破断させるためのヒューズ形状部を有し、前記頭部から前記首部に連通し、前記頭部の端面側に開口する肉抜き部が複数形成されており、前記首部は、前記頭部と前記肩部とを連結するとともに前記肩部から立ち上がる側壁を備え、前記ヒューズ形状部は、前記首部の前記側壁において肉抜き部に面して形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ヒューズ形状部を有することで、所定の正圧が作用した際に、内蔵部品を頭部と首部との境界付近で破断させることができる。これにより、破断された部位をタンク本体の壁部に残し、それ以外の部分をタンク本体の壁部から切り離せる為、タンク本体の壁部の損傷を防ぐことができる。また、本発明によれば、肉抜き部を利用してヒューズ形状部を容易に形成することができる。
また、本発明は、頭部、首部及び肩部を有する内蔵部品を有し、タンク本体成形時にパリソンを前記頭部、前記首部及び前記肩部に賦形することで前記内蔵部品をタンク本体に固定させた燃料タンクであって、前記頭部及び前記首部の少なくとも一方において、前記頭部と前記首部との境界部付近で破断させるためのヒューズ形状部を有し、前記頭部は、前記ヒューズ形状部となる底部と、当該底部から立ち上がる側壁と、を備え、前記底部が周方向に亘って一定の厚さになっていることを特徴とする。
また、本発明は、頭部、首部及び肩部を有する内蔵部品を有し、タンク本体成形時にパリソンを前記頭部、前記首部及び前記肩部に賦形することで前記内蔵部品をタンク本体に固定させた燃料タンクであって、前記頭部及び前記首部の少なくとも一方において、前記頭部と前記首部との境界部付近で破断させるためのヒューズ形状部を有し、前記首部は、前記ヒューズ形状部となる側壁を備え、当該側壁が周方向に亘って一定の厚さになっていることを特徴とする。
本発明によれば、ヒューズ形状部を有することで、所定の正圧が作用した際に、内蔵部品を頭部と首部との境界付近で破断させることができる。これにより、破断された部位をタンク本体の壁部に残し、それ以外の部分をタンク本体の壁部から切り離せる為、タンク本体の壁部の損傷を防ぐことができる。
本発明によれば、タンク本体の壁部の破損を防ぐことができる。
本発明の実施形態に係る燃料タンクの概略断面図である。 内蔵部品の外観斜視図である。 内蔵部品の正面図である。 内蔵部品の平面図である。 内蔵部品の拡大断面図である。 内蔵部品が燃料タンクに固定された状態の一断面の拡大断面図である。 内蔵部品が燃料タンクに固定された状態の他端面の拡大断面図である。 燃料タンク製造装置の概略縦断面図である。 成形時において内蔵部品の端部周りにおけるパリソンの転写状況を説明するための図である。 成形時において内蔵部品の端部周りにおけるパリソンの転写状況を説明するための図である。 燃料タンク製造装置における燃料タンクの製造方法を説明するための図であり、(a)はパリソンの射出工程を示し、(b)は内蔵部品の投入工程を示し、(c)は内蔵部品の仮セット工程を示す。 燃料タンク製造装置における燃料タンクの製造方法を説明するための図であり、(a)は成形型の閉鎖工程を示し、(b)はブロー成形工程を示し、(c)はパリソンの冷却工程を示し、(d)は成形型の開放工程を示す。 従来の燃料タンクの作用を示した断面図である。 本実施形態に係る燃料タンクの作用を示した断面図である。 変形例に係る燃料タンクの作用を示した断面図である。
≪実施形態に係る燃料タンク≫
図1に示す燃料タンクTは、自動車やバイク並びに船舶等の移動手段に搭載されるものであり、タンク本体Taと、内蔵部品6とで主に構成されている。図1に示すように、本実施形態では内蔵部品6として燃料タンクTの強度を保つための柱状の補強部材を例示するが、内蔵部品6はバルブや波消し板などであってもよい。以下の説明における「上下」、「左右」は図1の矢印に従う。当該方向は、説明の便宜上定めるものであり、本発明を限定するものではない。なお、図1の左右方向は、燃料タンクTを製造する一対の成形型の開閉方向に対応している。
タンク本体Taは、ガソリン等の燃料を貯溜する樹脂製の中空容器であり、例えばバリア層を含んだ複数層構造になっている。タンク本体Taは、例えば、ポリエチレン、高密度ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を主な材料としている。タンク本体Taは、例えばブロー成形等によって形成される。
図2ないし図6A,6Bを参照して、内蔵部品6の構成について説明する。内蔵部品6は、タンク本体Taの前駆体であるパリソンS(図7参照)と溶着可能な材料(例えばPE(ポリエチレン)等の熱可塑性樹脂)、溶着不可能な材料(例えばPOM(ポリアセタール)等)のどちらが用いられてもよい。パリソンSは、HDPE(高密度ポリエチレン)、EVOH(エチレン-ビニルアルコール共重合体)及び接着層などにより多層断面構造になっている。
図2に示すように、内蔵部品6は、胴部6aと、胴部6aの両端に形成される肩部6b,6bと、肩部6b,6bの外側に形成される首部6c,6cと、頭部6d,6dとを備えて構成されている。内蔵部品6の構造は、左右(紙面上下)が鏡面対称になっている。そのため、ここでは、明示しない限り、片側だけ説明する。また、内蔵部品6の説明において、胴部6a側に臨む面を「裏面」と称し、「裏面」の反対側の面を「表面」と称する。
図2に示す胴部6aは、内蔵部品6の本体に相当する部位である。胴部6aは、円柱状を呈しており、その先端部分は肩部6bへ向かうにつれて拡径する形状となっている。胴部6aの端部には、複数の支柱肉抜き穴6gが形成されている。支柱肉抜き穴6gは、後述するパリソンSを内蔵部品6に賦形させる際に空気が流通する部位である。
図2に示す肩部6bは、図7に示す第1成形型3の凹部3dまたは第2成形型4の凹部4dを覆う部位である。肩部6bの形状やサイズは、凹部3d,4dを覆うことができればよく、特に限定されるものではない。ここでの肩部6bは、薄板の円板状を呈し、図3に示すように肩部6bの外径rbは胴部6aの外径raよりも大きくなっている。
図2に示す首部6cは、肩部6bと頭部6dとを連結する部位であって、図3に示すように、肩部6b及び頭部6dよりも小径になっている。ここでの首部6cは、肩部6bの表面6fから立設され、円柱状を呈する。肩部6bと首部6cとで構成される隅部および頭部6dと首部6cとで構成される隅部には、丸み(アール)が形成されている。
図2に示すように、首部6cには、周方向に沿って複数の連通部(第一連通部)6mが形成されている。連通部6mは、首部6cの外部と肉抜き部6k(図5参照)とを連通する孔である。連通部6mは、成形時において隙間6j(後述)にパリソンSが入り込んだ際に、隙間6j内の空気を排出する空気抜け経路としての役割を担うものである。連通部6mは、空気を排出することができればよく、形状、個数などは特に限定されない。
図2に示す頭部6dは、肩部6bよりも厚い厚板の円板状を呈する。なお、ここでの肩部6bおよび頭部6dの厚さの関係はあくまで例示であり、頭部6dよりも肩部6bが厚く形成されていてもよい。図3に示すように、頭部6dの外径rdは、首部6cの外径rcよりも大きく、肩部6bの外径rbよりも小さくなっている。このような形状により、肩部6bと頭部6dとの間には、首部6cを底部とする隙間6jが形成される。隙間6jは、成形時においてパリソンSが入り込む部位である。
頭部6dの形状やサイズは、頭部6d及び首部6cの周囲にパリソンSが入り込むことでタンク本体Ta(図1参照)に内蔵部品6を固定することができればよく、特に限定されるものではない。首部6cに回り込ませたパリソンSに相当する部分を「パリソン相当部W」と称する(図9参照)。
図4及び図5に示すように、首部6c及び頭部6dの内部には、複数の肉抜き部6kが形成されている。首部6c及び頭部6dは、第一側壁11と、第二側壁12と、第三側壁13と、底部14と、複数のリブ15と、を備えている。第一側壁11は、円筒状を呈し、肩部6bの中央部から垂直に立ち上がっている。
第二側壁12は、略円筒状を呈し、第一側壁11よりも外側において、肩部6bから垂直に立ち上がっている。第一側壁11及び第二側壁12は、同じ高さであり、首部6cから頭部6dに亘って設けられている。
第三側壁13は、円筒状を呈し、第二側壁12よりも外側において、底部14から垂直に立ち上がっている。底部14は、第二側壁12の外面から周方向に亘って側方に張り出している。第三側壁13の高さは、第二側壁12の半分程度になっている。リブ15は、第一側壁11から第三側壁13まで連続し、中心軸Oに対して放射状に延設されている。リブ15を設けることにより、第一側壁11、第二側壁12及び第三側壁13の傾倒を防ぎ強度を高めることができる。
上記の構成の首部6c及び頭部6dの内部には、複数の肉抜き部6kが形成されている。内蔵部品6を成形する際に、頭部6dの端面の樹脂が引けて、当該端面が凹んでしまうおそれがある。しかし、当該端面に開口する肉抜き部6kを設けることで、成形時の樹脂が制御し易くなり、成形精度を高めることができる。肉抜き部6kは、第一肉抜き部6k1と、複数の第二肉抜き部6k2と、複数の第三肉抜き部6k3とを備えている。第一肉抜き部6k1は、中央部に設けられており、肩部6bと第一側壁11とで囲まれた空間である。
第二肉抜き部6k2は、肩部6bと、第一側壁11と、第二側壁12と、隣り合うリブ15,15とで囲まれた空間である。第二肉抜き部6k2は、第一肉抜き部6k1の外側に、周方向に亘って複数個(本実施形態では8個)設けられている。
第三肉抜き部6k3は、底部14と、第二側壁12と、第三側壁13と、隣り合うリブ15,15とで囲まれた空間である。第三肉抜き部6k3は、第二肉抜き部6k2の外側に、周方向に亘って複数個(本実施形態では8個)設けられている。第二肉抜き部6k2及び第三肉抜き部6k3は、本実施形態では8個ずつ形成されているが、個数は適宜設定すればよい。
図5に示すように、底部14は、上方に開口する第三肉抜き部6k3に連続して形成されている。底部14は、首部6cと頭部6dとの境界部付近で破断させるための「ヒューズ形状部」となる部位である。つまり、燃料タンク1の内部に正圧が作用し、底部14に所定の応力が作用した際に、底部14が破断するように形成されている。底部14の厚さ(中心軸O方向の長さ)を調整することで、所望の応力で破断させることができる。底部14(ヒューズ形状部)は、周方向に亘って厚さを変えてもよいが、本実施形態のように厚さが一定であることが好ましい。これにより、底部14において、平常時に応力が集中するのを防ぐことができる。
図5に示すキャップ部材6eは、頭部6dの端面に載置され、肉抜き部6kの開口を封止する部材である。キャップ部材6eは、肉抜き部6kの開口を封止することで、成形時においてパリソンSが肉抜き部6kに侵入するのを防ぐことができる。キャップ部材6eの材料は特に制限されないが、本実施形態では、例えば、内蔵部品6と同じ材料で形成されている。
図5に示すようにキャップ部材6eは、蓋部6e1と脚部6e2とで構成されている。蓋部6e1を第一肉抜き部6k1の開口を封止するように載置すると、脚部6e2が第一肉抜き部6k1に挿入されて係合する。脚部6e2が第一肉抜き部6k1内で係合することで蓋部6e1の回転を防止し固定することができる。
蓋部6e1は、平面を有して構成され全ての肉抜き部6kの開口を塞ぎ、肉抜き部6k内にパリソンS等が流入することを防ぐ役割を担っている。蓋部6e1の形状は、肉抜き部6kの開口を封止できる形状であればよく、頭部6dの形状に合わせて適宜設定すればよい。また、蓋部6e1を固定できる他の機構を備えていれば、脚部6e2は省略してもよい。
≪実施形態に係る燃料タンク製造方法≫
図7に示す燃料タンク製造装置1は、円筒状のパリソンSをブロー成形して内蔵部品6を有する燃料タンクT(図1参照)を製造する装置である。なお、燃料タンクTは、シート状のパリソン(図示せず)を成形して製造することもできる。
図7に示すように、燃料タンク製造装置1は、ダイ2と、一対をなす第1成形型3および第2成形型4と、第1成形型3および第2成形型4の間を昇降する昇降機5と、を主に備えている。
ダイ2は、第1成形型3および第2成形型4の上部に配置され、第1成形型3および第2成形型4にパリソンSを供給する供給手段である。パリソンSは、HDPE(高密度ポリエチレン)、EVOH(エチレン-ビニルアルコール共重合体)及び接着層などにより多層断面構造になっており、燃料タンクT(図1参照)を構成するタンク本体Taの前駆体である。
図7に示す第1成形型3および第2成形型4は、燃料タンクT(図1参照)を型締め成形する成形手段である。第1成形型3および第2成形型4は向かい合って配置されており、対向面には凹状の成形部3a,4aが形成されている。第1成形型3および第2成形型4は左右方向に移動することで開閉可能であり、第1成形型3および第2成形型4を開いた状態(図7に示す状態)でパリソンSが供給される。また、第1成形型3および第2成形型4は、第1成形型3および第2成形型4内に空気を送り込むための図示しないブローピンを備えており、図示しない第1正圧付与手段によって第1成形型3および第2成形型4内の空気圧(ブロー圧)は適切に調整される。第1正圧付与手段によって、成形部3a,4aにパリソンSが転写される。
第1成形型3は、分離するように構成されており、本体部3bと、本体部3bから分離可能な分離部3cとを備えている。同様に、第2成形型4は、分離するように構成されており、本体部4bと、本体部4bから分離可能な分離部4cとを備えている。分離部3c,4cには内蔵部品6の両端部分の形状に対応した凹部3d,4dが形成されており、凹部3d,4dは内蔵部品6の一部を収納する。ここでの凹部3d,4dは、円柱状を呈する。また、凹部3d,4dの底部3f,4fには、凹部3d,4d内に空気を送り込むための複数の空気孔3g,4gがそれぞれ形成されており、図示しない第2正圧付与手段によって凹部3d,4d内の空気圧(ブロー圧)は適正に調整される。
昇降機5は、内蔵部品6を取付け位置まで移動させる移動手段である。ここでの取付け位置は、円筒状のパリソンSの内側であって、分離部3c,4cの間である。
次に、燃料タンク製造装置1の動作について説明する。燃料タンク製造装置1による燃料タンクT(図1参照)の製造方法の全工程を説明する前に、内蔵部品6の端部周りの転写状況について説明する。
<内蔵部品の端部周りの転写状況>
図8および図9を参照しつつ(適宜、図1ないし図7参照)、成形時において内蔵部品6の端部周りにおけるパリソンSの転写状況について説明する。なお、ここでは第1成形型3について説明するが、第2成形型4についても同様である。
燃料タンク製造工程において、図8に示すように、第1成形型3を矢印方向に移動させて型締めすることにより、パリソンSと共に内蔵部品6の首部6cおよび頭部6dが凹部3d内に押し込まれる。
図9に示すように、肩部6bがパリソンSに接触して凹部3dの開口部を覆い、凹部3dに首部6cおよび頭部6dが完全に押し込まれたら(収納されたら)、第1成形型3内に空気を送り込むことでパリソンS内に正圧P1(第1の正圧)を発生させ、第1成形型3にパリソンSを転写させる。また、凹部3dに形成される空気孔3gから凹部3d内に空気を送り込むことで凹部3d内に正圧P2(第2の正圧)を発生させ、肩部6bと頭部6dとの間の隙間6jにパリソンSを入り込ませて転写させる。隙間6j内の空気は、前記したように、連通部(第一連通部)6m、肉抜き部6k、肩部6bを貫通する連通部(図示省略)、支柱肉抜き穴6gを適宜通ってタンク本体Taの内部に排出される。
次に、燃料タンク製造装置1の全体の工程について説明する。
<パリソンの射出工程>
図10(a)に示すように、ダイ2は、開いた状態の第1成形型3および第2成形型4の間に円筒状のパリソンSを射出する。
<内蔵部品の投入工程>
次に、図10(b)に示すように、昇降機5は内蔵部品6を保持した状態で上昇し、内蔵部品6を取付け位置まで移動させる。ここで取付け位置は、パリソンSの内側であって、分離部3c,4cの間である。
<内蔵部品の仮セット工程>
次に、図10(c)に示すように、第1成形型3および第2成形型4の分離部3c,4cは、互いに対向する方向に移動し、内蔵部品6を両端側から挟み込むように保持する。そして、昇降機5は内蔵部品6を離した状態で降下し、初期位置まで退避する。昇降機5の初期位置は、第1成形型3および第2成形型4の本体部3b,4bを閉じた場合に干渉しない位置であればよい。
<成形型の閉鎖工程>
次に、図11(a)に示すように、第1成形型3および第2成形型4の本体部3b,4bは、互いに対向する方向に移動し、第1成形型3および第2成形型4が型締めされる。
<ブロー成形工程>
次に、図11(b)に示すように、図示しない第1正圧付与手段は、第1成形型3および第2成形型4内のパリソンSの内側から正圧P1(第1の正圧)を付与する。これにより、パリソンSは、第1成形型3および第2成形型4の成形部3a,4aに押し付けられて転写される。また、図示しない第2正圧付与手段は、第1成形型3および第2成形型4の凹部3d,4d(図7参照)内のパリソンSの外側から正圧P2(第2の正圧)を付与する。これにより、パリソンSは、内蔵部品6の首部6cに沿って賦形される(図9参照)。なお、正圧P1、正圧P2を付与する方法や順番は特に限定されるものではない。正圧P2は正圧P1よりも高く設定されているのが好ましい。
<パリソンの冷却工程>
次に、図11(c)に示すように、図示しない冷却手段を用いて第1成形型3および第2成形型4内で冷却空気Cを循環させる。これにより、パリソンSは冷やされて硬化する。
<成形型の開放工程>
次に、図11(d)に示すように、第1成形型3および第2成形型4を開いて成形品Uを取り出す。そして、両端に形成される不要なバリを切断することで燃料タンクT(図1参照)が完成する。
ここで、図12は、従来の燃料タンクの作用を示した断面図である。従来の燃料タンクのように「ヒューズ形状部」を設けていない場合、燃料タンク1A内に所定の正圧が作用すると、頭部6dの周囲に延在するタンク本体Taの壁部が、頭部6d側に向けて捲り上げられるような力が作用する(図12の太矢印参照)。これにより、例えば、タンク本体Taの壁部のうち、頭部6d付近が破断部Q1で破断するおそれがある。
これに対し、図13に示すように、本実施形態では、底部14(ヒューズ形状部)を有することで、内蔵部品6を頭部6dの破断部Q2で破断させることができる。これにより、破断された頭部6dをタンク本体Taの壁部に残し、それ以外の部分をタンク本体Taの壁部から切り離せる為、タンク本体Taの壁部の損傷を防ぐことができる。
また、頭部6dには、頭部6dの端面側に開口する肉抜き部6kが複数形成されており、底部14(ヒューズ形状部)は、頭部6dの径方向の外側において第三肉抜き部6k3に連続して形成されている。これにより、第三肉抜き部6k3を利用して底部14の厚さを調整することで、ヒューズ形状部を容易に形成することができる。
また、本実施形態によれば、内蔵部品6の頭部6dにキャップ部材6eを備えることにより、成形時にパリソンSが肉抜き部6k内へ入り込むことを防ぐことができる。そのため、パリソンSの厚さのばらつきを抑制するとともに、バリア層が破断又は損傷するのを防ぐことができる。
また、肩部6bには、高さ方向に貫通する連通部(図示省略)が形成されているので、隙間6j内の空気を連通部6mから肉抜き部6k内へと流し、肉抜き部6k内の空気を当該連通部(図示省略)からタンク本体Taの内部へ排出することができる。これにより、空気抜きを確実に行うことができ、首部6cの周りにパリソンを確実に賦形することができる。
[変形例]
次に、本発明の変形例に係る燃料タンク1Bについて説明する。変形例では、ヒューズ形状部の位置が上記した実施形態と異なるため、相違点を中心に説明する。
変形例では、第二肉抜き部6k2に連続する第二側壁12に「ヒューズ形状部」を設定している。つまり、第二側壁12の壁厚を小さく(薄く)することで、燃料タンク1Bに所定の正圧が作用した際に、第二側壁12の破断部Q3で破断するようになっている。つまり、首部6cが破断するように形成されている。この場合も、第二側壁12の壁厚は、周方向に亘って一定になっている。このように、「ヒューズ形状部」を首部6c(第二側壁12)に設けてもよい。これにより、上記した実施形態と略同等の効果を得ることができる。
以上本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、「ヒューズ形状部」は、頭部6d内及び首部6c内の少なくとも一方において、頭部6dと首部6cとの境界部付近で破断させることができれば他の部位に設けてもよい。「ヒューズ形状部」は、底部14及び第二側壁12の両方に設けてもよいし、第三側壁13に設けてもよい。また、本実施形態では、パリソンの外側からの正圧(ブロー成形)によって、パリソンを首部に回り込ませて内蔵部品を固定させたが、他の成形方法で成形してもよい。また、キャップ部材6eは省略してもよい。
6 内蔵部品
6a 胴部
6b 肩部
6c 首部
6d 頭部
6e キャップ部材
6k 肉抜き部
11 第一側壁
12 第二側壁
13 第三側壁
14 底部(ヒューズ形状部)
15 リブ
S パリソン
T 燃料タンク
Ta タンク本体

Claims (4)

  1. 頭部、首部及び肩部を有する内蔵部品を有し、タンク本体成形時にパリソンを前記頭部、前記首部及び前記肩部に賦形することで前記内蔵部品をタンク本体に固定させた燃料タンクであって、
    前記頭部及び前記首部の少なくとも一方において、前記頭部と前記首部との境界部付近で破断させるためのヒューズ形状部を有し、
    前記頭部は、底部と、前記底部から立ち上がる側壁と、前記頭部の端面側に開口する複数の肉抜き部と、を備え、
    前記ヒューズ形状部は、前記頭部の前記底部において肉抜き部に面して形成されていることを特徴とする燃料タンク。
  2. 頭部、首部及び肩部を有する内蔵部品を有し、タンク本体成形時にパリソンを前記頭部、前記首部及び前記肩部に賦形することで前記内蔵部品をタンク本体に固定させた燃料タンクであって、
    前記頭部及び前記首部の少なくとも一方において、前記頭部と前記首部との境界部付近で破断させるためのヒューズ形状部を有し、
    前記頭部から前記首部に連通し、前記頭部の端面側に開口する肉抜き部が複数形成されており、
    前記首部は、前記頭部と前記肩部とを連結するとともに前記肩部から立ち上がる側壁を備え、
    前記ヒューズ形状部は、前記首部の前記側壁において肉抜き部に面して形成されていることを特徴とする燃料タンク。
  3. 頭部、首部及び肩部を有する内蔵部品を有し、タンク本体成形時にパリソンを前記頭部、前記首部及び前記肩部に賦形することで前記内蔵部品をタンク本体に固定させた燃料タンクであって、
    前記頭部及び前記首部の少なくとも一方において、前記頭部と前記首部との境界部付近で破断させるためのヒューズ形状部を有し、
    前記頭部は、前記ヒューズ形状部となる底部と、当該底部から立ち上がる側壁と、を備え、前記底部が周方向に亘って一定の厚さになっていることを特徴とする燃料タンク。
  4. 頭部、首部及び肩部を有する内蔵部品を有し、タンク本体成形時にパリソンを前記頭部、前記首部及び前記肩部に賦形することで前記内蔵部品をタンク本体に固定させた燃料タンクであって、
    前記頭部及び前記首部の少なくとも一方において、前記頭部と前記首部との境界部付近で破断させるためのヒューズ形状部を有し、
    前記首部は、前記ヒューズ形状部となる側壁を備え、当該側壁が周方向に亘って一定の厚さになっていることを特徴とする燃料タンク。
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