JP3840570B2 - 筒状芯体付成形品の成形型 - Google Patents

筒状芯体付成形品の成形型 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として車輌用の防振ゴムブッシュや防振マウントに使用される筒状芯体付成形品の成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
車輌用の防振ゴムブッシュや防振マウントとして、内筒としての筒状芯体と外筒部材の間にゴム弾性体を介在させ、あるいは外筒部材を省略して筒状芯体の周囲にゴム弾性体を配したもので、円筒型をなすものが知られている。
【0003】
この円筒型の防振ゴムブッシュ等の筒状芯体付成形品の成形型としては、一般に、型閉め可能な上下両型のキャビティ構成部において、上下に相対向して成形品の軸方向側面を成形する入れ子型が配置されるとともに、上下両型の少なくとも一方の入れ子型、例えば双方の入れ子型の中央部に支持ピンを設け、筒状芯体の端部を前記支持ピンに嵌合しかつ両端を係止して直立状態に支持し、上下両型を型閉めした状態において、前記筒状芯体の周囲部にキャビティを形成するとともに、ゴム等の成形材料を注入孔より前記キャビティに注入充填して成形するようになっている(例えば、実公平5−28020号公報、特開平7−276382号公報)。
【0004】
ところで、前記のように支持される筒状芯体のキャビティより上下に突出している部分は、上下の入れ子型の中央部に有する嵌合孔部に嵌合されて、上下端が支持ピンに有する係止段部に係止されるが、キャビティに注入された成形材料が、前記筒状芯体の端部とその外周の嵌合孔部内周面との間の隙間を通り、該筒状芯体の端面と係止段部の僅かな隙間に侵入して端面バリとなる。
【0005】
筒状芯体の端部を嵌合孔部内周に対し、両者の隙間を実質的にゼロとするように密に嵌合させると、成形後の型抜きの際に容易に外れなくなり、作業性を阻害することになる。しかも、完全に密嵌した状態に保持されると、キャビティ内のエアが完全に排出されない場合があり、特に上端部近傍にエアが残留すると、成形品にその跡が残り、成形不良の発生原因になる。
【0006】
そのため、特開平7−276382号公報では、前記入れ子型の嵌合孔部の内周に、筒状芯体の端部内周面の所定寸法が緊合的に被嵌できるブッシュを設けて、該ブッシュに端部を嵌合して支持することが示されている。
【0007】
しかしながら、前記提案のブッシュにおいては、あくまで緊合的に嵌合するもの、つまりは密嵌する構造であるため、型開きの際には、前記の緊合を解除するための特別の手段、例えばバネや突き棒等のノックアウト手段を必要とする。そればかりか、特に上側の入れ子型の嵌合孔部において筒状芯体の上端部がブッシュに対して密嵌している場合、このキャビティのうちの最も高位部分がエア溜まりになり、成形材料の注入充填によってもエアが完全に排出されず、エア残留による不良になる。通常は、前記各型の合せ部からエアが逃げることでエア不良が解消されるが、そのため、この型の合わせ部にバリが発生することがある。
【0008】
また、キャビティに注入充填する成形材料の充填圧を低くすると、前記のバリの発生は減少するものの、内部に残留するエアによる不良が生じやすくなる。そのため、前記の注入充填圧力は、できるだけ前記の問題が生じないように設定されるが、それでもなお、エア残留による不良やバリの発生は皆無ではなく、不十分である。
【0009】
また、一つの成形材料の射出装置を備える成形型において、複数のキャビティ構成部が設けられている場合、成形品の均一性のために、各キャビティ構成部におけるキャビティへの注入充填圧力を一定にすることが求められる。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、筒状芯体の上端部近傍におけるエアの排出を確実になすとともに、端面バリの発生をなくすことができるようにした成形型を提供するものであり、更には、多数のキャビティ構成部分を配設した場合において、各キャビティへの成形材料の注入充填圧力を一定に保つようにした筒状芯体付成形品の成形型を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、筒状芯体付成形品の成形型、すなわち上下に相対向してそれぞれ筒状芯体付成形品の軸方向側面を成形する入れ子型を具備し、かつ直接または中間型を挟んで型閉め可能な上型と下型とを備え、これら上下両型の入れ子型の中央部に、それぞれ型内にセットされた筒状芯体の端部を支持する嵌合孔部を有し、下型側の嵌合孔部には前記筒状芯体に対して下端開口より嵌入して下端を係止する支持ピンを備え、また上型側の嵌合孔部には前記支持ピンと同心で対向して前記筒状芯体の上端に係止する芯体押えを備えており、上下両型を型閉めした状態において、前記支持ピンと芯体押えにより係止し支持した前記筒状芯体の外周にキャビティを形成するとともに、該キャビティにゴム等の成形材料を充填して筒状芯体と一体に成形する成形型であって、上記の課題を解決するための手段として、前記上型側の入れ子型における嵌合孔部に、前記筒状芯体の上端部外周に対し僅かに通気性を保有しながら嵌合するシールリングを備え、さらに前記上型の上面から前記キャビティに通じる成形材料の注入孔と、前記キャビティから上型上面に通じるエアおよび成形材料等の逃がし用孔とを有し、前記注入孔と前記逃がし用孔とが、キャビティの軸心を挟んで180度相対向位置に設けられてなることを特徴とするものである。
【0012】
この成形型によれば、筒状芯体を支持して型閉めした状態において、注入孔よりキャビティ内に注入されたゴム等の成形材料は、筒状芯体の周りに下部から充填されていくことで、内部のエアが上方に押し上げられて、前記逃がし用孔から排出されるとともに、該成形材料の余剰分も前記逃がし用孔にまで充填されることにより、この成形材料中に残留しているエアも同時に排出される。
【0013】
また筒滋状芯体の上端部近傍に溜まるエアは、成形材料の充填により筒状芯体の上端部外周に嵌合しているシールリングとのごく僅かな隙間から排出され、殆ど残留することがない。
【0014】
しかも、この状態で加硫すると、前記キャビティ内の成形材料の充填圧力が過剰に高くなることがなく、そのため前記シールリングと筒状芯体の端部との僅かな隙間からは成形材料のはみ出しが生じず、従ってバリの形成が防止される。
【0015】
さらに、前記の成形型においては、上型における前記成形材料の注入孔と、前記逃がし用孔とが、キャビティの軸心を挟んで180度相対向位置に設けられている。これにより、注入孔より注入される成形材料が筒状芯体の両側を回ってキャビティ全体に充填されるとともに、該注入孔と相対向位置にある逃がし用孔より成形材料の一部がエアを押し出すように逃がされ、エア排出を良好になすことができる。
【0016】
前記の成形型において、上型上面にランナープレートが分離可能に載設され、該ランナープレートの下面に成形材料の注入用ランナー溝と、エアおよび成形材料の逃がし用溝とが、それぞれ前記上型の注入孔または逃がし用孔と連続するように形成されてなるものが好ましい。これにより、前記成形材料の注入充填作用および余剰の成形材料およびエアの逃がし作用をスムーズに良好に行うことができる。
【0017】
また、前記の成形型において、前記下型側の入れ子型における嵌合孔部には、前記筒状芯体の下端部が僅かに通気性を保有しながら嵌合する芯体受け用のシール部材が設けられてなるものが好ましい。これにより、前記筒状芯体下端部においても、バリの発生防止を良好になすことができる。
【0018】
前記の成形型における前記支持ピンが、軸方向上方に変位可能であって、戻し用バネにより下方向きに付勢されて定位置に支持されるとともに、型抜き時に適宜突き上げ手段により前記戻し用バネの付勢力に抗して突き上げられるように設けられていると、この突き上げ作用により筒状芯体の下端部をシール部材の嵌合部から容易に離脱させることができ、容易に型抜きできる。
【0019】
また、前記芯体押えは、所定寸法範囲内で軸方向に変位可能に支持され、バネ手段により軸方向下方に付勢されて、筒状芯体を支持した型閉め状態において前記バネ手段の付勢力で筒状芯体を押えるとともに、型開きにより軸方向下方に変位して筒状芯体の上端部をシールリングの嵌合部から離脱させるように構成されているのが好ましい。すなわち、筒状芯体の軸方向寸法に誤差があっても、該筒状芯体を前記バネ手段の付勢力で押さえることができ、安定性よく保持できる。しかも、成形後の型開きにより、前記芯体押えがバネ手段の付勢力によって軸方向下方に変位することにより、筒状芯体の上端部がシールリングの嵌合部から自然的に離脱することになる。これにより、成形品を下方側に残すことができ、以て成形品の型抜き作業が容易になる。
【0020】
前記の成形型として、上下両型には、上下に相対向する入れ子型、支持ピンと芯体押え等を備えてなるキャビティ構成部が複数配設され、各キャビティ構成部におけるキャビティへの成形材料の注入孔が、射出装置の射出口から等距離に配置されてなるものが好適である。これにより、多数のキャビティに一つの射出装置の射出口より成形材料を注入し充填するものであるにも拘わらず、各キャビティへの注入距離が同じで、注入量および注入充填圧力が均等なものになる。
【0021】
また前記のキャビティ構成部が、射出装置の射出口を中心とする同一円上に配置されるとともに、各キャビティ構成部の前記注入孔が前記射出口から等距離となるように同心円上に配置されてなるものが好ましく、これにより射出口から各キャビティまで注入距離を容易に合わせることができる。
【0022】
前記の成形型において、各キャビティ構成部の逃がし用孔がランナープレートに有する逃がし用溝により連続し、型側外部に連通しているものが好ましく、これにより前記逃がし用孔から逃がし用溝にいたる余剰の成形材料部分が連続した状態になり、成形後の取り除き作業を容易に行うことができる。
【0023】
また、前記の成形型におけるランナープレートに有する逃がし用溝が、射出装置の射出口を中心とする円形をなし、各逃がし用孔の上端に小凸部を成形する突出成形部分が設けられてなるものが好ましい。これにより、各逃がし用孔内で成形される余剰部分を逃がし用孔より難なく抜き出し除去することができる。
【0024】
さらに、前記の成形型において、前記射出装置の射出口を中心として該キャビティ構成部の軸心を通る放射線上に、各キャビティ構成部の注入孔と逃がし用孔とが設けられてなるものが、成形材料の充填から逃がし用孔にいたる成形材料の流れがスムーズになり、従って成形材料の充填状態およびエアの排出が確実に行われ、成形不良の発生を低減できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【0026】
図1は本発明に係る成形型の1実施例の一つのキャビティ構成部の概略を示す型開き状態の縦断面図、図2は同上の成形状態の縦断面図、図3は成形対象の筒状芯体付成形品の1例を示す斜視図、図4は成形型全体の上型におけるキャビティ構成部の配置状態を示す略示平面説明図、図5は前図の成形型上に載設されるランナープレートの下面形状を示す平面説明図である。
【0027】
成形対象の筒状芯体付成形品(A)は、図3に示すように、内筒としての筒状芯体(1)と外筒部材(2)との間にゴム弾性体(3)を介在させて構成され、ゴム弾性体(3)は筒状芯体(1)および外筒部材(2)の両者に加硫接着されている。通常、前記筒状芯体(1)は外筒部材(2)より長く、その両端はゴム弾性体(3)の軸方向両側面から突出している。
【0028】
本発明に係る成形型は、前記の筒状芯体付成形品(A)を成形するものであり、図1及び図2に示すキャビティ構成部(5)を有してなり、下記の構成を備えている。
【0029】
図において、(10)と(20)は型閉め可能な上型と下型を示し、それぞれ上下に相対向してキャビティ形成用の凹部(11)(21)が設けられ、双方の凹部(11)(21)にそれぞれ前記筒状芯体付成形品(A)の軸方向側面を成形する入れ子型(12)(22)が相対向して嵌着固定されている。(23)は下型の入れ子型(22)の固定ネジを示す。上型の入れ子型(12)も同様に固定ネジ(図示省略)により固定される。(50)は前記下型(20)を受支するベースプレートである。
【0030】
前記上下両型(10)(20)の入れ子型(12)(22)の中央部には、それぞれ型内にセットされる筒状芯体(1)の上下端部(1a)(1b)を支持する嵌合孔部(14)(24)を有し、これらの嵌合孔部(14)(24)は前記成形品(A)の軸方向側面を形成する成形面部(12a)(22a)から成形形状に対応した所定の曲面で連続して形成されている。
【0031】
前記下型(20)側の嵌合孔部(24)には、その中央部において前記筒状芯体(1)に対して下端開口より嵌入して下端を係止するように直立状に突出する支持ピン(25)を備えている。(25a)は嵌入ピン部(25b)の基部に設けられた下端係止用の段部を示す。
【0032】
また、前記上型(10)側の嵌合孔部(14)には、前記支持ピン(25)と同心で上下に対向して前記筒状芯体(1)の上端に係止する芯体押え(15)を備えている。(15a)は上端係止用の段部を示す。図の場合、この芯体押え(15)についても、型内にセットされる筒状芯体(1)の上端部に嵌入するやや短い嵌入ピン部(15b)を有している。
【0033】
これにより、上下両型(10)(20)を型閉じした状態において、前記支持ピン(25)と芯体押え(15)により係止し支持した前記筒状芯体(1)の外周にキャビティ(30)を形成できるようになっている。
【0034】
さらに、前記上側の入れ子型(12)の嵌合孔部(14)の内周には、その内奥部に、前記筒状芯体(1)の上端部外周に対し、適度に通気性があって、かつ成形材料の漏れを抑制できる程度にごく僅かなクリアランスを保有して嵌合する金属等の剛性体よりなるシールリング(16)が設けられている。
【0035】
すなわち、前記シールリング(16)は、筒状芯体(1)の上端部外周が、成形時にエアを排出できる適度の通気性を持ちながら、成形材料の漏れを阻止でき、しかも成形後の型抜きを阻害することがない程度の嵌合状態を保持できるように、その内径寸法が、筒状芯体(1)の端部の外径に応じて設定される。例えば、筒状芯体(1)の表面には接着剤層が設けられているので、この接着剤層の厚みを考慮して、シールリング(16)の内径は、筒状芯体(1)の外径よりごく僅かに径大に形成される。このシールリング(16)の内周と筒状芯体(1)の外周との間のクリアランスは、0.1mm以下のごく微少な寸法範囲であるのが好ましい。
【0036】
また、下側の入れ子型(22)の嵌合孔部(24)内奥部の内周にも、前記筒状芯体(1)の下端部外周が僅かに通気性を保有しながら嵌合する剛体よりなる芯体受け用のリング状のシール部材(26)が設けられている。このシール部材(26)についても、前記嵌合部分の内径寸法等は、前記シールリング(16)の場合と同様に設定される。図の場合、該シール部材(26)の前記嵌合部の下端に前記段部(25a)と同高さの係止用段部(26a)が形成されており、筒状芯体(1)の下端を前記両段部(25a)(26a)で係止できるようになっている。前記支持ピン(25)の基部は前記段部(26a)より下方部に嵌合して支持されている。
【0037】
前記の上下の入れ子型(12)(22)には、その外周部に筒状芯体付成形品(A)の外筒部材(2)を筒状芯体(1)と同心に保持する嵌合段部(17)(27)が設けられており、図1のように上下両型(10)(20)の型閉め状態において外筒部材(2)の上下両端面を上下から押圧して挟んだ状態で嵌合保持できるようになっている。外筒部材(2)を有さない成形品を成形する場合、前記凹部(11)(21)の内側面が成形品の外周面を成形するように形成される。
【0038】
(31)は下側の入れ子型(22)の押えリングであって、下型(20)に対しボルト等の固定ネジ(32)により固定されており、前記のようにセットされる外筒部材(2)が該押えリング(31)の内周に嵌合するようになっている。また、これにより成形時の外筒部材(2)の膨出変形が防止されるようにもなっている。
【0039】
前記支持ピン(25)は軸方向上方に変位可能であって、この支持ピン(25)の下にエジェクトピン(28)が連接され、さらに前記エジェクトピン(28)の下端部のバネ座(28a)と下型(20)との間に、前記支持ピン(25)を下方に付勢して定位置(図2の位置)に保持する戻し用バネ(29)が設けられており、成形後の型抜きの際に、前記エジェクトピン(28)を、戻し用バネ(29)の付勢力に抗して適宜突き上げ手段(図示せず)により上方へ突き上げ移動させることにより、成形品(A)の筒状芯体(1)の下端部(1b)をシール部材(26)の嵌合部から離脱させることができるようになっている。
【0040】
上側の芯体押え(15)についても、後述する図6および図7の実施例で説明するように、所定寸法範囲内で軸方向に変位可能に支持されるとともに、バネ手段を利用して軸方向下方に付勢しておいて、成形後の型抜きの際に、成形品(A)の筒状芯体(1)の上端部(1a)をシールリング(16)から離脱させるように構成するのが好ましい。
【0041】
(33)は前記上型(10)の上面(10a)から前記キャビティ(30)に通じるゴム等の成形材料(a)の注入孔、(35)は前記キャビティ(30)から上型(10)の上面(10a)に通じるエアおよび成形材料(a)等の逃がし用孔であり、前記上型(10)および入れ子型(12)を上下方向に貫通して設けられている。この注入孔(33)と逃がし用孔(35)とは、キャビティ(30)上方のどの位置にあってもよいが、実施上は図のようにキャビティ(30)の軸心を挟んで略180度相対向位置に設けておくのが望ましい。
【0042】
前記の注入孔(33)と逃がし用孔(35)とは、いずれも前記上面(10a)側ほど径大のテーパ状に形成されるとともに、キャビティ(30)側の開口端部近傍にくびれ形状をなすゲート(33a)(35a)が設けられ、成形後の型抜きの際に成形品(A)を前記ゲート(33a)(35a)の個所で不要部分(a1)(a2)と切離せるようになっている。
【0043】
(40)は前記上型(10)の上面(10a)に分離可能に載設されたランナープレートであり、上下両型(10)(20)の型開きの際に、同時にランナープレート(40)を上型(10)より分離できるように設けられている。(41)はランナープレート(40)の分離用バネを示す。
【0044】
前記のランナープレート(40)の下面には、ゴム等の成形材料の注入用ランナー溝(43)とエアおよび成形材料の逃がし用溝(45)とが、それぞれ上型(10)上面に対する閉合状態時に前記上型(10)の注入孔(33)または逃がし用孔(35)と連続するように形成されている。ランナー溝(43)は射出装置の射出口と連続し、逃がし用溝(45)は型側面に開放せしめられる。(44)は前記ランナー溝(43)の注入孔(33)への接続端部で、注入孔(33)の開口径よりやや径大の円形をなしている。(46)は前記逃がし用溝(45)の前記逃がし用孔(35)との接続部に設けた突出成形部分であり、逃がし用孔(35)内の成形材料の不要部分(a2)の上端に小凸部(a3)を成形するためのものである。
【0045】
成形型としては、通常、上記の構成よりなるキャビティ構成部(5)、つまり相対向する入れ子型(12)(22)、支持ピン(25)と芯体押え(15)等を上下両型(10)(20)に備えてなるキャビティ構成部(5)を複数配設して実施する。この場合、射出装置の射出口(6)から各キャビティ構成部(5)におけるキャビティ(30)への成形材料の注入孔(33)までのランナー溝(43)は、等距離になるように配置形成しておくのが、各キャビティ(30)への成形材料の注入充填量および注入充填圧力を略均等にでき、特に好ましい。
【0046】
例えば、図4および図5のように、前記キャビティ構成部(5)を、射出装置の射出口(6)を中心とする同一円上に等間隔に偶数個配置し、それぞれ注入孔(33)および逃がし用孔(35)についても、それぞれ前記射出口(6)を中心とする同一円上に配設しておくのがよい。実施上は、これらの注入孔(33)と逃がし用孔(35)とを、前記射出口(6)を中心として該キャビティ構成部(5)の軸心を通る放射線上に設けおくのが好ましい。そして、前記ランナー溝(43)および逃がし用溝(45)については、それぞれこれらの注入孔(33)および逃がし用孔(35)を連続させるように設けるのがよい。
【0047】
すなわち、前記ランナー溝(43)については、隣接する二つのキャビティ構成部(5)を一組として、各組み毎に前記射出口(6)から放射方向に延びる一つのランナー溝を設け、その端部を二股状に分岐させて両キャビティ構成部(5)(5)の注入孔(33)(33)に連続させ、射出口(6)から各注入孔(33)までの等距離となるように構成して実施する。
【0048】
また、前記逃がし用溝(45)についても、前記射出口(6)を中心とする円形状に形成して、各逃がし用孔(35)をこの円形部分(45a)で連続させるように形成し、さらに該円形部分(45a)から外方に延びる溝部分(45b)により型側外部に連通させるようにして実施する。この場合にも、前記円形部分(45a)の逃がし用孔(35)との各交差部には、逃がし用孔(35)の上端に小凸部(a3)を成形するための突出成形部分(46)を設けておくのがよい。
【0049】
尚、上記の成形型において、上下両型(10)(20)の開閉手段や駆動手段およびランナープレート(40)の開閉手段、さらには開閉のためのガイド手段等については、この種の成形型において周知の手段を利用できるので、詳しい説明は省略する。また、図示していないが、上下両型(10)(20)を中間型を介して型閉め可能に設けて実施することもできる。
【0050】
上記した実施例の構成による成形型により、例えば図3に示す筒状芯体付成形品(A)を成形する作動状態について説明する。
【0051】
先ず、上型(10)が下型(20)より離れた型開き状態において、筒状芯体(1)および外筒部材(2)をセットする(図1の鎖線)。すなわち、筒状芯体(1)を下型(20)側の入れ子型(22)に有する支持ピン(25)に嵌合するとともに、下端部(1a)を嵌合孔部(24)に嵌合し、係止用の段部(25a)に下端を係止させて直立状態に支持する。また、外筒部材(2)を前記入れ子型(22)の外周部の嵌合段部(27)に嵌合しセットする。
【0052】
次に、上型(10)を降下させて上下両型(10)(20)を閉じ合わせると、これに伴って、上型(10)に有する入れ子型(12)の嵌合孔部(14)が前記筒状芯体(1)の上端部(1a)に嵌合し、その内周に有するシールリング(16)が該上端部(1a)の外周に嵌合するとともに、芯体押え(15)の段部(15a)が上端に係止して該筒状芯体(1)を押さえる。同時に入れ子型(12)の外周部の嵌合段部(17)が外筒部材(2)の上端部に嵌合する。
【0053】
したがって、上下両型(10)(20)の型閉じ状態においては、内部にセットされた筒状芯体(1)は、下側の支持ピン(25)により支持され、かつ上側の芯体押え(15)により押さえられて上下から支持されるとともに、該筒状芯体(1)の上端部(1a)の外周が上側の嵌合孔部(14)内周のシールリング(16)に嵌合して保持される。図のように下側の嵌合孔部(24)の内周にシール部材(26)を有する場合には、筒状芯体(1)の下端部(1b)がシール部材(26)に嵌合した状態に保持される。また同様に、外筒部材(2)も上下の入れ子型(12)(22)の嵌合段部(17)(27)により嵌合状態に挟まれて保持される。これにより、前記筒状芯体(1)の周囲に、上下の入れ子型(12)(22)と外筒部材(2)に囲まれたキャビティ(30)が形成される。
【0054】
そこで、射出装置の射出口(6)より射出される成形材料(a)を、ランナープレート(40)のランナー溝(43)および上型(10)の注入孔(33)を通じて前記キャビティ(30)に所定量を所定の圧力で注入し充填して成形する。この際、成形型が図4および図5のように、複数のキャビティ構成部(5)を備えていて、それぞれの注入孔(33)が前記射出口(6)から等距離に設定されていると、各キャビティ構成部(5)での成形材料(a)の注入量および注入充填圧力が均等になる。
【0055】
しかして、キャビティ構成部(5)において、注入孔(33)よりキャビティ(30)に注入された成形材料(a)は、注入孔(33)側から筒状芯体(1)の両側を廻って相対向する逃がし用孔(35)の側へと流動して、キャビティ(30)内のエアを逃がし用孔(35)より排出しながら充填される。またキャビティ(30)内に成形材料(a)が充満した後は、余剰分の成形材料が逃がし用孔(35)より排出される。このとき、キャビティ(30)内に残留しているエアも成形材料(a)に内包されて排出される。
【0056】
特に、複数の各キャビティ構成部(5)の注入孔(33)と逃がし用孔(35)とが、前記射出口(6)を中心とする放射線上に180度相対向位置に設けられていると、注入孔(33)から逃がし用孔(35)に至る成形材料(a)の流れがスムーズになり、従って成形材料(a)の充填およびエア排出が確実に行われる。
【0057】
こうして、所定の充填圧に保持して加硫成形を行う。この際、筒状芯体(1)の上端部(1a)の外周は上側の嵌合孔部(14)内周のシールリング(16)に嵌合しているが、このシールリング(16)と前記上端部(1a)外周とは、通気性を持ちながら成形材料の漏れを規制できる程度のごく僅かなクリアランスを保持して嵌合しているので、キャビティ(30)内の上部位置の筒状芯体(1)と嵌合孔部(14)との隙間に残留しているエアが、前記シールリング(16)と上端部(1a)とのクリアランスから排出されることになり、従ってエア溜まりによる成形不良を生じさせることがない。
【0058】
しかも、前記シールリング(16)と筒状芯体(1)の上端部(1a)とのクリアランスはごく僅かであって、筒状芯体(1)と嵌合孔部(14)(24)との隙間に入り込んだ成形材料(a)が、前記シールリング(16)と筒状芯体(1)とのクリアランスから漏れ出ることがなく、したがってバリの発生を防止できる。
【0059】
下側の嵌合孔部(24)のシール部材(26)と筒状芯体(1)の下端部(1b)との嵌合部分においても、上記と同様であり、成形材料(a)の漏れによるバリの発生を防止できる。
【0060】
そして、前記の成形後は、上下両型(10)(20)を開き、かつランナープレート(40)を上型(10)の上面(10a)より分離させ、芯体付成形品(A)を取り出す。この際、成形品(A)のゴム弾性体(3)を注入孔(33)および逃がし用孔(35)内の不要部分とゲート(33a)(35a)の個所で切り離して、該成形品(A)を型から抜きとる。
【0061】
この成形品(A)の型抜きの際、下側の支持ピン(25)をエジェクトピン(28)により上方へ突き上げることにより、筒状芯体(1)の下端部(1b)をシール部材(26)の嵌合部から容易に離脱させることができる。
【0062】
また、前記の注入孔(33)の内部に残存している不要部分(a1)を、ランナー溝(43)に残存している不要部分とともに抜き取り、また逃がし用孔(35)の内部に残存している不要部分(a2)を小凸部(a3)をつまんで抜き取り、さらに逃がし用溝(45)内の不要部分も取り除く。この際、前記複数の逃がし用孔(35)が図示する実施例のように逃がし用溝(45)により連続していると、前記の取り除き作業を容易に行える。
【0063】
図6および図7は、それぞれ上記の実施例と同様に筒状芯体付成形品(A)を成形する本発明に係る成形型の他の実施例を示し、特に上側の芯体押え(15)について、型抜きの際の成形品(A)の離脱を容易にするために、バネ手段を利用した場合を示している。なお、これらの実施例において、上記した実施例と同じ構成部分や部材については同符合を付して詳しい説明を省略する。
【0064】
図6の実施例の場合、上側の芯体押え(15)は、前記シールリング(16)の内周に固定した保持筒(51)に対し軸方向(上下方向)に摺動変位可能に嵌合されるとともに、所定の寸法範囲内で、すなわち前記芯体押え(15)の外周上部の拡径形成された段部(15c)が前記保持筒(51)の内周下部に有する径小の段部(51a)から離れた位置(図6の状態)と、前記段部(15c)が前記段部(51a)に係合する位置との間で、上下に変位可能に設けられている。そして、前記芯体押え(15)と上型(10)との間に形成された収納部(52)に、前記芯体押え(15)を下方に付勢するバネ手段としてのコイルスプリング(53)が圧縮状態で収納されている。
【0065】
これにより、筒状芯体(1)を支持して型閉め状態において、芯体押え(15)が前記筒状芯体(1)をその寸法誤差を吸収して弾力的に押えることができるとともに、成形後の型開きによって軸方向下方に突出変位することにより、筒状芯体(1)の上端部(1a)をシールリング(16)との嵌合部から自然的に容易に離脱させることができるようになっている。
【0066】
図7の実施例の場合、芯体押え(15)は、シールリング(16)の内周に軸方向(上下方向)に変位可能に嵌合されるとともに、該芯体押え(15)の上部に前記上型(10)を貫通してボルト等の係合部材(55)がねじ込み手段により連結されており、該係合部材(55)の上端頭部(55a)が上型(10)上面側の凹部(56)の底面に係合することにより、所定位置以上には下方へ変位しないように支持されている。そして、前記芯体押え(15)と上型(10)の下面との間に、該芯体押え(15)を下方に付勢するバネ手段としての複数枚の皿バネ(57)が重ね合わされて配設されている。
【0067】
この場合も、前記筒状芯体(1)を支持して型閉め状態においては、前記芯体押え(15)が皿バネ(57)の付勢力で前記筒状芯体(1)を弾力的に押えることができるとともに、成形後の型開きによって軸方向下方に突出変位することにより、筒状芯体(1)の上端部(1a)をシールリング(16)との嵌合部から容易に離脱させることができる。(58)は凹部(56)の詰め物である。
【0068】
なお、成形対象の筒状芯体付成形品(A)としては、図8に示すように、ゴム弾性体(3)の部分に軸方向の貫通孔(3a)を設ける場合があり、この場合、図6および図7にそれぞれ鎖線で示すように、上下の入れ子型(12)(22)にそれぞれ前記貫通孔に対応する突起(12b)(22b)を設けておけばよい。
【0069】
【発明の効果】
上記したように本発明の成形型によれば、筒状芯体の上端部近傍におけるエアの排出を確実になし、成形不良の発生を低減でき、しかも端面バリの発生をなくすことができ、成形後のバリ取り作業を不要にでき、大幅な工数低減を図ることができ、製造効率を向上できる。また、多数のキャビティ構成部分を配設した場合において、各キャビティへの成形材料の注入充填圧力を一定に保つことができ、均一な筒状芯体付成形品を能率よく製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の成形型における一つのキャビティ構成部分の概略を示す縦断面図である。
【図2】同上の成形状態の縦断面図である。
【図3】成形対象の筒状芯体付成型品の1例を示す斜視図である。
【図4】成形型全体の上型におけるキャビティ構成部の配置状態を示す略示平面説明図である。
【図5】前図の成形型上に載設されるランナープレートの下面形状を示す略示平面説明図である。
【図6】本発明の他の実施例の成形型における一つのキャビティ構成部分の概略を示す型閉め状態の縦断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例の成形型における一つのキャビティ構成部分の概略を示す型閉め状態の縦断面図である。
【図8】成形対象の筒状芯体付成型品の他の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
(A) 筒状芯体付成形品
(a) 成形材料
(a1)(a2) 不要部分
(a3) 小凸部
(1) 筒状芯体
(1a)(1b) 上下端部
(2) 外筒部材
(3) ゴム弾性体
(5) キャビティ構成部
(6) 射出装置の射出口
(10) 上型
(10a) 上面
(20) 下型
(11)(21) キャビティ形成用の凹部
(12)(22) 入れ子型
(14)(24) 嵌合孔部
(15) 芯体押え
(16) シールリング
(25) 支持ピン
(26) シール部材
(25a)(26a) 段部
(17)(27) 嵌合段部
(30) キャビティ
(31) 押えリング
(33) 注入孔
(35) 逃がし用孔
(33a)(35a) ゲート
(40) ランナープレート
(43) ランナー溝
(45) 逃がし用溝
(51) 保持筒
(52) 収納部
(53) コイルスプリング
(55) 係合部材
(55a) 上端頭部
(56) 凹部
(57) 皿バネ

Claims (10)

  1. 上下に相対向してそれぞれ筒状芯体付成形品の軸方向側面を成形する入れ子型を具備し、かつ直接または中間型を挟んで型閉め可能な上型と下型とを備え、これら上下両型の入れ子型の中央部に、それぞれ型内にセットされた筒状芯体の端部を支持する嵌合孔部を有し、下型側の嵌合孔部には前記筒状芯体に対して下端開口より嵌入して下端を係止する支持ピンを備え、また上型側の嵌合孔部には前記支持ピンと同心で対向して前記筒状芯体の上端に係止する芯体押えを備えており、上下両型を型閉めした状態において、前記支持ピンと芯体押えにより支持した前記筒状芯体の外周にキャビティを形成するとともに、該キャビティにゴム等の成形材料を充填して筒状芯体と一体に成形する成形型であって、
    前記上型側の入れ子型における嵌合孔部に、前記筒状芯体の上端部外周に対し僅かに通気性を保有しながら嵌合するシールリングを備え、さらに前記上型の上面から前記キャビティに通じる成形材料の注入孔と、前記キャビティから上型上面に通じるエアおよび成形材料の逃がし用孔とを有し、前記注入孔と前記逃がし用孔とが、キャビティの軸心を挟んで180度相対向位置に設けられてなることを特徴とする筒状芯体付成形品の成形型。
  2. 上型の上面にランナープレートが分離可能に載設され、該ランナープレートの下面に、成形材料の注入用ランナー溝とエアおよび成形材料の逃がし用溝とが、それぞれ前記上型の注入孔または逃がし用孔と連続するように形成されてなる請求項1に記載の筒状芯体付成形品の成形型。
  3. 前記下型側の入れ子型における嵌合孔部には、前記筒状芯体の下端部が僅かに通気性を保有しながら嵌合する芯体受け用のシール部材が設けられてなる請求項1または2に記載の筒状芯体付成形品の成形型。
  4. 前記支持ピンが、軸方向上方に変位可能であって、戻し用バネにより下方向きに付勢されて定位置に支持されるとともに、型抜き時に適宜突き上げ手段により前記戻し用バネの付勢力に抗して突き上げられるように設けられてなる請求項に記載の筒状芯体付成形品の成形型。
  5. 前記芯体押えが、所定寸法範囲内で軸方向に変位可能に支持され、バネ手段により軸方向下方に付勢されて、筒状芯体を支持した型閉め状態において前記バネ手段の付勢力で筒状芯体を押えるとともに、型開きにより軸方向下方に変位して筒状芯体の上端部をシールリングの嵌合部から離脱させるように構成されてなる請求項1〜のいずれか1項に記載の筒状芯体付成形品の成形型。
  6. 上下両型には、上下に相対向する入れ子型、支持ピンと芯体押え等を備えるキャビティ構成部が複数配設され、各キャビティ構成部におけるキャビティへの成形材料の注入孔が、射出装置の射出口から等距離に配置されてなる請求項1〜のいずれか1項に記載の筒状芯体付成形品の成形型。
  7. 前記キャビティ構成部が、射出装置の射出口を中心とする同一円上に配置されるとともに、各キャビティ構成部の前記注入孔が前記射出口から等距離となるように同心円上に配置されてなる請求項に記載の筒状芯体付成形品の成形型。
  8. 各キャビティ構成部の逃がし用孔がランナープレートに有する逃がし用溝により連続し、型側外部に連通している請求項6または7に記載の筒状芯体付成形品の成形型。
  9. ランナープレートに有する逃がし用溝が、射出装置の射出口を中心とする円形をなし、各逃がし用孔の上端に小凸部を成形する突出成形部分が設けられてなる請求項に記載の筒状芯体付成形品の成形型。
  10. 前記射出装置の射出口を中心として該キャビティ構成部の軸心を通る放射線上に、各キャビティ構成部の注入孔と逃がし用孔とが設けられてなる請求項8または9に記載の筒状芯体付成形品の成形型。
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