JP7461260B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駆動源のモータを制御するモータ制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、駆動源としてモータを含むハイブリッド車が開示されている。このような車両のモータは、モータの回転速度を検出し、その検出値を用いて制御される。
特開2005-1483号公報
車両においてスリップが発生すると、車輪を駆動するモータの回転速度が急激に上昇する。そうすると、モータの回転速度を検出する回転検出器において、モータの回転速度の検出精度が低下することがある。これにより、モータの回転速度の検出値の誤差が大きくなるため、結果として、モータの制御の精度が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、スリップが発生してもモータを精度よく制御することが可能な車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のモータ制御装置は、モータ回転軸を通じて動力を出力するモータと、モータ回転軸と車輪との間に連結され、モータ回転軸の回転速度を減速してモータの動力を前記車輪に伝達する減速機構と、モータ回転軸の回転速度を示す主回転速度を検出する主回転検出部と、減速機構における少なくとも主回転速度よりも減速された回転速度を示す副回転速度を検出する副回転検出部と、車輪のスリップの有無を判定するスリップ判定部と、車輪がスリップしていなければ、主回転検出部によって検出された主回転速度をモータの回転速度の検出値とし、車輪がスリップしていれば、副回転検出部によって検出された副回転速度をモータ回転軸の回転速度に換算して換算結果をモータの回転速度の検出値とし、モータの回転速度の検出値に基づいてモータを制御するモータ制御部と、を備える。
また、副回転検出部は、減速機構の減速段階に従って複数設けられ、減速機構の動力伝達経路におけるモータ回転軸からの距離が短い位置に設けられる副回転検出部ほど優先順位が高く設定されており、モータ制御部は、車輪がスリップしていれば、副回転検出部によって検出された副回転速度の適否を優先順位が高い順に判断し、適用可能と判断された副回転速度を用いてモータ回転軸の回転速度への換算を行うとしてもよい。
また、減速機構は、変速機を有し、副回転検出部は、変速機の二次側の回転速度を検出するセカンダリ回転検出部であるとしてもよい。
本発明によれば、スリップが発生してもモータを精度よく制御することが可能となる。
図1は、本実施形態に係る車両の構成を示す概略図である。 図2は、モータの回転速度の検出値に誤差があった場合の一例を説明する図である。図2Aは、真値に対して正側に誤差が生じた場合の一例を示す。図2Bは、真値に対して負側に誤差が生じた場合の一例を示す。 図3は、スリップが発生した場合の主回転速度とセカンダリ回転速度とを説明する図である。 図4は、スリップ判定部およびモータ制御部の動作を説明するフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態に係る車両1の構成を示す概略図である。本実施形態のモータ制御装置2は、車両1に適用される。車両1は、エンジン10、モータ12、減速機構14、バッテリ16、インバータ18、車輪20、主回転検出部22、副回転検出部24および車両制御部26を含む。車両1は、駆動源としてエンジン10とモータ12とが並設されたハイブリッド車である。なお、車両1は、ハイブリッド車に限らず、駆動源としてモータ12が設けられた電気自動車であってもよい。モータ制御装置2は、車両1の駆動源のモータ12を制御する各要素を含む。
エンジン10のクランクシャフト30は、減速機構14に接続されている。モータ12には、モータ回転軸32が接続されている。モータ回転軸32は、減速機構14に接続されている。モータ回転軸32は、減速機構14を通じてクランクシャフト30と繋がっている。
バッテリ16は、インバータ18と電気的に接続されている、インバータ18は、モータ12と電気的に接続されている。インバータ18は、バッテリ16の電力を変換してモータ12に供給する。モータ12は、インバータ18を通じて供給された電力によってモータ回転軸32を回転させる。モータ12は、モータ回転軸32を通じて動力を出力する。モータ回転軸32は、モータ12の動力を減速機構14に伝達する。
減速機構14は、モータ回転軸32と車輪20との間に連結される。減速機構14は、モータ回転軸32の回転速度を減速してモータ12の動力を車輪20に伝達する。減速機構14は、変速機40、セカンダリシャフト42、セカンダリギヤ機構44、出力クラッチ46およびアウトプットシャフト48を含む。
変速機40は、例えば、無段変速機である。変速機40は、プライマリプーリ50、セカンダリプーリ52およびベルト54を含む。ベルト54は、プライマリプーリ50とセカンダリプーリ52とに亘って巻回されている。ベルト54は、プライマリプーリ50の回転に従ってセカンダリプーリ52を回転させる。変速機40は、プライマリプーリ50のプーリ幅およびセカンダリプーリ52のプーリ幅を変更することで、プライマリプーリ50の回転速度に対するセカンダリプーリ52の回転速度を変速することができる。
モータ回転軸32およびクランクシャフト30は、プライマリプーリ50に接続されている。プライマリプーリ50は、モータ回転軸32の回転速度およびクランクシャフト30の回転速度と同じ回転速度で回転する。セカンダリシャフト42は、セカンダリプーリ52に接続されている。セカンダリシャフト42は、セカンダリプーリ52の回転速度と同じ回転速度で回転する。また、セカンダリシャフト42の回転速度は、変速機40によってモータ回転軸32の回転速度より減速される。
セカンダリギヤ機構44は、第1セカンダリギヤ60および第2セカンダリギヤ62を含む。第1セカンダリギヤ60には、セカンダリシャフト42が接続されている。第1セカンダリギヤ60は、セカンダリシャフト42の回転速度と同じ回転速度で回転する。第1セカンダリギヤ60および第2セカンダリギヤ62は、互いに噛み合わされている。第2セカンダリギヤ62の回転速度は、第1セカンダリギヤ60の回転速度より減速される。
出力クラッチ46は、第1クラッチ板64および第2クラッチ板66を含む。第2セカンダリギヤ62は、第1クラッチ板64に連結されている。第1クラッチ板64は、第2セカンダリギヤ62と一体的に回転する。アウトプットシャフト48は、第2クラッチ板66に接続されている。アウトプットシャフト48は、車輪20に連結される。
第1クラッチ板64と第2クラッチ板66との間が締結されると、第2セカンダリギヤ62からアウトプットシャフト48に動力が伝達される。この場合、アウトプットシャフト48は、第2セカンダリギヤ62と同じ回転速度で回転する。そして、車輪20は、アウトプットシャフト48の回転に従って回転する。
主回転検出部22は、モータ回転軸32に設けられている。主回転検出部22は、モータ回転軸32の回転速度を示す主回転速度を検出する。
減速機構14には、動力伝達経路に沿ってモータ回転軸32側からアウトプットシャフト48側へ進むに従って、複数の減速段階がある。例えば、変速機40が第1減速段階であり、セカンダリギヤ機構44が第2減速段階である。
副回転検出部24は、減速機構14の減速段階に従って複数設けられている。具体的には、副回転検出部24は、セカンダリ回転検出部70およびアウトプットシャフト回転検出部72を含む。
セカンダリ回転検出部70は、第1減速段階における減速側のセカンダリシャフト42に設けられている。セカンダリ回転検出部70は、セカンダリシャフト42の回転速度を示すセカンダリ回転速度を検出する。アウトプットシャフト回転検出部72は、第2減速段階における減速側のアウトプットシャフト48に設けられている。アウトプットシャフト回転検出部72は、アウトプットシャフト48の回転速度を示すアウトプットシャフト回転速度を検出する。
このように、副回転検出部24は、減速機構14における少なくとも主回転速度よりも減速された回転速度を示す副回転速度を検出する。減速機構14における少なくとも主回転速度よりも減速された回転速度は、減速機14における減速過程の回転速度でもよいし、減速機構14における最終的な減速後の回転速度でもよい。セカンダリ回転速度およびアウトプットシャフト回転速度は、副回転速度である。
副回転検出部24は、減速機構14の動力伝達経路におけるモータ回転軸32からの距離が短い位置に設けられる副回転検出部24ほど優先順位が高く設定されている。具体的には、セカンダリ回転検出部70は、アウトプットシャフト回転検出部72よりも優先順位が高く設定されている。
車両制御部26は、中央処理装置、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路から構成される。車両制御部26は、プログラムを実行することで、スリップ判定部80およびモータ制御部82として機能する。
スリップ判定部80は、車輪20のスリップの有無を判定する。スリップ判定部80は、例えば、モータ12の回転速度の変動量が自車両の速度に対応する所定量以上である場合にスリップが発生していると判定する。なお、スリップの判定は、例示した方法に限らず、従来から存在する任意の方法を用いることができる。例えば、スリップ判定部80は、車輪20の回転速度の検出値を用いてスリップを判定してもよい。
モータ制御部82は、目標となる自車両の速度と、モータ12の回転速度の検出値とに基づき、モータ12の回転速度が、目標となる自車両の速度に対応する回転速度となるように、インバータ18の電流を制御することで、結果的にモータ12を制御する。通常、モータ回転軸32に設けられる主回転検出部22で検出された回転速度が、モータ12の回転速度の検出値とされる。
図2は、モータ12の回転速度の検出値に誤差があった場合の一例を説明する図である。図2Aは、本来値に対して正側に誤差が生じた場合の一例を示す。図2Bは、本来値に対して負側に誤差が生じた場合の一例を示す。また、図2Aおよび図2Bは、モータ12の出力特性の一例を示している。本来値は、誤差がないときの本来の検出値を示す。
図2Aで示すように、例えば、黒四角A10で示す値が、本来値であるとする。これに対し、正側に誤差が生じた場合、本来値よりも大きな回転速度が検出されたとしてモータ12の制御が行われるため、モータ12のトルクは、例えば、黒丸A12で示すように、本来のトルクよりも低下する。つまり、正側に誤差が生じると、トルクが本来のトルクより意図せずに抑制されてしまい、モータ12の制御の精度が低下する。その結果、車両1の走行性能が低下するおそれがある。
また、図2Bで示すように、例えば、黒四角A20で示す値が、本来値であるとする。これに対し、負側に誤差が生じた場合、本来値よりも大きな回転速度が検出されたとしてモータ12の制御が行われるため、モータ12のトルクは、例えば、黒丸A22で示すように、本来のトルクよりも上昇する。そして、黒丸A22で示すように、実際のトルクは、トルクの制限範囲を超えて上昇するおそれがある。そうすると、モータ12には、バッテリ16から過大な電流が供給される。この際、バッテリ16は、適正範囲の上限を超える電流が出力され、バッテリ16の劣化が促進されるおそれがある。
そして、後述するが、車両1にスリップが発生すると、主回転検出部22における回転速度の検出誤差がより大きくなってしまう。つまり、車輪20がスリップしていると、モータ12の制御で利用される回転速度の検出値の誤差がより大きくなり、モータ12の制御の精度の低下量が多くなってしまう。
そこで、車両1のモータ制御部82は、車輪20がスリップしていれば、副回転検出部24によって検出された副回転速度をモータ回転軸32の回転速度に換算する。モータ制御部82は、副回転速度に減速機構14の減速比を乗算することでモータ回転軸32の回転速度に換算できる。副回転速度は、例えば、セカンダリ回転速度を用いることができる。そして、モータ制御部82は、換算結果をモータ12の回転速度の検出値とする。モータ制御部82は、このように決定されたモータ12の回転速度の検出値、すなわち、副回転速度から換算された換算結果に基づいて、モータ12を制御する。
図3は、スリップが発生した場合の主回転速度とセカンダリ回転速度とを説明する図である。図3において、実線A30は、主回転速度の時間推移を示す。一点鎖線A32は、セカンダリ回転速度の時間推移を示す。図3における具体的な数値は一例であり、例示した値に限らない。
図3で示すように、スリップが発生すると、回転速度の値が急激に上昇する。このため、スリップが発生すると、回転速度の単位時間当たりの変化量も上昇する。以後、回転速度の単位時間当たりの変化量を、回転変化率と呼ぶ場合がある。
主回転速度では、破線の矢印A40で示すように、回転速度が高く、回転変化率が大きい。これに対し、セカンダリ回転速度では、破線の矢印A42で示すように、回転速度が主回転速度より低く、回転変化率が主回転速度の回転変化率よりも小さい。
主回転検出部22またはセカンダリ回転検出部70などでは、検出対象の回転速度が急激に変化したとき、所定の時定数に従った応答遅れが生じる。このため、主回転検出部22またはセカンダリ回転検出部70などでは、回転変化率が大きいほど、検出誤差が大きくなる。
図3で示すように、主回転速度では、回転変化率が大きいため、例えば、±10%の検出誤差となっている。例えば、主回転速度の回転変化率が3000rpmとすると、主回転速度の検出値の誤差は、±10%の検出誤差を乗算して、±300rpmとなる。図3の実線の矢印A50は、主回転速度の検出値の誤差の範囲を例示している。このように、主回転速度では、回転変化率自体が大きいことと、回転変化率に応じた検出誤差が大きいことの双方によって、検出値の誤差がより大きくなってしまう。
これに対し、セカンダリ回転速度では、回転変化率が主回転速度より小さいため、例えば、±5%の検出誤差となっている。例えば、セカンダリ回転速度の回転変化率が1500rpmとすると、セカンダリ回転速度の検出値の誤差は、±5%の検出誤差を乗算して、±75rpmとなる。図3の実線の矢印A52は、セカンダリ回転速度の検出値の誤差の範囲を例示している。このように、セカンダリ回転速度では、回転変化率自体が主回転速度より小さいことと、回転変化率に応じた検出誤差が主回転速度より小さいことの双方によって、検出値の誤差を主回転速度より十分に小さくすることができる。
したがって、車両1のモータ制御装置2では、スリップが発生しているとき、副回転検出部24であるセカンダリ回転検出部70のセカンダリ回転速度を用いた換算結果をモータ12の回転速度の検出値とする。これにより、車両1のモータ制御装置2では、モータ12の回転速度の検出値の誤差を、十分に小さくすることができる。
また、モータ制御部82は、車輪20がスリップしていれば、副回転検出部24によって検出された副回転速度の適否を優先順位が高い順に判断し、適用可能と判断された副回転速度を用いてモータ回転軸32の回転速度への換算を行う。
上述のように、セカンダリ回転検出部70は、アウトプットシャフト回転検出部72よりも優先順位が高く設定されている。このことから、モータ制御部82は、先に、セカンダリ回転検出部70によって検出されたセカンダリ回転速度の適否を判断する。例えば、モータ制御部82は、セカンダリ回転速度が所定範囲内に収まっていれば、セカンダリ回転速度を適用できると判断する。セカンダリ回転速度を適用できる場合、モータ制御部82は、セカンダリ回転速度に変速機40の変速比を乗算してモータ回転軸32の回転速度に換算する。
また、セカンダリ回転速度の適用が不可である場合、モータ制御部82は、アウトプットシャフト回転検出部72によって検出されたアウトプットシャフト回転速度の適否を判断する。例えば、モータ制御部82は、アウトプットシャフト回転速度が所定範囲内に収まっていれば、アウトプットシャフト回転速度を適用できると判断する。アウトプットシャフト回転速度を適用できる場合、モータ制御部82は、アウトプットシャフト回転速度に変速機40の変速比およびセカンダリギヤ機構44のギヤ比を各々乗算してモータ回転軸32の回転速度に換算する。
上述のように、セカンダリ回転速度では、主回転速度と比べ、減速されており、回転変化率が小さいため、モータ12の回転速度の検出値の誤差を小さくすることができる。アウトプットシャフト回転速度は、セカンダリ回転速度よりも減速されているため、主回転速度と比べ、モータ12の回転速度の検出値の誤差を小さくすることができる。
ここで、アウトプットシャフト回転速度は、セカンダリ回転速度よりも減速されているため、セカンダリ回転速度よりも、モータ12の回転速度の検出値の誤差を小さくできるとも予測される。しかし、アウトプットシャフト回転速度を検出するアウトプットシャフト回転検出部72は、セカンダリ回転速度を検出するセカンダリ回転検出部70と比べ、動力伝達経路における車輪20との距離が短い位置に設けられている。このため、アウトプットシャフト回転速度は、セカンダリ回転速度と比べ、車輪20を通じた路面状況などの外乱に起因する誤差が大きくなる。これらを総合すると、実際には、セカンダリ回転速度の方が、アウトプットシャフト回転速度よりも、モータ12の回転速度の検出値の誤差の低減効果を大きくすることができる。したがって、アウトプットシャフト回転速度よりもセカンダリ回転速度の優先順位が高くされている。
また、モータ制御部82は、車輪20がスリップしていなければ、通常通り、主回転検出部22によって検出された主回転速度をモータ12の回転速度の検出値とする。そして、モータ制御部82は、決定されたモータ12の回転速度の検出値、すなわち、主回転速度に基づいて、モータ12を制御する。
スリップしていなければ、上述のように、主回転速度の回転変化率は小さくなっており、主回転検出部22の検出誤差を十分に小さくすることができる。さらに、主回転検出部22は、動力伝達経路におけるモータ12との距離が最も短い位置で回転速度を検出している。このため、車両1のモータ制御装置2では、通常時において、減速機構14による減速過程での回転速度の誤差、あるいは、車輪20側からの外乱による回転速度の誤差の影響を抑制することができる。
図4は、スリップ判定部80およびモータ制御部82の動作を説明するフローチャートである。スリップ判定部80およびモータ制御部82は、所定制御周期で訪れる割込みタイミングごとに図4で示す一連の処理を繰り返す。
まず、モータ制御部82は、主回転検出部22から主回転速度を取得し、セカンダリ回転検出部70からセカンダリ回転速度を取得し、アウトプットシャフト回転検出部72からアウトプットシャフト回転速度を取得する(S10)。
次に、スリップ判定部80は、主回転速度の変動量に基づいて、車輪20がスリップしているか否かを判定するスリップ判定を行う(S11)。
スリップしていないと判定された場合(S11におけるNO)、モータ制御部82は、取得した主回転速度を、モータ12の回転速度の検出値とし(S12)、一連の処理を終了する。この後、モータ制御部82は、ステップS12で検出値とされた主回転速度に基づいて、モータ12の制御を行う。
スリップしていると判定された場合(S11におけるYES)、モータ制御部82は、セカンダリ回転速度を適用可能であるか否かを判断する(S13)。
セカンダリ回転速度を適用可能であると判断された場合(S13におけるYES)、モータ制御部82は、取得されたセカンダリ回転速度から、モータ回転軸32の回転速度に換算する(S14)。具体的には、モータ制御部82は、セカンダリ回転速度に変速機40の変速比を乗算して換算結果とする。
そして、モータ制御部82は、ステップS14での換算結果を、モータ12の回転速度の検出値とし(S15)、一連の処理を終了する。この後、モータ制御部82は、ステップS15で検出値とされた換算結果に基づいて、モータ12の制御を行う。
セカンダリ回転速度の適用が不可であると判断された場合(S13におけるNO)、モータ制御部82は、アウトプットシャフト回転速度を適用可能であるか否かを判断する(S16)。
アウトプットシャフト回転速度を適用可能であると判断された場合(S16におけるYES)、モータ制御部82は、取得されたアウトプットシャフト回転速度から、モータ回転軸32の回転速度に換算する(S17)。具体的には、モータ制御部82は、アウトプットシャフト回転速度に変速機40の変速比およびセカンダリギヤ機構44のギヤ比を乗算して換算結果とする。
そして、モータ制御部82は、ステップS17での換算結果を、モータ12の回転速度の検出値とし(S18)、一連の処理を終了する。この後、モータ制御部82は、ステップS18で検出値とされた換算結果に基づいて、モータ12の制御を行う。
アウトプットシャフト回転速度の適用が不可であると判断された場合(S16におけるNO)、モータ制御部82は、取得された主回転速度を、モータ12の回転速度の検出値とし(S12)、一連の処理を終了する。すべての副回転速度の適用が不可である場合には、モータ制御部82は、モータ12の回転速度の検出値の誤差を許容して主回転速度を用いる。
以上のように、本実施形態のモータ制御装置2では、車輪20がスリップしていれば、副回転検出部24によって検出された副回転速度がモータ回転軸32の回転速度に換算され、換算結果がモータ12の回転速度の検出値とされる。このため、本実施形態のモータ制御装置2では、スリップが発生しても、モータ12の回転速度の検出値の誤差を抑制することができる。
したがって、本実施形態のモータ制御装置2によれば、スリップが発生してもモータ12を精度よく制御することが可能となる。その結果、本実施形態のモータ制御装置2では、車両1の走行性能の低下およびバッテリ16の劣化を抑制することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、セカンダリ回転速度またはアウトプットシャフト回転速度を副回転速度としていた。しかし、副回転速度は、セカンダリ回転速度またはアウトプットシャフト回転速度に限らない。副回転速度は、減速機構14における少なくとも主回転速度よりも減速された回転速度を用いることができる。ただし、副回転速度としてセカンダリ回転速度またはアウトプットシャフト回転速度を用いる場合、予め搭載されているセカンダリ回転検出部70またはアウトプットシャフト回転検出部72を利用することができ、本実施形態の導入を簡易に行うことが可能となる。
1 車両
2 モータ制御装置
12 モータ
14 減速機構
20 車輪
22 主回転検出部
24 副回転検出部
32 モータ回転軸
40 変速機
70 セカンダリ回転検出部
80 スリップ判定部
82 モータ制御部

Claims (3)

  1. モータ回転軸を通じて動力を出力するモータと、
    前記モータ回転軸と車輪との間に連結され、前記モータ回転軸の回転速度を減速して前記モータの動力を前記車輪に伝達する減速機構と、
    前記モータ回転軸の回転速度を示す主回転速度を検出する主回転検出部と、
    前記減速機構における少なくとも前記主回転速度よりも減速された回転速度を示す副回転速度を検出する副回転検出部と、
    前記車輪のスリップの有無を判定するスリップ判定部と、
    前記車輪がスリップしていなければ、前記主回転検出部によって検出された前記主回転速度を前記モータの回転速度の検出値とし、前記車輪がスリップしていれば、前記副回転検出部によって検出された前記副回転速度を前記モータ回転軸の回転速度に換算して換算結果を前記モータの回転速度の検出値とし、前記モータの回転速度の検出値に基づいて前記モータを制御するモータ制御部と、
    を備えるモータ制御装置。
  2. 前記副回転検出部は、前記減速機構の減速段階に従って複数設けられ、前記減速機構の動力伝達経路における前記モータ回転軸からの距離が短い位置に設けられる前記副回転検出部ほど優先順位が高く設定されており、
    前記モータ制御部は、前記車輪がスリップしていれば、前記副回転検出部によって検出された前記副回転速度の適否を前記優先順位が高い順に判断し、適用可能と判断された前記副回転速度を用いて前記モータ回転軸の回転速度への換算を行う請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記減速機構は、変速機を有し、
    前記副回転検出部は、前記変速機の二次側の回転速度を検出するセカンダリ回転検出部である請求項1または2に記載のモータ制御装置。
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