JP2006069257A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 スリップが生じたときに電動モータ3を最大トルクで駆動する。このとき、スリップ発生時の後輪速度を予測し、この後輪速度を電動モータ3の回転数相当に変換した後輪速相当値よりも大きな値を目標回転数Vm*とし、電動モータ3をこの目標回転数Vm*まで上昇させた後、電動モータ3への電圧供給を停止しフリーラン状態とする。フリクション等により低下する電動モータ3の回転数と、実際の後輪速相当値とが同等となったとき、電磁クラッチ10を締結させる。フリーラン状態の電動モータ3にはトルクが発生していないから、この状態で電磁クラッチ10を締結させることにより電動モータ3のモータ軸に生じるトルク変動を低減することができる。
【選択図】 図9
Description
この特許文献1に記載される従来技術は、エンジンの回転エネルギにより発電機を駆動し、これによって発電された電力を動力源としてモータにより従駆動輪を駆動するようにした、いわゆる電動式4輪駆動車両であって、4輪駆動車両とするためのスイッチが入力された状態で、前後輪の速度差が発生していない場合等、4輪駆動車両とする必要のない状態では前記スイッチの操作に関わらず2輪駆動状態とすることによって、従駆動輪を駆動するための機構で発生するロスを低減し、エンジン負荷の軽減を図り、発進性能等を向上させるようにしている。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであって、クラッチ締結時の締結ショックをより緩和することの可能な車両用駆動制御装置を提供することを目的としている。
図1は、本発明による車両用駆動力制御装置が搭載された車両の一例を示す概略構成図であって、前輪1FL、1FRをエンジン2で駆動する主駆動輪とし、後輪1RL、1RRを電動モータ3で駆動可能な従駆動輪とする所謂スタンバイ型の4輪駆動車両である。
エンジン2の出力は、トルクコンバータを有するオートマチックトランスアクスル4を介して前輪1FL、1FRに伝達されると共に、Vベルト6を介してジェネレータ7に伝達される。ジェネレータ7は、Vベルト6を介して伝達された動力によって発電を行い、発電した電力はパワーケーブル8を通じて電動モータ3へ直接供給される。この電動モータ3の出力は、減速機9、電磁クラッチ10、及びディファレンシャルギヤ11を順に介して後輪1RL、1RRに伝達される。
また、パワーケーブル8の途中に設けられたジャンクションボックス21には、メインリレー22と電流センサ23とが設けられている。メインリレー22は、4WDコントローラ19からのリレー制御指令に応じて電動モータ3に対する電力供給のON/OFFを行い、電流センサ23は、電動モータ3へ通電される電機子電流Iaを検出し4WDコントローラ19に出力する。さらに、ジャンクションボックス21では、内蔵されたモニタ回路により、ジェネレータ7による発電電圧Vと、モータ誘起電圧Eとが検出され4WDコントローラ19に出力される。
なお、4WDコントローラ19には、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転センサ26、スロットルバルブ13のスロットル開度θを検出するスロットルセンサ27及び各車輪速VwFL〜VwRRを検出する車輪速センサ28FL〜28RRの各検出信号も入力される。
次に、前記4WDコントローラ19で実行される4WD制御処理を図3のフローチャートに基づいて説明する。
この4WD制御処理は、所定時間(例えば10〔msec〕)毎に実行され、図3に示すように、エンジン2に対するジェネレータ7の目標負荷トルクTg*を演算するステップS1の負荷トルク演算処理と、目標負荷トルクTg*を制限するステップS2の負荷トルク制限処理と、電磁クラッチ10の断続を制御するステップS3のクラッチ制御処理と、目標負荷トルクTg*に基づいてジェネレータ7の発電を制御すると共に、電動モータ3を駆動制御するステップS4のG/M制御処理と、を順次実行する。なお、電動モータ3を駆動する際には、メインリレー22を通じて電動モータ3に電力が供給されているものとする。
このスリップ速度ΔVFは、例えば下記(1)式に示すように、前輪1FL、1FRの平均車輪速Vwfから、後輪1RL、1RRの平均車輪速Vwrを減じて算出する。
Vwf=(VwFL+VwFR)/2
Vwr=(VwRL+VwRR)/2
ΔVF=Vwf−Vwr ……(1)
続くステップS101では、スリップ速度ΔVFが予め設定したしきい値ΔVthよりも大きいか否かを判定する。このしきい値ΔVthは零よりも大きな値に設定され、前輪が加速スリップしており、4輪駆動状態で走行させる必要がある状態と判断することの可能な値に設定される。この判定結果がΔVF≦ΔVthであるときには、前輪1FL、1FRは加速スリップしていないと判断し、ステップ102に移行し、エンジン2に対するジェネレータ7の目標負荷トルクTg*を“0”に設定して負荷トルク演算処理を終了する。
このステップS103では、下記(2)式に示すように、前輪1FL、1FRの加速スリップを抑えるために必要なジェネレータ7の負荷トルク増加分ΔTgを、スリップ速度ΔVFから算出する。ここで、K1は係数である。
続くステップS104では、下記(3)式から、ジェネレータ7の現在の負荷トルクTgを算出する。ここで、Vはジェネレータ7の発電電圧、Iaは電機子電流、Ngはジェネレータ7の回転数、K2は係数、K3は効率である。なお、ジェネレータ7の回転数Ngは、エンジン回転数Neにプーリ比を乗じて算出する。
続くステップS105では、下記(4)式に示すように、エンジン2に対するジェネレータ7の目標負荷トルクTg*を算出して負荷トルク演算処理を終了する。
Tg*=Tg+ΔTg ……(4)
次に、前記ステップS2の負荷トルク制限処理では、図5に示すように、まずステップS200で、前記ステップS1で算出した目標負荷トルクTg*がジェネレータ7の容量で定まる最大負荷トルクTgMAXより大きいか否かを判定する。この判定結果がTg*>TgMAXであるときには、ステップS201に移行して目標負荷トルクTg*を最大負荷トルクTgMAXに制限してからステップS202に移行する。一方、判定結果がTg*≦TgMAXであるときには、そのままステップS202に移行する。
Tdrop=Te−TeMIN ……(5)
続くステップS204では、目標負荷トルクTg*が低減許容トルクTdropより大きいか否かを判定する。この判定結果がTg*>Tdropであるときには、ステップS205に移行して目標負荷トルクTg*を低減許容トルクTdropに制限してからステップS206に移行する。なお、目標負荷トルクTg*を、低減許容トルクTdropから所定値αを減じた値(=Tdrop−α)に制限して余裕を持たせてもよい。一方、判定結果がTg*≦Tdropであるときには、そのままステップS206に移行する。
続くステップS207では、目標負荷トルクTg*が伝動トルク上限値Tslipよりも大きいか否かを判定する。この判定結果がTg*>Tslipであるときには、ステップS208に移行して目標負荷トルクTg*を伝動トルク上限値Tslipに制限してから負荷トルク制限処理を終了する。一方、判定結果がTg*≦Tslipであるときには、そのまま負荷トルク制限処理を終了する。
なお、この締結フラグFcは、Fc=1のときに電磁クラッチ10が締結状態であることを示し、Fc=0のときに電磁クラッチ10が非締結状態であることを示す。
そして、スリップ速度ΔVFが略零であるときにはステップS306に移行し前後輪差フラグF0を“0”に設定した後、後述のステップS311に移行する。一方、ステップS305でスリップ速度ΔVFが略零でないときにはステップS307に移行し、主駆動輪つまり前輪がスリップしているかどうかを判断する。すなわち、前記ステップS100で算出した前輪FL、1FRのスリップ速度ΔVFが、前輪側がスリップしており4輪駆動状態で駆動する必要のある状態であると判断するしきい値ΔVthよりも大きい状態であるかどうかを判断する。
前記加速意思の判断は、例えば、アクセル開度の変化量がしきい値以上であり、且つスロットル開度がしきい値以上であるときドライバに加速意思があると判断するようになっている。そして、ドライバに加速意思があり且つ前輪がスリップしていないとき、クラッチ切断条件を成立していると判断する。また、モータ回転速度Nmが所定値Nm1(例えば、車速30〔km/h〕相当の値)以上であるかを判断することにより、燃費や電動モータ3の耐久性などを考慮して、2輪駆動状態に切換えるべきか、それとも4輪駆動状態のままでよいかを判断し、Nm≧Nm1であるときには、クラッチ切断条件が成立していると判断するようになっている。
一方、ステップS311で、モータ回転速度Nmが、Nm<1であるとき、又は、前輪がスリップしているとき、或いは、ドライバに加速意思がないときには、クラッチ切断条件が成立していないと判断し、ステップS313に移行して公知の手順と同様にして電磁クラッチ10を締結状態に制御するクラッチ制御指令を電磁クラッチ10に出力し、電磁クラッチ10の締結状態を示す締結フラグFcを“1”にセットしてからクラッチ制御処理を終了する。
まず、ステップS700で、駆動輪がスリップしたときに路面に伝わるエンジン駆動力Fを算出する。具体的には、次式(6)から算出する。なお、式(6)中のK11は車体質量等により設定される係数、“V0−Vwr”は前記図8のステップS304で算出される、前後輪の車輪速差が発生し始めた時点から現時点までの従駆動輪速度の変化量δVr、δtは前後輪の車輪速差が発生し始めた時点から現時点までの経過時間である。
次いで、ステップS701に移行し、スリップ検知時点の従駆動輪速度、すなわち、ΔVF>ΔVthとなった時点における従駆動輪速度VwrをVr(0)とし、このVr(0)に相当する電動モータ3のモータ回転数を算出する。そして、このモータ回転数を検索モータ回転数Vm(m)(m=0)とする。具体的には、スリップ検知時点における従駆動輪速度Vr(0)に、予め設定した減速比iを乗算して算出する(Vm(m)=Vr(0)×i(m=0))。
図10において、横軸は、モータ回転数Vm、縦軸はジェネレータ7で発生すべき発電機発生出力Wgであって、モータ回転数Vmが大きいときほど発電機発生出力Wgは大きな値に設定される。このデータテーブルは予め実験等を行うことにより生成しておく。
図11において、横軸はモータ回転数Vm、縦軸は最大トルク指令印加時間Tiであって、モータ回転数Vmが大きいときほど最大トルク指令印加時間Tiは大きな値に設定される。このデータテーブルは予め実験等を行うことにより生成しておく。
次いでステップS704に移行し、前記ステップS703で算出した駆動トルクFgでジェネレータ7を駆動したときの従駆動輪速度Vwr(m)を、次式(8)から推測する。なお、(8)式において、Ti(m)は、前記駆動トルクFg(m)を算出したときの、検索モータ回転数Vm(m)に対応する最大トルク指令印加時間、K14は予め設定される係数、Fは前記ステップS700で算出される、前輪がスリップしたときに路面に伝わるエンジン駆動力、Vwrは現時点の従駆動輪速度である。
次いで、ステップS705に移行し、ステップS704で得られた、従駆動輪速度Vwr(m)が、次式(9)を満足するか否かを判断する。なお、(9)式中のαは、予め設定した余裕代である。
Vwr(m)×i+α=Vm(m) ……(9)
そして、この(9)式を満足しないときにはステップS706に移行し、mを“1”だけインクリメントし、次いでステップS707に移行し、次式(10)から検索モータ回転数Vm(m)を算出する。なお、式(10)中のΔVmは、予め設定されるモータ回転数の変化量である。
次いでステップS702に戻り、この検索モータ回転数Vm(m)に対し、上記と同様に処理を行い、前記(9)式を満足するかどうかを判断する。
そして、前記(9)式を満足するとき、ステップS710に移行し、この時点における検索モータ回転数Vm(m)を、電動モータ3の目標回転数Vm*として設定する。
次いで、ステップS712に移行し、2WD−4WD切換通知に対するモータコントローラ18からの応答として4WD状態への切り換えを行うための準備が完了したことを通知するための準備完了通知を受信するとステップS713に移行し、前記ステップS710で決定した目標回転数Vm*をモータコントローラ18に送信する。次いで、ステップS714に移行し、モータコントローラ18で算出される後述のモータ回転数Nmに応じた目標モータ界磁電流Im*及びモータ回転数Nmを読み込むと共に、電動モータ3で発生可能な最大トルク値を目標モータトルクTm*として設定する。
次いで、ステップS717でモータコントローラ18からモータ制御終了通知を受信したか否かを判定し、受信していないときにはステップS714に戻り、受信したときにはステップS718に移行し、発電制御処理における前記ジェネレータ7の目標電圧V*を零として設定してジェネレータ7の発電を停止させ前記ステップS714で起動した発電制御処理を終了すると共に、タイムアウトカウンタを起動する。
そして、ステップS731に移行し、モータ回転数が零になったかどうかを判断し、モータ回転数が零になったとき、クラッチ締結処理を終了する。
この発電制御処理では、まず、ステップS740で、フローチャート内に示すような制御マップを算出し、目標モータトルクTm*をパラメータとして、モータコントローラ18から入力した電動モータ3の目標界磁電流Im*から目標電機子電流Ia*を算出する。すなわち、目標電機子電流Ia*は、目標界磁電流Im*が大きいときほど小さな値に設定され、且つ、目標モータトルクTm*が大きいときほど大きな値に設定される。
次いで、ステップS742に移行し、次式(11)に示すようにジェネレータ7で発電すべき目標電圧V*を算出する。ここで、Rは電動モータ3のコイルとパワーケーブル9との合成抵抗である。
次いでステップS743に移行し、ジェネレータ7の発電電圧Vを目標電圧V*と一致させるためにジェネレータ7の界磁電流Igを調整する発電制御指令をレギュレータ20に出力し発電制御処理を終了する。
次に、前記ステップS4のG/M制御処理では、図13に示すように、まず、ステップS400で、スリップ速度ΔVFが予め設定したしきい値ΔVthよりも大きいか否かを判定する。この判定結果がΔVF≦0であるときには2輪駆動のままでよいと判断し、その
ままG/M制御処理を終了する。
次に、モータコントローラ18で実行されるモータ制御処理を、図14に示すフローチャートに基づいて説明する。
そして、モータコントローラ18では、まず、ステップS800で、4WDコントローラ19から、2WD−4WD切換通知を受信したかどうかを判断する。そして、2WD−4WD切換通知を受信した場合にはステップS801に移行し、4WD状態への移行準備が完了した旨を4WDコントローラ19に通知した後、ステップS802に移行し、4WDコントローラ19から目標回転数Vm*を受信する。そして、この目標回転数Vm*に相当する、最大トルク指令印加時間Tiを特定する。
なお、ここでは、データテーブルから目標回転数Vm*に応じた最大トルク指令印加時間Tiを特定するようにした場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば、モータ回転数Vmと最大トルク指令印加時間Tiとの対応を関数式で表し、この関数式を保持するようにしてもよく、また、4WDコントローラ19から、目標回転数Vm*と共に最大トルク指令印加時間Tiを入力するようにしてもよい。
ここで、目標界磁電流Im*は、モータ回転数Nmが高速域に達すると、公知の弱め界磁制御によって小さくされる。すなわち、電動モータ3が高速回転すると誘起電圧が上昇してモータトルクTmが低下するので、界磁電流Imを小さくすることで、誘起電圧の上昇を抑制し、モータトルクTmの低下防止を図る。
次いで、ステップS806に移行し、印加時間計測カウンタのカウンタ値をもとに、電動モータ3の駆動を開始してから、前記ステップS802で特定した印加時間が経過したかどうかを判断し、前記印加時間が経過していなければ、ステップS804に戻り、前記印加時間が経過したときステップS807に移行する。
次いで、ステップS808に移行し、前記電動モータ3を規定の印加時間駆動したことを通知するためのモータ制御終了通知を前記4WDコントローラ19に送信した後ステップS809に移行し、電磁クラッチ10の接続状態への切り換えが終了したことを通知するための4WD切換完了通知を受信したか否かを判断する。そして、4WD切換完了通知を受信したならばステップS810に移行し、この4WD切換完了通知に対する応答として、4WD切換完了認識通知を4WDコントローラ19に送信する。そして、モータ制御処理を終了する。
この状態から、時点t0での発進に伴い前輪及び後輪の回転速度が共に増加するが、その後、時点t1で前後輪に速度差が発生すると、図8のステップS302からステップS303に移行し、この時点t1における従駆動輪の車輪速、すなわち後輪の車輪速度Vwrが、前後輪の回転速度差発生時における従駆動輪速度V0として設定される。そして、前後輪の回転速度差、すなわち前輪のスリップ速度ΔVFが大きくなり、これがしきい値ΔVth以上となると、前輪がスリップしていると判断され(時点t2、ステップS307)、ステップS8に移行し図9のクラッチ締結処理が実行され、この時点における従駆動輪速度と前記前後輪の回転速度差発生時における従駆動輪の車輪速度V0との差δVr(=V0−Vwr)と、前後輪の回転速度差が発生した時点からスリップしていると判断されるまでの経過時間δtとに基づいて、駆動輪スリップ時に路面に伝わるエンジン駆動力Fが算出される(ステップS700)。
ここで、時点t2で電動モータ3を駆動開始した時点では、電磁クラッチ10は非締結状態であって、電動モータ3は無負荷状態であることから、その回転数は急激に上昇する。
また、このとき、電動モータ3が従駆動輪速度相当の回転速度に上昇するまでの間の、従駆動輪速度の低下分を考慮して目標回転数Vm*を設定している。つまり、駆動輪のスリップや、電動モータ3を駆動するためにジェネレータ7を駆動させることによって、従駆動輪速度が低下することが予想される。
また、このように従駆動輪速度の変化を予測して目標回転数Vm*を設定しているから、電動モータ3の回転数を必要以上に上昇させることを回避し実際の従駆動輪速度に応じた適度な回転数に制御することができ、電動モータ3の回転数と従駆動輪速相当の回転数とが一致するまでの所要時間の短縮を図ることができ、より速やかに4輪駆動状態への移行を図ることができ、4輪駆動が必要とされているときに速やかに4輪駆動状態に移行しその効果を発揮することができる。
1RL、1RR 後輪
2 エンジン
3 電動モータ
4 オートマチックトランスアクスル
6 Vベルト
7 ジェネレータ
8 パワーケーブル
9 減速機
10 電磁クラッチ
11 ディファレンシャルギヤ
12 吸気管路
13 スロットルバルブ
14 エンジンコントローラ
15 アクセルセンサ
16 アクセルペダル
17 スロットルモータ
18 モータコントローラ
19 4WDコントローラ
20 レギュレータ
21 ジャンクションボックス
22 メインリレー
23 電流センサ
24 サーミスタ
25 モータ回転センサ
26 エンジン回転数センサ
27 スロットルセンサ
28FL〜28RR 車輪速センサ
Ig ジェネレータの界磁電流
V 発電電圧(V*は目標値)
Ng ジェネレータ回転数
Ia 電機子電流(Ia*は目標値)
Im 電動モータの界磁電流(Im*は目標値)
E 電動モータの誘起電圧
Nm モータ回転数
Tg ジェネレータの負荷トルク(Tg*は目標値)
Te エンジントルク
Tslip 伝動トルク上限値
Tm モータトルク
Claims (5)
- 主駆動輪を駆動する駆動源と、従駆動輪に駆動トルクを伝達可能な電動機と、当該電動機から前記従駆動輪までのトルク伝達経路に介挿されたクラッチとを備え、4輪駆動状態では前記クラッチを締結状態とし、2輪駆動状態では前記クラッチを非締結状態とする車両用駆動力制御装置において、
前記クラッチを締結する際に、前記従駆動輪の回転速度を前記電動機の回転数相当の値に変換した電動機回転数相当値よりも前記電動機の回転数が大きくなるように前記電動機を駆動した後、前記電動機をフリーラン状態にし、
前記電動機の回転数と前記従駆動輪の電動機回転数相当値とが同等となったときに前記クラッチを締結することを特徴とする車両用駆動力制御装置。 - 主駆動輪を駆動する駆動源と、従駆動輪に駆動トルクを伝達可能な電動機と、当該電動機から前記従駆動輪までのトルク伝達経路に介挿されたクラッチとを備え、4輪駆動状態では前記クラッチを締結状態とし、2輪駆動状態では前記クラッチを非締結状態とする車両用駆動力制御装置において、
前記クラッチを締結するとき、前記従駆動輪の回転速度を前記電動機の回転数相当の値に変換した電動機回転数相当値よりも前記電動機の回転数が大きくなるように前記電動機を駆動した後、前記電動機をフリーラン状態にする電動機駆動手段と、
前記電動機がフリーラン状態にある状態で、前記電動機の回転数と前記従駆動輪の電動機回転数相当値とが同等となったときに前記クラッチを締結するクラッチ接続手段と、を備えることを特徴とする車両用駆動力制御装置。 - 前記電動機駆動手段は、前記電動機で発生可能な最大トルクを発生するように前記電動機を駆動することを特徴とする請求項2記載の車両用駆動力制御装置。
- 前記電動機駆動手段は、前記電動機の回転数が前記目標回転数に達したときの前記従駆動輪の回転速度を推測する従駆動輪速度推測手段と、
当該従駆動輪速度推測手段で推測した従駆動輪速度の推測値に基づいて前記電動機の目標回転数を設定する目標回転数設定手段と、を備え、
前記電動機の回転数が前記目標回転数設定手段で設定した目標回転数となるように前記電動機を駆動することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の車両用駆動力制御装置。 - 前記駆動源により駆動され且つ前記電動機に電源供給を行う発電手段を備え、
前記従駆動輪速度推測手段は、前記主駆動輪と前記従駆動輪との回転速度差に差が生じ始めた時点から、前記主駆動輪がスリップしていると判定するためのしきい値を前記回転速度差が超えるまでの間の前記従駆動輪の速度変化の推移と、前記発電手段を駆動することによる前記駆動源の負荷増大に伴う従駆動輪の速度低下分とを考慮して前記目標回転数を設定するようになっていることを特徴とする請求項4記載の車両用駆動力制御装置。
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