JP3891176B2 - モータ四輪駆動車のモータ出力制御装置 - Google Patents

モータ四輪駆動車のモータ出力制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3891176B2
JP3891176B2 JP2003421368A JP2003421368A JP3891176B2 JP 3891176 B2 JP3891176 B2 JP 3891176B2 JP 2003421368 A JP2003421368 A JP 2003421368A JP 2003421368 A JP2003421368 A JP 2003421368A JP 3891176 B2 JP3891176 B2 JP 3891176B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
acceleration operation
acceleration
driven
output control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003421368A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005184969A (ja
Inventor
圭司 門田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2003421368A priority Critical patent/JP3891176B2/ja
Publication of JP2005184969A publication Critical patent/JP2005184969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3891176B2 publication Critical patent/JP3891176B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Description

本発明は、主駆動輪をエンジンにより駆動し、従駆動輪を電動モータにより駆動し、電動モータは、エンジンにより駆動される発電機にて発電される電気エネルギーによって駆動されるモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置に関する。
従来のモータ四輪駆動車は、エンジンにより駆動される発電機と、後輪を駆動する電動モータとが、ジャンクションボックスを介して電線により連結され、ジャンクションボックス内には、ソレノイド駆動のメカニカルリレーが内蔵されている。そして、停車からの発進時においては、例えば、アクセル操作により発進が検出されると、4WDコントローラからの指令により、発電機に界磁電流を加えると同時に、メカニカルリレーをオンとすることによって電動モータへの電力供給を開始している。
特開2001−225144号公報
しかしながら、従来のモータ四輪駆動車にあっては、発進等が検出されると、検出と同時に発電機に界磁電流を加えてメカニカルリレーをオンとし、電動モータへの電力供給を開始しているため、発進等でモータ出力の応答性が求められるシーンでは、発電機による発電応答の低さから、モータ出力の応答性が十分に得られないという問題があった。
すなわち、従駆動輪の駆動トルク(=モータ出力)を調節するためには、発電機の発電電力を調節する必要がある。しかし、発電機の界磁電流は、界磁コイルのリアクタンスにより応答性が良くないため、発電指令開始から所望の発電電力を得るまでに時間を要し、発電電力の応答性が低い。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、4WD発進加速時や4WD中間加速時において、加速操作に対するモータ出力の応答性を確保することができるモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、主駆動輪をエンジンにより駆動し、従駆動輪を電動モータにより駆動し、前記電動モータは、前記エンジンにより駆動される発電機にて発電される電気エネルギーによって駆動されるモータ四輪駆動車において、
前記発電機と前記電動モータとを連結する電線の途中位置に設けたスイッチ手段と、運転者が加速操作をするであろうと予想する加速操作予想手段と、運転者の加速操作を検出する加速操作検出手段と、加速操作が予想されると前記発電機を発電出力ができる状態にして待機し、加速操作が検出されたら前記スイッチ手段をオンとして前記電動モータへの電力供給を開始する加速時モータ出力制御手段と、を備えた。
よって、本発明のモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置にあっては、加速時モータ出力制御手段において、加速操作が予想されると発電機を発電出力ができる状態にして待機し、加速操作が検出されたらスイッチ手段をオンとして電動モータへ電力供給を開始する制御が行われる。したがって、4WD発進加速や4WD中間加速に備えて、予め発電機に界磁をかけておいて、発電機と電動モータとの間のスイッチ手段をオフにしておき、加速操作検出の瞬間にスイッチ手段をオンにする制御が行われることで、4WD発進加速時や4WD中間加速時において、加速操作に対するモータ出力の応答性を確保することができる。
以下、本発明のモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のモータ出力制御装置が適用されたモータ四輪駆動車を示す全体システム図、図2は実施例1のモータ四輪駆動車の4WD制御系を示すブロック図である。この実施例1システムは、図1に示すように、左右前輪1L,1R(主駆動輪)が内燃機関であるエンジン2によって駆動され、左右後輪3L,3R(従駆動輪)が直流モータ4(電動モータ)によって駆動可能な車両の場合の例である。
そして、図1に示すように、エンジン2の出力トルクTeが、変速機&デフギア5を介して左右前輪1L,1Rに伝達されるようになっている。また、エンジン2の出力トルクTeの一部は、無端ベルト6を介して発電機7に伝達される。
上記発電機7は、エンジン回転数Neにプーリ比を乗じた回転数Nhで回転し、4WDコントローラ8によって調整される界磁電流Ifhに応じて、エンジン2に対し負荷となり、その負荷トルクに応じた電力を発電する。その発電機7が発電した電力は、電線9を介して直流モータ4に供給可能になっている。その電線9の途中には、ジャンクションボックス10が設けられている。
上記直流モータ4の駆動トルクは、ギア減速機11及び4WDクラッチ12を介して左右後輪3L,3Rに伝達可能になっている。尚、符号13は左右後輪3L,3Rのディファレンシャルギアをあらわす。
上記エンジン2の吸気管路14(例えば、インテークマニホールド)には、スロットルバルブ15が介装されている。このスロットルバルブ15は、アクセルペダル17の踏み込み量等に応じてスロットル開度が調整制御されるアクセルバイワイヤー方式である。すなわち、上記スロットルバルブ15は、ステップモータ19をアクチュエータとし、そのステップモータ19のステップ数に応じた回転角によりバルブ開度が調整制御される。そのステップモータ19の回転角は、エンジンコントローラ18からの開度信号によって調整制御される。
上記スロットルバルブ15のバルブ開度を検出するスロットルセンサ16を有し、該スロットルセンサ16は、検出したバルブ開度に応じた検出信号を、エンジンコントローラ18及び4WDコントローラ8に出力している。
上記アクセルペダル17の踏み込み量を検出するアクセルセンサ20を有し、該アクセルセンサ20は、検出した踏み込み量に応じた検出信号を、エンジンコントローラ18及び4WDコントローラ8に出力している。
また、エンジン2の回転数を検出するエンジン回転数検出センサ21を備え、このエンジン回転数センサ21は、検出したエンジン回転数に応じた検出信号を、エンジンコントローラ18及び4WDコントローラ8に出力している。
上記エンジンコントローラ18では、所定のサンプリング時間毎に、入力した各信号に基づいてバルブ開度制御処理が行われる。
上記発電機7は、図2に示すように、出力電圧Vを調整するための電圧調整器22(レギュレータ)を備え、4WDコントローラ8によって界磁電流Ifhが調整されることで、エンジン2に対する発電負荷トルクTh及び発電する電圧Vが制御される。電圧調整器22は、4WDコントローラ8から発電機制御指令(界磁電流値)を入力し、その発電機制御指令に応じた値に発電機7の界磁電流Ifhを調整すると共に、発電機7の出力電圧Vを検出して4WDコントローラ8に出力可能となっている。なお、発電機7の回転数Nhは、エンジン2の回転数Neからプーリ比に基づき演算することができる。
また、上記ジャンクションボックス10内には、電流センサ23が設けられ、該電流センサ23は、発電機7から直流モータ4に供給される電力の電流値Iaを検出し、当該検出した電機子電流信号を4WDコントローラ8に出力する。また、電線9を流れる電圧値(直流モータ4の電圧)が、4WDコントローラ8で検出される。
このジャンクションボックス10内には、半導体スイッチ素子を用いた半導体リレー24(スイッチ手段)が設けられ、この半導体リレー24は、4WDコントローラ8からの指令によって、直流モータ4に供給される電力(電流)の遮断及び接続を制御する。なお、符号25は直流モータ4の温度を測定するサーミスタである。
上記直流モータ4の駆動軸の回転数Nmを検出するモータ用回転数センサ26を備え、該モータ用回転数センサ26は、検出したモータの回転数信号を4WDコントローラ8に出力する。
上記4WDクラッチ12は、油圧クラッチや電磁クラッチ等により構成され、4WDコントローラ8からのクラッチ制御指令に応じたトルク伝達率でトルクの伝達を行う。
上記各車輪1L,1R,3L,3Rには、車輪速センサ27FL,27FR,27RL,27RRが設けられている。各車輪速センサ27FL,27FR,27RL,27RRは、対応する車輪1L,1R,3L,3Rの回転速度に応じたパルス信号を車輪速検出値として4WDコントローラ8に出力する。
上記4WDコントローラ8は、4WD走行時において、アクセルセンサ20からのアクセル開度に応じた駆動力を発生させるように直流モータ4を駆動制御する。この場合の駆動力制御は、4WDコントローラ8からの指令によって発電機7の界磁電流Ifhが制御され、その界磁電流Ifhの調整によってモータトルクTMが調整される。
また、上記4WDコントローラ8は、左右後輪3L,3Rにより直流モータ4が回転されるのを防止し、フリクションを低減するため、モータ駆動制御により直流モータ4を停止するときには、前記4WDクラッチ12を切り離す制御を行う。
加えて、4WDコントローラ8は、4WD発進加速時において、後輪速センサ27RL,27RRからの後輪速情報と、アクセルスイッチ28からのアクセル操作情報と、ブレーキスイッチ29からのブレーキ操作情報と、を入力し、ブレーキ非操作と車両停止とから発進加速操作が予想されると前記発電機7に界磁電流Ifhを加えることで発電出力ができる状態にして待機し、アクセル操作により発進加速操作が検出されたら前記半導体リレー24をオンとして前記直流モータ4への電力供給を開始する発進加速時モータ出力制御を実行する。
次に、作用を説明する。
[発進加速時モータ出力制御処理]
図3は実施例1の4WDコントローラ8により実行される発進加速時モータ出力制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
ステップS1では、後輪速センサ27RL,27RRからの左後輪速VRLと右後輪速VRRとの平均値により従駆動輪車輪速VRを検出し、ステップS2へ移行する。
なお、この従駆動輪車輪速VRは、車両停止状態(例えば、VR<1.5km/h)を判断する情報であるため、主駆動輪車輪速を用いても良い。
ステップS2では、ブレーキ操作によりON信号を出力しブレーキ非操作によりOFF信号を出力するブレーキスイッチ29からのスイッチ信号によりブレーキ操作を検出し、ステップS3へ移行する。
ステップS3では、アクセル操作によりON信号を出力しアクセル非操作によりOFF信号を出力するアクセルスイッチ28からのスイッチ信号によりアクセル操作を検出し、ステップS4へ移行する。
ステップS4では、発進加速操作を検出するため、ステップS3にて検出されたアクセル操作が、アクセルOFFか否かが判断され、yesの場合はステップS5へ移行し、noの場合はステップS9へ移行する(加速操作検出手段)。
ステップS5では、発進加速操作を予想するため、ステップS2にて検出されたブレーキ操作が、ブレーキOFFか否かが判断され、yesの場合はステップS6へ移行し、noの場合はステップS11へ移行する(加速操作予想手段)。
ステップS6では、車両停止を検出するため、ステップS1にて検出された従駆動輪車輪速VRが、所定値(例えば、1.5km/h)未満か否か判断され、yesの場合はステップS7へ移行し、noの場合はステップS11へ移行する(発進時の加速操作予想手段)。
ステップS7では、ステップS4でのアクセルOFFとステップS5でのブレーキOFFとステップS6での車両停止による発進加速操作予想に基づき、発電機7に対し界磁電流Ifhを加えることで発電出力ができる状態とし、ステップS8へ移行する。
ステップS8では、ステップS4でのアクセルOFFとステップS5でのブレーキOFFとステップS6での車両停止による発進加速操作予想に基づき、半導体リレー24に対しOFF指令を出力し、リターンへ移行する。
ステップS9では、ステップS4でのアクセルONの成立による発進加速操作検出に基づき、発電機7に対する界磁電流Ifhを加えたままで、かつ、アクセル開度に応じた界磁電流Ifhに制御し、ステップS10へ移行する。
ステップS10では、ステップS4でのアクセルON条件の成立による発進加速操作検出に基づき、半導体リレー24に対しON指令を出力し、リターンへ移行する。
ステップS11では、ステップS4でのアクセルOFFとステップS5でのブレーキONによるブレーキ停止条件あるいはブレーキ減速走行条件、または、ステップS4でのアクセルOFFとステップS5でのブレーキOFFとステップS6での車両走行による惰性走行条件が成立しているとの判断に基づき、発電機7に対し界磁電流Ifhを停止する発電OFF状態とし、ステップS12へ移行する。
ステップS12では、ステップS4でのアクセルOFFとステップS5でのブレーキONによるブレーキ停止条件あるいはブレーキ減速走行条件、または、ステップS4でのアクセルOFFとステップS5でのブレーキOFFとステップS6での車両走行による惰性走行条件が成立しているとの判断に基づき、半導体リレー24に対しOFF指令を出力し、リターンへ移行する。
図3のフローチャートにおいて、ステップS7〜ステップS10は加速時モータ出力制御手段に相当する。
[発進加速時モータ出力制御作動]
例えば、進行方向の信号標識が赤であるため、運転者がブレーキ操作を行うことで減速停止する場合、図3のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS11→ステップS12からリターンへ進む流れが繰り返される。
よって、発電機7に対し発電OFF指令を出力し、同時に半導体リレー24に対しOFF指令を出力する制御が繰り返されることになる。
そして、例えば、信号停車状態で信号標識が青に変わると同時に、運転者がブレーキ解除操作を行うと、図3のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS8からリターンへ進む流れが繰り返される。
よって、半導体リレー24に対しOFF指令の出力が維持されるが、発電機7に対し界磁電流を加える発電ON指令を出力することで、発電出力がいつでもできる状態とされる。
そして、例えば、運転者が発進を意図してアクセル操作を開始すると、図3のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS9→ステップS10へと進む流れが、アクセル操作を維持している限りこの流れが繰り返される。
よって、発電機7に対し発電ON指令により界磁電流を加えたままで、半導体リレー24に対しON指令が出力され、直流モータ4による後輪駆動力が4WD発進の瞬間から立ち上がる。
その後、例えば、運転者が惰性走行を意図してアクセルを非操作にすると、図3のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS11→ステップS12へと進む流れとなる。
よって、発電機7に対する発電ON指令が発電OFF指令となり、半導体リレー24に対するON指令がOFF指令となる。
そして、運転者が停止を意図してブレーキ操作すると、図3のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS11→ステップS12へと進む流れに戻り、発電機7に対する発電OFF指令と、半導体リレー24に対するOFF指令が維持される。
[発進加速時モータ出力制御作用]
まず、従来技術において、減速停止から発進加速する場合の発進加速時モータ出力制御作用を、図4に示すタイムチャートにより説明する。
従来のモータ四輪駆動車は、例えば、時刻taでアクセル操作により発進が検出されると、発進加速操作の検出と同時に、発電機に界磁電流を加えるのを開始し、かつ、メカニカルリレーをオンとする。しかし、発電機の界磁電流は、界磁コイルのリアクタンスにより応答性が良くないため、発電指令開始から遅れた時刻tbにて発電電力の上昇を開始し、さらに、遅れた時刻tcにて所望の発電電力に達する。すなわち、発電がアクセル操作後に始まり、発電の立ち上がり応答も傾斜勾配により徐々に立ち上がる応答を示すため、従駆動輪駆動力の発生が遅れ時間△tだけ遅れてしまう。この駆動力発生の遅れは、駆動力応答性が求められる4WD発進加速時においては、発進駆動性能を大きく左右することになり、発進開始域で2WDから4WDへ移行しての発進となり、発進開始時点から4WD状態での発進とはならない。
これに対し、実施例1では、発進開始時点から4WD状態での発進となり、システムが持つ最良の発進性能を発揮することができる。以下、実施例1において、減速停止から発進加速する場合の発進加速時モータ出力制御作用を、図5に示すタイムチャートにより説明する。
運転者がブレーキ操作を行うことで減速状態から停止状態へ移行する時刻t0までは、アクセルOFFでブレーキONであることで、発電機7に対し発電OFF指令、半導体リレー24に対しOFF指令が出力される。
そして、時刻t0の時点で、運転者が発進加速を意図してブレーキ解除操作を行うと、アクセルOFFでブレーキOFFで車両停止状態あることで、発電機7に対する発電OFF指令から発電ON指令に切り替えられる。なお、半導体リレー24に対してはOFF指令の出力が維持される。このように、運転者が発進加速が予想される時刻t0にて発電機7に対し界磁電流を加える発電ON指令を出力することで、従駆動輪駆動力特性の1点鎖線特性に示すように、時刻t0に発電出力の遅れ時間を加えた時刻t1の時点から以降はいつでも所望の従駆動輪駆動力を出せる状態とされる。
そして、時刻t2の時点で運転者が発進を意図してアクセル操作を開始すると、アクセルONであることで、半導体リレー24に対しON指令が出力され、直流モータ4による後輪駆動力が4WD発進の瞬間である時刻t2から立ち上がる。よって、アクセル踏み込み操作を維持しての時刻t2から時刻t3までの発進域においては、左右前輪1L,1Rをエンジン2により駆動し、左右後輪3L,3Rを直流モータ4により駆動する4WD状態での高い発進駆動性能により発進加速を行うことができる。
その後、時刻t3の時点で運転者が惰性走行を意図してアクセル足離し操作を行うと、アクセルOFFでブレーキOFFで走行状態であることで、発電機7に対する発電ON指令が発電OFF指令に切り替えられ、半導体リレー24に対するON指令がOFF指令に切り替えられる。よって、時刻t3の時点で4WD状態から、左右前輪1L,1Rをエンジン2のみにより駆動する2WD状態へと切り替えられる。
さらに、時刻t4の時点で運転者が停止を意図してブレーキ操作しても、アクセルOFFでブレーキONであることで、発電機7に対する発電OFF指令と、半導体リレー24に対するOFF指令がそのまま維持される。
上記のように、実施例1の加速時モータ出力制御においては、停車状態でのブレーキOFF操作により発進加速操作が予想されると発電機7を発電出力ができる状態にして待機し、アクセルON操作により発進加速操作が検出されたら半導体リレー24をオンとして直流モータ4へ電力供給を開始する制御が行われる。したがって、4WD発進加速に備えて、予め発電機7に界磁をかけておいて、発電機7と直流モータ4との間の半導体リレー24をオフにしておき、発進加速操作検出の瞬間に半導体リレー24をオンにする制御が行われることで、4WD発進加速時において、発進加速操作に対するモータ出力の応答性を確保することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1のモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 主駆動輪をエンジン2により駆動し、従駆動輪を電動モータ4により駆動し、前記電動モータ4は、前記エンジン2により駆動される発電機7にて発電される電気エネルギーによって駆動されるモータ四輪駆動車において、前記発電機7と前記電動モータ4とを連結する電線9の途中位置に設けたスイッチ手段と、運転者が加速操作をするであろうと予想する加速操作予想手段と、運転者の加速操作を検出する加速操作検出手段と、加速操作が予想されると前記発電機7を発電出力ができる状態にして待機し、加速操作が検出されたら前記スイッチ手段をオンとして前記電動モータ7への電力供給を開始する加速時モータ出力制御手段と、を備えたため、4WD発進加速時や4WD中間加速時において、加速操作に対するモータ出力の応答性を確保することができる。
(2) 前記加速操作予想手段は、ブレーキ非操作を検出することにより運転者が加速操作をするであろうと予想する手段であり、前記加速操作検出手段は、アクセル操作により運転者の加速操作を検出する手段であるため、運転者の意思を反映するブレーキ操作とアクセル操作を監視することで、加速操作の予想及び加速操作の検出を確実に行うことができる。
(4) 前記加速操作予想手段は、ブレーキ非操作で、かつ、車両停止を検出することにより運転者が加速操作をするであろうと予想する手段であり、前記加速操作検出手段は、アクセル操作により運転者の加速操作を検出する手段であるため、特に加速性が要求される走行シーンである発進加速時に発進加速性能を向上させることができる。
加えて、あらゆる加速シーンで本制御を行うと、発電機7を発電状態にするための電力を多く使用することになるのに対し、特に本制御が必要である発進加速時に絞り込むようにしたため、無駄な界磁電流の消費やバッテリ劣化及び燃費悪化を防止することができる。
(5) 前記スイッチ手段は、半導体スイッチ素子を用いた半導体リレー24であり、前記電動モータは、前記半導体リレー24からの直流電流により駆動される直流モータ4であるため、従駆動輪を直流モータ4で駆動するモータ四輪駆動車において、指令に対するスイッチング動作がメカニカルリレーよりも高応答である半導体リレー24により、加速操作検出タイミングとほぼ同時のタイミングで実モータ出力を確保することができる。
実施例2は、スイッチ手段を、半導体スイッチ素子を用いたインバータ30とし、電動モータを、インバータ30からの交流電流により駆動される交流モータ4’とする例である。
まず、構成を説明すると、図6に示すように、発電機7と三相の交流モータ4’とを連結する電線9及び三相電線9’の間に、半導体スイッチ素子を用いたインバータ30を設けている。なお、他の構成は図1及び図2に示す実施例1の構成と同様であるため、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明する。
[発進加速時モータ出力制御処理]
図7は実施例2の4WDコントローラ8により実行される発進加速時モータ出力制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。なお、図7のステップS21〜ステップS27、ステップS29、ステップS31は、図3のステップS1〜ステップS7、ステップS9、ステップS11にそれぞれ対応するので説明を省略する。
ステップS28では、ステップS24でのアクセルOFFとステップS25でのブレーキOFFとステップS26での車両停止による発進加速操作予想に基づき、インバータ30に対しOFF指令を出力し、リターンへ移行する。
ステップS30では、ステップS24でのアクセルON条件の成立による発進加速操作検出に基づき、インバータ30に対しON指令を出力し、リターンへ移行する。
ステップS32では、ステップS24でのアクセルOFFとステップS25でのブレーキONによるブレーキ停止条件あるいはブレーキ減速走行条件、または、ステップS24でのアクセルOFFとステップS25でのブレーキOFFとステップS26での車両走行による惰性走行条件が成立しているとの判断に基づき、インバータ30に対しOFF指令を出力し、リターンへ移行する。
図7のフローチャートにおいて、ステップS27〜ステップS30は加速時モータ出力制御手段に相当する。なお、発進加速時モータ出力制御作動及び発進加速時モータ出力制御作用については、半導体リレー24への指令をインバータ30の指令に置き換えるだけで、実施例2でも実施例1と同様の制御作動及び制御作用を示すので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2のモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置にあっては、実施例1の(1),(2),(3),(4)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(6) 前記スイッチ手段は、半導体スイッチ素子を用いたインバータ30であり、前記電動モータは、前記インバータ30からの交流電流により駆動される交流モータ4’であるため、従駆動輪を交流モータ4’で駆動するモータ四輪駆動車において、指令に対するスイッチング動作がメカニカルリレーよりも高応答であるインバータ30により、加速操作検出タイミングとほぼ同時のタイミングで実モータ出力を確保することができる。
以上、本発明のモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置を実施例1及び実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1,2では、発進加速時に限る加速時モータ出力制御の例を示したが、走行状態で加速を意図する中間加速時であって4WD走行を要求するときにも加速時モータ出力制御を採用するようにしても良い。この場合、加速操作予想手段と加速操作検出手段は、走行中におけるアクセル操作や4WD要求操作等を用いるというように、中間加速に対応する手段とする。
実施例1,2では、スイッチ手段として、スイッチング動作応答が高応答である半導体スイッチ素子を用いた半導体リレー24とインバータ30による好ましい例を示したが、従来例のようにスイッチ手段としてメカニカルリレーを用いたシステムにも、勿論、適用することができる。
本発明のモータ出力制御装置は、左右前輪をエンジンにより駆動する前輪駆動ベースのモータ四輪駆動車への適用例を示したが、左右後輪をエンジンにより駆動する後輪駆動ベースのモータ四輪駆動車へも適用することができる。
実施例1のモータ出力制御装置が適用されたモータ四輪駆動車を示す全体システム図である。 実施例1のモータ四輪駆動車の制御系を示すブロック図である。 実施例1の4WDコントローラにより実行されるモータ出力制御処理の流れを示すフローチャートである。 従来例における減速停止からの発進時における従駆動輪速特性とブレーキ操作特性とアクセル操作特性と発電特性とメカニカルリレー特性と従駆動輪駆動力特性を示すタイミングチャートである。 実施例1における減速停止からの発進時における従駆動輪速特性とブレーキ操作特性とアクセル操作特性と発電特性とメカニカルリレー特性と従駆動輪駆動力特性を示すタイミングチャートである。 実施例2のモータ出力制御装置が適用されたモータ四輪駆動車を示す全体システム図である。 実施例2の4WDコントローラにより実行されるモータ出力制御処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1L,1R 左右前輪(主駆動輪)
2 エンジン
3L,3R 左右後輪(従駆動輪)
4 直流モータ(電動モータ)
4’ 交流モータ(電動モータ)
5 変速機&デフギア
6 無端ベルト
7 発電機
8 4WDコントローラ
9 電線
9’ 三相電線
10 ジャンクションボックス
24 半導体リレー(スイッチ手段)
30 インバータ(スイッチ手段)

Claims (5)

  1. 主駆動輪をエンジンにより駆動し、従駆動輪を電動モータにより駆動し、前記電動モータは、前記エンジンにより駆動される発電機にて発電される電気エネルギーによって駆動されるモータ四輪駆動車において、
    前記発電機と前記電動モータとを連結する電線の途中位置に設けたスイッチ手段と、
    運転者が加速操作をするであろうと予想する加速操作予想手段と、
    運転者の加速操作を検出する加速操作検出手段と、
    加速操作が予想されると前記発電機を発電出力ができる状態にして待機し、加速操作が検出されたら前記スイッチ手段をオンとして前記電動モータへの電力供給を開始する加速時モータ出力制御手段と、
    を備えたことを特徴とするモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置。
  2. 請求項1に記載されたモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置において、
    前記加速操作予想手段は、ブレーキ非操作を検出することにより運転者が加速操作をするであろうと予想する手段であり、
    前記加速操作検出手段は、アクセル操作により運転者の加速操作を検出する手段であることを特徴とするモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置。
  3. 請求項1に記載されたモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置において、
    前記加速操作予想手段は、ブレーキ非操作で、かつ、車両停止を検出することにより運転者が加速操作をするであろうと予想する手段であり、
    前記加速操作検出手段は、アクセル操作により運転者の加速操作を検出する手段であることを特徴とするモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載されたモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置において、
    前記スイッチ手段は、半導体スイッチ素子を用いた半導体リレーであり、
    前記電動モータは、前記半導体リレーからの直流電流により駆動される直流モータであることを特徴とするモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載されたモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置において、
    前記スイッチ手段は、半導体スイッチ素子を用いたインバータであり、
    前記電動モータは、前記インバータからの交流電流により駆動される交流モータであることを特徴とするモータ四輪駆動車のモータ出力制御装置。
JP2003421368A 2003-12-18 2003-12-18 モータ四輪駆動車のモータ出力制御装置 Expired - Fee Related JP3891176B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003421368A JP3891176B2 (ja) 2003-12-18 2003-12-18 モータ四輪駆動車のモータ出力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003421368A JP3891176B2 (ja) 2003-12-18 2003-12-18 モータ四輪駆動車のモータ出力制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005184969A JP2005184969A (ja) 2005-07-07
JP3891176B2 true JP3891176B2 (ja) 2007-03-14

Family

ID=34782614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003421368A Expired - Fee Related JP3891176B2 (ja) 2003-12-18 2003-12-18 モータ四輪駆動車のモータ出力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3891176B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022201827A1 (ja) 2021-03-26 2022-09-29 日立建機株式会社 運搬車両及び車両制御システム

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245899A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Nissan Motor Co Ltd 電動モータ式4輪駆動車両の駆動力制御装置
JP5146839B2 (ja) * 2009-03-16 2013-02-20 トヨタ自動車株式会社 エンジン回転停止制御装置
JP5187347B2 (ja) * 2010-05-31 2013-04-24 日産自動車株式会社 車両の発電制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022201827A1 (ja) 2021-03-26 2022-09-29 日立建機株式会社 運搬車両及び車両制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005184969A (ja) 2005-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7451850B2 (en) Drive control apparatus and method for vehicles
EP1127735B1 (en) Electric generating system for automobiles and its control method
JP4516577B2 (ja) 車両駆動装置
US20150038286A1 (en) Vehicle drive control apparatus, and vehicle drive control method
JP2007246050A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP2004096932A (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP4063252B2 (ja) 車両の駆動力制御装置
JP3891176B2 (ja) モータ四輪駆動車のモータ出力制御装置
JP2009207267A (ja) 車両の停止保持装置及び停止保持方法
JP3541799B2 (ja) 車両の4輪駆動制御装置
JP2006168392A (ja) 車両駆動力制御装置
JP4305409B2 (ja) 車両用駆動制御装置
JP2003111205A (ja) ハイブリッド型車両の駆動力制御装置
JP2005185065A (ja) 車両の駆動力制御装置
JP2005127236A (ja) 車両の駆動力制御装置
JP2009045946A (ja) 車両の駆動力制御装置
JP7013715B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動トルク制御装置および駆動トルク制御方法
JP2007238018A (ja) 電動モータ式4輪駆動車両の駆動力制御装置
JP2007245899A (ja) 電動モータ式4輪駆動車両の駆動力制御装置
JP4439310B2 (ja) ハイブリッド車両
JP3823066B2 (ja) 前後輪駆動車用の駆動装置
JP4151622B2 (ja) 車両用駆動制御装置
JP3879746B2 (ja) 車両の駆動力制御装置
JP2004262346A (ja) モータ四輪駆動車の駆動制御装置
JP2007237829A (ja) 電動モータ式4輪駆動車両の手動変速時4輪駆動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131215

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees