JP3541799B2 - 車両の4輪駆動制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前後輪の一方が内燃機関(エンジン)によって他方が電動機(モータ)によってそれぞれ駆動される車両の4輪駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
前後輪の一方を内燃機関(エンジン)で駆動すると共に他方を電動機で駆動する車両の4輪駆動制御装置としては、例えば特開平8−300965号公報に記載されているものがある。
特開平8−300965号公報に記載の装置では、上記電動機に電力を供給するバッテリ(電力供給手段)を備え、該バッテリは、メインスイッチ、前後切り換え回路(Hブリッジ回路)、及びPWM式や可変抵抗式などのモータドライバーを介して上記電動機に電力を供給する。
【0003】
そして、上記メインスイッチのオン・オフによる電機子電流の遮断・通電によって電動機の作動・非作動を制御し、また、上記前後切り換え回路によって電機子電流の供給方向の切り換えを制御を行って電動機の回転方向を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電動機の回転方向を切り換えるために、大電流である電機子電流を制御することで行うため、上記前後切り換え回路の電子回路が高価なものとなる。
また、電動機の作動・非作動についても、上記大電流である電機子電流の通電・遮断で制御する必要があり、当該遮断・通電の機器自体も高価なものとなる。
【0005】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、安価なシステムで電動機の回転方向の切り換えや当該電動機の作動・非作動の切り換えが可能な車両の4輪駆動制御装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載した発明は、前後輪の一方を駆動する内燃機関と、前後輪の他方を駆動する電動機と、電動機に電力を供給する電力供給手段と、上記電動機の回転方向を制御する回転方向制御手段とを備える車両の4輪駆動制御装置において、
上記電動機の作動・非作動を、界磁電流の遮断・通電で制御する駆動許可手段を備え、当該駆動許可手段は、アクセルが非作動状態のときにパーキングブレーキが作動状態の場合には、上記電動機の界磁電流を遮断状態とすることを特徴とするものである。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した構成に対し、上記駆動許可手段は、パーキングブレーキが作動状態でシフトポジションの位置が駆動状態の場合には上記電動機の界磁電流を通電状態とすることを特徴とするものである。
【0007】
次に、請求項に記載した発明は、請求項1又は請求項2に記載した構成に対し、上記回転方向制御手段は、シフトポジションの位置に基づき、上記電動機の界磁電流の通電の向きを切り換えることで上記電動機の回転方向を切り換えることを特徴とするものである
【0010】
次に、請求項に記載した発明は、請求項1〜請求項のいずれかに記載した構成に対し、上記電力供給手段は、上記内燃機関の動力によって発電する発電機であることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の効果】
請求項1又は請求項2に係る発明によれば、電機子電流よりも大幅に電流値が小さな界磁電流の制御によって、電動機の作動・非作動を制御できる。このため、電動機の作動・非作動を制御するための電子回路が安価となる。
また、シフトポジション等によって界磁電流の作動・非作動を制御するので、必要以上に界磁電流の電力を消費することが防止される。ここで、走行中にパーキングブレーキが作動側に操作された場合には、車輪がロックすることが想定される。このため、原則してパーキングブレーキが作動状態の場合には、電動機の界磁電流の通電を遮断することが好ましい。
また、請求項に係る発明によれば、電機子電流よりも大幅に電流値が小さな界磁電流で電動機の回転方向つまりトルクの回転方向(電動機で駆動される車輪の回転方向)が制御する。このため、電動機の回転方向を制御するための電子回路が安価となる。
【0012】
このとき、シフトポジションの位置に基づいて界磁電流の通電方向つまり電動機の回転方向が切り換えられるので、適切なタイミングで電動機の回転方向を切り換えることができる
【0015】
また、請求項に係る発明によれば、内燃機関の出力で発電機が駆動され、該発電機の電力で電動機を駆動するので、大容量のバッテリを搭載する必要がない。この結果、車体の軽量化及び車室内空間の拡張を図ることができる。
また、電動機に供給する電力を、発電機側で調整することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態は、図1に示すように、左右前輪1L、1Rが内燃機関であるエンジン2によって駆動され、左右後輪3L、3Rが電動機であるモータ4によって駆動可能となっている車両の場合の例である。
【0017】
まず、構成について説明すると、図1に示すように、エンジン2の出力トルクTeが、トランスミッション及びディファレンスギア5を通じて左右前輪1L、1Rに伝達されるようになっている。また、エンジン2の回転トルクTeの一部は、無端ベルト6を介して発電機7に伝達される。
上記発電機7は、エンジン2の回転数Neにプーリ比を乗じた回転数Nhで回転し、モータコントローラ8によって調整される界磁電流Ifhに応じて、エンジン2に対する負荷となり、その負荷トルクに応じた電圧で発電する。その発電機7が発電した電力は、電線9を介してモータ4に供給可能となっている。その電線9の途中にはジャンクションボックス10が設けられている。上記モータ4の駆動トルクは、減速機11及びクラッチ12を介して後輪3L、3Rに伝達可能となっている。符号13はデフを表す。
【0018】
また、エンジン2の回転数を検出するエンジン回転数検出センサ21を備え、エンジン回転数検出センサ21は、検出した信号をモータコントローラ8に出力する。
上記エンジン2の出力トルクはエンジンコントローラ18によって制御される。エンジンコントローラ18は、エンジン回転数検出センサ21の検出したエンジン回転数Neの情報、スロットルセンサからのスロットルバルブの開度の情報、アクセルセンサからアクセルペダルの踏み込み量の情報のなどを入力し、アクセルペダルの踏み込み量等に応じたエンジン出力となるように、スロットルバルブの開度等を調整制御する。
【0019】
また、上記発電機7は、図2に示すように、出力電圧Vを調整するための電圧調整器22(レギュレータ)を備え、モータコントローラ8によって界磁電流Ifhが調整されることで、エンジン2に対する発電負荷トルクTh及び発電する電力の電圧Vが制御される。電圧調整器22は、モータコントローラ8から発電機制御指令(界磁電流値)を入力し、その発電機制御指令に応じた値に発電機7の界磁電流Ifhを調整すると共に、発電機7の出力電圧Vを検出してモータコントローラ8に出力可能となっている。なお、発電機7の回転数Nhは、エンジン2の回転数Neからプーリ比に基づき演算することができる。
【0020】
また、上記ジャンクションボックス10内には電流センサ23が設けられ、該電流センサ23は、発電機7からモータ4に供給される電力の電流値Iaを検出し、当該検出した電機子電流信号をモータコントローラ8に出力する。また、電線9を流れる電圧値(モータ4の電圧)がモータコントローラ8で検出される。符号24は、リレーであり、モータコントローラ8から指令によってモータ4に供給される電力(電流)の遮断及び接続が可能となっている。
【0021】
また、モータ4は、モータコントローラ8からの指令によって界磁電流Ifmが制御され、その界磁電流Ifmの調整によって駆動トルクTmが調整される。なお、符号25はモータ4の温度を測定するサーミスタである。
上記モータ4の駆動軸の回転数Nmを検出するモータ用回転数センサ26を備え、該モータ用回転数センサ26は、検出したモータ4の回転数信号をモータコントローラ8に出力する。
【0022】
また、上記クラッチ12は、油圧クラッチや電磁クラッチなどから構成され、モータコントローラ8からのクラッチ制御指令に応じたトルク伝達率でトルクの伝達を行う。
また、各車輪1L、1R、3L、3Rには、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRが設けられている。各車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRは、対応する車輪1L、1R、3L、3Rの回転速度に応じたパルス信号を車輪速検出値としてモータコントローラ8に出力する。
【0023】
また、シフトレバーのシフト位置を検出するシフトポジション検出器30、パーキングブレーキの作動・非作動を検出するパーキングブレーキスイッチ31、アクセルペダルの作動・非作動を検出するアクセルスイッチ32が設けられ、各センサ30,31,32は、それぞれ検出信号をモータコントローラ8に出力する。なお、アクセルスイッチ32の代わりにアクセルセンサからのアクセルペダルの踏み込み量の検出信号を用いても構わない。
【0024】
モータコントローラ8は、図3に示すように、発電機制御部8A、リレー制御部8B、モータ制御部8C、クラッチ制御部8D、余剰トルク演算部8E、目標トルク制限部8F、余剰トルク変換部8G、界磁電流判定部8Hを備える。
上記発電機制御部8Aは、電圧調整器22を通じて、発電機7の発電電圧Vをモニターしながら、当該発電機7の界磁電流Ifhを調整することで、発電機7の発電電圧Vを所要の電圧に調整する。
【0025】
リレー制御部8Bは、リレーに対し、発電機7からモータ4への電力供給の遮断・接続の指令を出力する。通常時は、上記リレーは接続状態となっている。
また、所定のサンプリング時間毎に、入力した各信号に基づき、図4に示すように、余剰トルク演算部8E→目標トルク制限部8F→余剰トルク変換部8G→界磁電流判定部8Hの順に循環して処理が行われる。
【0026】
まず、余剰トルク演算部8Eでは、図5に示すような処理を行う。
すなわち、先ず、ステップS1において、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRからの信号に基づき演算した、前輪1L、1R(主駆動輪)の車速から後輪3L、3R(従駆動輪)の車速を減算することで、前輪1L、1Rの加速スリップ量であるスリップ速度ΔVFを求め、ステップS2に移行する。
【0027】
ステップS2では、上記求めたスリップ速度ΔVFがゼロより大きいか否かを判定する。スリップ速度ΔVFが0以下と判定した場合には、前輪1L、1Rが加速スリップしていないと推定されるので、ステップS3に移行して、Thに0を代入した後に復帰する。
一方、ステップS2において、スリップ速度ΔVFが0より大きいと判定した場合には、前輪1L、1Rが加速スリップしていると推定されるので、ステップS4に移行する。
【0028】
ステップS4では、前輪1L、1Rの加速スリップを抑えるために必要な吸収トルクTΔVFを演算してステップS5に移行する。
ステップS5では、現在の発電機7の負荷トルクTGを、下記式に基づき演算したのち、ステップS6に移行する。
Figure 0003541799
である。
ステップS6では、下記式に基づき、余剰トルクつまり発電機7で負荷すべき目標の発電負荷トルクThを求め、復帰する。
【0029】
Th = TG + TΔVF
次に、目標トルク制限部8Fの処理について、図6に基づいて説明する。
まず、ステップS11で、上記目標発電負荷トルクThが、発電機7の最大負荷容量HQより大きいか否かを判定する。目標発電負荷トルクThが当該発電機7の最大負荷容量HQ以下と判定した場合には、復帰する。一方、目標発電負荷トルクThが発電機7の最大負荷容量HQよりも大きいと判定した場合には、ステップS12に移行する。
【0030】
ステップS12では、目標の発電負荷トルクThにおける最大負荷容量HQを越える超過トルクΔTbを下記式によって求め、ステップS13に移行する。
ΔTb= Th − HQ
ステップS13では、エンジン回転数検出センサ21及びスロットルセンサからの信号に基づいて、現在のエンジントルクTeを演算してステップS14に移行する。
【0031】
ステップS14では、下記式のように、上記エンジントルクTeから上記超過トルクΔTbを減算したエンジントルク上限値TeMを演算し、求めたエンジントルク上限値TeMをエンジンコントローラ18に出力した後に、ステップS15に移行する。
TeM =Te −ΔTb
ここで、エンジンコントローラ18では、運転者のアクセルペダルの操作に関係なく、入力したエンジントルク上限値TeMをエンジントルクTeの上限値となるように当該エンジントルクTeを制限する。
【0032】
ステップS15では、目標発電負荷トルクThに最大負荷容量HQを代入した後に、復帰する。
次に、余剰トルク変換部8Gの処理について、図7に基づいて説明する。
まず、ステップS20で、Thが0より大きいか否かを判定する。Th>0と判定されれば、前輪1L、1Rが加速スリップしているので、ステップS21に移行する。また、Th=0と判定されれば、前輪1L、1Rは加速スリップしていないので、以降の処理をすることなく復帰する。
【0033】
ステップS21では、モータ用回転数センサ21が検出したモータ4の回転数Nmを入力し、そのモータ4の回転数Nmに応じた目標モータ界磁電流Ifmを算出し、当該目標モータ界磁電流Ifmをモータ制御部8Cに出力した後、ステップS22に移行する。
ここで、上記モータ4の回転数Nmに対する目標モータ界磁電流Ifmは、回転数Nmが所定回転数以下の場合には一定の所定電流値とし、モータ4が所定の回転数以上になった場合には、公知の弱め界磁制御方式でモータ4の界磁電流Ifmを小さくする(図8参照)。すなわち、モータ4が高速回転になるとモータ誘起電圧Eの上昇によりモータトルクが低下することから、上述のように、モータ4の回転数Nmが所定値以上になったらモータ4の界磁電流Ifmを小さくして誘起電圧Eを低下させることでモータ4に流れる電流を増加させて所要モータトルクTmを得るようにする。
【0034】
この結果、モータ4が高速回転になってもモータ誘起電圧Eの上昇を抑えてモータトルクが低下を抑制するため、所要のモータトルクTmを得ることができる。また、モータ界磁電流Ifmを所定の回転数未満と所定の回転数以上との2段階で制御することで、連続的な界磁電流制御に比べ制御の電子回路を安価にできる。
【0035】
ここで、所要のモータトルクTmに対しモータ4の回転数Nmに応じて界磁電流Ifmを調整することによりモータトルクTmを連続的に補正するモータトルクTm補正手段を備えても良い。すなわち、2段階切替えに対し、モータ4の回転数Nmに応じてモータ4の界磁電流Ifmを調整すると良い。この結果、モータ4が高速回転になってもモータ4の誘起電圧eの上昇を抑えモータトルク効率の低下を抑制するため、所要のモータトルクTmを得ることができる。また、なめらかなモータトルク特性にできるため、2段階制御に比べ車両は安定して走行できる。
【0036】
ステップS22では、上記目標モータ界磁電流Ifm及びモータ4の回転数Nmからモータ4の誘起電圧Eを算出して、ステップS23に移行する。
ステップS23では、上記余剰トルク演算部8Eが演算した発電負荷トルクThに基づき対応するモータトルクTmを算出して、ステップS24に移行する。ステップS24では、上記目標モータトルクTm及び目標モータ界磁電流Ifmを変数として対応する目標電機子電流Iaを算出して、ステップS25に移行する。
【0037】
ステップS25では、下記式に基づき、上記目標電機子電流Ia、抵抗R、及び誘起電圧Eから発電機7の目標電圧Vを算出し、当該発電機7の目標電圧Vを発電機制御部8Aに出力したのち、復帰する。
V=Ia×R+E
なお、抵抗Rは、電線9の抵抗及びモータ4のコイルの抵抗である
次に、上記界磁電流判定部8Hの処理について、図9を参照しつつ説明する。この界磁電流判定部8Hが、回転方向制御手段及び駆動許可手段を構成する。
【0038】
まず、ステップS40で、アクセルスイッチ32の検出値に基づきアクセルが作動・非作動のどちらであるかを判定する。アクセルが作動状態と判定した場合にはステップS43に移行し、アクセルが非作動状態と判定した場合にはステップS41に移行する。
ステップS41では、パーキングブレーキスイッチ31の検出値に基づきパーキングペダルが作動・非作動のどちらであるかを判定する。パーキングブレーキが作動状態と判定された場合には、ステップS42に移行し、パーキングブレーキが非作動状態と判定された場合にはステップS43に移行する。
【0039】
ステップS42では、界磁電流Ifmをオフにする電流オフ指令をモータ制御部8Cに出力して復帰する
また、ステップS43では、シフトポジション検出器30の検出値から、シフトポジションの位置がDレンジつまり前進モードか否かを判定する。シフトポジションの位置が前進モードと判定した場合には、ステップS45に移行する。一方、シフトポジションの位置が前進モードでないと判定した場合には、ステップS44に移行する。
【0040】
ステップS44では、シフトポジションの位置がRレンジつまり後進モードか否かを判定する。シフトポジションの位置が後進モードと判定した場合には、ステップS47に移行する。一方、シフトポジションの位置が後進モードでないと判定した場合には、シフトポジションの位置は、ニュートラル若しくはパーキングの位置であるので上記ステップS42に移行する。
【0041】
ステップS45では、界磁電流Ifmをオンにする電流オン指令をモータ制御部8Cに出力してステップS46に移行し、ステップS46では、前進電流指令を上記モータ制御部8Cに出力し、その後復帰する。
ステップ47では、界磁電流Ifmをオンにする電流オン指令をモータ制御部8Cに出力してステップS48に移行し、ステップS48では、後進電流指令を上記モータ制御部8Cに出力し、その後復帰する。
【0042】
また、モータ制御部8Cでは、余剰トルク変換部8Gから入力した目標モータ界磁電流Ifmとなるように、モータ4に供給する界磁電流Ifmの大きさを調整する。また、上記界磁電流判定部8Hから電流オフ指令を入力すると界磁巻線19への界磁電流Ifmの供給を遮断し、また、電流オン指令を入力すると界磁巻線19への界磁電流Ifmの供給を通電状態に変更・維持する。
【0043】
さらに、モータ制御部8Cでは、界磁電流判定部8Hからの前進指令及び後進指令の入力によって、界磁巻線19への界磁電流Ifmの通電の向きを切り換える。すなわち、前進指令を入力すると、駆動トルクが前進方向に回転する向きに通電方向を切り換え、また、後進指令を入力すると、駆動トルクが後進方向に回転する向きに通電方向を切り換える。
【0044】
下記表1に、本実施形態における、シフトポジションの位置、アクセルの作動・非作動、及びパーキングブレーキの作動・非作動と、界磁電流IfmのOFF(遮断)、及び電流の通電方向との関係について示す。
【0045】
【表1】
Figure 0003541799
【0046】
次に、上記構成の装置における作用などについて説明する。
路面μが小さいためや運転者によるアクセルペダルの踏み込み量が大きいなどによって、エンジン2から前輪1L、1Rに伝達されたトルクが路面限界トルクよりも大きくなると、つまり、主駆動輪である前輪1L、1Rが加速スリップすると、その加速スリップ量に応じた発電負荷トルクThで発電機7が発電することで、前輪1L、1Rに伝達される駆動トルクが、当該前輪1L、1Rの路面反力限界トルクに近づくように調整される。この結果、主駆動輪である前輪1L、1Rでの加速スリップが抑えられる。
【0047】
しかも、発電機7で発電した余剰の電力によってモータ4が駆動されて従駆動輪である後輪3L、3Rも駆動されることで、車両の加速性が向上する。
このとき、主駆動輪の路面反力限界トルクを越えた余剰のトルクでモータ4を駆動するため、エネルギー効率が向上し、燃費の向上に繋がる。
ここで、常時、後輪3L、3Rを駆動状態とした場合には、力学的エネルギー→電気的エネルギー→力学的エネルギーと何回かエネルギー変換を行うために、変換効率分のエネルギー損失が発生することで、前輪1L、1Rだけで駆動した場合に比べて車両の加速性が低下する。このため、後輪3L、3Rの駆動は原則として抑えることが望まれる。これに対し、本実施形態では、滑り易い路面等では前輪1L、1Rに全てのエンジン2の出力トルクTeを伝達しても全てが駆動力として使用されないことに鑑みて、前輪1L、1Rで有効利用できない駆動力を後輪3L、3Rに出力して加速性を向上させるものである。
【0048】
また、シフトポジションの位置に合わせて適切にモータ4に供給される界磁電流Ifmの向きが切り替わって、モータ4の駆動トルクの回転方向も適切な向きに設定される。しかも、電機子電流Iaよりも大幅に電流値が小さな界磁電流Ifmでモータ4の駆動トルクの回転方向が制御されため、モータ4の回転方向を切り換えるための電子回路が安価となる。
【0049】
また、電機子電流Iaよりも大幅に電流値が小さな界磁電流Ifmに制御によって、モータ4の作動・非作動が制御される。このため、モータ4の作動・非作動を制御するための電子回路が安価となる。
しかもシフトポジション等によって界磁電流Ifmの作動・非作動を制御するので、必要以上に界磁電流のために電力が消費されることが防止される。
【0050】
ここで、走行中にパーキングブレーキが作動側に操作された場合には、車輪がロックすることが想定される。このため、原則してパーキングブレーキが作動状態の場合には、モータ4の界磁電流Ifmの通電を遮断している。
但しパーキングブレーキが作動していても、アクセルが作動状態の場合には、坂道発進が想定される。このため、パーキングブレーキが作動していても、アクセルが作動状態の場合には、界磁電流Ifmの通電を行う。これにより、モータ4が駆動トルク伝達可能状態となるので、坂道発進時の車両加速性が向上する。もっとも、坂道発進時の車両加速性が落ちるもののパーキングブレーキが作動していていれば、アクセルが作動状態に関係なく界磁電流Ifmの通電遮断状態としても良い。
【0051】
また、本実施形態では、アクセルが非作動状態であってパーキングブレーキが非作動状態であれば、クリープ発進が想定されるので、モータ4を作動状態に制御している。
また、エンジン2の出力で発電機7が駆動され、該発電機7の電力でモータ4を駆動するので、大容量のバッテリを搭載する必要がない。この結果、車体の軽量化及び車室内空間の拡張を図ることができる。
【0052】
また、モータ4に供給する電力は、発電機7側で調整することが可能となる。すなわち、発電機7での発電を停止すれば電力の供給が停止され、当該発電機7の界磁電流Ifhを調整することでモータ4に供給する電力(電圧)の大きさも調整される。
ここで、上記実施形態では、後輪に対し主駆動輪である前輪1L、1Rでスリップしているか否かによって発電機7で発電する電力、つまりモータ4に供給する電力を設定しているが、これに限定されない。例えば、後輪3L、3Rで必要な駆動トルクを別途計算し、その駆動トルクに応じた電力となるように発電機7の発電を調整する。このときには、その電圧となる電力を発電する際の発電機7の負荷トルクを演算し、求めた発電機7の負荷トルクをエンジンコントローラ18に供給し、該エンジンコントローラで10当該発電機7の負荷トルクを加味したエンジン出力となるように制御させても良い。
【0053】
また、上記実施形態では、モータ4の回転方向及びモータ4の作動・非作動を、共にモータ4の界磁電流Ifmを制御することで行っているが、これに限定されない。例えば、モータ4の回転方向の制御だけを界磁電流Ifmで制御して、モータ4の作動・非作動は、リレー24を通じて電機子電流Iaの遮断・接続によって制御しても良い。但し、上記実施形態の方が、制御回路が安価となるし、リレー24の耐久性において有利である。。
【0054】
また、上記実施形態では、発電機7で発電された電力でモータ4を駆動しているが、別途、バッテリを車体に搭載し、当該バッテリからモータ4の電機子コイルに電流を供給する構成であっても良い。
また、上記実施形態では、4輪駆動可能な車両の場合の例について説明したが、2輪以上の車輪を備え、一部の車輪を内燃機関で駆動し、その他の一部又は残りの全ての車輪を電動機で駆動する車両においても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施形態に係る概略装置構成図である。
【図2】本発明に基づく実施形態に係るシステム構成図である。
【図3】本発明に基づく実施形態に係るモータコントローラを示すブロック図である。
【図4】本発明に基づく実施形態に係る装置で処理手順を示す図である。
【図5】本発明に基づく実施形態に係る余剰トルク演算部の処理を示す図である。
【図6】本発明に基づく実施形態に係る目標トルク制限部の処理を示す図である。
【図7】本発明に基づく実施形態に係る余剰トルク変換部の処理を示す図である。
【図8】本発明に基づく実施形態に係る界磁電流判定部の処理を示す図である。
【符号の説明】
1L、1R 前輪
2 エンジン
3L、3R 後輪
4 モータ
6 ベルト
7 発電機
8 モータコントローラ
9 電線
10 ジャンクションボックス
11 減速機
12 クラッチ
18 エンジンコントローラ
19 界磁巻線
21 エンジン回転数センサ
22 電圧調整器
23 電流センサ
26 モータ用回転数センサ
27FL、27FR、27RL、27RR
車輪速センサ
30 シフトポジション検出器
31 パーキングブレーキスイッチ
32 アクセルスイッチ
Ifh 発電機の界磁電流
V 発電機の電圧
Nh 発電機の回転数
Ia 電機子電流
Ifm モータの界磁電流
E モータの誘起電圧
Nm モータの回転数
TG 発電機負荷トルク
Th 目標発電機負荷トルク
Tm モータのトルク
TM モータの目標トルク
Te エンジンの出力トルク

Claims (4)

  1. 前後輪の一方を駆動する内燃機関と、前後輪の他方を駆動する電動機と、電動機に電力を供給する電力供給手段と、上記電動機の回転方向を制御する回転方向制御手段とを備える車両の4輪駆動制御装置において、
    上記電動機の作動・非作動を、界磁電流の遮断・通電で制御する駆動許可手段を備え、当該駆動許可手段は、アクセルが非作動状態のときにパーキングブレーキが作動状態の場合には、上記電動機の界磁電流を遮断状態とすることを特徴とする車両の4輪駆動制御装置。
  2. 上記駆動許可手段は、パーキングブレーキが作動状態でシフトポジションの位置が駆動状態の場合には上記電動機の界磁電流を通電状態とすることを特徴とする請求項1に記載した車両の4輪駆動制御装置。
  3. 上記回転方向制御手段は、シフトポジションの位置に基づき、上記電動機の界磁電流の通電の向きを切り換えることで上記電動機の回転方向を切り換えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した車両の4輪駆動制御装置。
  4. 上記電力供給手段は、上記内燃機関の動力によって発電する発電機であることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載した車両の4輪駆動制御装置。
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