JP2017057976A - 自動変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両のコースト走行時にトルクコンバータのオイル温度を上昇させることのできる自動変速機を提供する。
【解決手段】自動変速機1は、トルクコンバータ3と、トルクコンバータ3のオイル温度を測定するオイル温度測定部7と、車両がコースト走行状態であるか否かの判定を行うコースト走行判定部8と、オイル温度が所定の基準温度より低くかつ車両がコースト走行状態である場合に、トルクコンバータ3において、タービン回転(出力部材回転)を高回転化させる又はポンプ回転(入力部材回転)を低回転化させることにより、タービン回転とポンプ回転との回転差を発生させる回転差発生部11と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】自動変速機1は、トルクコンバータ3と、トルクコンバータ3のオイル温度を測定するオイル温度測定部7と、車両がコースト走行状態であるか否かの判定を行うコースト走行判定部8と、オイル温度が所定の基準温度より低くかつ車両がコースト走行状態である場合に、トルクコンバータ3において、タービン回転(出力部材回転)を高回転化させる又はポンプ回転(入力部材回転)を低回転化させることにより、タービン回転とポンプ回転との回転差を発生させる回転差発生部11と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両のコースト走行時にトルクコンバータのスリップによりオイル温度を上昇させる機能を備えた自動変速機に関する。ここで、コースト走行とは、ドライバーがアクセルオフで走行している場合と定義する。
従来、車両のコースト走行時に暖機を促進して燃費を向上させる自動変速機が提案されている(例えば特許文献1参照)。従来の自動変速機では、車両の減速時(コースト走行時に相当)に変速比を増速側にアップシフトすることにより、トルクコンバータの入出力部材間の差回転を増大させてスリップロスを増加させ、自動変速機の暖機を促進する。
しかしながら、従来の自動変速機では、減速時においてトルクコンバータのタービン回転数(出力部材回転数)がポンプ回転数(入力部材回転数)より低い状況(例えば、前記トルクコンバータが連結されたエンジンがアイドルアップされている状況)でしか暖機を行うことができない。前記エンジンの回転数はトルクコンバータのオイルの作用によりタービン回転数に引っ張られるので、車両の減速時にはタービン回転数に近づくようにエンジン回転数が低下する。そのため、従来の自動変速機では、車両の減速時にトルクコンバータの差回転が小さくなり、暖機促進効果が小さくなってしまう。さらに、従来の自動変速機では、車両の減速時に変速比を増速側にアップシフトするため、通常の減速時の変速制御に比べてエンジンブレーキ効果が低下し、車両の減速力が小さくなる。その結果、ドライバーによるブレーキ操作が増えると、ドライバーの負荷が増大したり、ブレーキパッドが早期に摩耗してしまうおそれがある。そのため、車両の減速時に暖機を促進できる自動変速機の更なる開発が望まれていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、車両のコースト走行時にトルクコンバータのスリップによりオイル温度を上昇させることのできる自動変速機を提供することを目的とする。
本発明の自動変速機は、入力部材と出力部材とを具備したトルクコンバータと、前記トルクコンバータのオイル温度を測定するオイル温度測定部と、車両がコースト走行状態であるか否かの判定を行うコースト走行判定部と、前記オイル温度が所定の基準温度より低くかつ前記車両がコースト走行状態である場合に、前記トルクコンバータにおいて、出力部材回転を高回転化させる又は入力部材回転を低回転化させることにより、前記出力部材回転と前記入力部材回転との回転差を発生させる回転差発生部と、を備えている。
この構成により、トルクコンバータのオイル温度が低くかつ車両がコースト走行状態である場合に、トルクコンバータにおいてタービン回転(出力部材回転)を高回転化させるか、あるいは、ポンプ回転(入力部材回転)を低回転化させる。これにより、タービン回転とポンプ回転との回転差が発生し、トルクコンバータのオイル撹拌が促進されて、オイル温度が上昇し、オイル粘度によるエネルギー損失が低減され、燃費が向上する。
また、本発明の自動変速機は、前記タービン回転と前記ポンプ回転とを同期させるロックアップ機構をオフにすることにより、前記タービン回転と前記ポンプ回転との回転差を発生可能にするロックアップオフ制御部を備えてもよい。
この構成により、タービン回転とポンプ回転とを同期させるロックアップ機構が備えられている場合には、ロックアップ機構をオフにして、タービン回転とポンプ回転との回転差を発生可能にすることができる。
また、本発明の自動変速機では、前記回転差発生部は、エンジンの回転軸に連結された発電機の発電量を増大させる発電量増大制御部を含んでもよい。
この構成により、エンジンの回転軸に連結された発電機の発電量を増大させることにより、エンジン回転を低回転化させることができ、前記エンジンが連結されたトルクコンバータにおいてタービン回転とポンプ回転との回転差を発生させることができる。
また、本発明の自動変速機では、前記発電量増大制御部は、エンジンのスロットルバルブを開制御することにより、ポンピングロスを減少させるポンピングロス減少制御部を備えてもよい。
この構成により、エンジンのスロットルバルブを開制御することにより、ポンピングロスを減少させて、発電機の発電量を増加させることができる。
また、本発明の自動変速機では、前記回転差発生部は、通常の変速制御に比べてコースト走行時のダウンシフトを早める昇温促進変速制御部を含んでもよい。
この構成により、通常の変速制御に比べてコースト走行時のダウンシフトを早めることにより、トルクコンバータにおいて、タービン回転を高回転化させることができ、タービン回転とポンプ回転との回転差を発生させることができる。
また、本発明の自動変速機では、前記回転差発生部は、エンジンのスロットルバルブを閉制御することにより、ポンピングロスを増加させるポンピングロス増加制御部を備えてもよい。
この構成により、エンジンのスロットルバルブを閉制御して、ポンピングロスを増加させることにより、エンジン回転を低回転化させることができ、前記エンジンに連結されたトルクコンバータにおいてタービン回転とポンプ回転との回転差を発生させることができる。
また、本発明の自動変速機では、前記回転差発生部は、エンジンの可変バルブタイミングの位相角を制御することにより、ポンピングロスを増加させる第2のポンピングロス増加制御部を備えてもよい。
この構成により、エンジンの可変バルブタイミングの位相角を制御して、ポンピングロスを増加させることにより、エンジン回転を低回転化させることができ、前記エンジンに連結されたトルクコンバータにおいてタービン回転とポンプ回転との回転差を発生させることができる。
また、本発明の自動変速機では、エンジン回転数が所定の基準回転数より大きい場合に、エンジンの燃料噴射を停止させる燃料噴射停止制御部を備えてもよい。
この構成により、エンジンの燃料噴射を停止させて、燃費をさらに向上させることができる。
本発明によれば、車両のコースト走行時に、前記エンジンに連結されたトルクコンバータにおいてタービン回転とポンプ回転との回転差を発生させることにより、トルクコンバータのオイル温度を上昇させることができる。
以下、本発明の実施の形態の自動変速機について、図面を用いて説明する。本実施の形態では、車両用の自動変速機の場合を例示する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態の自動変速機の構成を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の自動変速機のブロック図である。図1に示すように、自動変速機1は、駆動源としてのエンジン2の出力軸に接続されるトルクコンバータ3と、トルクコンバータ3を介してエンジン2の回転駆動力が伝達される変速機構4を備えている。エンジン2には、エンジン2の出力軸に連結された発電機5が備えられている。発電機5は、例えばオルタネータなどで構成される。また、自動変速機1は、上記の各構成の制御を行う制御部6を備えている。
本発明の第1の実施の形態の自動変速機の構成を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の自動変速機のブロック図である。図1に示すように、自動変速機1は、駆動源としてのエンジン2の出力軸に接続されるトルクコンバータ3と、トルクコンバータ3を介してエンジン2の回転駆動力が伝達される変速機構4を備えている。エンジン2には、エンジン2の出力軸に連結された発電機5が備えられている。発電機5は、例えばオルタネータなどで構成される。また、自動変速機1は、上記の各構成の制御を行う制御部6を備えている。
制御部6は、オイル温度測定部7と、コースト走行判定部8と、ロックアップオフ制御部9と、燃料噴射停止部10と、回転差発生部11を備えている。オイル温度測定部7は、トルクコンバータ3のオイル温度を測定する機能を備えている。オイル温度測定部7は、トルクコンバータ3に設けられた温度センサ(図示せず)からオイル温度の情報を取得することができる。
コースト走行判定部8は、車両がコースト走行状態であるか否かの判定を行う機能を備えている。コースト走行判定には、公知の技術を利用することができる。例えば、コースト走行判定部8は、車両に設けられた加速度センサ(図示せず)、あるいは、ブレーキペダルやアクセルペダルに設けられたストロークセンサ(図示せず)からの情報に基づいて、車両がコースト走行状態であるか否かを判定する。
トルクコンバータ3には、タービン回転とポンプ回転とを同期させるロックアップ機構12が設けられており、ロックアップオフ制御部9は、ロックアップ(タービン回転とポンプ回転の同期)をオフにすることにより、タービン回転とポンプ回転との回転差を発生可能な状態にする。なお、トルクコンバータ3にはロックアップ機構12を備えていないものも存在するが、その場合には、ロックアップ制御部は不要である。
燃料噴射停止部10は、所定の条件を満たした場合に、エンジン2の燃料噴射を停止させる機能を備えている。本実施の形態では、燃料噴射停止部10は、エンジン回転数が所定の基準回転数N2より大きい場合に、エンジン2の燃料噴射を停止させる。例えば、基準回転数N2は、800rpm〜1000rpmに設定される。
回転差発生部11は、オイル温度が所定の基準温度T1より低くかつ車両がコースト走行状態である場合に、トルクコンバータ3においてタービン回転を高回転化させることにより、タービン回転とポンプ回転との回転差を発生させる。また、回転差発生部11は、オイル温度が所定の基準温度T1より低くかつ車両がコースト走行状態である場合に、トルクコンバータ3においてポンプ回転を低回転化させることにより、タービン回転とポンプ回転との回転差を発生させる。
本実施の形態では、回転差発生部11は、発電量増大制御部13と、スロットルバルブ制御部14と、VVT位相角制御部15を備えている。発電量増大制御部13は、発電機5の発電量を増大させる制御を行う機能を備えている。発電量増大制御部13は、エンジン2の出力軸に連結された発電機5の発電量を増大させることにより、エンジン回転を低回転化させる(エンジン2の吹き上がりを抑える)ことができ、前記エンジンに連結されたトルクコンバータにおいてポンプ回転数を低回転化させることができる。
スロットルバルブ制御部14は、エンジン2のスロットルバルブを開閉制御する機能を備えている。スロットルバルブ制御部14は、エンジン2のスロットルバルブを開制御することにより、ポンピングロスを減少させることが可能である。したがって、スロットルバルブ制御部14は、本発明のポンピングロス減少制御部に相当する。ポンピングロスを減少させることにより、発電量を増大させることができる。
また、スロットルバルブ制御部14は、エンジン2のスロットルバルブを閉制御することにより、ポンピングロスを増加させることが可能である。したがって、スロットルバルブ制御部14は、本発明のポンピングロス増加制御部に相当する。ポンピングロスを増加させることにより、エンジン回転を低回転化させる(エンジン2の吹き上がりを抑える)ことができ、前記エンジンに連結されたトルクコンバータにおいてポンプ回転数を低回転化させることができる。
VVT位相角制御部15は、エンジン2の可変バルブタイミング(VVT)の位相角を制御することにより、ポンピングロスを増加させる機能を備えている。したがって、VVT位相角制御部15は、本発明の第2のポンピングロス増加制御部に相当する。図2は、VVT位相角制御の説明図である。図2に示すように、エンジン2のスロットルバルブを全閉させ、吸気側のVVTが閉弁する位相角IVCをθに設定することにより、スロットル全閉時のポンピングロスを増加させることができる。
以上のように構成された本実施の形態の自動変速機1について、図面を参照してその動作を説明する。
図3は、本実施の形態の自動変速機1における昇温促進制御の流れを示すフロー図である。図3に示すように、昇温促進制御を行う場合には、まず、オイル温度が所定温度T1より大きいか否かが判定される(S1)。オイル温度が所定温度T1以下である場合には、車両がコースト走行状態であるか否かの判定が行われる(S2)。車両がコースト走行状態である場合には、ロックアップ機構12をオフにするロックアップ制御を行って、トルクコンバータにおいてタービン回転とポンプ回転との回転差を発生可能にする(S3)。
つぎに、車両のバッテリ残量が所定の基準値Q1より少ないか否かの判定が行われる(S4)。バッテリ残量がQ1より少ない場合には、エンジン回転数上昇が所定の基準回転数N1より大きいか否かの判定が行われる(S5)。
バッテリ残量が少なくエンジン回転数上昇が大きい場合(ステップS4でYes、ステップS5でYesの場合)には、発電量を増大させる制御を行うとともに(S6)、ポンピングロスを増加させる制御を行う(S7)。これにより、エンジン2の吹き上がりが抑えられる。
バッテリ残量が少なくエンジン回転数上昇が小さい場合(ステップS4でYes、ステップS5でNoの場合)には、発電量を増大させる制御を行うとともに(S8)、ポンピングロスを減少させる制御を行う(S9)。これにより、エンジン2の吹き上がりを抑えるよりも、バッテリの充電を優先させることができる。
バッテリ残量が十分である場合(ステップS4でNoの場合)には、発電量を増大させる制御を行う必要がない。この場合には、ポンピングロスを増加させる制御を行うことにより(S10)、エンジン2の吹き上がりを抑えることができる。
つづいて、エンジン2の回転数が所定の基準回転数N2より大きいか否かの判定を行う(S11)。エンジン2の回転数が大きい場合には、エンジン2の燃料噴射を停止する制御を行う(S12)。これにより、燃費をさらに向上させることができる。
図4は、上記のような昇温促進制御を行った結果の油温変化の一例を示したグラフである。図4に示すように、昇温促進制御を行わない場合に比べて、トルクコンバータにおいてタービン回転とポンプ回転との回転差が大きくなり、トルクコンバータ3のオイル温度(油温)を早く上昇させることができる。
このような第1の実施の形態の自動変速機1によれば、トルクコンバータ3のオイル温度が低くかつ車両がコースト走行状態である場合に、トルクコンバータ3においてタービン回転を高回転化させるか、あるいは、ポンプ回転を低回転化させることができる。これにより、タービン回転とポンプ回転との回転差が発生し、トルクコンバータ3のオイル撹拌が促進されて、オイル温度が上昇し、オイル粘度によるエネルギー損失が低減され、燃費が向上する。
本実施の形態の自動変速機1によれば、従来のように車両のコースト走行時に増速側への変速が行われない。したがって、従来に比べてエンジンブレーキ効果が高く、ドライバーのブレーキ頻度も低減されるので、ドライバーの運転負荷が軽減され、ブレーキパッドの寿命も延長される。また、従来、ブレーキによるコースト走行で放熱(ブレーキからの放熱)として逃がしていたエネルギを、オイルの昇温や発電機5での発電に利用することができる。
本実施の形態では、タービン回転とポンプ回転とを同期させるロックアップ機構12が備えられている。この場合、ロックアップ(タービン回転とポンプ回転との同期)をオフにして、タービン回転とポンプ回転との回転差を発生可能にすることができる。
また、本実施の形態では、発電量増大部により、エンジン2の回転軸に連結された発電機5の発電量を増大させることにより、エンジン回転を低回転化させることができ、前記エンジンに連結されたトルクコンバータにおいてタービン回転とポンプ回転との回転差を発生させることができる。
また、本実施の形態では、スロットルバルブ制御部14により、エンジン2のスロットルバルブを開制御することにより、ポンピングロスを減少させて、発電機5の発電量を増加させることができる。また、エンジン2のスロットルバルブを閉制御して、ポンピングロスを増加させることができる。これにより、エンジン2回転を低回転化させることができ、前記エンジンに連結されたトルクコンバータにおいてタービン回転とポンプ回転との回転差を発生させることができる。
また、本実施の形態では、VVT位相角制御部15により、図2に示すように、エンジン2の可変バルブタイミングの位相角を制御して、ポンピングロスを増加させることにより、エンジン回転を低回転化させることができ、前記エンジンに連結されたトルクコンバータにおいてタービン回転とポンプ回転との回転差を発生させることができる。
また、本実施の形態では、コースト走行時のエンジン回転数が高い場合には、燃料噴射停止部10により、エンジン2の燃料噴射を停止させて、燃費をさらに向上させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態の自動変速機1について説明する。ここでは、第2の実施の形態の自動変速機1が、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、本実施の形態の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
次に、本発明の第2の実施の形態の自動変速機1について説明する。ここでは、第2の実施の形態の自動変速機1が、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、本実施の形態の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
図5は、本実施の形態の自動変速機1を示すブロック図である。図5に示すように、本実施の形態の回転差発生部11は、昇温促進変速制御部20を備えている。昇温促進変速制御部20は、通常の変速制御に比べてコースト走行時のダウンシフトを早める制御(昇温促進変速制御)を行う。この場合、図6に示すように、アクセル開度0%のときのダウンシフトの車速を、通常の変速制御に比べて高速側にシフトさせることにより、コースト走行時のダウンシフトが早められる。
以上のように構成された本実施の形態の自動変速機1について、図面を参照してその動作を説明する。
図7は、本実施の形態の自動変速機1における昇温促進制御の流れを示すフロー図である。図7に示すように、本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、まず、オイル温度が所定温度T1より大きいか否かが判定される(S1)。オイル温度が所定温度T1以下である場合には、車両がコースト走行状態であるか否かの判定が行われる(S2)。車両がコースト走行状態である場合には、ロックアップ機構12をオフにするロックアップ制御を行って、タービン回転とポンプ回転との回転差を発生可能にする(S3)。
本実施の形態では、通常の変速制御に比べてコースト走行時のダウンシフトを早める制御(昇温促進変速制御)が実行される(S20)。
そして、車両のバッテリ残量が所定の基準値Q1より少ないか否かの判定が行われる(S4)。バッテリ残量がQ1より少ない場合には、エンジン回転数上昇が所定の基準回転数N1より大きいか否かの判定が行われる(S5)。
そして、車両のバッテリ残量が所定の基準値Q1より少ないか否かの判定が行われる(S4)。バッテリ残量がQ1より少ない場合には、エンジン回転数上昇が所定の基準回転数N1より大きいか否かの判定が行われる(S5)。
バッテリ残量が少なくエンジン回転数上昇が大きい場合(ステップS4でYes、ステップS5でYesの場合)には、発電量を増大させる制御を行うとともに(S6)、ポンピングロスを増加させる制御を行う(S7)。これにより、エンジン2の吹き上がりが抑えられる。
バッテリ残量が少なくエンジン回転数上昇が小さい場合(ステップS4でYes、ステップS5でNoの場合)には、発電量を増大させる制御を行うとともに(S8)、ポンピングロスを減少させる制御を行う(S9)。これにより、エンジン2の吹き上がりを抑えるよりも、バッテリの充電を優先させることができる。
バッテリ残量が十分である場合(ステップS4でNoの場合)には、発電量を増大させる制御を行う必要がない。この場合には、ポンピングロスを増加させる制御を行うことにより(S10)、エンジン2の吹き上がりを抑えることができる。
つづいて、エンジン2の回転数が所定の基準回転数N2より大きいか否かの判定を行う(S11)。エンジン2の回転数が大きい場合には、エンジン2の燃料噴射を停止する制御を行う(S12)。これにより、燃費をさらに向上させることができる。
図8は、上記のような昇温促進制御を行った結果の油温変化の一例を示したグラフである。図8に示すように、本実施の形態では、昇温促進変速制御によって、低速段へのダウンシフトが高速側にシフトされるため、通常の変速制御に比べて早いタイミングでダウンシフトが行われる。その結果、ギヤ比に応じてタービン回転が通常時よりも高くなる。これにより、トルクコンバータにおいてタービン回転とポンプ回転との回転差が大きくなり、トルクコンバータ3のオイル温度(油温)を早く上昇させることができる。
このような第2の実施の形態の自動変速機1によっても、第1の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
その上、本実施の形態では、昇温促進変速制御部20により、通常の変速制御に比べてコースト走行時のダウンシフトを早める変速制御(昇温促進変速制御)が行われる。これにより、タービン回転を高回転化させることができ、トルクコンバータにおいてタービン回転とポンプ回転との回転差を発生させることができる。
本実施の形態によれば、昇温促進変速制御を行わない場合に比べて、タービン回転とポンプ回転との回転差が大きくなり、トルクコンバータ3のオイル温度(油温)を早く上昇させることができる。したがって、第1の実施の形態と比べても、タービン回転とポンプ回転との回転差がさらに大きくなり、トルクコンバータ3のオイル温度(油温)をより早く上昇させることができる。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
以上のように、本発明にかかる自動変速機は、車両のコースト走行時にトルクコンバータのオイル温度を上昇させることができるという効果を有し、車両用の自動変速機等として有用である。
1 自動変速機
2 エンジン
3 トルクコンバータ
4 変速機構
5 発電機
6 制御部
7 オイル温度測定部
8 コースト走行判定部
9 ロックアップオフ制御部
10 燃料噴射停止部
11 回転差発生部
12 ロックアップ機構
13 発電量増大制御部
14 スロットルバルブ制御部
15 VVT位相角制御部
20 昇温促進変速制御部
2 エンジン
3 トルクコンバータ
4 変速機構
5 発電機
6 制御部
7 オイル温度測定部
8 コースト走行判定部
9 ロックアップオフ制御部
10 燃料噴射停止部
11 回転差発生部
12 ロックアップ機構
13 発電量増大制御部
14 スロットルバルブ制御部
15 VVT位相角制御部
20 昇温促進変速制御部
Claims (8)
- 入力部材と出力部材とを具備したトルクコンバータと、
前記トルクコンバータのオイル温度を測定するオイル温度測定部と、
車両がコースト走行状態であるか否かの判定を行うコースト走行判定部と、
前記オイル温度が所定の基準温度より低くかつ前記車両がコースト走行状態である場合に、前記トルクコンバータにおいて、前記出力部材回転を高回転化させる又は前記入力部材回転を低回転化させることにより、前記出力部材回転と前記入力部材回転との回転差を発生させる回転差発生部と、
を備える、自動変速機。 - 前記出力部材回転と前記入力部材回転とを同期させるロックアップ機構をオフにすることにより、前記出力部材回転と前記入力部材回転との回転差を発生可能にするロックアップオフ制御部を備える、請求項1に記載の自動変速機。
- 前記回転差発生部は、エンジンの回転軸に連結された発電機の発電量を増大させる発電量増大制御部を含む、請求項1または請求項2に記載の自動変速機。
- 前記発電量増大制御部は、エンジンのスロットルバルブを開制御することにより、ポンピングロスを減少させるポンピングロス減少制御部を備える、請求項3に記載の自動変速機。
- 前記回転差発生部は、通常の変速制御に比べてコースト走行時のダウンシフトを早める昇温促進変速制御部を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の自動変速機。
- 前記回転差発生部は、エンジンのスロットルバルブを閉制御することにより、ポンピングロスを増加させるポンピングロス増加制御部を備える、請求項1〜5のいずれかに記載の自動変速機。
- 前記回転差発生部は、エンジンの可変バルブタイミングの位相角を制御することにより、ポンピングロスを増加させる第2のポンピングロス増加制御部を備える、請求項1〜6のいずれかに記載の自動変速機。
- エンジン回転数が所定の基準回転数より大きい場合に、エンジンの燃料噴射を停止させる燃料噴射停止制御部を備える、請求項1〜7のいずれかに記載の自動変速機。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019065945A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 株式会社Subaru | 変速機の制御装置 |
JP2019143503A (ja) * | 2018-02-16 | 2019-08-29 | いすゞ自動車株式会社 | 制御装置及び、制御方法 |
CN111169456A (zh) * | 2018-11-13 | 2020-05-19 | 丰田自动车株式会社 | 车载控制装置 |
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- 2015-09-18 JP JP2015185081A patent/JP2017057976A/ja active Pending
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JP7192213B2 (ja) | 2018-02-16 | 2022-12-20 | いすゞ自動車株式会社 | 制御装置及び、制御方法 |
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