JP7460150B2 - 帽子 - Google Patents
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Description
本発明は、ベンチレーション機能を備えた帽子に関する。
クラウン(帽子における着用者の頭部を覆う部分)の内部と外部とで換気(ベンチレーション)を行うことができるようにした帽子は、これまでに各種のものが提案されている。例えば、特許文献1の図1及び図2には、着用者の頭部を覆うクラウン2と、クラウン2の下縁から前方に突出して設けられた前鍔(つば4)とを備えた帽子であって、クラウン2における前方下縁部から頂部に至る部分を、表地(クラウン2A)と裏地(内層3)とを重ねた構造とし、表地2Aと裏地3との隙間が、ベンチレーション空間として機能するようにしたものが記載されている。
特許文献1の図1及び図2に記載された帽子においては、表地2Aの前端縁と裏地3の前端縁(バンド5)との隙間6が、ベンチレーション空間に空気を取り入れるための空気取入口として機能するようになっている。また、表地2Aの後端縁と裏地3(厳密にはクラウン2の後側を形成する表地2B)との隙間7が、ベンチレーション空間から空気を送出するための空気送出口として機能するようになっている。
ところが、特許文献1の図1及び図2に記載された帽子では、前鍔4の下面側にある空気Wしか、クラウン2の内側のベンチレーション空間に取り入れることができず、前鍔4の上面側にある空気をクラウン2の内部(ベンチレーション空間)に取り入れることができなかった。このため、この帽子では、ベンチレーション空間の換気効率を高めにくく、奏されるベンチレーション効果に制限があった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、前鍔の下面側にある空気だけでなく、前鍔の上面側にある空気もクラウンの内側のベンチレーション空間に取り入れることができ、優れたベンチレーション効果を奏することのできる帽子を提供するものである。
上記課題は、
着用者の頭部を覆うクラウンと、
クラウンの下縁から前方に突出して設けられた前鍔と
を備え、
クラウンにおける少なくとも前方下縁部から頂部に至る部分が、表地α1と裏地β1とを重ねた構造とされ、
表地α1と裏地β1との隙間が、ベンチレーション空間として機能し、
表地α1の前端縁と裏地β1の前端縁との隙間が、ベンチレーション空間に空気を取り入れるための空気取入口として機能するようにした
帽子であって、
空気取入口が、クラウンの前面側における前鍔よりも上側に位置する部分に設けられるとともに、
前鍔の下面側にある空気を前鍔の上面側に透過させて空気取入口に導くための空気透過部が、前鍔の基端寄りの部分に設けられた
ことを特徴とする帽子
を提供することによって解決される。
着用者の頭部を覆うクラウンと、
クラウンの下縁から前方に突出して設けられた前鍔と
を備え、
クラウンにおける少なくとも前方下縁部から頂部に至る部分が、表地α1と裏地β1とを重ねた構造とされ、
表地α1と裏地β1との隙間が、ベンチレーション空間として機能し、
表地α1の前端縁と裏地β1の前端縁との隙間が、ベンチレーション空間に空気を取り入れるための空気取入口として機能するようにした
帽子であって、
空気取入口が、クラウンの前面側における前鍔よりも上側に位置する部分に設けられるとともに、
前鍔の下面側にある空気を前鍔の上面側に透過させて空気取入口に導くための空気透過部が、前鍔の基端寄りの部分に設けられた
ことを特徴とする帽子
を提供することによって解決される。
このように、ベンチレーション空間に空気を取り入れる空気取入口を、クラウンの前面側における前鍔よりも上側に位置する部分に設けることによって、前鍔の上面側に位置する空気をベンチレーション空間に取り入れることが可能になる。加えて、前鍔の基端寄りの部分に空気透過部を設けることによって、前鍔の下面側にある空気を、前鍔の空気透過部を通じて前鍔の上面側に透過させ、上記の空気取入口に導くことが可能になる。このため、前鍔の下面側にある空気をベンチレーション空間に取り入れることも可能である。
本発明の帽子においては、表地α1の前端縁と裏地β1の前端縁とが空気取入口を形成するところ、表地α1の前端縁における、空気取入口を形成する区間を、裏地β1の前端縁における、空気取入口を形成する区間よりも長く形成することが好ましい。これにより、表地α1の前端縁が裏地β1から浮いた状態になりやすくして、空気が空気取入口に取り入られやすくすることが可能になる。ただし、表地α1の前端縁を、裏地β1の前端縁よりも長く形成しただけであると、空気取入口が潰れるおそれがある。このため、表地α1の前端縁に沿って保形用線材を取り付けることが好ましい。これにより、表地α1の前端縁をアーチ状に保形して、空気取入口が潰れにくくすることが可能になる。
本発明の帽子においては、ベンチレーション空間から空気を送出するための空気送出口を、表地α1の後端縁近傍に設けることも好ましい。これにより、ベンチレーション空間の略全体に空気の流れを生み出すことが可能になり、クラウンの内側のベンチレーションをより効果的に行うことが可能になる。
本発明の帽子においては、表地α1の側端縁を、クラウンにおける他の部分に対して非連続的に固定することによって、表地α1の側端縁における前記他の部分に対して固定されていない箇所からも、ベンチレーション空間に空気を取り入れる又はベンチレーション空間から空気を送出できるようにすることも好ましい。これにより、クラウンの内側のベンチレーションをさらに効果的に行うことが可能になる。
本発明の帽子においては、前鍔の空気透過部をメッシュ生地で覆った状態とすることも好ましい。これにより、前鍔の空気透過部を目立ちにくくして、帽子の見た目を良くすることが可能になる。
本発明の帽子においては、前鍔の空気透過部を、前鍔の基端縁に達する状態に設ける(前鍔の基端縁側を切り欠き、その切り欠いた部分を空気透過部として機能させる)ことも好ましい。これにより、空気取入口のすぐ近くに前鍔の空気透過部を配することができる。このため、前鍔の下側にある空気が、空気取入口にさらに取り入れられやすくなる。加えて、前鍔は、通常、保形芯(鍔芯)を備えており、ある程度の硬さを有している。この点、帽子の着用者の額に、前鍔の基端縁が突き当たると、着用者が違和感を覚えやすいところ、帽子の基端縁を切り欠いた形状とすることで、前鍔の基端縁が着用者の額に突き当たりにくくすることが可能になる。
以上のように、本発明によって、前鍔の下面側にある空気だけでなく、前鍔の上面側にある空気もクラウンの内側のベンチレーション空間に取り入れることができ、優れたベンチレーション効果を奏することのできる帽子を提供することが可能になる。
本発明の帽子の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。以下においては、3つの実施態様(第一実施態様、第二実施態様及び第三実施態様)を例に挙げて本発明の帽子を説明する。しかし、本発明の帽子の技術的範囲は、これらの実施態様に限定されることなく、発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更を施すことができる。
1.第一実施態様の帽子
まず、第一実施態様の帽子について説明する。図1は、第一実施態様の帽子を示した斜視図である。図2は、第一実施態様の帽子における前鍔20の空気透過部δの周辺を拡大して示した斜視図である。図3は、第一実施態様の帽子を示した平面図である。図4は、第一実施態様の帽子を示した断面図である。
まず、第一実施態様の帽子について説明する。図1は、第一実施態様の帽子を示した斜視図である。図2は、第一実施態様の帽子における前鍔20の空気透過部δの周辺を拡大して示した斜視図である。図3は、第一実施態様の帽子を示した平面図である。図4は、第一実施態様の帽子を示した断面図である。
第一実施態様の帽子は、図1に示すように、クラウン10と前鍔20とを備えている。クラウン10は、着用者の頭部を覆うためのものとなっている。クラウン10は、通常、複数枚の生地を繋ぎ合わせることによって、半球状に形成される。第一実施態様の帽子においては、クラウン10を、クラウン10の左右方向中間部を形成する2枚の生地11a,11bと、クラウン10の左側を形成する生地11c(左側生地)と、クラウン10の右側を形成する生地11d(右側生地)との計4枚の生地で構成している。図3に示すように、クラウン10の後方下縁部に切込部を設けており、その切込部にサイズ調節ベルト30を取り付けている。クラウン10を構成する複数枚の生地の繋ぎ合わせは、通常、縫合によって行われるが、シームレス加工(例えば、超音波による振動で生地同士を摩擦することで熱を発生させ、生地を溶融させて互いに溶着させる加工等)によって繋ぎ合わせる場合もある。
前鍔20は、帽子の着用者の目に日光が入らないようにするための部分(庇としての機能を発揮する部分)となっている。前鍔20は、クラウン10の下縁から前方に突出して設けられている。第一実施態様の帽子において、前鍔20は、図4に示すように、前鍔20の保形を行う保形芯21と、保形芯21の上側を覆う上側生地22と、保形芯21の下側を覆う下側生地23とで構成している。保形芯21は、樹脂やエラストマーや厚紙など、ある程度の厚みと硬さを有する素材で形成される。
ところで、鍔(庇)を備えた各種の帽子のなかには、クラウン10の下縁全周部を取り囲む環状鍔を備えたもの(プリム型の帽子など)もある。この環状鍔などは、「前鍔」の概念から除外されて解釈されることがある。しかし、環状鍔であっても、クラウン10の下縁から前方に突出する部分を有している(その一部が、前鍔に相当する部分となっている)ことには変わらない。このため、本明細書においては、クラウン10の下縁から前方に突出した部分を有するのであれば、環状鍔なども、「前鍔」の概念から除外されないものとする。
第一実施態様の帽子においては、図4に示すように、クラウン10の左右方向中間部を形成する生地11a,11bが、表地α1と裏地β1とを重ねた構造となっており、表地α1と裏地β1との隙間が、ベンチレーション空間Sとして機能するようになっている。生地11a,11bは、少なくともクラウン10の前方下縁部から頂部に至る部分までが、表地α1と裏地β2とで形成されていればよい。第一実施態様の帽子では、生地11a,11bの全体、すなわち、クラウン10の前方下縁部から頂部を経て後方下縁部に至るまでの部分を、表地α1と裏地β1とで構成しており、ベンチレーション空間Sが、クラウン10の前部から後部まで連続的に形成されるようにしている。このため、クラウン10の内側におけるより広い範囲でベンチレーションを行うことが可能となっている。
表地α1は、通常、遮光性に優れた生地によって形成される。表地α1は、通気性を有さない生地で形成してもよい。しかし、この場合には、着用者の頭部が蒸れやすくなる。また、表地α1は、撥水性を有さない生地で形成してもよい。しかし、この場合には、クラウン10が乾きにくくなる。このため、クラウン10は、撥水性等を有しながらも、通気性もある程度有する素材で形成することが好ましい。このような素材としては、疎水性のゴムや熱可塑性樹脂の溶液やエマルジョンを噴霧若しくはコーティングした布帛(織布や不織布等)、又は、パディングを施した布帛等が例示される。
一方、裏地β1は、通常、メッシュ生地など、通気性に優れた生地によって形成される。裏地β1をメッシュ生地などで形成することによって、ベンチレーション空間Sを流れる空気A1,A2が着用者の頭部に触れるようになり、帽子の着用者が涼しさを感じやすくすることができる。
ベンチレーション空間Sには、表地α1の前端縁と裏地β1の前端縁との隙間に設けた空気取入口γ1から空気A1,A2を取り入れることができるようになっている。この空気取入口γ1は、クラウン10の前面側における前鍔20よりも上側に位置する部分に配されている。このため、前鍔20よりも上面側にある空気A1が、前鍔20の上面に沿って流れて空気取入口γ1へと自然に導かれるようになっている。加えて、本発明の帽子では、前鍔20の下面側にある空気A2も、空気取入口γ1に導き入れることができるようになっている。すなわち、前鍔20の基端(クラウン10と接続される側の端部)寄りの部分に、空気透過部δを設けている。このため、前鍔20の下面側にある空気A2を、空気透過部δを通じて前鍔20の上面側に透過させ、空気取入口γ1に導くことができるようになっている。
第一実施態様の帽子においては、表地α1の前端縁における、空気取入口γ1を形成する区間(図2における点P1,P2,P3を通る曲線P1P2P3に沿った区間)を、裏地β1の前端縁における、空気取入口γ1を形成する区間(図2における点P1,P4,P3を通る曲線P1P4P3に沿った区間)よりも長く形成している。このため、図4に示すように、表地α1の前端縁が裏地β1から浮いた状態となり、空気A1,A2が空気取入口γ1に取り入られやすくしている。表地α1の前端縁に沿った箇所には、図2に示すように、保形用線材40(同図において破線で示した部材)を埋め込んでいる。このため、表地α1の前端縁をアーチ状に保つことができ、空気取入口γ1を潰れにくくすることが可能となっている。保形用線材40としては、形状保持樹脂や金属からなる線材などが例示される。
空気取入口γ1の横幅(図2における点P1と点P3とを結ぶ線分P1P3の長さ)は、後述する空気透過部δの横幅W1(図3)と略等しくすることが好ましい。空気透過部δの横幅W1に対して空気取入口γ1の横幅を狭くしすぎると、前鍔20の下側から上側に透過してきた空気A2(図4)の一部しか空気取入口γ1に入らなくなるし、逆に、空気透過部δの横幅W1に対して空気取入口γ1の横幅を広くしすぎても、あまり意味がないからである。
ベンチレーション空間Sに取り入れられた空気A1,A2は、図4に示すように、空気送出口γ2からクラウン10の外部へと送出される。空気送出口γ2は、通常、ベンチレーション空間Sの後側に設けられる。これにより、ベンチレーション空間Sの前部から後部に至るまでの広い範囲において、大きな空気の流れを作り出すことができ、より効果的にベンチレーションを行うことが可能になる。
第一実施態様の帽子では、既に述べたように、クラウン10の左右方向中間部を形成する生地11a,11bの全体(クラウン10の前方下縁部から頂部を経て後方下縁部に至るまでの部分)を、表地α1と裏地β1とで構成したところ、表地α1の後端縁が空気送出口γ2を形成するようにしている。表地α1の前端縁で述べたのと同じ理由で、表地α1の後端縁における、空気送出口γ2を形成する区間は、裏地β1の後端縁における、空気送出口γ2を形成する区間よりも長く形成することが好ましい。また、表地α1の後端縁に沿った箇所には、保形用線材(形状保持樹脂や金属からなる線材など)を埋め込むことも好ましい。これにより、表地α1の前端縁だけでなく、表地α1の後端縁も、アーチ状に保つことができ、空気送出口γ2を潰れにくくすることが可能になる。
また、第一実施態様の帽子において、ベンチレーション空間S(図4)を形成する表地α1は、図3に示すように、クラウン10の前部中央から後部中央にかけて帯状に設けているところ、この表地α1の側端縁を、クラウン10の他の部分(図3の例では左側生地α2及び右側生地α3)に対して非連続的に固定している。具体的には、図3における固着部ε1のみで、表地α1の側端縁(左側端縁及び右側端縁)を、左側生地α2の右側端縁及び右側生地α3の左側端縁に対して縫着している。加えて、表地α1の左側端縁を、左側生地α2の右側端縁よりも長く形成し、表地α1の右側端縁を、右側生地α3の左側端縁よりも長く形成している。
このため、表地α1の左側端縁及び右側端縁には、計6個のスリットε2が形成された状態となっている。したがって、これらのスリットε2からも、ベンチレーション空間Sに空気を取り入れたり、ベンチレーション空間Sから空気を送出したりすることができるようになっており、クラウン10の内部のベンチレーションをより効果的に行うことが可能となっている。また、表地α1の前端縁及び後端縁と同様、表地α1の側端縁(左側端縁及び右側端縁)に沿った箇所には、保形用線材(形状保持樹脂や金属からなる線材など)を埋め込んでもよい。
前鍔20に設ける空気透過部δは、前鍔20の基端寄りの部分に設けられるのであれば、その配置を特に限定されない。第一実施態様の帽子においては、図1に示すように、空気透過部δを、前鍔20の基端縁に達する状態に設けている。具体的には、前鍔20の保形芯21(図4)の基端縁中央部に切欠部を設け、その切欠部が空気透過部δとして機能するようにしている。これにより、空気取入口γ1のすぐ近くに空気透過部δを配し、前鍔20の下側にある空気A2が、空気取入口γ1に取り入れられやすくなっている。加えて、帽子の着用者の額に保形芯21の基端縁が突き当たりにくくして、帽子の被り心地が良くなっている。第一実施態様の帽子において、空気透過部δは、1箇所のみに設けているが、複数個所に分断して設けることもできる。
前鍔20の空気透過部δの形態も、特に限定されない。第一実施態様の帽子においては、図3に示すように、空気透過部δを平面視半円形状に設けている。換言すると、前鍔20の保形芯21をU字状に形成し、その保形芯21における半円形状に凹んだ部分が、空気透過部δとなるようにしている。このため、空気透過部δを広く確保しながらも、保形芯21をシンプルで安定性に優れた形態とすることが可能となっている。
前鍔20の下側にある空気A2が空気透過部δを通じて空気取入口γ1に取り入れられやすくするためには、空気透過部δの面積を、ある程度大きくすることが好ましい。具体的には、空気透過部δの面積を、5cm2(空気透過部δを複数個所に分断して設ける場合には、それぞれの空気透過部δの面積を合計した値。以下同じ。)以上とすることが好ましい。空気透過部δの面積は、10cm2以上とすることがより好ましく、15cm2以上とすることがさらに好ましい。
ただし、空気透過部δの面積を大きくしすぎると、前鍔20の形態を維持しにくくなるおそれがある。また、空気透過部δが目立ちやすくなり、帽子の見た目が悪くなるおそれもある。このため、空気透過部δの面積は、広くしすぎるのもよくない。具体的には、空気透過部δの面積は、50cm2以下とすることが好ましい。空気透過部δの面積は、40cm2以下とすることがより好ましく、30cm2以下とすることがさらに好ましい。第一実施態様の帽子においては、空気透過部δの面積を20~25cm2の範囲としている。
空気透過部δの横幅W1(図3)は、ある程度広く確保する。空気透過部δの横幅W1が狭いと、空気取入口γ1を左右方向にわたる限られた範囲からしか、ベンチレーション空間Sに空気A1,A2が取り入れられなくなり、ベンチレーション空間Sに取り入れられた空気A1,A2がベンチレーション空間Sで左右方向に広がりにくくなるからである。また、空気透過部δの面積を広く確保しにくくなるし、保形芯21の基端縁における広い範囲で保形芯21が着用者の額に突き当たるようになり、着用者が違和感を覚えやすくなるおそれもある。このため、空気透過部δの横幅W1は、5cm以上とすることが好ましい。空気透過部δの横幅W1は、6cm以上とすることがより好ましく、7cm以上とすることがさらに好ましい。
ただし、空気透過部δの横幅W1を広くしすぎると、クラウン10に対して前鍔20をしっかりと固定しにくくなり(前鍔20の向きを安定させにくくなり)、前鍔20が垂れ下がりやすくなる。このため、空気透過部δの横幅W1は、15cm以下とすることが好ましい。空気透過部δの横幅W1は、12cm以下とすることがより好ましく、10cm以下とすることがさらに好ましい。第一実施態様の帽子においては、空気透過部δの横幅W1を9~10cmの範囲としている。
空気透過部δの縦幅W2(図3)も、ある程度広く確保する。空気透過部δの縦幅W2が狭いと、前鍔20の下側にある空気A2が空気透過部δを通じて前鍔20の上側に透過しにくくなるからである。具体的には、空気透過部δの縦幅W2は、1cm以上とすることが好ましい。空気透過部δの縦幅W2は、2cm以上とすることがより好ましく、3cm以上とすることがさらに好ましい。
ただし、空気透過部δの縦幅W2を広くしすぎると、前鍔20の下側から上側に透過した空気A2の一部しか空気取入口γ1に入らなくなるおそれがある。また、空気透過部δが前鍔20の先端縁(前端縁)近くまで延在するようになり、前鍔20の強度を維持しにくくなるおそれもある。このため、空気透過部δの縦幅W2は、7cm以下とすることが好ましい。空気透過部δの縦幅W2は、5cm以下とすることがより好ましく、4cm以下とすることがさらに好ましい。第一実施態様の帽子においては、空気透過部δの横幅W2を約3cmに設定している。
第一実施態様の帽子において、空気透過部δは、前鍔20の保形芯21に設けた開口部(乃至は切欠部)の形態で設けられる。この空気透過部δは、開口部の状態のままとしてもよいが、この場合には、空気透過部δを通じて帽子着用者の目に日光が入りやすくなり、前鍔20が庇としての機能を発揮しにくくなる。加えて、空気透過部δが目立ちやすくなり、帽子の見た目が悪くなるおそれもある。このため、第一実施態様の帽子においては、図2に示すように、空気透過部δを、メッシュ生地で覆っている。具体的には、既に述べたように、前鍔20を、保形芯21と上側生地22と下側生地23とで構成したところ、上側生地22における空気透過部δに重なる部分をメッシュ生地に切り替えるとともに、下側生地23の全体をメッシュ生地によって形成している。
ところで、ベンチレーション空間は、クラウン10の左右方向中間部だけでなく、クラウン10の左側部分や右側部分に設けることもできる。第一実施態様の帽子においては、クラウン10における左側生地α2及び右側生地α3の内側(裏側)にも、メッシュ生地からなる裏地を重ね、左側生地α2の下縁をその下側の裏地に縫着することなくふらした状態にするとともに、右側生地α3の下縁もその下側の裏地に縫着することなくふらした状態としている。このため、クラウン10における左側部分と右側部分が、下側に開口を有するポケット状に形成されており、クラウン10の下縁左部から左側生地α2とその裏地との隙間に空気を取り入れるとともに、クラウン10の下縁右部から右側生地α3とその裏地との隙間に空気を取り入れることもできるようになっている。これにより、クラウン10の全体でベンチレーションを行うことができ、帽子の着用者が涼しさをさらに感じやすくなっている。
2.第二実施態様の帽子
続いて、第二実施態様の帽子について説明する。図5は、第二実施態様の帽子を示した斜視図である。図6は、第二実施態様の帽子における前鍔20の空気透過部δの周辺を拡大して示した斜視図である。図7は、第二実施態様の帽子を下側から見た状態を示した図である。図8は、第二実施態様の帽子を示した断面図である。
続いて、第二実施態様の帽子について説明する。図5は、第二実施態様の帽子を示した斜視図である。図6は、第二実施態様の帽子における前鍔20の空気透過部δの周辺を拡大して示した斜視図である。図7は、第二実施態様の帽子を下側から見た状態を示した図である。図8は、第二実施態様の帽子を示した断面図である。
第一実施態様の帽子では、図1に示すように、クラウン10が、クラウン10の左右方向中間部を形成する2枚の帯状の生地11a,11bと、クラウン10の左側を形成する生地11c(左側生地)と、クラウン10の右側を形成する生地11d(右側生地)との計4枚の生地で構成されており、図4に示すように、生地11a,11bが表地α1と裏地βとで形成され、この表地α1と裏地βとの隙間Sがベンチレーション空間として機能するようになっていた。
これに対し、第二実施態様の帽子では、図5に示すように、クラウン10が、クラウン10の左前部及び右前部をそれぞれ形成する三角形状の生地12a(左前生地)及び生地12b(右前生地)と、クラウン10の左横部及び右横部をそれぞれ形成する三角形状の生地12c(左横生地)及び生地12d(右横生地)と、クラウン10の左後部及び右後部をそれぞれ形成する三角形状の生地12e(左後生地)及び生地12f(左後生地)との計6枚の生地で構成されており、図8に示すように、生地12a,12bが表地α1と裏地βとで形成され、この表地α1と裏地βとの隙間Sがベンチレーション空間として機能するようになっている。裏地βは、生地12a及び12bとで共通となっている。
また、第二実施態様の帽子では、図1に示すように、ベンチレーション空間Sを形成する生地12a及び12b以外の4枚の生地12c,12d,12e,12fがメッシュ生地によって形成されている。このため、生地12a及び12bの表地α1の下縁(前端縁)と裏地βの下縁(前端縁)との間に形成された空気取入口γ1からクラウン10の内部に導入された空気が、生地12c,12d,12e,12fを通じて外部に送出されるようになっている。換言すると、生地12c,12d,12e,12fが、第一実施態様の帽子における空気送出口γ2(図4)と同様の機能を発揮するようになっている。これにより、クラウン10の内部の熱を効率的に逃し、ベンチレーション効果をさらに高めることができる。
また、第二実施態様の帽子では、図7に示すように、クラウン10の内側における、クラウン10の下縁に沿った箇所に、ビン皮50を取り付けている。第二実施態様の帽子において、空気取入口γ1が、クラウン10の前面側における前鍔20よりも上側に位置する部分に設けられていることや、前鍔20の下面側にある空気A2を前鍔20の上面側に透過させて空気取入口γ1に導くための空気透過部δが、前鍔20の基端寄りの部分に設けられていることについては、第一実施態様の帽子と同様である(図8を参照。)。その他の構成についても、第一実施態様の帽子で述べたものと略同様の構成を採用することができる。
3.第三実施態様の帽子
続いて、第三実施態様の帽子について説明する。第三実施態様の帽子における外面側の見た目は、第二実施態様の帽子と同じである。すなわち、第三実施態様の帽子を示した斜視図や、第三実施態様の帽子における前鍔20の空気透過部δの周辺を拡大して示した斜視図は、それぞれ、第二実施態様の帽子を示した図5及び図6と同様である。第三実施態様の帽子は、第二実施態様の帽子と比較して、クラウン10の内側が異なっている。
続いて、第三実施態様の帽子について説明する。第三実施態様の帽子における外面側の見た目は、第二実施態様の帽子と同じである。すなわち、第三実施態様の帽子を示した斜視図や、第三実施態様の帽子における前鍔20の空気透過部δの周辺を拡大して示した斜視図は、それぞれ、第二実施態様の帽子を示した図5及び図6と同様である。第三実施態様の帽子は、第二実施態様の帽子と比較して、クラウン10の内側が異なっている。
図9は、第三実施態様の帽子を下側から見た状態を示した図である。第三実施態様の帽子では、図9に示すように、クラウン10の内側における、クラウン10の前部(図5における生地12a及び生地12bに重なる箇所)に前立60を設けている。このように、前立50を有する帽子においても、本発明の帽子に係る構成を採用することが可能である。第三実施態様の帽子について特に言及しない構成については、第一実施態様の帽子や第二実施態様の帽子で述べたものと略同様の構成を採用することができる。
4.第四実施態様の帽子
続いて、第四実施態様の帽子について説明する。第四実施態様の帽子については、第一実施態様の帽子と異なる構成に絞って説明する。第四実施態様の帽子で特に言及しない構成については、第一実施態様、第二実施態様又は第三実施態様の帽子で述べたものと同様の構成を採用することができる。図10は、第四実施態様の帽子を示した斜視図である。図11は、第四実施態様の帽子を示した平面図である。図12は、第四実施態様の帽子を示した断面図である。
続いて、第四実施態様の帽子について説明する。第四実施態様の帽子については、第一実施態様の帽子と異なる構成に絞って説明する。第四実施態様の帽子で特に言及しない構成については、第一実施態様、第二実施態様又は第三実施態様の帽子で述べたものと同様の構成を採用することができる。図10は、第四実施態様の帽子を示した斜視図である。図11は、第四実施態様の帽子を示した平面図である。図12は、第四実施態様の帽子を示した断面図である。
既に述べた第一実施態様の帽子では、図3に示すように、クラウン10を、クラウン10の左右方向中間部を形成する2枚の生地11a,11bと、クラウン10の左側を形成する生地11c(左側生地)と、クラウン10の右側を形成する生地11d(右側生地)との計4枚の生地で構成するとともに、図4に示すように、生地11a,11bを、表地α1と裏地β1とを重ねた構造とし、表地α1と裏地β1との隙間が、ベンチレーション空間Sとして機能するようになっていた。クラウン10の左右方向中間部で前後方向に沿って配される表地α1は、クラウン10の前方下縁部から頭頂部を経て後方下縁部に至るまで前後方向に連続して形成されていた。
これに対し、第四実施態様の帽子では、図10及び図11に示すように、表地α1が、前後に分割して構成されている。すなわち、表地α1を、前側の表地α1.1と、後側の表地α1.2とで構成している。図12に示すように、前側の表地α1.1の後端縁は、クラウン10の頭頂部近傍で、後側の表地α1.2の前端縁の上側にオーバーラップさせている。前側の表地α1.1の後端縁と後側の表地α1.2の前端縁は、図11に示すように、その左端部の固着部ε1.1と、その右端部の固着部ε1.2と、その左右方向中間部の固着部ε1.3との計3箇所で互いに固着(縫着)しているものの、その間の区間では互いに固着していない。
このため、図12に示すように、前側の表地α1.1の後端縁と、後側の表地α1.2の前端縁との間に、スリットε3が形成された状態となっている。このスリットε3(表地α1.1の後端縁と表地α1.2の前端縁との間のスリット)からも、ベンチレーション空間Sに空気を取り入れたり、ベンチレーション空間Sから空気を送出したりすることができるようになっており、クラウン10の内部のベンチレーションをより効果的に行うことが可能となっている。前側の表地α1.1の後端縁に沿った箇所には、保形用線材(形状保持樹脂や金属からなる線材など)を埋め込んでもよい。
前側の表地α1.1の後端縁と後側の表地α1.2の前端縁との計3箇所の固着部ε1.1,ε1.2,ε1.3のうち、左端部の固着部ε1.1及び右端部の固着部ε1.2では、表地α1.1及び表地α1.2が、裏地βに対しても固着(縫着)されているが、左右方向中間部の固着部ε1.3では、表地α1.1及び表地α1.2が、裏地βに対しては固着(縫着)されていない。このため、図12に示すように、ベンチレーション空間Sを前方から後方に移動する空気のうち、頭頂部近傍のスリットε3から送出されなかった空気が、クラウン10の後部(後側の表地α1.2と裏地βとの隙間)に導かれやすくし、その空気で着用者の後頭部を効率的に冷却することが可能となっている。
この点、第二実施態様の帽子では、後側の表地α1.2の後端縁と裏地βの後端縁とが、その略全区間で互いに固着(縫着)されており、後側の表地α1.2と裏地βとの隙間を流れる空気が、後方に抜け出ることができないようになっている。後側の表地α1.2と裏地βとの隙間を流れる空気は、表地α1.2の左右両側に設けられたスリットε4(図10)を通じて表地α1.2の側方に抜け出るようになっている。このように、後側の表地α1.2と裏地βとの隙間を流れる空気が前後方向に真っすぐ通り抜けないようにすることで、その場所での空気の流通抵抗を大きくし、表地α1.2を外側に膨らませる(表地α1.2と裏地βとの隙間を広く確保する)ことが可能になる。したがって、少ない流量の空気でも、着用者の後頭部を効率的に冷却することが可能となっている。
また、上述した第一実施態様の帽子(図1)では、クラウン10における左側生地α2(表地)及び右側生地α3(表地)の内側(裏側)にも、メッシュ生地からなる裏地を重ね、左側生地α2(表地)の下縁をその下側の裏地に縫着することなくふらした状態にするとともに、右側生地α3(表地)の下縁もその下側の裏地に縫着することなくふらした状態とすることによって、クラウン10の下縁左部から左側生地α2(表地)とその裏地との隙間に空気を取り入れるとともに、クラウン10の下縁右部から右側生地α3(表地)とその裏地との隙間に空気を取り入れることができるようにしていた。
これに対し、図10及び図11に示す第四実施態様の帽子では、左側生地α2(表地)及び右側生地α3(表地)の内側(裏側)に、メッシュ生地からなる裏地を配している点については同様であるが、左側生地α2(表地)の下縁をその下側の裏地に固着(縫着)しており、右側生地α3(表地)の下縁もその下側の裏地に固着(縫着)している。このため、第四実施態様の帽子では、クラウン10の下縁左部や下縁右部からは空気を取り入れることができない状態となっている。
その代わりに、第四実施態様の帽子では、図10及び図11に示すように、左側生地α2(表地)及び右側生地α3(表地)のそれぞれを、前後に分割して構成し、その境界部に形成されたスリットε5を通じて左側生地α2(表地)及び右側生地α3(表地)と裏地との隙間に空気を取り入れることができるようにしている。前側の表地α1.1の後端縁を後側の表地1.2の前端縁にオーバーラップさせたのと同様、前側の表地α2.1の後端縁は、後側の表地2.2の前端縁にオーバーラップさせており、前側の表地α3.1の後端縁は、後側の表地3.2の前端縁にオーバーラップさせている。前側の表地α2.1(表地)は、その後端縁を除く全ての縁部が裏地に対して縫着されており、後側の表地α2.2(表地)は、その前端縁を除く全ての縁部が裏地に対して縫着されている。また、前側の表地α3.1(表地)は、その後端縁を除く全ての縁部が裏地に対して縫着されており、後側の表地α3.2(表地)は、その前端縁を除く全ての縁部が裏地に対して縫着されている。
以上のように、第四実施態様の帽子では、表地α1,α2,α3のそれぞれを前後2枚に分割して構成するとともに、その前後の境界部に形成されたスリットε3,ε5によってもクラウン10のベンチレーションを行うことができるようにしている。ただし、表地α1,α2,α3のそれぞれの分割数は、2枚に限定されない。表地α1,α2,α3のそれぞれの分割数は、3枚以上とすることもできる。これにより、スリットε3,ε5の数を多くして、クラウン10のベンチレーションをより効率的に行うことが可能になる。しかし、表地α1,α2,α3のそれぞれの分割数を多くしすぎると、縫製が難しくなることに加えて、帽子の見た目も悪くなる。このため、表地α1,α2,α3のそれぞれの分割数は、4~5枚程度までに抑えることが好ましい。
4.用途
本発明の帽子は、その用途を特に限定されず、各種の用途で用いることができる。なかでも、暑い環境下で着用されることが多い運動帽や作業帽や通学帽として好適に用いることができる。特に、ランニング帽やウォーキング帽として好適である。ランニングやウォーキングをする際には、着用者が前進するため、クラウン10の前部に設けた空気取入口γ1から空気が取り入られやすくなり、図4に示したような空気A1,A2の流れが形成されやすくなるからである。
本発明の帽子は、その用途を特に限定されず、各種の用途で用いることができる。なかでも、暑い環境下で着用されることが多い運動帽や作業帽や通学帽として好適に用いることができる。特に、ランニング帽やウォーキング帽として好適である。ランニングやウォーキングをする際には、着用者が前進するため、クラウン10の前部に設けた空気取入口γ1から空気が取り入られやすくなり、図4に示したような空気A1,A2の流れが形成されやすくなるからである。
10 クラウン
11a クラウンの左右方向中間部を形成する生地
11b クラウンの左右方向中間部を形成する生地
11c クラウンの左側を形成する生地
11d クラウンの右側を形成する生地
12a クラウンの左前部を形成する生地
12b クラウンの右前部を形成する生地
12c クラウンの左横部を形成する生地
12d クラウンの右横部を形成する生地
12e クラウンの左後部を形成する生地
12f クラウンの右後部を形成する生地
20 前鍔
21 保形芯
22 上側生地
23 下側生地
30 サイズ調節ベルト
40 保形用線材
50 ビン皮
60 前立
A1 前鍔の上側にある空気及びその流れ
A2 前鍔の下側にある空気及びその流れ
S ベンチレーション空間
α1 表地
α2 表地
α3 表地
β1 裏地
γ1 空気取入口
γ2 空気送出口
δ 空気透過部
ε1 固着部
ε1.1 固着部
ε1.2 固着部
ε1.3 固着部
ε2 スリット
ε3 スリット
ε4 スリット
ε5 スリット
11a クラウンの左右方向中間部を形成する生地
11b クラウンの左右方向中間部を形成する生地
11c クラウンの左側を形成する生地
11d クラウンの右側を形成する生地
12a クラウンの左前部を形成する生地
12b クラウンの右前部を形成する生地
12c クラウンの左横部を形成する生地
12d クラウンの右横部を形成する生地
12e クラウンの左後部を形成する生地
12f クラウンの右後部を形成する生地
20 前鍔
21 保形芯
22 上側生地
23 下側生地
30 サイズ調節ベルト
40 保形用線材
50 ビン皮
60 前立
A1 前鍔の上側にある空気及びその流れ
A2 前鍔の下側にある空気及びその流れ
S ベンチレーション空間
α1 表地
α2 表地
α3 表地
β1 裏地
γ1 空気取入口
γ2 空気送出口
δ 空気透過部
ε1 固着部
ε1.1 固着部
ε1.2 固着部
ε1.3 固着部
ε2 スリット
ε3 スリット
ε4 スリット
ε5 スリット
Claims (7)
- 着用者の頭部を覆うクラウンと、
クラウンの下縁から前方に突出して設けられた前鍔と
を備え、
クラウンにおける少なくとも前方下縁部から頂部に至る部分が、表地α1と裏地β1とを重ねた構造とされ、
表地α1と裏地β1との隙間が、ベンチレーション空間として機能し、
表地α1の前端縁と裏地β1の前端縁との隙間が、ベンチレーション空間に空気を取り入れるための空気取入口として機能するようにした
帽子であって、
空気取入口が、クラウンの前面側における前鍔よりも上側に位置する部分に設けられるとともに、
前鍔の下面側にある空気を前鍔の上面側に透過させて空気取入口に導くための空気透過部が、前鍔の基端寄りの部分に設けられた
ことを特徴とする帽子。
- 表地α1の前端縁における、空気取入口を形成する区間が、裏地β1の前端縁における、空気取入口を形成する区間よりも長く形成された請求項1記載の帽子。
- 保形用線材が、表地α1の前端縁に沿って取り付けられた請求項2記載の帽子。
- ベンチレーション空間から空気を送出するための空気送出口が、表地α1の後端縁近傍に設けられた請求項1~3いずれか記載の帽子。
- 表地α1の側端縁を、クラウンにおける他の部分に対して非連続的に固定することによって、表地α1の側端縁における前記他の部分に対して固定されていない箇所からも、ベンチレーション空間に空気を取り入れる又はベンチレーション空間から空気を送出できるようにした請求項1~4いずれか記載の帽子。
- 前鍔の空気透過部が、メッシュ生地で覆われた請求項1~5いずれか記載の帽子。
- 前鍔の空気透過部が、前鍔の基端縁に達する状態に設けられた請求項1~6いずれか記載の帽子。
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