JP7459674B2 - 基礎用型枠構造物、及び基礎用型枠構造物に用いる固定ピン - Google Patents
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Description
本実施形態では、回動体50が固定ピン40に設けられたことにより、第1アンカー定規31や第アンカー定規32を水平方向において固定できるとともに、第1アンカー定規31や第アンカー定規32の浮き上がりを防止することができる。
本変形例では、図5(A)に示されるように、フランジ板22の下面と当接する第1当接面71及び第3当接面73に、凹凸81が形成された例が説明される。なお、以下に説明される構成以外の構成は、実施形態で説明された構成と同じである。
本変形例では、当接面71、72、73、74(図2)に代えて、図5(B)に示される弧状の当接面82を上端部70に有する回動体50が説明される。なお、以下に説明される構成以外の固定ピン40の構成は、実施形態で説明された構成と同じである。
本変形例では、図6に示されるように、軸部42の上部44に設けられた配置孔83に回動体50が配置された例が説明される。なお、以下に説明される構成以外の構成は、実施形態で説明された構成と同じである。
上述の実施形態では、フランジ板22に載置されるアンカー定規の最低枚数がN=1である例が説明された。すなわち、固定ピン40が、フランジ板22に載置された1枚のアンカー定規である第1アンカー定規31の浮き上がりを防止し、かつ、フランジ板22に載置された2枚のアンカー定規である第1アンカー定規31及び第2アンカー定規32の浮き上がりを防止する例が説明された。しかしながら、フランジ板22に載置されるアンカー定規の最低枚数がN=2や最低枚数がN=3など、Nが2以上であってもよい。詳しく説明すると、最低枚数N=2である場合、固定ピン40の回動体50の第1当接面71は、2枚のアンカー定規がフランジ板22に載置された場合に、フランジ板22の下面に当接するように形成され、第3当接面73は、3枚のアンカー定規がフランジ板22に載置された場合に、フランジ板22の下面に当接するように設けられる。最低枚数N=3である場合、第1当接面71は、3枚のアンカー定規がフランジ板22に載置された場合にフランジ板22の下面に当接するように設けられ、第3当接面73は、4枚のアンカー定規がフランジ板22に載置された場合に、フランジ板22の下面に当接するように設けられる。具体的には、第1当接面71及び第3当接面73は、フランジ板22に載置されるアンカー定規の枚数が増えるほど、軸孔51からの離間距離が短くなるように形成される。このように、第1当接面71及び第3当接面73は、フランジ板22に載置されるアンカー定規の最低枚数Nに応じて形成される。
16・・・アンカーボルト
20・・・基礎用型枠
21・・・型枠本体
22・・・フランジ板
23・・・第1挿通孔
31・・・第1アンカー定規
32・・・第2アンカー定規
33・・・第2挿通孔
34・・・第3挿通孔
40・・・固定ピン
41・・・ヘッド
42・・・軸部
43・・・底面
44・・・上部
45・・・下部
46・・・配置領域
48、84・・・圧入孔
49・・・軸線
50・・・回動体
51・・・軸孔
61、62・・・丸ピン
71・・・第1当接面
72・・・第2当接面
73・・・第3当接面
74・・・第4当接面
81・・・凹凸
82・・・当接面
83・・・配置孔
Claims (13)
- 第1挿通孔を有するフランジ板を備えた基礎用型枠と、
第2挿通孔を有しており、上記フランジ板に載置されたアンカー定規と、
上記第1挿通孔及び上記第2挿通孔に挿通された固定ピンと、を備えており、
上記固定ピンは、
上記第2挿通孔の内径より大きな外形のヘッドと、
上記ヘッドに連結されており、上記第1挿通孔及び上記第2挿通孔に挿入される軸部と、
上記軸部に回動可能に連結されており、上記軸部の軸線に沿って延びる挿通姿勢と、当該軸線と交差する方向に沿って延びており、端部が上記フランジ板の下面に当接する当接姿勢とに回動可能な回動体と、を有しており、
上記端部は、
上記当接姿勢において上記フランジ板の下面に当接する第1当接面と、
上記第1当接面と交差する面であって、上記当接姿勢において上記第1挿通孔の周面に当接する第2当接面と、を有する基礎用型枠構造物。 - 上記回動体は、矩形板状或いは棒状であって、
上記第2当接面は、上記回動体の長手方向及び回動軸線に沿って延びており、
上記第1当接面は、上記回動体の短手方向及び回動軸線に沿って延びており、その端が、上記第2当接面の端と繋がっている、請求項1に記載の基礎用型枠構造物。 - 上記回動体は、上記当接姿勢である第1当接姿勢及び第2当接姿勢に回動可能であり、
上記第1当接面は、上記フランジ板にN枚(Nは自然数)の上記アンカー定規が載置された状態の上記第1当接姿勢において上記フランジ板の下面に当接し、
上記端部は、
上記フランジ板にN枚より多い枚数の上記アンカー定規が載置された状態の上記第2当接姿勢において上記フランジ板の下面に当接する第3当接面と、
上記第2当接姿勢において上記フランジ板の上記第1挿通孔の周面に当接する第4当接面と、をさらに有する請求項1または2に記載の基礎用型枠構造物。 - 上記回動体は、矩形板状或いは棒状であって、
上記第2当接面は、上記回動体の長手方向及び回動軸線に沿って延びており、
上記第1当接面は、上記回動体の短手方向及び回動軸線に沿って延びており、その端が、上記第2当接面の端と繋がっており、
上記第4当接面は、上記回動体の長手方向及び回動軸線に沿って延びており、その端が、上記第1当接面の端と繋がっており、
上記第3当接面は、上記回動体の短手方向及び回動軸線に沿って延びており、その端が、上記第4当接面の端と繋がっている、請求項3に記載の基礎用型枠構造物。 - 上記回動体は、上記軸部の先端よりも上記ヘッドに近い位置にあり、
上記軸線に直交する平面での上記軸部の断面であって、上記回動体よりも当該軸部の先端に近い部分の断面は、円形状であり、
上記挿通姿勢にある上記回動体は、上記円形状の断面を上記軸線に沿って延長した領域の範囲内にある、請求項1から4のいずれかに記載の基礎用型枠構造物。 - 上記回動体は、上記軸線に直交する方向において上記軸部と並んで配置されており、上記挿通姿勢において外部に露出されている、請求項5に記載の基礎用型枠構造物。
- 第1挿通孔を有するフランジ板を備えた基礎用型枠と、
第2挿通孔を有しており、上記フランジ板に載置されたアンカー定規と、
上記第1挿通孔及び上記第2挿通孔に挿通された固定ピンと、を備えており、
上記固定ピンは、
上記第2挿通孔の内径より大きな外形のヘッドと、
上記ヘッドに連結されており、上記第1挿通孔及び上記第2挿通孔に挿入される軸部と、
上記軸部に回動可能に連結されており、上記軸部の軸線に沿って延びる挿通姿勢と、当該軸線と交差する方向に沿って延びており、端部が上記フランジ板の下面に当接する当接姿勢とに回動可能な回動体と、を有しており、
上記回動体は、上記軸部の先端よりも上記ヘッドに近い位置にあり、
上記軸線に直交する平面での上記軸部の断面であって、上記回動体よりも当該軸部の先端に近い部分の断面は、円形状であり、
上記挿通姿勢にある上記回動体は、上記円形状の断面を上記軸線に沿って延長した領域の範囲内にあり、
上記回動体は、上記軸線に直交する方向において上記軸部と並んで配置されており、上記挿通姿勢において、一方の側面の全部が外部に露出され、他方の側面の全部が上記軸部に覆われている基礎用型枠構造物。 - 上記軸部は、軸線に直交する方向において当該軸部を貫通する配置孔を有しており、
上記回動体は、上記挿通姿勢において上記配置孔内にある、請求項5に記載の基礎用型枠構造物。 - 上記回動体は、棒状或いは板状であって、長手方向における中央において回動可能に上記軸部に連結されている、請求項1から8のいずれかに記載の基礎用型枠構造物。
- 上記第1当接面から突出する複数の凸或いは当該第1当接面から凹む複数の凹を有している、請求項1から4のいずれかに記載の基礎用型枠構造物。
- 上記端部は、上記フランジ板の下面と当接する弧状の当接面を有している、請求項1に記載の基礎用型枠構造物。
- ヘッドと、当該ヘッドの一面から突出する軸部と、当該軸部に回動可能に連結された棒状或いは板状の回動体と、を備えており、
上記回動体は、
上記軸部の先端よりも上記ヘッドに近い位置に配置されており、かつ上記軸部の軸線に沿って延びる第1姿勢と、当該第1姿勢から回動した第2姿勢とに回動可能であり、
上記第2姿勢は、上記回動体の端部が、上記軸部から外れた位置において上記ヘッドの上記一面と上記軸線に沿う方向において対向する姿勢であり、
上記回動体の上記端部は、
上記第2姿勢において基礎用型枠のフランジ板の下面に当接する第1当接面と、
上記第1当接面と交差する面であって、上記第2姿勢において上記フランジ板に設けられた挿通孔の周面に当接する第2当接面と、を有する、固定ピン。 - 請求項1から11のいずれかに記載の基礎用型枠構造物を用いた基礎の打設方法であって、
複数の上記基礎用型枠を互いに対向させて載置する第1工程と、
上記基礎用型枠の上記フランジ板に、上記第1挿通孔と上記第2挿通孔とを重ねて上記アンカー定規を載置する第2工程と、
上記基礎用型枠の上記フランジ板の上記第1挿通孔及び上記アンカー定規の上記第2挿通孔に、上記回動体が挿通姿勢にされた上記固定ピンを挿通する第3工程と、
上記回動体を上記当接姿勢に回動させる第4工程と、
対向する複数の上記基礎用型枠の間にコンクリートを流し込んで基礎を打設する第5工程と、
上記回動体を上記当接姿勢から上記挿通姿勢に回動させた後、上記固定ピンを引き抜く第6工程と、を備える、基礎の打設方法。
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