JP7456411B2 - 直動案内装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直動案内装置に関する。
案内レールと、案内レールに対して移動するスライダと、スライダ内に収納された複数の転動体とを備える直動案内装置を被取付部に固定するために、案内レールには、被取付け部にボルトで固定するための取付穴が設けられている。
そして、このような案内レールに設けた取付穴を塞ぐキャップが知られている(特許文献1~3)。特許文献1に開示されるキャップは、本体とOリングからなる。本体は、短円柱部と複数の突起が一体に形成され、短円柱部は、大径部の外周面に沿う複数の突起が、座ぐり部に対して締め代となる。特許文献2に開示されるキャップは、円柱状の本体とリング状の周縁部材とからなる。本体は金属製であり、周縁部材はエラストマー製である。周縁部材の外径は、取り付け穴の座ぐり部の直径より大きい。特許文献3に開示されるキャップは、キャップ外周部外形の高さ方向中央部にバリ格納溝を持ち、バリ格納溝の下側が締め代部とされる。キャップを穴に挿入したときの変形により上面が変形することを避けるため、キャップ内側にリブを設けるなどして剛性を向上させている。
特開2013-137101号公報 特開2007-10036号公報 特許第5958530号公報
しかしながら、特許文献1のキャップは、取付穴との締め代部を外周部に数箇所設けられ、全接触部面積は小さくされる。この形状では締め代が小さく、挿入がしやすい利点がある反面、過酷な使用条件によっては、挿入時に締め代部が削れて大きな固定力が得られない。また、締め代部が上面に近いため、挿入時に締め代部が削れたカスが上部に出てきて異物となる虞がある。また、特許文献2のキャップは、本体を金属により構成し、上面の平面度を向上させている、締め代部はエラストマー材を用いて、その弾性により固定力を得ている。ところが、局所的にエラストマーが潰されるため、使用条件によってはクリープ現象などにより早期に固定力が低下する可能性がある。また、金属との組み合わせ構造はコスト高になりやすい。また、特許文献3のキャップは、キャップ外周部外形の高さ方向中央部にバリ格納溝を持ち、バリ格納溝の下側を締め代部としている。ところが、全体の剛性が向上していることで、締め代の変形が局部的になる場合もあり、その場合には応力集中が生じやすくなる。このため、樹脂材料のクリープ現象により、経時変化でキャップの固定力が低下する虞があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、案内レールの取付穴に固定するキャップの固定力を維持しつつ、案内レールの上面における異物の滞留を抑制できる直動案内装置を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 案内レールと、前記案内レールに対して移動するスライダと、前記スライダ内に収納された複数の転動体とを備える直動案内装置において、
前記案内レールは、被取付部にボルトで固定するための取付穴を有し、
前記取付穴は、前記ボルトの頭部を収容する座ぐり部と、前記ボルトの軸部を収容する軸収容部と、を有し、
前記取付穴に圧入され、前記座ぐり部を塞ぐキャップを有し、
前記キャップは、前記座ぐり部の開口部を塞ぐ円板状の本体部と、前記本体部から前記座ぐり部の反開口部側に延設された円筒部と、が一体に成形され、
前記円筒部には、前記座ぐり部との間でしまり嵌めになる外径を有する締め代部と、前記本体部と前記締め代部の間に位置し、前記本体部よりも小径の異物収容部が形成され、
前記締め代部の外周には、軸方向に切り欠き溝が形成され、
前記本体部は、前記取付穴への圧入に伴う前記円筒部の径方向内側への撓みによって、前記本体部の軸方向反円筒部側の本体部頂面が平坦状に近づくように、圧入前の前記本体部頂面が前記キャップの軸中心に向かうにつれて円筒部側に窪む曲面となっている直動案内装置。
この直動案内装置によれば、キャップが取付穴の座ぐり部に挿入されると、キャップの円筒部が縮径され、本体部の中心部付近が反円筒部側に膨出変形する。そこで、圧入前のキャップの本体部頂面をキャップの軸中心に向かうにつれて円筒部側に窪む曲面に形成しておくことで、圧入による膨出変形によって本体部頂面が平坦状に近づく。その結果、中心部分が膨出した本体部頂面と案内レールの上面とが面一になり、案内レールの上面に異物が滞留するような凹みなどを少なくできる。よって、案内レールの取付穴へのキャップの固定力を維持しつつ、案内レールの上面における異物の滞留を抑制できる。
(2) 前記本体部の外径は、前記締め代部の外径より小さい(1)の直動案内装置。
この直動案内装置によれば、キャップの締め代部の外径、即ち、円筒部のみを縮径させることができ、予め窪んで形成した本体部頂面が平坦状に近づくように、より効果的に変形させることができる。
(3) 前記キャップは、ポリアセタール樹脂からなる一体成形品である請求項1又は請求項2に記載の直動案内装置。
この直動案内装置によれば、吸水性を小さく、経時変化を少なくできる。また、成形収縮性、耐熱性、耐衝撃性を確保することができる。また、キャップが単一材料で成形されるため、単価を安く抑えることができる。
(4) 前記キャップは、前記本体部側に底壁を持ち、前記円筒部側に反本体部側へ延びる側壁を持つ内穴が形成され、
前記内穴の前記底壁と前記側壁の面、及び前記本体部頂面は、それぞれ補強リブない面で形成されている(1)~(3)のいずれか一つに記載の直動案内装置。
この直動案内装置によれば、本体部の表裏面となる底壁の面と本体部頂面、及び円筒部の側壁が、補強リブを有しないので、本体部は、不均一な剛性の増加を抑制して、予め窪んで形成された本体部頂面の膨出変形後の平坦度を高めることができる。
本発明に係る直動案内装置によれば、案内レールの取付穴に固定するキャップの固定力を維持しつつ、案内レールの上面における異物の滞留を抑制できる。
本発明の実施形態に係る直動案内装置の斜視図である。 図1に示した取付穴近傍における案内レールの断面図である。 図1に示したキャップの斜視図である。 図3に示したキャップを斜め下側から見た斜視図である。 図3に示したキャップの半断面図である。 図3に示したキャップの下面図である。 (A)は取付穴に挿入前のキャップの断面図、(B)は取付穴に挿入後のキャップの断面図である。 (A)は直動案内装置を備える搬送装置のテーブルを省略した平面図、(B)はテーブルを含んだ(A)のVIII-VIII線断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る直動案内装置13の斜視図である。
実施形態の直動案内装置13は、案内レール15と、案内レール15に対して移動するスライダ17と、スライダ内に収納された複数の転動体(図示略)とを有する。案内レール15の両脇側の側面部には、案内レール15の長手方向に沿って案内レール側軌道面19がそれぞれ形成される。
スライダ17は、スライダ本体21と、スライダ本体21の移動方向(長手方向)の両端部に設けられた一対のエンドキャップ23とを備える。スライダ本体21及びエンドキャップ23は、上記の長手方向断面が共にU字形状の断面をなして案内レール15に跨るように設置される。スライダ本体21の両脇側の内側面には、案内レール側軌道面19に対向するようにスライダ側軌道面がそれぞれ形成される。
図2は図1に示した取付穴近傍における案内レール15の断面図である。
直動案内装置13の案内レール15には取付穴31が形成される。案内レール15は、取付穴31を通して基台等の被取付部27にボルト29を用いて固定される。案内レール15がボルト29により被取付部27に固定された後、取付穴31の座ぐり部33にキャップ11が取り付けられる。
具体的には、ボルト29は、頭部35と軸部37とを有する。取付穴31は、ボルト29の頭部35を収める座ぐり部33と、ボルト29の軸部37を収める軸収容部39とからなる貫通穴である。座ぐり部33は、ボルト29の頭部35の外接円よりも大径であり、被取付部側に座面を有し、反被取付部側に開口しており、この開口部に面取り部41が形成される。軸部37は、ボルト29の軸部37の外径よりも大径で、座ぐり部33よりも小径で、座ぐり部33の座面から被取付部側に貫通している。ボルト29は、案内レール15の取付穴31に挿入され、被取付部27に形成された雌ねじ部43に軸部37を螺合することにより、案内レール15を被取付部27に固定する。
取付穴31は、ボルト29が案内レール15を被取付部27に固定された後、座ぐり部33の上部にキャップ11を圧入することで塞がれる。このキャップ11は、座ぐり部33に、当て板等の打込み治具を介してハンマー等によって打込まれる。
図3は図1に示したキャップ11の斜視図であり、図4は図3に示したキャップ11を斜め下側から見た斜視図である。
キャップ11は、座ぐり部33(図2参照)の開口部を塞ぐ円板状の本体部45と、本体部45から軸方向片側(取付穴31に圧入する際、座ぐり部33の反開口部側となる方向)に延設された円筒部47とを有する一体成形品である。円筒部47には、本体部45よりも大径で、座ぐり部33との間でしまり嵌めになる外径を有する締め代部49と、本体部45と締め代部49との間に位置し、本体部45よりも小径の異物収容部51が形成される。そして、キャップ11を座ぐり部33へ打込む際に、締め代部49から発生するバリ等の異物が、座ぐり部33の内壁と異物収容部51の外周との間に生じる空間に収容される。
図5は図3に示したキャップ11の半断面図である。
キャップ11は、中心軸59を通る平面で切断したときの断面形状が略U字形となる。すなわち、円筒部47の内径側中空部と円板状の本体部45とで内穴53を形成している。
すなわち、内穴53は、本体部45側に底壁53aを持ち、円筒部47側に反本体部側へ延びる側壁53bを持つ。側壁53bの反本体部側の先端は、開口53cとなっている。内穴53は、底壁53aと側壁53bに補強リブを設けない単一穴形状で形成される。
締め代部49は、キャップ11の軸方向高さHにおいて、反本体部側のH/2の範囲内に位置している。また、本体部45の外径φDは、締め代部49の外径φDmaxより小さく形成される(φDmax>φD)。
本体部45は、取付穴31への圧入に伴う円筒部47の径方向内側への撓みによって、本体部45の本体部頂面52(反底壁側の面:軸方向反円筒部側の面)が平坦状に近づくように、本体部45の本体部頂面52は、平面ではなく、中心に向かうにつれて円筒部側に窪む曲面となっている。例えば、本体部45の軸方向反円筒部側の本体部頂面52が、十分に大きい曲率半径SRの球面の一部分により形成されることにより窪んでいてもよい。また、この曲面は単一Rである必要はなく、取付け穴への圧入後に平坦になるようシミュレーション等で最適な曲面を求めると良い。なお、キャップ11は、取付穴31に当て板等の打込み治具を介してハンマー等によって打込まれるので、本体部頂面52の全面を曲面にすると外周側の縁部が潰れたり、キャップ11が取付穴31に斜めに挿入されたりする虞が有る。そのため、本体部45の本体部頂面52の縁部には若干のストレート部(中心軸59に直交する平面)を残すことが好ましい。また、本体部頂面52は、圧入に伴う変形を均一にするため、補強リブは設けない。
また、内穴53は、底壁53aとの入隅部が面取り部61で形成される。締め代部49の反本体部側端面は、中心軸59に対する傾斜角αのテーパ部63により先細りに形成される。また、本体部45の本体部頂面52と面取り部61を除く底壁53aとの間の軸方向肉厚は、異物収容部51の外周と面取り部61を除く内穴53の内径との間の径方向肉厚よりも薄く設定されている。
図6は図3に示したキャップ11の下面図である。
キャップ11は、締め代部49における座ぐり部33との接触面積を大きくし、円周方向の広い範囲で均等に力を受けることにより、キャップ全体が均等に変形するように構成される。また、締め代部49は、外径φDmaxが取付穴31の径に対して締め代分大きく形成される。つまり、部分的な凸部による締め代ではなく、所定の周長を有する円弧面で力を受ける構造となっている。
締め代部49には、キャップ挿入時に、閉塞された取付穴31の空気が抜けるようにするため、軸方向に沿って切り欠き溝65が形成される。
また、切り欠き溝65は、締め代部49の圧入により発生したバリを分断させる。切り欠き溝65は、空気を抜くためには1箇所あれば目的を達成するが、バリを分断するためには数が多いほどよい。また、締め代部49の円周方向の変形を均一にするためには、切り欠き溝65は、3箇所以上均等配置とするのが望ましい。本実施形態において、切り欠き溝65は、図6に示すように、6箇所としているが、これには限定されず、増減が可能である。
キャップ11の材料は、耐摩耗性に優れているものがよい。また、キャップ11は、走行中のスライダ17から案内レール15の上面に塗布された潤滑剤による変形を防止する必要がある。このため、キャップ11の材料としては、プラスチックとしては、ポリアミド、ポリアセタール樹脂等が用いられる。また、熱可塑性エラストマーとしてはポリアミド系の熱可塑性エラストマーが用いられる。キャップ11の成形収縮性を考慮すると、ポリアミド系プラスチックまたはポリアミド系エラストマーが好ましい。また、耐熱性を考慮するとポリアミド系の樹脂が好ましい。更に、キャップ11は、打ち込み治具を介してハンマー等によって本体部45を上方から叩き、座ぐり部33に圧入するため、耐衝撃性を考慮すると、ポリアミド系のプラスチックとしては、ナイロンが好ましい。
本実施形態に係るキャップ11は、締め代部49に切り欠き溝65が軸方向に形成されても、締め代部49は、座ぐり部33の内径面に対する十分な接触面積が確保される。その結果、座ぐり部33の内径面と、キャップ11の締め代部49と間の応力が長期に渡って維持され、キャップ11が座ぐり部33内に軸方向に沿って沈み込むことがない。
ここで、キャップ11の変形について更に詳細に説明する。
図7(A)は取付穴31に挿入前のキャップ11の断面図、(B)は取付穴31に挿入後のキャップ11の断面図である。
キャップ11は、座ぐり部33に挿入されると、締め代部49が座ぐり部33(図2参照)の内周壁からの反力Fを受けることにより縮径される。これにより、本体部45と円筒部47とが交わる付近を支点に本体部45の中心軸59付近を反円筒部側(本体部頂面側、反底壁側)に持ち上げようとするモーメントが発生し、本体部45の中心部付近が反円筒部側に膨出変形する。このとき、本体部45の本体部頂面52が軸中心に向かうにつれて円筒部側に窪む曲面となっているので、反円筒部側に膨出変形が生じることにより窪みが解消されて、平坦面に近づく。本体部45の本体部頂面52は、平担面に近づくことにより、上面に異物が滞留するのを最小限に留めることができる。
例えば、取付穴31への圧入前の本体部45の本体部頂面52が平坦な従来のキャップは、取付穴31への圧入後、本体部頂面52が円筒部47側の反対側に膨出する。したがって、本体部頂面52の膨出した中心部分が案内レール15の上面(取付穴31の座ぐり部33が開口している面)から突出しないように、膨出した中心部分が案内レール15の上面と面一になるまで圧入する必要がある。そのため、本体部45の本体部頂面52の外周部は、案内レール15の上面に対して膨出変形した高さ分だけ深く圧入される。その高さ分だけ案内レール15の上面に凹みが残るので、異物が滞留してしまう虞がある。これに対し、本実施形態に係るキャップ11は、圧入に伴う円筒部47の撓みによって本体部頂面52が平坦状に近づくように、本体部頂面52が中心に向かうにつれて円筒部側に窪む曲面となっている。そのため、キャップ11の圧入後に本体部頂面52が平坦面に近くなるので、案内レール15の上面に異物が滞留するような凹みなどを少なくできる。
また、キャップ11は、締め代部49の縮径により、キャップ全体が変形するように構成され、外力による応力集中が局所的に生じにくくなっている。すなわち、内部応力を全体に分散しやすい形状としている。このため、キャップ11は、樹脂材料のクリープ現象が最小限に抑えられる。また、キャップ11は、単一材料の射出成形で製造できるため、単価を低く抑えることができる。
そして、本体部45は、外径が締め代部49の外径より小さくなることにより、切り欠き溝65を通過した空気を取付穴31の外部へ排出しやすくなる。よって、本体部45は、外周面が座ぐり部33の内周面と局所的に密着せず、本体部45の本体部頂面52を設計通りに平坦状に配置できる。
また、キャップ11の素材として、ポリアセタール樹脂を用いることにより、吸水性を小さく、経時変化を少なくできる。また、成形収縮性、耐熱性、耐衝撃性を確保することができる。
また、キャップ11の内穴53の底壁53aや側壁53bの面、及び本体部頂面52は、補強リブを設けない面で形成され、局所的な歪みの生じやすい段差がない面とされている。これにより、本体部45は、不均一な剛性の増加がなく、予め窪んで形成しておいた形状を、より平坦状に近づけやすくできる。
<直動案内装置への適用例>
図8(A)は直動案内装置13を備える搬送装置69のテーブルを省略した平面図、(B)はテーブル71を含んだ(A)のVIII-VIII線断面図である。
本実施形態の取付穴用のキャップ11を備える直動案内装置13は、図8に示すような機械装置である搬送装置69に組み込むことができる。すなわち、直動案内装置13は、一対の案内レール15がベース73の上面に平行に敷設され、各案内レール15には、スライダ17がそれぞれ2つずつ移動自在に配置される。各スライダ17の上面はテーブル71に固定されている。つまり、テーブル71は、案内レール15に沿って直線運動可能に支持されている。なお、案内レール15は、テーブル71に設けられた段差、すなわち肩部73aに当接するようにしてテーブル71に高精度に取り付けられる。
このように、本実施形態の取付穴用のキャップを備える直動案内装置13を搬送装置69に適用した場合でも、キャップ11の沈み込みや、上面に対する塵埃等の異物の滞留を抑制して、長期に渡りスライダ17の走行性能を良好に維持できる。また、取付穴31への異物の侵入を防止できる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
例えば上記の構成例では、機械装置が搬送装置である場合を例に説明したが、機械装置は、この他、例えば、旋盤、ボール盤、中ぐり盤、フライス盤、歯切り盤、研削盤などの種々の機器であってもよい。
11 キャップ
13 直動案内装置
15 案内レール
29 ボルト
31 取付穴
33 座ぐり部
35 頭部
37 軸部
39 軸収容部
45 本体部
47 円筒部
49 締め代部
51 異物収容部
52 本体部頂面
53 内穴
53a 底壁
53b 側壁
65 切り欠き溝

Claims (4)

  1. 案内レールと、前記案内レールに対して移動するスライダと、前記スライダ内に収納された複数の転動体とを備える直動案内装置において、
    前記案内レールは、被取付部にボルトで固定するための取付穴を有し、
    前記取付穴は、前記ボルトの頭部を収容する座ぐり部と、前記ボルトの軸部を収容する軸収容部と、を有し、
    前記取付穴に圧入され、前記座ぐり部を塞ぐキャップを有し、
    前記キャップは、前記座ぐり部の開口部を塞ぐ円板状の本体部と、前記本体部から前記座ぐり部の反開口部側に延設された円筒部と、が一体に成形され、
    前記円筒部には、前記座ぐり部との間でしまり嵌めになる外径を有する締め代部と、前記本体部と前記締め代部の間に位置し、前記本体部よりも小径の異物収容部が形成され、
    前記締め代部の外周には、軸方向に切り欠き溝が形成され、
    前記本体部は、前記取付穴への圧入に伴う前記円筒部の径方向内側への撓みによって、前記本体部の軸方向反円筒部側の本体部頂面が平坦状に近づくように、圧入前の前記本体部頂面が前記キャップの軸中心に向かうにつれて円筒部側に窪む曲面となっている直動案内装置。
  2. 前記本体部の外径は、前記締め代部の外径より小さい請求項1に記載の直動案内装置。
  3. 前記キャップは、ポリアセタール樹脂からなる一体成形品である請求項1又は請求項2に記載の直動案内装置。
  4. 前記キャップは、前記本体部側に底壁を持ち、前記円筒部側に反本体部側へ延びる側壁を持つ内穴が形成され、
    前記内穴の前記底壁と前記側壁の面、及び前記本体部頂面は、それぞれ補強リブがない面で形成されている請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の直動案内装置。
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