JP7455972B2 - 基板処理装置の運用方法 - Google Patents

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Description

本開示は、基板処理装置の運用方法に関する。
半導体装置の製造においては、搬送ユニットおよび処理ユニットを備えた基板処理システムを用いて、処理対象の基板(例えば半導体ウエハ)に様々な処理、例えば薬液処理、成膜処理、熱処理等が施される。特許文献1には、基板処理システムとして、基板にレジスト塗布および露光後の現像処理を行うための塗布、現像装置が開示されている。この塗布、現像装置においては、ワイヤレスウエハと称する温度モニタ用の基板が用いられる。ワイヤレスウエハは複数の温度センサとコントローラを有し、温度センサにより検出された温度をワイヤレス通信により送信することができる。ワイヤレスウエハが加熱プレートに載置される時、およびその前後に行われる加熱プレートに対するワイヤレスウエハの搬送時において、ワイヤレスウエハの実際温度の経時変化が測定される。測定結果に基づいて加熱プレートの制御パラメータを適切に調整することができる。
特開2006-08489号公報
本開示は、パーティクル等の汚染物質の発生原因を検査基板を用いて容易且つ迅速に特定することができる基板処理装置の運用方法を提供する。
本開示の一態様によれば、製品基板を処理する処理ユニットと、前記処理ユニットで処理される前記製品基板が搬出入される搬出入部と、前記搬出入部と前記処理ユニットとの間で前記製品基板を搬送する搬送機構と、を備えている基板処理装置の運用方法であって、板状の基材と、前記基材の表面の少なくとも一部に設けられた撮像素子と、前記撮像素子の表面に形成された光透過性の保護層と、前記撮像素子の出力を前記検査基板の外部に出力する出力部と、を備えた検査基板であって、光源から照射された光が前記保護層上に付着した汚染物質により遮られることにより変化する前記撮像素子の出力に基づいて、前記保護層への前記汚染物質の付着状態を検出ことができるように構成された前記検査基板を準備するステップと、前記検査基板を前記処理ユニットで処理するととともに、処理後または処理中に前記検査基板に付着した汚染物質の状態を前記検査基板により検出すること、および前記検査基板を前記搬送機構で搬送することともに、搬送後または搬送中に前記検査基板に付着した汚染物質の状態を前記検査基板により検出すること、のうちの少なくとも一方を実行する検査ステップと、前記検査ステップにおいて検出された前記汚染物質の状態に基づいて、前記基板処理装置による製品基板の処理または搬送の可否判断を行う判断ステップと、を備えた、運用方法が提供される。
本開示によれば、パーティクル等の汚染物質の発生原因を検査基板を用いて容易且つ迅速に特定することができる。
基板処理装置の一実施形態に係る基板処理システムの概略横断面図である。 一実施形態に係るドクターウエハの構造を示す概略縦断面図である。 一実施形態に係るドクターウエハにおける電極の配置を示す概略平面図である。 基板処理システムに含まれる処理ユニットの構成の一例を示す概略縦断面図である。 基板処理システムに含まれる処理ユニットの構成の他の例を示す概略縦断面図である。 基板処理システムに含まれる基板搬送装置の構成の一例を示す概略縦断面図である。 ノズルからの処理液開始からのパーティクルレベルの経時変化の例を示すグラフである。 ノズルに処理液を供給する処理液供給系の構成の例を示す配管構成図である。 ドクターウエハの運用の具体例4について説明するフローチャートである。 具体例5に関連したパーティクル分布の一例を示す図である。 具体例5に関連したパーティクル分布の他の例を示す図である。 具体例5に関連したパーティクル分布のさらに他の例を示す図である。 具体例6に関連したパーティクル分布の例を示す図である。 ドクターウエハによるパーティクルサイズの検出について説明する概略断面図である。 ドクターウエハによるパーティクルサイズの検出について説明する分布図である。 ドクターウエハにスクラッチが形成された場合について説明する概略断面図である。 ドクターウエハの他の構成例を示す概略断面図である。 ドクターウエハの他の構成例を示す概略断面図である。 ドクターウエハの他の構成例を示す概略断面図である。 ドクターウエハの他の構成例を示す概略断面図である。 ドクターウエハの他の構成例を示す概略平面図である。
基板処理装置の一実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の基板、本実施形態では半導体ウエハ(以下ウエハW)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13(搬送機構)と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウエハW(基板)を保持するウエハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウエハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウエハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17(搬送機構)を備える。基板搬送装置17は、ウエハWを保持するウエハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウエハ保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウエハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウエハWに対して所定の基板処理を行う。
基板処理システム1は、ウエハの円周方向に関する位置合わせを行うノッチアライナ90すなわち位置決め装置を備えている。ノッチアライナ90は、例えば、搬入出ステーション2の搬送部12内(例えば基板搬送装置13の搬送空間内、あるいは受渡部14内)に設けることができる。位置決め装置として、ノッチアライナ90に代えて、オリフラを検出することによりウエハの位置決めを行う装置を用いてもよい。
基板処理システム1は、後述するドクターウエハ(検査基板)DWを保管するドクターウエハ保管部92を備えていてもよい。ドクターウエハ保管部92は、基板搬送装置13または基板搬送装置17がアクセス可能であるならば、基板処理システム1内の任意の位置に設けることができる。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウエハWを取り出し、取り出したウエハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウエハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウエハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウエハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
上述した基板処理システム1内の様々な場所において、ウエハWに、汚染物質特にパーティクルが付着する。ウエハWへのパーティクルの付着原因の解析のため、基板処理システム1内において下記のドクターウエハDW(検査基板)に対して搬送および処理が行われる。
なお、以下の説明より明らかなように、ドクターウエハDWは、パーティクル以外の汚染物質例えばウオーターマーク、あるいはスクラッチ等の表面欠陥を広く検出することが可能である。以下、本明細書においては最も代表的な検出対象としてパーティクルを例にとって説明を行うこととする。
以下に、ドクターウエハDWの構成について説明する。図2にはドクターウエハDWの一構成例が示されている。ドクターウエハDWは、半導体ウエハからなる基板100(円板状の基材)上に順次積層された、配線層102と、受光層104と、保護層106とを備えている。
配線層102および受光層104は、周知の撮像素子(例えば裏面照射型CMOS)の形成技術を用いて形成することができる。ドクターウエハDWは、ウエハWと同じサイズの撮像素子であるとも言える。配線層102および受光層104をCCD撮像素子に相当する構成としてもよい。
受光層104は、マトリックス状に配置された多数の(複数の)フォトダイオードを有する。ドクターウエハDWでは色を区別する必要は無いため、フォトダイオード上にカラーフィルターは設けられていない。従って、ドクターウエハDWの受光層104はフォトダイオードの数(ピクセル数)に丁度対応する検出分解能を有する。1つのフォトダイオードを以下ピクセル105と呼ぶ。非限定的且つ例示的な実施形態において、1つのピクセル105のサイズは5nmである。
保護層106は、十分な光透過性を有し、ドクターウエハDWが晒される処理流体により侵され難く、かつ、表面特性(例えば疎水度)がウエハW(製品となるウエハ)に類似している材料から形成することが好ましい。図示された実施形態では、保護層106は、受光層104上に設けられたピクセル保護ダンパー106aと、透明ガラス(SiOx)106bとから形成されている。透明ガラスの表面特性(例えば疎水度)はウエハWに類似している。
保護層106(特にその表面)を構成する材料は、ドクターウエハDWが晒される処理流体に応じて変更することができる。保護層106の表面特性(例えば疎水度)を処理対象とする基板の表面特性に近づけるため、所望の特性を有する光透過性のコーティング(例えば透明なPFAまたはPTFAの薄膜)を施してもよい。保護層106に各種処理液に対する耐性を持たせるために、保護層106の最表面に光透過性のコーティングを設けてもよい。光透過性のコーティングとして、耐酸性を持たせたい場合にはSiN,SiOxなど、耐アルカリ性を持たせたい場合にはSiOxなど、耐油性を持たせたい場合にはSiOxなどを用いることができる。
図3に示すように、ドクターウエハDWの周縁部には、複数の電極108(受電部)が設けられている。電極108には、撮像素子(102+104)を動作させるための電力を受け取るための受電電極としての機能と、外部機器(例えば信号処理装置)から撮像素子にピクセルデータの読み出しを指示する指令信号を受け取る入力電極としての機能と、およびドクターウエハDWから出力されたピクセルデータを外部機器(例えば信号処理装置)に出力する出力電極としての機能を有する。
同じ電極108(電極部材)に上記の機能のうちの2つ以上の異なる機能を割り当ててもよい。各電極108(電極部材)にそれぞれ異なる機能を1つずつ割り当ててもよい。撮像素子を動作させるための電力としては、撮像素子が裏面照射型CMOSの場合、画素アンプへの供給電極が例示される。
電極108は、例えば機械式のスピンチャックの把持爪(後述)、搬送アームの保持爪等(後述)の、基板処理システム1内においてウエハWが接触する様々な構成要素と電気的に接触することができるような位置に設けられている。電極108は、例えばドクターウエハDWのApexの表面(側周面)、ベベル部あるいはその近傍の平坦部に露出するように設けることができる。
電極108は、配線層102と電気的に接続されている。機械式のスピンチャックの把持爪が、図3の黒塗りの電極108と接触するような位置に配置されているとする。搬送アームの保持爪が黒塗りの電極108と接触するような位置に配置されているとは限らず、例えば白抜きの電極108と接触するような位置に配置されているとする。この場合、同じ役割を受け持つ電極108(例えば、ドクターウエハDWのある特定の区域との間で電力、指令信号、ピクセルデータ(画像信号)の送受信を行う電極)同士を接続する接続ライン110を設けることができる。
ドクターウエハDWの保護層106の表面にパーティクルが付着すると、ドクターウエハDWに照射された照明光がパーティクルにより遮られる。つまり、パーティクルの下方にあるピクセル105の出力が小さくなる。このことを利用して、ドクターウエハDW上のパーティクルの分布を検出することができる。
また、ドクターウエハDWから十分に高いフレームレート(例えば数百~数千fps)で画像(ピクセルデータ)の読み出しを行うことにより、例えば液処理中におけるパーティクルの経時的な移動も把握することもできる。この場合、データ量が膨大になるため、例えばドクターウエハDWの直径に沿って延びる互いに直交する2つの直線(X方向に延びる直線およびY方向に延びる直線)上に位置するピクセルのみから短い時間間隔(上記の高いフレームレートに対応)データを取得してもよい。このデータに基づいてSignal-Time3Dマップを形成することにより、パーティクルの経時的な移動を把握してもよい。
ドクターウエハDW上のパーティクルを検出するためには、ドクターウエハDWに光を照射する必要がある。このため、基板処理システム1内の様々な場所に、照明装置を設けることができる。照明装置を設ける場所は任意であるが、特にパーティクルが発生し易い場所に設けることが好ましい。パーティクルが発生し易い場所としては、処理ユニット16内、ウエハWの受け渡しが行われる受渡部14付近などが例示される。
次に、照明装置を備えた処理ユニット16の構成について説明する。図4に示すように、処理ユニット16は、チャンバ20と、スピンチャック(基板保持機構)30と、処理流体供給部40と、回収カップ50とを備える。
チャンバ20は、スピンチャック30と処理流体供給部40と回収カップ50とを収容する。チャンバ20の天井部には、FFU(Fan Filter Unit)21が設けられる。FFU21は、チャンバ20内にダウンフローを形成する。
スピンチャック30は、メカニカルチャックとして構成されている。スピンチャック30は基板保持部31を有する。基板保持部31は、円盤状の支持プレート32と、支持プレート32の周縁部に、好ましくは円周方向に等間隔で設けられた複数の把持爪33とを有する。把持爪33のうちの少なくとも1つ以上が可動の把持爪である。スピンチャック30は、把持爪33をウエハWの周縁と係合させることにより、ウエハWを水平姿勢で保持する。支持プレート32は、電気モータ(駆動部)34により回転駆動され、これによりウエハWが鉛直軸線周りに回転駆動される。
把持爪33には、ドクターウエハDWの電極108と電気的に接触させることができる電極35が設けられている。ドクターウエハDWのノッチN(図3参照)は、ドクターウエハDWの電極108と予め定められた位置関係にある。ドクターウエハDWはノッチアライナ90により円周方向に関して位置決めされているため、ドクターウエハDWの各電極108は、スピンチャック30により保持されるときには必ず予め定められた把持爪33の電極35と接触する。
電極35には、ドクターウエハDWを動作させるために必要な電力(例えば画素アンプを動作させるための電力)を供給する電源36と、ドクターウエハDWにピクセルデータの読み出しを指示する指令信号の出力およびドクターウエハDWから出力されたピクセルデータ信号の処理を行う信号処理装置(送受信部および演算部)37と、が接続されている。
処理流体供給部40は、処理流体を吐出する1つ以上のノズル41を有している。ノズル41は、鉛直軸線周りに旋回可能なノズルアーム42の先端部に担持されており、少なくともウエハWの中心部の真上の位置とウエハWの周縁部の真上の位置との間で移動することができる。各ノズル41には、当該ノズル41に処理流体(処理液、処理ガス)を供給する処理流体供給機構43が接続されている。各ノズル41から、複数種類の処理流体を供給してもよく、この場合、1つのノズル41に複数の処理流体供給機構43が接続される。1つの処理ユニット16に設けられるノズル41の数およびノズルアーム42の数は任意である。
スピンチャック30の基板保持部31は、回収カップ50により包囲されている。回収カップ50は、ウエハWから飛散する処理液を捕集する。回収カップ50の底部には、排液口51および排気口52が形成されている。処理液は排液口51から回収カップ50の外部に排出される。排気口52は処理ユニット16の通常運転時には常時吸引されており、これによりウエハWの上方の空間内の雰囲気(例えばFFU21からチャンバ20内に供給された清浄空気)が回収カップ50内に吸引される。これに伴い生じる気流により、ウエハWから飛散した処理液がウエハWに再付着することが抑制されている。
ノズルアーム42の下面には、照明装置45が設けられている。ノズル41がウエハWの中心部の真上に位置しているときに、照明装置45がウエハWの表面の中心部から周縁部に至るまでの区間を連続的に(切れ目無く)照射することができるように、照明装置45がノズルアーム42に配置されている。ノズル41がドクターウエハDWの中心部の真上に位置しているときに照明装置45を点灯すると、ドクターウエハDWの表面には、中心部から周縁部まで半径方向に連続的に延びる線状または細長い短冊状の照射区間が形成される。
図5には、処理ユニット16の変形例が示される。この変形例では、図4の例においてFFU21が設けられていた場所に照明装置46が設けられている。照明装置46は、少なくともウエハWの直径より大きな直径を有する円盤状の部材から構成することができる。照明装置46は、発光部46aと、グラフェン等からなる偏光フィルタ46bとを備えて構成することができる。この場合、平行光(実質的にウエハWの表面に直交する方向のみに進行する光)によりウエハWの表面を照射することができ、比較的離れた位置からウエハWに光を照射されるにも関わらずパーティクル検査精度の向上を図ることができる。なお、図4に示した照明装置45の構成を照明装置46と同じにしてもよい。図5の変形例では、チャンバ20の側壁にサイドフロータイプのFFU21の吹き出し口を設けることができる。上述した点以外については、図5の処理ユニット16の構成は図4の処理ユニットと同一であってよい。
次に図6を参照して基板搬送装置17の構成(特に基板保持具近傍の構成)について説明する。基板搬送装置17は、X方向(水平方向)、Z方向(鉛直方向)に並進運動可能で、かつ、鉛直方向軸線周りに回転可能な移動基台171を有している。移動基台171上には、水平方向に進退可能なフォーク172(基板保持具)が設けられている。
図6に後退位置にあるフォーク172が図示されている。フォーク172は、ウエハWを処理ユニット16のスピンチャック30、受渡部14のステージ等のウエハ保持構造物との間で受け渡しを行うときに前進位置に位置し、ウエハWを上記のウエハ保持構造物間で搬送するときに後退位置に位置する。
フォーク172には複数の保持爪173が設けられており、少なくともその内一つが可動である。可動の保持爪173を移動させることにより、フォーク172は、ウエハW(ドクターウエハDW)を保持および解放することができる。保持爪173には、ドクターウエハDWの電極108と電気的に接触させることができる電極175が設けられている。適正に位置決めされたドクターウエハDWの各電極108は、フォーク172により保持されるときには必ず予め定められた保持爪173の電極175と接触する。
電極175には、ドクターウエハDWを動作させるために必要な電力を供給する電源177と、ドクターウエハDWにピクセルデータの読み出しを指示する指令信号の出力およびドクターウエハDWから出力されたピクセルデータ(画像信号)の処理を行う信号処理装置179(あるいは前述した信号処理装置37)と、が接続されている。
移動基台171には、照明装置174が設けられている。照明装置174は、後退位置に位置しているフォーク172に保持されているドクターウエハDWの表面全域に光を照射することができるように設けられている。この照明装置174の構成は、処理ユニット16に設けた照明装置45,46と同様のものでよい。
照明装置174はフォーク172が進退する方向と直交する方向に延びる短冊状(その長さは好ましくはドクターウエハDWの直径以上)のものであってもよい。この場合、フォーク172の進退に伴いドクターウエハDWの全域が照明装置174の短冊(ストリップ)状の照射領域を横切るようになっていればよい。
また、図5に概略的に示すように、処理ユニット16のチャンバ20の側壁の1つには、シャッタ付きのウエハ搬出入口22が設けられている(図4の構成でも同様であるが、図4には図示していない。)。ウエハ搬出入口22の天井部に、ウエハWの直径の長さ以上の長さを有する例えば短冊状の照明装置47を設けてもよい。この場合、ドクターウエハDWを保持したフォーク172が照明装置47の下方を通過するときに、ドクターウエハDWの検査を行うことができる。
図4および図5に示した処理ユニット16、図6に示した基板搬送装置17以外のユニット/装置にも、ドクターウエハDWの電極108と電気的に接触させることができる電極、並びにそのようなユニット/装置内にあるドクターウエハDWに光を照射する照明装置を設けることができる。この場合も、電極に、ドクターウエハDWを動作させるために必要な電力を供給する電源と、ドクターウエハDWにピクセルデータの読み出しを指示する指令信号の出力およびドクターウエハDWから出力されたピクセルデータ(画像信号)の処理を行う信号処理装置とを接続することができる。
照明装置はウエハの搬送空間を形成する部屋の天井部、受渡部14の天井部などにも設けることができる。
次に、ドクターウエハDWを用いたパーティクル発生状況の調査および/または発生原因の解析の具体例について説明する。なお、以下の各具体例において、ドクターウエハDWの表面上に存在するパーティクルの量の測定は、ドクターウエハDWの各ピクセル105から出力される信号に基づいて行われる。
<具体例1>
ドクターウエハDWを収容したキャリアCをキャリア載置部11に載置する(ステップ1)。搬入出ステーション2の基板搬送装置13のフォーク(基板保持具)がキャリアC内に侵入しキャリアCからドクターウエハDWを取り出す(ステップ2)。基板搬送装置13のフォークが受渡部14に侵入し、受渡部14にドクターウエハDWを載置する(ステップ3)。
なお、ノッチアライナ90が搬送部12内にある場合には、ステップ2とステップ3との間で、ドクターウエハDWの位置決めを行う。位置決めを行うことにより、基板搬送装置17(13)のフォーク172の電極175およびスピンチャック30の電極35とドクターウエハDWの電極108とを確実に接触させることができる。キャリアC内に位置決め済みのドクターウエハDWが収容されている場合には、位置決め操作を省略することができる。ドクターウエハ保管部92が搬送部12内にある場合には、ドクターウエハ保管部92内に保管された位置決め済みドクターウエハDWをドクターウエハ保管部92から受渡部14に搬送するステップから一連のステップを開始してもよい。
ステップ3の後、処理ステーション3の基板搬送装置17のフォークが受渡部14に侵入し、受渡部14からドクターウエハDWを取り出す(ステップ4)。基板搬送装置17のフォークが処理ユニット16内に侵入し、処理ユニット16内のスピンチャック30にドクターウエハDWを渡す(ステップ5)。処理ユニット16内でドクターウエハDWに対して液処理が行われる(ステップ6)。液処理の終了後に基板搬送装置17のフォークが処理ユニット16内に侵入し、処理ユニット16からドクターウエハDWを取り出す(ステップ7)。基板搬送装置17のフォークが受渡部14に侵入し、受渡部14にドクターウエハDWを載置する(ステップ8)。基板搬送装置13のフォークが受渡部14に侵入し、受渡部14からドクターウエハDWを取り出す(ステップ9)。基板搬送装置13のフォークが元のキャリアC内に侵入し、キャリアCにドクターウエハDWを収容する(ステップ10)。
上記のステップ1からステップ10までの間、ドクターウエハDWの出力信号に基づいて、ドクターウエハDW上のパーティクルの付着状態の変化を把握することができる。なお、ドクターウエハDWは、ドクターウエハDWの電極108が外部電極(例えば、処理ユニット16のスピンチャック30の把持爪33の電極35、あるいは基板搬送装置17のフォーク172の保持爪173の電極175)と接触している間に、信号を外部に出力することができる。ドクターウエハDWの電極108が上記のような外部電極と接触していないときのデータも必要な場合には、後述するように、ドクターウエハDWにデータバッファ(メモリ部)を設けてもよく、あるいはドクターウエハDWに無線出力部(アンテナ)を設けてもよい(後述)。
ステップ1からステップ10までの間のドクターウエハDW上のパーティクル量(ここでは例えばパーティクルの総量)の変化を調査することにより、パーティクルが多く発生しているステップを特定することができる。この特定されたステップにおいてパーティクル対策を重点的に施すことにより、効率良くパーティクルを減少させることができる。
ウエハWに対して問題無く処理が行われているときに、ドクターウエハDWを用いて上記のようなパーティクル量の推移のデータを定期的に取得してもよい。ある時に取得したパーティクル量の推移のデータと、それより前に取得したパーティクル量の推移のデータとを比較することにより、パーティクルに関する問題の発生可能性を予測することができる。例えば、受渡部14に対してドクターウエハDWを出し入れするステップ3,4,8,9等において以前よりもパーティクル量が増加している場合には、受渡部14にパーティクル原因物質が付着していることが推定される。この場合、受渡部14を清掃することにより、ウエハWのパーティクル汚染を未然に防止することができる。
上記のステップ1からステップ10からステップ6(液処理)のみを除外した一連のステップを実行し(処理ユニット16への搬出入に関連するステップ5、7は実行する)、搬送により生じるパーティクルを検出してよい。搬送中にパーティクルが増大した場所の座標を特定することにより、当該座標の近傍にある基板処理システムの構成要素がパーティクル発生原因となっていることが推定できるので、パーティクルの対策を容易に行うことができる。
ステップ5~7の対象となる処理ユニット16だけを変更しつつ、ステップ1からステップ10を実行してもよい。この場合、パーティクルが生じ易い処理ユニット16を特定することができる。
<具体例2>
上述したステップ6についてさらに細分化してパーティクル量の推移を調査することもできる。上述したステップ5が終了したら(つまりスピンチャック30にドクターウエハDWが保持されたたら)、処理ユニット16内でドクターウエハDWに対して液処理が行われる(ステップ6)。ステップ6は、複数のステップ(サブステップ)からなる。まず、スピンチャック30を回転させてドクターウエハDWを回転させ、ノズル41からドクターウエハDWにプリウエット液(例えばDIW)を供給する(ステップ61)。次に、ドクターウエハDWに薬液Aを供給し(ステップ62)、次いでドクターウエハDWにリンス液を供給し(ステップ63)、次いでドクターウエハDWに薬液Bを供給し(ステップ64)、次いでドクターウエハDWにリンス液を供給し(ステップ65)、次いでドクターウエハDWにIPAを供給し(ステップ66)、次いでドクターウエハDWを振り切り乾燥させる(ステップ67)。
ステップ61からステップ67までの間のドクターウエハDW上のパーティクル量(ここでは例えばパーティクルの総量)の変化を調査することにより、パーティクルが多く発生しているステップを特定することができる。この特定されたステップにおいてパーティクル対策を重点的に施すことにより、効率良くパーティクルを減少させることができる。例えば、ステップ65の後にパーティクル量が十分に低くなっていない場合には、リンス工程に何らかの不具合があることが推定される。この場合、リンス工程の条件の不具合の有無の確認と、リンス工程に関連する処理ユニット16の構成部材の汚染等の有無の確認を行えばよい。
この具体例2においても、具体例1と同様に、ウエハWに対して問題無く処理が行われているときに、ドクターウエハDWを用いて上記のようなパーティクル量の推移のデータを定期的に取得してもよい。ある時に取得したパーティクル量の推移のデータと、それより前に取得したパーティクル量の推移のデータとを比較することにより、パーティクルに関する問題の発生可能性を予測することができる。
<具体例3>
ある1つのノズル41およびそれに接続された処理流体供給機構43の汚染状況をドクターウエハDWを用いて検出することができる。この場合、ノズル41は、スピンチャックにより回転させられているドクターウエハDWの中心部付近に処理液を供給し、ドクターウエハDWによるパーティクルレベルの検出はドクターウエハDWの中心部付近のみで行うこととする。図7のグラフに示すように、ノズル41からの処理液の吐出を開始した時点からドクターウエハDWによるパーティクル量の検出値(詳細にはパーティクル量の処理開始前からの増分)の経時変化を検出する。
1つのノズル41およびそれに接続された処理流体供給機構43の構成が図8に概略的に示されている。処理液の主供給管431(例えば処理液貯留タンクに接続された循環配管)から、各処理ユニット16に向けて分岐供給管432が分岐している。分岐供給管432には上流側から順に、流量計433、流量制御弁として機能する定圧弁434、開閉弁435が介設されている。分岐供給管432の下流端にはノズル41が接続されている。
このような配管系統において、例えば図7のグラフにおいて実線で示すように、ノズル41からの処理液の吐出開始直後にパーティクル量が高く、その後、パーティクル量が低下していったとしたならば、ノズル41の吐出口の近傍が汚染されている可能性が高いことがわかる。このような場合には、例えば、ノズル41からの処理液の吐出開始前に、約3秒のダミーディスペンスを行うようにプロセスレシピを変更することが対策になり得る。
また例えば図7のグラフにおいて破線で示すように、ノズル41からの処理液の吐出開始直後のパーティクル量が低いが、吐出開始後T(sec)(グラフでは約5sec)の時点でパーティクル量が増加し、その後低下したとする。この場合、ノズル41の先端から上流側に距離D(cm)だけ離れた位置にある配管系部品が汚染されている可能性が高いことがわかる。ノズル41からの処理液の吐出流量をV(ml/sec)、配管の断面積をA(cm)とした場合、Lは近似的に次式にて求めることができる。
D=VT/A
例えば、ノズル41の先端から距離Dだけ離れた位置にある部材が開閉弁435であったとしたなら、開閉弁435が汚染されているか、あるいは開閉弁435の開閉動作により発塵が生じている可能性が高いものと推定される。この場合、開閉弁435を洗浄するか、新品に交換すればよい。なお、開閉弁435が汚染されている場合には、好ましくは比較的大流量でかつ好ましくは比較的長時間にわたってノズル41からダミーディスペンスを行うことにより、分岐供給管432内(開閉弁435の接液面も含む)の汚染物質を除去しうる場合もある。
距離Dがノズル41の先端から分岐供給管432の上流端までの距離よりも大きい場合には、主供給管431を流れる処理液が汚染されている可能性が高い。この場合には、全ての処理ユニット16における処理を一旦中止して、主供給管431を流れる処理液の汚染度を確認してもよい。
<具体例4>
次は、ドクターウエハDWを用いて例えば定期的に行われる、処理ユニット16におけるウエハWの処理の可否判断および対応について、図9のフローチャートを参照して説明する。
まず、ドクターウエハDW(図9のフローチャートでは「DrW」と記載した)の表面が検査を行うのに十分な清浄度を有しているか否かが判定される(ステップ201)。この判定は、例えば基板搬送装置17あるいは処理ユニット16のスピンチャック30によりドクターウエハDWを保持させて、ドクターウエハDWから画像データを読み出すことにより行なうことができる。判定は、例えば、ドクターウエハDWの表面上に存在するパーティクルが、パーティクルサイズ毎に定められたパーティクルの総量基準値以下であるか否かにより行うことができる。
判定結果が否(NG)、つまりドクターウエハDWの表面が汚染されていると判断された場合には、検査を一旦中止する(ステップ202)。この場合、その汚染されたドクターウエハDWの表面の二流体洗浄あるいはスクラブ洗浄を行うか、あるいは、ドクターウエハDWの表面の再生処理を行うことができる(詳細後述)。汚染されたドクターウエハDWを他の清浄なドクターウエハDWに交換して、ステップ203に進んでもよい。
判定結果が是(OK)、つまりドクターウエハDWの表面が十分な清浄度を有していると判断された場合には、ウエハWのプロセスレシピを用いてドクターウエハDWに対して一連の処理を行う。処理終了後に、ドクターウエハDWの表面のパーティクル量の測定が行われる(ステップ203)。この測定は、例えば、処理ユニット16のスピンチャック30により引き続きドクターウエハDWを保持させた状態で行うことができる。
そして、液処理前のパーティクル量と液処理後のパーティクル量が比較され(ステップ204)、パーティクル量の増分が予め定めた閾値以下であれば、判定結果はOKとなり、その処理ユニット16によるウエハWの処理が許可される(ステップ205)。以上により、検査は終了する。
パーティクル量の増分が予め定めた閾値を超えていたら、判定結果はNGとなる。そしてフローはステップ206に進み、2度目のNG判定であるならば、その処理ユニット16によるウエハWの処理が禁止される(ステップ207)(詳細後述)。
ステップ206において1度目のNG判定であると判定されたなら、ディスプレイ等のユーザーインターフェイスまたは警報音発生器によりアラームが発生され、検査対象の処理ユニット16によるウエハWの処理が暫定的に禁止される(ステップ208)。ドクターウエハDWを用いた検査がウエハWの通常の処理と並行して行われている場合には、その処理ユニット16を除外するように処理スケジュールを変更してもよい。
次に、ドクターウエハDWを用いて測定されたパーティクルの経時変化データと処理ユニット16の処理ログとを対比し、パーティクルの発生原因を推定する。なお、処理ログとは、時刻と実行された手順の関連を示すデータであり、例えば、「13時56分25秒:処理流体供給機構43の開閉弁を開放(ノズル41から薬液Aの吐出開始)」といった形式のデータの集合体である。具体的には例えば、前述した具体例2、具体例3で説明したような判断を行うことにより、パーティクルの発生原因を推定する(ステップ209)。
次に、パーティクルの発生原因が(A)処理流体供給機構43(液供給系)の汚れか、(B)それ以外であるかを判定する(ステップ210)。(A)の液供給系の汚れの例については前述した具体例2および具体例3を参照されたい。
パーティクルの発生原因が(A)処理流体供給機構43(液供給系)の配管(弁、流量計等も含む)の汚れである場合には、例えば液供給系の洗浄(フラッシング)を行う。具体的には、例えば、処理流体供給機構43を用いてノズル41からダミーティスペンスを予め定められた時間だけ実行し、配管内の汚れを洗い流す(ステップ211)。
(B)それ以外の原因の例として、チャンバ20の内壁の汚れ、あるいは回収カップ50の汚れ等が例示される。チャンバ20あるいは回収カップ50の汚れの場合には、パーティクルがドクターウエハDWの周縁部に集中する傾向があるため、これに基づいて原因が(B)であることを判断することができる。
発生原因(A),(B)の判断の一例について以下に説明する。処理中に、ノズル41から吐出された処理液がドクターウエハDW上に着液した場所(例えばドクターウエハDWの中心部)でパーティクルが多いことが検出された場合には、処理流体供給機構43内(処理液の流路内)にパーティクル発生の原因がある(つまり原因は(A)である)可能性が高いものと判断することができる。一方で、回収カップ50の汚れが多い場合には、ドクターウエハDWから飛散した処理液が回収カップ50に衝突した後に汚れとともに散乱して、ドクターウエハDWの周縁部に再付着する。従って、処理中にドクターウエハDWの周縁部にパーティクルが多く検出された場合には、原因が(B)である可能性が高いものと判断することができる。なお、ドクターウエハDWの中心部に処理液を着液させながら処理を行っているときに、ドクターウエハDWの周縁部にパーティクルが多く検出された場合には、原因が(B)である可能性がより高いことがわかる。
チャンバ20あるいは回収カップ50の汚れが脱落したことによりパーティクル量が増大しているものと判断された場合には、図示しないカップ内壁洗浄ノズルあるいはチャンバ内壁洗浄ノズル等から洗浄液を噴射し、カップ内壁およびチャンバ内壁を洗浄する(ステップ212)。
ステップ211またはステップ212を実行した後、フローはステップ201に戻る。その後ステップ204の判定結果がOKとなった場合には、その処理ユニット16でウエハWの処理が許可される。
ステップ204の判定結果が再びNGとなった場合は、ステップ206の判定結果が是(Y)であるので、その処理ユニット16のウエハWの処理が禁止される。この場合、ディスプレイ等のユーザーインターフェイスまたは警報音発生器によりアラームが発生され、作業者によるその処理ユニット16の洗浄またはオーバーホールが促される。
上記の具体例では、ステップ211およびステップ212では、自動運転で実行できる洗浄操作を行っているがこれには限定されない。ステップ211およびステップ212において、作業者による処理ユニット16の洗浄またはオーバーホールを行ってもよい。
<具体例5>
ドクターウエハDW上のパーティクルの分布傾向からパーティクルの発生原因の推定することができる。例えば、キャリアCからドクターウエハDWを基板搬送装置13のフォークが取り出した直後に図10のようなパーティクルの分布が確認されたら、キャリアCのスロットが汚染されているものと判断することができる。図10では、ドクターウエハDWのキャリアCのスロットと接触する部分にパーティクルが認められる。
また例えば、受渡部14からドクターウエハDWを基板搬送装置17のフォークが取り出した直後に図11のようなパーティクルの分布が確認されたら、受渡部14が汚染されているものと判断することができる。この場合、受渡部14の天井部から脱落したパーティクルが降下することに起因していることが考えられる。
また例えば、処理ユニット16によるドクターウエハDWの処理直後(あるいは処理の初期に)に図12のようなパーティクルの分布が確認されたら、スピンチャック30の3つの把持爪(円周方向に等間隔に配置されている)が汚染されているものと判断することができる。把持爪が汚染されている場合、ドクターウエハDWの外方に飛散しようとしている処理液が把持爪に衝突することにより、把持爪に付着していたパーティクルが脱落し、ドクターウエハDWの表面を汚染する。
また、図示はしていないが、基板搬送装置17(または13)のフォーク172により保持されていたドクターウエハDWが搬送目的場所(例えば処理ユニット16のスピンチャック)に置かれた直後にフォークの把持爪と接触する部分の近傍にパーティクルが確認されたら、フォーク172の保持爪173が汚染されているものと判断することができる。
<具体例6>
図13の(A),(B),(C)は、ノズル41から処理液を回転するドクターウエハDWに供給したときの、ノズル41の位置とパーティクル量との関係を示している。黒塗りされている領域がパーティクルの特に多い領域である。この場合、ノズル41からの処理液の着液点付近にパーティクルが多い。このような場合、ノズル41から吐出されている処理液内にパーティクルが多く含まれているものと推定される。
なお、ノズル41からある程度の遮光性を有する液をドクターウエハDWに吐出した場合には、図13の(A)~(C)に示した形式のデータに基づいて、ドクターウエハDWにより取得したピクセルデータに基づいてドクターウエハDWへの液の着液点を確認することができる。つまり、ノズル41の位置制御が適切に行われているか否かの確認を行うことができる。
図13の(D)は振り切り乾燥時の状態を示しており、ドクターウエハDWの周縁部にリング状のパーティクルが多い領域が形成されている。この場合、乾燥条件不適切、あるいは、ドクターウエハDWから飛散したミストが回収カップで跳ね返されてドクターウエハDWに再付着していることが考えられる。
<ドクターウエハによるパーティクルサイズの検出>
以下に、ドクターウエハDWによるパーティクル検出についてさらに説明する。図14は、ピクセルサイズより大きなパーティクルPが複数のピクセル105の上方に存在している状態を示す模式図である。図14に示されるように、パーティクルPの厚さは中央部で厚く、周縁部で薄いものとする。この場合、パーティクルPの中央部に照射された照明光Lの殆どはパーティクルPに遮られ、ピクセル105に到達しない。一方、パーティクルPの周縁部に照射された照明光Lの一部はパーティクルを透過する。また、照明光LがパーティクルPの周縁を回り込んでピクセルに到達することもある。
図15は、図14に示した場合において、各ピクセル105の受光量の分布を模式的に示したものである。1つの黒いドットの1つのピクセル105に対応しており、黒いドットのサイズが大きいほど受光量が小さいことを意味している。
上記のことを考慮して、照明光Lがそのまま(パーティクルPに遮られずに)ピクセル105に到達した場合の光の強さを1とし、ピクセル105に到達した光の強さが予め定めた閾値より小さい(例えば0.8未満)の場合、そのピクセル105の真上にパーティクルが存在するものと判断してもよい。閾値は、実績のある従来方法(例えばレーザーの反射/回折を利用する方法)により得たデータと、ドクターウエハDWを用いて得たデータとを照合することにより、実験的に定めてもよい。
隣接するピクセル105において、一方のピクセル105が受光した光の強さが閾値より大で、他のピクセル105が受光した光の強さが閾値より小の場合、この隣接するピクセル105の間にパーティクルPの輪郭の一部が存在するものと判断することができる。このような関係にある他の隣接するピクセル105の全てを検出することにより、パーティクルPの輪郭を特定することができる。
閾値はパーティクルサイズ(これは光の強さが例えば0.8未満となっている連続するピクセルの数により判定することができる)に応じて変更してもよい。例えば、ピクセルサイズ(例えば5nm程度)より小さなパーティクルが1つのピクセル上に存在するときの閾値は例えば0.5未満とすることができる。
なお、前述したように、ドクターウエハDWによりその他の欠陥例えばウオーターマーク、スクラッチなども検出することは可能である。これらの欠陥も照明光がピクセルに入射することを妨げるからである。ウオーターマークは、透光率が一般的なパーティクルよりも大きい点を除いて、パーティクルと同じ検出原理により検出することができる。
ドクターウエハDWの保護層106の表面にスクラッチSが生じた場合には、図16に示すように照明光LがスクラッチSにより転向されてスクラッチSの真下のピクセル105に殆ど到達しない。スクラッチSは、多数のピクセル105に亘って線状に連続的に延びる。このため、受光量が小さいピクセル105が線状に連なっている場合、これらのピクセル105の上方にスクラッチがあるものと判定することができる。
<ドクターウエハの再生>
表面にスクラッチSが生じるか、あるいは洗浄により除去することができないパーティクルが強固に固着したドクターウエハDWで検査を行うことは好ましくない。このようなドクターウエハDWを再生するために以下のような再生方法を実行してもよい。
パーティクルが強固に固着している場合、あるいは浅いスクラッチSが形成されている場合には、保護層106の少なくとも最表面近傍を薬液処理またはCMP処理により薄く削り取ることにより、ドクターウエハDWを再使用することができるようになる。保護層106の最表面に疎水性薄膜が形成されている場合には、上記の処理後に疎水性薄膜を再形成すればよい。
スクラッチSが深い場合であって、ドクターウエハDWの保護層106がピクセル保護ダンパー106aと、透明ガラス(SiOx)106bとからなる場合、ピクセル保護ダンパー106aを残して透明ガラス106bを完全に除去し、その後、透明ガラス106bの層を再度形成してもよい。
<ドクターウエハの変形実施形態>
前述したように、ドクターウエハDWの基本的な機能は、受光層104の各ピクセル105から出力された電荷を配線層102(ロジック回路、アンプ等を含む)を介して外部に出力することにある。この基本構成では、ドクターウエハDWの電極と外部電極(例えばスピンチャックの把持爪の電極、基板搬送機構13のフォークの保持爪の電極等)とが互いに接触しているときにしかデータ取得およびデータ送信を行うことができない。
上記の問題を解決するために、ドクターウエハDWに以下の構成のうちの1つ、あるいは2つ以上を組み合わせて基本構成に付加することができる。これにより、ドクターウエハDWの柔軟な運用が可能となる。
(a)一時的にピクセルデータを保存するためのメモリ部107a
(b)ドクターウエハDWを動作させるための電力を貯蔵する蓄電部107b
(c)ドクターウエハDWへの非接触給電(ドクターウエハDWの受電)のため、あるいはドクターウエハDWと外部機器との間でのデータの無線伝送(例えばピクセルデータの読み出し指令の受信およびピクセルデータの外部機器への送信)するためのアンテナ部107c
なお、メモリ部107aは例えばDRAM,RRAM,MRAM,NAND型フラッシュメモリ等から構成することができる。蓄電部107bはバッテリー、コンデンサ等から構成することができる。アンテナ部は、アモルファス軟磁性体から構成することができる。
図17は、配線層102、受光層104および保護層106に加えて、メモリ部107aが設けられたドクターウエハDWを概略的に示している。図18は、配線層102、受光層104および保護層106に加えて、メモリ部107aおよび蓄電部107bが設けられたドクターウエハDWを概略的に示している。図19は、配線層102、受光層104および保護層106に加えて、メモリ部107aおよび蓄電部107bおよびアンテナ部107cが設けられたドクターウエハDWを概略的に示している。
図20に示すように、保護層106にナノレンズアレイを組み込んでもよい。この場合、個々のナノレンズ109は各ピクセル105の真上に配置することができる。この場合も、保護層106の最表面は透明ガラス(SiOx)等により形成することができる。
ドクターウエハDWの表面の全体に受光層104を設けることに代えて、ドクターウエハDWの表面の一部のみに受光層104を設けてもよい。例えば、図21に示すように、ドクターウエハDWの直径方向に延びる複数のライン上のみに受光層104を設けてもよい。このようにすることにより、扱うデータ量が小さくなるため、データの送受信および演算処理の負担が低減される。例えばドクターウエハDWの表面のパーティクルの総量のみを問題とする(分布は問題としない)検査を行う場合には、検査効率が向上する。
ドクターウエハDWへの配線層102および受光層104等の各層は、半導体デバイスの製造技術(成膜技術)を用いて半導体ウエハ上に形成することができる。しかしながら、予め形成された撮像デバイスを、基板の上に貼り付けることによりドクターウエハDWを構築してもよい。
上記実施形態では、メカニカルチャックの把持爪34に電極35を設けたが、これには限定されない。スピンチャックがバキュームチャックの場合、バキュームチャックに電極を設けるとともにドクターウエハDWの裏面の中央部のバキュームチャックに接する部分に電極を設けてもよい。
上記の実施形態によれば、ドクターウエハDWを使用することにより、基板処理システム1の様々な場所でパーティクルレベルの検査を行うことができる。ドクターウエハDWに適切に照明光を照射する照明装置を設置すれば、ドクターウエハDWの処理中、搬送中においてもパーティクルレベルの検査を行うことができる。また、メモリ部107a、蓄電部107bおよびアンテナ部107c等をドクターウエハDWに設けることにより、任意のタイミングでパーティクルレベルの検査を行うことも可能となる。これによりパーティクルの発生原因の特定を容易かつ短時間で行うことが可能となる。
スタンドアローンのパーティクル検査装置を用いる従来のパーティクルレベルの検査方法では、処理前後および搬送前後のパーティクルレベルの比較しかできず、処理中および搬送中のパーティクルレベルの検査はできない。もちろんウエット状態のウエハの検査はできない。また、パーティクル発生の原因を特定するためには、多くのウエハを処理して、その処理結果同士を比較する必要がある。また、1枚のウエハの検査にかかる時間も長い。このため、パーティクル発生の原因の特定に非常に時間がかかり、費用も高くなる。また、スタンドアローンのパーティクル検査装置までウエハを搬送する途中にもウエハが汚染される可能性もある。上記の実施形態ではこのような問題の多くを解決することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
DW 検査基板
100 基材
102+104 撮像素子
106 保護層
108 出力部(電極)

Claims (2)

  1. 製品基板を液処理する液処理ユニットと、前記液処理ユニットで処理される前記製品基板が搬出入される搬出入部と、前記搬出入部と前記液処理ユニットとの間で前記製品基板を搬送する搬送機構と、を備えている基板処理装置の運用方法であって、前記液処理ユニットが、前記製品基板を保持する基板保持部と、ノズルとを有し、前記基板保持部により保持された前記製品基板の表面に前記ノズルから処理液を供給することにより前記製品基板に液処理を施すように構成されている、前記基板処理装置の運用方法において、
    検査基板を準備するステップであって、前記検査基板が、板状の基材と、前記基材の表面の少なくとも一部に設けられた撮像素子と、前記撮像素子の表面に形成されるとともに前記処理液から前記撮像素子を保護する光透過性の保護層と、前記撮像素子の出力を前記検査基板の外部に出力する出力部と、を備え、光源から照射された光が前記保護層上に付着した汚染物質により遮られることにより変化する前記撮像素子の出力に基づいて、前記保護層への前記汚染物質の付着状態を検出することができるように構成されている、前記検査基板を準備するステップと、
    前記検査基板を前記液処理ユニットで液処理するととともに、液処理後または液処理中に前記検査基板に付着した汚染物質の状態を前記検査基板により検出する検査ステップと、
    前記検査ステップにおいて検出された前記汚染物質の状態に基づいて、前記基板処理装置による製品基板の処理の可否判断を少なくとも行う判断ステップと、
    を備え、
    前記検査ステップは、前記ノズルからの前記処理液の吐出が開始された時点から前記検査基板上の汚染物質の状態を連続的に監視することを含み、前記処理液の吐出が開始された前記時点から前記検査基板上の汚染物質の量が増大した時点までの経過時間に基づいて、前記ノズルおよび前記ノズルに接続された処理液供給配管における汚染されている部位を特定することを含む、運用方法。
  2. 製品基板を液処理する液処理ユニットと、前記液処理ユニットで処理される前記製品基板が搬出入される搬出入部と、前記搬出入部と前記液処理ユニットとの間で前記製品基板を搬送する搬送機構と、を備えている基板処理装置の運用方法であって、前記液処理ユニットが、前記製品基板を保持する基板保持部と、ノズルとを有し、前記基板保持部により保持された前記製品基板の表面に前記ノズルから処理液を供給することにより前記製品基板に液処理を施すように構成されている、前記基板処理装置の運用方法において、
    検査基板を準備するステップであって、前記検査基板が、板状の基材と、前記基材の表面の少なくとも一部に設けられた撮像素子と、前記撮像素子の表面に形成されるとともに前記処理液から前記撮像素子を保護する光透過性の保護層と、前記撮像素子の出力を前記検査基板の外部に出力する出力部と、を備え、光源から照射された光が前記保護層上に付着した汚染物質により遮られることにより変化する前記撮像素子の出力に基づいて、前記保護層への前記汚染物質の付着状態を検出することができるように構成されている、前記検査基板を準備するステップと、
    前記検査基板を前記液処理ユニットで液処理するととともに、液処理後または液処理中に前記検査基板に付着した汚染物質の状態を前記検査基板により検出する検査ステップと、
    前記検査ステップにおいて検出された前記汚染物質の状態に基づいて、前記基板処理装置による製品基板の処理の可否判断を少なくとも行う判断ステップと、
    を備え、
    前記液処理は、一連の複数のサブステップから構成され、各サブステップにおいて異なる処理液が供給され、
    前記検査ステップは、
    前記検査基板に対して、前記製品基板に対して行われる前記一連の複数のサブステップを実行することと、
    前記各サブステップの各々における前記検査基板上の汚染物質の状態の変化に基づいて、前記検査基板上の汚染物質の増大への寄与度が高いサブステップを特定することと、を含む運用方法。
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