JP7455415B2 - データ処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ータ処理装置及びプログラムに関する。
現在、スーパーマーケット等で用いられるPOS(Point of Sales)レジスタ等の商品登録装置における作業は多様化しており、画面上の操作キーの数も非常に多くなっている。これに対し、画面上において、複数のキー群を異なる色で表示させる技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-178443号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、画面が未だ複雑であるため、操作者が操作を習得するのが大変であり、また操作者への教育も大変であるいう問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、操作性を向上させる技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する本発明の一態様は、会計のために商品の登録処理を受け付ける登録手段と、前記登録手段で登録された前記商品の登録明細を表示する表示手段と、前記登録手段で登録された前記商品に対する登録情報の変更を行う操作指示手段と、を備え、前記表示手段は、前記操作指示手段に対応する操作子を表示し、前記登録手段で登録された前記商品を登録明細に表示すると、前記登録明細に表示された前記商品に対応した位置に前記操作子を操作可能な態様および操作不可能な態様のうちいずれか一方の態様で表示することを特徴とするデータ処理装置である。
上記において、前記表示手段は、前記商品が登録されるたびに前記操作子を該商品に対応した位置に表示し、前記登録明細に表示された一の商品の指定を受け付けることで前記操作子の表示を前記一の商品に対応する位置に変え、小計操作によって、前記操作子の表示を終了するようにしてもよい。
記において、前記表示手段は、前記商品に対応した位置として、前記登録手段で直近に登録された前記商品の直下、または、操作者によって指定を受け付けた前記商品の直下に、前記操作子を表示するようにしてもよい。
上述した課題を解決する本発明の他の態様は、コンピュータをデータ処理装置として制御するプログラムであって、会計のために商品の登録処理を受け付ける登録手段、前記登録手段で登録された前記商品の登録明細を表示する表示手段、前記登録手段で登録された前記商品に対する登録情報の変更を行う操作指示手段、として前記コンピュータを機能させ、前記表示手段は、前記操作指示手段に対応する操作子を表示し、前記登録手段で登録された前記商品を登録明細に表示すると、前記登録明細に表示された前記商品に対応した位置に前記操作子を操作可能な態様および操作不可能な態様のうちいずれか一方の態様で表示することを特徴とするプログラムである。
以上説明したように、操作性が向上する。
POSレジスタの外観例を示す正面図及び側面図である。 POSレジスタの外観例を示す斜視図である。 POSレジスタの構成例を示す図である。 POSレジスタに記憶される情報の一例である。 キー操作部に設けられる操作キーの一例と表示される画面の一例である。 登録選択画面と釣銭金操作画面の一例である。 POSレジスタに表示される画面の一例である。 POSレジスタに表示される画面の一例である。 POSレジスタに表示される画面の一例である。 POSレジスタに表示される画面の一例である。 POSレジスタに表示される画面の一例である。 POSレジスタに表示される画面の一例である。 POSレジスタに表示される画面の一例である。 支払方法選択画面の一例とレシート関連画面の一例である。 POSレジスタが実行する商品登録精算処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 POSレジスタに表示される画面の一例である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態であるPOSレジスタ1(商品販売データ処理装置)は、買上商品の商品登録を行う商品登録処理と、登録された商品の精算(会計)を行う精算処理(決済処理又は会計処理とも称する)とを実行可能である。図1及び図2は、本実施形態におけるPOSレジスタ1の外観例を示している。図1(a)はPOSレジスタ1を操作する店員(オペレータ)側(前方)から本実施形態のPOSレジスタ1を見た正面図であり、図1(b)はPOSレジスタ1の側面図である。また、図2は、POSレジスタ1を右前方からみた斜視図である。
同図のPOSレジスタ1は、タッチパネル付表示部(店員用表示部)14と、キー操作部15と、顧客用表示部16と、自動釣銭機17と、スキャナ部18と、印字部19と、ドロア30とを備える。
タッチパネル付表示部14は、タッチパネル14aを備えた店員用の表示装置である。
タッチパネル付表示部14においては、商品登録処理に応じた登録画面や、精算処理に応じた精算画面などが表示される。また、タッチパネル付表示部14においては、店員が操作可能な各種の操作キー(操作ボタン)なども表示される。店員は、タッチパネル14aに対して商品登録、精算などに関する所定の操作を行うことができる。
キー操作部15は、店員が操作可能な各種の操作キーを備える。例えば、キー操作部15は、商品登録処理時において数量、精算処理時において顧客から受け取った預り金の金額の入力を行うための数字キー、会計を締めるための締めキー等を備える。
なお、タッチパネル付表示部14には、キー操作部15が備える操作キーと同様の機能を有する操作キーが表示されてもよい。また、キー操作部15は、タッチパネル付表示部14に表示される操作キーと同様の機能を有する操作キーを備えるようにしてもよい。
顧客用表示部16は、顧客に対して買上げ対象の商品の商品名や価格を通知するための表示装置である。自動釣銭機17は、顧客に支払うべき釣銭のうち、少なくとも貨幣を釣銭排出口17aに排出するための釣銭機であり、顧客から預かった預り金のうち少なくとも貨幣を投入するための預金投入口17bを備える。
スキャナ部18は、買上げ対象の商品や品券に付されたコード情報(例えば、バーコード等)、または、商品カタログや商品注文シートに表記されたコード情報を読み取る。なお、スキャナ部18は、バーコードのみならず、例えば二次元コードを読み取る読み取り装置であってもよい。
印字部19は、買上げ対象の商品の明細書であるレシート(会計伝票)を印字出力するプリンタ装置である。
ドロア30は、顧客から受け取った紙幣及び貨幣を収納する収納部であり、キー操作部15の操作に応じて図1(b)の矢印Aの方向に引き出されるようになっている。
図3は、POSレジスタ1の構成例を示すブロック図である。同図において、図1に示した構成に対応するブロックには同一の符号を付してその説明を省略する。同図に示すように、POSレジスタ1は、CPU(Central Processing Unit)11、記憶部12、RAM(Random Access Memory)13、タッチパネル付表示部14、キー操作部15、顧客用表示部16、自動釣銭機17、スキャナ部18、印字部19、通信部20及びドロア30を備える。
CPU11、記憶部12、RAM13、タッチパネル付表示部14、キー操作部15、顧客用表示部16、自動釣銭機17、スキャナ部18、印字部19、通信部20及びドロア30は、内部バス及び通信線を介してそれぞれ接続されている。
通信部20は、例えばPOSレジスタ1の上位装置であるストアコントローラなどとの間で通信を行う。
記憶部12は、CPU11に実行させるプログラムやタッチパネル付表示部14に表示させる画像データ等を記憶する。
RAM13は、記憶部12から読み出されたプログラムやワークエリアを展開するメモリである。また、RAM13には、例えばストアコントローラから取り込んだ商品マスタファイルや変更操作キー定義ファイル等が記憶される。変更操作キーは、操作子の一例である。
変更操作キー定義ファイルは、変更操作キーに関する定義情報である。変更操作キーとは、タッチパネル付表示部14に表示される各種の操作キーのうち商品登録処理において生成される登録情報を変更する際に操作される各種の操作キーである。例えば、売価キー、値引キー、割引キー、小数点キー、個数キー、直前訂正キー、売価確認キー、指定訂正キー、値引取消キー、カード忘れキー等が変更操作キーに該当する。また、商品に応じて操作可能な変更操作キーが異なる。つまり、何れの商品に係る登録情報を変更するかに応じて操作可能な変更操作キーが異なる。
図4は、POSレジスタ1に記憶される情報の一例である。具体的には、RAM13に記憶される変更操作キー定義ファイルの一例である。図4に示した変更操作キー定義ファイルは、商品毎に操作可能な変更操作キーを定義している。具体的には、商品番号、品名、各変更操作キー(本例では、売価、値引、割引、小数点、個数、直前訂正、売価確認、指定訂正、返品、媒体での支払い)の操作可能/操作不能の情報等を記憶する。
変更操作キー定義ファイルにおいて、「商品番号」は、商品を識別する番号である。「品名」は、商品の名称である。「売価」は、売価を入力操作に対応する売価キーについて操作可能/操作不能を示している。なお、売価キーを操作することにより、例えば、値段が付いていない商品に対して値段を付けたり、売価を入力して売価の変更が可能となる。
「値引」は、売価の値引き操作に対応する値引キーについて操作可能/操作不能を示している。「割引」は、売価の割引き操作に対応する割引キーについて操作可能/操作不能を示している。「小数点」は、小数点の入力操作に対応する小数点キーについて操作可能/操作不能を示している。なお、小数点キーは、例えば、テープの長さ売り等に使用される。「個数」は、商品の個数(数量)を入力、変更に対応する個数キーについて操作可能/操作不能を示している。なお、個数キーの操作後に置数することにより個数を入力してもよい。「直前訂正」は、直前の操作をやめる操作に対応する直前訂正キーについて操作可能/操作不能を示している。なお、例えば、登録した直後に直前訂正キーを操作した場合、当該登録をやめることができる。「売価確認」は、売価の確認操作に対応する売価確認キーについて操作可能/操作不能を示している。なお、売価確認キーでは商品の登録はされない。「指定訂正」は、指定した商品の登録をやめる操作に対応する指定訂正キーについて操作可能/操作不能を示している。「返品」は、買上後の商品を返品するために使用する返品キーについて操作可能/操作不能を示している。例えば、商品に不具合等により返品をする場合、返品キーを操作する。「媒体での支払い」は、クレジットカード等の媒体での支払いについて操作可能/操作不能を示している。
なお、図示は省略したが、変更操作キー定義ファイルには、値引き又は割引きを取り消す値引取消キーや、会員カードを忘れた場合に使用するカード忘れキーなどについても記憶されている。なお、カード忘れキーを操作することにより、会員価格と同じ価格で商品を登録したり、レシートにポイント後付等の印字をしたりすることができる。
変更操作キー定義ファイルの各変更操作キー(「値引」~「媒体での支払い」)には、操作可能「1」であるか操作不能「0」であるかを示すフラグ(「1」又は「0」)が記憶されている。図示する例では、商品番号「111111」の品名「いちご」は、小数点キーが操作不能「0」であり、その他の変更操作キーは操作可能「1」である。また、商品番号「111112」の品名「みかん」は、値引キー、割引キー及び小数点キーが操作不能「0」であり、その他の変更操作キーは操作可能「1」である。
POSレジスタ1において、操作者は商品登録処理から精算処理までの一連の流れのなかで様々な操作が必要となっており、それに付随して操作キーの数も非常に多くなってきている。よって、操作キーが多数存在することとなり、操作者にとってどの操作キーが何処にあるのか探したり覚えたりするのが非常に困難になっている。そこで、本実施形態におけるPOSレジスタ1は、関連した複数の操作キー(操作キー群)をキー操作部15に設置された一つの操作キー(メカキー)に纏めることで、操作を簡単にし、キー操作部15におけるキーエリアに有効なスペースを得ている。
図5(a)は、POSレジスタ1のキー操作部15に設けられる操作キーの一例を示す図である。この操作キーは、複数の操作指示手段の一例である。図示するように、キー操作部15には、数字を入力するための数字キーと、商品登録を完了させるための小計キーと、会計を完了させるための現計キーと、修正するためのクリアキーと、個数を入力するための個キーと、万券を入金するための万券キーと、POSレジスタ1を休止させるための休止キーと、扱者に関する操作をするための扱者キーと、登録に関する操作をするための登録キーと、商品登録に関する操作キーをタッチパネル付表示部14に表示させるための商品登録キーM1と、登録した商品に対して訂正を行う操作キーをタッチパネル付表示部14に表示させるための商品登録補助キーM2と、その他の操作キーをタッチパネル付表示部14に表示させるための登録補助キーM3と、支払い方法に関する操作キーをタッチパネル付表示部14に表示させるための支払方法キーM4と、が設置されている。
例えば、商品を登録する際に必要となるJAN(Japanese Article
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CPU11は、キー操作部15に設置された商品登録キーM1が入力を受け付けると、JANキーと部門キーとをタッチパネル付表示部14に表示する。
また、商品の売価を指定する売価キー、商品の割引等を行う値引キーや割引キー、小数点以下の商品を登録するための小数点キー、個数を変更する個数キー、値引きを取消す値引きキー、登録した商品に対して訂正(登録の取消し)を行う直前訂正キーと指定訂正キーとを商品登録補助キーM2に纏める。CPU11は、商品登録補助キーM2が入力を受け付けると、直前訂正キーと指定訂正キーとをタッチパネル付表示部14に表示する。CPU11は、直前訂正キーが入力を受け付けると、直前に登録された商品の登録を取り消す。
また、CPU11は、表示した商品登録補助キーが入力を受け付けると、売価キーと、値引キーと、割引キーと、小数点キーと、個数キーと、値引取消キーとをタッチパネル付表示部14に表示する。これは、複数登録された同一商品のなかで、売価を変更したいものや個数を変更したいもの等を取り消したい場合があるときに操作を簡単にするためである。
例えば、CPU11は、表示した売価キー、値引キー、割引キー、小数点キー及び個数キーのうちいずれも入力を受け付けていないときに、スキャナ部18が商品に付されたバーコードを読み取った場合には、当該商品の登録を取り消す。一方、CPU11は、表示した売価キー、値引キー、割引キー、小数点キー及び個数キーのうちいずれかが入力を受け付けた状態で、スキャナ部18が商品に付されたバーコードを読み取った場合には、入力を受け付けた操作キーの状態(例えば、値引きや割引きされたもの)の商品群の一覧を選択可能に表示し、選択されたものに対して登録を取り消す。
また、入力内容に応じて表示態様を変化させることも可能である。具体的には、入力内容に応じて操作可能なキーを操作可能に表示させ、操作不可能なキーは操作不可能に表示させる。例えば、「値引取消キー」、「小数点キー」、「個数キー」が操作可能として表示されているとする。この状態で、例えば「5」が入力されたとする。数字の「5」が入力されたため、「5」の入力後には操作不可能な「値引取消キー」が操作不可能に表示される。なお、「操作不可能に表示させる」とは例えば、グレーダウンするなど、表示要素をディセーブル属性にして無効化することなどをいう。また、表示そのものを消去してもよい。「5」の次に、例えば「0」が入力されると、入力内容は「50」となる。「50」は、「小数点キー」、「個数キー」の操作対象外であるため、「0」の入力後には操作不可能な「小数点キー」、「個数キー」が操作不可能に表示される。このように、入力内容に応じて、表示態様を変化させることで、操作可能や操作不可能を表現するようにしてもよい。
また、商品登録処理中や精算処理中に必要となるその他の操作キー群(勤怠に関する勤怠キー、POSレジスタ1を休止する休止キー、OPキー、商品の売価を問い合わせる売価問合せキー、レシートをカットするレシートカットキー、レシートの出力を停止するレシート停止キー、カスタマーカードに関するカスタマーカードキー、顧客番号に関する顧客番号キー、カードの使用を中止するカードキャンセルキー、客注商品の入金をする客注入金キー、客注商品の番号を入力する客注簿番号キー、リフォーム代金の入金をするリフォーム入金キー、リフォームの掛売上を入力するリフォーム掛売上キー、アクティベートキー、及び、電子マネーをチャージするチャージキー)を登録補助キーM3に纏める。
図5(b)は、POSレジスタ1に表示される画面の一例である。具体的には、図5(b)は、タッチパネル付表示部14に表示される登録画面の一例を示している。登録画面は、商品を登録するための画面であって、登録を完了させる小計キーが押下される前に表示される画面である。
図示するように、登録画面には、各種の操作キー(小計キー、商品選択のプリセットキー(図示する例では、「いちご」、「みかん」、「りんご」及び「メロン」))が表示される。さらに、登録画面の下部には、会員呼出キー、休止キー、現計キー、小計キー、登録補助キー、商品登録補助キー、商品登録キー、及び現金キーが表示される。このうち、休止キー、現計キー、小計キー、登録補助キー、商品登録補助キー、及び商品登録キーは、図5(a)で説明した通りである。会員呼出キーは、会員番号の入力操作に関するキーである。現金キーは、自動釣銭機17への入金操作(釣準備金を増やす)、出金操作、両替操作(千円札20枚入れて、1万円札を2枚出す操作等)、及びドロア30に対する操作に関するキーである。
なお、商品の登録は、例えば、スキャナ部18を用いて、商品に付されているバーコードを読み取るか、タッチパネル付表示部14が表示する登録画面に表示されたプリセットキー等を操作するか、PLU(品番)を入力するか、小分類(大分類の飲料、飲料の小分類として酒類)を指定して入力することにより行われる。POSレジスタ1は、商品の登録時に当該商品の登録情報を生成する。生成直後の登録情報は、少なくとも当該商品の単価(売価)を含む。
商品を登録する際に、プリセット画面にない商品でバーコードを読取れない商品が存在した場合、POSレジスタの操作に慣れていない操作者が戸惑ってしまう虞がある。そのような場合の操作方法を以下に記す。PLUの入力、小分類の入力について説明する。図5(b)の登録画面が表示されている状態で、図5(a)に示したキー操作部15のうちの商品登録キーM1または図5(b)の登録画面の商品登録キーが押下されると、登録選択画面がポップアップ表示される。図6(a)は、登録画面に表示された登録選択画面P1の一例を示す図である。登録選択画面P1は、商品登録か小分類登録かを選択させる画面である。このように、商品を登録する際にPLUの入力方法、小分類の入力方法が分からない場合に、商品登録キーを押下することで登録選択画面P1が表示されるので、操作性を向上することができる。
また、図5(b)の登録画面が表示されている状態で、図5(b)の登録画面の現金キーが押下されると、釣銭金操作画面P2がポップアップ表示される。図6(b)は、登録画面に表示された釣銭金操作画面P2の一例を示す図である。釣銭金操作画面P2は、自動釣銭機17に対して行う操作をまとめて表示する画面である。このように、現金キーを押下することで、自動釣銭機17に対して行う操作をまとめて表示する釣銭金操作画面P2が表示されるので、操作性を向上することができる。なお、置数と現金キー押下をすると、入力部に値をセットした状態で画面が表示されるようになっている(置数入力は前入力/後入力どちらでも可能)。
また、本実施形態におけるPOSレジスタ1では、商品登録処理や精算処理の進行状況に応じた表示態様(各状況に適した位置、操作可能/操作不能等)により、変更操作キーを表示し、操作性を向上させている。
こうした操作性を向上させた画面例として、商品の登録中の登録画面について、図7を用いて説明する。図示するように、登録画面には、商品一覧、買上点数「2」、合計金額「¥448」などが表示される。商品一覧には、登録された商品(本例では、商品名及び売価)がリスト表示される。本図に示す例では、「みかん」及び「いちご」が登録されている。
図7(a)に示されるように、登録画面には、各種の変更操作キーも表示される。具体的には、直近(最後)に登録された商品に応じた変更操作キーがデフォルトで表示される。例えば、図7(a)では、直近に登録された商品「いちご」に応じた変更操作キーがデフォルトで表示されている。つまり、POSレジスタ1は、変更操作キーによる操作対象となる商品(以下、「アクティブの商品」と称する場合がある)を直近に登録された商品とし、当該商品に対応する変更操作キーをデフォルト表示している。このように、登録画面では、商品が登録されるたびに、操作子を操作可能な表示態様、または操作子を操作不能な表示態様で表示可能である。すなわち、商品が登録されるたびに、最後に登録された商品の前記登録情報と操作子と、を変更対象とし、操作子を操作可能か操作不能の何れかの態様により表示する。商品が登録されるたびに操作子が表示され、このようにすることで、表示された操作子が操作可能か不可能かを登録された商品ごとに店員が容易に確認できるので、操作性が向上する。
図7(a)では、売価キーK11、値引キーK12、割引キーK13、小数点キーK14、個数キーK15、直前訂正キーK16、売価確認キーK17、カード忘れキーK18が、商品一覧の下部に表示されている。
図7(a)に示すように、変更操作キーK11~K18は、他の操作キー(プリセットキー等)や表示情報(買上点数、合計金額、商品一覧等)の表示を妨げない位置(重ならない位置)に表示されるので、操作性を向上させることができる。他の操作キー等が隠れることを防ぐことができる。
また、図7(a)に示すように、POSレジスタ1は、小計キー押下前に必要な変更操作キーK11~K18を表示し、小計キー押下前に不要な変更操作キー(例えば、指定訂正キー、値引取消キー等)を表示しないため、同時に表示される変更操作キーの総数が少なくなり、操作がしやすくなる。なお、小計キー押下前に必要か否かに関する情報は、例えば、変更操作キー定義ファイルに記憶しておいてもよい。
また、図7(a)に示すように、POSレジスタ1は、変更操作キー定義ファイルを参照し、アクティブの商品「いちご」について、操作可能な変更操作キーと、操作不能な変更操作キーとを識別可能に(つまり異なる表示態様で)表示する。図4に示した変更操作キー定義ファイルによれば、商品「いちご」については小数点が操作不能であるため、図7(a)では、小数点キーK14をグレーダウン(斜線部)して表示している。
なお、POSレジスタ1は、操作不能な小数点キー14が押下された場合に、「操作できません」等のメッセージを表示してもよい。
このように、アクティブの商品に対して操作可能な変更操作キーと操作不能な変更操作キーとを識別可能に表示しているため、表示された変更操作キーが操作可能であるか操作不能であるかが容易に判別され、操作がしやすくなる。また、アクティブの商品に応じて表示される変更操作キーが動的に変わらないため(操作不能な変更操作キーを非表示としないため)、すなわち、どの商品がアクティブであっても常に同じ位置に同じ変更操作キーが表示される配置されるため、夫々の変更操作キーの表示位置を覚えやすく、操作がしやすくなる。
上述したように、アクティブの商品は直近に登録された商品であるため、次の商品を登録した場合には、当該次の商品に対する変更操作キーK11~K18が表示される。つまり、POSレジスタ1は、商品を登録する度に、当該商品に対する変更操作キーK11~K18を、当該商品に応じた表示態様(操作可能/操作不能)により表示する。
また、POSレジスタ1は、直近に登録された商品をアクティブの商品として変更操作キーK11~K18をデフォルト表示すると説明したが、POSレジスタ1は、直近に登録された商品以外の商品(具体的には、登録画面の商品一覧から指定した任意の商品)をアクティブの商品として変更操作キーK11~K18の表示することができる。
図7(b)は、登録画面の商品一覧から商品「みかん」が押下(選択)されたときに表示される登録画面の例を示している。図7(b)では、指定された商品「みかん」に対する変更操作キーK11~K18が、商品「みかん」に応じた表示態様(操作可能/操作不能)により表示されている。
なお、本例では、登録画面の上部に、押下された商品「みかん」の商品名、売価を表示することにより、アクティブの商品が商品「みかん」であることを示しているが、登録画面の上部にアクティブの商品の商品名、売価を表示することに代えて又は加えて、商品一覧においてアクティブの商品を識別可能に表示してもよい(例えば、商品「みかん」の欄を強調表示する等)。
以上のように、POSレジスタ1は、変更操作キー定義ファイルに基づき、商品に応じて、操作可能な変更操作キーと操作不能な変更操作キーとを識別可能に表示する。つまり、POSレジスタ1は、アクティブの商品(店員によって指定された商品、又は、指定しない場合には直近に登録された商品)に応じて変更操作キーを異なる表示態様により表示する。このように、登録画面では、登録された商品ごとに、操作可能な表示態様、または操作不能な表示態様で操作子を表示可能である。
以上説明した図7に示した登録画面は、操作情報の一例である。例えば、図7(a)の登録画面には、操作子として変更操作キーK11~K18が含まれる。また、図7(a)の登録画面には、「みかん」、「いちご」やその価格など、登録された商品に関する登録商品情報も含まれる。
図8、図9、図10は、POSレジスタに表示される画面の一例であり、変更操作キーK11~K18の他の表示態様を示す図である。図8(a)は、図7(a)に対応し、図8(b)は、図7(b)に対応している。すなわち、図8(a)は、直近に登録された商品「いちご」の場合の変更操作キーの表示例を示し、図8(b)は、登録画面の商品一覧から商品「みかん」が押下(選択)された場合の変更操作キーの表示例を示している。
図8が図7と異なる点は、図8に示されるように、商品一覧の商品の直下に変更操作キーが表示される点である。具体的に、図8(a)では、「いちご」の直下に変更操作キーが表示され、図8(b)では、「みかん」の直下、かつ「いちご」の直上に変更操作キーが表示される。このように表示することで、店員はどの商品に対応した変更操作キーかがより分かりやすくなる。
図9(a)は、変更操作キーK11~K18を商品の表示欄にまとめて表示した表示例を示す図である。また、図9(a)の表示例は、直近に登録された商品「いちご」の場合の変更操作キーの表示例を示している。図9(a)に示されるように、商品表示欄が大きくなっている。具体的には、登録された順番を示す「2」や商品「いちご」等を含む領域全体が、図7や図8と比較して上下方向に大きくなり、「いちご」が上段に表示され、変更操作キーが下段に表示される。このように表示することで、店員はどの商品に対応した変更操作キーかがより分かりやすくなる。
図9(b)は、変更操作キーの他の表示態様を示す図である。図7では、登録された商品が表示される欄に変更操作キーが表示されていたが、図9(b)に示されるように、登録された商品の金額の表示を妨げないように表示してもよい。このように表示することで、店員はどの商品に対応した変更操作キーかがより分かりやすくなる。以上説明した図8、図9では、他の表示を妨げない位置に変更操作キーが表示される。このように、他の表示を妨げない位置であれば、図8、図9に示した例に限らず、変更操作キーが表示される位置はどの位置であってもよい。
図8(a)の割引キーK13が押下されると、割引キーリストがポップアップ表示される。図10は、割引キーリストP10の一例を示す図である。図10の例では、4種類の割引キーが表示される。各々の割引キーには、割引方法が対応付けられている。例えば、「割引1」は、一律5%の割引を行うためのキーで、「10%割引2(置数入力不可)」は、置数入力を行わないで10%割引を行うためのキーで、「10%割引3(置数入力可)」は、置数入力が可能で10%割引を行うためのキーで、割引4は、一律20%の割引を行うためのキーである。図10の例では、4つのキーが示されているが、基本的に割引方法が登録されているキーの数だけ表示される。従って、キーの数は4つに限るものではない。
さらに、図10に示されるように、割引キーリストP10の表示位置は、割引キーK13に重畳される位置である。従って、店員は、割引キーK13が押下されて割引キーリストP10が表示されたときに、目線を変えることなく割引キーリストP10を操作することができる。このように、割引キーリストP10の表示位置を、割引キーK13に重畳される位置とすることで、より操作性を向上させることができる。
図11は、POSレジスタ1に表示される画面の一例である。具体的には、図11は、小計画面の一例を示している。小計画面は、小計キーが押下された後であって、現計キーが押下される前に表示される画面である。
図示するように、小計画面には、商品一覧、買上点数「2」、小計金額「448」、合計金額「448」などが表示される。登録された商品(本例では、商品名及び売価)がリスト表示される。本図に示す例では、「みかん」及び「いちご」が登録されている。また、小計画面には、各種の操作キー(登録画面に戻るための登録画面キーや、未精算の取引を一覧表示するための未精算一覧キーや、現計キー等)が表示される。
図11(a)は、小計画面において商品一覧から商品「いちご」が押下(選択)されたときに表示される小計画面の一例を示している。図11(b)は、小計画面の商品一覧から商品「みかん」が押下(選択)されたときに表示される小計画面の例を示している。
図11(a)及び図11(b)に示すように、商品一覧において押下された商品(アクティブの商品)を、商品一覧において識別可能に表示している。具体的には、商品一覧において押下された商品(アクティブの商品)を、商品一覧において強調表示している。例えば、商品「いちご」が押下された場合には商品「いちご」の欄を他の商品「みかん」の欄よりも大きく表示し(図11(a))、商品「みかん」が押下された場合には商品「みかん」の欄を他の商品「いちご」の欄よりも大きく表示している(図11(b))。
なお、商品一覧において押下された商品(アクティブの商品)を表示サイズ以外(例えば、色、マーク等)によって他の商品と区別できるようにしてもよい。
POSレジスタ1は、小計画面において、アクティブの商品「いちご」について、操作可能な変更操作キーと、操作不能な変更操作キーとを識別可能に表示する。
登録画面とは異なり小計画面の場合、直前に登録した商品(小計キーの押下前に最後に登録した商品)をアクティブの商品とする必要性が低いため、店員が指定した商品をアクティブの商品としている。これにより、小計キーの押下後に、小計キーの押下前に最後に登録した商品について変更操作キーが常に表示されるようなことがないため(煩雑にならないため)、操作がしやすくなる。
図11(a)及び図11(b)に示すように、POSレジスタ1は、小計キー押下後に必要な変更操作キーK31~K37を表示し、小計キー押下後に不要な変更操作キーを表示しないため、同時に表示される変更操作キーの総数が少なくなり、操作がしやすくなる。なお、小計キー押下後に必要か否かに関する情報は、例えば、変更操作キー定義ファイルに記憶しておいてもよい。
また、図11(a)及び図11(b)に示すように、小計画面の下部に変更操作キーK31~K37を表示する。すなわち、小計キーが押下される前の登録画面と、小計キーが押下され現計キーが押下される前の小計画面とでは、デフォルトで表示される変更操作キーが異なる。よって、同じ商品が選択されたとしても、登録画面と小計画面とでは表示される変更操作キーが異なる。また、登録画面と小計画面とでは、変更操作キーが表示される位置も異なる。すなわち、商品登録処理の進行状況に応じて(登録画面と小計画面とで)、各画面において操作し易いように、表示する変更操作キーの表示態様が異ならせている。
図12(a)は、小計画面における変更操作キーK11~K18の他の表示態様を示す図である。図12(a)は、図11(a)に対応している。すなわち、図12(a)は、直近(小計前の直前)に登録された商品「いちご」の場合の変更操作キーの表示例を示している。図12(a)に示される表示態様では、商品名の横に変更操作キーK11~K18が表示されることで、表示された変更操作キーK11~K18が何れの商品に対応しているかが店員が分かりやすいため、操作性を向上させることができる。
図12(a)の割引キーK13が押下されると、割引キーリストがポップアップ表示される。図12(b)は、割引キーリストP11の一例を示す図である。割引キーリストP11は、割引キーリストP10と同じため、その説明は省略する。図12(b)に示されるように、図10で示した割引キーリストP10と表示位置と異なり、割引キーリストP11の表示位置は、割引キーK13に重畳される位置である。このように、本実施形態では、割引キーK13の表示位置に応じて割引キーリストの表示位置を変更する。すなわち、キーが押下されることで表示されるポップアップ画面は、キーの表示位置に応じて、キーと重畳するように表示することで、操作者の目線を変えることなく表示できるので、操作性を向上させることができる。
以上説明したように、小計画面では登録画面とは異なる変更操作キーされるため、夫々の変更操作キーの表示位置を覚えやすく、操作がしやすくなる。つまり、仮に登録画面と小計画面とで同じ位置に変更操作キーした場合、登録画面と小計画面において同じ位置に異なる変更操作キーが表示され、混乱する虞があるが、登録画面と小計画面とで変更操作キーの表示位置を異ならせているため、そういった心配もなくなる。
なお、CPU11は、選択された商品が既に値引きや割引きがされている場合にのみ値引取消キーを操作可能としてもよい。すなわち、CPU11は、選択された商品に値引きや割引きがされていない場合には、値引取消キーを操作不能としてもよい。
また、CPU11は、商品が選択された際に、当該選択された商品が既に小数点キーによる小数点の入力を受け付けている場合には、個数キーを操作不能にしてもよい。同様に、CPU11は、商品が選択された際に、当該選択された商品が既に個数キーによる個数の入力を受け付けている場合には、小数点キーを操作不能にしてもよい。
また、CPU11は、同一商品に対して、小数点を入力した商品が2点ある場合(例えば、1.2mが1点と2.3mが1点とを分けて登録した場合)には、商品の一覧にはこれらの商品を合算して表示してもよいし、別に分けて表示してもよい。そして、CPU11は、別に分けて表示した場合には、商品の一覧から当該同一商品のうち1点が選択されると、選択された1点とともに他の1点も表示し、どちらを編集するかを問い合わせるようにしてもよい。
また、値引きや割引きをされた商品は返品不可にしてもよい。例えば、CPU11は、値引キーや割引キーが入力を受け付けると、返品できない旨の警告表示を表示してもよい。また、CPU11は、印字部19が出力するレシートに、値引きや割引きがされた商品が返品不可である旨を示す文言やマークを印字してもよい。
図13(a)は、POSレジスタ1に表示される画面の一例である。具体的には、図13(a)は、返品不可の商品を返品しようとした際の返品画面の一例を示している。本図に示す例では、CPU11は、返品画面において、値引きされた商品であるため返品することができない旨通知するエラーメッセージ「値引きされた商品のため、返品することができません」をポップアップ画面P3で表示している。なお、本例では、CPU11は、エラーメッセージをポップアップ画面P3で表示しているが、これに限らず、返品画面上にエラーメッセージを表示してもよい。
図13(b)は、POSレジスタ1に表示される画面の一例である。具体的には、図13(b)は、売価変更不可の商品の売価を変更しようとした際の禁止画面の一例を示している。本図に示す例では、CPU11は、禁止画面において、売価変更禁止商品である旨を通知するエラーメッセージ「売価変更禁止商品です 商品の設定を確認してください」をポップアップ画面P4で表示している。なお、本例では、CPU11は、エラーメッセージをポップアップ画面P4で表示しているが、これに限らず、小計画面上にエラーメッセージを表示してもよい。
図14(a)は、POSレジスタ1に表示されるポップアップ画面の一例である。具体的には、図14(a)は、キー操作部15に設けられた支払方法キーM4が押下された場合にポップアップ表示される支払方法選択画面P5の一例を示している。支払方法選択画面P5には、支払方法例として、ポイント、クレジットカード、電子マネー、チャージ、商品券を用いて支払うためのキーが表示されている。他の空欄はプリセットキーとして任意の支払方法を設定可能である。他のプリセットキーとして、地域発行券による支払いを示す地域発行券キー、ギフトカードによる支払いを示すギフトカードキー、電子マネーによる支払いを示す電子マネー支払いキー、官公庁カードによる支払いを示す官公庁カードキー、一般掛売による支払いを示す一般掛売キー、及びローンによる支払いを示すローンキー等が挙げられる。このように、支払方法キーM4を押下すると、支払方法に関するボタンが表示されるので、操作性を向上することができる。
この図14(a)に示される支払方法選択画面P5において、ポイント、クレジット、電子マネー、チャージを用いて支払うためのキーが表示された状態で、ポイントカードが読まれた場合に、ポイントを用いて支払うための「ポイント利用」キーが目立つ態様で表示される。また、電子マネーが読まれた場合には、電子マネーとチャージキーだけが目立つ態様で表示される。
図14(b)は、POSレジスタ1に表示されるポップアップ画面の一例である。具体的には、図14(b)は、精算が終了し、レシートが発行された後にポップアップ表示されるレシート関連画面P6の一例を示している。レシート関連画面P6には、レシートを再発行するためのボタンと、領収証を発行するためのボタンとが表示されている。ここで領収書を発行するためのボタンが押下されて領収書が発行された場合には、領収書ボタンが領収書再発行ボタンに切替って表示されてもよい。図14(b)には、レシート関連画面P6とともに、「次のお客様を登録できます」と表示されている。すなわち、レシート関連画面P6の表示されているときも、次客の商品の登録が可能である。
図15は、POSレジスタ1が実行する商品登録精算処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本図に示す処理は、顧客の買上商品を登録して精算する処理である。
POSレジスタ1のタッチパネル付表示部14には、予め登録画面が表示されている。
(ステップS10)CPU11は、スキャナ部18が商品に付されたバーコードを読み取った(スキャンした)か否かを判定する。スキャンしたとCPU11が判定した場合には、ステップS12の処理に進む。また、スキャンしていないとCPU11が判定した場合には、ステップS20の処理に進む。
(ステップS12)CPU11は、スキャンした商品に関する登録情報を買上登録ファイルに追記して、商品を登録する。その後、ステップS14の処理に進む。
(ステップS14)CPU11は、登録画面において、直近に登録した商品に操作可能な操作キー(変更操作キー。以下、本フローチャートにおいて同様)をタッチパネル付表示部14に表示する。その後、ステップS16の処理に進む。
(ステップS16)CPU11は、表示した操作キーのうちいずれかが押下され入力を受け付けたか否かを判定する。入力を受け付けたとCPU11が判定した場合には、ステップS18の処理に進む。また、入力を受け付けていないとCPU11が判定した場合には、ステップS20の処理に進む。
(ステップS18)CPU11は、押下され入力を受け付けた操作キーに応じた処理を実行し、買上登録ファイルに記録された当該商品に関する登録情報を実行した結果で書き換える。その後、ステップS20の処理に進む。
(ステップS20)CPU11は、登録画面において、商品一覧から商品が選択されたか否かを判定する。商品が選択されたとCPU11が判定した場合には、ステップS22の処理に進む。また、商品が選択されていないとCPU11が判定した場合には、ステップS28の処理に進む。
(ステップS22)CPU11は、登録画面において、選択された商品に操作可能な操作キーをタッチパネル付表示部14に表示する。その後、ステップS24の処理に進む。
(ステップS24)CPU11は、表示した操作キーのうちいずれかが押下され入力を受け付けたか否かを判定する。入力を受け付けたとCPU11が判定した場合には、ステップS26の処理に進む。また、入力を受け付けていないとCPU11が判定した場合には、ステップS28の処理に進む。
(ステップS26)CPU11は、押下され入力を受け付けた操作キーに応じた処理を実行し、買上登録ファイルに記録された当該商品に関する登録情報を実行した結果で書き換える。その後、ステップS28の処理に進む。
(ステップS28)CPU11は、小計キーが押下され入力を受け付けたか否かを判定する。小計キーが入力を受け付けたとCPU11が判定した場合には、ステップS30の処理に進む。また、小計キーが入力を受け付けていないとCPU11が判定した場合には、ステップS10の処理に戻る。
(ステップS30)CPU11は、小計画面をタッチパネル付表示部14に表示する。
その後、ステップS32の処理に進む。
(ステップS32)CPU11は、小計画面において、商品一覧から商品が選択されたか否かを判定する。商品が選択されたとCPU11が判定した場合には、ステップS34の処理に進む。また、商品が選択されていないとCPU11が判定した場合には、ステップS40の処理に進む。
(ステップS34)CPU11は、小計画面において、選択された商品に操作可能な操作キーをタッチパネル付表示部14に表示する。その後、ステップS36の処理に進む。
(ステップS36)CPU11は、表示した操作キーのうちいずれかが押下され入力を受け付けたか否かを判定する。入力を受け付けたとCPU11が判定した場合には、ステップS38の処理に進む。また、入力を受け付けていないとCPU11が判定した場合には、ステップS40の処理に進む。
(ステップS38)CPU11は、押下され入力を受け付けた操作キーに応じた処理を実行し、買上登録ファイルに記録された当該商品に関する登録情報を実行した結果で書き換える。その後、ステップS40の処理に進む。
(ステップS40)CPU11は、現計キーが押下され入力を受け付けたか否かを判定する。現計キーが入力を受け付けたとCPU11が判定した場合には、ステップS42の処理に進む。また、現計キーが入力を受け付けていないとCPU11が判定した場合には、ステップS32の処理に戻る。
(ステップS42)CPU11は、買上登録ファイルに基づいて登録した商品に対する精算処理を実行する。その後、ステップS44の処理に進む。
(ステップS44)CPU11は、次の取引に対する登録画面をタッチパネル付表示部14に表示する。その後、本図に示す処理を終了する。
図16は、POSレジスタ1のタッチパネル付表示部14に表示される画面の一例である。具体的には、本図は、キー操作部15において登録補助キーM3が入力を受け付けたときに、タッチパネル付表示部14に表示されるポップアップ画面の例を示した図である。CPU11は、登録補助キーM3が入力を受け付けると、登録補助キーM3に対応付けられた操作キー群が配置されたポップアップ画面をタッチパネル付表示部14に表示する。
なお、POSレジスタ1は、動作モード等に応じて、タッチパネル付表示部14に表示する操作キーを変更してもよい。例えば、レシート停止キーは、研修等に用いる教育モードのときのみに操作する操作キーである。そのため、CPU11は、動作モードが教育モードである場合にのみ、レシート停止キーを表示してもよい。
なお、POSレジスタ1は、読み取った情報等に応じて、タッチパネル付表示部14に表示する操作キーを変更してもよい。例えば、CPU11は、ポイントカードを読み取っている場合にのみ、ポイント利用キーを表示してもよい。また、CPU11は、商品登録処理中に顧客による電子マネーの残高確認が行われた場合にのみ、電子マネー支払いキーを表示してもよい。また、CPU11は、顧客用表示部16がタッチパネルを備えている場合には、顧客用表示部16に予め支払い方法を選択可能に表示しておき、顧客が支払い方法を選択した場合には、選択された支払い方法に関する操作キーのみをタッチパネル付表示部14に表示し、顧客が支払い方法を選択しなかった場合には、全ての支払い方法に関する操作キーをタッチパネル付表示部14に表示してもよい。
また、CPU11は、ポイントを利用する場合には、全ポイント利用するか一部ポイント利用するかの問い合わせを表示してもよい。また、CPU11は、クレジットカードによる支払いの場合には、1回か分割かの問い合わせを表示してもよい。
また、ビール券やお米券等の商品券は他の支払い方法と併用可能であるため、CPU11は、選択された支払い方法に関する操作キーとともに商品券キーを表示させてもよい。
商品券キーは、商品券での支払いを示す操作キーである。
このように、キー操作部15に設置された操作キーM1~M4を押下すると、各操作キーM1~M4に対応付けられた操作キー群がタッチパネル付表示部14に表示されるため、全ての操作キーをキー操作部15に設置する必要がなくなる。よって、キー操作部15に設置する操作キーの数を減らして操作性を向上させることができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、上述した実施形態において、POSレジスタ1は、操作不能な変更操作キーを、操作可能な変更操作キーと表示態様を変えて表示しているが、これに限らず、操作不能な変更操作キーを非表示にして、操作可能な変更操作キーのみを表示するようにしてもよい。
また、上述した実施形態において、POSレジスタ1は、登録画面や小計画面に変更操作キーを表示しているが、これに限らず、変更操作キーの配置されたポップアップ画面を表示してもよい。POSレジスタ1は、変更操作キーをポップアップ画面で表示させる場合には、変更操作キー以外の場所が押下され入力を受け付けた場合に、表示させたポップアップ画面を非表示にして他のプリセットキー等を操作可能にする。
また、上述した実施形態では、POSレジスタ1は、変更操作キー定義ファイルにおいて各商品それぞれに対して操作可能な変更操作キーのフラグを記憶しているが、更に、操作者それぞれに対して操作可能な変更操作キーを示す情報を記憶し、操作者に応じて各変更操作キーを表示してもよい。
また、上述した実施形態では、POSレジスタ1は、商品が選択された際に売価キー、値引キー、割引キー、小数点キー、個数キー、指定訂正キー及び値引取消キーを表示しているが、これに限らず、商品登録補助キーM2に対応付けられた指定訂正キーが押下された場合に、売価キー、値引キー、割引キー、小数点キー、個数キー、指定訂正キー及び値引取消キーを表示し、表示した変更操作キーのうち選択された操作が可能な商品群を選択可能に一覧表示してもよい。
また、POSレジスタ1は、タッチパネル付表示部14に表示されたプリセットキーにより商品が登録されたか、スキャナ部18が商品に付されたバーコードを読み取って商品が登録されたかによって、表示する変更操作キーを変更してもよい。例えば、店舗において商品番号と値段でバーコードを構成している商品の場合には、バーコードを読み取った場合には値段を読み出せるが、プリセットキーの場合には値段が入力されていないため、売価を入力しなければならない。そのため、POSレジスタ1は、このような商品がプリセットキーで登録された場合には売価キーを操作可能にし、バーコードを読み取って登録された場合には売価キーを操作不能にしてもよい。
また、POSレジスタ1は、登録画面や小計画面において、どの商品が表示した変更操作キーの対象となるアクティブな商品であるかがわかるように、他の商品と表示態様を異ならせてもよい。例えば、商品一覧において、アクティブな商品を他の商品より大きく表示してもよいし、表示色や背景色を異なるものにしてもよいし、マーク等を表示してもよい。
以上説明した実施形態では、店員が操作するPOSレジスタ1を例にしたが、これに限るものではない。例えば、フルセルフレジや、セミセルフレジにおいて客が操作する精算機においても、客に対する複数の操作指示手段が設けられていることがある。このような客が操作するレジにおいて、複数の操作指示手段のいずれかが操作されると、操作された操作指示手段に応じて次に操作可能な操作情報を表示するようにしてもよい。客は店員と異なり、一度もレジを操作したことのない者や不慣れな者も多いため、操作性を向上させることは非常に有効である。操作性の向上により、客が店員を呼んで操作内容を聞いたりする回数が減少したり、操作時間そのものが短縮されるため、レジの生産性を大幅に向上させることができる。
また、操作者の操作の熟練度に応じて、操作情報の表示態様を変化させるようにしてもよい。例えば、熟練度が高い操作者には、従来より当該操作者が使用して慣れている表示態様とし、低い操作者には本実施形態で説明した表示態様で表示するようにしてもよい。
なお、熟練度の高低は、例えばレジ開設時にレジに読み取らせる操作者の識別情報をもとに、勤続年数等を用いて判定するようにしてもよいし、予め設定可能なようにしてもよい。例えば、熟練者用、初心者用、客用といったようにそれぞれ表示態様を異ならせるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、関連した複数の操作キーを一つの操作キー(メカキー)に纏める技術について説明したが、一つの操作キーはメカキーに限るものではない。すなわち、一つの操作キーはタッチパネルに表示されるキーであってもよい。この場合、メカキーを含まない構成で、関連した複数の操作キーを一つの操作キーに纏めたレジを実現することができる。メカキーを構成に含めないことにより、メカキー分のコストを削減できる。また、メカキーは水分やほこりに弱く、機械的に経年劣化するため、メンテナンス等に要するコストも削減することができる。さらにメカキーが占有していた領域にタッチパネルを設けるなど、メカキーが占有していた領域を有効活用できる。このようにメカキーを備えていないレジであっても、関連した複数の操作キーを一つの操作キーに纏めることが可能であり、これにより操作者の操作性を向上することができる。
なお、上述のPOSレジスタ1などとしての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のPOSレジスタ1などとしての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1 POSレジスタ、11 CPU、12 記憶部、13 RAM、14 タッチパネル付表示部、14a タッチパネル、15 キー操作部、16 顧客用表示部、17 自動釣銭機、17a 釣銭排出口、17b 預金投入口、18 スキャナ部、19 印字部、20 通信部、30 ドロア

Claims (4)

  1. 会計のために商品の登録処理を受け付ける登録手段と、
    前記登録手段で登録された前記商品の登録明細を表示する表示手段と、
    前記登録手段で登録された前記商品に対する登録情報の変更を行う操作指示手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、前記操作指示手段に対応する操作子を表示し、前記登録手段で登録された前記商品を登録明細に表示すると、前記登録明細に表示された前記商品に対応した位置に前記操作子を操作可能な態様および操作不可能な態様のうちいずれか一方の態様で表示することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記表示手段は、前記商品が登録されるたびに前記操作子を該商品に対応した位置に表示し、前記登録明細に表示された一の商品の指定を受け付けることで前記操作子の表示を前記一の商品に対応する位置に変え
    小計操作によって、前記操作子の表示を終了することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記表示手段は、前記商品に対応した位置として、前記登録手段で直近に登録された前記商品の直下、または、操作者によって指定を受け付けた前記商品の直下に、前記操作子を表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ処理装置。
  4. コンピュータをデータ処理装置として制御するプログラムであって、
    会計のために商品の登録処理を受け付ける登録手段、
    前記登録手段で登録された前記商品の登録明細を表示する表示手段、
    前記登録手段で登録された前記商品に対する登録情報の変更を行う操作指示手段、
    として前記コンピュータを機能させ、
    前記表示手段は、前記操作指示手段に対応する操作子を表示し、前記登録手段で登録された前記商品を登録明細に表示すると、前記登録明細に表示された前記商品に対応した位置に前記操作子を操作可能な態様および操作不可能な態様のうちいずれか一方の態様で表示することを特徴とするプログラム。
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