JP7454109B2 - 内燃機関制御装置及び点火機関の制御方法 - Google Patents

内燃機関制御装置及び点火機関の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関制御装置及び点火機関の制御方法に関する。
近年、排気ガス規制の強化に伴って、内燃機関における排気触媒(三元触媒)の性能向上が求められている。内燃機関の排気触媒では、プラチナなどの高価な貴金属が使用されている。そのため、排気ガス規制が強化されるに従って、排気性能向上のため多くの貴金属を使用する必要があり、排気触媒の製造コストが増加してしまう。
この種の内燃機関では、温度が外気温よりも低い冷機始動時に多量の炭化水素(Hydrocarbon:HC)が発生する。冷機始動時に炭化水素が発生する要因は、主に2つある。1つ目は、筒内温度が低いことにより、燃料の気化が遅れて、一部の燃料が燃焼完了後に気化することである。燃焼完了後に気化した燃料は、酸化されないまま炭化水素として排出される。2つ目は、点火時期までに気化される燃料が減り、筒内の空燃比が大きくなる(燃料が希薄化する)ことである。この場合は、要求点火エネルギーが増大して、失火が増えることにより、炭化水素が増える。そのため、冷機始動時の炭化水素の発生を抑えることにより、排気触媒で用いられる貴金属の量を減らし、排気触媒の製造コストを削減することができる。
しかしながら、内燃機関では、冷機始動時の点火装置(点火プラグ)の点火不良(消炎)を防止するため、冷機始動時の燃料の噴射量を多くする制御が行われる。この結果、冷機始動時の炭化水素の発生量が増加し、排気触媒のコスト削減が困難になる。
特許文献1には、内燃機関の1燃焼サイクルにおいて、通常の点火タイミングとは異なるタイミング(燃料噴射開始前)で複数回の点火を行うことで、点火プラグ電極の温度低下を防止する内燃機関用点火装置が開示されている。
国際公開第2019/087748号
しかしながら、特許文献1に開示された内燃機関点火装置は、筒内ガスの加熱はできない。そのため、燃料の気化遅延を改善できず、失火や発生した炭化水素を低減することはできない。したがって、内燃機関の冷機始動時の炭化水素の発生を抑えることはできず、排気触媒の製造コストの削減が困難となる。
本発明は、上記の問題点を考慮し、内燃機関の冷機始動時における炭化水素の発生を抑えることを目的とする。
上記課題を解決し、本目的を達成するため、本発明の内燃機関制御装置は、気筒内に燃料を噴射するインジェクタと、気筒内に配置された点火電極を有する点火プラグと、点火プラグに接続された点火コイルと、点火コイルに通電信号を出力する制御部と、を備えた内燃機関を制御する。制御部は、少なくとも初爆のための燃料噴射後に、点火信号を点火コイルに出力し、次に、失火救済のために第1周期の通電信号を前記点火コイルに出力し、点火成功後に、前記第1周期よりも短い第2周期の通電信号を前記点火コイルに出力する。
本発明によれば、内燃機関の冷機始動時における炭化水素の発生を抑えることができる。
一実施形態に係る内燃機関の基本構成例を示す全体構成図である。 一実施形態に係る点火プラグを説明する部分拡大図である。 一実施形態に係る内燃機関の制御装置の機能構成を説明する機能ブロック図である。 排気濃度と空燃比との関係を説明する図である。 一実施形態に係る点火コイルを含む電気回路の一例を説明する回路図である。 多重点火の放電波形例である。 空燃比と要求点火エネルギーの関係を説明する図である。 失火防止を目的とした、点火信号制御のタイミングチャートの例である。 筒内で発生したHCを低減することを目的とした、点火信号制御のタイミングチャートの例である。 放電回数とHC排出量の関係を説明する図である。 図11は、失火防止とHC低減のトレードオフ解消を目的とした、放電周期切替制御のタイミングチャートの例である。 本発明に係る放電周期切替処理の例を示すフローチャートである。 一般的な受動式点火コイルの充放電の時間配分を説明する図である。
<実施形態>
以下、実施の形態例にかかる内燃機関制御装置について説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
[内燃機関システム]
まず、一実施形態に係る内燃機関システムの構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の基本構成例を示す全体構成図である。
図1に示す内燃機関100は、単気筒でも複数気筒を有するものでもよいが、実施形態では、4気筒を有する内燃機関100を例示して説明する。
図1に示すように、内燃機関100では、外部から吸引した空気はエアクリーナ110、吸気管111、吸気マニホールド112を通流する。吸気マニホールド112を通った空気は、吸気弁151が開いたときに各気筒150に流入する。各気筒150に流入する空気量は、スロットル弁113により調整される。スロットル弁113で調整された空気量は、流量センサ114により測定される。
スロットル弁113には、スロットルの開度を検出するスロットル開度センサ113aが設けられている。スロットル開度センサ113aで検出されたスロットル弁113の開度情報は、制御装置(Electronic Control Unit:ECU)1に出力される。
本実施形態では、スロットル弁113として、電動機で駆動される電子スロットル弁を適用する。しかし、本発明に係るスロットル弁としては、空気の流量を適切に調整できるものであれば、その他の方式によるものを適用してもよい。
各気筒150に流入したガスの温度は、吸気温センサ115で検出される。
クランクシャフト123に取り付けられたリングギア120の径方向外側には、クランク角センサ121が設けられている。クランク角センサ121は、クランクシャフト123の回転角度を検出する。本実施形態では、クランク角センサ121は、10°毎及び燃焼周期毎のクランクシャフト123の回転角度を検出する。
シリンダヘッドのウォータジャケット(図示せず)には、水温センサ122が設けられている。水温センサ122は、内燃機関100の冷却水の温度を検出する。
また、車両には、アクセルペダル125の変位量(踏み込み量)を検出するアクセルポジションセンサ(Accelerator Position Sensor:APS)126が設けられている。アクセルポジションセンサ126は、運転者の要求トルクを検出する。アクセルポジションセンサ126で検出された運転者の要求トルクは、後述する内燃機関制御装置1に出力される。内燃機関制御装置1は、この要求トルクに基づいて、スロットル弁113を制御する。
燃料タンク130に貯留された燃料は、燃料ポンプ131によって吸引及び加圧される。燃料ポンプ131によって吸引及び加圧された燃料は、燃料配管133に設けられたプレッシャレギュレータ132で所定の圧力に調整される。そして、所定の圧力に調整された燃料は、燃料噴射装置(インジェクタ)134から各気筒150内に噴射される。プレッシャレギュレータ132で圧力調整された後の余分な燃料は、戻り配管(図示せず)を介して燃料タンク130に戻される。
燃料噴射装置134の制御は、後述する内燃機関制御装置1の燃料噴射制御部82(図3参照)の燃料噴射パルス(制御信号)に基づいて行われる。
内燃機関100のシリンダヘッド(図示せず)には、燃焼圧センサ(Cylinder Pressure Sensor:CPS、筒内圧センサとも言う)140が設けられている。燃焼圧センサ140は、各気筒150内に設けられており、気筒150内の圧力(燃焼圧)を検出する。燃焼圧センサ140は、例えば、圧電式又はゲージ式の圧力センサが適用されている。これにより、広い温度領域に渡って気筒150内の燃焼圧(筒内圧)を検出することができる。
各気筒150には、排気弁152と、排気マニホールド160が取り付けられている。排気弁152が開くと、気筒150から排気マニホールド160に排気ガスが排出される。排気マニホールド160は、燃焼後のガス(排気ガス)を、気筒150の外側に排出する。排気マニホールド160の排気側には、三元触媒161が設けられている。三元触媒161は、排気ガスを浄化する。三元触媒161により浄化された排気ガスは、大気に排出される。
三元触媒161の上流側には、上流側空燃比センサ162が設けられている。上流側空燃比センサ162は、各気筒150から排出された排気ガスの空燃比を連続的に検出する。
また、三元触媒161の下流側には、下流側空燃比センサ163が設けられている。下流側空燃比センサ163は、理論空燃比近傍でスイッチ的な検出信号を出力する。本実施形態の下流側空燃比センサ163は、O2センサである。
各気筒150の上部には、点火プラグ200が各々設けられている。点火プラグ200は、放電(点火)により火花を発生させ、その火花が、気筒150内の空気と燃料との混合気に着火する。これにより、気筒150内で爆発が起こり、ピストン170が押し下げられる。ピストン170が押し下げられることにより、クランクシャフト123が回転する。点火プラグ200には、点火プラグ200に供給される電気エネルギー(電圧)を生成する点火コイル300が接続されている。
前述したスロットル開度センサ113a、流量センサ114、クランク角センサ121、アクセルポジションセンサ126、水温センサ122、燃焼圧センサ140等の各種センサからの出力信号は、内燃機関制御装置1(以下、「制御装置1」とする)に出力される。制御装置1は、これら各種センサからの出力信号に基づいて、内燃機関100の運転状態を検出する。そして、制御装置1は、気筒150内に送出する空気量、燃料噴射装置134からの燃料噴射量、点火プラグ200の点火タイミング等の制御を行う。
[点火プラグ]
次に、点火プラグ200について、図2を参照して説明する。
図2は、点火プラグ200を説明する部分拡大図である。
図2に示すように、点火プラグ200は、中心電極210と、外側電極220とを有している。中心電極210は、絶縁体230を介してプラグベース(不図示)に支持されている。これにより、中心電極210は、絶縁されている。外側電極220は接地されている。
点火コイル300(図1参照)において電圧が発生すると、中心電極210に所定の電圧(例えば20,000V~40,000V)が印加される。中心電極210に所定の電圧が印加されると、中心電極210と外側電極220との間で放電(点火)が生じる。そして、放電により発生した火花が、気筒150内の空気と燃料との混合気に着火する。
なお、気筒150内におけるガス成分の絶縁破壊を起こして放電(点火)が発生する電圧は、中心電極210と外側電極220との間に存在する気体(ガス)の状態や気筒150の筒内圧に応じて変動する。この放電が発生する電圧を絶縁破壊電圧と言う。
点火プラグ200の放電制御(点火制御)は、後述する制御装置1の点火制御部83(図3参照)により行われる。
[制御装置のハードウェア構成]
次に、制御装置1のハードウェアの全体構成を説明する。
図1に示すように、制御装置1は、アナログ入力部10と、デジタル入力部20と、A/D(Analog/Digita)変換部30と、RAM(Random Access Memory)40と、MPU(Micro-Processing Unit)50と、ROM(Read Only Memory)60と、I/O(Input/Output)ポート70と、出力回路80と、を有する。
アナログ入力部10には、スロットル開度センサ113a、流量センサ114、アクセルポジションセンサ126、上流側空燃比センサ162、下流側空燃比センサ163、筒内圧センサ140、水温センサ122等の各種センサからのアナログ出力信号が入力される。
アナログ入力部10には、A/D変換部30が接続されている。アナログ入力部10に入力された各種センサからのアナログ出力信号は、ノイズ除去等の信号処理が行われた後、A/D変換部30でデジタル信号に変換される。そして、A/D変換部30により変換されたデジタル信号は、RAM40に記憶される。
デジタル入力部20には、クランク角センサ121からのデジタル出力信号が入力される。
デジタル入力部20には、I/Oポート70が接続されている。デジタル入力部20に入力されたデジタル出力信号は、I/Oポート70を介してRAM40に記憶される。
RAM40に記憶された各出力信号は、MPU50で演算処理される。
MPU50は、ROM60に記憶された制御プログラム(図示せず)を実行することで、RAM40に記憶された出力信号を、制御プログラムに従って演算処理する。MPU50は、制御プログラムに従って、内燃機関100を駆動する各アクチュエータ(例えば、スロットル弁113、プレッシャレギュレータ132、点火プラグ200等)の作動量を規定する制御値を算出し、その制御値をRAM40に一時的に記憶する。
RAM40に記憶されたアクチュエータの作動量を規定する制御値は、I/Oポート70を介して出力回路80に出力される。
出力回路80には、全体制御部81、燃料噴射制御部82、点火制御部83などの機能が設けられている(図3参照)。全体制御部81は、各種センサ(例えば、筒内圧センサ140)からの出力信号に基づいて内燃機関の全体制御を行う。燃料噴射制御部82は、燃料噴射装置134のプランジャロッド(不図示)の駆動を制御する。点火制御部83は、点火プラグ200に印加する電圧を制御する。
[制御装置の機能ブロック]
次に、制御装置1の機能構成を、図3を参照して説明する。
図3は、制御装置1の機能構成を説明する機能ブロック図である。
制御装置1の各機能は、MPU50がROM60記憶された制御プログラムを実行することにより、出力回路80における各種機能として実現される。出力回路80における各種機能は、例えば、燃料噴射制御部82による燃料噴射装置134の制御や、点火制御部83による点火プラグ200の放電制御がある。
図3に示すように、制御装置1の出力回路80は、全体制御部81と、燃料噴射制御部82と、点火制御部83とを有する。
[全体制御部]
全体制御部81は、アクセルポジションセンサ126と、筒内圧センサ140(CPS)に接続されている。全体制御部81は、アクセルポジションセンサ126からの要求トルク(加速信号S1)と、筒内圧センサ140からの出力信号S2とを受け付ける。
全体制御部81は、アクセルポジションセンサ126からの要求トルク(加速信号S1)と、筒内圧センサ140からの出力信号S2とに基づいて、燃料噴射制御部82と、点火制御部83の全体的な制御を行う。
[燃料噴射制御部]
燃料噴射制御部82は、内燃機関100の各気筒150を判別する気筒判別部84と、クランクシャフト123のクランク角を計測する角度情報生成部85と、エンジン回転数を計測する回転数情報生成部86と、に接続されている。燃料噴射制御部82は、気筒判別部84からの気筒判別情報S3と、角度情報生成部85からのクランク角度情報S4と、回転数情報生成部86からのエンジン回転数情報S5と、を受け付ける。
また、燃料噴射制御部82は、気筒150内に吸気される空気の吸気量を計測する吸気量計測部87と、エンジン負荷を計測する負荷情報生成部88と、エンジン冷却水の温度を計測する水温計測部89と、に接続されている。燃料噴射制御部82は、吸気量計測部87からの吸気量情報S6と、負荷情報生成部88からのエンジン負荷情報S7と、水温計測部89からの冷却水温度情報S8と、を受け付ける。
燃料噴射制御部82は、受け付けた各情報に基づいて、燃料噴射装置134から噴射される燃料の噴射量と噴射時間を算出する。そして、燃料噴射制御部82は、算出した燃料の噴射量と噴射時間とに基づいて生成した燃料噴射パルス(INJ信号)S9を燃料噴射装置134に送信する。
[点火制御部]
点火制御部83は、全体制御部81のほか、気筒判別部84と、角度情報生成部85と、回転数情報生成部86と、負荷情報生成部88と、水温計測部89とに接続されており、これらからの各情報を受け付ける。
点火制御部83は、受け付けた各情報に基づいて、点火コイル300の1次側コイル310(図8参照)に通電する電流量(通電角)と、通電開始時間と、1次側コイル310に通電した電流を遮断する時間(点火時間)を算出する。
点火制御部83は、算出した通電量と、通電開始時間と、点火時間とに基づいて、点火コイル300の1次側コイル310に点火信号SAを出力することで、点火プラグ200による放電制御(点火制御)を行う。
[排気濃度と空燃比]
次に、排気濃度と空燃比との関係について、図4を参照して説明する。
図4は、排気濃度と空燃比との関係を説明する図である。
図4に示すように、理論空燃比近傍では、燃焼温度が高いため、NOx濃度が高くなる。一方、HC濃度は、燃料が完全燃焼する理論空燃比近傍で低くなる。空燃比が大きくなる(燃料が薄くなる)と、燃焼温度が低下するため、NOx濃度は低減する。しかし、HC濃度は、燃焼温度の低下に伴って増大する。
[点火コイルを含む電気回路]
次に、点火コイルを含む電気回路について、図5を参照して説明する。
図5は、点火コイルを含む電気回路を説明する図である。
図5に示す電気回路500は、点火コイル300を有している。点火コイル300は、所定の巻き数で巻かれた1次側コイル310と、1次側コイル310よりも多い巻き数で巻かれた2次側コイル320と、を含んで構成される。
1次側コイル310の一端は、直流電源330に接続されている。これにより、1次側コイル310には、所定の電圧(例えば12V)が印加される。1次側コイル310の他端は、イグナイタ(通電制御回路)340のドレイン(D)端子に接続されており、イグナイタ340を介して接地されている。イグナイタ340には、トランジスタや電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)などが用いられる。
イグナイタ340のゲート(G)端子は、点火制御部83に接続されている。点火制御部83から出力された点火信号SAは、イグナイタ340のゲート(G)端子に入力される。イグナイタ340のゲート(G)端子に点火信号SAが入力されると、イグナイタ340のドレイン(D)端子とソース(S)端子間が通電状態となり、ドレイン(D)端子とソース(S)端子間に電流が流れる。これにより、点火制御部83からイグナイタ340を介して点火コイル300の1次側コイル310に点火信号SAが出力される。その結果、1次側コイル310に電流が流れて電力(電気エネルギー)が蓄積される。
点火制御部83からの点火信号SAの出力が停止すると、1次側コイル310に流れる電流が遮断される。その結果、1次側コイル310に対するコイルの巻き数比に応じた高電圧が2次側コイル320に発生する。
2次側コイル320に発生する高電圧は、点火プラグ200の中心電極210(図5参照)に印加される。これにより、点火プラグ200の中心電極210と、外側電極220との間に電位差が発生する。この中心電極210と外側電極220との間に発生した電位差が、ガス(気筒150内の混合気)の絶縁破壊電圧Vm以上になると、ガス成分が絶縁破壊されて中心電極210と外側電極220との間に放電が生じる。その結果、燃料(混合気)への点火(着火)が行われる。点火プラグ200と、点火コイル300を有する電気回路500は、本発明に係る点火機関に対応する。
中心電極210と外側電極220の間に発生する放電経路は、数千℃の高温となる。放電経路は、周囲ガスと電極210,220に接しているため、放電の発熱エネルギーは、周囲ガスと電極210,220へ分配される。そして、周囲ガスへ分配された分の発熱エネルギーは、周囲ガスを加熱して着火を促進する。
[多重点火の放電波形]
次に、多重点火の放電波形について、図6を参照して説明する。
図6は、多重点火の放電波形例である。
図6に示すように、通常の点火時期の放電(放電開始)後に、点火信号のONとOFFを繰り返すことで、複数回の放電を追加して多重点火を行うことができる。この追加放電による多重点火は、燃料噴射開始まで継続できる。
[空燃比と要求点火エネルギー]
次に、空燃比と要求点火エネルギーについて、図7を参照して説明する。
図7は、空燃比と要求点火エネルギーの関係を説明する図である。
図7に示すように、理論空燃比近傍では、点火に必要な最小点火エネルギーである要求点火エネルギーが小さくなる。一方、理論空燃比よりも空燃比が大きくなる(燃料が希薄化する)と、要求点火エネルギーが増大する。また、理論空燃比よりも空燃比が小さくなる(燃料が濃くなる)と、要求点火エネルギーが増大する。
[失火防止の点火信号制御]
次に、失火防止をする場合の点火信号制御について、図8を参照して説明する。
図8は、失火防止を目的とした、点火信号制御のタイミングチャートの例である。
冷機始動では、筒内(気筒内)温度が低いことにより、燃料の気化が遅れる。その結果、一部の燃料は、燃焼完了後に気化する。点火時期までに気化される燃料が減ることで、点火時期における筒内の空燃比が大きくなる。上述したように、空燃比が大きくなると、点火に必要な要求点火エネルギーが増大する(図7参照)。
要求点火エネルギーが増大した場合は、点火エネルギー不足により失火して、未燃ガスが排出される。失火を防止するには、電極間ガスの空燃比が小さい(燃料が濃い)時期に放電する。これにより、要求点火エネルギーを低減することができるため、点火エネルギー不足にならず、失火を防ぐことが可能である。
しかし、筒内ガスの空燃比分布を予測することは困難である。そのため、点火エネルギーを低下させずに追加放電(失火救済)を繰り返すことで、点火する確率を向上させることが有効である。なお、追加放電とは、燃料噴射後に最初に行う放電(初回点火)後に追加して行われる複数の放電である。追加放電が必要な時期は、ピストン170の上死点前後であり、燃焼室容積が縮小するため、筒内圧力が高い。
このような高圧と希薄ガスの環境で点火するためには、所定値以上の点火エネルギーを確保する必要がある。そして、点火エネルギーの低下を防ぐためには、充電時間を確保する必要がある。そして、充電時間を確保するためには、点火信号の放電周期を所定の放電周期に設定する必要がある。すなわち、失火を防止するには、図8に示すように、点火信号の放電周期を所定の周期(以下、「第1周期」とする)に設定して、追加放電における1回の放電あたりの点火エネルギーを所定値以上にする必要がある。
[HC低減の点火信号制御]
次に、HC低減をする場合の点火信号制御について、図9を参照して説明する。
図9は、筒内で発生したHCを低減することを目的とした、点火信号制御のタイミングチャートの例である。
上述したように、冷機始動では、筒内(気筒内)温度が低いことにより、燃料の気化が遅れる。その結果、一部の燃料は、燃焼完了後に気化する。気化遅延による筒内の未燃ガスは、燃焼に伴う発熱によって気化が促進される。その結果、未燃ガスは、膨張行程以降で増大する。そして、膨張行程以降は、燃焼室容積が増大するため、筒内圧力が低くなる。
未燃ガスは、筒内に投入された燃料全体のうちの一部であるため、ガス濃度は低い。そのため、未然ガスの点火による発熱が小さくなり、追加放電による酸化の連鎖反応は生じない。未燃ガスの酸化を促進させるには、筒内に散在する未燃ガスと電極210,220の間に発生する放電経路との接触機会を増やすとよい。
しかし、膨張行程以降の筒内環境は、低流速である。すなわち、吸入行程で生じた筒内のタンブル流動は、時間経過や燃焼室容積の縮小により低下する。そして、筒内が低流速の環境では、放電経路を伸長しても、放電経路と未然ガスの接触機会を増やすことが難しい。
また、未燃ガスの酸化を促進するための追加放電(HC筒内後処理)が必要な時期は、燃焼終了後であるため、筒内圧力が低い。そして、低圧環境の筒内で放電するために必要な要求点火エネルギーは、高圧環境に比べて低くなる。そのため、発生したHCを参加させて低減するには、図9に示すように、点火信号の放電周期を第1周期(図8に示す失火救済のための所定の周期)よりも短い第2周期にして、放電回数を増加するとよい。
第1周期及び第2周期は、それぞれの要求点火エネルギー、点火コイル300の応答性、ノイズフィルタの性能等に応じて適宜決定する。パルス幅が小さくなると、ノイズと制御信号の区別がつかなくなる。そのため、ノイズフィルタの性能に応じて最小のパルス幅が決まる。そして、最小のパルス幅が決まると、最小の放電周期が決まる。
[放電回数とHC排出量]
次に、放電回数とHC排出量の関係について、図10を参照して説明する。
図10は、放電回数とHC排出量の関係を説明する図である。
図10は、放電周期を変化させた際の、放電回数とHC排出量の計測結果を示している。計測には、単気筒ガソリンエンジンを用いた。運転条件としては、エンジン回転速度を1500[rpm]、平均有効圧力を6.4[bar]とした。図10に示すように、放電周期を短くして放電回数を増やすと、HC排出量を低減することができる。
[放電周期切替制御]
次に、失火防止とHC低減を実現する放電周期切替制御について、図11を参照して説明する。
図11は、失火防止とHC低減のトレードオフ解消を目的とした、放電周期切替制御のタイミングチャートの例である。
失火防止のためには、比較的長周期である第1周期の放電が必要である(図8参照)。一方、HC低減のためには、比較的短周期である第2周期の放電が必要である(図9参照)。つまり、失火防止とHC低減には、トレードオフが生じる。
トレードオフを解消するには、図11に示すように、燃料噴射が行われた後、点火成功(初爆)前後で点火信号の放電周期を切り替える必要がある。そこで、本実施形態では、点火成功前後で点火信号の放電周期を切り替える放電周期切替制御を行う。本発明に係る放電周期を切り替えは、初爆工程における膨張行程もしくは排気工程のいずれかで行う。
放電周期切替制御を行うことにより、失火防止とHC低減のトレードオフを解消することができる。すなわち、内燃機関100の冷機始動時における炭化水素(HC)の発生を抑えると共に、失火を防止することができる。
ところで、ガスの筒内流動にはサイクル変動がある。そのため、電極210,220付近へ着火性が高いガスが到達する時期の再現性が低い。したがって、点火成功(初爆)時期を予め予測することは困難である。そのため、本実施形態では、リアルタイムで筒内圧力を検知して、筒内圧力の絶対値、或いは初回点火時期の圧力からの変化量(圧力変化)から点火成功時期を検出する。これにより、点火成功時期を高精度に検出することができる。
筒内圧力の検知は、例えば、上述した燃焼圧センサ140(図1参照)を用いてもよい。また、筒内圧力の検知は、特開2019-210827号公報に記載されているように、点火プラグ200流れる電流、及び点火プラグ200の電極210,220間の電圧に基づいて、筒内圧力を算出する方法を採用してもよい。
具体的には、放電毎の点火コイル300の2次電圧と2次電流のピーク値を検出し、以下の式(1)により算出する。なお、式(1)において、Vsは放電時の電極間電圧、pは筒内圧、dは電極間距離をそれぞれ表し、A、B、Cはそれぞれ定数を表す。
Vs=Bpd/{ln(Apd)+C} ・・・(1)
このように、2次電圧と2次電流のピーク値から筒内圧力を算出する場合は、各気筒150内に燃焼圧センサ140を設ける必要が無く、内燃機関100のコスト削減を図ることができる。
[放電周期切替処理]
次に、本実施形態に係る放電周期切替処理について、図12を参照して説明する。
図12は、放電周期切替処理の例を示すフローチャートである。
図12に示す放電周期切替処理は、燃料噴射後の初回点火の点火信号がONからOFFへ変わり、初回点火の放電開始と同時に開始する。そして、放電周期切替処理は、初回点火の放電開始から次の燃料噴射開始までの間、繰り返し実施される。
まず、点火制御部83(図3参照)は、失火防止を目的とした第1放電パターンを設定する(S101)。第1放電パターンの放電周期は、前述の第1周期である。すなわち、点火制御部83は、筒内が高圧、且つ高流速の環境で点火が成功するために必要な、放電周期と充電時間を設定する。
次に、点火制御部83は、燃料噴射が行われたか否かを判定する(S102)。すなわち、点火制御部83は、燃料噴射信号がONであれば、燃料噴射が行われたと判定し、燃料噴射信号がOFFであれば、燃料噴射が行われていないと判定する。なお、点火制御部83は、燃料噴射信号のON・OFF情報を全体制御部81から得る。S102において、燃料噴射が行われたと判定したとき(S102がYES判定の場合)、点火制御部83は、追加放電を停止して放電周期切替処理を終了する。
S102において、燃料噴射が行われていないと判定したとき(S102がNO判定の場合)、点火制御部83は、設定されている放電パターンに従った点火信号を出力して、追加放電(充放電)を繰り返す(S103)。
次に、点火制御部83は、筒内圧力を検知する(S104)。本実施形態では、放電時の2次電圧と2次電流を検出して、2次電圧と2次電流のピーク値を圧力換算式(上述の式(1))へ代入して筒内圧力を算出する。
次に、点火制御部83は、着火(点火成功)したか否かを判定する(S105)。この処理において、点火制御部83は、S104で検知した圧力の絶対値、或いは初回点火時期の圧力からの変化量と、予め定めた閾値を比較し、閾値以上である場合に、着火したと判定する。一方、点火制御部83は、S104で検知した圧力の絶対値、或いは初回点火時期の圧力からの変化量が、予め定めた閾値未満である場合に、着火していないと判定する。
S105において、着火していないと判定したとき(S105がNO判定の場合)、点火制御部83は、処理をS103に移す。一方、S105において、着火したと判定したとき(S105がYES判定の場合)、点火制御部83は、筒内で発生するHCの低減を目的とした第2放電パターンを設定する(S106)。
第2放電パターンの放電周期は、前述の第2周期である。すなわち、筒内が低圧、且つ低流速の環境で未燃ガスの酸化を促進するために必要な、放電周期と充電時間に設定する。S106の処理後、点火制御部83は、燃料噴射が開始されるまで、第2放電パターンに従った点火信号を出力する。例えば、第1放電パターンに従った点火信号による充放電が1回行われた後に、着火したと判定した場合は、1回の失火防止を目的とした追加放電後に、HCの低減を目的とした追加放電が繰り替えされる。
[点火信号のDUTY比]
次に、点火信号のDUTY比について、図13を参照して説明する。
図13は、一般的な受動式点火コイルの充放電の時間配分を説明する図である。
点火コイル300の変換特性上、充電が実施されている時間よりも放電が実施されている時間の方が短い。そのため、点火信号のDUTY比を50%にすると、点火コイル300の時間稼働率が低下して、発熱エネルギーを効率よく得られない。
図13に示すように、本実施形態では、追加放電(第1放電パターン及び第2放電パターン)におけるDUTY比を、点火コイル300の充放電時間比とする。これにより、点火コイル300の稼働率を最大化することができ、放電の発熱エネルギーを最大化することができる。なお、初回点火の放電におけるDUTY比も、点火コイル300の充放電時間比としてもよい。
また、追加放電におけるDUTY比を、点火コイル300の充放電時間比とすることで、点火コイル300の発熱が増大する。そこで、実測や推定による点火コイル300の温度に応じて、DUTY比を変化させてもよい。例えば、点火コイル300の温度が予め定めた所定温度以上である場合は、点火コイル300の時間稼働率が低下すようにDUTY比を変化させる。これにより、点火コイル300の過熱を防止することができる。点火コイル300の温度は、例えば、イグナイタ340の温度から推定してもよい。
このように、本実施形態に係る内燃機関制御装置1は、気筒150内に燃料を噴射する燃料噴射装置134(インジェクタ)と、気筒150内に配置された電極210,220(点火電極)を有する点火プラグ200と、点火プラグ200に接続された点火コイル300とを備えた内燃機関100を制御する。内燃機関制御装置1は、点火コイル300に通電信号(点火信号)を出力する点火制御部83(制御部)を有する。点火制御部83は、少なくとも初爆のための燃料噴射後に、第1周期の通電信号を点火コイル300に出力し、点火成功後に、第1周期よりも短い第2周期の通電信号を点火コイル300に出力する。これにより、失火防止とHC低減のトレードオフを解消することができる。すなわち、内燃機関100の冷機始動時における炭化水素(HC)の発生を抑えると共に、失火を防止することができる。
また、点火制御部83(制御部)は、気筒150内の圧力(筒内圧力)が予め定めた閾値を越えた場合に、点火成功を検知する。これにより、点火成功時期を高精度に検出することができる。
また、点火制御部83(制御部)は、点火プラグ200による放電毎の点火コイル300の2次電圧と2次電流の値から気筒150内の圧力(筒内圧力)を算出する。これにより、各気筒150内に燃焼圧センサ140を設けなくても、気筒150内の圧力を検出することできる。その結果、内燃機関100のコスト削減を図ることができる。
また、点火制御部83(制御部)は、初爆工程における膨張行程もしくは排気工程のいずれかで通電信号の周期を第1周期から第2周期に変更する。これにより、失火防止を目的とした追加放電と、筒内で発生したHCを低減することを目的とした追加放電を、適切な時期に行うことができる。
また、点火制御部83(制御部)は、点火コイル300の温度に応じて、通電信号のDUTY比を変更する。これにより、点火コイル300の過熱を防止することができる。その結果、点火コイル300の故障を防止することができる。
また、本実施形態に係る点火機関は、気筒150内に配置された電極210,220(点火電極)を有する点火プラグ200と、点火プラグ200に接続された点火コイル300を有する。この点火機関の制御方法は、少なくとも初爆のための燃料噴射後に、第1周期の通電信号を点火コイル300に出力し、点火成功後に、第1周期よりも短い第2周期の通電信号を点火コイル300に出力する。これにより、失火防止とHC低減のトレードオフを解消することができる。すなわち、内燃機関100の冷機始動時における炭化水素(HC)の発生を抑えると共に、失火を防止することができる。
本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
また、上述した実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、初爆のための燃料噴射後に、放電周期切替制御を行う例を説明した。しかし、本発明に係る放電周期切替制御は、少なくとも初爆のための燃料噴射後に実施すればよく、それ以外の燃料噴射後においてで実施することもできる。
1…内燃機関制御装置、 10…アナログ入力部、 20…デジタル入力部、 30…A/D変換部、 40…RAM、 50…MPU、 60…ROM、 70…I/Oポート、 80…出力回路、 81…全体制御部、 82…燃料噴射制御部、 83…点火制御部、 84…気筒判別部、 85…角度情報生成部、 86…回転数情報生成部、 87…吸気量計測部、 88…負荷情報生成部、 89…水温計測部、 100…内燃機関、 110…エアクリーナ、 111…吸気管、 112…吸気マニホールド、 113…スロットル弁、 113a…スロットル開度センサ、 114…流量センサ、 115…吸気温センサ、 120…リングギア、 121…クランク角センサ、 122…水温センサ、 123…クランクシャフト、 125…アクセルペダル、 126…アクセルポジションセンサ、 130…燃料タンク、 131…燃料ポンプ、 132…プレッシャレギュレータ、 133…燃料配管、 134…燃料噴射装置、 140…筒内圧センサ、 150…気筒、 151…吸気弁、 152…排気弁、 160…排気マニホールド、 161…三元触媒、 162…上流側空燃比センサ、 163…下流側空燃比センサ、 170…ピストン、 200…点火プラグ、 210…中心電極、 220…外側電極、 230…絶縁体、 300…点火コイル、 310…1次側コイル、 320…2次側コイル、 330…直流電源、 340…イグナイタ、 500…電気回路

Claims (6)

  1. 気筒内に燃料を噴射するインジェクタと、前記気筒内に配置された点火電極を有する点火プラグと、前記点火プラグに接続された点火コイルと、を備えた内燃機関を制御する内燃機関制御装置において、
    前記点火コイルに通電信号を出力する制御部を有し、
    前記制御部は、少なくとも初爆のための燃料噴射後に、点火信号を前記点火コイルに出力し、次に、失火救済のために第1周期の通電信号を前記点火コイルに出力し、点火成功後に、前記第1周期よりも短い第2周期の通電信号を前記点火コイルに出力する
    内燃機関制御装置。
  2. 前記制御部は、前記気筒内の圧力が予め定めた閾値を越えた場合に、前記点火成功を検知する
    請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  3. 前記制御部は、前記点火プラグによる放電毎の前記点火コイルの2次電圧と2次電流の値から前記気筒内の圧力を算出する
    請求項2に記載の内燃機関制御装置。
  4. 前記制御部は、初爆工程における膨張行程もしくは排気工程のいずれかで前記通電信号の周期を前記第1周期から前記第2周期に変更する
    請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  5. 前記制御部は、前記点火コイルの温度に応じて、前記通電信号のDUTY比を変更する
    請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  6. 気筒内に配置された点火電極を有する点火プラグと、前記点火プラグに接続された点火コイルを有する点火機関の制御方法において、
    少なくとも初爆のための燃料噴射後に、点火信号を前記点火コイルに出力し、次に、失火救済のために第1周期の通電信号を前記点火コイルに出力し、点火成功後に、前記第1周期よりも短い第2周期の通電信号を前記点火コイルに出力する
    点火機関の制御方法。
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