JP7451348B2 - ステータコイル端末の姿勢検査装置及び姿勢検査方法 - Google Patents

ステータコイル端末の姿勢検査装置及び姿勢検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、モータを構成するステータの製造過程に係り、特に、ステータコイル端末の姿勢を適切に管理するため、コイル端末の姿勢を検査するステータコイル端末の姿勢検査装置及び姿勢検査方法に関する。
一般に、ステータコイルは、ステータコア(固定子鉄心)に複数のコイルが巻き付けられたものであり、ステータコアは、円環状の外形を有するとともに、その内側に複数のティース(内歯)を有する。ステータコイルは、隣り合うティース間に形成されるスロットに挿入され、ティースに巻き付けられる。
一般に、ステータコイルは、複数のセグメントコイルを有する。セグメントコイルは、予めコイル端末の絶縁被膜が剥離され、ステータコアのスロット内に挿入される。そして、セグメントコイルは、同相のコイル同士がコイル端末で重ね合わせられる。そして、コイル端末の先端部を溶接等によって接合して製造される。
コイル端末の姿勢を適切に管理することは、コイル同士の接触による短絡不具合及びモータ特性不安定を引き起こさないためと、後工程の組み立て不具合を引き起こさないために、非常に重要である。そして、コイル端末の姿勢は、目視による検査、電気的導通による検査、画像撮影及び処理による検査、レーザを照射した画像撮影による検査が知られている。
例えば、特許文献1は、コイル端末の先端部における位置精度を所定規準値内に納めるため、セグメントコイルをステータコアに組み付けた後、同相のコイル端末同士を接合する前に、画像計測により各コイル端末位置を計測して位置精度の良否を判定することを記載している。
また、特許文献2は、溶接した2つの端部同士の位置ずれ量を検出するため、溶接された2つの端部の先端面に対して、合わせ面を横切る第1、第2線上に斜め方向からレーザ光を照射し、撮像装置により撮像された画像から位置ずれ量を演算することが記載されている。
特開2014-135819号公報 特開2020-28904号公報
上記従来技術において、目視による検査方法は、検査員の負担が重く、疲弊してくると、短絡につながるコイル端末同士の接触を見逃す虞がある。また、電気的導通による検査方法は、配線作業の規模により、時間的負荷が掛かる。また、仮に電気的導通による検査で合格であったとしても、コイル端末姿勢が分かるものでなく、後工程の組み立てにおいて不具合が生じるかどうかの良否判定まではできない。
特許文献1は、画像撮影及び処理によるため、単に、画像データを採取したとしても、光や影の影響で、正確にコイル端末の姿勢を捉えることは容易で無い。したがって、何らかの演算処理とアルゴリズムが必要になり、結果的に検査システムは、高価になってしまう。
また、特許文献2は、レーザを照射して画像撮影により検査するので、レーザの光量の調節が容易でなく、正確に検査することは困難であった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、コイル端末の姿勢を検査することで、電気的な特性に影響するコイル同士の接触による不具合、及び後工程の組み立てにおいて不具合が生じるかどうかの良否判定可能なステータコイル端末の姿勢検査方法及び装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、モータを構成するステータのステータコアに巻き付けられたコイルのコイル端末の姿勢を検査するステータコイル端末の姿勢検査装置において、前記ステータを載置する回転台と、前記回転台を回転させる回転台モータと、前記コイル端末の姿勢を検査する検査用プローブと、前記検査用プローブの移動及び前記回転台モータの駆動を行い、前記検査用プローブを隣り合うコイル端末間すき間に通過させて、前記検査用プローブと前記コイル端末との接触有無を検出する制御装置と、を備えたものである。
さらに、上記のステータコイル端末の姿勢検査装置において、前記制御装置は、前記検査用プローブと前記コイル端末との接触を検出した場合、前記回転台の回転角度から位置を求め、記憶することが望ましい。
さらに、上記のステータコイル端末の姿勢検査装置において、前記検査用プローブは、前記コイル端末間すき間に対し所定の値だけ小さい値が設定されていることが望ましい。
さらに、上記のステータコイル端末の姿勢検査装置において、前記検査用プローブと前記コイル端末間の接触有無の検出は、前記検査用プローブの近くに設けられた近接SWで前記検査用プローブの変位を検出することで行われることが望ましい。
また、上記のステータコイル端末の姿勢検査装置において、前記ステータの周方向の検査を行う前記検査用プローブとして、周方向プローブが取り付けられ、上下左右方向に移動が可能とされている周方向ユニットと、前記ステータの径方向の検査を行う前記検査用プローブとして、径方向プローブが取り付けられ、上下左右方向に移動が可能とされている径方向ユニットと、を備えたことが望ましい。
さらに、上記のステータコイル端末の姿勢検査装置において、前記周方向プローブを複数本としたことが望ましい。
さらに、上記のステータコイル端末の姿勢検査装置において、前記周方向ユニットは、ガイド台からリニアモーションガイドで支持され、前記周方向プローブが取り付けられているプローブベースと、前記プローブベースから第2リニアモーションガイドで支持される支点プレートと、前記プローブベースと前記支点プレートとの間に設けられ、前記支点プレートを下方へ押し付けるばねと、前記支点プレートの変位を検出する手段と、を備えたことが望ましい。
上記目的を達成するため、本発明は、モータを構成するステータのステータコアに巻き付けられたコイルのコイル端末の姿勢を検査するステータコイル端末の姿勢検査方法であって、前記コイル端末の姿勢を検査する検査用プローブの移動及び前記ステータを載置する回転台を回転させる回転台モータの駆動を行い、前記検査用プローブを隣り合うコイル端末間すき間に通過させて、前記検査用プローブと前記コイル端末との接触有無を検出する。
また、上記のステータコイル端末の姿勢検査方法であって、前記検査用プローブと前記コイル端末との接触を検出した場合、前記回転台の回転角度から位置を求め、記憶することが望ましい。
また、上記のステータコイル端末の姿勢検査方法であって、前記ステータの周方向の検査を行う前記検査用プローブとして、周方向プローブが取り付けられた周方向ユニットと、径方向の検査を行う前記検査用プローブとして、径方向プローブが取り付けられた径方向ユニットと、を備え、前記ステータの周方向において、前記周方向プローブと前記コイル端末との接触有無を検出し、径方向において、前記径方向プローブと前記コイル端末との接触有無を検出することが望ましい。
本発明によれば、ステータコイル端末の姿勢検査装置は、コイル端末の姿勢を検査する検査用プローブの移動及び回転台モータの駆動を行い、検査用プローブを隣り合うコイル端末間に通過させて、検査用プローブとコイル端末との接触有無を検出するので、コイル端末の姿勢を直接的に検査できる。したがって、本発明は、後工程の組み立て不具合を判定して歩留まりを向上し、組み立てられたモータの信頼性を向上できる。
本発明の一実施形態による検査装置の主要部を示す斜視図 検査対象品となるモータを構成するステータ6の斜視図 一実施形態による検査部の詳細を示す拡大図 一実施形態による周方向の検査工程を示すフローチャート 一実施形態による径方向の検査工程を示すフローチャート 一実施形態による周方向ユニット3の詳細側面図 図6における周方向ユニット3のリリービング状態を示す詳細側面図 一実施形態による周方向検査部の詳細を示す部分拡大図 一実施形態によるコイル端末間すき間と周方向プローブ3-1、3-2との関係を示す拡大図 一実施形態による径方向検査部の詳細を示す部分拡大図 他の実施形態による径方向プローブ4-1を示す平面図 さらに、他の実施形態による周方向ユニット3の詳細側面図 図12における他の実施形態による周方向ユニット3のリリービング状態を示す詳細側面図
図1は、検査装置の主要部を示す斜視図、図2は、検査対象品となるモータを構成するステータ6の斜視図である。回転台1は、ステータ6を載置してセットする。回転台モータ2は、ベルト2-1を介して回転台1を回転させる。検査装置は、金属又はプラスティック製で所定の大きさを有する棒形状の検査用プローブを隣り合うコイル端末6-6間に通過させる。そして、検査装置は、コイル端末の姿勢を検査する検査用プローブとコイル端末6-6との接触の有無を検出し、コイル端末6-6の姿勢を検査する。
周方向ユニット3は、ステータ6の周方向の検査を行う検査用プローブとして周方向プローブ3-1、3-2が取り付けられ、上下左右方向に移動が可能とされている。同様に、径方向ユニット4は、径方向の検査を行う検査用プローブとして径方向プローブ4-1が取り付けられ、上下左右方向に移動が可能とされている。なお、周方向プローブ3-1、3-2の上下移動は、エアシリンダ3-15で行われ、径方向プローブ4-1の水平方向の移動は、エアシリンダ4-4で行われる。
ステータ6は、ステータコア6-1とステータコイル6-2とを備えている。ステータコア6-1には、円筒状の内周面6-3から径方向に複数個が穿設されたスロット6-4が周方向に等間隔で形成されている。スロット6-4には、平角線からなるU字状のステータコイル6-2が複数のセグメントコイルとされて径方向に複数層積層して挿入されている。
ステータコイル6-2は、ステータコア6-1の上端から、コイル端末6-6が上方へ所定長さ突出している。なお、ステータコイル6-2は、ステータコア6-1の下端から、コイル渡り部6-5が下方へ所定長さ突出している。また、コイル端末6-6は、異なるスロット6-4に挿入された同相のコイル端末6-6同士を接合するため、周方向へ捻じり成形されている。
図3は、検査部の詳細を示す拡大図である。本図は、ステータコイル6-2が径方向に3層として積層された例を示している。したがって、径方向のコイル端末6-6間すき間は、二か所なので周方向ユニット3は、2本の周方向プローブ3-1、3-2が支点3-5、3-6で取り付けられている。周方向プローブ3-1は、下端がコイル端末間すき間Bで上端は支点3-5より延長されている。また、下端から支点3-5までの長さは、支点3-5から上端までより長くされ、下端の変位は上端の近くに設けられた近接SW3-3で外周側の周方向プローブ3-2の変位が検出される。
内周側も同様であり、内周側の周方向プローブ3-1の下端変位は、上端に設けられた近接SW3-4で変位が検出される。3層以上に積層された場合は、周方向プローブ3-1、3-2の数を増やして、2本以上の複数本としても良い。また、図3では、周方向プローブ3-1、3-2の変位検出は、上端に設けられた近接SW3-3、3-4で行っているが、上端に限ること無く、支点3-5、3-6より、下端側あるいは水平位置で行っても良い。つまり、検査用プローブとコイル端末6-6間の接触有無の検出は、検査用プローブの近くに設けられた近接SW3-3、3-4で検査用プローブの変位を検出することで行われる。
同様に、径方向ユニット4は、径方向プローブ4-1が支点4-3で取り付けられている。下端から支点4-3までの長さは、支点4-3から上端までより長くされ、下端の変位は上端に設けられた近接SW4-2で径方向プローブ4-1の変位が検出される。なお、各周方向プローブ3-1、3-2、径方向プローブ4-1は金属製であり、各近接SW3-3、3-4、4-2は、磁気タイプの非接触型の変位センサが適している。
また、図示していないが、検査装置は、記憶装置を有した制御装置が設けられる。そして、制御装置は、周方向ユニット3、径方向ユニット4の移動、回転台モータ2の駆動を行い、周方向ユニット3、径方向ユニット4を隣り合うコイル端末6-6間に通過させる。そして、制御装置は、近接SW3-3、3-4、4-2等を入力として周方向プローブ3-1、3-2、径方向プローブ4-1とコイル端末6-6間の接触有無を検出し、接触有りの位置を記憶してアラームの発生等を行う。
図4は周方向、図5は径方向の検査工程を示すフローチャート、図6は、周方向ユニット3の詳細側面図、図7は、周方向ユニット3のリリービング状態を示す詳細側面図、図8は、周方向検査部の詳細を示す部分拡大図、図9は、コイル端末6-6間すき間と周方向プローブ3-1、3-2との関係を示す拡大図、図10は、径方向検査部の詳細を示す部分拡大図である。
まず、検査作業者は、ステータコア6-1にステータコイル6-2を組み付け、コイル端末6-6を溶接した後の検査対象品であるステータ6を検査装置の回転台1にセットする。次に、周方向ユニット3は、エアシリンダ3-15によって周方向プローブ3-1、3-2の下端がコイル端末間すき間Bの底部まで下降する。
周方向ユニット3は、図6に示すように、プローブベース3-11は、ガイド台3-10からリニアモーションガイド3-7で支持され、エアシリンダ3-15で周方向プローブ3-1、3-2の上下移動が行われる。プローブベース3-11は、近接SW3-3、3-4が取り付けられている。支点プレート3-12は、プローブベース3-11から第2リニアモーションガイド3-8で支持される。
ばね3-9は、プローブベース3-11と支点プレート3-12との間に設けられ、支点プレート3-12を下方へ押し付けている。周方向プローブ3-1、3-2は、支点プレート3-12の支点3-5で軸支持されている。第2近接SW3-13は、支点プレート3-12の変位を検出する。
図7は、周方向プローブ3-1、3-2の下端がコイル端末間すき間Bの底部まで下降できず、コイル端末6-6に接触した時の状態(リリービング状態)を示している。この状態は、支点プレート3-12は、矢印に示すように上方に力が加わるが、ばね3-9でリリービング(緩衝)され、第2リニアモーションガイド3-8によって、周方向プローブ3-1、3-2が上方へ逃げる構造となっている。また、リリービング時は、支点プレート3-12の変位を検出する手段としての第2近接SW3-13がオフとなり、検出が可能となっている。
回転台1は、周方向プローブ3-1、3-2の下端がコイル端末間すき間Bの底部まで移動した後に、図8の矢印に示すように回転する。それによって、制御装置は、検査用プローブである周方向プローブ3-1、3-2を隣り合うコイル端末間すき間Bに通過させて、コイル端末6-6間の接触有無を検出して行く。周方向プローブ3-1、3-2は、コイル端末間すき間Bが不適切であり、周方向プローブ3-1、3-2がコイル端末6-6に接触した場合、支点3-5回りに回転する。この動きは、検出点3-14が近接SW3-3、3-4から外れることによって検出される。
姿勢検査装置は、接触が検出された場合、ケース1として「検査を停止させ、アラームで知らせる」、ケース2としては「検査を継続して、全ての検査を終了後、アラームで知らせる」を選択可能とする。この選択は、客先等の要望に応じて決定する。また、制御装置は、接触を検出した時点での回転台1の回転角度から、ステータ6の回転方向の基準位置6-7から接触した位置を求め、記憶する。
制御装置は、回転台1を1回転させても接触が検出されない場合は、周方向において、コイル端末6-6の姿勢は良好であると判断して、周方向ユニット3をコイル端末6-6から上方向に移動し、元の位置に復帰させる。なお、回転台1の周方向回転は、1周で6秒以下としている。
図9に示すように、検査用プローブである周方向プローブ3-1、3-2は棒形状であり、その直径(プローブ径A)は、コイル端末6-6の姿勢を適切に保つために、コイル端末間すき間Bに対し所定の値だけ小さい値が設定されている。なお、所定の値は、0.6から1.0mmが好ましい。これらの値は、溶接部の幅のバラつきにより決定される。なお、径方向プローブ4-1も同様であり、その直径は、周方向プローブ3-1、3-2とほぼ同一である。
コイル端末間すき間Bは、コイル端末6-6の姿勢が不適切で、倒れやずれが生じた場合、周方向プローブ3-1、3-2の直径より小さくなる。したがって、周方向プローブ3-1、3-2は、コイル端末6-6に接触し、支点3-5回りに回転する。近接SW3-3、3-4は、周方向プローブ3-1、3-2の回転を検出してオンとなり、制御装置は不適合の判断を行い、検査対象物を不適合品として選別する。
周方向ユニット3が元の位置に復帰した後は、図5のフローチャートに示すように径方向ユニット4は、コイル端末6-6まで、径方向プローブ4-1の下端がコイル端末間すき間C1の底部まで下降する。そして、初期位置において、径方向プローブ4-1は、径方向に図10に示すように往復移動される。これにより、制御装置は、検査用プローブである径方向プローブ4-1を隣り合うコイル端末間すき間C1からC3(図11参照)に通過させて、コイル端末6-6との接触有無を検出する。初期位置が終了した後は、回転台1を所定角度で回転させ、接触有無の検出を全周で終了するまで繰り返す。
なお、径方向プローブ4-1及び回転台1を回転させるスピードは、全周の検査時間が、30秒以下に収まるように調整する。一般的には60秒から70秒以下が望ましい。径方向の最内周側のコイル端末間すき間C1は、外周側に比べて最も狭く、製造上、外周側に比較して不適合が出やすいため、径方向プローブ4-1径については、最内周側のコイル端末間すき間C1を基準に設定を行う。
周方向と同様に、姿勢検査装置は、接触が検出された場合、ケース1として「検査を停止させ、アラームで知らせる」、ケース2としては「検査を継続して、全ての検査を終了後、アラームで知らせる」を選択可能とする。そして、制御装置は、接触した時点での回転台1の回転角度から、ステータ6の回転方向の基準位置6-7から接触した位置を求め、記憶する。
ステータコイル6-2の検査が全て終了後は、その結果として、合格品ならばその旨出力する。また、接触が検出された場合は、接触した位置を出力する。なお、上記の説明は、周方向の検査工程を径方向の検査工程よりも先に行うとして説明したが、順番は逆に径方向の検査工程を周方向の検査工程よりも先に行っても良い。いずれにしても、本検査方法は、コイル端末6-6の姿勢そのものが直接的に判定できるので、モータを組み立てる上で歩留まりが向上し、最終的に組み立てられたモータの信頼性を向上できる。
図11は、径方向プローブ4-1の他の実施形態を示す平面図である。図10で示した径方向プローブ4-1は、最内周側のコイル端末間すき間C1を基準に設定され、内側から外周側へ至るまで同じ直径の径方向プローブ4-1で接触の有無を検出している。例えば、図10で示した径方向プローブ4-1の直径は、最内周側のコイル端末間すき間C1-(0.6~1)mmとすることが好ましい。しかし、外周側も検査を行うこと、つまり、外周側のコイル端末6-6の倒れが無いことを確認する場合は、径方向プローブ4-1を平面視で台形にすることが良い。
図11に示すように径方向プローブ4-1を台形にした場合、最内周のプローブ径A1は、最内周側のコイル端末間すき間C1-(0.6~1)mm、中間のプローブ径A2は、中間のコイル端末間すき間C2-(0.6~1)mm、最外周のプローブ径A3は、最外周側のコイル端末間すき間C3-(0.6~1)mmとすることが好ましい。もちろん、径方向プローブ4-1の台形形状は、C1<C2<C3なので、A1<A2<A3となる。
図12は、周方向ユニット3の他の実施形態を示す詳細側面図、図13は、周方向ユニット3の他の実施形態によるリリービング状態を示す詳細側面図である。図6との違いは、周方向プローブ3-1、3-2の下端は、コイル端末間すき間Bから支点3-5までで、支点3-5、3-6より反対側は、水平方向へ延長されている点にある。そして、近接SW3-3、3-4の位置は、支点3-5、3-6より、水平位置で行っている。
これにより、近接SW3-3、3-4は、支点プレート3-12の変位を検出する手段としても機能する。したがって、第2近接SW3-13は、省略してもリリービング状態を検出することができる。図13のリリービング状態の動きは、周方向プローブ3-1、3-2の検出点3-14が近接SW3-3、3-4から外れることによって行われる。周方向プローブ3-1、3-2がコイル端末6-6に接触した場合は、支点3-5回りに回転し、検出点3-14が近接SW3-3、3-4から外れることによって検出される。
1…回転台
2…回転台モータ
2-1…ベルト
3…周方向ユニット
3-1、3-2…周方向プローブ
3-3、3-4、4-2…近接SW
3-5、3-6…支点
3-15、4-4…エアシリンダ
3-7…リニアモーションガイド
3-8…第2リニアモーションガイド
3-9…ばね
3-10…ガイド台
3-11…プローブベース
3-12…支点プレート
3-13…第2近接SW
3-14…検出点
4…径方向ユニット
4-1…径方向プローブ
4-3…支点
6…ステータ
6-1…ステータコア
6-2…ステータコイル
6-3…内周面
6-4…スロット
6-5…コイル渡り部
6-6…コイル端末
6-7…基準位置
A、A1、A2、A3…プローブ径
B、C1、C2、C3…コイル端末間すき間

Claims (10)

  1. モータを構成するステータのステータコアに巻き付けられたコイルのコイル端末の姿勢を検査するステータコイル端末の姿勢検査装置において、
    前記ステータを載置する回転台と、
    前記回転台を回転させる回転台モータと、
    前記コイル端末の姿勢を検査する検査用プローブと、
    前記検査用プローブの移動及び前記回転台モータの駆動を行い、前記検査用プローブを隣り合うコイル端末間すき間に通過させて、前記検査用プローブと前記コイル端末との接触有無を検出する制御装置と、
    を備えたことを特徴とするステータコイル端末の姿勢検査装置。
  2. 前記制御装置は、前記検査用プローブと前記コイル端末との接触を検出した場合、前記回転台の回転角度から位置を求め、記憶することを特徴とする請求項1に記載のステータコイル端末の姿勢検査装置。
  3. 前記検査用プローブは、前記コイル端末間すき間に対し所定の値だけ小さい値が設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のステータコイル端末の姿勢検査装置。
  4. 前記検査用プローブと前記コイル端末間の接触有無の検出は、前記検査用プローブの近くに設けられた近接SWで前記検査用プローブの変位を検出することで行われることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のステータコイル端末の姿勢検査装置。
  5. 前記ステータの周方向の検査を行う前記検査用プローブとして、周方向プローブが取り付けられ、上下左右方向に移動が可能とされている周方向ユニットと、
    前記ステータの径方向の検査を行う前記検査用プローブとして、径方向プローブが取り付けられ、上下左右方向に移動が可能とされている径方向ユニットと、
    を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のステータコイル端末の姿勢検査装置。
  6. 前記周方向プローブを複数本としたことを特徴とする請求項5に記載のステータコイル端末の姿勢検査装置。
  7. 前記周方向ユニットは、ガイド台からリニアモーションガイドで支持され、前記周方向プローブが取り付けられているプローブベースと、
    前記プローブベースから第2リニアモーションガイドで支持される支点プレートと、
    前記プローブベースと前記支点プレートとの間に設けられ、前記支点プレートを下方へ押し付けるばねと、
    前記支点プレートの変位を検出する手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項5又は6に記載のステータコイル端末の姿勢検査装置。
  8. モータを構成するステータのステータコアに巻き付けられたコイルのコイル端末の姿勢を検査するステータコイル端末の姿勢検査方法であって、
    前記コイル端末の姿勢を検査する検査用プローブの移動及び前記ステータを載置する回転台を回転させる回転台モータの駆動を行い、前記検査用プローブを隣り合うコイル端末間すき間に通過させて、前記検査用プローブと前記コイル端末との接触有無を検出することを特徴とするステータコイル端末の姿勢検査方法。
  9. 前記検査用プローブと前記コイル端末との接触を検出した場合、前記回転台の回転角度から位置を求め、記憶することを特徴とする請求項8に記載のステータコイル端末の姿勢検査方法。
  10. 前記ステータの周方向の検査を行う前記検査用プローブとして、周方向プローブが取り付けられた周方向ユニットと、径方向の検査を行う前記検査用プローブとして、径方向プローブが取り付けられた径方向ユニットと、
    を備え、前記ステータの周方向において、前記周方向プローブと前記コイル端末との接触有無を検出し、径方向において、前記径方向プローブと前記コイル端末との接触有無を検出することを特徴とする請求項8又は9に記載のステータコイル端末の姿勢検査方法。
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