JPH0627085A - 炭素繊維強化管状複合材の検査方法及び装置 - Google Patents

炭素繊維強化管状複合材の検査方法及び装置

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JPH0627085A
JPH0627085A JP4184169A JP18416992A JPH0627085A JP H0627085 A JPH0627085 A JP H0627085A JP 4184169 A JP4184169 A JP 4184169A JP 18416992 A JP18416992 A JP 18416992A JP H0627085 A JPH0627085 A JP H0627085A
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    • G01N27/72Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating magnetic variables
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    • G01N27/90Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating magnetic variables for investigating the presence of flaws using eddy currents
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Abstract

(57)【要約】 【目的】傷を定量的に把握し、製品の良否の判定を定量
的に行えるようにして、製品の品質管理の向上を図る。 【構成】標準品35が貫通した第2コイル14及び検査品31
が貫通した第3コイル15に交流を印加し、ブリッジ回路
75により渦電流を測定する。第3コイル15から傷37がは
ずれていると、出力電圧V75はゼロとなり(図9C
1)、第3コイル15が傷37の位置にのっていると、所定
の出力電圧V73が上方にでる(図9C2)。そして、こ
の出力を径に係る補正、場所による傷の大きさの影響に
係る補正を行って、シャフトの検査を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭素繊維強化管状複合材
の検査方法及び装置に関し、炭素繊維強化管状複合材及
びこれを使用した製品の品質管理に利用できる。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維、特に高い弾性を有する炭素繊
維を用いた管状複合材中に、製造時の条件の不備等によ
り糸折れ等の欠陥が生じた場合、該管状複合材料の物性
値が設計値より大幅に低下することが知られている。こ
のような欠陥は、特にシートラッピング法により製造し
た場合に発生し易く、また外観からは検査不可能な場合
が多い。
【0003】このため、従来の検査方法としては、当該
管状複合材料を破壊して破壊強度を測定するといった方
法がとられていた。しかしながらこれらの方法にあって
は、被検査品を全て破壊しなければならず、全数検査が
不可能であった。このため、本出願人は、渦流探傷法を
用いることを特徴とした炭素繊維強化管状複合材の欠陥
検出方法について先に出願した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、一般の金属管等
の検査に広く用いられている渦流探傷法にあっては、隣
接する2点間の相対的な状態を比較することにより、図
27に示すように、欠陥A〜Eの位置に対応して出力信号
を得ている。このため、欠陥である傷の始点(添字1)
と終点(添字2)とにおいてのみ信号a1 〜e1 ,a2
〜e2 が出力されることとなり、傷が連続して存在する
場合等においては、正確な傷の状況を把握することがで
きず、炭素繊維強化管状複合材の検査の精度を向上させ
る際の妨げとなっていた。
【0005】本発明は、このような従来の実情に鑑みな
されたもので、テーパー状の炭素繊維強化管状複合材を
検査する際に、正確な傷の把握を可能とすると共に、該
傷を定量的に把握し、製品の良否の判定を定量的に行え
るようにして、製品の品質管理の向上を可能とした炭素
繊維強化管状複合材の検査方法及び装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明に係る方
法は、軸方向に対して所定の角度を有して炭素繊維が巻
回されたテーパー状の炭素繊維強化管状複合材の検査を
行う炭素繊維強化管状複合材の検査方法において、外径
寸法が炭素繊維強化管状複合材検査品と等しく傷の程度
が予め確かめられた標準品及び検査品に夫々1または2
つのコイルを嵌挿し、該1または2つの中の一方のコイ
ルに所定の交流電流を通電して標準品及び検査品に渦電
流を発生させ、これらのコイルと標準品及び検査品とを
軸方向に相対移動させて走査させつつ、該1または2つ
の中の他方のコイルによって傷に基づく該渦電流の出力
変化を検出し、該渦電流の出力を検査品の走査位置にお
ける径寸法に基づいて補正し、該補正された出力に基づ
いて検査品の強度を検査する方法とした。
【0007】また、本発明に係る装置は、図1に示すよ
うに、第1の技術的手段として、軸方向に対して所定の
角度を有して炭素繊維が巻回されたテーパー状の炭素繊
維強化管状複合材の検査を行う炭素繊維強化管状複合材
の検査装置において、外径寸法が炭素繊維強化管状複合
材検査品と等しく傷の程度が予め確かめられた標準品を
装着する1または2つの標準品用コイルと、該検査品を
装着する1または2つの検査品用コイルと、標準品用コ
イル及び検査品用コイルの1または2つの中の一方のコ
イルに交流電流を流す交流印加手段と、前記標準品用コ
イル及び検査品用コイルと標準品及び検査品とが軸方向
に相対移動するように走査する走査手段と、前記交流印
加手段によって標準品及び検査品に発生した傷に基づく
渦電流の出力変化を標準品用コイル及び検査品用コイル
の1または2つの中の他方のコイルにより検出する渦電
流検出手段と、前記渦電流検出手段の出力を検査品の走
査位置における径寸法に基づいて補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された出力に基づいて検査品の
強度を検査する検査手段とを、含む構成とした。
【0008】第2の技術的手段として、前記補正手段
は、渦電流検出手段の出力を外径寸法あるいは内径寸法
の二乗の逆数に基づいて補正する比較感度補正手段を含
む構成とした。第3の技術的手段として、前記補正手段
は、渦電流検出手段の出力を外径寸法の四乗と内径寸法
の四乗の差の逆数に基づいて補正する径補正手段を含む
構成とした。
【0009】第4の技術的手段として、前記補正手段
は、前記比較感度補正手段及び径補正手段を含む構成と
した。
【0010】
【作用】前記の炭素繊維強化管状複合材の検査方法によ
れば、外径寸法が炭素繊維強化管状複合材検査品と等し
く傷の程度が予め確かめられた標準品及び検査品に夫々
1または2つのコイルが嵌挿される。そして、該1また
は2つの中の一方のコイルに所定の交流電流が通電され
て、標準品及び検査品に渦電流が発生する。ここで、前
記検査品中に傷がある場合には、該1または2つの中の
他方のコイルによって傷に基づく該渦電流の出力変化が
検出される。さらにこれらのコイルと標準品及び検査品
とが軸方向に相対移動されるので、前記出力は検査品の
走査位置における径寸法に基づいて補正され、該補正さ
れた出力に基づいて検査品の強度が検出される。
【0011】また、前記の炭素繊維強化管状複合材の検
査装置に係る第1の技術的手段によれば、外径寸法が炭
素繊維強化管状複合材検査品と等しく傷の程度が予め確
かめられた標準品が1または2つの標準品用コイルに装
着され、検査品が1または2つの検査品用コイルに装着
される。そして、交流印加手段が標準品用コイル及び検
査品用コイルの1または2つの中の一方のコイルに交流
電流を流す。該コイルに電流が流れることにより、コイ
ルの内部及びその周囲に交流磁界が発生し、標準品が1
または2つの標準品用コイルに装着され、検査品が1ま
たは2つの検査品用コイルに装着されるので、標準品及
び検査品に渦電流が流れる。ここで、検査品に傷等が存
在すると、渦電流はこれを迂回せざるを得ないため、渦
電流が変化することとなる。一方、前記交流印加手段に
よって標準品及び検査品に発生した傷に基づく渦電流の
出力変化は、前記交流印加手段により交流が印加された
標準品用コイル及び検査品用コイルのまたは前記標準品
用コイル及び検査品用コイルの2つの中の他方のコイル
により検出される。
【0012】さらに、走査手段が、前記標準品用コイル
及び検査品用コイルと標準品及び検査品とを軸方向に相
対移動するように走査し、補正手段が前記渦電流検出手
段の出力を検査品の走査位置における径寸法に基づいて
補正し、径寸法に係る感度,影響等を補正する。即ち、
渦電流を検出する際の検出感度はシャフトの細い部分と
太い部分とで異なる。即ち、コイルの断面積に対する検
査品の断面積が小さいと感度が低くなる。もって、前記
第2の技術的手段では、比較感度補正手段により渦電流
検出手段の出力を外径寸法の二乗の逆数、あるいは内径
寸法の二乗の逆数に基づいて補正することにより、検査
品の断面関に係る感度の補正がなされた渦電流検出手段
の出力が得られることとなり、前記検査手段は、当該補
正がなされた出力の変化に基づいて検査品の強度を検出
する。
【0013】また、同じ大きさの強度であっても、強度
に影響を及ぼす傷が存在する位置の径が異なると、ねじ
り破断トルクに与える影響が異なる。即ち、同じ大きさ
の傷であっても、径が細い箇所ではその影響が大きい。
もって、前記第3の技術的手段では、径補正手段により
渦電流検出手段の出力を外径寸法の四乗と内径寸法の四
乗の差の逆数に基づいて補正することにより、傷が存在
する箇所に係る径の補正がなされた渦電流検出手段の出
力が得られることとなり、前記検査手段は、当該補正が
なされた出力の変化に基づいて検査品の強度を検出す
る。
【0014】また、前記第4の技術的手段によれば、比
較感度補正手段により検査品の断面関に係る感度の補
正、及び径補正手段により傷が存在する箇所に係る径の
補正がなされた渦電流検出手段の出力が得られることと
なり、前記検査手段は、当該補正がなされた出力の変化
に基づいて検査品の強度を検出する。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例として、炭素繊維強化管状
複合材としてのゴルフシャフトの検査装置について、図
に基づいて説明する。図2に示すゴルフシャフトの検査
装置1はフレーム11上に検査すべきゴルフシャフト(以
下検査品と称する)31及び標準となるゴルフシャフト
(以下標準品と称する)35を隣接して載せる載置台12が
設けられ、第1コイル13及び第2コイル14の内側を貫通
した検査品31及び第3コイル15の内側を貫通した標準品
35が、その軸線が互いに平行になるように載置されてい
る。即ち、検査品31と標準品35とは、その中間位置を中
心として線対称状に装着されている。また、第1コイル
13及び第2コイル14が検査品用コイルを構成し、第3コ
イル15が標準品用コイルを構成する。さらに、検査品31
及び標準品35はクランプ装置17により前記載置台12に確
実に固定され、検査品31は第1コイル13及び第2コイル
14に対して所定の隙間を保つように保持され、また標準
品35は第3コイル15に対して所定の隙間を保つように保
持される。
【0016】ここで、検査品31は図3に示すように、先
端31aにおけるバイアス層の外径A(x)が細く、後端
31bにおけるバイアス層の外径A(x)が太く、所謂テ
ーパー状に形成されている。またバイアス層の厚みδは
先端31aから後端31bまで一律であり、所謂中空構造
(内径B(x))のものである。さらに、当該バイアス
層には軸方向に対して所定の角度を有して炭素繊維が巻
回されている。
【0017】そして、標準品35は、検査品31と同一仕様
であると共に、その形状も全く同一であり、検査品31に
比較して欠陥としての傷が非常に少ないと予め確認され
たゴルフシャフトである。また、前記載置台12は、モー
タ18により駆動されるボールネジ19によって前記軸線に
沿って上下方向に走査される。尚、リミットスイッチ2
1,22は前記載置台12の各々下限位置、上限位置を規定
するリミットスイッチである。即ち、モータ18、ボール
ネジ19等により走査手段が構成される。
【0018】ここで、本発明に係る第1実施例に係る構
成を説明する。前記第1コイル13、第2コイル14及び第
3コイル15は、夫々単一のコイル13、14及び15により構
成されており、更に、図4に示すように、前記第1コイ
ル13及び第2コイル14に交流電源が接続されるか、ある
いは図7に示すように前記第2コイル14及び第3コイル
15に交流電源が接続される。尚、前記接続の切換は自己
比較/標準比較切換スイッチ24により切換可能となって
いる。即ち、前記交流電源が交流印加手段を構成してい
る。
【0019】ここで、まず、前記第1コイル13及び第2
コイル14のみが使用される第1の使用態様を図4及び図
5に基づいて説明する。即ち、前記第1コイル13に交流
電源53及びインピーダンス63が接続され、前記第2コイ
ル14に交流電源53及びインピーダンス64が接続される。
そして、このときは、切換スイッチ24は自己比較側に切
換られる。
【0020】更に、図5に示すように、当該第1コイル
13及び第2コイル14は、自己誘導電流による逆起電力の
変化を検出するためにブリッジ回路73が構成され、試験
品の欠陥部分が第2コイル14に入るとブリッジ回路73の
バランスが崩れ、欠陥による第2コイル14コイルのイン
ピーダンスの変化に応じた出力電圧V73が端子73a及び
73b間に出力される。
【0021】ここで、当該第1の使用態様は、試験品と
しての標準品35を用い、当該標準品35にどれほど傷39等
の欠陥があるあるか否かを検査するのに用いられる使用
態様である。次に、当該第1の使用態様として前記第1
実施例に係る検査装置1を使用した場合の、標準品35の
傷39の位置と出力電圧V73との出力状態について、図6
を参照しつつ説明する。
【0022】尚、図6においては、図6Aは第1コイル
13及び第2コイル14が標準品35に対して走査されて、第
2コイル14と傷39の位置との位置関係を示す図であり、
図6Bは出力電圧V73を検出する出力電圧計83の指針の
概略位置を示す回路模式図であり、図6Cは当該出力電
圧計83により検出される出力電圧V73を示した図であ
る。
【0023】図6A1は第2コイル14が傷39の位置にの
っており、図6C1に示すように、出力電圧V73は上方
にでる。図6A2は第1コイル13及び第2コイル14が傷
39の位置にのっており、ブリッジ回路73が平衡となるの
で、図6C2に示すように、出力電圧V73はゼロとな
る。
【0024】図6A3は第1コイル13が傷39の位置にの
っており、図6C3に示すように、出力電圧V73は下方
にでる。図6A4は第1コイル13及び第2コイル14とも
傷39からはずれた位置にあり、やはりブリッジ回路73が
平衡となるので、図6C4に示すように、出力電圧V73
はゼロとなる。
【0025】従って、以上説明したように、当該第1の
使用態様によると、標準品35にどれほど傷39等の欠陥が
あるあるか否かを検査することが可能となるが、当該第
1の使用態様は、従来から行われてきた検査方法である
と共に、該標準品35に傷39が重なって複数存在する場合
には、解析不可能となってしまう。次に、前記第2コイ
ル14及び第3コイル15のみが使用される第2の使用態様
を図7及び図8に基づいて説明する。即ち、前記第2コ
イル14に交流電源55及びインピーダンス64が接続され、
前記第3コイル15に交流電源55及びインピーダンス65が
接続される。そして、このときは、切換スイッチ24は標
準比較側に切換られる。
【0026】更に、図8に示すように、当該第2コイル
14及び第3コイル15は、自己誘導電流による逆起電力の
変化を検出するためにブリッジ回路75が構成され、試験
品の欠陥部分が第3コイル15に入るとブリッジ回路75の
バランスが崩れ、欠陥による第3コイル15コイルのイン
ピーダンスの変化に応じた出力電圧V75が端子75a及び
75b間に出力される。
【0027】ここで、当該第2の使用態様は、標準品35
が第2コイル14に嵌挿され、試験品としての検査品31が
第3コイル15に嵌挿され、当該検査品31が標準品35と比
較して、どれほど傷37等の欠陥があるか否かを検査する
のに用いられる使用態様である。次に、当該第2の使用
態様として前記第1実施例に係る検査装置1を使用した
場合の、検査品31の傷37の位置と出力電圧V75との出力
状態について、図9を参照しつつ説明する。
【0028】尚、図9においては、図9Aは第2コイル
14及び第3コイル15が検査品31に対して走査されて、第
3コイル15と傷37の位置との位置関係を示す図であり、
図9Bは出力電圧V75を検出する出力電圧計85の指針の
概略位置を示す回路模式図であり、図9Cは当該出力電
圧計85により検出される出力電圧V75を示した図であ
る。
【0029】図9A1は第3コイル15は傷37からはずれ
た位置にあり、ブリッジ回路75が平衡となるので、図9
C1に示すように、出力電圧V75はゼロとなる。図9A
2は第3コイル15が傷37の位置にのっており、図9C2
に示すように、所定の出力電圧V73が上方にでる。図9
A3は第3コイル15が傷37からはずれた位置にあり、ブ
リッジ回路75が平衡となるので、図9C1に示すよう
に、出力電圧V75はゼロとなる。
【0030】従って、以上説明したように、当該第2の
使用態様によると、検査品31が標準品35と比較して、ど
れほど傷37等の欠陥があるか否かを検査することが可能
となり、当該第2の使用態様が、本発明に係る第1実施
例の構成,作用を奏するものである。即ち、ブリッジ回
路73、ブリッジ回路75により渦電流検出手段が構成され
る。
【0031】次に、本発明に係る第2実施例に係る構成
を説明する。尚、以下の説明において、前述の第1実施
例と同一構成要素には同一符号を付して説明を省略す
る。前記第1コイル13、第2コイル14及び第3コイル15
は、夫々2個のコイル13A,13B、14A,14B及び15
A,15Bにより構成される。ここで、図10あるいは図12
に示すように、前記第1コイル13、第2コイル14及び第
3コイル15は夫々2個のコイルにより構成されている。
さらに詳しくは、夫々のコイルは、交流電源が接続され
る励磁コイル13A、14A及び15Aと、該励磁コイル13
A、14A及び15Aに交流が印加されることにより生じた
誘導起電力の変化を検出するための検出コイル13B、14
B及び15Bとにより構成されている。
【0032】ここで、まず、前記第1コイル13及び第2
コイル14のみが使用される第1の使用態様を図10及び図
11に基づいて説明する。即ち、前記第1励磁コイル13
A、第2励磁コイル14Aに交流電源53が接続される。さ
らに、第1検出コイル13Bにインピーダンス63、第2検
出コイル14Bにインピーダンス64が接続される。
【0033】更に、図11に示すように、当該第1検出コ
イル13B及び第2検出コイル14Bは、第1励磁コイル13
A、第2励磁コイル14Aに交流が印加されることにより
第1検出コイル13B及び第2検出コイル14Bに生じた誘
導起電力の変化を検出するためにブリッジ回路 173が構
成され、試験品の欠陥部分が第2検出コイル14Bに入る
とブリッジ回路 173のバランスが崩れ、欠陥による第2
検出コイル14Bのインピーダンスの変化に応じた出力電
圧V173 が端子 173a及び 173b間に出力される。
【0034】即ち、前記第1実施例においては、第1コ
イル13及び第2コイル14がそれ自身で励磁コイル13A,
14A及び検出コイル13B,14Bを兼ねている構成であっ
たが、本第2実施例では夫々別々に設ける構成である。
また、当該第2実施例においては、ブリッジ回路 173を
構成する代わりに、検出コイル13B,14Bを逆向きに接
続するようにしてもよい。
【0035】従って、当該第1の使用態様として当該第
2実施例に係る検査装置1を使用した場合の出力電圧V
173 の出力状態については、前記標準品35の傷39の位置
と出力電圧V73との出力状態と同様であるので、その説
明を省略する。次に、前記第2コイル14及び第3コイル
15のみが使用される第2の使用態様を図12及び図13に基
づいて説明する。即ち、前記第2励磁コイル14A、第3
励磁コイル15Aに交流電源55が接続される。
【0036】さらに、第2検出コイル14Bにインピーダ
ンス64、第3検出コイル15Bにインピーダンス65が接続
される。更に、図13に示すように、当該第2検出コイル
14B及び第3検出コイル15Bは、第2励磁コイル14A、
第3励磁コイル15Aに交流が印加されることにより第2
検出コイル14B及び第3検出コイル15Bに生じた誘導起
電力の変化を検出するためにブリッジ回路 175が構成さ
れ、試験品の欠陥部分が第3検出コイル15Bに入るとブ
リッジ回路 175のバランスが崩れ、欠陥による第3検出
コイル15Bのインピーダンスの変化に応じた出力電圧V
175 が端子 175a及び 175b間に出力される。
【0037】即ち、前記第1実施例においては、第2コ
イル14及び第3コイル15がそれ自身で励磁コイル14A,
15A及び検出コイル14B,15Bを兼ねている構成であっ
たが、本第2実施例では夫々別々に設ける構成である。
ここで、当該第2の使用態様は、標準品35が第2コイル
14に嵌挿され、試験品としての検査品31が第3コイル15
に嵌挿され、当該検査品31が標準品35と比較して、どれ
ほど傷37等の欠陥があるか否かを検査するのに用いられ
る使用態様である。
【0038】従って、当該第2の使用態様として当該第
2実施例に係る検査装置1を使用した場合の出力電圧V
175 の出力状態については、前記標準品35の傷39の位置
と出力電圧V75との出力状態と同様であるので、その説
明を省略する。従って、以上説明したように、当該第2
の使用態様によると、検査品31が標準品35と比較して、
どれほど傷37等の欠陥があるか否かを検査することが可
能となり、当該第2の使用態様が、本発明に係る第2実
施例の構成,作用を奏するものである。
【0039】そして、検査スタートスイッチ25を押圧す
ることにより検査装置1が作動を開始する。まず、切換
スイッチ24が自己比較側に切換られ、標準品35にどれほ
ど傷39等の欠陥があるあるか否かが検査される。即ち、
当該標準品35を第1励磁コイル13A、第1検出コイル13
B及び第2励磁コイル14A、第2検出コイル14Bを貫通
するように配設し、前記第1励磁コイル13A、前記第2
励磁コイル14Aに交流電源53が接続され、ブリッジ回路
173 の出力電圧V173 が検出される。
【0040】即ち、ブリッジ回路173 、ブリッジ回路17
5 により渦電流検出手段が構成される。ここでほとんど
傷が無い場合には、前記出力電圧V173 がほとんど出力
されないこととなる。よって、傷の程度を予め確認する
ことが可能となると共に、ほとんど傷が無いものを標準
品35として選択することが可能となる。
【0041】次に切換スイッチ24が標準比較側に切換ら
れ、以下に述べるように検査品31の検査が行われる。ま
ず、検査装置1が検査品31に欠陥があるか否かを検出
し、該検査品31が製品として合格か不合格かを判断する
機能を奏する場合について、以下図14〜図21を参照しつ
つ説明する。
【0042】前記第1実施例においては、第2コイル14
及び第3コイル15が検査品31に対して走査されて、出力
電圧計85により出力電圧V75が検出される。また、前記
第2実施例においては、第2検出コイル14B及び第3検
出コイル15Bが検査品31に対して走査されて、出力電圧
175 が検出される。第1実施例及び第2実施例とも出
力電圧に係る欠陥発生状態の検出は同様であるので、以
下の説明においては、出力電圧V75について説明する。
【0043】出力電圧V75は、マイクロコンピュータを
内蔵したコントロールユニット26に入力され、種々の補
正がなされ、欠陥が検出される。以下に、該コントロー
ルユニット26により行われるゴルフシャフトの検査のた
めの各種演算ルーチンをフローチャートに従って説明す
る。尚、以下の説明において、検査品31及び標準品35の
先端から後端に向いた軸方向にx軸を仮想してある。
【0044】先ず、良品・不良品の判定に用いるしきい
値VSLを決定するしきい値決定ルーチンにおいて用いら
れる検出強度Hを決定する検出強度決定ルーチンについ
て、図14を参照しつつ説明する。尚、当該ルーチンは検
査スタートスイッチ信号が入力されると、その一本の検
査品に対して実行される。ステップ1(図ではS1と記
す。以下同様)では、前記走査に従って得られる、検査
品31のx軸上の各点における出力電圧V75(x)を読込
む。(例えば図15に示すように出力される。尚、図15に
示すものは傷の数が多い場合の例を示したものであ
る。)当該出力電圧V75(x)は直流であり、図15に示
す出力は、図9C1〜C3が集合したものである。な
お、コントロールユニット26に入力のため、当該信号は
図16に示すようなデジタル変換される。尚、図16に示す
例は簡単のため傷の数が少ない場合の例を示したもので
ある。
【0045】ステップ2では、前記出力される電圧値V
75(x)の径による検出感度の補正を行う。即ち、第2
コイル14の断面積に対する検査品31の断面積が小さけれ
は、感度が低くなるので、前記電圧値V75(x)に外径
A(x)の二乗の逆数を積算することによりテーパ補正
値K(x)=V75(x)×〔1/(A(x))2 〕を演
算する。
【0046】なお、前記補正は外径A(x)の二乗の逆
数を積算することにより行ったが、外径A(x)ではな
く、内径B(X)の二乗の逆数を積算することにより行
ってもよい。即ち、テーパ補正値K(x)=V75(x)
×〔1/(B(X))2 〕でもよい。ステップ3では、
前記出力される電圧値V75(x)の傷が存在する位置の
径による影響の補正を行う。
【0047】即ち、同じ大きさの傷であっても、検査品
31の径が細い箇所ではその影響が大きく、径が太い程そ
の影響は小さなものとなるので、前記ステップ4で演算
したテーパ補正値K(x)を次式に従って補正し、図17
に示すような径補正値T(x)を演算する。 T(x)=K(x)×〔1/{(A(x))4 −(B
(x))4 }〕 ステップ4では、径補正値T(x)の最大ピーク値の絶
対値を求め、検出強度Hとする(図17参照)。
【0048】そして、当該ステップ終了後、検査品31は
当該検査装置1から取外され、図示しないねじり破断ト
ルク測定装置にかけられる。ステップ5では、図示しな
いねじり破断トルク測定装置によって測定した当該検査
品31のねじり破断トルクTBRを入力する。以上説明した
検出強度決定ルーチンにより、検査品31についての検出
強度Hとねじり破断トルクTBRとの関係を求めることが
できる。そして、当該ルーチンを同一積層構成、同一形
状、同一寸法の複数本の検査品31について行い、図18に
示すような、複数の検出強度Hとねじり破断トルクTBR
との関係を示す検量線41を得る。
【0049】次に、前記検出強度決定ルーチンにより得
られた検出強度Hとねじり破断トルクTBRとの関係より
前記しきい値VSLを決定するしきい値決定ルーチンにつ
いて、図19を参照しつつ説明する。ステップ11では、図
18に示す検量線41のデータを入力する。ステップ12で
は、ねじり破断トルクTBRの許容可能な最小値としての
最小ねじり破断トルクTBRmiを入力する。
【0050】ステップ13では、前記最小ねじり破断トル
クTBRmiに相当する検出強度Hとしてのスライスレベル
SLを検量線41より読取る。ステップ14では、前記読取っ
たスライスレベルSLの傷が存在する位置の径による影響
の補正を行う。即ち、前記ステップ5と同様に、スライ
スレベルSLを次式に従って補正し、補正値KSL(x)を
演算する。
【0051】 KSL(x)=SL×{(A(x))4 −(B(x))4 } ステップ15では、前記出力される補正値KSL(x)の径
による検出感度の補正を行う。即ち、前記ステップ4と
同様に、補正値KSL(x)を次式に従って補正し、しき
い値VSLを演算する。
【0052】 VSL(x)=KSL(x)×(A(x))2 尚、前記ステップ4と同様に、VSL(x)=KSL(x)
×(B(X))2 でもよい。以上説明した検出強度決定
ルーチン及びしきい値決定ルーチンにより、図20に示す
ような、検査品31の軸方向(x軸)に沿う位置に係るし
きい値VSL(x)が決定される。
【0053】また、ステップ2及びステップ15が比較感
度補正手段の機能を奏し、ステップ3及びステップ14が
径補正手段の機能を奏する。次に、前記しきい値決定ル
ーチンにより得られたしきい値VSL(x)に基づいて検
査品31の欠陥を検出するための欠陥検出ルーチンについ
て、図21を参照しつつ説明する。
【0054】ステップ21では、前記ステップ1と同様
に、前記走査に従って得られる、検査品31のx軸上の各
点において検出される電圧値V75(x)を読込む。ステ
ップ22では、前記電圧値V75(x)としきい値VSL
(x)とを各々の位置で比較を行う。そして、前記電圧
値V75(x)がしきい値VSL(x)を越えることが無い
場合は、ステップ23に進み、当該検査品31は合格である
として、検査を終了する。
【0055】また、図22に示すように、前記電圧値V75
(x)がしきい値VSL(x)を越える点がある場合(図
中×印で示す)は、ステップ24に進み、当該検査品31は
不合格であるとして、不合格ランプ29を点灯し、検査を
終了する。即ち、当該欠陥検出ルーチンは検査手段の機
能を奏するものである。以上説明したように、本実施例
によれば、検査品31のx軸上の各点において検出される
欠陥の有無に係る電圧値V75(x)を、標準品35のしき
い値VSL(x)と比較しているので、傷が連続して存在
する場合等においても、正確な傷の状況を把握すること
が可能となり、当該傷が欠陥であるか否かの判断が適切
に行え、検査品31の欠陥検出の精度が向上する。
【0056】また、前記電圧値V75(x)の径による検
出感度の補正や、傷が存在する位置の径による影響の補
正を行っているので、該検査品31において異なる位置に
同一の傷が存在しても、当該傷が検査品31に及ぼす影響
を定量的に把握することが可能となり、欠陥検出の精度
が向上する。また、スライスレベルSLを径による検出
感度の補正や、傷が存在する位置の径による影響の補正
を行うことにより、しきい値VSL(x)とし、当該しき
い値と、検査品31から得られる電圧値V(x)との比較
を行っているため、該電圧値V75(x)を補正する場合
と較べて評価に掛かる時間が短くて済むという効果もあ
る。
【0057】さらに、欠陥の存在位置を確実に捕らえる
ことが可能となるので、欠陥の場所の確定をすることが
できる。次に、検査装置1が、検査品31がどれ程の許容
ねじり破断トルク値を有しているかを大まかに予測する
機能を奏する場合について、以下図23〜図26を参照しつ
つ説明する。
【0058】まず、図14に示した検出強度決定ルーチン
により、検出強度Hとねじり破断トルクTBRとの関係を
示す検量線45を得る(図23参照)。次に、前記検出強度
決定ルーチンにより得られた検出強度Hとねじり破断ト
ルクTBRとの関係より所定のねじり破断トルクに相当す
る所定のしきい値を決定する所定しきい値決定ルーチン
について、図24を参照しつつ説明する。
【0059】ステップ41では、図23に示す検量線45のデ
ータを入力する。ステップ42では、所定のねじり破断ト
ルクTBR1 ,TBR2 及びTBR3 を入力する。ステップ43
では、前記所定のねじり破断トルクTBR1 ,TBR2 及び
BR3 に相当する検出強度HとしてのレベルSL1 ,SL2
及びSL3 を検量線45より読取る。
【0060】ステップ44では、前記読取ったレベルS
L1 ,SL2 及びSL3 の傷が存在する位置の径による影響
の補正値KSL1(x),KSL2(x)及びKSL3(x)を前記
しきい値決定ルーチンにおけるステップ14と同様に得
る。ステップ45では、前記出力される補正値KSL
1(x),KSL2(x)及びKSL3(x)の径による検出感度
の補正値VSL1(x),VSL2(x)及びVSL3(x)を、前
記しきい値決定ルーチンにおけるステップ15と同様に行
う。
【0061】以上説明した所定しきい値決定ルーチンに
より、図25に示すような、軸方向(x軸)に沿う位置に
係る所定のしきい値VSL1(x),VSL2(x)及びVSL
3(x)が決定される。次に、前記しきい値決定ルーチン
により得られたしきい値VSL(x)に基づいて検査品31
がどれ程の許容ねじり破断トルク値を有しているかを大
まかに予測するねじり破断トルク予測ルーチンについ
て、図26を参照しつつ説明する。
【0062】ステップ51では、前記ステップ1と同様
に、前記走査に従って得られる、検査品31のx軸上の各
点において検出される電圧値V75(x)を読込む。ステ
ップ52では、前記電圧値V75(x)としきい値VSL
1(x),VSL2(x)及びVSL3(x)とを各々の位置で比
較を行う。そして、前記電圧値V75(x)がしきい値V
SL1(x),VSL2(x)及びVSL3(x)を越える点がある
場合は、当該検査品31は、その位置において所定のねじ
り破断トルクで破断すると予測すること、及び当該検査
品31がどれ程のねじり破断トルクを有しているかを判断
することが可能となる。
【0063】即ち、ステップ52でV75(x)≦VSL
3(x)と判断された場合は、ステップ53に進み、検査品
31のねじり破断トルクはTBR3 以下であると判断でき
る。また、ステップ52でVSL3(x)<V75(x)≦VSL
2(x)と判断された場合は、ステップ54に進み、検査品
31のねじり破断トルクはTBR2 とTBR3 との間であると
判断できる。
【0064】また、ステップ52でVSL2(x)<V
75(x)≦VSL1(x)と判断された場合は、ステップ55
に進み、検査品31のねじり破断トルクはTBR1 とTBR2
との間であると判断できる。また、ステップ52でVSL
1(x)<V75(x)と判断された場合は、ステップ56に
進み、検査品31のねじり破断トルクはTBR1 より大きい
と判断することが可能となる。
【0065】即ち、当該ねじり破断トルク予測ルーチン
は検査手段の機能を奏するものである。以上説明したよ
うに、本実施例によれば、検査品31のx軸上の各点がど
れ程のねじり破断トルクを有しているかを瞬時に判断す
ることが可能となり、例えば、当該検査品31がどれほど
の強度を有しているかを即座に判断することが可能とな
る。
【0066】また、前記電圧値V75(x)の径による検
出感度の補正や、傷が存在する位置の径による影響の補
正を行っているので、該検査品31において異なる位置に
同一の傷が存在しても、当該傷が検査品31に及ぼす影響
を定量的に把握することが可能となり、欠陥検出の精度
が向上する。さらに、欠陥の存在位置を確実に捕らえる
ことが可能となるので、欠陥の場所の確定をすることが
できる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると正
確な傷の把握が可能となり、該傷が定量的に把握される
ので、正確な欠陥の把握が可能となり、該欠陥が定量的
に把握される。もって、検査品のねじれ破断トルクが、
合格基準値を上回っているか下回っているかが、全く非
破壊で瞬時に判るという効果がある。また、製品の良否
の判定が定量的に行われるので、良否の判定に係る判定
精度が向上し、製品の品質管理の向上が図れるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施例を示すゴルフシャフトの検査
装置の正面図
【図3】同上実施例における検査品の断面図
【図4】本発明の第1実施例の第1の使用態様を説明す
る構成図
【図5】同上第1実施例の第1の使用態様に係るブリッ
ジ回路図
【図6】同上第1実施例の第1の使用態様に係る傷の位
置と出力電圧との関係を示す説明図
【図7】本発明の第1実施例の第2の使用態様を説明す
る構成図
【図8】同上第1実施例の第2の使用態様に係るブリッ
ジ回路図
【図9】同上第1実施例の第2の使用態様に係る傷の位
置と出力電圧との関係を示す説明図
【図10】本発明の第2実施例の第1の使用態様を説明す
る構成図
【図11】同上第2実施例の第1の使用態様に係るブリッ
ジ回路図
【図12】本発明の第2実施例の第2の使用態様を説明す
る構成図
【図13】同上第2実施例の第2の使用態様に係るブリッ
ジ回路図
【図14】同上実施例における検出強度決定ルーチンを示
すフローチャート
【図15】同上実施例における検出位置と出力電圧との関
係を示す特性図
【図16】同上実施例において検出された出力電圧の変換
値を示す特性図
【図17】同上実施例における出力電圧の補正値及び検出
強度Hを説明する図
【図18】同上実施例における複数の検出強度Hと破断ト
ルクTBRとの関係を示す特性図
【図19】同上実施例におけるしきい値決定ルーチンを示
すフローチャート
【図20】同上実施例におけるしきい値VSL(x)の軸方
向(x軸)に沿う位置に係る変化を示す特性図
【図21】同上実施例における欠陥検出ルーチンを示すフ
ローチャート
【図22】同上実施例において不良品の場合の、出力電圧
の変換値としきい値VSL(x)との関係を示す特性図
【図23】同上実施例における複数の検出強度Hと破断ト
ルクTBRとの関係を示す特性図
【図24】同上実施例におけるしきい値決定ルーチンを示
すフローチャート
【図25】同上実施例におけるしきい値VSL1(x),VSL
2(x)及びVSL3(x)の軸方向(x軸)に沿う位置に係
る変化を示す特性図
【図26】同上実施例におけるねじり破断トルク予測ルー
チンを示すフローチャート
【図27】従来例における欠陥と出力電圧との関係を示す
説明図
【符号の説明】
1 ゴルフシャフトの検査装置 12 載置台 13 第1コイル 13A 第1励磁コイル 13B 第1検出コイル 14 第2コイル 14A 第2励磁コイル 14B 第2検出コイル 15 第3コイル 15A 第3励磁コイル 15B 第3検出コイル 31 検査品 35 標準品 53,55,交流電源 73,75,173, 175 ブリッジ回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に対して所定の角度を有して炭素繊
    維が巻回されたテーパー状の炭素繊維強化管状複合材の
    検査を行う炭素繊維強化管状複合材の検査方法におい
    て、 外径寸法が炭素繊維強化管状複合材検査品と等しく傷の
    程度が予め確かめられた標準品及び検査品に夫々1また
    は2つのコイルを嵌挿し、該1または2つの中の一方の
    コイルに所定の交流電流を通電して標準品及び検査品に
    渦電流を発生させ、これらのコイルと標準品及び検査品
    とを軸方向に相対移動させて走査させつつ、該1または
    2つの中の他方のコイルによって傷に基づく該渦電流の
    出力変化を検出し、該渦電流の出力を検査品の走査位置
    における径寸法に基づいて補正し、該補正された出力に
    基づいて検査品の強度を検査することを特徴とする炭素
    繊維強化管状複合材の検査方法。
  2. 【請求項2】軸方向に対して所定の角度を有して炭素繊
    維が巻回されたテーパー状の炭素繊維強化管状複合材の
    検査を行う炭素繊維強化管状複合材の検査装置におい
    て、 外径寸法が炭素繊維強化管状複合材検査品と等しく傷の
    程度が予め確かめられた標準品を装着する1または2つ
    の標準品用コイルと、該検査品を装着する1または2つ
    の検査品用コイルと、標準品用コイル及び検査品用コイ
    ルの1または2つの中の一方のコイルに交流電流を流す
    交流印加手段と、前記標準品用コイル及び検査品用コイ
    ルと標準品及び検査品とが軸方向に相対移動するように
    走査する走査手段と、前記交流印加手段によって標準品
    及び検査品に発生した傷に基づく渦電流の出力変化を標
    準品用コイル及び検査品用コイルの1または2つの中の
    他方のコイルにより検出する渦電流検出手段と、前記渦
    電流検出手段の出力を検査品の走査位置における径寸法
    に基づいて補正する補正手段と、前記補正手段により補
    正された出力に基づいて検査品の強度を検査する検査手
    段とを、含んで構成したことを特徴とする炭素繊維強化
    管状複合材の検査装置。
  3. 【請求項3】前記補正手段は、渦電流検出手段の出力を
    外径寸法あるいは内径寸法の二乗の逆数に基づいて補正
    する比較感度補正手段を含んで構成されることを特徴と
    する請求項2に記載の炭素繊維強化管状複合材の検査装
    置。
  4. 【請求項4】前記補正手段は、渦電流検出手段の出力を
    外径寸法の四乗と内径寸法の四乗の差の逆数に基づいて
    補正する径補正手段を含んで構成されることを特徴とす
    る請求項2に記載の炭素繊維強化管状複合材の検査装
    置。
  5. 【請求項5】前記補正手段は、前記比較感度補正手段及
    び径補正手段を含んで構成されることを特徴とする請求
    項2に記載の炭素繊維強化管状複合材の検査装置。
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