JP7451006B2 - 冷却装置及びコールドヘッド交換方法 - Google Patents

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Description

本発明は冷却装置及びコールドヘッド交換方法に関し、特に、伝導冷却方式の下でコールドヘッドを交換する際に利用される技術に関する。
冷却方式として、液体又は気体の冷媒を介して冷凍機により被冷却体を冷却する冷媒冷却方式、及び、そのような冷媒を介さずに冷凍機により被冷却体を冷却する伝導冷却方式が知られている。後者の伝導冷却方式では、冷凍機のコールドヘッドが直接的に又は熱伝導体を介して被冷却体に接続される。コールドヘッドは、冷媒循環用の配管を介して圧縮機に連結される。コールドヘッドは、熱を吸収する部分、換言すれば、冷熱を生成する部分であり、冷凍機ユニットとも称されている。長期間にわたってコールドヘッドを使用する場合、コールドヘッドの定期的メンテナンスが必要となる。そのメンテナンスには、例えば、シール部材やバルブ等の消耗品の交換が含まれる。
コールドヘッドのメンテナンス方法として、以下の3つの方法が知られている。第1のメンテナンス方法は、コールドヘッド及び被冷却体の冷却状態を維持したまま、コールドヘッドを解体することにより、コールドヘッドのメンテナンスを行うものである。第2のメンテナンス方法は、コールドヘッド及び被冷却体の冷却状態を維持せず、それらを室温まで昇温させてメンテナンスを行うものである。
第3のメンテナンス方法は、被冷却体の冷却状態を維持したまま、コールドヘッドを取り外した上でコールドヘッドのメンテナンスを行うものである。その場合、通常、コールドヘッド取り外し後、新たなコールドヘッドが配置される。被冷却体を収容した真空容器には、その内部の真空状態を維持しつつコールドヘッドの交換を行えるように、冷凍機ポートが設けられている。冷凍機ポートは、コールドヘッドを収容し隔壁として機能する中空の構造体である。第3のメンテナンス方法によれば、被冷却体の冷却状態を維持できる。また、室温下でコールドヘッドをメンテナンスすることができ、メンテナンス作業性を良好にできるという利点を得られる。
特許文献1及び特許文献2には、上記の第3のメンテナンス方法を前提とした冷却装置が開示されている。特許文献1に開示された冷却装置においては、冷凍機ユニットを受け入れる冷凍機ポートに複数のベローズが設けられている。特許文献2に開示された冷却装置は、冷凍機ポートに対して冷凍機ユニットを結合させる際に機能する結合用アクチュエータ、及び、冷凍機ポートから冷凍機ユニットを離す際に機能する分離用アクチュエータを備えている。特許文献1及び特許文献2のいずれにも、冷凍機ポートの内部の圧力を操作するための構成は認められない。
特開2019-200003号公報 特表2010-506134号公報
冷凍機ポートに対してコールドヘッドを設置した状態では、冷凍機ポートの内部であるポート空間は気密空間となる。その状態で、コールドヘッドを動作させると、ポート空間内に残留していたガスは凝縮し、ポート空間の圧力は、大気圧に対してかなり低くなり、つまり負圧となる。これにより、コールドヘッドにはそれを押さえ付ける大気圧が加わる。そのような状態で、コールドヘッドを冷却機ポートから引き抜くにはかなり大きな力を要する。それは交換作業性を低下させる要因となる。
本開示の目的は、コールドヘッドをメンテナンスする場合において作業性を良好にすることにある。あるいは、本開示の目的は、コールドヘッドをメンテナンスする場合においてポート空間の圧力を操作することにある。
本開示に係る冷却装置は、被冷却物を収容した真空容器と、前記真空容器に設けられ、前記被冷却物を冷却する冷凍機のコールドヘッドを交換可能に収容するポート空間を備える冷凍機ポートと、前記コールドヘッドの引き抜き前に前記ポート空間にガスを供給して前記ポート空間の圧力を上げるための圧力調整設備と、を含むことを特徴とする。
本開示に係るコールドヘッド交換方法は、真空容器に設けられた冷凍機ポート内に冷凍機のコールドヘッドが配置されている状態で、前記冷凍機ポート内のポート空間へ外部からガスを供給し、これにより前記ポート空間の圧力を高める工程と、前記ポート空間の圧力が高められた後に前記冷凍機ポートから前記コールドヘッドを引き抜く工程と、を含むことを特徴とする。
本開示によれば、コールドヘッドをメンテナンスする場合において作業性を良好にできる。あるいは、本開示によれば、コールドヘッドをメンテナンスする場合においてポート空間の圧力を操作できる。
第1実施形態に係る冷却装置を示す断面図である。 フランジ重合部分を示す平面図である。 第2実施形態に係る冷却装置を示す断面図である。 図3に示した冷却装置の一部分を示す拡大断面図である。 変形例を示す拡大断面図である。 第3実施形態に係る冷却装置を示す断面図である。 図6に示した冷却装置の一部分を示す拡大断面図である。 実施形態に係るコールドヘッド交換方法を示すフローチャートである。 各実施形態に係る冷却装置が設置される設備の一例を示す図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)実施形態の概要
実施形態に係る冷却装置は、真空容器、冷凍機ポート及び圧力調整設備を含む。真空容器は、被冷却物を収容した容器である。冷凍機ポートは、真空容器に設けられたポートであって、それは、被冷却物を冷却する冷凍機のコールドヘッドを交換可能に収容するポート空間を備える。圧力調整設備は、コールドヘッドの引き抜き前にポート空間にガスを供給してポート空間の圧力を上げるための設備である。
上記構成によれば、冷凍機ポートからコールドヘッドを引き抜く前に、圧力調整設備を機能させてポート空間にガスを供給し、ポート空間の圧力を上げられる。よって、外界とポート空間との間の圧力差が解消又は軽減され、圧力差に起因してコールドヘッドに及んでいる力が解消又は軽減される。これにより、コールドヘッドの引き抜き作業が容易となる。
実施形態において、圧力調整設備は、ポート空間へのガスを供給する時のみならず、ポート空間からガスを排出する時にも機能する。更に、他の目的において圧力調整設備が利用されてもよい。実施形態において、冷凍機ポートは、コールドヘッドの全部又は一部を収容する中空の構造体である。冷凍機ポートは、真空容器の内部空間とポート空間とを仕切る隔壁として機能する。
実施形態において、圧力調整設備は、配管及びバルブを含む。配管は、ポート空間に連通するガス流路を有し、冷凍機ポートから引き出されている。バルブは、配管に設けられている。バルブにより、冷凍機の運転時にガス流路が閉止され、コールドヘッドの交換時にガス流路へのガスの供給が許容される。
上記構成によれば、簡易な構成により、ポート空間に対してガスを供給できる。真空容器を貫通するように配管が設けられてもよいし、コールドヘッドのフランジ(取付板)を貫通するように配管が設けられてもよい。前者の構成によれば、既存のコールドヘッドをそのまま用いることが可能となる。
実施形態においては、配管の第1端部が冷凍機ポートに接続され、配管の第2端部が真空容器の外側にまで導かれている。配管における露出部分(真空容器から出ている部分)にバルブが設けられる。この構成を採用する場合、バルブの開閉を手作業で行い得る。もっとも、電気信号によりバルブの開閉を制御してもよい。
実施形態において、冷凍機ポートは、ポート中心軸方向に伸縮するベローズを有する。
冷凍機ポートにおけるベローズの室温側から配管が引き出されている。ベローズは、蛇腹構造であり、変形性を有し、また、熱流入低減作用を発揮する。冷凍機ポートにおける室温側部分から配管を引き出すことにより、コールドヘッドのステージ(熱吸収部、冷熱生成部)から配管を熱的に遠ざけられる。また、上記構成によれば、ベローズが変形しても配管に負荷がかからない又はかかり難いという利点を得られる。
実施形態において、冷凍機ポートは、スリーブ及び台座を有する。スリーブは、ポート空間を取り囲む部材である。台座は、スリーブの冷却側端部に設けられた部材であり、コールドヘッドのステージに対して直接的又は間接的に連結される。冷凍機には、更に、台座とステージの間の連結力が増大するように台座に対して弾性力を及ぼす弾性機構が設けられる。
この構成によれば、弾性機構により、台座とステージとの間の連結力を増大してそれらの間での熱伝導性を良好にできる。弾性機構をスリーブとは別に独立して設けることにより、ベローズ弾性作用によらない、十分な弾性作用を得られる。もっとも、冷凍機ポートの一部に補助的弾性力を生成する部分があってもよい。実施形態においては、弾性機構として、機械的に弾性力を生じさせる機構が設けられる。冷却装置が振動し又は冷却装置に振動が及ぶ状況において、弾性機構による振動の吸収、緩和も期待し得る。冷却装置の姿勢が変化するような場合において、弾性機構によれば、上記の良好な熱伝導性を安定的に得ることが可能となる。
実施形態において、ポート空間は、ポート中心軸方向に並んだ第1ポート空間及び第2ポート空間により構成される。冷凍機ポートは、第1スリーブ、第2スリーブ、第1台座、及び、第2台座を含む。第1スリーブは、第1ポート空間を取り囲む部材である。第2スリーブは、第2ポート空間を取り囲む部材である。第1台座は、第1スリーブの冷却側端部に設けられた部材であって、コールドヘッドの第1ステージに対して直接的又は間接的に連結される。第2台座は、第2スリーブの冷却側端部に設けられた部材であって、コールドヘッドの第2ステージに対して直接的又は間接的に連結される。冷却装置には、更に、第1弾性機構、及び、第2弾性機構が設けられる。第1弾性機構は、第1台座と第1ステージの間の連結力が増大するように第1台座に対して弾性力を及ぼすものである。第2弾性機構は、第2台座と第2ステージの間の連結力が増大するように第2台座に対して弾性力を及ぼすものである。
上記構成は、直列接続された2つの冷熱生成部を備えている2段ステージ構成(2段コールドヘッド)を前提とするものである。第1弾性機構により、第1台座と第1ステージとの間の第1熱伝導性が高められ、第2弾性機構により、第2台座と第2ステージとの間の第2熱伝導性が高められる。実施形態においては、真空容器と第1台座との間に第1弾性機構が設けられており、それとは別に、真空容器と第2台座との間に第2弾性機構が設けられている。すなわち、独立牽引方式が採用されている。そのような構成を採用することにより、第1熱伝導性と第2熱伝導性のそれぞれを確実に良好にできる。2つの弾性機構を連結又は連携させる変形例も考えられる。
実施形態において、第1弾性機構は、第1スリーブの周囲に設けられた複数の第1支持要素を含み、各第1支持要素は弾性部材を含む。第2弾性機構は第1スリーブ及び第2スリーブの周囲に設けられた複数の第2支持要素を含み、各第2支持要素は弾性部材を含む。
上記構成によれば、第1スリーブの外側に複数の第1支持要素が設けられており、また、第2スリーブの外側に複数の第2支持要素が設けられているので、第1スリーブ及び第2スリーブの大型化を回避できる。換言すれば、それらの小型化を図れる。第1スリーブ内の第1スリーブ空間及び第2スリーブ内の第2スリーブ空間の体積をいずれも小さくできるので、ガス消費量を低減し得る。
実施形態において、冷凍機ポートには、ポート空間へ供給されたガスの液化を防止するためのヒーターが設けられている。ヒーターは液化防止手段である。コールドヘッドのメンテナンス時において、コールドヘッドのステージの温度が極低温になっている状態で、ポート空間内にガスを供給すると、そのガスが液化し(又は粒子化し)、ガス供給効果が低減してしまう。あるいは、ガス消費量が上がってしまう。場合によっては、冷却により生じた液体(又は粒子)が熱伝導グリス等の作用を低下させてしまう。上記構成によれば、それらの問題を回避又は低減することが可能となる。
実施形態に係るコールドヘッド交換方法は、第1工程、及び、第2工程を含む。第1工程では、真空容器に設けられた冷凍機ポート内に冷凍機のコールドヘッドが配置されている状態で、冷凍機ポート内のポート空間へ外部からガスを供給し、これによりポート空間の圧力が高められる。第2工程では、ポート空間の圧力が高められた後に冷凍機ポートからコールドヘッドが引き抜かれる。
上記構成によれば、ポート空間の圧力を高めた後にコールドヘッドを引き抜けるので、その引き抜きに際して多大なる力が求められなくなる。これによりコールドヘッド引き抜き時の作業性が良好となる。ポート空間内の圧力を大気圧まで高めるのが望ましいが、ポート空間内の圧力を大気圧よりも低いレベルまで高めてもよい。
実施形態においては、更に、冷凍機ポートへ新たなコールドヘッドを配置した後にポート空間内のガスを外部へ排出する工程が設けられる。この構成によれば、ポート空間内における残留ガスの対流による熱伝導をより低減することが可能となる。
(2)実施形態の詳細
図1には、第1実施形態に係る冷却装置が示されている。図示された冷却装置は、伝導冷却方式に従う冷却装置である。図1においては、x方向及びそれに直交するz方向が示されている。x方向及びz方向に直交する方向がy方向である。図1において、y方向は示されていない。x方向、y方向及びz方向は、いずれも、重力が作用する鉛直方向とは必ずしも一致しないが、以下においては、説明の便宜上、図面を基準として、上下左右の用語を用いる。
図示された冷却装置は、冷凍機10、真空容器12、及び、冷凍機ポート14を備える。真空容器12内に被冷却体15が設けられている。被冷却体15は、例えば、磁場生成用の超伝導コイルである。被冷却体15は、真空容器12内において、支持機構18によって支持されている。真空容器12の内部は真空空間22である。真空容器12は、例えば、ステンレスにより構成される。支持機構18は、断熱材料で構成される複数の支柱20を有する。各支柱20は、例えば、高い断熱作用をもったFRP(Fiber-Reinforced Plastics)により構成される。そのようなFRPとして、ガラス繊維を含むGFRP、カーボン繊維を含むCFRP等があげられる。
冷凍機10は、コールドヘッド(冷凍機ユニットともいう)16、及び、圧縮機(圧縮ユニットともいう)46により構成される。それらは冷媒循環用の配管44によって接続される。冷凍機10として、GM冷凍機、ソルベイ冷凍機、パルスチューブ冷凍機、等があげられる。
真空容器12には、冷凍機ポート14が設けられている。冷凍機ポート14は、コールドヘッド16を収容する中空の構造体である。その観点から見て、冷凍機ポート14はコールドヘッドポートである。コールドヘッド16は、熱交換サイクルを実行する複数の要素を有する。複数の要素には、シリンジ、ピストン等が含まれる。冷凍機ポート14の内部空間がポート空間42である。冷凍機ポート14に対してコールドヘッド16を取り付けた状態では、ポート空間42は、外界や真空空間22から隔離された気密空間となる。
真空容器12には、円形の開口25が形成されている。開口25を取り囲むように、周縁部又は取付台としてのフランジ28が形成されている。冷凍機ポート14は、スリーブ24及び台座34を有する。スリーブ24は、円筒状中空体であり、その中間部分にベローズ26が形成されている。ベローズ26は、蛇腹構造であって、複数の折り返しの連鎖からなるものであり、冷凍機ポート14の中心軸方向に伸縮する。ベローズ26は、室温側から被冷却体15側への熱伝導による熱流入を抑制する機能を有する。また、ベローズ26は、変形性を有し、冷凍機ポート14とコールドヘッド16との間における規定の空間的関係から実際の空間的関係がずれた場合にそのずれ(寸法差)を吸収する機能を有する。
スリーブ24の室温側端部(図1において上端部)は開口25に連結されており、スリーブ24の冷却側端部(図1において下端部)は台座34に連結されている。スリーブ24は、それ全体として、例えばステンレスにより構成される。スリーブ24におけるベローズ26の肉厚は、例えば、0.1~0.2mmであり、スリーブ24におけるベローズ26以外の部分の肉厚は、例えば、0.2~0.4mmである。本明細書で挙げる数値はいずれも例示に過ぎないものである。
台座34は、熱伝導性の良好な材料、例えば銅(具体的には無酸素銅)により構成される円板である。図1に示す構成例では、台座34の第1面(図1において上面)が、熱伝導部材36を介して、コールドヘッド16に接続されている。熱伝導部材36は、例えば、銅からなる円板である。熱伝導部材36は、コールドヘッド16のステージ40の保護等の目的から設けられる。熱伝導部材36を設けることなく、コールドヘッド16のステージ40に対して台座34を直接的に接合してもよい。
個々の部材間には、必要に応じて、熱伝導グリスが設けられる。図1に示す構成例では、台座34の第2面(図2において下面)が、熱伝導部材41を介して、被冷却体15に接続されている。熱伝導部材41は、自在に変形し且つ熱伝導性が良好な材料(例えば銅)で構成される。
コールドヘッド16において、その一部38が冷凍機ポート14内に差し込まれている。コールドヘッド16は、室温側に設けられるフランジ30を有する。フランジ30は、鍔状に広がった環状円板としての取付板である。フランジ30が、図示されていない複数のボルトにより、フランジ28に取り付けられる。
後述するように、フランジ28にはリング状の溝が形成されている。その溝の中にはシール部材としてのOリングが配置されている。フランジ28とフランジ30とが重合し締結した状態では、Oリングによって、フランジ28とフランジ30との間の隙間が完全に封止される。これにより、ポート空間42が気密空間となる。フランジ28及びフランジ30は、例えば、ステンレスにより構成される。フランジ28とスリーブ24が溶接等の手法により連結されてもよい。
コールドヘッド16は、冷却端部としてのステージ40を有する。コールドヘッド16で生じた冷熱がステージ40から、熱伝導部材36、台座34、及び、熱伝導部材41を介して、被冷却体へ伝わる。換言すれば、被冷却体15の熱が、熱伝導部材41、台座34、及び、熱伝導部材36を介して、ステージ40により吸収される。このように、伝導冷却方式により、被冷却体15が冷却される。
冷凍機ポート14へコールドヘッド16を設置した後、コールドヘッド16を動作させると、コールドヘッド16での冷熱生成に伴って、ポート空間42内のガス(通常、ヘリウムガス)が凝集し、ポート空間42の圧力が大気圧よりもかなり低くなる。冷却装置の動作中においては、その状態が維持される。
冷凍機メンテナンスの際、例えば、コールドヘッド16を含む作業空間それ全体が袋状のカバー64で覆われる。カバー64内の大気が除かれた上で、カバー64内にヘリウムガス等が入れられる。これにより、ポート空間42への大気の進入が防止される。仮に大気がポート空間42に進入すると、霜の発生等の問題が生じる。カバー64は、異物進入を防止する作用も発揮する。
冷凍機メンテナンスの作業において、上述した複数のボルトを緩めただけでは、Oリングの作用はそのまま維持されてしまい、すなわち、ポート空間42の圧力は負圧のままとなる。その状態では、コールドヘッド16に大気圧がかかっており、コールドヘッド16を冷凍機ポート14から引き抜くのには、かなり大きな力を要する。あるいは、その引き抜きを行えない。そこで、実施形態においては、圧力調整設備48が設けられている。以下、それについて詳述する。
圧力調整設備48は、図示の構成例において、配管50及びバルブ52により構成される。配管50の第1端部53は、スリーブ24に連結されており、配管50の第2端部54は、真空容器12の外部に位置している。配管50は、真空容器12における特定の壁(図1において上部壁)を貫通しており、配管50の一部分が外界に属する露出部分を構成している。その露出部分にバルブ52が設けられている。特定の壁は、開口25が形成された壁であり、作業空間に隣接する壁である。コールドヘッド16の交換作業時の作業性及びバルブ52の操作性を考慮して、バルブ52の設置位置が定められる。
配管50の内部流路は、ポート空間42に連通している。バルブ52を閉動作させると、内部流路が閉状態となり、バルブ52を開動作させると、内部流路が開状態つまり流通状態となる。第1端部53は、スリーブ24におけるベローズ26よりも室温側の部分に連結されている。これにより、配管50を介した熱流入が抑制されている。ベローズ26が変形しても配管50において特段の応力は生じない。
配管50は、例えばステンレスチューブで構成される。その内径は例えば4~6mmであり、その外径は例えば5~7mmである。バルブ52として、手作業によりその開閉を行えるものが設けられている。そのようなバルブに代えて電磁バルブその他を利用し得る。電気信号によってバルブ52の開閉が制御されてもよい。
コールドヘッド16の引き抜き前に、第2端部54に対してタンク58が接続される。その場合、第2端部54に対して、中継配管56を介して、タンク58が接続されてもよい。タンク58は、ヘリウムガスを収容した小型タンクである。第2端部54にタンク58を接続した状態で、バルブ52を開くと、タンク58内のヘリウムガスが配管50の内部空間を通じて、ポート空間42に送られる。これによりポート空間42の圧力が大気圧になり又は大気圧に近付く。その状態では、コールドヘッド16を容易に引き抜ける。
一方、新たなコールドヘッド(メンテナンス後のコールドヘッド16であってもよい)を冷凍機ポート14に設置する際には、必要に応じて、第2端部54に対して吸引ポンプ60が接続される。その場合にも、第2端部54に対して、中継配管56を介して、吸引ポンプ60が接続されてもよい。ポート空間42が気密空間となった状態で、バルブ52を開きつつ、吸引ポンプ60を動作させることにより、ポート空間42内の残留ガス(通常、ヘリウムガス)を外部へ排出することが可能となる(符号62を参照)。
コールドヘッド16の動作開始後、ポート空間42内の残留ガスが凝集し、ポート空間42内の圧力が低下するが、それ以前において、残留ガスをできるだけ少なくしておくことにより、ポート空間42で生じる対流をより低減することが可能となる。なお、残留ガスの排出後、バルブ52が閉じられる。図1に示す構成例では、メンテナンス作業時に、カバー64の中にタンク58及び吸引ポンプ60が配置されているが、それらをカバー64の外側に配置することも可能である。
コールドヘッド16のフランジ30を貫通するように配管を設けてもよい。その場合、配管上における大気側にバルブが設けられる。フランジ30に貫通孔を形成し、その出口側にバルブを設けてもよい。その場合、貫通孔が配管に相当する。もっとも、図1に示した構成によれば、既存のコールドヘッド16をそのまま利用できるという利点を得られる。配管及びバルブの設置態様として各種のものを採用し得る。
第2端部54に対して中継配管56を介してタンク58及び吸引ポンプ60が接続された状態が維持されてもよい。その場合、中継配管56に流路を切り替える切り替え弁を設ければよい。第2端部54内には、僅かではあるが大気が含まれる。その微量の大気がポート空間42に入り込まないように、タンク58の接続時において残留大気を追い出すようにしてもよい。複数の冷凍機ポートから引き出された複数の配管に対して、それらに共通のタンク58やそれらに共通の吸引ポンプ60を接続してもよい。
上記構成において、ポート空間42に供給されるガスを窒素ガス等の他の不活性ガスとしてもよい。冷凍機ポート14に対して、ガス供給用の配管とガス排出用の配管とを接続してもよい。その場合、それぞれの配管にバルブが設けられる。バルブの概念には逆止弁等の開閉器が含まれる。
カバー64内にヘリウムガスが充満している状態において、かつ、第2端部54がカバー64内に臨んでいる状態において、バルブ52を開状態としてもよい。その場合、配管50を介して、ポート空間42と外界(カバー64の内部)とが連通し、自然な圧力均衡が生じる。そのような構成を採用する場合、タンク58は不要となる。
ポート空間42に対して、柔軟性又は変形性を有する材料、例えば、発泡材としてのウレタンが充填されてもよい。この構成によれば、ポート空間42においてガスが存在し得る実効体積を小さくでき、これにより、ガス対流による熱流入をより低減することが可能となる。
図2には、フランジ28及びフランジ30の結合体(重合体)が示されている。符号38は、コールドヘッドにおける差し込み部分を示している。その外側であってスリーブ24の内部がポート空間42である。フランジ28には、リング状の溝が形成され、そこにシール作用を発揮するOリング70が配置されている。2つのフランジ28,30は、ボルト列68によって締結される。ボルト列68は、例えば、環状に配置された8個のボルト71により構成される。ボルト列68は、Oリング70の外側に設けられている。ポート空間42の圧力が負圧である場合、複数のボルト71を緩めても、Oリング70のシール作用はそのまま維持される。このため、上記のように圧力調整設備が設けられている。
図3には、第2実施形態に係る冷却装置が示されている。図3においては、カバーの図示が省略されている。図3において、既に説明した要素と同一の同素には同一の符号を付し、その説明を省略する。このことは、図4以降の各図に示されている要素についても同様である。
図3に示す冷却装置10Aにおいて、冷凍機ポート14の外側には、冷凍機ポート14を取り囲むように、弾性機構72が設けられている。冷凍機ポート14と弾性機構72は別体化されており、相互に独立して機能する。弾性機構72は、コールドヘッド16と台座34との間における物理的な接合度合い、特に熱伝導性を高めるために、台座に対して大気側へ向く(図4において上方へ向く)弾性力(押圧力)を与えるものである。
図示の例では、台座34とコールドヘッド16のステージ40との間に熱伝導部材36が配置されている。その場合、台座34への押圧力の付与により、台座34と熱伝導部材36との間の密着度が高められ、同時に、熱伝導部材36とステージ40との間の密着度が高められる。
図4には、図3に示した冷却装置10Aの一部分が拡大して示されている。弾性機構72は、冷凍機ポート14の周囲において均等の角度間隔をもって配置された例えば3つの弾性要素74により構成される。各弾性要素74は、それぞれ、独立して台座34に対して弾性力を与えるものである。4つ以上の弾性要素74が設けられてもよい。
各弾性要素74は、具体的には、弾性片76、支柱78、及び、連結板80により構成される。弾性片76は、z方向に伸長した第1部分76aと、その端部からx方向に伸長した第2部分76bと、により構成される。図示の例では、弾性片76は、板バネであって、カンチレバーのように機能する。
具体的には、弾性片76は、第2部分76bの端部を室温側(図4において上方)へ引き上げる弾性力を生じさせるものである。弾性片76として、所望のバネ定数を有する弾性片を用いることにより、弾性片76が生成する弾性力を調整し得る。支柱78の第1端部は固定部材82によって第2部分76bに固定されている。支柱78の第2端部は連結板80に固定されている。連結板80は台座34に連結されている。
弾性片76が生成した弾性力が、支柱78及び連結板80を介して、台座34へ与えられている。弾性片76は、例えば、ステンレスにより構成され、連結板80も、例えば、ステンレスにより構成される。支柱78は、断熱性の高い材料により構成され、例えば、FRPにより構成される。
台座34に対しては、冷凍機ポートの中心軸周りにおいて120度の角度間隔をもって、3つの弾性要素74からの3つの弾性力が及んでいる。より多くの弾性要素74を設けてもよい。弾性機構72を冷凍機ポート14の外側に設けることにより、冷凍機ポート14のサイズ、具体的にはその直径を小さくすることが可能となる。これにより、ポート空間42の体積が小さくなるので、残留ガスの総量を少なくできる。その結果、残留ガスの滞留による熱伝導を低減できる。
上述したように、圧力調整設備48を利用して、ポート空間42から残留ガスの排出を行えば、残留ガスの対流による熱伝導をより低減することが可能となる。冷凍機ポート14の小型化により、その物理的強度を高められる。
弾性要素74の設置数を変更することにより、台座34に及ぶ総弾性力が調整されてもよい。各弾性要素74における弾性力又は押圧力を生じさせる手段として、板バネの他、つるまきバネ、皿バネ、等を採用し得る。バネ以外の部材又は機構により弾性力が生成されてもよい。例えば、ワイヤー牽引力、磁力が利用されてもよい。
図4に示す構成例では、冷凍機ポート14における冷却側端部又はその付近にヒーター84が設けられている。ヒーター84は、具体的には、スリーブ24の外周面に密着している複数のヒーター要素により構成される。
ヘリウムガスをポート空間42に供給する過程、その他必要なタイミングで、ヒーター84を動作させることにより、ヘリウムガスの液化(及び粒状化)を防止できる。すなわち、コールドヘッドの冷却状態において、ヘリウムガスをポート空間42へ供給すると、ヘリウムガスの一部が液化(及び粒状化)してしまうおそれが生じる。その場合、ヘリウムガスの消費量が増大してしまう。あるいは、液化等により、熱伝導グリスの作用が低下する等の問題も懸念される。
ヒーター84を動作させることにより、ヘリウムガスの液化等を防止して、上述した問題が生じることを未然に防止できる。ヒーター84をスリーブの内部に設けてもよい。ヒーター84は、当然ながら、冷凍機の運転中においては動作しないものである。
図5には、変形例が示されている。冷却装置10Bにおいて、冷凍機ポートの外側には弾性機構72Aが設けられている。弾性機構72Aは、例えば3つの弾性要素74Aにより構成される。個々の弾性要素74Aは、支柱88及び弾性片86により構成される。弾性片86は、第1部分86a及び第2部分86bにより構成される。支柱88の第1端部が真空容器12に連結されている。支柱88の第2端部が第1部分86aに連結されている。第2部分86bは台座34に連結されている。弾性片86は、板バネであり、それは、台座34に対して室温側への弾性力を及ぼすものである。
このような変形例によっても、台座34に対して、コールドヘッド等との密着度を高めるための弾性力を及ぼすことが可能となる。変形例においても、支柱88は、断熱性の良好な材料で構成される。
図6には、第3実施形態に係る冷却装置10Cが示されている。冷凍機ポート96は、第1ポート部分98及び第2ポート部分100により構成される。第1ポート部分98と第2ポート部分100はz方向に連なっている。一方、コールドヘッド16Bは、冷凍機ポート96に収容された部分90を有する。その部分90は、z方向に連なる第1冷却セクション及び第2冷却セクションにより構成される。第1冷却セクションの端部が第1ステージ92であり、第2冷却セクションの端部が第2ステージ94である。第1ステージ92の温度は例えば40~60Kになり、第2ステージの温度は例えば4Kになる。
第1ポート部分98を取り囲むように第1弾性機構102が設けられており、第1ポート部分98及び第2ポート部分100それら全体(つまり冷凍機ポート96)を取り囲むように第2弾性機構104が設けられている。
真空容器12内には、被冷却体15を取り囲む輻射シールド106が設けられている。輻射シールド106は、真空容器12から出る輻射が被冷却体15へ到達することを阻止する部材である。輻射シールド106は、真空容器12及び被冷却体15から隔てられており、それは、熱伝導性が良好な材料、例えばアルミニウムにより構成される。輻射シールド106は、第1ステージ92に熱的に接触している。
図7には、図6に示した冷却装置10Cの一部が拡大して示されている。冷凍機ポート96は、上記のように、第1ポート部分98及び第2ポート部分100により構成される。第1ポート部分98は、第1スリーブ108及び第1台座118を有する。第1スリーブ108は円筒状の形態を有し、その中間部分が第1ベローズ110を構成している。第1スリーブ108は、真空容器に形成された開口の周囲と第1台座118の第1面(図7において上面)との間に設けられている。第1台座118は環状の形態を有する。
第2ポート部分100は、第2スリーブ112及び第2台座122を有する。第2スリーブ112は、円筒状の形態を有し、その中間部分がベローズ114を構成している。第2スリーブ112は、第1台座118の第2面(図7において下面)と第2台座122の第1面(図7において上面)との間に設けられている。
第1台座118と第1ステージ92との間には、環状の熱伝導部材120が設けられている。熱伝導部材120の開口部をコールドヘッド16Bが通過している。第2台座122の第1面(図7において上面)と第2ステージ94との間には円板状の熱伝導部材139が設けられている。第2台座122の第2面(図7において下面)は熱伝導部材41に接している。
冷凍機ポート96の内部空間がポート空間であり、そのポート空間は、具体的には、第1ポート空間116Aと第2ポート空間116Bとにより構成される。第1ポート空間116Aと第2ポート空間116Bは連通している。すなわち、ポート空間それ全体が単一の気密空間である。
第1弾性機構102は、第1ポート部分98を取り囲むように設けられた例えば3つの弾性要素により構成される。3つの弾性要素は均等の角度間隔をもって配置されている。個々の弾性要素は、板バネ124、支柱126及び連結板128により構成される。板バネ124によって生成された弾性力が、支柱126及び連結板128を介して、第1台座118へ及んでいる。これにより、第1台座118と熱伝導部材120とが密着し、熱伝導部材120と第1ステージ92とが密着する。
第2弾性機構104は、第1弾性機構102から独立した機構である。具体的には、第2弾性機構104は、冷凍機ポート96を取り囲む例えば3つの弾性要素により構成される。それらの弾性要素は、環状に配列されており、均等の角度間隔をもって配列されている。各弾性要素は、板バネ130、支柱132及び連絡板134からなる。図示の例では、支柱132は、冷凍機ポート96の全長に匹敵する長さを有する。板バネ130で生成された弾性力が、支柱132及び連絡板134を介して、第2台座122に及んでいる。これにより、第2台座122と熱伝導部材139とが密着し、熱伝導部材139と第2ステージ94とが密着する。
第1弾性機構102を構成する3つの弾性要素は、冷凍機ポート96の中心軸回りにおいて、例えば、0度、120度及び240度の位置に設けられており、第2弾性機構204を構成する3つの弾性要素は、例えば、60度、180度及び300度の位置に設けられている。これにより、第1弾性機構102と第2弾性機構104の物理的干渉が避けられている。
各支柱132の途中には、サーマルアンカ135が設けられている。それは円環状又は円筒状の熱伝導部材により構成される。各サーマルアンカ135と第1ステージ92との間に柔軟性を有する熱リンク136が設けられている。各サーマルアンカ135の温度は、第1ステージ92の温度とほぼ同じ温度に操作、固定される。この構成により、各支柱132を介した熱流入が低減される。各支柱132を単一の棒状部材ではなく、サーマルアンカを介して連結された2つの棒状部材で構成してもよい。第1台座118と輻射シールド106との間には、柔軟性を有する熱リンク137が設けられている。これにより、輻射シールド106が冷却される。
第1弾性機構102と第2弾性機構104が互いに独立した機構として設けられているため、第1台座118及び第2台座122のそれぞれに対して適正な弾性力を確実に与えられる。第1台座と第2台座122の間に第2弾性機構104を設けることも考えられるが、そのような構成を採用した場合、第1台座118の位置や姿勢の変化により、第2弾性機構104の作用が変化してしまう。図示された構成によれば、そのような問題が生じることを回避できる。
第1スリーブ108における第1ベローズ110の室温側から配管50が引き出されている。配管50は真空容器を貫通し、外界まで導かれている。配管50における露出部分にバルブ52が設けられている。配管50及びバルブ52により圧力調整設備48が構成されている。配管50は、上述した複数の弾性要素に当たらない位置に設けられている。既に説明したように、コールドヘッド16Bのフランジに配管設けてもよい。
第2スリーブ112の外側にはヒーター138が設けられている。ヒーター138は、ヘリウムガスの液化(及び粒状化)を防止するものである。
図8には、実施形態に係るコールドヘッド交換方法が示されている。S10は準備工程である。S10では、既設コールドヘッドを包み込むようにカバーが設けられる。その内部のエアがヘリウムガスにより置換される。S12では、配管に対して、ヘリウムガスを収容したタンクが接続される。S14では、バルブが開けられる。これによりタンクから配管を介してポート空間へヘリウムガスが供給される。これによりポート空間の圧力が大気圧とされ又はそれに近付けられる。S16では、バルブが閉じられる。バルブを閉じることなく、ヘリウムガスを流し続けてもよい。
S18では、複数のボルトを緩めた上で、既設コールドヘッドが冷凍機ポートから引き抜かれる。ポート空間の負圧が軽減又は解消されているので、その作業において大きな引き抜き力は必要とされない。既設コールドヘッドの引き抜き後、新たなコールドヘッド(又はメンテナンス済みのコールドヘッド)が冷凍機ポートに差し込まれる。その後、複数のボルトにより、新たなコールドヘッドが真空容器に固定される。
S20では、配管に対して吸引ポンプが接続される。S22では、バルブが開けられ、それに前後して吸引ポンプの動作が開始される。これによりポート空間内のヘリウムガスが外部へ排出される。S24では、吸引ポンプの動作が停止され、また、バルブが閉じられる。
その後、カバーの除去等、必要な作業を経て、コールドヘッドの運転が開始される。コールドヘッドの温度の低下に伴って、ポート空間内の残留ガスが凝集し、ポート空間の圧力が下がる。残留ガスの排気により、残留ガスの量は非常に少なく、滞留による熱流入をかなり抑えられる。
ヘリウムガスの液化を防止するためには、例えば、タイミングT1でヒーターへの通電が開始される。その後、例えば、タイミングT2でヒーターへの通電が停止される。他の期間においてヒーターを動作させてもよい。
上記の冷却装置は、例えば、超電導コイルの冷却において用いられる。例えば、粒子線治療装置に設置される磁場生成用の超電導コイルが上記冷却装置により冷却される。それについて以下に図9を用いて説明する。
図9には、粒子線治療装置において設けられる巨大構造物であるガントリ140が模式的に示されている。符号144はガントリ140の回転中心軸を示している。ガントリ140は、回転中心軸144回りにおいて回転運動する。この回転運動により、被検者に対する粒子線照射角度が変更される。ガントリ140は、円筒形を有する本体140Aを備える。符号142は粒子線の軌道を示している。軌道142上には、より正確には適正な軌道142を形成するために、複数のユニットU1~U8が設けられている。それらは本体140Aに固定されている。それらの中には、ビーム収束ユニット、ビーム走査ユニットが含まれる。複数のユニットU1~U8は例示である。
個々のユニットU1~U8には、1つ又は複数の超電導コイルが含まれる。個々の超電導コイルが上記の冷却装置によって冷却される。個々の冷却装置ごとに圧力調整設備が設けられる。もっとも、共通のタンクから複数の圧力調整設備へガスを分配するようにしてもよい。また、共通の吸引ポンプを複数の圧力調整設備に接続し、吸引先を順次切り替えるようにしてもよい。実施形態に係る構成を採用すれば、粒子線治療装置に含まれる個々の冷却装置のメンテナンス作業において、安全性を向上でき、また作業性を向上できる。NMRシステムやMRIシステムに上記の冷却装置が搭載されてもよい。
上述した圧力調整設備(ガス供給手段及び残留ガス排出手段)、弾性機構(冷凍機ポートから別体化された押圧力付与手段)、及び、ヒーター(液化防止手段)はそれぞれ単独で採用され得る。
10 冷却装置、12 真空容器、14 冷凍機ポート、15 被冷却体、16 コールドヘッド、24 スリーブ、26 ベローズ、42 ポート空間、48 圧力調整設備、50 配管、52 バルブ、58 タンク、60 吸引ポンプ。

Claims (9)

  1. 被冷却物を収容した真空容器と、
    前記真空容器に設けられ、前記被冷却物を冷却する冷凍機のコールドヘッドを交換可能に収容するポート空間を備える冷凍機ポートであって、前記コールドヘッドの第1ステージに対して直接的又は間接的に連結される第1台座と、前記コールドヘッドの第2ステージに対して直接的又は間接的に連結される第2台座と、を有する冷凍機ポートと、
    前記コールドヘッドの引き抜き前に前記ポート空間にガスを供給して前記ポート空間の圧力を上げるための圧力調整設備と、
    前記真空容器と前記第1台座との間に設けられ、前記第1台座と前記第1ステージの間の連結力が増大するように前記第1台座に対して弾性力を及ぼす第1弾性機構と、
    前記真空容器と前記第2台座との間に前記第1弾性機構から独立して設けられ、前記第2台座と前記第2ステージの間の連結力が増大するように前記第2台座に対して弾性力を及ぼす第2弾性機構と、
    を含むことを特徴とする冷却装置。
  2. 請求項1記載の冷却装置において、
    前記圧力調整設備は、
    前記ポート空間に連通するガス流路を有し、前記冷凍機ポートから引き出された配管と、
    前記配管に設けられたバルブであって、前記冷凍機の運転時に前記ガス流路を閉止し、前記コールドヘッドの交換時に前記ガス流路への前記ガスの供給を許容するバルブと、
    を含むことを特徴とする冷却装置。
  3. 請求項2記載の冷却装置において、
    前記冷凍機ポートは、ポート中心軸方向に伸縮するベローズを有し、
    前記冷凍機ポートにおける前記ベローズの室温側から前記配管が引き出されている、
    ことを特徴とする冷却装置。
  4. 請求項1記載の冷却装置において、
    前記第1弾性機構は、複数の弾性部材を有する複数の第1支持要素を含み、
    前記第2弾性機構は、複数の弾性部材を有する複数の第2支持要素を含む、
    ことを特徴とする冷却装置。
  5. 請求項1記載の冷却装置において、
    前記ポート空間は、ポート中心軸方向に並んだ第1ポート空間及び第2ポート空間により構成され、
    前記冷凍機ポートは、
    前記第1ポート空間を取り囲む第1スリーブと、前記第1スリーブの冷却側端部に設けられた前記第1台座と、からなる第1ポート部分と、
    前記第2ポート空間を取り囲む第2スリーブと、前記第2スリーブの冷却側端部に設けられた前記第2台座と、からなる第2ポート部分と、
    を含み、
    前記第1弾性機構は、前記第1ポート部分の周囲に設けられており、
    前記第2弾性機構は、前記第1ポート部分及び前記第2ポート部分の周囲に設けられている、
    ことを特徴とする冷却装置。
  6. 請求項5記載の冷却装置において、
    前記第1弾性機構は前記第1スリーブの周囲に設けられた複数の第1支持要素を含み、
    前記各第1支持要素は弾性部材を含み、
    前記第2弾性機構は前記第1スリーブ及び前記第2スリーブの周囲に設けられた複数の第2支持要素を含み、
    前記各第2支持要素は弾性部材を含む、
    ことを特徴とする冷却装置。
  7. 請求項1記載の冷却装置において、
    前記冷凍機ポートには前記ポート空間へ供給されたガスの液化を防止するためのヒーターが設けられている、
    ことを特徴とする冷却装置。
  8. 被冷却物を収容した真空容器に設けられた冷凍機ポート内に冷凍機のコールドヘッドが配置されている状態で、前記冷凍機ポート内のポート空間へ外部からガスを供給し、これにより前記ポート空間の圧力を高める工程と、
    前記ポート空間の圧力が高められた後に前記冷凍機ポートから前記コールドヘッドを引き抜く工程と、
    を含み、
    前記冷凍機ポートは、前記コールドヘッドの第1ステージに対して直接的又は間接的に連結される第1台座と、前記コールドヘッドの第2ステージに対して直接的又は間接的に連結される第2台座と、を有し、
    前記真空容器と前記第1台座との間には、前記第1台座と前記第1ステージの間の連結力が増大するように前記第1台座に対して弾性力を及ぼす第1弾性機構が設けられ、
    前記真空容器と前記第2台座との間には、前記第1弾性機構から独立して、前記第2台座と前記第2ステージの間の連結力が増大するように前記第2台座に対して弾性力を及ぼす第2弾性機構が設けられた、
    とを特徴とするコールドヘッド交換方法。
  9. 請求項8記載のコールドヘッド交換方法において、
    前記冷凍機ポートへ新たなコールドヘッドを配置した後に前記ポート空間内のガスを外部へ排出する工程を含む、
    ことを特徴とするコールドヘッド交換方法。
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