JP2002252111A - 超電導磁石装置 - Google Patents

超電導磁石装置

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JP2002252111A
JP2002252111A JP2001046332A JP2001046332A JP2002252111A JP 2002252111 A JP2002252111 A JP 2002252111A JP 2001046332 A JP2001046332 A JP 2001046332A JP 2001046332 A JP2001046332 A JP 2001046332A JP 2002252111 A JP2002252111 A JP 2002252111A
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cylinder
heat
heat transfer
regenerative refrigerator
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Ryoichi Hirose
量一 広瀬
Masamitsu Takeda
雅詳 竹田
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JAPAN MAGNET TECHNOL KK
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JAPAN MAGNET TECHNOL KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超電導磁石装置の蓄冷式冷凍機の保守点検や
取替えを容易にする。 【解決手段】 真空容器(7)内に超電導磁石(1)を
配置し、該超電導磁石(1)を蓄冷式冷凍機(3)によ
って冷却して低温に維持する様にしてなる超電導磁石装
置において、前記蓄冷式冷凍機(3)の最冷却端部(3
b)を前記超電導磁石(1)に熱接触可能に前記真空容
器(7)内に配置し、前記蓄冷式冷凍機(3)のシリン
ダ(21)又は該シリンダに熱接続された部材にヒータ
(9a,9b)を配置して該シリンダ(21)を加温可
能となし、これにより前記シリンダ(21)を加温した
状態で該シリンダ内部のディスプレイサー(20)のみ
を取り出し可能にしてなるものであり、前記前記最冷却
端部(3b)と超電導磁石(1)との間の熱接続をON
/OFFする熱スイッチ(4)を配置したものもある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核磁気共鳴装置
(NMR)等に使用される超電導磁石装置に関するもの
で、特に、超電導磁石を冷却するための蓄冷式冷却装置
のメンテナンスを容易にした超電導磁石装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、NMR等に使用される超電導
磁石装置は、超電導磁石を極低温に冷却するための冷媒
として液体ヘリウムが使用されていたが、液体ヘリウム
は蒸発潜熱が小さく、取扱いが困難であり、更に、高価
である事から、近年は、冷凍機によって直接超電導磁石
を冷却する方式が普及しつつある。
【0003】係る直冷式超電導磁石装置の代表的な構造
としては、特開平5−59568号公報や特開平11−
162726号公報に示されて装置がある。係る装置の
概要を図5に示している。同図において、超電導磁石1
は、アルミニウム等の伝熱特性に優れた材料で形成され
た保持枠1aに取り付けられて、真空容器7内に配設さ
れた輻射シールド5内に収容配置されている。真空容器
7は、内部を高真空に保持されて、超電導磁石1や輻射
シールド5への熱侵入を抑制している。又、超電導磁石
1は、前記輻射シールド5に第二断熱支持部材14によ
り断熱支持されており、更に、該輻射シールド5は、第
一断熱支持部材16により真空容器7に断熱支持されて
いる。ここで、前記第二及び第一断熱支持部材16,1
4は、熱伝導率が小さく且つ強度の高い材料、例えばガ
ラス繊維強化プラスチックで製作されており、前記輻射
シールド5は、熱伝導率の大きなアルミニウム又はその
合金で形成されている。
【0004】冷凍機3は、一般には二段蓄冷式冷凍機が
使用されており、駆動部22、第一シリンダ23、第一
冷却端部3a、第二シリンダ25、第二冷却端部3b、
ガス配管27及び該ガス配管27に接続される圧縮機
(図示せず)から構成されている。そして、前記第一冷
却端部3a及び第二冷却端部3bが、夫々前記輻射シー
ルド5と超電導磁石1を、該超電導磁石1の材料に応じ
た温度に対応した温度、例えば、第一冷却端部3aは5
0Kに、第二冷却端部3bは4Kに冷却するものであ
る。
【0005】又、冷凍機取付シリンダ30は、前記二段
蓄冷式冷凍機3を着脱可能に保持して該冷凍機3の保守
や交換を容易にするもので、取付フランジ32、第一取
付シリンダ31a、第一取付熱接続部33、第二取付シ
リンダ31b及び第二取付熱接続部35から構成されて
おり、前記取付フランジ32は前記真空容器7に気密に
取り付けられている。これにより、前記二段蓄冷式冷凍
機を外部から真空容器7及び前記輻射シールド5を貫通
して挿入可能になっている。又、前記第一取付熱接続部
33は前記輻射シールド5に熱接続され、前記第二取付
熱接続部35は前記超電導磁石1の保持枠1aに熱接続
されており、更に、二段蓄冷式冷凍機3は、前記第一冷
却端部3aと前記第一取付熱接続部33とが熱接続し、
前記第二冷却端部3bと前記第二取付熱接続部35とが
熱接続する様に前記取付シリンダ30内に挿入されてい
る。
【0006】係る構成の超電導磁石装置において、前記
二段蓄冷式冷凍機3の運転を開始すると、超電導磁石1
及びその支持枠1aの熱エネルギは、第二取付熱接続部
35を介して第二冷却端部3bで吸収され、最終的に
は、前記二段蓄冷式冷凍機3の第二冷却端部3bが吸収
する熱量(即ち冷凍能力)と、外部から熱伝導や熱輻射
によって該超電導磁石1とその保持枠1aに伝えられる
熱量(即ち侵入熱)とがバランスした温度に超電導磁石
1の温度が保たれる事になる。この際に、熱エネルギの
移動が生じると、その間に熱抵抗に応じた温度勾配が生
じるので、超電導磁石1及びその保持枠1a 第二取付
熱接続部35 第二冷却端部3bの間の熱抵抗を小さく
する必要がある。特に、第二冷却端部3bと第二取付熱
接続部35との間は着脱自在となっているので、他の部
分に比して熱抵抗が大きくなる可能性があり、問題を含
んでいる。
【0007】同様に、輻射シールド5の熱エネルギは、
第一取付熱接続部33を通じて第一冷却端部3aで吸収
される。従って、該輻射シールド5は、前記二段蓄冷式
冷凍機3の第一冷却端部3aが吸収する熱量(即ち冷凍
能力)と、外部から熱伝導や熱輻射によって該輻射シー
ルド5に伝えられる熱量(即ち侵入熱)とがバランスし
た温度に保たれる事になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記構成からなる前記
特開平5−59568号公報記載の装置においては、前
記二段蓄冷式冷凍機3の運転の結果、前記取付シリンダ
30と二段蓄冷式冷凍機3との間の間隔が熱収縮率の差
によって極めて小さくなる。この結果、二段蓄冷式冷凍
機3の保守点検や取り替え工事のために前記取付シリン
ダ30から該二段蓄冷式冷凍機3を取り出す際には、大
きな取り出し力が必要となるので、該冷凍機3の運転を
停止して、これらが、略常温にまで昇温した後に取り出
し作業を行う必要があった。この状態では、超電導磁石
1も常温に昇温されているので、再度運転を開始するに
は、最初から遣り直しが必要となり、通常は、この冷凍
機3のメンテナンスに1週間程度の期間が必要とされて
いた。
【0009】そこで、前記特開平11−162726号
公報においては、これを解決する手段として、図5に示
している様に、ヘリウム導入管40の一端を前記取付シ
リンダ30の内部に臨む様に取付フランジ32に取り付
け、他端部はヘリウムガスボンベ46の継手部43に接
続され、その間に、締切バルブ41、安全弁47、圧力
計48、減圧弁45が配置された構成を採用し、前記取
付シリンダ30内にヘリウムを送給可能となしている。
即ち、この装置においては、先ず、継手部43によって
ヘリウム導入管40とヘリウムガスボンベ46とを接続
し、締切バルブ41を開け、減圧弁45により大気圧程
度に減圧されたヘリウムガスを前記ガスボンベ46から
ヘリウム導入管40を経て前記取付シリンダ30内に供
給する。この状態で二段蓄冷式冷凍機3の運転を開始
し、取付シリンダ30内のヘリウムガスも冷却されて内
圧が前記減圧弁45の設定値以下となると、前記ボンベ
46から新たにヘリウムガスの供給がなされ、前記取付
シリンダ30内の圧力は、略大気圧に維持されたまま冷
却が進行して行く。そして、最終的に前記第二冷却端部
3bの温度が4°Kに達すると、該取付シリンダ30の
第二シリンダ31b内のヘリウムガスの一部は液化し、
液体ヘリウムとなって該第二シリンダ31bの底部に溜
まる事になる。所定量の液体ヘリウムが溜まり、新たな
ヘリウムガスの供給が不要となると、前記締切バルブ4
1を閉じ、ヘリウムガスボンベ46を継手部43から取
り外す事になる。
【0010】係る構成の装置において、前記二段蓄冷式
冷凍機3を前記取付シリンダ30から抜き出す場合に
は、該冷凍機3の運転を停止した直後においても、前記
取付シリンダ30内の圧力は、内部に充填されているヘ
リウムガスによって略大気圧に保たれているので、大き
な取り出し力を要する事なく、容易に引き抜きが可能と
なっている点で改良されているが、前記二段蓄冷式冷凍
機3を取り出した後は、外部からの熱侵入により、超電
導磁石1の昇温が生じる。そこで、前記特開平11−1
62726号公報においては、前記取付シリンダ30に
連通する液体ヘリウム貯槽を別途配置し、前記第二取付
熱接続部35を、該液体ヘリウムの蒸発潜熱によって所
定の温度に保持する構成を取っているが、前述した様
に、液体ヘリウムは、蒸発潜熱が非常に小さく、その取
扱いも難しく且つ高価であるという問題、即ち、液体ヘ
リウムに代えて二段蓄冷式冷凍機を採用する際の解決課
題を再び持ち込む事になる。従って、二段蓄冷式冷凍機
を取り外した期間に超電導磁石に侵入する外部入熱を補
償するに充分な液体ヘリウムの貯槽や液体ヘリウムの煩
雑な取扱いが要求されるという問題が蒸し返される事に
なる。
【0011】更に、前記特開平5−59568号公報や
特開平11−162726号公報に記載の装置に共通す
る問題点として、二段蓄冷式冷凍機の保守点検や取り替
えの必要なのは、該二段蓄冷式冷凍機のシリンダ内部の
ディスプレイサーのみであるにも拘らず、冷凍機全体を
取り出す様にしているので、これを取り出した後でも真
空容器内の真空状態を維持する為に、該冷凍機を内蔵さ
せるための取付シリンダ30を必要としている点があ
る。従って、真空容器7や輻射シールド5に別途上下の
取付シリンダ31a,31bを設ける必要があり、装置
の部品点数の増加と共に、加工工程や組立工程が増加し
てコスト増加をもたらしており、更に、取付シリンダ3
0内に再度二段蓄冷式冷凍機3を装着した後の前記第一
冷却端部3aや第二冷却端部3bの前記第一熱接続部3
3や第二熱接続部35との接続状態は、二段蓄冷式冷凍
機3の装着状態によって変化し、その接触状態が悪いと
新たな熱抵抗を生じさせる問題もあった。
【0012】本発明は、係る問題点に鑑みてなされたも
のであり、液体ヘリウム貯槽の如き取扱いの困難な設備
を用いる事なく簡便な構造で二段蓄冷式冷凍機の交換作
業や保守点検作業を短時間で行える様になす事を第一の
目的とし、更に、その間の超電導磁石への外部入熱を最
小限に止める事のできる装置の提供を目的とするもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】係る目的の元になされた
本発明の超電導磁石装置は、真空容器内に超電導磁石を
配置し、該超電導磁石を蓄冷式冷凍機によって冷却して
低温に維持する様にしてなる超電導磁石装置であって、
前記蓄冷式冷凍機の最冷却端部を前記超電導磁石に熱接
続可能に前記真空容器内に配置し、前記蓄冷式冷凍機の
シリンダ又はこれと熱接続された部材にヒーターを配置
して該シリンダを加温可能となし、これにより、前記シ
リンダを加温して前記蓄冷式冷凍機のシリンダ内部のデ
ィスプレイサーのみを取り出し可能にした事を特徴とす
るものである。
【0014】尚、前記最冷却端部と前記超電導磁石との
間に、両者間の熱接続をON/OFFする熱スイッチを
配置し、蓄冷式冷凍機のディスプレイサーをシリンダ内
から取り出す際には、該熱スイッチをOFFの状態にし
ておけば、前記ヒータの熱や外部入熱が超電導磁石部に
侵入するのを最小限に止めることが可能となり、ディス
プレイサー再装着後の超電導磁石装置の立ち上げ運転を
短時間でなす事が可能となる。
【0015】又、前記蓄冷式冷凍機を二段蓄冷式冷凍機
となし、前記超電導磁石を囲繞する様に輻射シールドを
配置し、該輻射シールドを前記真空容器内に配置し、こ
れら輻射シールド及び真空容器を貫通して前記二段蓄冷
式冷凍機を配置すると共に、該二段蓄冷式冷凍機の先端
側の第二シリンダに一体的に形成された第二熱接続部を
前記超電導磁石に熱接続可能に前記輻射シールド内に配
置し、前記二段蓄冷式冷凍機の前記第二シリンダの上部
に配置された第一シリンダの先端部に一体的に形成され
た第一熱接続部を前記輻射シールドに熱接続して配置
し、前記第二熱接続部と前記超電導磁石との間に、前記
熱スイッチが配置された構造となし、前記二段蓄冷式冷
凍機の第一シリンダ外面及び第二シリンダ外面又はこれ
らと熱接続された部材夫々前記ヒータを配置して、前記
第一シリンダ及び第二シリンダを夫々加温可能にした構
成が、一般的に好ましい構成である。尚、ヒータの配置
部としては、前記第一シリンダ及び第二シリンダの夫々
先端外周面に巻着するのが最も好ましい態様である。
【0016】尚、前記第一熱接続部は、前記輻射シール
ドに固着し、前記第二熱接続部は、該第二熱接続部と前
記熱スイッチとの間に設けられた伝熱部材に固着した構
成となせば、これら熱接続部は、前記ディスプレイサー
の取り出しや再装着の作業に関係なく、常に熱的に最良
の接続状態が維持されるので、熱抵抗は最小限に抑える
事が可能となる。
【0017】又、前記熱スイッチは、前記超電導磁石と
熱接続し且つ該超電導磁石を前記輻射シールド内で保持
する保持部材と前記第二熱接続部と熱接続した前記伝熱
部材との間に配置するのが好ましく、その構造として
は、一端が前記伝熱部材又は前記保持部材に熱接続した
同心円状の円筒体を内包した密閉容器内に伝熱媒体を給
排出する配管が接続され、該配管は前記輻射シールド及
び真空容器を貫通して外部の伝熱媒体供給源に接続可能
に構成されてなるものであり、熱接続をONにする場合
には前記密閉容器内に前記伝熱媒体を供給し、熱接続を
OFFにする場合には、前記密閉容器内の前記伝熱媒体
を排出して真空にする方式がある。又、使用する伝熱媒
体としては、ヘリウム或いはネオンが用いられ、特にネ
オンの場合は、前記密閉容器内で低温で固化して良好な
熱伝導を生じさせる効果がある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施例に基づいて
図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る超電導磁
石装置を示す一部断面概念図であり、図2は、図1に示
した二段蓄冷式冷凍機の要部断面概念図であり、両図に
おいて、超電導磁石1はアルミニウム等の伝熱特性に優
れた材料で形成された保持枠1aに取り付けられて、真
空容器7内に配設された輻射シールド5内に収容配置さ
れている。真空容器7は、内部を高真空に保持されて、
超電導磁石1や輻射シールド5への熱侵入を抑制してい
る点は従来の装置と同様である。又、輻射シールド5が
熱伝導率の大きなアルミニウム又はその合金で形成され
ている点も同様である。
【0019】二段蓄冷式冷凍機3の構造は、前記図5の
従来の装置で使用するものと基本的に同一であり、駆動
部22、上部の第一シリンダ21aと下部の第二シリン
ダ21bとが一体に形成されたシリンダ21、該シリン
ダ内に微小間隔で挿入されており上部の第一ディスプレ
イサー20aと下部の第二ディスプレイサー20bとか
らなるディスプレイサー20、ガス配管27及び該ガス
配管27に接続される圧縮機(図示せず)から構成され
ている。これにより、圧縮機で加圧されたヘリウムガス
が駆動部22でパルス圧に変化され、一部は第一ディス
プレイサー20a内を経て第一シリンダ21a内に噴出
し、残部は第二ディスプレイサー20b内を経て第二シ
リンダ21b内に噴出し、そのパルス状の圧力変化によ
る断熱膨張によって低温を発生させる様になっている。
又、第一シリンダ21a上部の取付フランジ28は前記
真空容器7に気密に取り付けられており、更に下部の第
一熱接続部23は輻射シールド5にボルト等の固着手段
によって緊密に熱接続した状態で取り付けられている。
尚、この第一熱接続部23は輻射シールド5に溶接又は
ロウ付けにより一体的に固着する事も可能である。
【0020】又、第二シリンダ21bの最下端部の第二
熱接続部25は、後述する熱スイッチ4の伝熱部材8
に、ボルト締結等により固着されて熱接続されている。
前記伝熱部材8は、アルミニウム或いはその合金等の熱
伝導率の高い材料で形成されている。尚、前記第二熱接
続部25と前記伝熱部材8とを溶接やロウ付けにより一
体的に固着する方式も良好な熱接続を得る意味で好まし
い方式である。
【0021】本発明の装置では、二段蓄冷式冷凍機3の
前記第一シリンダ21aの下部外周部の前記第一冷却端
部3aの近傍位置に、ニクロム線等で形成したヒータ9
aが巻着され、又、前記第二シリンダ21bの下部外周
部の前記第二冷却端部3bの近傍位置に、ニクロム線等
で形成したヒータ9bが巻着されており、該ヒータ9
a,9bによって夫々第一シリンダ21a及び第二シリ
ンダ21bを加温可能になっている。
【0022】次に、図3,4は、本発明で使用する前記
熱スイッチ4の構成を示す概念図であり、図3は断面
図、図4は図3のA−A断面図である。同図に示す様
に、熱スイッチ4は、上蓋4aと下蓋4b及び円筒胴部
4cとで密閉容器12を形成する構造となっており、上
蓋4aの下面には複数の同心円の円筒13a,13bの
上端部が蝋付け或いは溶接によって一体的に固着されて
おり、下端部は下蓋4bと接触しない様に形成されてい
る。同様に、下蓋4bの上面には、同心円の複数の円筒
15a,15bの下端部が蝋付け或いは溶接によって一
体的に固着され、上端部は上蓋4aと接触しない様に形
成されている。これら同心円が交互に嵌まり合う様に前
記上蓋4a及び下蓋4が配置されている。尚、前記円筒
胴部4cと前記上蓋4a及び下蓋4bとの間には、断熱
材4dが配置されており、上下蓋間の直接伝熱を防止す
る構造となっている。又、上蓋4aの適所に、伝熱媒体
を密閉容器12内に給排出する配管6が該密閉容器12
内に臨む様に取り付けられている。又、前記上蓋4aの
上面には、前記第二熱接続部25と熱接続している伝熱
部材8に熱接続する様に第二伝熱部材17が、該上蓋4
aに一体的に固着されており、前記下蓋4bの下面に
は、前記超電導磁石1を保持する保持部材2に熱接続し
て配置されている。ここで、前記上蓋4a,下蓋4b,
第二伝熱部材17及び保持部材2並びに前記円筒13
a,13b,15a,15bは、いずれも熱伝導性の良
好なアルミニウム或いはその合金で形成されている。
【0023】前記配管6は、前記輻射シールド5及び真
空容器7を貫通して装置外に突出する様に配置されてお
り、該輻射シールド5及び真空容器7との貫通部は気密
処理されている。又、装置外への突出は、締切バルブ
(図示せず)を介して伝熱媒体供給容器(図示せず)に
接続可能に構成されている。
【0024】係る構成の熱スイッチ4は、前記密閉容器
12内に伝熱媒体が配管6を経て導入されると、前記上
蓋側の同心円筒13a,13bと下蓋側の同心円筒15
a,15bとの間が該伝熱媒体を介して熱接触状態とな
り、その結果、上蓋4aと下蓋4b間が熱接触状態とな
るので、前記二段蓄冷式冷凍機3の第二冷却端部3bと
超電導磁石1とが熱接触状態(ON)の状態となる。一
方、前記密閉容器12内の伝熱媒体を配管6を経て排出
し、該密閉容器内を真空になすと、前記上蓋側の同心円
筒13a,13bと下蓋側の同心円筒15a,15bと
の間が熱的に不接触の状態となり、その結果、前記二段
蓄冷式冷凍機3の第二冷却端部3bと超電導磁石1とが
熱的に不接触状態(OFF)の状態となる。従って、超
電導磁石装置の運転中等の該磁石1を冷却したり加温し
たりする必要のある場合には、前記密閉容器12内に伝
熱媒体を供給して熱的にONの状態となし、装置の停止
中等の超電導磁石1への熱侵入を抑制したい場合には、
伝熱媒体を排出して前記密閉容器12内を真空にして熱
的にOFFの状態となす。
【0025】前記伝熱媒体としてはヘリウムが一般的で
あり、この場合には、熱スイッチ4の密閉容器12内に
ヘリウムガスを供給した状態で(熱的にONの状態
で)、前記二段蓄冷式冷凍機3を作動させて超電導磁石
1の冷却を開始すると、装置の冷却の進行と共に該密閉
容器12内のヘリウムガスも冷却されて内圧が低下する
ので、配管6を介して該密閉容器12内の圧力が所定の
圧力(例えば大気圧)に維持される様に外部のガスボン
ベからヘリウムガスの供給を行う。更に温度低下が進行
し最終的に前記第二冷却端部3bの温度が4Kに達する
と、前記密閉容器12内のヘリウムガスの一部は液化
し、液体ヘリウムとなって該密閉容器12内に溜まる事
になる。所定量の液体ヘリウムが溜まり、新たなヘリウ
ムガスの供給が不要となると、配管6の締切バルブを閉
じてヘリウムガスの供給を停止する。
【0026】又、他の伝熱媒体としてはネオンがある。
ネオンの場合には、その凝固点が24.5Kであるの
で、最終的には密閉容器内で固化し、液体状態よりも良
好な熱接続状態を形成する事が可能となる。
【0027】次に、係る状態で二段蓄冷式冷凍機3を運
転しつつ超電導磁石1を所定温度に冷却して超電導状態
を形成し、超電導磁石装置の運転を行った後、前記二段
蓄冷式冷凍機3の保守点検や取り替えを行う場合には、
本発明においては2通りの方式がある。
【0028】先ず、第一の方式は、装置の運転停止後
に、前記ヒータ9a,9bに通電して前記第一シリンダ
21a及び第二シリンダ21bの第一冷却端部3a及び
第二冷却端部3bを加温すると、シリンダ部21a,2
1bが僅かに膨張し、内部の第一ディスプレイサー20
a及び第二ディスプレイサー20bとの間の間隔が僅か
に広がるので、この状態で該ディスプレイサー20のみ
を取り出して該ディスプレイサー20の点検或いは取り
替えを行う。該ディスプレイサー20の取り出しを終え
るとヒータへの通電を停止して該シリンダの昇温を終了
する。この間は、前記熱スイッチ4の内部に伝熱媒体が
存在するが、前述の通りヘリウムの場合には液体で存在
し、ネオンの場合には固体で存在するので、前記ディス
プレイサー20を取り出した後の二段蓄冷式冷凍機の第
一シリンダ21a及び第二シリンダ21bを経て熱スイ
ッチ4に流入する外部入熱は、これらヘリウムやネオン
の相変化に伴う潜熱によって吸収される事になる。本発
明においては、二段蓄冷式冷凍機の保守点検や取り替え
は、内部のディスプレイサー20のみであるから、取り
外しかた再装入までの時間は僅かであるので、この間の
熱侵入も僅かであるから、熱スイッチ4内の伝熱媒体の
熱容量を、このディスプレイサーの取り出し,再装入の
時間に耐えられるだけのものに設計しておけば超電導磁
石1の昇温を最小限に止める事が可能となる。
【0029】次に、第二の方式は、装置の運転停止後
に、前記ヒータ9a,9bに通電し、前記第一シリンダ
21a及び第二シリンダ21bの下部低温端3a,3b
を加温して該シリンダ21a,21bを僅かに膨張さ
せ、内部のディスプレイサー20を取り出すと共に、熱
スイッチ4の配管6から内部の伝熱媒体を真空ポンプに
よって抜き出し、前記密閉容器12内を真空にして熱ス
イッチ4を熱的にOFFとなす方式である。この場合
は、ディスプレイサー20の点検に多少手間取っても二
段蓄冷式冷凍機のシリンダを通して侵入する外部入熱
は、該熱スイッチ4によって最小限に抑える事が可能と
なる。
【0030】以上の説明では、二段蓄冷式冷凍機3によ
る最冷却端部3bの温度が4Kの場合について述べた
が、これは、使用する超電導磁石のコイル材料の種類に
よって異なる事はいうまでもない。従って、前記熱スイ
ッチに使用する伝熱媒体も、使用温度に応じてヘリウム
やネオンの他、他のガスの使用も可能である。
【0031】又、前記ヒータ9a,9bの配置位置につ
いても、上記実施例では夫々第一シリンダ21aの下端
低温部の外周面や第二シリンダ21bの下端低温部の外
周面の例について示しているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば、第一シリンダ21aの低温
端である第一冷却部3aに一体的に形成された第一熱接
続部23に配置してもよく、更に第二シリンダ21bに
ついても、その下端部の第二冷却部3bに一体的に形成
された第二熱接続部25或いは該第二熱接続部25に熱
接続している伝熱部材8に前記ヒータを配置する事も可
能であり、要は前記第一シリンダ或いは第二シリンダを
加温可能な様に、これらと熱接続されている部材であれ
ばよい。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、二
段蓄冷式冷凍機3の保守点検や取り替えの際に、該冷凍
機3の第一シリンダ21a及び第二シリンダ21bの外
周面に巻着しているヒータ9a,9bを通して該シリン
ダを加温して僅かに膨張させ、その間に該シリンダ内の
ディスプレイサー20のみを取り出せる様にしているの
で、二段蓄冷式冷凍機の全体を取り出して保守点検や取
り替えを行う場合に比べて、保守点検等の作業も短時間
で行える事になり、その間の超電導磁石1への熱侵入は
最小限に止められる結果、超電導磁石の再冷却に多大な
時間を要する事なく保守点検等を行う事が可能となる。
【0033】又、二段蓄冷式冷凍機のシリンダに熱接続
部23,25を一体的に形成し、これを輻射シールド5
や超電導磁石1に熱接続する様にしており、これら熱接
続部23,25は、二段蓄冷式冷凍機の保守点検や取り
替えの際にも取り外される事はないので、従来の二段蓄
冷式冷凍機全体を再装着した場合に生じる該熱接続部と
輻射シールド5や超電導磁石1との熱接続の不安定さの
問題は全く生じる事はない。
【0034】又、超電導磁石1と二段蓄冷式冷凍機3と
の間に熱スイッチ4を配置しているので、前記二段蓄冷
式冷凍機のディスプレイサー20を取り出して該冷凍機
の保守点検を行っている間は、該熱スイッチ4をOFF
の状態にしておけば、外部からの熱侵入が超電導磁石1
に影響するのを最小限に止める事が可能となる。
【0035】又、熱スイッチ4内の伝熱媒体としてヘリ
ウムを用いた場合には、ヘリウムが熱スイッチ内で液化
して滞留しているので、この液化ヘリウムが蒸発する事
により、外部入熱が超電導磁石に影響するのを抑止する
事になる。又、伝熱媒体としてネオンを用いた場合に
は、熱スイッチ4内でネオンが固化するので、固体ネオ
ンによる良好な熱接続が得られると共に、上記二段蓄冷
式冷凍機の保守点検時や取り替え時にも、ネオンの融解
潜熱と気化潜熱により、一層の熱侵入の抑止効果が期待
される。
【0036】特に、従来は1週間程度掛かっていた蓄冷
式冷凍機の保守点検や取り替え期間が、本発明の方式に
よれば、超電導磁石装置の停止から再使用可能な超電導
状態に至るまでの期間が、僅か1日程度に大幅に短縮す
る事が可能となるので、超電導磁石装置を用いた各種業
務の効率を大幅に向上させる事が可能となり、関連業務
を含めて、その効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超電導磁石装置の一部断面概念図
である。
【図2】図1の装置に使用した二段蓄冷式冷凍機の要部
断面概念図である。
【図3】図1の装置に使用した熱スイッチの断面概念図
である。
【図4】図3のA−A断面である。
【図5】従来の超電導磁石装置を示す一部断面概念図で
ある。
【符号の説明】
1 超電導磁石 1a 超電導磁石の保持枠 2 超電導磁石の保持部材 3 二段蓄冷式冷凍機 3a 第一冷却端部 3b 第二冷却端部 4 熱スイッチ 4a 同心円筒 4b 同心円筒 4c 密閉容器 5 輻射シールド 6 伝熱媒体の配管 7 真空容器 8 伝熱部材 9a ヒータ 9b ヒータ 20 蓄冷式冷凍機のディスプレイサー 20a 第一ディスプレイサー 20b 第二ディスプレイサー 21 蓄冷式冷凍機のシリンダ 21a 第一シリンダ 21b 第二シリンダ 23 第一熱接続部 25 第二熱接続部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器(7)内に超電導磁石(1)を
    配置し、該超電導磁石(1)を蓄冷式冷凍機(3)によ
    って冷却して低温に維持する様にしてなる超電導磁石装
    置において、 前記蓄冷式冷凍機(3)の最冷却端部(3b)を前記超
    電導磁石(1)に熱接続可能に前記真空容器(7)内に
    配置し、 前記蓄冷式冷凍機(3)のシリンダ(21)又はシリン
    ダに熱接続された部材にヒータ(9a,9b)を配置し
    て該シリンダ(21)を加温可能となし、 これにより、該ヒータ(9a,9b)によって前記シリ
    ンダ(21)を加温して前記シリンダ内部のディスプレ
    イサー(20)のみを取り出し可能にした事を特徴とす
    る超電導磁石装置
  2. 【請求項2】 前記最冷却端部(3b)と前記超電導磁
    石(1)との間に、両者間の熱接続をON/OFFする
    熱スイッチ(4)を配置してなる請求項1に記載の超電
    導磁石装置
  3. 【請求項3】 前記超電導磁石(1)を囲繞する様に輻
    射シールド(5)を配置し、該輻射シールド(5)を前
    記真空容器(7)内に配置し、これら輻射シールド
    (5)及び真空容器(7)を貫通して二段蓄冷式冷凍機
    (3)を配置すると共に、 該二段蓄冷式冷凍機(3)の先端側の第二シリンダ(2
    1b)に一体的に形成された第二熱接続部(25)を、
    前記超電導磁石(1)に熱接続可能に前記輻射シールド
    (5)内に配置し、 前記二段蓄冷式冷凍機(3)の前記第二シリンダ(21
    b)の上部に形成された第一シリンダ(21a)の先端
    部に一体的に形成された第一熱接続部(23)を、前記
    輻射シールド(5)に熱接続して配置し、 前記第二熱接続部(25)と前記超電導磁石(1)との
    間に、前記熱スイッチ(4)が配置され、 前記二段蓄冷式冷凍機(3)の前記第一シリンダ(21
    a)及び前記第二シリンダ(21b)又はこれらと熱接
    続された部材に夫々ヒータ(9a,9b)を配置して前
    記第一シリンダ(21a)及び第二シリンダ(21b)
    を夫々加温可能にしてなる請求項2に記載の超電導磁石
    装置
  4. 【請求項4】 前記ヒータ(9a,9b)を、前記第一
    シリンダ(21a)及び第二シリンダ(21b)の夫々
    の下部外周面を巻着して配置されている請求項3に記載
    の超電導磁石装置
  5. 【請求項5】 前記第一熱接続部(23)は前記輻射シ
    ールド(5)に固着され、前記第二熱接続部(25)
    は、該第二熱接続部(25)と前記熱スイッチ(4)と
    の間に設けられた伝熱部材(8)に固着されている請求
    項3又は4に記載の超電導磁石装置
  6. 【請求項6】 前記熱スイッチ(4)は、前記超電導磁
    石(1)と熱接続し且つ該超電導磁石(1)を前記輻射
    シールド(5)内で保持する保持部材(2)と前記第二
    熱接続部(25)と熱接続した前記伝熱部材(8)との
    間に配置されている請求項3乃至5のいずれかに記載の
    超電導磁石装置
  7. 【請求項7】 前記熱スイッチ(4)は、一端が前記伝
    熱部材(8)又は前記保持部材(2)に熱接続した同心
    円状の円筒体(13a,13b,15a,15b)を内
    包した密閉容器(12)内に伝熱媒体を給排出する配管
    (6)が接続され、該配管(6)は前記輻射シールド
    (5)及び真空容器(7)を貫通して外部の伝熱媒体供
    給源に接続可能に構成されてなるものであり、熱接続を
    ONにする場合には前記密閉容器(12)内に前記伝熱
    媒体を供給し、熱接続をOFFにする場合には、前記密
    閉容器(12)内の前記伝熱媒体を排出して真空にする
    ものである請求項6に記載の超電導磁石装置
  8. 【請求項8】 前記伝熱媒体が、ヘリウムである請求項
    7に記載の超電導磁石装置
  9. 【請求項9】 前記伝熱媒体が、ネオンである請求項7
    に記載の超電導磁石装置
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