JP7450910B2 - 縦葺屋根の施工法、及び縦葺屋根 - Google Patents

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Description

本発明は、縦葺屋根材の成形が比較的容易であり、下地への墨出し工程が実質的に不要である縦葺屋根の施工法、及び縦葺屋根に関する。
従来、左右側縁部に加工を施さない平板状の屋根材を用いた屋根として、特許文献1のような構造が提案されている。
当該特許文献1に用いられた屋根材は、側縁部に立ち上げ部(ハゼ部)が形成されていないため、ロール状の金属板材を現場に持ち込み、現場にて必要長さの金属板材を切断して施工に供することができるという利点を有する。
しかし、前記特許文献1に提案される屋根では、確かに屋根材の成形加工の点では優れているが、屋根材の側縁部を挟着しているに過ぎないので、例えば屋根面に負圧等が作用した際には容易に挟着が外れてしまうものであった。即ち面板部が上方へ引き上げられ、挟着されていた側縁が容易に外れてしまい、屋根材が外れ落ちる、風で飛散するといった事故を起こす恐れがあった。
また、屋根材の側縁部を挟着しているに過ぎないので、屋根材の裏面側へ雨水等が廻り込み易いため、漏水を生ずる恐れもあった。
そのため、本発明者らは、左右の側縁部として微少な成形を加えることにより、安定に保持される構造を特許文献2,3として提案した。これらのうち、特許文献2に提案した屋根は、屋根材の側縁に長孔状の貫通孔を形成して上部材と下部材とで挟着するものであり、特許文献3に提案した屋根は、側面視Z字状の係止部を形成して上部材と下部材とで挟着するものである。
実開平2-143419号公報 特許第2569266号公報 特許第2874822号公報
しかしながら、前記特許文献2では、屋根材に複数の貫通孔を形成するので、当該貫通孔からの雨水の廻り込みは避けられない。また、前記特許文献3の側面視Z字状の係止部では、係止作用も水返し作用も十分には得られなかった。
他方、このような縦葺屋根の施工に先立って、下地上に墨出し加工を行う工程が行われるが、左右に隣り合う屋根材や保持部材の取付位置を、それぞれ特定するため、この墨出し線の設定は重要である。この墨出しが、正確に行われるために、形成された墨出し線に応じた所定の施工が実施できるが、使用する部材の歪み等を含めた寸法精度によっては、この墨出しが、取付不良や漏水等の原因となることがあった。即ち取付位置を先に設定されている場合には、複数種類の部材の組み付けに際して一つ一つの部材の歪み等が増張され、取付不良や漏水を起こすことがあった。
そこで、本発明は、縦葺屋根材の成形が比較的容易であり、下地への墨出し工程が実質的に不要である縦葺屋根の施工法、及び縦葺屋根を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、縦葺屋根材を保持部材にて下地上に敷設、固定する施工法であって、前記縦葺屋根材は、面板部の左右の側端に、下り段状部を介して裏面側に側端側へ延在する横片部、その裏面側に前記面板部側向きの折返し片、が形成されることで、前記面板部側が開放する内向き溝を有する取付部を備え、前記保持部材は、前記縦葺屋根材の前記面板部を支持する左右二箇所の支持部、各々の支持部の中央側に前記縦葺屋根材の前記下り段状部を支持する段状支持部、該段状支持部を介して中央側へ延在する突出横片が左右にそれぞれ形成されると共にその裏面側に中央側が開放する横溝と、前記左右の支持部間に固定具が下地へ打ち込まれる固定部と、該固定部の上方に、上方側が開放する被嵌合溝とを備え、下地上の基準線に前記固定具にて前記保持部材を固定する第1の工程と、固定された前記保持部材の左右の前記突出横片に、左右に隣り合う前記縦葺屋根材の前記横片部を支持させ、前記保持部材の前記横溝の少なくとも一方に、前記縦葺屋根材の前記折返し片が挿着状に係合されると共に前記保持部材の前記突出横片が前記縦葺屋根材の前記内向き溝に挿着状に係合される第2の工程と、前記縦葺屋根材の未係合の前記取付部を、左右の少なくとも一方に隣り合う別の前記保持部材に臨ませる第3の工程と、前記別の保持部材を、下地上に配置した状態で、基準線に固定した前記保持部材の前記被嵌合溝に、カバー材を嵌合する第4の工程と、を行うことを特徴とする縦葺屋根の施工法に関するものである。
また、本発明は、前記施工法において、前記第4の工程の後に、前記別の保持部材の未係合の横溝に、別の前記縦葺屋根材の取付部を係合する第5の工程を行うことを特徴とする縦葺屋根の施工法をも提案する。
さらに、本発明は、縦葺屋根材が保持部材にて下地上に敷設された縦葺屋根であって、
前記縦葺屋根材は、面板部の左右の側端に、下り段状部を介して裏面側に側端側へ延在する横片部、その裏面側に前記面板部側向きの折返し片、が形成されることで、前記面板部側が開放する内向き溝を有する取付部を備え、前記保持部材は、前記縦葺屋根材の前記面板部を支持する左右二箇所の支持部、各々の支持部の中央側に前記縦葺屋根材の前記下り段状部が支持される段状支持部、該段状支持部を介して中央側へ延在する突出横片が左右にそれぞれ形成されると共にその裏面側に中央側が開放する横溝と、前記左右の支持部間に固定具が下地へ打ち込まれる固定部と、該固定部の上方に、上方側が開放する被嵌合溝とを備え、下地上の基準線に前記保持部材が前記固定具にて固定され、固定された前記保持部材の左右の前記突出横片に、左右に隣り合う前記縦葺屋根材の前記横片部が支持され、前記保持部材の前記横溝の少なくとも一方に、前記縦葺屋根材の前記折返し片が挿着状に係合されると共に前記保持部材の前記突出横片が前記縦葺屋根材の前記内向き溝に挿着状に係合され、前記縦葺屋根材の未係合の前記取付部が、左右の少なくとも一方に隣り合う別の前記保持部材に臨み、前記別の保持部材を、下地上に配置した状態で、基準線に固定された前記保持部材の前記被嵌合溝に、カバー材が嵌合されていることを特徴とする縦葺屋根をも提案するものである。
本発明の縦葺屋根の施工法は、下地上の基準線に固定具にて保持部材を固定する第1の工程も、保持部材の突出横片に、左右に隣り合う縦葺屋根材の横片部が支持され、保持部材の左右の横溝の少なくとも一方に、左右に隣り合う前記縦葺屋根材の折返し片が係合されると共に前記保持部材の前記突出横片が前記縦葺屋根材の前記内向き溝に挿着状に係合される第2の工程も、縦葺屋根材の未係合の取付部が、左右の少なくとも一方に隣り合う別の保持部材の横溝に係合されるように臨ませる第3の工程も、隣り合う別の保持部材を下地上に配置した状態で、保持部材の被嵌合溝にカバー材を嵌合する第4の工程も、極めて簡易な作業であるため、容易に行うことができる。また、縦葺屋根材の裏面側に横片部、及び面板部向きの折返し片、が形成されることで、面板部側が開放する内向き溝を有する取付部と、保持部材の中央向きの突出横片、中央側が開放する横溝を組み合わせて施工する(連結する)ため、取付部の折返し片が挿着状に係合されると共に横溝の突出横片が取付部の内向き溝に挿着状に係合されるので、横溝と内向き溝とが係合状に且つ重合状に組み合わせられて縦葺屋根材と保持部材が一体的になり、負圧作用時に取付部が外れる方向に働かない構成であって、負圧強度の高いものとなる。
なお、前記基準線は、通常の墨出し加工にて設定されるが、本発明においては、この基準線以外の墨出しは不要であって、後述する図示実施例における一点鎖線Vは、仮置き線である。
また、前記施工法において、前記第4の工程の後に、前記別の保持部材の未係合の横溝に、別の前記縦葺屋根材の取付部を係合する第5の工程を行う場合、前記基準線に固定した保持部材に隣り合う保持部材を、仮置き線に関係なく,且つ係合状態を確認しつつ下地上に固定することができる。
さらに、前述の各部材、即ち「縦葺屋根材」、「保持部材」、及び「カバー材」が用いられているので、横溝と内向き溝とが係合状に且つ重合状に組み合わせられて縦葺屋根材と保持部材が一体的になり、負圧作用時に取付部が外れる方向に働かない、負圧強度の高いものとなるという効果を奏する縦葺屋根となる。
(a)本発明の第1実施例により構築される縦葺屋根の正面図、(b)用いた縦葺屋根材を示す正面図、(c)縦葺屋根材以外の用いた各部材を示す正面図、(d)縦葺屋根材の取付部及び保持部材の横溝を拡大して示す正面図である。 (a)第1実施例の施工法における第1の工程に先立ち、下地上の基準線に保持部材を配置した状態を示す正面図、(b)固定具にて保持部材が下地上に固定された第1の工程を示す正面図、(c)保持部材の左右の横溝に、縦葺屋根材の取付部が係合された第2の工程を示す正面図、(d)縦葺屋根材の未係合の取付部が、別の保持部材の横溝に係合されるように臨ませる第3の工程を示す正面図、(e)左右に隣り合う別の保持部材を、下地上に配置させた状態で、基準線に固定された保持部材の被嵌合溝に、カバー材を嵌合させる第4の工程を示す正面図である。
本発明の縦葺屋根の施工法は、縦葺屋根材(以下、屋根材という)を保持部材にて下地上に敷設、固定する施工法であって、前記屋根材は、面板部の左右の側端に、下り段状部を介して裏面側に側端側へ延在する横片部、その裏面側に前記面板部側向きの折返し片、が形成されることで、前記面板部側が開放する内向き溝を有する取付部を備え、前記保持部材は、前記屋根材の前記面板部を支持する左右二箇所の支持部、各々の支持部の中央側に前記屋根材の前記下り段状部を支持する段状支持部、該段状支持部を介して中央側へ延在する突出横片が左右にそれぞれ形成されると共にその裏面側に中央側が開放する横溝と、前記左右の支持部間に固定具が下地へ打ち込まれる固定部と、該固定部の上方に、上方側が開放する被嵌合溝とを備えている。
そして、以下に示す第1~第4の工程を行うことを特徴とする。
まず、第1の工程として、下地上の基準線に前記固定具にて前記保持部材を固定する。
第2の工程として、固定された前記保持部材の左右の前記突出横片に、左右に隣り合う前記屋根材の前記横片部が支持され、前記保持部材の前記横溝の少なくとも一方に、前記屋根材の前記折返し片が挿着状に係合されると共に前記保持部材の前記突出横片が前記屋根材の前記内向き溝に挿着状に係合される。
第3の工程として、前記屋根材の未係合の取付部を、左右の少なくとも一方に隣り合う別の前記保持部材に臨ませる。
第4の工程として、別の保持部材を、下地上に配置した状態で、基準線に固定した前記保持部材の前記被嵌合溝に、カバー材を嵌合する。
以下に、前記縦葺屋根の施工法に用いられる屋根材、保持部材、カバー材を、それぞれ詳細に説明する。
前記屋根材は、流れ方向に長尺な縦葺屋根材であって、面板部の左右の端縁に、下り段状部を介して裏面側に側端側へ延在する横片部、その裏面側に前記面板部側向きの折返し片、が形成されることで、前記面板部側が開放する内向き溝を有する取付部を備えている構成である前記面板部は、後述する図示実施例では略水平状に形成したが、特に限定するものではない。
前記取付部は、面板部側向きの折返し片を備え、裏面側に面板部側が開放する内向き溝が形成される。
なお、この屋根材は、公知の金属素材等より成形され、ロール成形やプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)されるものであり、その素材厚は特に限定するものではないが、概ね0.4乃至1.6mm程度である。
前記保持部材は、流れ方向に所定幅を有する部材であれば所定間隔で複数設けるようにすればよく、前述のように左右に中央側が開放する横溝と、中央に固定具を下地へ打ち込む固定部と、該固定部の上方に、上方側が開放する被嵌合溝と、を備える構成である。
なお、この保持部材には、屋根材の面板部を支持する支持部、下り段状部を支持する段状支持部が設けられる構成である
前記横溝は、左右にそれぞれ設けられ、中央側が開放する構成であるから、隣り合う屋根材の取付部が側方から係合するものであって、詳しくは取付部の裏面側に位置する中央向きの折返し片が、横溝内に挿着状に係合する。この横溝のうち、右側に位置する横溝には、右側に配設される屋根材の取付部が係合され、左側に位置する横溝には、左側に配設される屋根材の取付部が係合される。
なお、図示実施例では、該横溝を形成する中央向きの突出横片が、前記屋根材の取付部の内向き溝に挿着状に係合する構成である。
前記固定部は、打ち込みボルト等の固定具を上方から下地へ打ち込む部位であって、後述する図示実施例のように流れ方向に長尺な排水部材を配設する場合には、該排水部材の中央隆起部に跨がるようにこの固定部を設けることで、排水部材の排水作用に支障を生ずることなく、排水部材と共に下地に保持部材を固定することができる。なお、そのように固定部を中央隆状部に跨がるように形成する場合には、該固定部から下方へ延在して下端が着地する脚部を設けることが望ましい。
前記被嵌合溝は、前記固定部の上方に設けられるものであって、上方側が開放する構成であるから、上方からカバー材が嵌合状に取り付けられる部位である。この被嵌合溝の具体的構成は、特に限定するものではなく、カバー材に設けられる嵌合部の構造に応じて適宜に形成することができる。なお、図示実施例の被嵌合溝は、上方側が開放する空間に、対向状に縦壁が配置され、該縦壁の上端に中央側へ突出する係止片が設けられている。この図示実施例では、前記被嵌合溝に、上方から弾性に抗して嵌合部を取り付ける構成となっている。
前記カバー材は、前記保持部材の被嵌合溝に嵌合状に取り付けられる部材であって、被嵌合溝に嵌合する嵌合部と、左右に隣り合う屋根材間を覆う被覆部とを備えている。
前記嵌合部については、前記保持部材の被嵌合溝と同様に具体的構成を限定するものではなく、被嵌合溝の構造に応じて適宜に形成することができる。
前記被覆部についても、特に具体的構成を限定するものではないが、前述のように下り段状部が設けられることで、この被覆部の上面と屋根材の面板部とが略面一状に連絡されて平坦状(例えば水平状)の外装面を形成できるものとなる。なお、図示実施例の嵌合部は、前記被嵌合溝の空間に挿着される左右一対の下向き片の下端を外側上方へ跳ね上げ状に屈曲させて先端を上向きに形成している。この図示実施例では、前記被嵌合溝の係止片に前記(上向きの)先端を係止させて抜け止めが図られている。
なお、後述する図示実施例のように、前記保持部材の裏面側には長さ方向に連続する排水部材を設けるようにしてもよいし、前記屋根材の裏面側には断熱材(或いはバックアップ材)を配設するようにしてもよい。
前記排水部材は、中央隆起部に前記保持部材の固定部が跨がり、左右に排水部が分割される略W字状であり、下地上の基準線に固定される保持部材の裏面側に固定される排水部材に隣り合う排水部材は、断熱材(或いはバックアップ材)と共に下地上に仮置きしておけばよい。
次に、本発明の施工法を形成する第1の工程から順に第2、第3、第4の工程について説明する。
第1の工程は、前述のように下地上の基準線に固定具にて保持部材を固定する工程である。
前記基準線は、通常の墨出しにて形成されるものであるが、この基準線以外の墨出しを必要としないのが本発明の特徴の一つである。
第2の工程として、保持部材の突出横片に、左右に隣り合う縦葺屋根材の横片部が支持され、固定された保持部材の左右の横溝の少なくとも一方に、左右に隣り合う屋根材の折返し片が係合されると共に前記保持部材の前記突出横片が前記屋根材の前記内向き溝に挿着状に係合される
左側の横溝には左側の屋根材の折返し片を、右側の横溝には右側の屋根材の折返し片がそれぞれ係合される
第3の工程として、前記屋根材の未係合の取付部を、隣り合う別の前記保持部材に臨ませる。
左側の屋根材の左側の折返し片及び内向き溝が未係合であり、右側の屋根材の右側の折返し片及び内向き溝が未係合であるから、それぞれ未係合の折返し片及び内向き溝を、それぞれ左右の少なくとも一方に隣り合う別の保持部材の横溝及び突出横片に係合させる。
第4の工程として、前記別の保持部材を、下地上に配置させた状態で、基準線に固定された保持部材の被嵌合溝に、カバー材を嵌合させる。
前記別の保持部材については下地に配置させればよく、要するに左右の屋根材の敷設状態を確保した後、基準線に固定された保持部材の被嵌合溝に、カバー材嵌合される。なお、別の保持部材は、その未係合の横溝及び突出横片を、前記第3の工程において屋根材の未係合の折返し片及び内向き溝と十分に係合されたことを確認しつつ下地に固定してもよい。
続いて、前記第4の工程の後に、前記別の保持部材の未係合の横溝に、別の前記縦葺屋根材の折返し片及び内向き溝が係合される第5の工程を行う。
前記第4の工程において説明したように、別の保持部材は、その未係合の横溝及び突出横片を、前記第3の工程において屋根材の未係合の折返し片及び内向き溝と十分に係合されたことを確認しつつ下地に固定してもよく、その後は、前記で第2~第4の工程を繰り返して行えばよい。
なお、前記第1の工程にて取り付けた保持部材に対し、左右両方向へ施工を進めてもよいし、何れか一方のみへ施工を進めるようにしてもよい。即ち施工しようとする屋根面の略中央に、必ずしも基準を設定することを限定するものではない。
そして、前述の各部材、即ち「縦葺屋根材」、「保持部材」、及び「カバー材」が用いられているので、横溝と内向き溝とが係合状に且つ重合状に組み合わせられて縦葺屋根材と保持部材が一体的になり、負圧作用時に取付部が外れる方向に働かない、負圧強度の高いものとなるという効果を奏する施工法によって構築される縦葺屋根は、下地への墨出し工程が実質的に不要となるため、基準線を形成した後は、前記第1~第4の工程、或いは第5の工程を行えばよいため、施工を極めて容易に行うことができる。しかも、屋根材と保持部材との係合を十分に確認した後に施工を行うので、より確実な組み付け施工が行われたものであって、取付不良や漏水等を引き起こすことがない縦葺屋根となる。
なお、本発明の縦葺屋根には、左右に隣り合う屋根材間に排水部材を配設していることが望ましく、特に中央に隆起部を備える排水部材を下地に配設し、前記下部保持部材を前記隆起部に配した状態で固定具を打ち込んで固定することが望ましい。仮に側縁部の裏面側に雨水等が廻り込んだとしても、排水部材の排水部にて確実に流下(排水)させることができるからである。
図1(a)には、本発明の第1実施例により構築される縦葺屋根を示すものであって、同図(b)には用いた縦葺屋根材(以下、屋根材という)2が、同図(c)にはそれ以外の各部材(保持部材1、固定具1b、排水部材3、断熱材4、下地5、カバー材6)が示され、同図(d)には係合状に取り付けられる保持部材1の横溝11と縦葺屋根材2の取付部22とを拡大して示している。
前記屋根材2は、この図示実施例では略水平状の平板部分である面板部21の左右のそれぞれの端縁に、下り段状に成形される(段状部23)と共にその先端が裏面側へ折返し状に屈曲された取付部22が形成され、ロール成形やプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)され、その素材厚は概ね0.4乃至1.6mm程度に成型した。
前記保持部材1は、左右に中央側が開放する横溝11,11と、中央に固定具1bを下地5へ打ち込む固定部14と、該固定部14の上方に、上方側が開放する被嵌合溝13とを備え、屋根材2の面板部21及び(下り)段状部23を裏面側から支持する支持部12、段状支持部12aが設けられている。
前記横溝11は、中央側が開放する構成であるから、隣り合う屋根材2,2の取付部22,22が側方から係合するものであって、詳しくは図1(d)に示すように取付部22の裏面側に位置する中央向きの折返し片22aが、横溝11内に挿着状に係合する。また、この第1実施例では、前記横溝11を形成する中央向きの突出横片11aが、前記屋根材2の取付部22の内向き溝22bに挿着状に係合する。
そして、この横溝11,11のうち、右側に位置する横溝11には、右側に配設される屋根材2の取付部22が係合され、左側に位置する横溝11には、左側に配設される屋根材2の取付部22が係合される。
前記固定部14は、固定具1bを上方から下地5へ打ち込む部位であって、裏面側に流れ方向に長尺な排水部材3を配設するので、該排水部材3の中央隆起部32に跨がるようにこの固定部14を設けた。そのため、下地5に排水部材3と保持部材1とを同時に固定することができる。
前記被嵌合溝13は、前記固定部14の上方に設けられるものであって、上方側が開放する構成であり、上方からカバー材6を嵌合状に取り付けることができる。この被嵌合溝13は図1(d)に示すように、上方側が開放する空間に、対向状に縦壁13a,13aが配置され、該縦壁13aの上端には中央側へ突出する係止片13bが設けられている。
前記排水部材3は、流れ方向に連続する通し材であって、底面部31の略中央に上方へ凸状の隆起部32を備え、前記底面部31の左右端を上方へ立ち上げて側面部33,33としており、前記中央隆起部32を挟んで左右に排水部34,34が形成されている。
前記下地5は、その裏面側に配設された躯体等の上面に敷設された木毛セメント板等からなる下地層の表面側に非透水シート5bが張設された構造であって、前記保持部材1や排水部材3を固定する固定具1bは、裏面側の躯体まで到達するように打ち込むことで、より安定な構造となる
前記カバー材6も、流れ方向に連続する通し材であって、隣り合う屋根材2,2間を覆う略平坦状の被覆部61の左右の端縁を裏面側へ折り返し、更に下方へ折り下げると共に、その下端をそれぞれ外側へ跳ね上げ状に折り曲げて嵌合部62,62を設けている。この嵌合部62は、前記被嵌合溝13の空間に挿着される左右一対の下向き片を外側上方へ跳ね上げ状に屈曲させて先端62aを上向きに形成している。この第1実施例では、前記被嵌合溝13の係止片13bに、前記上向きの先端62aが係止させて抜け止めが図られる。
次に、本発明の施工法を形成する第1の工程から順に第2、第3、第4の工程を説明する。
第1の工程は、下地5上の基準線Sに保持部材1が固定される工程である。
第1実施例における図2(a)に示す第1の工程は、下地5上の基準線Sに前記構成の排水部材3を裏面側に配設した状態で、前記構成の保持部材1を固定具1bにて固定される。
前記基準線Sは、通常の墨出しにて形成されるものであるが、この基準線S以外の墨出しを必要としないのが本発明の特徴の一つである。
なお、図中Vは、仮置き用の仮想線であり、該仮想線Vに沿って別の保持部材1'等を取り付けるものではない。
第2の工程として、固定された保持部材1の左右の横溝11,11の少なくとも一方に、左右に隣り合う屋根材2,2の折返し状の取付部22,22が係合される。
第1実施例における図2(b)に示す第2の工程は、左側の横溝11に、左側に位置する屋根材2の左側の取付部22が、右側の横溝11に、右側に位置する屋根材2の右側の取付部22がそれぞれ係合される。
第3の工程として、屋根材2の未係合の取付部22が、別の保持部材1',1'の横溝11,11に係合されるように臨ませる。
第1実施例における図2(c)に示す第3の工程は、前記屋根材2,2の未係合の取付部22,22が、別の前記保持部材1',1'の横溝11,11に係合されるように臨ませる。なお、別の保持部材を図2では「1'」とし、基準線Sに取り付ける保持部材1と区別して図示した。
左側の屋根材2では左側の取付部22が未係合であって、右側の屋根材2では右側の取付部22が未係合であるから、それぞれ未係合の取付部22,22を、それぞれ別の保持部材1',1'の横溝11,11に係合させる。
第4の工程として、左右の少なくとも一方に隣り合う別の保持部材を、下地上に配置させた状態で、基準線に固定された保持部材の被嵌合溝に、カバー材を嵌合させる。
第1実施例における図2(d)に示す第4の工程は、隣り合う別の保持部材1',1'を、下地5上に配置させた状態で、基準線Sに固定された保持部材1の被嵌合溝13に、カバー材6を嵌合させる。
同図では、図中に破線で示す固定具1bにて別の保持部材1',1'を下地5に固定しているが、下地5上に仮置き状に配置させていればよく、要するに左右の屋根材2,2の敷設状態を確保した後、基準線Sに固定された保持部材1の被嵌合溝13に、前記構成のカバー材6を上方から嵌合させる。
なお、別の保持部材1',1'は、その未係合の横溝11,11を、前記第3の工程において屋根材2の未係合の取付部22と十分に係合したことを確認して下地5に固定した。
続いて、前記第4の工程の後に、左右の少なくとも一方に隣り合う別の保持部材1',1'の未係合の横溝11,11に、別の屋根材2',2'の取付部22,22を係合される第5の工程を行う。
第1実施例における図2(e)に示す第5の工程は、別の保持部材1',1'は、その未係合の横溝11を、別の屋根材2'の未係合の取付部22と十分に係合したことを確認しつつ下地5に固定すればよい。なお、別の屋根材を図2では「2'」とし、基準線Sの左右に取り付けられる屋根材2,2と区別して図示した。その後は、前記第2~第4の工程を繰り返して行えばよい。
そして、前述の施工法によって構築される縦葺屋根は、下地5への墨出し工程が実質的に不要となるため、基準線Sを形成した後は、前記第1~第4の工程、或いは第5の工程を行えばよいため、施工を極めて容易に行うことができる。しかも、屋根材2と保持部材1との係合を十分に確認した後に施工を行うので、より確実な組み付け施工が行われたものであって、取付不良や漏水等を引き起こすことがない縦葺屋根となる。
また、屋根材2の折り返し状の取付部22と、保持部材1の横溝11を組み合わせて施工する(連結する)ため、屋根材2と保持部材1が一体的になり、負圧作用時に取付部22が外れる方向に働かない構成であって、負圧強度の高いものとなる。
また、図示実施例の縦葺屋根には、左右に隣り合う屋根材2,2間に排水部材3を配設しているので、仮に取付部22の裏面側に雨水等が廻り込んだとしても、排水部材3の排水部34,34にて確実に流下(排水)させることができる。
また、前記カバー材6を上方から臨ませ、弾性係合させて取り付けたが、カバー材6の被覆部61と前記屋根材2の略水平状の面板部21は、面一状に連続して略平坦状の美麗な外装面を形成するように施工することができた。
1,1' 保持部材
1b 固定具
11 横溝
11a 突出横片
12 支持部
12a 段状支持部
13 被嵌合溝
13a 縦壁
13b 係止片
14 固定部
15 脚部
15a 接地部(下端)
2,2' (縦葺)屋根材
21 面板部
22 取付部
22a 折返し
22b 内向き溝
23 (下り)段状部
3 排水部材
31 底面部
32 中央隆起部
33 側面部
34 排水部
4 断熱材
5 下地
5b 非透水シート
6 カバー材
61 被覆部
62 嵌合部
62a 先端
S 基準線
V (仮置き用)仮想線

Claims (3)

  1. 縦葺屋根材を保持部材にて下地上に敷設、固定する施工法であって、
    前記縦葺屋根材は、面板部の左右の側端に、下り段状部を介して裏面側に側端側へ延在する横片部、その裏面側に前記面板部側向きの折返し片、が形成されることで、前記面板部側が開放する内向き溝を有する取付部を備え、
    前記保持部材は、前記縦葺屋根材の前記面板部を支持する左右二箇所の支持部、各々の支持部の中央側に前記縦葺屋根材の前記下り段状部を支持する段状支持部、該段状支持部を介して中央側へ延在する突出横片が左右にそれぞれ形成されると共にその裏面側に中央側が開放する横溝と、前記左右の支持部間に固定具が下地へ打ち込まれる固定部と、該固定部の上方に、上方側が開放する被嵌合溝とを備え、
    下地上の基準線に前記固定具にて前記保持部材を固定する第1の工程と、
    固定された前記保持部材の左右の前記突出横片に、左右に隣り合う前記縦葺屋根材の前記横片部を支持させ、前記保持部材の前記横溝の少なくとも一方に、前記縦葺屋根材の前記折返し片が挿着状に係合されると共に前記保持部材の前記突出横片が前記縦葺屋根材の前記内向き溝に挿着状に係合される第2の工程と、
    前記縦葺屋根材の未係合の前記取付部を、左右の少なくとも一方に隣り合う別の前記保持部材に臨ませる第3の工程と、
    前記別の保持部材を、下地上に配置した状態で、基準線に固定した前記保持部材の前記被嵌合溝に、カバー材を嵌合する第4の工程と、
    を行うことを特徴とする縦葺屋根の施工法。
  2. 前記第4の工程の後に、前記別の保持部材の未係合の前記横溝に、別の前記縦葺屋根材の前記取付部を係合する第5の工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の縦葺屋根の施工法。
  3. 縦葺屋根材が保持部材にて下地上に敷設された縦葺屋根であって、
    前記縦葺屋根材は、面板部の左右の側端に、下り段状部を介して裏面側に側端側へ延在する横片部、その裏面側に前記面板部側向きの折返し片、が形成されることで、前記面板部側が開放する内向き溝を有する取付部を備え、
    前記保持部材は、前記縦葺屋根材の前記面板部を支持する左右二箇所の支持部、各々の支持部の中央側に前記縦葺屋根材の前記下り段状部が支持される段状支持部、該段状支持部を介して中央側へ延在する突出横片が左右にそれぞれ形成されると共にその裏面側に中央側が開放する横溝と、前記左右の支持部間に固定具が下地へ打ち込まれる固定部と、該固定部の上方に、上方側が開放する被嵌合溝とを備え、
    下地上の基準線に前記保持部材が前記固定具にて固定され、
    固定された前記保持部材の左右の前記突出横片に、左右に隣り合う前記縦葺屋根材の前記横片部が支持され、前記保持部材の前記横溝の少なくとも一方に、前記縦葺屋根材の前記折返し片が挿着状に係合されると共に前記保持部材の前記突出横片が前記縦葺屋根材の前記内向き溝に挿着状に係合され、前記縦葺屋根材の未係合の前記取付部が、左右の少なくとも一方に隣り合う別の前記保持部材に臨み、前記別の保持部材を、下地上に配置した状態で、基準線に固定された前記保持部材の前記被嵌合溝に、カバー材が嵌合されていることを特徴とする縦葺屋根。
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