JP7449219B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
自動車などの車両に搭載された内燃機関を制御する場合、故障診断など所定時間ごとに実行する時間同期処理(定常処理)に加えて、特開2013-142306号公報(特許文献1)に記載されるように、エンジン回転数に比例するパルス信号に同期して燃料噴射制御や点火制御などの回転同期処理を実行する必要がある。
特開2013-142306号公報
ところで、内燃機関の制御では、例えば、応答性やドライバビリティなどを担保するため、所定の制御周期(制御サイクル)内に時間同期処理及び回転同期処理が完了しなければならない。しかしながら、回転同期処理の実行回数はエンジン回転数に比例して増加するため、エンジン回転数が高回転の領域では回転同期処理を実行する演算負荷が増加してしまう。エンジン回転数が高回転の領域において、制御周期内に想定され得る時間同期処理及び回転同期処理が完了するように制御周期を設定すると、エンジン回転数が低回転の領域において、時間同期処理を実行する時間間隔が長くなって所要の機能を発揮できなくなる可能性がある。
そこで、本発明は、時間同期処理及び回転同期処理を実行する演算負荷を低減することができる、内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
内燃機関の制御装置は、第1の揮発性メモリ、これよりアクセス速度が高速な第2の揮発性メモリを備え、時間に同期した時間同期処理、及び内燃機関の回転に同期した回転同期処理を夫々実行する。そして、回転同期処理において使用されるデータの少なくとも一部が、第2の揮発性メモリに静的に割り当てられている。
本発明によれば、内燃機関の制御装置において、時間同期処理及び回転同期処理を実行する演算負荷を低減することができる。
車両用エンジンシステムの一例を示す概要図である。 可変バルブタイミング機構の詳細を示す斜視図である。 電子制御装置の一例を示す概要図である。 エンジン回転数と演算負荷との関連性の説明図である。 エンジン回転数と演算負荷との関係を示す図である。 アクセス速度が低速な不揮発性メモリにデータを割り当てた場合の演算負荷の説明図である。 アクセス速度が高速な不揮発性メモリにデータを割り当てた場合の演算負荷の説明図である。 アクセス速度が高速な不揮発性メモリにデータを割り当てた場合のエンジン回転数と演算負荷との関係を示す図である。 ビット長の短いデータをアクセス速度が低速な不揮発性メモリに優先して割り当て、ビット長の長いデータをアクセス速度が高速な不揮発性メモリに優先した割り当てた場合の演算負荷の説明図である。 ビット長の短いデータをアクセス速度が高速な不揮発性メモリに優先して割り当て、ビット長の長いデータをアクセス速度が低速な不揮発性メモリに優先した割り当てた場合の演算負荷の説明図である。 アクセス速度が高速な不揮発性メモリに優先してデータを割り当てた効果の説明図である。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、本実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用され得る、乗用車、トラック、バス及び建設機械などの車両用エンジンのシステム構成を示している。
エンジン100(内燃機関)は、例えば、直列4気筒のガソリンエンジンであって、各気筒の燃焼室110に吸気(吸入空気)を導入する吸気ポート120には、燃焼室110を臨む先端開口を開閉する吸気弁130が配設されている。また、エンジン100の上部の所定箇所には、燃焼室110に燃料を直接噴射する筒内噴射式の燃料噴射弁140、及び燃焼室110に存在する燃料と吸気との混合気を着火燃焼させる点火プラグ150が夫々取り付けられている。
燃料噴射弁140は、電磁コイルへの通電によって磁気吸引力が発生すると、スプリングによって閉弁方向に付勢されている弁体がリフトして開弁し、先端のノズル噴孔から燃料を燃焼室110内に噴射供給する。燃料噴射弁140には、弁体の開弁時間に比例した燃料が噴射されるように、所定圧力に調圧された燃料が供給されている。なお、燃料噴射弁140としては、筒内噴射式の燃料噴射弁に限らず、吸気ポート120に燃料を噴射するポート噴射式の燃料噴射弁であってもよい。
燃料噴射弁140から燃焼室110内に噴射された燃料は、エンジン100の上部に取り付けられた点火プラグ150の周囲に濃度の濃い層を形成し、点火プラグ150の火花点火によって着火燃焼される。そして、この燃焼圧力がピストン160をクランクシャフト(図示せず)に向けて押し下げることで、クランクシャフトを回転駆動させる。
また、燃焼室110から排気を導出する排気ポート170には、燃焼室110を臨む先端開口を開閉する排気弁180が配設されている。そして、排気弁180が開弁すると、排気ポート170と排気弁180との間の隙間を通って、排気が燃焼室110から排出される。燃焼室110から排出された排気に含まれる有害物質(一酸化炭素CO,炭化水素HC及び窒素酸化物NOx)は、図示しない三元触媒によって無害成分に浄化された後、大気中に放出される。
吸気弁130を開閉駆動する吸気カムシャフト190の端部には、出力向上、燃費向上及び排気抑制などを目的として、エンジン運転状態に応じてクランクシャフトに対する吸気カムシャフト190の回転位相を変化させることで、吸気弁130のバルブタイミングを変更する可変バルブタイミング機構(VTC)200が取り付けられている。
VTC200は、図2に示すように、クランクシャフトの回転駆動力を伝達するカムチェーンが巻き回されるカムスプロケット202と一体化され、減速機が内蔵された電動モータなどのアクチュエータ204により、カムスプロケット202に対して吸気カムシャフト190を相対回転させることで、バルブタイミングを進角又は遅角させる。ここで、図2において符号206で示す部材は、アクチュエータ204に駆動信号を供給するハーネスを接続するためのコネクタである。
なお、VTC200としては、図2に示す構成に限らず、電動モータ、油圧モータなどの各種アクチュエータによりバルブタイミングを変更可能であれば、如何なる構成をなしていてもよい。また、VTC200は、吸気カムシャフト190に限らず、排気弁180を開閉駆動する排気カムシャフト210、又は吸気カムシャフト190及び排気カムシャフト210の両方に備え付けられていてもよい。
エンジン100の制御系として、エンジン100の所定箇所には、クランクシャフトの基準位置(例えば、上死点位置)からの回転角度を表すパルス信号を含んだクランク角信号を出力するクランク角センサ220、並びに各気筒を判別するパルス信号を含んだカム角信号を出力するカム角センサ230が夫々取り付けられている。ここで、クランク角センサ220は、クランクシャフトと一体的に回転するプレートPTの突起(上死点位置では欠歯している)を検知して、所定回転角度ごとにパルス信号を出力する。
そして、クランク角センサ220のクランク角信号、及びカム角センサ230のカム角信号は、エンジン100を制御する電子制御装置240に夫々入力されている。なお、クランク角センサ220及びカム角センサ230が、回転センサの一例として挙げられ、電子制御装置240が、内燃機関の制御装置の一例として挙げられる。
電子制御装置240は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)240Aと、ROM(Read Only Memory)240Bと、グローバルRAM(Random Access Memory)240Cと、入出力回路240Dと、通信回路240Eと、これらを相互通信可能に接続する内部バス240Fと、を備えている。また、電子制御装置240は、CPU240Aに対してチャネル240Gにより直接接続されるローカルRAM240Hを更に備えている。なお、グローバルRAM240Cが、第1の揮発性メモリの一例として挙げられ、ローカルRAM240Hが、第2の揮発性メモリの一例として挙げられる。
CPU240Aは、アプリケーションプログラムに記述された命令セット(データの転送、演算、加工、制御、管理など)を実行するハードウエアであって、演算装置、命令やデータを格納するレジスタ、周辺回路などから構成されている。ROM240Bは、例えば、電源供給を遮断してもデータを保持可能なフラッシュROMやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリからなり、本実施形態を実装するアプリケーションプログラム(コンピュータプログラム)、学習値、故障情報などを保持する。グローバルRAM240Cは、例えば、電源供給を遮断するとデータが消失するダイナミックRAMなどの揮発性メモリからなり、CPU240A、入出力回路240D及び通信回路240Eがアクセス可能な記憶領域を提供する。
入出力回路240Dは、例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、D/Dコンバータなどからなり、各種のセンサ、スイッチ及びアクチュエータなどに対するアナログ信号及びデジタル信号の入出力機能を提供する。通信回路240Eは、例えば、CAN(Controller Area Network)トランシーバなどからなり、CANなどの車載ネットワーク(図示せず)に接続する機能を提供する。内部バス240Fは、各デバイス間でデータを交換するための経路であって、アドレスを転送するアドレスバス、データを転送するデータバス、アドレスバスやデータバスで実際に入出力を行うタイミングや制御情報を遣り取りするコントロールバスを含んでいる。
チャネル240Gは、内部バス240Fとは異なるデータ伝送路であって、2つのデバイス間で高速に任意のデータを送受信可能にする。ローカルRAM240Hは、例えば、電源供給を遮断するとデータが消失するダイナミックRAMなどの揮発性メモリからなり、CPU240Aのみがアクセス可能な記憶領域を提供する。ここで、ローカルRAM240Hは、グローバルRAM240Cよりもアクセス速度が高速である反面、グローバルRAM240Cよりも小容量であるという特性を有している。
電子制御装置240のCPU240Aには、入出力回路240Dを介して、クランク角センサ220のクランク角信号、及びカム角センサ230のカム角信号に加えて、図示しない各種センサから吸気流量、冷却水温度及びバッテリ電圧などが夫々入力されている。また、電子制御装置240のCPU240Aは、クランク角信号からエンジン回転数を算出するとともに、クランク角信号及びカム角信号から単位角度ごとにパルス信号が現れるエンジン回転信号を生成する。
そして、電子制御装置240のCPU240Aは、ROM240Bに格納されたアプリケーションプログラムに従って、以下で説明するように、燃料噴射弁140、点火プラグ150及びVTC200を夫々制御する。ここで、燃料噴射弁140による燃料噴射制御においては、例えば、各気筒の圧縮行程に合わせて個別の燃料噴射を行う、いわゆる「シーケンシャル噴射制御」が行われる。なお、VTC200の制御は、電子制御装置240とは異なる別体の電子制御装置で行うようにしてもよい。
電子制御装置240のCPU240Aは、吸気流量及びエンジン回転数に基づいて、エンジン運転状態に応じた基本燃料噴射量、燃料噴射タイミング及び点火タイミングを夫々算出する。また、電子制御装置240のCPU240Aは、冷却水温度及びバッテリ電圧に基づいて、基本燃料噴射量を補正した燃料噴射量を算出する。そして、電子制御装置240のCPU240Aは、エンジン回転信号(単位角度ごとのパルス信号)に同期して、燃料噴射タイミング又は点火タイミングになったか否かを判定し、その判定結果に応じて燃料噴射弁140に噴射信号を出力するか、又は点火プラグ150に点火信号を出力する。このように、電子制御装置240のプロセッサ240Aは、エンジン100の回転に同期した燃料噴射制御及び点火制御などの回転同期処理を実行する。
さらに、電子制御装置240のCPU240Aは、所定時間(制御周期)ごとに、吸気流量及びエンジン回転速度に基づいて、エンジン運転状態に応じたVTC200の目標角度を算出する。そして、電子制御装置240のCPU240Aは、クランクシャフトに対する吸気カムシャフト190の実角度が目標角度に近づくように、VTC200のアクチュエータ204をフィードバック制御する。なお、VTC200の制御が、時間に同期して実行される時間同期処理の一例として挙げられる。
ここで、エンジン回転数と演算負荷との関連性について説明する。
電子制御装置240においては、例えば、応答性やドライバビリティなどを担保するため、図4に示すように、所定の制御周期内に時間同期処理及び回転同期処理を完了しなければならない。時間同期処理は、例えば、制御周期の始期において実行される。エンジン100の回転によりエンジン回転信号のパルスが出力されると、実行中の時間同期処理が中断されて退避され、割り込みによって回転同期処理が実行される。そして、回転同期処理の実行が完了すると、退避されていた時間同期処理が復帰して再開される。
エンジン回転数が上昇すると、これに比例して制御周期内に出力されるエンジン回転信号のパルスが増加する。このため、エンジン回転信号のパルスが出力されたことを契機として実行される時間同期処理の実行回数が増加し、時間同期処理において使用されるデータのRAMに対する読み書き回数が増加する。この結果、プロセッサ240Aにおける算術演算及び論理演算と比較して時間がかかるRAMへのアクセス回数が増加し、制御周期に占める時間同期処理及び回転同期処理の実行時間が長くなって演算負荷が増加してしまう。このような理由によって、図5に示すように、エンジン回転数の上昇に伴って演算負荷が略線形に増加してしまう。
図4に示す例で説明すると、制御周期における時間同期処理の演算負荷を40%、制御周期における1回の回転同期処理の演算負荷を10%とすると、制御周期内に1回の回転同期処理が実行される場合、制御周期における演算負荷は、40+10=50%になる。エンジン回転数が上昇して制御周期内に2回の回転同期処理が実行されるようになると、制御周期における演算負荷は、40+10×2=60%になる。エンジン回転数が更に上昇して制御周期内に4回の同期処理が実行されるようになると、制御周期における演算負荷は、40+10×4=80%になる。従って、この例からも、エンジン回転数の上昇に伴って演算負荷が略線形に増加してしまうことが理解できるであろう。
そこで、エンジン回転に同期して実行される回転同期処理において使用されるデータを、1データ当たりのアクセス速度が高速なローカルRAM240Hに静的に割り当てることで、RAMに対するアクセス時間を短縮し、制御周期における演算負荷を低減する。ローカルRAM240Hに静的に割り当てられるデータは、アプリケーションプログラムにおいて設定することができる。即ち、回転同期処理において使用されるデータは、アプリケーションプログラムの実行中に動的に割り当てられるのではなく、アプリケーションプログラムのコードを記述する際に、設計者や開発者などがローカルRAM240Hのアドレスを直接指定して静的に割り当てる。
回転同期処理において使用されるデータをアクセス速度が低速なグローバルRAM240Cに割り当てた場合、グローバルRAM240Cに対するアクセス時間が、図6において矢印の大きさで示す時間だけかかってしまう。しかしながら、回転同期処理において使用されるデータをアクセス速度が高速なローカルRAM240Hに割り当てると、図7において矢印の大きさで示すように、グローバルRAM240Cに割り当てた場合と比較して、ローカルRAM240Hに対するアクセス時間が短くなる。従って、制御周期に占める時間同期処理及び回転同期処理の実行時間が短くなり、図8に示すように、エンジン回転数の高回転領域における演算負荷を低減することができる。
回転同期処理において使用されるデータをローカルRAM240Hに割り当てた場合、時間同期処理において使用されるデータは、その大部分がアクセス速度の低速なグローバルRAM240Cに割り当てられることとなる。このため、エンジン回転数の低回転領域では、時間同期処理を実行するのに要する時間が増加し、図8に示すように、制御負荷が増加してしまう。しかしながら、エンジン回転数の低回転領域では時間同期処理を実行する回数が比較的少ないため、時間同期処理を実行する演算負荷が多少増加しても、制御周期内に時間同期処理及び回転同期処理を完了することができ、何ら問題が発生しない。
ところで、上述したように、回転同期処理において使用されるデータのすべてを、アクセス速度が高速なローカルRAM240Hに割り当てることが望ましい。しかしながら、ローカルRAM240Hの記憶領域はグローバルRAM240Cの記憶容量と比較して少ないため、すべてのデータをローカルRAM240Hに割り当てることは現実的ではない。そこで、ローカルRAM240Hの記憶容量などを考慮して、回転同期処理において使用されるデータの少なくとも一部をローカルRAM240Hに割り当てるようにすればよい。
この場合、回転同期処理において使用される複数のデータのうち、データ長の短いデータをローカルRAM240Hに優先して割り当てることが望ましい。また、時間同期処理において使用される複数のデータのうち、データ長の長いデータをグローバルRAM240Cに優先して静的に割り当てることが望ましい。このようにすれば、ローカルRAM240Hに割り当てられるデータの個数が増加する一方、グローバルRAM240Cに割り当てられるデータの個数が減少し、制御周期に占める時間同期処理及び回転同期処理の実行時間を短縮することができる。
制御周期に実行する時間同期処理及び回転同期処理において、16個の1ビット長のデータ、2個の8ビット長のデータ、2個の16ビット長のデータをアクセスする場合を想定する。また、この想定において、時間同期処理及び回転同期処理において使用可能なグローバルRAM240C及びローカルRAM240Hの記憶領域は、夫々、4バイト(32ビット)であると仮定する。さらに、グローバルRAM240Cのアクセス速度が、動作クロック基準で10サイクル、ローカルRAM240Hのアクセス速度が、動作クロック基準で1サイクルであると仮定する。
図9に示すように、グローバルRAM240Cに対して16個の1ビット長データ及び2個の8ビット長のデータを夫々割り当てるとともに、ローカルRAM240Hに対して2個の16ビット長のデータを割り当てた場合を考える。この場合、グローバルRAM240Cに対するアクセス時間は、(16+2)×10=180[サイクル]となる。また、ローカルRAM240Hに対するアクセス時間は、2×1=2[サイクル]となる。従って、RAMに対するアクセス時間は、180+2=182[サイクル]となる。
一方、図10に示すように、グローバルRAM240Cに対して2個の16ビット長のデータを割り当てるとともに、ローカルRAM240Hに対して16個の1ビット長のデータ及び2個の8ビット長のデータを割り当てた場合を考える。この場合、グローバルRAM240Cに対するアクセス時間は、2×10=20[サイクル]になる。また、ローカルRAM240Hに対するアクセス時間は、(16+2)×1=18[サイクル]になる。従って、RAMに対するアクセス時間は、20+18=38[サイクル]になる。
このように、データ長の短いデータをアクセス速度が高速なローカルRAM240Hに優先して割り当て、データ長の長いデータをアクセス速度が低速なグローバルRAM240Cに優先して割り当てることで、図9及び図10から理解できるように、ローカルRAM240Hに多くのデータを割り当てることができる。その結果、上述したように、RAMに対するアクセス時間が182[サイクル]から38[サイクル]に低減し、制御周期に占める時間同期処理及び回転同期処理の実行時間が短くなる。
そして、回転同期処理において使用される複数のデータのうちビット長の短いデータを、アクセス速度が高速なローカルRAM240Hに優先して割り当てることで、図11に示すように、演算負荷の上限を低減することができる。また、時間同期処理において使用される複数のデータのうちビット長の長いデータを、アクセス速度が低速なグローバルRAM240Cに優先して割り当てることで、図11に示すように、演算負荷全体を低減することができる。
なお、当業者であれば、様々な上記実施形態の技術的思想について、その一部を省略したり、その一部を適宜組み合わせたり、その一部を周知技術に置換したり、周知技術を更に組み合わせることで、新たな実施形態を生み出せることを容易に理解できるであろう。
その一例を挙げると、エンジン100は、ガソリンエンジンに限らず、ディーゼルエンジンであってもよい。また、データのビット長は、1ビット、8ビット及び16ビットに限らず、任意のビット数であってもよい。さらに、時間同期処理としては、VTC200の制御に限らず、故障診断などの他の処理であってもよく、回転同期処理としては、燃料噴射処理及び点火制御処理に限らず、他の処理であってもよい。
100 エンジン(内燃機関)
220 クランク角センサ(回転センサ)
230 カム角センサ(回転センサ)
240 電子制御装置(制御装置)
240C グローバルRAM(第1の揮発性メモリ)
240H ローカルRAM(第2の揮発性メモリ)

Claims (6)

  1. 第1の揮発性メモリ、当該第1の揮発性メモリよりアクセス速度が高速な第2の揮発性メモリを備え、時間に同期した時間同期処理、及び内燃機関の回転に同期した回転同期処理を夫々実行する、内燃機関の制御装置であって、
    前記回転同期処理において使用されるデータの少なくとも一部が、前記第2の揮発性メモリに静的に割り当てられた、
    内燃機関の制御装置。
  2. 前記第2の揮発性メモリに静的に割り当てられるデータは、アプリケーションプログラムにおいて設定される、
    請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記回転同期処理において使用される複数のデータのうちデータ長の短いデータが、前記第2の揮発性メモリに優先して割り当てられる、
    請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記時間同期処理において使用される複数のデータのうちデータ長の長いデータが、前記第1の揮発性メモリに優先して静的に割り当てられる、
    請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記内燃機関の回転数に比例するパルス信号を出力する回転センサを更に備え、
    前記回転センサから出力されるパルス信号に応答して前記回転同期処理が実行される、
    請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記回転同期処理は、燃料噴射処理及び点火制御処理の少なくとも一方である、
    請求項1~請求項5のいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置。
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