JP7446916B2 - 全芳香族ポリエステル樹脂及びそれを含む樹脂組成物、並びに成形品 - Google Patents

全芳香族ポリエステル樹脂及びそれを含む樹脂組成物、並びに成形品 Download PDF

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Description

本発明は、全芳香族ポリエステル樹脂及びそれを含む樹脂組成物に関する。また本発明は、該樹脂組成物を含む成形品にも関する。
近年、情報伝送のための周波数の高周波化が進んでいる。これに伴い、通信機器、電子機器及びそれらの部品等に用いられる樹脂材料において、高周波帯域での誘電特性の向上が求められている。
特開2019-189735号公報(特許文献1)には、機械特性及び高周波帯域での誘電特性に優れる樹脂材料として、特定の繰返し単位(I)~(V)を特定の組成比で含み、ASTM D638に準拠した23℃における引張強度が180MPa以上である液晶ポリエステル樹脂が記載されている。
特開2019-189735号公報
本発明の目的は、高周波帯域での誘電特性が良好なポリエステル樹脂を提供することにある。本発明の他の目的は、該ポリエステル樹脂を含む樹脂組成物、及び該樹脂組成物を含む成形品を提供することにある。
本発明は、以下に示す全芳香族ポリエステル樹脂、樹脂組成物及び成形品を提供する。
[1] 下記式(I)で表される構成単位と、
下記式(IIa)で表される構成単位及び下記式(IIb)で表される構成単位からなる群より選択される少なくとも1種の構成単位と、
下記式(III)で表される構成単位と、
を含む、全芳香族ポリエステル樹脂。
Figure 0007446916000001

[式(III)中、Arは、1,4-フェニレン基、1,3-フェニレン基及び2,6-ナフタレンジイル基からなる群より選択される少なくとも1種の基を表す。]
[2] 下記式(IVa)で表される構成単位及び下記式(IVb)で表される構成単位からなる群より選択される少なくとも1種の構成単位をさらに含む、[1]に記載の全芳香族ポリエステル樹脂。
Figure 0007446916000002

[3] 前記式(I)で表される構成単位、前記式(IIa)で表される構成単位、前記式(IIb)で表される構成単位、前記式(III)で表される構成単位、前記式(IVa)で表される構成単位及び前記式(IVb)で表される構成単位の合計含有率を100モル%とするとき、
前記式(I)で表される構成単位の含有率が50モル%以上80モル%以下であり、
前記式(IIa)で表される構成単位及び前記式(IIb)で表される構成単位の合計含有率が0.1モル%以上10モル%以下であり、
前記式(III)で表される構成単位の含有率が10モル%以上25モル%以下であり、
前記式(IVa)で表される構成単位及び前記式(IVb)で表される構成単位の合計含有率が5モル%以上20モル%以下である、[2]に記載の全芳香族ポリエステル樹脂。
[4] 4℃/分の昇温速度で加熱溶融された前記全芳香族ポリエステル樹脂を、9.8MPaの荷重下、内径1mm、長さ10mmのノズルから押し出したときに、毛細管型レオメータを用いて測定される溶融粘度が4800Pa・sを示す温度が290℃以上350℃以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の全芳香族ポリエステル樹脂。
[5] [1]~[4]のいずれかに記載の全芳香族ポリエステル樹脂100質量部と、
充填剤10質量部以上70質量部以下と、
を含む、樹脂組成物。
[6] [1]~[4]のいずれかに記載の全芳香族ポリエステル樹脂又は[5]に記載の樹脂組成物を含む、成形品。
[7] フィルムである、[6]に記載の成形品。
高周波帯域での誘電特性が良好なポリエステル樹脂、該ポリエステル樹脂を含む樹脂組成物、及び該樹脂組成物を含む成形品を提供することができる。
<全芳香族ポリエステル樹脂>
本発明に係る全芳香族ポリエステル樹脂(以下、単に「ポリエステル樹脂」ともいう。)は、下記式(I)で表される構成単位(以下、「構成単位(I)」ともいう。)と、下記式(IIa)で表される構成単位(以下、「構成単位(IIa)」ともいう。)及び下記式(IIb)で表される構成単位(以下、「構成単位(IIb)」ともいう。)からなる群より選択される少なくとも1種の構成単位と、下記式(III)で表される構成単位(以下、「構成単位(III)」ともいう。)とを含む。
Figure 0007446916000003

[式(III)中、Arは、1,4-フェニレン基、1,3-フェニレン基及び2,6-ナフタレンジイル基からなる群より選択される少なくとも1種の基を表す。]
ポリエステル樹脂は、上記の各構成単位に含まれる芳香族基がエステル結合によって互いに連結されてなるポリエステルポリマーからなる。ポリエステル樹脂は、該ポリエステルポリマーを2種以上含んでいてもよい。ポリエステル樹脂は、液晶性を示すことが好ましい。
ポリエステル樹脂は、上記所定の構成単位を含んでいるため、高周波帯域での誘電特性が良好である。具体的には、ポリエステル樹脂は、ギガヘルツ(GHz)帯の周波数において低い誘電正接及び低い誘電率を有することができ、とりわけ、低い誘電正接を有することができる。
ポリエステル樹脂は、構成単位(I)、(IIa)、(IIb)及び(III)以外の他の構成単位を含み得る。他の構成単位の例は、後述する式(IVa)で表される構成単位、式(IVb)で表される構成単位である。
〔1〕構成単位(I)
構成単位(I)は、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸に由来する構成単位である。「6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸に由来する」とは、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸又は下記に例示するその誘導体であるモノマーから、重縮合又はエステル交換反応に基づく重合によって形成される構成単位をいう。以下、他のモノマーについても「由来する」の意味は同様である。
構成単位(I)を与えるモノマーとしては、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、並びにそのアシル化物、酸ハロゲン化物、酸無水物及びエステル化物等が挙げられる。
ポリエステル樹脂における構成単位(I)の含有率は、ポリエステル樹脂に含まれる全構成単位の合計含有率を100モル%とするとき、通常40モル%以上96モル%以下であり、高周波帯域での誘電特性を向上させる観点、とりわけ、高周波帯域での誘電正接を小さくする観点から、好ましくは45モル%以上96モル%以下であり、より好ましくは50モル%以上90モル%以下であり、さらに好ましくは50モル%以上80モル%以下であり、なおさらに好ましくは50モル%以上70モル%以下であり、特に好ましくは55モル%以上65モル%以下である。
〔2〕構成単位(IIa)及び(IIb)
構成単位(IIa)、構成単位(IIb)は、それぞれ、2,3,5-トリメチルハイドロキノン、2,2,’,3,3’,5,5’-ヘキサメチル-1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオールに由来する構成単位である。
構成単位(IIa)を与えるモノマーとしては、2,3,5-トリメチルハイドロキノン及びそのアシル化物、エステル化物等が挙げられる。
構成単位(IIb)を与えるモノマーとしては、2,2,’,3,3’,5,5’-ヘキサメチル-1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオール及びそのアシル化物、エステル化物等が挙げられる。
ポリエステル樹脂は、構成単位(IIa)及び構成単位(IIb)のいずれか一方を含んでいてもよいし、両方を含んでいてもよい。
ポリエステル樹脂における構成単位(IIa)及び構成単位(IIb)の合計含有率は、ポリエステル樹脂に含まれる全構成単位の合計含有率を100モル%とするとき、通常0.1モル%以上30モル%以下であり、ポリエステル樹脂の製造容易性の観点、並びに高周波帯域での誘電特性を向上させる観点、とりわけ、高周波帯域での誘電正接を小さくする観点から、好ましくは0.5モル%以上30モル%以下であり、より好ましくは1モル%以上30モル%以下であり、さらに好ましくは2モル%以上30モル%以下であり、なおさらに好ましくは2モル%以上20モル%以下であり、特に好ましくは2モル%以上15モル%以下(例えば3モル%以上10モル%以下)である。
〔3〕構成単位(III)
構成単位(III)は、上記式(III)で表される構成単位である。式(III)中、Arは、1,4-フェニレン基、1,3-フェニレン基及び2,6-ナフタレンジイル基からなる群より選択される少なくとも1種の基を表す。
ポリエステル樹脂は、1種の構成単位(III)を含んでいてもよいし、2種以上の構成単位(III)を含んでいてもよい。
構成単位(III)は、テレフタル酸、イソフタル酸及び2,6-ナフタレンジカルボン酸からなる群より選択される少なくとも1種のジカルボン酸に由来する構成単位である。
高周波帯域での誘電特性を向上させる観点、とりわけ、高周波帯域での誘電正接を小さくする観点から、構成単位(III)は、好ましくはテレフタル酸に由来する構成単位を含む。構成単位(III)におけるテレフタル酸に由来する構成単位の含有率は、好ましくは10モル%以上100モル%以下であり、より好ましくは20モル%以上100モル%以下である。
構成単位(III)を与えるモノマーとしては、テレフタル酸、イソフタル酸及び2,6-ナフタレンジカルボン酸、並びに、それらの酸ハロゲン化物、酸無水物及びエステル化物等が挙げられる。
ポリエステル樹脂における構成単位(III)の含有率は、ポリエステル樹脂に含まれる全構成単位の合計含有率を100モル%とするとき、通常1モル%以上30モル%以下であり、高周波帯域での誘電特性を向上させる観点、とりわけ、高周波帯域での誘電正接を小さくする観点から、好ましくは2モル%以上30モル%以下であり、より好ましくは2モル%以上25モル%以下であり、さらに好ましくは5モル%以上25モル%以下であり、なおさらに好ましくは10モル%以上25モル%以下であり、特に好ましくは15モル%以上25モル%以下である。
〔4〕構成単位(IVa)及び(IVb)
ポリエステル樹脂は、下記式(IVa)で表される構成単位(以下、「構成単位(IVa)」ともいう。)及び下記式(IVb)で表される構成単位(以下、「構成単位(IVb)」ともいう。)からなる群より選択される少なくとも1種の構成単位をさらに含むことができる。
Figure 0007446916000004
ポリエステル樹脂は、射出成形時の樹脂の流動性向上の観点から、好ましくは構成単位(IVa)及び構成単位(IVb)からなる群より選択される少なくとも1種の構成単位をさらに含む。
構成単位(IVa)、構成単位(IVb)は、それぞれ、ハイドロキノン、1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオールに由来する構成単位である。
構成単位(IVa)を与えるモノマーとしては、ハイドロキノン及びそのアシル化物、エステル化物等が挙げられる。
構成単位(IVb)を与えるモノマーとしては、1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオール及びそのアシル化物、エステル化物等が挙げられる。
ポリエステル樹脂は、構成単位(IVa)及び構成単位(IVb)のいずれか一方を含んでいてもよいし、両方を含んでいてもよい。
ポリエステル樹脂における構成単位(IVa)及び構成単位(IVb)の合計含有率は、ポリエステル樹脂に含まれる全構成単位の合計含有率を100モル%とするとき、通常0.1モル%以上30モル%以下であり、射出成形時の樹脂の流動性向上の観点から、好ましくは1モル%以上30モル%以下であり、より好ましくは2モル%以上30モル%以下であり、さらに好ましくは2モル%以上25モル%以下であり、なおさらに好ましくは2モル%以上20モル%以下であり、特に好ましくは5モル%以上20モル%以下である。
〔5〕その他の構成単位
ポリエステル樹脂は、上記した以外のその他の構成単位をさらに含むことができる。
その他の構成単位としては、
o-ヒドロキシ安息香酸、m-ヒドロキシ安息香酸、p-ヒドロキシ安息香酸、5-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、4’-ヒドロキシフェニル-4-安息香酸、3’-ヒドロキシフェニル-4-安息香酸、4’-ヒドロキシフェニル-3-安息香酸、1-ヒドロキシ-4-ナフトエ酸、4-ヒドロキシ-4’-カルボキシジフェニルエーテル、4-ヒドロキシ-4’-ビフェニルカルボン酸、及びそれらのアシル化物、酸ハロゲン化物、酸無水物及びエステル化物等の芳香族ヒドロキシカルボン酸;
1,6-ナフタレンジカルボン酸、2,7-ナフタレンジカルボン酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、1,1’-ビフェニル-4,4’-ジカルボン酸、1,5-ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルエーテル-4,4’-ジカルボン酸、ジフェニルスルホン-4,4’-ジカルボン酸、ジフェニルケトン-4,4’-ジカルボン酸、2,2’-ジフェニルプロパン-4,4’-ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸;
レゾルシン、2,6-ジヒドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、1,6-ジヒドロキシナフタレン、1,4-ジヒドロキシナフタレン、1,1’-ビフェニル-3,3’-ジオール、1,1’-ビフェニル-3,4’-ジオール、3,3’-ジメチル-1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオール、4,4’-ジヒドロキシビフェニルエーテル、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパン、ビス-(4-ヒドロキシフェニル)メタン、ビス-(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)メタン、ビス-(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)メタン、ビス-(4-ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス-(4-ヒドロキシフェニル)スルホン等の芳香族ジオール
に由来する構成単位が挙げられる。
ポリエステル樹脂における構成単位(I)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IVa)及び(IVb)以外のその他の構成単位の含有率は、ポリエステル樹脂に含まれる全構成単位の合計含有率を100モル%とするとき、高周波帯域での誘電特性を向上させる観点、とりわけ、高周波帯域での誘電正接を小さくする観点から、好ましくは10モル%以下であり、より好ましくは5モル%以下であり、さらに好ましくは2モル%以下であり、なおさらに好ましくは1モル%以下であり、特に好ましくは0モル%である。
すなわち、ポリエステル樹脂における構成単位(I)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IVa)及び(IVb)以外のその他の構成単位の含有率は、ポリエステル樹脂に含まれる全構成単位の合計含有率を100モル%とするとき、好ましくは0モル%以上10モル%以下であり、より好ましくは0モル%以上5モル%以下であり、さらに好ましくは0モル%以上2モル%以下であり、なおさらに好ましくは0モル%以上1モル%以下である。
〔6〕ポリエステル樹脂
第1の実施形態に係るポリエステル樹脂は、構成単位(I)と、構成単位(IIa)及び構成単位(IIb)からなる群より選択される少なくとも1種の構成単位と、構成単位(III)とを含み、好ましくは、これらの構成単位からなる。後者の場合、構成単位(I)、構成単位(IIa)、構成単位(IIb)及び構成単位(III)の合計含有率は100モル%である。
第1の実施形態に係るポリエステル樹脂において、構成単位(I)、構成単位(IIa)、構成単位(IIb)及び構成単位(III)の合計含有率を100モル%とするとき、各構成単位の含有率は、例えば次のとおりである。
構成単位(I):40モル%以上96モル%以下、高周波帯域での誘電特性を向上させる観点、とりわけ、高周波帯域での誘電正接を小さくする観点から、好ましくは45モル%以上96モル%以下、より好ましくは50モル%以上90モル%以下、さらに好ましくは50モル%以上80モル%以下、なおさらに好ましくは50モル%以上70モル%以下、特に好ましくは55モル%以上65モル%以下
構成単位(IIa)及び構成単位(IIb)の合計:ポリエステル樹脂の製造容易性の観点、並びに高周波帯域での誘電特性を向上させる観点、とりわけ、高周波帯域での誘電正接を小さくする観点から、好ましくは2モル%以上30モル%以下、なおさらに好ましくは2モル%以上20モル%以下、特に好ましくは2モル%以上15モル%以下(例えば3モル%以上10モル%以下)
構成単位(III):高周波帯域での誘電特性を向上させる観点、とりわけ、高周波帯域での誘電正接を小さくする観点から、好ましくは2モル%以上30モル%以下、より好ましくは2モル%以上25モル%以下、さらに好ましくは5モル%以上25モル%以下、なおさらに好ましくは10モル%以上25モル%以下、特に好ましくは15モル%以上25モル%以下
第2の実施形態に係るポリエステル樹脂は、構成単位(I)と、構成単位(IIa)及び構成単位(IIb)からなる群より選択される少なくとも1種の構成単位と、構成単位(III)と、構成単位(IVa)及び構成単位(IVb)からなる群より選択される少なくとも1種の構成単位とを含み、好ましくは、これらの構成単位からなる。後者の場合、構成単位(I)、構成単位(IIa)、構成単位(IIb)、構成単位(III)、構成単位(IVa)及び構成単位(IVb)の合計含有率は100モル%である。
第2の実施形態に係るポリエステル樹脂において、構成単位(I)、構成単位(IIa)、構成単位(IIb)、構成単位(III)、構成単位(IVa)及び構成単位(IVb)の合計含有率を100モル%とするとき、各構成単位の含有率は、例えば次のとおりである。
構成単位(I):高周波帯域での誘電特性を向上させる観点、とりわけ、高周波帯域での誘電正接を小さくする観点から、好ましくは50モル%以上80モル%以下、より好ましくは50モル%以上75モル%以下、さらに好ましくは50モル%以上70モル%以下、なおさらに好ましくは50モル%以上65モル%以下、特に好ましくは55モル%以上65モル%以下
構成単位(IIa)及び構成単位(IIb)の合計:ポリエステル樹脂の製造容易性の観点、並びに高周波帯域での誘電特性を向上させる観点、とりわけ、高周波帯域での誘電正接を小さくする観点から、好ましくは0.1モル%以上20モル%以下、より好ましくは0.5モル%以上20モル%以下、さらに好ましくは1モル%以上20モル%以下、なおさらに好ましくは1モル%以上15モル%以下、特に好ましくは2モル%以上15モル%以下(例えば3モル%以上10モル%以下)
構成単位(III):1モル%以上30モル%以下、高周波帯域での誘電特性を向上させる観点、とりわけ、高周波帯域での誘電正接を小さくする観点から、好ましくは2モル%以上30モル%以下、より好ましくは2モル%以上25モル%以下、さらに好ましくは5モル%以上25モル%以下、なおさらに好ましくは10モル%以上25モル%以下、特に好ましくは15モル%以上25モル%以下
構成単位(IVa)及び構成単位(IVb)の合計:射出成形時の樹脂の流動性向上の観点から、好ましくは1モル%以上30モル%以下、より好ましくは2モル%以上30モル%以下、さらに好ましくは2モル%以上25モル%以下、なおさらに好ましくは2モル%以上20モル%以下、特に好ましくは5モル%以上20モル%以下
ポリエステル樹脂は、成形性及び耐熱性の観点から、4℃/分の昇温速度で加熱溶融された該ポリエステル樹脂を、荷重9.8MPaの荷重下、内径1mm、長さ10mmのノズルから押し出したときに、毛細管型レオメータを用いて測定される溶融粘度が4800Pa・sを示す温度(以下、「流動開始温度」ともいう。例えば、小出直之編「液晶ポリマー-合成・成形・応用-」第95頁、株式会社シーエムシー、1987年6月5日発行を参照)が、好ましくは285℃以上380℃以下であり、より好ましくは285℃以上360℃以下であり、さらに好ましくは290℃以上350℃以下である。
ポリエステル樹脂は、成形時における寸法安定性の観点から、下記の[実施例]の項に記載される方法に従って測定されるTD成形収縮率が、好ましくは2%以下であり、より好ましくは1.5%以下であり、さらに好ましくは1.3%以下である。
ポリエステル樹脂は、機械的強度の観点から、下記の[実施例]の項に記載される方法に従って測定される23℃での引張強度が、好ましくは100MPa以上、より好ましく105MPa以上、さらに好ましくは110MPa以上である。該引張強度は、通常、300MPa以下である。すなわち、該引張強度は、好ましくは100MPa以上300MPa以下であり、より好ましくは105MPa以上300MPa以下であり、さらに好ましくは110MPa以上300MPa以下である。
ポリエステル樹脂は、機械的強度の観点から、下記の[実施例]の項に記載される方法に従って測定される23℃での引張伸びが、好ましくは3.0%以上、より好ましく3.1%以上、さらに好ましくは3.5%以上である。該引張伸びは、通常、10%以下である。すなわち、該引張伸びは、好ましくは3.0%以上10%以下であり、より好ましくは、3.1%以上10%以下であり、さらに好ましくは3.5%以上10%以下である。
ポリエステル樹脂は、機械的強度の観点から、下記の[実施例]の項に記載される方法に従って測定される23℃での曲げ強度が、好ましくは140MPa以上、より好ましく150MPa以上、さらに好ましくは160MPa以上である。該曲げ強度は、通常、300MPa以下である。すなわち、該曲げ強度は、好ましくは140MPa以上300MPa以下であり、より好ましく150MPa以上300MPa以下であり、さらに好ましくは160MPa以上300MPa以下である。
ポリエステル樹脂は、機械的強度の観点から、下記の[実施例]の項に記載される方法に従って測定される23℃でのIzod衝撃強度(ノッチなし)が、好ましくは140J/m以上、より好ましく150J/m以上、さらに好ましくは160J/m以上である。該Izod衝撃強度は、通常300J/m以下である。すなわち、該Izod衝撃強度(ノッチなし)は、好ましくは140J/m以上300J/m以下であり、より好ましく150J/m以上300J/m以下あり、さらに好ましくは160J/m以上300J/m以下である。
ポリエステル樹脂は、耐熱性の観点から、下記の[実施例]の項に記載される方法に従って測定される荷重たわみ温度が、好ましくは130℃以上、より好ましく150℃以上、さらに好ましくは200℃以上である。該荷重たわみ温度は、通常360℃以下である。すなわち、該荷重たわみ温度は、好ましくは130℃以上360℃以下であり、より好ましく150℃以上360℃以下であり、さらに好ましくは200℃以上360℃以下である。
ポリエステル樹脂は、下記の[実施例]の項に記載される方法に従って測定される1GHzにおける誘電正接が、好ましくは0.0009以下であり、より好ましくは0.0008以下である。該誘電正接は、通常0.0002以上である。すなわち、1GHzにおける誘電正接は、好ましくは0.0009以下0.0002以上であり、より好ましくは0.0008以下0.0002以上である。
ポリエステル樹脂は、下記の[実施例]の項に記載される方法に従って測定される1GHzにおける誘電率が、好ましくは3.3以下であり、より好ましくは3.2以下であり、さらに好ましくは3.1以下であり、なおさらに好ましくは3.0以下であり、特に好ましくは2.9以下である。該誘電率は、通常2.5以上である。すなわち、1GHzにおける誘電率は、好ましくは3.3以下2.5以上であり、より好ましくは3.2以下2.5以上であり、さらに好ましくは3.1以下2.5以上であり、なおさらに好ましくは3.0以下2.5以上であり、特に好ましくは2.9以下2.5以上である。
〔7〕ポリエステル樹脂の製造方法
ポリエステル樹脂は、構成単位(I)を与えるモノマーと、構成単位(IIa)を与えるモノマー及び構成単位(IIb)を与えるモノマーからなる群より選択される少なくとも1種と、構成単位(III)を与えるモノマーと、さらに必要に応じて構成単位(IVa)を与えるモノマー及び構成単位(IVb)を与えるモノマーからなる群より選択される少なくとも1種並びにその他の構成単位を与えるモノマーを、溶融重合、固相重合、溶液重合、スラリー重合等、従来公知の方法で重合させることにより製造できる。複数種の重合法を組み合わせてポリエステル樹脂を製造してもよい。
ポリエステル樹脂の製造方法は、好ましくは溶融重合を含む。
ポリエステル樹脂は、構成単位(I)を与えるモノマー、構成単位(IIa)を与えるモノマー及び構成単位(IIb)を与えるモノマーからなる群より選択される少なくとも1種、並びに必要に応じて使用される構成単位(IVa)を与えるモノマー及び構成単位(IVb)を与えるモノマーからなる群より選択される少なくとも1種等が有する水酸基を過剰量の脂肪酸無水物によりアシル化してアシル化物を得、次いで得られたアシル化物を構成単位(III)を与えるモノマーとともに重縮合(エステル交換反応)させることによって製造されてもよい。
アシル化反応に使用される脂肪酸無水物は、特に限定されないが、例えば、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸、無水イソ酪酸、無水吉草酸、無水ピバル酸、無水2エチルヘキサン酸、無水モノクロル酢酸、無水ジクロル酢酸、無水トリクロル酢酸、無水モノブロモ酢酸、無水ジブロモ酢酸、無水トリブロモ酢酸、無水モノフルオロ酢酸、無水ジフルオロ酢酸、無水トリフルオロ酢酸、無水グルタル酸、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水β-ブロモプロピオン酸等が挙げられる。
脂肪酸無水物は、1種又は2種類以上使用することができる。
脂肪酸無水物は、好ましくは、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸、無水イソ酪酸であり、より好ましくは無水酢酸である。
アシル化反応後に重縮合(エステル交換反応)を行う場合、副生する脂肪酸及び未反応の脂肪酸無水物を留去させながら重縮合反応を行う。
アシル化反応及び重縮合(エステル交換反応)は、触媒の存在下に行われてもよい。
該触媒としては、ポリエステルの重合用触媒として公知のものを使用することができ、例えば、
酢酸マグネシウム、酢酸第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸鉛、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、三酸化アンチモン等の金属塩触媒;
N,N-ジメチルアミノピリジン、N-メチルイミダゾール等の有機化合物触媒
等が挙げられる。
中でも、N,N-ジメチルアミノピリジン、N-メチルイミダゾール等の、分子内に窒素原子を2個以上含む複素環状化合物が好ましく使用される。
該触媒は、通常、モノマーの投入時に投入され、アシル化後も除去することは必ずしも必要ではなく、該触媒を除去しない場合にはそのまま重縮合(エステル交換反応)を行うことができる。
重縮合(エステル交換反応)は、例えば、溶融重合と固相重合とを併用により行われてもよい。溶融重合の後に固相重合をさらに実施することにより、ポリエステル樹脂の高分子量化、機械的強度及び耐熱性の向上、流動開始温度の上昇を図り得る。
固相重合は、好ましくは、溶融重合工程からポリマーを抜き出し、その後、粉砕してパウダー状又はフレーク状等にした後、公知の固相重合方法により行われる。具体的には、例えば、窒素等の不活性雰囲気下、200℃以上350℃以下の温度で、1時間以上30時間以下、固相状態で熱処理する方法等が挙げられる。
固相重合は、攪拌しながらでも、攪拌することなく静置した状態で行ってもよい。
なお適当な攪拌機構を備えることにより溶融重合槽と固相重合槽とを同一の反応槽とすることもできる。ポリエステル樹脂の製造は、例えば、回分装置、連続装置等を用いて行うことができる。
得られたポリエステル樹脂は、公知の方法によりペレット状、フレーク状、粉末状等に加工されてもよい。
<樹脂組成物>
本発明に係る樹脂組成物(以下、単に「樹脂組成物」ともいう。)は、上記本発明に係るポリエステル樹脂と、充填剤とを含む。充填剤は、有機充填剤であってもよいし、無機充填剤であってもよい。
樹脂組成物は、充填剤を1種又は2種以上含むことができる。
充填剤としては、例えば、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ガラスフレーク、タルク、マイカ、クレイ、ウォラストナイト、ドロマイト、グラファイト、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、チタン酸カリウム繊維、ホウ酸アルミニウム繊維、アラミド繊維、カーボンブラック、黒鉛、シリカ、石英粉末、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、クレー、酸化鉄、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、アルミナ、硫酸カルシウム、その他各種の金属又は金属化合物粉末等が挙げられる。
樹脂組成物における充填剤の含有量は、ポリエステル樹脂100質量部に対して、例えば1質量部以上150質量部以下であり、好ましくは5質量部以上100質量部以下であり、より好ましくは10質量部以上70質量部以下であり、さらに好ましくは20質量部以上70質量部以下である。
樹脂組成物は、上記本発明に係るポリエステル樹脂以外の樹脂を1種又は2種以上含み得る。該樹脂としては、例えば、上記本発明に係るポリエステル樹脂以外のポリエステル樹脂、ポリオレフィン、環状ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスルホン、(メタ)アクリル樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、イミド樹脂、ポリスチレン樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、熱硬化性樹脂等が挙げられる。
樹脂組成物は、充填剤以外の添加剤を1種又は2種以上含み得る。該添加剤としては、例えば、着色剤、分散剤、可塑剤、酸化防止剤、硬化剤、難燃剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、界面活性剤、滑剤、離型剤等が挙げられる。
樹脂組成物は、ポリエステル樹脂、充填剤及び必要に応じて添加される他の成分を含むものである限り特に制限されないが、例えば、ポリエステル樹脂、充填剤及び必要に応じて添加される他の成分を含む混合物の溶融混練物であってもよい。
<成形品>
本発明に係る成形品(以下、単に「成形品」ともいう。)は、上記本発明に係るポリエステル樹脂又は上記本発明に係る樹脂組成物を含む。
成形品は、例えば、フィルム、シート、板、繊維等であることができる。
成形品は、ポリエステル樹脂又は樹脂組成物から、射出成形法、圧縮成形法、押出成形法、ブロー成形法、溶液キャスト法等によって製造することができる。
ポリエステル樹脂、樹脂組成物及び成形品は、通信機器、電子機器及びそれらの部品等に好適に適用することができる。該部品としては、例えば、アンテナ、コネクタ、コンデンサ、トランス、回路基板、フレキシブルプリント基板等が挙げられる。
以下、実施例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。例中、含有量ないし使用量を表す%及び部は、特記ない限り、質量基準である。
<実施例1>
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸1035.0g(5.50モル)、ハイドロキノン137.6g(1.25モル)、2,3,5-トリメチルハイドロキノン152.2g(1.00モル)、テレフタル酸83.1g(0.50モル)、2,6-ナフタレンジカルボン酸378.3g(1.75モル)、無水酢酸1174.0(11.50モル)及び触媒としての1-メチルイミダゾール0.054gを添加し、攪拌しながら昇温した。内温が140℃となったところで、140℃を保持したまま1時間攪拌した。
次に、留出する副生酢酸、未反応の無水酢酸を留去しながら、140℃から300℃まで4時間20分かけて昇温した。300℃で2時間保温して全芳香族ポリエステル樹脂を得た。得られた全芳香族ポリエステル樹脂を室温に冷却し、粉砕機で粉砕して、全芳香族ポリエステル樹脂の粉末(粒子径は約0.1mm~約2mm)を得た。
この粉末(全芳香族ポリエステル樹脂)の流動開始温度を測定したところ、246℃であった。
得られた粉末を25℃から240℃まで1時間かけて昇温したのち、240℃から280℃まで5時間8分かけて昇温し、次いで280℃で10時間保温して固相重合させた。その後、固相重合した後の粉末を冷却し、冷却後の粉末(全芳香族ポリエステル樹脂、「ポリエステル樹脂1」)の流動開始温度を測定したところ、314℃であった。
<実施例2>
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸1129.1g(6.00モル)、1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオール186.2g(1.00モル)、2,3,5-トリメチルハイドロキノン152.2g(1.00モル)、テレフタル酸332.3g(2.00モル)、無水酢酸1123.0(11.00モル)及び触媒としての1-メチルイミダゾール0.054gを添加し、攪拌しながら昇温した。内温が140℃となったところで、140℃を保持したまま1時間攪拌した。
次に、留出する副生酢酸、未反応の無水酢酸を留去しながら、140℃から300℃まで4時間かけて昇温した。300℃で1時間保温して全芳香族ポリエステル樹脂を得た。得られた全芳香族ポリエステル樹脂を室温に冷却し、粉砕機で粉砕して、全芳香族ポリエステル樹脂の粉末(粒子径は約0.1mm~約2mm)を得た。
この粉末(全芳香族ポリエステル樹脂)の流動開始温度を測定したところ、237℃であった。
得られた粉末を25℃から220℃まで1時間かけて昇温したのち、220℃から290℃まで11時間40分かけて昇温し、次いで290℃で5時間保温して固相重合させた。その後、固相重合した後の粉末を冷却し、冷却後の粉末(全芳香族ポリエステル樹脂、「ポリエステル樹脂2」)の流動開始温度を測定したところ、288℃であった。
<実施例3>
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸1129.1g(6.00モル)、1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオール335.2g(1.80モル)、2,2,’,3,3’,5,5’-ヘキサメチル-1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオール54.1g(0.20モル)、テレフタル酸332.3g(2.00モル)、無水酢酸1123.0(11.00モル)及び触媒としての1-メチルイミダゾール0.056gを添加し、攪拌しながら昇温した。内温が140℃となったところで、140℃を保持したまま1時間攪拌した。
次に、留出する副生酢酸、未反応の無水酢酸を留去しながら、140℃から300℃まで4時間かけて昇温した。300℃で2時間保温して全芳香族ポリエステル樹脂を得た。得られた全芳香族ポリエステル樹脂を室温に冷却し、粉砕機で粉砕して、全芳香族ポリエステル樹脂の粉末(粒子径は約0.1mm~約2mm)を得た。
この粉末(全芳香族ポリエステル樹脂)の流動開始温度を測定したところ、232℃であった。
得られた粉末を25℃から230℃まで1時間かけて昇温したのち、230℃から303℃まで12時間10分かけて昇温し、次いで303℃で5時間保温して固相重合させた。その後、固相重合した後の粉末を冷却し、冷却後の粉末(全芳香族ポリエステル樹脂、「ポリエステル樹脂3」)の流動開始温度を測定したところ、330℃であった。
<実施例4>
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸1129.1g(6.00モル)、1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオール316.6g(1.70モル)、2,2,’,3,3’,5,5’-ヘキサメチル-1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオール81.1g(0.30モル)、テレフタル酸332.3g(2.00モル)、無水酢酸1123.0(11.00モル)及び触媒としての1-メチルイミダゾール0.056gを添加し、攪拌しながら昇温した。内温が140℃となったところで、140℃を保持したまま1時間攪拌した。
次に、留出する副生酢酸、未反応の無水酢酸を留去しながら、140℃から300℃まで4時間かけて昇温した。300℃で1時間保温して全芳香族ポリエステル樹脂を得た。得られた全芳香族ポリエステル樹脂を室温に冷却し、粉砕機で粉砕して、全芳香族ポリエステル樹脂の粉末(粒子径は約0.1mm~約2mm)を得た。
この粉末(全芳香族ポリエステル樹脂)の流動開始温度を測定したところ、222℃であった。
得られた粉末を25℃から230℃まで1時間かけて昇温したのち、230℃から304℃まで12時間20分かけて昇温し、次いで304℃で5時間保温して固相重合させた。その後、固相重合した後の粉末を冷却し、冷却後の粉末(全芳香族ポリエステル樹脂、「ポリエステル樹脂4」)の流動開始温度を測定したところ、331℃であった。
<実施例5>
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸1129.1g(6.00モル)、1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオール279.3g(1.50モル)、2,2,’,3,3’,5,5’-ヘキサメチル-1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオール135.2g(0.50モル)、テレフタル酸332.3g(2.00モル)、無水酢酸1123.0(11.00モル)及び触媒としての1-メチルイミダゾール0.056gを添加し、攪拌しながら昇温した。内温が140℃となったところで、140℃を保持したまま1時間攪拌した。
次に、留出する副生酢酸、未反応の無水酢酸を留去しながら、140℃から300℃まで5時間7分かけて昇温した。300℃で1時間保温して全芳香族ポリエステル樹脂を得た。得られた全芳香族ポリエステル樹脂を室温に冷却し、粉砕機で粉砕して、全芳香族ポリエステル樹脂の粉末(粒子径は約0.1mm~約2mm)を得た。
この粉末(全芳香族ポリエステル樹脂)の流動開始温度を測定したところ、233℃であった。
得られた粉末を25℃から230℃まで1時間かけて昇温したのち、230℃から310℃まで13時間20分かけて昇温し、次いで310℃で5時間保温して固相重合させた。その後、固相重合した後の粉末を冷却し、冷却後の粉末(全芳香族ポリエステル樹脂、「ポリエステル樹脂5」)の流動開始温度を測定したところ、331℃であった。
<比較例1>
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸1035.0g(5.50モル)、ハイドロキノン247.7g(2.25モル)、テレフタル酸83.1g(0.50モル)、2,6-ナフタレンジカルボン酸378.3g(1.75モル)、無水酢酸1123.0(11.00モル)及び触媒としての1-メチルイミダゾール0.054gを添加し、攪拌しながら昇温した。内温が140℃となったところで、140℃を保持したまま3時間攪拌した。
次に、留出する副生酢酸、未反応の無水酢酸を留去しながら、140℃から300℃まで5時間かけて昇温した。300℃で1時間30分保温して全芳香族ポリエステル樹脂を得た。得られた全芳香族ポリエステル樹脂を室温に冷却し、粉砕機で粉砕して、全芳香族ポリエステル樹脂の粉末(粒子径は約0.1mm~約2mm)を得た。
この粉末(全芳香族ポリエステル樹脂)の流動開始温度を測定したところ、250℃であった。
得られた粉末を25℃から240℃まで1時間かけて昇温したのち、240℃から285℃まで5時間46分かけて昇温し、次いで285℃で5時間保温して固相重合させた。その後、固相重合した後の粉末を冷却し、冷却後の粉末(全芳香族ポリエステル樹脂、「ポリエステル樹脂6」)の流動開始温度を測定したところ、320℃であった。
<比較例2>
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸1129.1g(6.00モル)、1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオール372.4g(2.00モル)、テレフタル酸332.3g(2.00モル)、無水酢酸1120.0(11.00モル)及び触媒としての1-メチルイミダゾール0.055gを添加し、攪拌しながら昇温した。内温が140℃となったところで、140℃を保持したまま1時間攪拌した。
次に、留出する副生酢酸、未反応の無水酢酸を留去しながら、140℃から300℃まで4時間かけて昇温した。300℃で2時間保温して全芳香族ポリエステル樹脂を得た。得られた全芳香族ポリエステル樹脂を室温に冷却し、粉砕機で粉砕して、全芳香族ポリエステル樹脂の粉末(粒子径は約0.1mm~約2mm)を得た。
この粉末(全芳香族ポリエステル樹脂)の流動開始温度を測定したところ、252℃であった。
得られた粉末を25℃から230℃まで1時間かけて昇温したのち、230℃から304℃まで12時間20分かけて昇温し、次いで304℃で5時間保温して固相重合させた。その後、固相重合した後の粉末を冷却し、冷却後の粉末(全芳香族ポリエステル樹脂、「ポリエステル樹脂7」)の流動開始温度を測定したところ、330℃であった。
表1に、ポリエステル樹脂1~7の製造に使用したモノマーの組成を示す(単位:モル%)。また同表に、後述する方法によって測定したポリエステル樹脂1~7の流動開始温度を示す。
表1に示される略称の詳細は次のとおりである。
BON:6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸
TMHQ:2,3,5-トリメチルハイドロキノン
TMP-BP:2,2,’,3,3’,5,5’-ヘキサメチル-1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオール
TPA:テレフタル酸
NDCA:2,6-ナフタレンジカルボン酸
HQ:ハイドロキノン
DOD:1,1’-ビフェニル-4,4’-ジオール
〔測定〕
ポリエステル樹脂1~7について次の測定を行った。測定結果を表1に示す。
(1)流動開始温度
4℃/分の昇温速度で加熱溶融されたポリエステル樹脂を、荷重9.8MPaの荷重下、内径1mm、長さ10mmのノズルから押し出したときに、毛細管型レオメータを用いて測定される溶融粘度が4800Pa・sを示す温度を測定し、これを流動開始温度とした。
(2)TD成形収縮率(成形時のTDにおける収縮率)
粉末状のポリエステル樹脂60質量部に対して、ミルドガラスファイバー(セントラル グラス ファイバー(株)製 EFH75-01)40質量部を混合し、同方向2軸押出機(池貝鉄工(株)製 PCM-30)を用いて粉末状のポリエステル樹脂の流動開始温度+15℃の温度にて溶融混練し、ストランド状に押し出し、冷却後、裁断して、ペレット状のポリエステル樹脂組成物を得た。
得られたポリエステル樹脂組成物を、日精樹脂工業(株)製 PS405ASE型射出成型機を用いて、シリンダー温度を粉末状のポリエステル樹脂の流動開始温度+20℃、金型温度を130℃の条件で射出成形して作製した64mm(MD)×64mm(TD)×3mm(厚み)の平板状試験片(以下、「成形品」と称することがある。)について、TDの2辺の長さを測定し、その平均値を求め、この平均値と、金型キャビティのTDの長さとから、下記式によりTD成形収縮率を算出した。ここで、MDは、射出成形時におけるポリエステル樹脂組成物の流れ方向を表し、TDは、ポリエステル樹脂組成物の流れ方向に対して垂直な方向を表す。
TD成形収縮率(%)=([金型キャビティのTDの長さ(μm)]-[成形品のTDの2辺の長さの平均値(μm)])/[金型キャビティのTDの長さ(μm)]×100
(3)引張強度及び引張伸び
粉末状のポリエステル樹脂60質量部に対して、ミルドガラスファイバー(セントラル グラス ファイバー(株)製 EFH75-01)40質量部を混合し、同方向2軸押出機(池貝鉄工(株)製 PCM-30)を用いて粉末状のポリエステル樹脂の流動開始温度+15℃の温度にて溶融混練し、ストランド状に押し出し、冷却後、裁断して、ペレット状の芳香族ポリエステル組成物を得た。
得られたポリエステル樹脂組成物を、日精樹脂工業(株)製 PS405ASE型射出成型機を用いて、シリンダー温度を粉末状のポリエステル樹脂の流動開始温度+20℃、金型温度を130℃の条件で射出成形してASTM 4号ダンベルを作製し、ASTM D638に準拠して23℃における引張強度及び引張伸びを測定した。
(4)曲げ強度
粉末状のポリエステル樹脂60質量部に対して、ミルドガラスファイバー(セントラル グラス ファイバー(株)製 EFH75-01)40質量部を混合し、同方向2軸押出機(池貝鉄工(株)製 PCM-30)を用いて粉末状のポリエステル樹脂の流動開始温度+15℃の温度にて溶融混練し、ストランド状に押し出し、冷却後、裁断して、ペレット状の芳香族ポリエステル組成物を得た。
得られたポリエステル樹脂組成物を、日精樹脂工業(株)製 PS405ASE型射出成型機を用いて、シリンダー温度を粉末状のポリエステル樹脂の流動開始温度+20℃、金型温度を130℃の条件で射出成形して作製した127mm(長さ)×12.7mm(幅)×6.4mm(厚み)の試験片の23℃での曲げ強度を、ASTM D790に準拠して測定した。
(5)Izod衝撃強度
粉末状のポリエステル樹脂60質量部に対して、ミルドガラスファイバー(セントラル グラス ファイバー(株)製 EFH75-01)40質量部を混合し、同方向2軸押出機(池貝鉄工(株)製 PCM-30)を用いて粉末状のポリエステル樹脂の流動開始温度+15℃の温度にて溶融混練し、ストランド状に押し出し、冷却後、裁断して、ペレット状の芳香族ポリエステル組成物を得た。
得られたポリエステル樹脂組成物を、日精樹脂工業(株)製 PS405ASE型射出成型機を用いて、シリンダー温度を粉末状のポリエステル樹脂の流動開始温度+20℃、金型温度を130℃の条件で射出成形して作製した64mm(長さ)×12.7mm(幅)×6.4mm(厚み)の試験片(ノッチなし)の23℃でのIzod衝撃強度を、ASTM D256に準拠して測定した。
(6)荷重たわみ温度
粉末状のポリエステル樹脂60質量部に対して、ミルドガラスファイバー(セントラル グラス ファイバー(株)製 EFH75-01)40質量部を混合し、同方向2軸押出機(池貝鉄工(株)製 PCM-30)を用いて粉末状のポリエステル樹脂の流動開始温度+15℃の温度にて溶融混練し、ストランド状に押し出し、冷却後、裁断して、ペレット状の芳香族ポリエステル組成物を得た。
得られたポリエステル樹脂組成物を、日精樹脂工業(株)製 PS405ASE型射出成型機を用いて、シリンダー温度を粉末状のポリエステル樹脂の流動開始温度+20℃、金型温度を130℃の条件で射出成形して作製した12.7mm(長さ)×12.7mm(幅)×6.4mm(厚み)の試験片の荷重たわみ温度を、ASTM D648に準拠し、1.82MPaの荷重、昇温速度2℃/分で測定した。
(7)誘電正接及び誘電率
ポリエステル樹脂を(流動開始温度+20)℃の条件で熱プレスし、直径1cm、厚み2mmの錠剤に成形した。得られた錠剤サンプルを用い、下記条件にて1GHzにおける誘電正接及び誘電率を測定した。
測定装置:インピーダンスアナライザー(Agilent社製 型式:E4991A)
測定方法:容量法
電極型式:16453A
測定環境:23℃、50%RH
印加電圧:1V
Figure 0007446916000005

Claims (6)

  1. 下記式(I)で表される構成単位と、
    下記式(IIa)で表される構成単位及び下記式(IIb)で表される構成単位からなる群より選択される少なくとも1種の構成単位と、
    下記式(III)で表される構成単位と、を含み、
    下記式(IVa)で表される構成単位及び下記式(IVb)で表される構成単位からなる群より選択される少なくとも1種の構成単位をさらに含む、全芳香族ポリエステル樹脂。
    Figure 0007446916000006

    [式(III)中、Arは、1,4-フェニレン基、1,3-フェニレン基及び2,6-ナフタレンジイル基からなる群より選択される少なくとも1種の基を表す。]
    Figure 0007446916000007
  2. 前記式(I)で表される構成単位、前記式(IIa)で表される構成単位、前記式(IIb)で表される構成単位、前記式(III)で表される構成単位、前記式(IVa)で表される構成単位及び前記式(IVb)で表される構成単位の合計含有率を100モル%とするとき、
    前記式(I)で表される構成単位の含有率が50モル%以上80モル%以下であり、
    前記式(IIa)で表される構成単位及び前記式(IIb)で表される構成単位の合計含有率が0.1モル%以上10モル%以下であり、
    前記式(III)で表される構成単位の含有率が10モル%以上25モル%以下であり、
    前記式(IVa)で表される構成単位及び前記式(IVb)で表される構成単位の合計含有率が5モル%以上20モル%以下である、請求項に記載の全芳香族ポリエステル樹脂。
  3. 4℃/分の昇温速度で加熱溶融された前記全芳香族ポリエステル樹脂を、9.8MPaの荷重下、内径1mm、長さ10mmのノズルから押し出したときに、毛細管型レオメータを用いて測定される溶融粘度が4800Pa・sを示す温度が290℃以上350℃以下である、請求項1又は2に記載の全芳香族ポリエステル樹脂。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載の全芳香族ポリエステル樹脂100質量部と、
    充填剤10質量部以上70質量部以下と、
    を含む、樹脂組成物。
  5. 請求項1~のいずれか1項に記載の全芳香族ポリエステル樹脂又は請求項に記載の樹脂組成物を含む、成形品。
  6. フィルムである、請求項に記載の成形品。
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