JP7445437B2 - 光源モジュール及び光変調モジュール - Google Patents

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Description

本開示は、光源モジュール及び光変調モジュールに関する。
特許文献1には、端面発光型の半導体レーザ素子に関する技術が開示されている。この半導体レーザ素子は、基板上に形成された下部クラッド層と、上部クラッド層と、下部クラッド層と上部クラッド層との間に介在する活性層と、活性層と上部及び下部クラッド層の少なくともいずれか一方との間に介在するフォトニック結晶層と、活性層の第1領域に駆動電流を供給するための第1駆動電極とを備える。第1駆動電極の長手方向は、半導体レーザ素子の厚み方向から見た場合、この半導体レーザ素子の光出射端面の法線に対して傾斜している。フォトニック結晶層の第1領域に対応する領域は、周囲と屈折率が異なる異屈折率部の配列周期が互いに異なる第1及び第2の周期構造を有する。第1及び第2の周期構造におけるそれぞれの配列周期の逆数の差分に応じて、第1駆動電極の長手方向に対して所定の角度を成す2つ以上のレーザビームが半導体レーザ素子内部で生成される。これらのレーザビームのうち、光出射端面に向かう1つのレーザビームの光出射端面に対する屈折角は90度未満である。光出射端面に向かう別の少なくとも1つのレーザビームは、光出射端面に対して全反射臨界角条件を満たす。
非特許文献1には、コンピュータ生成ホログラム(Computer Generated Hologram:CGH)に関する技術が開示されている。それぞれ独立した反射率を有する4つのサブピクセルを印刷により作成して一つのピクセルとし、複数のピクセルにレーザ光を照射してその反射光を合成する。この場合、各ピクセルからの発光方向を任意にシフトし得ることが述べられている。非特許文献2には、非特許文献1に記載された技術において、各ピクセルが、それぞれ独立した反射率を有する3つのサブピクセルを含んでいれば、各ピクセルからの発光方向を任意にシフトし得ることが述べられている。
特開2013-120801号公報
Wai Hon Lee, "Sampled Fourier Transform Hologram Generated byComputer", Applied Optics, Vol. 9, No. 3, pp.639-643, March 1970 C. B. Burckhardt, "A Simplification of Lee's Method of Generating Hologramsby Computer", Applied Optics, Vol. 9, No. 8, p.1949, August 1970
従来より、空間的な位相変調により、光の進行方向を変化させる、或いは任意の光像を生成するなどの技術が研究されている。或る技術では、半導体レーザ素子の活性層の近傍に、複数の異屈折率領域とを含む位相変調層を設ける。そして、位相変調層の厚み方向に垂直な面内において仮想的な正方格子を設定した場合に、例えば、複数の異屈折率領域の重心を、仮想的な正方格子の格子点から離れて配置するとともに、格子点周りの回転角度を各異屈折率領域毎に個別に設定する。このような素子によれば、フォトニック結晶レーザ素子と同様にレーザ光を積層方向に出射するとともに、レーザ光の位相分布を空間的に制御し、レーザ光を任意の光像として出射することができる。
しかしながら、この素子では、位相変調層の複数の異屈折率領域の配置が固定されているので、予め設計された一の光像のみしか出力することができない。出射光像や光の進行方向を動的に変化させるためには、出射光の位相分布を動的に制御する必要がある。そこで、本開示は、光の位相分布を動的に制御し得る光源モジュール及び光変調モジュールを提供することを目的とする。
本開示の一形態に係る第1の光源モジュールは、誘導放出光を出力する発光部と、誘導放出光の強度を調整する強度調整部と、強度調整部により強度調整された誘導放出光を出力する光出射面とを備える。光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有する。各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含む。少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズは誘導放出光の波長よりも小さい。強度調整部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、複数の単位部分それぞれが誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能である。少なくとも3つのサブピクセルから出力される誘導放出光の位相は互いに揃っている。
本開示の一形態に係る第2の光源モジュールは、誘導放出光を出力する発光部と、誘導放出光の強度を調整する強度調整部と、強度調整部により強度調整された誘導放出光を出力する光出射面と、光出射面と光学的に結合された縮小光学系と、を備える。光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有する。各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含む。縮小光学系を通過した後の或る位置において、少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅は誘導放出光の波長よりも小さい。強度調整部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、複数の単位部分それぞれが誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能である。少なくとも3つのサブピクセルから出力される誘導放出光の位相は互いに揃っている。
この第1及び第2の光源モジュールでは、発光部から出力された誘導放出光が、強度調整部の複数の単位部分に入力される。そして、強度調整部は、各単位部分において誘導放出光の強度を個別に調整する。強度調整された誘導放出光は、各単位部分から光出射面の各サブピクセルを通じて出力される。従って、この第1の光源モジュールでは、各ピクセルに含まれる少なくとも3つのサブピクセルから出力する誘導放出光の強度を、各サブピクセル毎に独立して制御することができる。また、第1の光源モジュールでは、少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズが、誘導放出光の波長よりも小さい。また、第2の光源モジュールでは、縮小光学系を通過した後の或る位置において、少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅が、誘導放出光の波長よりも小さい。これらの場合、少なくとも3つのサブピクセルを纏めて、等価的に単一の位相を有する画素と見なすことができ、且つ、少なくとも3つのサブピクセルから出力される誘導放出光の位相が互いに揃っている場合、各ピクセルから出力される誘導放出光の位相は、少なくとも3つのサブピクセルにより実現される強度分布によって定まる。従って、上記第1及び第2の光源モジュールによれば、光の位相分布を動的に制御することができる。
上記第1及び第2の光源モジュールは、主面を有する基板を備え、主面は第1及び第2の領域を含み、発光部は、第1の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられた活性層、及び該活性層上に設けられた上部クラッド層を含む半導体積層構造を有し、強度調整部は、第2の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられ活性層と光学的に結合された光吸収層、及び該光吸収層上に設けられた上部クラッド層を含む半導体積層構造を有し、強度調整部の光吸収層及び上部クラッド層が複数の単位部分に電気的に分割されてもよい。この場合、発光部及び強度調整部を、半導体素子を用いて小型に構成することができる。
上記第1及び第2の光源モジュールにおいて、基板の主面は、第1の領域との間に第2の領域を挟む位置に設けられた第3の領域を更に含み、当該光源モジュールは、第3の領域上に設けられた光回折部を更に備え、光回折部は、第3の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられ強度調整部の光吸収層と光学的に結合された光導波層、該光導波層上に設けられた上部クラッド層、及び回折格子層を含む半導体積層構造を有し、強度調整部から光導波層を介して受けた誘導放出光を主面と交差する方向に出力し、光出射面は光回折部に対して該方向に設けられ、光回折部の回折格子層及び上部クラッド層は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されてもよい。この場合、半導体素子を用いて発光部及び強度調整部を構成したときに、強度調整後の誘導放出光を基板の主面と交差する方向に出力することができる。故に、複数のピクセルを容易に集積化することが可能であり、複数のピクセルの配列の自由度を高めることができる。
上記第1及び第2の光源モジュールにおいて、光回折部の半導体積層構造は、光回折部の複数の単位部分と交互に形成されたスリットを有してもよい。例えばこのような構成により、光回折部の光導波層及び上部クラッド層を、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に容易に分割することができる。
上記第1及び第2の光源モジュールにおいて、強度調整部の半導体積層構造は、強度調整部の複数の単位部分と交互に設けられた高抵抗領域を含んでもよい。例えばこのような構成により、複数の単位部分それぞれが誘導放出光の強度調整量を個別に制御することができる。
上記第1及び第2の光源モジュールにおいて、基板の主面は、第2の領域との間に第1の領域を挟む位置に設けられた第4の領域を更に含み、当該光源モジュールは、第4の領域上に設けられた光吸収部を更に備え、光吸収部は、第4の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられ活性層と光学的に結合された光吸収層、及び該光吸収層上に設けられた上部クラッド層を含む半導体積層構造を有してもよい。この場合、半導体素子を用いて発光部を構成した場合のレーザ発振を抑制して、誘導放出光に含まれるスペックルノイズを低減することができる。
上記第1及び第2の光源モジュールは、扇型に広がる光導波路を更に備え、発光部は光導波路の中心点側の一端と光学的に結合され、強度調整部は光導波路の円弧側の他端と光学的に結合され、強度調整部の複数の単位部分は、光導波路を導波する誘導放出光の等位相面に沿って並んで配置されてもよい。この場合、誘導放出光の位相を容易に揃えることができる。
上記第1及び第2の光源モジュールにおいて、発光部は面光源であり、強度調整部は、面光源の発光面と対向する面と、該対向する面とは反対側の面とを有し、該対向する面から受けた誘導放出光の強度を調整して該反対側の面から出力してもよい。この場合、例えば複数のピクセルが二次元状に配置された面発光型の光源モジュールを容易に実現することができる。
上記第1及び第2の光源モジュールにおいて、光出射面は強度調整部の上記反対側の面により構成されてもよい。その場合、光源モジュールは、光出射面上に設けられ、光出射面から出力された誘導放出光の強度を調整する別の強度調整部と、別の強度調整部により強度調整された誘導放出光を出力する別の光出射面と、を更に備えてもよい。その場合、第2の光源モジュールにおいては、縮小光学系は別の光出射面と光学的に結合される。そして、別の光出射面は、光出力方向から見て光出射面の複数のピクセルとそれぞれ重なる複数のピクセルを有し、別の光出射面の各ピクセルは、光出射面の少なくとも3つのサブピクセルの配列方向と交差する方向に一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、別の光出射面の少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズ(或いは、縮小光学系を通過した後の或る位置における、別の光出射面の少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅)は誘導放出光の波長よりも小さく、別の強度調整部は、別の光出射面の各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、該複数の単位部分それぞれが誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能であってもよい。例えばこのような構成により、複数のピクセルが二次元状に配置された面発光型の光源モジュールを実現することができる。
本開示の一形態に係る第3の光源モジュールは、誘導放出光を出力する発光部と、誘導放出光を出力する光出射面とを備える。光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有する。各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含む。少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズは誘導放出光の波長より小さい。発光部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、複数の単位部分それぞれが誘導放出光の強度を個別に制御可能である。少なくとも3つのサブピクセルから出力される誘導放出光の位相は互いに揃っている。
本開示の一形態に係る第4の光源モジュールは、誘導放出光を出力する発光部と、誘導放出光を出力する光出射面と、光出射面と光学的に結合された縮小光学系と、を備える。光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有する。各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含む。縮小光学系を通過した後の或る位置において、少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅は誘導放出光の波長よりも小さい。発光部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、複数の単位部分それぞれが誘導放出光の強度を個別に制御可能である。少なくとも3つのサブピクセルから出力される誘導放出光の位相が互いに揃っている。
この第3及び第4の光源モジュールでは、発光部の複数の単位部分それぞれから誘導放出光が出力される。その際、発光部は、各単位部分において誘導放出光の強度を個別に調整することができる。強度調整された誘導放出光は、各単位部分から光出射面の各サブピクセルを通じて出力される。従って、この第3及び第4の光源モジュールでは、各ピクセルに含まれる少なくとも3つのサブピクセルから出力する誘導放出光の強度を、各サブピクセル毎に独立して制御することができる。また、第3の光源モジュールでは、少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズが、誘導放出光の波長よりも小さい。また、第4の光源モジュールでは、縮小光学系を通過した後の或る位置において、少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅は誘導放出光の波長よりも小さい。これらの場合、少なくとも3つのサブピクセルを纏めて、等価的に単一の位相を有する画素と見なすことができ、且つ、少なくとも3つのサブピクセルから出力される誘導放出光の位相が互いに揃っている場合、各ピクセルから出力される誘導放出光の位相は、少なくとも3つのサブピクセルにより実現される強度分布によって定まる。従って、上記第3及び第4の光源モジュールによれば、光の位相分布を動的に制御することができる。
上記第3及び第4の光源モジュールは、主面を有する基板を備え、主面は第1の領域を含み、発光部は、第1の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられた活性層、及び該活性層上に設けられた上部クラッド層を含む半導体積層構造を有し、発光部の活性層及び上部クラッド層が複数の単位部分に電気的に分割されてもよい。この場合、発光部を、半導体素子を用いて小型に構成することができる。
上記第3及び第4の光源モジュールにおいて、基板の主面は第2の領域を更に含み、当該光源モジュールは、第2の領域上に設けられた光回折部を更に備え、光回折部は、第2の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられ発光部の活性層と光学的に結合された光導波層、該光導波層上に設けられた上部クラッド層、及び回折格子層を含む半導体積層構造を有し、発光部から光導波層を介して受けた誘導放出光を主面と交差する方向に出力し、光出射面は光回折部に対して該方向に設けられ、光回折部の回折格子層及び上部クラッド層は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されてもよい。この場合、半導体素子を用いて発光部を構成したときに、強度が調整された誘導放出光を基板の主面と交差する方向に出力することができる。故に、複数のピクセルを容易に集積化することが可能であり、複数のピクセルの配列の自由度を高めることができる。
上記第3及び第4の光源モジュールにおいて、光回折部の半導体積層構造は、光回折部の複数の単位部分と交互に形成されたスリットを有してもよい。例えばこのような構成により、光回折部の光導波層及び上部クラッド層を、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に容易に分割することができる。
上記第3及び第4の光源モジュールにおいて、基板の主面は、第2の領域との間に第1の領域を挟む位置に設けられた第3の領域を更に含み、当該光源モジュールは、第3の領域上に設けられた光吸収部を更に備え、光吸収部は、第3の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられ活性層と光学的に結合された光吸収層、及び該光吸収層上に設けられた上部クラッド層を含む半導体積層構造を有してもよい。この場合、半導体素子を用いて発光部を構成した場合のレーザ発振を抑制して、誘導放出光に含まれるスペックルノイズを低減することができる。
上記第3及び第4の光源モジュールにおいて、発光部の半導体積層構造は、発光部の複数の単位部分と交互に設けられた高抵抗領域を含んでもよい。例えばこのような構成により、複数の単位部分それぞれが誘導放出光の強度を個別に制御することができる。
本開示の一形態に係る第1の光変調モジュールは、誘導放出光の強度を調整する強度調整部と、強度調整部により強度調整された誘導放出光を出力する光出射面とを備える。光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有する。各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含む。少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズは誘導放出光の波長よりも小さい。強度調整部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、複数の単位部分それぞれが誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能である。少なくとも3つのサブピクセルから出力される誘導放出光の位相は互いに揃っている。
本開示の一形態に係る第2の光変調モジュールは、誘導放出光の強度を調整する強度調整部と、強度調整部により強度調整された誘導放出光を出力する光出射面と、光出射面と光学的に結合された縮小光学系と、を備える。光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有する。各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含む。縮小光学系を通過した後の或る位置において、少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅は誘導放出光の波長よりも小さい。強度調整部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、複数の単位部分それぞれが誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能である。少なくとも3つのサブピクセルから出力される誘導放出光の位相が互いに揃っている。
この第1及び第2の光変調モジュールでは、誘導放出光が、該光変調モジュールの外部から強度調整部の複数の単位部分に入力される。そして、強度調整部は、各単位部分において誘導放出光の強度を個別に調整する。強度調整された誘導放出光は、各単位部分から光出射面の各サブピクセルを通じて出力される。従って、この第1及び第2の光変調モジュールでは、各ピクセルに含まれる少なくとも3つのサブピクセルから出力する誘導放出光の強度を、各サブピクセル毎に独立して制御することができる。また、第1の光変調モジュールでは、少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズが、誘導放出光の波長よりも小さい。また、第2の光変調モジュールでは、縮小光学系を通過した後の或る位置において、少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅が、誘導放出光の波長よりも小さい。これらの場合、少なくとも3つのサブピクセルを纏めて、等価的に単一の位相を有する画素と見なすことができ、且つ、少なくとも3つのサブピクセルから出力される誘導放出光の位相が互いに揃っている場合、各ピクセルから出力される誘導放出光の位相は、少なくとも3つのサブピクセルにより実現される強度分布によって定まる。従って、上記第1及び第2の光変調モジュールによれば、光の位相分布を動的に制御することができる。
上記第1及び第2の光変調モジュールにおいて、強度調整部は、誘導放出光を第1面から受け、誘導放出光の強度を調整して第1面から出力する反射型の構成を有してもよい。この場合、例えば複数のピクセルが二次元状に配置された光変調モジュールを容易に実現することができる。
上記第1及び第2の光変調モジュールにおいて、第1面に入力される誘導放出光は、第1の偏光方向を有する直線偏光であり、強度調整部は、誘導放出光の偏光方向を第1の偏光方向と交差する第2の偏光方向とする偏光回転部を有し、当該光変調モジュールは、第1面と光学的に結合され、第1面に入力される強度調整前の誘導放出光と第1面から出力される強度調整後の誘導放出光とを分離する偏光ビームスプリッタを更に備えてもよい。例えばこのような構成によって、反射型の強度調整部に対して同軸でもって誘導放出光の入出射を行うことができ、光学系を簡素化できる。
上記第1及び第2の光変調モジュールにおいて、光出射面は強度調整部の第1面により構成されてもよい。その場合、光変調モジュールは、光出射面上に設けられ、光出射面から出力された誘導放出光の強度を調整する別の強度調整部と、別の強度調整部により強度調整された誘導放出光を出力する別の光出射面と、を更に備えてもよい。その場合、第2の光変調モジュールにおいては、縮小光学系は別の光出射面と光学的に結合される。そして、別の光出射面は、光出力方向から見て光出射面の複数のピクセルとそれぞれ重なる複数のピクセルを有し、別の光出射面の各ピクセルは、光出射面の少なくとも3つのサブピクセルの配列方向と交差する方向に一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、別の光出射面の少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズ(或いは、縮小光学系を通過した後の或る位置における、別の光出射面の少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅)は誘導放出光の波長よりも小さく、別の強度調整部は、別の光出射面の各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、該複数の単位部分それぞれが誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能であってもよい。例えばこのような構成により、複数のピクセルが二次元状に配置された光変調モジュールを実現することができる。
本開示によれば、光の位相分布を動的に制御し得る光源モジュール及び光変調モジュールを提供することが可能となる。
本開示の第1実施形態に係る光源モジュール1Aの構成を概略的に示す平面図である。 図1に示すII-II線に沿った断面図であって、光源モジュール1AのY方向に沿った側断面を示す。 図2に示す光源モジュール1Aの変形例を示す図である。 図1に示すIV-IV線に沿った断面図であって、変調領域4のX方向に沿った側断面を示す。 (a)部及び(b)部は、回折格子層58における回折格子の形状の例を示す平面図である。 図1に示すVI-VI線に沿った断面図であって、回折領域5のX方向に沿った側断面を示す。 第1変形例に係る光源モジュール1Bを示す断面図であって、図1のII-II線に沿った断面に対応する断面を示す。 第2変形例に係る光源モジュール1Cを示す断面図であって、図1のII-II線に沿った断面に対応する断面を示す。 第3変形例に係る光源モジュール1Dを示す平面図である。 第4変形例に係る光源モジュール1Eを示す平面図である。 実空間(a),(b)及び逆格子空間(c),(d)におけるΓ点及びM点を説明するための図である。 第5変形例に係る光源モジュール1Fを示す平面図である。 本開示の第2実施形態に係る光源モジュール1Gの構成を概略的に示す平面図である。 図13に示すXIV-XIV線に沿った断面図であって、光源モジュール1GのY方向に沿った側断面を示す。 図13に示すXV-XV線に沿った断面図であって、ゲイン領域3CのX方向に沿った側断面を示す。 第6変形例に係る光源モジュール1Hを示す断面図である。 (a)部は、本開示の第3実施形態に係る光源モジュール1Jの構成を概略的に示す平面図である。(b)部は、光源モジュール1JをY方向から見た概略的な側面図である。 図17の(a)部に示すXVIII-XVIII線に沿った断面図であって、光源モジュール1JのY方向に沿った側断面を示す。 第7変形例に係る光源モジュール1Kを示す断面図である。 本開示の第4実施形態に係る光変調モジュール1Lの構成を概略的に示す断面図である。 (a)部は、一方の光出射面2Bの構成を示す平面図である。(b)部は、他方の光出射面2Cの構成を示す平面図である。 第8変形例として、光変調モジュール1Mの構成を示す断面図である。 光変調モジュール1Mを含む光変調モジュール1Nの構成例を概略的に示す図である。 本開示の第5実施形態に係る光源モジュール1Pの構成を概略的に示す断面図である。 (a)部~(h)部は、非特許文献1に記載された技術を説明するための図である。 (a)部~(h)部は、非特許文献2に記載された技術を説明するための図である。
本開示の光源モジュール及び光変調モジュールの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本開示の第1実施形態に係る光源モジュール1Aの構成を概略的に示す平面図である。光源モジュール1Aは、共通の基板上に形成された半導体積層構造を含んで構成され、光出射面2、ゲイン領域3、変調領域4、回折領域5、及び吸収領域6を備える。ゲイン領域3は、本実施形態における発光部の例である。変調領域4は、本実施形態における強度調整部の例である。回折領域5は、本実施形態における光回折部の例である。吸収領域6は、本実施形態における光吸収部の例である。
光出射面2は、回折領域5の上面により構成され、一次元状に配列された複数のピクセル21を有する。図において、複数のピクセル21は太い実線により区画して示されている。本実施形態では、複数のピクセル21はY方向を長手方向とする長方形状を呈し、Y方向と交差(例えば直交)するX方向に並んで配置され、互いに隣接している。各ピクセル21は、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセル22を含む。本実施形態では、各ピクセル21において3つのサブピクセル22がX方向に配列され、互いに隣接している。サブピクセル22の配列方向(X方向)における各ピクセル21のサイズLは、後述するゲイン領域3から出力される誘導放出光の波長よりも小さい。
ゲイン領域3は、複数のピクセル21にそれぞれ対応する複数の部分31を含む。図において、複数の部分31は太い実線により区画して示されている。各部分31の平面形状は、Y方向を長手方向とする長方形である。複数の部分31は、Y方向と交差(例えば直交)するX方向に並んで配置され、互いに隣接している。各部分31は、電極33を介して供給される電流により発光し、誘導放出光をY方向に出力する。
Y方向における変調領域4の一端はゲイン領域3と光学的に結合され、他端は回折領域5を介して光出射面2と光学的に結合されている。変調領域4は、ゲイン領域3から出力された誘導放出光を減衰することにより、誘導放出光の強度を調整し、調整後の誘導放出光を回折領域5を介して光出射面2に提供する。変調領域4は、複数のピクセル21にそれぞれ対応する複数の部分41を含む。図において、複数の部分41は太い実線により区画して示されている。各部分41の平面形状は、Y方向を長手方向とする長方形である。複数の部分41は、X方向に並んで配置され、互いに隣接している。各部分41は、ゲイン領域3の各部分31と一対一で対応しており、各部分31と光学的に結合されている。一例では、変調領域4の各部分41とゲイン領域3の各部分31とはY方向において互いに隣接している。更に、各部分41は、X方向において、少なくとも3つの単位部分42に分割されている。各単位部分42は、光出射面2の各サブピクセル22と一対一で対応している。少なくとも3つの単位部分42は、Y方向を長手方向とし、X方向に並んで配置され、互いに隣接している。単位部分42の配列方向(X方向)における各部分41の幅は、上述したサイズLと等しく、ゲイン領域3から出力される誘導放出光の波長よりも小さい。ゲイン領域3から出力された誘導放出光は、各単位部分42に入力される。ゲイン領域3から複数の単位部分42に入力される誘導放出光の位相は、互いに揃っている。変調領域4は、各単位部分42に設けられた電極43を有する。変調領域4は、電極43に印加される電圧に応じて、誘導放出光の強度調整量を単位部分42毎に個別に制御する。
回折領域5は、変調領域4から受けた誘導放出光を、X方向及びY方向の双方と交差する(例えば直交する)Z方向に出力する。回折領域5は、複数のピクセル21にそれぞれ対応する複数の部分51を含む。図において、複数の部分51は太い実線(ピクセル21を区画する実線と共通)により区画して示されている。各部分51の平面形状は、Y方向を長手方向とする長方形である。複数の部分51は、X方向に並んで配置され、互いに隣接している。各部分51は、変調領域4の各部分41と一対一で対応しており、各部分41と光学的に結合されている。一例では、回折領域5の各部分51と変調領域4の各部分41とはY方向において互いに隣接している。更に、各部分51は、X方向において、少なくとも3つの単位部分52に分割されている。各単位部分52は、光出射面2の各サブピクセル22と一対一で対応しており、各サブピクセル22と光学的に結合されている。また、各単位部分52は、変調領域4の各単位部分42と一対一で対応しており、各単位部分42と光学的に結合されている。少なくとも3つの単位部分52は、Y方向を長手方向とし、X方向に並んで配置され、互いに隣接している。単位部分52の配列方向(X方向)における各部分51の幅は、上述したサイズLと等しく、ゲイン領域3から出力される誘導放出光の波長よりも小さい。
本実施形態では、光出射面2は回折領域5の上面(Z方向における回折領域5の一方の端面)により構成されている。すなわち、光出射面2の各サブピクセル22は、回折領域5の各単位部分52の上面により構成されている。変調領域4により強度調整された誘導放出光は、回折領域5を介して光出射面2に達し、光出射面2からZ方向に出力される。
吸収領域6は、変調領域4との間にゲイン領域3を挟む位置に設けられている。言い換えると、吸収領域6、ゲイン領域3、変調領域4、及び回折領域5は、Y方向においてこの順に並んで配置されている。吸収領域6は、ゲイン領域3における変調領域4とは反対側の端から出力された誘導放出光を吸収するために設けられている。この場合、ゲイン領域3はレーザ発振せず、レーザ光ではない誘導放出光を変調領域4へ出力する。なお、ゲイン領域3から変調領域4へ誘導放出光としてレーザ光を出力させる場合には、吸収領域6は無くてもよい。この場合、誘導放出光の強度を高めることができる。一実施例では、吸収領域6の平面形状はゲイン領域3の端面及び両側面を囲むU字状である。図に示すように、ゲイン領域3の両側面を囲む部分は、ゲイン領域3の両側面を完全に囲み、変調領域4の側面の一部を更に囲んでもよい。
図2は、図1に示すII-II線に沿った断面図であって、光源モジュール1AのY方向に沿った側断面を示す。図2に示すように、光源モジュール1Aは、基板10を備える。基板10は、平坦且つ互いに平行な主面10a及び裏面10bを有する。基板10は、半導体のエピタキシャル成長のために好適な基板であって、例えば半導体基板である。
主面10aは、領域10aa(第1の領域)、領域10ab(第2の領域)、領域10ac(第3の領域)、及び領域10ad(第4の領域)を含む。領域10aa及び領域10abは、Y方向に並んでいる。領域10acは、領域10aaとの間に領域10abを挟む位置に設けられ、領域10aa、領域10ab及び領域10acはY方向においてこの順に並んでいる。領域10adは、領域10abとの間に領域10aaを挟む位置に設けられ、領域10ad、領域10aa及び領域10abはY方向においてこの順に並んでいる。
ゲイン領域3は、領域10aa上に設けられた半導体積層構造30を有する。半導体積層構造30は、領域10aa上に設けられた下部クラッド層34と、下部クラッド層34上に設けられた活性層35と、活性層35上に設けられた上部クラッド層36と、上部クラッド層36上に設けられたコンタクト層37とを含む。活性層35の屈折率は下部クラッド層34及び上部クラッド層36の屈折率より大きく、活性層35のバンドギャップは下部クラッド層34及び上部クラッド層36のバンドギャップより小さい。また、半導体積層構造30は、半導体層38を更に含む。半導体層38は、下部クラッド層34と活性層35との間、または活性層35と上部クラッド層36との間に設けられている。図示例では、半導体層38は活性層35と上部クラッド層36との間に設けられている。コンタクト層37上には、電極33が設けられている。電極33は、コンタクト層37とオーミック接触を成す。基板10の裏面10b上には、裏面電極39が設けられている。裏面電極39は、基板10とオーミック接触を成す。
半導体積層構造30は、X方向においてゲイン領域3の複数の部分31と交互に設けられた高抵抗領域を更に含んでもよい。高抵抗領域は、半導体積層構造30の複数の部分31同士を電気的に分離する。この場合、高抵抗領域の幅を狭くして、互いに隣り合う部分31間の相互の光の漏れ出し及び干渉を許容することにより、複数の部分31から出力される誘導放出光の位相を揃えることができる。
変調領域4は、領域10ab上に設けられた半導体積層構造40を有する。半導体積層構造40は、領域10ab上に設けられた下部クラッド層44と、下部クラッド層44上に設けられた光吸収層45と、光吸収層45上に設けられた上部クラッド層46と、上部クラッド層46上に設けられたコンタクト層47とを含む。光吸収層45は、ゲイン領域3の活性層35と同じ高さ位置に互いに隣り合って設けられ、活性層35と光学的に結合されている。光吸収層45の屈折率は下部クラッド層44及び上部クラッド層46の屈折率より大きく、光吸収層45のバンドギャップは下部クラッド層44及び上部クラッド層46のバンドギャップより小さい。また、半導体積層構造40は、半導体層48を更に含む。半導体層48は、下部クラッド層44と光吸収層45との間、または光吸収層45と上部クラッド層46との間に設けられている。図示例では、半導体層48は光吸収層45と上部クラッド層46との間に設けられている。コンタクト層47上には、電極43が設けられている。電極43は、コンタクト層47とオーミック接触を成す。基板10の裏面10b上には、裏面電極49が設けられている。裏面電極49は、基板10とオーミック接触を成す。
半導体積層構造30と半導体積層構造40との間には、高抵抗領域(または絶縁領域)71が設けられている。高抵抗領域71は、半導体積層構造30,40(但し、後述する高抵抗領域72を除く)よりも高抵抗の領域であって、X方向におけるゲイン領域3及び変調領域4の全幅にわたって延在するとともに、半導体積層構造30,40の表面(すなわちコンタクト層37,47の表面)から下部クラッド層34,44に達している。Y方向における高抵抗領域71の幅は、例えば1μm以上100μm以下である。これは、活性層35と光吸収層45との光結合を妨げることなく、半導体積層構造30,40の電気的な分離を可能とする幅である。
なお、図2に示した高抵抗領域71は活性層35及び光吸収層45を貫通して下部クラッド層34,44に達しているが、図3に示すように、高抵抗領域71は活性層35及び光吸収層45に達していなくてもよい。その場合、高抵抗領域71の最下端は上部クラッド層36,46(または半導体層38,48)内に位置し、厚み方向における上部クラッド層36,46の一部及び半導体層38,48の全部、または厚み方向における半導体層38,48の一部が、互いに接してY方向に連続する。或いは、高抵抗領域71の最下端が回折格子層58内に位置してもよい。
図4は、図1に示すIV-IV線に沿った断面図であって、変調領域4のX方向に沿った側断面を示す。図4に示すように、変調領域4の光吸収層45、半導体層48、上部クラッド層46及びコンタクト層47は、複数の単位部分42に電気的に分割されている。具体的には、変調領域4の半導体積層構造40は、複数の単位部分42と交互に設けられた高抵抗領域72を含む。高抵抗領域72は、半導体積層構造40の他の半導体層よりも高抵抗の領域であって、Y方向における変調領域4の全長にわたって延在するとともに、半導体積層構造40の表面(すなわちコンタクト層47の表面)から下部クラッド層44に達している。また、隣接する単位部分42同士において互いに干渉してスーパーモードを形成し得るように、単位部分42同士の間隔(すなわちX方向における高抵抗領域72の幅)は誘導放出光の波長程度となっている。これにより、複数の単位部分42間で誘導放出光の位相が揃った状態を維持することができる。また、隣接する単位部分42間で光が漏れ出しやすいように、高抵抗領域72は各層44~48よりも高い屈折率を有するか、または各層44~48と同一の屈折率を有する。
再び図2を参照する。回折領域5は、半導体積層構造50を有する。半導体積層構造50は、領域10ac上に設けられた下部クラッド層54と、下部クラッド層54上に設けられた光導波層55と、光導波層55上に設けられた上部クラッド層56と、上部クラッド層56上に設けられた半導体層57とを含む。光導波層55は、変調領域4の光吸収層45と同じ高さ位置に互いに隣り合って設けられ、光吸収層45と光学的に結合されている。光導波層55の屈折率は下部クラッド層54及び上部クラッド層56の屈折率より大きく、光導波層55のバンドギャップは下部クラッド層54及び上部クラッド層56のバンドギャップより小さい。また、半導体積層構造50は、回折格子層58を更に含む。回折格子層58は、一次元又は二次元の回折格子を内部に有する。例えば、回折格子層58は、基本層58a及び複数の異屈折率領域58bを含む。複数の異屈折率領域58bは、基本層58a内において一定の周期で配置され、基本層58aとは異なる屈折率を有する。複数の異屈折率領域58bは、空孔であってもよく、基本層58aと異なる屈折率を有する半導体が埋め込まれることにより構成されてもよい。回折格子層58は、下部クラッド層54と光導波層55との間、または光導波層55と上部クラッド層56との間に設けられる。図示例では、回折格子層58は光導波層55と上部クラッド層56との間に設けられている。半導体層57上には、反射防止膜53が設けられている。基板10の裏面10b上には、反射ミラー59が設けられている。
図5の(a)部及び(b)部は、回折格子層58における回折格子の形状の例を示す平面図である。図5の(a)部は、異屈折率領域58bがY方向に一定の周期Tで配列された一次元的な回折格子を示す。また、図5の(b)部は、異屈折率領域58bがX方向及びY方向に一定の周期Tで配列された二次元的な回折格子(フォトニック結晶)を示す。これらの例において、回折格子の周期Tは、例えば、ゲイン領域3から出力される誘導放出光の波長と等しい。なお、図5の(b)部には、異屈折率領域58bの平面形状を正三角形とする場合を例示しているが、異屈折率領域58bの平面形状はこれに限られず、例えば円形、正方形、長方形等であってもよい。また、異屈折率領域58bの平面形状は、例えば図5の(b)部に示すように、Y方向に折り返し非対称な形状であってもよい。この場合、垂直方向への消失性干渉が生じにくいので、垂直方向への結合を強くすることが容易になる。
図6は、図1に示すVI-VI線に沿った断面図であって、回折領域5のX方向に沿った側断面を示す。図6に示すように、回折領域5の回折格子層58、上部クラッド層56及び半導体層57は、各サブピクセル22に対応する複数の単位部分52に分割されている。具体的には、回折領域5の半導体積層構造50は、X方向において複数の単位部分52と交互に設けられたスリット50aを含む。スリット50aは、半導体積層構造50に形成された溝であって、Y方向における回折領域5の全長にわたって延在するとともに、半導体積層構造50の表面(すなわち半導体層57の表面)から回折格子層58に達している。X方向におけるスリット50aの幅は、例えば1μm以上10μm以下である。これは、複数の単位部分52同士の光学的な分離を可能とする幅である。
再び図2を参照する。吸収領域6は、領域10ad上に設けられた半導体積層構造60を有する。半導体積層構造60は、領域10ad上に設けられた下部クラッド層64と、下部クラッド層64上に設けられた光吸収層65と、光吸収層65上に設けられた上部クラッド層66と、上部クラッド層66上に設けられたコンタクト層67とを含む。光吸収層65は、ゲイン領域3の活性層35と同じ高さ位置に互いに隣り合って設けられ、活性層35と光学的に結合されている。光吸収層65の屈折率は下部クラッド層64及び上部クラッド層66の屈折率より大きく、光吸収層65のバンドギャップは下部クラッド層64及び上部クラッド層66のバンドギャップより小さい。また、半導体積層構造60は、半導体層68を更に含む。半導体層68は、下部クラッド層64と光吸収層65との間、または光吸収層65と上部クラッド層66との間に設けられる。図示例では、半導体層68は光吸収層65と上部クラッド層66との間に設けられている。コンタクト層67上には、電極63が設けられている。電極63は、コンタクト層67とオーミック接触を成す。基板10の裏面10b上には、裏面電極69が設けられている。裏面電極69は、基板10とオーミック接触を成す。なお、吸収領域6は、複数のピクセル21に対応する複数の部分に分割されなくてもよい。
半導体積層構造30と半導体積層構造60との間には、高抵抗領域(または絶縁領域)73が設けられている。高抵抗領域73は、半導体積層構造30,60よりも高抵抗の領域であって、ゲイン領域3と吸収領域6との境界全体にわたって延在するとともに、半導体積層構造30,60の表面(すなわちコンタクト層37,67の表面)から下部クラッド層34,64に達している。Y方向における高抵抗領域73の幅は、例えば0.1μm以上2μm以下である。これは、活性層35と光吸収層65との光結合を妨げることなく、半導体積層構造30,60の電気的な分離を可能とする幅である。
下部クラッド層34、44、54、及び64は、共通の半導体層により構成されてもよい。換言すると、下部クラッド層34、44、54、及び64は、それぞれ同じ厚さ及び組成を有してもよい。活性層35、光吸収層45、光導波層55、及び光吸収層65は、共通の半導体層により構成されてもよい。換言すると、活性層35、光吸収層45、光導波層55、及び光吸収層65は、それぞれ同じ厚さ、層構造及び組成を有してもよい。上部クラッド層36、46、56、及び66は、共通の半導体層により構成されてもよい。換言すると、上部クラッド層36、46、56、及び66は、それぞれ同じ厚さ及び組成を有してもよい。コンタクト層37、47、67、及び半導体層57は、共通の半導体層により構成されてもよい。換言すると、コンタクト層37、47、67、及び半導体層57は、それぞれ同じ厚さ及び組成を有してもよい。半導体層38、48、68、及び回折格子層58の基本層58aは、共通の半導体層により構成されてもよい。換言すると、半導体層38、48、68、及び基本層58aは、それぞれ同じ厚さ及び組成を有してもよい。裏面電極39、49、69、及び反射ミラー59は、共通の金属膜により構成されてもよい。換言すると、裏面電極39、49、69、及び反射ミラー59は、それぞれ同じ厚さ、層構造及び構成材料を有してもよい。電極33、43、及び63は、それぞれ同じ厚さ、層構造及び構成材料を有してもよい。
基板10、並びに下部クラッド層34、44、54、及び64は、第1導電型(例えばn型)を有する。上部クラッド層36、46、56、及び66、並びにコンタクト層37、47、67、及び半導体層57は、第2導電型(例えばp型)を有する。光源モジュール1Aの具体的な実施例を以下に示す。
基板10:n型GaAs基板
下部クラッド層34、44、54、及び64:n型AlGaAs(屈折率3.39、厚さ0.5μm以上5μm以下)
活性層35、光吸収層45、光導波層55、及び光吸収層65:InGaAs/AlGaAs多重量子井戸構造(InGaAs層厚さ10nm、AlGaAs層厚さ10nm、3周期)
上部クラッド層36、46、56、及び66:p型AlGaAs(屈折率3.39、厚さ0.5μm以上5μm以下)
コンタクト層37、47、67、及び半導体層57:p型GaAs(厚さ0.05μm以上1μm以下)
半導体層38、48、68、及び基本層58a:i型GaAs(厚さ0.1μm以上2μm以下)
裏面電極39、49、69、及び反射ミラー59:GeAu/Au
電極33、43、及び63:Cr/AuまたはTi/Au
反射防止膜53:例えばSiNなどのシリコン化合物膜(厚さ0.1μm以上0.5μm以下)
ここで、光源モジュール1Aを作製する方法の例について説明する。まず、基板10の主面10a上に、半導体積層構造30、40、50、及び60を形成する。具体的には、有機金属気相成長法(MetalOrganic Chemical Vapor Deposition;MOCVD)を用いて、まず下部クラッド層34、44、54、及び64をエピタキシャル成長させる。次に、MOCVDを用いて、活性層35、光吸収層45、光導波層55、及び光吸収層65をエピタキシャル成長させる。続いて、MOCVDを用いて、半導体層38、48、68、及び回折格子層58の基本層58aをエピタキシャル成長させる。
続いて、電子線リソグラフィ技術を用いて、一次元回折格子(例えば図5の(a)部を参照)、或いは二次元回折格子(例えば図5の(b)部を参照)に対応する開口を有するレジストマスクを形成する。そして、このレジストマスクを介してドライエッチング(例えば誘導結合プラズマエッチング)を基本層58aに施すことにより、一次元回折格子または二次元回折格子のパターンを有する凹部(異屈折率領域58b)を基本層58aに形成する。その後、MOCVDを用いて、上部クラッド層36、46、56、及び66を成長させる。次いで、MOCVDを用いて、コンタクト層37、47、67、及び半導体層57を成長させる。なお、上部クラッド層36、46、56、及び66を形成する前に、基本層58aの凹部を、基本層58aと屈折率が異なる半導体により埋め込んで異屈折率領域58bとしてもよい。
続いて、フォトリソグラフィ技術を用いて、高抵抗領域71~73に対応する開口を有するレジストマスクを形成する。そして、このレジストマスクを介してイオン注入(例えば酸化イオン注入)を行うことにより、高抵抗領域71~73を形成する。なお、高抵抗領域71~73の形成に際しては、上記の方法に代えて、レジストマスクを介してドライエッチングを行うことによりスリット(溝)を形成し、該スリットを高抵抗の半導体再成長により埋め込んでもよい。
続いて、プラズマCVD法を用いて反射防止膜53の材料からなる表面保護膜を半導体積層構造30、40、50、及び60の全面に成膜する。その上に、フォトリソグラフィ技術を用いて、スリット50aに対応する開口を有するレジストマスクを形成する。そして、このレジストマスクを介してドライエッチングを表面保護膜及び半導体積層構造50に施すことにより、スリット50aを形成する。
続いて、フォトリソグラフィ技術を用いて、電極33、43、及び63に対応する開口を有するレジストマスクを形成する。そして、このレジストマスクを介してウェットエッチングまたはドライエッチングを施すことにより、電極33、43、及び63に対応する開口を表面保護膜に形成する。表面保護膜がシリコン化合物膜である場合、ウェットエッチングのエッチャントとしては例えばバッファードフッ酸が用いられ得る。また、ドライエッチングのエッチングガスとしては例えばCF4ガスが用いられ得る。
続いて、フォトリソグラフィ技術を用いて、電極33、43、及び63に対応する開口を有するレジストマスクを再び形成する。そして、真空蒸着法により電極33、43、及び63の材料を堆積したのち、リフトオフ法により電極33、43、及び63以外の堆積部分を除去する。続いて、真空蒸着法により基板10の裏面10b上に裏面電極39、49、69、及び反射ミラー59の材料を堆積する。最後に、アニールを行い、電極33、43、及び63並びに裏面電極39、49、及び69を合金化する。以上の工程を経て、本実施形態の光源モジュール1Aが作製される。
以上に説明した、本実施形態による光源モジュール1Aによって得られる作用効果について説明する。ゲイン領域3の電極33と裏面電極39との間にバイアス電流が供給されると、下部クラッド層34と上部クラッド層36との間にキャリアが集まり、活性層35において光が効率的に発生する。この光は、活性層35を導波し、活性層35の両端から誘導放出光として変調領域4及び吸収領域6へ出力される。このとき、誘導放出光は、変調領域4の複数の単位部分42に、位相が揃った状態で入力される。変調領域4の電極43と裏面電極49との間、及び吸収領域6の電極63と裏面電極69との間には逆バイアス電圧が印加され、量子閉じ込めシュタルク効果(Quantum Confined Stark Effect:QCSE)により、光吸収層45,65において誘導放出光が吸収される。変調領域4においては、逆バイアス電圧の大きさを制御して、誘導放出光の吸収量(減衰率)を調整することにより、誘導放出光の強度を所望の大きさに調整する。電極43が各単位部分42毎に独立して設けられているので、このような強度調整を、各単位部分42において個別に行うことができる。また、吸収領域6においては、逆バイアス電圧を十分な大きさに制御して、ゲイン領域3においてレーザ発振が生じない程度に誘導放出光を吸収する。
変調領域4によって強度調整された誘導放出光は、変調領域4の複数の単位部分42それぞれから、回折領域5の複数の単位部分52それぞれに入力される。誘導放出光は、下部クラッド層54と上部クラッド層56との間に閉じ込められつつ回折格子層58に達する。回折格子層58では、基板10の主面10aに沿った方向に共振モードが形成され、複数の異屈折率領域58bの配置に応じたモードのレーザ光が生成される。複数の単位部分52それぞれにおいて生成されたレーザ光は、波数(位相)が揃った状態で、基板10の主面10aと交差する方向(Z方向)に進む。光出射面2は、回折領域5に対して該方向(本実施形態では回折領域5の上面)に設けられているので、Z方向に進んだレーザ光は、そのまま光出射面2の複数のサブピクセル22を通じて光源モジュール1Aの外部へ出力されるか、または、反射ミラー59において反射したのち光出射面2の複数のサブピクセル22を通じて光源モジュール1Aの外部へ出力される。
ここで、図25は、非特許文献1に記載された技術を説明するための図である。図25の(a)部~(d)部には、一方向に並ぶ4つのサブピクセル102からなるピクセル101が示されており、各サブピクセル102の反射率がハッチングの粗密により表現されている。ここでは、ハッチングが粗いほど反射率が大きい(すなわち反射光の光強度が大きい)ものとする。サブピクセル102の配列方向におけるピクセル101のサイズが反射光の波長よりも小さい場合、4つのサブピクセル102を纏めて、等価的に単一の位相を有する一つの画素と見なすことができる。そして、4つのサブピクセル102からの反射光の位相が互いに揃っている場合、ピクセル101から出力される光の位相は、4つのサブピクセル102の強度分布によって定まる。例えば、4つのサブピクセル102が左から0°、90°、180°、及び270°の各位相に対応しているとする。この場合、図25の(a)部に示すように、180°及び270°にそれぞれ対応する2つのサブピクセル102から反射光を出力せず、0°及び90°にそれぞれ対応する2つのサブピクセル102の反射光の強度比を制御することにより、図25の(e)部に示すように、ピクセル101から出力される光の位相θを0°と90°との間の任意の値に制御することができる。また、図25の(b)部に示すように、90°及び180°にそれぞれ対応する2つのサブピクセル102から反射光を出力せず、0°及び270°にそれぞれ対応する2つのサブピクセル102の反射光の強度比を制御することにより、図25の(f)部に示すように、ピクセル101から出力される光の位相θを270°と0°(360°)との間の任意の値に制御することができる。また、図25の(c)部に示すように、0°及び90°にそれぞれ対応する2つのサブピクセル102から反射光を出力せず、180°及び270°にそれぞれ対応する2つのサブピクセル102の反射光の強度比を制御することにより、図25の(g)部に示すように、ピクセル101から出力される光の位相θを180°と270°との間の任意の値に制御することができる。また、図25の(d)部に示すように、0°及び270°にそれぞれ対応する2つのサブピクセル102から反射光を出力せず、90°及び180°にそれぞれ対応する2つのサブピクセル102の反射光の強度比を制御することにより、図25の(h)部に示すように、ピクセル101から出力される光の位相θを90°と180°との間の任意の値に制御することができる。
図26は、非特許文献2に記載された技術を説明するための図である。図26の(a)部には、一方向に並ぶ3つのサブピクセル202からなるピクセル201が示されており、各サブピクセル202の反射率がハッチングの粗密により表現されている。図25と同様に、サブピクセル102の配列方向におけるピクセル201のサイズは、入射光の波長よりも小さい。非特許文献2には、3つのサブピクセル202からの反射光の位相が互いに揃っている場合、ピクセル201から出力される光の位相は、3つのサブピクセル202の強度分布によって定まることが述べられている。例えば、3つのサブピクセル202が左から0°、120°、及び240°の各位相に対応しているとする。この場合、例えば、図26の(b)部に示すように、120°に対応するサブピクセル202から反射光を出力せず、0°及び240°にそれぞれ対応する2つのサブピクセル202の反射光の強度比を制御することにより、ピクセル201から出力される光の位相θを240°と0°(360°)の間の任意の値に制御することができる。なお、3つのサブピクセルのうち1つの強度は必ず0となる。
但し、図25及び図26に示された方式では、サブピクセル102,202の光反射率は制御不能な固定値であるため、ピクセル101,201の出力位相を動的に制御することができない。これに対し、本実施形態の光源モジュール1Aでは、各ピクセル21に含まれる少なくとも3つのサブピクセル22から出力する誘導放出光の強度を、各サブピクセル22毎に独立して制御することができる。また、サブピクセル22の配列方向(X方向)における各ピクセル21のサイズLが、誘導放出光の波長よりも小さい。この場合、少なくとも3つのサブピクセル22を纏めて、等価的に単一の位相を有する画素と見なすことができる。また、少なくとも3つのサブピクセル22から出力される誘導放出光の位相が互いに揃っているので、各ピクセル21から出力される誘導放出光の位相は、少なくとも3つのサブピクセル22の強度分布によって定まる。従って、本実施形態の光源モジュール1Aによれば、光の位相分布を動的に制御することができる。
本実施形態のように、光源モジュール1Aは、主面10aを有する基板10を備え、主面10aは領域10aa及び10abを含み、ゲイン領域3は、領域10aa上に設けられた下部クラッド層34、活性層35、及び上部クラッド層36を含む半導体積層構造30を有し、変調領域4は、領域10ab上に設けられた下部クラッド層44、活性層35と光学的に結合された光吸収層45、及び上部クラッド層46を含む半導体積層構造40を有し、光吸収層45及び上部クラッド層46が複数の単位部分42に電気的に分割されてもよい。この場合、ゲイン領域3及び変調領域4を、半導体素子を用いて小型に構成することができる。
本実施形態のように、基板10の主面10aは、領域10aaとの間に領域10abを挟む位置に設けられた領域10acを更に含み、光源モジュール1Aは、領域10ac上に設けられた回折領域5を備えてもよい。そして、回折領域5は、領域10ac上に設けられた下部クラッド層54、変調領域4の光吸収層45と光学的に結合された光導波層55、上部クラッド層56、及び回折格子層58を含む半導体積層構造50を有し、変調領域4から光導波層55を介して受けた誘導放出光を主面10aと交差する方向(Z方向)に出力し、光出射面2は回折領域5に対して該方向に設けられ、回折領域5の回折格子層58及び上部クラッド層56は、各サブピクセル22に対応する複数の単位部分52に分割されてもよい。この場合、半導体素子を用いてゲイン領域3及び変調領域4を構成したときに、強度調整後の誘導放出光を基板10の主面10aと交差する方向に出力することができる。故に、複数のピクセル21を容易に集積化することが可能であり、複数のピクセル21の配列の自由度を高めることができる。
本実施形態のように、回折領域5の半導体積層構造50は、回折領域5の複数の単位部分52と交互に形成されたスリット50aを有してもよい。例えばこのような構成により、回折領域5の光導波層55及び上部クラッド層56を、各サブピクセル22に対応する複数の単位部分52に容易に分割することができる。
本実施形態のように、変調領域4の半導体積層構造40は、変調領域4の複数の単位部分42と交互に設けられた高抵抗領域72を含んでもよい。例えばこのような構成により、複数の単位部分42を相互に電気的に分離し、複数の単位部分42それぞれにおいて誘導放出光の強度調整量を個別に制御することができる。
本実施形態のように、基板10の主面10aは、領域10abとの間に領域10aaを挟む位置に設けられた領域10adを更に含み、光源モジュール1Aは、領域10ad上に設けられた吸収領域6を更に備えてもよい。そして、吸収領域6は、領域10ad上に設けられた下部クラッド層64、活性層35と光学的に結合された光吸収層65、及び上部クラッド層66を含む半導体積層構造60を有してもよい。この場合、半導体素子を用いてゲイン領域3を構成した場合のレーザ発振を抑制することができる。故に、光出射面2から出力される誘導放出光に含まれるスペックルノイズを低減することができる。
(第1変形例)
図7は、上記第1実施形態の第1変形例に係る光源モジュール1Bを示す断面図であって、図1のII-II線に沿った断面に対応する断面を示す。本変形例の光源モジュール1Bは、第1実施形態の半導体積層構造30、40、50、及び60に代えて、半導体積層構造30A、40A、50A、及び60Aを備える。半導体積層構造30A、40A、50A、及び60Aの層構造は、半導体層38、48、68、及び回折格子層58を含まない点を除いて、第1実施形態の半導体積層構造30、40、50、及び60と同様である。
回折領域5の半導体積層構造50Aは、回折格子層58を含まない代わりに、半導体積層構造50Aの上面(すなわち半導体層57の上面)から上部クラッド層56に達する複数の溝(または複数の凹部)50bを有する。複数の溝または凹部50bの平面形状及び分布は、第1実施形態の異屈折率領域58bと同様である。すなわち、上部クラッド層56の厚さ方向の一部及びコンタクト層47は、複数の異屈折率領域としての複数の溝または凹部50bを有することにより、回折格子層として機能する。この場合であっても、第1実施形態の回折領域5と同様の作用効果を奏することができる。なお、本変形例では、活性層35、光吸収層45、65、及び光導波層55を成長させたのち、上部クラッド層36、46、56、及び66、並びにコンタクト層37、47、67、及び半導体層57を連続して成長させることができる。異屈折率領域としての溝または凹部50bは、その後にドライエッチングにより形成すればよい。この場合、MOCVD装置を用いた積層工程が1回で済むためプロセス工程を簡略化することが可能となる。
(第2変形例)
図8は、上記第1実施形態の第2変形例に係る光源モジュール1Cを示す断面図であって、図1のII-II線に沿った断面に対応する断面を示す。本変形例では、第1実施形態と異なり、各ピクセル21のサイズLが、ゲイン領域3から出力される誘導放出光の波長より大きい。そして、単位部分42,52の配列方向(X方向)における各部分41,51(図1を参照)の幅が、ゲイン領域3から出力される誘導放出光の波長よりも大きい。また、本変形例の光源モジュール1Cは、第1実施形態の構成に加えて、光出射面2と光学的に結合された縮小光学系80を更に備える。縮小光学系80は、入射側の像を出射側に結像させ、且つ出射側での像のサイズが入射側よりも小さくなるような光学系であって、例えば一対のレンズ81,82を含む。一対のレンズ81,82は、回折領域5から出力される誘導放出光の光軸に沿った方向に並んで配置されており、レンズ81,82間の距離は、レンズ81,82の焦点距離の和に等しい。従って、レンズ81,82の間において誘導放出光は一旦収束したのち発散し、レンズ82から縮小された状態で出力される。
本変形例では、縮小光学系80を通過した後の或る位置(例えば縮小光学系80を通過した直後)において、サブピクセル22の配列方向における各ピクセル21からの光束の幅が、ゲイン領域3から出力される誘導放出光の波長よりも小さくなるように、縮小光学系80の縮小率が設定されている。例えば本変形例のような構成であっても、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。また、この場合、各ピクセル21のサイズLを誘導放出光の波長より大きくすることが可能となる。従って、X方向における各部分31,41,及び51の幅を、導波モードが十分に形成される程度に大きくすることが可能となり、具体的な構造の選択肢が広がるという利点がある。
(第3変形例)
図9は、上記第1実施形態の第3変形例に係る光源モジュール1Dを示す平面図である。本変形例では、ゲイン領域3Aと、変調領域4及び回折領域5とが、基板10上において互いに離れて配置されている。本変形例のゲイン領域3Aは、複数の部分31(図1を参照)に分割されておらず、単一の部分から成る。なお、ゲイン領域3Aの他の構成は、第1実施形態のゲイン領域3と同様である。そして、光源モジュール1Dは、基板10の主面10a上に設けられた光導波路11を更に備える。光導波路11は、例えば主面10a上に形成されたシリコン導波路であって、その平面形状は扇型に広がっている。ゲイン領域3Aの光出力端面は、光導波路11の中心点側の一端と光学的に結合されている。一実施例では、ゲイン領域3Aの光出力端面は、光導波路11の中心点側の一端に位置する。また、変調領域4の光入力端面は、光導波路11の円弧側の他端と光学的に結合されている。一実施例では、変調領域4の光入力端面は、光導波路11の円弧側の他端に位置する。そして、変調領域4の複数の単位部分42の光入力端面42aは、光導波路11を導波する誘導放出光の何れかの等位相面Pに沿って並んで配置されている。等位相面Pは円弧状であるため、複数の単位部分42の光入力端面42aは、Y方向において互いにずれた位置に設けられる。
本変形例のように、複数の単位部分42の光入力端面42aを等位相面Pに沿って並んで配置することにより、複数の単位部分42に入力される誘導放出光の位相を容易に揃えることができる。従って、少なくとも3つのサブピクセル22から出力される誘導放出光の位相を容易に揃えることができる。
(第4変形例)
図10は、上記第1実施形態の第4変形例に係る光源モジュール1Eを示す平面図である。光源モジュール1Eは、ゲイン領域3に代えてフォトニック結晶レーザ(PCSEL)構造3Bを備える点で第1実施形態と相違し、他の点において第1実施形態と一致する。フォトニック結晶レーザ構造3Bは、本変形例における発光部である。フォトニック結晶レーザ構造3Bは、図2に示した半導体層38の内部に二次元の回折格子を有する。例えば、フォトニック結晶レーザ構造3Bは、複数の異屈折率領域38bを半導体層38の内部に有する。異屈折率領域38bの屈折率は、半導体層38の他の部分の屈折率と異なる。複数の異屈折率領域38bは、半導体層38内においてX方向及びY方向に一定の周期で配置されている。複数の異屈折率領域38bは、空孔であってもよく、半導体層38の他の部分と異なる屈折率を有する半導体が埋め込まれることにより構成されてもよい。また、フォトニック結晶レーザ構造3Bは、第1実施形態のゲイン領域3と異なり、複数の部分31に分割されておらず単一の部分により構成されている。従って、コンタクト層37上には、単一の電極33Bが設けられる。電極33Bは、コンタクト層37とオーミック接触を成す。
複数の異屈折率領域38bは、活性層35の発光波長に対してM点発振の条件を満たす配置及び間隔を有する。ここで、図11は、実空間(a),(b)及び逆格子空間(c),(d)におけるΓ点及びM点を説明するための図である。同図中の円は、上述の異屈折率領域38bを示している。
図11の(a)部は、XYZ三次元直交座標系を設定した実空間において、異屈折率領域38bが正方格子の格子枠の開口中心に位置している場合を示す。正方格子の格子間隔はaであり、X軸方向及びY軸方向に隣接する異屈折率領域38bの間の重心間間隔もaである。半導体層38におけるΓ点での発光は、発光波長をλ、出力光の半導体層38における実効屈折率をnとすると、λ/nがaに一致した場合に生じる。このときZ軸方向にレーザ光が出射される。図11の(c)部は、図11の(a)部の格子の逆格子を示しており、縦方向(Γ-Y)又は横方向(Γ-X)に沿って隣接する異屈折率領域38b間の間隔は2π/aであるが、2π/aは2nπ/λに一致している(nは半導体層38の実効屈折率)。
図11の(b)部は、XYZ三次元直交座標系を設定した実空間において、異屈折率領域38bが正方格子の格子枠の開口中心に位置している場合を示し、正方格子の格子間隔はa、X軸方向及びY軸方向に隣接する異屈折率領域38bの間の重心間間隔は√2・aであり、発光波長λを実効屈折率nで割った値λ/nはaの√2倍(λ/n=a×20.5)である。この場合、半導体層38においては、M点での発振が生じる。このときX軸方向およびY軸方向にレーザ光が出射され、Z軸方向にレーザ光は出射されない。図11の(d)部は、図11の(b)部の格子の逆格子を示しており、Γ-M方向に沿って隣接する異屈折率領域38b間の間隔は(20.5π)/aであり、2nπ/λに一致している(nは半導体層38の実効屈折率)。なお、図11における白抜きの矢印は、光の波の振動方向を示している。
本変形例によれば、フォトニック結晶レーザ構造3BからY軸方向にレーザ光が出射するので、複数の単位部分42に入力される誘導放出光の位相を容易に揃えることができる。本変形例においても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。なお、上記の例では異屈折率領域38bが正方格子の格子枠の開口中心に位置している場合を示したが、異屈折率領域38bは、他の格子(例えば三角格子)の格子枠の開口中心に位置してもよい。
(第5変形例)
図12は、上記第1実施形態の第5変形例に係る光源モジュール1Fを示す平面図である。光源モジュール1Fは、変調領域4の単位部分42の配列方向(X方向)における各部分41の幅がサイズLより大きく、フォトニック結晶レーザ構造3Bから出力されるレーザ光の波長よりも大きい点、及び縮小光学系8を備える点で第1実施形態と相違し、他の点において第1実施形態と一致する。縮小光学系8はY方向において変調領域4と回折領域5との間に設けられ、Y方向における縮小光学系8の一端は変調領域4と光学的に結合され、他端は回折領域5と光学的に結合されている。縮小光学系8は、変調領域4から出力された誘導放出光を回折領域5へ導波する。
より詳細には、縮小光学系8は、複数のピクセル21にそれぞれ対応する複数の部分83を含む。図において、複数の部分83は太い実線により区画して示されている。各部分83の平面形状は、Y方向を高さ方向とする台形である。複数の部分83は、X方向に並んで配置され、互いに隣接している。各部分83の一端は、変調領域4の各部分41と一対一で対応しており、各部分41と光学的に結合されている。一例では、縮小光学系8の各部分83と変調領域4の各部分41とはY方向において互いに隣接している。また、各部分83の他端は、回折領域5の各部分51と一対一で対応しており、各部分51と光学的に結合されている。一例では、縮小光学系8の各部分83と回折領域5の各部分51とはY方向において互いに隣接している。更に、各部分83は、X方向において、少なくとも3つの単位部分84に分割されている。各単位部分84は、光出射面2の各サブピクセル22と一対一で対応している。少なくとも3つの単位部分84は、X方向に並んで配置され、互いに隣接している。各部分83の一端において、単位部分84の配列方向(X方向)における各部分83の幅は、変調領域4の各部分41の幅と等しい。また、各部分83の他端において、単位部分84の配列方向(X方向)における各部分83の幅は、回折領域5の各部分51の幅(すなわちサイズL)と等しい。すなわち、各単位部分84の幅は、一端側から他端側に向けて次第に縮小している。
本変形例においても、サブピクセル22の配列方向(X方向)における各ピクセル21のサイズLが誘導放出光の波長よりも小さいので、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。更に、縮小光学系8が設けられることによって、単位部分42の配列方向(X方向)における各部分41の幅を、誘導放出光の波長よりも大きくすることができる。故に、変調領域4の作製を容易にできる。また、回折領域5において単位部分52の配列方向(X方向)における各部分51の幅を、誘導放出光の波長よりも小さくすることが容易にできる。この場合、図8に示したような縮小光学系80を設ける必要がなく、光源モジュールの簡略化及び小型化が可能となる。
(第2実施形態)
図13は、本開示の第2実施形態に係る光源モジュール1Gの構成を概略的に示す平面図である。光源モジュール1Gは、共通の基板上に形成された半導体積層構造を含んで構成され、光出射面2、ゲイン領域3C、回折領域5、及び吸収領域6を備える。なお、光出射面2、回折領域5、及び吸収領域6の構成は、上述した第1実施形態と同様である。
ゲイン領域3Cは、複数のピクセル21にそれぞれ対応する複数の部分31を含む。図において、複数の部分31は太い実線により区画して示されている。各部分31の平面形状は、Y方向を長手方向とする長方形である。複数の部分31は、X方向に並んで配置され、互いに隣接している。各部分31は、X方向において、少なくとも3つの単位部分32に分割されている。各単位部分32は、光出射面2の各サブピクセル22と一対一で対応している。少なくとも3つの単位部分32は、Y方向を長手方向とし、X方向に並んで配置され、互いに隣接している。単位部分32の配列方向(X方向)における各部分31の幅は、ゲイン領域3Cが出力する誘導放出光の波長よりも小さい。ゲイン領域3Cは、各単位部分32毎に設けられた電極33を有する。各単位部分32は、電極33を介して供給される電流により発光し、誘導放出光をY方向に出力する。ゲイン領域3Cは、単位部分32毎に設けられた電極33と裏面電極39との間に印加される電圧に応じて、誘導放出光の強度を単位部分32毎に個別に制御する。
図14は、図13に示すXIV-XIV線に沿った断面図であって、光源モジュール1GのY方向に沿った側断面を示す。図14に示すように、光源モジュール1Gにおいて、基板10の主面10aは、領域10aa(第1の領域)、領域10ac(第2の領域)、及び領域10ad(第3の領域)を含む。領域10aa及び領域10acは、Y方向に並んでいる。領域10adは、領域10abとの間に領域10aaを挟む位置に設けられ、領域10ad、領域10aa及び領域10acはY方向においてこの順に並んでいる。回折領域5は、領域10ac上に設けられた半導体積層構造50を有する。吸収領域6は、領域10ad上に設けられた半導体積層構造60を有する。半導体積層構造50,60の構成は、上述した第1実施形態と同様である。
ゲイン領域3Cは、領域10aa上に設けられた半導体積層構造30Cを有する。半導体積層構造30Cは、次の点を除いて、第1実施形態の半導体積層構造30と同様の構成を有する。図15は、図13に示すXV-XV線に沿った断面図であって、ゲイン領域3CのX方向に沿った側断面を示す。図15に示すように、ゲイン領域3Cの半導体積層構造30Cにおいて、活性層35、上部クラッド層36及びコンタクト層37は、複数の単位部分32に電気的に分割されている。具体的には、半導体積層構造30Cは、複数の単位部分32と交互に設けられた高抵抗領域74を含む。高抵抗領域74は、半導体積層構造30Cの他の半導体層よりも高抵抗の領域であって、Y方向におけるゲイン領域3Cの全長にわたって延在するとともに、半導体積層構造30Cの表面(すなわちコンタクト層37の表面)から下部クラッド層34に達している。また、隣接する単位部分32同士において互いに干渉してスーパーモードを形成し得るように、単位部分32同士の間隔(すなわちX方向における高抵抗領域74の幅)は誘導放出光の波長程度となっている。これにより、複数の単位部分32間で誘導放出光の位相を揃えることができる。また、隣接する単位部分32間で光が漏れ出しやすいように、高抵抗領域74は各層35~38よりも高い屈折率を有するか、または各層35~38と同一の屈折率を有する。
本実施形態による光源モジュール1Gによって得られる作用効果について説明する。ゲイン領域3Cの電極33と裏面電極39との間に駆動電流が供給されると、下部クラッド層34と上部クラッド層36との間にキャリアが集まり、活性層35において光が効率的に発生する。この光は、活性層35を導波し、活性層35の両端から誘導放出光として回折領域5及び吸収領域6へ出力される。このとき、ゲイン領域3Cにおいては、駆動電流の大きさを制御して、誘導放出光の出力強度を所望の大きさに調整する。電極33が各単位部分32毎に独立して設けられているので、このような強度調整を、各単位部分32において個別に行うことができる。各単位部分32毎に強度調整された誘導放出光は、回折領域5の各単位部分52に、位相が揃った状態で入力される。また、吸収領域6においては、逆バイアス電圧を十分な大きさに制御して、ゲイン領域3Cにおいてレーザ発振が生じない程度に誘導放出光を吸収する。回折領域5の各単位部分52に入力した誘導放出光は、波数(位相)が揃った状態で基板10の主面10aと交差する方向(Z方向)に進み、光出射面2の複数のサブピクセル22を通じて光源モジュール1Gの外部へ出力される。
本実施形態の光源モジュール1Gにおいても、第1実施形態と同様に、各ピクセル21に含まれる少なくとも3つのサブピクセル22から出力する誘導放出光の強度を、各サブピクセル22毎に独立して制御することができる。また、サブピクセル22の配列方向(X方向)における各ピクセル21のサイズLは、誘導放出光の波長よりも小さい。従って、本実施形態の光源モジュール1Gによれば、光の位相分布を動的に制御することができる。
本実施形態のように、ゲイン領域3Cは、領域10aa上に設けられた下部クラッド層34、活性層35、及び上部クラッド層36を含む半導体積層構造30Cを有し、活性層35及び上部クラッド層36が複数の単位部分32に電気的に分割されてもよい。この場合、ゲイン領域3Cを、半導体素子を用いて小型に構成することができる。
本実施形態のように、光源モジュール1Gは、領域10ac上に設けられた回折領域5を備えてもよい。そして、回折領域5は、第1実施形態と同様の半導体積層構造50を有してもよい。この場合、半導体素子を用いてゲイン領域3Cを構成したときに、強度が調整された誘導放出光を基板10の主面10aと交差する方向に出力することができる。故に、複数のピクセル21を容易に集積化することが可能であり、複数のピクセル21の配列の自由度を高めることができる。
本実施形態のように、ゲイン領域3Cの半導体積層構造30Cは、複数の単位部分32と交互に設けられた高抵抗領域74を含んでもよい。例えばこのような構成により、複数の単位部分32を相互に電気的に分離し、複数の単位部分32それぞれにおいて誘導放出光の出力強度を個別に制御することができる。
なお、本実施形態では、X方向における回折領域5の各部分51の幅(すなわちサブピクセル22の配列方向における各ピクセル21のサイズL)を、誘導放出光の波長より大きくすることもできる。その場合、図8に示した縮小光学系80を用いるとよい。縮小光学系80を通過した後の或る位置において、光出射面2のサブピクセル22の配列方向における各ピクセル21からの光束の幅を誘導放出光の波長よりも小さくする(言い換えると、複数のピクセルの実効的なサイズを誘導放出光の波長よりも小さくする)ことによって、上述した効果を奏することができる。
(第6変形例)
図16は、上記第2実施形態の第6変形例に係る光源モジュール1Hを示す断面図であって、図13のXIV-XIV線に沿った断面に対応する断面を示す。本変形例では、第2実施形態と異なり、各ピクセル21のサイズLが、ゲイン領域3Cから出力される誘導放出光の波長より大きい。そして、単位部分52の配列方向(X方向)における各部分51(図13を参照)の幅が、ゲイン領域3Cから出力される誘導放出光の波長よりも大きい。また、本変形例の光源モジュール1Hは、第2実施形態の構成に加えて、光出射面2と光学的に結合された縮小光学系80を更に備える。縮小光学系80の構成は、前述した第2変形例(図8を参照)と同様である。
本変形例では、縮小光学系80を通過した後の或る位置(例えば縮小光学系80を通過した直後)において、サブピクセル22の配列方向における各ピクセル21からの光束の幅が、ゲイン領域3Cから出力される誘導放出光の波長よりも小さくなるように、縮小光学系80の縮小率が設定される。例えば本変形例のような構成であっても、上記第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。また、この場合、X方向における各部分31,51の幅を誘導放出光の波長より大きくすることが可能となる。従って、各部分31,51の幅を、導波モードが十分に形成される程度に大きくすることが可能となり、具体的な構造の選択肢が広がる。
(第3実施形態)
図17の(a)部は、本開示の第3実施形態に係る光源モジュール1Jの構成を概略的に示す平面図である。また、図17の(b)部は、光源モジュール1JをY方向から見た概略的な側面図である。図18は、図17の(a)部に示すXVIII-XVIII線に沿った断面図であって、光源モジュール1JのY方向に沿った側断面を示す。光源モジュール1Jは、光出射面2A、ゲイン領域3D及び光導波領域9を備える。ゲイン領域3Dは、主面10aの領域10aa(第1の領域)上に形成された半導体積層構造30Dを含んで構成される。なお、ゲイン領域3Dの構成は、半導体積層構造30Dが半導体層38を含んでいない点を除き、上述した第2実施形態と同様である。光導波領域9は、主面10aの領域10aaに対してY方向に並ぶ領域10ae上に形成された半導体積層構造90を含んで構成される。半導体積層構造90は、領域10ae上に設けられた下部クラッド層94と、下部クラッド層94上に設けられた光導波層95と、光導波層95上に設けられた上部クラッド層96と、上部クラッド層96上に設けられた半導体層97とを含む。光導波層95は、ゲイン領域3Dの活性層35と同じ高さ位置に互いに隣り合って設けられ、活性層35と光学的に結合されている。基板10の裏面10b上には、金属膜99が設けられている。
下部クラッド層34及び94は、共通の半導体層により構成されてもよい。換言すると、下部クラッド層34及び94は、それぞれ同じ厚さ及び組成を有してもよい。活性層35及び光導波層95は、共通の半導体層により構成されてもよい。換言すると、活性層35及び光導波層95は、それぞれ同じ厚さ、層構造及び組成を有してもよい。上部クラッド層36及び96は、共通の半導体層により構成されてもよい。換言すると、上部クラッド層36及び96は、それぞれ同じ厚さ及び組成を有してもよい。コンタクト層37及び半導体層97は、共通の半導体層により構成されてもよい。換言すると、コンタクト層37及び半導体層97は、それぞれ同じ厚さ及び組成を有してもよい。裏面電極39及び金属膜99は、共通の金属膜により構成されてもよい。換言すると、裏面電極39及び金属膜99は、それぞれ同じ厚さ、層構造及び構成材料を有してもよい。
本実施形態の光出射面2Aは、Y方向における光導波領域9の端面により構成される。すなわち、光出射面2Aは、光導波領域9を介してゲイン領域3Dと光学的に結合されている。光出射面2Aは、一次元状に配列された複数のピクセル23を有する。図示例では、複数のピクセル23はX方向に並んで配置され、互いに隣接している。各ピクセル23は、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセル24を含む。図示例では、各ピクセル23において3つのサブピクセル24がX方向に配列されている。サブピクセル24の配列方向(X方向)における各ピクセル23のサイズLは、ゲイン領域3Dから出力される光の波長よりも小さい。
ゲイン領域3Dの電極33と裏面電極39との間に駆動電流が供給されると、活性層35において光が効率的に発生する。この光は、活性層35を導波しつつレーザ発振し、誘導放出光の一種であるレーザ光として活性層35の一端面から出力される。ゲイン領域3Dにおいては、電極33が各単位部分32毎に独立して設けられているので、駆動電流の大きさを制御して、レーザ光の出力強度を各単位部分32において個別に調整することができる。各単位部分32毎に強度調整されたレーザ光は、位相が揃った状態で、光導波層95を通過し、光出射面2Aの複数のサブピクセル24を通じて光源モジュール1Jの外部へ出力される。
本実施形態の光源モジュール1Jにおいても、第1実施形態と同様に、各ピクセル23に含まれる少なくとも3つのサブピクセル24から出力する誘導放出光(レーザ光)の強度を、各サブピクセル24毎に独立して制御することができる。また、サブピクセル24の配列方向(X方向)における各ピクセル23のサイズLは、誘導放出光(レーザ光)の波長よりも小さい。従って、本実施形態の光源モジュール1Jによれば、光の位相分布を動的に制御することができる。
なお、本実施形態では、X方向におけるゲイン領域3Dの各部分31の幅を、誘導放出光の波長より長くすることもできる。その場合、図8に示した縮小光学系80を用いて、複数のピクセルのサイズを誘導放出光の波長よりも小さくすることによって、同様の効果を奏することができる。
(第7変形例)
図19は、上記第3実施形態の第7変形例に係る光源モジュール1Kを示す断面図であって、図17のXVIII-XVIII線に沿った断面に対応する断面を示す。本変形例では、第3実施形態と異なり、光出射面2において、各ピクセル21のサイズLが、ゲイン領域3Dから出力される誘導放出光の波長よりも大きい。また、本変形例の光源モジュール1Kは、第3実施形態の構成に加えて、光出射面2と光学的に結合された縮小光学系80を更に備える。縮小光学系80の構成は、前述した第2変形例(図8を参照)と同様である。
本変形例では、縮小光学系80を通過した後の或る位置(例えば縮小光学系80を通過した直後)において、サブピクセル22の配列方向における各ピクセル21からの光束の幅が、ゲイン領域3Dから出力される誘導放出光の波長よりも小さくなるように、縮小光学系80の縮小率が設定されている。例えば本変形例のような構成であっても、上記第3実施形態と同様の作用効果を奏することができる。また、この場合、X方向におけるゲイン領域3Dの各部分31の幅を誘導放出光の波長より大きくすることが可能となる。従って、ゲイン領域3Dの各部分31の幅を、導波モードが十分に形成される程度に大きくすることが可能となり、具体的な構造の選択肢が広がる。
(第4実施形態)
図20は、本開示の第4実施形態に係る光変調モジュール1Lの構成を概略的に示す断面図である。この光変調モジュール1Lは、Z方向上方から入力した誘導放出光を反射しつつその位相分布を空間的に変調し、再びZ方向上方へ出力する装置である。なお、入力される誘導放出光は例えばレーザ光であり、誘導放出光の波数(位相)は空間的に揃っているものとする。
図20に示すように、光変調モジュール1Lは、Z方向に積み重ねられた2つの変調部4B,4Cと、XY平面に沿って延在する2つの光出射面2B,2Cとを備える。2つの変調部4B,4Cは、それぞれ本実施形態における強度調整部である。光出射面2Bは変調部4Bと光学的に結合されており、本実施形態では光出射面2Bは変調部4Bの上面により構成されている。同様に、光出射面2Cは変調部4Cと光学的に結合されており、本実施形態では光出射面2Cは変調部4Cの上面により構成される。変調部4Cは、外部から入力された誘導放出光の強度を調整し、調整後の誘導放射光を光出射面2Cから出力する。変調部4Bは、光出射面2C上に設けられ、光出射面2Cから出力された誘導放出光の強度を調整し、調整後の誘導放射光を光出射面2Bから出力する。
図21の(a)部は、一方の光出射面2Bの構成を示す平面図である。図21の(b)部は、他方の光出射面2Cの構成を示す平面図である。これらの光出射面2B,2Cは、二次元状に配列された複数のピクセル25を有する。図示例では、複数のピクセル25はそれぞれ正方形状を呈し、X方向及びY方向に並んで配置され、互いに隣接している。各ピクセル25は、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセル26を含む。一方の光出射面2Bにおける少なくとも3つのサブピクセル26の配列方向と、他方の光出射面2Cにおける少なくとも3つのサブピクセル26の配列方向とは、互いに交差(例えば直交)する。図示例では、一方の光出射面2Bの各ピクセル25において、3つのサブピクセル26はX方向に配列されている。また、他方の光出射面2Cの各ピクセル25において、3つのサブピクセル26はY方向に配列されている。
サブピクセル26の配列方向における各ピクセル25のサイズLは、外部から入力される誘導放出光の波長よりも小さい。なお、一方の光出射面2Bの各ピクセル25を構成するサブピクセル26の個数と、他方の光出射面2Cの各ピクセル25を構成するサブピクセル26の個数とは、互いに同じであってもよいし、互いに異なってもよい。但し、一方の光出射面2Bの複数のピクセル25それぞれと、他方の光出射面2Cの複数のピクセル25それぞれとは互いに一対一で対応しており、光出力方向から見て、光出射面2Bの複数のピクセル25それぞれと、光出射面2Cの複数のピクセル25それぞれとは互いに重なる。一方の光出射面2Bの各ピクセル25のサイズ及び形状と、他方の光出射面2Cの各ピクセル25のサイズ及び形状とは、互いに同一である。
再び図20を参照する。2つの変調部4B,4Cは、裏面電極の構成材料を除き、それぞれ同一の構成を備える。各変調部4B,4Cは、基板12を有する。基板12は、平坦且つ互いに平行な主面12a及び裏面12bを有する。基板12は、半導体のエピタキシャル成長のために好適な基板であって、例えば半導体基板である。主面12aは、領域12aa(第1の領域)を含む。
各変調部4B,4Cは、領域12aa上に設けられた半導体積層構造40Bを更に有する。半導体積層構造40Bは、領域12aa上に設けられた下部クラッド層44と、下部クラッド層44上に設けられた光吸収層45と、光吸収層45上に設けられた上部クラッド層46と、上部クラッド層46上に設けられたコンタクト層47とを含む。
下部クラッド層44、光吸収層45、上部クラッド層46及びコンタクト層47は、複数のピクセル25にそれぞれ対応する複数の部分41Aに電気的に分割されている。具体的には、半導体積層構造40Bは、Z方向から見て格子状に設けられた高抵抗領域76を含む。高抵抗領域76は、半導体積層構造40Bの他の半導体層よりも高抵抗の領域である。高抵抗領域76は、半導体積層構造40Bの表面(すなわちコンタクト層47の表面)から基板12に達している。
また、下部クラッド層44、光吸収層45、上部クラッド層46及びコンタクト層47は、各部分41A内において、少なくとも3つのサブピクセル26に対応する少なくとも3つの単位部分42Aに電気的に分割されている。具体的には、半導体積層構造40Bは、複数の単位部分42Aと交互に設けられた高抵抗領域77を含む。高抵抗領域77は、半導体積層構造40Bの他の半導体層よりも高抵抗の領域である。高抵抗領域77は、高抵抗領域76と同様に、半導体積層構造40Bの表面(すなわちコンタクト層47の表面)から基板12に達している。隣接する単位部分42A同士において互いに干渉してスーパーモードを形成し得るように、高抵抗領域77の延在方向と交差する方向の幅は、誘導放出光の波長程度となっている。これにより、複数の単位部分42A間で誘導放出光の位相を揃えることができる。そして、隣接する単位部分42A間で光が漏れ出しやすいように、高抵抗領域77は各層44~47よりも高い屈折率を有するか、または各層44~47と同一の屈折率を有する。
コンタクト層47上には、光透過性を有する電極43Aが、各単位部分42A毎に設けられている。光透過性を有する電極43Aの構成材料は、例えば酸化インジウムスズ(Indium Tin Oxide:ITO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(Aluminum-doped Zinc Oxide:AZO)またはIGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)などの酸化物半導体である。
Z方向上側に位置する変調部4Bは、基板12の裏面12b上の全面に設けられた裏面電極49Aを有する。裏面電極49Aは、光透過性を有する導電体から成り、例えば電極43Aと同じ材料によって構成される。裏面電極49Aは、光透過性の接着剤19を介して変調部4Cの電極43Aに接合されている。接着剤19は絶縁性を有する。変調部4Bは、単位部分42A毎に設けられた電極43Aと裏面電極49Aとの間に印加される電圧に応じて、誘導放出光の強度調整量を単位部分42A毎に個別に制御する。
Z方向下側に位置する変調部4Cは、基板12の裏面12b上の全面に設けられた裏面電極49を有する。裏面電極49は、金属から成り、基板12とオーミック接触を成すとともに、反射ミラーとして機能する。従って、変調部4Cは、誘導放出光を電極43Aの上面(第1面)から受け、誘導放出光の強度を調整して電極43Aの上面から出力する反射型の構成を有する。変調部4Cは、単位部分42A毎に設けられた電極43Aと裏面電極49との間に印加される電圧に応じて、誘導放出光の強度調整量を単位部分42A毎に個別に制御する。
本実施形態による光変調モジュール1Lによって得られる作用効果について説明する。Z方向上方から、位相が揃った状態で誘導放射光が入力されると、誘導放射光は変調部4Bを透過し、変調部4Cの裏面電極49において反射し、再び変調部4Bを透過してZ方向上方へ出力される。このとき、変調部4Bの電極43Aと裏面電極49Aとの間、及び変調部4Cの電極43Aと裏面電極49との間には逆バイアス電圧が印加され、QCSEにより、光吸収層45において光が吸収される。各変調部4B,4Cにおいては、逆バイアス電圧の大きさを制御して、誘導放出光の吸収量(減衰率)を調整することにより、誘導放出光の強度を所望の大きさに調整する。電極43Aが各単位部分42A毎に独立して設けられているので、このような強度調整を、各単位部分42Aにおいて個別に行うことができる。
変調部4Cによって強度調整された誘導放出光は、変調部4Cの複数の単位部分42Aそれぞれから、波数(位相)が揃った状態で、光出射面2Cの複数のサブピクセル26を通じて変調部4Bへ出力される。そして、変調部4Bによって強度調整された誘導放出光は、変調部4Bの複数の単位部分42Aそれぞれから、波数(位相)が揃った状態で、光出射面2Bの複数のサブピクセル26を通じて光変調モジュール1Lの外部へ出力される。単一の光出射面においては、原理上、サブピクセル26が配列している方向に沿った一次元方向において空間的な位相変調が実現される。しかし、本実施形態では、2つの光出射面2B,2Cが設けられ、且つ、光出射面2B,2Cにおけるサブピクセル26の配列方向が互いに交差しているので、二次元方向での空間的な位相変調を実現することが可能となる。
本実施形態の光変調モジュール1Lにおいても、第1実施形態と同様に、各ピクセル25に含まれる少なくとも3つのサブピクセル26から出力する誘導放出光の強度を、各サブピクセル26毎に独立して制御することができる。また、サブピクセル26の配列方向における各ピクセル25のサイズLは、誘導放出光の波長よりも小さい。従って、本実施形態の光変調モジュール1Lによれば、光の位相分布を動的に制御することができる。
また、本実施形態のように、変調部4Cは、誘導放出光を上面から受け、誘導放出光の強度を調整して該上面から出力する反射型の構成を有してもよい。この場合、複数のピクセル25が二次元状に配置された光変調モジュール1Lを容易に実現することができる。
また、本実施形態のように、光出射面2Cが変調部4Cの上面により構成される場合、光変調モジュール1Lは、光出射面2C上に設けられた変調部4B及び光出射面2Bを更に備え、光出射面2Cのサブピクセル26の配列方向と、光出射面2Bのサブピクセル26の配列方向とが互いに交差してもよい。例えばこのような構成により、複数のピクセル25が二次元状に配置された光変調モジュール1Lを実現することができる。
なお、本実施形態では、変調部4B,4Cの各部分41Aの幅(すなわちサブピクセル26の配列方向における各ピクセル25のサイズL)を、誘導放出光の波長より大きくすることもできる。その場合、図8に示した縮小光学系80を用いるとよい。縮小光学系80を通過した後の或る位置において、光出射面2B,2Cのサブピクセル26の配列方向における各ピクセル25からの光束の幅を誘導放出光の波長よりも小さくすることによって、サイズLが誘導放出光の波長より小さい場合と同様の効果を奏することができる。
(第8変形例)
図22は、上述した第4実施形態の一変形例として、光変調モジュール1Mの構成を示す断面図である。この光変調モジュール1Mは、第4実施形態の変調部4Cに代えて、変調部4Dを備える。すなわち、光変調モジュール1Mは、Z方向に積み重ねられた2つの変調部4B,4Dと、XY平面に沿って延在する2つの光出射面2B,2Cとを備える。変調部4Dは、本変形例における強度調整部である。光出射面2Cは変調部4Dと光学的に結合されており、本実施形態では光出射面2Cは変調部4Dの上面により構成される。変調部4Dの構成は、下記の点を除いて、第4実施形態の変調部4Cと同様である。
変調部4Dは、第4実施形態の変調部4Cの構成に加えて、1/4波長板16を更に有する。また、変調部4Dは、第4実施形態の変調部4Cの裏面電極49に代えて、変調部4Bと同様に光透過性の裏面電極49Aを有する。1/4波長板16は、本変形例における偏光回転部であって、裏面電極49Aの表面(基板12とは反対側の面)上に設けられている。1/4波長板16は、例えば水晶や雲母といった複屈折材料を主に含む。なお、1/4波長板16に入射した誘導放出光は、反射ミラー14において反射し、再び1/4波長板16を通過する。すなわち、誘導放出光は1/4波長板16を2回通過するので、1/2波長板通過時と同様となる。従って1/4波長板16の遅相軸をX軸から45°傾けて配置し、X軸に沿った偏光の光を入射することによって、1/4波長板16を往復した誘導放出光はY軸に沿った偏光の光として出力される。
図23は、光変調モジュール1Mを含む光変調モジュール1Nの構成例を概略的に示す図である。この光変調モジュール1Nは、光変調モジュール1Mに加えて、偏光ビームスプリッタ17及び偏光板18を備える。偏光ビームスプリッタ17の一端は、光変調モジュール1Mの光入出射面B(図22に示した変調部4Bの上面)と光学的に結合されている。偏光ビームスプリッタ17の他端には、偏光板18を介して誘導放出光A1が入力される。誘導放出光A1は、偏光板18を通過することにより、第1の偏光方向を有する直線偏光となる。直線偏光となった誘導放出光A1は、偏光ビームスプリッタ17を介して光変調モジュール1Mの光入出射面Bに入力される。
光変調モジュール1Mにおいて強度調整された誘導放出光A2は、光入出射面Bから出力される。本変形例においては変調部4Dに1/4波長板16が設けられているので、光入出射面Bから出力される誘導放出光A2の偏光方向は、上記第1の偏光方向と交差する第2の偏光方向とされる。偏光ビームスプリッタ17は、光入出射面Bに入力される強度調整前の誘導放出光A1と、光入出射面Bから出力される強度調整後の誘導放出光A2とを相互に分離する。分離された誘導放出光A2は、誘導放出光A1の光軸方向と交差する方向に出力される。
本変形例のように、光入出射面Bに入力される誘導放出光A1は第1の偏光方向を有する直線偏光であり、変調部4Dは、誘導放出光A2の偏光方向を第1の偏光方向と交差する第2の偏光方向とする1/4波長板16を有してもよい。更に、光変調モジュール1Nは、光入出射面Bに入力される強度調整前の誘導放出光A1と光入出射面Bから出力される強度調整後の誘導放出光A2とを分離する偏光ビームスプリッタ17を備えてもよい。例えばこのような構成によって、反射型の光変調モジュール1Mに対して同軸でもって誘導放出光A1,A2の入出射を行うことができ、光学系を簡素化できる。
(第5実施形態)
図24は、本開示の第5実施形態に係る光源モジュール1Pの構成を概略的に示す断面図である。この光源モジュール1Pは、Z方向に積み重ねられた2つの変調部4B,4Eと、XY平面に沿って延在する2つの光出射面2B,2Eとを備える。2つの変調部4B,4Eは、それぞれ本実施形態における強度調整部である。光出射面2Bは変調部4Bと光学的に結合されており、本実施形態では光出射面2Bは変調部4Bの上面により構成されている。同様に、光出射面2Eは変調部4Eと光学的に結合されており、本実施形態では光出射面2Eは変調部4Eの上面により構成される。また、この光源モジュール1Pは、面光源である発光部3Eを更に備える。変調部4Eは、発光部3Eの発光面と対向する下面と、該対向する面とは反対側の上面とを有し、下面から受けた誘導放出光の強度を調整して上面から出力する。
変調部4Eの構成は、次の点を除いて、上述した変調部4Cと同様である。すなわち、変調部4Eは、変調部4Cの裏面電極49(図20を参照)に代えて、光透過性の裏面電極49Aを有する。従って、変調部4Eの構成は、サブピクセル26の配列方向が異なる点を除いて、変調部4Bと同様である。変調部4Bの裏面電極49Aは、接着剤19を介して変調部4Eの電極43Aに接合されている。変調部4Eの裏面電極49Aは、接着剤15を介して発光部3Eの電極33A(後述)に接合されている。接着剤15は絶縁性を有し、光透過性または光不透過性のいずれであってもよい。
発光部3Eは、基板13を備える。基板13は、平坦且つ互いに平行な主面13a及び裏面13bを有する。基板13は、半導体のエピタキシャル成長のために好適な基板であって、例えば半導体基板である。また、発光部3Eは、主面13a上に設けられた半導体積層構造30Eを有する。半導体積層構造30Eは、主面13a上に設けられた下部クラッド層34と、下部クラッド層34上に設けられた活性層35と、活性層35上に設けられた上部クラッド層36と、上部クラッド層36上に設けられたコンタクト層37とを含む。なお、これらの層34~37の詳細は、上述した第1実施形態と同様である。また、半導体積層構造30Eは、フォトニック結晶層38Aを更に含む。フォトニック結晶層38Aは、下部クラッド層34と活性層35との間、または活性層35と上部クラッド層36との間に設けられている。図示例では、フォトニック結晶層38Aは活性層35と上部クラッド層36との間に設けられている。フォトニック結晶層38Aは、二次元の回折格子を内部に有する。例えば、フォトニック結晶層38Aは、基本層38a及び複数の異屈折率領域38bを含む。複数の異屈折率領域38bは、基本層38a内においてX方向及びY方向に一定の周期で配置され、基本層38aとは異なる屈折率を有する。複数の異屈折率領域38bは、空孔であってもよく、基本層38aと異なる屈折率を有する半導体が埋め込まれることにより構成されてもよい。コンタクト層37上には、電極33Aが設けられている。電極33Aの平面形状は、半導体積層構造30Eの表面における光出力領域を囲む枠形状を呈している。電極33Aは、コンタクト層37とオーミック接触を成す。基板13の裏面13b上には、裏面電極39が設けられている。裏面電極39は、基板13とオーミック接触を成す。また、裏面電極39は反射ミラーとしても機能する。
発光部3Eにおいて電極33Aと裏面電極39との間にバイアス電流が供給されると、下部クラッド層34と上部クラッド層36との間にキャリアが集まり、活性層35において光が効率的に発生する。フォトニック結晶層38Aでは、基板13の主面13aに沿った方向に共振モードが形成され、複数の異屈折率領域38bの配置に応じたモードのレーザ光が生成される。フォトニック結晶層38Aにおいて生成されたレーザ光は、波数(位相)が揃った状態で、基板13の主面13aと交差する方向(Z方向)に進み、半導体積層構造30Eの表面を通過して変調部4Eの下面に入射する。
変調部4B,4Eの電極43Aと裏面電極49Aとの間には逆バイアス電圧が印加され、QCSEにより、光吸収層45においてレーザ光が吸収される。各変調部4B,4Eにおいては、逆バイアス電圧の大きさを制御して、レーザ光の吸収量(減衰率)を調整することにより、レーザ光の強度を所望の大きさに調整する。電極43Aが各単位部分42A毎に独立して設けられているので、このような強度調整を、各単位部分42Aにおいて個別に行うことができる。
変調部4Eによって強度調整されたレーザ光は、変調部4Eの複数の単位部分42Aそれぞれから、波数(位相)が揃った状態で、光出射面2Eの複数のサブピクセル26を通じて変調部4Bへ出力される。そして、変調部4Bによって強度調整された誘導放出光は、変調部4Bの複数の単位部分42Aそれぞれから、波数(位相)が揃った状態で、光出射面2Bの複数のサブピクセル26を通じて光源モジュール1Pの外部へ出力される。単一の光出射面においては、原理上、サブピクセル26が配列している方向に沿った一次元方向において空間的な位相変調が実現される。しかし、本実施形態においても、2つの光出射面2B,2Eが設けられ、且つ、光出射面2B,2Eにおけるサブピクセル26の配列方向が互いに交差しているので、二次元方向での空間的な位相変調を実現することが可能となる。
本実施形態の光源モジュール1Pにおいても、各ピクセル25に含まれる少なくとも3つのサブピクセル26から出力するレーザ光の強度を、各サブピクセル26毎に独立して制御することができる。また、サブピクセル26の配列方向における各ピクセル25のサイズL(図21を参照)は、レーザ光の波長よりも小さい。従って、本実施形態の光源モジュール1Pによれば、光の位相分布を動的に制御することができる。
また、本実施形態のように、発光部3Eが面光源であり、変調部4Eは、発光部3Eの発光面と対向する下面と、該下面とは反対側の上面とを有し、該下面から受けたレーザ光の強度を調整して該上面から出力してもよい。この場合、例えば複数のピクセル25が二次元状に配置された面発光型の光源モジュール1Pを容易に実現することができる。
また、本実施形態のように、光出射面2Eが変調部4Eの上面により構成される場合、光源モジュール1Pは、光出射面2E上に設けられた変調部4B及び光出射面2Bを更に備え、光出射面2Eのサブピクセル26の配列方向と、光出射面2Bのサブピクセル26の配列方向とが互いに交差してもよい。例えばこのような構成により、複数のピクセル25が二次元状に配置された光源モジュール1Pを実現することができる。
なお、本実施形態においても、変調部4B,4Eの各部分41Aの幅(すなわちサブピクセル26の配列方向における各ピクセル25のサイズL)を、誘導放出光の波長より大きくすることもできる。その場合、図8に示した縮小光学系80を用いるとよい。縮小光学系80を通過した後の或る位置において、光出射面2B,2Eのサブピクセル26の配列方向における各ピクセル25からの光束の幅を誘導放出光の波長よりも小さくすることによって、サイズLが誘導放出光の波長より小さい場合と同様の効果を奏することができる。
本開示による光源モジュール及び光変調モジュールは、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記第1~第3の実施形態では、光出射面の複数のピクセルが一次元状に配列された例を示したが、これらの形態においても、複数のピクセルは二次元状に配列されてもよい。その場合、例えば上記第1~第3の実施形態に開示された発光モジュールを複数組み合わせてもよい。また、上記第4、第5の実施形態では、光出射面の複数のピクセルが二次元状に配列された例を示したが、これらの形態においても、複数のピクセルは一次元状に配列されてもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、強度調整後の誘導放出光を基板10の主面10aと交差する方向に出射するために回折領域5が設けられているが、回折領域5に代えて、反射ミラーが設けられてもよい。また、第1実施形態においては、回折領域5を省き、Y方向における変調領域4の端面を光出射面としてもよい。
1A~1J,1P…光源モジュール、1L~1N…光変調モジュール、2,2A,2B,2C,2E…光出射面、3,3A,3C,3D…ゲイン領域、3B…フォトニック結晶レーザ構造、3E…発光部、4…変調領域、4B~4E…変調部、5…回折領域、6…吸収領域、9…光導波領域、10,12,13…基板、10a,12a,13a…主面、10aa,10ab,10ac,10ad,10ae,12aa…領域、10b,12b,13b…裏面、11…光導波路、14…反射ミラー、15,19…接着剤、16…1/4波長板、17…偏光ビームスプリッタ、18…偏光板、21,23,25…ピクセル、22,24,26…サブピクセル、30,30A,30C~30E…半導体積層構造、31…部分、32…単位部分、33,33A…電極、34…下部クラッド層、35…活性層、36…上部クラッド層、37…コンタクト層、38…半導体層、38A…フォトニック結晶層、38a…基本層、38b…異屈折率領域、39…裏面電極、40,40B…半導体積層構造、41,41A…部分、42,42A…単位部分、42a…光入力端面、43,43A…電極、44…下部クラッド層、45…光吸収層、46…上部クラッド層、47…コンタクト層、48…半導体層、49,49A…裏面電極、50,50A…半導体積層構造、50a…スリット、50b…凹部、51…部分、52…単位部分、53…反射防止膜、54…下部クラッド層、55…光導波層、56…上部クラッド層、57…半導体層、58…回折格子層、58a…基本層、58b…異屈折率領域、59…反射ミラー、60…半導体積層構造、63…電極、64…下部クラッド層、65…光吸収層、66…上部クラッド層、67…コンタクト層、68…半導体層、69…裏面電極、71~74,76,77…高抵抗領域、80…縮小光学系、81,82…レンズ、90…半導体積層構造、94…下部クラッド層、95…光導波層、96…上部クラッド層、97…半導体層、99…金属膜、A1,A2…誘導放出光、B…光入出射面、P…等位相面。

Claims (25)

  1. 誘導放出光を出力する発光部と、
    前記誘導放出光の強度を調整する強度調整部と、
    前記強度調整部により強度調整された前記誘導放出光を出力する光出射面と、
    を備え、
    前記光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有し、
    各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズは前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記強度調整部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、前記複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能であり、
    前記少なくとも3つのサブピクセルから出力される前記誘導放出光の位相が互いに揃っており
    主面を有する基板を備え、前記主面は第1及び第2の領域を含み、
    前記発光部は、前記第1の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられた活性層、及び該活性層上に設けられた上部クラッド層を含む半導体積層構造を有し、
    前記強度調整部は、前記第2の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられ前記活性層と光学的に結合された光吸収層、及び該光吸収層上に設けられた上部クラッド層を含む半導体積層構造を有し、
    前記強度調整部の前記光吸収層及び前記上部クラッド層が前記複数の単位部分に電気的に分割されている、光源モジュール。
  2. 誘導放出光を出力する発光部と、
    前記誘導放出光の強度を調整する強度調整部と、
    前記強度調整部により強度調整された前記誘導放出光を出力する光出射面と、
    前記光出射面と光学的に結合された縮小光学系と、
    を備え、
    前記光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有し、
    各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記縮小光学系を通過した後の或る位置において、前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅は前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記強度調整部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、前記複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能であり、
    前記少なくとも3つのサブピクセルから出力される前記誘導放出光の位相が互いに揃っており
    主面を有する基板を備え、前記主面は第1及び第2の領域を含み、
    前記発光部は、前記第1の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられた活性層、及び該活性層上に設けられた上部クラッド層を含む半導体積層構造を有し、
    前記強度調整部は、前記第2の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられ前記活性層と光学的に結合された光吸収層、及び該光吸収層上に設けられた上部クラッド層を含む半導体積層構造を有し、
    前記強度調整部の前記光吸収層及び前記上部クラッド層が前記複数の単位部分に電気的に分割されている、光源モジュール。
  3. 前記基板の前記主面は、前記第1の領域との間に前記第2の領域を挟む位置に設けられた第3の領域を更に含み、
    当該光源モジュールは、前記第3の領域上に設けられた光回折部を更に備え、
    前記光回折部は、前記第3の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられ前記強度調整部の前記光吸収層と光学的に結合された光導波層、該光導波層上に設けられた上部クラッド層、及び回折格子層を含む半導体積層構造を有し、前記強度調整部から前記光導波層を介して受けた前記誘導放出光を前記主面と交差する方向に出力し、前記光出射面は前記光回折部に対して該方向に設けられ、
    前記光回折部の前記回折格子層及び前記上部クラッド層は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されている、請求項1または2に記載の光源モジュール。
  4. 前記光回折部の前記半導体積層構造は、前記光回折部の前記複数の単位部分と交互に形成されたスリットを有する、請求項に記載の光源モジュール。
  5. 前記強度調整部の前記半導体積層構造は、前記強度調整部の前記複数の単位部分と交互に設けられた高抵抗領域を含む、請求項のいずれか1項に記載の光源モジュール。
  6. 前記基板の前記主面は、前記第2の領域との間に前記第1の領域を挟む位置に設けられた第4の領域を更に含み、
    当該光源モジュールは、前記第4の領域上に設けられた光吸収部を更に備え、
    前記光吸収部は、前記第4の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられ前記活性層と光学的に結合された光吸収層、及び該光吸収層上に設けられた上部クラッド層を含む半導体積層構造を有する、請求項のいずれか1項に記載の光源モジュール。
  7. 誘導放出光を出力する発光部と、
    前記誘導放出光の強度を調整する強度調整部と、
    前記強度調整部により強度調整された前記誘導放出光を出力する光出射面と、
    を備え、
    前記光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有し、
    各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズは前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記強度調整部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、前記複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能であり、
    前記少なくとも3つのサブピクセルから出力される前記誘導放出光の位相が互いに揃っており、
    扇型に広がる光導波路を更に備え、
    前記発光部は前記光導波路の中心点側の一端と光学的に結合され、
    前記強度調整部は前記光導波路の円弧側の他端と光学的に結合され、
    前記強度調整部の前記複数の単位部分は、前記光導波路を導波する前記誘導放出光の等位相面に沿って並んで配置されている、光源モジュール。
  8. 誘導放出光を出力する発光部と、
    前記誘導放出光の強度を調整する強度調整部と、
    前記強度調整部により強度調整された前記誘導放出光を出力する光出射面と、
    前記光出射面と光学的に結合された縮小光学系と、
    を備え、
    前記光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有し、
    各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記縮小光学系を通過した後の或る位置において、前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅は前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記強度調整部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、前記複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能であり、
    前記少なくとも3つのサブピクセルから出力される前記誘導放出光の位相が互いに揃っており、
    扇型に広がる光導波路を更に備え、
    前記発光部は前記光導波路の中心点側の一端と光学的に結合され、
    前記強度調整部は前記光導波路の円弧側の他端と光学的に結合され、
    前記強度調整部の前記複数の単位部分は、前記光導波路を導波する前記誘導放出光の等位相面に沿って並んで配置されている、光源モジュール。
  9. 誘導放出光を出力する発光部と、
    前記誘導放出光の強度を調整する強度調整部と、
    前記強度調整部により強度調整された前記誘導放出光を出力する光出射面と、
    前記光出射面上に設けられ、前記光出射面から出力された前記誘導放出光の強度を調整する別の強度調整部と、
    前記別の強度調整部により強度調整された前記誘導放出光を出力する別の光出射面と、
    を備え、
    前記光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有し、
    各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズは前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記強度調整部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、前記複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能であり、
    前記少なくとも3つのサブピクセルから出力される前記誘導放出光の位相が互いに揃っており、
    前記別の光出射面は、光出力方向から見て前記光出射面の前記複数のピクセルとそれぞれ重なる複数のピクセルを有し、
    前記別の光出射面の各ピクセルは、前記光出射面の前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向と交差する方向に一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記別の光出射面の前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズは前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記別の強度調整部は、前記別の光出射面の各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、該複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能である、光源モジュール。
  10. 誘導放出光を出力する発光部と、
    前記誘導放出光の強度を調整する強度調整部と、
    前記強度調整部により強度調整された前記誘導放出光を出力する光出射面と、
    前記光出射面と光学的に結合された縮小光学系と、
    前記光出射面上に設けられ、前記光出射面から出力された前記誘導放出光の強度を調整する別の強度調整部と、
    前記別の強度調整部により強度調整された前記誘導放出光を出力する別の光出射面と、
    を備え、
    前記光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有し、
    各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記縮小光学系を通過した後の或る位置において、前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅は前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記強度調整部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、前記複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能であり、
    前記少なくとも3つのサブピクセルから出力される前記誘導放出光の位相が互いに揃っており、
    前記縮小光学系は、前記別の光出射面と光学的に結合され、
    前記別の光出射面は、光出力方向から見て前記光出射面の前記複数のピクセルとそれぞれ重なる複数のピクセルを有し、
    前記別の光出射面の各ピクセルは、前記光出射面の前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向と交差する方向に一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記縮小光学系を通過した後の或る位置において、前記別の光出射面の前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅は前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記別の強度調整部は、前記別の光出射面の各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、該複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能である、光源モジュール。
  11. 前記発光部は面光源であり、
    前記強度調整部は、前記面光源の発光面と対向する面と、前記対向する面とは反対側の面とを有し、前記対向する面から受けた前記誘導放出光の強度を調整して前記反対側の面から出力する、請求項または10に記載の光源モジュール。
  12. 前記光出射面は前記強度調整部の前記反対側の面により構成される、請求項11に記載の光源モジュール。
  13. 誘導放出光を出力する発光部と、
    前記誘導放出光を出力する光出射面と、
    を備え、
    前記光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有し、
    各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズは前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記発光部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、前記複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度を個別に制御可能であり、
    前記少なくとも3つのサブピクセルから出力される前記誘導放出光の位相が互いに揃っている、光源モジュール。
  14. 誘導放出光を出力する発光部と、
    前記誘導放出光を出力する光出射面と、
    前記光出射面と光学的に結合された縮小光学系と、
    を備え、
    前記光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有し、
    各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記縮小光学系を通過した後の或る位置において、前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅は前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記発光部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、前記複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度を個別に制御可能であり、
    前記少なくとも3つのサブピクセルから出力される前記誘導放出光の位相が互いに揃っている、光源モジュール。
  15. 主面を有する基板を備え、前記主面は第1の領域を含み、
    前記発光部は、前記第1の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられた活性層、及び該活性層上に設けられた上部クラッド層を含む半導体積層構造を有し、
    前記発光部の前記活性層及び前記上部クラッド層が前記複数の単位部分に電気的に分割されている、請求項13または14に記載の光源モジュール。
  16. 前記基板の前記主面は第2の領域を更に含み、
    当該光源モジュールは、前記第2の領域上に設けられた光回折部を更に備え、
    前記光回折部は、前記第2の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられ前記発光部の前記活性層と光学的に結合された光導波層、該光導波層上に設けられた上部クラッド層、及び、該下部クラッド層と該光導波層との間または該光導波層と該上部クラッド層との間に設けられた回折格子層を含む半導体積層構造を有し、前記発光部から前記光導波層を介して受けた前記誘導放出光を前記主面と交差する方向に出力し、前記光出射面は前記光回折部に対して該方向に設けられ、
    前記光回折部の前記光導波層及び前記上部クラッド層は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されている、請求項15に記載の光源モジュール。
  17. 前記光回折部の前記半導体積層構造は、前記光回折部の前記複数の単位部分と交互に形成されたスリットを有する、請求項16に記載の光源モジュール。
  18. 前記基板の前記主面は、前記第2の領域との間に前記第1の領域を挟む位置に設けられた第3の領域を更に含み、
    当該光源モジュールは、前記第3の領域上に設けられた光吸収部を更に備え、
    前記光吸収部は、前記第3の領域上に設けられた下部クラッド層、該下部クラッド層上に設けられ前記活性層と光学的に結合された光吸収層、及び該光吸収層上に設けられた上部クラッド層を含む半導体積層構造を有する、請求項16または17に記載の光源モジュール。
  19. 前記発光部の前記半導体積層構造は、前記発光部の前記複数の単位部分と交互に設けられた高抵抗領域を含む、請求項15~18のいずれか1項に記載の光源モジュール。
  20. 誘導放出光の強度を調整する強度調整部と、
    前記強度調整部により強度調整された前記誘導放出光を出力する光出射面と、
    を備え、
    前記光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有し、
    各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズは前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記強度調整部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、前記複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能であり、
    前記少なくとも3つのサブピクセルから出力される前記誘導放出光の位相が互いに揃っており
    前記強度調整部は、前記誘導放出光を第1面から受け、前記誘導放出光の強度を調整して前記第1面から出力する反射型の構成を有する、光変調モジュール。
  21. 誘導放出光の強度を調整する強度調整部と、
    前記強度調整部により強度調整された前記誘導放出光を出力する光出射面と、
    前記光出射面と光学的に結合された縮小光学系と、
    を備え、
    前記光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有し、
    各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記縮小光学系を通過した後の或る位置において、前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅は前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記強度調整部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、前記複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能であり、
    前記少なくとも3つのサブピクセルから出力される前記誘導放出光の位相が互いに揃っており
    前記強度調整部は、前記誘導放出光を第1面から受け、前記誘導放出光の強度を調整して前記第1面から出力する反射型の構成を有する、光変調モジュール。
  22. 前記第1面に入力される前記誘導放出光は、第1の偏光方向を有する直線偏光であり、
    前記強度調整部は、前記誘導放出光の偏光方向を前記第1の偏光方向と交差する第2の偏光方向とする偏光回転部を有し、
    当該光変調モジュールは、前記第1面と光学的に結合され、前記第1面に入力される強度調整前の前記誘導放出光と前記第1面から出力される強度調整後の前記誘導放出光とを分離する偏光ビームスプリッタを更に備える、請求項20または21に記載の光変調モジュール。
  23. 前記光出射面は前記強度調整部の前記第1面により構成される、請求項20~22のいずれか1項に記載の光変調モジュール。
  24. 誘導放出光の強度を調整する強度調整部と、
    前記強度調整部により強度調整された前記誘導放出光を出力する光出射面と、
    前記光出射面上に設けられ、前記光出射面から出力された前記誘導放出光の強度を調整する別の強度調整部と、
    前記別の強度調整部により強度調整された前記誘導放出光を出力する別の光出射面と、
    を備え、
    前記光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有し、
    各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズは前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記強度調整部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、前記複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能であり、
    前記少なくとも3つのサブピクセルから出力される前記誘導放出光の位相が互いに揃っており、
    前記別の光出射面は、光出力方向から見て前記光出射面の前記複数のピクセルとそれぞれ重なる複数のピクセルを有し、
    前記別の光出射面の各ピクセルは、前記光出射面の前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向と交差する方向に一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記別の光出射面の前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルのサイズは前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記別の強度調整部は、前記別の光出射面の各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、該複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能である、光変調モジュール。
  25. 誘導放出光の強度を調整する強度調整部と、
    前記強度調整部により強度調整された前記誘導放出光を出力する光出射面と、
    前記光出射面と光学的に結合された縮小光学系と、
    前記光出射面上に設けられ、前記光出射面から出力された前記誘導放出光の強度を調整する別の強度調整部と、
    前記別の強度調整部により強度調整された前記誘導放出光を出力する別の光出射面と、
    を備え、
    前記光出射面は、一次元状または二次元状に配列された複数のピクセルを有し、
    各ピクセルは、一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記縮小光学系を通過した後の或る位置において、前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅は前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記強度調整部は、各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、前記複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能であり、
    前記少なくとも3つのサブピクセルから出力される前記誘導放出光の位相が互いに揃っており、
    前記縮小光学系は、前記別の光出射面と光学的に結合され、
    前記別の光出射面は、光出力方向から見て前記光出射面の前記複数のピクセルとそれぞれ重なる複数のピクセルを有し、
    前記別の光出射面の各ピクセルは、前記光出射面の前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向と交差する方向に一次元に配列された少なくとも3つのサブピクセルを含み、
    前記縮小光学系を通過した後の或る位置において、前記別の光出射面の前記少なくとも3つのサブピクセルの配列方向における各ピクセルからの光束の幅は前記誘導放出光の波長よりも小さく、
    前記別の強度調整部は、前記別の光出射面の各サブピクセルに対応する複数の単位部分に分割されており、該複数の単位部分それぞれが前記誘導放出光の強度調整量を個別に制御可能である、光変調モジュール。
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