JP7441070B2 - 窒化アルミニウム基板、電子装置及び電子モジュール - Google Patents

窒化アルミニウム基板、電子装置及び電子モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP7441070B2
JP7441070B2 JP2020025505A JP2020025505A JP7441070B2 JP 7441070 B2 JP7441070 B2 JP 7441070B2 JP 2020025505 A JP2020025505 A JP 2020025505A JP 2020025505 A JP2020025505 A JP 2020025505A JP 7441070 B2 JP7441070 B2 JP 7441070B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
aluminum nitride
grain boundary
boundary phase
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020025505A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021130571A (ja
Inventor
悠太 槇原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2020025505A priority Critical patent/JP7441070B2/ja
Publication of JP2021130571A publication Critical patent/JP2021130571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7441070B2 publication Critical patent/JP7441070B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

本開示は、窒化アルミニウム基板、電子装置及び電子モジュールに関する。
特許文献1には、複数の結晶粒と複数の結晶粒の間に位置する粒界相とを含んだ窒化アルミニウム焼結体が開示されている。
特開2003-201179号公報
窒化アルミニウム焼結体に生じる分子振動は、粒界相において散乱しやすい。分子振動の散乱が多いと、窒化アルミニウム焼結体の熱伝導率が低下する。
本開示は、熱伝導率の高い窒化アルミニウム基板、並びに、このような窒化アルミニウム基板を備えた電子装置及び電子モジュールを提供することを目的とする。
本開示の窒化アルミニウム基板は、
第1面と前記第1面の反対側に位置する第2面とを有し、複数の窒化アルミニウム粒子と粒界相とを含む基板であり、
前記第1面に近く、厚さが前記基板の厚さの1/4以上2/3以下である第1領域に位置する前記粒界相の質量比は、前記第2面に近く、厚さが前記基板の厚さの1/8以上1/3以下である第2領域に位置する前記粒界相の質量比よりも小さく、
複数の窒化アルミニウム粒子のうち、前記第1領域および前記第2領域において、互いに隣接する窒化アルミニウム粒子同士は、面と面との間に熱伝導の経路を形成している。
本開示の電子装置は、
上記の窒化アルミニウム基板と、
前記窒化アルミニウム基板の前記第1面に搭載された電子部品と、
を備える。
本開示の電子モジュールは、
上記の電子装置と、
前記電子装置が搭載されたモジュール用基板と、
を備え
前記モジュール用基板は、前記窒化アルミニウム基板の前記第2面に取り付けられている。
本開示によれば、熱伝導率の高い窒化アルミニウム基板、並びに、このような窒化アルミニウム基板を備えた電子装置及び電子モジュールを提供できる。
本開示の実施形態に係る窒化アルミニウム基板(A)及びその一部断面(B)を示す概略図である。 実施形態の窒化アルミニウム基板の各領域の拡大断面(A)、(B)、(C)を示す概略図である。 比較例の窒化アルミニウム基板の一部断面(A)と各領域の拡大断面(B)、(C)を示す概略図である。 本開示の実施形態の電子装置及び電子モジュールを示す図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本開示の実施形態に係る窒化アルミニウム基板(A)及びその一部断面(B)を示す概略図である。図2は、実施形態の窒化アルミニウム基板の各領域の拡大断面(A)、(B)、(C)を示す概略図である。
本開示の実施形態に係る窒化アルミニウム基板1は、第1面11と、第1面の反対側に位置する第2面12とを有する。第1面11と第2面12とは、窒化アルミニウム基板1の短手方向(厚み方向)に交差する(ほぼ直交)する面であってもよい。窒化アルミニウム基板1は、窒化アルミニウム結晶又は窒化アルミニウム多結晶体である複数の粒子3と、複数の粒子3の間に位置する粒界相4とを含む。以下では、第1面側を上方、第2面側を下方として、高さ位置を説明する場合がある。上下の定義は説明の便宜上のものであり、窒化アルミニウム基板1の使用時の上下と一致していなくてもよい。以下では、粒子3をAlN粒子3とも記す。
窒化アルミニウム基板1は、粒子状のAlN(窒化アルミニウム)原料に焼結助剤及びバインダを含め、基板状に成形した後、脱脂及び炉で焼成して製造されるセラミックス基板である。複数の粒子3は粒子状のAlN原料であり、粒界相4は、焼結助剤が焼結時に酸素又はアルミニウム酸化物と反応して形成される液相物質である。
窒化アルミニウム基板1は、粒界相4の質量比率が、第1面に近い第1領域A1の方が、第2面に近い第2領域A2よりも、小さい。
第1面11に近い第1領域A1とは、第1面11から厚さが基板厚さの1/4以上、2/3以下の領域である。第2面12に近い第2領域A2とは、第2面12から厚さが基板厚さの1/4以上、2/3以下の領域である。研磨前であるなど基板の表面に変則的な部分が残っている場合には、表面から元の基板厚さの1/50の層を除外し、除外された層の境界面から上記の厚みの範囲を第1領域A1、第2領域A2とする。この場合、表面から元の基板厚さの1/50の層を除外した基板の厚みを基板厚さとして、第1領域A1、第2領域A2の厚みが定義される。両面に変則的な部分が残っている場合には、両面とも除外する層を設ける。
さらに、粒界相4の質量比率が大小異なるとは、誤差を上回るレベルで大小異なることを意味し、誤差とは明確に区別される。誤差は、同一高さの複数のサンプル領域で計測された質量比率の標準偏差σとし、粒界相4の質量比率が大小に異なるとは3σ以上の差があることとする。質量比率は、該当する領域の断面SEM(Scanning Electron Microscope)画像中の粒界相4及びAlN粒子3の面積比率と、分子量比率との掛け合わせにより質量換算することで求められる。質量比率は、該当する領域の断面SEM画像の中から、50μm四方で、画像内で一様に分散された3セット以上の区域(図1(B)の区域Q1~Q9を参照)を抽出し、当該区域の計測結果の平均値とする。
比較対象として、粒界相4の総量が実施形態の窒化アルミニウム基板1と同じで、粒界相4の分布が一様な比較基板を想定する。実施形態の窒化アルミニウム基板1は、前述の通り、第1領域A1の粒界相4の質量比率が、第2領域A2の粒界相4の質量比率よりも、小さい。この構成は、粒界相4が第1領域A1よりも第2領域A2に多く分布していることを意味する。したがって、第1領域A1の粒界相4の質量比率は、第2領域A2との比較で相対的に小さいだけでなく、比較基板の粒界相4の質量比率と比べて絶対的に小さくなる。このように、粒界相4の質量比率が絶対的に小さくなる第1領域A1があることで、第1領域A1において高い熱伝導率が得られる。したがって、例えば第1領域A1を介して発熱部品の熱引きを行うなど、第1領域A1を有効活用することで、高い吸熱性又は高い放熱性を実現することができる。
本実施形態の窒化アルミニウム基板1においては、さらに、第1領域A1と第2領域A2との間の第3領域A3には、粒界相4の質量比率が第2領域A2へ向けて漸増する漸増領域が含まれる。第3領域A3について窒化アルミニウム基板1の特性が示される場合には、第1領域A1と第2領域A2との間に別の領域が残るように、第1領域A1及び第2領域A2の厚みが定められるものとする。第3領域A3は、第1領域A1と第2領域A2との間の残りの厚み部分とする。漸増領域が無く、粒界相4の質量比率が急激に変化する層があると、基板に応力が生じたときに、上記の層に応力が集中する恐れがある。しかしながら、本実施形態の窒化アルミニウム基板1においては、第3領域A3に漸増領域が含まれることで、上記のような応力の集中を抑制できる。粒界相4の質量比率が第2面12へ向けて漸増する漸増領域は、第1領域A1の途中から第3領域A3を挟んで第2領域A2の途中まで、あるいは、第1領域A1の途中から第3領域A3及び第2領域A2の全域にかけて存在していもよい。
本実施形態の窒化アルミニウム基板1においては、さらに、第2領域A2には、AlN粒子3の平均粒径の3倍以上の長手方向の幅を有する粒界相4(以下、「大径の第1粒界相4A」あるいは単に「第1粒界相4A」と記す)が含まれる。加えて、第3領域A3には、AlN粒子3の平均粒径の3倍以上の長手方向の幅を有する粒界相4(第1粒界相4A)が含まれる。さらに、第2領域A2に含まれる第1粒界相4Aの単位面積当たりの個数は、第3領域A3に含まれる第1粒界相4Aの単位面積当たりの個数よりも多い。
ここで、AlN粒子3の平均粒径は、比較する粒界相4が位置する領域の断面SEM画像の中から、50μm四方で、画像内で一様に分散された3セット以上の区域(図1(B)の区域Q1~Q9を参照)を抽出し、当該区域の全AlN粒子3について計測された粒径の平均値と定義される。なお、第1領域A1、第2領域A2及び第3領域A3の各々におけるAlN粒子3の平均粒径はほぼ同一であってもよい。AlN粒子3の粒径とは長手方向の幅を意味する。AlN粒子3及び粒界相4についての長手方向の幅は、コンピュータソフトウェア「ImageJ」(版数1.51i、開発Wayne Rasband National Institutes of Health)による最大Feret長さ(Feret(max))であると定義される。
仮に、小さな粒界相4が均一に多く分布していると、分子振動を散乱する作用が多く生じ、熱伝導率を低下させる。粒界相4の質量比率が大きい第2領域A2において、上記のように粒界相4が分布していると、粒界相4の質量比率が大きい分、より熱伝導率が低下する。しかし、本実施形態の窒化アルミニウム基板1の第2領域A2は、大径の第1粒界相4Aを含む。したがって、粒界相4の質量比率が大きくても、粒界相4の一部は第1粒界相4Aに集合しているため、その分、小さな粒界相4が均一に多く分布する領域の割合は小さく、粒界相4の分布が少ない領域の割合が大きくなる。粒界相4の分布が少ない部分があることで、当該部分により、熱を高い伝導率で導くことのできる経路が太くなる。したがって、粒界相4の質量比率が大きい第2領域A2においても、高い熱伝導率が得られる。
第3領域A3においても、大径の第1粒界相4Aが含まれることで、第2領域A2と同様に、粒界相4の分布が少ない部分が増えて、高い熱伝導率が得られる。
第2領域A2における第1粒界相4Aの単位面積当たりの個数が、第3領域A3における第1粒界相4Aの単位面積当たりの個数よりも多いという構成は、第3領域A3から第2領域A2にかけて粒界相4の質量比率が増した分が、大径の第1粒界相4Aを増加させるように作用していることを意味する。すなわち、第3領域A3から第2領域A2にかけて粒界相4の質量比率が増した分の多くは、小さい粒界相4の密度を上げるように作用していないことを意味する。したがって、上記の構成により、窒化アルミニウム基板1の全体的な熱伝導率が向上される。
<製造方法>
実施形態の窒化アルミニウム基板1の製造工程は、例えば、AlN原料に、イットリア(Y)、エルビア(Er)、酸化ガドリニウム(Gd)等の焼結助剤を質量比0.3%~8.5%、ポリビニルブチラール、ポリメチルメタクリレート等のバインダを質量比10%~20%含有させ、0.6μm~2.0μm厚のグリーンシートに成形する工程と、成形されたグリーンシートを積層して基板の厚さの成形体を形成する工程と、成形体を酸素を含む雰囲気内で加熱し脱脂する工程と、カーボンバッチ炉で焼成する工程とを含む。製造工程には、焼成された基板の表面をジェットスクラブ等で研磨する工程が含まれてもよい。膜形状の材料に成形した段階で、基板の厚みに至っていれば、膜形状の材料を積層する工程は省かれる。
焼成する工程では、成形体に対して第1面11側の雰囲気のカーボン比率を低く、第2面12側の雰囲気のカーボン比率を高くする。このような雰囲気での焼成により、上述した粒界相4の分布が得られ、上記の製造工程により、実施形態の窒化アルミニウム基板1を製造できる。
<実施例と比較例>
実施例の窒化アルミニウム基板1は上述した製造方法により製造される。実施例の窒化アルミニウム基板1について、図1(B)に示すように第1領域A1、第2領域A2、第3領域A3を設定し、各領域A1~A3から複数の区域Q1~Q9を抽出し、各区域Q1~Q9における粒界相4の質量比率、径及び厚みを計測すると、次の計測結果1が得られた。ここで、粒界相4の径及び厚みは、それぞれ、上記のコンピュータソフトウェア「ImageJ」により取得された最大Feret長さ(Feret(max))と最小Feret長さ(Feret(min))とに相当する。最大Feret長さと最小Feret長さとは、平行な2直線で測定対象を様々な角度から挟んだときに最大となる幅と最小となる幅を意味する。
Figure 0007441070000001
実施例の窒化アルミニウム基板1においては、第1領域A1における粒界相の質量比率(平均値)は、第2領域A2における粒界相の質量比率(平均値)よりも、誤差3σを上回るレベルで小さかった。さらに、実施例の窒化アルミニウム基板1においては、基板の中央高さから上方を第1領域A1とした場合に、いずれの高さにおいても、第1領域A1における粒界相の質量比率は、第2領域A2における粒界相の質量比率よりも、誤差3σを上回るレベルで小さかった。
さらに、実施例の窒化アルミニウム基板1において、第3領域A3中の粒界相の質量比率が漸増する領域は、縦断面のSEM画像から目視によって確認された。
図3は、比較例の窒化アルミニウム基板の一部断面(A)と各領域の拡大断面(B)、(C)を示す概略図である。比較例の窒化アルミニウム基板8は、焼成工程において、雰囲気のカーボン比率を一様にしたカーボンバッチ炉で焼成される。その他の工程は、上述した実施形態と同様である。比較例の窒化アルミニウム基板8について、図3(A)に示すように第1領域B1、第2領域B2を設定し、各領域B1、B2から複数の区域Q11~Q16を抽出し、各区域Q11~Q16における粒界相4の質量比率、径及び厚みを計測すると、次の計測結果2が得られた。径及び厚みの計測は上記と同様とした。
Figure 0007441070000002
比較例においては、第1領域B1における粒界相の質量比率(平均値)と、第2領域B2における粒界相の質量比率(平均値)との差は、誤差程度(3σ以内)であった。
実施例と比較例の窒化アルミニウム基板1、8において、各領域におけるAlN粒子3の平均粒径に違いはなく、AlN粒子3の平均粒径は4.2μmであった。AlN3の粒径の計測は上記の通りとした。
粒界相の計測結果1(実施例)における、最大径とAlN粒子3の平均粒径とから、実施例の窒化アルミニウム基板1の第2領域A2には、平均粒径4.2μmの3倍以上の径を有する第1粒界相4Aが含まれることが示された。また、実施例の窒化アルミニウム基板1の第3領域A3には、3つの区域Q4~Q6において平均粒径4.2μmの3倍近くの径を有する粒界相4が含まれることから、第3領域A3にも平均粒径4.2μmの3倍以上の径を有する第1粒界相4Aが含まれると推定された。また、計測結果1の第2領域A2の最大径の値と第3領域A3の最大径の値との比較から、第1粒界相4Aの単位面積当たりの個数は、第3領域A3よりも第2領域A2の方が多いことが推定された。
一方、粒界相の計測結果2(比較例)における最大径から、比較例の窒化アルミニウム基板8には、平均粒径4.2μmの3倍以上の径を有する第1粒界相4Aは含まれないか、非常に少ないと推定された。
実施例の窒化アルミニウム基板1、並びに、比較例の窒化アルミニウム基板8について、基板面(第1面11又は第2面12)に沿った方向における外縁部と中央とで、粒界相の総量を計測すると、次の計測結果3が得られた。計測結果3の粒界相の総量は、上下方向に一様に分散するように抽出された複数区域で計測した値の総和から求められた。
Figure 0007441070000003
計測結果3からは、基板面に沿った方向においては、粒界相の分布の差は誤差程度であり、かつ、実施例と比較例との窒化アルミニウム基板1、8では粒界相の総量の差が誤差程度であることが示された。
実施例と比較例の窒化アルミニウム基板1、8で、一方の基板面(第1面11)から他方の基板面(第2面12)にかけた熱伝導率を、基板面に沿った方向における外縁部と中央とで計測すると、次の計測結果4が得られた。
Figure 0007441070000004
計測結果4及び計測結果3から、粒界相の総量が同一であっても、実施例の窒化アルミニウム基板1が比較例よりも高い熱伝導率を有することが示された。
<電子装置及び電子モジュール>
図4は、本開示の実施形態に係る電子装置及び電子モジュールを示す断面図である。
本実施形態に係る電子装置60は、窒化アルミニウム基板1を含んだ配線基板10に電子部品50が実装されて構成される。配線基板10は、窒化アルミニウム基板1と、窒化アルミニウム基板1の第1面11上に位置する金属膜22と、金属膜22上に位置する配線導体20とを備えていてもよい。電子部品50は、接合材を介して配線基板10に接合されてもよい。電子部品50の電極と、配線基板10とがボンディングワイヤーを介して接続されてもよい。電子装置60は、さらに、配線基板10と電子部品50とを収容するパッケージを有する構成であってもよい。
電子装置60において、電子部品50は窒化アルミニウム基板1の第1面11側に位置することで、窒化アルミニウム基板1は、電子部品50の搭載面から熱を吸収し、第2面12を含むその他の面から外部へ高い効率で放熱することができる。電子部品50は窒化アルミニウム基板1の第2面側に位置してもよく、この場合でも、窒化アルミニウム基板1は、第2面12の電子部品50の搭載面から熱を吸収し、第1面11を含むその他の面から外部へ高い効率で放熱することができる。
電子部品50としては、LD(Laser Diode)、PD(Photo Diode)、LED(Light Emitting Diode)等の光素子、CCD(Charge Coupled Device)型、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型等の撮像素子、水晶振動子等の圧電振動子、弾性表面波素子、半導体集積回路素子(IC:Integrated Circuit)等の半導体素子、電気容量素子、インダクタ素子又は抵抗器等の種々の電子部品を適用できる。
本実施形態に係る電子モジュール100は、モジュール用基板110に電子装置60を実装して構成される。モジュール用基板110には、電子装置60に加えて、他の電子装置、電子素子及び電気素子などが実装されていてもよい。モジュール用基板110には電極パッド111が設けられ、電子装置60は、電極パッド111に半田等の接合材113を介して接合されてもよい。なお、電子装置60の接合材113が接合される部分には、配線導体が設けられていてもよい。また、電子装置60がパッケージを有する場合、モジュール用基板110の電極パッド111にはパッケージの配線導体が接合されてもよい。
本実施形態の電子装置60及び電子モジュール100によれば、高い熱伝導性を有する窒化アルミニウム基板1が用いられることで、信頼性の向上を図ることができる。
以上、本開示の実施形態について説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限られない。実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 窒化アルミニウム基板
3 粒子(窒化アルミニウム粒子)
4 粒界相
4A 第1粒界相
10 配線基板
11 第1面
12 第2面
A1 第1領域
A2 第2領域
A3 第3領域
50 電子部品
60 電子装置
100 電子モジュール
110 モジュール用基板

Claims (8)

  1. 第1面と前記第1面の反対側に位置する第2面とを有し、複数の窒化アルミニウム粒子と粒界相とを含む基板であり、
    前記第1面に近く、厚さが前記基板の厚さの1/4以上2/3以下である第1領域に位置する前記粒界相の質量比は、前記第2面に近く、厚さが前記基板の厚さの1/8以上1/3以下である第2領域に位置する前記粒界相の質量比よりも小さく、
    複数の窒化アルミニウム粒子のうち、前記第1領域および前記第2領域において、互いに隣接する窒化アルミニウム粒子同士は、面と面との間に熱伝導の経路を形成している
    窒化アルミニウム基板。
  2. 前記第1領域と前記第2領域との間に位置する第3領域に、前記粒界相の質量比が前記第2領域に向かって漸増する領域が含まれる、
    請求項1記載の窒化アルミニウム基板。
  3. 前記第2領域に位置する前記粒界相には、前記第2領域に位置する前記窒化アルミニウム粒子の平均粒径の3倍以上の長手方向の幅を有する第1粒界相が含まれる、
    請求項1又は請求項2記載の窒化アルミニウム基板。
  4. 前記第2領域に位置する前記粒界相、並びに、前記第3領域に位置する前記粒界相には、前記第2領域及び前記第3領域に位置する前記窒化アルミニウム粒子の平均粒径の3倍以上の長手方向の幅を有する第1粒界相が含まれ、
    前記第2領域に含まれる前記第1粒界相の単位面積当たりの個数が、前記第3領域に含まれる前記第1粒界相の単位面積当たりの個数よりも大きい、
    請求項2記載の窒化アルミニウム基板。
  5. 前記第1領域に含まれる前記窒化アルミニウム粒子の粒子径は、前記第2領域および前記第3領域に含まれる前記窒化アルミニウム粒子の粒子径と揃えられており、
    前記第2領域および前記第3領域において、前記複数の窒化アルミニウムの一部のみが前記粒界相と隣接している請求項2又は請求項4に記載の窒化アルミニウム基板。
  6. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の窒化アルミニウム基板と、
    前記窒化アルミニウム基板の前記第1面に搭載された電子部品と、
    を備える電子装置。
  7. 前記複数の窒化アルミニウム粒子は、前記第1領域と前記第2領域のいずれにおいても、前記第1面から前記第2面に向かって前記熱伝導の経路を連続的に形成している請求項6記載の電子装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の電子装置と、
    前記電子装置が搭載されたモジュール用基板と、
    を備え
    前記モジュール用基板は、前記窒化アルミニウム基板の前記第2面に取り付けられている電子モジュール。
JP2020025505A 2020-02-18 2020-02-18 窒化アルミニウム基板、電子装置及び電子モジュール Active JP7441070B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020025505A JP7441070B2 (ja) 2020-02-18 2020-02-18 窒化アルミニウム基板、電子装置及び電子モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020025505A JP7441070B2 (ja) 2020-02-18 2020-02-18 窒化アルミニウム基板、電子装置及び電子モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021130571A JP2021130571A (ja) 2021-09-09
JP7441070B2 true JP7441070B2 (ja) 2024-02-29

Family

ID=77552045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020025505A Active JP7441070B2 (ja) 2020-02-18 2020-02-18 窒化アルミニウム基板、電子装置及び電子モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7441070B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003201179A (ja) 2002-12-12 2003-07-15 Toshiba Corp 窒化アルミニウム焼結体およびその製造方法
JP2004175656A (ja) 2002-11-14 2004-06-24 Ngk Insulators Ltd 窒化アルミニウム質セラミックス、半導体製造用部材および窒化アルミニウム焼結体の製造方法
JP2006001834A (ja) 2004-06-18 2006-01-05 Ngk Insulators Ltd 窒化アルミニウム質セラミックス、半導体製造部材及び窒化アルミニウム質セラミックスの製造方法
JP2006273587A (ja) 2005-03-25 2006-10-12 Ngk Insulators Ltd 窒化アルミニウム質セラミックス、半導体製造部材及び窒化アルミニウム質セラミックスの製造方法
WO2011155319A1 (ja) 2010-06-08 2011-12-15 電気化学工業株式会社 回路基板用窒化アルミニウム基板及びその製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH029766A (ja) * 1987-12-03 1990-01-12 Toshiba Corp セラミックス基板

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004175656A (ja) 2002-11-14 2004-06-24 Ngk Insulators Ltd 窒化アルミニウム質セラミックス、半導体製造用部材および窒化アルミニウム焼結体の製造方法
JP2003201179A (ja) 2002-12-12 2003-07-15 Toshiba Corp 窒化アルミニウム焼結体およびその製造方法
JP2006001834A (ja) 2004-06-18 2006-01-05 Ngk Insulators Ltd 窒化アルミニウム質セラミックス、半導体製造部材及び窒化アルミニウム質セラミックスの製造方法
JP2006273587A (ja) 2005-03-25 2006-10-12 Ngk Insulators Ltd 窒化アルミニウム質セラミックス、半導体製造部材及び窒化アルミニウム質セラミックスの製造方法
WO2011155319A1 (ja) 2010-06-08 2011-12-15 電気化学工業株式会社 回路基板用窒化アルミニウム基板及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021130571A (ja) 2021-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102146589B1 (ko) 히트싱크가 부착된 파워 모듈용 기판, 히트싱크가 부착된 파워 모듈, 및 히트싱크가 부착된 파워 모듈용 기판의 제조 방법
WO2013122126A1 (ja) はんだ接合構造、パワーモジュール、ヒートシンク付パワーモジュール用基板及びそれらの製造方法、並びにはんだ下地層形成用ペースト
EP3358615B1 (en) Silicon nitride circuit board and semiconductor module using same
JP2008034611A (ja) 放熱基板およびこれを用いた電子装置
JP7441070B2 (ja) 窒化アルミニウム基板、電子装置及び電子モジュール
JP3890539B2 (ja) セラミックス−金属複合回路基板
JP2005011922A (ja) ヒートシンクを備えた両面銅貼り基板、およびこれを用いた半導体装置
JP6832426B2 (ja) パワーモジュール用基板およびパワーモジュール
JP4124040B2 (ja) 半導体装置
JP6803456B2 (ja) 配線基板、電子装置用パッケージおよび電子装置
JP2000128654A (ja) 窒化ケイ素複合基板
JP2012238654A (ja) 透光性配線基板およびその製造方法
JP2005191065A (ja) 発光素子収納用パッケージ及びその製造方法
JP5762875B2 (ja) 透光性配線基板
JP5614127B2 (ja) パワーモジュール用基板及びその製造方法
JP5671237B2 (ja) 半導体素子検査用基板
JP3419642B2 (ja) パワーモジュール
JP2020113686A (ja) ヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法及びヒートシンク付き絶縁回路基板
WO2023181499A1 (ja) 半導体装置および電力変換装置
WO2022014411A1 (ja) 発光素子用基板
JP2014029964A (ja) 接合体の製造方法、パワーモジュールの製造方法、及びパワーモジュール
WO2022091808A1 (ja) 半導体装置用基板
KR102529238B1 (ko) 세라믹 기판 및 이의 제조방법
KR102671539B1 (ko) 전자 부품 모듈, 및 질화규소 회로 기판
JP2024019155A (ja) パッケージおよびパッケージの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230704

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7441070

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150