JP7437198B2 - 吸収性物品の包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品が個別に包装された吸収性物品の包装体に関する。
吸収性物品の包装体としては、例えば特許文献1に記載されているように、包装シートと吸収性物品とが厚さ方向に重ねられ、長手方向に折り畳まれて個別に包装される形態が知られている。当該包装体の長手方向の端部には、リードテープ(封止用テープ)の基端部が固定されており、包装シートの表面に剥離可能に貼り付けられている。使用者がこのリードテープを剥がすことで、包装体が開封される。
特開2018-149025号公報
しかしながら、リードテープ(封止用テープ)を掴んで包装シートを開封する際に、吸収性物品の横方向側部に皺やヨレが発生することがあった。
本発明の課題は、開封時の吸収性物品の皺やヨレの発生を抑制し、かつ開封し易い吸収性物品の包装体の提供に関する。
本発明の一形態に係る吸収性物品の包装体は、液透過性の表面シートと、裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置された吸収体と、を含み、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品を、該横方向に延びる第1折り線及び第2折り線に沿って包装シートとともに該縦方向に折り畳み、個別に包装した前記吸収性物品の包装体である。
前記包装体は、前記第1折り線によって区画され前記包装体の前記縦方向における第1端部を含む第1折り領域と、前記第2折り線によって区画され前記包装体の前記縦方向における第2端部を含む第2折り領域と、前記第1折り領域と前記第2折り領域の間に位置する第3折り領域と、を備え、前記第1折り領域が、前記第3折り領域の上に折り畳まれた前記第2折り領域の上にさらに折り重なるように折り畳まれる。
前記包装体は、さらに、
前記第1端部の前記包装シートに固定された固定部を含む封止用テープと、
前記横方向側縁を封止する側縁シール部と、を備える。
前記吸収性物品は、
前記第1折り領域から前記第3折り領域を通って前記第2折り領域まで延び、前記表面シートと前記吸収体とが圧搾され、前記横方向両側に配された一対の圧搾溝と、
前記第1折り領域において、前記一対の圧搾溝から前記縦方向外方に離間して配置された、前記表面シートと前記吸収体とが圧搾された第1独立圧搾部と、
前記第2折り領域において、前記一対の圧搾溝から前記縦方向外方に離間して配置された、前記表面シートと前記吸収体とが圧搾された第2独立圧搾部と、を有する。
前記第1独立圧搾部は、前記吸収性物品を前記横方向に2等分する縦中心線によって区画された前記吸収性物品の右側領域又は左側領域の一方に配置される。
前記第2独立圧搾部は、前記右側領域又は前記左側領域の、前記第1独立圧搾部とは異なる他方に配置される。
前記第1独立圧搾部及び前記第2独立圧搾部は、前記固定部を前記包装体の前記縦方向全長にわたって延長させた仮想的なテープ延長領域に重ならないように配置される。
以上のように、本発明の吸収性物品の包装体によれば、開封時の吸収性物品の皺やヨレの発生を抑制し、かつ開封し易い構成とすることが可能である。
本発明の一実施形態に係る吸収性物品及びその包装体を示す平面図であり、包装体の折り畳み前及び開封後の構成を示す図である。 図1のII-II線で切断した上記吸収性物品の断面図である。 上記包装体を折り畳んだ構成を示す平面図である。 上記吸収性物品の表面シートを拡大して示す平面図である。 上記表面シートの斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[ナプキンの全体構成]
本発明の吸収性物品1は、図1に示すように、本体Mと、一対のウイング部Wと、を備える。吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、着用者の左右方向に対応し縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。さらに、ナプキン1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。なお、本明細書では、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を上又は肌側、着衣に近い側を下又は非肌側という事がある。
本体Mは、縦方向Xに沿って延び、着用時に着用者の着衣の内面に固定される。本体Mは、後述する吸収体4を有しており、着用者の経血等の液状の排泄物(単に「液」とも称する)を吸収する機能を有する。本体Mは、縦方向Xにおける中間部分に、着用時に着用者の排泄部に対向する排泄部対向領域を含む。
ウイング部Wは、本体Mの排泄部対向領域から横方向Yの外方に大きく突出するように構成される。
図2に示すように、ナプキン1は、吸収体4と、表面シート2と、裏面シート3と、一対のサイドシート5と、消臭シート11と、を備える。本体Mにおいて、ナプキン1は、裏面シート3、消臭シート11、吸収体4及び表面シート2が厚み方向Zに積層された構成を有する。これらの構成は、例えば、接着剤やヒートシール等による接合、及び後述する圧搾溝6によるエンボス加工等によって、適宜接合されて一体化している。
吸収体4は、縦方向Xに沿って延び、表面シート2及び裏面シート3の間に配置される。吸収体4は、液を表面シート2側の面から吸収し、内部で拡散させて当該液を保持する。
吸収体4は、吸収性コア7と、コアラップシート8と、を有する。
吸収性コア7は、図2に示す例では、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体に高吸水性ポリマーPを保持させた構成を有しているが、この構成に限定されない。
コアラップシート8は、吸収性コア7を被覆し、例えば吸収性コア7の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート8は、例えばティッシュペーパー状の薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
表面シート2は、液透過性のシート材として構成され、吸収体4の厚み方向Z上方に配置される。なお、表面シート2と吸収体4との間には、表面シート2から吸収体4への液の透過性の向上、吸収体4に吸収された液の表面シート2への液戻りの防止等の観点から、セカンドシート(サブレイヤーシート)が配置されていてもよい。表面シート2の詳細な構成については、後述する。
一対のサイドシート5は、表面シート2の横方向Y外側に配置される。サイドシート5の材料としては、表面シート2よりも親水性が小さいシート材料が好ましく、具体的には、表面シート2よりも親水性の低い不織布、フィルム材料、及び不織布とフィルム材料のラミネート構造のシートが挙げられる。サイドシート5は、例えば接着剤Eによって表面シート2に接合されている。
裏面シート3は、吸収体4の厚み方向Z下方に配置される。裏面シート3は、例えばその周縁において、表面シート2及びサイドシート5と接着剤、熱シール等によって接合される。裏面シート3は、接着剤等によって吸収体4及び消臭シート11に接合されていてもよい。
裏面シート3は、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。当該シート材としては、例えば熱可塑性樹脂のフィルムや、当該フィルムと不織布とのラミネート等を用いることができる。
裏面シート3は、外表面に粘着部9を含む。粘着部9は、ナプキン1を着衣に固定させるためのずれ止め材として機能する。粘着部9を構成する粘着剤として、好ましくは、ゴム系、オレフィン系、エチレン酢酸ビニル(EVA)系等のホットメルト粘着剤が用いられる。なお、粘着部9は、本体Mに加えて、ウイング部W等にも設けられていてもよい。
消臭シート11は、消臭剤を含有したシート材であり、裏面シート3よりも肌側に配置される。消臭シート11は、図2に示す例では、吸収体4と裏面シート3との間に配置される。消臭シート11は、例えば、縦方向Xに長手を有する矩形のシート材として構成される。
消臭シート11は、例えば、消臭剤含有シートの上下面を2枚の被覆シートで被覆した3層構造で構成される。
消臭剤含有シートは、一例として、消臭剤としての活性炭と繊維原料を主体として構成される。活性炭は、ガス状物質に対して高い吸着性を示し、良好な消臭機能を得ることができる。消臭剤含有シート中における活性炭の含有率は、好ましくは1~50重量%、より好ましくは3~30重量%である。
繊維原料としては、NBKP、LBKP等の木材パルプや、藁、綿等の非木材パルプ等の公知の天然繊維等が使用される。また、シート強度を向上させる目的で、ポリエチレン繊維等の剛性繊維を併用してもよい。消臭剤含有シート中における繊維原料の含有率は、好ましくは50質量%以上99質量%以下、より好ましくは70質量%以上97質量%以下である。
被覆シートとしては、繊維原料からなるシート材、例えば紙、不織布等が用いられる。紙とした場合の繊維原料としては、消臭剤含有シートと同様のものが使用できる。また、不織布としては、例えば、スパンレース不織布、スパンボンド不織布等の公知の不織布が使用できる。
消臭剤含有シートと両被覆シートとは、例えば、抄き合わせ又は接着剤等を用いた貼り合わせ等により、積層し一体化することができる。消臭剤含有シートを被覆シートによって覆うことにより、活性炭の脱落が抑制される。
図1及び図2に示すように、ナプキン1は、さらに、一対の圧搾溝6を備える。
一対の圧搾溝6は、表面シート2と吸収体4とが圧搾されている。つまり、一対の圧搾溝6は、表面シート2と吸収体4とが一体に陥凹した構成を有する線状溝である。圧搾溝6における「線状」は、溝の形状が平面視において直線状の態様に限られず、曲線状の態様や、直線状と曲線状とからなる態様を含む。また、この「線状」は、高圧搾部が延在方向にわずかに離間して並んでおり、全体として線状の溝が形成される態様も含む。図1に示す例では、ドット状の高圧搾部が並んで線状の圧搾溝6を形成している。
圧搾溝6は、熱エンボス加工又は超音波シール加工等の圧搾加工により常法に従って形成することができる。圧搾溝6では、表面シート2及び吸収体4が熱融着等により一体化している。このような構成により、圧搾溝6では、剛性が高まるとともに、表面シート2及び吸収体4の皺やヨレが生じにくくなる。また、圧搾溝6は、周囲の領域と比較して高い繊維密度を有するため、排泄された液を毛管作用によって吸液及び保持することができる。これにより、圧搾溝6は、吸収体4の外方への液の漏れを防止する防漏作用も有する。
[包装体の構成]
図1及び図3に示す包装体10は、上述したナプキン1を、横方向Yに延びる第1折り線L1及び第2折り線L2(図1参照)に沿って包装シート12とともに縦方向Xに折り畳み、個別に包装したものである。なお、図1では、折り畳み前及び開封後の、ナプキン1をX-Y平面上に引き伸ばした態様の包装体10を示している。
包装シート12は、包装体10の外面を形成するシート材であり、図1に示す例では、厚み方向Zから見た平面視において、ナプキン1の面積よりも大きく、縦方向Xに長い矩形状に構成される。
包装シート12としては、吸収性物品の包装シートとして従来使用されている各種のものを特に制限なく用いることができ、例えば、樹脂製フィルム、不織布、紙等を用いることができる。このような包装シート12は、一般に吸収体4よりも剛性が低く、ナプキン1に沿った形状に容易に折り曲げられることが可能である。
包装体10は、さらに、粘着部9を覆い、粘着部9から剥離可能に構成された剥離シートを備えていてもよい(図示せず)。剥離シートは、典型的には、包装シート12の内面に粘着剤によって固定されており、包装シート12及びナプキン1とともに折り畳まれる。
以下、ナプキン1が包装シート12とともに、図3のように折り畳まれる過程について説明する。
まず図1に示すように、ナプキン1が、包装シート12の略中央に、粘着部9を介して配置される。これにより、ナプキン1と包装シート12との積層体を得る。この際、ナプキン1の一対のウイング部Wは、本体Mの縦方向Xに沿う両側部に沿って表面シート2側(肌対向面側)に折り曲げられることが好ましい。また、ウイング部Wに粘着部9が形成されている場合には、折り曲げられた状態のウイング部Wの粘着部9が、剥離シートによって被覆されることが好ましい。
図1に示すように、ナプキン1と包装シート12との積層体には、横方向Yに延びる第1折り線L1及び第2折り線L2が配置される。第1折り線L1及び第2折り線L2は、例えば、ウイング部Wよりも縦方向X外方に配置される。第1折り線L1及び第2折り線L2は、包装体10として折り畳む際の折り軸となる仮想的な線である。
包装体10は、第1折り線L1によって区画され包装体10の縦方向Xにおける第1端部10aを含む第1折り領域R1と、第2折り線L2によって区画され包装体10の縦方向Xにおける第2端部10bを含む第2折り領域R2と、第1折り領域R1と第2折り領域R2の間に位置する第3折り領域R3と、を備える。第1端部10aは、後述する封止用テープTが固定された端部であり、包装シート12により構成される。第2端部10bは、図1の例では包装シート12により構成されるが、ナプキン1が包装シート12から突出している場合は、ナプキン1の後端部により構成されていてもよい。
第1折り領域R1は、例えば、ナプキン1の、着用時に着用者の排泄部より腹側に位置する前方領域を含む領域である。第2折り領域R2は、例えば、ナプキン1の、着用時に着用者の排泄部より背側に位置する後方領域を含む領域である。第3折り領域R3は、例えば、ナプキン1の、着用時に着用者の排泄部に対向する排泄部対向領域を含む領域である。この場合、第1端部10aは、包装体10の前端部でもあり、第2端部10bは、包装体10の後端部でもある。なお、上述の例に限定されず、第1折り領域R1がナプキン1の後方領域を含んでいてもよいし、第2折り領域R2がナプキン1の前方領域を含んでいてもよい。
図1に示した状態から、第2折り線L2を折り軸として、第3折り領域R3の上に第2折り領域R2が折り畳まれる。具体的には、第3折り領域R3の表面シート2上に、第2折り領域R2の表面シート2が重ねられる。
次に、第1折り領域R1が、第1折り線L1を折り軸として、第3折り領域R3上に折り畳まれた第2折り領域R2の上にさらに折り重なるように折り畳まれる。具体的には、第2折り領域R2の包装シート12上に、第1折り領域R1の表面シート2が重ねられる。これにより、ナプキン1が縦方向Xに3つ折りされ、図3に示す包装体10が形成される。
さらに、包装体10は、折り畳み形状を維持するための構成として、封止用テープTと、側縁シール部Fと、を有する。
図3に示すように、側縁シール部Fは、包装体10の横方向Y側端を封止し、ヒートエンボス加工等の公知の接合方法により接合される。
封止用テープTは、第1折り領域R1の第1端部10aと、第2折り領域R2の包装シート12とを封止する。封止用テープTは、縦方向Xに長手を有する矩形状に構成され、例えば、ナプキン1を横方向Yに2等分する縦中心線CL上に配置される。
図1及び図3に示すように、封止用テープTは、固定部T1を含む。固定部T1は、例えばホットメルト粘着剤等によって第1端部10aに固定される。
さらに封止用テープTは、突出部T2を含む。突出部T2は、固定部T1から第1折り領域R1の外方へ突出し、第2折り領域R2の包装シート12に剥離可能に接着される。突出部T2の接着面には、粘着剤が塗布されている。
[一対の圧搾溝の配置]
図1に示すように、横方向Yの両側に設けられた一対の圧搾溝6は、第1折り領域R1から第3折り領域R3を通って第2折り領域R2まで延びる。つまり、一対の圧搾溝6は、第3折り領域R3において、縦方向Xに延びる。圧搾溝6が「縦方向Xに延びる」とは、圧搾溝6が縦方向Xに平行に延びる態様に限定されず、圧搾溝6が全体として縦方向Xと平行なベクトル成分を含む方向に延びていればよい。一対の圧搾溝6は、例えば、第3折り領域R3において、横方向Y内方に括れた括れ部を有していてもよい。また、一対の圧搾溝6は、途切れなく連続して延びる構成に限定されず、例えば4mm程度のわずかな途切れ部を含んでいてもよい。
なお、「横方向Yの両側に設けられた一対」とは、一対の圧搾溝同士が横方向Y両側に分割され得る関係を意味する。このとき、吸収性物品(ナプキン1)を横方向Yに2等分する縦方向中心線に対して左右両側に配された一対の関係であることが好ましく、一対の圧搾溝6は、縦方向中心線に対して線対称の形状・配置であることが好ましい。また、一対の圧搾溝6は、例えば、ナプキン1を横方向Yに2等分する縦中心線CLに関して左右対称に構成されることが好ましい。
一対の圧搾溝6は、第1折り領域R1及び第2折り領域R2において、相互に接近するように横方向Y内方に延びていてもよい。図1に示す例では、一対の圧搾溝6が、第1折り領域R1及び第2折り領域R2において相互に連結して、環状溝部13を形成している。なお、ここでいう「環状溝」とは、圧搾溝が途切れなく連続して延びて環状に構成される形態と、複数の圧搾溝が途切れ部を介して配されていて全体として1つの環状溝として見做せる形態と、のいずれをも含む意味である。
さらに図1に示す例では、一対の圧搾溝6は、第1折り領域R1における環状溝部13の端部から縦方向X外方及び横方向Y外方に延びる第1延出部14と、第2折り領域R2における環状溝部13の端部から縦方向X外方及び横方向Y外方に延びる第2延出部15と、を有する。第1延出部14及び第2延出部15は、後述するように、一対の圧搾溝6において最も縦方向X外方に位置する第1圧搾溝端部6a及び第2圧搾溝端部6bを含む。
[独立圧搾部の構成]
ナプキン1は、一対の圧搾溝6の他、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17を備える。
第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17は、一対の圧搾溝6から独立して配置され、表面シート2と吸収体4とが圧搾されて一体に陥凹した構成を有する。第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17も、熱エンボス加工又は超音波シール加工等の圧搾加工により常法に従って形成することができる。第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17では、表面シート2及び吸収体4が熱融着等により一体化している。第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17は、圧搾の度合いが異なる高圧搾部及び低圧搾部を含んでいてもよいし、圧搾の度合いが一定の圧搾部により構成されていてもよい。
上記構成により、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17では、剛性が高まるとともに、表面シート2及び吸収体4の皺やヨレが生じにくくなる。
第1独立圧搾部16は、第1折り領域R1に配置され、一対の圧搾溝6から縦方向X外方に離間して配置される。
第2独立圧搾部17は、第2折り領域R2に配置され、一対の圧搾溝6から縦方向X外方に離間して配置される。
「第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17が一対の圧搾溝6から縦方向X外方に離間して配置される」とは、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17が、圧搾溝6における第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17と縦方向Xに関して最も離れた部分の縦方向X外方に位置することを意味する。また、「独立圧搾部」とは一対の圧搾溝6と連接されていない圧搾部のことである。つまり、圧搾溝6と第1独立圧搾部16又は第2独立圧搾部17とは、横方向Yに関して完全に離間して連接しておらず、縦方向Xの一部で重なって他の部分で離間している形態も本発明に含まれる。また、「縦方向X外方」とは、本実施形態において、第1独立圧搾部16に関しては縦方向X前方、第2独立圧搾部17に関しては縦方向X後方を意味する。
なお、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17は、表面シート2及び吸収体4を圧搾して形成されるため、吸収体4上に配置される。
第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17が一対の圧搾溝6から離間して配置されるため、毛管作用によって圧搾溝6を伝って拡散した液が、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17に到達することを抑制できる。これにより、ナプキン1の縦方向X端部側に位置する第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17が経血等の色に染まりにくくなり、着用者に対し、液漏れに関する安心感を与えることができる。
第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17の厚み方向Zから見た平面形状は、特に限定されず、様々な形状を採り得る。例えば、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17は、所定の平面形状を有する複数の要素(圧搾部)が近接して配置された構成を有している。図1に示す第1独立圧搾部16は、4つの滴状の圧搾部と4つのドット状の圧搾部とが組み合わされた形状を有する。また、第2独立圧搾部17は、4つの滴状の圧搾部が組み合わされた形状となっている。各要素の平面形状は、例えば、滴状、円形状、楕円形状、多角形状、曲線状、直線状、その他の形状から選ばれる1種又は2種以上を選択することができる。
また、「各要素が近接して配置される」とは、具体的には、隣接する要素の最も近接した部分間の距離が2mm以下となるように配置されることをいう。
第1独立圧搾部16は、縦中心線CLによって区画されたナプキン1の右側領域RR又は左側領域LRの一方に配置される。第1独立圧搾部16は、図1に示す例では、着用時に着用者の右側に対向するナプキン1の右側領域RRに配置されている。
一方で、第2独立圧搾部17は、ナプキン1の右側領域RR又は左側領域LRの、第1独立圧搾部16とは異なる他方に配置される。第2独立圧搾部17は、図1に示す例では、着用時に着用者の左側に対向するナプキン1の左側領域LRに配置されている。
図1に示すように、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17は、封止用テープTの固定部T1を包装体10の縦方向X全長にわたって延長させた仮想的なテープ延長領域VRに重ならないように配置される。図1では、説明のため、テープ延長領域VRをドットパターンで示している。
テープ延長領域VRは、図1のように包装体10をX-Y平面上に引き伸ばした態様において、固定部T1を包装体10の縦方向X全長にわたって延長させた仮想的な領域である。テープ延長領域VRの横方向Yにおける側縁は、固定部T1の横方向Yにおける側縁から、縦方向Xに延びる仮想的な延長線となる。本実施形態において、固定部T1は縦中心線CL上に配置されるため、テープ延長領域VRも、縦中心線CLに沿って配置される。
「第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17がテープ延長領域VRに重ならない」とは、X-Y平面上に引き伸ばした包装体10を厚み方向Zから見た平面視において、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17の少なくとも一部がテープ延長領域VR上に配置されないことを意味する。
第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17は、上述のように表面シート2及び吸収体4が圧搾されて一体化された構成を有する。これにより、包装体10を図3に示す態様から図1に示す態様に開封する際に、ナプキン1に対して力が作用した場合でも、ナプキン1の皺やヨレを効果的に抑制することができる。
[独立圧搾部の作用効果]
まず、包装体10の開封時について説明する。包装体10の開封時には、まず使用者が封止用テープTを掴み、第1端部10aを上方に持ち上げる。これにより、包装シート12には、持ち上げられた封止用テープTの固定部T1から側縁シール部Fに向かって張力が付加され、側縁シール部Fの封止が維持できなくなった場合に、第1端部10aの側縁シール部Fが開封される。そして、第1折り線L1を軸として第1折り領域R1が縦方向Xに開かれることで、側縁シール部Fが第1端部10a側から第1折り線L1に向かって順次開封され、第1折り領域R1側が開封される。
この後、第2端部10bが使用者の親指等によって上方に持ち上げられ、第2折り線L2を軸として縦方向Xに第2折り領域R2が開かれることで、包装体10全体が開封され、図1に示す態様となる。
固定部T1から側縁シール部Fに向かって張力が付加されている際、固定部T1が第2折り領域R2から大きく上方に離間するように持ち上げられる。これにより、第1端部10aが固定部T1を屈曲点として大きく屈曲する。これに伴い、第1折り領域R1の包装シート12の横方向Y側部は、固定部T1から第1折り線L1近傍の側縁シール部Fに向かって延びる稜線を有する傾斜面状に変形する。この包装シート12の変形によって、第1折り領域R1のナプキン1は、右側領域RR及び左側領域LRの横方向Y側部が内方に折り曲げられるような力を受ける。
包装体10では、第1独立圧搾部16が、第1折り領域R1の右側領域RR又は左側領域LRに配置される。これにより、包装シート12の上記変形によってナプキン1が力を受けた場合でも、第1独立圧搾部16が、表面シート2及び吸収体4に皺やヨレが発生することを抑制できる。
同様に、第2端部10bが使用者の指によって第3折り領域R3から大きく上方に離間するように持ち上げられる場合も、第2折り領域R2の包装シート12の横方向Y側部は、指から第2折り線L2近傍の側縁シール部Fに向かって延びる稜線を有する傾斜面状に変形する。この包装シート12の変形によって、第2折り領域R2のナプキン1は、右側領域RR及び左側領域LRの横方向Y側部が内方に折れ曲げられるような力を受ける。
包装体10では、第2独立圧搾部17が、第2折り領域R2の左側領域LR又は右側領域RRに配置される。これにより、包装シート12の上記変形によって力を受けた場合でも、第2独立圧搾部17が、表面シート2及び吸収体4に皺やヨレが発生することを抑制できる。
さらに、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17がテープ延長領域VRに重ならないように配置されることで、開封時の力の作用点から離間した、包装シート12の上記変形の影響を特に受け易い領域に第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17を設けることができる。これにより、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17が、ナプキン1の皺やヨレの発生を効果的に抑制できる。
また、第1独立圧搾部16が、右側領域RR又は左側領域LRの一方に配置されていることで、第1折り領域R1において高剛性領域の占める割合を抑えることができる。これにより、第1折り領域R1の柔軟性が確保され、包装体10の開封し易さが維持される。
同様に、第2独立圧搾部17が、右側領域RR又は左側領域LRの第1独立圧搾部16とは異なる他方に配置されていることで、第2折り領域R2の柔軟性が確保され、包装体10の開封し易さが維持される。加えて、この構成により、右側領域RR及び左側領域LRの双方に独立圧搾部16,17を設けることができる。したがって、右側領域RR及び左側領域LRの双方において皺やヨレの発生が抑制される。
さらに、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17が、一対の圧搾溝6から縦方向X外方に離間して配置されることで、高剛性領域が連続的に配置されない。これにより、ナプキン1の柔軟性が確保され、包装体10の開封し易さが維持される。また、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17が、開封時の力の作用点となる第1端部10a及び第2端部10bの近傍に配置され易くなり、上記皺やヨレの発生を一層効果的に抑制できる。
したがって、包装体10によれば、開封時におけるナプキン1の皺やヨレを効果的に抑制しつつ、開封し易さを維持することができる。
[第1独立圧搾部と第2独立圧搾部の面積]
図1に示すように、第1独立圧搾部16は、平面視において、第2独立圧搾部17よりも大きい面積を有していてもよい。
第1独立圧搾部16の面積は、第1独立圧搾部16が高圧搾部及び低圧搾部を有している場合は高圧搾部の面積、第1独立圧搾部16が一定の圧搾の度合いの圧搾部により構成される場合は、第1独立圧搾部16全体の面積を意味する。
同様に、第2独立圧搾部17の面積は、第2独立圧搾部17が高圧搾部及び低圧搾部を有している場合は高圧搾部の面積、第2独立圧搾部17が一定の圧搾の度合いの圧搾部により構成される場合は、第2独立圧搾部17全体の面積を意味する。
封止用テープTを掴んで開封する際には、狭い固定部T1に使用者による力が集中し、固定部T1が上方へ鋭く屈曲する。このため、包装シート12の上記変形に伴う傾斜面も、急になり易い。一方で、第2折り領域R2側を開封する際には、一般に使用者が親指で第2端部10bを持ち上げるため、力の作用する領域が固定部T1よりも広くなる。このため、第2端部10bの屈曲の度合いは第1端部10aより緩く、包装シート12の上記変形に伴う傾斜面も比較的緩くなる。このように、第1折り領域R1は、第2折り領域R2よりも、開封時における包装シート12の上記変形の影響を受け易い。
したがって、第1折り領域R1に設けられた第1独立圧搾部16の面積を第2独立圧搾部17よりも大きくすることで、第1折り領域R1において特に発生しやすい開封時の皺やヨレを効果的に抑制できる。
[独立圧搾部と圧搾溝との位置関係]
図1に示すように、第1独立圧搾部16の縦方向Xにおいて最も外方に位置する部分を、第1縦方向外端部(縦方向外端部)16aとする。同様に、第2独立圧搾部17の縦方向Xにおいて最も外方に位置する部分を、第2縦方向外端部(縦方向外端部)17aとする。縦方向外端部16a,17aは、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17が複数の要素を含む場合、最も縦方向X外方に位置する要素の縦方向外端部である。
縦方向外端部16a,17aは、一対の圧搾溝6の縦方向Xにおける端部6a,6bよりも縦方向X外方に位置する。
一対の圧搾溝6の縦方向Xにおける端部を、それぞれ第1圧搾溝端部6a及び第2圧搾溝端部6bと称する。
第1圧搾溝端部6aは、第1折り領域R1において、一対の圧搾溝6の最も縦方向X外方に位置する部分である。図1に示す例において、第1圧搾溝端部6aは、第1延出部14の縦方向X外方(前方)に突出した部分である。
第2圧搾溝端部6bは、第2折り領域R2において、一対の圧搾溝6の最も縦方向X外方に位置する部分である。図1に示す例において、第2圧搾溝端部6bは、第2延出部15の縦方向X外方(後方)に突出した部分である。
第1縦方向外端部16aは、第1圧搾溝端部6aよりも縦方向X外方(前方)に位置する。第2縦方向外端部17aは、第2圧搾溝端部6bよりも縦方向X外方(後方)に位置する。
図1に示すように、第1独立圧搾部16の縦方向Xにおいて最も内方に位置する部分を、第1縦方向内端部(縦方向内端部)16bとする。同様に、第2独立圧搾部17の縦方向Xにおいて最も内方に位置する部分を、第2縦方向内端部(縦方向内端部)17bとする。縦方向内端部16b,17bは、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17が複数の要素を含む場合、最も縦方向X内方に位置する要素の縦方向内端部である。
縦方向内端部16b,17bは、一対の圧搾溝6と横方向Yに離間するとともに、縦方向Xには重なっている。一実施形態では、第1縦方向内端部16bは、第1圧搾溝端部6aと横方向Yに離間するとともに、縦方向Xには重なっている。また、一実施形態では、第2縦方向内端部17bは、第2圧搾溝端部6bと横方向Yに離間するとともに、縦方向Xには重なっている。
ここで、「縦方向内端部16b,17bが縦方向Xに重なっている」とは、縦方向内端部16b,17b各々を通り横方向Yに延びる第1直線と、端部6a,6b各々を通り横方向Yに延びる第2直線とが、一致しているか、第2直線が第1直線よりも、吸収性物品1の縦方向X端部側に位置することを意味する。好ましくは、第2直線は、第1直線と一致している。「第2直線が第1直線と一致する」とは、第2直線と第1直線とが完全に一致している他、最も近接している第1直線と第2直線において、第2直線が第1直線より吸収性物品1の縦方向X端部側に離間し、これらの離間距離が、2mm以下であることを意味する。
この構成では、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17が、圧搾溝6と縦方向Xにずれて配置される。これにより、高剛性領域が縦方向Xに分散して配置されることになり、第1折り領域R1及び第2折り領域R2のナプキン1の柔軟性がより確実に確保される。したがって、包装体10の開封し易さを維持することができる。
加えて、ナプキン1では、圧搾溝6と第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17とが、横方向Yに関しては離間しつつ、縦方向Xに関しては連続して配置される。したがって、圧搾溝6から第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17まで、縦方向Xに連続的に高剛性領域を配置することができ、包装体10の開封時におけるナプキン1の皺やヨレをより効果的に抑制できる。
[表面シートの構成]
表面シート2は、包装体10の開封し易さの観点から、以下の構成を有することができる。
図4及び図5に示すように、表面シート2は、厚み方向Zに圧縮され、横方向Yに対して鋭角をなして傾斜する線状エンボス部18を有する。線状エンボス部18は、例えば表面シート2全体に形成されているが、少なくとも第1折り領域R1及び第2折り領域R2に形成されているとよい。
なお、表面シート2は、ナプキン1において、その厚み方向とナプキン1の厚み方向とが一致するように配置される。このため、以下では、厚み方向Zを表面シート2の厚み方向Zと同義に用いる。
線状エンボス部18は、横方向Yに対して鋭角αをなして傾斜する第1線状エンボス群18aと、横方向Yに対して鋭角βをなして傾斜し第1線状エンボス群18aと交差する第2線状エンボス群18bと、を含む。各線状エンボス群18a,18bは、延在方向が平行で、かつ一定の間隔で配列された複数の線状エンボスをそれぞれ含む。
第1線状エンボス群18a及び第2線状エンボス群18bの横方向Yに対する鋭角α,βは、好ましくは15度以上、より好ましくは25度以上であり、そして好ましくは75度以下、より好ましくは65度以下である。鋭角α,βは、同一でもよいし、異なっていてもよい。また、第1線状エンボス群18a及び第2線状エンボス群18bの各線状エンボスの交差する角度は、鋭角(鈍角)でも、90度でもよく、限定されない。
表面シート2は、例えば、所定の繊維を材料とした不織布ウェブに対してエンボス加工を行うことで形成される。エンボス加工は、例えば、格子状パターンのエンボス形成用凸部が周面に形成されたエンボスロールと、平滑な周面を有し当該エンボスロールに対向して配置されたフラットロールとを用いて行うことができる。
表面シート2を構成する繊維は、好適には、芯鞘型の熱接着性複合繊維を用いることができる。当該熱接着性複合繊維は、例えば、鞘部がポリエチレン樹脂(PE)、芯部がポリプロピレン樹脂(PP)からなる繊維、鞘部がポリエチレン樹脂(PE)、芯部がポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)からなる繊維等である。但し、表面シート2を構成する繊維は、これらに限定されない。
表面シート2の線状エンボス部18に囲まれた領域は、厚み方向Z外方に突出する凸部19となり得る。凸部19は、例えば中実な凸状の繊維集合体として構成されるが、中空な構成であってもよい。
ここで、包装体10の開封時には、上述のように、固定部T1又は指から側縁シール部Fに向かって力が作用し、包装シート12が傾斜面状に変形する。この変形によって、固定部T1又は指から第1折り線L1又は第2折り線L2近傍の側縁シール部Fに向かって、包装シート12上に稜線が形成される。この稜線は、横方向Yに対して鋭角をなす方向に延びる。
線状エンボス部18は、厚み方向Zに圧縮されているため、凸部19と比較して厚みが薄く、変形の起点となりやすい。当該変形の起点となる線状エンボス部18が上記稜線と近い又は同一の方向に沿って延びるため、表面シート2が当該稜線に沿って曲がり易くなる。これにより、包装体10の開封時に第1端部10a及び第2端部10bを捲り易くし、より開封し易くすることができる。さらに、表面シート2の線状エンボス部18が変形の起点となることで、表面シート2に不要な皺やヨレが発生しにくくなる。
[本実施形態の追加説明]
以下、本実施形態の説明を補足する。
(独立圧搾部の詳細な配置及び寸法)
第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17は、例えば、縦中心線CLと、ナプキン1の横方向Y側縁との間を横方向Yに2等分する線上に配置されていることが好ましい。これにより、開封時に包装シート12からの力の影響を受け易い領域上に第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17を配置することができ、ナプキン1の皺及びヨレの発生をより効果的に抑制できる。
第1独立圧搾部16と第1端部10aとの縦方向Xにおける距離は、包装体10の開封時の皺及びヨレの発生を効果的に抑制する観点から、好ましくは25mm以上、より好ましくは30mm以上であり、好ましくは50mm以下、より好ましくは45mm以下である。
第2独立圧搾部17と第2端部10bとの縦方向Xにおける距離は、包装体10の開封時の皺及びヨレの発生を効果的に抑制する観点から、好ましくは20mm以上、より好ましくは25mm以上であり、好ましくは60mm以下、より好ましくは55mm以下である。
第1独立圧搾部16又は第2独立圧搾部17と縦中心線CLとの横方向Yにおける距離は、包装体10の開封時の皺及びヨレの発生を効果的に抑制する観点から、好ましくは5mm以上、より好ましくは8mm以上であり、好ましくは30mm以下、より好ましくは25mm以下である。
第1独立圧搾部16又は第2独立圧搾部17と圧搾溝6との距離は、圧搾溝6を伝ってきた液の第1独立圧搾部16又は第2独立圧搾部17への拡散を確実に防止する観点から、好ましくは2mm以上、より好ましくは3mm以上である。
第1縦方向外端部16aと第1圧搾溝端部6aとの間の縦方向Xにおける距離は、ナプキン1の柔軟性を確保し、包装体10の開封時の皺及びヨレの発生を効果的に抑制する観点から、好ましくは5mm以上、より好ましくは8mm以上であり、好ましくは25mm以下、より好ましくは20mm以下である。
第2縦方向外端部17aと第2圧搾溝端部6bとの間の縦方向Xにおける距離は、ナプキン1の柔軟性を確保し、包装体10の開封時の皺及びヨレの発生を効果的に抑制する観点から、好ましくは5mm以上、より好ましくは8mm以上であり、好ましくは25mm以下、より好ましくは20mm以下である。
第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17の縦方向Xにおける長さは、包装体10の開封時の皺及びヨレの発生を効果的に抑制する観点から、好ましくは5mm以上、より好ましくは8mm以上であり、好ましくは15mm以下、より好ましくは12mm以下である。なお、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17の長さは、縦方向外端部16a,17aから縦方向内端部16b,17bまでの縦方向Xにおける寸法である。
第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17の横方向Yにおける長さは、包装体10の開封時の皺及びヨレの発生を効果的に抑制する観点から、好ましくは5mm以上、より好ましくは8mm以上であり、好ましくは15mm以下、より好ましくは12mm以下である。
(封止用テープの寸法)
封止用テープTの横方向Yにおける幅は、封止用テープTの掴み易さ及び第1端部10aの捲り易さの観点から、好ましくは7mm以上、より好ましくは10mm以上であり、好ましくは15mm以下、より好ましくは18mm以下である。
(独立圧搾部と消臭シートの位置関係)
第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17は、図1に示すように、消臭シート11の縁部を跨いで配置されていることが好ましい。つまり、第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17は、消臭シート11と厚み方向Zに対向する消臭シート対向部と、消臭シート11と厚み方向Zに対向しない消臭シート非対向部と、を含んでいることが好ましい。第1独立圧搾部16及び第2独立圧搾部17がこのように配置されていることで、消臭シート11の縁部による段差に起因するナプキン1の折れ変形を抑制することができる。
(一対の圧搾溝の他の構成例)
一対の圧搾溝6は、図1に示す形状に限定されず、ナプキン1の変形制御や防漏性等の観点から、種々の形状を採り得る。例えば、一対の圧搾溝6は、第1延出部14及び第2延出部15を有しておらず、環状溝部13のみで構成されてもよい。また、一対の圧搾溝6は、全体にわたって相互に離間しており、環状に構成されていなくてもよい。
(他の圧搾溝の構成)
また、ナプキン1は、一対の圧搾溝6の他、一対の圧搾溝6の内側に配置された内側圧搾溝20を有していてもよい。
内側圧搾溝20は、一対の圧搾溝6と同様に、表面シート2と吸収体4とが圧搾され一体に陥凹した構成を有する線状溝である。内側圧搾溝20は、例えば、一対の圧搾溝6によって形成された環状溝部13の内側に配置される。内側圧搾溝20は、例えば、横方向Yに延び、かつ縦方向X外方に膨出する。内側圧搾溝20は、縦方向Xに拡散する液を毛管作用によって吸液及び保持することができ、縦方向Xにおける防漏作用を発揮することができる。
(表面シートの詳細な構成)
表面シート2を構成する不織布の坪量は、好ましくは10g/m以上、より好ましくは15g/m以上であり、そして好ましくは80g/m以下、より好ましくは60g/m以下である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、ナプキン1は、ウイング部Wを有さなくてもよいし、あるいは夜用として縦方向Xに長く構成され後方フラップ部を有していてもよい。
以上の実施形態では、吸収性物品として生理用ナプキンの例を示したが、これに限定されない。本発明の吸収性物品は、例えば、尿取りパットやおりものシート、使い捨ておむつ等であってもよい。
1…ナプキン(生理用ナプキン、吸収性物品)
2…表面シート
3…裏面シート
4…吸収体
6…圧搾溝
10…包装体(吸収性物品の包装体)
10a…第1端部
10b…第2端部
16…第1独立圧搾部
17…第2独立圧搾部
L1…第1折り線
L2…第2折り線
R1…第1折り領域
R2…第2折り領域
R3…第3折り領域
T…封止用テープ
F…側縁シール部
LR…左側領域
RR…右側領域
VR…テープ延長領域

Claims (3)

  1. 液透過性の表面シートと、裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置された吸収体と、を含み、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品を、該横方向に延びる第1折り線及び第2折り線に沿って包装シートとともに該縦方向に折り畳み、個別に包装した前記吸収性物品の包装体であって、
    前記包装体は、前記第1折り線によって区画され前記包装体の前記縦方向における第1端部を含む第1折り領域と、前記第2折り線によって区画され前記包装体の前記縦方向における第2端部を含む第2折り領域と、前記第1折り領域と前記第2折り領域の間に位置する第3折り領域と、を備え、前記第1折り領域が、前記第3折り領域の上に折り畳まれた前記第2折り領域の上にさらに折り重なるように折り畳まれ、
    前記包装体は、さらに、
    前記第1端部の前記包装シートに固定された固定部を含む封止用テープと、
    前記横方向側縁を封止する側縁シール部と、を備え、
    前記吸収性物品は、
    前記第1折り領域から前記第3折り領域を通って前記第2折り領域まで延び、前記表面シートと前記吸収体とが圧搾され、前記横方向両側に設けられた一対の圧搾溝と、
    前記第1折り領域において、前記一対の圧搾溝から前記縦方向外方に離間して配置され、前記表面シートと前記吸収体とが圧搾された第1独立圧搾部と、
    前記第2折り領域において、前記一対の圧搾溝から前記縦方向外方に離間して配置され、前記表面シートと前記吸収体とが圧搾された第2独立圧搾部と、を有し、
    前記第1独立圧搾部は、前記吸収性物品を前記横方向に2等分する縦中心線によって区画された前記吸収性物品の右側領域又は左側領域の一方に配置され、
    前記第2独立圧搾部は、前記右側領域又は前記左側領域の、前記第1独立圧搾部とは異なる他方に配置され、
    前記第1独立圧搾部及び前記第2独立圧搾部は、前記固定部を前記包装体の前記縦方向全長にわたって延長させた仮想的なテープ延長領域に重ならないように配置され
    前記第1独立圧搾部及び前記第2独立圧搾部は、さらに、
    前記縦方向において最も内方に位置する縦方向内端部と、
    前記縦方向において最も外方に位置する縦方向外端部と、を含み、
    前記縦方向内端部は、前記一対の圧搾溝と前記横方向に離間するとともに、前記一対の圧搾溝と前記縦方向には重なっており、
    前記縦方向外端部は、前記一対の圧搾溝の前記縦方向における端部よりも、前記縦方向外方に位置する
    吸収性物品の包装体。
  2. 前記第1独立圧搾部は、平面視において、前記第2独立圧搾部よりも大きい面積を有する
    請求項1に記載の吸収性物品の包装体。
  3. 前記表面シートは、厚み方向に圧縮され、前記横方向に対して鋭角をなして傾斜する線状エンボス部を有する
    請求項1又は2に記載の吸収性物品の包装体。
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