JP2004181107A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面層と、裏面層と、これら両層の間に介在する吸収層からなる吸収性物品であって、前記表面層の肌当接面側に、前記表面層から前記裏面層に向って、該表面層と前記吸収層とが圧縮されて、前記表面層と前記吸収層とが一体化されてなる圧縮部位を設け、前記圧縮部位は、線状の溝からなる線状圧縮部位と、二次元的な模様からなる面状圧縮部位と、を含み、前記線状圧縮部位と前記面状圧縮部位とは、該線状圧縮部位を該面状圧縮部位が分断する形態で、前記吸収性物品の長手方向に、該線状圧縮部位と該面状圧縮とが交互に連続して配置されているものである吸収性物品。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用中にヨレの発生が少なく、フィット性が良好で、デザイン性に優れた生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、吸収性物品は、ヨレや漏れ防止性を向上させるために種々改良が施されており、例えば、特許文献1のように、表面層と吸収層を一体化する高圧搾溝と低圧搾溝が交互に連続して連なっている条溝を一対配置すること、特許文献2のように、表面層と弾性層と吸収層を一体化している特殊な形状をした圧縮部位が非連続に配置されており、且つそれらが幅方向中心線からみて左右で対をなして配置すること、特許文献3のように、長手方向に沿う一対の防漏溝と幅方向に沿う幅方向防漏溝を配置し、長手方向に沿う防漏溝にはハート型の凹部が連続した防漏溝内に連続して、対を成して多数配置すること、特許文献4のように、長手方向に沿う防漏溝が設けられ、その防漏溝には、深く圧縮されたシール部が所定間隔で線状に設けること等が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平09−108262号公報
【特許文献2】
特開2001−276126号公報
【特許文献3】
特開2001−178775号公報
【特許文献4】
特開2001−129018号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、生理用ナプキン等の吸収性物品が装着される足の付け根部分は動きが激しく、経血等の漏れを防止するにはこの動きに追従されて身体にフィットすること、およびショーツへの追従性を高めることが必要となる。
【0005】
しかしながら、特許文献1では、連続した一つの直線として圧搾溝が形成されているので、横からの圧力を受けたときには圧搾溝で狭まれている吸収性物品の中央部が盛り上がり体へフィットする構造をとるが、連続してつながっているため、折れ曲がる起点が乏しく、圧縮部位が配置されている領域は使用中において長手方向の身体への追従性が悪く、身体と吸収性物品との間に隙間を形成してしまいそこから漏れを誘発してしまう可能性がある。
【0006】
また、特許文献2では、線状の圧縮部位では、独立した図柄の圧縮部位を部分的にしかも幅方向中心線に対し対称な位置に対になるようにして吸収性物品上に配置している。そのため、横からの圧力を受けても吸収性物品の中央部の盛り上がりを誘導することが困難である。また、面状模様部位は完全に分断されたかたちで配置されているので、非圧縮部位の可動性は高いものの、変形を誘導する工夫がされてなく、圧縮されているところを起点に折れが発生し、所々に好き勝手な折れ曲がりができ、折り癖がついてしまう。このため、折れ方をコントロールできない、また、折れに沿って経血が流れ出るという問題があった。
【0007】
また、特許文献3では、吸収性物品の表面に防漏溝が形成され、この防漏溝に例えばハート型といった凹部が配置されているため、防漏溝の視認性が高いが、柄の視認性を高めるには少なくとも幅が5mm以上の高圧縮領域が必要であることから、それだけの圧縮領域をもったエンボスを連続して配置すると吸収性物品の剛性が上がり、使用中における違和感を生じるという問題があった。
【0008】
また、特許文献4では、強圧縮部位が互い違いに配置されており、生産機で考えた時には線圧が計算されており、特に厚型のナプキンにおいては非常に有効である。但し、これは連続した圧縮線上に強圧縮部位、低圧縮部位を設けており、圧縮線が全てを連動させてしまう。つまり、一つ一つの圧縮部位が個別に独立して機能するわけではなく、一本の線として機能する。従って、厚型ナプキンのような体にフィットさせる場合には圧縮線で製品が湾曲して体にフィットしやすくなる。しかし、薄型のナプキンの場合、体にフィットではなくショーツに対しての追従性が求められ、ショーツの動きに対して柔軟に変形することが求められる。
【0009】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、変形を誘導する工夫がなされ、折れ方をコントロールでき、使用中にヨレの発生が少なく、フィット性が良好で、デザイン性に優れた生理用ナプキン等の吸収性物品を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、表面層と裏面層とその間に介在するナプキン等の吸収性物品において、表面層と吸収層を一体化する圧縮部位が線状模様部位よりも幅広で視覚的効果の高い面状模様部位とからなり、それぞれが千鳥状に配置され、且つ分断されている構造とすることにより、上記課題を解決し、本発明を完成するに至った。すなわち、線状模様部位は股を閉じるなどの横の力によって圧縮部位で狭まれた製品中央領域を盛り上げ体にフィットさせる機能を持ち、また、面状模様部位と線状模様部位の境目の非圧縮部位は圧縮部位で狭まれているので折れ起点となりやすく、長手方向に見たときに身体に追従し易いやすい。また、面状模様部位は線状模様部位よりも剛性が高く設定されている(面状模様部位は線状模様部位よりも圧縮面積が大で、剛性が高い)ので、面状模様部位は形状を維持しつつ、この面状模様部位を挟んだ前後の線状模様部位が前後に可動しやすくなり、製品を固定するショーツの伸びや縮みなどへの追従性が高くなる。つまり、剛性の強い面状模様部位とそれよりも剛性の弱い線状模様部位の配置する箇所でコントロールでき、且つ、ショーツへの追従性を高めることになる。
【0011】
より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
【0012】
(1) 肌に当接される表面層と、該表面層の反対側にある裏面層と、これら両層の間に介在する吸収層と、からなる吸収性物品において、前記表面層の肌当接面側には、前記表面層から前記裏面層に向かって該表面層と前記吸収層とが圧縮されて前記表面層と前記吸収層とが一体化されてなる圧縮部位と、前記圧縮部位からなるか、または前記圧縮がなされていない非圧縮部位および前記圧縮部位の組み合わせからなる圧縮模様部位と、を備え、前記圧縮模様部位は、線状の溝の模様からなる線状模様部位と、二次元的な模様からなる面状模様部位と、を含み、前記線状模様部位と前記面状模様部位とは、該線状模様部位を該面状模様部位が分断する形態で、前記吸収性物品の長手方向に、該線状模様部位と該面状模様部位とが交互に連続して配置されているものであることを特徴とする吸収性物品を提供する。
【0013】
本発明によれば、線状模様部位は、股を閉じるなどの力によって線状模様部位で挟まれた生理用ナプキン等の吸収性物品の中央領域を盛り上げて、身体にフィットさせる機能を持つ。また、面状模様部位と線状模様部位の境目の非圧縮部位は、圧縮部位で挟まれているので、折れ起点となり易く、長手方向に身体に沿い易くなり、生理用ナプキン等の吸収性物品を固定するショーツの伸びや縮みなどへの追従性が高まり、身体にもより一層フィットすることになる。
【0014】
ここで、面状模様部位とは、表面層から裏面層に向かって、表面層と吸収層とが圧縮されてなる圧縮部位で二次元的な模様が形成されたものであって、圧縮された部分と圧縮されていない非圧縮部位からなる模様のものや圧縮された部分のみからなる模様のものを含むものとする。
【0015】
(2) 前記面状模様部位は、前記線状模様部位よりも剛性が高いものであることを特徴とする(1)に記載の吸収性物品を提供する。
【0016】
本発明によれば、面状模様部位は線状模様部位よりも剛性が高く設定されているので、面状模様部位は形状を維持しつつ、面状模様部位を挟んで長手方向の前後に分断されて配置されている線状模様部位が前後に可動しやすくなる。このように前後の線状模様部位が面状模様部位を中心にして可動しやすくなることにより、生理用ナプキン等の吸収性物品を固定するショーツの伸びや縮みなどへの追従性が高まり、着用者にショーツと生理用ナプキン等の吸収性物品の挙動の差によるひずみで発生する違和感を低減することが可能となる。ここで、剛性が高いとは、表面層と吸収層とが圧縮される部位が多いこと、あるいは圧縮度合いが強いことにより、高密度化されていること、もしくは模様を形成する輪郭のなかに形成されるトラス構造状の骨格(以下骨格と称する)があることを意味する。
【0017】
(3) 前記線状模様部位と前記面状模様部位とは、吸収性物品の幅方向の両側縁近傍に、該側縁に沿って長手方向にほぼ連続して配置されているものであることを特徴とする(1)または(2)に記載の吸収性物品を提供する。
【0018】
本発明によれば、線状模様部位と面状模様部位とは吸収性物品の幅方向の両側縁近傍に、該側縁に沿って配置されているので、着用ナプキン等の吸収性物品の中央部分に生じた捩れ等は、この線状模様部位と面状模様部位の圧縮部位によって吸収性物品の側縁にまで延びるのを阻止される。これによって、経血が捩れに沿って側縁にまで流れて、横漏れを生じるという問題を回避することができる。
【0019】
(4) 前記線状模様部位と面状模様部位とは、吸収性物品の幅方向の両側縁近傍に配置された前記線状模様部位と前記面状模様部位とは、それぞれ千鳥状に配置されているものであることを特徴とする(3)に記載の吸収性物品を提供する。
【0020】
本発明によれば、両側縁の近傍に配置した剛性の強い面状模様部位とそれよりも剛性の弱い線状模様部位とは幅方向中心線を対称軸として対称となる位置に同じ圧縮部位が存在しないことによって、吸収拡散領域を横方向で稼ぐことができる。すなわち、小さな吸収性物品(生理の終わり近くに使われるナプキン等)の場合、面状模様部位が対をなしていると吸収性物品の特に排泄部と対面する部分の吸収領域が低減してしまう。各圧縮部位においても吸収は可能であるが、圧縮部位の吸収機能とは、横漏れを防ぐ最終ブロックラインとしてであり、ここに到達する前にいかに吸収体を有効活用するかが、求められる。従って、小さな吸収物品においては、吸収拡散領域を横方向でできるだけ広くとるために面状模様部位を千鳥状に配置する必要がでてくる。
【0021】
また、デザイン的にも千鳥状に配置する方が画一的でなく、このような模様を配することによりナプキンのデザイン性が向上する。
【0022】
また、左右対称でないにしろ、折れる起点(分断された箇所)を配置していることにより、従来の左右対称で、分断されていない圧縮部位を有するナプキンに比べてショーツへの追従性が高まる。
【0023】
(5) 前記線状模様部位と面状模様部位とは、幅方向中心線を対称軸として対称する位置に配置されているものであることを特徴とする(3)に記載の吸収性物品を提供する。
【0024】
本発明によれば、股を閉じる力によって中央部が排泄部にフィットし、且つ前述のように分断されている箇所によりショーツへの追従性が高まる。しかし、前述しているように、小さなナプキン等の吸収性物品では拡散範囲が縮小してしまう可能性があるため、ナプキンのサイズに合わせて線状模様部位と面状模様部位の配置は決定される。
【0025】
(6) 前記面状模様部位は、圧縮部位により形成された模様であることを特徴とする(1)から(5)いずれか記載の吸収性物品を提供する。
【0026】
本発明によれば、圧縮部位が花柄等の模様を象っている(模様が圧縮により形成された凹状のエンボスで象られている)ので、圧縮部位が非圧縮部位を囲った形になっており、経血があるときでもないときでも模様としてはっきりと確認することができ、生理時の憂鬱感を取替え時に一瞬忘れさせる効果がある。また、模様内の圧縮されていない非圧縮部位と模様を形成する圧縮部位とは、経血に触れたときにはそれぞれの見え方が異なり、非圧縮部位には経血の鮮明な色を呈するが、圧縮部位は圧縮により底面がフィルム状になっているため、そこだけ経血の色が白色化(白化性が高い)されて見え花柄等の模様が確認できるため、生理時の憂鬱感を取替え時に一瞬忘れさせる効果が一層向上する。
【0027】
(7) 前記面状模様部位は、圧縮部位により非圧縮部位を囲んでいるものであることを特徴とする(6)に記載の吸収性物品を提供する。
【0028】
本発明によれば、圧縮部位は非圧縮部位よりも密度が高くなっており、経血の色の出方が圧縮部位と非圧縮部位とでは異なる。すなわち、非圧縮部位には経血の鮮明な色を呈するが、圧縮部位は圧縮により底面がフィルム状になっているため、そこだけ経血の色が白色化(白化性が高い)されて見え花柄等の模様が確認し易くなる。
【0029】
また、圧縮部位でかこまれているので、表面層が圧縮部位によって引き寄せられ、圧縮部位で囲まれている非圧縮部位は圧縮部位で囲まれていない非圧縮部位に比べて密度が高くなる(表面層と吸収層を一体化して囲んでいる圧縮部位によって、表面層が引っ張られ、吸収層が軽く圧縮された状態になっている)ため、経血が引き寄せられ易くなる。また圧縮部位のように底面がフィルム状になっていないので経血の吸収保持が可能となる。
【0030】
(8) 前記模様は、花柄模様であることを特徴とする(6)または(7)に記載の吸収性物品を提供する。
【0031】
本発明によれば、面状模様部位が花柄模様であるので、意匠性に優れることになり、商品性が向上する。また、生理時の憂鬱感を取替え時に一瞬忘れさせる効果を奏する。
【0032】
(9) 前記線状模様部位は、長手方向へ交互に並列する高圧縮部位と低圧縮部位とを有することを特徴とする(1)から(8)いずれか記載の吸収性物品を提供する。
【0033】
本発明によれば、線状模様部位まで拡散してきた経血は、圧縮されていない領域に比べて密度の高い、高圧縮部位と低圧縮部位が交互に配列された線状模様部位を伝って、製品の前後に拡散させられ横漏れを防ぐことができる。尚、圧縮部位は液を引き寄せる力はあるものの、空隙が少ないために液を吸収保持する機能が乏しい。従って、液を強く引き寄せるための高圧縮部位と吸収保持する機能の低圧縮部位を交互に配列してある。
【0034】
(10) 前記吸収性物品の中央領域に表面層と吸収層を一体化するピンエンボス部が配置されていることを特徴とする(1)から(9)いずれか記載の吸収性物品を提供する。
【0035】
本発明によれば、吸収性物品を部分的に圧縮して表面層と吸収層を一体化していることにより、密度の高くなっているピンエンボス部で経血が吸収層に移行しやすくなり、表面層における経血の残存量を低減でき、着用中不快感を与えることが少なくなる。尚、中央領域のピンエンボス部が多すぎると、大量の経血が排出された時に一瞬で経血を空間に閉じ込めるための空隙を失う可能性が生ずるおそれがあるので好ましくない。また、吸収性物品の中央領域は排泄部と接する領域になるので、ピンエンボスのような圧縮面積の小さいものが好ましい。この中央領域に面状模様部位等のような幅広なエンボスを配置するとデリケートな排泄部に擦れなどの負担を与える可能性が生じるので好ましくない。ここで、ピンエンボスとは、表面層と吸収層を一体化するドット状の細い凹部を意味し、その形状は特に限定されない。
【0036】
(11) 線圧調整用圧縮部位が前記線状模様部位の近傍に配置されていることを特徴とする(1)から(10)いずれか記載の吸収性物品を提供する。
【0037】
本発明によれば、吸収性物品には幅方向中心線L−L’を対称軸として左右が対にならないように面状模様部位が配置されているが、この場合に花柄の大きな面状模様部位を挟んだ隣に線状模様部位があることになるので、吸収性物品に圧縮部位を形成する製造時において、面状模様部位と線状模様部位との線圧のかかり度合いが大きく変わり、線状模様部位に線圧の全てがかかるようになるので材料の破壊を起こすことになる。そのため、面状模様部位と線状模様部位との線圧のバランスを取るために、線状模様部位に線圧調整用圧縮部位を配置して、線圧をほぼ同等化している。これによって、エンボスを施すことによる破れやうっすらとしかエンボスされないといった問題が解消される。
【0038】
(12) 肌に当接される表面層と、該表面層の反対側にある裏面層と、これら両層の間に介在する吸収層と、からなる吸収性物品において、前記表面層の肌当接面側には、前記表面層から前記裏面層に向かって、該表面層と前記吸収層とが圧縮されて、前記表面層と前記吸収層とが一体化されてなる圧縮部位を備え、前記圧縮部位は、線状の溝からなる線状模様部位と、二次元的な模様からなる面状模様部位と、を含み、前記線状模様部位と前記面状模様部位とは、該線状模様部位を該面状模様部位が分断する形態で、前記吸収性物品の長手方向に該線状模様部位と該面状模様部位とが交互に連続して配置させることにより、前記吸収性物品の折れる個所を誘導し、ショーツとの追従性を向上させる方法を提供する。
【0039】
本発明によれば、線状模様部位は股を閉じるなどの横の力によって圧縮部位で挟まれた生理用ナプキン等の吸収性物品の中央領域を盛り上げて身体にフィットさせる機能を持つ。また、面状模様部位と線状模様部位の境目の非圧縮部位は圧縮部位で挟まれているので折れ起点となり易く、長手方向に見たときに身体に沿い易い。また、面状模様部位は線状模様部位よりも実際に圧縮されている圧縮面積が多く、また、骨格があることにより剛性が高く設定されているので、面状模様部位を中心に見たとき、面状模様部位は形状を維持しつつ、この面状模様部位を挟んだ前後の線状模様部位が前後に可動し易くなる。このように前後の線状模様部位が面状模様部位を中心にして可動しやすくなるので、吸収性物品の折れる個所が誘導されることになり、その結果、生理用ナプキン等の吸収性物品を固定するショーツの伸びや縮みなどへの追従性が高まる。
【0040】
(13) 肌に当接される表面層と、該表面層の反対側にある裏面層と、これら両層の間に介在する吸収層と、からなる吸収性物品において、前記表面層の肌当接面側には、前記表面層から前記裏面層に向かって、該表面層と前記吸収層とが圧縮されて、前記表面層と前記吸収層とが一体化されてなる圧縮部位を備え、前記圧縮部位は二次元的な模様からなる面状模様部位を含み、前記面状模様部位が幅方向の両側縁に沿って長手方向に千鳥状に配置されているものであることを特徴とする吸収性物品を提供する。
【0041】
本発明によれば、股を閉じるなどの横の力によって、面状模様部位が力を受け易くなる。この面状模様部位に力が集中することによって、面状模様部位が部分的に力を受け止め、横からの圧力を製品全体に伝えず、吸収性物品全体が変形することを妨げることになる。このため、吸収性物品は部分的に変形することが可能となり、ショーツの動きに対して追従性が高まることになる。また、面状模様部位の図柄により意匠性に優れることになる。
【0042】
(14) 肌に当接される表面層と、該表面層の反対側にある裏面層と、これら両層の間に介在する吸収層と、からなる吸収性物品であって、前記表面層の肌当接面側には、前記表面層から前記裏面層に向かって該表面層と前記吸収層とが圧縮されて前記表面層と前記吸収層とが一体化されてなる圧縮部位と、前記圧縮部位からなるか、または前記圧縮がなされていない非圧縮部位および前記圧縮部位の組み合わせからなる圧縮模様部位と、を備え、前記圧縮模様部位は、線状の溝の模様からなる線状模様部位と、二次元的な模様からなる面状模様部位と、を含み、前記線状模様部位と前記面状模様部位とは、該線状模様部位を該面状模様部位が分断する形態で、前記吸収性物品の長手方向に、該線状模様部位と該面状模様部位とが交互に連続して配置されている吸収性物品において、前記圧縮模様部位の量または位置関係を調整することにより吸収性物品の柔軟性を調整する方法を提供する。
【0043】
本発明によれば、吸収性物品に模様を付す際のエンボスの線圧が調整できることになる。このように線圧のバランスを取ってほぼ同等化することにより、エンボスを施すことによる破れやエンボス付けのムラ等が解消される。また、エンボスを付与する製造工程において、エンボスロールの表面に配せられる模様の凸になっている部分が生産ライン中で折れる危険性がない。
【0044】
(15) 肌に当接される表面層と、該表面層の反対側にある裏面層と、これら両層の間に介在する吸収層と、からなる吸収性物品であって、前記表面層の肌当接面側には、前記表面層から前記裏面層に向かって該表面層と前記吸収層とが圧縮されて前記表面層と前記吸収層とが一体化されてなる圧縮部位と、前記圧縮部位からなるか、または前記圧縮がなされていない非圧縮部位および前記圧縮部位の組み合わせからなる圧縮模様部位と、を備え、前記圧縮模様部位は、線状の溝の模様からなる線状模様部位と、二次元的な模様からなる面状模様部位と、を含み、前記線状模様部位と前記面状模様部位とは、該線状模様部位を該面状模様部位が分断する形態で、前記吸収性物品の長手方向に、該線状模様部位と該面状模様部位とが交互に連続して配置されている吸収性物品において、前記圧縮模様部位は主エンボスと従エンボスとからなり、該主エンボスと従エンボスとの量または位置関係を調整することにより吸収性物品の柔軟性を調整する方法を提供する。
【0045】
本発明によれば、エンボスの線圧のバランスは主エンボスと従エンボスで調整できることになる。
【0046】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい一実施形態について、図を参照しつつ説明するが、本発明はこれに限定されるものでない。
【0047】
本実施形態の吸収性物品としての生理用ナプキンの基本構成について説明する。図1は本発明の第1の実施形態の生理用ナプキンを示す平面図であり、図2は図1のX−X’線断面図であり、図3は図1のA部分の拡大図である。
【0048】
本実施形態の生理用ナプキン1は、図1と図2に示すように、表面層2と、裏面層3と、これら両層の間に介在する吸収層4とからなる。表面層2は、液透過性のトップシート21と液透過性もしくは液保持性のセカンドシート22とからなる。裏面層3は、液不透過性のバックシート31からなる。吸収層4は、液保持性の吸収体41からなる。表面層2と裏面層3は吸収層3から延出する部分で重なり合い接合されている。また、表面層2のトップシート21とセカンドシート22、吸収層4、裏面層3とはホットメルト型接着剤(以下HMAと称する)で貼り合せて接合されている。
【0049】
また、図示しないが、裏面層3の長手方向のほぼ中央部分を幅方向外方に延出させて左右一対のフラップを形成し、また、このフラップの裏面側および吸収層4が接合された裏面層3の裏面側には、粘着剤が塗布されて、吸収性物品をショーツなどに固定する固定部が形成されている。
【0050】
本実施形態の生理用ナプキン1においては、表層面2の肌当接面24には、表裏層2と吸収層4とを一体化する圧縮部位で形成され長手方向に沿って線状に延伸する線状模様部位6と、表裏層2と吸収層4とを一体化する圧縮部位5で模様が形成された面状模様部位7とが、互いに分断されて交互に連続するようにして、幅方向の両側縁近傍に長手方向に形成されている。尚、両側縁に形成された線状模様部位6と面状模様部位7とは、千鳥状、すなわち、幅方向中心線L−L’を対称軸として非対称の位置に配置されている。また、中央領域には複数のドット状のピンエンボス部8が形成されている。また、線状模様部位6の長さ方向の両端近傍には、圧縮部位5で葉っぱ形状の模様に形成されたエンボスの線圧を調整するための第1の線圧調整用圧縮部位91が対称する位置に形成されている。また、生理用ナプキン1の長手方向の前後端部には、花柄形状の第2の線圧調整用圧縮部位92が形成されている。
【0051】
上記線状模様部位6は、幅寸法が好ましい範囲としては0.3〜3.0mmであり、更に好ましい範囲は0.5〜1.2mmである。0.3mmより狭い場合、生産ライン中で、生理用ナプキン1にエンボスを付与するエンボスロールのデザインの凸になっている部分が折れる危険性があり、製造上不都合となる。また、3.0mmより広い場合、生理用ナプキン1に過度の硬さを与えてしまう。そして、圧縮部位5の深さが深い高圧縮部位61と浅い低圧縮部位62とを有し、両部61,62が線状模様部位6の長さ方向へ交互に並列している。高圧縮部位61の幅t1は約0.7mmで、低圧縮部位の幅t2は約2.0mmであって、高圧縮部位の密度は約1.9g/cm3と低圧縮部位の密度は約0.45g/cm3に設定されている。ちなみに圧縮されていない領域(非エンボス領域)は約0.15g/cm3の密度である。
【0052】
また、線状模様部位6は、生理用ナプキン1の外形に沿って湾曲しているので、小さい生理用ナプキン1の吸収領域をできるだけ広げられ、且つ意匠性が向上する。
【0053】
また、上記面状模様部位7は、例えば花柄形状といった模様を圧縮部位5で形成したものであり、この花柄形状は表面層と吸収層を一体化する圧縮部位によって象られた花びら型の模様を半径約7mmの円の中に約72度づつずらして配置したものからなる。この花びらを象る圧縮部位5の幅は約0.7mmで、好ましい範囲としては0.3〜3.0mmであり、更に好ましい範囲は0.5〜1.2mmである。0.3mmより狭い場合、生産ライン中でエンボスロールのデザインの凸になっている部分が折れる危険性があり、製造上不都合となる。また、3.0mmより広い場合、生理用ナプキン1に過度の硬さを与えてしまう。また、密度は1.0〜5.0g/cm3の範囲が好ましく、更に好ましいのは1.5〜3.0g/cm3である。1.0g/cm3より低い場合、十分な強度が得られず、使用中に圧縮部位が破壊されてしまう。また、5.0g/cm3より高い場合には過度の硬さがでてしまう。
【0054】
この線状模様部位6は股を閉じるなどの力によって圧縮部位5で挟まれた生理用ナプキン1の中央領域を盛り上げて身体にフィットさせる機能を持つ。また、これら線状模様部位6と面状模様部位7とは、千鳥状、すなわち、幅方向中心線L−L’を対称軸として非対称の位置に互いに分断されて交互に連続するようにして、幅方向の両側縁近傍において長手方向に形成されているので、面状模様部位7と線状模様部位6の境目の圧縮されていない非圧縮部位は、両圧縮部位6,7で挟まれているので折れ起点となり易くなり、長手方向にみたときに身体に沿い易く、生理用ナプキン1を固定するショーツの伸びや縮みなどへの追従性が高まり、身体にもより密着することになる。
【0055】
また、面状模様部位7は線状模様部位6よりも実際に圧縮されている圧縮面積が多く、骨格もあるため、剛性が高く設定されているので、面状模様部位を中心に見たとき、面状模様部位7は形状を維持しつつ、面状模様部位7を挟んで前後に存する線状模様部位6が前後に可動し易くなる。すなわち、図4に示すように、面状模様部位7の前後の線状模様部位6が面状模様部位7を中心にして可動しやすくなることにより、生理用ナプキン1を固定するショーツの伸びや縮みなどへの追従性が高まり、着用者にショーツと生理用ナプキン1の挙動の差によるひずみで発生する違和感を低減することが可能となる。つまり、剛性の強い面状模様部位とそれよりも剛性の弱い線状模様部位を交互に配置することによって、生理用ナプキン1の中央領域を盛り上げるだけでなく、製品の折れる箇所を面状模様部位の配置する箇所でコントロールでき、且つ、ショーツへの追従性を高められる。
【0056】
また、上記線状模様部位6には高圧縮部位61と低圧縮部位62とが存在するので、線状模様部位6に流入した経血は、圧縮されていない領域に比べて密度の高い、高圧縮部位61と低圧縮部位62が交互に配列された線状模様部位6を伝って、吸収性物品1の前後に拡散させられ横漏れを防ぐことができる。
【0057】
高圧縮部位61と低圧縮部位62を交互に配列しているのは、線状模様部位6は液を引き寄せる力はあるものの、空隙が少ないために液を吸収保持する機能が乏しい。従って、液を強く引き寄せるための高圧縮部61と吸収保持する機能の低圧縮部62を交互に配列してある。このため、線状模様部位に流入した経血はその長手方向に素早く拡散することが促され、吸収性物品の側縁に向かって経血が外方に広がるのを抑えることができるので、吸収性物品の側縁部やそこに接するショーツを汚すこともない。
【0058】
尚、線状模様部位8の幅寸法や高圧縮部位81および低圧縮部位82の幅寸法、密度等は、上記の数値に特定されるものではなく、上述の効果が得られるように適宜選定すればよい。
【0059】
また、上記面状模様部位7は、圧縮部位5によって花柄形状の模様が象られている(模様が圧縮により形成された凹状のエンボスで形成されている)ので、圧縮部位が非圧縮部位を囲った形になっており、経血があるときでもないときでも花柄がはっきりと確認することができ、生理時の憂鬱感を取替え時に一瞬忘れさせる効果がある。また、模様内の圧縮されていない非圧縮部位分と模様を形成する圧縮部位とは、経血に触れたときにはそれぞれの見え方が異なり、非圧縮部位には経血の鮮明な色を呈するが、圧縮部位は圧縮により底面がフィルム状になっているため、そこだけ経血の色が白色化(白化性が高い)されて見え、花柄などが認識し易くなるので、生理時の憂鬱感を取替え時に一瞬忘れさせる効果が一層向上する。
【0060】
更に、面状模様部位7が花びら型の模様が5枚集まって花柄の模様を形成しているので、生理用ナプキン1の幅方向の両側縁側に配置されていることにより、生理用ナプキン1の交換時のインジケーター的な役割を果たす。つまり、トイレで使用中のナプキンを見た際、花柄の5枚の花びらに経血が滲んで花が咲いたように見えたら、交換のタイミングであると判断することができる。また、両側部には底部がフィルム化されている圧縮部位を多く配置しているので、光線反射率が生理用ナプキン1の中央部側と両側縁側で異なることとなり、暗いところでも着用者が生理用ナプキン1をショーツに付ける位置を判断する際の助けとなる。
【0061】
また、上記ピンエンボス8の面積は、0.5〜13mm2の範囲で、好ましくは2.5〜7mm2である大きさの圧縮凹みであって、表面層2と吸収層4を部分的に圧縮して一体化している。0.5mm2より小さいと、圧縮部位が小さくなり、経血を表面層から吸収層へ移行する力が損なわれる。また、13mm2より大きいと圧縮面積が大きいためにデリケートな排泄部と対面する領域において硬さがでてしまい、デリケートな排泄部に擦れなどの負担を与える可能性があるので好ましくない。また、部分的に圧縮して表面材と吸収体を一体化していることにより、密度の高くなっているピンエンボス部8で経血が吸収層4に移行しやすくなり、表面層2に経血が残存する量が低減でき着用中に不快感を与えることが少なくなる。尚、中央領域のエンボス部分が多すぎると、大量の経血が排出された時に一瞬で経血を空間に閉じ込めるための空隙を失う可能性もでてくる。
【0062】
また、上記第1の線圧調整用圧縮部位91は、幅が約0.7mmで、密度が約1.9g/cm3である圧縮部位5によって、葉っぱ形状に形成されている。また、第2の線圧調整用圧縮部位92は、半径約3.5mmの花柄形状である。その密度は約1.8g/cm3である。尚、この密度範囲も圧縮部位5と同様に1.0〜5.0g/cm3の範囲が好ましく、更に好ましいのは1.5〜3.0g/cm3である。また、この圧縮面積はメインの面状模様部位7と線状模様部位6の線圧をコントロールするものであり、それらのサイズや配置に合わせて設定される。これら線圧調整用圧縮部位91,92は、面状模様部位7でかかるエンボスの線圧のアンバランスを調整してエンボスの線圧のバランスを同等化して、表面層2を圧縮して凹状のエンボスの各々の圧縮部位6,7を製造ラインの流れ方向に流して成形する際に、表面層2が破損することなくエンボスが鮮明に形成されるようにするためのものである。すなわち、図5に示すように、生理用ナプキン1には、千鳥状、すなわち、幅方向中心線L−L’を対称軸として、非対称な位置に面状模様部位7を配置させているため、A部には花柄の大きな面状模様部位7があり、もし、B部に葉っぱ柄の第1の線圧調整用圧縮部位91がなければ、AとBとでの線圧のかかり度合いが大きくかわり、Bで材料の破壊を起こす(B部の方がA部に比べて線状模様部位しかないので、そこに線圧の全てがかかるようになる)従って、A部とB部の線圧のバランスを取るために、B部に葉っぱ柄の第1の線圧調整用圧縮部位91を配置している。尚、これら線圧調整部用圧縮部位91,92の圧縮部位5の幅寸法、密度等は、上記の数値に特定されるものではなく、上述の効果が得られるように適宜設定すればよい。また、線状模様部位8の高圧縮部位81と低圧縮部位82とが交互に配置されたものについて説明したが、これに限定されず、高圧縮部位81の連続体でもよく、また、ドット状の圧縮部位が連なったものであってもよい。
【0063】
次に、生理用ナプキン1を構成する部材について説明する。
【0064】
表面材を構成するトップシート21は、親水性であり、肌に刺激を与えない材料が使用される。このようなものとしては、ポイントボンド、スパンレース、スパンボンド不織布等があげられるが、最も好ましいのは表面の風合いがよく、密度の小さいエアースルー不織布である。更に、エアースルー不織布としては、例えば目付25g/m2で、ポリエチレンテレフタレート(酸化チタン1.1%含有)−ポリエチレンの芯鞘型複合熱可塑性繊維(2デニール×44mm)が、芯鞘構造の芯部に酸化チタンを添加しているため、酸化チタンが入っていないものより表面のすべり性及びドレープ性が高く風合いが良い。そして、エアースルー不織布なので、他の不織布(スパンボンド、スパンレース等)に比べ、嵩をもっており、空隙を多く設けることが可能であるので好ましい。
【0065】
また、好ましい目付は15〜60g/m2であって、目付が15g/m2以下だと表面強度が十分に得られず、使用中に破ける恐れがある。また60g/m2以上の場合、過度のごわつきが発現し、使用中に違和感を生じる。また、密度は0.12g/cm3以下で液透過性であれば特には限定されない。密度がこれ以上の場合、表面材の繊維間をスムーズに透過することが難しい。経血の場合、尿などにくらべ粘性が高く、極力密度が低いものが良い。
【0066】
また、トップシートの原綿は、使用する化学繊維は疎水性であり、液の透過性を良くするために親水性の油剤をコーティングした繊維のみで構成されていたが、全てが親水の場合、表面材の親水性でトップシート21を経血が拡散してしまうので、撥水性繊維を、30%までいれると表面シートの拡散性を抑える効果があるので好ましい。
【0067】
表面材を構成するセカンドシート22は液透過性もしくは液保持性である材料が使用される。このようなものとしては、トップシート21と同様にポイントボンド、スパンレース、スパンボンド不織布等があげられるが、最も好ましいのは表面の風合いがよく、密度の小さいエアースルー不織布である。このエアースルー不織布は、他の不織布(スパンボンド、スパンレース等)に比べ、嵩をもっており、空隙を多く設けることが可能であるので好ましい。具体的にはセカンドシート22に使用されるエアースルー不織布は、目付20g/m2、で、ポリプロピレン−ポリエチレンの偏芯鞘型複合熱可塑性繊維(4デニール×50mm)が挙げられる。
【0068】
また、エアースルー不織布の他に、液保持性のエアレイドパルプであってもよい。このエアレイドパルプの場合、親水作用をエアースルー不織布に比べて持ち合わせているため、表面材に滞留している経血を引き寄せるという点で優れる。尚、このエアレイドパルプには、化学繊維で骨格を保つ構成をされていて、水分の影響を受けにくいものもあるが、ほとんどの構成を化学繊維で構成されているエアースルー不織布の方がより好ましい。
【0069】
尚、セカンドシート22は、密度が0.08〜0.01g/cm3の範囲であるのが好ましい。0.08g/cm3より高い場合、空隙が少なく経血の透過性が悪くなる。また、0.01g/cm3より低い場合、空隙は多く稼げるものの、空隙を維持するための骨格が弱くなる可能性があるので好ましくない。
【0070】
そして、セカンドシート22はトップシート21の裏面側にスパイラル状に塗布されたHMAにて貼り合わされている。
【0071】
吸収体41は、経血を吸収して保持する機能を有するもので、エアレイドパルプや、吸収性繊維が含まれる不織布(スパンレース、エアースルー法等)などの吸収性のシートが使用される。一例として、パルプは目付200g/m2、ポリマーは目付4g/m2(ポリマーは全体に分散している)で、パルプとポリマーは全体に均一に分布している化学パルプと吸収性ポリマーの混合体を15g/m2のティッシュで包んだものが挙げられる。
【0072】
また、裏面層3を構成するバックシート31は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等を主体とした液不透過性フィルム、通気性フィルム、スパンボンドなどの不織布の片面に液不透過性フィルムをラミネートした複合シートなどが挙げられる。具体的には、液不透過性フィルムは、着用感を損なわない柔軟性を考慮した上で、密度が0.900〜0.925g/cm3の範囲である低密度ポリエチレン(LDPE)を主体とした目付15〜40g/m2からなるものである。
【0073】
次に、上記構成部材を貼り合わせて生理用ナプキン1に成形する方法について説明する。
【0074】
トップシート21は片側がピンともう一方が孔からなる加熱されたロール間を通り、開孔される。その後、セカンドシート22がスパイラル状に塗布されたHMA(目付5g/m2塗布)で貼り合わされる。その後、この複合したシートを格子状のピンが設けられたロールと、フラット面の加熱されたロールとの間を通されてキルティング処理される。その後、ティッシュで巻かれた吸収体41がスパイラル状に塗布されたHMA(目付6g/m2塗布)で貼りあわされて、その後、本発明のエンボス模様が刻設されたロールと、フラット面の加熱されたロールとの間を通して面状模様部位7が形成される。その後、スパイラル状に塗布されたHMA(目付2g/m2塗布)にてバックシート31が貼りあわされる。尚、スパイラル状に塗布されたHMAは全て塗工幅が18mmである。
【0075】
その他構成部材として、図示しないが、フラップの裏面側および吸収層4が接合された裏面層3の裏面側に塗布されて、ショーツ等の下着に止着するための接着剤として、スチレンーエチレン・ブタジエンースチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレンーイソプレンースチレンブロック共重合体(SIS)、スチレンーブタジェンースチレンブロック共重合体(SBS)等の合成樹脂を主成分とした感圧型ホットメルトが利用される。
【0076】
次に、本発明に係る吸収性物品の第2の実施形態について図6、図7により説明する。
【0077】
図6は、第2の実施形態の生理用ナプキンを示す平面図であり、図7は図6のX−X’線断面図である。尚、以下の実施形態では第1の実施形態と同一の構成要素には同一符号を付して、その重複する説明を省略する。
【0078】
本実施形態の生理用ナプキン1Bは、図6、図7に示すように、第1の実施形態と同じく表面層2と、裏面層3と、これら両層の間に介在する吸収層4とからなる。表面層2は、液透過性のトップシート21と液透過性もしくは液保持性のセカンドシート22とからなる。裏面層3は、液不透過性のバックシート31からなる。吸収層4は、液保持性の吸収体41からなる。表面層2と裏面層3は吸収層3の四周から延出する部分で重なり合い接合されている。また、表面層2のトップシート21とセカンドシート22、吸収層4、裏面層3とはホットメルト型接着剤(以下HMAと称する)で貼り合せて接合されている。
【0079】
また、図示しないが、裏面層3の長手方向のほぼ中央部分を幅方向外方に延出させて左右一対のフラップを形成し、また、このフラップの裏面側および吸収層4が接合された裏面層3の裏面側には、粘着剤が塗布されて、吸収性物品をショーツなどに固定する固定部が形成されている。
【0080】
本実施形態の生理用ナプキン1Bにおいては、表面層2の肌当接面24には、表裏面層2と吸収層4とを一体化する圧縮部位5で花柄の図柄が形成された面状模様部位7が、幅方向の両側縁に沿って長手方向に千鳥状に配置されている。また、中央領域には複数のドット状のピンエンボス部8が形成されている。また、千鳥状に配置された面状模様部位6の千鳥の始点と終点位置には全面が圧縮された圧縮部位92となっている。
【0081】
上記面状模様部位7は、第1の実施形態と同じように圧縮部位5で花柄形状といった図柄を形成したものであり、この花柄形状は表面層と吸収層を一体化する圧縮部位5によって象られた花びら型の模様を半径約7mmの円の中に約72度づつずらして配置したものからなる。この花びらを象る圧縮部位5の幅は約0.7mmで、好ましい範囲としては0.3〜3.0mmであり、更に好ましい範囲は0.5〜1.2mmである。0.3mmより狭い場合、生産ライン中でエンボスロールのデザインの凸になっている部分が折れる危険性があり、製造上不都合となる。また、3.0mmより広い場合、生理用ナプキン1Bに過度の硬さを与えてしまう。また、密度は1.0〜5.0g/cm3の範囲が好ましく、更に好ましいのは1.5〜3.0g/cm3である。1.0g/cm3より低い場合、十分な強度が得られず、使用中に圧縮部位が破壊されてしまう。また、5.0g/cm3より高い場合には過度の硬さがでてしまう。
【0082】
この千鳥状に配置された面状模様部位7は、圧縮部位5で形成された図柄であるので、剛性が高く、股を閉じるなどの横の力がかかった場合、面状模様部位7が、力を生理用ナプキン1B全体に伝えず、面状模様部位7が部分的に力を受け止め生理用ナプキン1B全体が変形することを妨げる。そうすることにより、製品自体が部分的に変形することが可能となり、ショーツの動きに対して柔軟に同調することが可能となる。また、面状模様部位7が生理用ナプキン1Bの長手方向中心線L−L’を対称軸として左右で対を成さないで千鳥状に配置されていることで、ショーツへの追従性が高まる。
【0083】
また、上記面状模様部位7は、圧縮部位5によって花柄形状の図柄が形成されていることにより、圧縮部位5が圧縮されていない部分(以下非圧縮部分と称する)を囲っており、経血があるときでもないときでも花柄がはっきりと確認することができ、生理時の憂鬱感を取替え時に一瞬忘れさせる効果がある。また、経血に触れたときでもそれぞれの見え方が異なり、非圧縮部分には経血の鮮明な色を呈するが、圧縮部位5は圧縮によりその定年がフィルム状になっているため、そこだけ経血の色が白色化(白化性が高い)されて見える。
【0084】
更に、面状模様部位7が花びら型の模様が5枚集まって花柄の図柄を形成しているので、生理用ナプキン1Bの幅方向の両側縁側に配置されていることにより、生理用ナプキン1の交換時のインジケーター的な役割を果たす。つまり、トイレで使用中のナプキンを見た際、花柄の5枚の花びらに経血が滲んで花が咲いたように見えたら、交換のタイミングであると判断することができる。また、両側部には底部がフィルム化されている圧縮部位を多く配置しているので、光線反射率が生理用ナプキン1の中央部側と両側縁側で異なることとなり、暗いところでも着用者が生理用ナプキン1をショーツに付ける位置を判断する際の助けとなる。
【0085】
また、上記ピンエンボス8の面積は、第1の実施形態と同様に、0.5〜13mm2の範囲で、好ましくは2.5〜7mm2である大きさの圧縮凹みであって、表面層2と吸収層4を部分的に圧縮して一体化している。0.5mm2より小さいと、圧縮部位が小さくなり、経血を表面層から吸収層へ移行する力が損なわれる。また、13mm2より大きいと圧縮面積が大きいためにデリケートな排泄部と対面する領域において硬さがでてしまい、デリケートな排泄部に擦れなどの負担を与える可能性があるので好ましくない。また、部分的に圧縮して表面材と吸収体を一体化していることにより、密度の高くなっているピンエンボス部8で経血が吸収層4に移行しやすくなり、表面層2に経血が残存する量が低減でき着用中に不快感を与えることが少なくなる。尚、中央領域のエンボス部分が多すぎると、大量の経血が排出された時に一瞬で経血を空間に閉じ込めるための空隙を失う可能性もでてくる。
【0086】
尚、この図柄は花柄形状に限定されるものではない。また、圧縮部位5の幅寸法、密度等はこれに特定されるものでなく、上述の効果が得られるように適宜選定すればよい。
【0087】
以上の様に本発明に係るナプキンに関して、例を示す図面を参照しつつ具体的に説明したが、本発明はもとより図示例に限定される訳ではなく、前記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
【0088】
例えば、本実施形態として生理用ナプキンについて説明したが、パンティライナー、失禁パッドなどの吸収性物品であってもよい。
【0089】
【発明の効果】
本発明によれば、圧縮部位が線状模様部位と、面状模様部位とからなり、それぞれが千鳥状に交互に配置され、且つ分断されていることにより、その分断されているところで変形しやすく、無理なくそこで折れて、生理用ナプキン等の吸収性物品が湾曲するように撓るので、生理用ナプキン等の吸収性物品を固定するショーツの伸びや縮みなどへの追従性が高まり、身体によりフィットすることになる。これによって、ショーツの動きが制限されず、着用者にとってショーツに吸収性物品をつけている異物感(ショーツが伸びているのに吸収性物品が動かなくつっぱった感じで吸収性物品の存在をアピールするような使用感)を低減できる。
【0090】
また、吸収性物品の両側縁近傍に形成した面状模様部位は、例えば花柄といったように視覚的効果の高い模様をあしらい、且つ、使用後でもこの花柄がくっきり見えることから生理時の憂鬱な気分を和らげる効果を奏する。また、同時にナプキンの取替え時を判断するインジケーターとしての役目を果たし、取替え時の判断が容易となる。更に、商品性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の生理用ナプキンを示す平面図である。
【図2】図1のX−X’線断面図である。
【図3】図1のA部分の拡大図である。
【図4】本実施形態の生理用ナプキンに変形力が作用した際の面状模様部位と線状模様部位の可動状態を説明するための説明図である。
【図5】エンボスの線圧のバランスを説明するための説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の生理用ナプキンを示す平面図である。
【図7】図6のX−X’線断面図である。
【符号の説明】
1,1B 生理用ナプキン
2 表面層
21 トップシート
22 セカンドシート
3 裏面層
31 バックシート
4 吸収層
41 吸収体
5 圧縮部位
6 線状模様部位
61 高圧縮部位
62 低圧縮部位
7 面状模様部位
8 ピンエンボス部
9 線圧調整用圧縮部位
91 第1の線圧調整用圧縮部位
92 第2の線圧調整用圧縮部位
Claims (15)
- 肌に当接される表面層と、該表面層の反対側にある裏面層と、これら両層の間に介在する吸収層と、からなる吸収性物品において、
前記表面層の肌当接面側には、前記表面層から前記裏面層に向かって該表面層と前記吸収層とが圧縮されて前記表面層と前記吸収層とが一体化されてなる圧縮部位と、前記圧縮部位からなるか、または前記圧縮がなされていない非圧縮部位および前記圧縮部位の組み合わせからなる圧縮模様部位と、を備え、
前記圧縮模様部位は、線状の溝の模様からなる線状模様部位と、二次元的な模様からなる面状模様部位と、を含み、
前記線状模様部位と前記面状模様部位とは、該線状模様部位を該面状模様部位が分断する形態で、前記吸収性物品の長手方向に、該線状模様部位と該面状模様部位とが交互に連続して配置されているものであることを特徴とする吸収性物品。 - 前記面状模様部位は、前記線状模様部位よりも剛性が高いものであることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記線状模様部位と前記面状模様部位とは、吸収性物品の幅方向の両側縁近傍に、該側縁に沿って長手方向に配置されているものであることを特徴とする請求項1または2に記載の吸収性物品。
- 前記線状模様部位と前記面状模様部位とは、それぞれ千鳥状に配置されているものであることを特徴とする請求項3に記載の吸収性物品。
- 前記線状模様部位と面状模様部位とは、幅方向中心線を対称軸として対称する位置に配置されているものであることを特徴とする請求項3に記載の吸収性物品。
- 前記面状模様部位は、圧縮部位により形成された模様であることを特徴とする請求項1から5いずれか記載の吸収性物品。
- 前記面状模様部位は、圧縮部位により非圧縮部位を囲んでいるものであることを特徴とする請求項6に記載の吸収性物品。
- 前記模様は、花柄模様であることを特徴とする請求項6または7に記載の吸収性物品。
- 前記線状模様部位は、長手方向へ交互に並列する高圧縮部位と低圧縮部位とを有することを特徴とする請求項1から8いずれか記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品の中央領域に表面層と吸収層を一体化するピンエンボス部が配置されていることを特徴とする請求項1から9いずれか記載の吸収性物品。
- 線圧調整用圧縮部位が前記線状模様部位の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1から10いずれか記載の吸収性物品。
- 肌に当接される表面層と、該表面層の反対側にある裏面層と、これら両層の間に介在する吸収層と、からなる吸収性物品において、
前記表面層の肌当接面側には、前記表面層から前記裏面層に向かって該表面層と前記吸収層とが圧縮されて前記表面層と前記吸収層とが一体化されてなる圧縮部位と、前記圧縮部位からなる圧縮模様部位および/または前記圧縮がなされていない非圧縮部位と、を備え、
前記圧縮模様部位は、線状の溝の模様からなる線状模様部位と、二次元的な模様からなる面状模様部位と、を含み、
前記線状模様部位と前記面状模様部位とは、該線状模様部位を該面状模様部位が分断する形態で、前記吸収性物品の長手方向に該線状模様部位と該面状模様部位とが交互に連続して配置させることにより、前記吸収性物品の折れる個所を誘導し、ショーツとの追従性を向上させる方法。 - 肌に当接される表面層と、該表面層の反対側にある裏面層と、これら両層の間に介在する吸収層と、からなる吸収性物品において、
前記表面層の肌当接面側には、前記表面層から前記裏面層に向かって該表面層と前記吸収層とが圧縮されて前記表面層と前記吸収層とが一体化されてなる圧縮部位と、前記圧縮部位からなる圧縮模様部位および/または前記圧縮がなされていない非圧縮部位と、を備え、
前記圧縮模様部位は、二次元的な模様からなる面状模様部位を含み、
前記面状模様部位が、幅方向の両側縁に沿って長手方向に千鳥状に配置されているものであることを特徴とする吸収性物品。 - 肌に当接される表面層と、該表面層の反対側にある裏面層と、これら両層の間に介在する吸収層と、からなる吸収性物品であって、前記表面層の肌当接面側には、前記表面層から前記裏面層に向かって該表面層と前記吸収層とが圧縮されて前記表面層と前記吸収層とが一体化されてなる圧縮部位と、前記圧縮部位からなるか、または前記圧縮がなされていない非圧縮部位および前記圧縮部位の組み合わせからなる圧縮模様部位と、を備え、前記圧縮模様部位は、線状の溝の模様からなる線状模様部位と、二次元的な模様からなる面状模様部位と、を含み、前記線状模様部位と前記面状模様部位とは、該線状模様部位を該面状模様部位が分断する形態で、前記吸収性物品の長手方向に、該線状模様部位と該面状模様部位とが交互に連続して配置されている吸収性物品において、
前記圧縮模様部位の量または位置関係を調整することにより吸収性物品の柔軟性を調整する方法。 - 肌に当接される表面層と、該表面層の反対側にある裏面層と、これら両層の間に介在する吸収層と、からなる吸収性物品であって、前記表面層の肌当接面側には、前記表面層から前記裏面層に向かって該表面層と前記吸収層とが圧縮されて前記表面層と前記吸収層とが一体化されてなる圧縮部位と、前記圧縮部位からなるか、または前記圧縮がなされていない非圧縮部位および前記圧縮部位の組み合わせからなる圧縮模様部位と、を備え、前記圧縮模様部位は、線状の溝の模様からなる線状模様部位と、二次元的な模様からなる面状模様部位と、を含み、前記線状模様部位と前記面状模様部位とは、該線状模様部位を該面状模様部位が分断する形態で、前記吸収性物品の長手方向に、該線状模様部位と該面状模様部位とが交互に連続して配置されている吸収性物品において、
前記圧縮模様部位は主エンボスと従エンボスとからなり、該主エンボスと従エンボスとの量または位置関係を調整することにより吸収性物品の柔軟性を調整する方法。
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