JP7194585B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、主には吸水ライナー、失禁パッド、生理用ナプキン、おりものシート、使い捨ておむつ等に使用される吸収性物品に関する。
従来より、前記吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性裏面シートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性表面シートとの間に吸収体を介在したものが知られている。
この種の吸収性物品にも幾多の改良が重ねられ、着用者の股間部を含む長手方向範囲における吸収体に、長手方向に延びる所定幅の凹溝を設けたものが種々提案されている(例えば、下記特許文献1、2参照)。
下記特許文献1においては、肌当接面側に長手方向に沿って凹溝が形成された吸収性物品において、前記凹溝と重なる領域の高吸水性樹脂の目付を、他の領域の高吸水性樹脂の目付より高く設定するとともに、吸水時の凹溝内でのポリマーの膨張を均一化し、ポリマーにかかる体圧を均一化した吸収性物品が開示されている。
また、下記特許文献2においては、トップシートが吸収体の凹溝内に落ち込んだ落ち込み部分を有しており、前記落ち込み部分の少なくとも一部に凸部を有することにより、凹溝の間隔が狭くなっても、凹溝に落ち込んだトップシートの凸部によって空間が確保されるため、凹溝の潰れが抑制され、凹溝による拡散性向上効果を阻害しにくくした吸収性物品が開示されている。
特開2015-188624号公報 特開2017-60633号公報
出願人による市場調査の結果、吸水ライナーを購入する際に重視する項目のうち上位のものとしては、吸水性能などの基本機能に次いで、肌へのやさしさ、装着性の順となっており、このうち装着性を重視する使用者は23%にものぼり、吸水ライナーを選択する際の重要な要素の一つとなっている。更に、装着性に優れた吸水ライナーに必要な要件についても調査したところ、(1)ズレ・ヨレが生じないこと、(2)違和感がないこと、(3)フィット性に優れること、が挙げられ、身体の動きに合わせて違和感なく、フィットし続ける形状であることが求められている。
吸収性物品は、着用者の股間部において両脚の間に挟まれた状態で装着されるため、装着時に吸収性物品の幅方向両側から幅方向中央に向けた圧力(脚圧)によって幅方向にある程度収縮した状態となる。ところが、上記特許文献1記載の吸収性物品では、高吸水性樹脂が吸水して膨潤することにより凹溝の底部が凹溝内にほぼ均等の高さで隆起するように成されているため、凹溝がほとんど幅方向に収縮せず、幅方向両側からの脚圧によって吸収体にヨレやシワが生じやすく、吸収体表面に凹凸が形成されやすかった。これによって、装着感が低下するおそれがあった。
また、上記特許文献2記載の吸収性物品では、凹溝の間隔が狭くなった際、凹溝に落ち込んだトップシートが凹溝内で所望の形状に変形しない場合には、トップシートの凸部によって凹溝が所定の形状に変形できなくなるおそれがあり、吸収体にヨレやシワが発生して、吸収体の表面に凹凸が生じる場合があった。このため、凹溝内でのトップシートの変形状態によっては、装着感が低下するおそれがあった。
そこで本発明の主たる課題は、装着時に吸収性物品の幅方向両側から幅方向中央に向けた圧力によって幅方向に収縮した状態において、吸収体の表面に生じる凹凸を小さく抑えるとともに、身体の動きに合わせて変形しやすくし、装着性を向上させた吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、吸収体を備えた吸収性物品において、
前記吸収体が上層吸収体と下層吸収体とからなり、前記下層吸収体に、吸収性物品の長手方向に延びる表裏を貫通するスリットが形成され、前記上層吸収体に、前記スリットが形成された位置に対応して、前記スリットが延びる方向に沿うエンボス溝が形成され、
装着時に吸収性物品の幅方向両側から幅方向中央に向けた圧力によって前記スリットが幅方向に収縮した際、前記上層吸収体及び下層吸収体のうちの他方の前記スリットに跨がる部分が、前記エンボス溝を可撓軸として幅方向に折り曲げられ、前記スリット内で折り返されたスリット内折り返し部を形成するようになされており、
前記エンボス溝は、前記上層吸収体の非肌側面に設けられ、肌側面には設けられていないことを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、前記吸収体が上層吸収体と下層吸収体とからなり、前記下層吸収体に、吸収性物品の長手方向に延びる表裏を貫通するスリットが形成されている。また、前記上層吸収体には、一方の前記スリットが形成された位置に対応して、前記スリットが延びる方向に沿うエンボス溝が形成されている。そして、装着時に吸収性物品の幅方向両側から幅方向中央に向けた圧力(脚圧)によって前記スリットが幅方向に収縮した際、前記上層吸収体の前記スリットに跨がる部分が、前記エンボス溝を可撓軸として幅方向に折り曲げられ、前記スリット内で折り返されたスリット内折り返し部を形成するようになっている。このように、装着時に幅方向両側からの圧力が作用した際、前記スリットが幅方向に収縮することによって吸収体のヨレやシワが防止できるとともに、前記スリットが収縮した際、このスリット内に前記スリット内折り返し部が形成されるため、前記スリット部分における吸収体表面の凹凸が極めて小さく抑えられるようになる。このように、スリットが収縮することによって、吸収体が身体の動きに合わせて変形するので、身体にフィットし、装着性に優れるようになる。
また、上記請求項記載の発明は、前記下層吸収体にスリットを形成し、上層吸収体にエンボス溝を形成することにより、吸収体の非肌面に凹溝を形成した形態例(後述の図6及び図7に示される形態例)において、上層吸収体の肌側面にエンボス溝を形成すると、着用者がエンボス溝の硬さを感じやすく、違和感の原因となる可能性が高いため、前記エンボス溝を上層吸収体の非肌側面に形成するようにしている。
請求項2に係る本発明として、前記エンボス溝は、前記スリットの中央部に沿って延びている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明では、前記スリットの中央部に沿って延びるエンボス溝が形成されているため、装着時に吸収性物品の幅方向両側からの圧力によって前記スリットが幅方向に収縮した際、このエンボス溝を可撓軸として、前記スリット内折り返し部の頂部がスリットの中央部に沿って確実に形成されるようになる。
請求項3に係る本発明として、前記エンボス溝は、前記スリットの両側部に沿って延びている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明では、前記スリットの両側部に沿って延びるエンボス溝が形成されているため、装着時に吸収性物品の幅方向両側からの圧力によって前記スリットが幅方向に収縮した際、このエンボス溝を可撓軸として、前記上層吸収体及び下層吸収体のうちの他方のスリットに跨がる部分がスリット内に入り込むように折れ曲がりやすくなり、スリット内において前記スリット内折り返し部が確実に形成されるようになる。
請求項4の係る本発明として、前記スリット内折り返し部の高さが、前記スリットの高さとほぼ同等に形成されている請求項1~3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明では、前記スリット内折り返し部の高さが、前記スリットの高さとほぼ同等に形成されているため、装着時に吸収性物品の幅方向両側からの圧力によって前記スリットが幅方向に収縮した際、前記スリット部分において、吸収体の表面に凹凸が生じなくなり、より一層装着性が向上するようになる。
請求項5に係る本発明として、前記スリットは、吸収性物品の幅方向に間隔を空けて複数形成されている請求項1~4いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項5記載の発明では、前記スリットを吸収性物品の幅方向に間隔を空けて複数形成することによって、身体の動きに合わせて吸収体が変形しやすくなり、より一層装着性が向上するようになる。
請求項6に係る本発明として、前記スリットの幅Bと高さHとの比B/Hは、1.0~3.0である請求項1~5いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の発明では、前記スリット内折り返し部が前記スリット内において所定の高さで形成されるようにするため、前記スリットの幅Bと高さHとの比B/Hを所定範囲に規定している。
以上詳説のとおり本発明によれば、装着時に吸収性物品の幅方向両側から幅方向中央に向けた圧力によって幅方向に収縮した状態において、吸収体の表面に生じる凹凸が小さく抑えられるとともに、身体の動きに合わせて変形しやすくなり、装着性が向上できる。
本発明に係る吸水ライナー1の一部破断展開図である。 吸水ライナー1の横断面図(図1のII-II線矢視図)である。 装着時に幅方向に収縮した状態を示す、吸収体4の平面図である。 図3のIV-IV線矢視図である。 変形例に係る吸水ライナー1の横断面図である。 第2形態例に係る吸収体4Aを備えた吸水ライナー1を示す、横断面図である。 変形例に係る吸収体4Aを備えた吸水ライナー1を示す、横断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔吸水ライナー1の基本構成〕
本発明に係る吸水ライナー1は、図1及び図2に示されるように、ポリエチレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、尿などを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2、3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、前記吸収体4の形状保持および拡散性向上のために、前記吸収体を囲繞するクレープ紙や不織布等からなる被包シート5とから主に構成され、かつ前記吸収体4の周囲においては、前記吸収体4よりも外方に延出している前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール、超音波シール等の接合手段によって接合されている。本吸水ライナー1では、必要に応じて、前記透液性表面シート3と吸収体4との間に親水性のセカンドシートを配置してもよく、また、前記吸収体4の略側縁部を起立基端とし、かつ少なくとも着用者の体液排出部位を含む長手区間内において肌側に突出する左右一対の立体ギャザーを形成するためのサイド不織布を配置してもよい。
以下、さらに前記吸水ライナー1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他に防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には、防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが好適に用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。
次いで、前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高で圧縮復元性が高い点で優れている。
前記被包シート5は、ティシュー等の紙材あるいは不織布等の透液性のシートを用いることができる。特に、資材の破壊(破れ)が生じにくい不織布を用いるのが好ましい。このような不織布としては、薄さと強度のバランスに優れたスパンボンド法やSMS法により加工された不織布、熱可塑性エラストマー樹脂などからなる弾性繊維をスパンボンド法、メルトブロー法など紡糸工程に直結してウェブを形成する方法により加工された不織布、ラテックス、ウレタン、オレフィン系の繊維など伸縮性を有する素材を主成分とする不織布が好適である。なお、被包シート5は、少なくとも吸収体4の肌当接面側(表面側)の面が撥水性でなければシートの親水度は特に問わない。
〔吸収体〕
(第1形態例)
前記吸収体4は、図2に示されるように、肌側の上層吸収体6と非肌側の下層吸収体7とからなる2層の積層構造で構成されている。前記上層吸収体6と下層吸収体7とは、ほぼ同じ外形状を有し、両者の外形線がほぼ一致するように積層されている。つまり、上層吸収体6と下層吸収体7とは、外形状の輪郭がほぼ揃えられて積層されている。これら上層吸収体6と下層吸収体7との積層体が一体的に被包シート5によって囲繞されている。前記上層吸収体6と下層吸収体7との間は接着剤等で接合してもよいが、これらの間で体液が移行しやすいように、上層吸収体6と下層吸収体7とを単に積層した状態で被包シート5によって囲繞するのが好ましい。
前記吸収体4は、図1に示されるように、平面形状が吸水ライナー1の長手方向に長い縦長の略小判形に形成されている。すなわち、長手方向両側の外形線が長手方向に延びる直線からなり、長手方向両端の前後端縁の外形線が外側に膨出する曲線からなる形状で形成されている。前記吸収体4の両側の外形線は、図1に示される装着前の状態においては、長手方向に延びる直線で形成されているが、図3に示される装着状態においては、吸水ライナー1の幅方向両側から幅方向中央に向けた圧力(脚圧)によって後述するスリット8が幅方向に収縮し、着用者の股間部に対応する長手区間内において、両脚の付け根の内側部分の形状に適合するように、内側に膨出する曲線形状に変形できるようになっている。このため、着用者の股間部に対するフィット性が向上し、装着感が良好になるとともに、体液の漏れ防止効果が高くなる。
前記吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプ等の吸収性繊維と高吸水性ポリマーとにより構成されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。本吸水ライナー1では、吸収体4を被包シート5で囲繞するため、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間に被包シート5が介在することになり、吸収性に優れる前記被包シート5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら尿等の逆戻りを防止するようになる。後述するスリット8が形成されない部分において、前記上層吸収体6と下層吸収体7とを合計した前記パルプの目付は、100g/m~600g/m、好ましくは200g/m~500g/mとするのがよい。
前記高吸水性ポリマーは、たとえば粒状粉とされ、吸収体4を構成するパルプ中に分散混入されている。前記高吸水性ポリマーとしては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル-酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらのうち、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸水性ポリマーは製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸収倍率(吸水力)と吸収速度の調整が可能である。
また、前記吸収体4には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、たとえばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド-バイ-サイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
本第1形態例に係る吸収体4では、前記上層吸収体6に、吸水ライナー1の長手方向に延びる表裏を貫通するスリット8が形成され、前記下層吸収体7に、前記上層吸収体6のスリット8が形成された位置に対応して、前記スリット8が延びる方向に沿うエンボス溝9が形成されている。前記スリット8は、上層吸収体6のみに形成され、前記下層吸収体7には形成されない。これにより、吸収体4の肌側面には、前記スリット8部分が非肌側に窪む凹溝が形成されている。すなわち、前記スリット8によって形成される凹溝が、吸収体4の肌側に開口するように形成されている。前記下層吸収体7は、スリット8による空間部を含めた上層吸収体6の非肌側面のほぼ全面を覆い、この下層吸収体7のスリット8に跨がる部分によって凹溝の底部が構成されている。前記エンボス溝9は、下層吸収体7のみに形成され、上層吸収体6には形成されないようにするのが好ましい。これにより、所定の圧力を受けた際に該エンボス溝9を可撓軸とする変形が、下層吸収体7のみに生じ、上層吸収体6には生じにくくなり、上層吸収体6の表面が平坦な状態に維持されやすくなる。
また、前記吸収体4は、図3及び図4に示されるように、装着時に吸水ライナー1の幅方向両側から幅方向中央に向けた圧力(脚圧)によって前記スリット8が幅方向に収縮した際、前記下層吸収体7の前記スリット8に跨がる部分が、前記エンボス溝9を可撓軸として幅方向に折り曲げられ、前記スリット8内に入り込んで、このスリット8内で幅方向に折り返されたスリット内折り返し部10を形成するようになっている。
このように、装着時に脚圧が作用した際、前記スリット8が幅方向に収縮することによって、吸収体4にヨレやシワが生じるのが防止できるとともに、前記スリット8が収縮した際、このスリット8内に下層吸収体7が入り込んでスリット内折り返し部10を形成することによって、スリット8部分における吸収体表面の凹凸も生じないようになっている。このため、吸収体4の表面に形成される凹凸が極めて小さく抑えられるようになる。このように、スリット8が幅方向に収縮することによって、吸収体が幅方向に変形できるので、吸収体が身体の動きに合わせて変形し、身体にフィットしやすくなる。その結果、装着性に優れた吸水ライナー1が得られるようになる。
また、下層吸収体7には、前記スリット8が形成された位置に対応して、スリット8が延びる方向に沿うエンボス溝9が形成されているため、下層吸収体7に吸収された体液が、相対的に密度が大きなエンボス溝9に拡散しやすくなっている。このため、エンボス溝9が配置されたスリット8部分に体液が拡散しやすくなっており、このスリット8に沿って体液が広い範囲に拡散でき、吸収体4の広い範囲に体液が吸収されるようになる。これによって、体液の漏れが防止できるという効果も奏する。
前記スリット8は、吸収体4における少なくとも着用者の股間部に対応する長手方向領域に形成されており、所定幅で長手方向に延在している。前記スリット8は、着用者の股間部に対応する領域に設けられている限り、その長手方向の長さは特に限定されず、したがって吸収体4の長手方向全体にわたり設けることも可能であるが、図1に示される形態例のように、吸収体4の長手方向両端に達しない前後方向の中間部に設けるのが望ましい。より具体的には、吸水ライナー1の前端を0%とし、吸水ライナー1の後端を100%としたとき、スリット8の前端は15~35%の範囲に位置しているのが好ましく、スリット8の後端は、65~85%の範囲に位置しているのが好ましい。
前記スリット8は、吸収体4の幅方向中央部に1本のみ設けてもよいが、図1に示されるように、幅方向に間隔を空けて複数本形成するのが好ましい。図示例では3本形成されている。複数本形成することにより、装着時に脚圧が作用した際、スリット8による幅方向の収縮量が大きくなり、脚を組んだときなどのように、脚を大きく動かしたときでも、脚の動きに対する追従性が向上し、吸収体4の表面にヨレやシワが発生せず、股間部にフィットした状態が維持できるようになる。
前記スリット8を複数本設けた場合のスリット8の長さは、全て同じ長さで形成してもよいが、図1に示されるように、幅方向中央部に位置するスリット8の長さが最も長く、幅方向外側に位置するスリット8の長さが徐々に短くなるように形成してもよい。これにより、装着時に、図3に示されるように、吸収体4の両側の外形線が、着用者の脚の付け根の内側部分の形状に適合するように、内側に膨出する曲線形状に変形しやすくなり、股間部に対するフィット性が向上する。具体的には、幅方向に隣り合うスリット8、8において、相対的に幅方向外側に配置されたスリット8の長さを、相対的に幅方向中央側に配置されたスリット8の長さに対して、40~70%で形成するのが好ましい。また、前記スリット8を複数本設ける場合は、吸収体4の幅方向中央部に1本配置し、その両側にそれぞれ1本ずつ又は複数本ずつ配置することにより、全体として3本以上の奇数本とするのが好ましい。
図2に示されるように、前記スリット8の幅Bと高さHとの比B/Hは、1.0~3.0、特に1.5~2.5であるのが好ましい。この比率で形成することにより、装着時の脚圧によってスリット8が収縮した際、スリット内折り返し部10の高さが、前記スリット8の高さとほぼ同等に形成されやすくなり、吸収体4の表面に凹凸が生じるのが抑えられる。これらの比B/Hが1.0より小さいと、スリット8の高さに対して幅が小さすぎて、装着時の脚圧によって形成されるスリット内折り返し部10の高さが小さくなる。一方、前記比B/Hが3.0より大きいと、スリット8の高さに対して幅が大きすぎて、装着時の脚圧によって形成されるスリット内折り返し部10の頂部が上層吸収体6の表面より肌側に突出するようになる。いずれにしても、吸収体4の表面に凹凸が生じ、違和感を感じるようになる。前記スリット内折り返し部10の高さは、厳密には諸々の影響、例えば下層吸収体7の厚みの影響、スリット内折り返し部10を形成する際の圧力による下層吸収体7の収縮の影響、脚圧によるスリット8の幅方向への収縮量の影響等、により変化するものであるが、吸収体4の肌側面に装着感が悪化するほどの凹凸が生じないようにし、前記スリット内折り返し部10の高さがスリット8の高さHとほぼ同等になるようにするには、前記スリット8の幅Bと高さHとの比B/Hが、2.0又はその近傍の範囲内となるように形成するのが望ましい。前記スリット8の幅Bは、10mmよりも大きくするのが好ましく、10~25mmがより好ましい。また、前記スリット8の高さHは、4mmよりも大きくするのが好ましく、4~17mmがより好ましい。
前記スリット8の両端縁の形状は任意であるが、図1に示されるように、平面視で、先端にいくに従って徐々に両側面の離隔幅が小さくなる形状で形成するのが好ましい。これにより、装着時の脚圧によってスリット8が収縮した際、スリット8の端縁まで幅方向に収縮しやすくなる。また、図示しないが、平面視で、外側に膨出した曲線や両側面にほぼ垂直な直線で形成してもよい。
前記エンボス溝9は、装着時の脚圧によって前記スリット8が幅方向に収縮した際、下層吸収体7の前記スリット8に跨がる部分が、該エンボス溝9を可撓軸として折れ曲がることにより、スリット8内にスムーズに入り込み、このスリット内においてスリット内折り返し部10を形成し易くすることを主な目的として設けられるものである。このような変形を生じやすくするため、前記エンボス溝9は、下層吸収体7の所定の位置に設けられている。
具体的には、前記エンボス溝9は、図1及び図2に示されるように、スリット8の幅方向中央部にスリット8が延びる方向に沿って配置するのが好ましい。すなわち、下層吸収体7のスリット8に跨がる部分における幅方向中央部に、スリット8が延びる方向に沿って配置されている。これにより、装着時の脚圧によって前記スリット8が幅方向に収縮した際、スリット8の幅方向中央部に設けられたエンボス溝9を可撓軸として、下層吸収体7のスリット8に跨がる部分がスリット8の幅方向中央部で幅方向に折れ曲がりやすくなり、図4に示されるように、下層吸収体7のスリット8に跨がる部分がスリット8内に入り込む変形を生じやすくなるとともに、前記エンボス溝9で折り返されたスリット内折り返し部10がきっちりと形成されるようになる。
また、変形例として、図5に示されるように、前記スリット8の幅方向中央部にスリット8が延びる方向に沿って配置されるエンボス溝9aに加えて、スリット8の両側部にそれぞれ、スリット9が延びる方向に沿って配置されるエンボス溝9bを設けてもよい。スリット8の両側部にエンボス溝9bを設けることにより、装着時の脚圧によりスリット8が収縮した際、このエンボス溝9bを可撓軸として、下層吸収体7のスリット8に跨がる部分がスリット8内に入り込むように折れ曲がりやすくなる。前記エンボス溝9bは、図示例では、下層吸収体7の肌側面に形成されているが、非肌側面に形成してもよい。また、前記エンボス溝9bは、必ずしも中央部の前記エンボス溝9aとともに形成する必要はなく、両側部のエンボス溝9bのみを形成し、中央部のエンボス溝9aは形成しないようにしてもよい。
前記エンボス溝9は、図1に示されるように、等幅に形成されたスリット8部分のほぼ全長に亘って設けるのが好ましい。前記エンボス溝9は、全長に亘って連続する窪み部からなる連続線によって形成してもよいし、エンボス溝が延びる方向に沿って窪み部と非窪み部とを交互に複数配置した不連続線によって形成してもよい。図3に示されるように、装着時の脚圧によってスリット8が収縮した際、吸水ライナー1の長手方向に沿って直線的なスリット内折り返し部10が形成される吸収体4の幅方向中央部に位置するスリット8に対応して設けられるエンボス溝9は、連続線によって形成するのが好ましいが、装着時の脚圧によってスリット8が収縮した際、吸水ライナー1の長手方向に沿って中央部が幅方向内側に湾曲する曲線的なスリット内折り返し部10が形成される両側に位置するスリット8に対応して設けられるエンボス溝9は、連続線によって形成するとエンボス溝の剛性によって湾曲変形しにくくなるおそれがあるため、不連続線によって形成するのが好ましい。
前記エンボス溝9は、図2に示されるように、下層吸収体7の非肌側からの圧搾により、下層吸収体7の非肌側面に肌側に向けて窪ませた凹部によって形成されている。これにより、図4に示されるように、装着時の脚圧によってスリット8が収縮した際、スリット内折り返し部10の頂部の折り返し部分がエンボス溝9を内側にして折り返されるようになる。
装着時の脚圧によってスリット8が収縮した際、下層吸収体7のスリット8に跨がる部分を変形しやすくするため、下層吸収体7の目付は、上層吸収体6の目付より小さくするのが好ましい。具体的には、上層吸収体6は、パルプの目付が55~590g/m、高吸水性ポリマーの目付が10~250g/mとするのが好ましく、下層吸収体7は、パルプの目付が45~295g/m、高吸水性ポリマーの目付が10~250g/mとするのが好ましい。また、上層吸収体6と下層吸収体7のパルプの目付差は、10~540g/mとするのが好ましい。なお、前記上層吸収体6及び下層吸収体7はそれぞれ、高吸水性ポリマーの目付よりパルプの目付の方が高く設定されている。
また、前記スリット内折り返し部10がスリット8内において確実に形成されるように、前記上層吸収体6の厚みT1と前記下層吸収体7の厚みT2との比は、T1/T2が2.0~5.0であるのが好ましい。
前記透液性表面シート3は、前記スリット8において、スリット8内に落ち込むように、スリット8の側面及び下層吸収体7のスリット8に跨がる部分の肌側面に沿って配置してもよいが、装着時の脚圧によってスリット8が収縮した際、スリット8内に、下層吸収体7のスリット8に跨がる部分が入り込みやすくするため、図2に示されるように、スリット8内に落ち込むことなく、スリット8の上面に跨がるように配置するのが好ましい。
(第2形態例)
次に、第2形態例に係る吸収体4Aについて説明する。第2形態例に係る吸収体4Aは、上記第1形態例に係る吸収体4と比較すると、前記スリット8及びエンボス溝9が、上下逆の部材にそれぞれ設けられている。具体的には、第2形態例に係る吸収体4Aは、図6に示されるように、下層吸収体7に、吸水ライナー1の長手方向に延びる表裏を貫通するスリット8が形成され、上層吸収体6に、前記スリット8が形成された位置に対応して、前記スリット8が延びる方向に沿うエンボス溝9が形成されている。すなわち、前記スリット8によって形成される凹溝が吸収体4の非肌側に開口するように形成されている。そして、装着時に吸水ライナー1の幅方向両側から幅方向中央に向けた圧力によってスリット8が幅方向に収縮した際、前記上層吸収体6のスリット8に跨がる部分が、前記エンボス溝9を可撓軸として幅方向に折り曲げられ、スリット8内に入り込んで、このスリット8内で折り返されたスリット内折り返し部10が形成されるようになっている。
この第2形態例に係る吸収体4Aでは、前記エンボス溝9は、上層吸収体6の非肌側面に設けられ、肌側面には設けないのが好ましい。つまり、上層吸収体6のエンボス溝9は、非肌側面からの圧搾により肌側に向けて窪ませた凹溝によって形成されるのがよく、肌側面からの圧搾により非肌側に窪ませた凹溝によっては形成しないようにするのがよい。着用者の肌に近い上層吸収体6の肌側面にエンボス溝9を形成すると、着用者がエンボス溝9の硬さを感じやすくなり、違和感の原因となる。
本第2形態例においても、上記第1形態例と同様に、スリット8の両側部に沿って延びるエンボス溝9bを形成することができる。図7は、この両側部のエンボス溝9bのみを形成し、中央部のエンボス溝9aを形成しない形態例である。
1…吸水ライナー、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4・4A…吸収体、5…被包シート、6…上層吸収体、7…下層吸収体、8…スリット、9・9a・9b…エンボス溝、10…スリット内折り返し部

Claims (6)

  1. 吸収体を備えた吸収性物品において、
    前記吸収体が上層吸収体と下層吸収体とからなり、前記下層吸収体に、吸収性物品の長手方向に延びる表裏を貫通するスリットが形成され、前記上層吸収体に、前記スリットが形成された位置に対応して、前記スリットが延びる方向に沿うエンボス溝が形成され、
    装着時に吸収性物品の幅方向両側から幅方向中央に向けた圧力によって前記スリットが幅方向に収縮した際、前記上層吸収体及び下層吸収体のうちの他方の前記スリットに跨がる部分が、前記エンボス溝を可撓軸として幅方向に折り曲げられ、前記スリット内で折り返されたスリット内折り返し部を形成するようになされており、
    前記エンボス溝は、前記上層吸収体の非肌側面に設けられ、肌側面には設けられていないことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記エンボス溝は、前記スリットの中央部に沿って延びている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記エンボス溝は、前記スリットの両側部に沿って延びている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記スリット内折り返し部の高さが、前記スリットの高さとほぼ同等に形成されている請求項1~3いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記スリットは、吸収性物品の幅方向に間隔を空けて複数形成されている請求項1~4いずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記スリットの幅Bと高さHとの比B/Hは、1.0~3.0である請求項1~5いずれかに記載の吸収性物品。
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