JP2018183413A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態に係る吸収性物品1としては、軽失禁パッドが例示されるが、本発明の吸収性物品1はこれに限定されるものではなく、軽失禁ライナー、生理用ナプキン、その他の吸収性物品であってもよい。吸収性物品1は、身体側表面に配置された液透過性のトップシート10と、トップシート10に対向し、衣類側表面に配置された液不透過性のバックシート30と、トップシート10及びバックシート30の間に配置された吸収体20と、を備え、これにより、吸収体20は、トップシート10とバックシート30との間に挟まれた構造となっている。本明細書の説明において、吸収性物品1の長手方向とは、吸収性物品1が着用されたときに着用者の前後に亘る方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、吸収性物品1の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、本明細書において、吸収性物品1の身体側表面とは、吸収性物品1の着用時に着用者の肌に当接する表面を指し、衣類側表面とは、吸収性物品1の着用時に着用者の衣類に接触する表面を指す。また、吸収性物品1は、着用者の腹側にあてがわれる前部1aと、着用者の股間にあてがわれる股部1bと、着用者の背側にあてがわれる後部1cと、に区分される。
トップシート10は、吸収体20に向けて体液を速やかに通過させるものであり、吸収体20を挟んで、バックシート30に対向して配置される。トップシート10は、肌と当接するシートとなることから、トップシート10には、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような性質を有する、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成繊維、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いて、エアスルー法、サーマルボンド法、スパンレース法、スパンボンド法等の公知の加工法によって得られた親水性不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム等を用いることができるが、着用時の肌触り及び通気性の観点から、親水性エアスルー不織布を用いることが好ましい。なお、本発明に用いるトップシート10は、着用時の肌触りを良好にするために、また、コストを抑えるために、1プライで構成される。また、トップシート10には、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
図2は、トップシート10の凹凸パターン11の態様を示す図面である。本発明においては、図2に示すように、トップシート10の全体に、3次元の凸部及び凹部を有する凹凸パターン11を有する。ここで、凹凸パターン11とは、例えば、特表2002−512660号公報に開示されるものであり、多数の凸体を有する凸ローラと、凸体と相補的な多数の凹体を有する凹ローラとで、凸体と凹体がかみ合うように、親水性エアスルー不織布のトップシート10の基材を挟み込み、必要に応じて熱を付与することにより形成されるものであるが、本発明では、凸ロールと凹ロールがシートを挟み込むとき、凸部ローラ頂部と凹ローラの底部のクリアランスが0.5mm以上5mm以下であることにより、不織布を熱シールすることなく、シートに凹凸パターン11を付与することができる。さらに、製造上、当該処理を行う前に、シートを加熱装置に通し、芯鞘型複合繊維の鞘部の熱融着領域を軟化させ、繊維間の結合を緩めた後に、当該処理を行ってもよい。このようにすることで、高速加工においても、より明瞭な凹凸パターン11をシートに付与することができる。また、シートが凹凸ローラ間を通過した後は、通過前と比べ、芯鞘型複合繊維の鞘部が別の繊維上の領域と熱融着を新たに形成する。この時、通過直後は熱が保持されているため、シートをリール方向へ引っ張る張力が強い場合、固定化されていない繊維間の熱融着部分が分離され、シートの凹凸パターン11が不明瞭になる。これを防止するため、極力張力がかからないようにしなければならない。熱融着を固定化するために、凹凸ローラ部の加工後に冷却装置を設け、冷風処理を行ってもよい。尚、凹凸パターン11を施す面はトップシート10のドライヤー面、非ドライヤー面のどちらでもよい。 トップシート10が、このような凹凸パターン11を有することにより、トップシート10を、3次元凹凸形状を嵩高く維持することができる。本発明においては、トップシート10の厚みは、好ましくは、1mm以上5mm以下となり、より好ましくは、2mm以上4mm以下となる。
本発明の吸収性物品1において、上記の凹凸パターン11の一部は、図1から図3に示すように平面視において装飾された図柄からなる、デコレーションエンボス12である。美粧性の向上に寄与するデコレーションエンボス12が、図2及び図3に示すように、柔らかな肌触りを有する凹凸パターン11の一部として形成されることにより、圧縮により形成された模様や装飾を有する場合と比較して、トップシート10の表面が硬くならず、着用感を損なわずに美粧性を向上させることができる。また、デコレーションエンボス12は、幅方向両端部に局在し、かつ、長手方向に同間隔に分布し、一方端部及び他方端部のデコレーションエンボス12の位置関係は、図5に示すように、一方端部のデコレーションエンボス12と他方端部のデコレーションエンボス12とが、長手方向中心線に略平行に配置される位置関係、又は、図4に示すように、一方端部のデコレーションエンボス12と、一方端部のデコレーションエンボス12に最も近い距離に位置する他方端部のデコレーションエンボス12と、を連結した線と長手方向中心線との成す鋭角が、10度以上70度以下となる位置関係、のいずれかであることを特徴とする。このように、デコレーションエンボス12が、幅方向両端部において、規則的に局在することにより、より美粧性を向上させることができる。換言すると、デコレーションエンボス12は上記のように着用感を損なわない性質を有するため、上記のような位置関係において、幅方向端部にデコレーションエンボス12を局在させても、着用感を損なわずに美粧性を向上させることができる。なお、デコレーションエンボス12の図柄は、美粧性の観点から、平面視で、花柄、葉模様、水玉模様、しずく模様、星模様及びハート模様の群から選択されるいずれか一種であることが好ましい。
バックシート30は、吸収性物品1の外部に体液が漏れないよう、液不透過性を有し、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート30の材料としては、例えば、ポリエチレンシートやポリエチレンラミネート不織布等の厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。バックシート30は、着用者の股間が位置づけられる長手方向中央に括れ部を有する砂時計形状、略矩形形状等の形状を有していてもよく、吸収体20の側縁より若干外方に延在して設けられていてもよい。バックシート30の衣類側表面には、着用時に下着等に吸収性物品1を固着するための粘着剤層が設けられていてもよい。吸収性物品1が粘着剤層を有する場合、粘着剤層を保護するための剥離シートを有していてもよく、この剥離シートは、吸収性物品1の包装シートと部分的に接合されていてもよい。トップシート10及びバックシート30は、長手方向端部等、端部の少なくとも一部において、吸収体20を挟まずに、ホットメルト接着剤やヒートシール等により固着されるフラップを形成していてもよい。
吸収体20は、基材としての吸収性繊維と、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、SAPとも称する)と、を含有することが好ましい。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキン、おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体20の吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m2以上800g/m2以下の坪量とすることが好ましい。
本発明の吸収性物品1には、図1に示すように、体液の拡散性を向上させるために、幅方向中心線を跨いで左右対称に、前部1aから後部1cにかけて、略楕円状のチャネルエンボス21が形成されることが好ましい。また、本発明の吸収性物品1には、チャネルエンボス21の内側において、前部1aと股部1bの境界線近傍及び股部1bと後部1cの境界線近傍において、幅方向に延在するエンボス溝22が形成されることが好ましい。吸収性物品1にエンボス溝22が形成されることにより、吸収性物品1に多量に排泄された体液が、エンボス溝22に捕捉されることにより、トップシート10の表面における体液の長手方向への拡散速度を低減させることができる。また、吸収性物品1がエンボス溝22を折れ起点として身体に沿って厚さ方向に湾曲しやすくなるため、吸収性物品1の身体へのフィット性が向上し、体液の漏れを効果的に防止することができる。
吸収性物品1の身体側表面には、立体ギャザーが設けられていてもよい。この立体ギャザーは、トップシート10とともに体液の閉じ込め空間を形成し、体液の漏れを防止できるようになっている。立体ギャザーは、立体ギャザーシートと、立体ギャザーシートの自由端部に沿って配された伸縮性弾性部材と、を備えていることが好ましい。伸縮性弾性部材としては、天然ゴム、合成ゴム及びポリウレタン等からなる、糸状、紐状、平型形状のものを適宜使用することができる。
吸収性物品1の製造方法としては、特に制限はなく、従来公知の方法を採用することができ、例えば、デコレーションエンボス12を一部とする凹凸パターン11を有するトップシート10を準備し、括れ部を形成した吸収体20をトップシート10とバックシート30との間に挟持し、トップシート10から吸収体20にチャネルエンボス21及びエンボス溝22を形成させつつ、トップシート10とバックシート30とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定することで製造することができる。そして、これを包装体に個別包装した後、長手方向に3つ折りにして折り畳めばよい。
1a 前部
1b 股部
1c 後部
10 トップシート
11 凹凸パターン
12 デコレーションエンボス
20 吸収体
21 チャネルエンボス
22 エンボス溝
30 バックシート
Claims (6)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、を有する吸収性物品であって、
前記トップシートは、1プライで構成され、前記トップシートの全体に、3次元の凸部及び凹部を有する凹凸パターンを有し、
前記凹凸パターンの一部が、平面視において装飾された図柄からなる、デコレーションエンボスであり、
前記デコレーションエンボスは、幅方向両端部に局在し、かつ、長手方向に同間隔に分布し、
一方端部及び他方端部のデコレーションエンボスの位置関係は、一方端部のデコレーションエンボスと他方端部のデコレーションエンボスとが、長手方向中心線に略平行に配置される位置関係、又は、一方端部のデコレーションエンボスと、一方端部のデコレーションエンボスに最も近い距離に位置する他方端部のデコレーションエンボスと、を連結した線と長手方向中心線との成す鋭角が、10度以上70度以下となる位置関係、のいずれかである、吸収性物品。 - 前記デコレーションエンボスの図柄が、平面視において、花柄、葉模様、水玉模様、しずく模様、星模様及びハート模様の群から選択されるいずれか一種である、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記トップシートが、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤及び保湿剤の群から選択されるいずれか一種を含有する、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記トップシートが、製造工程において、オンラインで凹凸処理を施されたことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記トップシートが、製造工程において、オフラインでトラバース巻きしたロールから供給される、請求項1から3のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記トップシートが、親水性エアスルー不織布である、請求項1から5のいずれかに記載の吸収性物品。
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2017
- 2017-04-26 JP JP2017087021A patent/JP2018183413A/ja active Pending
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