JP2018183340A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】肌触りがよく、着用感に優れ、美粧性の良好な吸収性物品を提供することを目的とする。
【解決手段】液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、を有する吸収性物品であって、トップシートは、1プライで構成され、トップシートの全体に、3次元の凸部及び凹部を有する凹凸パターンを有し、凹凸パターンの一部が、平面視において装飾された図柄からなる、デコレーションエンボスであり、デコレーションエンボスが、トップシートの全体に散在している、吸収性物品を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、肌触りがよく、着用感に優れ、美粧性の良好な吸収性物品に関する。
一般に吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、で構成されており、これにより、尿等の体液は、トップシートを通って吸収体に吸収される。この吸収性物品は、想定される使用状況における体液の排出量に応じて、様々な吸収量のものが存在する。これらのうち、比較的少量の排出量の体液を吸収するものとしては、軽失禁ライナーや軽失禁パッド等が知られている。
これら軽失禁用の吸収性物品は、使用者が日常的に着用するものであるため、吸収性能だけでなく、美粧性も求められる傾向にある。特に、吸収性物品の着用時において、トップシートの身体側表面は、視認する機会も多いため、トップシートの身体側表面の外観に関する美粧性は、吸収性物品を選択するうえで重要な要素となる。そこで、吸収性物品において、トップシートの身体側表面の外観に関する美粧性を向上させるための検討がなされている。
このような検討がなされた吸収性物品として、例えば、特許文献1には、トップシート、バックシート及び吸収体を有する吸収性物品において、トップシートの身体側表面には、トップシートからバックシートに向かってトップシートと吸収体とが圧縮されてトップシートと吸収体とが一体化されてなる圧縮部位と、圧縮部位からなるか、又は、圧縮がなされていない非圧縮部位及び圧縮部位の組み合わせからなる圧縮模様部位と、を備え、圧縮模様部位は、線状の溝の模様からなる線状模様部位と、2次元的な模様からなる面状模様部位と、を含み、線状模様部位と面状模様部位とは、該線状模様部位を該面状模様部位が分断する形態で、吸収性物品の長手方向に、該線状模様部位と該面状模様部位とが交互に連続して配置されているものであることを特徴とする吸収性物品が開示されている。
特開2004−181107号公報
特許文献1の吸収性物品においては、線状模様部位と面状模様部位からなる圧縮模様部位を有することにより、美粧性は優れるものの、圧縮模様部位が圧縮されて形成されることにより、当該部位が硬くなることは避けられず、その結果、肌触りが悪くなり、着用感を損なうという問題があった。したがって、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、肌触りがよく、着用感に優れ、美粧性の良好な吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、トップシートを有する吸収性物品において、トップシートが1プライで構成され、トップシートの全体が所定の3次元の凹凸パターンを有し、当該凹凸パターンの一部が、トップシートの全体に散在する所定のデコレーションエンボスである、吸収性物品によれば、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、を有する吸収性物品であって、前記トップシートは、1プライで構成され、前記トップシートの全体に、3次元の凸部及び凹部を有する凹凸パターンを有し、前記凹凸パターンの一部が、平面視において装飾された図柄からなる、デコレーションエンボスであり、前記デコレーションエンボスが、トップシートの全体に散在している、吸収性物品である。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載の吸収性物品であって、前記デコレーションエンボスの図柄が、平面視で、花柄、葉模様、水玉模様、しずく模様、星模様及びハート模様の群から選択されるいずれか一種であることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載の吸収性物品であって、前記トップシートが、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤及び保湿剤の群から選択されるいずれか一種を含有することを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記トップシートが、製造工程において、オフラインでトラバース巻きしたロールから供給されることを特徴とするものである。
(5)本発明の第5の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記トップシートが、製造工程において、オンラインで凹凸化処理を施されることを特徴とするものである。
(6)本発明の第6の態様は、(1)から(5)のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記トップシートが、親水性エアスルー不織布であることを特徴とするものである。
本発明の吸収性物品において、トップシートは、1プライで構成され、トップシートの全体に、3次元の凸部と凹部を有する凹凸パターンを有し、当該凹凸パターンの一部は、平面視において装飾された図柄からなる、デコレーションエンボスである。このように、美粧性の向上に寄与するデコレーションエンボスが、柔らかな肌触りを有する凹凸パターンの一部として形成されることにより、2次元の圧縮工程で形成された模様や装飾を有する場合と比較して、トップシートの表面が硬くならず、着用感を損なわずに美粧性を向上させることができる。また、デコレーションエンボスが、トップシートの全体に散在しているため、より美粧性を向上させることができる。したがって、本発明の吸収性物品は、肌触りがよく、着用感に優れ、美粧性が良好である。
本発明の吸収性物品の平面図である。 トップシートの凹凸パターンの態様を示す図面である。 トップシートの態様例を示す図面である。
<吸収性物品>
本発明の実施形態に係る吸収性物品1としては、軽失禁パッドが例示されるが、本発明の吸収性物品1はこれに限定されるものではなく、軽失禁ライナー、生理用ナプキン、その他の吸収性物品であってもよい。吸収性物品1は、身体側表面に配置された液透過性のトップシート10と、トップシート10に対向し、衣類側表面に配置された液不透過性のバックシート30と、トップシート10及びバックシート30の間に配置された吸収体20と、を備え、これにより、吸収体20は、トップシート10とバックシート30との間に挟まれた構造となっている。本明細書の説明において、吸収性物品1の長手方向とは、吸収性物品1が着用されたときに着用者の前後に亘る方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、吸収性物品1の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、本明細書において、吸収性物品1の身体側表面とは、吸収性物品1の着用時に着用者の肌に当接する表面を指し、衣類側表面とは、吸収性物品1の着用時に着用者の衣類に接触する表面を指す。また、吸収性物品1は、着用者の腹側にあてがわれる前部1aと、着用者の股間にあてがわれる股部1bと、着用者の背側にあてがわれる後部1cと、に区分される。
[トップシート]
トップシート10は、吸収体20に向けて体液を速やかに通過させるものであり、吸収体20を挟んで、バックシート30に対向して配置される。トップシート10は、肌と当接するシートとなることから、トップシート10には、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような性質を有する、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成繊維、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いて、エアスルー法、サーマルボンド法、スパンレース法、スパンボンド法等の公知の加工法によって得られた親水性不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム等を用いることができるが、着用時の肌触り及び通気性の観点から、親水性エアスルー不織布を用いることが好ましい。なお、本発明に用いるトップシート10は、着用時の肌触りを良好にするために、また、コストを抑えるために1プライで構成される。また、トップシート10には、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
親水性エアスルー不織布は、1種類もしくは2種類の熱融着性のある芯鞘型複合繊維から構成され、その繊維の繊度は、原料の段階で、1.0dtex以上6.0dtex以下が好ましく、2.0dtex以上5.0dtex以下がより好ましい。また、その他の構成繊維として、伸縮性繊維、伸長性繊維、あるいは熱融着性を有しないコットンやレーヨンなどの天然繊維を含んでいてもよい。
トップシート10の坪量は、加工性及び強度の点から、18g/m以上40g/m以下であることが好ましい。また、トップシート10は、肌への刺激を低減させるために、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤及び保湿剤の群から選択されるいずれか一種を含有することが好ましい。
また、トップシート10は、製造工程において、オフラインでトラバース巻きしたロールから供給されることが好ましい。トップシート10がオフラインでトラバース巻きしたロールから供給されることにより、ロールを交換する頻度を少なくすることで、資材供給の手間を削減することができ、さらに、巻取りによるトップシート10の嵩高の低下を抑制することができる。また、オンラインで凹凸化処理を行っても良く、その場合、加工速度は低下するが、トラバース巻きを行う手間及びコストを削減することができる。
なお、本発明においては、吸収体20の上面への体液の拡散を促進するため、トップシート10と吸収体20との間に、液拡散性シートを設けてもよい。斯かる液拡散性シートとしては、例えば、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等の不織布や、スパンボンド/メルトブロー、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンドを積層した複合不織布を挙げることができる。液拡散性シートの厚みは0.1mm以上であることが好ましく、その坪量は15g/m以上であることが好ましい。液拡散性シートの形状は、特に制限はないが、尿等の体液がくまなく吸収体20に拡散するよう、吸収体20の表面を完全に覆うことができる形状であることが好ましい。
(凹凸パターン)
図2は、トップシート10の凹凸パターン11の態様を示す図面である。本発明においては、図2に示すように、トップシート10の全体に、3次元の凸部及び凹部を有する凹凸パターン11を有する。ここで、凹凸パターン11とは、例えば、特表2002−512660号公報に開示されるものであり、多数の凸体を有する凸ローラと、凸体と相補的な多数の凹体を有する凹ローラとで、凸体と凹体がかみ合うように、親水性エアスルー不織布等のトップシート10の基材を挟み込み、必要に応じて熱を付与することにより形成されるものであるが、本発明では、凸ロールと凹ロールがシートを挟み込むとき、凸ローラ頂部と凹ローラの底部のクリアランスが0.5mm以上5mm以下であることにより、不織布を熱シールすることなく、シートに凹凸パターン11を付与することができる。さらに、製造上、当該処理を行う前に、シートを加熱装置に通し、芯鞘型複合繊維の鞘部の熱融着領域を軟化させ、繊維間の結合を緩めた後に、当該処理を行ってもよい。このようにすることで、高速加工においても、より明瞭な凹凸パターン11をシートに付与することができる。また、シートが凹凸ローラ間を通過した後は、通過前と比べ、芯鞘型複合繊維の鞘部が別の繊維上の領域と熱融着を新たに形成する。この時、通過直後は熱が保持されているため、シートをリール方向へ引っ張る張力が強い場合、固定化されていない繊維間の熱融着部分が分離され、シートの凹凸パターン11が不明瞭になる。これを防止するため、極力張力がかからないようにしなければならない。熱融着を固定化するために、凹凸ローラ部の加工後に冷却装置を設け、冷風処理を行ってもよい。尚、凹凸パターン11を施す面は、トップシート10のドライヤー面、非ドライヤー面のどちらでもよい。トップシート10が、このような凹凸パターン11を有することにより、トップシート10を、硬化させずに、3次元の凹凸形状を嵩高く維持することができる。本発明においては、トップシート10の厚みは、好ましくは、1mm以上5mm以下となり、より好ましくは、2mm以上4mm以下となる。
また、トップシート10に凹凸パターン11が付与されていることにより、トップシート10の平面内に凸部と凹部が形成されるので、トップシート10の平面方向の通気性が良好に維持される。これらの効果は、いずれも、吸収性物品1の着用時の柔らかな肌触りの発現及び通気性の改善に寄与することとなる。
トップシート10が有する凹凸パターン11のパターン形状は、後述するデコレーションエンボス12の領域を除いて、円形、楕円形、多角形、長手方向若しくは幅方向に延びる互いに平行な直線、又は互いに並行する曲線であることが好ましく、多角形の場合は、縦方向の寸法が横方向の寸法よりも長くてもよく、横方向の寸法が縦方向の寸法よりも長くてもよい。なお、肌触り及び着用感の観点から、本発明の吸収性物品1におけるトップシート10が有する凹凸パターン11は、図2に示すように、六角形又は正六角形の凸部と、六角形又は正六角形の凹部とが連続して構成される、平面視で、ハニカム状の凹凸パターン11であることが好ましい。
トップシート10が有する凹凸パターン11の凹部の面積率は、1%以上40%以下であることが好ましく、5%以上30%以下であることがより好ましい。面積率を上記の範囲内のものとすることにより、凹凸パターン11の3次元形状が十分に維持され、トップシート10の嵩高さが良好に維持される。
(デコレーションエンボス)
本発明の吸収性物品1において、上記の凹凸パターン11の一部は、図1から図3に示すように平面視において装飾された図柄からなる、デコレーションエンボス12である。美粧性の向上に寄与するデコレーションエンボス12が、図2に示すように、柔らかな肌触りを有する凹凸パターン11の一部として形成されることにより、ヒートシール加工等の熱圧縮により形成された模様や装飾を有する場合と比較して、トップシート10の表面が硬くならず、着用感を損なわずに美粧性を向上させることができる。また、デコレーションエンボス12は、図1及び図3に示すように、トップシート10の全体に散在していることにより、より美粧性を向上させることができる。換言すると、デコレーションエンボス12は上記のように着用感を損なわない性質を有するため、トップシート10の全体にデコレーションエンボス12を散在させても着用感を損なわずに美粧性を向上させることができる。なお、デコレーションエンボス12の図柄は、美粧性の観点から、平面視で、花柄、葉模様、水玉模様、しずく模様、星模様及びハート模様の群から選択されるいずれか一種であることが好ましい。
なお、デコレーションエンボス12の大きさは、凹凸パターン11の各パターンの大きさと比較して、大きくてもよく、小さくてもよい。また、デコレーションエンボス12の縦方向及び横方向の最大寸法は、美粧性の観点から、1mm以上20mm以下であることが好ましい。
また、デコレーションエンボス12は、凹凸パターン11の一部として形成され、その製造方法は凹凸パターン11の製造方法と同一である。
[バックシート]
バックシート30は、吸収性物品1の外部に体液が漏れないよう、液不透過性を有し、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート30の材料としては、例えば、ポリエチレンシートやポリエチレンラミネート不織布等の厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。バックシート30は、着用者の股間が位置づけられる長手方向中央に括れ部を有する砂時計形状、略矩形形状等の形状を有していてもよく、吸収体20の側縁より若干外方に延在して設けられていてもよい。バックシート30の衣類側表面には、着用時に下着等に吸収性物品1を固着するための粘着剤層が設けられていてもよい。吸収性物品1が粘着剤層を有する場合、粘着剤層を保護するための剥離シートを有していてもよく、この剥離シートは、吸収性物品1の包装シートと部分的に接合されていてもよい。トップシート10及びバックシート30は、長手方向端部等、端部の少なくとも一部において、吸収体20を挟まずに、ホットメルト接着剤やヒートシール等により固着されるフラップを形成していてもよい。
[吸収体]
吸収体20は、基材としての吸収性繊維と、高吸収性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、SAPとも称する)と、を含有することが好ましい。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキン、おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体20の吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m以上800g/m以下の坪量とすることが好ましい。
吸収体20に用いるSAPとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系共重合体、ポリアスパラギン酸塩系共重合体、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系共重合体が好ましい。吸収体20のSAP量は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、50g/m以上500g/m以下の坪量とすることが好ましく、15質量%以上60質量%以下の含有量とすることが好ましい。
吸収体20において、吸収性繊維及びSAPの形態は、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して形成した積層マットの形態であることが好ましい。また、SAP粒子の漏洩防止や吸収体20の形状の安定化の目的から、吸収体20をキャリアシートに包むことが好ましい。キャリアシートの基材としては親水性を有するものであればよく、ティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができる。キャリアシートを複数備える場合は、キャリアシートの基材は同一のものであっても異なるものであってもよく、キャリアシートで吸収体20を包む際の包み方は特に限定されるものではない。
なお、吸収体20の坪量は、100g/m以上1300g/m以下であることが好ましい。吸収体20の坪量をこのような範囲にすることにより、吸収性に優れ、体液の漏れを効果的に防止することができる。また、吸収体20は、上層吸収体と下層吸収体とを積層してなるものであってもよい。この場合、上層吸収体と下層吸収体の長手方向及び幅方向の寸法は、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法より大きくてもよく、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法と同じであってもよく、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法より小さくてもよい。
(チャネルエンボス及びエンボス溝)
本発明の吸収性物品1には、図1に示すように、体液の拡散性を向上させるために、幅方向中心線を跨いで左右対称に、前部1aから後部1cにかけて、略楕円状のチャネルエンボス21が形成されることが好ましい。また、本発明の吸収性物品1には、チャネルエンボス21の内側において、前部1aと股部1bの境界線近傍及び股部1bと後部1cの境界線近傍において、幅方向に延在するエンボス溝22が形成されることが好ましい。吸収性物品1にエンボス溝22が形成されることにより、吸収性物品1に多量に排泄された体液が、エンボス溝22に捕捉されることにより、トップシート10の表面における体液の長手方向への拡散速度を低減させることができる。また、吸収性物品1がエンボス溝22を折れ起点として身体に沿って厚さ方向に湾曲しやすくなるため、吸収性物品1の身体へのフィット性が向上し、体液の漏れを効果的に防止することができる。
(立体ギャザー)
吸収性物品1の身体側表面には、立体ギャザーが設けられていてもよい。この立体ギャザーは、トップシート10とともに体液の閉じ込め空間を形成し、体液の漏れを防止できるようになっている。立体ギャザーは、立体ギャザーシートと、立体ギャザーシートの自由端部に沿って配された伸縮性弾性部材と、を備えていることが好ましい。伸縮性弾性部材としては、天然ゴム、合成ゴム及びポリウレタン等からなる、糸状、紐状、平型形状のものを適宜使用することができる。
<吸収性物品の製造方法>
吸収性物品1の製造方法としては、特に制限はなく、従来公知の方法を採用することができ、例えば、デコレーションエンボス12を一部とする凹凸パターン11を有するトップシート10を準備し、括れ部を形成した吸収体20をトップシート10とバックシート30との間に挟持し、トップシート10から吸収体20にチャネルエンボス21及びエンボス溝22を形成させつつ、トップシート10とバックシート30とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定することで製造することができる。そして、これを包装体に個別包装した後、長手方向に3つ折りにして折り畳めばよい。
以上、本発明を、実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の発明の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 吸収性物品
1a 前部
1b 股部
1c 後部
10 トップシート
11 凹凸パターン
12 デコレーションエンボス
20 吸収体
21 チャネルエンボス
22 エンボス溝
30 バックシート

Claims (6)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、を有する吸収性物品であって、
    前記トップシートは、1プライで構成され、前記トップシートの全体に、3次元の凸部及び凹部を有する凹凸パターンを有し、前記凹凸パターンの一部が、平面視において装飾された図柄からなる、デコレーションエンボスであり、
    前記デコレーションエンボスが、トップシートの全体に散在している、吸収性物品。
  2. 前記デコレーションエンボスの図柄が、平面視で、花柄、葉模様、水玉模様、しずく模様、星模様及びハート模様の群から選択されるいずれか一種である、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記トップシートが、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤及び保湿剤の群から選択されるいずれか一種を含有する、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記トップシートが、製造工程において、オフラインでトラバース巻きしたロールから供給される、請求項1から3のいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記トップシートが、製造工程において、オンラインで凹凸化処理を施されることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記トップシートが、親水性エアスルー不織布である、請求項1から5のいずれかに記載の吸収性物品。
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