JP7437193B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、コイルに生じる熱を外部に放熱するための放熱構造を備えるリアクトルに関する。
このタイプのリアクトルは、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1には、コアと2つのコイルとを備えたリアクトルが開示されている。コアは、2つの磁性コアからなる組立体である。例えば、磁性コアの夫々は、水平面においてE字形状を有しており、これにより、組み立てられたコアには、水平面において矩形フレーム形状を有する部位(周辺部)と、水平面において周辺部の内側に位置する中央脚部とが形成されている。コイルの夫々は、水平方向において対向するようにして、中央脚部に巻回されている。特許文献1によれば、このように配置された2つのコイルの対向部には、熱が生じ易い。一方、2つのコイルから外部に引き出された引出部(即ち、コイルの端子部)を水平方向において対向配置することで、2つのコイルの対向部への熱の集中を低減できる。
特開2015-65345号公報
特許文献1の放熱構造は、2つのコイルの対向部に生じる熱を放熱するための構造である。しかしながら、リアクトルのコイルにおいて熱が生じる部位は、2つのコイルの対向部に限定されない。従って、より汎用的な放熱構造が必要である。
そこで、本発明は、コイルに生じる熱を外部に放熱するための新たな放熱構造を備えるリアクトルを提供することを目的とする。
リアクトルは、通常、回路基板等の支持部材に取付けて使用される。従って、支持部材に放熱板を設け、コイルの底面を放熱板に直接的に接触させれば、放熱効率が向上すると考えられる。この場合、コイルと放熱板との間の接触面積が大きい方が好ましい。しかしながら、特許文献1のような一般的なリアクトルによれば、接触面積を大きくするためには、コイルの底面と平行な水平面におけるコイル及びコアの面積を大きくする必要がある。従って、水平面におけるリアクタのサイズが大きくなる。特に、水平面においてコイルを囲むコアの周辺部がコイルから遠ざかる。この結果、磁路が長くなり、これにより、磁気特性が劣化するおそれがある。一方、磁路を短くすると、接触面積が小さくなる。そこで、本発明は、良好な磁気特性を維持しつつ放熱特性を向上可能な放熱構造を備えるリアクトルを提供する。具体的には、本発明は、以下のリアクトルを提供する。
本発明は、第1のリアクトルとして、
コイルと磁気コアとを備えたリアクトルであって、
前記コイルは、水平方向に沿って延びる中心軸の周りに巻回されており、
前記コイルは、底面を有しており、
前記底面は、前記水平方向と直交する上下方向における前記コイルの下端に位置しており、
前記磁気コアは、第1コア部材と、第2コア部材とを備えており、
前記第1コア部材は、第1中脚部と、第1外脚部と、第1連結部とを有しており、
前記第1連結部は、前記第1中脚部と前記第1外脚部とを、前記上下方向において互いに連結しており、
前記第2コア部材は、第2中脚部と、第2外脚部と、第2連結部とを有しており、
前記第2連結部は、前記第2中脚部と前記第2外脚部とを、前記上下方向において互いに連結しており、
前記第1中脚部は、第1内側部を有しており、
前記第2中脚部は、第2内側部を有しており、
前記第1内側部及び前記第2内側部は、前記コイルの内側に位置しており、且つ、前記水平方向において所定距離だけ離れて対向するか又は接触しており、
前記第1外脚部及び前記第2外脚部は、前記コイルの上方に位置しており、前記水平方向において互いに接触している
リアクトルを提供する。
また、本発明は、第2のリアクトルとして、第1のリアクトルであって、
前記コイルの前記底面は、前記リアクトルの使用時に放熱部材上に置かれる
リアクトルを提供する。
また、本発明は、第3のリアクトルとして、第1又は第2のリアクトルであって、
前記コイルは、前記水平方向において、前記第1連結部と前記第2連結部との間に位置している
リアクトルを提供する。
また、本発明は、第4のリアクトルとして、第1から第3までのいずれかのリアクトルであって、
前記水平方向における前記第1内側部と前記第2内側部との間には、磁気ギャップが形成されている
リアクトルを提供する。
また、本発明は、第5のリアクトルとして、第1から第4までのいずれかのリアクトルであって、
前記第1コア部材及び前記第2コア部材の夫々は、圧粉コアである
リアクトルを提供する。
また、本発明は、第6のリアクトルとして、第1から第5までのいずれかのリアクトルであって、
前記コイルは、エッジワイズ巻きした平角線である
リアクトルを提供する。
また、本発明は、第7のリアクトルとして、第1から第6までのいずれかのリアクトルであって、
前記上下方向及び前記水平方向の双方と直交する所定方向において、前記第1外脚部は、前記第1中脚部よりも大きく、且つ、前記第2外脚部は、前記第2中脚部よりも大きく、
前記上下方向において、前記第1外脚部は、前記第1中脚部よりも小さく、且つ、前記第2外脚部は、前記第2中脚部よりも小さい
リアクトルを提供する。
また、本発明は、第8のリアクトルとして、第1から第7までのいずれかのリアクトルであって、
前記第1外脚部及び前記第2外脚部の夫々は、前記コイルの上方のみに位置している
リアクトルを提供する。
また、本発明は、第9のリアクトルとして、第1から第8までのいずれかのリアクトルであって、
前記第1コア部材は、第1放熱部を有しており、
前記第1放熱部は、前記第1連結部から下方に延びており、
前記第2コア部材は、第2放熱部を有しており、
前記第2放熱部は、前記第2連結部から下方に延びており、
前記第1放熱部及び前記第2放熱部の夫々は、前記リアクトルの使用時に前記放熱部材上に置かれる
リアクトルを提供する。
また、本発明は、第10のリアクトルとして、第1から第9までのいずれかのリアクトルであって、
前記上下方向における前記コイルのサイズは、前記上下方向及び前記水平方向の双方と直交する所定方向における前記コイルのサイズよりも小さい
リアクトルを提供する。
本発明のコイルの底面は、コイルの下端に位置しており、リアクトルの使用時に放熱部材上に置くことができる。放熱部材上に置かれた底面は、放熱面として機能する。また、磁気コアの第1中脚部及び第2中脚部は、コイルに囲まれた中心孔の内部に受容され、水平方向において対向又は接触している。一方、磁気コアの第1外脚部及び第2外脚部は、コイルの上方に位置している。上述したコイル及び磁気コアの構造により、リアクトルの磁路は、水平方向及び上下方向によって規定される平面に沿って生じる。従って、コイルの底面(放熱面)のサイズを大きくしても、磁路の長さが変わらない。即ち、本発明によれば、良好な磁気特性を維持しつつ放熱特性を向上可能な新たな放熱構造を備えるリアクトルが提供できる。
本発明の実施の形態によるリアクトルを示す斜視図である。リアクトルが搭載される放熱部材の一部の輪郭を破線で描画している。コイルの仮想的な中心軸を1点鎖線で描画している。リアクトルの第1コア部材の隠れた輪郭の一部及び第2コア部材の隠れた輪郭の一部を2点鎖線で描画している。 図1のリアクトルを示す上面図である。コイルの隠れた中心孔の輪郭を破線で描画している。コイルの仮想的な中心軸を1点鎖線で描画している。第1コア部材の第1外脚部と第1連結部との間の境界の位置、及び、第2コア部材の第2外脚部と第2連結部との間の境界の位置を2点鎖線で描画している。 図1のリアクトルを示す側面図である。第1コア部材の隠れた第1中脚部及び第1外脚部の輪郭を破線で描画している。 図1のリアクトルを示す別の側面図である。放熱部材の一部の輪郭を破線で描画している。磁気コアの磁路を1点鎖線で描画している。 図4のリアクトルをV-V線に沿って示す断面図である。コイルの仮想的な中心軸を1点鎖線で描画している。 図1のリアクトルの磁気コアを示す斜視図である。 図6の磁気コアを示す側面図である。 図1のリアクトルの変形例を示す斜視図である。コイルの仮想的な中心軸を1点鎖線で描画している。 図1のリアクトルの別の変形例を示す斜視図である。放熱部材の一部の輪郭を破線で描画している。 図9のリアクトルを示す側面図である。放熱部材の一部の輪郭を破線で描画している。 図1のリアクトルの更に別の変形例を示す斜視図である。コイルの仮想的な中心軸を1点鎖線で描画している。 図11のリアクトルを示す側面図である。第1コア部材の隠れた第1中脚部及び第1外脚部の輪郭を破線で描画している。第1コア部材の第1基部と第1張出部との間の境界の位置(即ち、第2コア部材の第2基部と第2張出部との間の境界の位置)を1点鎖線で描画している。 図11のリアクトルを示す別の側面図である。第1コア部材の隠れた第1中脚部の輪郭の一部、及び、第2コア部材の隠れた第2中脚部の輪郭の一部を破線で描画している。磁気コアの磁路を1点鎖線で描画している。 図11のリアクトルの変形例を示す斜視図である。コイルの仮想的な中心軸を1点鎖線で描画している。 図14のリアクトルを示す側面図である。第1コア部材の隠れた第1中脚部及び第1外脚部の輪郭を破線で描画している。第1コア部材の第1基部と第1張出部との間の境界の位置(即ち、第2コア部材の第2基部と第2張出部との間の境界の位置)を1点鎖線で描画している。
図1を参照すると、本発明の実施の形態によるリアクトル10は、コイル部材20と、磁気コア40とを備えている。本実施の形態のリアクトル10は、昇圧用のDC-DCコンバーターに使用するための単相リアクトルであり、コイル部材20を1つのみ備えている。また、リアクトル10は、50mm程度の高さを有している。但し、本発明は、これに限られず、様々なリアクトルに適用可能である。
図3を参照すると、コイル部材20と磁気コア40とは、互いに組み合わされている。コイル部材20と磁気コア40との間には、樹脂(図示せず)が充填されており、これにより、コイル部材20と磁気コア40とは、互いに固定されており、且つ、互いに絶縁されている。即ち、本実施の形態のリアクトル10は、樹脂モールドされている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、コイル部材20と磁気コア40とは、固体の固定部材(図示せず)によって互いに固定されていてもよい。
図1から図4までを参照すると、本実施の形態のコイル部材20は、被覆電線を巻回して形成されている。被覆電線は、銅などの金属からなる導電体を、ポリアミドイミド等の絶縁体からなる薄い絶縁皮膜によって覆ったものである。コイル部材20は、コイル22と、2つの端子部28とを有している。即ち、リアクトル10は、コイル22と、2つの端子部28とを備えている。端子部28は、コイル22の両端部に夫々繋がっている。
図1及び図2を参照すると、コイル22は、水平方向(前後方向:X方向)に沿って延びる中心軸24Xの周りに巻回されている。コイル22は、中心軸24Xの周りを夫々一周以下だけ巻回する複数の巻線222の集合体である。
図1を参照すると、本実施の形態のコイル22は、平角状の被覆電線をエッジワイズ巻きして形成されている。換言すれば、コイル22は、エッジワイズ巻きした平角線である。このようにコイル22を形成することで、中心軸24Xを含む平面における巻線222の断面積を大きくしつつ、コイル22の巻回数(即ち、巻線222の数)を大きくでき、これにより、大電流に適したリアクトル10が得られる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、コイル22は、丸線を巻回して形成してもよい。この場合、丸線は、X方向と直交する所定平面(YZ平面)において互いに重ならないように疎らに巻回してもよいし、YZ平面において2層以上に重ねて(即ち、多段に)巻回してもよい。
図1から図3までを参照すると、コイル部材20には、中心孔24が形成されている。図3を参照すると、中心孔24は、YZ平面においてコイル22によって囲まれた空間である。図1及び図2を参照すると、中心孔24は、X方向両側に開口している。本実施の形態のコイル22は、巻線222がX方向において互いに密着するように巻回されている。即ち、本実施の形態の中心孔24は、YZ平面においてコイル22によって隙間なく完全に囲まれている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、コイル22は、巻線222がX方向において互いに離れるように疎らに巻回されていてもよい。
図3を参照すると、本実施の形態のコイル22は、YZ平面において角丸四角形状を有しており、これにより、底面26を有している。本実施の形態の底面26は、X方向と直交する上下方向(Z方向)におけるコイル22の下端(-Z側の端)に位置しており、Z方向と直交する水平面(XY平面)に沿って延びている。本実施の形態のコイル22は、上述の形状を有している。但し、本発明のコイル22の形状は、本実施の形態に限られない。例えば、コイル22は、YZ平面において、トラック形状を有していてもよい。
図1から図3までを参照すると、本実施の形態の端子部28は、X方向及びZ方向の双方と直交する所定方向(Y方向)におけるコイル22の一方側(+Y側)に設けられている。端子部28は、コイル22のY方向における一方側から引き出されており、Y方向に沿ってコイル22から離れるように延びている。但し、本発明において、コイル22の端子部28を引き出す部位及び端子部28の夫々の形状は、特に限定されない。例えば、2つの端子部28の一方をコイル22の一方側(+Y側)から引き出し、2つの端子部28の他方をコイル22の他方側(-Y側)から引き出してもよい。端子部28の夫々は、上方(+Z方向)に延びていてもよい。
本実施の形態の端子部28の夫々は、単一のコイル部材20の一部であり、コイル22と一体の部材である。但し、本発明は、これに限られない。例えば、端子部28の夫々は、コイル22と別体の部材であり、溶接、ネジ、リベットなどでコイル22に接続されていてもよい。
図1及び図6に示されるように、磁気コア40は、第1コア部材50と、第2コア部材60とを備えている。第1コア部材50及び第2コア部材60は、互いに別体に形成された固体のコアである。磁気コア40は、固体の第1コア部材50及び固体の第2コア部材60を互いに組み合わせた組立体である。本実施の形態の磁気コア40は、単一の第1コア部材50及び単一の第2コア部材60の2つの部材のみを備えている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、磁気コア40は、第1コア部材50及び第2コア部材60に加えて、別のコア部材を備えていてもよい。また、第1コア部材50及び第2コア部材60の夫々は、複数の部材を接合した組立体であってもよい。
本実施の形態の第1コア部材50及び第2コア部材60の夫々は、軟磁性体からなる圧粉コアである。本実施の形態の圧粉コアは、純鉄、Fe-6.5Si、センダスト(登録商標)等のFe系の磁性材から形成されている。磁気コア40の発熱を低減するという観点から、第1コア部材50及び第2コア部材60の夫々は、コアロスが低い磁性材から形成することが好ましい。但し、磁気コア40がリアクトル10として必要な磁気特性を有している限り、第1コア部材50及び第2コア部材60の夫々の材料は、これに限られない。例えば、圧粉コアは、ナノ結晶磁性材料から形成してもよい。また、第1コア部材50及び第2コア部材60の夫々は、熱硬化した結合剤と結合剤の内部に分散配置された磁性体粉末とを有する複合磁性体であってもよい。第1コア部材50及び第2コア部材60の夫々は、異方性を有するコアであってもよいし、積層コアであってもよい。
図6及び図7を参照すると、第1コア部材50は、第1中脚部52と、第1外脚部54と、第1連結部56とを有している。第1連結部56は、第1中脚部52と第1外脚部54とを、Z方向において互いに連結している。本実施の形態の第1連結部56は、YZ平面と平行な矩形の平板形状を有している。第1中脚部52及び第1外脚部54の夫々は、XY平面と平行な矩形の平板形状を有している。第1中脚部52は、第1連結部56の下端からX方向における一方側(後方:-X方向)に突出している。第1外脚部54は、第1連結部56の上端(+Z側の端)から後方に突出している。即ち、第1中脚部52及び第1外脚部54は、X方向に沿って互いに平行に延びている。但し、X方向において、第1中脚部52は、第1外脚部54よりも短い。
本実施の形態において、第1中脚部52の下面(-Z側の面)及び第1連結部56の下面は、面一な平面であり、XY平面に沿って延びている。第1外脚部54の上面(+Z側の面)及び第1連結部56の上面は、面一な平面であり、XY平面に沿って延びている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1中脚部52の下面及び第1連結部56の下面は、連続して延びる曲面であってもよい。同様に、第1外脚部54の上面及び第1連結部56の上面は、連続して延びる曲面であってもよい。
第2コア部材60は、第2中脚部62と、第2外脚部64と、第2連結部66とを有している。第2連結部66は、第2中脚部62と第2外脚部64とを、Z方向において互いに連結している。本実施の形態の第2連結部66は、YZ平面と平行な矩形の平板形状を有している。第2中脚部62及び第2外脚部64の夫々は、XY平面と平行な矩形の平板形状を有している。第2中脚部62は、第2連結部66の下端からX方向における他方側(前方:+X方向)に突出している。第2外脚部64は、第2連結部66の上端から前方に突出している。即ち、第2中脚部62及び第2外脚部64は、X方向に沿って互いに平行に延びている。但し、X方向において、第2中脚部62は、第2外脚部64よりも短い。
本実施の形態において、第2中脚部62の下面及び第2連結部66の下面は、面一な平面であり、XY平面に沿って延びている。第2外脚部64の上面及び第2連結部66の上面は、面一な平面であり、XY平面に沿って延びている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第2中脚部62の下面及び第2連結部66の下面は、連続して延びる曲面であってもよい。同様に、第2外脚部64の上面及び第2連結部66の上面は、連続して延びる曲面であってもよい。
第1コア部材50及び第2コア部材60は、第1外脚部54と第2外脚部64とがX方向に沿って互いに向かって突出し、且つ、第1中脚部52と第2中脚部62とがX方向に沿って互いに向かって突出するようにして配置されている。本実施の形態によれば、第1外脚部54の先端には、YZ平面と平行な後端面(-X側の端面)が形成されている。同様に、第2外脚部64の先端には、YZ平面と平行な前端面(+X側の端面)が形成されている。本実施の形態の第1外脚部54の後端面と第2外脚部64の前端面とは、接着剤等の接合部材によって互いに接合されており、これにより、第1コア部材50及び第2コア部材60は、互いに固定されている。
本実施の形態の第1コア部材50及び第2コア部材60の夫々は、上述の形状を有している。特に、本実施の形態の第1コア部材50及び第2コア部材60は、互いに同一の形状を有している。即ち、本実施の形態の磁気コア40は、同一の形状を有する2つのコア部材をYZ平面について鏡対称に配置して組み合わせた組立体である。リアクトル10の製造コストを低減するという観点から、第1コア部材50及び第2コア部材60は、本実施の形態のように同一の形状であることが望ましい。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1コア部材50及び第2コア部材60の夫々の形状は、互いに向かって突出する第1外脚部54及び第2外脚部64が設けられており、且つ、互いに向かって突出する第1中脚部52及び第2中脚部62が設けられている限り、特に限定されない。例えば、第1コア部材50及び第2コア部材60は、互いに異なる形状を有していてもよい。また、第1外脚部54と第2外脚部64とは、固定部材(図示せず)によって互いに固定されていてもよい。
上述のように組み立てられた磁気コア40には、受容部42が形成されている。本実施の形態の受容部42は、Y方向と直交する垂直面(XZ平面)において第1中脚部52、第1外脚部54、第1連結部56、第2中脚部62、第2外脚部64及び第2連結部66によって囲まれた空間である。受容部42は、Y方向両側に開口している。
図1を参照すると、コイル22は、第1中脚部52及び第2中脚部62の周りに配置されている。詳しくは、第1コア部材50及び第2コア部材60は、コイル22を第1中脚部52及び第2中脚部62のうちのいずれか一方の周りに配置した後、互いに固定されている。上述のように配置されたコイル22は、磁気コア40の受容部42を通過しつつ、第1中脚部52及び第2中脚部62を巻回している。換言すれば、第1中脚部52及び第2中脚部62の夫々は、YZ平面においてコイル22に囲まれた部位を有している。
詳しくは、第1中脚部52は、第1内側部522を有している。第2中脚部62は、第2内側部622を有している。第1内側部522及び第2内側部622は、YZ平面においてコイル22の内側(即ち、コイル部材20の中心孔24の内部)に位置している。本実施の形態の第1内側部522及び第2内側部622は、X方向において所定距離だけ離れて対向している。一方、第1外脚部54及び第2外脚部64は、コイル22の上方(+Z側)に位置しており、X方向において互いに接触している。
図5を図6及び図7と併せて参照すると、本実施の形態によれば、X方向における第1内側部522と第2内側部622との間には、磁気ギャップ48が形成されている。本実施の形態の磁気ギャップ48は、X方向において第1内側部522と第2内側部622との間に位置する空間である。本実施の形態によれば、磁気ギャップ48は、コイル22に囲まれている。この構造により、磁気ギャップ48から磁束が漏洩しても、コイル22によってリアクトル10の外部への磁束の漏洩が抑制される。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1内側部522及び第2内側部622は、X方向において互いに接触していてもよい。より具体的には、X方向において、第1中脚部52の長さと第1外脚部54の長さとが互いに等しく、且つ、第2中脚部62の長さと第2外脚部64の長さとが互いに等しくてもよい。
図5を参照すると、磁気ギャップ48は、第1内側部522と第2内側部622との間に取付けられた付加的部材(図示せず)であってもよい。例えば、付加的部材は、絶縁体からなる絶縁部材であってもよいし、第1コア部材50及び第2コア部材60よりも磁気抵抗が大きいコア部材であってもよい。
図4を参照すると、端子部28の夫々は、リアクトル10の使用時に、導電線(図示せず)に接続され、これにより、コイル22に電流が流れる。コイル22に電流が流れると、磁気コア40には、磁路40Pに沿った磁束が生じる。磁路40Pに沿った磁束に起因して、コイル22及び磁気コア40に熱が生じる。加えて、磁気ギャップ48から交流磁束が漏洩してコイル22に入ると渦電流が生じ、この渦電流に起因してコイル22に熱が生じる。生じた熱が蓄積されると、リアクトル10が設計通りに動作しないおそれがある。更に、リアクトル10が破損するおそれがある。
一方、本実施の形態のコイル22の底面26は、コイル22の下端に位置しており、リアクトル10の使用時に放熱部材80上に置くことができる。本実施の形態の放熱部材80は、高い熱伝導率を有する材料から形成されている。本実施の形態の底面26は、リアクトル10の使用時に、この放熱部材80上に置かれる。放熱部材80上に置かれた底面26は、放熱面として機能し、巻線222の夫々が放熱部材80を通じて放熱するため放熱性が高い。即ち、コイル22及び磁気コア40に生じた熱は、底面26及び放熱部材80を介して外部に効率的に放熱される。
図1を参照すると、磁気コア40の第1中脚部52及び第2中脚部62は、コイル22に囲まれた中心孔24の内部に受容され、X方向において対向又は接触している。磁気コア40の第1外脚部54及び第2外脚部64は、コイル22の上方に位置している。一方、第1中脚部52及び第2中脚部62の真下には、磁性材料からなるコアが設けられていない。図4を参照すると、上述したコイル22及び磁気コア40の構造により、リアクトル10の磁路40Pは、X方向及びZ方向によって規定されるXZ平面に沿って生じる。換言すれば、磁路40Pは、XZ平面と平行に延びる。従って、コイル22の底面26(放熱面)のサイズを大きくしても、磁路40Pの長さが変わらない。即ち、本実施の形態によれば、良好な磁気特性を維持しつつ放熱特性を向上可能な新たな放熱構造を備えるリアクトル10が提供できる。
図4を参照すると、本実施の形態の放熱部材80は、放熱板(図示せず)の上に薄い放熱シート(図示せず)を張り付けて形成されている。放熱板は、アルミニウム等の金属(即ち、導電体)からなり、放熱シートは、絶縁体からなる。即ち、放熱シートは、コイル22と放熱板との間を絶縁している。コイル22の底面26は、放熱シートに密着すように置かれる。この構造により、リアクトル10の放熱特性を、より確実に向上できる。但し、本発明は、これに限られず、放熱部材80の構造は、必要に応じて変形可能である。例えば、放熱シートは、必要に応じて設ければよい。より具体的には、放熱板は、アルミナ等の良好な絶縁性を有する非磁性体から形成してもよい。この場合、放熱部材80は、放熱板のみを備えていてもよい。また、放熱板に凹凸を形成してもよい。
図1を参照すると、放熱板によって、底面26だけでなく、リアクトル10のXY平面における側面を覆ってもよい。更に、リアクトル10を熱伝導率の高い金属からなるケース(図示せず)の内部に収容してもよい。この場合、底面26及びリアクトル10のX方向における両側面及び/又はY方向における側面のうちの1つ(-Y側の側面)をケースの内面と接触するようにして、リアクトル10を配置してもよい。一方、リアクトル10は、このようなケースに収容せずに使用してもよい。
底面26を、放熱部材80上に置かず、リアクトル10を空冷してもよい。リアクトル10を空冷する場合、例えば、磁気コア40の上面を、支持部材(図示せず)に固定し、コイル22の底面26を含む下側の部位(図1において-Z側の部位)を空気中に露出してもよい。この空気中に露出した部位(露出部)に対して送風してもよい。本実施の形態によれば、底面26の面積を大きくでき、これにより、空冷によっても高い放熱効果を得ることができる。
本実施の形態のコイル22は、X方向において、第1連結部56と第2連結部66との間にのみ位置している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、コイル22が丸線からなる場合、コイル22は、X方向において、部分的に第1連結部56と第2連結部66との間に位置していてもよい。詳しくは、丸線を使用すると、占積率が低下し易い。占積率を向上するため、丸線は、コイル22の底面26において、第1連結部56のX方向外側面と第2連結部66のX方向外側面との間を比較的疎らに巻回しつつ、受容部42内部において、多段に巻回してもよい。この巻回方法によれば、コイル22の一部は、X方向において第1連結部56と第2連結部66との間に位置し、コイル22の他の一部は、第1連結部56又は第2連結部66の下に位置する。
図3を参照すると、本実施の形態によれば、Z方向におけるコイル22のサイズは、Y方向におけるコイル22のサイズよりも小さい。換言すれば、本実施の形態のコイル22は、低背且つ幅広である。この形状によれば、リアクトル10の磁気特性を維持しつつ、リアクトル10を低背化できる。但し、本発明は、これに限られず、コイル22の形状は、必要に応じて変形可能である。
図6及び図7を参照すると、本実施の形態によれば、第1コア部材50において、YZ平面における第1中脚部52のサイズ(内側断面サイズ)は、YZ平面における第1外脚部54のサイズ(外側断面サイズ)よりも大きい。同様に、第2コア部材60において、YZ平面における第2中脚部62のサイズ(内側断面サイズ)は、YZ平面における第2外脚部64のサイズ(外側断面サイズ)よりも大きい。直流重畳特性を考慮すると、上述のように内側断面サイズが外側断面サイズ以上であることが好ましい場合がある。即ち、内側断面サイズと外側断面サイズとの間の比率は、リアクトル10の使用方法に応じて設定すればよい。
図1を参照すると、本実施の形態によれば、第1外脚部54及び第2外脚部64の夫々は、コイル22の上方のみに位置している。但し、本発明は、これに限られず。第1外脚部54及び第2外脚部64の夫々は、部分的にコイル22の下方(-Z側)に位置していてもよい。例えば、第1外脚部54及び第2外脚部64の夫々のY方向における端部は、コイル22を覆うように下方に延びていてもよい。
リアクトル10は、既に説明した実施の形態及び変形例に加えて、更に様々に変形可能である。以下、リアクトル10の4つの変形例について説明する。
図8を図1と比較すると、変形例によるリアクトル10Aは、リアクトル10のコイル部材20と異なる2つのコイル部材20Aと、リアクトル10と同じ磁気コア40とを備えている。即ち、リアクトル10Aは、2相リアクトルである。コイル部材20Aの夫々は、コイル22と異なるコイル22Aと、コイル部材20と同じ2つの端子部28とを有している。コイル22Aの夫々は、X方向に沿って延びる中心軸24Xの周りに巻回されている。コイル22Aの夫々は、エッジワイズ巻きした平角線である。コイル22Aの夫々は、巻回数がコイル22よりも少ないことを除き、コイル22と同様な構造を有している。例えば、Z方向におけるコイル22Aのサイズは、Y方向におけるコイル22Aのサイズよりも小さい。また、コイル22Aの夫々は、平面状の底面26Aを有している。
底面26Aの夫々は、Z方向におけるコイル22Aの下端に位置している。底面26Aは、リアクトル10Aの使用時に放熱部材80上に置かれる。また、コイル22Aの夫々は、YZ平面において、中心孔24Aを囲んでいる。2つのコイル22Aは、X方向において距離をあけて並んでおり、第1コア部材50の第1連結部56と第2コア部材60の第2連結部66との間に位置している。第1コア部材50の第1内側部522及び第2コア部材60の第2内側部622は、2つのコイル22Aの内側(2つの中心孔24Aの内部)に夫々位置しており、且つ、X方向において所定距離だけ離れて対向するか又は接触している。
本変形例によれば、前述した実施の形態と同様に、良好な磁気特性を維持しつつ放熱特性を向上可能な新たな放熱構造を備えるリアクトル10Aが提供できる。
図9及び図10を図1と比較すると、別の変形例によるリアクトル10Bは、リアクトル10と同じコイル部材20と、リアクトル10の磁気コア40と異なる磁気コア40Bとを備えている。磁気コア40Bは、第1コア部材50Bと、第2コア部材60Bとを備えている。第1コア部材50Bは、第1コア部材50と同じ第1中脚部52、第1外脚部54及び第1連結部56に加えて、第1放熱部58Bを有している。第1放熱部58Bは、第1連結部56から下方に延びている。第2コア部材60Bは、第2コア部材60と同じ第2中脚部62、第2外脚部64及び第2連結部66に加えて、第2放熱部68Bを有している。第2放熱部68Bは、第2連結部66から下方に延びている。リアクトル10Bは、第1放熱部58B及び第2放熱部68Bが設けられていることを除いて、リアクトル10と同様な構造を有している。
図10を参照すると、本変形例の第1放熱部58B及び第2放熱部68Bの夫々は、リアクトル10Bの使用時に放熱部材80上に置かれる。この配置により、コイル22及び磁気コア40Bに生じた熱は、底面26に加えて第1放熱部58B及び第2放熱部68Bを介して外部に効果的に放熱される。即ち、本変形例によれば、放熱特性を更に向上できる。
図11を図1と比較すると、更に別の変形例によるリアクトル10Cは、リアクトル10のコイル部材20と異なるコイル部材20Cと、リアクトル10の磁気コア40と異なる磁気コア40Cとを備えている。
図11から図13までを参照すると、磁気コア40Cは、リアクトル10(図1参照)の磁気コア40(図1参照)と同じ基本構造を有している。より具体的には、磁気コア40Cは、第1コア部材50Cと、第2コア部材60Cとを備えている。第1コア部材50Cは、第1中脚部52Cと、第1外脚部54Cと、第1連結部56Cとを有している。第1連結部56Cは、第1中脚部52Cと第1外脚部54Cとを、Z方向において互いに連結している。第2コア部材60Cは、第2中脚部62Cと、第2外脚部64Cと、第2連結部66Cとを有している。第2連結部66Cは、第2中脚部62Cと第2外脚部64Cとを、Z方向において互いに連結している。
第1中脚部52C及び第2中脚部62Cは、磁気コア40(図6参照)と同様に、X方向において互いに向かって突出しており、X方向において対向している。第1外脚部54C及び第2外脚部64Cは、磁気コア40と同様に、X方向において互いに向かって突出しており、X方向の先端において互いに接触している。上述の構造により、磁気コア40Cには、磁気コア40と同様な受容部42Cが形成されている。即ち、受容部42Cは、XZ平面において第1中脚部52C、第1外脚部54C、第1連結部56C、第2中脚部62C、第2外脚部64C及び第2連結部66Cによって囲まれた空間であり、Y方向両側に開口している。
コイル部材20Cは、コイル部材20(図1参照)のコイル22(図1参照)と異なるコイル22Cと、コイル部材20と同じ2つの端子部28とを備えている。コイル22CにおけるY方向のサイズ(コイル幅)に対するZ方向のサイズ(コイル高さ)の比率(コイル高さ/コイル幅)は、コイル22におけるコイル幅に対するコイル高さの比率(コイル高さ/コイル幅)よりも小さい。即ち、コイル22Cは、コイル22に比べて低背である。この相違点を除いて、コイル22Cは、コイル22と同様な構造を有している。
より具体的には、コイル22Cは、平角状の被覆電線からなり、X方向に沿って延びる中心軸24Xの周りに巻回されている。即ち、コイル22Cは、エッジワイズ巻きした平角線である。また、コイル22Cは、コイル22(図4参照)と同様に、放熱面として機能する底面26を有している。底面26は、Z方向におけるコイル22Cの下端に位置しており、XY平面に沿って延びている。
コイル部材20Cには、中心孔24Cが形成されている。図12を図3と比較すると、コイル22Cが低背化されているため、中心孔24CのYZ平面におけるサイズは、中心孔24のYZ平面におけるサイズよりも小さい。但し、中心孔24Cは、中心孔24と同様に機能する。
より具体的には、図13を参照すると、第1コア部材50Cの第1中脚部52Cは、第1内側部522Cを有している。第2コア部材60Cの第2中脚部62Cは、第2内側部622Cを有している。第1内側部522C及び第2内側部622Cは、コイル22Cの内側(即ち、中心孔24Cの内部)に位置しており、且つ、X方向において所定距離だけ離れて対向するか又は接触している。一方、第1外脚部54C及び第2外脚部64Cは、コイル22Cの上方に位置しており、X方向において互いに接触している。上述の構造により、磁気コア40Cの磁路40Pは、磁気コア40(図4参照)と同様に、XZ平面と平行に延びる。
図11を図1と比較すると、リアクトル10Cは、磁気コア40CがY方向両側に部分的に張り出している点において、リアクトル10と異なっている。
より具体的には、図11から図13までを参照すると、第1コア部材50Cは、2つの第1張出部58Cと、第1基部59Cとを有している。第1基部59Cは、第1コア部材50(図1参照)の第1外脚部54(図1参照)及び第1連結部56(図1参照)全体と同様な形状を有している。第1張出部58Cは、第1基部59CのY方向両側からY方向外側に夫々張り出している。換言すれば、第1基部59Cは、第1外脚部54CのうちのY方向内側の部位と、第1連結部56CのうちのY方向内側の部位とからなる部位である。第1張出部58Cの夫々は、第1外脚部54CのうちのY方向外側の部位と、第1連結部56CのうちのY方向外側の部位とからなる部位である。
同様に、第2コア部材60Cは、2つの第2張出部68Cと、第2基部69Cとを有している。第2基部69Cは、第2コア部材60(図1参照)の第2外脚部64(図1参照)及び第2連結部66(図1参照)全体と同様な形状を有している。第2張出部68Cは、第2基部69CのY方向両側からY方向外側に夫々張り出している。換言すれば、第2基部69Cは、第2外脚部64CのうちのY方向内側の部位と、第2連結部66CのうちのY方向内側の部位とからなる部位である。第2張出部68Cの夫々は、第2外脚部64CのうちのY方向外側の部位と、第2連結部66CのうちのY方向外側の部位とからなる部位である。
上述の構造により、Y方向において、第1外脚部54Cは、第1中脚部52Cよりも大きく、且つ、第2外脚部64Cは、第2中脚部62Cよりも大きい。即ち、磁気コア40Cにおける外側部位(第1外脚部54C及び第2外脚部64C)のXY平面におけるサイズは、磁気コア40(図1参照)に比べて大きい。
図12を参照すると、第1張出部58Cの上面及び第1基部59Cの上面は、XY平面に沿って連続して延びている。また、第1張出部58Cの夫々は、第1湾曲部582Cを有している。第1湾曲部582Cの夫々は、第1張出部58Cの下端に位置しており、Y方向において第1基部59Cと繋がっている。第1湾曲部582Cの夫々は、YZ平面において湾曲形状を有している。即ち、第1張出部58Cの夫々は、下端において、第1基部59Cから徐々に張り出している。
同様に、第2張出部68Cの上面及び第2基部69Cの上面は、XY平面に沿って連続して延びている。第2張出部68Cの夫々は、第2湾曲部682Cを有している。第2湾曲部682Cの夫々は、第2張出部68Cの下端に位置しており、Y方向において第2基部69Cと繋がっている。第2湾曲部682Cの夫々は、YZ平面において湾曲形状を有している。即ち、第2張出部68Cの夫々は、下端において、第2基部69Cから徐々に張り出している。
上述の構造により、磁路40P(図13参照)と直交する平面における磁気コア40Cのサイズは、外側部位(第1外脚部54C及び第2外脚部64C)と内側部位(第1中脚部52C及び第2中脚部62C)との間で連続的に変化する。従って、磁束は、主として第1基部59C及び第2基部69Cを流れ、部分的に第1張出部58C及び第2張出部68Cを流れる。この結果、磁気特性を維持しつつ、磁気コア40Cにおける外側部位のZ方向におけるサイズを磁気コア40(図1参照)に比べて小さくできる。即ち、Z方向において、第1外脚部54Cは、第1中脚部52Cよりも小さく、且つ、第2外脚部64Cは、第2中脚部62Cよりも小さい。本変形例によれば、磁気特性及び放熱特性を、前述した実施の形態と同様にしつつ、リアクトル10Cを低背化できる。
図11及び図13を参照すると、本変形例によれば、第2コア部材60Cの形状は、第1コア部材50Cの形状と異なっている。より具体的には、X方向において、第2中脚部62Cは、第1中脚部52Cよりも長く、且つ、第2外脚部64Cは、第1外脚部54Cよりも長い。この相違点を除いて、第2コア部材60Cは、第1コア部材50Cと同じ形状を有している。但し、本発明は、これに限られず、第2コア部材60Cは、第1コア部材50Cと完全に同じ形状を有していてもよい。
図14を図11と比較すると、リアクトル10Dは、リアクトル10Cの変形例であり、リアクトル10Cと同じコイル部材20Cと、リアクトル10Cの磁気コア40Cと異なる磁気コア40Dとを備えている。
図14及び図15を参照すると、磁気コア40Dは、第1コア部材50Dと、第2コア部材60Dとを備えている。図14及び図15を図11及び図12と比較すると、第1コア部材50Dは、リアクトル10Cの第1コア部材50Cと同じ第1中脚部52Cと、第1コア部材50Cの第1外脚部54C及び第1連結部56Cと夫々異なる第1外脚部54D及び第1連結部56Dを有している。第2コア部材60Dは、リアクトル10Cの第2コア部材60Cと同じ第2中脚部62Cと、第2コア部材60Cの第2外脚部64C及び第2連結部66Cと夫々異なる第2外脚部64D及び第2連結部66Dを有している。
磁気コア40Dは、上述した相違点を除いて、磁気コア40Cと同じ構造を有している。より具体的には、Y方向において、第1外脚部54Dは、第1中脚部52Cよりも大きく、且つ、第2外脚部64Dは、第2中脚部62Cよりも大きい。一方、Z方向において、第1外脚部54Dは、第1中脚部52Cよりも小さく、且つ、第2外脚部64Dは、第2中脚部62Cよりも小さい。
第1コア部材50Dは、第1コア部材50Cの2つの第1張出部58Cと夫々異なる2つの第1張出部58Dと、第1コア部材50Cと同じ第1基部59Cとを有している。第1張出部58Dは、第1基部59CのY方向両側からY方向外側に夫々張り出している。詳しくは、第1張出部58Dの上面及び第1基部59Cの上面は、XY平面に沿って連続して延びている。また、第1張出部58Dの夫々は、第1傾斜部582Dを有している。第1傾斜部582Dの夫々は、第1張出部58DのY方向外側の面であり、第1基部59CからY方向外側に傾斜しつつ上方に延びている。
第2コア部材60Dは、第2コア部材60Cの2つの第2張出部68Cと夫々異なる2つの第2張出部68Dと、第2コア部材60Cと同じ第2基部69Cとを有している。第2張出部68Dは、第2基部69CのY方向両側からY方向外側に夫々張り出している。詳しくは、第2張出部68Dの上面及び第2基部69Cの上面は、XY平面に沿って連続して延びている。また、第2張出部68Dの夫々は、第2傾斜部682Dを有している。第2傾斜部682Dの夫々は、第2張出部68DのY方向外側の面であり、第2基部69CからY方向外側に傾斜しつつ上方に延びている。
本変形例によれば、リアクトル10Cと同様に、磁路40P(図13参照)と直交する平面における磁気コア40Dのサイズは、外側部位(第1外脚部54D及び第2外脚部64D)と内側部位(第1中脚部52C及び第2中脚部62C)との間で連続的に変化する。本変形例によれば、磁気特性及び放熱特性を、前述した実施の形態と同様にしつつ、リアクトル10Dをリアクトル10Cと同様に低背化できる。
10,10A,10B,10C,10D リアクトル
20,20A,20C コイル部材
22,22A,22C コイル
222 巻線
24,24A,24C 中心孔
24X 中心軸
26,26A 底面
28 端子部
40,40B、40C、40D 磁気コア
40P 磁路
42,42C 受容部
48 磁気ギャップ
50,50B,50C,50D 第1コア部材
52,52C 第1中脚部
522,522C 第1内側部
54,54C,54D 第1外脚部
56,56C,56D 第1連結部
58B 第1放熱部
58C,58D 第1張出部
582C 第1湾曲部
582D 第1傾斜部
59C 第1基部
60,60B,60C、60D 第2コア部材
62,62C 第2中脚部
622,622C 第2内側部
64,64C,64D 第2外脚部
66,66C,66D 第2連結部
68B 第2放熱部
68C,68D 第2張出部
682C 第2湾曲部
682D 第2傾斜部
69C 第2基部
80 放熱部材

Claims (10)

  1. コイルと磁気コアとを備えたリアクトルであって、
    前記コイルは、1本の電線からなり、水平方向に沿って延びる中心軸の周りに巻回されており、
    前記コイルは、底面を有しており、
    前記底面は、前記水平方向と直交する上下方向における前記コイルの下端に位置しており、
    前記磁気コアは、第1コア部材と、第2コア部材とを備えており、
    前記第1コア部材は、第1中脚部と、第1外脚部と、第1連結部とを有しており、
    前記第1連結部は、前記第1中脚部と前記第1外脚部とを、前記上下方向において互いに連結しており、
    前記第2コア部材は、第2中脚部と、第2外脚部と、第2連結部とを有しており、
    前記第2連結部は、前記第2中脚部と前記第2外脚部とを、前記上下方向において互いに連結しており、
    前記第1中脚部は、第1内側部を有しており、
    前記第2中脚部は、第2内側部を有しており、
    前記第1内側部及び前記第2内側部は、前記コイルの内側に位置しており、且つ、前記水平方向において所定距離だけ離れて対向するか又は接触しており、
    前記第1外脚部及び前記第2外脚部は、前記コイルの上方に位置しており、前記水平方向において互いに接触している
    リアクトル。
  2. 請求項1記載のリアクトルであって、
    前記コイルの前記底面は、前記リアクトルの使用時に放熱部材上に置かれる
    リアクトル。
  3. 請求項2記載のリアクトルであって、
    前記第1コア部材は、第1放熱部を有しており、
    前記第1放熱部は、前記第1連結部から下方に延びており、
    前記第2コア部材は、第2放熱部を有しており、
    前記第2放熱部は、前記第2連結部から下方に延びており、
    前記第1放熱部及び前記第2放熱部の夫々は、前記リアクトルの使用時に前記放熱部材上に置かれる
    リアクトル。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載のリアクトルであって、
    前記コイルは、前記水平方向において、前記第1連結部と前記第2連結部との間に位置している
    リアクトル。
  5. 請求項1から請求項までのいずれかに記載のリアクトルであって、
    前記水平方向における前記第1内側部と前記第2内側部との間には、磁気ギャップが形成されている
    リアクトル。
  6. 請求項1から請求項までのいずれかに記載のリアクトルであって、
    前記第1コア部材及び前記第2コア部材の夫々は、圧粉コアである
    リアクトル。
  7. 請求項1から請求項までのいずれかに記載のリアクトルであって、
    前記コイルは、エッジワイズ巻きした平角線であり、
    前記コイルは、当該コイルの導電体と、前記導電体を覆う絶縁皮膜のみからなる
    リアクトル。
  8. 請求項1から請求項までのいずれかに記載のリアクトルであって、
    前記上下方向及び前記水平方向の双方と直交する所定方向において、前記第1外脚部は、前記第1中脚部よりも大きく、且つ、前記第2外脚部は、前記第2中脚部よりも大きく、
    前記上下方向において、前記第1外脚部は、前記第1中脚部よりも小さく、且つ、前記第2外脚部は、前記第2中脚部よりも小さい
    リアクトル。
  9. 請求項1から請求項までのいずれかに記載のリアクトルであって、
    前記第1外脚部及び前記第2外脚部の夫々は、前記コイルの上方のみに位置している
    リアクトル。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれかに記載のリアクトルであって、
    前記上下方向における前記コイルのサイズは、前記上下方向及び前記水平方向の双方と直交する所定方向における前記コイルのサイズよりも小さい
    リアクトル。
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