JP7435358B2 - リング組付方法及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、リング組付方法及び製造方法に関する。
特許文献1は、シャフトの外周面に形成された溝部にシールリングを装着する方法を開示している。具体的には、テーパー外周面を有するリング装着治具をシャフトの先端に装着し、シールリングをテーパー外周面上で滑らすことでシールリングを徐々に拡径変形させる。拡径変形した状態のシールリングをシャフトの外周面上で移動させ、やがてシールリングが溝部に到達すると、シールリングが縮径変形して溝部に装着される。
特開2015-182183号公報
しかしながら、シールリングをテーパー外周面上で滑らせる治具は長尺であるから、治具を使用するのに十分な作業スペースを確保できない場合、シャフトの溝部にシールリングを組み付けることができない。
本発明の目的は、十分な作業スペースがなくても、円筒部材のリング溝にリングを組み付けるための技術を提供することにある。
本願発明の第1の観点によれば、円筒部材の外周面に形成されたリング溝に対してリングを組み付けるリング組付方法であって、小径部とテーパー部と大径部をこの記載順に含み、前記小径部の外径は前記大径部の外径よりも小さく、前記テーパー部の外周面は前記小径部の外周面と前記大径部の外周面を接続するように形成され、前記大径部の外径は前記円筒部材の外径以上である、リング仮保持治具の前記小径部に前記リングをセットし、円筒状であって先端部が径方向で弾性変位可能であり軸方向に第1の長さを有する第1リング押込み部材を用いて、前記リングを前記小径部から前記テーパー部を経由して前記大径部に移動させることにより前記リング仮保持治具に前記リングを仮保持させ、前記リングを仮保持する前記リング仮保持治具を前記円筒部材に取り付け、円筒状であって軸方向に前記第1の長さよりも短い第2の長さを有する第2リング押込み部材を用いて、前記リングを前記リング仮保持治具の前記大径部から前記円筒部材の前記外周面に移乗させ、前記第2リング押込み部材を用いて、前記リングを前記円筒部材の前記外周面上で滑らせて前記リング溝に組み付ける、リング組付方法が提供される。以上の方法によれば、十分な作業スペースがなくても、円筒部材のリング溝にリングを組み付けることができる。
好ましくは、前記第1リング押込み部材は、円筒部と、前記円筒部から延びる複数の弾性片と、を有する。以上の方法によれば、前記第1リング押込み部材を簡素な構成で実現できる。
好ましくは、前記リング仮保持治具に前記リングを仮保持させるために前記リングを前記リング仮保持治具に対して相対的に移動させるとき、前記大径部の外径よりも大きい外径を有するリング移動規制部材を前記リング仮保持治具の前記大径部に隣接させる。以上の方法によれば、前記リング仮保持治具に前記リングを仮保持させるために前記リングを前記リング仮保持治具に対して相対的に移動させるとき、前記リングが前記大径部を乗り越えることがない。
好ましくは、前記リング仮保持治具は、前記リング仮保持治具を前記円筒部材に取り付けたときに前記円筒部材の内部空間に挿入される仮保持挿入部を含み、前記仮保持挿入部の外周面に仮保持側ロック孔が形成されており、前記円筒部材は、径方向に貫通する円筒部材側ロック孔を有し、前記リングを仮保持する前記リング仮保持治具を前記円筒部材に取り付けるとき、前記リング仮保持治具の前記仮保持挿入部を前記円筒部材の前記内部空間に挿入すると共に、前記円筒部材側ロック孔及び前記仮保持側ロック孔を互いに位置合わせし、前記円筒部材側ロック孔及び前記仮保持側ロック孔にロックピンを挿入する。以上の方法によれば、前記リングを仮保持する前記リング仮保持治具を前記円筒部材に確実に取り付けることができる。
好ましくは、前記リング仮保持治具は、前記仮保持側ロック孔に挿入された前記ロックピンと磁気的に結合する永久磁石を有する。以上の方法によれば、前記ロックピンが前記仮保持側ロック孔に挿入された状態を簡素な構成で維持できると共に、前記永久磁石よりも強力な磁石を用いて前記ロックピンを前記仮保持側ロック孔から容易に引き抜くことができる。
好ましくは、前記第2リング押込み部材は、円筒部と、前記円筒部の端部を閉塞する蓋部と、ボルトと、を含み、前記ボルトは、少なくともネジ部を有するボルト本体と、頭部と、を含み、前記蓋部には、ボルト貫通孔が形成されており、前記ボルト貫通孔には、前記ボルトの前記ボルト本体が挿入されており、前記リング仮保持治具には前記ボルト貫通孔に対応するネジ穴が形成されており、前記リングを前記円筒部材の前記外周面上で滑らせて前記リング溝に組み付けるとき、前記リング仮保持治具の前記ネジ穴に前記ボルトの前記ネジ部を締結することで、前記リング仮保持治具を前記第2リング押込み部材内に引き込む。以上の方法によれば、前記リングを前記円筒部材の前記外周面上で強い力で滑らせることができる。
本願発明の第2の観点によれば、外周面にリング溝が形成された円筒部材と、前記リング溝に組み付けられたリングと、を備えた、シャフトアッセンブリの製造方法であって、小径部とテーパー部と大径部をこの記載順に含み、前記小径部の外径は前記大径部の外径よりも小さく、前記テーパー部の外周面は前記小径部の外周面と前記大径部の外周面を接続するように形成され、前記大径部の外径は前記円筒部材の外径以上である、リング仮保持治具の前記小径部に前記リングをセットし、円筒状であって先端部が径方向で弾性変位可能であり軸方向に第1の長さを有する第1リング押込み部材を用いて、前記リングを前記小径部から前記テーパー部を経由して前記大径部に移動させることにより前記リング仮保持治具に前記リングを仮保持させ、前記リングを仮保持する前記リング仮保持治具を前記円筒部材に取り付け、円筒状であって軸方向に前記第1の長さよりも短い第2の長さを有する第2リング押込み部材を用いて、前記リングを前記リング仮保持治具の前記大径部から前記円筒部材の前記外周面に移乗させ、前記第2リング押込み部材を用いて、前記リングを前記円筒部材の前記外周面上で滑らせて前記リング溝に組み付ける、製造方法が提供される。以上の方法によれば、十分な作業スペースがなくても、円筒部材のリング溝にリングを組み付けることができる。
好ましくは、前記第1リング押込み部材は、円筒部と、前記円筒部から延びる複数の弾性片と、を有する。以上の方法によれば、前記第1リング押込み部材を簡素な構成で実現できる。
好ましくは、前記リング仮保持治具に前記リングを仮保持させるために前記リングを前記リング仮保持治具に対して相対的に移動させるとき、前記大径部の外径よりも大きい外径を有するリング移動規制部材を前記リング仮保持治具の前記大径部に隣接させる。以上の方法によれば、前記リング仮保持治具に前記リングを仮保持させるために前記リングを前記リング仮保持治具に対して相対的に移動させるとき、前記リングが前記大径部を乗り越えることがない。
好ましくは、前記リング仮保持治具は、前記リング仮保持治具を前記円筒部材に取り付けたときに前記円筒部材の内部空間に挿入される仮保持挿入部を含み、前記仮保持挿入部の外周面に仮保持側ロック孔が形成されており、前記円筒部材は、径方向に貫通する円筒部材側ロック孔を有し、前記リングを仮保持する前記リング仮保持治具を前記円筒部材に取り付けるとき、前記リング仮保持治具の前記仮保持挿入部を前記円筒部材の前記内部空間に挿入すると共に、前記円筒部材側ロック孔及び前記仮保持側ロック孔を互いに位置合わせし、前記円筒部材側ロック孔及び前記仮保持側ロック孔にロックピンを挿入する。以上の方法によれば、前記リングを仮保持する前記リング仮保持治具を前記円筒部材に確実に取り付けることができる。
好ましくは、前記リング仮保持治具は、前記仮保持側ロック孔に挿入された前記ロックピンと磁気的に結合する永久磁石を有する。以上の方法によれば、前記ロックピンが前記仮保持側ロック孔に挿入された状態を簡素な構成で維持できると共に、前記永久磁石よりも強力な磁石を用いて、前記ロックピンを前記仮保持側ロック孔から容易に引き抜くことができる。
好ましくは、前記第2リング押込み部材は、円筒部と、前記円筒部の端部を閉塞する蓋部と、ボルトと、を含み、前記ボルトは、少なくともネジ部を有するボルト本体と、頭部と、を含み、前記蓋部には、ボルト貫通孔が形成されており、前記ボルト貫通孔には、前記ボルトの前記ボルト本体が挿入されており、前記リング仮保持治具には前記ボルト貫通孔に対応するネジ穴が形成されており、前記リングを前記円筒部材の前記外周面上で滑らせて前記リング溝に組み付けるとき、前記リング仮保持治具の前記ネジ穴に前記ボルトの前記ネジ部を締結することで、前記リング仮保持治具を前記第2リング押込み部材内に引き込む。以上の方法によれば、前記リングを前記円筒部材の前記外周面上で強い力で滑らせることができる。
本発明によれば、十分な作業スペースがなくても、円筒部材のリング溝にリングを組み付けることができる。
シャフトアッセンブリの斜視図である。 シャフトアッセンブリの断面図である。 シャフトアッセンブリの前端側リテイリングリング組付前の断面図である。 前端側リテイリングリングの斜視図である。 リング組付方法のフローである。 リング仮保持治具とリング移動規制部材の斜視図である。 リング仮保持治具をリング移動規制部材に搭載した状態の断面図である。 リング仮保持治具の小径部に前端側リテイリングリングがセットされた状態を示す断面図である。 第1リング押込み部材の斜視図である。 リング仮保持治具に前端側リテイリングリングを仮保持させる様子を示す断面図である。 前端側リテイリングリングを仮保持したリング仮保持治具の斜視図である。 前端側リテイリングリングを仮保持したリング仮保持治具をシャフトに取り付けた状態を示す斜視図である。 前端側リテイリングリングを仮保持したリング仮保持治具をシャフトに取り付けた状態を示す断面図である。 第2リング押込み部材の斜視図である。 リング仮保持治具に仮保持された前端側リテイリングリングに第2リング押込み部材を押し当てた状態を示す断面図である。 第2リング押込み部材を用いて前端側リテイリングリングを後方に移動させた様子を示す断面図である。 第2リング押込み部材を用いて前端側リテイリングリングをリング溝に組み付けた様子を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本願発明の実施形態を説明する。
図1及び図2には、シャフトアッセンブリ1を示している。図1及び図2に示すように、シャフトアッセンブリ1は、シャフト2(円筒部材)と、テーパーローラーベアリング3と、インナーハウジング4と、前端側リテイリングリング5と、ボールベアリング6と、予圧機構7と、後端側リテイリングリング8と、を含む。本実施形態において、シャフトアッセンブリ1は、少なくとも、シャフト2と前端側リテイリングリング5により構成される。そして、図2に示すように、シャフトアッセンブリ1は、円筒状のフレーム10に収容されている。
シャフト2は、中空の円筒部材の一具体例であって、典型的にはステンレス製である。シャフト2は、テーパーローラーベアリング3が配置される第1外周面2aと、ボールベアリング6が配置される第2外周面2bと、第1外周面2aと第2外周面2bの間に配置される第3外周面2cと、を含む。本実施形態において、第1外周面2aと第2外周面2bの外径は等しく、第3外周面2cの外径は、第1外周面2a及び第2外周面2bの外径よりも小さい。
シャフト2の第1外周面2aには、前端側リング溝2d(リング溝)が形成されている。同様に、シャフト2の第2外周面2bには、後端側リング溝2eが形成されている。
ここで、図2を参照して、「前方」及び「後方」を定義する。シャフト2の軸方向は、「前方」及び「後方」を含む。「前方」は、後端側リング溝2eから前端側リング溝2dを見る方向と定義する。「後方」は、前端側リング溝2dから後端側リング溝2eを見る方向である。シャフト2は、前端部11及び後端部12を有する。
図1に戻り、シャフト2の前端部11には、複数のシャフト側ロック孔2f(円筒部材側ロック孔)が形成されている。各シャフト側ロック孔2fは、何れも前端部11を径方向に貫通する貫通孔である。
図2に示すシャフト2は、例えば高速回転するプロペラの一部であって、後方に向かうアキシアル荷重が作用する。そこで、テーパーローラーベアリング3は、このアキシアル荷重を受け止めるのに好適な向きに配置されている。テーパーローラーベアリング3は、インナーレース3aと、アウターレース3bと、図示しない複数の円錐コロと、を含む。アウターレース3bは、フレーム10に圧入により固定されている。
インナーハウジング4は、例えばステンレス製であって、テーパーローラーベアリング3の径方向内方に配置される。インナーハウジング4は、テーパーローラーベアリング3のインナーレース3aとシャフト2の第1外周面2aの間に配置される円筒状のハウジング本体4aと、ハウジング本体4aの前端から径方向外方に突出する環状のフランジ4bと、を含む。フランジ4bは、軸方向においてテーパーローラーベアリング3のインナーレース3aと対向する。フランジ4bの前面4cの径方向内方寄りには、リング収容凹部4dが形成されている。
図3は、シャフト2の前端側リング溝2dに前端側リテイリングリング5を組み付ける前の断面図を示している。
図4は、前端側リテイリングリング5の斜視図を示している。図4に示すように、前端側リテイリングリング5は、典型的にはステンレス製であって、C字状のリングである。前端側リテイリングリング5は、概ね断面矩形である。
図2に戻り、ボールベアリング6は、主としてランジアル荷重を受け止めるベアリングである。
予圧機構7は、テーパーローラーベアリング3のインナーレース3aに必要とされる後方への予圧を発生させる機構であって、例えば皿ばね7aを含む。
後端側リテイリングリング8は、例えばステンレス製であって、シャフト2の後端側リング溝2eに組み付けられる。後端側リテイリングリング8は、予圧機構7が発生した予圧をシャフト2に作用させる。
この構成で、テーパーローラーベアリング3のアウターレース3bとボールベアリング6はフレーム10を介して軸方向で互いに固定されている。予圧機構7が発生する予圧は、後端側リテイリングリング8及びシャフト2、前端側リテイリングリング5、インナーハウジング4を順に介してインナーレース3aに作用する。この結果、予圧機構7が発生する予圧は、テーパーローラーベアリング3のインナーレース3aとアウターレース3bの間に作用されることになり、インナーレース3aとアウターレース3bが軸方向で正常に互いに押し付けられる。
図3に示すように、前端側リテイリングリング5を組み付ける前の状態では、予圧機構7による予圧により、テーパーローラーベアリング3に対してシャフト2が後方に移動する結果、シャフト2の前端側リング溝2dは、インナーハウジング4のハウジング本体4aの径方向内方に位置している。
次に、図5以降を参照して、シャフト2の第1外周面2aに形成された前端側リング溝2dに対して前端側リテイリングリング5を組み付けるリング組付方法を説明する。換言すれば、図5以降を参照して、シャフトアッセンブリ1の製造方法を説明する。
ただし、リング組付方法及びシャフトアッセンブリ1の製造方法の説明を開始するに際し、例えば図3に示すように前端側リテイリングリング5を除くすべての構成要素が既に組み上がっているものとする。
図5に示すように、リング組付方法及びシャフトアッセンブリ1の製造方法は、リングセット工程(S1)、仮保持工程(S2)、取り付け工程(S3)、リング移乗工程(S4)、リング移動工程(S5)、をこの記載順に含む。
<リングセット工程:S1>
図6及び図7には、リングセット工程で用いるリング仮保持治具20と、仮保持工程で用いるリング移動規制部材21を示している。図8には、リング移動規制部材21にリング仮保持治具20を搭載した状態を示している。
図6及び図7に示すように、リング仮保持治具20は、例えばステンレス製であって、保持具本体22と仮保持挿入部23を含む。
図7に示すように、保持具本体22は、小径部24とテーパー部25と大径部26をこの記載順に含む。小径部24の外周面24aは軸方向に平行に延びる。テーパー部25の外周面25aは軸方向に対して傾斜している。テーパー部25の外周面25aは、大径部26の外周面26aに向かうにつれて拡径するように傾斜している。大径部26の外周面26aは軸方向に平行に延びる。小径部24の外径は大径部26の外径よりも小さい。小径部24の外径は、無負荷状態の前端側リテイリングリング5の内径よりも小さい。大径部26の外径は、図2に示すシャフト2の第1外周面2aの外径と等しいか、シャフト2の第1外周面2aの外径よりも若干大きい。図7に戻りテーパー部25の外周面25aは、小径部24の外周面24aと大径部26の外周面26aを接続するように軸方向に対して傾斜している。図6に戻り、保持具本体22の前面22aには、ネジ穴27が形成されている。
仮保持挿入部23は、図2に示すシャフト2の内部空間に挿入可能に構成されている。仮保持挿入部23の外径は、大径部26の外径よりも小さい。仮保持挿入部23の外周面23aには、複数の仮保持側ロック孔28が形成されている。各仮保持側ロック孔28は、径方向に延びている。各仮保持側ロック孔28には、永久磁石29が収容されている。
リング移動規制部材21は、例えばステンレス製の断面矩形のリングであって、リング仮保持治具20の仮保持挿入部23を挿入可能に構成されている。リング移動規制部材21は、内周面21a及び外周面21b、2つの端面21cを有する。そして、内周面21aの内径は、リング仮保持治具20の仮保持挿入部23の外径に実質的に等しい。外周面21bの外径は、リング仮保持治具20の保持具本体22の大径部26の外径よりも大きい。従って、リング仮保持治具20の仮保持挿入部23をリング移動規制部材21に挿入すると、リング仮保持治具20の保持具本体22の大径部26がリング移動規制部材21の一方の端面21cに着座する。この結果、リング仮保持治具20の保持具本体22の大径部26がリング移動規制部材21と軸方向で隣接する。また、着座した状態で、大径部26が着座した端面21cは大径部26の径方向外方において露出している。
この状態で、図8に示すように、リング仮保持治具20の保持具本体22の小径部24の径方向外方に前端側リテイリングリング5をセットする。このとき、前端側リテイリングリング5は、落下してテーパー部25の外周面25aに着座するか、傾くことで小径部24の外周面24aに引っ掛かって留まる。
<仮保持工程:S2>
次に、前端側リテイリングリング5を小径部24からテーパー部25を経由して大径部26に移動させることによりリング仮保持治具20に前端側リテイリングリング5を仮保持させる。この仮保持工程では、図9に示す第1リング押込み部材30を用いる。
図9に示すように、第1リング押込み部材30は、例えば樹脂製であって、円筒部31と、円筒部31から円筒部31の軸方向に延びる複数の弾性片32と、を含む。各弾性片32は、径方向に弾性変形自在な片持ち梁である。第1リング押込み部材30は、第1リング押込み部材30の軸方向における寸法30Dを有する。
そして、図10に示すように、各弾性片32の先端部32aを前端側リテイリングリング5に押し当てて、前端側リテイリングリング5をリング移動規制部材21に向かって押す。すると、前端側リテイリングリング5は、拡径変形を伴いながらテーパー部25の外周面25aを滑り降り、やがて、大径部26の外周面26aに到達すると共にリング移動規制部材21の端面21cに到達する。前端側リテイリングリング5は、バネ弾性復元力によって大径部26の外周面26aに押し付けられており、もって、図11に示すように、前端側リテイリングリング5は、リング仮保持治具20の保持具本体22の大径部26に仮保持される。上記の仮保持が完了したらリング移動規制部材21はもう使わないので、リング仮保持治具20からリング移動規制部材21を取り外して回収する。
<取り付け工程:S3>
次に、図12及び図13に示すように、前端側リテイリングリング5を仮保持するリング仮保持治具20をシャフト2の前端部11に取り付ける。具体的には、図13に示すように、リング仮保持治具20の仮保持挿入部23をシャフト2の前端部11の内部空間に挿入し、リング仮保持治具20の保持具本体22の大径部26をシャフト2の前端部11に軸方向で突き当てる。本実施形態において大径部26の外周面26aの外径は、シャフト2の前端部11の外径と等しくなるように設定されている。従って、上記の突き当てにより、大径部26の外周面26aとシャフト2の第1外周面2aが同一面となり、前端側リテイリングリング5が大径部26の外周面26aからシャフト2の第1外周面2aへ移動できるようになっている。
また、このとき、図7に示すリング仮保持治具20の仮保持挿入部23の外周面23aに形成された複数の仮保持側ロック孔28と、図1に示すシャフト2の前端部11に形成された複数のシャフト側ロック孔2fと、をそれぞれ互いに位置合わせし、図12に示すように各シャフト側ロック孔2f及び対応する仮保持側ロック孔28にロックピン33を挿入する。挿入された各ロックピン33は、図7に示す永久磁石29と磁気的に結合し、各ロックピン33が対応するシャフト側ロック孔2fから脱落することがない。ロックピン33が各シャフト側ロック孔2fと対応する仮保持側ロック孔28に同時に収容されることで、リング仮保持治具20のシャフト2からの抜去が禁止される。
<リング移乗工程:S4>
次に、図13において、リング仮保持治具20に仮保持された前端側リテイリングリング5をシャフト2の第1外周面2aに移乗させる。この移乗に際しては、図14及び図15に示す第2リング押込み部材40を用いる。
図14に示すように、第2リング押込み部材40は、軸方向における寸法40Dを有する。第2リング押込み部材40の寸法40Dは、図9に示す第1リング押込み部材30の寸法30Dよりも小さい。即ち、第2リング押込み部材40は、第1リング押込み部材30よりも短尺である。図14に戻り、第2リング押込み部材40は、押込み部材本体41と、ボルト42と、を含む。
図15に示すように、押込み部材本体41は、例えばステンレス製であって、筒体43と、筒体43の前方側の端部を閉塞する蓋部44と、を含む。
筒体43の内径は、シャフト2の前端部11の外径よりも若干大きく設定されている。また、筒体43の内径は、リング仮保持治具20の大径部26の外径よりも若干大きく設定されている。筒体43の後方側の端部には、径方向外方に突出する環状のフランジ45と、フランジ45の径方向外方の端部から後方に突出するハウジング押圧部46と、が形成されている。ハウジング押圧部46の内径は、前端側リテイリングリング5の外径よりも大きく設定されている。従って、ハウジング押圧部46の径方向内方に前端側リテイリングリング5を収容可能である。ハウジング押圧部46の軸方向における寸法46dは、前端側リテイリングリング5の軸方向における寸法5Tよりも大きく設定されている。
ボルト42は、ボルト本体50と、頭部51と、を含む。ボルト本体50は、ネジ部52と胴部53を含む。
蓋部44の中心にはボルト42のボルト本体50を挿入可能なボルト貫通孔54が形成されている。
引き続き図15に示すように、第2リング押込み部材40のフランジ45を軸方向で前端側リテイリングリング5と対向させる。この状態で、第2リング押込み部材40を後方に押すことで、前端側リテイリングリング5は、リング仮保持治具20の大径部26の外周面26aからシャフト2の第1外周面2aに移乗する。
なお、図14に示すように、押込み部材本体41の外周面には、図示しない廻り止め棒を挿入可能な複数の孔41aが形成されている。
<リング移動工程:S5>
図15に戻り、継続して第2リング押込み部材40を後方に押し込むと、前端側リテイリングリング5は、シャフト2の第1外周面2a上で後方に滑りながら移動する。そして、やがて、図16に示すように、第2リング押込み部材40のハウジング押圧部46がインナーハウジング4のフランジ4bの前面4cに突き当たる。このとき、テーパーローラーベアリング3はフレーム10に対して軸方向に固定されているので、第2リング押込み部材40をこれ以上、後方へ押し込めなくなる。
この状態で、ボルト42を回転させ、ボルト42のネジ部52をリング仮保持治具20の保持具本体22のネジ穴27に締結する。このとき、ボルト42の頭部51は、ボルト貫通孔54よりも大きく形成されているので、後方への移動が禁止される。従って、上記の締結が進むにつれて、シャフト2がリング仮保持治具20を介して前方に引っ張られ、図17に示すように第2リング押込み部材40の押込み部材本体41の内部空間に更に引き込まれる。
なお、ボルト42を回転させる際は、図14に示す複数の孔41aのうち何れかに廻り止め棒を挿入しておくとよい。これによれば、押込み部材本体41の供回りを容易に防止できる。
そして、図17に示すようにシャフト2の前端側リング溝2dが第2リング押込み部材40に対して相対的に前方に移動すると、前端側リテイリングリング5の径方向内方に到達し、前端側リテイリングリング5がバネ弾性復元力による縮径変形を伴って前端側リング溝2dに組み付けられる。
上記の組み付けが完了したら、ボルト42をリング仮保持治具20のネジ穴27から引き抜いて第2リング押込み部材40をシャフト2から回収する。これにより、シャフト2は、予圧機構7による予圧によりテーパーローラーベアリング3に対して相対的に後方に移動し、図2の状態となる。
また、図12に示す複数のロックピン33を対応するシャフト側ロック孔2fから引き抜いて、リング仮保持治具20をシャフト2から回収する。なお、複数のロックピン33を対応するシャフト側ロック孔2fから引き抜くに際しては、各ロックピン33と磁気的に結合した永久磁石29(図7参照)よりも強力な磁石をロックピン33と磁気的に結合させればよい。これによれば、磁石を径方向外方に引っ張ることにより、ロックピン33を容易にシャフト側ロック孔2fから引き抜くことができる。
以上に、本願発明の好適な実施形態を説明したが、上記実施形態は、以下の特徴を有する。
例えば図2に示すように、シャフト2(円筒部材)の第1外周面2a(外周面)に形成された前端側リング溝2d(リング溝)に対して前端側リテイリングリング5(リング)を組み付けるリング組付方法は、以下の工程を含む。
・図8に示すように、小径部24とテーパー部25と大径部26をこの記載順に含み、小径部24の外径は大径部26の外径よりも小さく、テーパー部25の外周面25aは小径部24の外周面24aと大径部26の外周面26aを接続するように形成され、大径部26の外径はシャフト2の外径以上である、リング仮保持治具20の小径部24に前端側リテイリングリング5をセットする工程(S1)。
・図9及び図10に示すように、円筒状であって先端部32aが径方向で弾性変位可能であり軸方向に寸法30D(第1の長さ)を有する第1リング押込み部材30を用いて、前端側リテイリングリング5を小径部24からテーパー部25を経由して大径部26に移動させることによりリング仮保持治具20に前端側リテイリングリング5を仮保持させる工程(S2)。
・図12及び図13に示すように、前端側リテイリングリング5を仮保持するリング仮保持治具20をシャフト2に取り付ける工程(S3)。
・図14及び図15に示すように、円筒状であって軸方向に寸法30Dよりも短い寸法40D(第2の長さ)を有する第2リング押込み部材40を用いて、前端側リテイリングリング5をリング仮保持治具20の大径部26からシャフト2の第1外周面2aに移乗させる工程(S4)。
・図16及び図17に示すように、第2リング押込み部材40を用いて、前端側リテイリングリング5をシャフト2の第1外周面2a上で滑らせて前端側リング溝2dに組み付ける工程(S5)。
以上の方法によれば、十分な作業スペースがなくても、シャフト2の前端側リング溝2dに前端側リテイリングリング5を組み付けることができる。
また、図9に示すように、第1リング押込み部材30は、円筒部31と、円筒部31から延びる複数の弾性片32と、を有する。以上の方法によれば、第1リング押込み部材30を簡素な構成で実現できる。
また、図10に示すように、リング仮保持治具20に前端側リテイリングリング5を仮保持させるために前端側リテイリングリング5をリング仮保持治具20に対して相対的に移動させるとき、大径部26の外径よりも大きい外径を有するリング移動規制部材21をリング仮保持治具20の大径部26に隣接させる。以上の方法によれば、リング仮保持治具20に前端側リテイリングリング5を仮保持させるために前端側リテイリングリング5をリング仮保持治具20に対して相対的に移動させるとき、前端側リテイリングリング5が大径部26を乗り越えることがない。
また、図13に示すように、リング仮保持治具20は、リング仮保持治具20をシャフト2に取り付けたときにシャフト2の内部空間に挿入される仮保持挿入部23を含む。図7に示すように、仮保持挿入部23の外周面23aに複数の仮保持側ロック孔28が形成されている。図1に示すように、シャフト2は、径方向に貫通するシャフト側ロック孔2f(円筒部材側ロック孔)を有する。図12及び図13に示すように、前端側リテイリングリング5を仮保持するリング仮保持治具20をシャフト2に取り付けるとき、リング仮保持治具20の仮保持挿入部23をシャフト2の内部空間に挿入すると共に、複数のシャフト側ロック孔2f及び複数の仮保持側ロック孔28をそれぞれ互いに位置合わせし、複数のシャフト側ロック孔2f及び複数の仮保持側ロック孔28に複数のロックピン33をそれぞれ挿入する。以上の方法によれば、前端側リテイリングリング5を仮保持するリング仮保持治具20をシャフト2に確実に取り付けることができる。
なお、図7に示すように、仮保持挿入部23の外周面23aに複数の仮保持側ロック孔28を形成することに代えて、仮保持挿入部23の外周面23aに1つの仮保持側ロック孔28を形成してもよい。シャフト側ロック孔2fについても同様である。
また、図7に示すように、リング仮保持治具20は、各仮保持側ロック孔28に挿入されたロックピン33と磁気的に結合する永久磁石29を有する。以上の方法によれば、ロックピン33が仮保持側ロック孔28に挿入された状態を簡素な構成で維持できると共に、永久磁石29よりも強力な磁石を用いてロックピン33を仮保持側ロック孔28から容易に引き抜くことができる。
また、図14及び図15に示すように、第2リング押込み部材40は、筒体43(円筒部)と、筒体43の端部を閉塞する蓋部44と、ボルト42と、を含む。ボルト42は、少なくともネジ部52を有するボルト本体50と、頭部51と、を含む。蓋部44には、ボルト貫通孔54が形成されている。ボルト貫通孔54には、ボルト42のボルト本体50が挿入されている。図16に示すように、リング仮保持治具20にはボルト貫通孔54に対応するネジ穴27が形成されている。前端側リテイリングリング5をシャフト2の第1外周面2a上で滑らせて前端側リング溝2dに組み付けるとき、リング仮保持治具20のネジ穴27にボルト42のネジ部52を締結することで、リング仮保持治具20を第2リング押込み部材40内に引き込む。以上の方法によれば、前端側リテイリングリング5をシャフト2の第1外周面2a上で強い力で滑らせることができる。
1 シャフトアッセンブリ
2 シャフト
2a 第1外周面
2b 第2外周面
2c 第3外周面
2d 前端側リング溝
2e 後端側リング溝
2f シャフト側ロック孔
3 テーパーローラーベアリング
3a インナーレース
3b アウターレース
4 インナーハウジング
4a ハウジング本体
4b フランジ
4c 前面
4d リング収容凹部
5 前端側リテイリングリング
5T 寸法
6 ボールベアリング
7 予圧機構
7a 皿ばね
8 後端側リテイリングリング
10 フレーム
11 前端部
12 後端部
20 リング仮保持治具
21 リング移動規制部材
21a 内周面
21b 外周面
21c 端面
22 保持具本体
22a 前面
23 仮保持挿入部
23a 外周面
24 小径部
24a 外周面
25 テーパー部
25a 外周面
26 大径部
26a 外周面
27 ネジ穴
28 仮保持側ロック孔
29 永久磁石
30 第1リング押込み部材
30D 寸法
31 円筒部
32 弾性片
32a 先端部
33 ロックピン
40 第2リング押込み部材
40D 寸法
41 押込み部材本体
41a 孔
42 ボルト
43 筒体
44 蓋部
45 フランジ
46 ハウジング押圧部
46d 寸法
50 ボルト本体
51 頭部
52 ネジ部
53 胴部
54 ボルト貫通孔

Claims (12)

  1. 円筒部材の外周面に形成されたリング溝に対してリングを組み付けるリング組付方法であって、
    小径部とテーパー部と大径部をこの記載順に含み、前記小径部の外径は前記大径部の外径よりも小さく、前記テーパー部の外周面は前記小径部の外周面と前記大径部の外周面を接続するように形成され、前記大径部の外径は前記円筒部材の外径以上である、リング仮保持治具の前記小径部に前記リングをセットし、
    円筒状であって先端部が径方向で弾性変位可能であり軸方向に第1の長さを有する第1リング押込み部材を用いて、前記リングを前記小径部から前記テーパー部を経由して前記大径部に移動させることにより前記リング仮保持治具に前記リングを仮保持させ、
    前記リングを仮保持する前記リング仮保持治具を前記円筒部材に取り付け、
    円筒状であって軸方向に前記第1の長さよりも短い第2の長さを有する第2リング押込み部材を用いて、前記リングを前記リング仮保持治具の前記大径部から前記円筒部材の前記外周面に移乗させ、
    前記第2リング押込み部材を用いて、前記リングを前記円筒部材の前記外周面上で滑らせて前記リング溝に組み付ける、
    リング組付方法。
  2. 請求項1に記載のリング組付方法であって、
    前記第1リング押込み部材は、円筒部と、前記円筒部から延びる複数の弾性片と、を有する、
    リング組付方法。
  3. 請求項1又は2に記載のリング組付方法であって、
    前記リング仮保持治具に前記リングを仮保持させるために前記リングを前記リング仮保持治具に対して相対的に移動させるとき、前記大径部の外径よりも大きい外径を有するリング移動規制部材を前記リング仮保持治具の前記大径部に隣接させる、
    リング組付方法。
  4. 請求項1から3までの何れか1項に記載のリング組付方法であって、
    前記リング仮保持治具は、前記リング仮保持治具を前記円筒部材に取り付けたときに前記円筒部材の内部空間に挿入される仮保持挿入部を含み、
    前記仮保持挿入部の外周面に仮保持側ロック孔が形成されており、
    前記円筒部材は、径方向に貫通する円筒部材側ロック孔を有し、
    前記リングを仮保持する前記リング仮保持治具を前記円筒部材に取り付けるとき、前記リング仮保持治具の前記仮保持挿入部を前記円筒部材の前記内部空間に挿入すると共に、前記円筒部材側ロック孔及び前記仮保持側ロック孔を互いに位置合わせし、前記円筒部材側ロック孔及び前記仮保持側ロック孔にロックピンを挿入する、
    リング組付方法。
  5. 請求項4に記載のリング組付方法であって、
    前記リング仮保持治具は、前記仮保持側ロック孔に挿入された前記ロックピンと磁気的に結合する永久磁石を有する、
    リング組付方法。
  6. 請求項1から5までの何れか1項に記載のリング組付方法であって、
    前記第2リング押込み部材は、円筒部と、前記円筒部の端部を閉塞する蓋部と、ボルトと、を含み、
    前記ボルトは、少なくともネジ部を有するボルト本体と、頭部と、を含み、
    前記蓋部には、ボルト貫通孔が形成されており、
    前記ボルト貫通孔には、前記ボルトの前記ボルト本体が挿入されており、
    前記リング仮保持治具には前記ボルト貫通孔に対応するネジ穴が形成されており、
    前記リングを前記円筒部材の前記外周面上で滑らせて前記リング溝に組み付けるとき、前記リング仮保持治具の前記ネジ穴に前記ボルトの前記ネジ部を締結することで、前記リング仮保持治具を前記第2リング押込み部材内に引き込む、
    リング組付方法。
  7. 外周面にリング溝が形成された円筒部材と、
    前記リング溝に組み付けられたリングと、
    を備えた、
    シャフトアッセンブリの製造方法であって、
    小径部とテーパー部と大径部をこの記載順に含み、前記小径部の外径は前記大径部の外径よりも小さく、前記テーパー部の外周面は前記小径部の外周面と前記大径部の外周面を接続するように形成され、前記大径部の外径は前記円筒部材の外径以上である、リング仮保持治具の前記小径部に前記リングをセットし、
    円筒状であって先端部が径方向で弾性変位可能であり軸方向に第1の長さを有する第1リング押込み部材を用いて、前記リングを前記小径部から前記テーパー部を経由して前記大径部に移動させることにより前記リング仮保持治具に前記リングを仮保持させ、
    前記リングを仮保持する前記リング仮保持治具を前記円筒部材に取り付け、
    円筒状であって軸方向に前記第1の長さよりも短い第2の長さを有する第2リング押込み部材を用いて、前記リングを前記リング仮保持治具の前記大径部から前記円筒部材の前記外周面に移乗させ、
    前記第2リング押込み部材を用いて、前記リングを前記円筒部材の前記外周面上で滑らせて前記リング溝に組み付ける、
    製造方法。
  8. 請求項7に記載の製造方法であって、
    前記第1リング押込み部材は、円筒部と、前記円筒部から延びる複数の弾性片と、を有する、
    製造方法。
  9. 請求項7又は8に記載の製造方法であって、
    前記リング仮保持治具に前記リングを仮保持させるために前記リングを前記リング仮保持治具に対して相対的に移動させるとき、前記大径部の外径よりも大きい外径を有するリング移動規制部材を前記リング仮保持治具の前記大径部に隣接させる、
    製造方法。
  10. 請求項7から9までの何れか1項に記載の製造方法であって、
    前記リング仮保持治具は、前記リング仮保持治具を前記円筒部材に取り付けたときに前記円筒部材の内部空間に挿入される仮保持挿入部を含み、
    前記仮保持挿入部の外周面に仮保持側ロック孔が形成されており、
    前記円筒部材は、径方向に貫通する円筒部材側ロック孔を有し、
    前記リングを仮保持する前記リング仮保持治具を前記円筒部材に取り付けるとき、前記リング仮保持治具の前記仮保持挿入部を前記円筒部材の前記内部空間に挿入すると共に、前記円筒部材側ロック孔及び前記仮保持側ロック孔を互いに位置合わせし、前記円筒部材側ロック孔及び前記仮保持側ロック孔にロックピンを挿入する、
    製造方法。
  11. 請求項10に記載の製造方法であって、
    前記リング仮保持治具は、前記仮保持側ロック孔に挿入された前記ロックピンと磁気的に結合する永久磁石を有する、
    製造方法。
  12. 請求項7から11までの何れか1項に記載の製造方法であって、
    前記第2リング押込み部材は、円筒部と、前記円筒部の端部を閉塞する蓋部と、ボルトと、を含み、
    前記ボルトは、少なくともネジ部を有するボルト本体と、頭部と、を含み、
    前記蓋部には、ボルト貫通孔が形成されており、
    前記ボルト貫通孔には、前記ボルトの前記ボルト本体が挿入されており、
    前記リング仮保持治具には前記ボルト貫通孔に対応するネジ穴が形成されており、
    前記リングを前記円筒部材の前記外周面上で滑らせて前記リング溝に組み付けるとき、前記リング仮保持治具の前記ネジ穴に前記ボルトの前記ネジ部を締結することで、前記リング仮保持治具を前記第2リング押込み部材内に引き込む、
    製造方法。
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