JP2564408Y2 - 主軸装置 - Google Patents

主軸装置

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JP2564408Y2
JP2564408Y2 JP1992004928U JP492892U JP2564408Y2 JP 2564408 Y2 JP2564408 Y2 JP 2564408Y2 JP 1992004928 U JP1992004928 U JP 1992004928U JP 492892 U JP492892 U JP 492892U JP 2564408 Y2 JP2564408 Y2 JP 2564408Y2
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clamp mechanism
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隆仁 吉見
勝彦 竹内
耕造 今西
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、スピンドルの高速回
転時にクランプ機構を引張るドローバの径方向の振動を
抑えるための改良を施した主軸装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の主軸装置としては、図2に示すよ
うな構成のものがある。工作機械の基体(図示略)に設
けられたハウジング15の軸心には、スピンドル1がベ
アリング2〜5を介して回転自在に支持されている。ス
ピンドル1の先端部1aには工具6が嵌入するテーパ穴
1bが形成されており、このテーパ穴1bの内奥に工具
6を着脱自在に保持するクランプ機構7が設けられてい
る。スピンドル1の軸心にはドローバ10が挿通されて
おり、このドローバ10は、その外周に多数挿通された
皿ばね(一部図示略)11によって図中右方へ付勢され
ている。この皿ばねの反発力によりドローバ10の前端
(図中左方を前方とする)に連結されたコレットチャッ
ク8が後方へ引張られるため、このコレットチャック8
が工具6のプルスタッド9を把持した状態で後方へ引張
り、これによって工具6はテーパ穴1b内に密着保持さ
れる。工具6を取り外すときには、油圧シリンダ12の
ピストン13を突出させてドローバ10の後端10aを
前方へ押すことによって、コレットチャック8が前進し
つつ開いてプルスタッド9を開放するため、工具6を取
り外すことができる。そして、従来の主軸装置は、スピ
ンドル1の回転時に積層した皿ばね11の中間部が径方
向にずれて振動することを防止するために、ドローバ1
0の中間部にスリーブ14が1つ又は複数嵌入されてい
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例にあっては、前記スリーブ14の内周とドローバ1
0外周との間には、前記ドローバ10が工具6の着脱操
作に伴って軸方向に進退移動することを許容するための
微小隙間が設けられており、また、スリーブ14外周と
スピンドル1内周との間にも、スリーブ14が軸方向に
摺動することを許容するための微小隙間が設けられてい
る。このため、スピンドル1が回転したとき、殊に高速
回転したときには、前記微小隙間の分だけスリーブ14
とともに積層した皿ばね11の中間部が径方向にずれて
振動し、加工精度の低下を招くおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本考案の主軸装置は、工作機械の基体に設けられた
ハウジング内に回転自在に支持された中空のスピンドル
と、該スピンドルの先端部内に設けられて、工具を着脱
自在に係合保持するクランプ機構と、該クランプ機構に
連結され、スピンドル内に挿通されたドローバと、該ド
ローバの外周に多数挿通され、該ドローバを前記クラン
プ機構を引張る方向に付勢する皿ばねとを備え、前記ド
ローバにより前記クランプ機構を引張ることによって該
クランプ機構に工具を係合保持し、前記ドローバを皿ば
ねの反発力に反して押し出すことによって前記クランプ
機構から工具が離脱するように構成された主軸装置にお
いて、前記ドローバの中間部の外周とスピンドル内周と
の間に、スラストボールベアリングを転動可能にこのベ
アリングのボールが前記ドローバの外周とスピンドルの
内周とに直接当接するよう圧入し、スラストボールベア
リングの両側に前記皿ばねを配置したことを特徴とする
ものである。
【0005】
【作用】スラストボールベアリングは球体を周方向に並
べたものであるから、ドローバの軸方向に転動可能であ
り、ドローバの円滑な進退移動の許容及び皿ばねの偏り
の解消という前記従来例におけるスリーブ13と同様の
作用を呈する。さらに、スラストボールベアリングは、
このベアリングのボールが前記ドローバの外周とスピン
ドルの内周とに直接当接するよう、ドローバの中間部の
外周とスピンドルとの間に微小の締め代を有して圧入さ
れているから、スラストボールベアリングの各ボールの
表面とドローバ外周との間及びスピンドル内周との間は
密着している。これにより、スピンドルが高速回転した
ときでも、積層した皿ばねの中央部はスラストボールベ
アリングによって撓みが生じないように支持されている
ため、皿ばねが径方向に振動することを防止できる。
【0006】
【実施例】以下、本考案に係る主軸装置の一実施例を図
面に基づいて説明する。工作機械の基体(図示略)に設
けられたハウジング20の軸心には、中空のスピンドル
21がベアリング22〜25を介して回転自在に支持さ
れている。スピンドル21は、スピンドル21の中央部
21cの外周に配置されたビルトインモータ(図示略)
によって回転し、スピンドル21の先端部21aに係合
保持された工具26を回転させる。
【0007】スピンドル21の先端部21aには、工具
26が嵌入するテーパ穴21bが形成されており、この
テーパ穴21bの内奥に工具26を着脱自在に保持する
クランプ機構27が設けられている。このクランプ機構
27は、コレットチャック28を用いたものである。ス
ピンドル21の軸心にはドローバ30が挿通されてお
り、このドローバ30の前端(図中左方を前方とする)
はコレットチャック28に連結され、後端30aはスピ
ンドル21の後端から突出している。ドローバ30の後
端30aには、円筒状の皿ばね押え31が螺合されてお
り、この皿ばね押え31はスピンドル21内周21d内
で摺動可能である。また、ドローバ30の前部には、ク
ランプ機構27の後方に形成されたスピンドル21内の
段部21fに当接する円筒状の皿ばね受け32が摺動可
能に挿通されている。この皿ばね受け32もスピンドル
21内周21で摺動可能である。そして、これら皿ばね
押え31と皿ばね受け32の間に多数の皿ばね(中間の
一部分の図示省略)33が挿通されている。これらの皿
ばね33は、3枚の傘状の皿ばねを重ねたものを一組と
して、隣接する組の皿ばねの開く向きが互いに逆となる
ように並べたものである。皿ばね押え31をドローバ3
0に螺入させることによって、皿ばね33は皿ばね押え
31と皿ばね受け32との間で圧縮されている。従っ
て、皿ばね33はその反発力により皿ばね押え31を後
方へ押圧しており、これによって皿ばね押え31が螺合
しているドローバ30も後方へ付勢されている。
【0008】ドローバ30が後方へ引張られるとコレッ
トチャック28が後方へ引張られ、スピンドル21の内
周に形成されたカム21eとコレットチャック28の外
周に形成された突起28aとの係合がはずれてコレット
チャック28が閉じるため、コレットチャック28に工
具26の後端のプルスタッド29が把持されてテーパ穴
21b内に密着保持される。工具26を取り外すときに
は、油圧シリンダ41に図示しない油圧ポンプから油圧
を供給することによりピストン42が突出し、このピス
トン42がドローバ30の後端30aを前方へ押す。こ
れにより、ドローバ30は皿ばね33の反発力に反して
前動するため、コレットチャック28が図中想像線で示
すように前進しつつカム21eと突起28aとが係合し
て開き、プルスタッド29を開放する。従って、工具2
6はクランプ機構27から抜き出すことができる。
【0009】さらに、ドローバ30の中間部の外周とス
ピンドル内周21dとの間に、スラストボールベアリン
グ36が転動可能に、このベアリングのボールがドロー
バ30の外周とスピンドル21の内周とに直接当接する
よう、圧入されている。すなわち、スラストボールベア
リング36の全てのボールは、ボール表面の互いに背向
する部分で、ドローバ30の外周とスピンドル21の内
周とに押圧力を持って当接している。スラストボールベ
アリング36は、ドローバ30外周とスピンドル内周2
1dとの間隔より極微小量長い直径を有する複数の球体
37をドローバ30の周囲に一列に並べかつドローバ3
0の軸方向に二列並べたものである。またスラストボー
ルベアリング36は、前記球体37が嵌入して位置決め
される孔が形成され、球体表面に円滑面で接触して球体
間の隙間を埋める円環状のリテーナ38を備えている。
ここでリテーナ38は、スラストボールベアリング36
のボールがドローバ30の外周とスピンドル21の内周
とに当接するのを妨げない形状をしている。さらにスラ
ストボールベアリング36は、リテーナ38と皿ばね3
3との間に介装された平板円環状のカラー34,35を
備えている。
【0010】ボールベアリング36は、適宜な締め代
(例えば、数μm)を有してドローバ30とスピンドル
内周21d間に圧入されているから、スラストボールベ
アリング36の表面とドローバ30外周との間及びスピ
ンドル内周21dとの間は隙間なく密着している。従っ
て、ドローバ30は、少なくともスラストボールベアリ
ング36で支持されている部分においては、微小な撓み
さえも発生しない。又、積層した皿ばね33の中間部も
カラー34,35、リテーナ38、球体37を介してス
ピンドル21に支持されているので、皿ばね33の撓み
も生じない。これにより、スピンドル21が高速で回転
した場合であっても、積層した皿ばね33が径方向に振
動することを防止できる。
【0011】また、工具26の着脱時にドローバ30が
軸方向に進退移動する場合には、スラストボールベアリ
ング36,37が軸方向に転動してドローバ30の進退
移動を許容する。さらに、皿ばね33の圧縮密度に偏り
が生じた場合には、圧縮反力の大きい側からスラストボ
ールベアリング36,37が押圧されて皿ばね33の圧
縮密度が均一になるような位置まで転動して、皿ばね3
3の偏りを解消することができる。
【0012】なお、前記スラストボールベアリングの装
着位置は、ドローバ30の中間部の撓み防止を必要とす
る部位に適宜に設定すれば良いし、装着数も限定される
ものではない。また、クランプ機構27はコレットチャ
ック28を有するもの以外であっても良く、ドローバ3
0の進退移動によって工具26の把持と開放ができるも
のであれば本考案を適用できる。
【0013】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案の主
軸装置は、ドローバの中間部の外周とスピンドル内周と
の間に、スラストボールベアリングを転動可能にこのベ
アリングのボールが前記ドローバの外周とスピンドルの
内周とに直接当接するよう圧入したことによって、スラ
ストボールベアリングの表面とドローバ外周との間及び
スピンドル内周との間の微小隙間を無くして積層した皿
ばねの中間部が径方向に撓むことを防止でき、これによ
り、スピンドルが高速回転したときでも、積層した皿ば
ねが径方向に振動することがない。従って、本考案の主
軸装置は、スピンドルを高速回転させることを可能と
し、また、スピンドルが高速回転した場合であっても積
層した皿ばねの径方向の振動により加工精度が低下する
ことがなく、高精度の加工が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る主軸装置の一実施例の構成を示す
断面図である。
【図2】従来の主軸装置の一例の断面図である。
【符号の説明】
20…ハウジング 21…スピンドル 26…工具 27…クランプ機構 30…ドローバ 33…皿ば
ね 36…スラストボールベアリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の基体に設けられたハウジング
    内に回転自在に支持された中空のスピンドルと、 該スピンドルの先端部内に設けられて、工具を着脱自在
    に係合保持するクランプ機構と、 該クランプ機構に連結され、スピンドル内に挿通された
    ドローバと、 該ドローバの外周に多数挿通され、該ドローバを前記ク
    ランプ機構を引張る方向に付勢する皿ばねとを備え、 前記ドローバにより前記クランプ機構を引張ることによ
    って該クランプ機構に工具を係合保持し、前記ドローバ
    を皿ばねの反発力に反して押し出すことによって前記ク
    ランプ機構から工具が離脱するように構成された主軸装
    置において、 前記ドローバの中間部の外周とスピンドル内周との間
    に、スラストボールベアリングを転動可能にこのベアリ
    ングのボールが前記ドローバの外周とスピンドルの内周
    とに直接当接するよう圧入し、スラストボールベアリン
    グの両側に前記皿ばねを配置したことを特徴とする主軸
    装置。
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JP4715820B2 (ja) * 2007-08-14 2011-07-06 日本精工株式会社 主軸装置
CN110270873A (zh) * 2019-07-27 2019-09-24 重庆第二机床厂有限责任公司 机床送料装置

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