JP2771495B2 - スピンドル装置 - Google Patents

スピンドル装置

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JP2771495B2
JP2771495B2 JP7304810A JP30481095A JP2771495B2 JP 2771495 B2 JP2771495 B2 JP 2771495B2 JP 7304810 A JP7304810 A JP 7304810A JP 30481095 A JP30481095 A JP 30481095A JP 2771495 B2 JP2771495 B2 JP 2771495B2
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博樹 米山
晋哉 中村
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ASUKA TOREEDEINGU KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q1/00Members which are comprised in the general build-up of a form of machine, particularly relatively large fixed members
    • B23Q1/0063Connecting non-slidable parts of machine tools to each other
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q1/00Members which are comprised in the general build-up of a form of machine, particularly relatively large fixed members
    • B23Q1/70Stationary or movable members for carrying working-spindles for attachment of tools or work

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gripping On Spindles (AREA)
  • Turning (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械等のスピ
ンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば工具自動交換装置(以下、ATC
と略称する。)を備えたマシニングセンタなどの工作機
械では、図6に示すように、スピンドル軸1の前端に工
具取付け用のテーパ孔2を形成して、該テーパ孔2に工
具ホルダ3のテーパシャンク部4を嵌合することにより
所定の工具を装着するようにしている。このものは工具
ホルダ3の支持を、テーパシャンク部4とテーパ孔2と
の間の当たりに加えて、工具ホルダ3のフランジ部3f
の端面3aとスピンドル軸1の端面1aとの間にも当た
りをとる所謂テーパ,端面両当たり方式とし、これによ
り工具ホルダ3ひいては工具の支持剛性を高めて重切削
等を可能にすると共に、仕上げ切削の場合にも良好な切
削面が得らるようにしている。
【0003】ところで、このようなテーパ,端面両当た
り方式としたスピンドル装置においては、テーパ孔2内
面とこれに交叉するスピンドル軸端面1aとをそれぞれ
テーパシャンク部4外面とフランジ部3fの端面3aと
に同時に接触させることは困難であるため、実際にはテ
ーパ孔2とテーパシャンク部4とが当たった状態で、工
具ホルダ3のフランジ部端面3aとスピンドル軸端面1
aとの間のすき間δの大きさを負にして予圧を与え、こ
れによりフランジ部端面3aとスピンドル軸端面1aと
を押圧接触させて当たりをとるようにしている。
【0004】しかしながら、このような方法では、すき
間δの大きさがマイナス2μm程度と極めて厳しい条件
で上述した当たりを管理する必要があるためその管理が
非常の面倒であり、しかも、工具の種類は多種に及ぶた
め該工具の交換の際に、それらの全ての工具ホルダ3に
ついてフランジ部端面3aとスピンドル軸端面1aとの
すき間を管理することはかなり難しいことから、多種に
及ぶ工具ホルダ3に互換性を持たせることができないと
いう不都合がある。
【0005】そこで、かかる不都合を解消するために、
特開平7−178607号公報に記載のスピンドル装置
を本出願人は先に提案した。このスピンドル装置は、図
7に示すように、スピンドル軸1の前端(左端)外周部
に小径部30と大径部31とが後端側に向けて順番に形
成されており、該前端外周部には固定用スリーブ33が
小径部30と大径部31とにそれぞれ締め代をもって嵌
合されている。また、小径部30と大径部31との段差
部32を臨む固定用スリーブ33の内周部には、流体通
路34が設けられている。
【0006】そして、スピンドル軸1のテーパ孔2に工
具ホルダ3のテーパシャンク部4を嵌合した状態で流体
通路34に流体圧を付与することにより、該流体圧が、
固定用スリーブ33の径方向外方に作用して該固定用ス
リーブ33を同方向に拡張させ、これにより締め代を開
放して固定用スリーブ33の軸方向の移動を許容すると
同時に、小径部30と大径部31との段差部32に対応
する固定用スリーブ33の段差部33cに軸方向に作用
して固定用スリーブ33を前方に押し出す。これによ
り、固定用スリーブ33の前端面33aが工具ホルダ3
のフランジ部端面3aに所定の押圧力で押しつけられて
当接する。次いで、該当接状態で流体圧を解除すると、
固定用スリーブ33が径方向内方に収縮して元の状態に
戻り小径部30及び大径部31に締め代をもって強固に
外嵌固定される。
【0007】このように、このスピンドル装置では、ス
ピンドル軸1のテーパ孔2と工具ホルダ3のテーパシャ
ンク部4との間の当たりに加えて、工具ホルダ3のフラ
ンジ部3fの端面3aが、スピンドル軸1前端部に締め
代をもって強固に外嵌固定された固定用スリーブ33の
前端面33aに常に所定の押圧力で当接されるので、工
具ホルダ3の支持剛性を大きくすることができると共
に、その支持を安定したものとすることができ、これに
より、工具ホルダ3のフランジ部端面3aとスピンドル
軸端面1aとのすき間管理の必要性をなくして上述した
不都合を解消している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
スピンドル装置においては、工具ホルダ3のフランジ部
3fの外径がスピンドル軸1の小径部30の外径より小
さい場合は、固定用スリーブ33の前端面33aをフラ
ンジ部端面3aに当接させることができないという不都
合がある。この場合、小径部30の外径を小径にして固
定用スリーブ33の前端面33aの内径を小径にするこ
とが考えられるが、このように小径部30の外径を小径
にするとテーパ孔2との関係から小径部30の肉厚が薄
くなって構造的に無理がある。
【0009】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、工具ホルダの支持剛性を大きくする
ことができると共に、工具ホルダのフランジ部端面とス
ピンドル軸の端面とのすき間管理の必要性をなくして多
種に及ぶ工具ホルダに互換性を持たせることができるの
は勿論のこと、スピンドル軸の小径部より小径のフラン
ジ部を有する工具ホルダでも該小径部の肉厚を薄くする
ことなくスピンドル軸に装着することができるスピンド
ル装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明に係るスピンドル装置は、工具取付け用の
テーパ孔を前端に有しかつ該前端外周面に小径部と大径
部とが後端側に向けて順番に形成されスピンドル軸と、
該スピンドル軸のテーパ孔に嵌合されるテーパシャンク
部を有しかつ該テーパシャンク部より大径のフランジ部
を有する工具ホルダと、前記スピンドル軸の小径部と大
径部とにそれぞれ締め代をもって外嵌されると共に、該
スピンドル軸の小径部と大径部との段差部に対応する部
分に流体通路を有する固定用スリーブとを備え、前記流
体通路に流体圧を付与することにより、前記締め代を開
放して前記固定用スリーブを前記スピンドル軸の前端側
に移動させて前記工具ホルダのフランジ部に当接させ、
該当接状態で前記流体圧を解除することにより、前記固
定用スリーブを前記スピンドル軸に外嵌固定するように
したスピンドル装置において、前記固定用スリーブの前
記フランジ部に当接する部分の内径を、前記スピンドル
軸の小径部の外径より小さくしたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明では、固定用スリーブの工具ホルダのフ
ランジ部に当接する部分の内径を、スピンドル軸の小径
部の外径より小さくすることにより、スピンドル軸の小
径部の外径より小径のフランジ部を有する工具ホルダで
も該小径部の肉厚を薄くすることなく該フランジ部に固
定用スリーブを当接させることを可能にする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図1及び図2を参照して説明する。図1は本発明の実
施の形態の一例であるスピンドル装置を説明するための
説明的断面図、図2は工具取り付け部分の詳細図であ
る。尚、従来例と同一または相当部分には同一の符号を
付して説明する。
【0013】まず、図1を参照して構成を説明すると、
スピンドル装置のスピンドル軸1は、ハウジング8内に
挿通配置されて、その前端部(左端部)が複数個(図で
は4個)の玉軸受6に、後端部(右端部)が一個のころ
軸受7によって回転自在に水平支承されている。ハウジ
ング8は、円筒状の外筒10と、該外筒10の前端面に
ボルトB1で固定された前蓋11と、該外筒10の後端
面にボルトB2で固定された後蓋12とを備える。外筒
10の軸方向の略中央部外周部にはスピンドル装置を工
作機械のスピンドル取付け機台等に取り付けるための取
付け用フランジ9が形成されており、該取付け用フラン
ジ9より後端側の外周部には螺旋溝Eが形成されてい
る。螺旋溝Eは、スピンドル装置を図示しないボアに取
り付けた場合に該ボアの内面との間に冷却用の螺旋状通
路を形成するための溝であり、該通路に冷却流体を流す
ことによりスピンドル装置を冷却するようにされてい
る。
【0014】スピンドル軸1の前端部を支承する複数個
の玉軸受6の互いに隣り合う外輪6a間には、外間座1
3が介在されている。また、最も前端側の玉軸受6の外
輪6aは前蓋11によって押さえられ、最も後端側の玉
軸受6の外輪6aは外筒10の内周部に形成された段差
部10aによって受け止められており、これにより、各
外輪6aが外筒10の内周部に固定配置されている。各
玉軸受6の互いに隣り合う内輪6b間には、内間座14
が介在されている。また、最も後端側の玉軸受6の内輪
6bはスピンドル軸1に外嵌された押さえリング15に
より押さえられ、最も前端側の玉軸受6の内輪6bはス
ピンドル軸1の外周部に形成された段差部10bによっ
て受け止められており、これにより、各内輪6bがスピ
ンドル軸1の外周部に固定配置されている。
【0015】一方、スピンドル軸1の後端部を支承する
ころ軸受7の外輪7aは後蓋12によって押さえられる
と共に、外筒10の内周部に形成された段差部10cに
よって受け止められており、これにより、外輪7aが外
筒10の内面に固定されている。ころ軸受け7の内輪7
bは、後蓋12の中央部を貫通してスピンドル軸1に外
嵌されて内輪7bを押さえるリング状の内輪押さえ蓋1
6と、この内輪押さえ蓋16に当接するプーリ17とに
よってスピンドル軸1の外周面に固定配置されている。
尚、図1において符号10dはスピンドル軸1の外周部
に形成されてころ軸受7の内輪7bを内間座7cを介し
て受け止める段差部である。
【0016】プーリ17は、内輪押さえ蓋16から突出
するスピンドル軸1の後端外周面に締りばめによって外
嵌固定されている。該プーリ17にベルト機構を介して
駆動モータ(共に図示せず。)の動力を伝達することに
より、スピンドル軸1が回転駆動されるようになってい
る。尚、図1において符号Fは、プーリ17をスピンド
ル軸1から取り外す場合に該プーリ17の嵌合面に流体
圧を付与して締め代を開放するための流体供給路であ
る。
【0017】スピンドル軸1には、前端面から後端側に
向けて次第に縮径する工具取付け用のテーパ孔2と、こ
のテーパ孔2の奥からスピンドル軸1の後端に抜ける貫
通孔18とがスピンドル軸1の軸心に沿って形成されて
いる。テーパ孔2には、工具21を保持する工具ホルダ
3のテーパシャンク部4が嵌合されている。工具ホルダ
3には、そのテーパシャンク部4の基端にテーパシャン
ク部分より大径とされたフランジ部3fが設けられてい
る。フランジ部3fの外径は、スピンドル軸1前端に形
成された小径部30(後述する。)より小径とされてい
る。ここで、この実施の形態では、図2に示すように、
工具ホルダ3として、該工具ホルダ3のフランジ部端面
3aからテーパシャンク部4のテーパ大径基準位置まで
の寸法L(この実施の形態では0.010mm以内とす
る。)が一定に管理されたものを用いる。尚、図1にお
いて符号29は工具ホルダ3とスピンドル軸1の回転方
向の位置決めをするドライブキーであり、ボルト(図示
せず。)によってスピンドル軸1の前端面に固定されて
いる。
【0018】また、図1に示すように、テーパシャンク
部4の先端には小径の頸部22aと大径の頭部22bと
からなるプルスタッド22が取り付けられており、該プ
ルスタッド22は貫通孔18内に軸方向に移動自在に内
挿されたスリーブ24にボール23を介して着脱自在に
把持されている。ボール23は、周方向に複数個配置さ
れて径方向外方に退避可能にスリーブ24に保持されて
いる。スリーブ24の後端には、該スリーブ24を軸方
向に進退駆動させるための駆動用のドローバー25が連
結されている。ドローバー25は貫通孔18内を通って
スピンドル軸1の後端から突出しており、その突出端に
は図示しないピストンが連結されている。
【0019】そして、ピストンの駆動を解除すると、ド
ローバー25が貫通孔18内で該ドローバー25に外挿
された多数の皿ばね26の付勢力によって後退し、スリ
ーブ24も後退する。このとき、ボール23はテーパ孔
2に隣接する貫通孔18の比較的大径のスペース18a
から後端側の小径スペース18bに移動しつつ貫通孔1
8の内周面に押されてスリーブ24の内周面から径方向
内方に突出し、これにより、ボール23がプルスタッド
22の頭部22bを把持して工具ホルダ3ひいては工具
21が取り付けられる。
【0020】また、ピストンを駆動させると、ドローバ
ー25が皿ばね26の付勢力に抗して前進してスリーブ
24が前進する。このとき、ボール23は貫通孔18の
小径スペース18bから大径スペース18aに移動しつ
つ径方向外方に退避してスリーブ24の内径面から引っ
込み、これにより、ボール23によるプルスタッド頭部
22bの把持が解除されて工具ホルダ3ひいては工具2
1の取り外しが可能になる。尚、図1において符号27
はスピンドル軸1の後端部から貫通孔18に内挿されて
皿ばね26を押さえる押さえリング、28は押さえリン
グ27をスピンドル軸1に固定するための止めナットで
ある。
【0021】図2に示すように、ハウジング8の前蓋1
1から突出するスピンドル軸1の前端外周部には、小径
部30と大径部31とが後端側に向けて順番に形成され
ている。また、小径部30より前端側のスピンドル軸1
外周部には、小径部30より小径の最小径部30aが形
成されている。最小径部30aは、工具ホルダ3のフラ
ンジ部3fの外径より小径とされている。
【0022】また、スピンドル軸1の前端外周部には、
固定用スリーブ33が外嵌されている。固定用スリーブ
33は、スピンドル軸の小径部30と大径部31とに対
してそれぞれ締め代をもって外嵌されている。また、固
定用スリーブ33とスピンドル軸1の最小径部30aと
の間には所定のすき間が形成されると共に、該最小径部
30aに対応する固定用スリーブ33の内径は工具ホル
ダ3のフランジ部3fの外径より小径とされている。こ
れにより固定用スリーブ33の前端面33aがフランジ
部3fの端面3aに当接可能とされている。尚、固定用
スリーブ33の締め代は、該固定用スリーブ33をスピ
ンドル軸1の前端部に強固に締め付けて保持するための
ものであり、固定用スリーブ33の前端面33aをフラ
ンジ部3fの端面3aに当接させて工具ホルダ3を支持
する際に、工具21から伝達される加工負荷に対して充
分に対抗できる大きさとすることが必要であり、実験的
に定められる。
【0023】固定用スリーブ33の内周面の前記スピン
ドル軸1の小径部30と大径部31との段差部32を臨
む位置には、環状凹部からなる流体通路34が形成され
ており、該流体通路34は流体供給管(図示せず。)の
接続孔35を介して外部に連通している。固定用スリー
ブ33の後端部33bは断面が凹凸の階段形状とされ、
ハウジング8の前蓋11との間に異物の侵入を防止する
ラビリンス構造のすき間36を形成して該前蓋11に非
接触で対向している。
【0024】ここで、スピンドル軸1の小径部30と大
径部31との段差部32の高さhは、固定用スリーブ3
3の内周面の段差でもあり、その段差を利用して上述し
た流体通路34に付与される流体圧によって固定用スリ
ーブ33を前進せしめ、テーパ孔2に嵌合された工具ホ
ルダ3のフランジ部3fの端面3aに当接させるべく機
能させるものである。固定用スリーブ33の前進力は、
段差部32の前後における固定用スリーブ33の内径断
面積の差の大きさと流体圧との積で定まることから、段
差部32の高さhは所要流体圧の設定値との関連により
定められる。
【0025】尚、流体供給管の接続孔35は、例えば図
3に示すようなOリング40を取り付けた接続継手41
をできるだけ簡単な動作で、しかも流体通路34に付与
された流体圧によって抜けないように装着できる構造と
する必要がある。具体的には図2に示すようなストレー
トねじ構造が最も一般的であるが、ATCで工具21の
交換を行うものではその交換スピードに対応して接続継
手41をワンタッチで自動着脱可能な構造とするのが望
ましい。この場合、例えば図3に示すように、接続継手
41と雄ねじと接続孔35の雌ねじとを半回転以内で締
め付け固定が可能な台形ねじや角ねじ等の雄ねじ42と
雌ねじ43とで構成することが考えられるが、その他の
ねじ或いはねじ方式以外の公知の着脱手段を用いても良
い。
【0026】次に、かかるスピンドル装置の作動を説明
する。工具ホルダ3のテーパシャンク部4をスピンドル
軸1のテーパ孔2に嵌合して装着する際は、ピストンを
駆動状態としてドローバー25を皿ばね26の付勢力に
抗して前進させ、これによりスリーブ24を前進させて
ボール23を径方向外方に退避させておく。そして、こ
の状態で、ATCによって運ばれてくる工具ホルダ3の
テーパシャンク部4をスピンドル軸1のテーパ孔2に挿
入し、工具ホルダ3のフランジ部3fの端面3aが固定
用スリーブ33の前端面33aに近接した位置で該固定
用スリーブ33の接続孔35に接続継手41を接続す
る。
【0027】その後、図示しない油圧供給装置から流体
通路34に作動油を供給して油圧Pを付与する。かかる
油圧Pの付与によって、固定用スリーブ33の内周面に
径方向外方の力が作用して固定用スリーブ33が拡張さ
れ、これによりスピンドル軸1の小径部30及び大径部
31に対する固定用スリーブ33の締め代が開放されて
該固定用スリーブ33の軸方向の移動が許容されると同
時に、固定用スリーブ33の内周面の段差部33cに軸
方向の力が作用して固定用スリーブ33が前方に押し出
される。これにより、固定用スリーブ33の前端面33
aが工具ホルダ3のフランジ部3fの端面3aに当接す
る。
【0028】この時、上述したように、固定用スリーブ
33の前端面33aの内径は工具ホルダ3のフランジ部
3fの外径より小径とされているため、この実施の形態
のように小径部30より小径のフランジ部3fを有する
工具ホルダ3を装着する場合においても該フランジ部3
fの端面3aに固定用スリーブ33の前端面33aを確
実に当接させることができる。
【0029】次いで、工具ホルダ3をさらに押し込んで
テーパシャンク部4をテーパ孔2に嵌合させ、テーパシ
ャンク部4先端のプルスタッド22をスリーブ24内に
挿入する。そして、この状態でピストンの駆動を解除す
ると、ドローバー25が貫通孔18内で皿ばね26の付
勢力によって後退してスリーブ24が後退すると共に、
ボール23が貫通孔18の大径スペース18aから後端
側の小径スペース18bに移動しつつ貫通孔18の内周
面に押されてスリーブ24の内周面から径方向内方に突
出し、これにより、ボール23がプルスタッド22の頭
部22bを把持して工具ホルダ3ひいては工具21が装
着される。装着された際には、ドローバー25は皿ばね
26によって後端側に付勢されるため、工具ホルダ3が
後方に引っ張られ、これにより、フランジ部3fの端面
3aと固定用スリーブ33の前端面33a、及びテーパ
シャンク部4の外周面とテーパ孔2の内周面とが互いに
押圧接触して密着する。。
【0030】次いで、この状態で、流体通路34から油
を抜いて油圧Pを解除することにより、固定用スリーブ
33が径方向内方に収縮して元の状態に戻り小径部30
及び大径部31に締め代をもって強固に外嵌固定され
る。この場合、流体通路34から油を抜く速さを変える
と、固定用スリーブ33の前端面33aが工具ホルダ3
のフランジ部3fの端面3aを押圧する力を変化させる
ことができるので、油を抜く速さは実験により定めた適
当な速さを適宜選択して設定する。
【0031】このように、この実施の形態においては、
スピンドル軸1のテーパ孔2と工具ホルダ3のテーパシ
ャンク部4との間の当たりに加えて、工具ホルダ3のフ
ランジ部3fの端面3aが、スピンドル軸1に締め代を
もって強固に外嵌固定された固定用スリーブ33の前端
面33aに常に所定の押圧力で当接されるので、工具ホ
ルダ3の支持剛性を大きくすることができると共に、そ
の支持を安定したものとすることができ、これにより、
工具ホルダ3のフランジ部端面3aとスピンドル軸端面
1aとのすき間管理の必要を無くして、多種にわたる工
具ホルダ3に対して互換性を持たせることが可能にな
る。
【0032】また、スピンドル軸1の小径部30の前端
側に最小径部30aを形成して固定用スリーブ33の前
端面33aの内径を工具ホルダ3のフランジ部3fの外
径より小径にしているため、この実施の形態のように小
径部30より小径のフランジ部3fを有する工具ホルダ
3を装着する場合においても、小径部30の肉厚を薄く
することなく該フランジ部3fの端面3aに固定用スリ
ーブ33の前端面33aを確実に当接させることができ
る。
【0033】更に、工具ホルダ3として、該工具ホルダ
3のフランジ部端面3aからテーパシャンク部4のテー
パ大径基準位置までの寸法L(図2参照)が一定に管理
されたものを用いているため、多種に及ぶ工具ホルダ3
の交換毎に流体通路34に油圧を付与して固定用スリー
ブ33の軸方向の位置調整をしなくても、テーパシャン
ク部4とテーパ孔2、及びフランジ部3fの端面3aと
固定用スリーブ33の前端面33aとを同時に当接させ
ることができる。
【0034】図5は上記実施の形態の変形例を示すもの
であり、固定用スリーブ33の流体通路34に油を供給
した場合に、その油圧により作用する軸方向の力で固定
用スリーブ33がスピンドル軸1前端部から抜けないよ
うに、固定用スリーブ33の後端外周部に段部33dを
形成すると共に、該固定用スリーブ33が所定距離軸方
向前方に移動した際に該段部33dに係止してそれ以上
の移動を阻止する係止突起33tを前蓋11にねじ止め
されたリング状の抜け落ち防止ストッパSTの内周面に
形成したものである。
【0035】尚、上記実施の形態では、工具ホルダ3の
種類として、テーパシャンク部4がJIS規格に定めら
れているBTタイプ(ロングテーパ)の場合について説
明したが、これに限らず、図4に示すように、DIN式
のショートテーパタイプの工具ホルダ3Aについても本
発明を適用可能である。また、スピンドル軸1の前端部
の工具ホルダ取付け構造以外の部分の構造についても、
この実施の形態に限定されるものではなく、他の公知の
類似構造を任意に適用して良い。
【0036】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、スピンドル軸のテーパ孔と工具ホルダのテー
パシャンク部との間の当たりに加えて、工具ホルダのフ
ランジ部端面が、締め代をもってスピンドル軸に強固に
外嵌固定された固定用スリーブの前端面に常に所定の押
圧力で当接されるので、工具ホルダの支持剛性を大きく
することができると共に、その支持を安定したものとす
ることができ、これにより、工具ホルダのフランジ部端
面とスピンドル軸端面とのすき間管理の必要を無くし
て、多種にわたる工具ホルダに互換性を持たせることが
できるという効果が得られる。
【0037】また、固定用スリーブのフランジ部に当接
する部分の内径を、スピンドル軸の小径部の外径より小
さくしているので、小径部より小径のフランジ部を有す
る工具ホルダを装着する場合においても、小径部の肉厚
を薄くすることなくフランジ部端面に固定用スリーブの
前端面を確実に当接させることができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例であるスピンドル装
置を説明するための説明的断面図である。
【図2】工具取付け部分の詳細図である。
【図3】流体供給管の接続構造の一例を説明するための
説明的断面図である。
【図4】本発明をDIN式のショートテーパタイプの工
具ホルダに適用した例を説明するための説明的断面図で
ある。
【図5】工具取付け部分の変形例の詳細図である。
【図6】従来のスピンドル装置を説明するための説明図
である。
【図7】従来のスピンドル装置を説明するための説明図
である。
【符号の説明】
1…スピンドル軸 2…テーパ孔 3…工具ホルダ 3f…フランジ部 4…テーパシャンク部 30a…最小径部 30…小径部 31…大径部 32…段差部 33…固定用スリーブ 34…流体通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西井 幸司 奈良県橿原市新賀町201番地の2 NA KAGAWAビル アスカトレーディン グ株式会社内 (56)参考文献 実公 平8−11324(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23B 31/117 B23B 19/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具取付け用のテーパ孔を前端に有しか
    つ該前端外周部に後端側に向けて小径部と大径部とが順
    番に形成されスピンドル軸と、該スピンドル軸のテーパ
    孔に嵌合されるテーパシャンク部を有しかつ該テーパシ
    ャンク部より大径のフランジ部を有する工具ホルダと、
    前記スピンドル軸の小径部と大径部とにそれぞれ締め代
    をもって外嵌されると共に、該スピンドル軸の小径部と
    大径部との段差部を臨む内周部に流体通路を有する固定
    用スリーブとを備え、前記流体通路に流体圧を付与する
    ことにより、前記締め代を開放して前記固定用スリーブ
    を前記スピンドル軸の前端側に移動させて前記工具ホル
    ダのフランジ部に当接させ、該当接状態で前記流体圧を
    解除することにより、前記固定用スリーブを前記スピン
    ドル軸に外嵌固定するようにしたスピンドル装置におい
    て、 前記固定用スリーブの前記フランジ部に当接する部分の
    内径を、前記スピンドル軸の小径部の外径より小さくし
    たことを特徴とするスピンドル装置。
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