JP4335343B2 - 主軸台移動形自動旋盤用ガイドブッシュ潤滑装置 - Google Patents

主軸台移動形自動旋盤用ガイドブッシュ潤滑装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、棒材加工用の主軸台移動形自動旋盤用ガイドブッシュ潤滑装置に関し、特に固定ガイドブッシュ装置を使用した場合の主軸台移動形自動旋盤用ガイドブッシュ潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、主軸台移動形自動旋盤は、図5に示すように主軸台100に取り付けられたナット101がボールネジ102と螺合し、ホールネジ102がZ軸サーボモータ104で回転駆動されることにより矢印Aで示すようにZ軸方向(主軸台100の長手方向)に移動する。ワーク(棒材)Wはチャック106で把持されて主軸105で高速回転されるが、この回転中、ワークWの切削部位の近傍を固定ガイドブッシュ装置108で回転自在に支持してワークWのたわみ変形を防止しながら、バイト115等の加工工具で加工する。
【0003】
固定ガイドブッシュ装置108は、スリ割112を有するガイドブッシュ109、このガイドブッシュ109に同軸に嵌装されているガイドブッシュスリーブ110及びこのガイドブッシュスリーブ110に同軸に嵌装されているガイドブッシュホルダ111から成っている。ワークWの径が変わった場合は、このワークWの径に合わせてガイドブッシュ109の内径を調整するが、この調整は、ガイドブッシュ109の後端部に螺合されている調整ナット113を締めるか緩めるかすることによって行われる。ベッド103は、ボールネジ102、Z軸サーボモータ104及び固定ガイドブッシュ装置108を支持している。
【0004】
ガイドブッシュ109は、ワークWをこれと滑り接触をしながら支持しているので、ワークWとの摩擦により発熱することがある。また、ガイドブッシュ109は、切削部位の近傍に配置されているために、微細な切粉がガイドブッシュ109内に入り込んで切粉とも摩擦が生じ、全体の摩擦が更に大きくなって、発熱量が更に増加する。ガイドブッシュ109の発熱量が過大になると、ワークWがガイドブッシュ109に焼け付いたり、いわゆる「カジリ」(ここでは、ワークWがガイドブッシュ109に食いつくことをいう)を生じたりして、ワークWが回転不能になったり、固定ガイドブッシュ装置108が破損したりすることになる。このため、従来より切削部位の近傍にクーラント(潤滑油)を使用して加工せざるを得ず、このことが工場内の環境汚染の一因となっていた。
【0005】
この環境汚染を防止するための各種セミドライ加工用潤滑装置が市販されているが、固定ガイドブッシュ装置を使用する主軸台移動形自動旋盤は、通常固定ガイドブッシュ装置に潤滑油は用いられておらず、また前述のように切粉がガイドブッシュ109とワークWの隙間に入り込んでワークWとガイドブッシュ109との間で「カジリ」を起こすため、セミドライ加工を行うことは困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の課題は、固定ガイドブッシュ装置を使用した主軸台移動形自動旋盤において、クーラントを使用することが無く、又は、市販のセミドライ加工用潤滑装置を使用した場合でもクーラントも市販のセミドライ加工用潤滑装置のいずれも使用しない場合でもガイドブッシュに発熱を生じることがなく、また、ワークとガイドブッシュの間で「カジリ」を起こすことがないようにした主軸台移動形自動旋盤用ガイドブッシュ潤滑装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を達成するために、本発明の第1の観点に係る主軸台移動形自動旋盤用ガイドブッシュ潤滑装置は、主軸台移動形自動旋盤の主軸前方に配置されるガイドブッシュホルダと、該ガイドブッシュホルダに同軸に挿入固定されたガイドブッシュスリーブと、該ガイドブッシュスリーブ内に保持され先端部に放射状のスリ割を形成したガイドブッシュとを有するガイドブッシュ装置内に形成され、冷却水を前記ガイドブッシュスリーブに供給する冷却水路とミスト状の潤滑油を前記ガイドブッシュのスリ割に噴出供給する潤滑油配管とから成り、前記冷却水路は、前記ガイドブッシュホルダ内に形成され外部から冷却水が流入される冷却水供給穴と、前記ガイドブッシュスリーブの外周面に形成され、前記冷却水供給穴の他端に接続された冷却水流通溝と、前記ガイドブッシュホルダ内に形成され、一端が前記冷却水流通溝に接続され他端が該ガイドブッシュホルダの外周面に開口して前記冷却水を排出する冷却水流出穴とから成る。
【0008】
尚、前記潤滑油配管は、前記ガイドブッシュホルダ内に形成され外部からミスト状の潤滑油が供給される第1の潤滑油供給穴と、前記ガイドブッシュスリーブ内に形成され、一端で該第1の潤滑油供給穴に接続され他端が前記ガイドブッシュスリーブの内周面前端部で前記スリ割に開口し前記ミスト状の潤滑油を該スリ割に噴出する第2の潤滑油供給穴とから成り、前記ガイドブッシュ内に封止ブッシュを、前記ミスト状の潤滑油が該封止ブッシュの外周面と該ガイドブッシュの胴部の内周面との間を通って該ガイドブッシュの後部へ流出するのを阻止するために、流体密に挿入固定してもよい
【0009】
上記課題を達成するために、本発明の第2の観点に係る主軸台移動形自動旋盤用ガイドブッシュ潤滑装置は、主軸台移動形自動旋盤の主軸前方に配置されるガイドブッシュホルダと、該ガイドブッシュホルダに同軸に挿入固定されたガイドブッシュスリーブと、該ガイドブッシュスリーブ内に保持され先端部に放射状のスリ割を形成したガイドブッシュとを有するガイドブッシュ装置内に形成され、潤滑油を前記ガイドブッシュのスリ割に噴出供給する潤滑油配管から成り、前記ガイドブッシュ内に封止ブッシュを流体密に挿入固定し、前記潤滑油配管は、前記ガイドブッシュホルダ内に形成され外部から潤滑油が供給される第1の潤滑油供給穴と、前記ガイドブッシュスリーブ内に形成され一端で第1の潤滑油供給穴に接続された第2の潤滑油供給穴と、前記ガイドブッシュ内に形成され前記第2の潤滑油供給穴の他端と一端が接続された第3の潤滑油供給穴と、前記封止ブッシュに外周面に形成され該第3の潤滑油供給穴の他端に接続されるオイルジャケットと、該封止ブッシュに形成され該オイルジャケットから該封止ブッシュの、前記スリ割側の端で開放し前記スリ割に対向する長とから成る。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明のガイドブッシュ潤滑装置を取り付けた固定ガイドブッシュ装置の第1の実施形態を示し、図2のM−O−Q線に沿った縦断面図であり、図2は固定ガイドブッシュ装置を主軸と反対側の正面から見た正面図であり、図3は、図2のM−O−R線に沿った縦断面である。図4はこの発明の第2の実施形態を示すもので、図1と同様の縦断面図である。
【0011】
図1から図3を参照して、第1の実施形態の固定ガイドブッシュ装置1は、主軸3の先端に設けられたチャック2とこれの前方に設置されたバイト35との間に設けられている。ワークWがチャック2によって把持されてバイト35によって加工される際、固定ガイドブッシュ装置1によってワークWが撓むことがないように回転自在に支持されている。図示していないが、従来と同様に主軸3は主軸台に回転自在に軸支され、サーボモータの駆動によって主軸台と共にその軸線方向に移動可能になっている。
【0012】
以下、固定ガイドブッシュ装置1について述べる。同装置1はガイドブッシュホルダ5を有する。このガイドブッシュホルダ5は、主軸3の前方に配置され、図示されていないが、従来と同様にベッドに固定されているもので、主軸の軸線と同一軸線を持った断面円形の貫通穴(内径)5aを有している。
【0013】
ガイドブッシュスリーブ8は、円筒状の胴部8aとその先端に一体に形成されたフランジ8bを有し、胴部8aはその内周面によって規定される円筒状中心穴8cを有し、フランジ8b内に胴部8aの中心穴8cと共軸のテーパ穴8dが形成されている。胴部8aがガイドブッシュホルダ5の前端面からガイドブッシュホルダ5の貫通穴5aに挿入され、ガイドブッシュスリーブ8のフランジ8bをボルト9によってガイドブッシュホルダ5の前面に取り付ける。これによって、ガイドブッシュスリーブ8は、ガイドブッシュホルダ5に固定される。
【0014】
ガイドブッシュ15は、円筒形の胴部17を有し、その先端部に内周面が加工すべきワークWを回転自在に支持する案内面になっている口径部16が形成されている。この口径部16に、従来と同様にこれが半径方向内外方に容易に弾性変形し得るように、円周方向に離間された3個の放射状のスリ割16aが形成されている。口径部16の外周がガイドブッシュスリーブ8のテーパ穴8dのテーパに実質的に等しいテーパになっている。
【0015】
ガイドブッシュ15は、その胴部17がガイドブッシュスリーブ8の中心穴8cに挿入され、口径部16の外周面がガイドブッシュスリーブ8のテーパ穴8dに係合するようになっている。なお、口径部16は、ガイドブッシュスリーブ8のテーパ穴8dの部分によって拘束されていないときは、自身の弾性力により半径方向外方に拡張している。また、ガイドブッシュスリーブ8の内周面にガイドブッシュスリーブ8の中心方向に突出するキー12が設けられている。このキー12は、ガイドブッシュ15の胴部17の外周面に形成された長手方向のキー溝18に嵌合し、ガイドブッシュ15とガイドブッシュスリーブ8との間に回転が生じないようになっている。
【0016】
ガイドブッシュ15の胴部17の後方部に雄ネジ19が形成されている。調整ネジ21は、胴部21aとその後端部を形成するフランジ部21bから成り、胴部21aがガイドブッシュホルダ5の後側中心部穴にその後方から回動可能に挿入され、フランジ部21bの胴部21a側の面がガイドブッシュホルダ5の中心部の後壁面5cと接触するように配設されている。この調整ネジ21をガイドブッシュ15の雄ネジ19に螺合させて回転し、ガイドブッシュ15を主軸3の方へ引き込むことにより、ガイドブッシュ15の先端の口径部16の外径のテーパがガイドブッシュスリーブ8の先端部のテーパ穴8dに押圧される。これにより、口径部16が半径方向内側へ押されて、ガイドブッシュ15がガイドブッシュスリーブ8に固定される。取付けに際してガイドブッシュ15のキー溝18にキー12を嵌合する。
【0017】
ガイドブッシュホルダ5内に、ガイドブッシュホルダ5の後端部に形成されたフランジ5bの後端面から貫通穴5aまで第1の冷却水通路6が、そして、フランジ5bの後端面からガイドブッシュホルダ5の前端まで第1の潤滑油供給穴7が形成されている。冷却水通路6内を流れる冷却水はフランジ5bの後端面に取り付けられている継手6aを介して固定ガイドブッシュ装置1の外部の冷却水供給装置(図示せず)より供給される。また、潤滑油が、固定ガイドブッシュ装置1の外部に設けられたミスト潤滑装置30(市販のものであってよい)から配管31及びフランジ5bの後端面に取り付けられている継手7aを介して第1の潤滑油供給穴7及び後述の第2の潤滑油供給穴10内に供給される。
【0018】
ガイドブッシュスリーブ8のフランジ8b内に第2の潤滑油供給穴10が形成されている。この第2の潤滑油供給穴10は、前記第1の潤滑油供給穴7の出口(ガイドブッシュホルダ5の前面の端)に一端が接続され、他端は、ガイドブッシュスリーブ8のフランジ8bのテーパ穴8dで、ガイドブッシュ15の口径部16のスリ割16aに一致するように開口している。このため、第2の潤滑油供給穴10の数と第1の潤滑油供給穴7の数はそれぞれ3個になっている。そして、これらの穴10とスリ割16aとを一致させることは、キー12をキー溝18に挿入することによって行われる。ここで、第1の潤滑油供給穴7と第2の潤滑油供給穴10は潤滑油配管を構成する。なお、第2の潤滑油供給穴10をはじめの部分を一本にし、途中で3本に枝分かれさせて3個のスリ割に向けるようにしてもよい。
【0019】
ミスト潤滑装置30を作動すると、ミスト状潤滑油がこのミスト潤滑装置30から配管31,継手7a,第1の潤滑油供給穴7を介して第2の潤滑油供給穴10から口径部16のスリ割16a内へ矢印Bのように噴出され、口径部16の内周面とワークWの外周面との間に十分に供給されるので、両者の間の潤滑が十分に行われる。また、このミスト状潤滑油の圧力によって、ワークWをバイト35によって切削した際に生じる切粉が口径部16の内周面とワークWの外周面との間に侵入するのを阻止するから、ガイドブッシュ15とワークとの間にいわゆる「カジリ」(食い付き)が生じにくい。
【0020】
ガイドブッシュスリーブ8の胴部8aの外周に環状溝状のオイルジャケット11が形成されている。図2及び図3に示すように、このオイルジャケット11に前記第1の冷却水通路6の前端(即ち、継手6aに接続されている端と反対側の端)が接続されると共に、ガイドブッシュホルダ5内に形成された第2の冷却水通路13の一端(前端)が接続されている。第2の冷却水通路13の他端は、ガイドブッシュホルダ5のフランジ5bの後端面に取り付けられた継手13aを介して固定ガイドブッシュ装置1の外に設けられた冷却水ドレーン(図示せず)に接続されている。従って、冷却水は、継手6aから第1の冷却水通路6へ流入し、ここからオイルジャケット11へ流入してその円周方向へ流れ、次いで、第2の冷却水通路13へ流れ込み、最後に、継手13aを介して冷却水ドレーンへ流出する。この冷却水の固定ガイドブッシュ装置1内の流れによって該固定ガイドブッシュ装置1の温度の上昇を抑制する。
【0021】
ガイドブッシュ15の円筒中心穴15a内に設置された封止ブッシュ24は、その中心にワークWを回転自在に通過させる円筒穴24aが明けられている。封止ブッシュ24の前端部の外径はガイドブッシュ15に挿入を容易にするために、これに対応するガイドブッシュ15の部分の内径よりも僅かに小さくなっているが、封止ブッシュ24の後端部の外径はガイドブッシュ15の後端部の内径に実質的に等しく形成されると共に、封止ブッシュ24の外周面とガイドブッシュ15の内周面を接着して両者の間に隙間が生じることをなくし、この隙間から前記した第2の潤滑油供給穴10からスリ割16aに向けて噴出される潤滑油がガイドブッシュ15の後方(主軸3側)に流出することがないようにしている。即ち、封止ブッシュ24は、ガイドブッシュ15内に流体密に固定されている。
【0022】
セミドライミスト潤滑装置32は、切削油をミスト状にして送給するもので、市販のものも用いることができ、ここでは配管33を通ってノズル34に導くように配設されている。ノズル34の先端はワークWの加工部に向けられており、ミスト状になった切削油を加工部に供給する。
【0023】
第1の実施形態の変形例として、ミスト潤滑装置30を省略して、セミドライミスト潤滑装置32を第1の潤滑油供給穴7の継手7aに接続することができる。この場合、第2の潤滑油供給穴10からスリ割16aへ射出されたミスト状潤滑油はスリ割を越えてワークWの加工部に到達するから、このミスト状潤滑油は、ガイドブッシュ15のセミミスト潤滑を兼ねながらその先のワークWの加工部で切削油として作用する。そして、この構造は、負荷が余りかからない軽切削に適用できる。
【0024】
図4は、この発明の第2の実施形態を示す。図1〜図3に示した要素及び部分と同じものには同一の符号を付けてあり、これらについては改めて説明しない。この実施形態では、第1の冷却水通路6及び第2の冷却水通路(最初の実施形態の場合と同じで、図示されていない)は最初の実施形態の場合と構造及び作用が同じであるので、繰り返しを避けるために、これの構成及び作用も説明しない。
【0025】
潤滑油は、最初の実施形態と異なって、封止ブッシュ24から口径部16のスリ割16aに向けて潤滑油が噴出するようになっており、潤滑油供給系統は次のように構成されている。
【0026】
第1の潤滑油供給穴7は、ガイドブッシュホルダ5内を、まず、ガイドブッシュホルダ5のフランジ5bの後端面の継手7aから前方へ軸方向に延び、ガイドブッシュホルダ5の長手方向中間部で実質的に直角に曲げられて半径方向内側へ延び、ガイドブッシュホルダ5の貫通穴5aに開口する。
【0027】
第2の潤滑油供給穴10は、ガイドブッシュスリーブ8の半径方向に延びるように明けられ、その一端はガイドブッシュスリーブ8の外周面で第1の潤滑油供給穴7の、ガイドブッシュホルダ5の内周面側の端に連通し、他端はガイドブッシュスリーブ8の中心穴8cに開口している。
【0028】
ガイドブッシュ15の胴部17の中間部にも半径方向に延びる第3の潤滑油供給穴20が形成されており、それのガイドブッシュ15の外周面側の端は第2の潤滑油供給穴10の、ガイドブッシュスリーブ8の内周面側の端に接続され、第3の潤滑油供給穴20の、ガイドブッシュ15の内周面側の端は、ガイドブッシュ15の中心穴15aに開口している。
【0029】
封止ブッシュ24の中間部外周に環状溝状のオイルジャケット25が形成され、これが第3の潤滑油供給穴20の、ガイドブッシュ15の内周面側の端に連通している。第1の実施形態と同様にガイドブッシュ15に接着されてこれに対して流体密にされた封止ブッシュ24の外周にさらに3本の長溝26が形成されている。これら長溝26の各々は、オイルジャケット25から口径部16のスリ割16aへ向けて封止ブッシュ24の長手方向前方へ延びている。なお、第1の潤滑油供給穴7、第2の潤滑油供給穴10、第3の潤滑油供給穴20、オイルジャケット25及び長溝26は潤滑油配管路を構成する。
【0030】
この実施形態では、図1に示されているようなセミドライミスト潤滑装置32を継手7aに接続し、第1の実施形態のミスト潤滑装置30は省略されており、ミスト状潤滑油は、セミドライミスト潤滑装置32を作動させることによって、これから継手7a、第1、第2及び第3の潤滑油供給穴7,10,20及びオイルジャケット25を経て長溝26からその前方のガイドブッシュ15の中心穴15aの部分へ噴出され、矢印Cで示すように口径部16のスリ割16aに到達する。
【0031】
口径部16の内周面はワークWの案内面となっているので、スリ割16aに噴出されたミスト状の潤滑油によってワークWの外周面と口径部16の内周面、即ち、ワークの案内面が潤滑される。このような潤滑が行われることと、切粉等が潤滑油の圧力によってワークWの外周面と口径部16の内周面との間に入り込むことがないため、ワークWは円滑に回転し、ガイドブッシュ15とワークWとの間にいわゆる「カジリ」(食い込み)等を起こすことがない。更に、ミスト状潤滑油は口径部16のスリ割16aを超えてワークWの切削部に達し、バイト35によるワークWの加工の際に切削油としても作用するので、軽切削の場合、ワークWを効率よく切削できる。
【0032】
第2の実施形態において、図1に示されているように、ミスト潤滑装置30を第1の潤滑油供給穴7用の継手7aに接続し、セミドライミスト潤滑装置32からノズル34を介してワークWの切削部に切削油を供給するようにしてもよい。この構造は通常の切削に適するものである。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明のガイドブッシュ潤滑装置によれば、ガイドブッシュホルダに潤滑油配管を形成し、ミスト潤滑装置からミスト状潤滑油をこの潤滑油配管からガイドブッシュの口径部のスリ割に噴出させるから、口径部の内周面とワークの外周面との間が十分に潤滑されると共に、ミスト状潤滑油の圧力によってガイドブッシュ内への切粉の侵入が防止されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガイドブッシュ潤滑装置を取り付けた固定ガイドブッシュ装置の第1の実施形態の、図2のM−O−Q線に沿う断面図である。
【図2】図1の固定ガイドブッシュ装置を主軸と反対側の正面から見た正面図である。
【図3】図2のM−O−R線に沿う断面図である。
【図4】この発明の第2の実施形態の、図1と同様の断面図である。
【図5】従来の主軸台移動形自動旋盤の主軸台と固定ガイドブッシュ装置を示す一部を断面した概略図である。
【符号の説明】
1 固定ガイドブッシュ装置
2 チャック
3 主軸
5 ガイドブッシュホルダ
7 第1の潤滑油供給穴
8 ガイドブッシュスリーブ
10 第2の潤滑油供給穴
11 オイルジャケット
13 第2の冷却水通路
15 ガイドブッシュ
16 口径部
16a スリ割
17 胴部
18 キー溝
20 第3の潤滑油供給穴
21 調整ネジ
24 封止ブッシュ
25 オイルジャケット
26 長溝
30 ミスト潤滑装置
32 セミドライミスト潤滑装置
33 配管
34 ノズル
35 バイト
W ワーク(棒材)

Claims (3)

  1. 主軸台移動形自動旋盤の主軸前方に配置されるガイドブッシュホルダと、該ガイドブッシュホルダに同軸に挿入固定されたガイドブッシュスリーブと、該ガイドブッシュスリーブ内に保持され先端部に放射状のスリ割を形成したガイドブッシュとを有するガイドブッシュ装置内に形成され、冷却水を前記ガイドブッシュスリーブに供給する冷却水路とミスト状の潤滑油を前記ガイドブッシュのスリ割に噴出供給する潤滑油配管とから成り、
    前記冷却水路は、前記ガイドブッシュホルダ内に形成され外部から冷却水が流入される冷却水供給穴と、前記ガイドブッシュスリーブの外周面に形成され、前記冷却水供給穴の他端に接続された冷却水流通溝と、前記ガイドブッシュホルダ内に形成され、一端が前記冷却水流通溝に接続され他端が該ガイドブッシュホルダの外周面に開口して前記冷却水を排出する冷却水流出穴とから成ることを特徴とする主軸台移動形自動旋盤用ガイドブッシュ潤滑装置。
  2. 前記潤滑油配管は、前記ガイドブッシュホルダ内に形成され外部からミスト状の潤滑油が供給される第1の潤滑油供給穴と、前記ガイドブッシュスリーブ内に形成され、一端で該第1の潤滑油供給穴に接続され他端が前記ガイドブッシュスリーブの内周面前端部で前記スリ割に開口し前記ミスト状の潤滑油を該スリ割に噴出する第2の潤滑油供給穴とから成り、前記ガイドブッシュ内に封止ブッシュを、前記ミスト状の潤滑油が該封止ブッシュの外周面と該ガイドブッシュの胴部の内周面との間を通って該ガイドブッシュの後部へ流出するのを阻止するために、流体密に挿入固定することを特徴とする請求項1に記載の主軸台移動形自動旋盤用ガイドブッシュ潤滑装置。
  3. 主軸台移動形自動旋盤の主軸前方に配置されるガイドブッシュホルダと、該ガイドブッシュホルダに同軸に挿入固定されたガイドブッシュスリーブと、該ガイドブッシュスリーブ内に保持され先端部に放射状のスリ割を形成したガイドブッシュとを有するガイドブッシュ装置内に形成され、潤滑油を前記ガイドブッシュのスリ割に噴出供給する潤滑油配管から成り、
    前記ガイドブッシュ内に封止ブッシュを流体密に挿入固定し、前記潤滑油配管は、前記ガイドブッシュホルダ内に形成され外部から潤滑油が供給される第1の潤滑油供給穴と、前記ガイドブッシュスリーブ内に形成され一端で該第1の潤滑油供給穴に接続された第2の潤滑油供給穴と、前記ガイドブッシュ内に形成され前記第2の潤滑油供給穴の他端と一端が接続された第3の潤滑油供給穴と、前記封止ブッシュに外周面に形成され該第3の潤滑油供給穴の他端に接続されるオイルジャケットと、該封止ブッシュに形成され該オイルジャケットから該封止ブッシュの、前記スリ割側の端で開放し前記スリ割に対向する長溝とから成ることを特徴とする主軸台移動形自動旋盤用ガイドブッシュ潤滑装置。
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