JP7433096B2 - 業務可視化装置、業務可視化方法、及びプログラム - Google Patents

業務可視化装置、業務可視化方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、業務可視化装置、業務可視化方法、及びプログラムに関する。
近年、プロセスマイニング技術を利用して、業務プロセスを可視化する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような業務プロセスを可視化する技術では、業務システムの実行ログに基づいて、業務プロセスを可視化することで、業務仕様の把握に利用されている。
特開2017-187953号公報
しかしながら、上述したような業務プロセスを可視化する技術では、膨大で複雑な業務システムの処理が可視化されるため、業務仕様の必要な部分を効率よく把握することが困難であった。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、業務仕様の必要な部分を効率よく把握することができる業務可視化装置、業務可視化方法、及びプログラムを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、テーブルの配列を定義したテーブルレイアウト情報に基づいて、前記テーブルにおける予め定められた対象テーブルの主キーの位置を抽出する主キー抽出部と、業務プロセスが実行された際の、日時情報と、前記業務プロセスに含まれる機能を識別する機能識別情報と、前記機能において処理する前記テーブルを識別するテーブル識別情報と、前記テーブルに対する処理の種類を示す処理種別情報と、前記テーブルが記憶するテーブル情報とを対応付けた履歴レコードを複数含む更新履歴情報から、前記主キー抽出部が抽出した前記主キーの位置に基づいて、前記主キーを含むテーブルに対する前記履歴レコードを抽出し、抽出した履歴レコードと当該主キーの値を示す主キー情報とを対応付けたイベントレコードを含むイベントログを生成するイベントログ生成部と、前記イベントログ生成部が生成した前記イベントログのうちから、前記処理種別情報が処理の開始を示し、且つ、前記テーブル識別情報が前記対象テーブルであり、さらに、前記対象テーブルの業務状態の値が業務の終了を示す前記主キー情報が含まれる前記イベントレコードを抽出し、前記業務状態の値ごとにまとめた分割イベントログを生成する分割ログ生成部と、前記分割ログ生成部が生成した前記業務状態の値ごとの分割イベントログに基づいて、前記業務プロセスを可視化した業務フローを生成する業務フロー生成部とを備えることを特徴とする業務可視化装置である。
また、本発明の一態様は、上記の業務可視化装置において、前記イベントログ生成部が生成した前記イベントログを第1イベントログとし、前記分割ログ生成部は、前記第1イベントログのうちから、前記処理種別情報が処理の開始を示す前記主キー情報が含まれる前記イベントレコードを抽出し、抽出した前記イベントレコードをまとめた第2イベントログを生成する開始抽出部と、前記第2イベントログのうちから、前記テーブル識別情報が前記対象テーブルを示す前記イベントレコードを抽出し、抽出した前記イベントレコードをまとめた第3イベントログを生成する対象テーブル抽出部と、予め取得されていた前記対象テーブルのテーブルデータから、前記業務状態の値が業務の終了を示すレコードに含まれる前記主キー情報を抽出し、前記第3イベントログのうちから、抽出した前記主キー情報を含む前記イベントレコードをまとめて前記分割イベントログを生成する終了抽出部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の業務可視化装置において、前記分割イベントログに含まれる前記機能識別情報が示す前記機能を、当該機能の出現回数と、直前に実行される直前機能のパターン数とに基づいて、前記業務フローの主要な流れに関係なく実行可能な前記機能である汎用機能であるか否かを判定し、前記分割イベントログから、前記汎用機能を示す前記機能識別情報を含む前記イベントレコードを除外する汎用機能除外部を備え、前記業務フロー生成部は、前記汎用機能除外部が、前記汎用機能を示す前記機能識別情報を含む前記イベントレコードを除外した前記分割イベントログに基づいて、前記業務フローを生成することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の業務可視化装置において、前記汎用機能除外部は、前記機能の出現回数と、前記直前機能のパターン数とに基づいて、前記汎用機能の指標である汎用度を算出し、算出した前記汎用度が所定の閾値以上である場合に、当該機能を、前記汎用機能と判定することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の業務可視化装置において、前記分割イベントログを集計し、各前記汎用機能について、前記業務フローの主要な流れに関係する前記機能である特定機能の後に実行される出現頻度を示す出現頻度情報を生成する出現頻度生成部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、主キー抽出部が、テーブルの配列を定義したテーブルレイアウト情報に基づいて、前記テーブルにおける予め定められた対象テーブルの主キーの位置を抽出する主キー抽出ステップと、イベントログ生成部が、業務プロセスが実行された際の、日時情報と、前記業務プロセスに含まれる機能を識別する機能識別情報と、前記機能において処理する前記テーブルを識別するテーブル識別情報と、前記テーブルに対する処理の種類を示す処理種別情報と、前記テーブルが記憶するテーブル情報とを対応付けた履歴レコードを複数含む更新履歴情報から、前記主キー抽出ステップによって抽出された前記主キーの位置に基づいて、前記主キーを含むテーブルに対する前記履歴レコードを抽出し、抽出した履歴レコードと当該主キーの値を示す主キー情報とを対応付けたイベントレコードを含むイベントログを生成するイベントログ生成ステップと、分割ログ生成部が、前記イベントログ生成ステップによって生成された前記イベントログのうちから、前記処理種別情報が処理の開始を示し、且つ、前記テーブル識別情報が前記対象テーブルであり、さらに、前記対象テーブルの業務状態の値が業務の終了を示す前記主キー情報が含まれる前記イベントレコードを抽出し、前記業務状態の値ごとにまとめた分割イベントログを生成する分割ログ生成ステップと、業務フロー生成部が、前記分割ログ生成ステップによって生成された前記業務状態の値ごとの分割イベントログに基づいて、前記業務プロセスを可視化した業務フローを生成する業務フロー生成ステップとを含むことを特徴とする業務可視化方法である。
また、本発明の一態様は、コンピュータに、テーブルの配列を定義したテーブルレイアウト情報に基づいて、前記テーブルにおける予め定められた対象テーブルの主キーの位置を抽出する主キー抽出ステップと、業務プロセスが実行された際の、日時情報と、前記業務プロセスに含まれる機能を識別する機能識別情報と、前記機能において処理する前記テーブルを識別するテーブル識別情報と、前記テーブルに対する処理の種類を示す処理種別情報と、前記テーブルが記憶するテーブル情報とを対応付けた履歴レコードを複数含む更新履歴情報から、前記主キー抽出ステップによって抽出された前記主キーの位置に基づいて、前記主キーを含むテーブルに対する前記履歴レコードを抽出し、抽出した履歴レコードと当該主キーの値を示す主キー情報とを対応付けたイベントレコードを含むイベントログを生成するイベントログ生成ステップと、前記イベントログ生成ステップによって生成された前記イベントログのうちから、前記処理種別情報が処理の開始を示し、且つ、前記テーブル識別情報が前記対象テーブルであり、さらに、前記対象テーブルの業務状態の値が業務の終了を示す前記主キー情報が含まれる前記イベントレコードを抽出し、前記業務状態の値ごとにまとめた分割イベントログを生成する分割ログ生成ステップと、前記分割ログ生成ステップによって生成された前記業務状態の値ごとの分割イベントログに基づいて、前記業務プロセスを可視化した業務フローを生成する業務フロー生成ステップとを実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、業務仕様の必要な部分を効率よく把握することができる。
第1の実施形態による業務可視化装置の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるジャーナルログのデータ例を示す図である。 第1の実施形態における対象テーブルのテーブルデータの一例を示す図である。 第1の実施形態における主キーレイアウト記憶部のデータ例を示す図である。 第1の実施形態におけるイベントログのデータ例を示す図である。 第1の実施形態における主キーの位置の抽出処理の一例を示す図である。 第1の実施形態におけるイベントログの生成処理の一例を示す図である。 第1の実施形態における対象テーブルの処理の開始を含むCaseIDのレコードの抽出処理の一例を示す図である。 第1の実施形態における対象テーブルのレコードの抽出処理の一例を示す図である。 第1の実施形態における業務ステータスごとの分割イベントログの生成処理の一例を示す図である。 第1の実施形態における業務フローの生成処理の一例を示す図である。 第1の実施形態における業務可視化装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態による業務可視化装置の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態における汎用機能と特定機能との振り分け処理の一例を示す図である。 第2の実施形態における汎用度の生成処理の一例を説明する図である。 第2の実施形態における汎用機能の除外処理及び業務フローの生成処理の一例を示す図である。 第2の実施形態における出現頻度情報の生成処理の一例を示す図である。 第2の実施形態における業務可視化装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における業務フロー及び出現頻度情報の表示例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による業務可視化装置、業務可視化方法、及びプログラムについて、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態による業務可視化装置1の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、業務可視化装置1は、ジャーナルログ、テーブルレイアウト群、対象テーブル名、及び対象テーブルのテーブルデータを入力データとして、業務フローを生成する。業務可視化装置1は、記憶部10と、制御部20とを備えている。
業務可視化装置1の構成の詳細を説明する前に、まず、業務可視化装置1に入力される入力データについて説明する。
本実施形態において、ジャーナルログとは、業務プロセスが実行された際に記録されたデータベースの更新ログであり、更新履歴情報の一例である。ここで、図2を参照して、ジャーナルログのデータ例について説明する。
図2は、本実施形態におけるジャーナルログのデータ例を示す図である。
図2に示すように、ジャーナルログは、「日付時刻」と、「機能ID」と、「テーブル名」と、「CRUD」と、・・・、「更新後テーブル情報」とを対応付けたレコード(履歴レコード)を複数含んでいる。
図2において、「日付時刻」は、日時情報の一例であり、「機能ID」は、業務プロセスに含まれる機能を識別する機能識別情報の一例である。また、「テーブル名」は、機能において処理するテーブルを識別するテーブル識別情報の一例である。「CRUD」は、テーブルに対する処理の種類を示す処理種別情報の一例であり、例えば、“Insert”(追加)、“Select”(抽出)“Update”(更新)、及び“Delete”(削除)を示している。「更新後テーブル情報」は、テーブルが記憶するテーブル情報であり、例えば、更新時のテーブル情報を示している。
例えば、図2に示す例では、ジャーナルログの1番目のレコードの「日付時刻」が、“2020/03/10 10:00:00”であり、「機能ID」が“機能A”であり、「テーブル名」が“テーブルA”であることを示している。また、このレコードの「CRUD」が“Insert”(追加)であり、「更新後テーブル情報」が“1234abcdefghijkl・・・”であることを示している。
また、テーブルレイアウト群は、テーブルの配列を定義したテーブルレイアウトを複数含むテーブルレイアウト情報の一例である。テーブルレイアウトは、テーブルごとに、例えば、項目名、データ型、バイト数(データ長)、主キーに関する情報などを含んでいる。
対象テーブル名は、業務プロセスを可視化する対象のテーブルを示すテーブル名であり、業務可視化装置1の外部から入力されることで、予め定められているものとする。なお、対象テーブルは、少なくとも業務ステータス及び主キーを持つテーブルである。ここで、業務ステータスは、例えば、完了、取消、実行中などの業務の状態を示す情報である。
なお、本実施形態では、対象テーブル名が“テーブルA”である場合の一例について説明する。また、本実施形態では、“テーブルA”の主キーの値をCaseIDとして利用する。
対象テーブルのテーブルデータは、例えば、ジャーナルログを取得後の別の日に取得されたデータである。なお、当該テーブルデータは、対象テーブルの主キー及び業務ステータスを含むものとする。本実施形態では、対象テーブルのテーブルデータとして、“テーブルA”のテーブルデータを用いるものとする。ここで、図3を参照して、対象テーブルのテーブルデータ例について説明する。
図3は、本実施形態における対象テーブルのテーブルデータの一例を示す図である。
図3に示す例は、“テーブルA”のテーブルデータの一例であり、「CaseID」(主キーの値)と、「XX日」(日付情報)と、「業務ステータス」とが対応付けられている。なお、「業務ステータス」は、“1”が完了を示し、“9”が取消を示している。また、“0”が進行中(継続中)を示している。
例えば、「CaseID」が“1234”であるテーブルデータは、“yyyymmdd”の日付で、業務処理が完了していることを示している。
図1の説明に戻り、記憶部10は、業務可視化装置1が利用する各種情報を記憶する。記憶部10は、例えば、主キーレイアウト記憶部11と、イベントログ記憶部12と、CaseID記憶部13と、分割イベントログ記憶部14と、業務フロー記憶部15とを備える。
主キーレイアウト記憶部11は、入力データであるテーブルレイアウト群から抽出された、各テーブルにおける対象テーブルの主キーの位置を示す情報を記憶する。ここで、図4を参照して、主キーレイアウト記憶部11のデータ例について説明する。
図4は、本実施形態における主キーレイアウト記憶部11のデータ例を示す図である。
図4に示すように、主キーレイアウト記憶部11は、「テーブル名」と、「CaseID項目位置」と、「CaseID項目長」とを対応付けて記憶する。
ここで、「テーブル名」は、各テーブルのテーブル名を示し、「CaseID項目位置」は、対象テーブル(“テーブルA”)の主キーの項目の位置(例えば、先頭からの位置)を示している。また、「CaseID項目長」は、主キーのデータ長を示している。
例えば、図4に示す例では、「テーブル名」が“テーブルA”における「CaseID項目位置」が“1”(1バイト目)であり、「CaseID項目長」が“4”(4バイト)であることを示している。
また、「テーブル名」が“テーブルB”における「CaseID項目位置」が“6”(6バイト目)であり、「CaseID項目長」が“4”(4バイト)であることを示している。
また、「テーブル名」が“テーブルC”における「CaseID項目位置」が“NULL”(ヌル)であり、「CaseID項目長」が“NULL”であり、対象テーブル(“テーブルA”)の主キーが、“テーブルC”に存在しないことを示している。
再び、図1の説明に戻り、イベントログ記憶部12は、上述したジャーナルログと、主キーレイアウト記憶部11が記憶する情報とに基づいて後述するイベントログ生成部22によって生成されたイベントログを記憶する。イベントログには、例えば、ジャーナルログのレコード(履歴レコード)と、対象テーブル(“テーブルA”)の主キーの値であるCaseID(主キー情報の一例)とを対応付けたイベントレコードが複数含まれる。ここで、図5を参照して、イベントログのデータ例について説明する。
図5は、本実施形態におけるイベントログのデータ例を示す図である。
図5に示すように、イベントログは、「日付時刻」と、「機能ID」と、「テーブル名」と、「CRUD」と、・・・、「CaseID」とを対応付けたイベントレコードを複数含んでいる。
ここで、「日付時刻」と、「機能ID」と、「テーブル名」と、「CRUD」と、・・・は、ジャーナルログの履歴レコードであり、「CaseID」は、対象テーブル(“テーブルA”)の主キーの値を示している。すなわち、イベントログのイベントレコードは、ジャーナルログの履歴レコードに「CaseID」が付加されている。
例えば、図5に示す例では、「日付時刻」が“2020/03/10 10:00:00”であり、「機能ID」が“機能A”であり、「テーブル名」が“テーブルA”であり、「CRUD」が“Insert”(追加)である履歴レコードに、「CaseID」の“1234”が付加されている。
再び、図1の説明に戻り、CaseID記憶部13は、イベントログから抽出されたCaseID(主キーの値)の一覧を記憶する。CaseID記憶部13は、例えば、イベントログのうち、「CRUD」が“Insert”である「CaseID」の一覧を記憶する。
分割イベントログ記憶部14は、上述したイベントログから生成された分割イベントログを記憶する。分割イベントログは、イベントログを業務ステータスの値ごとにまとめて分割されたイベントログである。分割イベントログ記憶部14は、後述する分割ログ生成部23により、業務ステータスの値が業務の終了(例えば、“1”(完了)、“9”(取消)など)を示す業務ステータスごとに、分割されたイベントログを記憶する。
業務フロー記憶部15は、業務可視化装置1が生成した業務フローを記憶する。ここで、業務フローは、例えば、BPMN(Business Process Model Notation)などの業務プロセスを可視化したものであり、後述する業務フロー生成部24によって、業務ステータスごとに生成された業務フローを記憶する。
制御部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含むプロセッサであり、業務可視化装置1を統括的に制御する。制御部20は、例えば、主キー抽出部21と、イベントログ生成部22と、分割ログ生成部23と、業務フロー生成部24とを備えている。
主キー抽出部21は、上述した入力データであるテーブルレイアウト群(テーブルレイアウト情報)に基づいて、各テーブルにおける対象テーブル(“テーブルA”)の主キーの位置を抽出する。ここで、図6を参照して、主キー抽出部21による各テーブルにおける対象テーブル(“テーブルA”)の主キーの位置を抽出する処理の詳細について説明する。
図6は、本実施形態における主キーの位置の抽出処理の一例を示す図である。
図6(a)は、テーブルレイアウト群の一例を示し、図6(b)は、抽出した各テーブルにおける対象テーブル(“テーブルA”)の主キーの位置の情報を示している。
主キー抽出部21は、“テーブルA”の主キーをCaseIDとして、テーブルレイアウト群の各テーブルレイアウトから、“テーブルA”の主キーの位置を、「CaseID項目位置」及び「CaseID項目長」として抽出して、図6(b)に示すような主キーの位置の一覧を生成する。
主キー抽出部21は、例えば、図6(a)に示す“テーブルA”のテーブルレイアウトTL1から、「CaseID項目位置」が“1”(1バイト目)であり、「CaseID項目長」が“4”(4バイト)であることを抽出し、「テーブル名」の“テーブルA”と対応付けて、主キーレイアウト記憶部11に記憶させる。主キー抽出部21は、各テーブルに対して、同様の処理を実行して、図6(b)に示すような主キーの位置の一覧を生成し、主キーレイアウト記憶部11に記憶させる。
再び、図1の説明に戻り、イベントログ生成部22は、入力データである図2に示すようなジャーナルログから、主キー抽出部21が抽出した主キーの位置に基づいて、主キーを含むテーブルに対する履歴レコードを抽出する。イベントログ生成部22は、上述した各テーブルの「CaseID項目位置」及び「CaseID項目長」に基づいて、ジャーナルログから、主キー(CaseID)を含むテーブルに対する履歴レコードを抽出する。イベントログ生成部22は、抽出した履歴レコードと当該主キーの値を示すCaseID(主キー情報)とを対応付けて、イベントレコードとし、当該イベントレコードを含むイベントログを生成する。ここで、図7を参照して、イベントログ生成部22によるイベントログの生成処理の詳細について説明する。
図7は、本実施形態におけるイベントログの生成処理の一例を示す図である。
図7(a)は、ジャーナルログL0を示し、図7(b)は、主キーレイアウト記憶部11が記憶する主キーの位置の一覧を示している。
例えば、“テーブルA”では、「CaseID項目位置」が“1”(1バイト目)であり、「CaseID項目長」が“4”(4バイト)であるため、主キーの値であるCaseIDは、「更新後テーブル情報」の“1234abcdef・・・”の“1234”である。そのため、イベントログ生成部22は、ジャーナルログL0のうちの「テーブル名」が“テーブルA”の履歴レコードを抽出し、CaseIDとして、“1234”を付加して、イベントレコードを生成する。
また、例えば、“テーブルB”では、「CaseID項目位置」が“6”(6バイト目)であり、「CaseID項目長」が“4”(4バイト)であるため、主キーの値であるCaseIDは、「更新後テーブル情報」の“abcde1234f・・・”の“1234”である。そのため、イベントログ生成部22は、ジャーナルログL0のうちの「テーブル名」が“テーブルB”の履歴レコードを抽出し、CaseIDとして、“1234”を付加して、イベントレコードを生成する。
また、例えば、“テーブルC”では、「CaseID項目位置」及び「CaseID項目長」が“NULL”であるため、“テーブルA”の主キーが存在しない。そのため、イベントログ生成部22は、“テーブルC”の履歴レコードをイベントログから除外する。
このように処理することで、イベントログ生成部22は、図7(c)に示すようなイベントログL1(第1イベントログ)を生成し、生成したイベントログL1を、イベントログ記憶部12に記憶させる。
再び、図1の説明に戻り、分割ログ生成部23は、イベントログ生成部22が生成したイベントログL1のうちから、以下の抽出条件を満たすイベントレコードを抽出し、業務ステータスの値ごとにまとめた分割イベントログを生成する。ここで、抽出条件は、「CRUD」(処理種別情報)が処理の開始(例えば、“Insert”)を示し、且つ、「テーブル名」(テーブル識別情報)が対象テーブル(“テーブルA”)であり、さらに、対象テーブル(“テーブルA”)の業務ステータスの値が業務の終了(例えば、“1”(完了)、“9”(取消)など)を示すCaseIDが含まれるイベントレコードである。すなわち、分割ログ生成部23は、イベントログ生成部22が生成したイベントログL1のうちから、処理の開始から終了までの一連の処理を含む“テーブルA”に対するイベントレコードを抽出して、終了の種類ごとに、分割イベントログを生成する。
また、分割ログ生成部23は、業務ステータスの値ごとにまとめた分割イベントログを、分割イベントログ記憶部14に記憶させる。
また、分割ログ生成部23は、開始抽出部231と、対象テーブル抽出部232と、終了抽出部233とを備える。
開始抽出部231は、イベントログL1(第1イベントログ)のうちから、上述した「CRUD」が処理の開始(例えば、“Insert”)を示すCaseIDが含まれるイベントレコードを抽出し、抽出したイベントレコードをまとめたイベントログL2(第2イベントログ)を生成する。ここで、図8を参照して、開始抽出部231による処理の開始を含むCaseIDのレコードの抽出処理について説明する。
図8は、本実施形態における対象テーブルの処理の開始を含むCaseIDのレコードの抽出処理の一例を示す図である。
図8(a)は、イベントログ記憶部12が記憶するイベントログL1(第1イベントログ)であり、開始抽出部231は、イベントログL1のイベントレコードのうち、「CRUD」が“Insert”であるイベントレコードを抽出し、当該イベントレコードに含まれるCaseIDの値を、図8(b)に示すように抽出する。
例えば、図8(a)が示すイベントログL1の1行目のイベントレコードは、「CRUD」が“Insert”であるため、開始抽出部231は、当該イベントレコードのCaseIDの値である“1234”を抽出する。
開始抽出部231は、このように抽出したCaseIDの値の一覧(図8(b))を、CaseID記憶部13に記憶させる。
また、開始抽出部231は、図8(a)が示すイベントログL1と、CaseID記憶部13が記憶する図8(b)に示すCaseIDの値の一覧とに基づいて、図8(c)に示すようなイベントログL2(第2イベントログ)を生成する。
開始抽出部231は、例えば、イベントログL1のうちから、図8(b)に示すCaseIDの値を含むイベントレコードを全て抽出し、抽出したイベントレコードまとめたイベントログL2(第2イベントログ)を生成する。すなわち、開始抽出部231は、イベントログL1のうちから、“Insert”を含まない(開始が存在しない)CaseIDのイベントレコードを除外する。
再び、図1の説明に戻り、対象テーブル抽出部232は、イベントログL2(第2イベントログ)のうちから、テーブル識別情報が対象テーブルを示すイベントレコードを抽出し、抽出したイベントレコードをまとめたイベントログL3(第3イベントログ)を生成する。すなわち、対象テーブル抽出部232は、対象テーブルである“テーブルA”に対応するイベントレコードを抽出し、その他のテーブルに対応するイベントレコードを除外する。ここで、図9を参照して、対象テーブル抽出部232による対象テーブルのレコードの抽出処理について説明する。
図9は、本実施形態における対象テーブルのレコードの抽出処理の一例を示す図である。
図9(a)は、開始抽出部231が生成したイベントログL2を示し、対象テーブル抽出部232は、イベントログL2のうちから、「テーブル名」が“テーブルA”のイベントレコードを抽出し、抽出したイベントレコードをまとめて、図9(b)に示すようなイベントログL3を生成する。すなわち、対象テーブル抽出部232は、イベントログL2のうちから、“テーブルA”以外のイベントレコードを除外する。
再び、図1の説明に戻り、終了抽出部233は、予め取得されていた対象テーブル(“テーブルA”)のテーブルデータから、業務ステータスの値が業務の終了(例えば、“1”(完了)、“9”(取消)など)を示すレコードに含まれるCaseIDを抽出する。終了抽出部233は、イベントログL3(第3イベントログ)のうちから、抽出したCaseIDを含むイベントレコードを、業務ステータスの値ごとにまとめて分割イベントログL4を生成する。ここで、図10を参照して、終了抽出部233による業務ステータスごとの分割イベントログの生成処理について説明する。
図10は、本実施形態における業務ステータスごとの分割イベントログの生成処理の一例を示す図である。
図10(a)は、対象テーブル抽出部232が生成したイベントログL3(第3イベントログ)を示し、図10(b)は、入力データである“テーブルA”のテーブルデータTD1を示している。終了抽出部233は、イベントログL3(第3イベントログ)及びテーブルデータTD1に基づいて、図10(c)に示すような分割イベントログL4(L4-1、L4-2、・・・)を生成する。
終了抽出部233は、例えば、テーブルデータTD1における「業務ステータス」が“1”(完了)に対応する「CaseID」の値(例えば、“1234”など)を抽出する。終了抽出部233は、イベントログL3のうちから、当該「CaseID」の値である“1234”に対応するイベントレコードを抽出してまとめて、「業務ステータス」が“1”(完了)である分割イベントログL4-1を生成する。
また、終了抽出部233は、例えば、テーブルデータTD1における「業務ステータス」が“9”(取消)に対応する「CaseID」の値(例えば、“5678”など)を抽出する。終了抽出部233は、イベントログL3のうちから、当該「CaseID」の値である“5678”に対応するイベントレコードを抽出してまとめて、「業務ステータス」が“9”(取消)である分割イベントログL4-1を生成する。
また、終了抽出部233は、生成した分割イベントログL4(L4-1、L4-2、・・・)を、分割イベントログ記憶部14に記憶させる。終了抽出部233は、例えば、「業務ステータス」と対応付けて、抽出したイベントレコードを、分割イベントログ記憶部14に記憶させる(図10(c)を参照)。
再び、図1の説明に戻り、業務フロー生成部24は、分割ログ生成部23が生成した業務ステータスの値ごとの分割イベントログL4(L4-1、L4-2、・・・)に基づいて、業務プロセスを可視化した業務フローを生成する。業務フロー生成部24は、例えば、既存のプロセスマイニング技術を利用して、例えば、BPMNなどの業務フローを業務ステータスの値ごとに生成する。ここで、図11を参照して、業務フロー生成部24による業務フローの生成処理の詳細について説明する。
図11は、本実施形態における業務フローの生成処理の一例を示す図である。
図11(a)は、分割ログ生成部23(終了抽出部233)が生成した分割イベントログL4(L4-1、L4-2、・・・)を示し、図11(b)は、業務フロー生成部24が生成する業務フローFL1、業務フローFL2、・・・を示している。
例えば、終了抽出部233は、分割イベントログ記憶部14から業務ステータスが“1”(完了)である分割イベントログL4-1を取得し、取得した分割イベントログL4-1から、業務フローFL1を生成する。また、例えば、終了抽出部233は、分割イベントログ記憶部14から業務ステータスが“9”(取消)である分割イベントログL4-2を取得し、取得した分割イベントログL4-2から、業務フローFL2を生成する。
終了抽出部233は、生成した業務フローFL1、業務フローFL2、・・・を、業務フロー記憶部15に記憶させる。
次に、図面を参照して、本実施形態による業務可視化装置1の動作について説明する。
図12は、本実施形態による業務可視化装置1の動作の一例を示しフローチャートである。
図12に示すように、業務可視化装置1は、まず、テーブルレイアウト群に基づいて、対象テーブルの主キーの各テーブルにおける位置を抽出する(ステップS101)。業務可視化装置1の主キー抽出部21は、例えば、図6に示すように、テーブルレイアウト群から、各テーブルにおける“テーブルA”の主キーの位置を、「CaseID項目位置」及び「CaseID項目長」として抽出して、図6(b)に示すような主キーの位置の一覧を生成する。主キー抽出部21は、生成した主キーの位置の一覧を主キーレイアウト記憶部11に記憶させる。
次に、業務可視化装置1は、ジャーナルログと、各テーブルの主キーの位置とからイベントログL1を生成する(ステップS102)。業務可視化装置1のイベントログ生成部22は、図7に示すように、入力データであるジャーナルログL0と、主キーレイアウト記憶部11が記憶する主キーの位置の一覧に基づいて、図7(c)に示すようなイベントログL1を生成する。イベントログ生成部22は、例えば、ジャーナルログL0のうちの各テーブルの履歴レコードを抽出し、各テーブルの主キーの値をCaseIDとして付加して、イベントレコードを生成する。イベントログ生成部22は、生成したイベントレコードをまとめてイベントログL1を生成し、当該イベントログL1を、イベントログ記憶部12に記憶させる。
次に、業務可視化装置1は、「CRUD」が“Insert”を含むCaseIDを抽出し、イベントログL1のうち当該CaseIDを含むイベントレコードを抽出してイベントログL2を生成する(ステップS103)。業務可視化装置1の開始抽出部231は、図8に示すように、イベントログ記憶部12が記憶するイベントログL1のイベントレコードのうち、「CRUD」が“Insert”であるイベントレコードを抽出し、当該イベントレコードに含まれるCaseIDの値を、図8(b)に示すように抽出する。開始抽出部231は、イベントログL1のうちから、図8(b)に示すCaseIDの値を含むイベントレコードを全て抽出し、抽出したイベントレコードまとめたイベントログL2を生成する。
次に、業務可視化装置1は、イベントログL2のうち、対象テーブルに対するレコードを抽出し、イベントログL3を生成する(ステップS104)。業務可視化装置1の対象テーブル抽出部232は、イベントログL2のうちから、図9に示すように、対象テーブルである“テーブルA”に対応するイベントレコードを抽出してまとめたイベントログL3を生成する。
次に、業務可視化装置1は、対象テーブルのテーブルデータから業務ステータスが終了を示すCaseIDを抽出し、業務ステータス及びCaseIDごとに、イベントログL3を分割し、分割イベントログL4を生成する(ステップS105)。業務可視化装置1の終了抽出部233は、図10に示すように、テーブルデータTD1における「業務ステータス」及びCaseIDごとに、イベントログL3を分割し、分割イベントログL4(L4-1、L4-2、・・・)を生成する。業務可視化装置1は、生成した分割イベントログL4(L4-1、L4-2、・・・)を、分割イベントログ記憶部14に記憶させる。
次に、業務可視化装置1は、分割イベントログL4から業務フローを生成する(ステップS106)。業務可視化装置1の業務フロー生成部24は、図11に示すように、分割イベントログL4(L4-1、L4-2、・・・)から業務フロー(FL1、FL2、・・・)を生成する。業務フロー生成部24は、生成した業務フロー(FL1、FL2、・・・)を業務フロー記憶部15に記憶させる。ステップS106の処理後に、業務可視化装置1は、処理を終了する。
業務可視化装置1は、業務フロー記憶部15が記憶する業務フロー(FL1、FL2、・・・)を、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置(不図示)に出力して、生成した業務フロー(FL1、FL2、・・・)を表示装置に表示させる。
以上説明したように、本実施形態による業務可視化装置1は、主キー抽出部21と、イベントログ生成部22と、分割ログ生成部23と、業務フロー生成部24と備える。主キー抽出部21は、テーブルの配列を定義したテーブルレイアウト情報(例えば、テーブルレイアウト群)に基づいて、各テーブルにおける予め定められた対象テーブル(例えば、“テーブルA”)の主キーの位置を抽出する。イベントログ生成部22は、ジャーナルログL0(更新履歴情報)から、主キー抽出部21が抽出した主キーの位置に基づいて、主キーを含むテーブルに対する履歴レコードを抽出し、抽出した履歴レコードと当該主キーの値を示すCaseID(主キー情報)とを対応付けたイベントレコードを含むイベントログL1を生成する。ここで、ジャーナルログは、履歴レコードを複数含み、履歴レコードは、業務プロセスが実行された際の、日時情報と、業務プロセスに含まれる機能を識別する機能ID(機能識別情報)と、機能において処理するテーブルを識別するテーブル名(テーブル識別情報)と、テーブルに対する処理の種類を示すCRUD(処理種別情報)と、テーブルが記憶するテーブル情報(例えば、更新後テーブル情報)とを対応付けられている。分割ログ生成部23は、イベントログ生成部22が生成したイベントログL1のうちから、CRUDが処理の開始(例えば、“Insert”)を示し、且つ、テーブル名が対象テーブル(“テーブルA”)であり、さらに、対象テーブルの業務ステータス(業務状態)の値が業務の終了(例えば、“1”(完了)、“9”(取消)など)を示すCaseIDが含まれるイベントレコードを抽出し、業務ステータスの値ごとにまとめた分割イベントログL4を生成する。業務フロー生成部24は、分割ログ生成部23が生成した業務ステータスの値ごとの分割イベントログL4に基づいて、業務プロセスを可視化した業務フローを生成する。
これにより、本実施形態による業務可視化装置1は、ジャーナルログから、対象テーブルに対する処理の開始から終了までを含むログを抽出して、業務ステータス(業務状態)の値ごとに、業務フローを生成する。そのため、本実施形態による業務可視化装置1は、業務フローを複雑化する不要な部分を除外して、業務仕様の必要な部分を、業務フローにすることができる。よって、本実施形態による業務可視化装置1は、業務仕様の必要な部分を効率よく把握することができる。
また、本実施形態では、イベントログ生成部22が生成したイベントログをイベントログL1(第1イベントログ)とし、分割ログ生成部23は、開始抽出部231と、対象テーブル抽出部232と、終了抽出部233とを備える。開始抽出部231は、イベントログL1(第1イベントログ)のうちから、CRUDが処理の開始を示すCaseIDが含まれるイベントレコードを抽出し、抽出したイベントレコードをまとめたイベントログL2(第2イベントログ)を生成する。対象テーブル抽出部232は、イベントログL2(第2イベントログ)のうちから、テーブル名が対象テーブル(“テーブルA”)を示すイベントレコードを抽出し、抽出したイベントレコードをまとめたイベントログL3(第3イベントログ)を生成する。終了抽出部233は、予め取得されていた対象テーブルのテーブルデータ(例えば、テーブルデータTD1)から、業務ステータスの値が業務の終了(例えば、“1”(完了)、“9”(取消)など)を示すレコードに含まれるCaseIDを抽出し、イベントログL3(第3イベントログ)のうちから、抽出したCaseIDを含むイベントレコードをまとめて分割イベントログL4を生成する。
これにより、本実施形態による業務可視化装置1は、イベントログL1から効率よく業務仕様の必要な部分を抽出して、不要なその他の部分を除外することができる。
また、本実施形態による業務可視化方法は、主キー抽出ステップと、イベントログ生成ステップと、分割ログ生成ステップと、業務フロー生成ステップとを含む。主キー抽出ステップにおいて、主キー抽出部21が、テーブルの配列を定義したテーブルレイアウト情報(例えば、テーブルレイアウト群)に基づいて、各テーブルにおける予め定められた対象テーブル(例えば、“テーブルA”)の主キーの位置を抽出する。イベントログ生成ステップにおいて、イベントログ生成部22が、ジャーナルログL0(更新履歴情報)から、主キー抽出ステップによって抽出された主キーの位置に基づいて、主キーを含むテーブルに対する履歴レコードを抽出し、抽出した履歴レコードと当該主キーの値を示すCaseID(主キー情報)とを対応付けたイベントレコードを含むイベントログL1を生成する。分割ログ生成ステップにおいて、分割ログ生成部23が、イベントログ生成ステップによって生成されたイベントログL1のうちから、CRUDが処理の開始(例えば、“Insert”)を示し、且つ、テーブル名が対象テーブル(“テーブルA”)であり、さらに、対象テーブルの業務ステータス(業務状態)の値が業務の終了(例えば、“1”(完了)、“9”(取消)など)を示すCaseIDが含まれるイベントレコードを抽出し、業務ステータスの値ごとにまとめた分割イベントログL4を生成する。業務フロー生成ステップにおいて、業務フロー生成部24が、分割ログ生成ステップによって生成された業務ステータスの値ごとの分割イベントログL4に基づいて、業務プロセスを可視化した業務フローを生成する。
これにより、本実施形態による業務可視化方法は、上述した業務可視化装置1と同様の効果を奏し、業務仕様の必要な部分を効率よく把握することができる。
[第2の実施形態]
次に、図面を参照して、第2の実施形態による業務可視化装置1aについて説明する。
第2の実施形態による業務可視化装置1aは、各機能を汎用機能と特定機能とに振り分け、上述した分割イベントログL4から汎用機能を除外する処理と、汎用機能の出現頻度情報を生成する処理とが追加されている点が第1の実施形態と異なる。
なお、本実施形態において、汎用機能は、業務フローの主要な流れに関係なく実行可能な機能であり、例えば、ファンクションキー等の特殊キーを押下することで、任意のタイミングで実行可能な機能などである。例えば、金融貸付業務における汎用機能は、例えば、貸付条件の変更機能など、業務フローの主要な流れに関係なく任意のタイミングで実行可能な機能である。汎用機能は、例えば、業務仕様を把握する上で除外しても問題ない機能である。
また、特定機能は、業務フローの主要な流れに関係する機能であり、業務仕様を把握する上で必要となる機能である。
図13は、第2の実施形態による業務可視化装置1aの一例を示すブロック図である。
図13に示すように、業務可視化装置1aは、ジャーナルログ、テーブルレイアウト群、対象テーブル名、及び対象テーブルのテーブルデータを入力データとして、業務フロー及び出現頻度情報を生成する。業務可視化装置1aは、記憶部10aと、制御部20aとを備えている。
なお、図13において、図1と同一の構成には、同一の符号を付与し、その説明を省略する。
記憶部10aは、業務可視化装置1aが利用する各種情報を記憶する。記憶部10aは、例えば、主キーレイアウト記憶部11と、イベントログ記憶部12と、CaseID記憶部13と、分割イベントログ記憶部14と、業務フロー記憶部15と、分析結果記憶部16と、出現頻度情報記憶部17とを備える。
分析結果記憶部16は、後述する汎用機能と特定機能との振り分け処理や、出現頻度情報を生成するために、分割イベントログL4を分析した分析結果を記憶する。分析結果の詳細については後述する。
出現頻度情報記憶部17は、汎用機能の出現頻度情報を記憶する。
制御部20aは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、業務可視化装置1aを統括的に制御する。制御部20aは、例えば、主キー抽出部21と、イベントログ生成部22と、分割ログ生成部23と、業務フロー生成部24と、汎用機能除外部25と、出現頻度生成部26とを備えている。
汎用機能除外部25は、分割イベントログL4に含まれる機能ID(機能識別情報)が示す機能を、当該機能の出現回数と、直前に実行される直前機能のパターン数とに基づいて、汎用機能であるか否かを判定し、分割イベントログL4から、汎用機能を示す機能IDを含むイベントレコードを除外する。汎用機能除外部25は、例えば、機能の出現回数と、直前機能のパターン数とに基づいて、汎用機能の指標である汎用度を算出し、算出した汎用度が、所定の閾値以上である場合に、当該機能を、汎用機能と判定する。ここで、図14及び図15を参照して、汎用機能除外部25による汎用機能の判定及び、汎用機能の振り分け処理について説明する。
図14は、本実施形態における汎用機能と特定機能との振り分け処理の一例を示す図である。
図14(a)は、分割ログ生成部23が生成した分割イベントログL4を示し、汎用機能除外部25は、分割イベントログL4をCaseID及び日付時刻により、CaseIDごとに時系列にソート(並べ替え)を行い、分割イベントログL4を分析する。汎用機能除外部25は、分析結果に基づいて、図14(b)に示すように、各機能を汎用機能と特定機能とのいずれかに振り分ける。また、汎用機能除外部25は、図14(a)に示す分割イベントログL4に、図14(b)に示す振り分け結果とを付加して、図14(c)に示す分割イベントログL5を生成する。なお、汎用機能除外部25は、各分割イベントログL4ごとに、分割イベントログL5を生成する。
また、図15は、本実施形態における汎用度の生成処理の一例を説明する図である。
図15(a)は、CaseIDごとに時系列にソートされた分割イベントログL4を示し、汎用機能除外部25は、CaseIDごとに時系列にソートされた分割イベントログL4を、図15(b)に示すように、各機能の出現数(出現回数)とパターン数とに基づいて分析する。汎用機能除外部25は、出現する全ての機能IDについて、直前に存在する機能毎に数を集計する。汎用機能除外部25は、図15(a)及び図15(b)に示す分析結果を、分析結果記憶部16に記憶させる。
例えば、図15(b)に示す例では、“機能A”が実行される場合に、直前に“機能A”が実行される出現数が“4”であり、直前に“機能B”が実行される出現数が“6”であることを示している。この場合、横軸の出現数は、“10”であり、パターン数は、“2”である。
また、汎用機能除外部25は、図15(b)に示す前後分析表から、図15(c)に示すような集計表を生成する。汎用機能除外部25は、当該集計表の各機能IDの出現数と、図15(b)に示す前後分析表の縦軸のパターン数(パターン数(縦))及び横軸のパターン数(パターン数(横))とに基づいて、下記の式(1)により汎用度を算出する。
汎用度 = (LOG(出現数))×パターン数(合計)
= (LOG(出現数))×(パターン数(縦)+パターン数(横))…(1)
例えば、図15(c)に示す例では、“機能A”の汎用度は、上記の式(1)により、“2.3×5”である。
汎用機能除外部25は、上記により算出した汎用度が所定の閾値以上(汎用度≧所定の閾値)である場合に、汎用機能と判定する。また、汎用機能除外部25は、上記により算出した汎用度が所定の閾値未満(汎用度<所定の閾値)である場合に、特定機能と判定する。
また、所定の閾値は、例えば、汎用度の平均値に、ユーザ設定係数Nを積算した値(汎用度の平均値×N)である。ここで、汎用度の平均値は、分割イベントログL4に含まれる全ての機能における汎用度の平均値であり、ユーザ設定係数Nは、ユーザにより設定される係数値である。
このように、汎用機能除外部25は、各機能が汎用機能と特定機能とのいずれかを判定する。
また、汎用機能除外部25は、図16に示すように、分割イベントログL5から、汎用機能を示す機能IDを含むイベントレコードを除外して、分割イベントログL6を生成する。
図16は、本実施形態における汎用機能の除外処理及び業務フローの生成処理の一例を示す図である。
図16(a)は、汎用機能の判定結果である「機能種別」が付加された分割イベントログL5を示している。汎用機能除外部25は、分割イベントログL5から、「機能種別」が“汎用機能”であるイベントレコードを除外し、「機能種別」が“特定機能”であるイベントレコードを残して、図16(b)に示すような分割イベントログL6を生成する。なお、汎用機能除外部25は、分割イベントログL6を業務ステータスの値ごとに生成する。また、汎用機能除外部25は、生成した分割イベントログL6を分割イベントログ記憶部14に記憶させる。
また、本実施形態において、業務フロー生成部24は、汎用機能除外部25が、汎用機能を示す機能IDを含むイベントレコードを除外した分割イベントログL6に基づいて、業務フローを生成する。すなわち、業務フロー生成部24は、図16(c)に示すような業務フローFL3を生成する。
図13の説明に戻り、出現頻度生成部26は、上述した分割イベントログL5を集計し、各汎用機能について、特定機能の後に実行される出現頻度を示す出現頻度情報を生成する。ここで、図17を参照して、出現頻度生成部26による出現頻度情報の生成処理の詳細について説明する。
図17は、本実施形態における出現頻度情報の生成処理の一例を示す図である。
図17(a)は、上述した分割イベントログL5を示し、出現頻度生成部26は、CaseIDごとに時系列にソートされた分割イベントログL5から、出現する全ての汎用機能の機能IDについて、直前に存在する特定機能ごとに出現数を集計する。出現頻度生成部26は、図17(b)に示すような出現頻度分析結果を生成する。
例えば、図17(b)に示す例では、汎用機能の“機能B”は、先頭に実行される出現数が“4”であり、“機能A”の後に実行される出現数が“6”であることを示している。また、“機能B”の全出現数が“10”であることを示している。
また、出現頻度生成部26は、分割イベントログL5から、図17(c)に示すような、汎用機能の各機能IDが出現するCaseID数及び全CaseID数のそれぞれを集計する。出現頻度生成部26は、図17(b)及び図17(c)に示す分析結果(集計結果)を、分析結果記憶部16に記憶させる。
例えば、図17(c)に示す例では、汎用機能の“機能B”のCaseID数が“3”であり、全CaseID数が“10”であることを示している。
出現頻度生成部26は、図17(b)及び図17(c)に示す集計結果から、図17(d)に示すような出現頻度情報を生成する。出現頻度生成部26は、出現頻度情報として、「全CaseID数」、「全出現数」の「総数」及び「平均実行回数」、「機能が出現するCaseID数」、特定機能ごとの「総数」及び「平均実行回数」を生成する。
ここで、「全CaseID数」は、図17(b)により集計された全CaseID数であり、「全出現数」の「総数」は、図17(a)により集計された全出現数であり、「機能が出現するCaseID数」、出現頻度生成部26は、「全出現数」の「平均実行回数」を下記の式(2)により算出する。
平均実行回数 = 全出現数の総数/全CaseID数 …(2)
また、特定機能ごとの「総数」は、図17(a)により集計された特定機能ごとの各汎用機能の機能IDの出現数であり、出現頻度生成部26は、特定機能ごとの「平均実行回数」を下記の式(2)により算出する。
平均実行回数 = 特定機能ごとの総数/機能が出現するCaseID数 …(3)
次に、図面を参照して、本実施形態による業務可視化装置1aの動作について説明する。
図18は、本実施形態による業務可視化装置1aの動作の一例を示すフローチャートである。
図18において、ステップS201からステップS205までの処理は、図12に示すステップS101からステップS105までの処理と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS206において、業務可視化装置1aは、分割イベントログL4をCaseID及び日付時刻でソートし、全ての機能IDについて出現数及びパターン数を集計する。すなわち、業務可視化装置1aの汎用機能除外部25は、上述した図15に示すように、出現数及びパターン数を集計する。
次に、汎用機能除外部25は、集計結果(出現数及びパターン数)に基づいて、汎用度を算出し、汎用度により、汎用機能か特定機能かに振り分ける(ステップS207)。汎用機能除外部25は、例えば、上述した式(1)により汎用度を算出し、汎用度が所定の閾値以上であるか否かに応じて、汎用機能か特定機能かに振り分ける(図14の分割イベントログL5を参照)。
次に、汎用機能除外部25は、分割イベントログL5から汎用機能を除外する(ステップS208)。汎用機能除外部25は、例えば、上述した図16に示すように、汎用機能か特定機能かに振り分けた分割イベントログL5から、汎用機能を除外した分割イベントログL6を生成する。
次に、業務可視化装置1aの業務フロー生成部24は、図16に示すように、分割イベントログL5から業務フローFL3を生成する(ステップS209)。業務フロー生成部24は、生成した業務フローFL3を業務フロー記憶部15に記憶させる。
次に、業務可視化装置1aの出現頻度生成部26は、分割イベントログL5を集計して、各汎用機能の出現頻度情報を生成する(ステップS210)。出現頻度生成部26は、汎用機能か特定機能かに振り分けた分割イベントログL5から、図17に示すように、出現頻度情報を生成する(図17(d)を参照)。また、出現頻度生成部26は、生成した出現頻度情報を出現頻度情報記憶部17に記憶させる。ステップS210の処理後に、業務可視化装置1aは、処理を終了する。
業務可視化装置1aは、業務フロー記憶部15が記憶する業務フローを、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置(不図示)に出力して、生成した業務フローを表示装置に表示させる。また、業務可視化装置1aは、出現頻度情報記憶部17が記憶する出現頻度情報を表示装置(不図示)に出力して、表示装置に表示させるようにしてもよい。
なお、図19は、本実施形態における業務フロー及び出現頻度情報の表示例を示す図である。
図19(a)は、業務フロー(例えば、BPMN、等)の表示例である。なお、図19(a)に示す例では、汎用機能を除外した後の業務フローを示している。
また、図19(b)は、出現頻度情報の表示例を示している。図19(b)に示す例では、出現頻度情報が、図19(a)に示す業務フローのBPMNのレイアウトと揃った形式で表示されており、汎用機能の出現頻度情報を把握し易くなっている。
以上説明したように、本実施形態による業務可視化装置1aは、汎用機能除外部25を備える。汎用機能除外部25は、分割イベントログL4に含まれる機能IDが示す機能を、当該機能の出現回数と、直前に実行される直前機能のパターン数とに基づいて、業務フローの主要な流れに関係なく実行可能な機能である汎用機能であるか否かを判定し、分割イベントログL4(L5)から、汎用機能を示す機能IDを含むイベントレコードを除外する。業務フロー生成部24は、汎用機能除外部25が、汎用機能を示す機能識別情報を含むイベントレコードを除外した分割イベントログL4(L6)に基づいて、業務フローを生成する。
なお、汎用機能は、業務フローの主要な流れに関係なく実行可能であるため、任意のタイミングで実行されて、業務フローを複雑化する要因になっている。本実施形態による業務可視化装置1aは、この汎用機能を除外して業務フローを生成するため、業務仕様の必要な部分をさらに効率よく把握することができる。
また、本実施形態では、汎用機能除外部25は、機能の出現回数と、直前機能のパターン数とに基づいて、汎用機能の指標である汎用度を算出し、算出した汎用度が、所定の閾値以上である場合に、当該機能を、汎用機能と判定する。
これにより、本実施形態による業務可視化装置1aは、簡易な手段により、汎用機能を適切に判定することができる。
また、本実施形態による業務可視化装置1aは、分割イベントログL4を集計し、各汎用機能について、業務フローの主要な流れに関係する機能である特定機能の後に実行される出現頻度を示す出現頻度情報を生成する出現頻度生成部26を備える。
これにより、本実施形態による業務可視化装置1aは、例えば、汎用機能の影響を把握することができ、業務仕様の必要な部分をさらに効率よく把握することができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態において、分割ログ生成部23の各処理(開始抽出部231、対象テーブル抽出部232、及び終了抽出部233の処理)の実行順序は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、実行順序が入れ替わってもよい。
また、上記の各実施形態において、業務可視化装置1(1a)は、表示部を備えない構成を説明したが、これに限定されるものではなく、業務可視化装置1(1a)に表示部を内蔵するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、業務可視化装置1(1a)は、入力データを外部から取得する例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、記憶部10(10a)に入力データを予め記憶させておいてもよい。
また、上記の各実施形態において、業務可視化装置1(1a)が記憶部10(10a)を備える例を説明したが、これに限定されるものではなく、記憶部10(10a)の一部又は全部を業務可視化装置1(1a)の外部に備えるようにしてもよい。また、この場合、記憶部10(10a)は、例えば、ネットワークを介して接続可能な記憶サーバ装置であってもよい。
また、上記の各実施形態において、業務可視化装置1(1a)は、一台の装置である例を説明したが、これに限定されるものではなく、複数の装置で構成されてもよいし、制御部20(20a)の一部の機能を外部に備えるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、更新履歴情報の一例として、ジャーナルログを用いる例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、DB更新ログなどの他の更新ログを用いてもよい。
なお、上述した業務可視化装置1(1a)が備える各構成は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した業務可視化装置1(1a)が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述した業務可視化装置1(1a)が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に業務可視化装置1(1a)が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1、1a 業務可視化装置
10、10a 記憶部
11 主キーレイアウト記憶部
12 イベントログ記憶部
13 CaseID記憶部
14 分割イベントログ記憶部
15 業務フロー記憶部
16 分析結果記憶部
17 出現頻度情報記憶部
20、20a 制御部
21 主キー抽出部
22 イベントログ生成部
23 分割ログ生成部
24 業務フロー生成部
25 汎用機能除外部
26 出現頻度生成部
231 開始抽出部
232 対象テーブル抽出部
233 終了抽出部
L0 ジャーナルログ
L1、L2、L3 イベントログ
L4、L4-1、L4-2、L5、L6 分割イベントログ
FL1、FL2、FL3 業務フロー
TL1 テーブルレイアウト
TD1 テーブルデータ

Claims (7)

  1. テーブルの配列を定義したテーブルレイアウト情報に基づいて、各前記テーブルにおける予め定められた対象テーブルの主キーの位置を抽出する主キー抽出部と、
    業務プロセスが実行された際の、日時情報と、前記業務プロセスに含まれる機能を識別する機能識別情報と、前記機能において処理する前記テーブルを識別するテーブル識別情報と、前記テーブルに対する処理の種類を示す処理種別情報と、前記テーブルが記憶するテーブル情報とを対応付けた履歴レコードを複数含む更新履歴情報から、前記主キー抽出部が抽出した前記主キーの位置に基づいて、前記主キーを含むテーブルに対する前記履歴レコードを抽出し、抽出した履歴レコードと当該主キーの値を示す主キー情報とを対応付けたイベントレコードを含むイベントログを生成するイベントログ生成部と、
    前記イベントログ生成部が生成した前記イベントログのうちから、前記処理種別情報が処理の開始を示し、且つ、前記テーブル識別情報が前記対象テーブルであり、さらに、前記対象テーブルの業務状態の値が業務の終了を示す前記主キー情報が含まれる前記イベントレコードを抽出し、前記業務状態の値ごとにまとめた分割イベントログを生成する分割ログ生成部と、
    前記分割ログ生成部が生成した前記業務状態の値ごとの分割イベントログに基づいて、前記業務プロセスを可視化した業務フローを生成する業務フロー生成部と
    を備えることを特徴とする業務可視化装置。
  2. 前記イベントログ生成部が生成した前記イベントログを第1イベントログとし、
    前記分割ログ生成部は、
    前記第1イベントログのうちから、前記処理種別情報が処理の開始を示す前記主キー情報が含まれる前記イベントレコードを抽出し、抽出した前記イベントレコードをまとめた第2イベントログを生成する開始抽出部と、
    前記第2イベントログのうちから、前記テーブル識別情報が前記対象テーブルを示す前記イベントレコードを抽出し、抽出した前記イベントレコードをまとめた第3イベントログを生成する対象テーブル抽出部と、
    予め取得されていた前記対象テーブルのテーブルデータから、前記業務状態の値が業務の終了を示すレコードに含まれる前記主キー情報を抽出し、前記第3イベントログのうちから、抽出した前記主キー情報を含む前記イベントレコードをまとめて前記分割イベントログを生成する終了抽出部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の業務可視化装置。
  3. 前記分割イベントログに含まれる前記機能識別情報が示す前記機能を、当該機能の出現回数と、直前に実行される直前機能のパターン数とに基づいて、前記業務フローの主要な流れに関係なく実行可能な前記機能である汎用機能であるか否かを判定し、前記分割イベントログから、前記汎用機能を示す前記機能識別情報を含む前記イベントレコードを除外する汎用機能除外部を備え、
    前記業務フロー生成部は、前記汎用機能除外部が、前記汎用機能を示す前記機能識別情報を含む前記イベントレコードを除外した前記分割イベントログに基づいて、前記業務フローを生成する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の業務可視化装置。
  4. 前記汎用機能除外部は、前記機能の出現回数と、前記直前機能のパターン数とに基づいて、前記汎用機能の指標である汎用度を算出し、算出した前記汎用度が所定の閾値以上である場合に、当該機能を、前記汎用機能と判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の業務可視化装置。
  5. 前記分割イベントログを集計し、各前記汎用機能について、前記業務フローの主要な流れに関係する前記機能である特定機能の後に実行される出現頻度を示す出現頻度情報を生成する出現頻度生成部を備える
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の業務可視化装置。
  6. 主キー抽出部が、テーブルの配列を定義したテーブルレイアウト情報に基づいて、各前記テーブルにおける予め定められた対象テーブルの主キーの位置を抽出する主キー抽出ステップと、
    イベントログ生成部が、業務プロセスが実行された際の、日時情報と、前記業務プロセスに含まれる機能を識別する機能識別情報と、前記機能において処理する前記テーブルを識別するテーブル識別情報と、前記テーブルに対する処理の種類を示す処理種別情報と、前記テーブルが記憶するテーブル情報とを対応付けた履歴レコードを複数含む更新履歴情報から、前記主キー抽出ステップによって抽出された前記主キーの位置に基づいて、前記主キーを含むテーブルに対する前記履歴レコードを抽出し、抽出した履歴レコードと当該主キーの値を示す主キー情報とを対応付けたイベントレコードを含むイベントログを生成するイベントログ生成ステップと、
    分割ログ生成部が、前記イベントログ生成ステップによって生成された前記イベントログのうちから、前記処理種別情報が処理の開始を示し、且つ、前記テーブル識別情報が前記対象テーブルであり、さらに、前記対象テーブルの業務状態の値が業務の終了を示す前記主キー情報が含まれる前記イベントレコードを抽出し、前記業務状態の値ごとにまとめた分割イベントログを生成する分割ログ生成ステップと、
    業務フロー生成部が、前記分割ログ生成ステップによって生成された前記業務状態の値ごとの分割イベントログに基づいて、前記業務プロセスを可視化した業務フローを生成する業務フロー生成ステップと
    を含むことを特徴とする業務可視化方法。
  7. コンピュータに、
    テーブルの配列を定義したテーブルレイアウト情報に基づいて、各前記テーブルにおける予め定められた対象テーブルの主キーの位置を抽出する主キー抽出ステップと、
    業務プロセスが実行された際の、日時情報と、前記業務プロセスに含まれる機能を識別する機能識別情報と、前記機能において処理する前記テーブルを識別するテーブル識別情報と、前記テーブルに対する処理の種類を示す処理種別情報と、前記テーブルが記憶するテーブル情報とを対応付けた履歴レコードを複数含む更新履歴情報から、前記主キー抽出ステップによって抽出された前記主キーの位置に基づいて、前記主キーを含むテーブルに対する前記履歴レコードを抽出し、抽出した履歴レコードと当該主キーの値を示す主キー情報とを対応付けたイベントレコードを含むイベントログを生成するイベントログ生成ステップと、
    前記イベントログ生成ステップによって生成された前記イベントログのうちから、前記処理種別情報が処理の開始を示し、且つ、前記テーブル識別情報が前記対象テーブルであり、さらに、前記対象テーブルの業務状態の値が業務の終了を示す前記主キー情報が含まれる前記イベントレコードを抽出し、前記業務状態の値ごとにまとめた分割イベントログを生成する分割ログ生成ステップと、
    前記分割ログ生成ステップによって生成された前記業務状態の値ごとの分割イベントログに基づいて、前記業務プロセスを可視化した業務フローを生成する業務フロー生成ステップと
    を実行させるためのプログラム。
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