JP5191578B1 - データ検索方法、およびデータ検索装置 - Google Patents

データ検索方法、およびデータ検索装置 Download PDF

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Abstract

【課題】データの検索方法を提供すること。
【解決手段】データ検索装置100は、木構造の階層を、木構造における各ノードを特定するための情報を用いて表したキーを設定するキー設定手段と、キーに対して時間帯を指定して、その時間帯に対応するデータを記録するためのデータセットを設定するデータセット設定手段と、データセット設定手段で設定したデータセットに対して、時間帯に応じたデータを記録するデータ記録手段と、データ記録手段によって記録されたデータを検索するデータ検索手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、データ検索方法、およびデータ検索装置に関する。
データベース管理システムで管理されたリアルタイムで多次元に絡み合ったデータを解析するのに有効な手法の一つにOLAP(Online Analytical Processing)がある。このOLAPは、通常、運用サーバーに多額な投資が必要で、かつ高額なソフトウェアのライセンス料とスタッフのトレーニング費が必要となるなど、非常にコスト高で複雑なソリューションであるという問題があった。また、データベース管理システムを利用しないデータ管理システムは、例えば特許文献1に開示されている。このデータ管理システムでは、キーと値の組を複数記憶し、その集合に対してキーを指定した連想アクセスを可能にするデータ操作モジュールとしてKey−Valueモジュールを用い、Key−Valueモジュールは、キーと値の組の集合をXMLドキュメントとして管理するようにしている。また、2分木やB−TREEなどのデータ構造を用いることで、高速な検索が可能になるように実装することも可能である。
特開2001−101042号公報
しかしながら、従来のデータ管理システムでは、キーに時間帯を設定し、そのキーに対応する値に、その時間帯に応じた値を記録することは何ら想定されていなかった。
本発明によるデータ検索方法は、木構造における各ノードのパスを、木構造における各ノードを特定するための情報を用いて表したキーを設定するキー設定手順と、キーに対して時間帯を指定して、その時間帯に対応するデータを記録するためのデータセットを設定するデータセット設定手順と、データセット設定手順で設定したデータセットに対して、時間帯に応じたデータを記録するデータ記録手順と、データ記録手順で記録したデータを検索するデータ検索手順とをコンピュータに実行させるための方法である。
本発明では、キー設定手順は、木構造のルートノードから最も深いノードまでのパスを表したキーをベーシックキーとして設定し、データセット設定手順は、ベーシックキーに対してデータセットを設定するようにしてもよい。
キー設定手順は、ベーシックキーに加えて、ベーシックキー以外のキーに対してもデータセットを設定するようにしてもよい。
データセット設定手順は、ベーシックキーと、ベーシックキー以外のキーとに対して、各ノードに対応するIDとそのIDに対する値とを記録するためのデータセットを設定するようにしてもよい。
データ記録手順は、データセットに、時間帯によって指定される時間内における所定の事象の発生回数を示すデータを記録するようにしてもよい。
データ検索手順は、データセットに対して時間帯に応じて記録されているデータを集計して、指定された所定時間内における所定の事象の発生回数を集計するデータ集計手順を含むようにしてもよい。
データ記録手順は、データセットに対して、時間帯に応じた少なくとも1つのデータを記録するようにしてもよい。
本発明によるデータ検索装置は、木構造における各ノードのパスを、木構造における各ノードを特定するための情報を用いて表したキーを設定するキー設定手段と、キーに対して時間帯を指定して、その時間帯に対応するデータを記録するためのデータセットを設定するデータセット設定手段と、データセット設定手段で設定したデータセットに対して、時間帯に応じたデータを記録するデータ記録手段と、データ記録手段によって記録されたデータを検索するデータ検索手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、キー設定手段は、木構造のルートノードから最も深いノードまでのパスを表したキーをベーシックキーとして設定し、データセット設定手段は、ベーシックキーに対してデータセットを設定するようにしてもよい。
キー設定手段は、ベーシックキーに加えて、ベーシックキー以外のキーに対してもデータセットを設定するようにしてもよい。
データセット設定手段は、ベーシックキーと、ベーシックキー以外のキーとに対して、各ノードに対応するIDとそのIDに対する値とを記録するためのデータセットを設定するようにしてもよい。
データ記録手段は、データセットに、時間帯によって指定される時間内における所定の事象の発生回数を示すデータを記録するようにしてもよい。
データ検索手段は、データセットに対して時間帯に応じて記録されているデータを集計して、指定された所定時間内における所定の事象の発生回数を集計するデータ集計手段を含むようにしてもよい。
データ記録手段は、データセットに対して、時間帯に応じた少なくとも1つのデータを記録するようにしてもよい。
本発明によれば、木構造の階層を、木構造における各ノードを特定するための情報を用いて表したキーに時間帯を指定したデータセットに対して、時間帯に応じたデータを記録することができる。
データ検索装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 木構造で表されるデータの具体例を示す図である。 広告配信において管理されるデータを木構造に表した場合の具体例を示す図である。 検索方法1、検索方法2、検索方法3について、処理速度、使用メモリ量の二点に着目して、メリットとデメリットの比較結果を示す図である。 検索方法1、検索方法2、検索方法3のそれぞれを用いた検索処理の所要時間の関係をグラフに表した図である。 検索方法1、検索方法2、検索方法3のそれぞれを用いた検索処理におけるメモリ使用量の関係をグラフに表した図である。
図1は、本実施の形態におけるデータ検索装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。データ検索装置100としては、例えば、パーソナルコンピュータ(パソコン)やサーバー等の装置が用いられる。このデータ検索装置100は、操作部材101と、接続IF102と、制御装置103と、HDD(ハードディスクドライブ)104と、モニタ105とを備えている。
操作部材101は、データ検索装置100の操作者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。
接続IF102は、データ検索装置100をLANやインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、通信回線に有線で接続するための有線通信モジュールや、通信回線に無線で接続するための無線通信ジュールなどが用いられる。
制御装置103は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、データ検索装置100の全体を制御する。なお、制御装置103を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続IF102を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。本実施の形態では、後述するデータの記録や、データの検索及び集計のための処理は、制御装置103によって実行される。
HDD104は、データ検索装置100が蓄える種々のデータや、制御装置103が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記録装置である。なお、HDD104に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されて提供され、使用者が当該記録媒体を用いてプログラムのデータをHDD104にインストールすることによって、制御装置103がプログラムを実行できるようになる。
モニタ105は、例えば液晶モニタであって、制御装置103から出力される種々の表示用データが表示される。
本実施の形態におけるデータ検索装置100では、例えば、図2に示すような木構造で表されるデータを記録するための方法、及び記録されたデータを検索するための方法を提供する。
図2に示すような木構造の階層は、各ノード2a〜2hを用いて次式(1)、(2)に示す式で表される。
D={2a:2b:2c:2d,2a:2e:2f:2h,2a:2e:2g:2h} ・・・(1)
E={2a:2b:2c:2d:2e:2f:2h,2a:2b:2c:2d:2e:2g:2h} ・・・(2)
さらに、これらを結合すると次式(3)に示すように、カンマで区切られた5つのユニークなキーが得られる。
DUE={2a:2b:2c:2d,2a:2e:2f:2h,2a:2e:2g:2h,2a:2b:2c:2d:2e:2f:2h,2a:2b:2c:2d:2e:2g:2h} ・・・(3)
なお、本実施の形態では、式(3)に示したような、図2に示した木構造のルートノードから最も深いノードまでのパスを表したキーをベーシックキー(basic key)と呼ぶ。一方、ルートノードから途中のノードまでのパスを表したキーを、単にキー(key)と呼ぶ。例えば、式(3)では、2a:2b:2c:2dはベーシックキーであり、その1つ上までの階層を表した2a:2b:2cはキーである。
本実施の形態では、このように木構造の各ノードを用いて表されるキーに対してデータを記録して、検索するための方法について説明する。以下では、この図2に示した木構造を、WEB上での広告配信における統計データの集計例に当てはめて、データの記録方法および検索方法について説明する。
WEB上での広告配信では、図3に示すように、広告管理業者におけるManager(管理者(以下「M」と表記))3aをルートノードとし、一方の部分木として、Advertiser(広告主(以下「A」と表記))3b、広告主によって展開されるCampaign(広告キャンペーン(以下「C」と表記))3c、広告キャンペーンごとに作成されるバナー広告等のCampaign Resources(広告媒体(以下「R」と表記))3dが階層構造をなしている。また、もう一方の部分木として、広告配信先となるWEBサイトやスマートフォン用のアプリケーションのPublisher(パブリッシャー(以下「P」と表記))3e、広告配信先のWebsite(WEBサイト(以下「W」と表記))3f、広告配信先のApplication(アプリケーション(以下「Ap」と表記))3g、WEBサイトやアプリケーション画面上に設けられたAd Space(広告スペース(以下「S」と表記))3hが階層構造をなしている。
この図3の木構造を式(1)〜(3)のように表現すると、次式(4)〜(6)に示すようになる。
D={M:A:C:R,M:P:W:S,M:P:Ap:S} ・・・(4)
E={M:A:C:R:P:W:S,M:A:C:R:P:Ap:S} ・・・(5)
DUE={M:A:C:R,M:P:W:S,M:P:Ap:S,M:A:C:R:P:W:S,M:A:C:R:P:Ap:S} ・・・(6)
本実施の形態では、式(6)に含まれるM:A:C:R、M:P:W:S、M:P:Ap:S、M:A:C:R:P:W:S、M:A:C:R:P:Ap:Sの5つのベーシックキー、およびこれらに含まれる各キー用いて、WEB上での広告配信における統計データを記録する。
本実施の形態では、各ノードに対応するM、A、C、R、P、W、S、Apに対して、例えば、Manager、Publisher、Website、Ad Space等を一意に特定するための識別情報としてコードやIDが設定されている。各キーには、これらの識別情報を対応付けることにより、各ノードに対応する要素を特定する。各ノードと識別情報との対応付けは、HDD104に別途用意したリレーショナルデータベース等を用いて、マスタを管理すればよい。
例えば、ベーシックキーM:P:W:Sの各ノードに対して、m、p、w、sの各IDが対応付けられている場合には、ベーシックキーM:P:W:Sに対して、次式(7)に示すようにIDが値として格納される。本実施の形態では、次式(7)に示すように、キーに対して値を格納したデータセットをSorted Setと呼ぶ。
M:P:W:S=[m,p,w,s] ・・・(7)
例えば、式(7)において、m=m1、p=p1、w=w1、s=s1である場合には、式(7)に示したSorted Setは、次式(8)のように表される。
M:P:W:S=[m,p,w,s]=[m1,p1,w1,s1] ・・・(8)
また、統計データとしては、ベーシックキーM:A:C:Rを例にとると、該ベーシックキーにより一意に特定されるCampaign Resources3dの表示回数やクリック回数などが挙げられる。また、ベーシックキーM:P:W:Sを例にとると、該ベーシックキーにより一意に特定されるAd Space3hにおける広告の表示回数やクリック回数などが挙げられる。
例えば、ベーシックキーM:P:W:Sに対して、該ベーシックキーにより一意に特定されるAd Space3hにおける広告の表示回数は、表示回数を示すviewsを用いてM:P:W:S:viewsと表される。この表示回数viewsを格納する変数をviとすると、式(7)に示したSorted Setにより特定されるAd Space3hに表示回数viewsを格納する場合には、Sorted Setは、次式(9)のよう表される。
M:P:W:S:views=[m,p,w,s,vi] ・・・(9)
具体的には、式(8)のSorted Setにより特定されるAd Space3hにおける広告の表示回数が100である場合には、式(9)は、次式(10)のようになる。
M:P:W:S:views=[m,p,w,s,vi]=[m1,p1,w1,s1,100] ・・・(10)
また、ベーシックキーM:P:W:Sにより一意に特定されるAd Space3hにおける広告のクリック回数は、クリック回数を示すclicksを用いてM:P:W:S:clicksと表される。この表示回数clicksを格納する変数をclとすると、式(7)に示したSorted Setにより特定されるAd Space3hに表示回数clicksを格納する場合には、Sorted Setは、次式(11)のよう表される。
M:P:W:S:clicks=[m,p,w,s,cl] ・・・(11)
具体的には、式(8)のSorted Setにより特定されるAd Space3hにおける広告のクリック回数が10である場合には、式(11)は、次式(12)のようになる。
M:P:W:S:clicks=[m,p,w,s,cl]=[m1,p1,w1,s1,10] ・・・(12)
さらに、式(8)のSorted Setにより特定されるAd Space3hにおいて、広告の表示回数が100回であるのに対して、広告のクリック回数が10回である場合、これを1つのSorted Setで表すと、次式(13)のようになる。
M:P:W:S:views:clicks=[m,p,w,s,vi,cl]=[m1,p1,w1,s1,100,10] ・・・(13)
制御装置103は、式(10)、(12)、(13)に示したようなSorted SetのデータをHDD104に記録する。なお、本実施の形態では、Sorted Setの具体例として式(7)〜(13)を示したが、HDD104には、全てのベーシックキーに対して、広告の表示回数、クリック回数等を示す値を記録したSorted Setが記録されることになる。
本実施の形態では、各ベーシックキーに対して時間帯を指定して、その指定した時間帯における所定の事象の発生回数を記録するためのSorted Setを定義することもできる。このSorted Setは、例えば、次式(14)に示すように定義される。なお、dは、後述するように一定の期間(time_slot)を指定するための変数である。なお、所定の事象とは、WEB上での広告配信に当てはめると、例えば、あるAd Space3hへの広告の表示回数や、そのクリック回数等が該当する。
basic key(d) ・・・(14)
例えば、ベーシックキーM:P:W:Sによって特定されるAd Space3h、すなわち図3でM→P→W→Sに示す階層構造で一意に特定されるAd Space3hにおける、一定の期間に広告がクリックされた回数を記録する場合について説明する。
この場合、M:P:W:S(2011)を、2011年中にAd Space3hに表示された広告がクリックされた回数を記録するためのSorted Setとして定義すると、式(8)のSorted Setにより特定されるAd Space3hにおいて、2011年中の広告のクリック回数が1000回である場合、M:P:W:S(2011)は、次式(15)のようになる。
M:P:W:S(2011)=[m,p,w,s,cl]=[m1,p1,w1,s1,1000] ・・・(15)
また、M:P:W:S(2011−07)を、2011年7月中にAd Space3hに表示された広告がクリックされた回数を記録するためのSorted Setとして定義すると、式(8)のSorted Setにより特定されるAd Space3hにおいて、2011年7月中の広告のクリック回数が100回である場合、M:P:W:S(2011−07)は、次式(16)のようになる。
M:P:W:S(2011−07)=[m,p,w,s,cl]=[m1,p1,w1,s1,100] ・・・(16)
また、M:P:W:S(2011−07−09)を、2011年7月9日中にAd Space3hに表示された広告がクリックされた回数を記録するためのSorted Setとして定義すると、式(8)のSorted Setにより特定されるAd Space3hにおいて、2011年7月9日中の広告のクリック回数が5回である場合、M:P:W:S(2011−07−09)は、次式(17)のようになる。
M:P:W:S(2011−07−09)=[m,p,w,s,cl]=[m1,p1,w1,s1,5] ・・・(17)
また、M:P:W:S(2011−07−09−16)を、2011年7月9日の16:00〜17:00の時間帯にAd Space3hに表示された広告がクリックされた回数を記録するためのSorted Setとして定義すると、式(8)のSorted Setにより特定されるAd Space3hにおいて、2011年7月9日の16:00〜17:00の時間帯における広告のクリック回数が1回である場合、M:P:W:S(2011−07−09−16)は、次式(18)のようになる。
M:P:W:S(2011−07−09−16)=[m,p,w,s,cl]=[m1,p1,w1,s1,1] ・・・(18)
なお、M:P:W:S(2011−07−09−16)のように、ベーシックキーに対して年月日時を指定したSorted Setの場合には、指定した時間から1時間の範囲内を対象としてデータを記録するものとするが、この時間の幅は2時間、3時間など、他の時間幅としてもよい。制御装置103は、上述した式(15)〜(18)に示す形式で、HDD104にデータを記録する。
このようなSorted Setを用いたデータの記録方法において、例えば、2011年7月9日の16:00〜17:00の時間帯にAd Space3hに1回広告がクリックされた場合には、この時間帯を含み、Ad Space3hに表示された広告がクリックされた回数を記録するために定義された全てのSorted Setに対して記録されている広告のクリック回数に1を加算する。
これにより、上述した式(15)〜(18)のそれぞれに記録されるclには1が加算され、次式(19)〜(22)のようになる。
M:P:W:S(2011)=[m,p,w,s,cl]=[m1,p1,w1,s1,1001] ・・・(19)
M:P:W:S(2011−07)=[m,p,w,s,cl]=[m1,p1,w1,s1,101] ・・・(20)
M:P:W:S(2011−07−09)=[m,p,w,s,cl]=[m1,p1,w1,s1,6] ・・・(21)
M:P:W:S(2011−07−09−16)=[m,p,w,s,cl]=[m1,p1,w1,s1,2] ・・・(22)
次に、上述したSorted Setに記録したデータを検索する方法について説明する。ここでは、まず、式(6)に示したベーシックキーのそれぞれに対して、例えば(7)〜(22)に示したSorted Setに記録されたデータを検索する場合について説明する。なお、本実施の形態では、使用者によるデータの検索指示(集計指示)に応じて、制御装置103が以下に説明する検索及び集計方法を用いた処理を行う。
(1)検索方法1
検索方法1では、ベーシックキーM:P:W:Sにより特定されるAd Space3hの一定期間内における広告のクリック回数を集計するための方法について説明する。この場合には、制御装置103は、式(19)〜(22)に示したベーシックキーM:P:W:Sに対して定義したSorted Setに記録されたデータを用いる。
次式(23)は、date1として指定した日時からdate2として指定した日時までの期間を対象として、Sorted SetM:P:W:S(d)に対して記録されているデータを集計するための式である。すなわち、次式(23)によって、date1として指定した日時からdate2として指定した日時までの期間内にAd Space3hに表示された広告のクリック回数の合計値Qが算出される。
Figure 0005191578
例えば、式(23)を用いて2011年6月15日〜2011年6月17日までの期間中における広告のクリック回数を集計したい場合には、date1として2011年6月15日、date2として2011年6月17日を指定すればよい。この場合、制御装置103は、指定された期間内の広告のクリック回数が記録されているSorted Setとして、M:P:W:S(2011−06−15)、M:P:W:S(2011−06−16)、M:P:W:S(2011−06−17)を特定し、これらを読み出すことにより、式(19)を用いてこれらのSorted Setに記録されている広告のクリック回数の合計値Qを算出することができる。
また、例えば、式(23)を用いて2011年6月1日〜2011年7月3日までの期間中における広告のクリック回数を集計したい場合には、date1として2011年6月1日、date2として2011年7月3日を指定すればよい。この場合、制御装置103は、指定された期間内の広告のクリック回数が記録されているSorted Setとして、M:P:W:S(2011−06)、M:P:W:S(2011−07−01)、M:P:W:S(2011−07−02)、M:P:W:S(2011−07−03)を特定し、これらを読み出すことにより、式(23)を用いてこれらのSorted Setに記録されている広告のクリック回数の合計値Qを算出することができる。なお、この場合は、M:P:W:S(2011−06)代えて、2011年6月1日〜2011年6月30日の期間を日ごとに集計したM:P:W:S(2011−06−01)〜M:P:W:S(2011−06−30)を読み出しても同じ結果が得られるが、読み出す件数が増えると消費するメモリの量、処理負荷、処理時間が増えるため、このように1か月分が合計されているM:P:W:S(2011−06)を読み出すことが好ましい。
あるいは、式(23)を用いて2011年中の広告のクリック回数を集計したい場合には、date1として2011年01月01日、date2として2011年12月31日を指定すればよい。この場合、制御装置103は、指定された期間内の広告のクリック回数が記録されているSorted Setとして、M:P:W:S(2011)を特定し、これを読み出すことにより、式(19)を用いて該Sorted Setに記録されている広告のクリック回数の合計値Qを算出することができる。この場合も、M:P:W:S(2011)代えて、2011年1月〜2011年12月の期間を月ごとに集計したM:P:W:S(2011−01)〜M:P:W:S(2011−12)を読み出したり、日ごとに集計したM:P:W:S(2011−01−01)〜M:P:W:S(2011−12−31)全て読み出しても同じ結果が得られるが、読み出す件数が増えると消費するメモリの量、処理負荷、処理時間が増えるため、あらかじめ1年分が合計されているM:P:W:S(2011)を読み出すことが好ましい。
なお、ベーシックキーM:P:W:Sに対して、一つ上の階層、すなわちキーM:P:Wにより一意に特定されるWebsite3f上に配置されたAd Space3hに表示された広告のクリック回数を集計するためには、式(23)を用いると、date1として指定した日時からdate2として指定した日時を対象としたSorted SetM:P:W:S(d)に記録されている広告のクリック回数を全て読み出した上で、Website3f単位に集計する必要があるため、多くのメモリを消費するとともに、処理の負荷が重くなり、処理時間も長くなることが考えられる。
この問題を解決するためには、m、p、wのIDにより特定されるWebsite3f上に配置された全てのAd Space3hのIDを*で表した場合には、全てのm、p、w、*の組を取得するためのSorted Setを次式(24)のように定義する。
M:P:W:S(m,p,w,*) ・・・(24)
例えば、IDがm=m1、p=p1、w=w1で特定されるWebsite3f上にIDがs1、s2、s3の3つのAd Space3hが配置されている場合には、(m1,p1,w1,s1)、(m1,p1,w1,s2)、(m1,p1,w1,s3)の3つのIDの組が式(24)により取得される。
そして、次式(25)に示すように、この式(24)により取得されるAd Space3hのIDと、式(23)との論理積を取ることにより、date1として指定した日時からdate2として指定した日時を対象として、M、P、Wによって一意に特定されるWebsite3f上に配置された全てのAd Space3hに表示された広告のクリック回数の合計値Q´を高速に算出することができる。また、制御装置103の処理の負荷を低減するとともに、メモリの使用量も抑えることができる。
Figure 0005191578
式(25)について具体例を挙げて説明する。例えば、式(23)による集計結果が、M:P:W:S:clicks=[m1,p1,w1,s1,2]、M:P:W:S:clicks=[m1,p1,w1,s2,7]、M:P:W:S:clicks=[m1,p2,w2,s3,4]、M:P:W:S:clicks=[m1,p2,w2,s5,5]、M:P:W:S:clicks=[m2,p3,w3,s7,3]、M:P:W:S:clicks=[m2,p3,w4,s8,6]であるものとする。
また、式(24)を用いて、IDがm=m1、p=p2、w=w2で特定されるWebsite3f上に配置された全てのAd Space3hのIDを取得した場合、すなわちM:P:W:S(m1,p2,w2,*)により、(m1,p2,w2,s3)、(m1,p2,w2,s4)、(m1,p2,w2,s5)、(m1,p2,w2,s6)の4つのIDの組が取得されたものとする。このとき、式(25)によって、M:P:W:S:clicks=[m1,p2,w2,s3,4]とM:P:W:S:clicks=[m1,p2,w2,s5,5]とが集計結果として算出されることになる。
(2)検索方法2
検索方法2では、ベーシックキーに加えて、ベーシックキー以外の各キーに対してもSorted Setを定義する方法について説明する。具体的には、ここでは、M、Pによって一意に特定されるPublisher3eによって提供されるWebsite3fおよびApplication3gに配置された全てのAd Space3hにおける広告のクリック回数を集計する方法について説明する。この場合は、キーM:P:Wに対して、Sorted SetM:P:W(d)を定義して、該Sorted Setに対して、広告のクリック回数を記録しておく必要がある。これによって、制御装置103は、date1として指定した日時からdate2として指定した日時までの広告のクリック回数の合計値Q´´を次式(26)により算出することができる。
Figure 0005191578
例えば、検索方法1で示した式(23)を用いて、M,Pにより特定されるPublisher3eを対象として、ベーシックキーM:P:W:Sにより特定されるAd Space3h単位に一定期間内における広告のクリック回数を算出するとともに、ベーシックキーM:P:Ap:Sにより特定されるAd Space3h単位に一定期間内における広告のクリック回数を算出した上で、これらをPublisher3e単位に集計することによっても検索方法2と同じ結果を得ることができる。しかしながら、この場合には、M,Pにより特定されるPublisher3eについて、Sorted SetM:P:W:S(d)とSorted SetM:P:Ap:S(d)のそれぞれに記録されている広告のクリック回数を全て読み出した上で、Publisher3e単位に集計する必要があるため、多くのメモリを消費するとともに、処理の負荷が重くなり、処理時間も長くなることが考えられる。
これに対して、第2の検索方法によれば、あらかじめApplication3g単位にクリック回数を集計したSorted SetM:P:W(d)を定義しておき、これを用いて集計を行えばよいため、Publisher3e単位のクリック回数を高速に算出することができる。また、制御装置103の処理の負荷を低減するとともに、メモリの使用量も抑えることができる。
(3)検索方法3
検索方法3では、全てのベーシックキー及びキーを対象として、各ノードに対応するIDとそのIDに対する値とを記録するためのSorted Setを定義し、このSorted Setを用いたデータの集計方法について説明する。
例えば、変数dにより特定される期間内における、m、p、wのIDにより特定されるWebsite3f上に配置された全てのAd Space3hに表示された広告の表示回数とクリック回数とを記録するためのorted Setとして、次式(27)を定義する。
M:P:W:S(m,p,w,d) ・・・(27)
例えば、1日を示す変数をdaysとした場合に、その1日にm、p、wのIDにより特定されるWebsite3f上に配置された全てのAd Space3hに表示された広告の表示回数とクリック回数は、次式(28)に示すSorted Setに記録される。
M:P:W:S(m,p,w,days) ・・・(28)
また、1時間を示す変数をhoursとした場合に、その1時間にm、p、wのIDにより特定されるWebsite3f上に配置された全てのAd Space3hに表示された広告の表示回数とクリック回数は、次式(29)に示すSorted Setに記録される。
M:P:W:S(m,p,w,hours) ・・・(29)
検索方法3では、制御装置103は、変数をdaysで特定される1日の間に、m、p、wのIDにより特定されるWebsite3f上に配置された全てのAd Space3hに表示された広告の表示回数とクリック回数を集計する場合には、次式(30)を用いて演算を行う。
Figure 0005191578
図4は、上述した検索方法1、検索方法2、検索方法3について、処理速度、使用メモリ量の二点に着目して、メリットとデメリットの比較結果を示す図である。この図4に示す比較結果は、検索方法1、検索方法2、検索方法3を相対的に比較した場合の結果であり、それぞれの方法のデメリットは、データ検索装置100の性能を上げることにより補うことが可能である。
検索方法1は、使用メモリの点で他の2つの方法より有利であるが、集計スピード(検索スピード)の点で不利となる。これは、検索方法1では、各ベーシックキーに対してSorted Setを定義してデータを記録し、このSorted Setを用いてデータの集計を行うためである。すなわち、各ベーシックキーごとに定義したSorted Setにデータを記録し、これを用いてデータを集計する場合には、メモリに他の2つの方法と比較してメモリに読み出すデータ量は少なくて済む一方で、ベーシックキー以外のキーで集計を行う場合には、Sorted Setに記録されたデータをキー単位で集計を行う必要があるため、集計スピードが低下するためである。
検索方法2は、使用メモリの点では、検索方法1よりも不利であるが検索方法3よりも有利な結果となり、集計スピードの点では、検索方法1よりも有利であるが、検索方法3よりも不利となる。これは、検索方法2では、ベーシックキーに加えて各キーに対してもSorted Setを定義してデータを記録し、このSorted Setを用いてデータの集計を行うためである。すなわち、各キーに対して定義したSorted Setにデータを記録し、これを用いてデータを集計することができるため、集計する際にそのまま利用できるSorted Setが検索方法1よりも多くなるため、集計のためにかかる時間は短くなるが、使用するメモリは増えることになる。一方、検索方法3と比較すると、Sorted SetにIDを記録しないため、検索方法3よりもID単位のデータの集計速度は遅くなるが、メモリに読み出すデータは少なくて済む。
検索方法3は、集計スピードの点で他の2つの方法より有利であるが、使用メモリの点で不利となる。これは、検索方法3では、全てのベーシックキー及びキーを対象として、各ノードに対応するIDとそのIDに対する値とを記録するためのSorted Setを定義し、このSorted Setを用いてデータの集計を行うためである。すなわち、Sorted SetにIDを記録するようにしたため、これを用いてデータを集計する場合には、ID単位の集計に要する時間を短縮することができる。一方で、各IDを記録したSorted Setをメモリに読み出す必要があるため、メモリ使用量は増大する。
図5は、検索方法1、検索方法2、検索方法3のそれぞれを用いた検索処理の所要時間の関係をグラフに表した図である。図5において、横軸は原点を検索期間の開始日とした場合の検索期間の終了日(End date in Query)を表し、縦軸は横軸に設定した終了日までの期間内におけるキーM:A:Cにより一意に特定されるCampaign3cに対して作成されたCampaign Resources3dが広告スペース上に表示された回数とクリック回数とを集計した場合における検索処理(集計処理)の所要時間(Time(sec))を表している。
この図5では、横軸は2011年9月1日を開始日として、2011年11月30日までの終了日が設定されており、開始日である2011年9月1日から横軸で特定される終了日までの期間を対象として、検索方法1を用いて広告の表示回数とクリック回数とを集計した場合の所要時間を表すグラフ5a、検索方法2を用いて広告の表示回数とクリック回数とを集計した場合の所要時間を表すグラフ5b、検索方法3を用いて広告の表示回数とクリック回数とを集計した場合の所要時間を表すグラフ5cとが示されている。また、図5では、比較のために、従来のROLAPを用いて検索した場合の所要時間を表すグラフとして、キーに対してインデックスを作成した場合の所要時間を表すグラフ5dと、キーに対してインデックスを作成しない場合の所要時間を表すグラフ5eも表示している。なお、ROLAPとは、企業の蓄積したデータベースを多次元的に解析するOLAPシステムの形態の一つであって、サーバー側のリレーショナルデータベースに格納されたデータを直接検索・集計し、結果をクライアント側で多次元データに構成して視覚化するものである。
例えば、2011年9月1日から2011年9月28日までの期間を対象として集計を行った場合の検索処理(集計処理)の所要時間は、検索方法1、検索方法2、検索方法3、インデックス有のROLAP、インデックス無のROLAPの順に、それぞれ符号5f、5g、5h、5i,5jにより指し示す時間となる。また、2011年9月1日から2011年10月16日までの期間を対象として集計を行った場合の検索処理(集計処理)の所要時間は、検索方法1、検索方法2、検索方法3、インデックス有のROLAP、インデックス無のROLAPの順に、それぞれ符号5k、5l、5m、5n,5oにより指し示す時間となる。また、2011年9月1日から2011年11月22日までの期間を対象として集計を行った場合の検索処理(集計処理)の所要時間は、検索方法1、検索方法2、検索方法3、インデックス有のROLAP、インデックス無のROLAPの順に、それぞれ符号5p、5q、5r、5s,5tにより指し示す時間となる。
この図5に示すように、検索方法1、検索方法2、検索方法3における検索処理の所要時間を比較すると、処理速度の比較結果は、図4に示した関係が成立することがわかる。また、従来のROLAPを用いる場合と比較すると、検索方法1、検索方法2、検索方法3は、処理速度の点で有利であることがわかる。
検索方法3は、上述したように、全てのベーシックキー及びキーを対象として、各ノードに対応するIDとそのIDに対する値とを記録するためのSorted Setを定義しておき、このSorted Setに記録したデータを用いて集計を行うため、キーM:A:Cに対しても、Sorted SetとしてM:A:C(m,a,c,d)が定義されることになる。このため、変数dに集計対象の期間を指定すれば、式(30)により高速にデータの集計を行うことができる。図5に示すグラフにおいても、検索方法3は、集計対象期間の長短にかかわらず、処置速度の面で最も有利な結果が得られている。
検索方法2は、上述したように、ベーシックキーに加えて各キーに対してもSorted Setを定義してデータを記録しておき、このSorted Setに記録したデータを用いて集計を行うため、キーM:A:Cに対しても、Sorted SetとしてM:A:C(d)が定義されることになる。このため、式(26)において、date1とdate2とに集計対象の期間を指定すれば、データの集計を行うことができる。なお、検索方法2を用いて広告の表示回数とクリック回数とを集計した場合の所要時間を表すグラフ5bにおいて、月が変わると所要時間が短縮されているのは、次の理由による。
例えば、2011年9月1日から2011年9月28日までの期間を対象として集計を行う場合には、2011年9月1日から2011年9月28日までの期間に属する各日付ごとに記録されているデータを対象として集計を行う必要がある。これに対して、2011年9月1日から2011年10月3日までの期間を対象として集計を行う場合には、2011年9月に対して記録されているデータと、10月1日から10月3日までの期間に属する各日付ごとに記録されているデータとを対象として集計を行えばよい。このように、2011年9月1日から2011年9月30日までの期間のデータは、あらかじめ月単位集計されたデータを用いればよいため、集計期間が月を跨ぐ場合には、集計のための所要時間が短縮されることになる。
検索方法1は、上述したように、各ベーシックキーに対してSorted Setを定義してデータを記録しておき、このSorted Setを用いてデータの集計を行うためSorted SetとしてM:A:C:R(d)が定義されることになる。このため、式(23)において、date1とdate2とに集計対象の期間を指定して、ベーシックキーM:A:C:Rにより一意に特定されるCampaign Resources3dごとのデータを集計した後に、Campaign3c単位に集計する必要があるため、図4に示したように、処理速度は最も不利な結果となっている。なお、検索方法1を用いて広告の表示回数とクリック回数とを集計した場合の所要時間を表すグラフ5aにおいて、月が変わると所要時間が短縮されているのは、上述した検索方法2の場合と同様の理由による。
図6は、検索方法1、検索方法2、検索方法3のそれぞれを用いた検索処理におけるメモリ使用量の関係をグラフに表した図である。図6において、横軸はデータの日付(Dates in data)を表し、縦軸は横軸に設定した日付により特定される期間内におけるベーシックキーM:A:C:Rにより一意に特定されるCampaign3cに対して作成されたCampaign Resources3dが広告スペース上に表示された回数とクリック回数とを集計した場合の検索処理のために使用されるメモリ使用量(Used Memory(bytes))を表している。
この図6では、横軸は2011年9月1日から2011年11月30日までの期間が設定されており、基準日である2011年9月1日から横軸で特定される日付までの期間を対象として、検索方法1を用いて広告の表示回数とクリック回数とを集計した場合のメモリ使用量を表すグラフ6a、検索方法2を用いて広告の表示回数とクリック回数とを集計した場合のメモリ使用量を表すグラフ6b、検索方法3を用いて広告の表示回数とクリック回数とを集計した場合のメモリ使用量を表すグラフ6cとが示されている。
例えば、2011年9月1日の一日間を対象として集計を行った場合のメモリ使用量は、検索方法1、検索方法2、検索方法3の順に、それぞれ符号6d、6e、6fにより指し示す値となる。また、2011年9月1日から2011年9月25日までの期間を対象として集計を行った場合のメモリ使用量は、検索方法1、検索方法2、検索方法3の順に、それぞれ符号6g、6h、6iにより指し示す値となる。また、2011年9月1日から2011年11月25日までの期間を対象として集計を行った場合のメモリ使用量は、検索方法1、検索方法2、検索方法3の順に、それぞれ符号6j、6k、6lにより指し示す値となる。
この図6に示すように、検索方法1、検索方法2、検索方法3の全てにおいて集計対象の期間が長くなるほどメモリ使用量が増加することがわかる。また、いずれの期間を対象として集計を行った場合も、検索方法1、検索方法2、検索方法3におけるメモリ使用量の比較結果は、図4に示した関係が成立することがわかる。
以上説明した実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)制御装置103は、木構造の階層を、木構造における各ノードを特定するための情報を用いて表したキーを設定し、キーに対して時間帯に対応するデータを記録するためのSorted Setを設定するようにした。そして、制御装置103は、設定したSorted Setに対して、時間帯に応じたデータを記録し、使用者による検索指示に応じて、Sorted Setに対して記録されているデータを検索して集計するようにした。これによって、木構造の階層で表されるデータに対して、時間を加味したデータの記録やデータの集計を行うことが可能となる。また、Sorted Setを定義してキーに対して広告の表示回数やクリック回数を記録するようにしたので、一般的なリレーショナルデータベースを用いる場合と比較して、データの検索及び更新のため処理時間を短縮することができ、処理の際のメモリ消費量も減らすことができる。
(2)検索方法1では、木構造のルートノードから最も深いノードまでのパスを表したキーをベーシックキーとして設定し、ベーシックキーに対してSorted Setを設定するようにした。そして、このベーシックキーに対して設定したSorted Setに記録されたデータを用いて、データの集計を行うようにした。これによって、ベーシックキーにより特定されるノードに対応して記録されているデータを簡易な処理で集計することができる。
(3)検索方法2では、ベーシックキーに加えて、ベーシックキー以外のキーに対してもSorted Setを設定するようにした。そして、設定したSorted Setに記録されたデータを用いて、データの集計を行うようにした。これによって、ベーシックキーでは表現できない上位のノードに対する集計値もSorted Setに記録しておくことができるため、集計処理を高速化することができる。
(4)検索方法3では、ベーシックキーと、ベーシックキー以外のキーとに対して、各ノードに対応するIDとそのIDに対する値とを記録するためのSorted Setを設定するようにした。そして、設定したSorted Setに記録されたデータを用いて、データの集計を行うようにした。これによって、検索方法1や検索方法2と比較して、より高速にデータの集計を行うことができる。
(5)制御装置103は、Sorted Setに、指定した時間帯における所定の事象、例えば広告の表示やクリックの発生回数を示すデータを記録するようにした。これによって、発生回数の計測対象として設定した事象について、任意の時間帯での発生回数を記録することが可能となる。
(6)制御装置103は、Sorted Setに対して時間帯に応じて記録されているデータを集計して、指定された所定時間内における所定の事象の発生回数を集計するようにした。これによって、発生回数の計測対象として設定した事象について、任意の時間帯での発生回数を集計することが可能となる。
(7)制御装置103は、Sorted Setに対して、時間帯に応じた少なくとも1つのデータを記録するようにした。これによって、上述したように、Sorted Setに対して、広告のクリック回数を記録したり、広告の表示回数とクリック回数とをセットで記録したりするなど、データ集計の目的に応じて、記録するデータの種類を決定することができる。
―変形例―
なお、上述した実施の形態のデータ検索装置は、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、式(14)に示したSorted Setでは、変数dに年、年月、年月日、年月日時を指定することにより、データ集計の対象とする期間を指定できる例について説明した。しかしながら、データ集計の対象期間は、分や秒の単位まで指定できるようにしてもよい。これにより、より詳細な集計単位でのデータ集計が可能となる。また、データの集計期間はこれ以外の期間でもよい。例えば10日単位、1週間単位などの集計期間を指定できるようにしてもよい。
(2)上述した実施の形態では、検索方法1〜検索方法3の3つの検索方法について説明した。しかしながら、Sorted Setに記録するデータを変更することにより、上記以外の検索方法を実現することもできる。一例として、date1として指定した日時からdate2として指定した日時までの間に、Advertiser3bが展開するCampaign3cのCampaign Resources3dをクリックしたユニークユーザー数を集計するための方法について説明する。この場合、例えば、所定時間、例えば一時間の間にAdvertiser3bが展開するCampaign3cのCampaign Resources3dをクリックしたユーザーの情報を格納するためのSorted Setを次式(31)のように定義する。
Users:A:C:R(a,c,r,time_slot) ・・・(31)
制御装置103は、ユーザーにCampaign Resources3dがクリックされるごとに、次式(32)に示すように、該Sorted SetにクリックしたユーザーのユーザーIDを記録していく。ユーザーIDは、各ユーザーに一意に付与されており、次式(32)では、IDがuser1〜usernで示される複数のユーザーがクリックしたユーザーとしてSorted Setに記録された例を示している。
Figure 0005191578
式(32)に示したSorted Setを用いてdate1として指定した日時からdate2として指定した日時までの間に、Advertiser3bが展開するCampaign3cのCampaign Resources3dをクリックしたユニークユーザーの数を集計するためには、制御装置103は、次式(33)を用いる。なお、次式(33)では、式(31)における所定時間time_slotをtと表している。
Figure 0005191578
(3)上述した実施の形態では、図2に示した木構造を、WEB上での広告配信における統計データの集計例に当てはめて、データの記録方法および検索方法について説明した。しかしながら、上述した実施の形態におけるデータの記録方法および検索方法は、木構造で表現可能な階層構造を有するデータであれば、他のデータを記録、検索、集計する場合にも用いることができる。
(4)上述した実施の形態では、データ検索装置100としては、例えば、パーソナルコンピュータ(パソコン)やサーバー等の装置を用いる例について説明した。しかしながら、データを記録するための記録装置や、処理を実行するための制御装置を備える装置や機器であれば、パソコンやサーバーには限定されない。例えば、PDAやスマートフォン等の携帯端末をデータ検索装置100として用いることもできる。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
100 データ検索装置、101 操作部材、102 接続IF、103 制御装置、104 HDD、105 モニタ

Claims (14)

  1. 木構造における各ノードのパスを、前記木構造における各ノードを特定するための情報を用いて表したキーを設定するキー設定手順と、
    前記キーに対して時間帯を指定して、その時間帯に対応するデータを記録するためのデータセットを設定するデータセット設定手順と、
    前記データセット設定手順で設定した前記データセットに対して、前記時間帯に応じたデータを記録するデータ記録手順と、
    前記データ記録手順で記録したデータを検索するデータ検索手順とをコンピュータに実行させるためのデータ検索方法。
  2. 請求項1に記載のデータ検索方法において、
    前記キー設定手順は、木構造のルートノードから最も深いノードまでのパスを表したキーをベーシックキーとして設定し、
    データセット設定手順は、前記ベーシックキーに対して前記データセットを設定することを特徴とするデータ検索方法。
  3. 請求項2に記載のデータ検索方法において、
    前記キー設定手順は、前記ベーシックキーに加えて、前記ベーシックキー以外のキーに対しても前記データセットを設定することを特徴とするデータ検索方法。
  4. 請求項3に記載のデータ検索方法において、
    データセット設定手順は、前記ベーシックキーと、前記ベーシックキー以外のキーとに対して、各ノードに対応するIDとそのIDに対する値とを記録するための前記データセットを設定することを特徴とするデータ検索方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のデータ検索方法において、
    前記データ記録手順は、前記データセットに、前記時間帯によって指定される時間内における所定の事象の発生回数を示すデータを記録することを特徴とするデータ検索方法。
  6. 請求項5に記載のデータ検索方法において、
    前記データ検索手順は、前記データセットに対して時間帯に応じて記録されているデータを集計して、指定された所定時間内における所定の事象の発生回数を集計するデータ集計手順を含むことを特徴とするデータ検索方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のデータ検索方法において、
    前記データ記録手順は、前記データセットに対して、前記時間帯に応じた少なくとも1つのデータを記録することを特徴とするデータ検索方法。
  8. 木構造における各ノードのパスを、前記木構造における各ノードを特定するための情報を用いて表したキーを設定するキー設定手段と、
    前記キーに対して時間帯を指定して、その時間帯に対応するデータを記録するためのデータセットを設定するデータセット設定手段と、
    前記データセット設定手段で設定した前記データセットに対して、前記時間帯に応じたデータを記録するデータ記録手段と、
    前記データ記録手段によって記録されたデータを検索するデータ検索手段とを備えることを特徴とするデータ検索装置。
  9. 請求項8に記載のデータ検索装置において、
    前記キー設定手段は、木構造のルートノードから最も深いノードまでのパスを表したキーをベーシックキーとして設定し、
    データセット設定手段は、前記ベーシックキーに対して前記データセットを設定することを特徴とするデータ検索装置。
  10. 請求項9に記載のデータ検索装置において、
    前記キー設定手段は、前記ベーシックキーに加えて、前記ベーシックキー以外のキーに対しても前記データセットを設定することを特徴とするデータ検索装置。
  11. 請求項10に記載のデータ検索装置において、
    データセット設定手段は、前記ベーシックキーと、前記ベーシックキー以外のキーとに対して、各ノードに対応するIDとそのIDに対する値とを記録するための前記データセットを設定することを特徴とするデータ検索装置。
  12. 請求項8〜11のいずれか一項に記載のデータ検索装置において、
    前記データ記録手段は、前記データセットに、前記時間帯によって指定される時間内における所定の事象の発生回数を示すデータを記録することを特徴とするデータ検索装置。
  13. 請求項12に記載のデータ検索装置において、
    前記データ検索手段は、前記データセットに対して時間帯に応じて記録されているデータを集計して、指定された所定時間内における所定の事象の発生回数を集計するデータ集計手段を含むことを特徴とするデータ検索装置。
  14. 請求項8〜13のいずれか一項に記載のデータ検索装置において、
    前記データ記録手段は、前記データセットに対して、前記時間帯に応じた少なくとも1つのデータを記録することを特徴とするデータ検索装置。
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