JP7429593B2 - シャッター装置及びその施工作業方法 - Google Patents

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本発明は、開閉移動自在となっているシャッターカーテンが挿入されるスリットを形成するための一対のまぐさ部材のうち、一方のまぐさ部材を他方のまぐさ部材に対して適正の位置関係とするための位置調整手段が設けられているシャッター装置及びその施工作業方法に係り、例えば、防災用シャッター装置として天井裏空間に配置されるシャッター装置に関する。
下記の特許文献1には、天井裏空間に配置された巻取軸に通常時はシャッターカーテンが巻き取られていて、火災等の非常事態発生時にシャッターカーテンが閉じ移動することで防災区画を形成するための防災用シャッター装置が示されている。この防災用シャッター装置は、開閉移動自在となっているシャッターカーテンと、このシャッターカーテンが挿入されるスリットを形成するために、天井面に水平方向の間隔をあけて対向配置された一対のまぐさ部材と、天井裏空間に配置され、シャッターカーテンを繰り出し自在に巻き取るための巻取軸と、この巻取軸の全周のうち、一部を覆うためのケースと、一対のまぐさ部材のうち、巻取軸を支持する左右一対のブラケットに長さ方向の両端部が結合されている一方のまぐさ部材を、左右一対のブラケットの間に配置されて支持しているとともに、ケースの重量も支持しているまぐさ部材支持体と、を備えて構成されており、一対のブラケットまで達する長さとなっているケースは、火災によって発生してスリットを通過する煙が天井裏空間全体に充満することを防止するためのものである。
以上のように特許文献1のシャッター装置では、一対のまぐさ部材のうち、一方のまぐさ部材はまぐさ部材支持体によって支持されているが、他方のまぐさ部材は、まぐさ部材支持体とは別の支持体である壁等により支持されているため、まぐさ部材支持体が支持するケースの重量等により、一方のまぐさ部材の配置位置が他方のまぐさ部材の配置位置に対してずれることがある。このため、特許文献1のシャッター装置には、このずれを修正して、まぐさ部材支持体により支持されている一方のまぐさ部材を他方のまぐさ部材に対して適正の位置関係とするため位置調整手段が設けられている。
特開2018-193765号公報
特許文献1のシャッター装置に設けられている位置調整手段は、ケースの重量等が作用するまぐさ部材支持体に小部品を付属部材として配置し、この小部品に、位置ずれ修正のための長孔等を形成したものとなっている。一方のまぐさ部材を他方のまぐさ部材に対して適正の位置関係とするための位置調整手段には、ケースの大きな重量等が作用することを考慮すると、この位置調整手段を、大きな強度を備えたものとすることが求められる。
本発明の目的は、一方のまぐさ部材を他方のまぐさ部材に対して適正の位置関係とするための位置調整手段を、大きな強度を備えたものにできるようになるシャッター装置及びその施工作業方法を提供するところにある。
本発明に係るシャッター装置は、開閉移動自在となっているシャッターカーテンと、このシャッターカーテンが挿入されるスリットを形成するために水平方向の間隔をあけて対向配置された一対のまぐさ部材と、前記シャッターカーテンを繰り出し自在に巻き取るための巻取軸と、この巻取軸の全周のうち、一部を覆うためのケースと、前記一対のまぐさ部材のうち、前記巻取軸を支持する左右一対のブラケットに長さ方向の両端部が結合されている一方のまぐさ部材を、前記左右一対のブラケットの間に配置されて支持しているとともに、前記ケースの重量も支持しているまぐさ部材支持体と、を備えて構成されたシャッター装置であって、前記一対のまぐさ部材のうち、他方のまぐさ部材は、前記まぐさ部材支持体とは別の支持体により支持されているとともに、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を調整するための位置調整手段を備えているシャッター装置において、前記まぐさ部材支持体を構成している部材が、前記位置調整手段を形成するための部材ともなっていることを特徴とするものである。
このように本発明に係るシャッター装置では、一対のまぐさ部材のうち、一方のまぐさ部材を支持するためのまぐさ部材支持体を構成している部材が、他方のまぐさ部材に対する一方のまぐさ部材の位置を調整するための位置調整手段を形成する部材ともなっているため、位置調整手段に前記ケースの重量等が作用しても、大きな強度を有するものとして構成されているまぐさ部材支持体の強度により、位置調整手段を、このような重量に対して充分に大きな強度を備えたものにでき、これにより、位置調整手段によって行う前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置調整作業を一層正確に行えるようになる。
以上の本発明において、まぐさ部材支持体は、任意の部材を任意に組み合わせることにより構成することができ、その一例のまぐさ部材支持体は、まぐさ部材支持体を構成している前記部材に、例えば、巻取軸の上側において、この巻取軸の直径方向へ水平又は略水平に延びている第1延出体と、この第1延出体の先端に対して下方へ鉛直又は略鉛直に延びている第2延出体と、巻取軸の下側において、前記第2延出体の下端に対して前記第1延出体の延び方向とは逆方向へ水平又は略水平に延びている第3延出体と、前記第1延出体と前記第2延出体とに取り付けられていることによってこれらの第1延出体と第2延出体とを連結している第1連結部材と、第2延出体と第3延出体とに取り付けられていることによってこれらの第2延出体と第3延出体とを連結している第2連結部材と、が含まれることとすることである。
まぐさ部材支持体を構成している前記部材に、上述の第1延出体と第2延出体と第3延出体と第1連結部材と第2連結部材とが含まれている場合には、位置調整手段を、第1延出体に対する第1連結部材と、この第1連結部材に対する第2延出体と、この第2延出体に対する第2連結部材と、この第2連結部材に対する第3延出体のうち、少なくとも1つを上下方向に移動可能とすることにより、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を上下方向に調整可能とする上下方向位置調整手段としてもよい。
このように位置調整手段を、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を上下方向に調整可能とする上下方向位置調整手段とする場合には、一例として、第1延出体と、第1連結部材と、第2延出体と、第2連結部材と、第3延出体のうち、少なくとも1つに上下方向に長い長孔を形成することにより、上下方向位置調整手段を、このような長孔を含んで形成されたものとしてもよい。
また、まぐさ部材支持体を構成している前記部材に、上述の第1延出体と第2延出体と第3延出体と第1連結部材と第2連結部材とが含まれている場合には、位置調整手段を、第1延出体に対する第1連結部材と、この第1連結部材に対する第2延出体と、この第2延出体に対する第2連結部材と、この第2連結部材に対する第3延出体とのうち、少なくとも1つを、一対のまぐさ部材の間隔方向となっている前後方向に移動可能とすることにより、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を前後方向に調整可能とする前後方向位置調整手段としてもよい。
このように位置調整手段を、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を前後方向に調整可能とする前後方向位置調整手段とする場合には、一例として、第1延出体と、第1連結部材と、第2延出体と、第2連結部材と、第3延出体のうち、少なくとも1つに前後方向に長い長孔を形成することにより、前後方向位置調整手段を、このような長孔を含んで形成されたものとしてもよい。
さらに、まぐさ部材支持体を構成している前記部材に、上述の第1延出体と第2延出体と第3延出体と第1連結部材と第2連結部材とが含まれている場合には、位置調整手段を、第2連結部材が第2延出体に対して上下方向に移動可能となっていることにより、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を上下方向に調整可能とする上下方向位置調整手段とするとともに、第3延出体が第2連結部材に対して一対のまぐさ部材の間隔方向となっている前後方向に移動可能となっていることにより、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を前記前後方向に調整可能とする前後方向位置調整手段としてもよい。
このように位置調整手段を上下方向位置調整手段と前後方向位置調整手段とにする場合には、一例として、上下方向位置調整手段を、第2連結部材に上下方向に長く形成された長孔を含んで形成されたものとし、前後方向位置調整手段を、第2連結部材に前記前後方向に長く形成された長孔を含んで形成されたものとしてもよい。
これによると、第2連結部材は、上下方向位置調整手段を形成するための部材となるとともに、前後方向位置調整手段を形成するための部材ともなり、第2連結部材を、これらの調整手段を形成するための兼用化された部材とすることができる。
また、第2延出体と第2連結部材を、上下方向位置調整手段を形成するために第2連結部材に形成されている前記長孔に軸部が挿通されている締付結合具により結合可能とし、第2連結部材と第3延出体を、前後方向位置調整手段を形成するために第2連結部材に形成されている前記長孔に軸部が挿通されている締付結合具により結合可能とすることにより、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を、上下方向位置調整手段により上下方向に調整し、また、前後方向位置調整手段により前後方向に調整した後に、これらの締付結合具により、第2延出体と第2連結部材の結合及び第2連結部材と第3延出体の結合を行うことができる。
また、まぐさ部材支持体を構成している前記部材に、巻取軸の上側において、この巻取軸の直径方向へ水平又は略水平に延びている第1延出体と、この第1延出体の先端に対して下方へ鉛直又は略鉛直に延びている第2延出体と、巻取軸の下側において、第2延出体の下端に対して第1延出体の延び方向とは逆方向へ水平又は略水平に延びている第3延出体と、が含まれている場合には、第1延出体と第2延出体と第3延出体のうち、少なくとも1個の延出体を少なくとも2個の部材により構成し、位置調整手段を、2個の部材のうち、一方の部材を他方の部材に対して移動可能とすることにより、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を調整可能とするものとしてもよい。
さらに、上述と同様に、まぐさ部材支持体を構成している前記部材に、巻取軸の上側において、この巻取軸の直径方向へ水平又は略水平に延びている第1延出体と、この第1延出体の先端に対して下方へ鉛直又は略鉛直に延びている第2延出体と、巻取軸の下側において、前記第2延出体の下端に対して前記第1延出体の延び方向とは逆方向へ水平又は略水平に延びている第3延出体と、が含まれている場合には、前記一方のまぐさ部材を支持し、かつ前記ケースの重量も支持している第3延出体に、この第3延出体における一方のまぐさ部材を支持している支持位置を、一対のまぐさ部材の間隔方向となっている前後方向に移動可能とする移動可能部分を設けることにより、位置調整手段を、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を前後方向に調整可能とする前後方向位置調整手段としてもよい。
また、以上の本発明において、まぐさ部材支持体が前述した第1延出体を含んで構成されている場合には、この第1延出体を、構造物躯体に取り付けられた補強体に結合し、この補強体を、第1延出体が延出する水平方向又は略水平方向の長さを有するものとしてもよい。
これによると、第1延出体が、この第1延出体が延出する水平方向又は略水平方向の長さを有する補強体により補強されることにより、第1延出体の下方への撓み変形を小さくすることができるため、まぐさ部材支持体により支持されている前記一方のまぐさ部材の前記他方のまぐさ部材に対する上下方向のずれ量が小さくなり、これにより、位置調整手段によって一方のまぐさ部材を他方のまぐさ部材に対して適正の位置関係とするための位置調整作業を、上下方向の調整量を小さくして容易に実施できることになる。
さらに、以上の本発明に係るシャッター装置において、まぐさ部材支持体には、位置調整手段による位置調整よりも前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を微調整可能とする微調整手段のための部材を、付属部材として配置してもよい。
これによると、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を、微調整手段により、一層細かく調整することができるようになる。
なお、微調整手段のための付属部材は、まぐさ部材支持体を構成している前記部材のうち、少なくとも1個の部材を他の部材に対して微調整方向の長さを有する送りねじによる送り作用によって送り微調整するものでもよく、また、前記一方のまぐさ部材を支持しているまぐさ部材支持体における支持位置を、微調整方向の長さを有する送りねじによる送り作用によって送り微調整するものでもよい。
本発明に係るシャッター装置の施工作業方法は、開閉移動自在となっているシャッターカーテンと、このシャッターカーテンが挿入されるスリットを形成するために水平方向の間隔をあけて対向配置された一対のまぐさ部材と、前記シャッターカーテンを繰り出し自在に巻き取るための巻取軸と、この巻取軸の全周のうち、一部を覆うためのケースと、前記一対のまぐさ部材のうち、前記巻取軸を支持する左右一対のブラケットに長さ方向の両端部が結合されている一方のまぐさ部材を、前記左右一対のブラケットの間に配置されて支持しているとともに、前記ケースの重量も支持しているまぐさ部材支持体と、を備えて構成されたシャッター装置を施工するための作業方法であって、前記一方のまぐさ部材の長さ方向の両端部を前記左右一対のブラケットに結合するとともに、前記一対のまぐさ部材のうち、他方のまぐさ部材を前記まぐさ部材支持体とは別の支持体により支持するための第1作業工程と、前記左右一対のブラケットの間に配置された前記まぐさ部材支持体により前記一方のまぐさ部材を支持するための作業と、この作業を実施する以前又は実施した以後において、前記ケースの重量を前記まぐさ部材支持体により支持する作業とを行うための第2作業工程と、前記まぐさ部材支持体を構成する部材によって形成されている位置調整手段による調整作業を行うことにより、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を調整するための第3作業工程と、を含んでいることを特徴とするものである。
このシャッター装置の施工作業方法によると、一対のまぐさ部材のうち、一方のまぐさ部材を支持するまぐさ部材支持体が前記ケースの重量も支持するものとなっているために、他方のまぐさ部材に対する一方のまぐさ部材の位置にずれが生じても、まぐさ部材支持体を構成する部材によって形成されている位置調整手段による調整作業を行うことにより、一方のまぐさ部材を他方のまぐさ部材に対して適正の位置関係とすることができる。また、位置調整手段は、一方のまぐさ部材を支持するためのまぐさ部材支持体を構成している部材によって形成されているため、位置調整手段にケースの重量等が作用しても、大きな強度を有するものとして構成されているまぐさ部材支持体の強度により、位置調整手段を、このような重量に対して充分に大きな強度を備えたものにでき、これにより、一方のまぐさ部材を他方のまぐさ部材に対して適正の位置関係とするための位置調整手段による調整作業を一層正確に実施できることになる。
なお、このシャッター装置の施工作業方法において、第2作業工程において、まぐさ部材支持体によりケースの重量を支持するための作業は、まぐさ部材支持体により前記一方のまぐさ部材を支持する以前において実施してもよく、あるいは、まぐさ部材支持体により前記一方のまぐさ部材を支持した後に実施してもよい。
また、上述のシャッター装置の施工作業方法において、一方のまぐさ部材を他方のまぐさ部材に対して適正の位置関係とするために実施する位置調整手段による調整作業は、上下方向のみの調整作業でもよく、あるいは、前記一対のまぐさ部材の間隔方向となっている前後方向のみの調整作業でもよく、あるいは、上下方向と前後方向の両方についての調整作業でもよい。
この位置調整手段による調整作業を、上下方向と前後方向の両方についての調整作業とすると、この調整作業により、一方のまぐさ部材を他方のまぐさ部材に対して上下方向と前後方向の両方について適正の位置関係とすることができるため、この調整作業をさらに一層正確に実施できることになる。
以上説明した本発明は、一対のまぐさ部材のうち、一方のまぐさ部材がまぐさ部材支持体によって支持され、他方のまぐさ部材が、このまぐさ部材支持体とは別の支持体によって支持されるシャッター装置であれば、建物等の構造物の任意の場所に任意の用途で設置されるシャッター装置に適用することができる。このため、本発明は、例えば、天井に一対のまぐさ部材がスリットの間隔をあけて対向配置され、火災等の非常態発生時に閉じ移動したシャッターカーテンにより防災区画を形成するための防災用シャッター装置に適用することができ、また、倉庫や店舗等の出入口をシャッターカーテンにより開閉する出入口用シャッター装置等にも適用することができる。また、シャッターカーテンを巻取軸側へ案内するためのガイド軸が巻取軸に隣接して設けられている二軸タイプのシャッター装置にも、本発明を適用することができる。
本発明によると、一方のまぐさ部材を他方のまぐさ部材に対して適正の位置関係とするための位置調整手段を、大きな強度を備えたものにできるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係るシャッター装置となっている防災用シャッター装置の全体を示す正面図である。 図2は、図1のS2-S2線断面図である。 図3は、巻取軸を支持するための左右一対のブラケットと、補強体とを、構造物躯体となっている天井裏空間の下がり壁に取り付けたときの状態を示す図2と同様の図である。 図4は、一対のまぐさ部材のうち、内まぐさ部材の長さ方向の両端部を左右一対のブラケットに結合し、外まぐさ部材を下がり壁に結合して支持させたときの状態を示す図2と同様の図である。 図5は、内まぐさ部材と、この内まぐさ部材が結合されている下部係止部材とを示す斜視図である。 図6は、図2の一部拡大図である。 図7は、図2及び図6で示されている第2連結部材の全体を示す斜視図である。 図8は、第2連結部材を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 図9は、図6のS9-S9線断面図である。 図10は、別実施形態に係るまぐさ部材支持体を示す図2と同様の図である。 図11は、図10の一部拡大図である。 図12は、図11のS12-S12線断面図である。 図13は、図10で示されている中間部材を示す斜視図である。 図14は、図11のS14-S14線断面図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係るシャッター装置は、防災用シャッター装置である。このため、図1に示されているように、シャッターカーテン3は、天井材1で形成されている天井によって室内空間T1と仕切られている天井裏空間T2に配置された巻取軸2に通常時は巻き取られており、このシャッターカーテン3が、火災等の非常事態発生時において、巻取軸2から繰り出されて閉じ移動することにより、室内空間T1に防災区画が形成される。巻取軸2の軸方向の両端部は、左右一対のブラケット4により回転自在に支持され、これらのブラケット4は、防災用シャッター装置が設置される建物等の構造物に構造物躯体として天井裏空間T2に設けられている下がり壁5に、この下がり壁5に埋設されたアンカー部材等により取り付けられている。
図2は、図1のS2-S2線断面図であり、この図2に示されているように、ブラケット4は、巻取軸2の軸方向の端部を挿入するための凹部4Aが前方(図2では右側)に向かって開口して形成されているものであり、巻取軸2の軸方向の端部に回転自在に嵌合された軸受け部材6をビス等の止着具6Aでブラケット4に止着することにより、巻取軸2は、軸受け部材6を介して左右一対のブラケット2により回転自在に支持されている。
図1に示されているように、左右一対のブラケット4の間には、複数のまぐさ部材支持体7がシャッターカーテン3の幅方向である左右方向に間隔をあけて配置され、これらのまぐさ部材支持体7の上部は、下がり壁5にまぐさ部材支持体7と同じ個数が取り付けられている補強体8に結合されている。図2に示されているように、補強体8は、上下方向が長さ方向となっているアングル材で形成されたベース部材8Aと、このベース部材8Aに後端部が溶接等で結合されていて、前後方向が長さ方向となっているアングル材で形成された補強部材8Bとからなり、ベース部材8Aが下がり壁5に埋設されたアンカー部材等に結合されることにより、補強体8は下がり壁5に取り付けられ、また、まぐさ部材支持体7は、補強体8を介して下がり壁5に取り付けられている。
まぐさ部材支持体7は、補強体8の補強部材8Bに溶接又はビス等の結合具で結合されていて、巻取軸2の上側において、この巻取軸2の直径方向のうち、前方へ水平又は略水平に延びている第1延出体9と、角筒材で形成されているこの第1延出体9の先端に対して下方へ鉛直又は略鉛直に延びている第2延出体10と、巻取軸2の下側において、角筒材で形成されているこの第2延出体10の下端に対して第1延出体9の延び方向とは逆方向である後方へ水平又は略水平に延びている第3延出体11と、を含んで構成されたものとなっており、この第3延出体11も角筒材で形成されている。また、まぐさ部材支持体7は、第1延出体9と第2延出体10とに溶接等で取り付けられていることにより、これらの第1延出体9と第2延出体10とを連結している正面視で略逆直角三角形状の第1連結部材12と、第2延出体10には、ボルト及びナットによる締付結合具13で取り付けられているとともに、第3延出体11には、ボルト及びナットによる締付結合具14とによって取り付けられていることにより、これらの第2延出体10と第3延出体11とを連結している正面視で略直角三角形状の第2連結部材15と、を含んで構成されたものとなっている。
以上のまぐさ部材支持体7を構成する部材となっている第1延出体9と、第2延出体10と、第3延出体11と、第1連結部材12と、第2連結部材15のうち、第3延出体11の先端の上面には、C形チャンネル材で形成された下部係止部材16が載置され、この下部係止部材16の後面には、シャッターカーテン3が上下に挿入されるスリット17を形成するために水平方向に前後の間隔をあけて対向配置される一対のまぐさ部材18,19のうち、シャッターカーテン3の幅方向の長さ寸法を有する内まぐさ部材18が結合され、この結合は、内まぐさ部材18の一部となって上方へ延びている上方延出部18Aが、下部係止部材16の後面に溶接又はビス等で取り付けられることによって行われている。工場等でこのようにして予め結合されているこれらの下部係止部材16と内まぐさ部材18は、図5に示されているように、左右一対のブラケット4の間隔方向である左右方向に連続して延びる長寸部材となっている。
以上の本実施形態では、内まぐさ部材18が結合されている下部係止部材16は、まぐさ部材支持体7を構成する部材となっている第3延出体11の先端の上面に載置されているため、まぐさ部材支持体7は、下部係止部材16と内まぐさ部材18の重量を下から支持するものとなっている。
図2に示されているように、一対のまぐさ部材18,19のうち、シャッターカーテン3の幅方向の長さ寸法を有する外まぐさ部材19は、角筒材によって形成されているベース部材20に溶接又はビス等で結合されており、このベース部材20は、下がり壁5の下面に、この下がり壁5に埋設されたアンカー部材等により取り付けられている。このため、外まぐさ部材19の重量は、まぐさ部材支持体7とは別の支持体となっている下がり壁5にベース部材20を介して支持されている。
図1に示されているように、左右一対のブラケット4の間には、複数のケース21が、それぞれの端部同士が重ね合わせられて左右方向に並べられて配置され、これらのケース21のうち、左右両端部に配置されたケース21は、左右一対のブラケット4に接触している。また、図2から分かるように、それぞれのケース21は、板金を湾曲させて形成されているとともに、これらのケース21は、巻取軸2の全周のうち、下がり壁5とは反対側の巻取軸2の略半周程度を覆うものとなっている。また、それぞれのケース21の上端に折り曲げ加工で形成されている上部被係止部21Aは、それぞれのまぐさ部材支持体7の第1延出体9の前部下面に溶接又はビス等で結合されている上部係止部材22に挿入、係止されているとともに、それぞれのケース21の下端に折り曲げ加工で形成されている下部被係止部21Bは、上述した下部係止部材16に挿入、係止されている。
このため、内まぐさ部材18の重量を支持しているまぐさ部材支持体7は、ケース21の重量も支持するものとなっており、このまぐさ部材支持体7を構成する部材のうち、ケース21の下部被係止部21Bが挿入、係止される部材となっている下部係止部材16が載置される第3延出体11の先端部には、ケース21の重量のうち、半分程度の重量が作用している。
なお、上述したようにケース21は、板金を湾曲させて形成されているため、このケース21の下部被係止部21Bが挿入、係止されている下部係止部材16には、ケース21の湾曲弾性変形によって生ずるスプリングバック力が作用しており、このため、このスプリングバック力により、内まぐさ部材18の上方延出部18Aは、第3延出体11の先端面11Aに常時押圧されている。
また、ケース21は、図1で示した室内空間T1で火災が発生したときに、一対のまぐさ部材18,19で形成されたスリット17を通過した煙が天井裏空間T2の全体に充満することを防止するためのものである。そして、一対のまぐさ部材18,19の長さ方向の両端には、スリット17におけるシャッターカーテン3の幅方向両端部の開口を塞ぐための塞ぎ部材が配置され、また、図2に示されているように、それぞれのまぐさ部材18,19には、図1でも示されている天井材1が載置され、これにより、室内空間T1と天井裏空間T2とを仕切る天井が形成されている。
図1に示されているように、左右一対のブラケット4のうち、一方のブラケット4には、チェーンやスプロケットホイール等で構成された伝動手段により巻取軸2と接続されている開閉機23が取り付けられ、電動モータとブレーキとの組み合わせからなるこの開閉機23には、自動閉鎖装置24が配置されている。
通常時のシャッターカーテン3は、図2に示されているように、このシャッターカーテン3の略全体が巻取軸2に巻き取られていることにより、シャッターカーテン3の下端部の座板3Aが一対のまぐさ部材18,19で形成されているスリット17の高さ位置に達する全開状態となっている。火災が発生すると、煙等を検知したセンサからの信号により、図示しない制御装置が自動閉鎖装置24を作動させることにより、開閉機23のブレーキはオンからオフに切り替えられる。このため、シャッターカーテン3は、自重により、又はこの自重と、開閉機23の電動モータの駆動力とにより、巻取軸2の逆回転によって、図1の壁等の構造物躯体25に取り付けられた左右一対のガイドレール26に案内されながら下方へ閉じ移動し、これにより、前述したように室内空間T1に防災区画が形成される。なお、火災の発生を発見した人が、図1に示されている操作装置27を操作することによっても、ブレーキはオンからオフに切り替えられて、シャッターカーテン3は閉じ移動する。また、火災等の非常事態の解消後や、防災用シャッター装置の点検時等において、操作装置27を操作することにより、開閉機23の電動モータの駆動で巻取軸2が正回転することによってシャッターカーテン3は、巻取軸2に巻き取られて上方へ開き移動し、座板3Aがスリット17の高さ位置に達する全開状態となる。
図6は、図2の一部拡大図である。この図6に示されているように、まぐさ部材支持体7には、外まぐさ部材19に対する内まぐさ部材18の位置を上下方向に調整可能とするための上下方向位置調整手段30と、外まぐさ部材19に対する内まぐさ部材18の位置を、これらのまぐさ部材18,19の間隔方向である前後方向に調整可能とするための前後方向位置調整手段31とが設けられている。また、まぐさ部材支持体7には、外まぐさ部材19に対する内まぐさ部材18の位置を、上下方向位置調整手段30による調整よりも細かく上下方向に微調整可能とするための上下方向微調整手段32も設けられている。
そして、上下方向位置調整手段30と前後方向位置調整手段31は、図6から分かるように、第2延出体10には、ボルト及びナットによる締付結合具13で取り付けられ、第3延出体11には、ボルト及びナットによる締付結合具14で取り付けられていることにより、これらの第2延出体10と第3延出体11とを連結する部材となっている第2連結部材15に設けられたものとなっている。
この第2連結部材15の全体斜視図は、図7に示され、第2連結部材15の正面図と側面図は、図8(A)(B)に示されている。これらの図7及び図8から分かるように、板金の打ち抜きと折り曲げで形成されている第2連結部材15は、正面視で略直角三角形状となっていて、互いに平行となっている一対の主部15Aと、これらの主部15Aの下端辺部同士を接続している底部15Bと、それぞれの主部15Aの鉛直辺部の一部に、互いに向かい合う方向に折り曲げられて形成されている押え部15Cとを有するものとなっている。また、それぞれの主部15Aには、押え部15Cの近傍において、上下方向に長く形成された長孔15Dが設けられているとともに、底部15Bの近傍において、前後方向に長く形成された長孔15Eが設けられている。図6に示されているように、一対の主部15Aの間に、長孔15Dと一致する位置において、第2延出体10の下部が上から挿入されるとともに、長孔15Eと一致する位置において、第3延出体11の端部が横から挿入され、第2延出体10と第2連結部材15は、長孔15Dに軸部が挿入されるボルトと、この軸部に螺合されるナットとからなる締付結合具13によって結合されるとともに、第3延出体11と第2連結部材15は、長孔15Eに軸部が挿入されるボルトと、この軸部に螺合されるナットとからなる締付結合具14によって結合される。
すなわち、図6のS9-S9線断面図である図9に示されている締付結合具14について説明すると、ボルト14Aの軸部14Bが第2連結部材15の主部15Aに形成された長孔15Eと、第3延出体11に形成された丸孔11Bとに挿通され、軸部14Bの端部に螺合したナット14Cを締め付けることにより、第3延出体11と第2連結部材15は、締付結合具14により結合される。また、ナット14Cを緩めると、第3延出体11は、第2連結部材15に対して長孔15Eの長さ方向である前後方向に、第2連結部材15の底部15Bで案内されて移動可能となる。このため、長孔15Eによって形成される前後方向位置調整手段31により、第3延出体11の先端の上面に載置されている下部係止部材16に結合された内まぐさ部材18の位置を、外まぐさ部材19に対して前後方向に調整するための作業を行うことができる。
また、締付結合具13は、締付結合具14と同様に、この締付結合具13のボルトの軸部が第2連結部材15の主部15Aに形成された長孔15Dと、第2延出体10に形成された丸孔とに挿通され、軸部の端部に螺合したナットを締め付けることにより、第2延出体10と第2連結部材15は、締付結合具13により結合される。また、ナットを緩めると、第2連結部材15は、第2延出体10に対して長孔15Dの長さ方向である上下方向に、押え部15Cで案内されて移動可能となる。このため、長孔15Dによって形成される上下方向位置調整手段30により、第3延出体11の先端の上面に載置されている下部係止部材16に結合された内まぐさ部材18の位置を、外まぐさ部材19に対して上下方向に調整するための作業を行うことができる。
図6で示されている前述の上下方向微調整手段32は、第2連結部材15の底部15Bに形成された孔に下から軸部32Bが挿入されているボルト32Aと、底部15Bの上面に溶接で結合されて、軸部32Bが螺入されているガイドナット32Cと、軸部32Bの先端に溶接等で結合され、第2延出体10の下端に取り付けられている底板10Aに当接する当接ナット32Dと、を含んで構成されたものとなっている。上下方向位置調整手段30のナットを緩めているときに、ボルト32Aを正逆回転操作して、このボルト32Aの軸部32Bをガイドナット32Cに対して上下に移動させると、第2連結部材15は第2延出体10に対して上下に移動するため、まぐさ部材支持体7を構成する部材のうち、この第2連結部材15に付属部材として付属配置されているボルト32Aとガイドナット32Cを含んで形成されている上下方向微調整手段32により、第3延出体11の先端の上面に載置されている下部係止部材16に結合された内まぐさ部材18の位置を、外まぐさ部材19に対して上下方向に調整するための作業を行うことができる。
特に、この上下方向微調整手段32による調整作業は、この調整作業が行われる上下方向の長さを有する送りねじとなっているボルト32Aによる送り作用により、第2延出体10に対して第2連結部材15を上下方向に移動させて行われるため、上述の上下方向位置調整手段30の長孔15Dによる調整作業よりも細かくかつ正確な微調整作業として、第2連結部材15を第2延出体10に対して移動させることができる。
なお、上下方向位置調整手段30の長孔15Dにより、内まぐさ部材18の位置を外まぐさ部材19に対して上下方向に調整するときには、上下方向微調整手段32のボルト32Aを最下端まで下げておき、これにより、上下方向位置調整手段30による上下方向の充分に長い調整長さを確保しておく。また、上下方向微調整手段32の当接ナット32Dは省略してもよい。
次に、図1で示した防災用シャッター装置を設置するための施工作業について説明する。はじめに、図3に示されているように、天井裏空間T2に設けられている下がり壁5に、左右一対のブラケット4と、複数の補強体8とを取り付ける作業を行う。次いで、図4に示されているように、内まぐさ部材18が結合されている下部係止部材16の長さ方向の両端部を左右一対のブラケット4に溶接又はビス等の結合具で結合することにより、内まぐさ部材18の長さ方向の両端部を、下部係止部材16を介して左右一対のブラケット4に結合するための作業を行うとともに、外まぐさ部材19をベース部材20を介して下がり壁5の下面に結合することにより、外まぐさ部材19をベース部材20を介して下がり壁5に支持させるための作業を行う。
この後に、図2で示されているように、それぞれの補強体8を構成する部材のうち、それぞれが前後方向に長さを有する部材となって補強部材8Bに、左右一対のブラケット4の間に配置されるそれぞれのまぐさ部材支持体7の第1延出体9を溶接又はビス等の結合具で結合し、これらのまぐさ部材支持体7の第3延出体11の先端の上面に下部係止部材16を載置する作業を行う。これにより、下部係止部材16に結合されている内まぐさ部材18は、下部係止部材16と共にまぐさ部材支持体7の第3延出体11により支持されることになる。次いで、左右一対のブラケット4により巻取軸2を回転自在に支持させた後に、それぞれのケース21の上部被係止部21Aを、それぞれのまぐさ部材支持体7の第1延出体9の前部下面に結合されている上部係止部材22に挿入、係止するとともに、それぞれのケース21の下部被係止部21Bを下部係止部材16に挿入、係止する作業を行う。これにより、まぐさ部材支持体7には、ケース21の重量が作用し、まぐさ部材支持体7はケース21の重量も支持することになる。
なお、ケース21の上部被係止部21Aと下部被係止部21Bを上部係止部材22と下部係止部材16に挿入、係止することにより、ケース21の重量をまぐさ部材支持体7で支持するための作業は、下部係止部材16をまぐさ部材支持体7の第3延出体11の先端の上面に載置することにより、内まぐさ部材18をまぐさ部材支持体7により支持するための作業を実施する以前において行ってもよく、あるいは、上述したように、内まぐさ部材18をまぐさ部材支持体7により支持するための作業を実施した後に行ってもよい。また、上部係止部材22を、まぐさ部材支持体7の第1延出体9ではなく、下がり壁5に取り付けてもよい。このようにした場合でも、ケース21の下部被係止部21Bは、まぐさ部材支持体7の第3延出体11の先端の上面に載置されている下部係止部材16に挿入、係止されるため、まぐさ部材支持体7は、ケース21の全体重量のうちの一部を支持することになる。
このため、以上の作業が実施されたときには、まぐさ部材支持体7の第3延出体11の先端には、ケース21の重量による下向きの荷重が作用することになる。したがって、まぐさ部材支持体7は下向きに撓み変形するとともに、このまぐさ部材支持体7は、全体として、図2に示されているように前述の第1延出体9と第2延出体10と第3延出体11とにより、巻取軸2の外側にコの字形状となって配置されているため、まぐさ部材支持体7の第3延出体11の先端の位置は、上記荷重により、下方に移動するとともに、前方(図2では右側)にも移動することになり、また、上述したように、ケース21の湾曲弾性変形で生ずるスプリングバック力によって上方延出部18Aが第3延出体11の先端面11Aに常時押圧されている内まぐさ部材18の位置も、下方に移動するとともに、前方にも移動することになる。
このため、内まぐさ部材18の位置が、外まぐさ部材19に対して上下方向と前後方向にずれることになり、内まぐさ部材18の位置が、外まぐさ部材19に対して上下方向にずれることについては、前述した上下方向位置調整手段30による上下方向の調整作業を行うことにより、この上下方向のずれを修正することができる。また、内まぐさ部材18の位置が、外まぐさ部材19に対して前後方向にずれることについては、前述した前後方向位置調整手段31による前後方向の調整作業を行うことにより、この前後方向のずれを修正することができる。
以上説明した本実施形態によると、上下方向位置調整手段30のための上下方向に長い長孔15Dと、前後方向位置調整手段31のための前後方向に長い長孔15Eは、まぐさ部材支持体7を構成する部材となっている第2連結部材15に形成されており、この第2連結部材15は、ケース21の大きな重量を支持できる大きな強度を備えた部材として形成されるため、上下方向位置調整手段30と前後方向位置調整手段31の強度も大きくすることができ、これにより、上下方向位置調整手段30と前後方向位置調整手段31により、外まぐさ部材19に対する内まぐさ部材18の位置を調整するための作業を一層正確に実施することができる。
また、上下方向位置調整手段30のための上下方向に長い長孔15Dと、前後方向位置調整手段31のための前後方向に長い長孔15Eは、第2連結部材15に形成されているため、この第2連結部材15を、まぐさ部材支持体7を構成する部材のうち、上下方向位置調整手段30と前後方向位置調整手段31の両方について兼用化された部材とすることができ、これにより、まぐさ部材支持体7の全体の構造を簡単化することができる。
さらに、まぐさ部材支持体7の第1延出体9は、構造物躯体となっている下がり壁5に取り付けられた補強体8に結合され、この補強体8は、第1延出体9と同様に、水平方向又は略水平方向の長さを有するものとなっている補強部材8Bを有しており、補強体8への第1延出体9の結合は、この補強部材8Bにおいて行われているため、ケース21の大きな重量がまぐさ部材支持体7に作用しても、この補強体8によるまぐさ部材支持体7の補強効果により、まぐさ部材支持体7全体の下方への撓み変形量は大きくならず、これにより、外まぐさ部材19に対する内まぐさ部材18の上下方向のずれ量を小さくすることができ、このため、上下方向位置調整手段30による調整作業を、上下方向の調整量を小さくして容易に実施できる。
また、まぐさ部材支持体7には、このまぐさ部材支持体7に付属部材として付属配置されたボルト32Aやガイドナット32Cによる上下方向微調整手段32が設けられ、この上下方向微調整手段32による調整作業は、上下方向の長さを有する送りねじとなっているボルト32Aによる送り作用によって行われて、上述の上下方向位置調整手段30の長孔15Dによる調整作業よりも細かい微調整作業として実施できるため、外まぐさ部材19に対する内まぐさ部材18の位置の調整作業を、上下方向において、さらに一層正確に実施することができる。
なお、この上下方向微調整手段32と同様に、送りねじとなっているボルトによる送り作用により、外まぐさ部材19に対する内まぐさ部材18の位置の前後方向に微調整するための前後方向微調整手段を、まぐさ部材支持体7に設けてもよい。
また、本実施形態に係る上下方向位置調整手段30は、まぐさ部材支持体7を構成する部材のうち、第2連結部材15を第2延出体10に対して上下方向に移動可能とするものであったが、上下方向位置調整手段を、第1延出体9に対する第1連結部材12や、第1連結部材12に対する第2延出体10、第2連結部材15に対する第3延出体11を上下方向に移動可能とするものとしてもよい。
また、本実施形態に係る前後方向位置調整手段31は、まぐさ部材支持体7を構成する部材のうち、第3延出体11を第2連結部材15に対して前後方向に移動可能とするものであったが、前後方向位置調整手段を、第1延出体9に対する第1連結部材12や、第1連結部材12に対する第2延出体10、第2延出体10に対する第2連結部材15を前後方向に移動可能とするものとしてもよい。
図10には、別実施形態のまぐさ部材支持体57が示されている。このまぐさ部材支持体57も、補強体8の補強部材8Bに溶接又はビス等の結合具で結合されていて、巻取軸2の上側において、この巻取軸2の直径方向のうち、前方へ水平又は略水平に延びている第1延出体59と、アングル材で形成されているこの第1延出体59の先端に対して下方へ鉛直又は略鉛直に延びている第2延出体60と、巻取軸2の下側において、アングル材で形成されているこの第2延出体60の下端に対して第1延出体59の延び方向とは逆方向である後方へ水平又は略水平に延びている第3延出体61と、を含んで構成されたものとなっており、この第3延出体61もアングル材で形成されている。また、まぐさ部材支持体57は、第1延出体59と第2延出体60とに両端部が溶接等で取り付けられていることにより、これらの第1延出体59と第2延出体60とを連結しているアングル材による第1連結部材62と、第2延出体60と第3延出体61とに両端部が溶接等で取り付けられていることにより、これらの第2延出体60と第3延出体61とを連結しているアングル材による第2連結部材65と、を含んで構成されたものとなっている。
このまぐさ部材支持体57では、上下方向位置調整手段80は第2延出体60に設けられ、前後方向位置調整手段81は第3延出体61に設けられている。また、まぐさ部材支持体57には、まぐさ部材支持体57に付属部材として付属配置された部材によって形成されている前後方向微調整手段82も設けられている。
図11は、図10の一部拡大であり、また、図12は、図11のS12-S12線断面図である。これらの図11及び図12に示されているように、第2延出体60は、互いに重ね合わせられている上下2個の上部材60Aと下部材60Bにより構成されており、アングル材で形成されているこれらの上部材60Aと下部材60Bの一方の突片部同士がボルト及びナットによる締付結合具70で結合され、他方の突片部同士がボルト及びナットによる締付結合具71で結合されている。
すなわち、図12に示されているように、締付結合具70のボルト70Aの軸部70Bは、上部材60Aの前記一方の突片部に上下方向に長く形成された長孔72Aと、下部材60Bの前記一方の突片部に形成された丸孔73Aとに挿通され、ボルト70Aの軸部70Bに螺合されたナット70Cを締め付けることにより、これらの上部材60Aと下部材60Bの前記一方の突片部同士が結合される。また、締付結合具71のボルト71Aの軸部71Bは、上部材60Aの前記他方の突片部に上下方向に長く形成された長孔72Bと、下部材60Bの前記他方の突片部に形成された丸孔73Bとに挿通され、ボルト71Aの軸部71Bに螺合されたナット71Cを締め付けることにより、これらの上部材60Aと下部材60Bの前記他方の突片部同士が結合される。そして、ナット70C,71Cを緩めることにより、上部材60Aに対して下部材60Bを長孔72A、72Bの長さ分だけ上下方向に移動させることができ、これにより、長孔72A、72Bによって形成されている上下方向位置調整手段80による調整作業により、第3延出体11の先端の上面に載置されている下部係止部材16に結合された内まぐさ部材18の位置を、外まぐさ部材19に対して上下方向に調整するための作業を行うことができる。
また、この実施形態では、ケース21の大きな重量が作用するために大きな強度を備えたものとして構成されるまぐさ部材支持体57の第2延出体60を、分割された2個の部材となっている上部材60Aと下部材60Bの組み合わせにより形成し、これらの上部材60Aと下部材60Bのうち、上部材60Aに長孔72A,72Bを設けることにより、上下方向位置調整手段80をまぐさ部材支持体57を構成する部材に形成しているため、この上下方向位置調整手段80の強度も、ケース21の大きな重量に充分に対抗できる大きなものにすることができる。
図11に示されている前後方向位置調整手段81は、まぐさ部材支持体57の第3延出体61に前後方向に長く形成されている長孔74により形成されたものとなっている。この長孔74には、図11のS14-S14線断面図である図14に示されているように、締付結合具75のボルト75Aの軸部75Bが挿通され、この軸部75Bは、第3延出体61に配置されている中間部材76の下部垂下部76Aに形成された丸孔77にも挿通され、軸部75Bにナット75Cが螺合されている。板金の折り曲げ品である中間部材76は、図13に示されているように、下部垂下部76Aがシャッターカーテン3の幅方向の端部から折り曲げで垂下している水平又は略水平のベース部76Bと、このベース部76Bの後端から折り曲げで立ち上がっている立上り部76Cとを有するものとなっており、ナット75Cの締め付けにより、中間部材76は第3延出体61に結合されるとともに、ナット75Cを緩めることにより、中間部材76は、第3延出体61に対して前後方向位置調整手段81の長孔74の長さ分だけ前後方向に移動可能となる。
図11に示されているように、アングル材で形成されている第3延出体61には、中間部材76の立上り部76Cよりも後側において、下部係止部材16が載置されており、この下部係止部材16には、図6で示した前記実施形態と同様に、板金を湾曲させて形成されているケース21の下部被係止部21Bが挿入、係止されている。このため、ケース21の湾曲弾性変形によって生ずるスプリングバック力により、下部係止部材16の前面16Aは、中間部材76の立上り部76Cに常時押圧されている。このため、ナット75Cを緩めて、中間部材76を第3延出体61に対して前後方向に移動させることにより、第3延出体61における内まぐさ部材18についての支持位置を、これを言い換えると、第3延出体61における下部係止部材16が載置されている位置を、長孔74が第3延出体61に設けられた前後方向の移動可能部分となっている前後方向位置調整手段81により、外まぐさ部材19に対して前後方向に調整することができる。
また、この実施形態では、ケース21の大きな重量が作用するために大きな強度を備えたものとして構成されるまぐさ部材支持体57の第3延出体61に前後方向に長い長孔74を設けることにより、前後方向位置調整手段81をまぐさ部材支持体57を構成する部材に設けているため、この前後方向位置調整手段81の強度も、ケース21の大きな重量に充分に対抗できる大きなものにすることができる。
前述した前後方向微調整手段82は、まぐさ部材支持体57を構成する部材のうち、第2延出体60の下部材60Bと、第3延出体61に配置された中間部材76との間に配置されている。すなわち、図11に示されているように、前後方向微調整手段82は、それぞれがまぐさ部材支持体57に付属配置された付属部材となっている右ねじの雄ねじ棒部材82Aと、左ねじの雄ねじ棒部材82Bと、これらの雄ねじ棒部材82Aと雄ねじ棒部材82Bの間に配置され、雄ねじ棒部材82Aと雄ねじ棒部材82Bのそれぞれの一部が螺入された右ねじ孔部82Dと左ねじ孔部82Eが設けられている回転部材82Cとからなるターンバックルである。雄ねじ棒部材82Aの先端部は、第2延出体60の下部材60Bに結合部82Fで結合され、雄ねじ棒部材82Bの先端部は、中間部材76の立上り部76Cに接触部82Gで接触している。本実施形態では、結合部82Fは、第2延出体60の下部材60Bに溶接で結合されたナットとなっており、このナットに、雄ねじ棒部材82Aの先端部が螺入されて溶接で結合されている。また、接触部82Gは、雄ねじ棒部材82Bの先端部が螺入されて溶接で結合されたナットとなっており、このナットが、中間部材76の立上り部76Cに接触するものとなっている。
前述したように、ケース21の湾曲弾性変形によって生ずるスプリングバック力が下部係止部材16に作用しているため、この下部係止部材16の前面16Aは、中間部材76の立上り部76Cに常時押圧されており、このため、前後方向微調整手段82の接触部82Gを、中間部材76の立上り部76Cを介して下部係止部材16の前面16Aに、上記スプリングバック力により接触させた状態とすることができる。
このため、前後方向位置調整手段81のナット75Cを緩めているときに、回転部材82Cを正逆回転操作すると、前後方向微調整手段82の雄ねじ棒部材82Bの回転が、接触部82Gでの接触抵抗力によって阻止され、また、雄ねじ棒部材82Aの回転は、この雄ねじ棒部材82Aが結合部82Fにより第2延出体60の下部材60Bに結合されていることによって阻止されるため、ターンバックル全体の長さ寸法が伸縮し、これにより、第3延出体61における内まぐさ部材18についての支持位置を、前後方向に調整することができる。
なお、前後方向位置調整手段81により、外まぐさ部材19に対する内まぐさ部材18の位置を前後方向に調整する作業を行うときには、ターンバックル全体の長さ寸法を短くしておき、これにより、雄ねじ棒部材82Bの先端部の接触部82Gを中間部材76の立上り部76Cから分離しておく。
この実施形態では、このターンバックルの雄ねじ棒部材82A,82Bは、調整方向である前後方向の長さを有する送りねじとなっているため、この送りねじの送り作用により、前後方向位置調整手段81よりも細かくかつ正確に第3延出体61における内まぐさ部材18についての支持位置を、前後方向に微調整することができる。
このようなターンバックルによる前後方向位置調整手段81と同様な上下方向位置調整手段を、まぐさ部材支持体57の第1連結部材62と第2延出体60との間や、第2延出体60と第2連結部材65との間に設けてもよい。
また、以上説明した実施形態では、巻取軸2を回転自在に支持する左右一対のブラケット4の間に複数個のまぐさ部材支持体が配置されていたが、このまぐさ部材支持部材の個数は1個でもよい。また、まぐさ部材支持部材の個数を複数個とする場合には、これらのまぐさ部材支持部材のうち、一部のまぐさ部材支持体を図2及び図6で示したまぐさ部材支持体7とし、残りのまぐさ部材支持体を図10及び図11で示したまぐさ部材支持体57としてもよい。さらに、左右一対のブラケット4の間に複数個が配置されるまぐさ部材支持体の全部を、図2及び図6で示したまぐさ部材支持体7や、図10及び図11で示したまぐさ部材支持体57とするのではなく、外まぐさ部材19に対する内まぐさ部材18の位置ずれが最も大きくなる位置、例えば、左右一対のブラケット4の間の中央位置に配置されるまぐさ部材支持体だけを、図2及び図6で示したまぐさ部材支持体7や、図10及び図11で示したまぐさ部材支持体57としてもよい。
本発明は、開閉移動自在となっているシャッターカーテンが挿入されるスリットを形成するための一対のまぐさ部材のうち、一方のまぐさ部材を他方のまぐさ部材に対して適正の位置関係とするための位置調整手段が設けられる防災用シャッター装置を含むシャッター装置に利用することができる。
2 巻取軸
3 シャッターカーテン
4 ブラケット
5 外まぐさ部材を支持する支持体となっている下がり壁
7,57 まぐさ部材支持体
8 補強体
9,59 第1延出体
10,60 第2延出体
11,61 第3延出体
12,62 第1連結部材
13,14,70,71,75 締付結合具
14A,70A,71A,75A ボルト
14B,70B,71B,75B 軸部
15,65 第2連結部材
15D,15E,72A,72B 長孔
17 スリット
18 一方のまぐさ部材である内まぐさ部材
19 他方のまぐさ部材である外まぐさ部材
30,80 上下方向位置調整手段
31,81 前後方向位置調整手段
32 上下方向微調整手段
32A 送りねじであるボルト
74 移動可能部分となっている長孔
82 前後方向微調整手段
82A,82B 送りねじである雄ねじ棒部材

Claims (12)

  1. 開閉移動自在となっているシャッターカーテンと、このシャッターカーテンが挿入されるスリットを形成するために水平方向の間隔をあけて対向配置された一対のまぐさ部材と、前記シャッターカーテンを繰り出し自在に巻き取るための巻取軸と、この巻取軸の全周のうち、一部を覆うためのケースと、前記一対のまぐさ部材のうち、前記巻取軸を支持する左右一対のブラケットに長さ方向の両端部が結合されている一方のまぐさ部材を、前記左右一対のブラケットの間に配置されて支持しているとともに、前記ケースの重量も支持しているまぐさ部材支持体と、を備えて構成されたシャッター装置であって、
    前記一対のまぐさ部材のうち、他方のまぐさ部材は、前記まぐさ部材支持体とは別の支持体により支持されているとともに、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を調整するための位置調整手段を備えているシャッター装置において、
    前記まぐさ部材支持体を構成している部材が、前記位置調整手段を形成するための部材ともなっており、
    前記まぐさ部材支持体を構成している前記部材には、前記巻取軸の上側において、この巻取軸の直径方向へ水平又は略水平に延びている第1延出体と、この第1延出体の先端に対して下方へ鉛直又は略鉛直に延びている第2延出体と、前記巻取軸の下側において、前記第2延出体の下端に対して前記第1延出体の延び方向とは逆方向へ水平又は略水平に延びている第3延出体と、前記第1延出体と前記第2延出体とに取り付けられていることによってこれらの第1延出体と第2延出体とを連結している第1連結部材と、前記第2延出体と前記第3延出体とに取り付けられていることによってこれらの第2延出体と第3延出体とを連結している第2連結部材と、が含まれており、
    前記位置調整手段は、前記第1延出体に対する前記第1連結部材と、この第1連結部材に対する前記第2延出体と、この第2延出体に対する前記第2連結部材と、この第2連結部材に対する前記第3延出体のうち、少なくとも1つが上下方向に移動可能となっていることにより、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を上下方向に調整可能とする上下方向位置調整手段となっており、
    前記上下方向位置調整手段は、前記第1延出体と、前記第1連結部材と、前記第2延出体と、前記第2連結部材と、前記第3延出体のうち、少なくとも1つに上下方向に長く形成された長孔を含んで形成されていることを特徴とするシャッター装置。
  2. 請求項1に記載のシャッター装置において、前記上下方向位置調整手段は、前記第2連結部材に上下方向に長く形成された前記長孔を含んで形成されていることを特徴とするシャッター装置。
  3. 請求項2に記載のシャッター装置において、前記第2延出体と前記第2連結部材は、前記上下方向位置調整手段を形成するために前記第2連結部材に形成されている前記長孔に軸部が挿通されている締付結合具により結合可能となっていることを特徴とするシャッター装置。
  4. 開閉移動自在となっているシャッターカーテンと、このシャッターカーテンが挿入されるスリットを形成するために水平方向の間隔をあけて対向配置された一対のまぐさ部材と、前記シャッターカーテンを繰り出し自在に巻き取るための巻取軸と、この巻取軸の全周のうち、一部を覆うためのケースと、前記一対のまぐさ部材のうち、前記巻取軸を支持する左右一対のブラケットに長さ方向の両端部が結合されている一方のまぐさ部材を、前記左右一対のブラケットの間に配置されて支持しているとともに、前記ケースの重量も支持しているまぐさ部材支持体と、を備えて構成されたシャッター装置であって、
    前記一対のまぐさ部材のうち、他方のまぐさ部材は、前記まぐさ部材支持体とは別の支持体により支持されているとともに、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を調整するための位置調整手段を備えているシャッター装置において、
    前記まぐさ部材支持体を構成している部材が、前記位置調整手段を形成するための部材ともなっており、
    前記まぐさ部材支持体を構成している前記部材には、前記巻取軸の上側において、この巻取軸の直径方向へ水平又は略水平に延びている第1延出体と、この第1延出体の先端に対して下方へ鉛直又は略鉛直に延びている第2延出体と、前記巻取軸の下側において、前記第2延出体の下端に対して前記第1延出体の延び方向とは逆方向へ水平又は略水平に延びている第3延出体と、前記第1延出体と前記第2延出体とに取り付けられていることによってこれらの第1延出体と第2延出体とを連結している第1連結部材と、前記第2延出体と前記第3延出体とに取り付けられていることによってこれらの第2延出体と第3延出体とを連結している第2連結部材と、が含まれており、
    前記位置調整手段は、前記第1延出体に対する前記第1連結部材と、この第1連結部材に対する前記第2延出体と、この第2延出体に対する前記第2連結部材と、この第2連結部材に対する前記第3延出体とのうち、少なくとも1つが、前記一対のまぐさ部材の間隔方向となっている前後方向に移動可能となっていることにより、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を前記前後方向に調整可能とする前後方向位置調整手段となっており、
    前記前後方向位置調整手段は、前記第1延出体と、前記第1連結部材と、前記第2延出体と、前記第2連結部材と、前記第3延出体とのうち、少なくとも1つに前記前後方向に長く形成された長孔を含んで形成されていることを特徴とするシャッター装置。
  5. 請求項4に記載のシャッター装置において、前記前後方向位置調整手段は、前記第2連結部材に前記前後方向に長く形成された前記長孔を含んで形成されていることを特徴とするシャッター装置。
  6. 請求項5に記載のシャッター装置において、前記第2連結部材と前記第3延出体は、前記前後方向位置調整手段を形成するために前記第2連結部材に形成されている前記長孔に軸部が挿通されている締付結合具により結合可能となっていることを特徴とするシャッター装置。
  7. 開閉移動自在となっているシャッターカーテンと、このシャッターカーテンが挿入されるスリットを形成するために水平方向の間隔をあけて対向配置された一対のまぐさ部材と、前記シャッターカーテンを繰り出し自在に巻き取るための巻取軸と、この巻取軸の全周のうち、一部を覆うためのケースと、前記一対のまぐさ部材のうち、前記巻取軸を支持する左右一対のブラケットに長さ方向の両端部が結合されている一方のまぐさ部材を、前記左右一対のブラケットの間に配置されて支持しているとともに、前記ケースの重量も支持しているまぐさ部材支持体と、を備えて構成されたシャッター装置であって、
    前記一対のまぐさ部材のうち、他方のまぐさ部材は、前記まぐさ部材支持体とは別の支持体により支持されているとともに、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を調整するための位置調整手段を備えているシャッター装置において、
    前記まぐさ部材支持体を構成している部材が、前記位置調整手段を形成するための部材ともなっており、
    前記まぐさ部材支持体を構成している前記部材には、前記巻取軸の上側において、この巻取軸の直径方向へ水平又は略水平に延びている第1延出体と、この第1延出体の先端に対して下方へ鉛直又は略鉛直に延びている第2延出体と、前記巻取軸の下側において、前記第2延出体の下端に対して前記第1延出体の延び方向とは逆方向へ水平又は略水平に延びている第3延出体と、前記第1延出体と前記第2延出体とに取り付けられていることによってこれらの第1延出体と第2延出体とを連結している第1連結部材と、前記第2延出体と前記第3延出体とに取り付けられていることによってこれらの第2延出体と第3延出体とを連結している第2連結部材と、が含まれており、
    前記第1延出体は、構造物躯体に取り付けられた補強体に結合され、この補強体は、前記第1延出体が延出する水平方向又は略水平方向の長さを有するものとなっていることを特徴とするシャッター装置。
  8. 開閉移動自在となっているシャッターカーテンと、このシャッターカーテンが挿入されるスリットを形成するために水平方向の間隔をあけて対向配置された一対のまぐさ部材と、前記シャッターカーテンを繰り出し自在に巻き取るための巻取軸と、この巻取軸の全周のうち、一部を覆うためのケースと、前記一対のまぐさ部材のうち、前記巻取軸を支持する左右一対のブラケットに長さ方向の両端部が結合されている一方のまぐさ部材を、前記左右一対のブラケットの間に配置されて支持しているとともに、前記ケースの重量も支持しているまぐさ部材支持体と、を備えて構成されたシャッター装置であって、
    前記一対のまぐさ部材のうち、他方のまぐさ部材は、前記まぐさ部材支持体とは別の支持体により支持されているとともに、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を調整するための位置調整手段を備えているシャッター装置において、
    前記まぐさ部材支持体を構成している部材が、前記位置調整手段を形成するための部材ともなっており、
    前記まぐさ部材支持体には、前記位置調整手段による位置調整よりも前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を微調整可能とする微調整手段のための部材が、付属部材として配置されていることを特徴とするシャッター装置。
  9. 請求項8に記載のシャッター装置において、前記付属部材は、前記まぐさ部材支持体を構成している前記部材のうち、少なくとも1個の部材を他の部材に対して微調整方向の長さを有する送りねじによる送り作用によって送り微調整するものとなっていることを特徴とするシャッター装置。
  10. 請求項8に記載のシャッター装置において、前記付属部材は、前記一方のまぐさ部材を支持している前記まぐさ部材支持体における支持位置を、微調整方向の長さを有する送りねじによる送り作用によって送り微調整するものとなっていることを特徴とするシャッター装置。
  11. 開閉移動自在となっているシャッターカーテンと、このシャッターカーテンが挿入されるスリットを形成するために水平方向の間隔をあけて対向配置された一対のまぐさ部材と、前記シャッターカーテンを繰り出し自在に巻き取るための巻取軸と、この巻取軸の全周のうち、一部を覆うためのケースと、前記一対のまぐさ部材のうち、前記巻取軸を支持する左右一対のブラケットに長さ方向の両端部が結合されている一方のまぐさ部材を、前記左右一対のブラケットの間に配置されて支持しているとともに、前記ケースの重量も支持しているまぐさ部材支持体と、を備えて構成されたシャッター装置を施工するための作業方法であって、
    前記一方のまぐさ部材の長さ方向の両端部を前記左右一対のブラケットに結合するとともに、前記一対のまぐさ部材のうち、他方のまぐさ部材を前記まぐさ部材支持体とは別の支持体により支持するための第1作業工程と、
    前記左右一対のブラケットの間に配置された前記まぐさ部材支持体により前記一方のまぐさ部材を支持するための作業と、この作業を実施する以前又は実施した以後において、前記ケースの重量を前記まぐさ部材支持体により支持する作業とを行うための第2作業工程と、
    前記まぐさ部材支持体を構成する部材によって形成されている位置調整手段による調整作業を行うことにより、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を調整するための第3作業工程と、
    を含んでおり、
    前記第3作業工程は、前記まぐさ部材支持体を構成する前記部材に形成されている長孔により、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を調整するための作業工程となっていることを特徴とするシャッター装置の施工作業方法。
  12. 請求項11に記載のシャッター装置の施工作業方法において、前記まぐさ部材支持体を構成する前記部材に形成されている前記長孔には、上下方向に長く形成された長孔と、前記一対のまぐさ部材の間隔方向となっている前後方向に長く形成された長孔とがあり、これらの長孔により、前記第3作業工程は、前記他方のまぐさ部材に対する前記一方のまぐさ部材の位置を、前記上下方向と、前記前後方向との両方について調整する作業となっていることを特徴とするシャッター装置の施工作業方法。
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