JP3973793B2 - 建物用シャッター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物に設置され、巻取部から繰り出されるシャッターカーテンを有する建物用シャッターに係り、例えば、防火、防煙のための防災用シャッターや、出入口等を開閉するスラット式シャッター等に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】
防火、防煙のための防災用シャッターとして、軸方向両端部をブラケットで回転自在に支持させた巻取部を建物の天井裏に水平に配置し、この巻取部に巻かれていて全部又は大部分が耐火性シートで形成されているシャッターカーテンを巻取部の正逆回転により繰り出し、巻き取るようにした建物用シャッターが知られている。この建物用シャッターによると、シャッターカーテンが耐火性シートで形成されているため、巻取部の長さ(シャッターカーテンの幅)を大スパン化でき、建物の防災区画用して使用するのに適しているという特徴を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、大スパン化のために巻取部の長さを長くすると、巻取部にその自重による撓みが生じ、この撓みが大きくなると、シャッターカーテンの巻き取りを所定どおり行えなくなる。この問題を解決する一つの方策として、巻取部の直径を大きくして巻取部の強度を大きくすることが考えられるが、このような解決策を採用した場合には、シャッターカーテンはシート製であるためシャッターカーテンを巻き取ったときの巻取部全体の直径はそれ程大きくならないが、巻取部自体の直径の増大により巻取部の重量が重くなり、この巻取部を天井裏に運び込む等の作業に多くの手間と時間がかかるようになるという問題が生ずる。
【0004】
本発明の目的は、巻取部の直径を小さくできるにもかかわらず巻取部に撓みが発生するのを抑制でき、巻取部の軽量化、取り扱いの容易化を達成できるようになる建物用シャッターを提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る建物用シャッターは、軸方向の両端部が回転自在に支持された巻取部と、この巻取部に巻かれ、かつこの巻取部の正逆回転により繰り出し、巻き取りがなされるシャッターカーテンとを備えている建物用シャッターにおいて、巻取部の軸方向途中部に、この巻取部を上向きに支持する支持部材が設けられていることを特徴とするものである。
【0006】
本発明では、巻取部の軸方向途中部に巻取部を上向きに支持する支持部材が設けれているため、巻取部の直径を小さくし、その強度を小さくしても、巻取部に自重による撓みが発生するのを抑制できるようになる。このため、巻取部の軽量化を実現でき、天井裏に巻取部を運び込む等の作業を容易に行え、巻取部の取り扱いを簡単化できる。
【0007】
ここで、支持部材によって巻取部の自重による撓みを抑制するとは、撓み量を零にさせることは勿論のこと、撓み量を少なくすることや、逆に上方への適量の撓み量を発生させることをも含み、シャッターカーテンの巻き取り等を所定どおり行える程度の撓みを巻取部に生じさせることを含む。
【0008】
巻取部を上向きに支持する支持部材は、シャッターカーテンに接触する部分の表面形状及び材質が摩擦係数の小さなものであることが好ましく、また、支持部材は、巻取部に対して回転自在となったものでもよく、巻取部に対して回転等しない不動となったものでもよい。前者の一例は、支持部材を巻取部に巻かれたシャッターカーテンの下側に当たる回転自在なローラとすることである。これによると、巻取部の正逆回転によって巻取部に対するシャッターカーテンの繰り出し、巻き取りが行われるとき、ローラも回転するため、シャッターカーテンの繰り出し、巻き取りを円滑に行え、かつシャッターカーテンを損傷することがないという利点を得られる。
【0009】
また、このような回転自在なローラは巻取部に巻かれたシャッターカーテンの真下だけに設けてもよいが、このシャッターカーテンの周方向に離間した複数箇所に配置することがより好ましい。このようにすると、巻取部を周方向に離間した複数のローラで安定させて上向きに支持できるようになる。
【0010】
また、ローラ等による支持部材を設ける巻取部の軸方向途中部は、一箇所でもよく、複数箇所でもよい。その箇所の数は、巻取部の長さや、巻取部の直径等に応じて任意に決めることができる。さらに、支持部材の配置位置は、例えば、支持部材を巻取部の軸方向一箇所の途中部に設けるときには、巻取部の軸方向中央部の位置とし、支持部材を巻取部の軸方向複数箇所に設けるときには、巻取部の軸方向等間隔の位置とすることが好ましい。
【0011】
さらに、支持部材は一定位置に固定的に配置してもよいが、上下方向に位置調整自在に配置することがより好ましい。このようにすると、巻取部の長さや直径に応じて巻取部の撓み量を適正量に調整できるようになり、建物用シャッターの施工現場でシャッターカーテンの繰り出しは勿論のこと巻き取りも確実に行える適正な撓み量を得るための作業を実施できるようになる。
【0012】
なお、ここでいう支持部材を上下方向に位置調整自在にするとは、巻取部の撓み量を調整するためであるから、本来の正確な上下方向に位置調整自在とすることは勿論のこと、例えば、巻取部の半径方向等に支持部材を移動させることにより、上下方向の成分をもった方向に位置調整自在とすることをも含む。
【0013】
また、支持部材をシャッターカーテンの周方向に離間した複数箇所に配置し、これらの支持部材を1個のブラケットに取り付けた場合には、このブラケットを上下動させることにより全部の支持部材の上下方向の位置調整を行うようにしてもよく、これらの支持部材を個別のブラケットに取り付けた場合には、これらのブラケットを個別に上下動させることにより全部の支持部材の上下方向の位置調整を行うようにしてもよい。
【0014】
また、巻取部は1本の連続した部材によって構成してもよく、1本の連続した部材で構成することが製作上や運搬上等の理由から困難な場合には、複数の巻取部構成部材を軸方向に連結することにより巻取部を構成してもよい。後者とした場合には、前記支持部材を、巻取部構成部材同士の連結部から外れた位置において、巻取部に巻かれたシャッターカーテンに当てるようにすることが好ましい。このようにすると、巻取部の軸方向に連続した平滑部分において、巻取部に巻かれたシャッターカーテンに支持部材の上向き支持力を作用させることができるようになり、これにより、巻取部に支持部材からの上向き力を確実に伝達し、シャッターカーテンが損傷するなどの事故の発生を抑えることができる。
【0015】
なお、巻取部構成部材同士の連結部は、巻取部外周同士の間に隙間があるものでもよく、外周同士の間に隙間がなく、外周同士が突き合わせ状態になっていたり、オーバーラップしているものでもよい。突き合わせ状態になっていたり、オーバーラップしている場合において、その突き合わせ部やオーバーラップの端部に段差が生じていても、巻取部同士の連結部から外れた位置において、巻取部に巻かれたシャッターカーテンに支持部材を当てることにより、この段差の影響を受けることなくシャッターカーテンを介して巻取部を支持部材で上向きに支持できるようになる。
【0016】
また、巻取部構成部材同士の連結部とは、巻取部構成部材同士が中間部材を介在させて連結される場合には、巻取部構成部材と中間部材との連結部を含むものとしてもよい。
【0017】
さらに、シャッターカーテンがシート製である場合には、シャッターカーテン全体を1枚のシートで形成してもよく、複数のシートで形成してもよい。そして、支持部材が上向きに支持する巻取部に巻かれたシャッターカーテンの位置は、シャッターカーテンの補強部でもよく、補強されていない部分でもよい。シャッターカーテンの補強部を支持部材で支持するようにすると、支持部材による上向き支持をシャッターカーテンを損傷することなく行えることになる。ここでいうシャッターカーテンの補強部とは、例えば、シャッターカーテンがシート製である場合には、シャッターカーテンを形成する複数のシートのうち、隣接するシートの端部同士を縫着等で結合させて重合させた箇所や結合させないで重ね合わせた箇所、あるいは補強用シートを取り付けた箇所である。
【0018】
また、巻取部の軸方向途中部には、巻取部を上向きに支持する支持部材だけではなく、回転中の巻取部の振れを防止するための振れ防止部材を巻取部の円周方向に1個又は複数個設けてもよい。これによると、例えば、巻取部が高速回転するものである場合、巻取部の振れを防止できる。振れ防止部材は、例えば、ローラでもよく、回転等しない不動部材でもよい。
【0019】
以上の本発明は、建物の防災区画に防火、防煙のために配置される防災用シャッターや、建物の出入口、窓等の開口部にこの開口部を開閉するために配置される一般的な建物用シャッターに適用できる。後者の建物用シャッターのシャッターカーテンは、スラットで形成されたものでもよく、パネルで形成されたものでもよく、シートで形成されたものでもよく、互いにリンクを介して連結されているパイプで形成されたものでもよく、これらを組み合わせて形成されたものでもよい。
【0020】
また、本発明を防災用シャッターに適用した場合には、そのシャッターカーテンは、耐火性シートで形成されたものでもよく、スラット等のように布以外の金属材料等で形成されたものでもよく、また、これらを組み合わせて形成されたものでもよい。また、少なくとも一部に耐火性シートが使用されているシャッターカーテンについては、その耐火性シートの部分に中桟等の補強部材を設けてもよく、さらに、例えば、めくり自在なシートをその耐火性シートの部分に設けることにより、火災発生時等の非常時にシャッターカーテンを通過できる脱出口を設けてもよい。
【0021】
また、巻取部から繰り出されるシャッターカーテンの最大繰り出し長さは、天井から床まで達する長さでもよく、また、防煙垂れ幕のように、天井に沿って移動する煙の進行を止めるのに必要なだけの短い長さでもよい。
【0022】
さらに、本発明に係る建物用シャッターは、シャッターカーテンを開閉方向の複数箇所で停止させることができる多段停止式の建物用シャッターでもよい。また、本発明に係る建物用シャッターは、巻取部からのシャッターカーテンの繰り出しがシャッターカーテンの自重で行われるタイプのものでもよく、モータや手動ハンドル等の駆動手段で巻取部を回転させることによりシャッターカーテンが繰り出されるタイプのものでもよく、シャッターカーテンの一部を握ることによりあるいはフック棒等の用具を用いることによりシャッターカーテンを引き出して直接的に巻取部から繰り出させるタイプのものでもよい。
【0023】
また、巻取部から繰り出され、巻き取られるシャッターカーテンの移動方向は上下方向でもよく、水平方向でもよく、鉛直方向に対して角度をなす斜めの方向でもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る建物用シャッターの全体を示す建物の正断面図で、この建物用シャッターは、建物の防災区画に配置されている防災用シャッター1である。天井2の上の天井裏空間3には、防災用シャッター1の巻取部4が水平に配置され、この巻取部4の軸方向両端部は天井裏空間3の建物躯体に取り付けられたブラケット5で回転自在に支持されている。長さが長い大スパンのシャフトになっている巻取部4にはシャッターカーテンを形成する耐火性シート6が巻かれ、この耐火性シート6は、図1のII−II線断面図である図2に示す天井2に形成されたまぐさ7を通って鉛直に垂下されている。
【0025】
また、図1に示すとおり、耐火性シート6の左右両端は建物の左右の壁8に配置されたガイドレール9の内部に挿入され、この左右両端に設けられた抜け止め部材10でガイドレール9からの抜け止めがなされながら、耐火性シート6は、巻取部4の正逆回転によって巻取部4からの繰り出し、巻き取りがなされ、耐火性シート6の下端に取り付けた座板11が床面12に達することにより、耐火性シート6で防災区画は遮蔽される。
【0026】
巻取部4の軸方向両端部を支持する左右2個のブラケット5のうちの一方には開閉機13が取り付けられ、この開閉機13はモータとブレーキの組み合わせからからなる。そのモータの駆動軸は巻取部4の中心軸とチェーン14で連結されている。通常時は、座板11がまぐさ7に達するまで耐火性シート6は巻取部4に巻き取られており、火災の発生によって煙や炎を検出する図示しないセンサが作動し、このセンサからの信号が開閉機13の制御装置に入力すると、開閉機13のブレーキが解除され、これにより耐火性シート6は座板11を含めた自重で巻取部4を正回転させながら下降する。
【0027】
一方、図示しないスイッチの操作で駆動する開閉機13のモータにより巻取部4を逆回転させると、耐火性シート6は巻取部4に巻き取られて上昇する。
【0028】
図1に示すとおり、巻取部4の軸方向中央部には、大スパンとなっている巻取部4の撓みを抑制するための撓み抑制手段20が設けられている。この撓み抑制手段20の具体的構造は、図2及び図3に示されている。撓み抑制手段20は、前記天井裏空間3の壁等の建物躯体21にボルト等の止着具22で取り付けられた躯体側ブラケット23と、この躯体側ブラケット23にボルト24及びダブルナット25で連結されたローラ側ブラケット26と、このローラ側ブラケット26に取り付けられたローラホルダー27と、このローラホルダー27に回転自在に保持された水平なローラ28とで構成されている。
【0029】
躯体側ブラケット23の水平部23Aはローラ側ブラケット26の上水平部26Aと上下に対向し、これらの水平部23Aと上水平部26Aとにボルト24が上向きに挿通され、その突出部にダブルナット25が螺合されている。ローラ側ブラケット26の左右一対の下水平部26Bにローラホルダー27が水平に架設され、このローラホルダー27に巻取部4の軸方向と直交する水平方向(耐火性シート6の厚さ方向)に2個のローラ28が設けられ、巻取部4と軸方向を平行とするこれらのローラ28が巻取部4に巻かれた耐火性シート6の下面に当てられている。
【0030】
以上のように構成された撓み抑制手段20では、ダブルナット25のうちの上ナット25Aを緩めた後、下ナット25Bをボルト24に対して回転させると、躯体側ブラケット23に対してローラ側ブラケット26を上下動させることができ、これにより、巻取部4に対してローラ28の位置を上下方向に調整することが可能になる。
【0031】
また、図1に示すようにシャッターカーテンを形成している耐火性シート6は、巻取部4が大スパンであるため、左右2枚のシート部材6Aの対向端部6B同士を重ねて縫着することにより構成されている。このため、耐火性シート6のこの部分は2枚のシートが重合した補強部6Cとなっており、撓み抑制手段20のローラ28は、巻取部4に巻かれた耐火性シート6のこの補強部6Cに当てられている。
【0032】
以上の本実施形態によると、ローラ28は、巻取部4の軸方向途中部である軸方向中央部で巻取部4を上向きに支持する支持部材となるため、軸方向両端部がブラケット5で支持された巻取部4が大スパンのものであっても、巻取部4の撓みを抑制できるようになり、巻取部4の逆回転で耐火性シート6を巻き取る等の作業を所定どおり行えるようになる。
【0033】
言い換えると、巻取部4の直径を小さくして巻取部4の撓み方向の強度を小さくしても、ローラ28による巻取部4の上向き支持により、巻取部4による耐火性シート6の繰り出し、巻き取りを支障なく行えるようになる。
【0034】
このため、巻取部4の重量を小さくすることが可能になり、この結果、工場での巻取部4の生産の容易化や、防災用シャッター1の施工現場で巻取部4を天井裏空間3に搬入する作業等の簡単化を実現でき、その取り扱いが容易になる。
【0035】
また、巻取部4を上向きに支持する支持部材は回転自在なローラ28であるため、このローラ28は巻取部4の正逆回転により耐火性シート6の繰り出し、巻き取りが行われるときに回転し、このため、耐火性シート6を損傷することなく円滑に繰り出し、巻き取りが行えるようになる。
【0036】
さらに、ローラ28は、この巻取部4に巻かれた耐火性シート6の周方向に離間した2箇所に配置されているため、巻取部4を安定させて上向きに支持できるようになる。
【0037】
また、本実施形態では、上述のように躯体側ブラケット23に対してローラ側ブラケット26を上下動させることができて、ローラ28の位置を上下方向に調整することが可能であるため、天井裏空間3に巻取部4及び撓み抑制手段20を配置した後に、ローラ28を上下方向に位置調整する作業を実施できるようになる。このため、巻取部4の長さや直径に応じて巻取部4の撓み量を適正量に調整でき、耐火性シート6の巻取部4からの繰り出しは勿論のこと、巻き取りも確実に行える適正な撓み量を得られるとともに、躯体側ブラケット23とローラ側ブラケット26に過大な支持反力が作用しない巻取部4の撓み量を得る作業を行えるようになる。
【0038】
また、ローラ28は、巻取部4に巻かれた耐火性シート6のうち、前記補強部6Cに当てられているため、ローラ28による大きな上向き支持力を耐火性シート6に作用させても、耐火性シート6が損傷するのを防止できる。
【0039】
なお、ローラ28の上下方向の位置調整のために躯体側ブラケット23に対してローラ側ブラケット26を上下動自在とするために、前記ボルト24に2個のナットを躯体側ブラケット23の水平部23Aの上下において螺合するようにし、下のナットを緩めた後に上のナットを回転させることにより、ローラ側ブラケット26の上下動を行うようにしてもよい。
【0040】
図4は、巻取部4が複数の巻取部構成部材4Aを軸方向に連結することにより構成されている場合の実施形態を示す。それぞれの巻取部構成部材4Aは、互いの対向端部から延びる軸30の先端連結部30Aをボルト、ナットで接合することにより連結され、その連結部は、巻取部構成部材4Aの外周部同士の間に隙間Sが存在するものとなっている。
【0041】
また、撓み抑制手段20のローラ側ブラケット26における左右一対の下水平部26Bの間には連結部材31が架設され、この連結部材31上に、ローラホルダー37で回転自在に保持されたローラ38が巻取部4の軸方向に離れて2個配置されている。これらのローラ38は、巻取部構成部材4A同士の連結部から外れた位置、すなわち上記隙間Sから外れた位置において、巻取部4に巻かれた耐火性シート6に当てられている。
【0042】
この実施形態によると、ローラ38による巻取部4の上向き支持を巻取部構成部材4A同士の連結部から外れた位置において行うため、巻取部4が軸方向に複数の巻取部構成部材4Aを連結することによって構成されていても、ローラ38によって耐火性シート6を介し巻取部4を確実に支持でき、また、耐火性シート6が損傷するのを防止できるようになる。
【0043】
図5の実施形態の巻取部4は、図4の実施形態と同様に、複数の巻取部構成部材4Bを軸方向に連結することに構成されているが、これらの巻取部構成部材4Bはねじ結合等によって突き合わせ連結されている。また、撓み抑制手段20のローラ側ブラケット26の連結部材31上には、ローラホルダー47で回転自在に保持された長軸もののローラ48が設けられ、このローラ48の軸方向中央部には溝48Aが形成されている。この溝48Aの位置は、巻取部構成部材4B同士の突き合わせ連結部の位置と一致している。
【0044】
この実施形態によると、巻取部構成部材4B同士の突き合わせ連結部に段差があっても、この段差から外れた位置においてローラ48を巻取部4に巻かれた耐火性シート6に当てることができ、これにより、段差で耐火性シート6が損傷することを防止できる。
【0045】
なお、この実施形態のようにローラを溝付きの長軸ものとすることは、図4のように巻取部構成部材同士の連結部に隙間が存在する場合にも適用でき、また、図4のように2個のローラを巻取部の軸方向に離して設けることは、図5のように巻取部構成部材を突き合わせ連結した場合にも適用できる。
【0046】
また、図4と図5の実施形態において、ローラは、図2及び図3で示した実施形態と同様に、巻取部4に巻かれた耐火性シート6の周方向に離して複数個設けられる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によると、巻取部の直径を小さくできるにもかかわらず巻取部に撓みが発生するのを抑制でき、巻取部の軽量化、取り扱いの容易化を達成できると言う効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が防災用シャッターに適用された場合を示す建物の正断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】支持部材であるローラを有する撓み抑制手段の部分を示す斜視図である。
【図4】巻取部が複数の巻取部構成部材の連結で構成されている場合の実施形態を示す撓み抑制手段の配置個所の正面図である。
【図5】巻取部が図4とは異なる巻取部構成部材の連結状態で形成されている場合の実施形態を示す撓み抑制手段の配置個所の正面図である。
【符号の説明】
1 建物用シャッターである防災用シャッター
4 巻取部
4A,4B 巻取部構成部材
5 ブラケット
6 シャッターカーテンを形成する耐火性シート
13 開閉機
20 撓み抑制手段
28,38,48 支持部材であるローラ
Claims (5)
- 軸方向の両端部が回転自在に支持された巻取部と、この巻取部に巻かれ、かつこの巻取部の正逆回転により繰り出し、巻き取りがなされるシャッターカーテンとを備えている建物用シャッターにおいて、前記巻取部の軸方向途中部に、この巻取部を上向きに支持する支持部材が設けられているとともに、前記巻取部は軸方向に複数の巻取部構成部材を連結することにより構成され、前記支持部材は、巻取部構成部材同士の連結部から外れた位置において、前記巻取部に巻かれた前記シャッターカーテンに当てられていることを特徴とする建物用シャッター。
- 請求項1に記載の建物用シャッターにおいて、前記支持部材が、前記巻取部に巻かれた前記シャッターカーテンの下側に当たる回転自在なローラであることを特徴とする建物用シャッター。
- 請求項1又は2に記載の建物用シャッターにおいて、前記支持部材は上下方向に位置調整自在であることを特徴とする建物用シャッター。
- 請求項3に記載の建物用シャッターにおいて、建物躯体に取り付けられた躯体側ブラケットと、前記支持部材が配置された支持部材側ブラケットとを有し、この支持部材側ブラケットが前記躯体側ブラケットにボルト及びナットで上下動自在に取り付けられていることにより、前記支持部材は上下方向に位置調整自在となっていることを特徴とする建物用シャッター。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の建物用シャッターにおいて、前記シャッターカーテンは少なくとも一部に耐火性シートを含んで形成されていることを特徴とする建物用シャッター。
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