JP4965108B2 - 建築用シャッターにおける巻き取りユニットの取り付け方法 - Google Patents
建築用シャッターにおける巻き取りユニットの取り付け方法 Download PDFInfo
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Description
請求項2の発明は、巻き取りユニットの巻取りドラムは、開閉機の駆動力に基づいて回転するものとし、開閉機は、巻き取りユニットを躯体垂直面に固定後、取り付けられるように構成されている請求項1に記載の建築用シャッターにおける巻き取りユニットの取り付け方法である。
請求項2の発明とすることにより、巻き取りユニットの組み込み作業が容易になるうえ、躯体への固定作業を容易にでき、固定作業の作業時間を短縮することができる。
図面において、1は大開口に建付けられる建築用シヤッターのシャッターカーテンであって、該シャッターカーテン1は左右方向長尺状のスラット1aを、上下方向に複数連装して構成されており、開口部上部の躯体側に回転自在に設けられる左右方向に長い巻き取りドラム2に巻装されるように構成されている。そして、シャッターカーテン1は、巻き取りドラム2に連動連結された開閉機3の正逆駆動に伴う巻き取りドラム2の正逆回転に基づいて、巻き取りドラム2から巻き出し、巻き取りされ、左右両側部が開口部左右両側部の躯体側に配された左右一対のガイドレール4に移動案内を受ける状態で上下昇降動し、開口部の開閉をすること等の基本構成は従来通りとなっている。
つまり、本発明が実施された取り付け方法は、前記シャッターカーテン1が巻装される巻き取りドラム2等の必要な部材を、本発明の固定部材としての下地材5に予め組み込んだ巻き取りユニットUを工場において用意し、このものを工場から現場に移送して、後述する取り付け方法に基づいて躯体に取り付けるように構成されている。
前記巻き取りユニットUを構成する下地材5は、躯体側上部の垂直面に沿って固定されるものであり、角筒状に形成された上下一対の横パイプ材5aと、これら横パイプ材5aに直交してこれらを連結する角筒状の複数の縦パイプ材5bとを用い、横長矩形状に組み立てられている。前記下地材5は、巻き取りユニットUの躯体取り付け状態において、前後面が面一状になるようL字形の連結金具5cを用いて一体的に連結されている。そして、下地材5は、縦パイプ材5bが上下方向を向く起立姿勢となることで躯体側垂直面に沿うが、巻き取りドラム2等の必要な部材装置を組み込む状態では、縦パイプ材5bが水平方向を向く倒伏姿勢(水平姿勢)として組み立て台上に載置されている。
まず、下地材5の左右両端部、即ち、横パイプ材5aの左右端部の上面(巻き取りユニットUの躯体取り付け状態において前面)に、矩形状の板材で構成された左右側の固定プレート6、7をそれぞれ一体的に固定する。前記左右側の固定プレート6、7は、一対の横パイプ材5aに架け渡されるように設けられ、各左右側の固定プレート6、7の左右方向外方側の半部は、横フレーム5aの左右端部よりも外方に突出するように配されている。また、左右側の固定プレート6、7の縦方向外方部位は、それぞれ横パイプ材5aの縦方向中間部位まで延出するように配されている。
そして、このように、下地材5に、左右側の固定プレート6、7、これら左右側の固定プレート6、7に一体化する左右側の取り付けブラケット9、10、これら左右側の取り付けブラケット9、10に回転自在に支持される巻き取りドラム2とを組み込んだものに対し、シャッターカーテン1を巻き取りドラム2の巻胴2bに巻装する。
一方、巻き取りドラム2の巻き胴2bに対し、シャッターカーテン1連結用の連結金具2cを連結し、該連結金具2cに、シャッターカーテン1の最上端を構成するスラット1aを連結し、続いて、順次スラット1aを連結するが、このとき、スラット1aが適量(適枚数)連結されることに伴い開閉機3を駆動して、連結されたスラット1aを巻き胴2bに巻き取り、このような作業を繰り返し行うことにより、シャッターカーテン1の最下端に連結する座板1b以外のスラット1aを巻き胴2bに巻装する。
ここで、本実施の形態では、巻き胴2bとシャッターカーテン1との連結部に連結金具2cを介装しているが、シャッターカーテンを構成するスラットの形状によっては、連結金具を用いることなく、直接スラット(シャッターカーテン1)を巻き胴に連結する構成としてもよい。さらには、シャッターカーテンを構成するスラットを長手方向複数に分割し、該分割したものを連結金具として、巻き胴に対して軸方向適箇所に連結し、ここにスラットを連結する構成とすることもできる。
さらに、左右側の取り付けブラケット折曲片9a、10aのうち、図3(A)において下側(躯体取り付け状態において下側)に配される折曲片9a、10aに、まぐさ受け部材11の左右両端部を固定するが、該まぐさ受け部材11は角筒状に形成されており、巻き取りユニットUを躯体垂直面に取り付けた状態で、躯体開口部の近傍に配されるように構成されている。
つぎに、キャスター12の詳細を説明するが、巻き取りユニットUに配される四つのキャスター12は、左右対称状の一組と、該一組に対しそれぞれ勝手違いに形成されたものが用いられており、ここでは、図3(A)において、左上に配されるキャスター12の位置関係に基づいて説明し、他の箇所に配されるものの位置関係についての説明は省略する。
このとき、キャスター12は、載置板12aおよび位置決め体12cの左端部と固定プレート6の左端部とが位置合せされた状態にセットされるように設定されている。このセット状態において、キャスター載置板12aの上側部位に下地材5が積層されない露出部位が形成されるとともに、位置決め体12cの左側半部に横パイプ材5aに沿わない(積層されない)露出部位が形成されるように設定され、これによって、作業者がこれら露出部を把持することができて、キャスター12を巻き取りユニットUに挿し込みセットする作業が容易になるように配慮されている。
設置現場に移送された巻き取りユニットUは、キャスター12上において倒伏姿勢となっているが、このものに対し、図9(A)に示すように、巻き取りドラム2のシャッターカーテン巻装部位の左右方向中央部位において第一索体13を巻き掛け(本実施の形態では安定性の確保のため巻き胴2bの二箇所に巻き掛ける)、該巻き掛けられた第一索体13の遊端部を、図示しないクレーンに設けられるフック14に連結する。
さらに、倒伏姿勢となっているが、巻き取りユニットUの躯体取り付け状態において上側位置となる(アーム9b、10bが固定される側の)横パイプ材5aの左右方向中央部に、第二索体15を巻き掛け、該第二索体15の遊端部を、クレーンに吊持された巻き上げ装置16(本実施の形態ではホイスト)に連結する。これによって、クレーンの持ち上げ作動による巻き取りユニットU全体の上動作動とともに、巻き上げ装置16の操作紐16aの操作に伴う横パイプ材5aの上動作動ができるように構成されている。
そして、第一、第二索体13、15を巻き取りユニットUに連結した後、下地材5の四つのコーナー部に配されるキャスター12を、クランプ12d、止め螺子12eとをそれぞれ取り外すことにより、巻き取りユニットUとキャスター12との一体化を解消する。
前記状態から、さらに第二索体15の巻き上げ操作を続けると、下地材5の一対の横パイプ材5aが上下方向に並列し、縦パイプ材5bが上下方向を向き、持って、巻き取りユニットUが起立姿勢となり、この状態において、巻き上げ装置16の巻き上げ操作を停止することにより、巻き取りユニットUは、起立姿勢に保持された状態で吊持される。
ここで、躯体側垂直面には、図10に示すように、巻き取りユニットUの取り付け位置に対応して、左右一対の左右端部材17が設けられている。そして、クレーンで持ち上げられて起立姿勢に保持された巻き取りユニットUは、下地材5を、左右端部材17のあいだに位置する状態として躯体垂直面に突き当て状に沿わせ、固定プレート6、7左右方向外側半部の後面を、左右端部材17の前面に溶着等の一体化手段により一体化することにより、巻き取りユニットUを躯体に固定する。さらに、本実施の形態では、巻き取りユニットUの上方の躯体垂直面に、左右方向複数の中間部材18が固定されている。前記中間部材18は、縦パイプ材5bに続く状態で配され、下端部が横パイプ材5aの上面に突き当てられるようにして固定されており、横パイプ材5aと中間部材18とのあいだを、L字状の固定金具19を用いて一体化(例えば溶着)することにより、巻き取りユニットUの躯体への補助的な固定ができるように構成されている。
そして、巻き取りユニットUの躯体への固定作業が終了した段階で、第一、第二索体13、15を巻き取りユニットUからそれぞれ取り外し、右側取り付けブラケット10に開閉機3を取り付け、巻き取りドラム2と開閉機3とを連動連結することにより、建築用シヤッターの主要な部材の取り付けが終了する。
2 巻き取りドラム
2b 巻き胴
3 開閉機
5 下地材
5a 横パイプ材
6 固定プレート
9 取り付けブラケット
12 キャスター
13 第一索体
14 フック
15 第二索体
16 巻き上げ装置
Claims (2)
- シヤッターカーテンが巻装される左右方向に長い巻き取りドラムの左右両端部が回転軸を介して回転自在に支持される左右一対のブラケットを固定部材に固定して巻き取りユニットを構成し、該巻き取りユニットを、固定部材が床面に沿う倒伏姿勢としてクレーンに連結し、クレーンの上動作動で吊り上げて、固定部材が躯体上部の垂直面に沿う起立姿勢として躯体に固定するにあたり、前記巻き取りドラムのシヤッターカーテン巻装部位を第一索体を介してクレーンに連結するとともに、固定部材を、クレーンに吊持された巻き上げ装置に第二索体を介して連結し、固定部材が倒伏姿勢の巻き取りユニットを巻き上げ装置と共にクレーンにより上動させた後、該固定部材を、巻き上げ装置の巻き上げ操作により前記回転軸を回転中心として左右方向に長い状態の巻き取りドラムに対して前記左右のブラケットと共に回転揺動させることにより前記シヤッターカーテンが巻装された巻き取りドラムは回転することなく起立姿勢とし、しかる後に、固定部材を躯体垂直面に固定するように構成した建築用シャッターにおける巻き取りユニットの取り付け方法。
- 巻き取りユニットの巻取りドラムは、開閉機の駆動力に基づいて回転するものとし、開閉機は、巻き取りユニットを躯体垂直面に固定後、取り付けられるように構成されている請求項1に記載の建築用シャッターにおける巻き取りユニットの取り付け方法。
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