以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係るシャッター装置は、シャッターカーテンで開閉される開口部が車両出入口となっている車庫用シャッター装置であり、図1には、この車庫用シャッター装置の全体の正面図が示されている。
車庫用シャッター装置のシャッターカーテン1は、多数のスラット2が上下に連設されることにより形成されているとともに、シャッターカーテン1の左右両端部は、構築物である車庫の躯体となっている壁3に取り付けられた左右のガイドレール4の内部に上下スライド自在に挿入され、これらのガイドレール4に案内されてシャッターカーテン1が上下に移動することにより、壁3に形成された開口部となっている車両出入口5が開閉される。
壁3には、車両出入口5の上部において、シャッターケース6が設置されており、このシャッターケース6の内部に巻取軸7が回転自在に収納され、シャッターケース6の下面に配置されている外まぐさ部材と内まぐさ部材との間のスリットからシャッターカーテン1がシャッターケース6の内部に挿入されていて、シャッターカーテン1の上端部が巻取軸7に結合されているため、巻取軸7がシャッターケース6の内部に配置されている開閉機で回転することにより、あるいは、シャッターカーテン1の下端部を形成している座板8等に人為的な引き上げ力や引き下げ力を作用させて巻取軸7が回転することにより、シャッターカーテン1は、巻取軸7の巻き取り、繰り出しによって車両出入口5を開閉する上下の開閉移動を行う。
なお、巻取軸7に、シャッターカーテン1が下方へ閉じ移動するときの巻取軸7の正回転によりばね力が蓄圧されるリターンばねを配置し、シャッターカーテン1が上方へ開き移動するための巻取軸7の逆回転を、このリターンばねの蓄圧されたばね力によって補助するようにしてもよい。
図2は、図1で示されているシャッターケース6を示しており、また、図3は、このシャッターケース6の骨組みを示しており、図4は、この骨組みの底面図である。
次に、シャッターケース6の全体の構造について説明する。
図2に示されているように、シャッターケース6の表面は、シャッターケース6の骨組みに取り付けられている化粧パネル9で覆われており、この化粧パネル9には、シャッターケース6の左右の側面を覆う第1化粧部材9Aと、シャッターケース6の上面を覆う第2化粧部材9Bと、シャッターケース6の正面と下面の一部とを覆う第3化粧部材9Cとを有するものになっている。本実施形態では、第2及び第3化粧部材9B,9Cはそれぞれ左右2個あり、第2化粧部材9B同士の接続部及び第3化粧部材9C同士の接続部が、帯状の化粧部材9D,9Eで隠されている。
図3に示されているように、シャッターケース6の骨組みは、左右2個のブラケット10と、これらのブラケット10に架け渡された架け渡し部材となっていて、左右方向(横方向)の長さを有している横架部材11,12と、これらの横架部材11,12と同じく架け渡し部材となっていて、左右方向の長さを有している前述の外まぐさ部材13、内まぐさ部材14と、左右2個のブラケット10の間であるシャッターケース6の長さ方向(左右方向)の途中箇所において、横架部材11と横架部材12に架け渡された帯状の連結部材15と、この連結部材15と同じく、シャッターケース6の長さ方向の途中箇所において、横架部材12と内まぐさ部材14に架け渡された帯状の連結部材16とを含んで構成されている。本実施形態では、連結部材15と16は、それぞれ1個で一組をなし、この組は、左右2個のブラケット10の間に二組設けられており、以上の横架部材11,12と、外まぐさ部材13と、内まぐさ部材14と、連結部材15,16は、車庫の壁3にシャッターケース6の骨組みを取り付けたときの状態を示している図5に示されている。
この図5に示されているように、ブラケット10における壁3側である後端部の上部に配設されている横架部材11は、リップ付きのチャンネル材によって形成され、ブラケット10における壁3側とは反対側である前端部の上部に配設されている横架部材12も、リップ付きのチャンネル材によって形成されている。
図3及び図4で示されている左右のブラケット10は、図2で説明した左右の第1化粧部材9Aで隠され、これらのブラケット10におけるシャッターケース6の内側の面には、図1で示した巻取軸7の端部7Aを支持するための軸受け部材17が結合されている。本実施形態に係る巻取軸7は、シャッターカーテン1の上端部が結合されている回転部材と、この回転部材の内部に不回転の状態で配置され、回転部材の回転中心軸となっている中心軸とを含んで構成されたものとなっており、図1で示した巻取軸7の端部7Aは、中心軸の端部であるため、軸受け部材17は、端部7Aを回転不能に支持するものとなっている。
左右2個のブラケット10は、左右対称の形状及び構造を有するものとなっており、図6は、これらのブラケット10の代表として、図1における右側のブラケット10の斜視図を示している。板金の折り曲げ品であるブラケット10は、軸受け部材17が結合されていることによって巻取軸7を支持する部分となっているブラケット本体部20と、このブラケット本体部20の周端部から巻取軸7の軸方向へ折り曲げられることにより、ブラケット本体部20から巻取軸7の軸方向へ延出しているフランジ部21とを有する。このフランジ部21は、ブラケット本体部20における壁3側の後端部に形成された後端フランジ部21Aと、ブラケット本体部20の上端部に形成された上端フランジ部21Bと、壁3側とは反対側である前端部に、上端フランジ部21Bと前後の間隔をあけて形成された前端フランジ部21Cと、ブラケット本体部20における外まぐさ部材13及び内まぐさ部材14の配設箇所を除く下端部に形成された下端フランジ部21Dとを有するものとなっており、本実施形態に係るブラケット10は、前端部と下端部との間が斜めに傾斜した傾斜部となっているため、この傾斜部には、前端フランジ部21C及び下端フランジ部21Dと連続している傾斜フランジ部21Eが形成されている。
ブラケット本体部20における内まぐさ部材14の配設箇所と対応する下端部には、板金の折り曲げ品となっているまぐさ補助部材22が溶接で結合されている。ブラケット本体部20から巻取軸7の軸方向へ延出しているこのまぐさ補助部材22は、前後2箇所で立ち上がっている立上り部22A,22Bと、これらの立上り部22Aと22Bの下端同士を連結している底面部22Cとを有し、まぐさ補助部材22のブラケット10側の端部には、舌片部22Dが折り曲げで形成されており、この舌片部22Dと立上り部22A,22Bの端部とがブラケット本体部20に工場で溶接によって結合されることにより、ブラケット10には、予め工場でまぐさ補助部材22が取り付けられている。
そして、まぐさ補助部材22の立上り部22Aと22Bのうち、壁3側の立上り部22Aの上端には、ブラケット本体部20から間隔をあけた箇所において、壁3側へ水平又は略水平に延出する延出部22Eが折り曲げで形成され、この延出部22Eの先端は鉛直又は略鉛直に上方へ起立した起立部22Fとなっており、この起立部22Fには、シャッターカーテン1が内まぐさ部材14に直接接触することを防止するための緩衝部材23が上から挿入されて固定保持されている。そして、立上り部22Aのうち、延出部22E及び起立部22Fが形成されていないブラケット本体部20側の箇所は、起立部22Fよりも大きく立ち上がった状態で残されている残存部22Gとなっている。
図3及び図4で示されている内まぐさ部材14は、図6に示されているように、前後2箇所で立ち上がっている立上り部14A,14Bと、これらの立上り部14Aと14Bの下端同士を連結している底面部14Cとを有し、2個の立上り部14A,14Bのうち、壁3側とは反対側の立上り部14Bの上端には、壁3側とは反対側へ水平又は略水平に延出する延出部14Dが折り曲げで形成されている。2個の立上り部14A,14Bの間隔は、まぐさ補助部材22の2個の立上り部22A,22Bの間隔よりも小さいため、内まぐさ部材14の底面部14Cをまぐさ補助部材22の底面部22Cの上に載せて、内まぐさ部材14の長さ方向の端部をまぐさ補助部材22に内側嵌合させることができる。そして、内まぐさ部材14の長さは、巻取軸7の全長と同じ又は略同じとなっているため、内まぐさ部材14の全長は、左右に配設されるブラケット10の間隔と対応する長さとなっている。
このため、左右のブラケット10が巻取軸7の長さ寸法と対応する間隔で配設されたときに、内まぐさ部材14を、これらのブラケット10に結合されているまぐさ補助部材22に架け渡すことができるようになっている。
図6に示されているように、ブラケット10のフランジ部21のうち、後端フランジ部21Aは、ブラケット10のブラケット本体部20の下端部まで延びておらず、ブラケット本体部20の上端から下へ延びているこの後端フランジ部21Aの下端部には、ブラケット本体部20の上下方向の途中において、壁3側とは反対側へ水平又は略水平へ折り曲げられた第1折り曲げ部24が形成され、水平方向又は略水平方向への長さが短くなっているこの第1折り曲げ部24の先端には、下方へ鉛直又は略鉛直に折り曲げられた第2折り曲げ部25が形成されており、この第2折り曲げ部25の下端は、ブラケット本体部20の下端まで達していない。
図7には、図3及び図4で示した外まぐさ部材13が示されている。この外まぐさ部材13も、前後2箇所で立ち上がっている立上り部13A,13Bと、これらの立上り部13Aと13Bの下端同士を連結している底面部13Cとを有し、2個の立上り部13A,13Bのうち、壁3側の立上り部13Aの立ち上がり寸法は、壁3側とは反対側の立上り部13Bの立ち上がり寸法よりも長いため、外まぐさ部材13は、J字形又は略J字形の断面形状を有するものとなっている。そして、この外まぐさ部材13の長さは、巻取軸7の全長と同じ又は略同じとなっており、このため、この外まぐさ部材13の全長も、左右に配設されるブラケット10の間隔と対応する長さとなっている。
また、外まぐさ部材13には、この外まぐさ部材13の長さ方向の両端から間隔を開けた箇所において、左右方向の寸法が外まぐさ部材13よりも短くなっている緩衝部材用保持部材26が取り付けられている。立上り部26A,26Bと、これらの立上り部26Aと26Bの下端同士を連結している底面部26Cとを有しているこの緩衝部材用保持部材26は、壁3側の立上り部26Aが、外まぐさ部材13の立上り部13Aにおける壁3側とは反対側の面に工場で溶接によって結合されることにより、外まぐさ部材13に工場で取り付けられており、立上り部26Bには、シャッターカーテン1が外まぐさ部材13に直接接触することを防止するための緩衝部材27が上から挿入されて固定保持されている。
この緩衝部材27と図6で説明した緩衝部材23は、例えば、摩擦力に対する耐久性を備えた軟質の合成樹脂で形成されている。
次に、本実施形態に係る車庫用シャッター装置を設置するための現場となっている車庫でのシャッターケース6の配設施工作業について説明する。
工場で生産された車庫用シャッター装置の各種の構成部材は上記現場に搬入され、これらの構成部材には、シャッターケース6の前述した骨組みを構成する部材や、図1で示したガイドレール4、巻取軸7及びシャッターカーテン1が含まれる。現場では、最初に、シャッターケース6の骨組みを図3の横架部材11,12と共に構成する部材となっている外まぐさ部材13と内まぐさ部材14とのうち、車庫の躯体である壁3側に配置されるまぐさ部材となっている外まぐさ部材13を壁3における図1の車両出入口5の上部に取り付ける作業が行われる。図8には、この外まぐさ部材13の取り付け作業が終了した状態が示されており、外まぐさ部材13の立上り部13Aには釘等の結合具30を挿入するための下孔が形成されており、この立上り部13Aにおける緩衝部材用保持部材26が結合されている面とは反対側の面を壁3に押し当てて外まぐさ部材13を水平姿勢とした後に、外まぐさ部材13は、下孔に挿入した結合具30により壁3に結合される。結合具30は外まぐさ部材13の長さ方向に複数本あり、緩衝部材用保持部材26の配置箇所と一致している部分では、この緩衝部材用保持部材26の立上り部26Aにも結合具30を挿入するための下孔が形成されているため、結合具30はこの立上り部26Aにも挿入されて壁3に打ち込まれる。
なお、以上のように外まぐさ部材13を壁3に取り付ける作業は、外まぐさ部材13を取付基準に対して位置決め配置した後に行われる。すなわち、予め設けられている車両出入口5や車庫の梁等の建物躯体等を取付基準とし、この取付基準から上方の所定箇所や、取付基準から右側又は左側の所定箇所に外まぐさ部材13を配置し、この後に、外まぐさ部材13を結合具30により壁3の所定箇所に結合する。このため、本実施形態では、左右のブラケット10に架け渡される架け渡し部材となっている外まぐさ部材13は、車両出入口5や車庫の梁等の建物躯体等により決定される所定基準に基づいて所定箇所に位置決め配置された後に、壁3に結合される。
このように壁3の所定箇所に外まぐさ部材13を結合した後に、図8に示されているように、左右のブラケット10のうち、一方のブラケット10を、外まぐさ部材13の長さ方向の端部よりも少し外側の位置において、壁3に沿って上から下へ落とし込む作業を行う。これにより、図7で示す外まぐさ部材13の立上り部13Aにおける長さ方向の端部Aが、言い換えると、緩衝部材用保持部材26が配置されていない立上り部13Aの端部Aが、図8で示されている壁3の表面と、ブラケット10の後端フランジ部21Aの第2折り曲げ部25との間に形成されている隙間31に挿入されることになる。すなわち、この隙間31は、外まぐさ部材13の立上り部13Aの端部Aを挿入するためにブラケット10に設けられた挿入部となり、また、第2折り曲げ部25は、壁3と前後方向に対面して端部Aを押えるためのブラケット10の押え部となる。このため、ブラケット10の後端フランジ部21Aの水平方向又は略水平方向へ折り曲げられている第1折り曲げ部24の折り曲げ長さ寸法は、端部Aの厚さ寸法と同じ又はこの寸法より若干大きい寸法となっている。
これにより、ブラケット10は、壁3と、押え部となっている第2折り曲げ部25とにより、前後方向に位置決めされることになり、この位置決めを行うための位置決め部が、壁3と、第2折り曲げ部25による押え部との間に形成された隙間31による上記挿入部によって形成されていることになる。
また、本実施形態では、上記挿入部となっている隙間31は下面側に開口部を有するものとなっているため、外まぐさ部材13の立上り部13Aの端部Aを隙間31に挿入する作業を、壁3に結合された外まぐさ部材13に対し、ブラケット10を壁3に沿って上から下に落とし込むという簡単な作業により容易に行える。
以上の作業後に、左右のブラケット10のうち、他方のブラケット10についても、以上と同様の作業を、図7で示す外まぐさ部材13の立上り部13Aの端部Aとは反対側の端部Bに対して行う。
この作業を行ったときには、左右のブラケット10が、外まぐさ部材13の長さ方向の両端部よりも少し外側の位置に配置されているため、これらのブラケット10を内側へ移動させ、これにより、図7で示す外まぐさ部材13の立上り部13Aの長さ方向の両方の端面13D,13Eに左右のブラケット10のブラケット本体部20を突き当てる。これにより、前述したとおり、外まぐさ部材13の長さは巻取軸7の長さと対応する寸法に予め設定されていて、この寸法は、左右に配設されるブラケット10の本来の間隔と同じ又は略同じになっているため、左右のブラケット10は、外まぐさ部材13が基準部材となって壁3に正しい間隔を開けて配設されたことになる。
この後に、図9に示されているように、それぞれのブラケット10の後端フランジ部21Aを釘等の結合具32によって壁3に取り付ける作業を行い、これにより、左右のブラケット10を壁3に固定する。
図10には、左右のブラケット10が外まぐさ部材13の長さ寸法で規定される間隔でこの外まぐさ部材13の両端に配設された状態が、壁3が省略されて示されている。
次いで、左右のブラケット10に工場で予め結合されているまぐさ補助部材22に図6で説明した内まぐさ部材14を架け渡す作業を行うとともに、図4に示されているように、内まぐさ部材14の両端部をそれぞれのまぐさ補助部材22にビス等の結合具33により結合する。
次いで、図5で示した横架部材11を壁3に釘等の結合具34により結合して、この横架部材11の両端部を左右のブラケット10に溶接等で連結する作業や、図5で示した横架部材12の両端部を左右のブラケット10に溶接等で連結する作業を行い、また、図1で示した左右のガイドレール4の上端部を、ブラケット10に隣接した位置であって、外まぐさ部材13と内まぐさ部材14との間の箇所、すなわち、図4で示されているまぐさ補助部材22と外まぐさ部材13と2個の緩衝部材23,27とブラケット10とで囲まれる空間部であって、図6で説明したまぐさ補助部材22の残存部22Gによって形成されている箇所に下から挿入して、これらのガイドレール4を壁3に取り付ける作業を行い、さらに、シャッターカーテン1が予め巻き取られている巻取軸7の両端部を、左右のブラケット10のブラケット本体部20に設けられている軸受け部材17に架け渡してこれらの軸受け部材17によって支持させる作業を行い、この作業後に、シャッターカーテン1を巻取軸7から繰り出して、このシャッターカーテン1を、図4で示されている外まぐさ部材13と内まぐさ部材14との間に形成されているスリットSに上から下へ挿通させ、シャッターカーテン1の左右の両端部をこれらのガイドレール4の内部に上下にスライド自在に挿入させる。
なお、図5に示されているように、本実施形態に係るガイドレール4の上端部には、シャッターカーテン1の左右の両端部をガイドレール4の内部へ案内するために、前後方向であるシャッターカーテン1の厚さ方向に拡開した拡開部が設けられており、この拡開部を設けることは、ガイドレール4の上端部を上述した箇所に挿入した後に実施してもよい。
この後に、図3で説明した帯状の連結部材15を横架部材11と横架部材12に架け渡してビス等の結合具や溶接でこれらの横架部材11と12に結合する作業や、帯状の連結部材16を連結部材15にビス等の結合具や溶接で結合する作業、及びこの連結部材16を横架部材12と内まぐさ部材14に架け渡してビス等の結合具や溶接でこれらの横架部材12と内まぐさ部材14に結合する作業を行い、さらに、図2で説明したそれぞれの化粧部材9A〜9Eを、シャッターケース6の骨組みを形成している左右のブラケット10や、内まぐさ部材14、横架部材11,12、連結部材15,16、さらには、壁3等にビス等の結合具で取り付けるための作業を行う。
なお、本実施形態では、図5に示されているように、横架部材11側から横架部材12側へ延びている連結部材15は、横架部材12の手前で下方へ延出する第1延出部15Aと、この第1延出部15Aの下端から横架部材12側へ水平又は略水平に延出している第2延出部15Bと、この第2延出部15Bの先端から下方へ延出している第3延出部15Cとを有し、第2延出部15Bが横架部材12の下面にビス等の結合具や溶接で結合される。また、第3延出部15Cに連結部材16の横架部材12側の端部がビス等の結合具35で結合されるとともに、連結部材16の横架部材12側の端部はこの横架部材12にもビス等の結合具や溶接で結合され、連結部材16の内まぐさ部材14側の端部は、図6で示した内まぐさ部材14の延出部14Dに結合具36(図4及び図5を参照)により結合される。
さらに、図2で説明したそれぞれの化粧部材9B,9Cを、シャッターケース6の骨組みに取り付けることは、図11及び図12に示されているように行われる。すなわち、化粧部材9Cは、上端に形成されたフック部41により横架部材12に係止され、そして、このように横架部材12にフック部41で仮止め状態とした化粧部材9Cを、横架部材12と、内まぐさ部材14の延出部14Dとにビス等の結合具37,38により結合する。また、化粧部材9Bを、シャッターケース6の上面を覆うように配置し、この化粧部材9Bの壁3側の端部に折り曲げで形成されている折り曲げ部42をビス等の結合具39により壁3に結合するとともに、化粧部材9Bの壁3側とは反対側の端部に折り曲げで形成されている覆い部43により、結合具37を覆う。
以上説明した本実施形態によると、左右のブラケット10と、これらのブラケット10に架け渡される架け渡し部材となっている外まぐさ部材13とのうち、最初に外まぐさ部材13を壁3に結合することが行われ、この外まぐさ部材13を左右のブラケット10の左右間隔の基準部材として、左右のブラケット10を外まぐさ部材13の両端に配設するため、左右のブラケット10を、これらのブラケット10の間隔を巻取軸7の長さに対応した間隔にして壁3に正確に取り付けるための作業を簡単かつ短時間で行えることになり、これにより、作業効率を向上させることができるようになる。
また、外まぐさ部材13の長さは、左右に配設されるブラケット10の間隔と対応していて、巻取軸7の全長に対応している長さに予め設定されているため、外まぐさ部材13を壁3に結合した後に、左右のブラケット10を外まぐさ部材13の立上り部13Aの長さ方向の両端面13D,13Eに突き当てるだけにより、これらのブラケット10を自ずと本来の間隔で壁3に取り付けることができる。
また、左右のブラケット10には、外まぐさ部材13に対してブラケット10を前後方向に位置決めするための位置決め部となっている挿入部が、隙間31として形成されているため、左右のブラケット10が外まぐさ部材13の両端に配設されると、これらのブラケット10は、隙間31による位置決め作用により自ずと前後方向に位置決めされることになる。このため、ブラケット10を壁3に取り付ける作業を行う際に、ブラケット10の前後方向の位置決め作業を特別に行うことなく、この取り付け作業を行うことが可能となる。
また、上記挿入部である隙間31は、壁3と、この壁3と前後方向に対面してブラケット10の後端フランジ部21Aに形成された第2折り曲げ部25との間に形成されていて、第2折り曲げ部25は、外まぐさ部材13を押えるための押え部となっており、そして、この押え部は、ブラケット10の後端フランジ部21Aの一部の折り曲げにより形成されているため、この押え部をブラケット10に簡単に形成することができる。
さらに、本実施形態では、左右のブラケット10に架け渡される内まぐさ部材14が、左右のブラケット10に予め結合されたまぐさ補助部材22に架け渡されるため、左右のブラケット10を壁3に結合された外まぐさ部材13の両端に配設した後に、内まぐさ部材14を左右のブラケット10に架け渡すための作業を、予めそれぞれのブラケット10に結合されているまぐさ補助部材22に内まぐさ部材14を架け渡すことによって行えるため、内まぐさ部材14を左右のブラケット10に架け渡すための作業を容易に行えることになる。
図5に示されているように、本実施形態に係る左右のブラケット10のブラケット本体部20には、ガイドレール4の上方において、シャッターケース6の内側へ突出した突出部40が前後方向の長さをもって形成されている。図13は、図5のS13−S13線断面図である。この図13から分かるように、突出部40は、板金製であるブラケット10のブラケット本体部20をシャッターケース6の内側へ絞り加工することにより形成されている。図13に示されているように、ガイドレール4は、シャッターカーテン1の左右の端部1Aが挿入される挿入方向の奥側に閉塞されて形成された奥端部4Aを有している。そして、左右方向の厚さを有しているこの奥端部4Aがブラケット本体部20の内面に重ねられた状態で、ガイドレール4はブラケット10に対して配設される。
このため、巻取軸7による巻き取り、繰り出しによりシャッターカーテン1が上下に開閉移動する際に、シャッターカーテン1が左右方向に大きく横ずれしたときには、シャッターカーテン1の左右の端部1A(この端部1Aには、端部1Aがガイドレール4の内部から抜け出すことを防止するための複数の抜け出し防止爪部材が上下の間隔を開けて配置されることがある。)がガイドレール4の奥端部4Aの上端に当接してしまうおそれがあるが、本実施形態では、シャッターカーテン1の左右の端部1Aが大きく横ずれすることがブラケット10に設けられた突出部40によって防止されるため、上記当接が生ずることを解消できる。
前述したように、それぞれ左右方向の長さを有している横架部材11と12及び外まぐさ部材13と内まぐさ部材14は、左右2個のブラケット10に架け渡された架け渡し部材となっており、ブラケット10の上部と下部に配置された架け渡し部材となっているこれらの横架部材11と12及び外まぐさ部材13と内まぐさ部材14のうち、下側の架け渡し部材となっている内まぐさ部材14は、左右2個のブラケット10の間において、内まぐさ部材14自身の重量によって下方へ撓み変形するおそれがある。
このため、図14〜図16には、このような撓み変形を抑制して内まぐさ部材14を左右2個のブラケット10に水平又は略水平して架け渡すことができるようにした工夫が示されている。
すなわち、図14に示されているように、前述した連結部材16は、上下方向の長さを有する第1部分16Aと、この第1部分16Aの下端から壁3側へ斜め下向きに延びる第2部分16Bと、この第2部分16Bの先端から壁3側へ水平又は略水平に延びる第3部分16Cとを有し、この第3部分16Cが、図5に示されているように、前述のビス等の結合具36により内まぐさ部材14の延出部14Dに結合され、また、第1部分16Aは、図14及び図15から分かるように、上下の高さ位置が調整されて、前述した連結部材15の第3延出部15Cに結合具35により結合されるようになっている。この高さ位置調整のために、左右2個のブラケット10に架け渡された上側の架け渡し部材となっている横架部材11,12と、下側の架け渡し部材となっている内まぐさ部材14とに、左右2個のブラケット10の間でこれらの横架部材11,12と内まぐさ部材14とを連結するために架け渡される2個の連結部材15,16のうち、図15に示されている本実施形態では、一方の連結部材15の第3延出部15Cに上下方向の間隔をあけて複数の孔50が連設されており、また、他方の連結部材16の第1部分16Aには、1個の丸孔51が形成されている。本実施形態の結合具35はビスであり、このため、丸孔51は、このビス35が螺入される雌ねじ孔となっている。
このため、雌ねじ孔51と、複数の孔50のうち、雌ねじ孔51と一致している1個の孔50とに、ピン状部材となっているビス35を挿入、螺入し、ビス35を締め付けると、2個の連結部材15と16はビス35で結合される。また、連結部材16の全体を上下させることにより、複数の孔50のうち、ビス35を挿入する孔50を上下に変更することができるため、連結部材15に対する連結部材16の結合箇所を同じにして、連結部材16に対する連結部材15の結合箇所を上下方向に調整できる。
このため、この調整を行うことにより、連結部材15に対する連結部材16の高さ位置が変更されるため、内まぐさ部材14の重量を連結部材15,16で支持することにより、この内まぐさ部材14を水平又は略水平として、言い換えると、この内まぐさ部材14が下方へ撓み変形することを抑制して左右2個のブラケットに架け渡すことができる。そして、上述の調整を行った後に、連結部材16の第1部分16Aを前述の横架部材12にビス等の結合具や溶接で結合することにより、連結部材16は、この横架部材12と内まぐさ部材14とに直接架け渡されることになる。
これにより、前述の化粧部材9Cのうち、図12で示されている内まぐさ部材14の下面に配置される部分を所定の平坦形状にして、この化粧部材9Cをシャッターケース6の表面に配置することができる。
以上のことから分かるように、本実施形態では、2個の連結部材15と16により、上側の架け渡し部材になっている横架部材11,12と下側の架け渡し部材になっている内まぐさ部材14とに架け渡される連結体55(図11及び図14を参照)が構成されており、この連結体55は、連結部材15の第3延出部15Cと連結部材16の第1部分16Aとの箇所において、上下方向の長さ成分を有しているものとなっているとともに、連結部材16の高さ位置を上下に調整してビス35を挿入する孔50を変更することにより、上下方向の長さ成分の大きさを調整できるようになっている。このため、この調整を行うことにより、上述のように内まぐさ部材14を水平又は略水平として左右2個のブラケットに架け渡すことができる。
なお、本実施形態におけるビス35の個数は2個となっているため、図15に示されているように、上下に連設された孔50と、雌ねじ孔51は、それぞれ2つずつ設けられている。
また、上下に連設された孔50を連結部材16の第1部分16Aに形成するとともに、雌ねじ孔51を連結部材15の第3延出部15Cに形成し、これらの孔50,51に、向きを逆としたビス35を挿入するようにしてもよい。
さらに、連結部材16の第1部分16A又は連結部材15の第3延出部15Cに、雌ねじ孔51の代わりとしてビス35が貫通する孔を形成して、この孔から突出したビス35の軸部の先部にナットを螺合させて締め付けることにより、2個の連結部材15と16を結合するようにしてもよい。
図16で示す別実施形態では、連結部材15,16のうち、一方の連結部材15の第3延出部15Cに上下方向に長い長孔52が形成されており、他方の連結部材16の第1部分16Aには、1個の雌ねじ孔51が形成されている。
このため、この実施形態では、連結部材16の全体を上下させることにより、長孔52のうち、雌ねじ孔51に螺入されるピン状部材となっているビス35を挿入する箇所を上下に変更することができ、また、連結部材15に対する連結部材16の結合箇所を同じにして、連結部材16に対する連結部材15の結合箇所を上下方向に調整でき、これにより、内まぐさ部材14を水平又は略水平として左右2個のブラケットに架け渡すことができる。
図16の実施形態でも、長孔52を連結部材16の第1部分16Aに形成するとともに、雌ねじ孔51を連結部材15の第3延出部15Cに形成し、これらの孔52,51に、向きを逆としたビス35を挿入するようにしてもよい。
さらに、連結部材16の第1部分16A又は連結部材15の第3延出部15Cに、雌ねじ孔51の代わりとしてビス35が貫通する孔を形成して、この孔から突出したビス35の軸部の先部にナットを螺合させて締め付けることにより、2個の連結部材15と16を結合するようにしてもよい。
なお、図15及び図16の実施形態のように、連結部材15に孔50又は長孔52を形成するとともに、連結部材16に雌ねじ孔51を形成し、ビス35をシャッターケース6の内側から連結部材15の孔50,52と連結部材51の孔とに挿入してこれらの連結部材15,16を結合することができるのは、この結合作業時には、化粧部材9Cが配置されておらず、このため、シャッターケース6の内部空間にビス35及びこのビス53を回転操作するための工具等を挿入することができるからである。
また、以上のようにビス35をシャッターケース6の内側から連結部材15の孔50,52と連結部材51の孔とに挿入してこれらの連結部材15,16を結合する場合には、ビス35の軸部の長さ寸法を2個の連結部材15,16の合計厚さ寸法と同じ又はこれより若干短い寸法とし、これにより、ビス35の軸部の先端部に影響されずに化粧部材9Cを連結部材16に密着させて配置できるようにしてもよい。
しかし、化粧部材9Cを連結部材16に密着させて配置する必要がない場合には、前述したように、連結部材16から突出したビス35の軸部の先部にナットを螺合させて締め付けることにより、2個の連結部材15と16を結合するようにしてもよく、あるいは、ビス35をシャッターケース6の外側から連結部材15,16に形成された孔50,52,51の孔に挿入してこれらの連結部材15,16を結合するようにしてもよい。
また、このようにビス35をシャッターケース6の外側から連結部材15,16に形成された孔50,52,51の孔に挿入してこれらの連結部材15,16を結合する場合には、連結部材16にビス35の頭部が挿入される窪み部を形成することにより、この頭部に影響されずに、化粧部材9Cを連結部材16に密着させて配置できるようになる。
そして、図15及び図16に示されているように、互いに連結される2個の連結部材15と16のうち、ビス35の頭部とは反対側の連結部材16にビス35が螺入される雌ねじ孔51を形成することにより、これらの連結部材15,16の結合箇所の高さ位置の変更を、連結部材16に1個の雌ねじ孔52を形成することにより行えることになる。
また、2個の連結部材15と16を結合するためには、ビス35を用いずに、これらの連結部材15と16を溶接で接合してもよい。このように連結部材15と16を溶接で結合する場合には、この溶接を行う前に、連結部材16の全体を上下させることによって内まぐさ部材14を水平又は略水平とした後に、言い換えると、2個の連結部材15と16で構成される前述の連結体55の上下方向の長さ成分の大きさを調整した後に、連結部材15と16を溶接で結合する。
なお、以上説明したそれぞれの実施形態と異なり、連結部材15と連結部材16とを結合せず、連結部材16を横架部材12に結合する箇所の上下方向の位置を調整できるようにし、これにより、連結部材16だけで構成される連結体についての上下方向の長さ成分の大きさ(横架設部材12と内まぐさ部材14との間の上下寸法)を調整できるようにして、内まぐさ部材14を水平又は略水平としてもよい。
図17で示した実施形態に係るシャッターケース106の骨組みも、左右2個のブラケット110と、これらのブラケット110に架け渡された上側の架け渡し部材となっている横架部材111、112と、下側の架け渡し部材となっている外まぐさ部材13及び内まぐさ部材14を含んで構成されており、また、横架部材111、112と内まぐさ部材14には、左右2個のブラケット110の間で横架部材111、112と内まぐさ部材14を連結するために2個の連結部材115,116が架け渡されている。
この実施形態でも、横架部材111側から横架部材112側へ延びている連結部材115は、横架部材112の手前で下方へ延出する第1延出部115Aと、この第1延出部115Aの下端から横架部材112側へ水平又は略水平に延出している第2延出部115Bと、この第2延出部115Bの先端から下方へ延出している第3延出部115Cとを有し、第2延出部115Bが横架部材112の下面にビス等の結合具や溶接で結合されている。また、連結部材116は、上下方向の長さ成分を有する第1部分116Aと、この第1部分116Aから前述したシャッターカーテン1の厚さ方向に延びている長さ成分、言い換えると、壁3側に延びている長さ成分を有する第2部分116Bとを有している。第1部分116Aは、連結部材115の第3延出部115Cにビス等の結合具135や溶接で結合されているとともに、横架部材112にもビス等の結合具や溶接で結合され、また、内まぐさ部材14まで達している第2部分116Bは、この内まぐさ部材14の延出部14Dにビス等の結合具136で結合されている。
この実施形態では、帯状に形成されている角度調整部材130が用いられており、連結部材116の第1部分116Aに角度調整部材130の一方の端部130Aがビス131で結合されているとともに、連結部材116の第2部分116Bに角度調整部材130の他方の端部130Bがビス132で結合されている。そして、角度調整部材130は、一方の端部130Aと他方の端部130Bとを除いて、第1部分116Aと第2部分116Bとを直線的に繋ぐ直線状部材となっている。角度調整部材130の一方の端部130Aは、第1部分116Aと同じ方向の長さ成分を有しており、他方の端部130Bは、第2部分116Bと同じ方向の長さ成分を有している。
そして、この実施形態では、このように連結部材116の第1部分116Aと第2部分116Bとの間に配置された角度調整部材130により、第1部分116Aと第2部分116Bとがなす角度αが調整可能となっており、この調整が行われることにより、内まぐさ部材14の下方への撓み変形が抑制されて、この内まぐさ部材14を水平又は略水平とすることができるようになっている。
以上のように角度調整部材130により、第1部分116Aと第2部分116Bとがなす角度αを調整可能とするために、角度調整部材130の一方の端部130Aと連結部材116の第1部分116Aとの結合箇所は、図18に示されているように、第1部分116Aの上記長さ成分の長さ方向であるである上下方向に調整可能となっている。また、角度調整部材130の他方の端部130Bと連結部材116の第2部分116Bとの結合箇所は、図19に示されているように、第2部分116Bの上記長さ成分の長さ方向であるシャッターカーテン1の厚さ方向に調整可能となっている。
これらの調整を実施可能とすることは、ピン状部材となっているビス131,132を挿入するために図15で示した複数個の孔50と同様の孔を、角度調整部材130の端部130A,130Bにこれらの端部130A,130Bの前述の長さ成分の長さ方向に連設し、ビス131,132を螺入するために図15で示した雌ねじ孔51と同様の孔を連結部材116の第1部分116A、第2部分116Bに形成することにより、あるいは、図15で示した複数個の孔50と同様の孔を、連結部材116の第1部分116A、第2部分116Bにこれらの第1部分116A、第2部分116Bの前述した長さ成分の長さ方向に連設し、図15で示した雌ねじ孔51と同様の孔を、角度調整部材130の端部130A,130Bに形成することにより、実現できる。
また、上述の複数個の孔50に代わるものとして、図16で示した長孔52と同様の長孔を、角度調整部材130の端部130A,130Bにこれらの端部130A,130Bの前述した長さ成分の長さ方向に長く形成することや、連結部材116の第1部分116A、第2部分116Bにこれらの第1部分116A、第2部分116Bの前述した長さ成分の長さ方向に長く形成することを行ってもよい。
図18に示されているように、角度調整部材130の他方の端部130Bと連結部材116の第2部分116Bとの結合箇所の位置を一定にして、角度調整部材130の一方の端部130Aと連結部材116の第1部分116Aとの結合箇所の位置を、第1部分116Aの長さ成分の長さ方向であるである上下方向に調整すると、連結部材116における内まぐさ部材14が結合されている第2部分116Bの端部の高さ位置は、上下に移動するため、この調整により、第1部分116Aと第2部分116Bとがなす角度αが変化し、これにより、内まぐさ部材14を水平又は略水平にして左右2個のブラケット110に架け渡すことができる。
また、図19に示されているように、角度調整部材130の一方の端部130Aと連結部材116の第1部分116Aとの結合箇所の位置を一定にして、角度調整部材130の他方の端部130Bと連結部材116の第2部分116Bとの結合箇所の位置を、第2部分116Bの長さ成分の長さ方向であるシャッターカーテン1の厚さ方向に調整すると、連結部材116の第1部分116Aと第2部分116Bとがなす角度αが変化するため、この調整により、内まぐさ部材14を水平又は略水平にして左右2個のブラケット110に架け渡すことができる。
なお、角度調整部材130の一方の端部130Aと連結部材116の第1部分116Aとの結合箇所の位置と、角度調整部材130の他方の端部130Bと連結部材116の第2部分116Bとの結合箇所の位置との両方を調整可能としてもよく、あるいは、いずれか一方のみを調整可能としてもよい。
また、角度調整部材130の一方の端部130Aと連結部材116の第1部分116Aとを結合することと、角度調整部材130の他方の端部130Bと連結部材116の第2部分116Bとを結合することとのうち、少なくとも一方を行うことは、角度調整部材130の一方の端部130Aと連結部材116の第1部分116Aとを結合すべき箇所の位置と、角度調整部材130の他方の端部130Bと連結部材116の第2部分116Bとを結合すべき箇所の位置とのうち、少なくとも一方の箇所の位置を調整することにより、内まぐさ部材14を水平又は略水平にして左右2個のブラケット110に架け渡すことができる状態にした後に、角度調整部材130の一方の端部130Aと連結部材116の第1部分116Aを、角度調整部材130の他方の端部130Bと連結部材116の第2部分116Bを、溶接で接合することにより実施してもよい。
さらに、角度調整部材130の両方の端部130A,130Bを連結部材116の第1部分116Aと第2部分116Bとの固定的に結合し、角度調整部材130のうち、両方の端部130A,130Bを除く部分の長さを調整可能とすることにより、第1部分116Aと第2部分116Bとがなす角度αを変化させるようにしてもよい。