JP7425774B2 - 熱可塑性ポリマー造粒物および熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法 - Google Patents

熱可塑性ポリマー造粒物および熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、熱可塑性ポリマー造粒物および熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法に関する。
ポリマー(例えば、熱可塑性ポリマー)の製造においては、その方法を一因として、粉体状のポリマーが得られることがある。また、ポリマー製品等のリサイクルにおいては、ポリマーを粉体状に再生することがある。粉体状のポリマーは、一般に嵩比重が小さく、流動性が悪いことから、ハンドリング性が悪い。また、粉塵が舞いやすい、粉塵爆発の可能性がある等の安全上の課題も多い。そのため、ペレット状の樹脂、すなわち、粉体状のポリマーを加熱溶融し、溶融物をダイスから押出し、固化させることによりペレット化された樹脂が多用される。しかしながら、粉体状ポリマーの中には、ペレット化が難しいものが存在する。例えば、近年、微生物が体内で合成するポリヒドロキシアルカノエート(PHA)類が、バイオポリマーとして注目されているが、このようなバイオポリマーは、結晶化速度が遅く、ペレット化が難しい場合がある。また、分子量が高い樹脂(例えば、超高分子量ポリエチレン)は、溶融粘度が大きすぎて、ペレット化が難しい。また、ポリフェニレンエーテル、ポリカーボネート、液晶ポリマー、ポリフェニレンサルファイド等のエンプラ類、スーパーエンプラ類は加工温度が高いために、熱履歴を繰り返すことで、ペレット化による物性の低下が生じやすい。また、乳化重合で得られるコアシェルゴムは、各種の樹脂の耐衝撃性改良剤として広く使用されているが、それ自身では熱可塑化ができないという問題がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、粉体状ポリマーを溶融させることなく得られるポリマー造粒物であって、取扱い性および安全性に優れ、かつ、作業環境の良化およびポリマー造粒物を原料として得られる樹脂組成物ならびに樹脂成型品の生産性向上に寄与し得るポリマー造粒物を提供することにある。
本発明の熱可塑性ポリマー造粒物は、粉体状熱可塑性ポリマーと、結着剤とを含み、該粉体状熱可塑性ポリマーの嵩密度が、0.01kg/L~1kg/Lであり、該粉体状熱可塑性ポリマーの含有割合が、粉体状熱可塑性ポリマーと結着剤との合計量100重量部に対して、50重量部~99.9重量部である。
1つの実施形態においては、上記粉体状熱可塑性ポリマーを構成する熱可塑性ポリマーが、超高分子量ポリエチレン、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリカーボネート(PC)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)類およびコアシェル型ポリマーからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
1つの実施形態においては、上記結着剤が、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアルキレングリコール系樹脂、ポリビニルピロリドン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、多糖類および膨潤性粘土鉱物からなる群から選ばれる少なくとも1種である。
1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマー造粒物は、分散剤をさらに含む。
1つの実施形態においては、上記分散剤の含有割合が、上記粉体状熱可塑性ポリマーと結着剤との合計量100重量部に対して、0.1重量部~30重量部である。
1つの実施形態においては、上記分散剤が、多価アルコール脂肪酸エステル、脂肪酸アマイド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、縮合ヒドロキシ脂肪酸および縮合ヒドロキシ脂肪酸のアルコールエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマー造粒物が、酸変性ポリマーをさらに含む。
1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマー造粒物が、結晶化核剤をさらに含む。
本発明の別の局面によれば、上記熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法が提供される。この製造方法は、上記粉体状熱可塑性ポリマーと、上記結着剤を含む水系液とを混合する混合工程と、該混合工程を経て得られた混合物を造粒して、造粒物前駆体を得る造粒工程と、該造粒物前駆体を乾燥する乾燥工程とを含む。
1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法は、上記造粒工程において、半湿式造粒法により造粒することを含む。
1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法は、上記造粒工程において、ディスクペレッター方式により造粒することを含む。
本発明のさらにべつの局面によれば、上記熱可塑性ポリマー造粒物の、熱可塑性樹脂コンパウンドの原料としての使用が提供される。
本発明によれば、粉体状ポリマーを溶融させることなく得られるポリマー造粒物であって、取扱い性および安全性に優れ、かつ、作業環境の良化およびポリマー造粒物を原料として得られる樹脂組成物ならびに樹脂成型品の生産性向上に寄与し得るポリマー造粒物を提供することができる。本発明によれば、多様な熱可塑性ポリマーをペレット化することができる。
実施例で得られた熱可塑性ポリマー造粒物の外観写真図である。
A.熱可塑性ポリマー造粒物の概要
本発明の熱可塑性ポリマー造粒物は、粉体状熱可塑性ポリマーと、結着剤とを含む。当該熱可塑性ポリマー造粒物は、粉体状熱可塑性ポリマーが結着剤により結合して構成される。上記粉体状熱可塑性ポリマーの嵩密度は、0.01kg/L~1kg/Lである。上記粉体状熱可塑性ポリマーの含有割合は、粉体状熱可塑性ポリマーと結着剤との合計量100重量部に対して、50重量部~99.9重量部である。
本発明の熱可塑性ポリマー造粒物は、樹脂組成物の溶融コンパウンド(溶融混練)をはじめ、各種の可塑化溶融加工において、当該樹脂組成物に添加して用いられ得る。
1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマー造粒物は、上記粉体状熱可塑性ポリマーと結着剤を含む混合物(例えば、結着剤は水溶液または水系分散液として配合され得る)を任意の適切な方法により加工して、得ることができる。1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマー造粒物は、半湿式造粒法により製造される。半湿式造粒法によれば、後述の効果が顕著となる。
本発明においては、結着剤を添加して、粉体状熱可塑性ポリマーを造粒することにより、優れた効率で生産され得、かつ、品質安定性(形状安定性、硬度の均一性、低微粉混入)に優れる熱可塑性ポリマー造粒物を得ることができる。また、上記熱可塑性ポリマー造粒物は、熱可塑性ポリマーを溶融させることなく製造され得るため、原料としての熱可塑性ポリマーの種類についての選択の幅が広い点で有利である。また、熱可塑性ポリマーを溶融させることなく造粒物を得るため、当該熱可塑性ポリマーの熱劣化を防止することができる。
また、樹脂組成物の可塑化溶融加工(代表的には、溶融混練)の際に、上記熱可塑性ポリマー造粒物を添加すれば、生産性向上を図ることができる。具体的には、上記熱可塑性ポリマー造粒物は、押出機等の装置への投入安定性に著しく優れるため、当該熱可塑性ポリマー造粒物を用いれば、樹脂組成物の生産性(時間当たりのコンパウンド加工速度)を飛躍的に向上させることができる。また、粉塵による作業環境汚染を著しく改善し、作業者の労働安全衛生環境を向上させることができ、さらに、設備の切り替え清掃の時間を大幅に短縮できる。また、粉塵爆発の危険性を低減させることができる。
上記熱可塑性ポリマー造粒物は、任意の適切な形状であり得る。代表的には、上記熱可塑性ポリマー造粒物は円筒状(ペレット状)である。
上記熱可塑性ポリマー造粒物が円筒状である場合、上記熱可塑性ポリマー造粒物の直径は、例えば、2mm~5mmである。また、熱可塑性ポリマー造粒物の長さ(高さ)は、例えば、1mm~7mmである。このような形状であれば、ハンドリングしやすい熱可塑性ポリマー造粒物を得ることができる。熱可塑性ポリマー造粒物の直径は、造粒の際のディスクプレートのダイス孔の径により調整でき、長さはディスクプレートとカッター間の距離で調整できる。当該距離は、粉体状熱可塑性ポリマーの種類等に応じて、任意の適切な距離とされ得る。ディスクプレートとカッター間の距離は、例えば、1mm~30mmであり、より好ましくは2mm~20mmであり、さらに好ましくは3mm~10mmである。
上記熱可塑性ポリマー造粒物の木屋式硬度計における破壊応力は、好ましくは0.05kg~10kgであり、より好ましくは0.5kg~7kgであり、さらに好ましくは1.0kg~5kgである。このような範囲であれば、ハンドリング性と溶融加工性に優れる熱可塑性ポリマー造粒物を得ることができる。ここで、破壊応力とは、20粒以上(好ましくは25粒以上)について測定した平均の崩壊応力を示す。
上記熱可塑性ポリマー造粒物の水分量は、任意の適切な水分量とされ得る。上記熱可塑性ポリマー造粒物の水分量は、好ましくは10重量%以下であり、より好ましくは5重量%以下であり、さらに好ましくは3重量%以下であり、特に好ましくは1重量%以下であり、最も好ましくは0.5重量%以下である。
上記熱可塑性ポリマー造粒物の嵩密度は、粉体状熱可塑性ポリマーの種類に応じて、任意の適切な嵩密度とされ得る。上記熱可塑性ポリマー造粒物の嵩密度は、好ましくは0.3kg/L~2.0kg/Lであり、より好ましくは0.5kg/L~1.0kg/Lである。嵩密度を上げることで、溶融混練を行う際に、熱可塑性ポリマー造粒物の供給速度と供給安定性が高まる。
1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマー造粒物は、分散剤をさらに含む。
A-1.粉体状熱可塑性ポリマー
上記粉体状熱可塑性ポリマーの嵩密度は、上記のとおり0.01kg/L~1kg/Lであり、好ましくは0.05kg/L~0.8kg/Lであり、より好ましくは0.1kg/L~0.5kg/Lである。粉体状熱可塑性ポリマーの嵩密度は、升を用いて、粉体状熱可塑性ポリマーを当該升に自然落下させてすり切り一杯にして、正確に1リットルの容積ではかり取り、その重量を測定することで算出される(単位:kg/L)。
上記粉体状熱可塑性ポリマーは、その製造プロセスを経て得られた粉体状ポリマー、すなわち、製造プロセスを要因として粉体状であってもよく、ペレット状のポリマー、塊状のポリマー、ポリマー成形体等の非粉状のポリマーを粉砕して得られた粉体状ポリマーであってもよい。粉砕された粉末状ポリマーは、成形品、ペレット、射出成型において発生するスプルやランナー等を室温下、あるいは、必要に応じてドライアイスや液体窒素を用いて冷却した後、粉砕機(例えば、ダルトン社製、商品名「ネアミル、シルフィードミル、アトマイザー、インパクトミル」等)を使用して得ることができる。
上記粉体状熱可塑性ポリマーは、任意の適切な形状およびサイズであり得る。上記粉体状熱可塑性ポリマーの数平均粒子径は、好ましくは3mm以下であり、より好ましくは0.001mm~3mmであり、特に好ましくは0.1mm~0.5mmである。本明細書において、数平均粒子径は、レーザー回折法で測定され得る。
粉体状熱可塑性ポリマーは、任意の適切な熱可塑性ポリマーから構成される。当該熱可塑性ポリマーの具体例としては、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン(PS)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、ポリウレタン(PUR)、フッ素系樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)、AS樹脂、アクリル樹脂(PMMA)等の汎用樹脂、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、ポリフェニレンエーテル、変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE、変性PPE、PPO)、ポリエステル類(PET、PBT等)、環状ポリオレフィン(COP)等のエンジニアリングプラスチック類、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリテトラフロロエチレン(PTFE)、ポリサルフォン(PSF)、ポリエーテルサルフォン(PES)、非晶ポリアリレート(PAR)、液晶ポリマー(LCP)ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、熱可塑性ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)等のスーパーエンジニアリングプラスチック類、乳化重合あるいは懸濁重合で得られるコアシェルゴム類等が挙げられる。
また、上記熱可塑性ポリマーとして、生分解性ポリマーを用いてもよい。生分解性ポリマーとしては、例えば、脂肪族ポリエステル系樹脂(例えば、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート・アジペート、ポリヒドロキシバリレート等のホモポリマーあるいはコポリマー、これらのホモポリマーあるいはコポリマーの変性した物等)、脂肪族・芳香族ポリエステル樹脂(例えば、脂肪族カルボン酸もしくはヒドロキシ酸、芳香族ジカルボン酸と1,3-プロパンジオール等のブロックポリマーあるいはランダムポリマー等)、ポリビニルアルコール系樹脂(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリビニルブチレート、エチレン・ビニルアルコールコポリマー等)等が挙げられる。
1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマーとして、超高分子量ポリエチレン、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)またはポリカーボネート(PC)が用いられる。
超高分子量ポリエチレンは、粘度平均分子量が100万以上の超高分子量ポリエチレン を意味する。超高分子量ポリエチレンは、粘度平均分子量は、例えば、200万(150万~250万)である。粘度平均分子量は、ASTMD4020に規定の粘度法により測定することができる。具体的には、ASTMD4020の粘度法に基づき極限粘度(η[dl/g])を測定し、次式(1)から粘度平均分子量(Mv)を求めることができる。
Mv=5.37×104η1.37 ・・・(1)
1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマーとして、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)類が用いられる。ポリヒドロキシアルカノエートは、例えば、微生物が、糖質、油脂類等を餌として、体内で生成した化合物であり得る。このようなポリヒドロキシアルカノエートは、一次的には粉体状のポリマーとして取り出される。
1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマーとして、コアシェル型ポリマーが用いられる。コアシェル型ポリマーとしては、例えば、乳化重合あるいは懸濁重合で得られるコアシェルゴム類が用いられる。
上記粉体状熱可塑性ポリマーの含有割合は、熱可塑性ポリマー造粒物中の粉体状熱可塑性ポリマーと結着剤との合計量100重量部に対して、上記のとおり50重量部~99.9重量部であり、好ましくは70重量部~99.9重量部であり、より好ましくは80重量部~99.9重量部である。このような範囲であれば、本発明の効果が顕著となる。
上記粉体状熱可塑性ポリマーは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組みあわせて用いてもよい。
A-2.結着剤
1つの実施形態においては、上記結着剤は、任意の適切な樹脂により構成され得る。結着剤を構成する樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアルキレングリコール系樹脂、ポリビニルピロリドン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂等が挙げられる。別の実施形態においては、上記結着剤として、多糖類が用いられる。さらに別の実施形態においては、上記結着剤として、膨潤性粘土鉱物(例えば、スメクタイト、バーミキュライト等)が用いられる。結着剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組みあわせて用いてもよい。
上記結着剤として、市販品を用いてもよい。市販品の例としては、三井化学社製のケミパール(登録商標)、ダウ・ケミカルカンパニーのHYPOD(登録商標)、ビックケミー・ジャパン社製のAQUACER(登録商標)、住友精化社製のザイクセン、セポルジョン、セポレックス(登録商標)、マイケルマン・ジャパン社製のMichem(登録商標)、DIC社のボンディック(登録商標)、サイデン化学社製のサイビノール、サイデングルー(登録商標)等を挙げることができる。他の好ましい例として、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH;クラレ社製のエバール(登録商標))、ブテンジオール-ビニルアルコールコポリマー(BVOH;三菱ケミカル社製のニチゴーGポリマー(登録商標))が挙げられる。さらに他の好ましい例として、イーストマンケミカル社製のイーストマンAQ(登録商標)で販売されている水性スルホポリエステル分散液、Ascend Performanceから販売されている、水で希釈されて水性ポリマー分散液を形成する、ヘキサン-1、6-ジアミンおよびアジピン酸の塩(AH塩)が挙げられる。
1つの実施形態において、上記粉体状熱可塑性ポリマーが生分解性ポリマーである場合、結着剤として、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアルキレングリコール系樹脂、ポリビニルピロリドン系樹脂、水溶性多糖類等が好ましく用いられる。
上記結着剤の含有割合は、上記粉体状熱可塑性ポリマーのサイズ、形状、吸水性、吸油性、嵩密度等に応じて、任意の適切な割合とされ得る。上記結着剤の含有割合は、上記粉体状熱可塑性ポリマーと結着剤との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1重量部~20重量部であり、好ましくは0.5重量部~18重量部であり、より好ましくは1重量部~18重量部であり、さらに好ましくは3重量部~15重量部である。このような範囲であれば、上記粉体状熱可塑性ポリマーに対する結着力が好ましく発揮され、ハンドリング性に優れた熱可塑性ポリマー造粒物を得ることができる。
A-3.分散剤
上記分散剤としては、界面活性剤が好ましく用いられる。分散剤(界面活性剤)における親水性/疎水性バランスは、分散剤となる化合物のエステル化度や脂肪酸の種類(水酸基の有無、飽和又は不飽和脂肪酸、アルキル鎖長)、重合度を調整することにより、制御することができる。分散剤を使用することにより、熱可塑性ポリマー造粒物の生産性(吐出速度)を向上させることができ、さらには、加工機の清掃性を高めることができる。
上記分散剤としては、例えば、脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸スルホン酸塩、脂肪酸アマイド、アクリルアミド、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。分散剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組みあわせて用いてもよい。
1つの実施形態においては、分散剤は、多価アルコール脂肪酸エステル、脂肪酸アマイド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、縮合ヒドロキシ脂肪酸および縮合ヒドロキシ脂肪酸のアルコールエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
上記多価アルコール脂肪酸エステルとは、多価アルコールと脂肪酸とから構成されるエステル化合物である。多価アルコール脂肪酸エステルとしては、例えば、ペンタエリスリトール、グリセリン等の多価アルコールと炭素数が8以上(好ましくは炭素数8~24、より好ましくは炭素数10~22)の脂肪酸のエステル類が用いられる。
上記脂肪酸アマイドとは、脂肪酸とアンモニアあるいは 1級、2級アミンとが脱水縮合した構造を持つ化合物である。上記脂肪酸アマイドとしては、例えば、ラウリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド等の飽和脂肪酸モノアミド類が挙げられる。
上記ポリグリセリン脂肪酸エステルとは、ポリグリセリンと脂肪酸とから構成されるエステル化合物である。ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、ジグリセリンパルミチン酸エステル、ジグリセリンステアリン酸エステル、ジグリセリンオレイン酸エステル、デカグリセリンパルミチン酸エステル、デカグリセリンステアリン酸エステル、デカグリセリンオレイン酸エステル等が挙げられる。
上記分散剤の含有割合は、上記粉体状熱可塑性ポリマーと結着剤との合計量100重量部に対して、好ましくは0.1重量部~30重量部であり、より好ましくは0.1重量部~20重量部であり、さらに好ましくは0.1重量部~18重量部であり、さらに好ましくは0.1重量部~15重量部であり、特に好ましくは0.5重量部~15重量部であり、最も好ましくは3重量部~15重量部である。
A-4.その他の成分
上記熱可塑性ポリマー造粒物は、必要に応じて、任意の適切なその他の成分(添加剤)さらに含み得る。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、光安定剤、発泡剤、紫外線吸収剤、発泡剤、ブロッキング防止剤、熱安定剤、衝撃改質剤、抗菌剤、相溶化剤、可塑剤、粘着付与剤、加工助剤、潤滑剤、カップリング剤、難燃剤、脱酸素剤、着色剤等が挙げられる。
1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマー造粒物は、結晶化核剤をさらに含む。結晶核化剤としては、例えば、リン酸エステル金属塩、安息香酸金属塩、ピメリン酸金属塩、ロジン金属塩、シュウ酸金属塩、脂肪酸金属塩等の有機金属塩化合物類、脂肪族有機エステル、リン酸トリアリル、ポリアルキレングリコールもしくはその誘導体や脂肪族ポリエステル、ベンジリデンソルビトール等の有機化合物類、キナクドリン、シアニンブルー、カーボンブラック等の染顔料類、タルク、マイカ、カオリン、クレー、炭酸塩鉱物、金属酸化物、金属硫酸塩等の鉱物類、アイオノマー、高融点ポリアミド等の高分子化合物類等が挙げられる。1つの実施形態においては、上記結晶核化剤として、タルク、マイカ、カオリン、炭酸カルシウム等が用いられる。1つの実施形態においては、結晶化核剤は、粉体状熱可塑性ポリマーが結晶性である場合に好ましく使用される。また、結晶化核剤は、粉体状熱可塑性ポリマーとして、生物が産生するバイオポリエステル(例えば、上記ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)類)を用いる場合に、好ましく添加される。結晶化核剤を用いれば、結晶性の粉体状熱可塑性ポリマー(例えば、バイオポリエステル)の結晶化速度と結晶化度を高めることが可能となり、剛性や耐熱性の向上のみならず、生産性も高めることができる。
1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマー造粒物は、酸変性ポリマーをさらに含む。酸変性ポリマーとしては、例えば、無水マレイン酸ポリエチレン、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、スチレン・無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。1つの実施形態においては、酸変性ポリマーは、粉体状熱可塑性ポリマーとして、超高分子量ポリエチレンを用いる場合に、好ましく添加される。酸変性ポリマーを用いれば、別の樹脂と溶融混練する際の分散性に優れる熱可塑性ポリマー造粒物を得ることができる。
B.熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法
上記熱可塑性ポリマー造粒物は、任意の適切な方法により、製造することができる。例えば、粉体状熱可塑性ポリマーと結着剤とを含む混合物を、半湿式造粒法に供することにより得ることができる。
1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法は、上記粉体状熱可塑性ポリマーと結着剤を含む水系液(水溶液または水系分散液)とを混合する混合工程と、混合工程を経て得られた混合物を造粒して造粒物前駆体を得る造粒工程と、造粒物前駆体を乾燥する乾燥工程とを含む。
結着剤を含む水系液が水溶液(均一系)である場合、結着剤を含む水系液中の結着剤の含有割合は、水系液100重量部に対して、好ましくは1重量部~70重量部であり、より好ましくは3重量部~50重量部であり、さらに好ましくは5重量部~30重量部である。このような範囲であれば、水系液と粉体状熱可塑性ポリマーとを混合する際に、好ましく粘度調整され、結着剤の分散性に優れた混合物を得ることができる。このような混合物を用いれば、粉体状熱可塑性ポリマーが好ましく結着して構成された熱可塑性ポリマー造粒物を安定して得ることができる。
結着剤を含む水系液が水系分散液(不均一系)である場合、結着剤を含む水系液中の結着剤の固形分濃度は、好ましくは1重量%~70重量%であり、より好ましくは3重量%~60重量%であり、さらに好ましくは5重量%~50重量%である。このような範囲であれば、水系液と粉体状熱可塑性ポリマーとを混合する際に、好ましく粘度調整され、結着剤の分散性に優れた混合物を得ることができる。このような混合物を用いれば、粉体状熱可塑性ポリマーが好ましく結着して構成された熱可塑性ポリマー造粒物を安定して得ることができる。
結着剤を含む水系液の混合割合は、粉体状熱可塑性ポリマー100重量部に対して、好ましくは1重量部~70重量部であり、より好ましくは5重量部~50重量部であり、さらに好ましくは10重量部~30重量部である。
混合工程においては、その他の成分(例えば、上記添加剤)、溶媒(好ましくは、水)等をさらに混合してもよい。添加される水は、特に限定されず、例えば、水道水、蒸留水、イオン交換水、硬水、軟水等を用いることができる。
混合工程においては、常温下で各成分を配合し、任意の適切な混合機を用いて、均一化することが好ましい。混合機としては、例えば、ヘンシェルミキサー、粉体用ニーダー(KDH、KDA、CKD、CPM)(ダルトン社)、スパルタンミキサー(SPM)(ダルトン社)、SPグラニュレーター(SPG)(ダルトン社)、等を挙げることができる。
混合工程における混合時間は、成分の種類、混合機の種類、成分配合比等に応じて、任意の適切な混合時間とすることができる。好ましくは、粉体状熱可塑性ポリマーの表面が結着剤で十分かつ均一に被覆されるように、混合時間が設定される。ヘンシェルミキサーやスパルタンミキサー等の高速撹拌機では1~10分の処理時間で行うことができる。一方、粉体用ニーダーの場合は、数分~60分の処理時間が必要になる場合がある。
造粒工程においては、圧縮造粒法が好ましく採用される。また、造粒工程においては、半湿式造粒法が好ましく採用され得る。圧縮造粒法/半湿式造粒法としては、例えば、ディスクペレッター方式、タブレッティング方式、ブリケッティング方式等が挙げられる。生産性と得られる熱可塑性ポリマー造粒物の品位のバランスの観点から、ディスクペレッター方式が好ましく採用される。
ディスクペレッター方式の造粒機は、基本構造として、2mm~30mmの孔が多数あけられた1個または2個のディスクと、ディスクの孔に原料を圧送するためのローラーとを有する。ディスクとローラーの間、もしくは2個のディスクの間に供給された原料が、ローラーの回転に伴い、ディスクの孔に圧入され、円柱状の押出物が成形される。ここで、ディスク孔にはテーパーが設けられており、上記混合物が孔を通過する過程で、ダイス孔の外周から圧縮応力が与えられる仕組みになっている。このテーパーのついた孔の長さを有効長と呼ぶ。押し出された造粒物前駆体は、ディスクの裏面において、カッター等で切断されることで、ペレット状の熱可塑性ポリマー造粒物を得ることができる。造粒物前駆体(結果として熱可塑性ポリマー造粒物)の長さは、ディスクの裏面とカッター間の距離、ローラーの回転数、によって調整が可能である。ディスクプレートとカッター間の距離は、粉体状熱可塑性ポリマーの種類等に応じて、任意の適切な距離とされ得る。ディスクプレートとカッター間の距離は、例えば、1mm~30mmであり、より好ましくは2mm~20mmであり、さらに好ましくは3mm~10mmである。
ディスクペレッター方式としては、より具体的には、ローラー・ディスクダイ方式、ローラー・リングダイ方式、ダブルダイス方式、フラットダイ方式等が挙げられる。市販のディスクペレッター方式の造粒機としては、例えば、ダルトン社製のディスクペレッターFシリーズを挙げることができる。
乾燥工程における乾燥方法としては、任意の適切な方法を採用することができる。乾燥工程後、振動ふるい等で処理を行うことで、微粉を除去した熱可塑性ポリマー造粒物が得られ得る。乾燥工程では、任意の適切な乾燥設備が用いられる。例えば、振動流動式乾燥機が短時間に効率的に乾燥を行うことができるので好ましく、例えば、ダルトン社製の振動流動乾燥機VDFシリーズを挙げることができる。
C.熱可塑性樹脂と熱可塑性ポリマー造粒物の溶融コンパウンド
1つの実施形態においては、上記熱可塑性ポリマー造粒物は、その用途として熱可塑性樹脂コンパウンドの原料として供される。また、上記熱可塑性ポリマー造粒物と、その他の熱可塑性樹脂との溶融コンパウンドが提供される。当該その他の熱可塑性樹脂としては、任意の熱可塑性樹脂が用いられる。
溶融コンパウンドの製造方法としては、任意の適切な方法が採用され得る。例えば、ニーダー、バンバリーミキサー、ロール、単軸もしくは2軸以上の多軸押出機を使用することができる。好ましくは、二軸スクリュー押出機が用いられる。溶融混練して得られた組成物はペレット化される。
上記熱可塑性ポリマー造粒物の用途として、例えば、以下のような用途を例示することができる。
1)超高分子量ポリエチレン粉末造粒物の樹脂改質剤としての使用
超高分子量ポリエチレン粉末造粒物を、ポリアミド樹脂やポリオキシメチレン樹脂に1~10重量%配合することで、摺動性改質剤(滑り性向上)として使用できる。この場合、超高分子量ポリエチレン粉末造粒物に酸変性ポリマー、例えば、無水マレイン酸ポリエチレンを配合することで、ポリアミド樹脂中における超高分子量ポリエチレンの分散性を高めることが可能となる。また、熱可塑性エラストマーに配合することにより、熱可塑性エラストマーに対する、剛性改良剤、滑り性改良剤、強度改良剤として使用できる。
2)生物が産生する粉体状バイオポリエステルの造粒によるハンドリング性向上
生物が産生する粉体状バイオポリエステルは一次的には粉体状のポリマーとして取り出されることがある。粉体状のポリマーを加熱溶融し、溶融物をダイスから押し出して、冷却し、固化させてペレタイズする方法においては、粉体状ポリマーのフィードネックで生産性が阻害されるのみならず、溶融状態からの結晶化速度が遅いため、ペレットへのカットが困難であったり、ペレットのブロッキングが生じたりして生産性が阻害されることがある。本発明の熱可塑性ポリマー造粒物とすることで、加熱溶融させることなく、取り扱い性に優れたペレット状造粒物にすることができる。この場合、バイオポリエステル粉末造粒物に結晶化核剤(例えば、タルク)を配合しておくことで、バイオポリエステルの結晶化速度と結晶化度を高めることが可能となり、剛性や耐熱性の向上のみならず、生産性も高めることができる。
3)粉体状エンジニアリングプラスチック原料の樹脂組成物の粒状化による生産性向上
粉体状の、ポリフェニレンエーテル、ポリカーボネート、液晶ポリマー、ポリフェニレンサルファイド等のいわゆるエンプラ類、スーパーエンプラ類の溶融コンパウンドにおいて、粉体ポリマー原料を粒状化することにより、原料フィードネックを解消し、溶融コンパウンドの生産性を高めることが可能となる。
4)リサイクル用のポリマー粉砕品の再溶融加工における生産性向上
ペレット、塊状ポリマー、成形品、更には回収プラスチックスの再使用において、粉砕処理により得られる粉体状ポリマーを造粒することによりハンドリング性を高めることができる。
以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。なお、部および%は特に断りのない限り重量基準に基づく。
[実施例1]粉体状超高分子量ポリエチレンの造粒
粉体用ニーダー(ダルトン社製、商品名「KDHJ-10」;処理量:6L)に、粉体状熱可塑性ポリマー(粉体状超高分子量ポリエチレン(旭化成株式会社製、商品名「サンファインUH850」;嵩比重:0.5(嵩密度:0.5kg/L);表中、「A-1」)100重量部と、結着剤の分散液(ポリオレフィン分散液(水性PEディスパージョン);三井化学社製、商品名「ケミパールA100」;ポリオレフィン固形分濃度:40重量%;ポリオレフィン粒子の平均粒子径4μm;表中、「B-1」)30重量部と、分散剤(ポリグリセリン縮合ヒドロキシ脂肪酸エステル;太陽化学社製、商品名「チラバゾールH818」;表中、「C-1」)30重量部とを投入し、回転数30rpmで6分間の攪拌処理を行い、混合物を得た。
この混合物を、ディスクペレッター(ダルトン社製、商品名「ディスクペレッターF-5/11-175」)に投入し、ペレッド状の造粒物前駆体を得た。この際、ダイスの孔径を3mmφとし、ダイスプレートの厚みを15mmとし、ダイス孔の有効長を10mmとし、ディスペレッターのローラーの回転数を108rpmとした。ディスクの裏面とカッター間の距離は10mmとした。
得られた造粒物前駆体を、熱風式循環型乾燥機を用いて、100℃で4時間乾燥させて、熱可塑性ポリマー造粒物(PG-1)を得た。得られた熱可塑性ポリマー造粒物(PG-1)の外観写真を図1に示す。
[実施例2~9、比較例1~2]
表1に示す、粉体状熱可塑性ポリマー、結着剤の分散液(B-2においては結着剤)、および分散剤を、表1に示す配合量で用いたこと以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性ポリマー造粒物PG-2~PG-9を得た。
造粒においては、必要に応じて水を配合することで最適な水分量とすることが好ましいが、表1に示す量の水を配合して造粒を行った。
実施例2は、粉末状ポリカーボネート(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、商品名「ユーピロンH-4000FN」)の造粒例である。
実施例3は、生分解性プラスチックスであるPHBHの粉砕物((株)カネカ製、商品名「Green planet X151C」)の造粒例である。
実施例4は、PBAT樹脂(BASF製、商品名「エコフレックスF-Blend C1200」)の粉砕物の造粒例である。
実施例5は、PLA(ネーチャーワークス社製、商品名「Ingeo Biopolymer 4032D」)の粉砕物の造粒例である。
実施例6は、粉末状超高分子量ポリエチレン(記号A-1)と酸変性ポリエチレン(BYK社製、商品名「TPPE1212PAHD」)の混合造粒物の例である。
実施例7は、PHBH粉砕物とタルク(浅田製粉(株)製、商品名「JM-300」)の混合造粒物の例である。
実施例8は、PPE粉末(SABICイノベーティブプラスチックスジャパン製、商品名「ノリル」)の造粒例である。
実施例9は、拡散剤としてのアクリルビーズ粉体(アイカ工業(株)製、商品名「ガンツパール」)の造粒例である。
比較例1は、実施例1において、A100(B-1)を欠く例である。(造粒不能)
比較例2は、実施例において、BVOH(B-2)を欠く例である。(造粒不能)
実施例1~9および比較例1~2で用いた各成分の具体的な内容は、表2に示すとおりである。
Figure 0007425774000001
<評価>
実施例1~10および比較例1~2で得られた熱可塑性ポリマー造粒物を下記の評価に供した。結果を表3に示す。

(1)造粒性
得られた熱可塑性ポリマー造粒物の確認し、以下の基準で造粒性を評価した。
〇: 直径3mmφの造粒物が得られる。
△: 熱可塑性ポリマー造粒物の形態になるが、結着力が不足して、崩壊しやすい。
×: 熱可塑性ポリマーがダイスに目詰まりする、もしくは、熱可塑性ポリマーの結着性がなく、粒状物にならない。

(2)造粒速度
時間当たりの熱可塑性ポリマー造粒物の製造速度(kg/Hr)を算出した。

(3)嵩密度
乾燥後の熱可塑性ポリマー造粒物を1リットルの升に自然落下させ、すり切り一杯にして、正確に1リットルの容積ではかり取り、その重量を測定することで、熱可塑性ポリマー造粒物の嵩密度(単位:kg/L)を算出した。

(4)ペレットサイズ
熱可塑性ポリマー造粒物を20粒取り出し、ノギスを用いて、粒状物の長さと直径を平均値を測定した。

(5)水分量
赤外線水分計(ケット科学研究所製 FD-660)を用いて、熱可塑性ポリマー造粒物に残存する水分量(単位:重量%)を測定した。

(6)崩壊強度
木屋式硬度計(シロ産業社製、商品名「WPF1600-B」)を用いて、乾燥後の熱可塑性ポリマー造粒物の崩壊応力(単位:kg)を測定した。測定値は熱可塑性ポリマー造粒物25粒の平均値とした。

(7)微粉量
熱可塑性ポリマー造粒物を1kg計量し、12メッシュの篩にかけ、微粉量の質量割合(単位:重量%)を測定した。
Figure 0007425774000002
表3に示す通り、PG-1~PG-9では、安定したペレット形状、高い造粒速度、適切な硬度のペレット状の粉体ポリマー造粒物を得ることができる。一方、PG-C1及びPG-C2では、結着剤を含まないため、ペレット状の粉体状ポリマー造粒物を得ることができない、もしくは、粉体状ポリマー造粒物の形状となるが、乾燥後に容易に崩壊してしまう。
[実施例10]
ポリアミド6樹脂(ユニチカ社製、商品名「ユニチカナイロン6 A1030BRL-1」)97重量部と、熱可塑性ポリマー造粒物(PG-6)3重量部とを、二軸押出機(東芝機械社製、商品名「TEM26SS」、L/D=44)に投入して、連続的に溶融混練を行い、ポリアミド6と超高分子量ポリエチレンの樹脂組成物のペレットを製造した。
熱可塑性ポリマー造粒物(PG-6)とポリアミド6樹脂(ペレット)は、事前に予備混合を行い、重量式フィーダーを介して、定量的に押出機の最上流部のホッパー位置から、二軸押出機に投入した。押出機のシリンダー温度は、押出機の中段部以降を250℃に設定した。二軸押出機の主スクリューの回転数を100rpmとした。溶融混練された樹脂組成物はストランド状に押し出され、水冷バスで冷却し、長さ約3mmのペレットとした。
得られる樹脂組成物は、押出機への超高分子量ポリエチレンの供給安定性に優れ、吐出速度が高く、また、溶融混練分散性にも優れ、ストランドの引き取り安定性に優れていた。
[実施例11]
熱可塑性ポリマー造粒物(PG-8)30重量部とハイインパクトポリスチレン(HIPS、PSジャパン社製 商品名「PSJポリスチレンHT-60」)70重量部とを、二軸押出機(実施例10と同じ)に投入して、連続的に溶融混練を行い、ポリフェニレンエーテル樹脂組成物のペレットを製造した。
熱可塑性ポリマー造粒物(PG-8)とHIPS(ペレット)は、事前に予備混合を行い、重量式フィーダーを介して、定量的に二軸押出機に押出機の最上流部のホッパー位置から投入した。押出機のシリンダー温度は、押出機の中段部以降を250℃に設定した。また、二軸押出機の主スクリューの回転数を100rpmとした。溶融混練された樹脂組成物はストランド状に押し出され、水冷バスで冷却し、長さ約3mmのペレットとした。
得られる樹脂組成物は、吐出速度が高く、生産性に優れていた。
[実施例12]
熱可塑性ポリマー造粒物(PG-7)を、二軸押出機(実施例10と同じ)に投入して、連続的に溶融混練を行いペレットを製造した。
熱可塑性ポリマー造粒物(PG-7)は、重量式フィーダーを介して、定量的に二軸押出機に押出機の最上流部のホッパー位置から投入した。押出機のシリンダー温度は、押出機の中段部以降を130℃に設定した。また、二軸押出機の主スクリューの回転数を100rpmとした。溶融混練された樹脂組成物はストランド状に押し出され、水冷バスで冷却し、長さ約3mmのペレットとした。
得られる樹脂組成物は、結晶化進行が早く、安定なペレットカットができ、吐出速度も大きく、生産性に優れていた。
[実施例13]
熱可塑性ポリマー造粒物(PG-9)5重量部と、MBS樹脂ペレット(デンカ社製、商品名「TP840K」)95重量部とを、40mm単軸押出機(いすず加工機(株)製、型番「SV-40-32-EXT」;ダルメージ付き、L/D=32)に投入して、連続的に溶融混練を行いペレットを製造した。
熱可塑性ポリマー造粒物(PG-9)とMBS樹脂ペレットは、事前に予備混合を行いホッパーに投入した。押出機のシリンダー温度は、押出機の中断部以降を200℃に設定した。また単軸押出機のスクリューの回転数は100rpmとした。溶融混練された樹脂組成物はストランド状に押し出され、水冷バスで冷却し、長さ約3mmのペレットとした。
得られる樹脂組成物は、吐出速度が高く、生産性に優れていた。
[比較例3]
熱可塑性ポリマー造粒物(PG-6)を使用せずに、粉体状ポリエチレン(表2のA-1に示す)を使用して、実施例10と同様にして溶融混練を行い、ペレットを製造した。
比較例3では、粉体ポリマーのシュート口でのブリッジが生じるため、連続生産が行えず、また、粉塵による作業環境の悪化が生じた。
[比較例4]
熱可塑性ポリマー造粒物(PG-8)を使用せずに、粉体状ポリフェニレンエーテル(表2のA-6に示す)を使用して、実施例11と同様にして溶融混練によりペレットを製造した。
比較例4では、粉体ポリマーが押出機のシュート口においてブリッジが生じてしまい、連続生産を行うことができなかった。
[比較例5]
熱可塑性ポリマー造粒物(PG-7)を使用せずに、粉体状PHBH(表2のA-3に示す)を使用して、実施例12と同様にして溶融混練によりペレットを製造した。
比較例5では、PHBH粉体ポリマーの供給において、押出機のシュート口においてブリッジが生じてしまい、連続生産を行うことができなかった。更に、PHBHが短時間で結晶化しないために、樹脂組成物のペレット化が困難であった。
[比較例6]
熱可塑性ポリマー造粒物(PG-9)を使用せずに、粉体状アクリル酸エステル(表2のA-7に示す)を使用して、実施例13と同様にして溶融混練によりペレットを製造した。
比較例6では、粉体状アクリル酸エステルの供給において、押出機のシュート口においてブリッジ、分級が生じてしまい、組成の均一性が保てず、連続生産を行うことができなかった。
<評価>
実施例10~13および比較例3~6で得られた樹脂組成物のペレットを下記の項目で評価した。結果を表4に示す。
(a)樹脂組成物の吐出速度(単位:kg/Hr)
時間当たりのコンパウンド樹脂組成物の吐出量である。

(b)押出機負荷(単位:%)
二軸押出機、単軸押出機の実測の動力負荷%(許容最大モーター負荷に対する割合)の表示値である。

(c)ダイス部での溶融樹脂温度(単位:℃)
ダイスから押し出される樹脂組成物の温度を接触式熱電対で測定した。

(d)粉体状ポリマー造粒物(もしくは粉体状ポリマー)のフィード特性
粉体状ポリマー原料の押出機への連続投入状況を確認し、以下の基準で造粒性を評価した。
〇: 安定に供給できる。
×: 粉体状ポリマー原料の供給でブリッジが生じることがあり、フィードが不安定。

(e)分散性
樹脂と熱可塑性ポリマー造粒物の溶融混練における分散性を、溶融混合物のストランド表面の感触より、以下の基準で評価した。
〇: 表面が滑らかで分散性が良い。
×: 表面が荒れており、分散性が悪い。

(f)樹脂ペレットの造粒性(ペレット結晶化)
樹脂と熱可塑性ポリマー造粒物の溶融混練物の造粒性を、以下の基準で評価した。
〇: 溶融混練後に速やかに結晶化が進行し、樹脂組成物のペレットが容易に得られる。
×: 結晶化が遅いためにペレタイズが困難。
Figure 0007425774000003

Claims (10)

  1. 粉体状熱可塑性ポリマーと、結着剤を含む水系液とを混合する混合工程と、
    該混合工程を経て得られた混合物を造粒して、造粒物前駆体を得る造粒工程と、
    該造粒物前駆体を乾燥する乾燥工程とを含む、熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法であって、
    該熱可塑性ポリマー造粒物が、粉体状熱可塑性ポリマーと、結着剤とを含み、
    該粉体状熱可塑性ポリマーの嵩密度が、0.01kg/L~1kg/Lであり、
    該粉体状熱可塑性ポリマーの含有割合が、該粉体状熱可塑性ポリマーと該結着剤との合計量100重量部に対して、50重量部~99.9重量部であり、
    該結着剤が、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアルキレングリコール系樹脂、ポリビニルピロリドン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、多糖類および膨潤性粘土鉱物からなる群から選ばれる少なくとも1種である、
    熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法。
  2. 前記造粒工程において、半湿式造粒法により造粒することを含む請求項1に記載の熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法。
  3. 前記造粒工程において、ディスクペレッター方式により造粒することを含む、請求項1または2に記載の熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法。
  4. 前記粉体状熱可塑性ポリマーを構成する熱可塑性ポリマーが、超高分子量ポリエチレン、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリカーボネート(PC)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)類およびコアシェル型ポリマーからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1から3のいずれかに記載の熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法。
  5. 前記熱可塑性ポリマー造粒物が、分散剤をさらに含む、請求項1から4のいずれかに記載の熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法。
  6. 前記分散剤の含有割合が、前記粉体状熱可塑性ポリマーと結着剤との合計量100重量部に対して、0.1重量部~30重量部である、請求項5に記載の熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法
  7. 前記分散剤が、多価アルコール脂肪酸エステル、脂肪酸アマイド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、縮合ヒドロキシ脂肪酸および縮合ヒドロキシ脂肪酸のアルコールエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項5または6に記載の熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法。
  8. 前記熱可塑性ポリマー造粒物が、酸変性ポリマーをさらに含む、請求項1から7のいずれかに記載の熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法。
  9. 前記粉体状熱可塑性ポリマーが結晶性であり、前記熱可塑性ポリマー造粒物が、結晶化核剤をさらに含む、請求項1から8のいずれかに記載の熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法。
  10. 前記結着剤の含有割合が、前記粉体状熱可塑性ポリマーと該結着剤との合計量100重量部に対して、0.5重量部~18重量部である、請求項1から9のいずれかに記載の熱可塑性ポリマー造粒物の製造方法。
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