JP7425528B2 - エレベータのかごドア装置 - Google Patents

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Description

本開示は、エレベータのかごドア装置に関するものである。
従来のエレベータのかごドア装置では、かごが適正な着床位置以外に位置するときに、ブレード搭載かごドアが開方向へ移動すると、施錠部材が施錠位置に変位するとともに、戸当たり側ブレードが施錠対応位置に変位する。これにより、施錠部材が固定施錠子に引っ掛かって、ブレード搭載かごドアの開方向への移動が阻止される(例えば、特許文献1参照)。
特許第6250190号公報
上記のような従来のかごドア装置では、ブレード搭載かごドアが全閉状態にあるとき、施錠部材が解錠位置に保持される。しかし、信頼性の面から、かごドアが全閉位置にあるときには、施錠部材も施錠位置に位置していることが望ましい。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、階床間でのかごドアの開方向への移動を防止しつつ、かごドアが全閉位置にあるときに、可動施錠子を施錠位置に保持することができるエレベータのかごドア装置を得ることを目的とする。
本開示に係るエレベータのかごドア装置は、第1かごドア、第1かごドアに設けられており、戸当たり側位置と、戸当たり側位置よりも戸袋側の位置である戸袋側位置との間で、第1かごドアに対して、第1かごドアの開閉動作方向へ変位可能なかご側連結部材、施錠位置と非施錠位置との間で変位する可動施錠子、第1かごドアの開方向への移動時に、可動施錠子に対して相対的に移動する位置に設けられており、可動施錠子が施錠位置に位置するときに、可動施錠子に引っ掛かって、第1かごドアの開方向への移動を阻止し、可動施錠子が非施錠位置に位置するときに、第1かごドアの開方向への移動を許容する固定施錠子、第1かごドアの外部に設けられているカム部材、第1かごドアに回転可能に設けられている第1作動部材、第1作動部材に設けられており、カム部材によって案内されて変位する第1接触子、カム部を有しており、かつ第1作動部材に回転可能に連結されている第2作動部材、可動施錠子に設けられており、第1作動部材に対する第2作動部材の回転により、カム部によって押されて変位し、可動施錠子を非施錠位置に変位させる第2接触子、及びかご側連結部材に回転可能に連結されており、かつ第2作動部材に回転可能に連結されている第3作動部材を備え、第2作動部材は、初期位置と、カム部によって第2接触子を変位させる操作位置との間で、第1作動部材に対して回転可能になっており、第1かごドアが全閉位置にあるときには、かご側連結部材が戸当たり側位置に保持され、第2作動部材が初期位置に保持され、可動施錠子が施錠位置に保持され、かごがドアゾーン内にあるときに、第1かごドアが全閉位置から開方向へ移動すると、カム部材によって第1作動部材が回転され、乗場ドアに設けられているインターロック装置のインターロックローラにかご側連結部材が当たって、かご側連結部材の戸袋側位置への変位が阻止され、第3作動部材によって第2作動部材が操作位置に回転され、第2接触子がカム部に押されて、可動施錠子が非施錠位置に変位され、第1かごドアの開方向へのさらなる移動が許容され、かごがドアゾーン外にあるときに、第1かごドアが全閉位置から開方向へ移動すると、カム部材によって第1作動部材が回転され、かご側連結部材が戸袋側位置に変位され、第2作動部材が、第1作動部材とともに回転することによって初期位置に保持され、可動施錠子が施錠位置に保持されて、第1かごドアの開方向へのさらなる移動が阻止される。
本開示のエレベータのかごドア装置によれば、階床間でのかごドアの開方向への移動を防止しつつ、かごドアが全閉位置にあるときに、可動施錠子を施錠位置に保持することができる。
実施の形態1によるエレベータを示す概略の構成図である。 図1の第1乗場ドア及び第2乗場ドアを昇降路側から見た正面図である。 図1の第1かごドア及び第2かごドアを乗場側から見た正面図である。 図3の要部を拡大して示す正面図である。 図4のV-V線に沿う断面図である。 図4のVI-VI線に沿う断面図である。 図3の第1かごドアが開方向へ少し移動した状態を示す正面図である。 図7の第1かごドアが開方向へさらに移動した状態を示す正面図である。 かごがドアゾーン外にあるときに、図3の第1かごドア又は第2かごドアを開けようとした状態を示す正面図である。 図4の要部を拡大して示す斜視図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1によるエレベータを示す概略の構成図である。図において、昇降路1の上には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機3、そらせ車4、及びエレベータ制御装置5が設置されている。
巻上機3は、駆動シーブ6、図示しない巻上機モータ、及び図示しない巻上機ブレーキを有している。巻上機モータは、駆動シーブ6を回転させる。巻上機ブレーキは、駆動シーブ6の静止状態を保持する。また、巻上機ブレーキは、駆動シーブ6の回転を制動する。
駆動シーブ6及びそらせ車4には、懸架体7が巻き掛けられている。懸架体7としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体7の第1端部には、かご8が接続されている。懸架体7の第2端部には、釣合おもり9が接続されている。
かご8及び釣合おもり9は、懸架体7により吊り下げられており、駆動シーブ6を回転させることにより昇降路1内を昇降する。エレベータ制御装置5は、巻上機3を制御することにより、かご8の運行を制御する。
昇降路1内には、図示しない一対のかごガイドレールと、図示しない一対の釣合おもりガイドレールとが設置されている。一対のかごガイドレールは、かご8の昇降を案内する。一対の釣合おもりガイドレールは、釣合おもり9の昇降を案内する。
かご8は、かご枠10及びかご室11を有している。かご枠10には、懸架体7が接続されている。かご室11は、かご枠10に支持されている。かご室11の前面には、第1かごドア12a及び第2かごドア12bが設けられている。第1かごドア12a及び第2かごドア12bは、互いに反対方向へ水平にスライドすることによりかご出入口を開閉する。
かご8上には、ドアコントローラ13が設けられている。ドアコントローラ13は、第1かごドア12a及び第2かごドア12bの開閉動作を制御する。かご8には、図示しないかごドアスイッチが設けられている。かごドアスイッチは、第1かごドア12a及び第2かごドア12bが全閉位置に位置することを検出する。
複数階の乗場には、第1乗場ドア14a及び第2乗場ドア14bがそれぞれ設けられている。第1乗場ドア14a及び第2乗場ドア14bは、互いに反対方向へ水平にスライドすることにより乗場出入口を開閉する。また、第1乗場ドア14a及び第2乗場ドア14bは、かご8の着床時に第1かごドア12a及び第2かごドア12bに連動して開閉動作する。
図2は、図1の第1乗場ドア14a及び第2乗場ドア14bを昇降路1側から見た正面図である。
乗場出入口の上部には、乗場ドアフレーム15が固定されている。乗場ドアフレーム15には、乗場ドアレール16が設けられている。乗場ドアレール16は、乗場出入口の幅方向に平行、かつ水平に配置されている。乗場出入口の幅方向は、第1乗場ドア14a及び第2乗場ドア14bの開閉動作方向に平行な方向であり、図2の左右方向である。
乗場ドアフレーム15の長手方向の第1端部には、第1乗場ドアプーリ17が設けられている。乗場ドアフレーム15の長手方向の第2端部には、第2乗場ドアプーリ18が設けられている。乗場ドアフレーム15の長手方向は、乗場出入口の幅方向に平行な方向である。第1乗場ドアプーリ17及び第2乗場ドアプーリ18には、無端状の連動ロープ19が巻かれている。
第1乗場ドア14a及び第2乗場ドア14bは、乗場ドアパネル20及び乗場ドアハンガ21をそれぞれ有している。各乗場ドアハンガ21は、対応する乗場ドアパネル20の上部に固定されている。
各乗場ドアハンガ21には、複数の乗場ドアローラ22が設けられている。各乗場ドアローラ22は、第1乗場ドア14a及び第2乗場ドア14bの開閉動作時に、乗場ドアレール16上を転がりながら移動する。第1乗場ドア14a及び第2乗場ドア14bは、乗場ドアレール16から吊り下げられており、乗場ドアレール16に沿って開閉動作する。
第1乗場ドア14aは、第1乗場ドア連結金具23を介して、連動ロープ19の下側部分に接続されている。第2乗場ドア14bは、第2乗場ドア連結金具24を介して、連動ロープ19の上側部分に接続されている。
第1乗場ドア14aの開閉動作により連動ロープ19が循環すると、第2乗場ドア14bは、第1乗場ドア14aとは反対方向へ移動する。乗場ドア連動機構25は、第1乗場ドアプーリ17、第2乗場ドアプーリ18、連動ロープ19、第1乗場ドア連結金具23、及び第2乗場ドア連結金具24を有している。また、乗場ドア連動機構25は、第1乗場ドア14aの開閉動作に第2乗場ドア14bを連動させる。
第1乗場ドア14aと乗場ドアフレーム15との間には、インターロック装置26が設けられている。インターロック装置26は、かご8が着床していないときに乗場側から第1乗場ドア14a及び第2乗場ドア14bが開方向へ移動されることを防止する。また、インターロック装置26は、掛け金27、インターロックラッチ28、固定側インターロックローラ29、及び可動側インターロックローラ30を有している。
掛け金27は、乗場ドアフレーム15に固定されている。インターロックラッチ28は、第1乗場ドア14aの乗場ドアハンガ21に回転可能に取り付けられている。第1乗場ドア14a及び第2乗場ドア14bが全閉位置にあるとき、インターロックラッチ28の先端部が掛け金27に引っ掛かることにより、第1乗場ドア14a及び第2乗場ドア14bの開方向への移動が阻止される。
固定側インターロックローラ29は、インターロックラッチ28の回転軸と同軸に配置されている。可動側インターロックローラ30は、インターロックラッチ28に取り付けられている。インターロックラッチ28及び可動側インターロックローラ30は、インターロックラッチ28の回転軸を中心として回転する。
図3は、図1の第1かごドア12a及び第2かごドア12bを乗場側から見た正面図である。
かご出入口上部には、かごドアフレーム31が固定されている。かごドアフレーム31には、かごドアレール32が設けられている。かごドアレール32は、かご出入口の幅方向に平行、かつ水平に配置されている。かご出入口の幅方向は、第1かごドア12a及び第2かごドア12bの開閉動作方向に平行な方向であり、図3の左右方向である。
かごドアフレーム31の長手方向の第1端部には、第1かごドアプーリ33が設けられている。かごドアフレーム31の長手方向の第2端部には、第2かごドアプーリ34が設けられている。かごドアフレーム31の長手方向は、かご出入口の幅方向に平行な方向である。第1かごドアプーリ33及び第2かごドアプーリ34には、無端状の駆動ベルト35が巻かれている。
第1かごドア12a及び第2かごドア12bは、かごドアパネル36及びかごドアハンガ37をそれぞれ有している。各かごドアハンガ37は、対応するかごドアパネル36の上部に固定されている。第1かごドア12a及び第2かごドア12bは、かごドアレール32から吊り下げられており、かごドアレール32に沿って開閉動作する。
第1かごドア12aは、第1かごドア連結金具38を介して、駆動ベルト35の下側部分に接続されている。第2かごドア12bは、第2かごドア連結金具39を介して、駆動ベルト35の上側部分に接続されている。
かごドアフレーム31上には、ドアモータ40が固定されている。ドアモータ40の回転は、第1かごドアプーリ33に伝達される。第1かごドアプーリ33が回転すると、駆動ベルト35が循環するとともに、第2かごドアプーリ34が回転する。これにより、第1かごドア12a及び第2かごドア12bが開閉動作する。
図4は、図3の要部を拡大して示す正面図である。第1かごドア12aには、第1支持板41が固定されている。第1支持板41には、第1平行リンク機構43を介して、断面L字形のかご側連結部材46が取り付けられている。かご側連結部材46は、長手方向を鉛直方向に向けられて配置されている。
また、かご側連結部材46は、第1平行リンク機構43によって、第1かごドア12aに対して、第1かごドア12aの開閉動作方向に平行に変位可能である。図4において、かご側連結部材46は戸当たり側位置に位置している。図9において、かご側連結部材46は戸袋側位置に位置している。かご側連結部材46は、第1かごドア12aが全閉位置にあるときに、戸当たり側位置に位置する。かご側連結部材46の戸袋側位置は、戸当たり側位置よりも、第1かごドア12aの戸袋側、即ち図4の左側の位置である。
かご8が着床していないときに第1かごドア12a及び第2かごドア12bが開方向へ移動すると、かご側連結部材46は戸当たり側位置から戸袋側位置まで移動し得る。かご側連結部材46の動作については、追って記載する。
また、かご側連結部材46は、重力又はばね力の作用により、戸袋側への力を常時受けている。
第1平行リンク機構43は、第1下部リンク44と、第1上部リンク45とを有している。第1上部リンク45は、第1下部リンク44の真上に配置されている。
第1下部リンク44の第1端部、即ち上端部は、下部回転軸44aを中心として回転可能に第1支持板41に取り付けられている。第1下部リンク44の第2端部、即ち下端部は、かご側連結部材46に回転可能に連結されている。
第1上部リンク45の第1端部、即ち上端部は、上部回転軸45aを中心として回転可能に第1支持板41に取り付けられている。第1上部リンク45の第2端部、即ち下端部は、かご側連結部材46の中間部に回転可能に連結されている。
第1支持板41には、第1作動部材48が取り付けられている。また、第1作動部材48は、第1かごドア12aにおけるかご側連結部材46よりも戸当たり側に配置されている。
第1作動部材48の中間部には、第1作動部材軸48aが設けられている。第1作動部材軸48aは、軸方向をかご出入口の奥行方向に向けられて配置されている。第1作動部材48は、第1作動部材軸48aを中心として回転可能に、第1支持板41に取り付けられている。即ち、第1作動部材48は、第1かごドア12aに回転可能に設けられている。
第2かごドア12bには、カム部材47が固定されている。即ち、実施の形態1では、カム部材47は、第1かごドア12aの外部である第2かごドア12bに固定されている。また、カム部材47は、第2かごドア12bにおけるかごドアハンガ37の上部に配置されている。
カム部材47には、案内溝47aが設けられている。第1作動部材48の第1端部には、ローラ状の第1接触子48bが設けられている。第1接触子48bは、第1作動部材48における第1作動部材軸48aよりも上側かつ戸当り側に設けられている。第1接触子48bが案内溝47aに案内されることで、第1作動部材48は回転を規制される。
第1かごドア12aが全閉位置から開方向へ移動する際に、第1接触子48bは案内溝47aに案内されて変位し、第1作動部材48は1作動部材軸48aを中心として回転する。この際、図4の時計方向、即ち第1接触子48bが第1かごドア12aにおける戸当たり側に移動する方向に第1作動部材48は回転する。
第1支持板41には、固定施錠子42が取り付けられている。即ち、第1かごドア12aには、固定施錠子42が設けられている。
かごドアフレーム31には、第2支持板58が固定されている。第2支持板58は、第1かごドア12aに対して戸当たり側に配置されている。第2支持板58には、可動施錠子59が取り付けられている。固定施錠子42は、第1かごドア12aの開方向への移動時に、可動施錠子59に対して相対的に移動する位置に設けられている。
可動施錠子59は、施錠子軸59cを中心として、回転可能である。施錠子軸59cは、可動施錠子59の中間部に設けられている。また、施錠子軸59cは、軸方向をかご出入口の奥行方向に向けられて配置されている。
可動施錠子59は、図4に示す施錠位置と、図8に示す非施錠位置との間で、変位可能である。施錠位置は、可動施錠子59が固定施錠子42に引っ掛かって、第1かごドア12aの開方向への移動を阻止する位置である。可動施錠子59の非施錠位置は、図4の反時計方向、即ち錠部分59aが固定施錠子42から離れる方向へ可動施錠子59が施錠位置から回転した位置であり、可動施錠子59が固定施錠子42に引っ掛からず、第1かごドア12aの開方向への移動を許容する位置である。
言い換えると、固定施錠子42は、可動施錠子59が施錠位置に位置するときに、可動施錠子59に引っ掛かって、第1かごドア12aの開方向への移動を阻止する。また、固定施錠子42は、可動施錠子59が非施錠位置に位置するときに、第1かごドア12aの開方向への移動を許容する。
可動施錠子59の第1端部、即ち第1平行リンク機構43側の端部には、錠部分59aが形成されている。可動施錠子59の第2端部、即ち第1平行リンク機構43とは反対側の端部には、接触片59dが固定されている。
第2支持板58には、施錠検出スイッチ62が取り付けられている。施錠検出スイッチ62は、可動施錠子59が施錠位置に位置していることを検出する。可動施錠子59が施錠位置に位置しているとき、接触片59dは、施錠検出スイッチ62に当たっている。可動施錠子59は、ばね60と自重とにより、施錠位置に保持されている。
接触片59dが施錠検出スイッチ62に当たることにより、施錠検出スイッチ62はオン状態となる。図4の反時計方向、即ち非施錠位置の方向へ可動施錠子59が回転することにより、接触片59dが施錠検出スイッチ62から離れると、施錠検出スイッチ62はオフ状態となる。
施錠検出スイッチ62は、エレベータ制御装置5に接続されている。施錠検出スイッチ62がオフ状態であるとき、エレベータ制御装置5は、かご8の昇降を不可とする。また、かごドアスイッチにより、第1かごドア12a及び第2かごドア12bが全閉位置に位置することが検出されていないと、エレベータ制御装置5は、かご8の昇降を不可とする。
即ち、第1かごドア12a及び第2かごドア12bが全閉位置に位置しており、かつ、可動施錠子59が施錠位置に保持されていることが、かご8の昇降を可能とする条件である。
図10は、図4の要部を拡大して示す斜視図である。第2支持板58には、第1ストッパ部材61a及び第2ストッパ部材61bが設けられている。第1ストッパ部材61aは、第2支持板58に対する時計方向への可動施錠子59の回転範囲を規制している。第2ストッパ部材61bは、第2支持板58に対する時計方向とは反対の方向への可動施錠子59の回転範囲を規制している。可動施錠子59は、第1ストッパ部材61aによって施錠位置を決められている。可動施錠子59は、第2ストッパ部材61bによって非施錠位置を決められている。
第2支持板58には、アーム63が設けられている。アーム63は、施錠子軸59cを中心として、回転可能である。施錠子軸59cには、捩りばね64が設けられている。捩りばね64は、可動施錠子59に対して図10の時計方向へ回転する力を、アーム63に与えている。
アーム63には、第2接触子59bが設けられている。第2接触子59bは、可動施錠子59とは別体で構成されている。また、第2接触子59bは、施錠子軸59cに平行な軸を中心として、アーム63に対して回転可能である。アーム63が施錠子軸59cを中心として回転することにより、第2接触子59bは、施錠子軸59cを中心とする円周に沿って変位する。
可動施錠子59には、第3ストッパ部材65が固定されている。第3ストッパ部材65は、可動施錠子59に対する図10の時計方向へのアーム63の回転範囲を規制している。
可動施錠子59と第2接触子59bとは、施錠位置と非施錠位置との間で、互いに連動して施錠子軸59cを中心として回転する。第2接触子59bが時計方向と反対の方向、即ち施錠位置の側から非施錠位置の側に向かう方向に回転すると、可動施錠子59は捩りばね64によって第2接触子59bに連動して回転する。可動施錠子59は、施錠位置から非施錠位置まで回転した後、同じ方向への回転を第2ストッパ部材61bによって規制される。第2接触子59bは、可動施錠子59が施錠位置から非施錠位置まで回転した後、同じ方向への回転を規制されない。第2接触子59bが時計方向、即ち非施錠位置の側から施錠位置の側に向かう方向に回転すると、可動施錠子59は第3ストッパによって第2接触子59bに連動して回転する。可動施錠子59及び第2接触子59bは、非施錠位置から施錠位置まで回転した後、同じ方向への回転を第1ストッパ部材61aによって規制される。
図4に戻って、第1作動部材48には、第2作動部材49が連結されている。第2作動部材49は、第1連結軸49aを中心として回転可能に、第1作動部材48に連結されている。
第1連結軸49aは、第1作動部材48の第2端部に設けられている。また、第1連結軸49aは、軸方向をかご出入口の奥行方向に向けられて配置されている。また、第1連結軸49aは、第1作動部材48における第1作動部材軸48aよりも下側に設けられている。
第1作動部材48の第2端部は、第1作動部材軸48aに対して、第1接触子48bとは反対側の端部である。第2作動部材49は、カム部49bを有している。
第2作動部材49には、第3作動部材50が連結されている。第3作動部材50は、第2連結軸50aを中心として回転可能に、第2作動部材49に連結されている。
第2連結軸50aは、軸方向をかご出入口の奥行方向に向けられて配置されている。第2連結軸50aは、第2作動部材49における第1連結軸49aよりも上側かつ第1作動部材48よりも戸当たり側に設けられている。
第3作動部材50は、第3連結軸50bを中心として回転可能に、かご側連結部材46に連結されている。即ち、第2作動部材49は、第3作動部材50を介して、かご側連結部材46に連結されている。第2連結軸50aは、第3作動部材50の第1端部に設けられている。第3連結軸50bは、第3作動部材50の第2端部に設けられている。
また、第3連結軸50bは、軸方向をかご出入口の奥行方向に向けられて配置されている。また、第3連結軸50bは、第3作動部材50における第2連結軸50aよりも戸袋側かつ第1作動部材48よりも戸袋側に設けられている。
かご側連結部材46が第1かごドア12aの開閉動作方向へ変位することで、第3作動部材50がかご側連結部材46と第2作動部材49とを連動させ、第2作動部材49が第1連結軸49aを中心として回転する。
第1上部リンク45の第2端部の回転中心軸と第3作動部材50の第2端部の回転中心軸とは、互いに鉛直方向に対向して軸方向を平行に配置されている。
第1作動部材48における第1作動部材軸48aと第1連結軸49aとの間の部分には、ストッパ部48cが設けられている。ストッパ部48cは、第2連結軸50aが、第1作動部材軸48aと第1連結軸49aとの間を通って、第1かごドア12aにおける第1作動部材48よりも戸袋側へ変位することを規制する。
第2作動部材49は、図4に示す初期位置と図8に示す操作位置との間で変位可能である。図4において、第2連結軸50aが第1作動部材48に対する戸当たり側からストッパ部48cに当たっている。これにより、第2作動部材49が第1作動部材48に対して反時計方向、即ち第2連結軸50aがかご側連結部材46に近づく方向へ回転することが規制されている。
第2作動部材49は、第1かごドア12aが全閉位置にあるときに、初期位置に位置する。図8において、第2作動部材49は第1作動部材48に対して初期位置から時計方向、即ち第2連結軸50aがストッパ部48cから離れる方向へ回転した位置にある。
かご8が着床しているときに第1かごドア12a及び第2かごドア12bが開方向へ移動すると、第2作動部材49は初期位置から操作位置まで移動し得る。第2作動部材49の動作については、追って記載する。
第2作動部材49は、かご側連結部材46に作用する慣性力を補償する形状を有している。具体的には、第2作動部材49には、補償おもり49cが設けられている。
補償おもり49cは、第1連結軸49aに対して、第2連結軸50aとは反対側に設けられている。また、補償おもり49cは、第2作動部材49における第1連結軸49aよりも下側に設けられている。これにより、第1かごドア12aに加速度が生じたとき、かご側連結部材46に作用する慣性力が補償され、第2作動部材49が初期位置から離れにくくなる。
第1かごドア12a及び第2かごドア12bを正面から見て、第1作動部材軸48aと第2連結軸50aとを結ぶ線分を第1線分とし、第1上部リンク45の第1端部と第2端部とを結ぶ線分を、第2線分とする。また、第1線分の長さと第2線分の長さとは、互いに等しい。
第2作動部材49が初期位置にあるとき、即ち、かご側連結部材46が固定側インターロックローラ29及び可動側インターロックローラ30に接していない状態では、第1線分と第2線分とは互いに平行である。
このような構成とすることにより、第2作動部材49が初期位置にあるとき、かご側連結部材46の質量と第3作動部材50の質量との合計が第2連結軸50aに移動したものとみなすことができ、動力学的設計が容易になる。
第1支持板41には、制限部材51が設けられている。制限部材51は、かご側連結部材46の戸当たり側、即ち図4の右方向への可動範囲を制限する。また、制限部材51は、第1かごドア12aが全閉位置にあるとき、かご側連結部材46との間に多少の隙間が確保されるように配置されている。
このため、かご側連結部材46を制限部材51に接触させると、第2連結軸50aとストッパ部48cとの間に僅かな隙間が発生する。即ち、かご側連結部材46を制限部材51に接触させると、第2作動部材49が初期位置から僅かに離れる。これにより、第1かごドア12a及び第2かごドア12bが全閉位置に過拘束されることを避けることができる。
第1かごドア12aが全閉位置から開方向へ移動する際に、第2作動部材49が初期位置に位置していると、錠部分59aが固定施錠子42に引っ掛かり、第1かごドア12aの開方向への移動が阻止される。
一方、第1かごドア12aが全閉位置から開方向へ移動する際に、第2作動部材49が初期位置から離れる方向、即ち図4の時計方向へ十分回転した位置にあると、カム部49bが第2接触子59bに当たって第2接触子59bを回転させることにより、可動施錠子59が施錠位置から非施錠位置まで回転する。なお、このときの第2作動部材49の位置が、第2作動部材49の操作位置である。
第1かごドア12aが全閉位置から開方向へ移動する際に、可動施錠子59が非施錠位置に位置していると、錠部分59aが固定施錠子42に引っ掛からず、第1かごドア12aの開方向への移動が許容される。
また、第1かごドア12aが全閉位置から開方向へ移動する際に、第2作動部材49が初期位置に位置していると、カム部49bが第2接触子59bを施錠位置から非施錠位置まで回転させることなく、可動施錠子59が施錠位置に保持される。このため、錠部分59aが固定施錠子42に引っ掛かり、第1かごドア12aの開方向への移動が阻止される。
第1支持板41には、第2平行リンク機構52を介して、断面L字形のガイドブレード55が取り付けられている。第2平行リンク機構52は、第2下部リンク53と、第2上部リンク54とを有している。
第2下部リンク53の第1端部、即ち下端部は、第2下部リンク軸53aを中心として回転可能に、第1支持板41に取り付けられている。第2下部リンク軸53aは、軸方向をかご出入口の奥行方向に向けられて配置されている。第2下部リンク53の第2端部、即ち上端部は、ガイドブレード55の下端部に回転可能に連結されている。
第2上部リンク54の第1端部、即ち下端部は、第2上部リンク軸54aを中心として回転可能に、第1支持板41に取り付けられている。第2上部リンク54の第2端部、即ち上端部は、ガイドブレード55の中間部に回転可能に連結されている。
ガイドブレード55は、長手方向を鉛直方向に向けられて配置されている。かご側連結部材46とガイドブレード55とは、互いに長手方向を平行に配置されている。かご側連結部材46とガイドブレード55とは、第1かごドア12aの開閉動作方向に対向している。
また、ガイドブレード55は、第2平行リンク機構52よって、図4に示す戸袋側位置と、図8に示す戸当たり側位置との間で、第1かごドア12aに対して、第1かごドア12aの開閉動作方向に平行に変位可能である。
ガイドブレード55の上端部には、ローラ56が設けられている。かごドアフレーム31には、ガイド部材57が固定されている。第1かごドア12aが全閉位置にあるとき、ローラ56は、ガイド部材57に当たる。
ガイドブレード55は、重力又はばね力の作用により、戸当たり側、即ち図4の右方向へ常時押されている。
第1かごドア12aが全閉位置にあるときには、ローラ56がガイド部材57に当たっており、ガイドブレード55は、固定側インターロックローラ29及び可動側インターロックローラ30から離れている。
これに対して、第1かごドア12aが全閉位置から開方向へ移動すると、ガイドブレード55は、かご側連結部材46側へ変位する。これにより、かご側連結部材46とガイドブレード55との間隔が小さくなり、固定側インターロックローラ29及び可動側インターロックローラ30は、かご側連結部材46とガイドブレード55との間に把持される。
図5は、図4のV-V線に沿う断面図である。図6は、図4のVI-VI線に沿う断面図である。
かご8が着床したとき、かご側連結部材46は、固定側インターロックローラ29及び可動側インターロックローラ30よりも、第1かごドア12aの戸当たり側に配置されている。また、ガイドブレード55は、固定側インターロックローラ29及び可動側インターロックローラ30よりも、第1かごドア12aの戸袋側に配置されている。
また、固定側インターロックローラ29及び可動側インターロックローラ30は、真上から見て、かご敷居線L1と乗場敷居線L2との間に配置されている。かご敷居線L1は、真上から見て、かご敷居の乗場側端面と重なる直線である。乗場敷居線L2は、真上から見て、乗場敷居のかご側端面と重なる直線である。
第1下部リンク44、第1上部リンク45、第2下部リンク53、及び第2上部リンク54は、真上から見て、かご敷居線L1の内側、即ちかご8側に配置されている。また、かご側連結部材46と第1下部リンク44との連結部、及びかご側連結部材46と第1上部リンク45との連結部も、かご敷居線L1の内側に配置されている。また、ガイドブレード55と第2下部リンク53との連結部、及びガイドブレード55と第2上部リンク54との連結部も、かご敷居線L1の内側に配置されている。
次に、動作について説明する。第1かごドア12aが全閉位置にあるときは、図3及び図4に示すように、第1接触子48bとカム部材47との位置関係により、かご側連結部材46が戸当たり側位置に保持されている。また、第2連結軸50aがストッパ部48cに当たっている。即ち、第2作動部材49は、第1作動部材48に対して、初期位置に保持されている。
また、可動施錠子59は、施錠位置に保持されている。また、かご側連結部材46及びガイドブレード55は、図5及び図6に示すように、固定側インターロックローラ29及び可動側インターロックローラ30から離れている。
図7は、図3の第1かごドア12aが開方向へ少し移動した状態を示す正面図である。なお、図7では、一部の部品が省略されている。また、図7は、かご8がドアゾーン内にあるときの状態を示している。ドアゾーンは、昇降路1内において、第1かごドア12a及び第2かごドア12bの開放動作を許容するゾーンである。
かご8が着床しているとき、かご8はドアゾーン内に位置している。かご8がドアゾーン内に位置しているときに、第1かごドア12a及び第2かごドア12bと、第1乗場ドア14a及び第2乗場ドア14とは、連動して開閉動作する。
かご8がドアゾーン内にあるときに、第1かごドア12aが全閉位置から開方向へ移動すると、第1接触子48bが案内溝47aに沿って移動し、第1作動部材48は、カム部材47によって図7の時計方向、即ち第1接触子48bが第1かごドア12aに対して戸当たり側に移動する方向へ回転する。
また、第2作動部材49が第1作動部材48とともに回転することで、第3作動部材50が第1かごドア12aにおける戸袋側へ変位しようとする。
このため、第3作動部材50は第1かごドア12aにおける戸袋側へ変位できず、第2作動部材49は第3作動部材50によってストッパ部48cから離される。さらに、第2作動部材49は第3作動部材50によって第1作動部材48に対して図7の時計方向、即ち初期位置から操作位置へ回転される。
また、可動側インターロックローラ30にかご側連結部材46が押し付けられることで、インターロックラッチ28が回転し、乗場におけるインターロック装置26が解錠状態になる。
また、固定側インターロックローラ29又は可動側インターロックローラ30にかご側連結部材46が押し付けられることで、かご側連結部材46は戸当たり側へ変位して制限部材51に当たる。
そして、カム部49bが第2接触子59bに当たって第2接触子59bを回転させることにより、可動施錠子59が施錠位置から非施錠位置まで回転する。これにより、第1かごドア12aの開方向へのさらなる移動が許容される。
図8は、図7の第1かごドア12aが開方向へさらに移動した状態を示す正面図である。なお、図8では、一部の部品が省略されている。
第1かごドア12aが開方向へさらに移動すると、ローラ56及びガイド部材57はガイドブレード55を保持しなくなり、ガイドブレード55は第1かごドア12aに対して相対的に戸当たり側へ変位する。そして、かご側連結部材46とガイドブレード55との間隔が小さくなり、固定側インターロックローラ29及び可動側インターロックローラ30は、かご側連結部材46とガイドブレード55との間に把持される。
固定側インターロックローラ29及び可動側インターロックローラ30は、かご側連結部材46とガイドブレード55との間に把持されており、第1かごドア12aと第1乗場ドア14aとが一体に開方向へ移動する。また、第2かごドア12b及び第2乗場ドア14bも、それぞれ第1かごドア12a及び第1乗場ドア14aに同期して、開方向へ移動する。
次に、かご8がドアゾーン内にないときの動作について説明する。何等かの異常によりかご8がドアゾーン外に停止した状態で、かご室11内の乗客が第1かごドア12a又は第2かごドア12bをこじ開けようとすることがある。図9は、かご8がドアゾーン外にあるときに、図3の第1かごドア12a又は第2かごドア12bを開けようとした状態を示す正面図である。なお、図9では、一部の部品が省略されている。
この場合、図9に示すように、かご側連結部材46に固定側インターロックローラ29及び可動側インターロックローラ30が当たらないため、かご側連結部材46の戸袋側位置への変位は阻止されない。
このため、かご8がドアゾーン外にあるときに、第1かごドア12aが全閉位置から開方向へ移動すると、第1作動部材48はカム部材47によって図9の時計方向へ回転され、第2作動部材49は初期位置に保持されたまま第1作動部材48とともに回転し、第3作動部材50及びかご側連結部材46は第1かごドア12aにおける戸袋側へ変位する。
そして、カム部49bは第2接触子59bに接触せず、可動施錠子59は施錠位置に保持される。
このため、可動施錠子59は固定施錠子42に引っ掛かり、第1かごドア12aの開方向へのさらなる移動が阻止される。なお、このときのかご側連結部材46の位置が、かご側連結部材46の戸袋側位置である。
このとき、第1かごドア12aに加速度が生じると、かご側連結部材46に慣性力が作用する。このため、かご側連結部材46は、第3作動部材50を介して、第2作動部材49を第1作動部材48に対して相対的に回転させようとする。しかし、この慣性力が補償おもり49cによって補償され、第2作動部材49が初期位置から回転することが抑制される。
このようなエレベータのかごドア装置では、かご側連結部材46の上下方向の範囲内に固定側インターロックローラ29及び可動側インターロックローラ30が無い場合にのみ戸開防止機能が働く。このため、乗場側に解錠用カムを別途用意することが不要である。従って、簡単な構成により、階床間での第1かごドア12a及び第2かごドア12bの開方向への移動を防止することができる。
また、第1かごドア12a及び第2かごドア12bが全閉位置にあるときに、可動施錠子59を施錠位置に保持することができる。また、可動施錠子59を施錠位置から非施錠位置に不必要に移動させることがないため、故障及び誤動作を抑制し、信頼性を向上させることができる。
また、第1作動部材48にストッパ部48cが設けられている。このため、第1かごドア12a及び第2かごドア12bが全閉位置にあるとき、かご側連結部材46が、より確実に戸当たり側位置に保持される。このため、かご8の走行中に、かご側連結部材46が固定側インターロックローラ29及び可動側インターロックローラ30に干渉することを防止することができる。
また、かご側連結部材46は、第1平行リンク機構43を介して、第1かごドア12aに設けられている。このため、簡単な構成により、かご側連結部材46を戸当たり側位置と戸袋側位置との間で変位させることができる。
また、かご側連結部材46が固定側インターロックローラ29及び可動側インターロックローラ30に接触していない状態では、第1線分と第2線分とは互いに平行であり、第1線分の長さと第2線分の長さとは、互いに等しい。
このため、第2作動部材49が初期位置にあるとき、かご側連結部材46の質量と第3作動部材50の質量との合計が第2連結軸50aに移動したものとみなすことができ、動力学的設計を容易にすることができる。
また、第2作動部材49は、かご側連結部材46に作用する慣性力を補償する形状を有している。このため、第1かごドア12aが急速にこじ開けられそうになった場合でも、誤解錠を抑制し、施錠信頼性を向上させることができる。
また、可動施錠子59が施錠位置に位置していることが、施錠検出スイッチ62によって検出される。このため、可動施錠子59の誤動作を検出することができる。
また、第2接触子59bは、可動施錠子59とは別体で構成されている。また、可動施錠子59の回転範囲は、第1ストッパ部材61a及び第2ストッパ部材61bにより規制されている。また、可動施錠子59と第2接触子59bとは、施錠位置と非施錠位置との間で、互いに連動して回転する。また、可動施錠子59は、施錠位置から非施錠位置まで回転した後、同じ方向への回転を第2ストッパ部材61bによって規制される。また、第2接触子59bは、可動施錠子59が施錠位置から非施錠位置まで回転した後、同じ方向への回転を規制されない。
このため、錠部分59aが、かごドアパネル36の上端よりも下方へはみ出ることを抑制しつつ、第2接触子59bの大きな変位を許容することができる。
なお、ガイドブレード55が水平方向へ変位可能となっている構成は必須ではなく、ガイドブレード55は、第1かごドア12aに固定されてもよい。また、ガイドブレード55は、省略されてもよい。
また、固定側インターロックローラ29及び可動側インターロックローラ30が、かご側連結部材46とガイドブレード55との間に把持される構成は必須ではない。固定側インターロックローラ29と可動側インターロックローラ30との間に、かご側連結部材46とガイドブレード55とが配置される構成であってもよい。この場合、かご側連結部材46は、ガイドブレード55に対して、戸袋側に配置される。
また、固定施錠子42は、第1かごドア12aの外部である第2かごドア12bに設けられてもよい。この場合、可動施錠子59の錠部分59aは、施錠子軸59cに対して、かご側連結部材46とは反対側に配置される。これにより、かご側連結部材46と固定施錠子42と、第1かごドア12aと第2かごドア12bとに振り分けて配置され、機器配置上の制約が緩和される。
また、カム部材47は、かごドアフレーム31に固定されてもよい。
また、かごドア装置は、片開き式のかごドア装置であってもよい。この場合、カム部材47は、かごドアフレーム31に固定される。
また、エレベータ全体のレイアウトは、図1のレイアウトに限定されるものではない。例えば、ローピング方式は、2:1ローピング方式であってもよい。
また、エレベータは、機械室レスエレベータ、ダブルデッキエレベータ、ワンシャフトマルチカー方式のエレベータ等であってもよい。ワンシャフトマルチカー方式は、上かごと、上かごの真下に配置された下かごとが、それぞれ独立して共通の昇降路を昇降する方式である。
8 かご、12a 第1かごドア、12b 第2かごドア(第1かごドアの外部)、26 インターロック装置、29 固定側インターロックローラ、30 可動側インターロックローラ、42 固定施錠子、43 第1平行リンク機構、44 第1下部リンク、45 第1上部リンク、46 かご側連結部材、47 カム部材、48 第1作動部材、48a第1作動部材軸、48b 第1接触子、48c ストッパ部、49 第2作動部材、49a 第1連結軸、49b カム部、50 第3作動部材、50a 第2連結軸、59 可動施錠子、59b 第2接触子、62 施錠検出スイッチ。

Claims (6)

  1. 第1かごドア、
    前記第1かごドアに設けられており、戸当たり側位置と、前記戸当たり側位置よりも戸袋側の位置である戸袋側位置との間で、前記第1かごドアに対して、前記第1かごドアの開閉動作方向へ変位可能なかご側連結部材、
    施錠位置と非施錠位置との間で変位する可動施錠子、
    前記第1かごドアの開方向への移動時に、前記可動施錠子に対して相対的に移動する位置に設けられており、前記可動施錠子が前記施錠位置に位置するときに、前記可動施錠子に引っ掛かって、前記第1かごドアの開方向への移動を阻止し、前記可動施錠子が前記非施錠位置に位置するときに、前記第1かごドアの開方向への移動を許容する固定施錠子、
    前記第1かごドアの外部に設けられているカム部材、
    前記第1かごドアに回転可能に設けられている第1作動部材、
    前記第1作動部材に設けられており、前記カム部材によって案内されて変位する第1接触子、
    カム部を有しており、かつ前記第1作動部材に回転可能に連結されている第2作動部材、
    前記可動施錠子に設けられており、前記第1作動部材に対する前記第2作動部材の回転により、前記カム部によって押されて変位し、前記可動施錠子を前記非施錠位置に変位させる第2接触子、及び
    前記かご側連結部材に回転可能に連結されており、かつ前記第2作動部材に回転可能に連結されている第3作動部材
    を備え、
    前記第2作動部材は、初期位置と、前記カム部によって前記第2接触子を変位させる操作位置との間で、前記第1作動部材に対して回転可能になっており、
    前記第1かごドアが全閉位置にあるときには、前記かご側連結部材が前記戸当たり側位置に保持され、前記第2作動部材が前記初期位置に保持され、前記可動施錠子が前記施錠位置に保持され、
    かごがドアゾーン内にあるときに、前記第1かごドアが全閉位置から開方向へ移動すると、前記カム部材によって前記第1作動部材が回転され、乗場ドアに設けられているインターロック装置のインターロックローラに前記かご側連結部材が当たって、前記かご側連結部材の前記戸袋側位置への変位が阻止され、前記第3作動部材によって前記第2作動部材が前記操作位置に回転され、前記第2接触子が前記カム部に押されて、前記可動施錠子が前記非施錠位置に変位され、前記第1かごドアの開方向へのさらなる移動が許容され、
    前記かごが前記ドアゾーン外にあるときに、前記第1かごドアが全閉位置から開方向へ移動すると、前記カム部材によって前記第1作動部材が回転され、前記かご側連結部材が前記戸袋側位置に変位され、前記第2作動部材が、前記第1作動部材とともに回転することによって前記初期位置に保持され、前記可動施錠子が前記施錠位置に保持されて、前記第1かごドアの開方向へのさらなる移動が阻止されるエレベータのかごドア装置。
  2. 前記第1作動部材は、第1作動部材軸を中心として回転可能に、前記第1かごドアに設けられており、
    前記第2作動部材は、第1連結軸を中心として回転可能に、前記第1作動部材に連結されており、
    前記第3作動部材は、第2連結軸を中心として回転可能に、前記第2作動部材に連結されており、
    前記第1作動部材における前記第1作動部材軸と前記第1連結軸との間の部分には、ストッパ部が設けられており、
    前記ストッパ部は、前記第2連結軸が、前記第1作動部材軸と前記第1連結軸とを結ぶ線分よりも、前記第1かごドアの戸袋側へ変位することを規制する請求項1記載のエレベータのかごドア装置。
  3. 前記かご側連結部材は、平行リンク機構を介して、前記第1かごドアに設けられており、
    前記平行リンク機構は、下部リンクと、前記下部リンクの真上に配置されている上部リンクとを有している請求項2記載のエレベータのかごドア装置。
  4. 前記第1作動部材軸と前記第2連結軸とを結ぶ線分を第1線分とし、
    前記上部リンクにおける前記第1かごドアとの連結部と、前記上部リンクにおける前記かご側連結部材との連結部とを結ぶ線分を第2線分としたとき、
    前記かご側連結部材が前記インターロックローラに接触していない状態では、前記第1線分と前記第2線分とは互いに平行であり、前記第1線分の長さと前記第2線分の長さとは、互いに等しい請求項3記載のエレベータのかごドア装置。
  5. 前記第2作動部材は、前記かご側連結部材に作用する慣性力を補償する形状を有している請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のエレベータのかごドア装置。
  6. 前記可動施錠子が前記施錠位置に位置していることを検出する施錠検出スイッチ
    をさらに備えている請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のエレベータのかごドア装置。
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