JP7425488B2 - 別部材取付け用クランプ - Google Patents

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Description

本発明は、仮設足場のような枠組み構造体の鋼管に他の部材、例えばブレース材などを組み込む場合に活用できる別部材取付け用クランプに関するものである。
仮設足場のような枠組み構造体にブレース材を組み込む場合、枠組み構造体を構成している2本の垂直縦向きの鋼管に斜めのブレース材の端部を重ね、2つのパイプクランプを相対回転自在に連結して成るダブルパイプクランプを利用して、前記垂直縦向きの鋼管とこれに斜めに重なるブレース材の端部とを互いに結合するか又は、2本の垂直縦向きの鋼管どうしを連結している水平部材とブレース材の端部とを互いに重ねてボルトナットにより結合するなどの方法が採られていた。
しかしながら上記のような従来の方法では、パイプクランプが備える締結用ボルトや、水平部材とブレース材の端部とを直接締結するボルトナットの捻じ込みに手間がかかり、能率的に作業を進められないという問題点があった。勿論、締結用ボルトに代えて楔体の打ち込みにより締結する楔式クランプも知られているが、この楔式クランプでは、打ち込まれる楔体が鋼管の周面に強く摺接することと、楔体と鋼管周面とが鋼管長さ方向の線接触状態になり、この線接触部に応力が集中することにより、鋼管周面が甚だしく傷付いてしまうだけでなく、楔体の変形破損の恐れもあった。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる別部材取付け用クランプを提案するものであって、本発明に係る別部材取付け用クランプは、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、鋼管(19a/19b)に横から嵌合可能なU字形本体(2)と、このU字形本体(2)の両アーム部(4A,4B)に設けられた楔挿通孔(5,6)を貫通する楔体(7)と、この楔体(7)より内側で前記両アーム部(4A,4B)間に掛け渡される押え部材(8)を備え、この押え部材(8)は、一端が一方のアーム部(4A)に支軸(10)によって開閉揺動自在に軸支されたもので、内側には、前記U字形本体(2)内に嵌合した鋼管(19a/19b)を当該U字形本体(2)の底部(3)との間で挟む円弧形凹入部(12)を備えると共に、外側には、前記楔体(7)の内側辺が面接触する外側平坦面(天板(12a)の外側平坦面)を備え、前記U字形本体(2)の外側に別部材取付け部(9)が設けられた構成になっている。
上記本発明の別部材取付け用クランプを鋼管に取り付ける場合、前記押え部材を支軸の周りに上方に開動させた状態で、鋼管のクランプ取付け位置に横からU字形本体を嵌合させる。この後、押え部材を閉動させて、当該押え部材の内側にある円弧形凹入部を鋼管に嵌合させる。この状態で楔体を、押え部材を軸支している側のアーム部にある楔挿通孔から反対側のアーム部にある楔挿通孔に向かって挿通させ、両アーム部間に掛け渡された状態の楔体を更に打ち込むことにより、当該楔体の外側辺が各アーム部の楔挿通孔の外端に圧接すると共に、当該楔体の内側辺が押え部材の外側の楔体当接平面に圧接して、押え部材が支軸の周りに閉じ方向に強く押圧される。この結果、押え部材の円弧形凹入部とU字形本体の底部における円弧形内側辺との間で鋼管が強く挟み付けられ、本発明の別部材取付け用クランプが鋼管のクランプ取付け位置に強固に取り付けられる。鋼管に取り付けられる別部材は、本発明の別部材取付け用クランプが備える別部材取付け部に取り付けることにより、当該別部材が本発明の別部材取付け用クランプを介して鋼管の所定位置に取り付けられることになる。
上記のように使用できる本発明の別部材取付け用クランプによれば、楔体が鋼管の周面に直接摺接することはなく、鋼管の周面には、押え部材の円弧形凹入部が摺接することなく当接しているだけであり、楔体からの押圧力を押え部材の円弧形凹入部の全体から静的に受けるだけであるから、鋼管の周面が従来のように甚だしく傷つく恐れはなくなる。一方、楔体の内側辺は、押え部材の内側の楔体当接平面に摺接し、最終的に両者は面接触状態で安定するので、楔体の内側辺の一部が鋼管周面から集中的に反力を受けて凹入変形するなどの損傷を受ける恐れもなくなる。換言すれば、楔体の耐用寿命も永くなり、長期間にわたって有効に活用できる。
上記本発明を実施する場合、前記支軸(10)によって一方のアーム部(4A)に軸支される前記押え部材(8)の端部は、前記支軸(10)の周りに開閉揺動自在であると共に、一定範囲内で前記一方のアーム部(4A)の長さ方向に遊動可能に構成することができる。この構成によれば、鋼管の周面に円弧形凹入部によって圧接する押え部材が、鋼管の周方向の僅かな滑動を伴って、押え部材の外側平坦面が楔体の下側辺と面接触するように傾動することになり、楔体の直線状の下側辺が押え部材の外側平坦面に確実に面接触させることができ、楔体の押圧力を押え部材の全長域に分散作用させることになるので、押え部材の支軸や押え部材に局部的な変形を生じさせるような恐れがなくなる。尚、具体的な実施方法は、前記支軸(10)が通るアーム部側の軸孔(24a,24b)と当該支軸(10)が通る押え部材側の軸孔(25a,25b)の内の何れか一方を、アーム部(4A)の長さ方向に長い長孔とすれば良い。
又、前記別部材取付け部(9)は、取付け対象の別部材(ブレース材22))の端部に外嵌可能なコ字形部材(16)の左右両側板(16a,16b)に別部材取付け用ボルト孔(17)が設けられた構造とし、このコ字形部材(16)の底板(16c)を前記U字形本体(2)の底部外側に、当該コ字形部材(16)の底板(16c)の中心位置を通る中心線が前記U字形本体(2)の鋼管把持空間の中心を通るように取り付けることができる。この構成によれば、仮設足場を構成する枠組み構造体の並列する2本の垂直縦向きの鋼管間にブレース材を斜めに組み込む場合に、当該ブレース材の両端に本発明の別部材取付け用クランプを、前記別部材取付け部を介してボルト止めしておき、両端の本発明の別部材取付け用クランプを並列する2本の鋼管に前記のように取り付ければ、ブレース材を、前記2本の鋼管を含む薄板状の空間内に所要角度で容易に組み込むことができる。
更に、前記U字形本体(2)は、断面形状が、内側が解放された溝形材から構成し、前記押え部材(8)の一端は、前記U字形本体(2)の一方のアーム部(4A)における左右両側板(2b,2c)間で前記支軸(10)により軸支すると共に、前記押え部材(8)の他端は、鋼管を前記U字形本体(2)の底部(3)と前記円弧形凹入部(12)との間で挟持するとき、前記U字形本体(2)の他方のアーム部(4B)における左右両側板(2b,2c)間に遊嵌するように構成することができる。この構成によれば、使用状態において押え部材の両端がU字形本体の両アーム部内に嵌合した状態になり、鋼管長さ方向の外力を受けても所定位置に安定的に保持される。換言すれば、押え部材が鋼管長さ方向の外力を受けて軸支部に無理な外力が働き、当該軸支部が損傷する恐れがなくなる。
前記楔体は、無垢材で構成することも可能であるが、下側が解放された溝形材で構成するのが望ましい。この場合、楔体(7)の高さの高い側の基端部(7d)には、左右両側板(7b,7c)の下側辺から下向きに突出する抜け止め用突起(13)を設け、この楔体(7)の高さの低い側の先端部(7e)には、左右両側板(7b,7c)の一方に外側に突出するように外れ止め用突起(14)を設けることができる。更に、左右両側板(7b,7c)の他方に前記外れ止め用突起(14)と同心状に貫通孔(15)を設けておき、前記U字形本体(2)の両アーム部(4A,4B)に設けられた楔挿通孔(5,6)の内、楔体(7)の前記基端部(7d)側を支持する高さの高い楔挿通孔(5)は、楔体(7)の前記基端部(7d)がアーム部(4A)の内側に抜けるのを前記抜け止め用突起(13)によって阻止できる高さと、楔体(7)の前記先端部(7e)が外側に外れ落ちるのを前記外れ止め用突起(14)によって阻止できる巾を有せしめ、楔体(7)の前記先端部(7e)側を支持する高さの低い楔挿通孔(6)は、前記外れ止め用突起(14)が通過できる巾を有せしめておくことができる。
上記の構成によれば、楔体が使用前にU字形本体から外れ落ちることが無くなり、管理が容易になるばかりでなく、鋼管にU字形本体を嵌合させるときに楔体を、その先端部側の外れ止め用突起が高さの高い楔挿通孔の側辺の内側に係合する位置まで後退させておけば、U字形本体を鋼管に嵌合させる作業も容易に行える。しかも前記外れ止め用突起を設ける側板と対面する側板側に設ける前記貫通孔を、前記外れ止め用突起を内側から打ち出し形成するための工具(ポンチ(P))が挿通可能な大きさにしておけば、前記楔体の先端部側の外れ止め用突起は、別部材を溶接などで取り付けなくとも、外れ止め用突起の無い状態の楔体の先端部側を高さの高い楔挿通孔の内側に挿通させた状態で、前記貫通孔を利用してポンチなどの適当な工具により前記外れ止め用突起を打ち出し形成させることができるので、コストも下げることができる。
前記U字形本体(2)は、断面形状が、内側が解放された溝形材から構成し、前記楔体(7)と押え部材(8)は、何れも下側が解放された溝形材で構成し、前記押え部材(8)の横巾は、U字形本体(2)の両アーム部(4A,4B)における左右両側板(2b,2c)間の巾よりも狭く、前記楔体(7)の横巾は、前記押え部材(8)の横巾よりも狭くて、当該楔体(7)の左右両側板(7b,7c)の下側辺が前記押え部材(8)の天板(8a)上に当接するように構成し、前記楔体(7)は、前記押え部材(8)の支軸(10)のある一端側から他端側に向かって打ち込まれるように構成することができる。この構成によれば、以上に説明したU字形本体、押え部材、及び楔体についての具体構造を全て採用することが可能になる。
図1は、本発明の一実施例に係る別部材取付け用クランプの正面図である。 図2は、図1の右側面図である。 図3は、図1に示す別部材取付け用クランプの分解一部縦断正面図である。 図4は、図1に示す別部材取付け用クランプの分解一部縦断右側面図である。 図5は、楔体の外れ止め用突起形成前の左側面図である。 図6は、楔体の外れ止め用突起形成後の先端部の縦断右側面図である。 図7は、使用位置にある押え部材の直上位置での横断平面図である。 図8は、楔体に外れ止め用突起を形成させた直後の横断平面図である。 図9は、仮設足場に本発明の別部材取付け用クランプを使用してブレース材を組み込んだ状態を示す側面図である。 図10は、本発明の別部材取付け用クランプの使用順序の第一段階を示す正面図である。 図11は、同上第二段階を示す正面図である。 図12は、同上第三段階を示す正面図である。 図13は、同上最終段階を示す正面図である。 図14は、同上最終段階での要部の拡大縦断左側面図である。
以下、添付の図1~図8に基づいて本発明の好適一実施例を具体的に説明すると、本発明の別部材取付け用クランプ1は、U字形本体2と、このU字形本体2の主アーム部4Aに設けられた主楔挿通孔5と副アーム部4Bに設けられた副楔挿通孔6間にわたって挿通される楔体7と、この楔体7より内側で主副両アーム部4A,4B間に掛け渡される押え部材8と、U字形本体2の円弧形底部3の外側に設けられた別部材取付け部9を備えている。
U字形本体2は、内側が解放されるようにU字形に曲げ加工された溝形材から構成されたもので、U字形に湾曲した底板2aと、この底板2aの左右両側辺から内側に折曲連設された左右両側板2b,2cを備えている。このU字形本体2の円弧形底部3の両端から互いにほぼ平行に延出する主アーム部4Aと副アーム部4Bの内、主アーム部4Aは、副アーム部4Bよりも、長さが長く且つ左右両側板2b,2cの巾が広くなっており、この主アーム部4Aの上半部の底板2aには、高さの高い主楔挿通孔5が設けられ、他方の副アーム部4Bの上半部の底板2aには、高さの低い副楔挿通孔6が設けられている。これら主副両楔挿通孔5,6は、その下辺高さがほぼ同一であって、上辺高さが異なっている。
前記押え部材8は、下側が解放された溝形材で構成されたもので、U字形本体2の底板2aの巾よりも少し巾が狭い天板8aと、この天板8aの左右両側辺から下向きに折曲連設された左右両側板8b,8cを備えている。この押え部材8は、その長さ方向の両端部がU字形本体2の主アーム部4Aと副アーム部4Bの左右両側板2b,2c間に遊嵌できる長さを有するものであって、主アーム部4Aの左右両側板2b,2c間に遊嵌する押え部材8の基端部が、前記主楔挿通孔5の下端より若干低い高さにおいて左右両側板2b,2c間に支軸10の周りに上下開閉自在に軸支され、この押え部材8が主アーム部4Aに対してほぼ直角向きにあるとき、当該押え部材8の先端部が副アーム部4Bの左右両側板2b,2c間に遊嵌するように構成されている。又、押え部材8の左右両側板8b,8cの下側辺には、この押え部材8が両アーム部3,4間を横断する向きにあるとき、U字形本体2の円弧形底部3における左右両側板2b,2cの円弧形内側縁11と同心状で且つ同一半径の円弧形凹入部12が形成されている。
前記楔体7は、下側が解放された溝形材で構成されたもので、押え部材8の天板8aの巾よりも巾の狭い天板7aと、この天板7aの左右両側辺から下向きに折曲連設された左右両側板7b,7cを備えており、この左右両側板7b,7cの下側辺が天板7aに対して傾斜することにより、楔体7の長さ方向の一端が高さの高い基端部7dとなり、他端が高さの低い先端部7eとなっている。従ってこの楔体7は、U字形本体2の主アーム部4Aにある高さの高い主楔挿通孔5を経由して副アーム部4Bにある高さの低い副楔挿通孔6に打ち込まれるものであって、当該楔体7の左右両側板7b,7cの下側辺が前記押え部材8の天板8a上に摺接するように構成されている。又、楔体7の左右両側板7b,7cの下側辺の基端部7d側の端部には、下向きに突出する板状の抜け止め用突起13が設けられ、この楔体7の先端部7eにおける一方の側板7bには、外側に突出するように外れ止め用突起14が設けられると共に、他方の側板7cには、前記外れ止め用突起14と同心状に貫通孔15が設けられている。
U字形本体2の主アーム部4Aに設けられている主楔挿通孔5の高さは、楔体7の基端部7dにおける抜け止め用突起13を含まない高さよりも若干高いが、抜け止め用突起13を含む最大高さよりも低くなっている。そして主楔挿通孔5の横巾は、先端部7e側の外れ止め用突起14を含む最大横巾よりも狭いが、前記外れ止め用突起14を含まない横巾よりも広くなっている。U字形本体2の主楔挿通孔5の上端高さと副楔挿通孔6の上端高さとは、楔体7がU字形本体2の主副両アーム部4A,4B間に跨って、当該楔体7の下側辺が水平になる姿勢にあるとき、当該楔体7の傾斜している天板7aが主副両楔挿通孔5,6の上端に接する高さとなっている。高さの低い副楔挿通孔6の横巾は、楔体7の先端部7e側の外れ止め用突起14を含む最大横巾よりも広くなっている。
上記構成によれば、楔体7の先端部7eに外れ止め用突起14が形成された後では、この楔体7の先端部7eを、U字形本体2の主アーム部4A側の主楔挿通孔5に外側から内側へ挿通させることができない。従って、外れ止め用突起14を形成する前に、楔体7の先端部7eをU字形本体2の主アーム部4A側の主楔挿通孔5に外側から挿通させ、楔体7の先端部7eが主副両アーム部4A,4B間の中間に位置する状態で、図6及び図8に示すように、楔体7の先端部7eの側板7cにある貫通孔15を経由させてポンチなどの工具Pを差し込み、楔体7の側板7bに対し内側から外向きに打ち出し加工して外れ止め用突起14を形成させることができる。尚、楔体7の先端部7eには、天板7aの延長部分を下向きに折曲させて先端垂下板部7fを設けている。
別部材取付け部9は、取付け対象の別部材の端部に外嵌可能なコ字形部材16の左右両側板16a,16bに別部材取付け用ボルト孔17が同心状に設けられたもので、このコ字形部材16の底板16cを前記U字形本体2の円弧形底部の外側に、1本のボルト18aとナット18bとで取り付けている。このとき、当該コ字形部材16の底板16cの中心位置を貫通しているボルト18aの中心線が、U字形本体2の鋼管把持空間の中心、即ち、U字形本体2の円弧形底部3における円弧形内側縁11の中心、を通るように取り付けられている。コ字形部材16は、ボルト18aの周りで回転自在となるように構成するのが望ましいが、場合によっては、図1に示すように、コ字形部材16の左右両側板16a,16b間の上下貫通方向とU字形本体2が嵌合する鋼管の軸心方向とが互いに平行になる向きで、コ字形部材16の底板16cをU字形本体2の円弧形底部3の外側に固着しても良い。
以上のように構成された本発明の別部材取付け用クランプ1は、例えば図9に示すように、左右一対の垂直縦向きの鋼管(支柱)19a,19bと、これら両鋼管19a,19bどうしを連結一体化する水平連結部材20から構成されている仮設足場の枠組み構造体21に、上下の水平連結部材20間で両鋼管19a,19bどうしを斜めに連結一体化するブレース材22を組み込む場合に活用できる。当該ブレース材22の組み込み手順の一例を説明すると、例えば一方の鋼管19aのブレース材上端取付け位置に第一の別部材取付け用クランプ1を取り付け、次に当該第一の別部材取付け用クランプ1の別部材取付け部9にブレース材22の上端を取り付け、次に当該ブレース材22の下端に第二の別部材取付け用クランプ1を取り付け、最後にブレース材22を他方の鋼管19b側に揺動させて、第二の別部材取付け用クランプ1を他方の鋼管19bに取り付けることができる。勿論、ブレース材21の両端それぞれに予め別部材取付け用クランプ1を取り付けておいても良い。
ブレース材22の端部に別部材取付け用クランプ1を取り付ける場合、図10~図14に示すように、前記別部材取付け部9を構成しているコ字形部材16の左右両側板16a,16b間にブレース材22の端部を嵌合させ、左右両側板16a,16bのボルト孔17とブレース材22の端部に予め設けられているボルト孔を利用して、ブレース材22の端部をコ字形部材16にボルト23a及びナット23bによって取り付ける。このとき別部材取付け用クランプ1に対してブレース材22がボルト23aの周りで揺動可能に取り付けておく。
上記のようにブレース材22の端部に取り付けられた別部材取付け用クランプ1のU字形本体2を鋼管19a,19bに取り付ける場合、図10に示すように、別部材取付け用クランプ1の楔体7を主アーム部4Aの主楔挿通孔5から外側へ限界位置、即ち、楔体7の先端部7eにある外れ止め用突起14が主楔挿通孔5の側辺に引っ掛かる位置まで引き出すと共に、押え部材8を支軸10の周りに外側に開動させて、U字形本体2の主副両アーム部4A,4B間を開放させ、この状態でU字形本体2を鋼管19a/19bのブレース材取付け位置に、内側(両鋼管19a,19b間)から嵌合させる。図11に示すように鋼管19a/19bがU字形本体2の円弧形底部3の内側に嵌合したならば、図12に示すように先ず押え部材8を支軸10の周りに閉動させ、鋼管19a/19bを、U字形本体2における円弧形底部3の円弧形内側縁11と押え部材8の円弧形凹入部12とで挟持する状態にし、この状態で楔体7の基端部7dを主アーム部4Aに対して直角向きに起こしながら、当該楔体7の先端部7eを副アーム部4Bにある副楔挿通孔6に内側から挿通させ、最後に当該楔体7の基端部7dをハンマーなどで打ち叩いて、図13に示すように楔体7で押え部材8を鋼管19a/19bの周面側に押圧することにより、U字形本体2を鋼管19a/19bに強固に固定することができる。
上記のように鋼管19a/19bに別部材取付け用クランプ1のU字形本体2を固定し終わった状態では、図13及び図14に示すように、楔体7の基端部7dと先端部7eの2か所において天板7aが、主楔挿通孔5の上端と副楔挿通孔6の上端とに圧接すると共に、当該楔体7の左右両側板7b,7cの下側辺が、押え部材8の天板8aの外側平坦面に面接触し、楔体7の基端部7dにおける抜け止め用突起13は、主アーム部4Aの外側に離れて位置し、楔体7の先端部7eにおける外れ止め用突起14は、副アーム部4Bの外側に離れて位置している。換言すれば、このような状態で鋼管19a/19bに別部材取付け用クランプ1のU字形本体2を固定することができるように構成されている。
尚、押え部材8の天板8aの外側平坦面の全長域を楔体7の左右両側板7b,7cの下側辺に無理なく面接触させるために、図3及び図4に示すように、U字形本体2の主アーム部4Aにおける左右両側板2b,2cに設けられる押え部材軸支用孔24a,24bを、主アーム部4Aの長さ方向に長い長孔とし、この押え部材軸支用孔(長孔)24a,24bの長さの範囲内で支軸10が主アーム部4Aの長さ方向に遊動できるように構成している。尚、支軸10は、一端に頭部を有するもので、主アーム部4A側の押え部材軸支用孔(長孔)24a,24bと、その中間に位置する押え部材8の左右両側板8b,8cに同心状に設けられた支軸挿通孔25a,25bとを貫通し、主アーム部4Aの外側に突出した支軸10の先端に抜け止め用鍔が加圧成形される。
本発明の別部材取付け用クランプは、仮設足場のような枠組み構造体の鋼管に他の部材、例えばブレース材などを組み込む場合に活用できるものである。
1 別部材取付け用クランプ
2 U字形本体
2a 底板
2b,2c 左右両側板
3 円弧形底部
4A 主アーム部
4B 副アーム部
5 主楔挿通孔
6 副楔挿通孔
7 楔体
7a 天板
7b,7c 左右両側板
7d 楔体基端部
7e 楔体先端部
7f 先端垂下板部
8 押え部材
8a 天板
8b,8c 左右両側板
9 別部材取付け部
10 支軸
11 円弧形内側縁
12 円弧形凹入部
13 抜け止め用突起
14 外れ止め用突起
15 貫通孔
16 コ字形部材
16a,16b 左右両側板
16c 底板
17 別部材取付け用ボルト孔
18a,23a ボルト
18b,23b ナット
19a,19b 鋼管(支柱)
20 水平連結部材
21 仮設足場の枠組み構造体
22 ブレース材
24a,24b 押え部材軸支用孔
25a,25b 支軸挿通孔
P ポンチ

Claims (6)

  1. 鋼管に横から嵌合可能なU字形本体と、このU字形本体の両アーム部に設けられた楔挿通孔を貫通する楔体と、この楔体より内側で前記両アーム部間に掛け渡される押え部材を備え、この押え部材は、一端が一方のアーム部に支軸によって開閉揺動自在に軸支されたもので、内側には、前記U字形本体内に嵌合した鋼管を当該U字形本体の底部との間で挟む円弧形凹入部を備えると共に、外側には、前記楔体の内側縁が面接触する楔体当接平面を備え、前記U字形本体の外側に別部材取付け部が設けられている、別部材取付け用クランプ。
  2. 前記支軸によって一方のアーム部に軸支される前記押え部材の一端部は、前記支軸の周りに開閉揺動自在であると共に、一定範囲内で前記一方のアーム部長さ方向に遊動可能に構成されている、請求項1に記載の別部材取付け用クランプ。
  3. 前記別部材取付け部は、取付け対象の別部材の端部に外嵌可能なコ字形部材の左右両側板に別部材取付け用ボルト孔が設けられたもので、このコ字形部材の底板を前記U字形本体の底部外側に、当該コ字形部材の底板の中心位置を通る中心線が前記U字形本体の鋼管把持空間の中心を通るように取り付けられている、請求項1又は2に記載の別部材取付け用クランプ。
  4. 前記U字形本体は、断面形状が、内側が解放された溝形材から構成され、前記押え部材の一端は、前記U字形本体の一方のアーム部における左右両側板間で前記支軸により軸支されると共に、前記押え部材の他端は、鋼管を前記U字形本体の底部と前記円弧形凹入部との間で挟持するとき、前記U字形本体の他方のアーム部における左右両側板間に遊嵌するように構成されている、請求項1~3の何れか1項に記載の別部材取付け用クランプ。
  5. 前記楔体は、下側が解放された溝形材で構成され、この楔体の高さの高い側の基端部には、左右両側板の下側辺から下向きに突出する抜け止め用突起が設けられ、この楔体の高さの低い側の先端部には、左右両側板の一方に外側に突出するように外れ止め用突起が設けられると共に、左右両側板の他方に前記外れ止め用突起と同心状に貫通孔が設けられ、前記U字形本体の両アーム部に設けられた楔挿通孔の内、楔体の前記基端部側を支持する高さの高い楔挿通孔は、楔体の前記基端部がアーム部の内側に抜けるのを前記抜け止め用突起によって阻止できる高さと、楔体の前記先端部が外側に外れ落ちるのを前記外れ止め用突起によって阻止できる巾を有し、楔体の前記先端部側を支持する高さの低い楔挿通孔は、前記外れ止め用突起が通過できる巾を有している、請求項1~4の何れか1項に記載の別部材取付け用クランプ。
  6. 前記U字形本体は、断面形状が、内側が解放された溝形材から構成され、前記楔体と押え部材は、何れも下側が解放された溝形材で構成され、前記押え部材の横巾は、U字形本体の両アーム部における左右両側板間の巾よりも狭く、前記楔体の横巾は、前記押え部材の横巾よりも狭くて、当該楔体の左右両側板の下側辺が前記押え部材の天板上に当接するように構成され、前記楔体は、前記押え部材の支軸のある一端側から他端側に向かって打ち込まれるように構成されている、請求項1~5の何れか1項に記載の別部材取付け用クランプ。
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