JP3186642U - 仮設足場における壁つなぎ材の固定装置 - Google Patents

仮設足場における壁つなぎ材の固定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】仮設足場の構築に際し、建造物におけるベランダの手摺やパラペット等の立壁部に足場を連結する壁つなぎ材を固定するための固定装置を提供する。
【解決手段】建造物の立壁部Wの頂部両側面を挟着する一対の顎部材3a,3bに形成した取付面に弾性板10a,10bを設けた構成である。取付面に取付孔を設けると共に、顎部材の下端部に取付面から突出する支持片15a,15bを設け、弾性板に受孔を設けており、受孔と取付孔を介して、弾性板を取付面に固着した状態で、取付軸の頭部を受孔に埋入させ、支持片の突出端により、弾性板の圧接面から突出しない位置で弾性板の下端面を支持するように構成している。
【選択図】図1

Description

本考案は、仮設足場の構築に際し、建造物におけるベランダの手摺やパラペット等の立壁部に足場を連結する壁つなぎ材を固定するための固定装置に関する。
仮設足場の壁つなぎ材を建造物に固定する固定装置に関して、従来、建造物の外壁に打ち込まれるアンカーボルト等を備えたものが一般的であるが、外壁を損傷する問題があり、足場解体時に、外壁の損傷部分を修復しなければならない問題がある。
そこで、前記問題を解決するため、本出願人は、建造物におけるベランダの手摺やパラペット等の立壁部に固定する方法を採用することにより、伸縮管に一対の顎部材を設け、緊締手段により立壁部を挟着するように構成した固定装置を提案している(以下「先行技術装置」という)。
実用新案登録第3163919号公報 特開2012−82658号公報
先行技術装置によれば、建造物の立壁部に固定装置を固定する際、一対の顎部材により立壁部の頂部を挟着する構成とされているので、建造物を損傷することはない。従って、修復作業も必要でなく、上記の問題が解決されている。
しかしながら、固定装置は、足場構築体の壁つなぎ材を連結した状態で、安定強固に固定される構造とする必要があり、一対の顎部材を金属製部材により剛体構造に構成している。従って、緊締手段を強力に緊締し、顎部材により立壁部を強く挟着すると、顎部材が立壁部の表面に食い込んで損傷するおそれがある。
このため、顎部材に弾性板を取付け、該弾性板を介して立壁部を挟着するように構成することにより、立壁部を保護することが好ましい。
ところで、固定装置の連結手段に足場構築体の壁つなぎ材を連結した状態で、壁つなぎ材が足場構築体の微振動や微揺動等を受けたとき、固定装置に種々の方向の力が作用する。
従って、立壁部に固定した固定装置は、壁つなぎ材の作用により、立壁部に対して位置ずれ移動する方向の力を受けるので、前記弾性板を顎部材に取付けるための構造は、このような作用を分析した上で、実験を重ねながら開発しなければ、実用に耐え得ないものとなる。
本考案者の実験によれば、前記弾性板を接着剤で顎部材に固着した試験品は、弾性板が簡単に剥離してしまうことが確認された。そこで、前記弾性板を顎部材にボルトで固着した試験品を実験すると、接着剤の場合よりも固着状態を持続するが、ボルトを挿通した弾性板の孔が破断し、弾性板が大きく位置ずれすることが確認された。
このように弾性板の剥離や位置ずれが生じるときは、露出した金属製の顎部が立壁部に当接し、立壁部を損傷するだけでなく、顎部材が立壁部を挟着した状態から弛み、壁つなぎ材を好適に支持できなくなるという問題がある。
この点に関して、実験の分析結果によれば、前記現象は、顎部材と立壁部の相互の作用により、弾性板と顎部材の間に剪断力を生じることが原因であることを究明した。従って、この点の対策が必要である。
本発明は、上述の弾性板に関して生じる問題を解決し、建造物の立壁部に対する強固な取付けを可能にすると共に、常に弾性板により立壁部を好適に保護することができる壁つなぎ材の固定装置を提供することを課題としている。
そこで、本考案が手段として構成したところは、仮設足場の壁つなぎ材を建造物の立壁部の頂部に固定する固定装置であり、前記立壁部の頂部両側面に配置される一対の顎部材と、一対の顎部材を連結すると共に緊締することにより立壁部を挟着する緊締手段と、前記顎部材に取付けられた弾性板を備えた構成において、前記顎部材は、弾性板が重ねられる取付面に取付孔を備えると共に、下端部に取付面から突出する支持片を設け、前記弾性板は、前記緊締手段を緊締したとき立壁部の側面に圧接させられる圧接面を備えると共に、前記取付孔に連通する受孔を設けており、前記弾性板を顎部材の取付面に対して、前記受孔と取付孔を介して頭付き取付軸により固着した状態で、前記受孔が取付軸の頭部を埋入させると共に、前記支持片の突出端が弾性板の圧接面から突出しない位置で該弾性板の下端面を支持して成る点にある。
本発明の好ましい実施形態において、前記支持片は、弾性板の幅方向に延びる細長い金属板を顎部材の下端部に固着することによりリブ状の突出端を形成し、弾性板を顎部材に固着した状態で、リブ状の突出端を弾性部材の圧接面から距離Lをあけて後退させている。
固定装置は、立壁部の頂面の横断方向に配置される伸縮管に一対の顎部材を設けた構成において、前記伸縮管の下面に弾性シートを設け、該弾性シートを介して伸縮管を立壁部の頂面に搭載するように構成することが好ましい。
本考案によれば、顎部材3a、3bが弾性板10a、10bを介して立壁部Wを挟着する構成であるから、立壁部Wの表面を損傷せず保護できると共に、弾性板10a、10bの圧接面22a、22bを立壁部Wの表面に弾性的に摩擦係合することにより、位置ずれしない強力な挟着力を確保する。
この際、頭付き取付軸18a、19a及び18b、19bの頭部は、受孔16a、17a及び16b、17bに埋入されているので、立壁部Wの表面を損傷しないことは勿論、弾性板10a、10bの圧接面22a、22bの全面を好適に立壁部Wの表面に圧接し、良好に弾性摩擦係合しているので、立壁部Wに対して位置ずれを生じることはなく、強力な挟着力を確保する。
特に、本考案によれば、顎部材3a、3bが上向き移動方向の力を受けたとき、圧接面22a、22bを立壁部Wの表面に強く摩擦係合した状態で、弾性板10a、10bと取付面11a、11bの間に剪断力を生じるが、弾性板10a、10bは、頭付き取付軸18a、19a及び19b、19bにより取付面11a、11bに一体化され、しかも、支持片15a、15bにより下端面を支持されることにより、取付面11a、11bと一体的にのみ移動可能であるから、受孔16a、17a及び16b、17bの破断や、弾性板10a、10bのめくれ上がり又は脱落等を生じることはない。従って、顎部材3a、3bが露出することにより立壁部Wの表面を損傷するおそれはない。
しかも、支持片15a、15bは、リブ状の突出端を弾性板10a、10bの圧接面22a、22bから距離La、Lbをあけて後退しており、圧接面22a、22bから突出しない位置で弾性板10a、10bの下端面を支持しているので、該支持片15a、15bの突出端が立壁部Wの表面に接することはなく、該立壁部Wの表面を損傷するおそれはない。
更に、伸縮管の下面に弾性シート29を貼着し、該弾性シート29を介して伸縮管を立壁部Wの頂面に搭載するように構成しておけば、立壁部Wの頂面が損傷しないように好適に保護される。
本考案の1実施形態に係る固定装置を建造物の立壁部に固定した状態を示す断面図である。 本考案の1実施形態に係る固定装置を示す斜視図である。 本考案の1実施形態に係る固定装置を構成する外側構成体を示す斜視図である。 本考案の1実施形態に係る固定装置を構成する内側構成体を示す斜視図である。 顎部材と弾性板の取付構造を示しており、(A)は外側顎部材と弾性板の取付構造を示す断面図、(B)は内側顎部材と弾性板の取付構造を示す断面図である。
以下図面に基づいて本考案の好ましい実施形態を詳述する。
図1は、固定装置1を建造物における手摺やパラペット等の立壁部Wに固定し、足場構築体の壁つなぎ材Rを連結した状態を示している。
固定装置1は、立壁部Wに対して、外側(足場に臨む側)に配置される外側構成体1aと、内側に配置される内側構成体1bにより構成されている。
外側構成体1aは、立壁部Wの頂面の横断方向に配置される金属製の外側管2aと、該外側管2aから垂設されることにより立壁部Wの外側面に臨む金属製の外側顎部材3aを溶接等で一体化することにより形成されている。
内側構成体1bは、立壁部Wの頂面の横断方向に配置される金属製の内側管2bと、該内側管2bから垂設されることにより立壁部Wの内側面に臨む金属製の内側顎部材3bを溶接等で一体化することにより形成されている。
前記外側管2aと内側管2bは、相互に摺動自在に内嵌又は外嵌することにより伸縮管を構成している。図示実施形態の場合、径大とした外側管2aに径小とした内側管2bを摺動自在に挿入し、外側顎部材3aの上端近傍部を挿通する緊締ボルト4aと、内側管2bの挿入端に固着した緊締ナット4bを相互に螺合することにより、緊締手段4を構成している。尚、緊締ボルト4aは、外側顎部材3aの外側面に六角頭部から成る操作部5を配置し、足場側から回転操作することができる。従って、伸縮管2a、2bを立壁部Wの頂面に横断方向に配置し、外側顎部材3aを立壁部Wの外側面に配置すると共に、内側顎部材3bを立壁部Wの内側面に配置した状態で、緊締手段4を緊締すれば、一対の顎部材3a、3bが相互に近接方向に移動し、立壁部Wを挟着する。
[外側構成体の構成]
図3に示すように、外側管2aは、矩形断面とされた角管により形成され、先端底壁に切欠き部6を形成し、該切欠き部の上方に位置して角管の上壁と両側壁を抱持する門形の金属板から成る補強板7を溶接等で固着しており、該補強板7に近傍する上壁を貫通するリベットから成るストッパ8が設けられている。
外側顎部材3aは、金属盤から成り、外側面の上下方向の中途部に溶接等で固着されたナットから成る連結手段9を設け、該連結手段9は、足場構築体から延びるロッドから成る壁つなぎ材Rを連結固着する。
外側顎部材3aの内側面は、弾性板10aを重ね合わせて取付けるための取付面11aを形成し、上下2個所に取付孔12a、13aを設けている。図示実施形態の場合、上側の取付孔12aは、前記連結手段9の反対側の位置に設けられた雌ネジ孔を構成し、下側の取付孔13aは、外側顎部材3aを貫通する挿通孔を構成している。外側顎部材3aの下端面には、該下端縁に沿って延びる細長い金属板14aが溶接等で固着されており、前記取付面11aから突出する支持片14aのリブ状の突出端により支持片15aを構成している。
前記弾性板10aは、例えば硬度90とされた比較的弾性反発率の高いゴム板により形成され、前記取付面11aに重ね合わせたとき、前記取付孔12a、13aに連通する受孔16a、17aを設けており、図例の場合、皿孔を形成している。そこで、弾性板10aは、取付面11aに重ね合わせた状態で、頭付きボルトから成る取付軸18a、19aにより固着される。上側の頭付き取付軸18aは、受孔16aを挿通すると共に前記上側の取付孔12aにより構成された雌ネジ孔20aに螺着され、下側の頭付き取付軸19aは、受孔17aを挿通すると共に前記下側の取付孔13aを挿通し、挿出端に袋ナット21aが螺着される。尚、頭付き取付軸は、図示のようなボルトの他、リベットにより構成しても良い。
図示実施形態の場合、前記頭付き取付軸18a、19aの頭部は、皿状に形成され、前記受孔16a、17aに埋入される。このようにして固着された弾性板10aは、前記締結手段4を締結したとき立壁部Wの外側面に圧接させられる圧接面22aを構成し、該弾性板10aの下端面を前記支持片15aにより支持されている。この際、図5(A)に示すように、支持片15aは、距離Laで示すように、リブ状の突出端を弾性板10aの下端面のうち圧接面22aから後退した部位に位置するように形成されており、圧接面22aから突出しない位置で弾性板10aの下端面を支持する。
[外側構成体の構成]
図4に示すように、内側管2bは、矩形断面とされた角管により形成され、先端に前記締結ナット4bを溶接等で固着すると共に、尾端に窓孔23を開設した蓋部材24を溶接等で固着しており、該内側管2bの上部にスリット25を設けたガイド板26を重ね合わせた状態で溶接等により固着し、更に、先端近傍部の両側に薄板から成る振れ止め板27を溶接等で固着している。
これにより、内側管2bは、外側管2aに挿入したとき、前記ガイド板26により上下方向及び左右方向にガタツキを防止された状態で内嵌され、好適に摺動自在な伸縮管を構成し、伸縮管を最大長さとなるように伸長したとき、スリット25の端部25aが外側管2aに設けたストッパ8に当接することにより、抜止め手段を構成すると共に、その状態で、振れ止め板27が内側管2aの振れを防止する。
内側顎部材3bは、平板状の金属板から成り、該金属板の外側面に平行に固着されたブラケット28、28を内側管2bの尾端部下面に溶接等で固着されている。上述のように外側管2aには切欠き部6が形成されているので、内側管2bを外側管2aに挿入し、伸縮管を最小長さとなるように収縮したとき、ブラケット28、28が切欠き部6に納められる。
内側顎部材3bの内側面は、弾性板10bを重ね合わせて取付けるための取付面11bを形成し、上下2個所に取付孔12b、13bを設けている。図示実施形態の場合、上下の取付孔12b、13bは、内側顎部材3bを貫通する挿通孔を構成している。内側顎部材3bの下端面には、該下端縁に沿って延びる細長い金属板14bが溶接等で固着されており、前記取付面11bから突出する支持片14bのリブ状の突出端により支持片15bを構成している。
前記弾性板10bは、例えば硬度90とされた比較的弾性反発率の高いゴム板により形成され、前記取付面11bに重ね合わせたとき、前記取付孔12b、13bに連通する受孔16b、17bを設けており、図例の場合、皿孔により形成されている。そこで、弾性板10bは、取付面11bに重ね合わせた状態で、頭付き取付軸18b、19bにより固着される。頭付き取付軸18b、19bは、受孔16b、17bと取付孔12b、13bに挿通され、挿出端にナット20b、21bが螺着されている。尚、頭付き取付軸は、図示のようなボルトの他、リベットにより構成しても良い。
図示実施形態の場合、前記頭付き取付軸18b、19bの頭部は、皿状に形成され、前記受孔16b、17bに埋入される。このようにして固着された弾性板10bは、前記締結手段4を締結したとき立壁部Wの外側面に圧接させられる圧接面22bを構成し、該弾性板10bの下端面を前記支持片15bにより支持されている。この際、図5(B)に示すように、支持片15bは、距離Lbで示すように、リブ状の突出端を弾性板10bの下端面のうち圧接面22bから後退した部位に位置するように形成されており、圧接面22bから突出しない位置で弾性板10bの下端面を支持する。
上記構成の固定装置1は、外側管2aと内側管2aにより構成された伸縮管を伸長させることにより、外側顎部材3aと内側顎部材3bの間隔を広げた状態で、伸縮管を立壁部Wの頂面に対して横断方向に向けて載置し、外側顎部材3aを立壁部Wの外側面に臨ませ、内側顎部材3bを立壁部Wの内側面に臨ませられる。この際、固定装置1は、図1に示すように、伸縮管(図例の場合、外側管2a)の下面に弾性シート29を貼着した構成とされ、該弾性シート29を介して伸縮管を立壁部Wの頂面に搭載することにより、立壁部Wの頂面を保護することが好ましい。
そこで、操作部5を介して緊締ボルト4aを回転し、緊締ナット4bを引き寄せることにより伸縮管2a、2bを収縮させると、顎部材3a、3bが立壁部Wの両側面を挟着し、固定装置1を強固に固定する。顎部材3a、3bの挟着は、弾性板10a、10bを介して、それぞれの圧接面22a、22bを立壁部Wの両側面に圧接することにより行われるので、立壁部Wの表面を損傷することはない。
固定装置1を立壁部Wに固定した後、足場構築体から延設された壁つなぎ材Rを外側顎部材3aの連結手段9に固着する。この状態で、壁つなぎ材Rが足場構築体の微振動や微揺動等を受けと、固定装置1に種々の方向の力が伝達され、顎部材3a、3bと立壁部Wの相互には、取付面11a、11bと弾性板10a、10bの間に剪断力を作用する。この際、固定装置1は、外側管2aと内側管2bから成る伸縮管を立壁部Wの頂面に載置しているので、前記剪断方向の移動力は、主として顎部材3a、3bを上向き方向の移動力として作用する。
この場合、弾性板10a、10bは、立壁部Wの粗面とされた表面に圧接面22a、22bを圧接することにより強く弾性的に摩擦係合しているので、顎部材3a、3bの上向き移動に対して、圧接面22a、22bは固定状態を保持する。これに対して、顎部材3a、3bの取付面11a、11bは、平滑な金属面を構成している。従って、弾性板10a、10bと取付面11a、11bの間に剪断力が生じ、弾性板10a、10bに対して取付面11a、11bが位置ずれ偏位しようとする。そして、もしも、位置ずれ偏位が生じると、頭付き取付軸18a、19a及び19b、19bにより受孔16a、17a及び16b、17bが破断されることになる。
この点に関して、本考案によれば、弾性板10a、10bは、下端面を支持片15a、15bに支持され、取付面11a、11bに一体的にのみ移動可能とされているので、前述のような位置ずれ偏位は生じない。従って、受孔16a、17a及び16b、17bが破断されることはない。このため、弾性板10a、10bのめくれ上がりや脱落等もなく、金属製の顎部材3a、3bが露出することにより立壁部Wの表面を損傷するおそれはない。
しかも、支持片15a、15bは、上述の距離La、Lbで示すように、リブ状の突出端を弾性板10a、10bの下端面のうち圧接面22a、22bから後退した部位に位置させており、圧接面22a、22bから突出しない位置で弾性板10a、10bの下端面を支持しているので、該支持片15a、15bの突出端が立壁部Wの表面に接することはなく、該立壁部Wの表面を損傷するおそれはない。
そして、頭付き取付軸18a、19a及び18b、19bの頭部は、受孔16a、17a及び16b、17bに埋入されているので、立壁部Wの表面を損傷しないことは勿論、弾性板10a、10bの圧接面22a、22bの全面を好適に立壁部Wの表面に圧接し、良好に弾性的に摩擦係合しているので、立壁部Wに対して位置ずれを生じることはなく、強力な挟着力を確保する。
尚、支持板15a、15bにより弾性板10a、10bの破断等を防止する技術的構成は、上記実施形態では一対の顎部材3a、3bに設けた例を説明したが、この点の技術的構成は、顎部材3a、3bの一方にのみ設けても良い。また、弾性板10a、10bの取付構成に関して、上記実施形態では、上下一対の受孔16、17と一対の頭付きボルト18、19について説明したが、受孔と頭付き取付軸の個数が限定されるものではないことを諒解されたい。
W 立壁部
R 壁つなぎ材
1 固定装置
1a 外側構成体
2a 内側構成体
2a 外側管
2b 内側管
3a 外側顎部材
3b 内側顎部材
4 緊締手段
4a 緊締ボルト
4b 緊締ナット
5 操作部
6 切欠き部
7 補強板
8 ストッパ
9 連結手段
10a、10b 弾性板
11a、11b 取付面
12a、12b 取付孔
13a、13b 取付孔
14a、14b 金属板
15a、15b 支持片
16a、16b、17a、17b 受孔
18a、18b、19a、19b 頭付き取付軸
20a 雌ネジ孔
20b ナット
21a 袋ナット
21b ナット
22a、22b 圧接面
23 窓孔
24 蓋部材
25 スリット
25a 端部
26 ガイド板
27 振れ止め板
28 ブラケット
29 弾性シート

Claims (3)

  1. 仮設足場の壁つなぎ材を建造物の立壁部の頂部に固定する固定装置であり、
    前記立壁部(W)の頂部両側面に配置される一対の顎部材(3a,3b)と、一対の顎部材を連結すると共に緊締することにより立壁部を挟着する緊締手段(4)と、前記顎部材に取付けられた弾性板(10a,10b)を備えた構成において、
    前記顎部材(3)は、弾性板(10)が重ねられる取付面(11)に取付孔(12,13)を備えると共に、下端部に取付面(11)から突出する支持片(15)を設け、
    前記弾性板(10)は、前記緊締手段(4)を緊締したとき立壁部(W)の側面に圧接させられる圧接面(22)を備えると共に、前記取付孔(12,13)に連通する受孔(16,17)を設けており、
    前記弾性板(10)を顎部材(3)の取付面(11)に対して、前記受孔(16,17)と取付孔(12,13)を介して頭付き取付軸(18,19)により固着した状態で、前記受孔(16,17)が取付軸の頭部を埋入させると共に、前記支持片(15)の突出端が弾性板(10)の圧接面(22)から突出しない位置で該弾性板(10)の下端面を支持して成ることを特徴とする仮設足場における壁つなぎ材の固定装置。
  2. 前記支持片(15)は、弾性板(10)の幅方向に延びる細長い金属板を顎部材(3)の下端部に固着することによりリブ状の突出端を形成し、弾性板(10)を顎部材(3)に固着した状態で、リブ状の突出端を弾性部材(10)の圧接面(22)から距離Lをあけて後退させて成ることを特徴とする請求項1に記載の仮設足場における壁つなぎ材の固定装置。
  3. 立壁部の頂面の横断方向に配置される伸縮管に一対の顎部材を設けた構成において、前記伸縮管の下面に弾性シート(29)を設け、該弾性シートを介して伸縮管を立壁部の頂面に搭載するように構成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設足場における壁つなぎ材の固定装置。
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JP2016153557A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 株式会社シンニッタン 支持用具
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JP2016153557A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 株式会社シンニッタン 支持用具
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