JP7420350B2 - 自動保管モジュールおよび自動保管システム - Google Patents

自動保管モジュールおよび自動保管システム Download PDF

Info

Publication number
JP7420350B2
JP7420350B2 JP2020077485A JP2020077485A JP7420350B2 JP 7420350 B2 JP7420350 B2 JP 7420350B2 JP 2020077485 A JP2020077485 A JP 2020077485A JP 2020077485 A JP2020077485 A JP 2020077485A JP 7420350 B2 JP7420350 B2 JP 7420350B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
automatic storage
automatic
storage module
robot
storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020077485A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021172491A (ja
Inventor
雅己 杉江
滋明 藤本
誠 藤原
隆生 山崎
雄一 金山
Original Assignee
島根島津株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 島根島津株式会社 filed Critical 島根島津株式会社
Priority to JP2020077485A priority Critical patent/JP7420350B2/ja
Publication of JP2021172491A publication Critical patent/JP2021172491A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7420350B2 publication Critical patent/JP7420350B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、自動保管モジュールおよび自動保管システムに関する。
従来、多数の物品を保管するとともに任意に選択された物品を取り出すことのできる自動保管システムとして、物品を収納する収納部が多段に積層されている高層棚が、一方向に多数連なって配置される構成が用いられる。当該構成は、多数連なった高層棚に併走配置されるレールと、当該レールに沿って一方向に水平移動するとともに、高層棚に沿って昇降移動する搬送ユニットとを備え、搬送ユニットによって所定の位置に収納された物品を取り出す(例えば、特許文献1)。
特許文献1に開示されるような従来の自動保管システムは、レールの長さによってシステムの大きさが定められており、当該大きさを増減させることが困難である。また、自動保管システム全体が巨大であるので、工場に自動保管システムを搬入する際に工場の壁を破壊する必要がある。
そこで近年では高層棚の数に柔軟性を持たせる構成として、収納部に収納された物品を取り出すトレイ取扱ロボットを収納する格納モジュールの周囲に、少なくとも一つの入庫/出庫モジュールと、多角柱型構造を有する複数の高層棚とが配設されている自動保管システムが提案されている(例えば、特許文献2)。当該構成では、格納モジュールの周囲に配置する高層棚の数を変更することにより、自動保管システムの大きさおよび保管可能な物品数をある程度増減できる。また、自動保管システムは扉を通過できる程度の適度な大きさであるので、工場へ容易に搬入できる。
特開2007-131383号公報 特開2017-105631号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
特許文献2に係る従来の構成では、高層棚を配置できるスペースが格納モジュールの周囲に限られるので、自動保管システムが備える高層棚の数に限界がある。そのため、保管可能な物品数の上限が低い。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、全体的な大きさについて柔軟性を高めつつ、より多くの物品を保管できる自動保管モジュールおよび自動保管システムを提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち本発明は、複数個の自動保管モジュールを隣接させることで、隣接する前記自動保管モジュール間で物品の搬送が可能になる自動保管ユニットを形成するように構成された自動保管モジュールであって、前記自動保管モジュールは、物品を収納する収納部が多段に積層された保管庫と、複数の前記保管庫が周囲に配設され、前記収納部の各々に対して前記物品を出し入れする搬送ロボットが格納されたロボット格納部とを備え、前記保管庫のうち少なくとも1つは、作業者が前記物品の取り出しに用いる受け渡し口を備え、前記搬送ロボットは、前記受け渡し口を介して隣接する前記自動保管モジュールの前記受け渡し口に対して前記物品を搬送するように構成されるものである。
また本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとってもよい。
すなわち本発明は、複数個の自動保管モジュールを隣接させることで、隣接する前記自動保管モジュール間で物品の搬送が可能になる自動保管ユニットを形成するように構成された自動保管モジュールであって、前記自動保管モジュールは、物品を収納する収納部が多段に積層された保管庫と、複数の前記保管庫が周囲に配設され、前記収納部の各々に対して前記物品を出し入れする搬送ロボットが格納され、内部空間を有するロボット格納部とを備え、前記保管庫のうち少なくとも1つは、前記物品を前記内部空間に搬入し、前記物品を前記内部空間の外部へ搬出するための受け渡し口と、前記内部空間と前記受け渡し口とを接続する搬送通路と、を備え、前記搬送ロボットは、前記収納部に収納されている前記物品を保持し、前記搬送通路における所定位置に当該物品を載置するフォーク部と、前記搬送通路における所定位置に載置された前記物品を前記受け渡し口の方に押し出す押し出し部と、を備え、前記押し出し部で前記物品を前記受け渡し口から押し出すことにより、前記物品は前記隣接する前記自動保管モジュールの前記受け渡し口へと搬送されるものである。
当該構成において、搬送ロボットが格納されたロボット格納部の周囲に、物品を収納する収納部が多段に積層された保管庫が複数配設されている。そして保管庫のうち少なくとも1つは受け渡し口を備えており、受け渡し口を介して複数個の自動保管モジュールを隣接させることによって、隣接する自動保管モジュール間で物品の搬送が可能となる。
隣接された複数の自動保管モジュール間で物品の搬送を可能とすることにより、複数の自動保管モジュールの全体を1つの自動保管システムとして運用できる。そのため、自動保管モジュールの数を増減させることによって、自動保管システム全体において収納可能な物品の数を任意に増減できる。そのため、自動保管モジュールによって構成される自動保管システムの拡大および縮小を容易に実行できる。
また、特許文献1に記載されるような自動保管システムでは、1つの搬送ロボットが全ての収納部へと移動して物品を取り出す。そのため、搬送ロボットは特に水平方向へ速く動く必要があるので出力が高い大型のモータを必要とする。一方、本発明に係る自動保管モジュールでは、自動保管モジュール1の各々が搬送ロボットを備え、各々の搬送ロボットがリレー方式で物品を受け渡すことにより、隣接する自動保管モジュール間で物品を搬送させる。
よって、搬送ロボットに比較的小型のモータを配設する場合であっても、一端側に配置された自動保管モジュールから他端側に配置された自動保管モジュールへと物品を容易かつ迅速に搬送できる。そのため、各々の自動保管モジュールの小型化および低コスト化を実現できる。
さらに、物品を収納部に対して出し入れする搬送ロボットは、周囲が保管庫に囲まれているので、搬送ロボットの作動中に作業者が搬送ロボットと干渉するおそれがない。そのため、防護柵を例とする、搬送ロボットを外部から遮断させる設備が不要となるので、自動モジュールの大型化および複雑化を回避できる。
また、上述した発明において、前記搬送ロボットは、前記自動保管モジュールの中心軸周りに回転する回転駆動機構と、前記保管庫に沿って昇降移動する昇降機構と、前記収納部に収納されている前記物品を掬い上げて前記物品を保持するフォーク部と、前記フォーク部を水平方向に移動させる水平駆動機構と、を備え、前記フォーク部は前記物品を前記受け渡し口から押し出す押し出し部を備え、前記押し出し部で前記物品を前記受け渡し口から押し出すことにより、前記物品は前記隣接する前記自動保管モジュールの前記受け渡し口へと搬送されることが好ましい。
[作用・効果]本発明に係る自動保管モジュールによれば、搬送ロボットは、回転駆動機構による回転移動と、昇降機構による昇降移動と、フォーク部の水平移動とによって収納部から物品を取り出す。すなわち、搬送ロボット自体は水平移動を行う必要がない。そのため、大出力のモータを用いることなく収納部から物品を取り出すことができるので、搬送ロボットの小型化を容易に実現できる。
また、押し出し部で物品を押し出すことによって隣接する自動保管モジュールの受け渡し口へと当該物品を搬送する。そのため、フォーク部の水平移動距離を短縮できる。従って、フォーク部の大型化および複雑化をいずれも回避できる。
また、上述した発明において、前記ロボット格納部および前記保管庫の各々は、底部に車輪を備えることが好ましい。
[作用・効果]本発明に係る自動保管モジュールによれば、ロボット格納部および保管庫の各々は、車輪によって容易に移動できる。そのため、自動保管モジュールの移設を容易に実行できる。
また、上述した発明において、前記ロボット格納部は正八角柱状に構成されており、前記ロボット格納部の周囲に配設された8つの前記保管庫を備えていることが好ましい。
[作用・効果]本発明に係る自動保管モジュールによれば、ロボット格納部は正八角柱状であるので、複数の自動保管モジュールをより整然と配置することができる。また、受け渡し口を介して隣接する自動保管モジュールへと物品を搬送するための経路を容易に設定できる。
さらに、ロボット格納部は正八角柱状であるので、搬送ロボットは収納部から大型の物品を取り出した状態であってもロボット格納部の内部における移動可能範囲を十分広く確保できる。よって、保管庫に配設する収納部をより大型化できる。従って、保管対象となる物品の大型化および増量化を実現できる。
また、上述した発明において、前記ロボット格納部および5つの前記保管庫からなる第1ユニットと、3つの前記保管庫からなる第2ユニットとに分離可能に構成されることが好ましい。
[作用・効果]本発明に係る自動保管モジュールによれば、第1ユニットと第2ユニットとに分離することによって、第1ユニット側のロボット格納部へ外部から干渉可能となる。そのため、動作中は保管庫に囲繞されており干渉不可能であるロボット格納部に対して、各種メンテナンスを行うことが容易となる。また、自動保管モジュールを非対称に分離するので、ロボット格納部に配置される搬送ロボットが分離されることを回避できる。
また、上述した発明において、前記自動保管モジュールを覆う断熱材と、前記断熱材で覆われた空間の内部を所定の温度に調節する温度調節機構と、を備えることが好ましい。
[作用・効果]本発明に係る自動保管モジュールによれば、断熱材と温度調節機構とによって、自動保管モジュールの内部全体を所定の温度に維持できる。そのため、保管対象である物品が温度変化によって劣化することを防止できる。
さらに、本発明に係る自動保管システムは、上述の自動保管モジュールを複数備え、複数の前記自動保管モジュールの各々は、前記保管庫が備える前記受け渡し口を介して互いに前記物品を搬送可能となるように接続されており、前記自動保管モジュールのいずれかに収納されている前記物品を、複数の前記自動保管モジュールのうち選択された任意の前記自動保管モジュールへと搬送させるように前記搬送ロボットの各々を制御する搬送制御部を備えるものである。
[作用・効果]本発明に係る自動保管システムによれば、隣接された複数の自動保管モジュール間で、搬送制御部によって物品の搬送を可能とする。すなわち、複数の自動保管モジュールの全体を1つの自動保管システムとして運用できる。そのため、自動保管モジュールの数を増減させることによって、自動保管システム全体において収納可能な物品の数を任意に増減できる。そのため、自動保管モジュールによって構成される自動保管システムの拡大および縮小を容易に実行できる。
また自動保管システムを工場などに搬入する場合、自動保管モジュールごとに工場の内部へ搬入し、搬入後に各々の自動保管モジュールを接続させて自動保管システムとすることができる。すなわち、自動保管システムを各々自動保管モジュールに分解した状態で搬入および搬出ができるので、工場の壁などを破壊する必要がない。よって、自動保管システムをフレキシブルに運用できる。
さらに、本発明に係る自動保管システムは、上述の自動保管モジュールを複数備え、複数の前記自動保管モジュールの各々は、前記保管庫が備える前記受け渡し口を介して互いに前記物品を搬送可能となるように接続されており、前記自動保管モジュールのいずれかに収納されている前記物品を、複数の前記自動保管モジュールのうち選択された任意の前記自動保管モジュールへと搬送させるように前記搬送ロボットの各々を制御する搬送制御部と、前記温度調節機構の各々を独立に制御することにより、複数の前記自動保管モジュールの内部の温度をそれぞれ任意の温度に制御させる温度制御部と、を備えるものである。
[作用・効果]本発明に係る自動保管システムによれば、自動保管システムを構成する複数の自動保管モジュールの温度は、温度制御部によってそれぞれ独立に調節される。そのため、自動保管システムにおいて、自動保管モジュールごとに異なる温度で物品を保管できる。また、搬送制御部の制御により、隣接された複数の自動保管モジュール1間で物品が搬送される。よって、異なる温度に調節されている自動保管モジュール間で物品を搬送することにより、自動保管システム内で物品に温度変化を与えることができる。従って、自動保管システムにおける物品の運用方法をより多様化できる。
本発明に係る自動保管モジュールおよび自動保管システムによれば、搬送ロボットが格納されたロボット格納部の周囲に、物品を収納する収納部が多段に積層された保管庫が複数配設されている。そして保管庫のうち少なくとも1つは受け渡し口を備えており、受け渡し口を介して複数個の自動保管モジュールを隣接させることによって、隣接する自動保管モジュール間で物品の搬送が可能となる。
隣接された複数の自動保管モジュール間で物品の搬送を可能とすることにより、複数の自動保管モジュールの全体を1つの自動保管システムとして運用できる。そのため、自動保管モジュールの数を増減させることによって、自動保管システム全体において収納可能な物品の数を任意に増減できる。そのため、自動保管モジュールによって構成される自動保管システムの拡大および縮小を容易に実行できるので、自動保管システムの大きさについて柔軟性を向上できる。また、既存の自動保管モジュールに対して新たな自動保管モジュールを隣接させることによって、容易により多くの物品を保管できるようになるので、自動保管システムにおいて保管可能な物品の上限を大幅に増やすことができる。
実施例1に係る自動保管モジュールの全体構成を説明する平面図である。 実施例1に係る保管庫の斜視図である。 実施例1に係る保管庫の縦断面図である。 実施例1に係る保管庫の斜視図である。 実施例1に係る自動保管モジュールの縦断面図である。 実施例1に係るトレイの斜視図である。 実施例1に係るトレイの正面図である。 実施例1に係る搬送ロボットの左側面図である。 実施例1に係る搬送ロボットの平面図である。 実施例1に係る自動保管モジュールの横断面図である。 実施例1に係る自動保管システムの平面図である。 実施例1に係る自動保管モジュールを連結する構成を説明する横断面図である。 実施例1に係る第2のステップを説明する図である。 実施例1に係る第2のステップを説明する図である。 実施例1に係る第3のステップを説明する図である。 実施例1に係る第4のステップを説明する図である。 実施例1に係る第5のステップを説明する図である。 実施例1に係る第5のステップを説明する図である。 実施例1に係る第6のステップを説明する図である。 実施例1に係る自動保管システムにおいて、自動保管モジュール間でトレイが搬送される経路を説明する図である。 実施例2に係る自動保管モジュールの斜視図である。 実施例2に係る自動保管モジュールの縦断面図である。 実施例2に係る温度調節ユニットの縦断面図である。 実施例2に係る自動保管モジュールの横断面図である。 実施例2に係る自動保管システムの斜視図である。 実施例2に係る自動保管システムの運用例を説明する図である。 実施例1および実施例2に係るロボット格納部の形状に基づく効果を説明する横断面図である。 実施例1および実施例2に係る自動保管モジュールの分離形態を説明する平面図である。 変形例に係る自動保管システムの平面図である。 変形例に係る第5のステップを説明する図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。図1は、実施例1に係る自動保管モジュールの平面図である。
<全体構成の説明>
実施例1に係る自動保管モジュール1は、複数の保管庫2と、ロボット格納部3とを備えている。保管庫2の各々は、ロボット格納部3の周囲に配設されている。本実施例において、自動保管モジュール1は8つの保管庫2を備えており、ロボット格納部3は正八角柱型の構成を有している。水平方向におけるロボット格納部3の一辺の長さをMとする。
実施例1において、保管庫2の各々は底面を正方形とする四角柱状であり、保管庫2はロボット格納部3と接している。また本実施例において、水平方向における保管庫2の一辺の長さは、ロボット格納部3の一辺の長さMと等しい。
複数の保管庫2のうち、少なくとも1つは後述する受け渡し口11を備えている。受け渡し口11を備えていない保管庫2については符号2aを付し、受け渡し口11を備えている保管庫2については符号2bを付して両者を区別する。本実施例では図1に示すように、ロボット格納部3の前後左右には保管庫2bが配設されており、各々の斜め方向には保管庫2aが配設されている。すなわち、自動保管モジュール1は4つの保管庫2aと4つの保管庫2bとを備えている。図1において、自動保管モジュール1の左右方向をx方向、前後方向をy方向とする。そして鉛直方向をz方向とする。
保管庫2のうち、保管庫2aの構成について説明する。図2は保管庫2aの斜視図であり、図3は図1のA-A方向から見た保管庫2aの縦断面図である。保管庫2aは支柱4と、収納部5と、側板6と、車輪7とを備えている。
支柱4は保管庫2aの四隅に立設されており、他の保管庫2が備える支柱4と連結可能に構成されている。収納部5の各々はトレイ9を収納する。保管庫2aは、収納部5が多段に積層された構成を有しており、実施例1では5つの収納部5が積層されている。すなわち、保管庫2aは全体として5つのトレイ9を収納可能となっている。側板6は、収納部5においてロボット格納部3から遠い側の側面に配設されており、トレイ9の転落を防止する。トレイ9は本発明における物品に相当する。
車輪7は、保管庫2aの底部に配設されている。車輪7を備えることにより、保管庫2aは作業者が手で押すことなどによって移動可能となる。また車輪7は図示しないストッパが設けられており、ストッパを作動させることによって保管庫2aを床面などに固定配置させることができる。
次に、保管庫2のうち保管庫2bの構成について説明する。図4は保管庫2bの斜視図である。保管庫2bの縦断面図は、図5に示されている。保管庫2bの構成は保管庫2aの構成とほぼ同じであるので共通する構成については説明を省略し、相違点である受け渡し口11および搬送通路13について説明する。
受け渡し口11は、保管庫2bにおいてロボット格納部3から遠い側の側面に配設されている。z方向において受け渡し口11が配設される位置(高さ)は適宜変更してよい。実施例1では、保管庫2aであれば上から3段目の収納部5が配設される位置に、受け渡し口11および搬送通路13が配設されているものとする。すなわち、保管庫2bは受け渡し口11の下方に2段の収納部5が配設され、受け渡し口11の上方に2段の収納部5が配設されている。よって、保管庫2bは全体として4つのトレイ9を収納可能となっている。
受け渡し口11は、トレイ9を自動保管モジュール1の内部に搬入するための入り口として機能するとともに、トレイ9を自動保管モジュール1の外部へ搬入するための出口として機能する。搬送通路13は、ロボット格納部3の内部空間と受け渡し口11とを接続する通路として機能する。
ロボット格納庫3の構成について説明する。図5は、図1におけるB-B方向から見た縦断面図である。ロボット格納庫3は、搬送ロボット15と、ボールねじ17と、案内柱19と、回転軸21と、車輪23とを備えている。
搬送ロボット15は、収納部5に収納されているトレイ9を受け取るとともに、指定された位置へとトレイ9を搬送する。また後述するように、搬送ロボット15は隣接する自動保管モジュール1間で、受け渡し口11を介してトレイ9を搬送可能とするように構成されている。搬送ロボット15の詳細な構成については後述する。
ボールねじ17および案内柱19は、z方向へ延びるように立設されている。ボールねじ17は、モータ18によってz方向の軸周りに回転する。搬送ロボット15の一方はボールねじ17に支持されており、ボールねじ17が回転することによって、搬送ロボット15はボールねじ17に沿ってz方向に昇降移動できるよう構成されている。案内柱19は、搬送ロボット15の他方を支持する。ボールねじ17および案内柱19の上端は、架台24によって接続されている。ボールねじ17および案内柱19の下端は、架台25によって接続されている。
回転軸21は、架台24および架台25にそれぞれ配設されている。回転軸21は、モータ26によって中心軸Pの軸周りに回転する。モータ26は架台24に配設されており、図示しない無端ベルトを介して回転軸21と接続されている。中心軸Pは、水平面におけるロボット格納部3の中心Sを通りz方向に延びる軸である。すなわち回転軸21の回転に従って、架台24および架台25は中心軸Pの軸周りに回転する。その結果、ボールねじ17および案内柱19に支持されている搬送ロボット15は、回転軸21によって中心軸Pの周りに回転移動が可能となっている。
車輪23は、ロボット格納部3の底部に配設されている。車輪23を備えることにより、ロボット格納部3は作業者が手で押すことなどによって移動可能となる。また車輪23は図示しないストッパが設けられており、ストッパを作動させることによってロボット格納部3を床面などに固定配置させることができる。
次に、トレイ9の構成について説明する。図6はトレイ9の斜視図であり、図7はトレイ9の正面図である。なお、トレイ9の側面図はトレイ9の正面図と同じであるので図示を省略する。
トレイ9は、胴部27と、底部28と、突起部29とを備えている。胴部27は上部に開口部が形成されており、保管対象物を内部に収納する。保管対象物の一例として、電子部品などが挙げられる。底部28は胴部27の下部に設けられている。底部28の径は胴部27の径より小さくなるように構成されている。そのため、胴部27の外周部下方には凹部30が形成される。凹部30は、後述するフォーク部43を差し込むことが可能となるように構成される。
突起部29は、胴部27の外周面に配設されており、トレイ9の外側に向けて突出している。突起部29は剛性を有する材料で構成されており、後述するフォーク部43が突起部29を押圧する際に胴部27が変形することを防止する。また、フォーク部43が突起部29を水平方向に押圧することによって、トレイ9が速やかに水平方向へ移動できるように、トレイ9および搬送通路13の構成材料が選択されることが好ましい。一例として、搬送通路13の床面は摩擦力が小さい材料で構成されることが好ましい。
次に、搬送ロボット15の構成について説明する。図5には搬送ロボット15の正面図が示されており、図8は搬送ロボット15の左側面図である。図9は搬送ロボット15の平面図である。なお、図10は図4におけるC-C方向から見た横断面を示している。すなわち図10は保管庫2およびロボット格納部3について、受け渡し口11を通る横断面を示している。
搬送ロボット15は、ベース部31と、レール33と、スライド板35と、モータ37と、ねじ受け部39と、案内部41とを備えている。ベース部31は一方向(一例として図9ではy方向)に延びる平板状の部材である。レール33はベース部31に搭載されており、ベース部31の長手方向に延びている。スライド板35は平板状の部材であり、レール35に沿ってベース部31の長手方向に往復移動する。モータ37は、スライド板35を図示しない無端ベルトを介して水平方向に移動させる。すなわちモータ37の回転によって、スライド板35はレール33に沿って往復移動することが可能となる。
スライド板35の先端には一対のフォーク部43が設けられている。フォーク部43はトレイ9を保持する機能と、トレイ9を押し出す機能とを有する。すなわちフォーク部43がトレイ9の凹部30に差し込まれた状態でスライド板35が上昇することにより、フォーク部43はトレイ9の胴部27を掬い上げるように保持する。また、フォーク部43の先端は押し出し部44となっている。押し出し部44がトレイ9の突起部29を水平方向に押圧することにより、トレイ9は搬送ロボット15から遠ざかる方向へ押し出される。
ねじ受け部39はベース部31の一方の側面に設けられている。ねじ受け部39の内部には、ボールねじ17と螺合する図示しないナットが配設されている。すなわち、ねじ受け部39を上下方向に貫通するボールねじ17が当該ナットと螺合することにより、ボールねじ17の回転に応じて搬送ロボット15は昇降移動することが可能となる。
案内部41はベース部31の他方の側面に設けられている。案内部41には上下に貫通する貫通孔が設けられており、当該貫通孔を介して案内柱19が上下方向に貫通している。また、案内部41は案内柱19と摺動する。搬送ロボット15は、ねじ受け部39を介してボールねじ17に支持されるとともに、案内部41を介して案内柱19に案内されることによって、上下方向に水平姿勢で移動することができる。
<自動保管システムの構成>
ここで、自動保管モジュール1を複数備える自動保管システム51の構成について説明する。自動保管システム51は図11に示すように、自動保管ユニット52と、入力部53と、制御部55とを備えている。自動保管ユニット52は、複数の自動保管モジュール1を隣接させることによって形成される自動保管モジュール群である。自動保管ユニット52では、複数の自動保管モジュール1を隣接させることで、隣接する自動保管モジュール1の間でトレイ9の搬送が可能になっている。自動保管モジュール1の各々は、受け渡し口11が対向した状態で隣接している。本実施例では2×4列に隣接配置された8つの自動保管モジュール1によって自動保管ユニット52が形成されているものとする。
なお、各々の自動保管モジュール1を区別する場合、符号1A~1Hを用いて説明する。図11において、保管室Rの扉Dから最も遠い位置に配置される自動保管モジュール1に符号1Aを付し、扉Dに最も近い位置に配置される自動保管モジュール1に符号1Hを付すものとする。
自動保管システム51において、各々の自動保管モジュール1に収納されているトレイ9は、受け渡し口11を介して隣接する自動保管モジュール1へと移動可能に構成されている。すなわち自動保管モジュール1Aに収納されているトレイ9は、受け渡し口11を介して搬送を繰り返すことにより、自動保管モジュール1B~1Hの各々へと移動できる。すなわち、搬送ロボット15は、受け渡し口11を介して隣接する自動保管モジュール1間でトレイ9の搬送を可能とするように構成される。受け渡し口11を介してトレイ9を搬送させる動作については後述する。
入力部53は、作業者Fの各種指示を入力するものである。入力部53の例として、キーボード入力式のパネル、タッチ入力式のパネル、押しボタン式のスイッチ、切り換え式のスイッチなどが挙げられる。作業者Fは入力部53を適宜操作することによって自動保管システム51を作動させるための各種指示を行う。
制御部55は、一例として中央処理演算装置(CPU:Central Processing Unit)などの情報処理手段を備えている。制御部55は、入力部53に入力された指示の内容などに基づいて、自動保管モジュール1を構成する各部の動作を統括制御する。また制御部55は、自動保管モジュール1A~1Hの各々を独立かつ同時に制御する。制御部55は、本発明における搬送制御部に相当する。
本実施例において、入力部53は自動保管モジュール1Hの近傍に配設されている者とする。すなわち作業者Fは入力部53を適宜操作することにより、自動保管モジュール1A~1Hに収納されている任意のトレイ9を自動保管モジュール1Hへと搬送させる。そして作業者Fは搬送されたトレイ9を、符号Mで示されている位置に設けられている手前側の受け渡し口11から取り出して各種作業に用いる。
隣接する自動保管モジュール1において、保管庫2b同士を連結させる構成について説明する。図12に示すように、保管庫2に備えられている支柱4は外周部に凹部57を備えている。凹部57にはナット59が配設されている。そして2つの貫通孔60が形成されている板状の連結板61を介して、2本のボルト63を一方の保管庫2bが備えるナット59と他方の保管庫2bが備えるナット59に螺合させることにより、隣接する保管庫2bが連結される。隣接する保管庫2bを連結させることにより、自動保管モジュール1のロボット格納部3は、隣接する自動保管モジュール1のロボット格納部3と受け渡し口11を介して接続される。
<トレイの搬送動作>
ここで、自動保管モジュール1に収納されているトレイ9を、隣接する自動保管モジュール1へと受け渡し口11を介して搬送する動作について説明する。ここでは、自動保管モジュール1Aから自動保管モジュール1Bへとトレイ9を搬送する場合を例として説明する。
まず第1のステップとして、自動保管モジュール1Aの搬送ロボット15を搬送対象と
なるトレイ9の収納位置へと移動させる。すなわち、モータ18を作動させることによって搬送ロボット15を昇降移動させるとともに、モータ26を作動させることによって搬送ロボット15を回転軸P周りに回転移動させる。搬送ロボット15を適宜昇降および回転させることにより、トレイ9の凹部30に搬送ロボット15のフォーク部43が対向する状態となる(図8および図9を参照)。
第2のステップとして、フォーク部43を用いてトレイ9を保持しつつ収納部5からトレイ9を取り出す。すなわち図13に示すように、モータ37を作動させてスライド板35を先端側(図13では左側)へスライド移動させる。スライド板35をスライド移動させることにより、フォーク部43が凹部30へと差し込まれる。
フォーク部43が凹部30に差し込まれた後、さらにモータ18を作動させて搬送ロボット15をわずかに上昇させる。その結果、フォーク部43は胴部27を下方から掬い上げるようにしてトレイ9を保持することとなる。
フォーク部43がトレイ9を保持した状態でスライド板35を基端側へとスライド移動させて初期位置へと復帰させる。その結果、図14に示すように、トレイ9は搬送ロボット15によって収納部5から取り出される。
搬送ロボット15は収納部5からトレイ9を取り出す際に、回転軸21による回転移動とボールねじ17による昇降移動を行う。一方、水平移動についてはベース部31自体が移動する必要がなく、スライド板35を短い距離だけ水平方向にスライド移動させるだけでトレイ9を取り出すことができる。そのため、搬送ロボット15に配備される水平移動用のモータ37は高出力が要求されないので、搬送ロボット15を容易に小型化できる。
搬送ロボット15によってトレイ9を収納部5から取り出した後、第3のステップとして、トレイ9を保持した搬送ロボット15を移動させる。すなわち、モータ18およびモータ26を作動させることにより、適宜搬送ロボット15を昇降および回転させる。その結果、図15に示すようにトレイ9を保持している搬送ロボット15は受け渡し口11に対向する状態となる。このとき、自動保管モジュール1Bに配設される搬送ロボット15は、自動保管モジュール1Aに配設されている搬送ロボット15と対向する姿勢となるように適宜移動している。
第4のステップとして、トレイ9を搬送通路13に載置させる。図16に示すように、モータ37を作動させてスライド板35を先端側(図16では右側)へとスライド移動させる。スライド板35の移動により、トレイ9はスライド板35とともに搬送通路13の上方へと移動する。その後、搬送ロボット15をわずかに下降させることによって、トレイ9は自動保管モジュール1A側の搬送通路13に載置される。
第5のステップとして、受け渡し口11を介してトレイ9を自動保管モジュール1A側から自動保管モジュール1B側へと移動させる。すなわち、図17に示すように、スライド板35は基端側へと復帰させるとともに、搬送ロボット15を上昇させる。その結果、スライド板35の先端に配設されるフォーク部43は、トレイ9の突起部29と対向する状態となる。
フォーク部43は、トレイ9の突起部29と対向する状態となった後、図18に示すように再度スライド板35を先端側へとスライド移動させる。当該スライド移動により、フォーク部43の先端部である押し出し部44は突起部29に当接し、さらに突起部29を押圧する。その結果、トレイ9はフォーク部43によって押し出され、自動保管モジュール1A側の搬送通路13から自動保管モジュール1B側の搬送通路13へと移動する。
第6のステップとして、隣接する自動保管モジュール1の搬送ロボット15がトレイ9を保持する。すなわち図19に示すように、自動保管モジュール1Bが備える搬送ロボット15において、スライド板35を先端側(図19では左側)へとスライド移動させて凹部30にフォーク部43を差し込ませる。そして搬送ロボット15をわずかに上昇させてトレイ9を保持する。その後、スライド板35を基端側へスライド移動させることにより、受け渡し口11からトレイ9が取り出される。
以上のように、第1のステップから第6のステップに係る工程を行うことにより、自動保管モジュール1Aに保管されていたトレイ9は、自動保管モジュール1Bへと搬送される。さらに、第3のステップから第6のステップを繰り返すことにより、自動保管モジュール1Bが備える搬送ロボット15から自動保管モジュール1Cが備える搬送ロボット15へとトレイ9が受け渡される。
以下、第3のステップから第6のステップを繰り返すことによって、トレイ9は隣接する自動保管モジュール1へと順次受け渡され、図20に示すように、自動保管モジュール1Hの手前側に配設される、符号Mが付されている保管庫2bへと移動する。作業者Fは、当該保管庫2bに設けられている受け渡し口11からトレイ9を回収する。
このように、受け渡し口11を介して自動保管モジュール1A~1Hを接続することにより、作業者Fは自動保管モジュール1Hの近傍から移動することなく、自動保管モジュール1Aに保管されているトレイ9を回収できる。すなわち、各々の自動保管モジュール1に収納されるトレイ9を回収するために作業者Fの移動スペースを確保する必要がないので、自動保管モジュール1をより密に配置させて自動保管システム51を構築できる。よって、保管室Rの広さに対する保管対象物の量を向上できるので保管効率が高くなる。
なお、作業者Fは適宜入力部53を操作することにより、第1のトレイ9を自動保管モジュール1Hへ搬送させつつ、同期的に第2のトレイ9を自動保管モジュール1Fへ搬送させることもできる。この場合、自動保管モジュール1Hの手前側の受け渡し口11から第1のトレイ9を回収する間に、自動保管モジュール1Fの手前側の受け渡し口11に第2のトレイ9が搬送される。よって、自動保管モジュール1Hの近傍から自動保管モジュール1Fの近傍へと移動することで2つのトレイ9を短時間で回収できるので、作業効率を向上できる。
自動保管システム51を拡張させて保管する物品量を増大させたい場合は、新たな自動保管モジュール1を扉Dから保管室Rへ搬入し、自動保管モジュール1A~1Hのいずれかと受け渡し口11同士を対向させた状態で連結させる。一方、自動保管システム51を縮小させたい場合は、自動保管モジュール1を必要な程度に応じて適宜自動保管システム51から分離させ、扉Dを介して保管室Rから搬出させる。このように、保管室Rの壁を破壊することなく、自動保管システム51を任意に拡張または縮小できるので、自動保管システム51の汎用性を向上できる。
次に、本発明の実施例2を説明する。図21は、実施例2に係る自動保管システム51が備える自動保管モジュール1の斜視図である。図22は、実施例2に係る自動保管モジュール1の縦断面図である。なお、実施例1と同一構成については同一符号を付すに留め、異なる構成部分について詳述する。
実施例2に係る自動保管モジュール1は、実施例1に係る構成に加えて断熱材71と温度調節ユニット73とを備えている。断熱材71および温度調節ユニット73を備えることにより、実施例2に係る自動保管モジュール1は、内部の温度を調節可能に構成されている。
断熱材71は、自動保管モジュール1を構成する8つの保管庫2とロボット格納部3との全体を覆っており、全体として正八角柱状となっている。ただし、トレイ9の搬送を阻害しないよう、各々の受け渡し口11の部分に開口部が形成されている。
また、自動保管モジュール1は受け渡し口11の近傍に配設されているシャッタ75を備えている。シャッタ75は一例としてスライド移動可能となっており、シャッタ75が移動して受け渡し口11を覆うことにより、受け渡し口11から熱が逃げることを防止できる。シャッタ75が初期位置へ復帰して受け渡し口11を開放状態にすることにより、受け渡し口11を介してトレイ9を搬送することができる。
温度調節ユニット73は、図23に示すように吸気ファン77と、熱交換器79と、ペルチェ素子81と、ファン83と、送風用チューブ85とを備えている。吸気ファン77は、自動保管モジュール1の外部から空気EAを吸気し、熱交換器79へと送る。熱交換器79はペルチェ素子81を上下から挟持しており、空気EAと自動保管モジュール1の内部の空気IAとの熱交換を行う。熱交換器79は、ペルチェ素子81と対向する面が一例として波板状となっている。熱交換器79の一例として、ヒートシンクが挙げられる。
自動保管モジュール1の内部の空気IAは、熱交換器79で熱交換を受けることによって、所定の温度(例えば低温度)に調整される。所定の温度に調整された空気IAは、ファン83によって送風用チューブ85へと送られる。
送風用チューブ85は、自動保管モジュール1の内部において上下方向に延びている。送風用チューブ85が配設される位置は適宜選択できる。一例として図24に示すように、保管庫2aと保管庫2bとの間隙部に送風用チューブ85を配設する。送風用チューブ85の側面には多数の開口部が設けられており、所定の温度に調整された空気(例えば、冷風)IAは当該開口部を通って自動保管モジュール1の内部空間全体へ拡散される。
熱交換器79によって熱交換を受けた空気EAは、吸気ファン77によって拡散され、温度調節ユニット73の上面に形成されている排気口87を介して自動保管モジュール1の外部へと再び排出される。断熱材71と温度調節ユニット73とによって、自動保管モジュール1の内部空間の温度は、予め定められた所定の温度に維持される。
実施例2に係る自動保管システム51では、断熱材71と温度調節ユニット73とを備える複数の自動保管モジュール1が連結された構成を有している。実施例2に係る自動保管システム51は一例として図25に示すように、3つの自動保管モジュール1が一列に並ぶように連結されている。3つの自動保管モジュール1については、符号1J~1Lを用いて各々を区別する。また、自動保管モジュール1J~1Lは実施例1に係る自動保管モジュール1A~1Hと同様、受け渡し口11を介して互いにトレイ9を内部で受け渡すことができるように構成されている。
実施例2において、自動保管モジュール1J~1Lの内部温度は制御部55によって独立に制御される。一例として図25に示すように、自動保管モジュール1Jの内部温度を-20℃に、自動保管モジュール1Kの内部温度を5℃に、自動保管モジュール1Lの内部温度25℃に、それぞれ調節される。
実施例2では複数の自動保管モジュール1の温度を異ならせることにより、トレイ9を隣接する自動保管モジュール1間で搬送させつつ、トレイ9に適宜温度変化を与えることができる。すなわち図26に示すように、自動保管モジュール1Jの収納部5において長期間-20℃で冷凍保存していたトレイ9を、受け渡し口11を介して自動保管モジュール1Kへと搬送させ、自動保管モジュール1Kの収納部5に一定期間収納させる(搬送経路G1を参照)。
5℃に保たれている自動保管モジュール1Kへ収納させることにより、トレイ9を徐々に解凍させることができる。トレイ9の解凍後、受け渡し口11を介してトレイ9を自動保管モジュール1Kから自動保管モジュール1Lの収納部5へと搬送させる(搬送経路G2を参照)。25℃に保たれている自動保管モジュール1Lへと搬送させることにより、トレイ9の温度を常温に戻すことができる。そして搬送経路G3に沿って、自動保管モジュール1Lの収納部5から、符号Mで示される受け渡し口11へとトレイ9を搬送させる。
作業者Fは常温に戻されたトレイ9を受け渡し口11から取り出すことにより、トレイ9が長期間冷凍保存されていた場合であっても、冷却されているトレイ9に触れることによって凍傷を受けるなどという事態を回避でできる。また、トレイ9が急激に解凍されることによって保管対象物が劣化する事態を例とする、その他の不利益な事態も回避できる。
また、従来の自動保管システムでは、自動保管システムの一部のみを所定の温度に調整することが困難である。そのため、保管対象物を所定の温度に維持させるためには所定の温度に調整された部屋に自動保管システム全体を搬入する必要があった。一方、実施例2に係る自動保管システム51では、自動保管モジュール1の各々を独立に温度調節できる。すなわち、温度調節が必要なトレイ9の量に応じた数の自動保管モジュール1を温度調節すればよいので、自動保管システム51の温度調節に要するコストを低減できる。
ここで図27を用いて、ロボット格納部3が正八角柱状である効果について詳述する。各実施例において搬送ロボット15が収納部5からトレイ9を取り出した場合、点線で示されるように、トレイ9のうちロボット格納部3に近い側の一辺が自動保管モジュール1の中心Sと接するようにスライド板35は水平移動する。このとき、ロボット格納部3の一辺の長さと、保管庫2の水平方向の一辺の長さとはいずれもMである。そのため。トレイ9の一辺の最大値はMとなる。
一辺が中心Sに接する状態となっているトレイ9を保持しつつ搬送ロボット15が中心軸Pの周りに回転する場合、トレイ9が通過する領域は中心Sを中心として半径の長さをTAとする円となる。ここで、ロボット格納部3に内接する円の半径の長さをPAとすると、ロボット格納部3は正八角柱状であるので、トレイ9の一辺の長さが最大値MであってもPAの長さはTAの長さより大きい。そのため、搬送ロボット15はトレイ9を保持した状態で回転する際に、トレイ9の一辺の長さが最大値Mであっても、トレイ9がロボット格納部3と干渉することがない。従って、保管対象物を収めるトレイ9の大きさを大型化できるので、自動保管モジュール1の保管可能量を向上できる。
なお、実施例1および実施例2の各々に係る自動保管モジュール1は、図28に示すように第1ユニット101と第2ユニット102とに分離できるように構成されている。第1ユニット101は、5つの保管庫2とロボット格納部3とからなる。第2ユニット102は、3つの保管庫2からなる。第1ユニット101と第2ユニット102とは、ねじなどによって、自動保管モジュール1として組み立て可能である。
自動保管モジュール1を第1ユニット101と第2ユニット102とに分離することによって、保管庫2に囲繞されているロボット格納部3に対して外部から干渉可能となる。すなわち、第1ユニット101と第2ユニット102とに分離することによって、ロボット格納部3に対して各種メンテナンスを行うことが容易となる。また、自動保管モジュール1を非対称に分離するので、第1ユニット101と第2ユニット102とに分離する際に、ロボット格納部3の中央に配置される搬送ロボット15が分離されることを回避できる。すなわち、比較的大きい第1ユニット101の方に搬送ロボット15の全体を包含させた状態で自動保管モジュール1を分離できる。
<実施形態の構成による効果>
(第1項)本実施形態は、複数個の自動保管モジュールを隣接させることで、隣接する自動保管モジュール間で物品の搬送が可能になる自動保管ユニットを形成するように構成された自動保管モジュールであって、当該自動保管モジュールは、物品を収納する収納部が多段に積層された保管庫と、複数の保管庫が周囲に配設され、収納部の各々に対して物品を出し入れする搬送ロボットが格納されたロボット格納部とを備え、保管庫のうち少なくとも1つは、物品を自動保管モジュールの内部に搬入したり、物品を自動保管モジュールの外部へ搬出するための受け渡し口を備え、搬送ロボットは、受け渡し口を介して隣接する自動保管モジュール間で物品の搬送を可能とするように構成される。
第1項に記載の自動保管モジュールによれば、搬送ロボットが格納されたロボット格納部の周囲に、物品を収納する収納部が多段に積層された保管庫が複数配設されている。そして保管庫のうち少なくとも1つは受け渡し口を備えており、受け渡し口を介して複数個の自動保管モジュールを隣接させることによって、隣接する自動保管モジュール間で物品の搬送が可能となる。
隣接された複数の自動保管モジュール間で物品の搬送を可能とすることにより、複数の自動保管モジュールの全体を1つの自動保管システムとして運用できる。そのため、自動保管モジュールの数を増減させることによって、自動保管システム全体において収納可能な物品の数を任意に増減できる。そのため、自動保管モジュールによって構成される自動保管システムの拡大および縮小を容易に実行できる。
また、特許文献1に記載されるような自動保管システムでは、1つの搬送ロボットが全ての収納部へと移動して物品を取り出す。そのため、搬送ロボットは特に水平方向へ速く動く必要があるので出力が高い大型のモータを必要とする。一方、第1項に記載の自動保管モジュールでは、自動保管モジュールの各々が搬送ロボットを備え、各々の搬送ロボットがリレー方式で物品を受け渡すことにより、隣接する自動保管モジュール間で物品を搬送させる。
よって、搬送ロボットに比較的小型のモータを配設する場合であっても、一端側に配置された自動保管モジュールから他端側に配置された自動保管モジュールへと物品を容易かつ迅速に搬送できる。そのため、各々の自動保管モジュールの小型化および低コスト化を実現できる。
さらに、物品を収納部に対して出し入れする搬送ロボットは、周囲が保管庫に囲まれているので、搬送ロボットの作動中に作業者が搬送ロボットと干渉するおそれがない。そのため、防護柵を例とする、搬送ロボットを外部から遮断させる設備が不要となるので、自動モジュールの大型化および複雑化を回避できる。
(第2項)また第1項に記載の自動保管モジュールにおいて、前記搬送ロボットは、前記自動保管モジュールの中心軸周りに回転する回転駆動機構と、前記保管庫に沿って昇降移動する昇降機構と、前記収納部に収納されている前記物品を掬い上げて前記物品を保持するフォーク部と、前記フォーク部を水平方向に移動させる水平駆動機構と、を備え、前記フォーク部は前記物品を前記受け渡し口から押し出す押し出し部を備え、前記押し出し部で前記物品を前記受け渡し口から押し出すことにより、前記物品は前記隣接する前記自動保管モジュール1の前記受け渡し口へと搬送される。
第2項に記載の自動保管モジュールによれば、搬送ロボットは、回転駆動機構による回転移動と、昇降機構による昇降移動と、フォーク部の水平移動とによって収納部から物品を取り出す。すなわち、搬送ロボット自体は水平移動を行う必要がない。そのため、大出力のモータを用いることなく収納部から物品を取り出すことができるので、搬送ロボットの小型化を容易に実現できる。
また、押し出し部で物品を押し出すことによって隣接する自動保管モジュールの受け渡し口へと当該物品を搬送する。そのため、フォーク部の水平移動距離を短縮できる。従って、フォーク部の大型化および複雑化をいずれも回避できる。
(第3項)また第1項または第2項に記載の自動保管モジュールにおいて、前記ロボット格納部および前記保管庫の各々は、底部に車輪を備える。
第3項に記載の自動保管モジュールによれば、ロボット格納部および保管庫の各々は、車輪によって容易に移動できる。そのため、自動保管モジュールの移設を容易に実行できる。
(第4項)また第1項ないし第3項のいずれかに記載の自動保管モジュールにおいて、前記ロボット格納部は正八角柱状に構成されており、前記ロボット格納部の周囲に配設された8つの前記保管庫を備えている。
第4項に記載の自動保管モジュールによれば、ロボット格納部は正八角柱状であるので、複数の自動保管モジュールをより整然と配置することができる。また、受け渡し口を介して隣接する自動保管モジュールへと物品を搬送するための経路を容易に設定できる。
さらに、ロボット格納部は正八角柱状であるので、搬送ロボットは収納部から大型の物品を取り出した状態であってもロボット格納部の内部における移動可能範囲を十分広く確保できる。よって、保管庫に配設する収納部をより大型化できる。従って、保管対象となる物品の大型化および増量化を実現できる。
(第5項)また第4項に記載の自動保管モジュールにおいて、前記ロボット格納部および5つの前記保管庫からなる第1ユニットと、3つの前記保管庫からなる第2ユニットとに分離可能に構成される。
第5項に記載の自動保管モジュールによれば、第1ユニットと第2ユニットとに分離することによって、第1ユニット側のロボット格納部へ外部から干渉可能となる。そのため、動作中は保管庫に囲繞されており干渉不可能であるロボット格納部に対して、各種メンテナンスを行うことが容易となる。また、自動保管モジュールを非対称に分離するので、ロボット格納部3の中央に配置される搬送ロボットが分離されることを回避できる。
(第6項)また請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の自動保管モジュールにおいて、前記自動保管モジュールを覆う断熱材と、前記断熱材で覆われた空間の内部を所定の温度に調節する温度調節機構と、を備える。
第6項に記載の自動保管モジュールによれば、断熱材と温度調節機構とによって、自動保管モジュールの内部全体を所定の温度に維持できる。そのため、保管対象である物品が温度変化によって劣化することを防止できる。
(第7項)また本実施形態に係る自動保管システムは、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の自動保管モジュールを複数備え、複数の前記自動保管モジュールの各々は、前記保管庫が備える前記受け渡し口を介して互いに前記物品を搬送可能となるように接続されており、前記自動保管モジュールのいずれかに収納されている前記物品を、前記複数の自動保管モジュールのうち選択された任意の前記自動保管モジュールへと搬送させるように前記搬送ロボットの各々を制御する搬送制御部を備える。
第7項に記載の自動保管システムによれば、隣接された複数の自動保管モジュール間で、搬送制御部によって物品の搬送を可能とする。すなわち、複数の自動保管モジュールの全体を1つの自動保管システムとして運用できる。そのため、自動保管モジュールの数を増減させることによって、自動保管システム全体において収納可能な物品の数を任意に増減できる。そのため、自動保管モジュールによって構成される自動保管システムの拡大および縮小を容易に実行できる。
また自動保管システムを工場などに搬入する場合、自動保管モジュールごとに工場の内部へ搬入し、搬入後に各々の自動保管モジュールを接続させて自動保管システムとすることができる。すなわち、自動保管システムを各々自動保管モジュールに分解した状態で搬入および搬出ができるので、工場の壁などを破壊する必要がない。よって、自動保管システムをフレキシブルに運用できる。
(第8項)また本実施形態に係る自動保管システムは、請求項6に記載の自動保管モジュールを複数備え、複数の前記自動保管モジュールの各々は、前記保管庫が備える前記受け渡し口を介して互いに前記物品を搬送可能となるように接続されており、前記自動保管モジュールのいずれかに収納されている前記物品を、前記複数の自動保管モジュールのうち選択された任意の前記自動保管モジュールへと搬送させるように前記搬送ロボットの各々を制御する搬送制御部と、前記温度調節機構の各々を独立に制御することにより、前記複数の自動保管モジュールの内部の温度をそれぞれ任意の温度に制御させる温度制御部と、を備える。
第8項に記載の自動保管システムによれば、自動保管システムを構成する複数の自動保管モジュールの温度は、温度制御部によってそれぞれ独立に調節される。そのため、自動保管システムにおいて、自動保管モジュールごとに異なる温度で物品を保管できる。また、搬送制御部の制御により、隣接された複数の自動保管モジュール間で物品が搬送される。よって、異なる温度に調節されている自動保管モジュール間で物品を搬送することにより、自動保管システム内で物品に温度変化を与えることができる。従って、自動保管システムにおける物品の運用方法をより多様化できる。
<他の実施形態>
なお、今回開示された実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲、並びに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。例として、本発明は下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例において、ロボット格納部3は正八角柱状に限られない。一例として図29に示すように、ロボット格納部3は正六角柱状であってもよい。この場合、右上において点線で示されている自動保管モジュール1は、正六角柱状のロボット格納部3
と、当該ロボット格納部3の周囲に隣接配置されている6つの保管庫2とを備えている。なお、保管庫2はいずれも受け渡し口11を備えるものとする。
図29において示されている自動保管システム51は、変形例に係る5つの自動保管モジュール1が受け渡し口11を介して互いに接続されている。すなわち、全体として正六角形柱状である5つの自動保管モジュール1を隣接させることにより、自動保管ユニット52が形成されている。自動保管モジュール1が全体として正六角柱状であるので、自動保管モジュール1の収納部5に収納されているトレイ9の搬送方向は前後左右に限定されない。すなわち搬送経路G4に沿って斜め方向にトレイ9を搬送できる。従って、作業者Fが所望の自動保管モジュール1へとトレイ9を搬送させる際に、搬送に要する時間をより短縮化できる。
なお、ロボット格納部3の形状の他の例として、三角柱状、四角柱状、六角柱状などの多角柱状が挙げられる。
(2)上述した実施例において、搬送ロボット15は第4のステップにおいて自動保管モジュール1A側の搬送通路13にトレイ9を載置する。そして第5のステップにおいて搬送ロボット15は押し出し部44でトレイ9の突起部29を押し出すことによって、トレイ9を隣接する自動保管モジュール1B側の搬送通路13へと移動させている。しかし、隣接する自動保管モジュール1の間でトレイ9を搬送する過程はこれに限られない。
隣接する自動保管モジュール1の間でトレイ9を搬送する構成の他の例として、図30に示すように、搬送ロボット15においてスライド板35を複数積層させた多段スライド式に構成し、水平方向におけるスライド板35の移動可能距離を長くする構成が挙げられる。この場合、スライド板35の各々を水平移動させることにより、隣接する自動保管モジュール1Bの搬送通路13にトレイ9を直接載置させることができる。また、隣接する自動保管モジュール1の間でトレイ9を搬送する構成はこれらに限られることはなく、搬送ロボット15同士の間で直接トレイ9を受け渡ししてもよい。
(3)上述した実施例において、搬送ロボット15はフォーク部43によってトレイ9を掬い上げるように保持しているが、トレイ9を保持する構成はこれに限られない。他の構成の例として、搬送ロボット15がトレイ9を把持する構成、または搬送ロボット15がトレイ9を吸着保持する構成などが挙げられる。
(4)上述した実施例において、トレイ9の形状および構成は適宜変更して良い。一例として、トレイ9は突起部29を備える構成に限ることはなく、突起部29を有しないトレイ9を用いてもよい。突起部29を有しないトレイ9を用いる場合、搬送ロボット15の押し出し部44はトレイ9の胴部27を押圧することによってトレイ9を押し出して移動させることができる。
1 …自動保管モジュール
3 …保管庫
3 …ロボット格納部
4 …支柱
5 …収納部
7 …車輪
9 …トレイ(物品)
11 …受け渡し口
13 …搬送通路
15 …搬送ロボット
17 …ボールねじ
18 …モータ
19 …支柱
21 …回転軸
23 …車輪
24 …架台
25 …架台
26 …モータ
27 …胴部
28 …底部
29 …突起部
30 …凹部
31 …ベース板
33 …レール
35 …スライド板
37 …モータ
43 …フォーク部
44 …押し出し部
51 …自動保管システム
52 …自動保管ユニット
53 …入力部
55 …制御部(搬送制御部、温度制御部)
57 …凹部
59 …ナット
63 …ボルト
71 …断熱材
73 …温度調節ユニット(温度調節機構)
101 …第1ユニット
102 …第2ユニット

Claims (9)

  1. 複数個の自動保管モジュールを隣接させることで、隣接する前記自動保管モジュール間で物品の搬送が可能になる自動保管ユニットを形成するように構成された自動保管モジュールであって、
    前記自動保管モジュールは、
    物品を収納する収納部が多段に積層された保管庫と、
    複数の前記保管庫が周囲に配設され、前記収納部の各々に対して前記物品を出し入れする搬送ロボットが格納されたロボット格納部とを備え、
    前記保管庫のうち少なくとも1つは、作業者が前記物品の取り出しに用いる受け渡し口を備え、
    前記搬送ロボットは、前記受け渡し口を介して隣接する前記自動保管モジュールの前記受け渡し口に対して前記物品を搬送するように構成される自動保管モジュール。
  2. 請求項1に記載の自動保管モジュールにおいて、
    前記搬送ロボットは、
    前記自動保管モジュールの中心軸周りに回転する回転駆動機構と、
    前記保管庫に沿って昇降移動する昇降機構と、
    前記収納部に収納されている前記物品を掬い上げて前記物品を保持するフォーク部と、
    前記フォーク部を水平方向に移動させる水平駆動機構と、
    を備え、
    前記フォーク部は前記物品を前記受け渡し口から押し出す押し出し部を備え、前記押し出し部で前記物品を前記受け渡し口から押し出すことにより、前記物品は前記隣接する前記自動保管モジュールの前記受け渡し口へと搬送される自動保管モジュール。
  3. 複数個の自動保管モジュールを隣接させることで、隣接する前記自動保管モジュール間で物品の搬送が可能になる自動保管ユニットを形成するように構成された自動保管モジュールであって、
    前記自動保管モジュールは、
    物品を収納する収納部が多段に積層された保管庫と、
    複数の前記保管庫が周囲に配設され、前記収納部の各々に対して前記物品を出し入れする搬送ロボットが格納され、内部空間を有するロボット格納部とを備え、
    前記保管庫のうち少なくとも1つは、前記物品を前記内部空間に搬入し、前記物品を前記内部空間の外部へ搬出するための受け渡し口と、
    前記内部空間と前記受け渡し口とを接続する搬送通路と、を備え、
    前記搬送ロボットは、前記収納部に収納されている前記物品を保持し、前記搬送通路における所定位置に当該物品を載置するフォーク部と、前記搬送通路における所定位置に載置された前記物品を前記受け渡し口の方に押し出す押し出し部と、を備え、前記押し出し部で前記物品を前記受け渡し口から押し出すことにより、前記物品は前記隣接する前記自動保管モジュールの前記受け渡し口へと搬送される自動保管モジュール。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の自動保管モジュールにおいて、
    前記ロボット格納部および前記保管庫の各々は、底部に車輪を備える自動保管モジュール。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の自動保管モジュールにおいて、
    前記ロボット格納部は正八角柱状に構成されており、
    前記ロボット格納部の周囲に配設された8つの前記保管庫を備えている自動保管モジュール。
  6. 請求項5に記載の自動保管モジュールにおいて、
    前記ロボット格納部および5つの前記保管庫からなる第1ユニットと、3つの前記保管庫からなる第2ユニットとに分離可能に構成される自動保管モジュール。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の自動保管モジュールにおいて、
    前記自動保管モジュールを覆う断熱材と、
    前記断熱材で覆われた空間の内部を所定の温度に調節する温度調節機構と、
    を備える自動保管モジュール。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の自動保管モジュールを複数備え、
    複数の前記自動保管モジュールの各々は、前記保管庫が備える前記受け渡し口を介して互いに前記物品を搬送可能となるように接続されており、
    前記自動保管モジュールのいずれかに収納されている前記物品を、複数の前記自動保管モジュールのうち選択された任意の前記自動保管モジュールへと搬送させるように前記搬送ロボットの各々を制御する搬送制御部を備える自動保管システム。
  9. 請求項7に記載の自動保管モジュールを複数備え、
    複数の前記自動保管モジュールの各々は、前記保管庫が備える前記受け渡し口を介して互いに前記物品を搬送可能となるように接続されており、
    前記自動保管モジュールのいずれかに収納されている前記物品を、複数の前記自動保管モジュールのうち選択された任意の前記自動保管モジュールへと搬送させるように前記搬送ロボットの各々を制御する搬送制御部と、
    前記温度調節機構の各々を独立に制御することにより、複数の前記自動保管モジュールの内部の温度をそれぞれ任意の温度に制御させる温度制御部と、を備える自動保管システム。
JP2020077485A 2020-04-24 2020-04-24 自動保管モジュールおよび自動保管システム Active JP7420350B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020077485A JP7420350B2 (ja) 2020-04-24 2020-04-24 自動保管モジュールおよび自動保管システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020077485A JP7420350B2 (ja) 2020-04-24 2020-04-24 自動保管モジュールおよび自動保管システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021172491A JP2021172491A (ja) 2021-11-01
JP7420350B2 true JP7420350B2 (ja) 2024-01-23

Family

ID=78278638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020077485A Active JP7420350B2 (ja) 2020-04-24 2020-04-24 自動保管モジュールおよび自動保管システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7420350B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114701798A (zh) * 2022-03-31 2022-07-05 河南云迹智能技术有限公司 一种多层自动送物机器人

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5277534A (en) 1992-01-23 1994-01-11 Storage Technology Corporation Expandable magnetic tape cartridge storage system
JP2001348105A (ja) 2000-06-07 2001-12-18 Moriguchi Katsura 高層倉庫
JP2009062604A (ja) 2007-09-10 2009-03-26 Tokyo Electron Ltd 真空処理システムおよび基板搬送方法
JP2009545171A (ja) 2006-07-25 2009-12-17 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 八角形搬送チャンバ
US20110172807A1 (en) 2008-04-17 2011-07-14 Teradyne, Inc. Enclosed Operating Area for Storage Device Testing Systems
JP2014218323A (ja) 2013-05-07 2014-11-20 株式会社椿本チエイン 冷凍保管装置
JP2015524374A (ja) 2012-08-06 2015-08-24 デマティック アカウンティング サービシーズ ゲーエムベーハー 保管設備からの運搬ユニットを提供するための方法
JP2017105631A (ja) 2015-12-08 2017-06-15 天津慧尊科技▲発▼展有限公司 自動倉庫システム及び自動保管方法
CN115303686A (zh) 2022-07-15 2022-11-08 苏州派迅智能科技有限公司 一种高速高精塔式智能料仓

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50138578A (ja) * 1974-04-26 1975-11-05
JP2996082B2 (ja) * 1993-12-01 1999-12-27 株式会社ダイフク 建物内収納庫
ES1136880Y (es) * 2015-02-10 2015-05-19 Sist S Kern S A U Terminal automatizado para almacenar mercancias

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5277534A (en) 1992-01-23 1994-01-11 Storage Technology Corporation Expandable magnetic tape cartridge storage system
JP2001348105A (ja) 2000-06-07 2001-12-18 Moriguchi Katsura 高層倉庫
JP2009545171A (ja) 2006-07-25 2009-12-17 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 八角形搬送チャンバ
JP2009062604A (ja) 2007-09-10 2009-03-26 Tokyo Electron Ltd 真空処理システムおよび基板搬送方法
US20110172807A1 (en) 2008-04-17 2011-07-14 Teradyne, Inc. Enclosed Operating Area for Storage Device Testing Systems
JP2015524374A (ja) 2012-08-06 2015-08-24 デマティック アカウンティング サービシーズ ゲーエムベーハー 保管設備からの運搬ユニットを提供するための方法
JP2014218323A (ja) 2013-05-07 2014-11-20 株式会社椿本チエイン 冷凍保管装置
JP2017105631A (ja) 2015-12-08 2017-06-15 天津慧尊科技▲発▼展有限公司 自動倉庫システム及び自動保管方法
CN115303686A (zh) 2022-07-15 2022-11-08 苏州派迅智能科技有限公司 一种高速高精塔式智能料仓

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021172491A (ja) 2021-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020100507A (ja) 保管・出庫システム
EP1348646B1 (en) An automatic store
US7780392B2 (en) Horizontal array stocker
EP1975627B1 (en) Stacker for microplates
WO2009150684A1 (en) Device and method used to pick up handle and store packages in an automated warehouse
JPH0798569B2 (ja) 立体自動仕分け装置
JP7420350B2 (ja) 自動保管モジュールおよび自動保管システム
JP2023519607A (ja) 隔離筐体内に保管タワーを有する自動保管システム
CN112262083B (zh) 具有存取点的输送系统和存取输送系统的存取点的方法
JP6987607B2 (ja) 収納装置及び物品移送方法
US20240025642A1 (en) Transporting Device and Storage System
JP2022019867A (ja) 保持ハンド及び物品収納方法
JPS59217502A (ja) 自動倉庫及びその使用方法
JP4023589B2 (ja) 自動倉庫設備
KR101702901B1 (ko) 베어 스토커용 자동 취급 버퍼
JP2003164509A (ja) 凍結乾燥手段を備えた薬液充填システム
US20220250841A1 (en) Advanced warehouse and logistic systems using autonomous mobile lift robots
JP2002193409A (ja) 自動倉庫及び入出庫方法
JP3060067B2 (ja) 物品の荷揃え方法
KR20240011829A (ko) 그리드 프레임워크 구조체
NO346975B1 (en) Automated storage and retrieval system comprising a transfer column with side opening with blocker and method of operating blocker
NO20211378A1 (ja)
JPH0632883Y2 (ja) 回転棚に対する入出庫装置
CN112678389A (zh) 智能存储装置和智能仓储系统
WO2023006979A1 (en) Method and system for transporting and organising goods

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7420350

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150