JP2001348105A - 高層倉庫 - Google Patents

高層倉庫

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JP2001348105A
JP2001348105A JP2000170508A JP2000170508A JP2001348105A JP 2001348105 A JP2001348105 A JP 2001348105A JP 2000170508 A JP2000170508 A JP 2000170508A JP 2000170508 A JP2000170508 A JP 2000170508A JP 2001348105 A JP2001348105 A JP 2001348105A
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machine
rise
article
warehouse
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JP2000170508A
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English (en)
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Yaichiro Moriguchi
弥一郎 森口
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MORIGUCHI KATSURA
Original Assignee
MORIGUCHI KATSURA
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な物品保管形態が実現できるのみなら
ず、大型・重量物の物品でも出し入れを速やかに行うこ
とができ、比較的狭い敷地スペースを有効に利用できる
高層倉庫を提供する。 【解決手段】 保管対象物2を置く保管用スペース3が
複層に重なる高層保管部4が、保管対象物2を保管用ス
ペース3の外から内へ搬入すると共に保管中の保管対象
物2を保管用スペース3の内から外へ搬出可能な物品搬
送機械5を囲むように構築されていて、物品搬送機械5
の向きを水平面内で変更させる機械向き変更手段6と、
物品搬送機械5の垂直方向の位置を変化させる機械高さ
変更手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高層倉庫に関し、詳
しくは、保管対象物を置く保管用スペースが複層に積み
重なっていて、適切な物品保管形態が実現できることに
加えて、保管対象物の出し入れを速やかに行える高層倉
庫に関する。
【0002】
【従来の技術】物品を保管する倉庫として、敷地の割に
収納容量を大きくした、いわゆる立体倉庫が重宝されて
いる。立体倉庫は、倉庫内に多段式の物品保管棚(保管
用スペースの1種)を何本も平行に配置すると共に、保
管棚の間に物品搬送機械を走行させるようになってい
る。このような多段式の物品保管棚であると、保管容積
が大きくなる上、保管棚の間を走行する物品搬送機械に
より物品の出し入れを速やかに行えるなど、利便性が高
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の倉庫には、土地の形によっては適切な物品保管形態
が実現できないという問題や、物品の大きさ・重量によ
っては物品の出し入れが速やかに行えないという問題が
ある。
【0004】例えば、略正方形の土地の場合、長方形の
土地に比べると一辺の長さが短めとなるので、物品保管
棚の各列の長さは短めとなり、勢い物品搬送機械の走行
距離も短くなって、1台の物品搬送機械が物品を出し入
れする受持ち範囲が狭く、適切な物品保管形態が実現で
きない。又、物品が大型・重量物の場合、物品搬送機械
も大型・重装備の機械となるが、平行に並ぶ物品保管棚
の間には大型・重装備の機械を据えつけられる十分な広
さがないので、物品保管棚の間に物品搬送機械を走らせ
ること自体が難しく、速やかな物品の出し入れが実現で
きない。
【0005】そこで、本発明の目的は、適切な物品保管
形態が実現できるのみならず、大型・重量物の物品でも
出し入れを速やかに行うことができ、比較的狭い敷地ス
ペースを有効に利用できる高層倉庫を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は各請求項記載
の発明により達成される。すなわち、本発明の高層倉庫
の特徴構成は、保管対象物を置く保管用スペースが複層
に重なる高層保管部が、前記保管対象物を前記保管用ス
ペースの外から内へ搬入すると共に保管中の保管対象物
を前記保管用スペースの内から外へ搬出可能な物品搬送
機械を囲むように構築されていて、前記物品搬送機械の
向きを水平面内で変更させる機械向き変更手段と、前記
物品搬送機械の垂直方向の位置を変化させる機械高さ変
更手段と、を備えていることにある。
【0007】このように構成されると、複層に重なった
保管用スペースが物品搬送機械の周りを囲んでおり、保
管スペースに物品を出し入れしようとする際は、物品出
し入れ対象の保管スペースの高さまで物品搬送機械の垂
直方向の位置が変化させられると共に、物品出し入れ対
象の保管スペースに物品搬送機械の向きが合うように変
更された後、物品搬送機械により、保管する物品が保管
用スペースの外から保管用スペースの内へ搬入されて置
かれるか、或いは保管中の物品が保管用スペースの内か
ら外へ搬出されることになる。
【0008】したがって、この高層倉庫によれば、保管
用スペースが複層に重なる高層保管部により、物品を収
容するための容積は十分確保されるのみならず、略正方
形の土地の場合でも、土地の周辺域に高層保管部を配置
して物品搬送機械の周りに高く積層された保管用スペー
スから速やかに物品の出し入れが可能になるので、1台
当たりの物品搬送機械が物品を出し入れする受持ち範囲
が広く、適切な物品保管形態を実現することができる。
従来技術の場合、平行に並ぶ物品保管棚の間には大型・
重装備の物品搬送機械を据えつけられるような十分な広
さはないが、本発明の高層倉庫の場合、物品搬送機械は
保管用スペースに囲まれた中心部に設置されるので、大
型・重装備の物品搬送機械でも据え付け可能なスペース
を確保可能となり、その結果、大型・重量物の物品でも
速やかに出し入れすることができる。
【0009】前記機械向き変更手段は、前記物品搬送機
械が設置されている機械設置床を水平面内で回転させる
ことにより前記物品搬送機械の向きを変更可能に構成さ
れていることが好ましい。
【0010】このように構成されると、機械設置床が水
平面で回転して物品搬送機械の向きが変わるので、物品
搬送機械を水平面で回転させなくても済むので都合がよ
い。尚、本明細書中において水平面とは、略水平面を含
む概念として用いる。
【0011】前記機械向き変更手段は、前記物品搬送機
械自体を水平面で回転させることにより、前記物品搬送
機械の向きを変更可能に構成されていることが好まし
い。
【0012】このように構成されると、物品搬送機械自
体が水平面で回転して機械の向きが変わるので、重い機
械設置床を回転させる必要がなくなり、物品搬送機械の
向きを楽に変えられる。
【0013】前記機械高さ変更手段は、前記物品搬送機
械が設置されている機械設置床を昇降させることにより
前記物品搬送機械の垂直方向の位置を変更可能に構成さ
れていることが好ましい。
【0014】このように構成されると、機械設置床が昇
降して物品搬送機械の垂直方向の位置が変わるので、物
品搬送機械の方は機械設置床に対しては昇降させなくて
も済む。
【0015】前記機械高さ変更手段は、前記物品搬送機
械自体を昇降させることにより物品搬送機械の垂直方向
の位置を変更可能に構成されていることが好ましい。
【0016】このように構成されると、物品搬送機械自
体が昇降して物品搬送機械の垂直方向の位置が変わるの
で、重い機械設置床を昇降させる必要がなくなり、物品
搬送機械の垂直方向の位置を楽に変えられて都合がよ
い。
【0017】前記高層保管部は、保管用スペースが地下
方向にも設けられていることが好ましい。
【0018】このように構成されると、地下も保管用ス
ペースとして使用できるので保管スペースを拡大でき、
土地が物品の保管により十分に活用されることになる。
【0019】前記高層保管部は、全体形状が略円柱状で
あることが好ましい。
【0020】このように構成されると、敷地が略正方形
をしていも、高層保管部の全体形状が、正方形に略内接
して有効面積を広く確保できる略円柱状であるので、物
品の保管により十分に土地の有効活用ができる。尚、略
円柱状には、多角形状も含まれる。
【0021】前記高層保管部内には、同一高さにおいて
周方向に沿って連続する保管用スペースが配設されてい
ると共に、この保管用スペースと前記高層保管部の地上
階との間で、前記保管対象物を運搬する物品運搬手段が
前記高層保管部を貫通して設置されていることが好まし
い。
【0022】このように構成されると、同一高さにおい
て周方向に沿って連続する環状の保管用スペースがあっ
て、この環状の保管用スペースに物品運搬手段により保
管対象物が高層保管部の内を通って出し入れできるの
で、物品搬送機械による他の保管用スペースに対する物
品の出し入れと平行して環状の保管用スペースに対する
物品の出し入れが行える。
【0023】前記高層保管部の内側には前記物品搬送機
械が複数台配設されていて、各物品搬送機械が前記高層
保管部の保管用スペースを縦割りで分担して物品の出し
入れを行うよう構成されていることが好ましい。
【0024】このように構成されると、物品搬送機械が
複数台配設されているので、高層保管部の大型化が図
れ、物品の収容容積を十分に確保することができる。
【0025】本発明の高層倉庫は、前記保管対象物が農
産物、化学薬品、工業原料であって、保管により前記保
管対象物が備蓄される備蓄用倉庫として機能するもので
あることが好ましい。
【0026】このように構成されると、高層保管部内に
農産物、化学薬品、工業原料を多量に備蓄することがで
きる。
【0027】本発明の高層倉庫は、前記保管対象物が被
熟成処理物であって、保管により前記保管対象物が熟成
される熟成用倉庫とし機能するものであることが好まし
い。
【0028】このように構成されると、高層保管部内で
被熟成処理物を多量に熟成させることができて都合がよ
い。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照して詳細に説明する。
【0030】〔第1実施形態〕図1は、第1実施形態の
高層倉庫1の内部を示す横(水平)断面図、図2はこの
高層倉庫1の内部を示す縦(垂直)断面図、図3は高層
倉庫1の外観を示す正面図である。
【0031】この高層倉庫1は、図1〜図3に示すよう
に、保管対象物2を置いておく保管用スペース3が、幾
層にも高く積み重ねられた高層保管部4が、保管用スペ
ース3に対して保管対象物2を出し入れする物品搬送機
械5を取り囲むようにして構築されている。物品搬送機
械5は、保管する保管対象物2を保管用スペース3の外
から保管用スペース3の内へ搬入すると共に、保管中の
保管対象物2を保管用スペース3の内から外へ搬出する
ための機械である。
【0032】高層保管部4の内には、図1に矢印RAで
示すように、電気モータやギヤ等により物品搬送機械5
自体を水平面で360°回転させる機械向き変更部6
と、図2に矢印RBで示すように、物品搬送機械5を設
置した機械設置床7を巻上機やワイヤ及びカウンターウ
エイトを使ったエレベータ方式で上下(垂直)方向に昇
降させる床昇降部8とが設けられている。そして、機械
向き変更部6により物品搬送機械5が水平回転すると物
品搬送機械5の向きが変わる構成となっていると共に、
円形の機械設置床7が昇降すると物品搬送機械5の上下
(垂直)方向の位置が変わる構成となっている。更に、
この高層倉庫1の場合は、図1に矢印RCで示すよう
に、物品搬送機械5を円形の機械設置床7の半径方向に
往復移動させることができる構成にもなっている。
【0033】図1では、保管対象物2がパレットP上に
載置されて、パレットPごと保管用スペース3に移動さ
れるようになっており、保管対象物2はパレットPに載
置されたまま保管される。つまり、物品搬送機械5の先
端のアーム相当部分が、保管用スペース3を構成する棚
に形成されている溝に挿入されると共に、機械設置床7
を幾分下方に下げて物品搬送機械5を下げることによ
り、パレットPは保管用スペース3の棚上に載置される
ことになる。このパレットPは必ずしも必要ではない
が、これを用いると、種々の形状を有する保管対象物2
の出し入れを円滑かつ確実に行うことができて都合がよ
い。
【0034】一方、高層保管部4の地上階では、図3に
示すように、高層保管部4に物品を運び入れたり、高層
保管部4から物品を運び出したりするための開閉シャッ
ター付き物品搬出入口4Aや、作業員が出入りするため
の開閉扉付き出入口4Bが表側に設けられており、各出
入口4A,4Bのある箇所は、保管対象物2や作業員の
出入りの妨げになるので、保管用スペース3が設けられ
ていない。他方、高層保管部4の屋根裏には、床昇降部
8用の巻上機、照明用・空調用の各種機械、受電設備な
どが必要に応じて据え付けられ、さらに高層保管部4の
屋根には換気孔や採光用窓なども必要に応じて設けられ
る。
【0035】更に、保管用スペース3どうしの間は、温
調設備の配管、吸排気用配管、電気配線などを配置する
設備室Wとすることができる。又、保管用スペース3に
収納される物品が、臭気を発するような場合には、保管
用スペース3とそれ以外を隔離するエアーカーテン設備
を備えていてもよく、図1に示すようなエアー吹き出し
ノズルAを機械設置床7を取り囲むように設置してもよ
い。
【0036】高層倉庫1の保管対象物2としては、梱包
されたり、袋詰めされている農産物(米,茶,砂糖な
ど)、化学薬品、工業原料などが挙げられる。農産物、
化学薬品、工業原料の場合は高層倉庫1での保管により
物品が備蓄されるので備蓄用倉庫となる。また、高層倉
庫1の保管対象物2として被熟成処理物も挙げられる。
被熟成処理物の場合は、高層倉庫1での保管により物品
が熟成されることになるので熟成用倉庫となる。被熟成
処理物としては、畜糞を昆虫幼虫に食させて無害化する
時の昆虫幼虫と畜糞を入れた昆虫バイオ処理用トレー
や、野菜などの漬物材料を仕込んだ桶、熟成まで保管さ
れる果物などが挙げられる。
【0037】つぎに、上記高層倉庫1における保管対象
物2の出し入れ方法について述べる。まず、保管対象物
2を保管用スペース3に運び入れる作業方法を、以下に
説明する。
【0038】(a) 物品出入り口4Aから、高層保管
部4の内側の機械設置床7に保管する保管対象物2を運
び込み載置する。
【0039】(b) 床昇降部8により、円形の機械設
置床7を保管対象物2及び物品搬送機械5ごと、保管対
象物2を保管する保管用スペース3の高さまで上昇させ
る。
【0040】(c) 機械向き変更部6により、物品搬
送機械5を水平面で回転させてその向きを、保管対象物
2を保管する保管用スペース3に位置合わせする。
【0041】(d) 物品搬送機械5を機械設置床7の
半径方向に進出させて、先端側を保管用スペース3内に
突っ込む。
【0042】(e) 物品搬送機械5を始動して、物品
搬送機械5に保管対象物2を載せて保管用スペース3の
内に次々と送り込んで置く。
【0043】(f) 全物品が送り込めたら、物品搬送
機械5を機械設置床7の半径方向に後退させて、先端側
を保管用スペース3から外に出す。
【0044】(g) 床昇降部8により機械設置床7を
物品搬送機械5ごと地上階まで降ろすと、保管対象物2
を運び入れ作業は終了する。
【0045】ついで、保管対象物2を保管用スペース3
から運び出す方法を説明する。
【0046】(h) 床昇降部8により、機械設置床7
を物品搬送機械5ごと、取り出すべき保管対象物2が置
かれている保管用スペース3の高さまで上昇させる。
【0047】(i) 機械向き変更部6により、物品搬
送機械5を水平面で回転させて機械の向きを保管対象物
2が置かれている保管用スペース3に合わせる。
【0048】(j) 物品搬送機械5を機械設置床7の
半径方向に進出させて、先端側を保管用スペース3の内
に突っ込む。
【0049】(k) 物品搬送機械5を始動して、物品
搬送機械5に保管対象物2を載せて保管用スペース3か
ら外へ次々と送り出すと共に、出てきた保管対象物2を
機械設置床7の上に置く。
【0050】(l) 全物品が取り出せたら、物品搬送
機械5を機械設置床7の半径方向に後退させて、先端側
を保管用スペース3から外に出す。
【0051】(m) 床昇降部8により、機械設置床7
を保管対象物2及び物品搬送機械5ごと地上階まで降ろ
す。
【0052】(n) 物品出入り口4Aから高層保管部
4の外へ保管対象物2を運び出すと、運び出し作業は終
了する。
【0053】このように本実施形態の高層倉庫1では、
バッチ式で保管対象物2を出し入れするようになってい
るので、物品の保管が一定期間継続する備蓄用物品や熟
成用物品のための倉庫に向いている。尚、この実施形態
の高層倉庫の外観は八角形状に形成されているが、更
に、多角形状であってもよく、又、円形の機械設置床7
に対面する内側の形状も、機械設置床7に等距離で対面
するように円周状としてもよい。
【0054】〔第2実施形態〕図4〜7を参照して、本
発明の第2実施形態に係る高層倉庫1を説明する。第1
実施形態の場合は、物品搬送機械5が水平面で回転して
機械の向きが変わると共に、機械設置床7が上下して物
品搬送機械5の高さ位置が変わる構成であったが、第2
実施形態の場合は、図4に示すように、物品搬送機械
5’自体が上下して機械の高さ位置が変わると共に、機
械設置床7が水平面で回転して物品搬送機械5’の向き
が変わるよう構成されていると共に、物品搬送機械5’
の構成が幾分異なる他は、第1実施形態と実質的に同じ
構成であるので、共通する構成の説明は省略し、相違す
る構成について説明する。
【0055】即ち、第2実施形態の高層倉庫1では、物
品搬送機械5’の水平送り部9と垂直送り部10を備え
ていて、矢印RDで示すように、水平送り部9の方が上
下することにより機械の高さ位置が変わり、機械設置床
7は設置床の中心点を通る垂直軸7Aを回転軸として回
転することで物品搬送機械5’の向きが変わる。
【0056】水平送り部9は駆動ローラ式コンベア9a
を備えており、垂直ガイド9bに案内されながら上下に
往復移動するサポートピース9cにコンベア9aが支持
されていて、サポートピース9cの上下移動に伴ってコ
ンベア9aが上下に移動する構成となっている。
【0057】垂直送り部10は、フリーローラ式コンベ
ア10aと後端が直角に上方へ少し折れ曲がった2本の
載置移送プレート10bとを備え、フリーローラ式コン
ベア10aの方は最上階の保管用スペース3の高さに固
定設置されていると共に、このコンベア10aを挟んで
平行配置された2本の載置移送プレート10bが平行状
態を保ったままで、矢印REで示すように、地上階とフ
リーローラ式コンベア10aの高さの間を昇降するのに
加え、さらに2本の載置移送プレート10bが、矢印R
Fに示すように、保管対象物2の長さ分だけ水平方向に
移動する構成となっている。より具体的には、垂直ガイ
ド10cに案内されながら上下に往復移動する昇降ブロ
ック10dに固定された水平ガイド10eによって案内
されながら水平方向に往復移動する進退ブロック10f
に各載置移送プレート10b,10bが水平状態で取り
付けられた構成となっている。
【0058】そして、保管対象物2を入れる際は、図4
に一点鎖線で示すように、地上階において保管対象物2
を1つだけ載置移送プレート10bの後端一杯の位置に
載せてから、コンベア10aの高さまで上昇させた後、
載置移送プレート10bを保管対象物2の長さLaだけ
進出させる。そうすると、図5(a)に示すように、載
置移送プレート10bの上に載っていた保管対象物2
は、図5(b)に示すように、コンベア10aの方に乗
り移る。同様にして、継続的に2回、3回と行うと、各
保管対象物2は先に載った保管対象物2を前に押しなが
らコンベア10aの方に次々と乗り移る。
【0059】図6(a)に示す4回目になると、図6
(b)に示すように、載置移送プレート10bの進出に
伴って4回目の保管対象物2がコンベア10aの方に乗
り移ると同時に最初の保管対象物2は載置移送プレート
10bの前端部に乗り移る。そして、載置移送プレート
10bを進出状態のまま下降させると、駆動ローラ式コ
ンベア9aを通り抜ける際に、図6(c)に示すよう
に、載置移送プレート10bの前端部に載った保管対象
物2が駆動ローラ式コンベア9aの上に置き去りにされ
るようにして乗り移ると共に、駆動ローラ式コンベア9
aによって前方へ送られて保管用スペース3内へ送り込
まれる。以後、同様にして残りの保管対象物2が地上階
から保管用スペース3内に送り込まれる。
【0060】逆に、保管対象物2を出す際は、保管用ス
ペース3の内から駆動ローラ式コンベア9aに載って送
り出されてくる保管対象物2が、図7(a)に示すよう
に、上昇して来た載置移送プレート10bの前端部に掬
い持ち上げられるようにして乗り移った後、図7(b)
に示すように、フリーローラ式コンベア10aの高さま
で持ち上げられてから、図7(c)に示すように、載置
移送プレート10bが保管対象物2の長さLaだけ後退
すると、載置移送プレート10bの前端部に乗った保管
対象物2がコンベア10aに乗り移ると共にコンベア1
0aから保管対象物2が1個だけ載置移送プレート10
bの後端部に押し出されて乗り移る。後は、載置移送プ
レート10bが保管対象物2を後端部に載せたまま地上
階まで下降する。以後、同様にして保管用スペース3の
内に残っている保管対象物2が地上階へ降ろされる。
【0061】〔別実施の形態〕 (1) 高層倉庫1に用いられる物品搬送機械として
は、図8に示すように、機械設置床7の中心に垂直に立
設されたガイド用ネジ軸11とネジ結合してネジ軸11
の回転に伴って上下方向に移動させられて機械の高さ位
置が変わると共に、先端にフォーク13が取り付けられ
た伸縮自在のアーム14を備えていて、無人運転または
有人運転でフォーク13を動かして保管対象物2を保管
用スペース3に対して出し入れする物品搬送機械12が
用いられるものあってもよい。
【0062】また、ネジ軸11が中心軸を回転軸として
回るように構成してもよく、その場合、ネジ軸11の回
転により物品搬送機械12が水平面で回転して機械の向
きも変わる構成となる。このような倉庫も、機械設置床
7の高さ・向きを変える必要がない特徴をもつ別実施の
形態として採用可能である。
【0063】(2) 高層倉庫において、物品搬送機械
が設置された機械設置床を昇降させることにより機械の
高さ位置を変えると共に、機械設置床を水平面で回転さ
せることによって機械の向きを変えるよう構成してもよ
い。このようにすると、物品搬送機械自体の高さ・向き
を変える必要がないので都合がよい。
【0064】(3) 高層倉庫において、図9にその内
部平面構造を示すように、同一高さにおいて周方向に沿
って連続する円環状の保管用スペース3’を設けると共
に、この保管用スペース3’と高層保管部4の地上階の
間で保管対象物2を運搬するエレベータ式の物品運搬リ
フト15を高層保管部4を貫通するようにして設け、リ
フト15により、保管用スペース3’へ保管対象物2を
持ち込んだり、保管用スペース3’から保管対象物2を
持ち出したりできるように構成されてもよい。この高層
倉庫の場合、物品運搬リフト15が高層保管部4を貫通
して設置されているので、物品搬送機械5による他の保
管用スペース3に対する保管対象物2の出し入れと平行
して、物品運搬リフト15による保管用スペース3’に
対する保管対象物2の出し入れが行えるので、極めて便
利である。
【0065】そして、図9に示す高層保管部4の円環状
の保管用スペース3’の場合、床面には、大小の台車1
6,17を走行させる線路18,19の各レール18
a,19aが円周方向に沿って同心円状に敷設されてお
り、保管する保管対象物2を載せた台車16,17は物
品運搬リフト15で保管用スペース3’の高さまで上昇
した後、線路18,19に乗り移って保管用スペース
3’をスムースに移動して適当な位置に止まって保管対
象物2を置く。逆に、保管用スペース3’の内で保管済
の保管対象物2を載せた台車16,17は線路18,1
9からリフト15に乗り移り地上階へ下がってゆける構
成となっている。この場合、作業者が台車を押し引きし
てもよいし、各台車に駆動モータを取り付けておき、遠
隔指示操作などにより自走させるようにしてもよい。
【0066】尚、図10(a)にその平面構造を示すよ
うに、台車16,17の裏面には走行用の車輪部16
a,17aが4つ配設されており、大型台車16の各車
輪部16aには、図10(b)にその底面部を示すよう
に、4個の車輪20が取付られている。小型台車17の
各車輪部17aには、2個の車輪20が取付られてい
る。また、各車輪部16a,17aは、図11に示すよ
うに、レール18a,19aの左右の斜面に車輪20が
夫々分離・当接して跨がるように線路18、19上を走
行する。レール18a,19aは、床面が金属であれば
側面を床面に溶接することで固定され、また床面がコン
クリートであれば端を床に埋設することにより固定され
るが、その他の方法で固定してもよい。
【0067】(4) 上記実施形態の高層倉庫1では、
物品搬送機械5が1台の例を示したが、図12に示す内
部平面構造を有するものであってもよい。この実施形態
に係る高層倉庫100の場合、略8の字状の高層保管部
4’の内側に物品搬送機械5が2台配設されていて、各
物品搬送機械5が高層保管部の保管用スペース3を縦割
りして分担し、保管対象物2の出し入れを行う構成とな
っている。この実施形態では、一方の物品搬送機械5が
略8の字の上半分に当たるところに配置されている保管
用スペース3を担当し、他方の物品搬送機械5が略8の
字の下半分に当たるところに配置されている保管用スペ
ース3を担当する。
【0068】図12に示す略8の字形状の各辺を1辺と
して、更に別の多角形状の高層倉庫を接続し、収容容積
を拡張することもでき、更に同様の拡張を次々に図るこ
とができる。このように、本実施形態によれば、用途、
規模などに応じて内容積を種々のものとして拡縮変更す
ることができる。
【0069】(5) 上記実施形態の高層倉庫におい
て、屋上に倉庫事務所用あるいは住居用の家屋が設けら
れていてもよく、その場合、より有効に土地が活用され
て都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の高層倉庫の内部を示す横(水
平)断面図
【図2】第1実施形態の高層倉庫の内部を示す縦(垂
直)断面図
【図3】第1実施形態の高層倉庫の外観を示す正面図
【図4】第2実施形態の高層倉庫内部の物品搬送機械ま
わりの構成を示す正面図
【図5】第2実施形態の物品搬送機械の物品搬送方法の
一部を示す要部平面図
【図6】第2実施形態の物品搬送機械の物品の運び入れ
方法を示す模式的正面図
【図7】第2実施形態の物品搬送機械の物品の運び出し
方法を示す模式的正面図
【図8】更に別実施の形態における物品搬送機械まわり
の構成を示す概略正面図
【図9】更に又、本発明の別実施の形態における円環状
の保管用スペースを示す概略平面図
【図10】(a)は図9の円環状の保管用スペースに持
ち込まれる台車の概略平面図、(b)は台車の車輪部の
概略底面図
【図11】図9のレールに乗せられた台車の車輪部を示
す概略部分正面図
【図12】更に又、本発明の別実施の形態の高層倉庫の
内部を示す概略横(水平)断面図
【符号の説明】
2 保管対象物 3,3’ 保管用スペース 4 4’ 高層保管部 5,5’ 物品搬送機械 6 機械向き変更部 7 機械設置床 8 床昇降部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保管対象物を置く保管用スペースが複層
    に重なる高層保管部が、前記保管対象物を前記保管用ス
    ペースの外から内へ搬入すると共に保管中の保管対象物
    を前記保管用スペースの内から外へ搬出可能な物品搬送
    機械を囲むように構築されていて、前記物品搬送機械の
    向きを水平面内で変更させる機械向き変更手段と、前記
    物品搬送機械の垂直方向の位置を変化させる機械高さ変
    更手段と、を備えている高層倉庫。
  2. 【請求項2】 前記機械向き変更手段は、前記物品搬送
    機械が設置されている機械設置床を水平面内で回転させ
    ることにより前記物品搬送機械の向きを変更可能に構成
    されている請求項1の高層倉庫。
  3. 【請求項3】 前記機械向き変更手段は、前記物品搬送
    機械自体を水平面で回転させることにより、前記物品搬
    送機械の向きを変更可能に構成されている請求項1又は
    2の高層倉庫。
  4. 【請求項4】 前記機械高さ変更手段は、前記物品搬送
    機械が設置されている機械設置床を昇降させることによ
    り前記物品搬送機械の垂直方向の位置を変更可能に構成
    されている請求項1〜3のいずれか1の高層倉庫。
  5. 【請求項5】 前記機械高さ変更手段は、前記物品搬送
    機械自体を昇降させることにより物品搬送機械の垂直方
    向の位置を変更可能に構成されている請求項1〜4のい
    ずれか1の高層倉庫。
  6. 【請求項6】 前記高層保管部は、保管用スペースが地
    下方向にも設けられている請求項1〜5のいずれか1の
    高層倉庫。
  7. 【請求項7】 前記高層保管部は、全体形状が略円柱状
    である請求項1〜6のいずれか1の高層倉庫。
  8. 【請求項8】 前記高層保管部内には、同一高さにおい
    て周方向に沿って連続する保管用スペースが配設されて
    いると共に、この保管用スペースと前記高層保管部の地
    上階との間で、前記保管対象物を運搬する物品運搬手段
    が前記高層保管部を貫通して設置されている請求項1〜
    7のいずれか1の高層倉庫。
  9. 【請求項9】 前記高層保管部の内側には前記物品搬送
    機械が複数台配設されていて、各物品搬送機械が前記高
    層保管部の保管用スペースを縦割りで分担して物品の出
    し入れを行うよう構成されている請求項1〜8のいずれ
    か1の高層倉庫。
  10. 【請求項10】 前記保管対象物が農産物、化学薬品、
    工業原料であって、保管により前記保管対象物が備蓄さ
    れる備蓄用倉庫として機能する請求項1〜9のいずれか
    1の高層倉庫。
  11. 【請求項11】 前記保管対象物が被熟成処理物であっ
    て、保管により前記保管対象物が熟成される熟成用倉庫
    として機能する請求項1〜9のいずれか1の高層倉庫。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011178515A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Gendai Plant:Kk 揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置
JP2021172491A (ja) * 2020-04-24 2021-11-01 島根島津株式会社 自動保管モジュールおよび自動保管システム

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