JP2011178515A - 揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置 - Google Patents

揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置 Download PDF

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Abstract

【課題】容器内から揮発性薬剤が漏出しても、生活空間内への揮散を防止でき、かつ、揮発性薬剤が充填された容器の搬出・搬入の作業を容易にする。
【解決手段】揮発性薬剤が充填された容器を保管する為のラック装置であって、前部側が前記容器の搬入・搬出用に解放された函体と、前記容器の載置面の前記前部側に設けられた該函体内側斜目上方に向けて気体を噴出する左右方向にライン状の気体噴出口4と、前記気体噴出口4に合計Q(Qは正の値)m/hrの割合で気体を供給する給気装置と、前記気体噴出口4から噴出された気体が衝突する前記函体の天面側で、かつ、前記前部側とは反対の奥側に設けられた左右方向にライン状の気体排出口6と、前記気体排出口6から合計(Q+α(αは正の値))m/hrの割合で気体を排気する排気装置とを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置に関する。
特定化学物質障害予防規則が改正され、例えばホルムアルデヒドや1,3−ブタンジエン、硫酸ジエチルの取扱いには大きな注意が要求されるようになった。そして、前記有機化合物からなる溶剤などの揮発性薬剤は、保管に際しては、揮発性薬剤が生活空間(作業空間:作業環境下)に漏出しないよう隔離・保管が求められる。例えば、扉を有する函体内に保管することが求められる。
しかしながら、揮発性薬剤の使用に際して、前記揮発性薬剤が充填された容器を扉を開けて函体内から搬出したり、揮発性薬剤の使用後には、前記容器を扉を開けた函体内に搬入した後で扉を閉じると言った作業は非常に厄介である。
従って、本発明が解決しようとする課題は、前記課題を解決することである。すなわち、揮発性薬剤が充填された容器の保管時においては、容器内から揮発性薬剤が漏出しても、生活空間内への揮散を防止でき、かつ、揮発性薬剤が充填された容器の函体への搬入・搬出の作業が容易な揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置を提供することである。
前記の課題は、
揮発性薬剤が充填された容器を保管する為のラック装置であって、
前部側が前記容器の搬入・搬出用に解放された函体と、
前記函体の一部を構成する前記容器の載置面の前記解放前部側の位置に設けられた該函体内側斜目上方向けて気体を噴出する左右方向にライン状の気体噴出口と、
前記左右方向にライン状の気体噴出口に合計Qm/hrの割合で気体を供給する給気装置と、
前記左右方向にライン状の気体噴出口から噴出された気体が衝突するようになる前記函体の一部を構成する天面側で、かつ、前記函体の解放前部側とは反対の奥側に設けられた左右方向にライン状の気体排出口と、
前記左右方向にライン状の気体排出口から合計(Q+α(αは正の値))m/hrの割合で排気する排気装置
とを具備してなることを特徴とする揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置によって解決される。
又、前記揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置であって、函体は、好ましくは、左右方向にライン状の気体噴出口、左右方向にライン状の気体排出口、及び容器搬入・搬出用解放前部以外の箇所は開口を有さず、気体が漏れない構造であることを特徴とする揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置によって解決される。
又、前記揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置であって、容器載置面に対する気体噴出口からの気体噴出中心方向の角度θが、好ましくは、70°〜80°であるよう気体噴出口が設けられてなることを特徴とする揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置によって解決される。
又、前記揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置であって、好ましくは、左右方向にライン状の気体噴出口は、函体の容器載置面の下側に設けられた気体供給用函体部の上面前部に左右方向にライン状に設けられた開口であり、
前記気体供給用函体部の左右方向における少なくとも一端部が給気装置に繋がっており、
前記気体供給用函体部には整流板が設けられていて、この整流板の作用により、前記左右方向にライン状に形成された開口から前記給気装置によって供給・噴出する気体の量がライン方向における場所に寄らずほぼ同等であるよう構成されてなり、
左右方向にライン状の気体排出口は、函体の背側に設けられた気体排出用函体部の前面上方部に左右方向にライン状に形成された開口であり、
前記気体排出用函体部の左右方向における少なくとも一端部が排気装置に繋がっており、
前記気体排出用函体部には整流板が設けられていて、この整流板の作用により、前記左右方向にライン状に形成された開口から前記排気装置によって排気される気体の量がライン方向における場所に寄らずほぼ同等であるよう構成されてなる
ことを特徴とする揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置によって解決される。
又、前記揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置であって、好ましくは、気体供給用函体部に設けられた整流板は、長さの短い立設板が流体上流側に、長さの長い立設板が流体下流側に順に設けられてなる複数の立設板からなり、
前記各々の立設板は、その一端が開口側に等価的に位置するよう設けられ、
気体排出用函体部に設けられた整流板は、長さの短い倒設板が流体上流側に、長さの長い倒設板が流体下流側に順に設けられてなる複数の倒設板からなり、
前記各々の倒設板は、その一端が排気装置側に等価的に位置するよう設けられてなる
ことを特徴とする揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置によって解決される。
本発明の揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置は、揮発性薬剤が充填された容器を保管する為のラック装置を構成する函体の前部側を、前記容器の搬入・搬出用に解放させた構造である。すなわち、函体の前側には開閉扉が設けられてない。従って、揮発性薬剤が充填された容器の搬出・搬入に際して、扉の開閉を要さないから、容器の搬出・搬入作業が非常にスムーズである。
さて、函体の前側には開閉扉が無く、開放されていることから、容器から揮発性薬剤が漏出した場合、生活空間に揮散する。しかしながら、本発明においては、保管中に容器から揮発性薬剤が漏出した場合でも、揮発性薬剤は吸引され、生活空間に揮散する恐れは無い。非常に安全性に富む。
装置全体の概略斜視図 装置の一部断面図 気体供給用函体部の上面板を取り除いた状態の概略斜視図 気体排出用函体部の前面板を取り除いた状態の概略斜視図
本発明は揮発性薬剤が充填された容器を保管する為のラック装置である。本ラック装置は、前部側が前記容器の搬入・搬出用に解放された函体を具備する。本ラック装置は、前記函体の一部を構成する前記容器の載置面の前記解放前部側の位置に設けられた該函体内側斜目上方向けて気体を噴出する左右方向にライン状の気体噴出口を具備する。本ラック装置は、前記左右方向にライン状の気体噴出口に合計Q(Qは正の値)m/hrの割合で気体を供給する給気装置を具備する。本ラック装置は、前記左右方向にライン状の気体噴出口から噴出された気体が衝突するようになる前記函体の一部を構成する天面側で、かつ、前記函体の解放前部側とは反対の奥側に設けられた左右方向にライン状の気体排出口を具備する。本ラック装置は、前記左右方向にライン状の気体排出口から合計(Q+α(αは正の値))m/hrの割合で排気する排気装置を具備する。
本ラック装置の前記函体は、好ましくは、左右方向にライン状の気体噴出口、左右方向にライン状の気体排出口、及び容器搬入・搬出用解放前部以外の箇所は開口を有さない。例えば、左右の側面、下面、上面、背面は、完全にクローズな構造である。すなわち、前記函体の左右の側面、下面、上面、背面から、容器より漏出した揮発性薬剤が漏れ出ることが無い構造である。
本ラック装置が有する左右方向にライン状の気体噴出口は、好ましくは、容器載置面に対する気体噴出口からの気体が噴出する噴出中心方向の角度θが70°〜80°である。このような角度に設定したのは、気体噴出口から噴出した気体が拡がっても、函体の開放前部側から外部に放出され難いようにする為である。例えば、前記角度θが88°とした場合、気体噴出口から噴出した気体が拡がり、この拡がった気体は、場合によっては、函体の開放前部側から外部に放出される。このような場合、容器から揮発性薬剤が漏れ出ている場合に、この漏れ出た揮発性薬剤が函体の開放前部側から外部に放出される恐れが出て来るからである。
本ラック装置が有する左右方向にライン状の気体噴出口は、好ましくは、前記函体の容器載置面の下側に設けられた気体供給用函体部の上面前部に左右方向にライン状に設けられた開口である。前記気体供給用函体部の左右方向における少なくとも一端部が給気装置に繋がっている。尚、両端部が、各々、給気装置に繋がっていても良い。前記気体供給用函体部には整流板が設けられている。この整流板の作用により、前記左右方向にライン状に形成された開口から前記給気装置によって供給・噴出する気体の量がライン方向における場所に寄らずほぼ同等であるよう構成されている。前記気体供給用函体部内に設けられた整流板は、好ましくは、長さの短い立設板(垂直板)が流体上流側(給気装置に近い側)に、長さの長い立設板(垂直板)が流体下流側(給気装置から遠い側)に順に設けられてなる。すなわち、本整流板は、複数の立設板(垂直板)からなる。前記各々の立設板(垂直板)は、その一端が前記開口側に等価的に位置するよう設けられている。
本ラック装置が有する左右方向にライン状の気体排出口は、好ましくは、函体の背側に設けられた気体排出用函体部の前面上方部に左右方向にライン状に形成された開口である。前記気体排出用函体部の左右方向における少なくとも一端部が排気装置に繋がっている。尚、両端部が、各々、排気装置に繋がっていても良い。前記気体排出用函体部には整流板が設けられている。この整流板の作用により、前記左右方向にライン状に形成された開口から前記排気装置によって排気される気体の量がライン方向における場所に寄らずほぼ同等であるよう構成されている。前記気体排出用函体部内に設けられた整流板は、好ましくは、長さの短い倒設板(水平板)が流体上流側(上側)に、長さの長い倒設板(水平板)が流体下流側(下側)に順に設けられてなる。すなわち、本整流板は、複数の倒設板(水平板)からなる。前記各々の倒設板(水平板)は、その一端が排気装置側に等価的に位置するよう設けられている。
以下、図面を参照しながら、本発明の詳細な具体的な実施形態を説明する。但し、本発明は本実施形態に限られるものでは無い。
図1〜図4は、本発明の一実施形態になる揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置の説明図である。図1は装置全体の概略斜視図である。図2は装置の一部側断面図である。図3は、気体供給用函体部に設けた整流板の構成を説明する為に上面板を取り除いた状態での概略斜視図である。図4は、気体排出用函体部に設けた整流板の構成を説明する為に前面板を取り除いた状態での概略斜視図である。
各図中、1は、左右の側面、上面、下面、背面が閉ざされた函体である。この函体1は前面が開放された構造である。勿論、扉も無い。尚、函体1は、中間に3枚の棚2が設けられている。従って、上下方向には4段構造である。勿論、棚の数は必要に応じて適宜設定される。説明の都合上、函体1の下面(底板)1aや上面(天板)1bも棚と表現されることがある。本装置は、上述の通り、例えば4段構造である。各段における各々の基本構造は同じである。そして、図2には一つの段(例えば、2段目)における構造が示されたに過ぎない。他の段にあっても同様なものである。
上記棚2には、水平方向に偏平な気体供給用函体部3が設けられている。この偏平状の気体供給用函体部3は、揮発性薬剤が充填された容器が載置される棚の下に設けられるものであるから、函体1の上面(天板)1bには設けられない。すなわち、偏平状の気体供給用函体部3は、函体1の底板(下面:棚)1aや中間の3枚の棚2に設けられる。尚、気体供給用函体部3の上面板(天板)が函体1の底板1aや棚2の一部(或は全部)を構成するものであっても良い。
気体供給用函体部3には、図2,3からも判る通り、その上面板3aの前方側(手前側;開放前部1c側:図2では左側)の位置において、ライン状(図1では、左右の方向において、一直線状)の開口4が形成されている。この開口4は、ガイド部が構成されている。このガイド部によって、図2からも判る通り、開口4からの空気の吐出(噴出)する中心方向が函体1の内側であって、かつ、上方を向いている。例えば、開口4から吐出(噴出)される空気の中心方向と、気体供給用函体部3の上面板3aとによる角度θが70°〜80°(例えば、75°)となるように開口4におけるガイド部が構成されている。すなわち、上記のような角度に設定されていた場合、開口4から空気が噴き出されても、この噴き出た空気が函体1の開放前部1cから函体外部に出ることは無い。ここで、上面板3aの前方側(開放前部1c側:図2では左側)と言う位置は、厳格には要求されない。すなわち、開口4が内部側に大きく入り込んだ位置であると、開口4より前方側(手前側;開放前部1c側:図2では左側)に存する領域は容器の保管領域として使用できず、無駄になるに過ぎないからである。つまり、技術的な観点から、前後方向の何割以内の領域に開口4が存すべきであると言った要請は非常に低い。
函体1の背側には、函体1の各々の段毎に、垂直方向に偏平な気体排出用函体部5が設けられている。尚、偏平状の気体排出用函体部5の前面が函体1の背面を構成するものであっても良い。
気体排出用函体部5には、図2,4からも判る通り、その上側(天面側:上方部)の位置において、ライン状(図1では、左右の方向において、一直線状)の開口6が形成されている。そして、気体供給用函体部3の開口4から噴き出されて上方向けて拡散移動して来た空気は、開口6から吸い込まれるようになる。ここで、気体排出用函体部5の高さの2/3より高い位置を上方部とする。好ましくは、3/4より高い位置を上方部とする。更に好ましくは気体排出用函体部5の高さの85〜95%程度の高さを上方部とする。本実施形態では約90%程度の高さの位置である。
すなわち、図示されていないが、水平方向に偏平形状の気体供給用函体部3の一方の端部(図1では左端部)が給気装置(ブロワ:図示せず)に繋がっており、この給気装置によって気体供給用函体部3に気体がQm/hrの割合で供給されている。他方、垂直方向に偏平形状の気体排出用函体部5の一方の端部(図1では左端部)が排気装置(図示せず)に繋がっており、この排気装置によって気体排出用函体部5内に函体1内の気体(空気や容器から漏れ出た揮発性薬剤)が吸い込まれる。尚、気体供給用函体部3の一方の端部と給気装置との接続や、気体排出用函体部5の一方の端部と排気装置との接続は、互いに直結されたものでも、接続パイプが間に間装されていても良い。ところで、前記排気装置の能力は前記給気装置の能力よりも高い。従って、給気装置で供給・噴出された空気などの全てが気体排出用函体部5に吸い込まれる。給気装置による空気供給量がQm/hrであったとすると、排気装置による空気等排気量は(Q+α(αは正の値))m/hrであるように設定されている。すなわち、(排気装置の能力)>(給気装置の能力)である。この為、函体1の開放前部1cの付近および外側に存在する空気が函体1内に吸い込まれ、函体1内の気体が函体1の開放前部1cから外部に漏れ出ないものとなる。
ここで、気体排出用函体部5の上方部に開口6を設けたのは次の理由からである。給気装置から気体供給用函体部3に供給され、開口4から函体1内に吐出(噴出)した空気は、吐出(噴出)初期段階では力が強い。従って、下側から中側にかけては、函体1の開放前部1cにおける吐出(噴出)空気による内外遮断効果(エアカーテン効果)は大きい。ところが、力強く吐出(噴出)した空気でも、時間の経過(上方側への移動)に伴って、徐々に、力が弱まる。すなわち、上方部においては、吐出(噴出)空気による内外遮断効果(エアカーテン効果)が次第に小さくなる。しかしながら、この上方部において、図2中、右側から吸引力が作用すると、開放前部1c付近の上方に存在する気体は、右側への前記吸引力によって、開口6から気体排出用函体部5内に吸い込まれるようになる。ところが、開口6を気体排出用函体部5の下側から中側の位置に設けた場合では、開放前部1c付近の上方に存在する気体は、中々、気体排出用函体部5内に吸い込まれ難い。そうすると、函体1内に保管されていた容器から仮に漏れ出た揮発性薬剤が上方に拡散して行った場合、この上方に拡散した揮発性薬剤は気体排出用函体部5内に吸い込まれず、函体1の開放前部1cより外側に漏れる恐れが高くなる。従って、本発明では、開口6を上方側に設けたのである。
気体供給用函体部3や気体排出用函体部5には、その内部に、分流を目的とした整流板7,8が設けられている。すなわち、開口4,6は直線状に長いものである。例えば、開口4,6の開口面に対して垂直な方向から見た場合、開口4,6は、例えば長方形状である。ライン方向(図1中、左右方向)に沿った辺が非常に長い長方形状である。ところで、給気装置による空気の供給や、排気装置による空気の吸引・排気は、気体供給用函体部3や気体排出用函体部5の端部から行われる。従って、ここに何も工夫が無い場合、開口4,6の長手方向(図1中、左右方向)の位置において給気・排気(吸引)に大きなムラが出来る。給気の場合で説明すると、給気装置に近い端部側の開口と、給気装置から遠い端部側の開口とでは、その給気量の差が大きい。給気装置に近い端部側の開口より給気装置から遠い端部側の開口に向かって、開口4からの給気量は少なくなって行く。気体排出用函体部5においても同様である。そこで、気体供給用函体部3における長方形状の開口4からの給気量が場所に寄らずにほぼ同じものとする為、又、気体排出用函体部5における長方形状の開口6からの吸引・排気量が場所に寄らずにほぼ同じものとする為、即ち、分流を目的として、気体供給用函体部3や気体排出用函体部5の内部に整流板7,8が配設された。この整流板7,8は、長さが異なる複数の板によって構成される。すなわち、気体供給用函体部3の場合には、長さの短い立設板(垂直板)7k−1が給気方向における前部(上流)側に、長さの長い立設板(垂直板)7が給気方向における後部(下流)側に、順に、設けられたものである。かつ、これ等の立設板(垂直板)7,7,…,7の一端が開口4に対して等価的に設けられたものである(図3参照)。これによって、給気装置から気体供給用函体部3に供給されて来て上流側の開口4から噴出される気体(空気)は、面積の小さな立設板(垂直板)7k−1によるものであり、給気装置から気体供給用函体部3に供給されて来て上流側の開口4から噴出される気体(空気)は、面積の大きな立設板(垂直板)7によるものであるから、開口4からは略均一に気体(空気)が噴出されるようになる。気体排出用函体部5の場合には、長さの短い倒設板(水平板)8k−1が上流側(上側)に、長さの長い倒設板(水平板)8が下流側(下側)に、順に、設けられたものである。かつ、これ等の倒設板(水平板)8,8,…,8の一端が排気装置側に位置する気体排出用函体部5の一端に等価的に設けられたものである(図4参照)。これにより、開口6からは略均一に気体(空気)が吸い込まれるようになる。尚、図3に示される整流板7(立設板(垂直板)7,7,…,7)は、気体供給用函体部3を上面から眺めた場合(平面視の場合)に、|形状の垂直板であったが、¬形状の垂直板であっても良い。又、図4に示される整流板8(倒設板(水平板)8,8,…,8)は、気体排出用函体部5を正面(前面)から眺めた場合、−形状の水平板のみで構成させたが、これは正面(前面)から見た場合に、水平板と垂直板とが繋がった」形状のものであっても良い。
上記のように構成させた揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置は、函体1には扉が無いから、揮発性薬剤が充填された容器の搬入・搬出の作業がスムーズに行われる。すなわち、扉の開閉作業が無いから、手間が掛からない。
扉が無いことから、内部に保管された容器から、仮に、揮発性薬剤が漏れ出た場合、外部に飛散する恐れが有る。しかしながら、開口4から気体が吐出され、該気体は開口6から吸引・排気されていることから、開放前部にはエアカーテンが構成されているので、前記恐れは無くなる。すなわち、扉が無くても、エアカーテンを構成させたことから、内部に保管された容器から、仮に、揮発性薬剤が漏れ出た場合でも、外部に飛散する恐れが無い。尚、開口6から吸引・排気された揮発性薬剤などは所定の処理室に誘導され、ここで無害化処理などを受けた後、外部に放出される。
前記エアカーテンを構成する為の開口4からの給気量や開口6からの吸引・排気量はライン方向の場所に寄らずにほぼ均一のものであることから、即ち、気体供給用函体部3や気体排出用函体部5には整流板7,8を設けたから、エアカーテンが綺麗に形成される。従って、内部に保管された容器から、仮に、揮発性薬剤が漏れ出た場合でも、外部飛散防止効果がより高い。
1 函体
1c 開放前部
2 棚
3 気体供給用函体部
4 開口
5 気体排出用函体部
6 開口
7 整流板
,7,7 立設板(垂直板)
8 整流板
,8,8 倒設板(水平板)

Claims (5)

  1. 揮発性薬剤が充填された容器を保管する為のラック装置であって、
    前部側が前記容器の搬入・搬出用に解放された函体と、
    前記函体の一部を構成する前記容器の載置面の前記解放前部側の位置に設けられた該函体内側斜目上方向けて気体を噴出する左右方向にライン状の気体噴出口と、
    前記左右方向にライン状の気体噴出口に合計Q(Qは正の値)m/hrの割合で気体を供給する給気装置と、
    前記左右方向にライン状の気体噴出口から噴出された気体が衝突するようになる前記函体の一部を構成する天面側で、かつ、前記函体の解放前部側とは反対の奥側に設けられた左右方向にライン状の気体排出口と、
    前記左右方向にライン状の気体排出口から合計(Q+α(αは正の値))m/hrの割合で排気する排気装置
    とを具備してなることを特徴とする揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置。
  2. 函体は、左右方向にライン状の気体噴出口、左右方向にライン状の気体排出口、及び容器搬入・搬出用解放前部以外の箇所は開口を有さず、気体が漏れない構造であることを特徴とする請求項1の揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置。
  3. 容器載置面に対する気体噴出口からの気体噴出中心方向の角度θが、70°〜80°であるよう気体噴出口が設けられてなることを特徴とする請求項1又は請求項2の揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置。
  4. 左右方向にライン状の気体噴出口は、函体の容器載置面の下側に設けられた気体供給用函体部の上面前部に左右方向にライン状に設けられた開口であり、
    前記気体供給用函体部の左右方向における少なくとも一端部が給気装置に繋がっており、
    前記気体供給用函体部には整流板が設けられていて、この整流板の作用により、前記左右方向にライン状に形成された開口から前記給気装置によって供給・噴出する気体の量がライン方向における場所に寄らずほぼ同等であるよう構成されてなり、
    左右方向にライン状の気体排出口は、函体の背側に設けられた気体排出用函体部の前面上方部に左右方向にライン状に形成された開口であり、
    前記気体排出用函体部の左右方向における少なくとも一端部が排気装置に繋がっており、
    前記気体排出用函体部には整流板が設けられていて、この整流板の作用により、前記左右方向にライン状に形成された開口から前記排気装置によって排気される気体の量がライン方向における場所に寄らずほぼ同等であるよう構成されてなる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかの揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置。
  5. 気体供給用函体部に設けられた整流板は、長さの短い立設板が流体上流側に、長さの長い立設板が流体下流側に順に設けられてなる複数の立設板からなり、
    前記各々の立設板は、その一端が開口側に等価的に位置するよう設けられ、
    気体排出用函体部に設けられた整流板は、長さの短い倒設板が流体上流側に、長さの長い倒設板が流体下流側に順に設けられてなる複数の倒設板からなり、
    前記各々の倒設板は、その一端が排気装置側に等価的に位置するよう設けられてなる
    ことを特徴とする請求項4の揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置。
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