JP7418015B2 - パワーエレメントの製造方法、パワーエレメント及びそれを用いた膨張弁 - Google Patents

パワーエレメントの製造方法、パワーエレメント及びそれを用いた膨張弁 Download PDF

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Description

本発明は、パワーエレメントの製造方法、パワーエレメント及びそれを用いた膨張弁に関する。
従来、自動車に搭載される空調装置等に用いる冷凍サイクルにおいては、冷媒の通過量を温度に応じて調整する感温式の膨張弁が使用されている。
例えば特許文献1に示す膨張弁においては、高圧の冷媒が導入される入口ポートと入口ポートに連通する弁室とを有するとともに、弁本体の頂部には、パワーエレメントと称する弁部材の駆動機構が装備される。弁室内に配設される球状の弁体は、弁室に開口する弁座に対向し、パワーエレメントにより駆動される作動棒により操作されて、弁座との間の絞り通路の開度を制御する。
パワーエレメントは、圧力作動室を形成する上蓋部材と、圧力を受けて弾性変形する薄板のダイアフラムと、弁本体に固定される受け部材で構成される。また、上蓋部材とダイアフラムで形成される圧力作動室には作動ガスが封入される。さらに、ダイアフラムと受け部材との間の下部空間にはストッパ部材が配設される。
このようなパワーエレメントにおいて、弁本体から下部空間に流れ込む冷媒と、圧力作動室の作動ガスとの間で熱伝達が行われ、それにより圧力作動室の内圧が相対的に高まると、圧力作動室が膨張するようにダイアフラムが変形し、ストッパ部材が押されて作動棒を押圧し、弁座から弁体を離間させる。一方、圧力作動室の内圧が相対的に低下すると、ダイアフラムの変形が戻り、作動棒の押圧力が消失するため、弁体は弁座に着座する。
特許第3207716号公報
一般的な膨張弁において、上蓋部材の頂部に形成した中心孔から作動ガスを充填した後、中心孔に栓体をプロジェクション溶接などにより封止することにより作動ガスの漏れを防止している。また、栓体を溶接しやすいように、中心孔の周辺は、中心に向かうに従って下方に変位するようなテーパ状面となっている。このため、中心孔に栓体を溶接した後に、栓体の周囲のテーパ状面に水がたまるおそれがある。そこで、特許文献1の膨張弁においては、栓体の周囲のテーパ状面に、接着剤等の腐蝕防止材を注入充填して、この腐蝕防止材により栓体溶接部の周囲部を水が溜らないように覆っている。
しかしながら、上蓋部材に栓体を溶接することにより、部品点数の増大を招き、また残留応力による応力腐食割れのおそれがある。さらに、栓体の周囲に腐蝕防止材を注入充填することにより、膨張弁の製造コストが増大するとともに、膨張弁の重量増を招いている。
そこで本発明は、部品点数の削減や軽量化を図り、製造容易であるパワーエレメントの製造方法、パワーエレメント及びそれを用いた膨張弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるパワーエレメントの製造方法は、上蓋部材、受け部材、及び前記上蓋部材と前記受け部材との間に挟まれるダイアフラムを含むパワーエレメントの製造方法であって、
前記上蓋部材に形成されたスリットを介して、前記上蓋部材と前記ダイアフラムとの間に作動ガスを充填する工程と、
前記スリットの近傍を成す前記上蓋部材の素材を加熱溶融し、溶融した素材により前記スリットを埋める工程と、を有し、
前記スリットは、C字状のスリット、コ字状あるいはU字状のスリット、台形の一部をなす形状あるいはV字状のスリットのいずれかである、ことを特徴とする。
本発明によるパワーエレメントの製造方法は、上蓋部材、受け部材、及び前記上蓋部材と前記受け部材との間に挟まれるダイアフラムを含むパワーエレメントの製造方法であって、
前記上蓋部材に形成されたスリットを介して、前記上蓋部材と前記ダイアフラムとの間に作動ガスを充填する工程と、
前記スリットの近傍を成す前記上蓋部材の素材を加熱溶融し、溶融した素材により前記スリットを埋める工程と、を有し、
前記スリットに囲われたタブの端縁を起点に、前記上蓋部材から前記タブを傾斜させ、前記タブと前記スリットの間の隙間を介して、前記作動ガスを充填する、ことを特徴とする。
本発明によるパワーエレメントの製造方法は、上蓋部材、受け部材、及び前記上蓋部材と前記受け部材との間に挟まれるダイアフラムを含むパワーエレメントの製造方法であって、
前記上蓋部材に形成された穴を介して、前記上蓋部材と前記ダイアフラムとの間に作動ガスを充填する工程と、
前記穴の近傍を成す前記上蓋部材の素材を加熱溶融し、溶融した素材により前記穴を埋める工程と、を有し、
前記穴は複数個形成され、隣接する前記穴の間の素材が加熱溶融される、ことを特徴とする。
また、本発明によるパワーエレメントは、
金属板から形成された上蓋部材と、
前記上蓋部材に対して、外周同士が溶接されたダイアフラムと、
前記上蓋部材と前記ダイアフラムとで囲われた内部空間に封入された作動ガスと、を有し、
前記上蓋部材は、前記内部空間と外部とを連通するスリットが封止された封止痕を有し、当該封止痕は、前記スリットの近傍を成す前記上蓋部材の素材が加熱溶融され流動して固化したことにより、前記スリットを埋めて形成され
前記封止痕がC字状を有し、前記スリットにより囲われたタブが、前記上蓋部材に対して直線状の端縁を介して連結されている、ことを特徴とする。
本発明によるパワーエレメントは、
金属板から形成された上蓋部材と、
前記上蓋部材に対して、外周同士が溶接されたダイアフラムと、
前記上蓋部材と前記ダイアフラムとで囲われた内部空間に封入された作動ガスと、を有し、
前記上蓋部材は、前記内部空間と外部とを連通するスリットが封止された封止痕を有し、
当該封止痕は、前記スリットの近傍を成す前記上蓋部材の素材が加熱溶融され流動して固化したことにより、前記スリットを埋めて形成され、
前記封止痕がコ字状またはU字状を有し、前記スリットにより囲われたタブが、前記上蓋部材に対して直線状の端縁を介して連結されている、ことを特徴とする。
本発明によるパワーエレメントは、
金属板から形成された上蓋部材と、
前記上蓋部材に対して、外周同士が溶接されたダイアフラムと、
前記上蓋部材と前記ダイアフラムとで囲われた内部空間に封入された作動ガスと、を有し、
前記上蓋部材は、前記内部空間と外部とを連通するスリットが封止された封止痕を有し、
当該封止痕は、前記スリットの近傍を成す前記上蓋部材の素材が加熱溶融され流動して固化したことにより、前記スリットを埋めて形成され、
前記封止痕が台形の一部を成す形状またはV字形を有し、前記スリットにより囲われたタブが、前記上蓋部材に対して直線状の端縁を介して連結されている、ことを特徴とする
本発明により、部品点数の削減や軽量化を図り、製造容易であるパワーエレメントの製造方法、パワーエレメント及びそれを用いた膨張弁を提供することができる。
図1は、本実施形態における膨張弁を、冷媒循環システムに適用した例を模式的に示す概略断面図である。 図2は、本実施形態のパワーエレメントの製造工程の一部を示す断面図である。 図3Aは、本実施形態のパワーエレメントの頂部を拡大した平面図であり、溶接直前の状態を示す。 図3Bは、変形例のパワーエレメントの頂部を拡大した平面図であり、溶接直前の状態を示す。 図3Cは、別な変形例のパワーエレメントの頂部を拡大した平面図であり、溶接直前の状態を示す。 図4は、第2の実施形態のパワーエレメントの製造工程の一部を示す断面図である。 図5は、第3の実施形態のパワーエレメントの製造工程の一部を示す断面図である。 図6Aは、変形例のパワーエレメントの頂部を拡大した平面図であり、溶接直前の状態を示す。 図6Bは、別な変形例のパワーエレメントの頂部を拡大した平面図であり、溶接直前の状態を示す。 図7は、第4の実施形態のパワーエレメントの製造工程の一部を示す断面図である。 図8は、第5の実施形態のパワーエレメントの製造工程の一部を示す断面図である。 図9は、第6の実施形態のパワーエレメントの製造工程の一部を示す断面図である。 図10は、第7の実施形態のパワーエレメントの製造工程の一部を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明にかかる実施形態について説明する。
(方向の定義)
本明細書において、弁体3から作動棒5に向かう方向を「上方向」と定義し、作動棒5から弁体3に向かう方向を「下方向」と定義する。よって、本明細書では、膨張弁1の姿勢に関わらず、弁体3から作動棒5に向かう方向を「上方向」と呼ぶ。
(第1の実施形態)
図1、2を参照して、本実施形態における膨張弁1の概要について説明する。図1は、本実施形態における膨張弁1を、冷媒循環システム100に適用した例を模式的に示す概略断面図である。図2は、本実施形態のパワーエレメント8の製造工程の一部を示す断面図である。図3Aは、本実施形態のパワーエレメント8の頂部を拡大した平面図であり、溶接直前の状態を示す。
本実施形態では、膨張弁1は、コンプレッサ101と、コンデンサ102と、エバポレータ104とに流体接続されている。膨張弁1及びパワーエレメント8の軸線をLとする。
図1において、膨張弁1は、弁室VSを備える弁本体2と、弁体3と、付勢装置4と、作動棒5と、パワーエレメント8を具備する。
弁本体2は、弁室VSに加え、第1流路21と、第2流路22と、中間室221と、戻り流路23とを備える。第1流路21は供給側流路であり、弁室VSには、供給側流路を介して冷媒(流体ともいう)が供給される。第2流路22は排出側流路(出口側流路ともいう)であり、弁室VS内の流体は、弁通孔27、中間室221及び排出側流路を介して膨張弁外に排出される。
第1流路21と弁室VSとの間は、第1流路21より小径の接続路21aにより連通している。弁室VSと中間室221との間は、弁座20及び弁通孔27を介して連通している。
中間室221の上方に形成された作動棒挿通孔28は、作動棒5をガイドする機能を有し、作動棒挿通孔28の上方に形成された環状凹部29は、リングばね6を収容する機能を有する。リングばね6は、作動棒5の外周に複数のばね片を当接させて、所定の付勢力を付与するものである。
弁体3は弁室VS内に配置される。弁体3が弁本体2の弁座20に着座しているとき、弁通孔27の冷媒の流れが制限される。この状態を非連通状態という。ただし、弁体3が弁座20に着座した場合でも、制限された量の冷媒を流すこともある。一方、弁体3が弁座20から離間しているとき、弁通孔27を通過する冷媒の流れが増大する。この状態を連通状態という。
作動棒5は、弁通孔27に所定の隙間を持って挿通されている。作動棒5の下端は、弁体3の上面に接触している。作動棒5の上端は、後述するストッパ部材84の嵌合孔84cに嵌合している。
作動棒5は、付勢装置4による付勢力に抗して弁体3を開弁方向に押圧することができる。作動棒5が下方向に移動するとき、弁体3は、弁座20から離間し、膨張弁1が開状態となる。
付勢装置4は、断面円形の線材を螺旋状に巻いたコイルばね41と、弁体サポート42と、ばね受け部材43とを有する。
弁体サポート42は、コイルばね41の上端に取り付けられており、その上面には球状の弁体3が溶接され、両者は一体となっている。
コイルばね41の下端を支持するばね受け部材43は、弁本体2に対して螺合可能となっていて、弁室VSを密封する機能と、コイルばね41の付勢力を調整する機能とを有する。
次に、パワーエレメント8について説明する。図2に示すように、パワーエレメント8は、上蓋部材82と、ダイアフラム83と、受け部材86と、ストッパ部材84とを有する。
図2に示すように、上蓋部材82は、外周側のフランジ部82aと、中央の円錐台形部82bとを有する。組付け前の状態で、図3Aに示すように、円錐台形部82bの平坦な中央部には、軸線Lの周囲において凡そ300度の角度で延在する円弧状(C字状)のスリット82cが形成されており、さらにスリット82cに囲われた中央に円形のタブ82dが形成される。タブ82dは、点線で示す端縁82eを介して円錐台形部82bに連結されており、組付け前の状態では円錐台形部82bに対して切り起された状態にされる。
ダイアフラム83は、同心円の凹凸形状を複数個形成した薄い金属(たとえばSUS)製の板材からなり、上蓋部材82及び受け部材86の外径とほぼ同じ外径を有する。
受け部材86は、上蓋部材82の外径とほぼ同じ外径を持つ第1環状フランジ部86aと、第1環状フランジ部86aの内周に連設された第1円筒部86bと、第1円筒部86bの下端に連設され径方向内方に向かう第2環状フランジ部86cと、第2環状フランジ部86cの内周に連設された第2円筒部86dとを有している。第2円筒部86dの下端側外周には、雄ねじ部86eが形成されている。
ストッパ部材84は、ダイアフラム83に対向する上フランジ部84aと、中実円筒状の本体84bとを連結してなる。本体84bの下端中央に、嵌合孔84cが形成されている。
ここで、上蓋部材82の製造方法を説明する。まず金属製の板材をプレス成形することによって、フランジ部82aと円錐台形部82bとを形成する。この時、スリット82cを同時に形成すると好ましい。さらに、端縁82eを起点にタブ82dを枢動させて、他端を持ち上げる。これにより、円錐台形部82bとタブ82dとの間には、図2(a)に示すように、比較的大きな隙間CLが生じる。このため、後述する作動ガスの充填を迅速に行うことができる。
次に、ダイアフラム83と受け部材86との間にストッパ部材84を配置しつつ、上蓋部材82と、ダイアフラム83と、受け部材86のそれぞれ外周部を重ね合わせ、当該外周部を例えばTIG溶接やレーザ溶接、プラズマ溶接等により周溶接して一体化する。
続いて、上蓋部材82において、円錐台形部82bとタブ82dとの間の隙間CLから、上蓋部材82とダイアフラム83とで囲われる空間(圧力作動室POという)内に作動ガスを充填する(作動ガスを充填する工程)。その後、図2(b)に示すように、タブ82dを円錐台形部82bの上面と同一高さとなるように押し倒し、レーザ光源OSからレーザ光LTをスリット82cに沿ってその近傍に照射して、当該近傍を成す上蓋部材82の部位(換言するに、当該部位の素材自体であり、以下において単に素材ということがある)を溶融させる。溶融した素材は、図2(c)に示すように、流動してスリット82c全体を埋めて封止した後に固化して略C字形状の封止痕としての溶接部Wとなる(穴またはスリットを埋める工程)。溶接部Wにより、圧力作動室POから作動ガスが漏れることが阻止される。なお、タブ82dを押し込まないで、レーザ溶接を行ってもよい。
以上のようにアッセンブリ化したパワーエレメント8を、弁本体2に組み付けるときは、図1において、受け部材86の第2円筒部86dの下端外周に設けた雄ねじ部86eを、弁本体2の戻り流路23に連通する凹部2aの内周に形成した雌ねじ2bに螺合させる。雄ねじ部86eを雌ねじ2bに対して螺進させてゆくと、受け部材86の下端が弁本体2の上端面に当接する。これによりパワーエレメント8を弁本体2に固定できる。
このとき、パワーエレメント8と弁本体2との間に介装されたシールSLが、弁本体2にパワーエレメント8を取り付けた際の凹部2aからの冷媒のリークを防止する。かかる状態で、パワーエレメント8の下部空間LSは戻り流路23と連通し、すなわち同じ内圧となる。
(膨張弁の動作)
図1を参照して、膨張弁1の動作例について説明する。コンプレッサ101で加圧された冷媒は、コンデンサ102で液化され、膨張弁1に送られる。また、膨張弁1で断熱膨張された冷媒はエバポレータ104に送り出され、エバポレータ104で、エバポレータの周囲を流れる空気と熱交換される。エバポレータ104から戻る冷媒は、膨張弁1(より具体的には、戻り流路23)を通ってコンプレッサ101側へ戻される。このとき、エバポレータ104を通過することで、第2流路22内の流体圧は、戻り流路23の流体圧より大きくなる。
膨張弁1には、コンデンサ102から高圧冷媒が供給される。より具体的には、コンデンサ102からの高圧冷媒は、第1流路21を介して弁室VSに供給される。
弁体3が、弁座20に着座しているとき(非連通状態のとき)には、弁室VSから弁通孔27、中間室221及び第2流路22を通ってエバポレータ104へ送り出される冷媒の流量が制限される。他方、弁体3が、弁座20から離間しているとき(連通状態のとき)には、弁室VSから弁通孔27、中間室221及び第2流路22を通って、エバポレータ104へ送り出される冷媒の流量が増大する。膨張弁1の閉状態と開状態との間の切り換えは、ストッパ部材84を介してパワーエレメント8に接続された作動棒5によって行われる。
図1において、パワーエレメント8の内部には、ダイアフラム83により仕切られた圧力作動室POと下部空間LSとが設けられている。このため、圧力作動室PO内の作動ガスが液化されると、ダイアフラム83とストッパ部材84が上昇するため、コイルばね41の付勢力に応じて作動棒5は上方向に移動する。一方、液化された作動ガスが気化されると、ダイアフラム83とストッパ部材84が下方に押圧されるため、作動棒5は下方向に移動する。こうして、膨張弁1の開状態と閉状態との間の切り換えが行われる。
更に、パワーエレメント8の下部空間LSは、戻り流路23と連通している。このため、戻り流路23を流れる冷媒の温度・圧力に応じて、圧力作動室PO内の作動ガスの体積が変化し、作動棒5が駆動される。換言すれば、図1に記載の膨張弁1では、エバポレータ104から膨張弁1に戻る冷媒の温度・圧力に応じて、膨張弁1からエバポレータ104に向けて供給される冷媒の量が自動的に調整される。
本実施の形態のパワーエレメント8によれば、上蓋部材82に栓体を設けることなく、作動ガスを封入することができるため、部品点数の削減や軽量化を図り、また容易に製造できる。さらに、上蓋部材82の円錐台形部82bの中央部が平坦であるため、この場所に水がたまることを抑制でき、腐食防止材などを用いる必要がなく、さらにコスト低減が可能である。
(第1の実施形態の変形例1)
図3Bは、変形例のパワーエレメントの頂部を拡大した平面図であり、溶接直前の状態を示す。本変形例において上蓋部材の円錐台形部82Abの平坦な中央部には、軸線Lを中心とするコ字状(またはU字状)のスリット82Acが形成されており、さらにスリット8Acに囲われた中央に矩形のタブ82Adが形成される。タブ82Adは、点線で示す端縁82Aeを介して円錐台形部82Abに連結されており、組付け前の状態では円錐台形部82Abに対して切り起された状態にされる。ダイアフラム83、ストッパ部材84、受け部材86を含む、それ以外の構成については、上述した実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。本変形例1においては、スリット82Acの近傍の素材が加熱溶融されて当該スリット82Acが封止されることにより、コ字状(またはU字状)の封止痕が形成されることとなる。
(第1の実施形態の変形例2)
図3Cは、変形例のパワーエレメントの頂部を拡大した平面図であり、溶接直前の状態を示す。本変形例において上蓋部材の円錐台形部82Bbの平坦な中央部には、軸線Lを中心とする台形の一部を成す形状(またはV字状)のスリット82Bcが形成されており、さらにスリット82Bcに囲われた中央に台形のタブ82Bdが形成される。タブ82Bdは、点線で示す端縁82Beを介して円錐台形部82Bbに連結されており、組付け前の状態では円錐台形部82Bbに対して切り起された状態にされる。ダイアフラム83、ストッパ部材84、受け部材86を含む、それ以外の構成については、上述した実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。本変形例2においては、スリット82Bcの近傍の素材が加熱溶融されて当該スリット82Bcが封止されることにより、台形の一部を成す形状(またはV字状)の封止痕が形成されることとなる。なお、以上の実施形態及び変形例に限らず、タブは種々の形状とすることができる。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態のパワーエレメント8Dの製造工程の一部を示す断面図である。図4に示すように、パワーエレメント8Dの上蓋部材82Dは、外周側のフランジ部82Daと、中央の円錐台形部82Dbとを有する。組付け前の状態で、第1の実施形態と同様に、円錐台形部82Dbの平坦な中央部には、円弧状(C字状)のスリット82Dcが形成されており、その中央に円形のタブ82Ddが形成される。ただし、タブ82Ddは、組付け前の状態では円錐台形部82Dbに対して押し込まれた状態にされ、上蓋部材82Dの内側に向かって傾斜する。ダイアフラム83、ストッパ部材84、受け部材86を含む、それ以外の構成については、上述した実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
レーザ光源OSからレーザ光LTをスリット82Dcの縁近傍に照射して、当該近傍の部位を成す上蓋部材82Dの素材を溶融させると、溶融した素材は、スリット82Dc全体を埋めて封止した後に固化して円弧状(C字状)の封止痕となる。ここで、溶融時に溶接部からスパッタなどが飛散することがある。本実施形態によれば、図4に示すように、タブ82Ddがスリット82Dcの下方において溶接部に対向して配置されているため、溶接部から飛散したスパッタなどをタブ82Ddで受け止めて、上蓋部材82Dの内部に進入することを抑制できる。
(第3の実施形態)
図5は、第3の実施形態のパワーエレメント8Eの製造工程の一部を示す断面図である。図5(a)に示すように、パワーエレメント8Eの上蓋部材82Eは、外周側のフランジ部82Eaと、中央の円錐台形部82Ebとを有する。組付け前の状態で、円錐台形部82Ebの平坦な中央部には、内径が0.5mm以下の小穴82Ecが形成されている。ダイアフラム83、ストッパ部材84、受け部材86を含む、それ以外の構成については、上述した実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
レーザ光源OSからレーザ光LTを小穴82Ecの周囲に照射して、素材を溶融させると、溶融した素材は、小穴82Ec全体を埋めて封止した後に固化し、図5(b)に示すように封止痕としての溶接部Wとなる。溶接部Wにより、圧力作動室POから作動ガスが漏れることが阻止される。加熱溶融した素材が小穴82Ec内に流動して固化したことは、パワーエレメントの溶接部Wを切断して断面を観察することによって確認できるため、構造により直接特定可能である。
(第3の実施形態の変形例1)
図6Aは、変形例のパワーエレメントの頂部を拡大した平面図であり、溶接直前の状態を示す。本変形例において上蓋部材の円錐台形部82Fbの平坦な中央部において、小穴82Fcの周囲に、円錐台形部82Fbの上面から一段下がった段部82Fdが形成されている。薄肉化された段部82Fdは、プレス成形で形成されると好ましい。ダイアフラム83、ストッパ部材84、受け部材86を含む、それ以外の構成については、上述した実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
本変形例によれば、図5を参照して、薄肉化された段部82Fdにレーザ光源OSからレーザ光LTを照射することで、小穴82Fcを埋めるために溶融する素材の体積を減少させて、迅速な溶接を実現できる。
(第3の実施形態の変形例2)
図6Bは、変形例のパワーエレメントの頂部を拡大した平面図であり、溶接直前の状態を示す。本変形例において上蓋部材の円錐台形部82Gbの平坦な中央部において、小穴82Ecより小径の細孔82Gcが複数個形成されている。ダイアフラム83、ストッパ部材84、受け部材86を含む、それ以外の構成については、上述した実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
本変形例によれば、作動ガスが複数の細孔82Gcを介して迅速に充填され、また図5を参照して、隣接する細孔82Gcの間にレーザ光源OSからレーザ光LTを照射することで、比較的断面積が小さい細孔82Gcを迅速に埋めることができる。
(第4の実施形態)
図7は、第4の実施形態のパワーエレメント8Hの製造工程の一部を示す断面図である。図7に示すように、パワーエレメント8Hの上蓋部材82Hは、外周側のフランジ部82Haと、中央の円錐台形部82Hbとを有する。組付け前の状態で、円錐台形部82Hbの平坦な中央部には、上方を向いた中空の円筒部82Hcが形成されている。円筒部82Hcの中央が、作動ガス充填用の穴を構成する。すなわち、円筒部82は作動ガス充填用の穴の近傍部位である。ダイアフラム83、ストッパ部材84、受け部材86を含む、それ以外の構成については、上述した実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
レーザ光源OSからレーザ光LTを円筒部82Hcの上端に照射して素材を溶融させると、溶融した素材は、円筒部82Hcの内側を埋めて封止した後に固化して封止痕を形成する。円筒部82Hcの上端から溶融する素材にて、円筒部82Hcの内側を効率的に埋めることができる。
(第5の実施形態)
図8は、第5の実施形態のパワーエレメント8Iの製造工程の一部を示す断面図である。図7に示すように、パワーエレメント8Iの上蓋部材82Iは、外周側のフランジ部82Iaと、中央の円錐台形部82Ibとを有する。組付け前の状態で、円錐台形部82Ibの平坦な中央部には、上方を向いた中空の円筒部82Icが形成されている。円筒部82Icの中央が、作動ガス充填用の穴を構成する。すなわち、円筒部82Icは作動ガス充填用の穴の近傍部位である。ダイアフラム83、ストッパ部材84、受け部材86を含む、それ以外の構成については、上述した実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
本実施形態においては、圧力作動室POに作動ガスを充填した後に、一対のフィンガー状の押圧部を備えた工具TLにより、図8(a)に示すように両側から挟持して円筒部82Icを圧潰させる。さらに、図8(b)に示すように、圧潰した円筒部82Icの上端に、レーザ光源OSからレーザ光LTを照射して素材を溶融させて圧潰した穴を封止する。レーザ光LTの照射前に、工具TLにより円筒部82Icを両側から圧潰することで、円筒部82Icの開口面積(穴断面積)を減少させることができるから、レーザ光照射の時間を短くすることができる。
(第6の実施形態)
図9は、第6の実施形態のパワーエレメント8Jの製造工程の一部を示す断面図である。図9に示すように、パワーエレメント8Jの上蓋部材82Jは、外周側のフランジ部82Jaと、中央のドーム状部82Jbとを有する。組付け前の状態で、ドーム状部82Jbの側面(軸線Lに対して傾いた斜面)には、小穴82Jcが形成されている。ダイアフラム83、ストッパ部材84、受け部材86を含む、それ以外の構成については、上述した実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
レーザ光源OSからレーザ光LTを斜めに、小穴82Jcの上方近傍に照射して、素材を溶融させると、溶融した素材は重力により下方に流動し、小穴82Jc全体を埋めて封止した後に固化して封止痕を形成する。本実施形態によれば、ドーム状部82Jbの頂部が球面であるため、上方に配置された配管から結露水などが落下してきた場合でも、ドーム状部82Jbの滑らかな頂部に沿って結露水が流下し、さらに外周縁に向かって傾斜したフランジ部82Jaを伝わって、パワーエレメント8Jの外方に落下する。これにより、結露水の滞留を回避できる。なお、上述した実施形態においても、円錐台形部に代えてドーム状部を設けてもよい。
(第7の実施形態)
図10は、第7の実施形態のパワーエレメント8Kの製造工程の一部を示す断面図である。図10に示すように、パワーエレメント8Kの上蓋部材82Kは、外周側のフランジ部82Kaと、中央のドーム状部82Kbとを有する。組付け前の状態で、ドーム状部82Kbの側面には、図3A~3Cに示すごとき、スリット82Kc及びタブ82Kdが形成されている。タブ82Kdの端縁82Keは、スリット82Kcより上方に配置され、タブ82Kdの下端側が、ドーム状部82Kbから切り起されている。ダイアフラム83、ストッパ部材84、受け部材86を含む、それ以外の構成については、上述した実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
レーザ光源OSからレーザ光LTを斜めに、タブ82Kdに照射して、素材を溶融させると、溶融した素材は重力により下方に垂れさがるように流動し、スリット82Kc全体を埋めて封止した後に固化して封止痕を形成する。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されない。本発明の範囲内において、上述の実施形態の任意の構成要素の変形が可能である。また、上述の実施形態において任意の構成要素の追加または省略が可能である。
1 :膨張弁
2 :弁本体
3 :弁体
4 :付勢装置
5 :作動棒
6 :リングばね
8,8D,8E,8H,8I,8J,8K :パワーエレメント
20 :弁座
21 :第1流路
22 :第2流路
23 :戻り流路
27 :弁通孔
41 :コイルばね
42 :弁体サポート
43 :ばね受け部材
100 :冷媒循環システム
101 :コンプレッサ
102 :コンデンサ
104 :エバポレータ
VS :弁室

Claims (15)

  1. 上蓋部材、受け部材、及び前記上蓋部材と前記受け部材との間に挟まれるダイアフラムを含むパワーエレメントの製造方法であって、
    前記上蓋部材に形成されたスリットを介して、前記上蓋部材と前記ダイアフラムとの間に作動ガスを充填する工程と、
    前記スリットの近傍を成す前記上蓋部材の素材を加熱溶融し、溶融した素材により前記スリットを埋める工程と、を有し、
    前記スリットは、C字状のスリット、コ字状あるいはU字状のスリット、台形の一部をなす形状あるいはV字状のスリットのいずれかである、
    ことを特徴とするパワーエレメントの製造方法。
  2. 前記スリットに囲われたタブの端縁を起点に、前記上蓋部材から前記タブを傾斜させ、前記タブと前記スリットの間の隙間を介して、前記作動ガスを充填する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパワーエレメントの製造方法。
  3. 上蓋部材、受け部材、及び前記上蓋部材と前記受け部材との間に挟まれるダイアフラムを含むパワーエレメントの製造方法であって、
    前記上蓋部材に形成されたスリットを介して、前記上蓋部材と前記ダイアフラムとの間に作動ガスを充填する工程と、
    前記スリットの近傍を成す前記上蓋部材の素材を加熱溶融し、溶融した素材により前記スリットを埋める工程と、を有し、
    前記スリットに囲われたタブの端縁を起点に、前記上蓋部材から前記タブを傾斜させ、前記タブと前記スリットの間の隙間を介して、前記作動ガスを充填する、
    ことを特徴とするパワーエレメントの製造方法。
  4. 前記作動ガスを充填した後、前記スリットの近傍を成す前記上蓋部材の素材を溶融する前に、前記隙間が減少するように前記タブを押し倒す、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のパワーエレメントの製造方法。
  5. 前記タブを、前記上蓋部材の内側に向かって傾斜させる、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のパワーエレメントの製造方法。
  6. 上蓋部材、受け部材、及び前記上蓋部材と前記受け部材との間に挟まれるダイアフラムを含むパワーエレメントの製造方法であって、
    前記上蓋部材に形成された穴を介して、前記上蓋部材と前記ダイアフラムとの間に作動ガスを充填する工程と、
    前記穴の近傍を成す前記上蓋部材の素材を加熱溶融し、溶融した素材により前記穴を埋める工程と、を有し、
    前記穴は複数個形成され、隣接する前記穴の間の素材が加熱溶融される、
    ことを特徴とするパワーエレメントの製造方法。
  7. 前記複数の穴の周囲に薄肉の段部が形成され、前記段部の素材が加熱溶融される、
    ことを特徴とする請求項に記載のパワーエレメントの製造方法。
  8. 前記上蓋部材の軸線に対して傾いた斜面に、前記スリットが形成され、
    溶融した素材が重力で流動して前記スリットを埋める、
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のパワーエレメントの製造方法。
  9. 前記上蓋部材の軸線に対して傾いた斜面に、前記複数の穴が形成され、
    溶融した素材が重力で流動して前記複数の穴を埋める、
    ことを特徴とする請求項6または7に記載のパワーエレメントの製造方法。
  10. レーザ光を照射して、前記スリットの近傍の素材を加熱溶融する、
    ことを特徴とする請求項1~5、8のいずれか一項に記載のパワーエレメントの製造方法。
  11. レーザ光を照射して、前記複数の穴の近傍の素材を加熱溶融する、
    ことを特徴とする請求項6、7、9のいずれか一項に記載のパワーエレメントの製造方法。
  12. 金属板から形成された上蓋部材と、
    前記上蓋部材に対して、外周同士が溶接されたダイアフラムと、
    前記上蓋部材と前記ダイアフラムとで囲われた内部空間に封入された作動ガスと、を有し、
    前記上蓋部材は、前記内部空間と外部とを連通するスリットが封止された封止痕を有し、
    当該封止痕は、前記スリットの近傍を成す前記上蓋部材の素材が加熱溶融され流動して固化したことにより、前記スリットを埋めて形成され、
    前記封止痕C字状を有し、前記スリットにより囲われたタブが、前記上蓋部材に対して直線状の端縁を介して連結されている、
    ことを特徴とするパワーエレメント。
  13. 金属板から形成された上蓋部材と、
    前記上蓋部材に対して、外周同士が溶接されたダイアフラムと、
    前記上蓋部材と前記ダイアフラムとで囲われた内部空間に封入された作動ガスと、を有し、
    前記上蓋部材は、前記内部空間と外部とを連通するスリットが封止された封止痕を有し、
    当該封止痕は、前記スリットの近傍を成す前記上蓋部材の素材が加熱溶融され流動して固化したことにより、前記スリットを埋めて形成され、
    前記封止痕コ字状またはU字状を有し、前記スリットにより囲われたタブが、前記上蓋部材に対して直線状の端縁を介して連結されている、
    ことを特徴とするパワーエレメント。
  14. 金属板から形成された上蓋部材と、
    前記上蓋部材に対して、外周同士が溶接されたダイアフラムと、
    前記上蓋部材と前記ダイアフラムとで囲われた内部空間に封入された作動ガスと、を有し、
    前記上蓋部材は、前記内部空間と外部とを連通するスリットが封止された封止痕を有し、
    当該封止痕は、前記スリットの近傍を成す前記上蓋部材の素材が加熱溶融され流動して固化したことにより、前記スリットを埋めて形成され、
    前記封止痕台形の一部を成す形状またはV字形を有し、前記スリットにより囲われたタブが、前記上蓋部材に対して直線状の端縁を介して連結されている、
    ことを特徴とするパワーエレメント。
  15. 請求項12~14のいずれか一項に記載のパワーエレメントを有することを特徴とする膨張弁。
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