JP7089769B2 - 膨張弁 - Google Patents

膨張弁 Download PDF

Info

Publication number
JP7089769B2
JP7089769B2 JP2019048420A JP2019048420A JP7089769B2 JP 7089769 B2 JP7089769 B2 JP 7089769B2 JP 2019048420 A JP2019048420 A JP 2019048420A JP 2019048420 A JP2019048420 A JP 2019048420A JP 7089769 B2 JP7089769 B2 JP 7089769B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
wall
valve seat
valve body
expansion valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019048420A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020148305A (ja
Inventor
真弘 冨塚
浩 横田
卓宏 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikoki Corp filed Critical Fujikoki Corp
Priority to JP2019048420A priority Critical patent/JP7089769B2/ja
Priority to EP20773642.2A priority patent/EP3940279B1/en
Priority to PCT/JP2020/005113 priority patent/WO2020189092A1/ja
Priority to CN202080020698.7A priority patent/CN113574303B/zh
Priority to US17/435,965 priority patent/US20220146160A1/en
Publication of JP2020148305A publication Critical patent/JP2020148305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7089769B2 publication Critical patent/JP7089769B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/30Expansion means; Dispositions thereof
    • F25B41/31Expansion valves
    • F25B41/33Expansion valves with the valve member being actuated by the fluid pressure, e.g. by the pressure of the refrigerant
    • F25B41/335Expansion valves with the valve member being actuated by the fluid pressure, e.g. by the pressure of the refrigerant via diaphragms
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/30Expansion means; Dispositions thereof
    • F25B41/31Expansion valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/03Cavitations
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/06Damage
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/12Sound

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Temperature-Responsive Valves (AREA)
  • Lift Valve (AREA)
  • Details Of Valves (AREA)

Description

本発明は、膨張弁に関する。
従来、自動車に搭載される空調装置等に用いる冷凍サイクルシステムにおいては、設置スペースや配管を省略するために、冷媒の通過量を温度に応じて調整する感温式の膨張弁が使用されている。
一般的な膨張弁において、弁室内に配設される球状の弁体は、弁室に開口した弁座に対向し配置される。弁体は、弁室内に配置された弁体サポートに支持され、弁本体に取り付けられたばね受け部材と弁体サポートとの間に設置されたコイルバネにより弁座方向へ付勢される。そして、弁体は、パワーエレメントにより駆動される作動棒により押されて、弁座から離間して冷媒の通過を可能にする。弁座と弁体の間の絞り流路を通った冷媒は、出口ポートから蒸発器側へ送られる。
ところで、冷凍サイクルシステムの起動当初には、弁座と弁体の間の絞り流路を通過する冷媒の液密度が低く、流動抵抗が小さくなるほど冷媒の流速が大きくなる。このため起動当初には弁部における摩擦音が大きくなりがちであり、その対策として冷媒の流量制限が必要になる。一方、冷凍サイクルの起動時から時間が経過した安定期では、冷凍サイクルの起動時に比べて液密度が高くなっているから摩擦音は小さくなる。そのため安定期では過度な流量制限の必要がなく、むしろ十分な冷媒流量を確保したいという相反する要求がある。
これに対し特許文献1には、冷凍サイクルシステムの起動時における冷媒の摩擦音の低減と、絞り流路を通過する冷媒の必要流量を確保とをバランスよく両立するように、弁室への冷媒入り口と、弁体サポートと弁室との隙間を規定した膨張弁が開示されている。
特許第5369259号公報
一方、膨張弁においては、冷媒の摩擦音以外の騒音も生じうる。例えば特許文献1に開示された膨張弁では、冷媒内の気泡がつぶれないまま弁座まで到達し、該弁座を冷媒が通過する際に気泡が一斉に破裂することにより騒音として把握されることがある。
そこで本発明は、簡素な構成を有しながらも、騒音を減少可能な、改良された膨張弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による膨張弁は、
弁室と弁座を備えた弁本体と、
前記弁座に着座することにより流体の通過を阻止し、前記弁座から離間することにより前記流体の通過を許容する弁体と、
前記弁体を前記弁座に向かって付勢するコイルばねと、
前記コイルばねによる付勢力に抗して、前記弁体を前記弁座から離間する方向に押圧する作動棒と、を有し、
前記弁室は、前記弁座につながる筒状の内壁を有し、
前記弁体は、前記弁座に着座する当接部と、前記内壁に対向する筒状の胴部とを有し、
前記弁体の軸線直交方向に断面をとったとき、前記内壁の内周の形状と、前記胴部の外周の形状とを異ならせることにより、前記内壁と前記胴部との間に前記流体が通過する空間が形成され、前記内壁の内周と前記胴部の外周とが部分的に摺動可能に接触しており、
前記弁室における部位であって前記胴部と対向する前記内壁に対して前記弁座とは反対側の部位に、流体を前記弁室に導入する接続路が形成され、
前記流体は、前記内壁と前記胴部との間に形成された前記空間を通過し、前記空間を通過する間に当該流体の気泡がつぶされ、
前記流体は、前記内壁と前記胴部との間に形成された前記空間を通過した後に前記弁座を通過する、ことを特徴とする。
本発明により、簡素な構成を有しながらも、騒音を減少可能な、改良された膨張弁を提供することができる。
図1は、第1実施形態における膨張弁を、冷媒サイクルシステムに適用した例を模式的に示す概略断面図である。 図2は、図1のA-A線における断面を上面視した図である。 図3は、本実施形態の弁体の斜視図である。 図4は、第2実施形態の膨張弁の弁体付近を拡大して示す断面図である。 図5は、図4のB-B線における断面を上面視した図である。 図6は、本実施形態の弁体の斜視図である。 図7は、第3実施形態の膨張弁の弁体付近を拡大して示す断面図である。 図8は、図7のC-C線における断面を上面視した図である。 図9は、本実施形態の弁体の斜視図である。 図10は、変形例の胴部の断面図である。
(定義)
本明細書において、弁体3から作動棒5に向かう方向を「上方向」と定義し、作動棒5から弁体3に向かう方向を「下方向」と定義する。よって、本明細書では、膨張弁10の姿勢に関わらず、弁体3から作動棒5に向かう方向を「上方向」と呼ぶ。
本明細書で、「多角筒形状」とは、軸線の周囲を4面以上の平面で囲った外周を持つ筒形状をいう。ただし、該平面同士をつなぐつなぎ面を有するときは、該つなぎ面は平面に含まれないものとする。また、「断面における内周の形状と外周の形状とが異なる」とは、該内周の形状と該外周の形状とが同一でもなく相似でもないことをいう。
(第1実施形態)
図1を参照して、第1実施形態における膨張弁10の概要について説明する。図1は、本実施形態における膨張弁10を、冷媒サイクルシステム100に適用した例を模式的に示す概略断面図である。本実施形態では、膨張弁10は、コンプレッサ101と、コンデンサ102と、エバポレータ104とに接続されており、これらにより冷媒サイクルシステム100が構成される。
膨張弁10は、円筒状の弁室VSを備える弁本体2と、弁体3と、付勢装置4と、作動棒5と、リングばね6とを具備する。
弁本体2は、弁室VSに加え、第1流路21および第2流路22を備える。第1流路21は、例えば供給側流路であり、弁室VSには、供給側流路を介して冷媒(流体ともいう)が供給される。第2流路22は、例えば排出側流路であり、弁室VS内の流体は、オリフィス部27及び第2流路22を介して膨張弁外に排出される。第1流路21と弁室VSとの間は、第1流路21より小径の接続路21aにより接続されている。
弁室VSは、円筒形状を有するオリフィス部27の下縁内周である弁座20と、弁座20につながり且つ弁座20より大径の円筒状の内壁24とを備える。
図2は、図1のA-A線における断面を上面視した図であり、弁体3の軸線直交方向断面を示す。図3は、弁体3の斜視図である。図3において、弁体3は、円錐状の当接部31と、六角筒状の胴部32と、円板状の鍔部33と、円筒状の端部34とを連設してなる。
当接部31のテーパ面31bが弁座20に当接する。また、当接部31の上面31aは、軸線Lに対して直交する平面である。胴部32の外周は、6つの平面32aと、隣接する平面32a同士の間に形成されたつなぎ面32bとから形成されている。つなぎ面32bは平面でもよいし曲面でもよいが、その周長は平面32aの周長の1/4以下であると好ましい。また、胴部32の軸線方向長さは、弁室VSの内壁24の直径(又は胴部32の対角線最大長)の等倍以上あると好ましい。
弁体3は、弁室VS内に配置される。図2の断面において、弁室VSの内壁24の内周形状と、胴部32の外周形状とは異なっており、また弁室VSと弁体3との偏心に応じて、弁室VSの内壁24と、つなぎ面32bのいずれかが当接し摺動する。一方、弁室VSと弁体3との偏心によらず、弁室VSの内壁24と、平面32aは当接しない。そのため、内壁24と平面32aとの間の空間を、冷媒が通過することになる。
図1において、弁体3が弁本体2の環状の弁座20に着座しているとき、第1流路21と第2流路22とは非連通状態となる。一方、弁体3が弁座20から離間しているとき、第1流路21と第2流路22とは連通状態となる。ただし、弁体3が弁座20に着座しているときも、制限された量の冷媒を通過させる場合もある。
弁本体2の作動棒挿通孔28に挿通され、またオリフィス部27に隙間を持って挿通された作動棒5の下端は、弁体3の上面31aに対して、軸線Lに交差する方向に相対変位可能に接触している。また、作動棒5は、付勢装置4による付勢力に抗して弁体3を開弁方向に押圧することができる。作動棒5が下方向に移動するとき、弁体3は、弁座20から離間し、膨張弁10が開状態となる。
次に、作動棒5を駆動するパワーエレメント8について説明する。図1において、パワーエレメント8は、弁本体2の頂部に設けられた凹部2aに取り付けられている。凹部2aは連通路2bを介して、エバポレータ104からの冷媒が通過する、弁本体2内の戻り流路23と連通している。連通路2b内を作動棒5が通過している。凹部2aの内周に雌ねじが形成されている。
パワーエレメント8は、栓81と、上蓋部材82と、ダイアフラム83と、ストッパ部材84と、受け部材86とを有する。
上蓋部材82は、中央の円錐部82aと、円錐部82aの下端から外周に広がる環状のフランジ部82bとを有する。円錐部82aの頂部には開口82cが形成され、栓81により封止可能となっている。
ダイアフラム83は、同心円の凹凸形状を複数個形成した薄い板材からなり、フランジ部82bの外径とほぼ同じ外径を有する。
ストッパ部材84は、下端中央に嵌合孔84aを有する。
受け部材86は、上蓋部材82のフランジ部82bの外径とほぼ同じ外径を持つフランジ部86aと、軸線Lと略直交する環状の支持面86bを持つ段差部86cと、中空円筒部86dとを有している。中空円筒部86dの外周には雄ねじが形成されている。
パワーエレメント8の組み立て手順を説明する。図1に示すような位置関係となるように、上蓋部材82、ダイアフラム83、ストッパ部材84、及び受け部材86を配置する。
更に、上蓋部材82のフランジ部82bと、ダイアフラム83と、受け部材86のフランジ部86aのそれぞれ外周部を重ね合わせた状態で、当該外周部を例えばTIG溶接やレーザ溶接、プラズマ溶接等により周溶接して一体化する。
続いて、上蓋部材82に形成された開口82cから、上蓋部材82とダイアフラム83とで囲われる空間(圧力作動室PO)内に作動ガスを封入した後、開口82cを栓81で封止し、更にプロジェクション溶接等を用いて、栓81を上蓋部材82に固定する。
このとき、圧力作動室POに封入された作動ガスにより、ダイアフラム83は受け部材86側に張り出す形で圧力を受けるため、ダイアフラム83と受け部材86とで囲われる空間(圧力検出室PD)に配置されたストッパ部材84の上面と当接して支持される。
パワーエレメント8の組み付け時には、ストッパ部材84の嵌合孔84aに作動棒5の上端を嵌合させた状態で、受け部材86の中空円筒部86dの雄ねじを、戻り流路23と連通する弁本体2の凹部2aの雌ねじに螺合させて、パワーエレメント8を弁本体2に固定する。
このとき、パワーエレメント8と弁本体2との間には、パッキンPKが介装され、弁本体2にパワーエレメント8を取り付けた際の凹部2aからの冷媒のリークを防止する。かかる状態で、パワーエレメント8の圧力検出室PDは戻り流路23と連通する。
リングばね6は、作動棒5の振動を抑制する防振部材である。このリングばね6は、弁本体2の作動棒挿通孔28に隣接する環状部26に配置されて、内周側に突出した爪部により、作動棒5の外周面に所定の弾性力を付与するようになっている。
付勢装置4は、円形の線材を螺旋状に巻いたコイルばね41と、ばね受け部材43とを有する。ばね受け部材43は、弁本体2の弁室VSの開口を封止する機能と、コイルばね41の下端を支持する機能とを有する。ばね受け部材43と、弁室VSの内壁との間には、O-リング44が配置されており、冷媒漏れを防止している。
図3に示す弁体3は、コイルばね41の上端を鍔部33の下面に当接させ、また、コイルばね41の上端内側に端部34を嵌合させることにより保持されている。
(膨張弁の動作)
図1を参照して、膨張弁10の動作例について説明する。コンプレッサ101で加圧された冷媒は、コンデンサ102で液化され、膨張弁10に送られる。また、膨張弁10で断熱膨張された冷媒はエバポレータ104に送り出され、エバポレータ104で、エバポレータの周囲を流れる空気と熱交換される。エバポレータ104から戻る冷媒は、膨張弁10(より具体的には、戻り流路23)を通ってコンプレッサ101側へ戻される。
膨張弁10には、コンデンサ102から高圧冷媒が供給される。より具体的には、コンデンサ102からの高圧冷媒は、第1流路21を介して弁室VSに供給される。
弁体3の当接部31が、弁座20に着座しているとき(換言すれば、膨張弁10が閉状態のとき)には、弁室VSの上流側の第1流路21と弁室VSの下流側の第2流路22とは、非連通状態である。他方、弁体3の当接部31が、弁座20から離間しているとき(換言すれば、膨張弁10が開状態のとき)には、弁室VSに供給された冷媒は、オリフィス部27及び第2流路22を通って、エバポレータ104へ送り出される。
本実施形態によれば、弁体3の当接部31が弁座20から離間しているとき、弁室VS内の気泡を含んだ冷媒は、弁体3の胴部32の平面32aと、内壁24との間の比較的狭い隙間を、胴部32の軸線長にわたって通過する間に、気泡が徐々につぶれてゆく。このため、弁座20を通過する際に気泡が一斉につぶれることがなく、気泡破裂時のエネルギーを低減させて、通過音を減少させることができる。また、胴部32の軸線長にわたる平面32aに沿って冷媒を流すことで、冷媒の整流効果が得られる。
膨張弁10の閉状態と開状態との間の切り換えは、パワーエレメント8に接続された作動棒5によって行われる。このとき、内壁24に摺接する胴部32のつなぎ面32bが、胴部32の軸線長に応じた長いスパンを持つため、弁体3の当接部31が弁座20から離間する際に生じる傾きを抑えることができる。そのため、上面31aが作動棒5と相対変位可能であることも相まって、弁体3のスムーズな動作を確保することができる。
図1において、パワーエレメント8の内部には、ダイアフラム83により仕切られた圧力作動室POと圧力検出室PDとが設けられている。このため、圧力作動室PO内の作動ガスが液化されると、作動棒5は上方向に移動し、液化された作動ガスが気化されると、作動棒5は下方向に移動する。こうして、膨張弁10の開弁状態と閉弁状態との間の切り換えが行われる。
更に、パワーエレメント8の圧力検出室PDは、戻り流路23と連通している。このため、戻り流路23を流れる冷媒の圧力が、ストッパ部材84及びダイアフラム83を介して圧力作動室PO内の作動ガスに伝達される。それにより、圧力作動室PO内の作動ガスの体積が変化し、作動棒5が駆動される。換言すれば、図1に記載の膨張弁10では、エバポレータ104から膨張弁10に戻る冷媒の圧力に応じて、膨張弁10からエバポレータ104に向けて供給される冷媒の量が自動的に調整される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態にかかる膨張弁について説明する。図4は、膨張弁10Aの弁体付近を拡大して示す断面図である。図5は、図4のB-B線における断面を上面視した図である。図6は、弁体3Aの斜視図である。
図6において、弁体3Aは、円錐状の当接部31Aと、六角筒状の胴部32Aと、円筒状の端部34Aとを連設してなる。
当接部31Aのテーパ面31Abが弁座20に当接する。また、当接部31Aの上面31Aaは、軸線Lに対して直交する平面である。胴部32Aの外周は、6つの平面32Aaと、隣接する平面32Aa同士の間に形成されたつなぎ面32Abとから形成されている。つなぎ面32Abは平面でもよいし曲面でもよい。胴部32Aの長さは、弁室VSの内壁24Aの直径(又は胴部32Aの対角線最大長)の等倍以上あると好ましい。つなぎ面32Abが摺接部を構成し、平面32Aaが流路部を構成する。
弁室VSの内壁24Aは、コイルばね41の外径より大きくなっている。それ以外の構成は、上述した実施形態と同様であるため、同じ符号を付して重複説明を省略する。
本実施形態によれば、弁体3Aの当接部31Aが弁座20から離間しているとき、弁室VS内の気泡を含んだ冷媒は、弁体3Aの胴部32Aの平面32Aaと、内壁24Aとの間の比較的狭い隙間を、胴部32Aの軸線長にわたって通過する間に、気泡が徐々につぶれてゆく。このため、弁座20を通過する際に気泡が一斉につぶれることがなく、気泡破裂時のエネルギーを低減させて、通過音を減少させることができる。また、胴部32Aの軸線長にわたる平面32Aaに沿って冷媒を流すことで、冷媒の整流効果が得られる。
弁開閉時に、内壁24Aに当接する胴部32Aのつなぎ面32Abが、胴部32Aの軸線長に応じた長いスパンを持つため、弁体3Aの当接部31Aが弁座20から離間する際に生じる傾きを抑えることができる。そのため、上面31Aaが作動棒5と相対変位可能であることも相まって、弁体3Aのスムーズな動作を確保することができる。
特に、つなぎ面32Abと内壁24Aとの当接位置が、軸線Lから比較的離れているため、弁体3Aの傾きを効果的に抑制できる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態にかかる膨張弁について説明する。図7は、膨張弁10Bの弁体付近を拡大して示す断面図である。図8は、図7のC-C線における断面を上面視した図である。図9は、弁体3Bの斜視図である。
図9において、弁体3Bは、円錐状の当接部31Bと、円筒状の胴部32Bと、円板状の鍔部33Bと、円筒状の端部34Bとを連設してなる。
当接部31Bのテーパ面31Bbが弁座20に当接する。また、当接部31Bの上面31Baは、軸線Lに対して直交する平面である。胴部32Bの長さは、弁室VSの内壁24Bの対角線最大長(又は胴部32Bの直径)の等倍以上あると好ましい。
図8に示すように、弁室VSの内壁24Bは、6つの平面24Bbから形成された六角筒形状となっている。弁体3Bの胴部32Bの外周は、図8に示す6つの接点CPのいずれかで、平面24Bbと接する。したがって、胴部32Bの外周面における接点CPが、摺接部を構成し、また隣接する接点CP同士の間の外周面が、流路部を構成する。それ以外の構成は、上述した実施形態と同様であるため、同じ符号を付して重複説明を省略する。
本実施形態によれば、弁体3Bの当接部31Bが弁座20から離間しているとき、弁室VS内の気泡を含んだ冷媒は、弁体3Bの胴部32Bの外周面と、内壁24Bとの間の比較的狭い隙間を、胴部32Bの軸線長にわたって通過する間に、気泡が徐々につぶれてゆく。このため、弁座20を通過する際に気泡が一斉につぶれることがなく、気泡破裂時のエネルギーを低減させて、通過音を減少させることができる。また、胴部32Bの軸線長にわたる平面24Bbに沿って冷媒を流すことで、冷媒の整流効果が得られる。
弁開閉時に、胴部32Bに当接する平面24Bbが弁体3Bの軸線方向に長いスパンを持つため、弁体3Bの当接部31Bが弁座20から離間する際に生じる傾きを抑えることができる。そのため、上面31Baが作動棒5と相対変位可能であることも相まって、弁体3Bのスムーズな動作を確保することができる。
(変形例)
図10は、変形例にかかる弁体と弁室の内壁との断面を示す、図2と同様な図である。本変形例においては、弁本体2Dにおける弁室の内壁24Dが円筒面であるのに対し、弁体の胴部32Dが非円形断面を有する。具体的には、胴部32Dは、部分円筒形状面32Daと、平面32Dbとから形成される。平面32Dbの幅は、部分円筒形状面32Daの直径より短い。胴部32Dの断面形状は、胴部32Dの全長にわたって同一である。部分円筒形状面32Daが摺接部を構成し、平面32Dbが流路部を構成する。それ以外の構成は、上述した実施の形態と同様であるため、同じ符号を付して重複説明を省略する。
本変形例によれば、弁体が弁座から離間しているとき、弁室内の気泡を含んだ冷媒は、弁体の胴部32Dの平面32Dbと、内壁24Dとの間の比較的狭い隙間を、胴部32Dの軸線長にわたって通過する間に、気泡が徐々につぶれてゆく。このため、弁座を通過する際に気泡が一斉につぶれることがなく、気泡破裂時のエネルギーを低減させて、通過音を減少させることができる。また、胴部32Dの軸線長にわたる平面32Dbに沿って冷媒を流すことで、冷媒の整流効果が得られる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されない。本発明の範囲内において、上述の実施形態の任意の構成要素の変形が可能である。また、上述の実施形態において任意の構成要素の追加または省略が可能である。例えば、流路部は平面に限らず、凸曲面又は凹曲面であってよい。
10、10A、10B、 :膨張弁
2、2A、2B、2D :弁本体
3、3A、3B :弁体
4 :付勢装置
5 :作動棒
6 :リングばね
8 :パワーエレメント
20 :弁座
21 :第1流路
22 :第2流路
23 :戻り流路
26 :環状部
27 :オリフィス部
41 :コイルばね
42 :弁体サポート
43 :ばね受け部材
100 :冷媒サイクルシステム
101 :コンプレッサ
102 :コンデンサ
104 :エバポレータ
VS :弁室

Claims (6)

  1. 弁室と弁座を備えた弁本体と、
    前記弁座に着座することにより流体の通過を制限し、前記弁座から離間することにより前記流体の通過を許容する弁体と、
    前記弁体を前記弁座に向かって付勢するコイルばねと、
    前記コイルばねによる付勢力に抗して、前記弁体を前記弁座から離間する方向に押圧する作動棒と、を有し、
    前記弁室は、前記弁座につながる筒状の内壁を有し、
    前記弁体は、前記弁座に着座する当接部と、前記内壁に対向する筒状の胴部とを有し、
    前記弁体の軸線直交方向に断面をとったとき、前記内壁の内周の形状と、前記胴部の外周の形状とを異ならせることにより、前記内壁と前記胴部との間に前記流体が通過する空間が形成され、前記内壁の内周と前記胴部の外周とが部分的に摺動可能に接触しており、
    前記弁室における部位であって前記胴部と対向する前記内壁に対して前記弁座とは反対側の部位に、流体を前記弁室に導入する接続路が形成され、
    前記流体は、前記内壁と前記胴部との間に形成された前記空間を通過し、前記空間を通過する間に当該流体の気泡がつぶされ、
    前記流体は、前記内壁と前記胴部との間に形成された前記空間を通過した後に前記弁座を通過する、
    ことを特徴とする膨張弁。
  2. 前記内壁は円筒形状を有し、前記胴部は多角筒形状を有している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
  3. 前記内壁は多角筒形状を有し、前記胴部は円筒形状を有している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
  4. 前記内壁は円筒形状を有し、前記胴部は非円形状断面を有している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
  5. 前記作動棒と前記弁体とは、相対変位可能に当接している、
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の膨張弁。
  6. 前記流体は、前記空間の軸線方向全体にわたって通過する、
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の膨張弁。
JP2019048420A 2019-03-15 2019-03-15 膨張弁 Active JP7089769B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019048420A JP7089769B2 (ja) 2019-03-15 2019-03-15 膨張弁
EP20773642.2A EP3940279B1 (en) 2019-03-15 2020-02-10 Expansion valve
PCT/JP2020/005113 WO2020189092A1 (ja) 2019-03-15 2020-02-10 膨張弁
CN202080020698.7A CN113574303B (zh) 2019-03-15 2020-02-10 膨胀阀
US17/435,965 US20220146160A1 (en) 2019-03-15 2020-02-10 Expansion valve

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019048420A JP7089769B2 (ja) 2019-03-15 2019-03-15 膨張弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020148305A JP2020148305A (ja) 2020-09-17
JP7089769B2 true JP7089769B2 (ja) 2022-06-23

Family

ID=72430443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019048420A Active JP7089769B2 (ja) 2019-03-15 2019-03-15 膨張弁

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20220146160A1 (ja)
EP (1) EP3940279B1 (ja)
JP (1) JP7089769B2 (ja)
CN (1) CN113574303B (ja)
WO (1) WO2020189092A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023114585A (ja) * 2022-02-07 2023-08-18 株式会社不二工機 膨張弁

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012052693A (ja) 2010-08-31 2012-03-15 Fuji Koki Corp 電磁弁一体型膨張弁
JP2012255471A (ja) 2011-06-08 2012-12-27 Fuji Koki Corp 逆止弁
JP2013145041A (ja) 2011-09-30 2013-07-25 Tgk Co Ltd 制御弁

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4922047Y1 (ja) * 1972-07-31 1974-06-13
JPS60121172U (ja) * 1984-01-23 1985-08-15 太平洋工業株式会社 温度式自動膨張弁
JP2571357Y2 (ja) * 1991-05-24 1998-05-18 株式会社鷺宮製作所 冷凍サイクル用インジェクションバルブ
JP3782896B2 (ja) * 1998-08-05 2006-06-07 株式会社テージーケー 過冷却度制御式膨張弁
JP4255892B2 (ja) * 2003-11-06 2009-04-15 株式会社不二工機 膨張弁
JP2005351605A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Daikin Ind Ltd 膨張弁及び冷凍装置
CN100504253C (zh) * 2005-02-28 2009-06-24 大金工业株式会社 膨胀阀及制冷装置
JP5369259B2 (ja) 2008-08-25 2013-12-18 株式会社テージーケー 膨張弁

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012052693A (ja) 2010-08-31 2012-03-15 Fuji Koki Corp 電磁弁一体型膨張弁
JP2012255471A (ja) 2011-06-08 2012-12-27 Fuji Koki Corp 逆止弁
JP2013145041A (ja) 2011-09-30 2013-07-25 Tgk Co Ltd 制御弁

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020189092A1 (ja) 2020-09-24
EP3940279A4 (en) 2022-12-07
CN113574303A (zh) 2021-10-29
CN113574303B (zh) 2024-01-23
EP3940279A1 (en) 2022-01-19
EP3940279B1 (en) 2024-08-14
JP2020148305A (ja) 2020-09-17
US20220146160A1 (en) 2022-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7089769B2 (ja) 膨張弁
WO2021106933A1 (ja) パワーエレメント及びこれを用いた膨張弁
JP7074322B2 (ja) 膨張弁
WO2021106932A1 (ja) パワーエレメント及びこれを用いた膨張弁
WO2021106934A1 (ja) パワーエレメント及びこれを用いた膨張弁
JP7217504B2 (ja) 膨張弁
JP6899584B2 (ja) 膨張弁
JP7153912B2 (ja) 膨張弁
JP7373857B2 (ja) パワーエレメント及びそれを用いた膨張弁
JP7153911B2 (ja) 膨張弁
JP7074321B2 (ja) 膨張弁
JP7016155B2 (ja) 膨張弁
JP7357338B2 (ja) パワーエレメント及びこれを用いた膨張弁
JP7266283B2 (ja) 弁装置
JP7403168B2 (ja) 膨張弁
JP2019163834A (ja) 膨張弁
JP7300705B2 (ja) 膨張弁
JP7403148B2 (ja) 膨張弁
JP7082798B2 (ja) 膨張弁
JP2022163447A (ja) 膨張弁
WO2019181377A1 (ja) 膨張弁
JP2022184379A (ja) 膨張弁
JP2020143855A (ja) 膨張弁
JP2020193651A (ja) 弁装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7089769

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150